説明

パッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュール

【課題】ロールプレスカッターが磨耗したとき、迅速に交換することができる上、ロールプレスカッターの加工高さを迅速に調整することができるパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュールを提供する。
【解決手段】パッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュールは、少なくとも1つの収納溝27が形成された開口刃軸20と、開口刃軸20の収納溝27に対応するように、少なくとも1つのカッターホルダ組立機構200を結合させ、アンビルロールに隣接した箇所に設けられた少なくとも1つの開口カッターホルダ21と、開口カッターホルダ21それぞれの端面28上に設けられた少なくとも1つの開口刃部211とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口刃モジュールの設計に関し、特に、パッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
現在市販されている多くの小パッケージの紙ハンカチは、ユーザが初めて使用する際、まず、シールを外してパッケージフィルム開口亀裂線を破り、紙ハンカチを取り出してから、シールを元の位置に戻し、次回使用するときに再びシールを外して紙ハンカチを取り出す。このように、紙ハンカチを全て使いきるまでこの動作を繰り返す。
【0003】
しかし、従来の小パッケージフィルムの開口亀裂線は、ユーザが初めて使用する際に破り易くなっているが、その開口亀裂線を形成するために製造工程で用いるロールプレスカッターが磨耗した場合、交換する必要があった。しかし、従来のロールプレスカッターは、一般に回転軸上に1つまたは複数のカッターが溶接されていたため、カッターが磨耗した場合、回転軸を含むロールプレスカッター全体を交換しなければならなかった。そのため、部品の交換に多くの時間およびコストがかかった。さらに、従来の技術では、回転軸上に設けられたカッターの加工高さを直接調整することができず、装置全体の高さを調整しなければならなかったため、利用性が低かった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ロールプレスカッターが磨耗したとき、迅速に交換することができるパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュールを提供することにある。
【0005】
本発明のもう一つの目的は、ロールプレスカッターの加工高さを迅速に調整することができるパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、パッケージフィルム開口亀裂線機構をフィルムが通過するとき、開口刃モジュールと、前記パッケージフィルム開口亀裂線機構の中に配置したアンビルロールとの間でロール形成を行い、前記フィルム上に開口亀裂線をカット形成し、前記開口刃モジュールは、少なくとも1つの収納溝が形成された開口刃軸と、前記開口刃軸の前記収納溝に対応するように、少なくとも1つのカッターホルダ組立機構を結合させ、前記アンビルロールに隣接した箇所に設けられた少なくとも1つの開口カッターホルダと、前記開口カッターホルダそれぞれの端面上に設けられた少なくとも1つの開口刃部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明では、前記カッターホルダ組立機構は、少なくとも1つの刃型ネジ、少なくとも1つの刃型ネジ孔および少なくとも1つの柱孔を有し、前記刃型ネジ孔は、前記開口刃軸の前記収納溝の底面に設けられ、前記柱孔は、前記開口刃軸に設けられた前記刃型ネジ孔の位置に対応するように、前記開口カッターホルダに設けられ、前記柱孔および前記刃型ネジ孔に前記刃型ネジを螺着させ、前記開口刃軸に対応するように前記開口カッターホルダを結合させることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明では、前記開口カッターホルダに設けられた取り外しネジ孔に螺着可能な少なくとも1つの取り外しネジをさらに備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明では、前記開口カッターホルダに設けられた少なくとも1つの調整用ネジ孔に螺着可能な少なくとも1つの調整用ネジをさらに備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明では、前記開口カッターホルダは円柱状であることを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明では、前記開口カッターホルダは矩形柱状であることを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明では、前記開口刃部は半円形状であることを特徴とする。
【0013】
請求項8の発明では、前記開口刃部は弧形状であることを特徴とする。
【0014】
請求項9の発明では、前記開口刃部は方形状であることを特徴とする。
【0015】
