説明

ビスホスホネート化合物及び方法

本発明は、とりわけ、新規なビスホスホネート化合物、その作製及び使用方法を提供する。一実施形態では、本発明は、研究用途及び治療用途、例えば癌細胞増殖阻害、γδT細胞の活性化、ファルネシル二リン酸(FPPS)及び/又はウンデカプレニル二リン酸シンターゼ酵素の阻害、骨吸収疾患、癌、免疫障害、免疫療法及び感染症の阻害のための用途、に関する化合物及び方法を提供する。特定の実施形態に関して、驚くべき進歩は、特定の構造的特徴が化合物の活性を著しく高めることが可能なことが認識されたことである。例えば、ビスホスホネート部分の近傍に位置した場合、特定のカチオン種、例えばホスホニウム、スルホニウム及びアルソニウム部分の存在は、望ましい機能活性に寄与することができる。非窒素含有ビスホスホネートの他の実施形態では、テルフェニル及びベンジルビスホスホネート化合物並びにその方法を提供する。その他の変更形態も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式BX1を有する化合物、並びにその塩、エステル及び水和物。
【化1】


[式中、
Q=M又は負電荷、Z=カチオン性又は中性の種であり、
カチオン性のZは、
【化2】


であり、中性のZは、
【化3】


である。
ここで、
QはM又は負電荷であり、
M、M、M又はMは、互いに独立に、H、アルキル、−(CH−O−CO−R又は−(CH−O−C−Rであり、pは1〜6であり、Rは、H、任意に置換されたアルキル又は任意に置換されたアリールであり、水素であるM、M又はMは、塩の形態(−O、Aはカチオンである。)であってもよく、
XはH、ハロゲン、OH又はメチルであり、
nは1、2又は3であり、
及びRは、互いに、且つその化合物中の他のR及びRとは独立に、水素、ハロゲン、−N(R)又は−SR基、任意に置換されたアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルコキシ基及び任意に置換されたアリール基からなる群より選択され、各Rは、他のいずれのRとも独立に、H、任意に置換されたアルキル基及び任意に置換されたアリール基から選択され、R及びRは、互いに結合して4〜7員環を形成していてもよく、
UはH又はOHであり、
、R、R及びRは、互いに独立に、任意に置換されたアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルコキシ基及び任意に置換されたアリール基からなる群より選択され、同一分子内の任意の2つのR〜R基は、互いに結合して4〜7員環を形成していてもよく、
〜Zは、互いに独立に、水素、ハロゲン、−CN、−OR、−COOR、−OCOOR、−COR、−CON(R)、−OCON(R)、−N(R)、−NO、−SR、−SOR、−SON(R)又は−SOR基、任意に置換されたアルキル基、任意に置換されたアルケニル基、任意に置換されたアルキニル基及び任意に置換されたアリール基からなる群より選択され、各Rは、他のいずれのRとも独立に、H、任意に置換されたアルキル基、任意に置換されたアリール基及び任意に置換されたアシル基から選択され、環の隣接炭素上に置換された任意の2つのZ基は、互いに結合して、1個以上の二重結合を含んでも、芳香族であっても、及び/又は1個以上のヘテロ原子(例えば、S、O又はN)を含んでもよい4〜7員環、を形成していてもよい。]
【請求項2】
Zが、カチオン性のZであり、且つスルホニウム基CX1を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Zが、カチオン性のZであり、且つホスホニウム基CX2を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Zが、カチオン性のZであり、且つアルソニウム基CX3を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
X=Hである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
X=OHである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
下記構造(水和状態は問わない。)を有する化合物を除く、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【化4】

【請求項8】
Zが、中性のZであり、且つCX4基を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
Zが、中性のZであり、且つCX5基を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
Zが、中性のZであり、且つ基CX6又はCX7を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
491、493、494、495、496、498、608、618、621、622、623、624、625、626、628、629、640、647、648;527、536、540、541、546、547、550、564、569、572、573、574、575、576、580、581、584、585、587、589、594、560、571からなる群より選択される化合物、及びその薬学的に許容される塩又はエステル。
【請求項12】
式BX1の化合物でもある、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
請求項1〜4及び8〜11のいずれか一項に記載の化合物の製剤を含む組成物。
【請求項14】
それを必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜4及び8〜11のいずれか一項に記載の化合物又はその製剤を投与することを含む、骨吸収障害の治療方法。
【請求項15】
それを必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜4及び8〜11のいずれか一項に記載の化合物又はその製剤を投与することを含む、癌の治療方法。
【請求項16】
前記癌が乳癌である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記乳癌が、実際の、又は潜在的な骨転移状態を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
それを必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜4及び8〜11のいずれか一項に記載の化合物又はその製剤を投与することを含む、骨痛状態の治療方法。
【請求項19】
それを必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜4及び8〜11のいずれか一項に記載の化合物又はその製剤を投与することを含む、感染症の治療方法。
【請求項20】
前記感染症が、ウイルス、真菌、バクテリア及び原生動物寄生虫からなる群より選択される病原体に関連する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ウイルスがレトロウイルスである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記レトロウイルスがヒト免疫不全ウイルス(HIV)である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記原生動物寄生虫が、リーシュマニア属、トキソプラズマ属、クリプトスポリジウム属、プラスモディウム属及びトリパノソーマ属からなる群より選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記原生動物寄生虫がリーシュマニア原虫である、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記バクテリアが大腸菌又は黄色ブドウ球菌である、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
それを必要とする患者に、治療有効量の請求項1〜4及び8〜11のいずれか一項に記載の化合物又はその製剤を投与することを含む免疫治療処置法。
【請求項27】
T細胞を、請求項1〜4及び8〜11のいずれか一項に記載の化合物又はその製剤と接触させることを含む、T細胞を刺激する方法。
【請求項28】
前記T細胞がガンマデルタT細胞(gammadelta T Cell)である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
請求項1〜4及び8〜11のいずれか一項に記載の化合物又はその製剤を合成する方法。
【請求項30】
前記感染症病原体を、有効量の請求項1〜4及び8〜11のいずれか一項に記載の化合物又はその製剤と接触させることを含む、感染症病原体の増殖を阻害する方法。
【請求項31】
前記癌細胞を、有効量の請求項1〜4及び8〜11のいずれか一項に記載の化合物又はその製剤と接触させることを含む、癌細胞の増殖を阻害する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−530414(P2009−530414A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501671(P2009−501671)
【出願日】平成19年3月16日(2007.3.16)
【国際出願番号】PCT/US2007/064239
【国際公開番号】WO2007/109585
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(506175840)ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ ユニヴァーシティー オブ イリノイ (30)
【Fターム(参考)】