ビデオゲーム機におけるゲームデータの出入力方法
【課題】 ゲームの結果情報や中間情報などのデータをゲーム機間で伝達する場合に、特別な記録媒体や装置を用いる必要のないゲームデータの出入力方法を提供する。
【解決手段】 ［ａ］プレイ中の第１のビデオゲーム機（１Ａ）のビデオディスプレイ画面（１２ａ）に、ゲームの現況データを含む画像コードデータ（１２０）を表示するステップと、［ｂ］上記画像コードデータ（１２０）を、プレイヤーが所持するデジタルカメラ（２）で撮影するステップと、［ｃ］上記デジタルカメラ（２）で撮影記録した上記画像コードデータ（１２０）を、当該デジタルカメラのモニタ画面（２１）に表示し、これを第２のビデオゲーム機（１Ｂ）の画像取込み手段（１７）により取り込むステップと、［ｄ］第２のビデオゲーム機（１Ｂ）において、上記画像コードデータ（１２０）を解読し、ゲームを継続、再開するステップと、を実行する。
【解決手段】 ［ａ］プレイ中の第１のビデオゲーム機（１Ａ）のビデオディスプレイ画面（１２ａ）に、ゲームの現況データを含む画像コードデータ（１２０）を表示するステップと、［ｂ］上記画像コードデータ（１２０）を、プレイヤーが所持するデジタルカメラ（２）で撮影するステップと、［ｃ］上記デジタルカメラ（２）で撮影記録した上記画像コードデータ（１２０）を、当該デジタルカメラのモニタ画面（２１）に表示し、これを第２のビデオゲーム機（１Ｂ）の画像取込み手段（１７）により取り込むステップと、［ｄ］第２のビデオゲーム機（１Ｂ）において、上記画像コードデータ（１２０）を解読し、ゲームを継続、再開するステップと、を実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ビデオゲーム機におけるゲームデータの出入力方法に関する。
より具体的には、主にゲームセンター等に設置されたビデオゲーム機（場合によっては、家庭用のビデオゲーム機）において、前に行なったゲームの続きを後日行なう場合に、前のゲームの結果情報、中間情報などのゲームデータを、専用のメモリ媒体や装置を必要とすることなく、後のビデオゲーム機に伝達することを可能とする、映像コードによるゲームデータの出入力方法に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
これまでのゲーム装置では、ゲームの結果情報、中間情報などのデータをゲーム終了時などに一旦保存し、次回のゲームプレイ時に利用するために、例えば携帯型のメモリ装置や磁気カードなど特別な記録媒体や装置を用いたり、或いはまた、通信ネットワークを介して外部のサーバ等に保存したものをパスワード等で読み出すなどのシステムを必要としていた。
即ち、例えば下記の特許文献１に記載の発明では、ゲーム再開情報を記憶させたゲーム継続用キーカードとその書込み及び読取り装置を必要とした。
【０００３】
然しながら、そのような特別な記録媒体や装置を用いることは、ゲーム機の提供側にとってはコスト高となり、また利用者（プレイヤー）側にとっては、記録媒体を忘れず持ち歩いたり、保管したり、或いはパスワード等を覚えたり記録したりする必要があり、面倒で不便であった。
【０００４】
【特許文献１】特開２０００−００５４３９号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、上記の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とするところは、ゲームの結果情報や中間情報などのデータをゲーム機間で伝達する場合に、特別な記録媒体や装置を用いることなく伝達可能な、ゲームデータの出入力方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の目的を達成するため、本発明では、ゲームの結果情報、中間情報などのデータを独自の２次元コード等に変換し、これをゲームの映像出力装置、例えばＴＶモニタ画面などへ随時、または場面の切り替わり時に出力、表示するようにする。プレイヤーはこれをカメラ付携帯電話やデジカメなどで任意に撮影し、次回のゲームプレイ時には、これをカメラ付き携帯電話の液晶画面に表示したり、プリンタで印刷した紙などで再現させ、これを新たなゲーム装置のＣＣＤカメラ等で撮影し取り込むことで、前のゲーム機から引き継がれるべきデータを新たなゲーム機に伝達し、続いて実行されるゲームにこれを反映させることができるように構成したものである。
【０００７】
具体的には、本発明に係るビデオゲーム機におけるゲームデータの出入力方法は、
少なくとも、ゲーム操作部と、ゲーム演算制御装置と、画像処理回路と、ビデオディスプレイ装置と、画像取込み手段とを有し、上記ゲーム演算制御装置は、少なくとも、ＣＰＵと、プログラムメモリと、ワークＲＡＭとを含み、上記プログラムメモリにはゲーム実行のためのコンピュータープログラムがインストールされ、上記ＣＰＵはプレイヤーにより操作されるゲーム操作部からの入力信号に応動して上記コンピュータープログラムを上記プログラムメモリ及びワークＲＡＭの協働下において演算実行し、その演算結果を上記画像処理回路を介してディスプレイ装置に表示するよう構成された第１のビデオゲーム機と、これと同様の構成を有する第２のビデオゲーム機との間におけるゲームデータの出入力方法であって、下記ａ項ないしｄ項記載のステップ、即ち；
［ａ］プレイ中の第１のビデオゲーム機において、所定の時期に当該第１のビデオゲーム機のゲーム操作部からのプレイヤーの入力操作により若しくは自動的に、当該ビデオゲーム機に記録されたゲーム情報に基づいて、将来そのゲームを継続、再開する際に必要なゲームの現況データを含む画像コードデータを作成し、これを当該ビデオゲーム機のビデオディスプレイ画面に表示する動作を、当該第１のビデオゲーム機にインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置により演算実行することにより実現するステップと、