請求項10の発明では、前記開口刃部はM字状であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明のパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュールは、開口刃部が開口カッターホルダを介して開口刃軸に設置され、開口カッターホルダがカッターホルダ組立機構を介して開口刃軸に結合されており、これにより、開口刃部が磨耗したときに開口カッターホルダを交換することができるため、カッター全体を交換する必要がない。そのため、部品の交換に必要な時間を短縮し、加工コストを節減することができる。さらに、開口カッターホルダに組み合わされた調整用ネジにより加工高さを微調整することができる。これにより、装置全体の高さを微調整せずに、開口刃部をアンビルロールの加工高さへ調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態によるパッケージフィルム開口亀裂線のロール形成機構を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるパッケージフィルム開口亀裂線のロール形成機構を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるパッケージフィルム開口亀裂線のロール形成機構を示す平面図である。
【図4】受フレームに受圧ユニットを結合させたときの状態を示す正面図である。
【図5】図4の線W−Wに沿った断面図である。
【図6】図4の線W−Wに沿った断面図である。
【図7】図4の線W−Wに沿った断面図である。
【図8】フィルム材料を示す模式図である。
【図9】小パッケージの紙ハンカチを示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態による開口刃モジュールを示す正面図である。
【図11】本発明の一実施形態による開口刃モジュールを示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態による形状が異なる開口刃部を開口刃モジュールに配置したときの状態を示す平面図である。
【図13】本発明の一実施形態による形状が異なる開口刃部を開口刃モジュールに配置したときの状態を示す平面図である。
【図14】本発明の一実施形態による形状が異なる開口刃部を開口刃モジュールに配置したときの状態を示す平面図である。
【図15】本発明の一実施形態による形状が異なる開口刃部を開口刃モジュールに配置したときの状態を示す平面図である。
【図16】本発明の一実施形態による形状が異なる開口カッターホルダを開口刃モジュールに配置したときの状態を示す平面図である。
【図17】本発明の一実施形態による形状が異なる開口カッターホルダを開口刃モジュールに配置したときの状態を示す平面図である。
【図18】本発明の一実施形態による形状が異なる開口カッターホルダを開口刃モジュールに配置したときの状態を示す平面図である。
【図19】本発明の一実施形態による形状が異なる開口カッターホルダを開口刃モジュールに配置したときの状態を示す平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1および図2を参照する。図1は、本発明の一実施形態によるパッケージフィルム開口亀裂線のロール形成機構を示す側面図である。図2は、本発明の一実施形態によるパッケージフィルム開口亀裂線のロール形成機構を示す正面図である。図1および図2に示すように、ロール機構100は、1組の架台4、受フレーム6、少なくとも1つの締結ネジ7、天板9、受圧ユニット22、衝撃力緩衝機構10および開口刃モジュール2を含む。天板9は、架台4に結合され、締結ネジ7は、天板9を介して受フレーム6に結合されている。
【0019】
受圧ユニット22は、取付け溝225を有する受圧座223と、アンビルロール(anvil roll)221と、圧板222と、を含む。圧板222は、受圧座223と結合され、取付け溝225の側縁に設けられ、取付け溝225の中にアンビルロール221を配置させる。衝撃力緩衝機構10は、受フレーム6と、受圧ユニット22の受圧座223との間に配置される。本実施形態のアンビルロール221は、高硬度材料(例えば、炭化タングステン)からなるため、衝撃振動を吸収する機能を有し、高硬度の耐摩耗性材料を用いることによりアンビルロール221の使用寿命を延ばすことができる。
【0020】
衝撃力緩衝機構10は、少なくとも1つのネジ10aおよび少なくとも1つの受圧スプリング16を含む。ネジ10aは、受フレーム6を介して受圧ユニット22の受圧座223に結合される。受圧スプリング16は、受フレーム6の受圧座223に対向した箇所に、凹部6aがそれぞれ設けられ、ネジ10aの外円周面に外嵌し、凹部6aおよび受圧座223に受圧スプリング16の両端がそれぞれ当接され、ネジ10aの螺着深さを調整制御し、受圧スプリング16の弾性力により、受フレーム6の凹状溝6bの端面と、受圧ユニット22の受圧座223との間にY軸方向の緩衝隙間C(約2〜0.4mm)を設ける。
【0021】
調整ネジ8は、天板9を介して受フレーム6と結合される。受フレーム6と天板9との間隔は、調整ネジ8を用いて調整することができる。さらに、アンビルロール221と開口刃部211とのロール形成を確実に行うとともに、動作を安定させるために、受圧ユニット22と開口刃軸20との間隔を調整することができる。
【0022】
開口刃モジュール2は、受圧ユニット22のアンビルロール221に隣接した箇所に配置され、開口刃軸20、少なくとも1つの開口カッターホルダ21および少なくとも1つの開口刃部211を含む。開口カッターホルダ21は、少なくとも1つのカッターホルダ組立機構200により開口刃軸20上に結合され、開口刃部211は、開口カッターホルダ21上に配置される。開口刃軸20は、架台4に接続され、ベルトホイール5を介してモータ(図示せず)で間接的に駆動され、回転方向Rで回転する。
【0023】
フィルム1は、入力ルートR1でロール機構100に入れられ、開口刃モジュール2の開口刃部211と、受圧ユニット22のアンビルロール221との間でロール形成された後、フィルム1の所定位置に開口亀裂線3をロール形成してから(図8に示す)、出力ルートR2で排出させることができる。フィルム1は、柔軟性を有する薄膜材料からなる。
【0024】
ロール機構100は、底板11およびスライドレールユニット12をさらに含む。スライドレールユニット12は、スライドレール121および少なくとも1つのスライドブロック122を含む。底板11は、架台4の底部に結合される。スライドレールユニット12のスライドブロック122は、底板11に結合される。スライドレール121は、他のユニットのベース(図示せず)に結合される。これにより、ロール機構100がネジ軸制御ユニット(図示せず)により制御され、スライドブロック122上でスライドレール121に沿った軸向Zで摺動し、アンビルロール221および開口刃部211によりフィルム1上にロール形成される開口亀裂線3の位置を調整し、位置決めを正確に行うことができる。
【0025】
図3を参照する。図3は、本発明の一実施形態によるパッケージフィルム開口亀裂線のロール形成機構を示す平面図である。図3に示すように、複数の短保持ブロック(short retention block)13は、受フレーム6に締結され、受圧ユニット22の受圧座223を押圧し、受フレーム6の他方の端面に長保持バー(long retention bar)14が締結され、長保持バー14の中央部分に凹状溝14aが形成され、端面と受圧座223との間に、X軸方向の緩衝隙間D(約2〜0.4mm)が設けられる。
【0026】
長保持バー14の略中央の部分には、弾性緩衝機構15が配置される。この弾性緩衝機構15は、例えば、一般に市販されている弾性を有する位置決めボールである。図3に示すように、本実施形態の弾性緩衝機構15は、調整スプリング151、弾性ネジ152および受圧端部153を主に含む。弾性ネジ152の端部は、長保持バー14の凹状溝14aへ螺着され、受圧ユニット22の受圧座223に受圧端部153を当接させる。弾性緩衝機構15は、調整スプリング151またはその他弾性を有する等価要素を含み、衝撃振動力を吸収する緩衝機能を備える。弾性緩衝機構15は、アンビルロール221または受圧ユニット22のX軸方向の衝撃振動を吸収することができる。
【0027】
図4を参照する。図4は、受フレームに受圧ユニットを結合させたときの状態を示す正面図である。図4に示すように、受フレーム6の凹部6aの中に、衝撃力緩衝機構10の受圧スプリング16を配置し、ネジ10aの外円周面に外嵌させ、受圧ユニット22の受圧座223にネジ10aを螺着して調整を行う。これにより、受フレーム6の中央部分に形成した凹状溝6bの端面と、受圧ユニット22の受圧座223との間にY軸方向の緩衝隙間Cが設けられるため、アンビルロール221または受圧ユニット22が力を受けても、衝撃力緩衝機構10の受圧スプリング16の作用により、受圧ユニット22のY軸方向の衝撃振動を吸収することができる。即ち、アンビルロール221のY軸方向の衝撃振動を吸収することができる。
【0028】
図5〜図7を参照する。図5〜図7は、図4の線W−Wに沿った衝撃力緩衝機構、受フレームおよび受圧ユニットの断面図である。図5は、開口刃部がアンビルロールに接触し始めたときの状態を示す断面図である。図6は、開口刃部がアンビルロールに接触しているときの状態を示す断面図である。図7は、開口刃部がアンビルロールから離れたときの状態を示す断面図である。図5〜図7に示すように、フィルム1がロール機構100に入力されると、アンビルロール221および開口刃部211により、フィルム1がロール形成されるとともに、開口亀裂線3がカット形成される。開口刃部211からアンビルロール221に加えられる衝撃力は、弾性緩衝機構15により低減され、X軸方向の衝撃振動力を吸収し、衝撃力緩衝機構10の受圧スプリング16により、開口刃部211からアンビルロール221に加えられる衝撃振動力は、Y軸方向で吸収される。
【0029】
受圧ユニット22は、少なくとも1つのネジ224をさらに含む。ネジ224が螺着位置にあるとき(図7に示す)、圧板222は、受圧座223に結合されて取付け溝225の側縁に位置する。アンビルロール221は、元の接触縁で開口刃モジュール2に対向し、開口刃モジュール2の開口刃軸20が回転すると、アンビルロール221の元の接触縁が開口刃部211によりロールプレスされる。アンビルロール221が長時間使用されて磨耗した場合、受圧座223のネジ224を用いて圧板222を緩め、ネジ224が螺着位置に無い場合、受圧座223の取付け溝225の中でアンビルロール221が所定角度で回転し、すでに磨耗した元の接触縁を変位させた後にネジ224を締め付け、圧板222を受圧座223に締結した状態に回復させる。これにより、アンビルロール221と開口刃部211との間に設けた新たな接触縁が圧力を受けるため、アンビルロール221を使用し続けることができる。そのため、アンビルロール221の交換回数を減らしてコストを節減させることができる。
【0030】
図8および図9を参照する。図8は、フィルム材料を示す模式図である。図9は、小パッケージの紙ハンカチを示す斜視図である。図8および図9に示すように、開口刃部211およびアンビルロール221によりロール形成されたフィルム1は、所定の間隔Lでカットして開口亀裂線3を形成した後、所定の数の紙ハンカチをフィルム1によりパッケージし、小パッケージの紙ハンカチ30を完成させる。紙ハンカチは、小パッケージの紙ハンカチ30の開口亀裂線3で破って取り出すと使用することができる。
【0031】
図10および図11を参照する。図10は、本発明の一実施形態による開口刃モジュールを示す正面図である。図11は、本発明の一実施形態による開口刃モジュールを示す斜視図である。図10および図11に示すように、開口刃モジュール2の開口刃軸20には、少なくとも1つの収納溝27が設けられている。開口刃モジュール2の開口カッターホルダ21は、カッターホルダ組立機構200を介し、開口刃軸20の収納溝27に対応するように結合され、端面28上に配置された開口カッターホルダ21に開口刃部211が設けられている。本実施形態のカッターホルダ組立機構200は、少なくとも1つの刃型ネジ23と、少なくとも1つの刃型ネジ孔23aと、少なくとも1つの柱孔212と、を含む。刃型ネジ孔23aは、開口刃軸20の収納溝27の底面35に設けられている。開口カッターホルダ21には、開口刃軸20の刃型ネジ孔23aの位置に対応するように、柱孔212が設けられている。柱孔212および刃型ネジ孔23aに、刃型ネジ23を螺着させると、開口刃軸20に開口カッターホルダ21が固定される。
【0032】
開口刃モジュール2の開口カッターホルダ21には、取り外しネジ孔24および少なくとも1つの調整用ネジ孔26aが設けられている。開口刃部211は、長時間の使用により磨耗したものを新しいものに交換したり、異なる形状の開口刃に交換したりする場合、刃型ネジ23のそれぞれを緩め、取り外しネジ孔24の所定深さに対応するように、少なくとも1つの取り外しネジ25を螺入してから、適宜手またはツールを用い、取り外しネジ25の端部を挟んで開口カッターホルダ21から取り出す。その後、新たな開口カッターホルダ21を入れて刃型ネジ23を螺着させると、開口カッターホルダ21の交換作業を完了させることができる。さらに、ロール機構100の開口刃モジュール2を作動させる際、ロール形成工程でアンビルロール221に当たらないように、取り外しネジ25を取り外す。
【0033】
開口刃軸20には、円周面29が設けられている。開口カッターホルダ21の端面28と、開口刃軸20の円周面29との外円面での接合箇所が平らでなかったり、アンビルロール221と開口刃部211とのロール形成を確実に行うことができない場合、まず、刃型ネジ23を緩めてから、調整用ネジ孔26aに配置した調整用ネジ26を回転させる。その後、少なくとも1つの調整用ネジ26を螺着し、開口刃軸20の収納溝27の底面35に当接させてから、時計回りまたは反時計回りで調整用ネジ26を回転させると、開口カッターホルダ21の組立て高さの微調整を行うことができる。つまり、必要な高さを得ながら刃型ネジ23を確実に締め付けるとともに、アンビルロール221と開口刃部211との間でロール形成を確実に行い、フィルム1の所定位置に開口亀裂線3をロール形成するために、上述の調整作業を繰り返す。
【0034】
調整用ネジ26の調整用ネジ孔26aの位置は、開口刃モジュール2の開口カッターホルダ21上である限り、必要に応じて選択してもよい。調整用ネジ26は、頭部から底部まで同じ直径を有する一般に市販されているネジでもよい。刃型ネジ23および取り外しネジ25は、一般に市販されている製品を用いてもよく、刃型ネジ23は、皿ネジでもよい。
【0035】
図12〜図15を参照する。図12〜図15は、形状が異なる開口刃部を開口刃モジュールに配置したときの状態を示す平面図である。図12〜図15に示すように、開口刃モジュール2の開口カッターホルダ21は円柱状であり、その開口刃部211は、必要に応じ、半円形状の開口刃部211、弧形状の開口刃部211a、方形状の開口刃部211bまたはM字状の開口刃部211cにしてもよい。
【0036】
図16〜図19を参照する。図16〜図19は、本発明の一実施形態による形状が異なる開口カッターホルダを開口刃モジュールに配置したときの状態を示す平面図である。図16〜図19に示すように、開口刃モジュール2の開口カッターホルダ21aは、必要に応じて矩形柱状に形成し、その矩形柱状の開口カッターホルダ21aに適合するように、開口刃モジュール2の開口刃軸20aに、矩形状の収納溝27aを設けてもよい。
【0037】
当該技術分野の当業者が実施できるように、本発明の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。本発明の主旨と領域を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の特許請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0038】
1 フィルム
2 開口刃モジュール
3 開口亀裂線
4 架台
5 ベルトホイール
6 受フレーム
6a 凹部
6b 凹状溝
7 締結ネジ
8 調整ネジ
9 天板
10 衝撃力緩衝機構
10a ネジ
11 底板
12 スライドレールユニット
13 短保持ブロック
14 長保持バー
14a 凹状溝
15 弾性緩衝機構
16 受圧スプリング
20 開口刃軸
20a 開口刃軸
21 開口カッターホルダ
21a 開口カッターホルダ
22 受圧ユニット
23 刃型ネジ
23a 刃型ネジ孔
24 取り外しネジ孔
25 取り外しネジ
26 調整用ネジ
26a 調整用ネジ孔
27 収納溝
27a 収納溝
28 端面
29 円周面
30 小パッケージの紙ハンカチ
35 底面
100 ロール機構
121 スライドレール
122 スライドブロック
151 調整スプリング
152 弾性ネジ
153 受圧端部
200 カッターホルダ組立機構
211 開口刃部
211a 開口刃部
211b 開口刃部
211c 開口刃部
212 柱孔
221 アンビルロール
222 圧板
223 受圧座
224 ネジ
225 取付け溝
C Y軸方向の緩衝隙間
D X軸方向の緩衝隙間
R 回転方向
R1 入力ルート
R2 出力ルート
L 所定間隔
X 軸方向
Y 軸方向
Z 軸方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージフィルム開口亀裂線機構をフィルムが通過するとき、開口刃モジュールと、前記パッケージフィルム開口亀裂線機構の中に配置したアンビルロールとの間でロール形成を行い、前記フィルム上に開口亀裂線をカット形成し、
前記開口刃モジュールは、少なくとも1つの収納溝が形成された開口刃軸と、
前記開口刃軸の前記収納溝に対応するように、少なくとも1つのカッターホルダ組立機構を結合させ、前記アンビルロールに隣接した箇所に設けられた少なくとも1つの開口カッターホルダと、
前記開口カッターホルダそれぞれの端面上に設けられた少なくとも1つの開口刃部と、を備えることを特徴とする、パッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュール。
【請求項2】
前記カッターホルダ組立機構は、少なくとも1つの刃型ネジ、少なくとも1つの刃型ネジ孔および少なくとも1つの柱孔を有し、
前記刃型ネジ孔は、前記開口刃軸の前記収納溝の底面に設けられ、
前記柱孔は、前記開口刃軸に設けられた前記刃型ネジ孔の位置に対応するように、前記開口カッターホルダに設けられ、
前記柱孔および前記刃型ネジ孔に前記刃型ネジを螺着させ、前記開口刃軸に対応するように前記開口カッターホルダを結合させることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュール。
【請求項3】
前記開口カッターホルダに設けられた取り外しネジ孔に螺着可能な少なくとも1つの取り外しネジをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュール。
【請求項4】
前記開口カッターホルダに設けられた少なくとも1つの調整用ネジ孔に螺着可能な少なくとも1つの調整用ネジをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュール。
【請求項5】
前記開口カッターホルダは円柱状であることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュール。
【請求項6】
前記開口カッターホルダは矩形柱状であることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュール。
【請求項7】
前記開口刃部は半円形状であることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュール。
【請求項8】
前記開口刃部は弧形状であることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュール。
【請求項9】
前記開口刃部は方形状であることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュール。
【請求項10】
前記開口刃部はM字状であることを特徴とする、請求項1に記載のパッケージフィルム開口亀裂線の開口刃モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−240824(P2010−240824A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−247421(P2009−247421)
【出願日】平成21年10月28日(2009.10.28)
【出願人】(506051887)全利機械股▲ふん▼有限公司 (12)
【Fターム(参考)】