［ｂ］上記第１のビデオゲーム機のビデオディスプレイ画面に表示された画像コードデータを、プレイヤーが所持するデジタルカメラで撮影するステップと、
［ｃ］第２のビデオゲーム機で、上記第１のビデオゲーム機で行ったゲームを継続して行う場合において、プレイヤーが上記デジタルカメラで撮影記録した上記画像コードデータを、当該デジタルカメラのモニタ画面に表示し又はプリントアウトし、これを第２のビデオゲーム機に設けられた画像取込み手段により取り込ませるステップと、
［ｄ］第２のビデオゲーム機において、その画像取込み手段により取り込まれた上記画像コードデータを解読し、当該画像コードデータを撮影した時の第１のビデオゲーム機でのゲームの現況データに基づいて第２のビデオゲーム機でゲームを継続、再開する動作を、当該第２のビデオゲーム機にインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置により演算実行することにより実現するステップと、
から構成されることを特徴とするビデオゲーム機におけるゲームデータの出入力方法である。
【０００８】
上記第２のビデオゲーム機は、第１のビデオゲーム機以外のビデオゲーム機であってもよいし、第１のビデオゲーム機と同一のビデオゲーム機であってもよい。
画像コードデータは、モノクロのＱＲコード（２次元コード）であってもよいが、カラーのＱＲコードを用いることにより、一層大量のデータを伝達することができる。
プレイヤーが所持するデジタルカメラは任意でよいが、携帯電話機に内蔵されたデジタルカメラであれば、外出時には殆ど常に持ち歩くものであるから、好適である。
上記第１及び第２のビデオゲーム機には、それらの画像取込み手段により取り込まれた上記画像コードデータの解読のために、当該取り込まれた上記画像コードデータの位置合せ機能を設けることが推奨される。
上記第１及び第２のビデオゲーム機のうち、少なくとも第１のビデオゲーム機に、上記ビデオディスプレイ装置に加えてそれよりも小型のカラー液晶モニタを取り付け、上記ビデオディスプレイ装置に表示するものと同様の画像コードデータを当該小型のカラー液晶モニタにも同時に表示し、プレイヤー以外の者がこれを撮影して、それ以降のゲームを別個に楽しめるようにすることも推奨される。
【０００９】
このような本発明に係るゲームデータの出入力方法の特徴を列記すれば、次の通りである。
（１）本発明のゲームデータの出入力方法は、主にゲームセンターなどの施設に設置する筐体タイプのビデオゲーム機で利用するのに適している。但し、家庭用ビデオゲーム機に適用することを排除するものではない。
（２）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、ゲームのプレイ中、そのビデオディスプレイ画面内の特定箇所に、
ａ：プレイヤーが操作するキャラクタの位置、体力、魔力、アイテム数などのパラメータ
ｂ：フィールド内の敵キャラクタの配置位置、種類、個体数などのパラメータ
ｃ：得点やゲーム経過時間などの情報
など様々なゲームデータを、望ましくはリアルタイムに、２次元コード（ＱＲコード）等に変換して成る画像コードデータを、リアルタイムに表示する機能を持たせる。
（３）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、上記２次元コードをビデオディスプレイ画面に表示するのと全く同じタイミングで全く同じ二次元コードを表示するための小型カラー液晶モニタが設けられ、主にゲームプレイヤのプレイを邪魔しないで他の者がこれを撮影することを可能とする。
（４）上記２次元コードは、従来の白と黒のブロックを組み合わせたものではなく、各ブロックの色を複数用意することで、遥かに大きい情報量を持たせることが可能となる。
（５）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、ゲームデータを表示する２次元コードの画像コードデータを読み込むためのカラーＣＣＤカメラ等の画像取込み手段が設けられる。
（６）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、上記カメラから入ってくる映像をビデオディスプレイ画面内の特定部分に表示し、画面に映し出された映像を調節して必要な映像箇所を規定の枠内に合わせ読み込ませる機能を持たせる。
（７）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、上記で読み取った２次元コードのデータを解析しゲームに使用可能なデータヘ変換する機能を持たせる。
（８）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、上記で変換したデータを使用し、そのデータの元になっている２次元コードが表示された状態からゲームを開始する機能を持たせる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明は、上記の如き構成を有することにより、ゲームの結果情報や中間情報などのデータを、特別な記録媒体や装置を用いることなく、今日広く普及しているカメラ付き携帯電話やデジタルカメラを利用して、ゲーム機間で伝達することが可能になる。
ビデオディスプレイ画面に画像コードデータをリアルタイムで表示することにより、プレイヤーは秒単位でゲームの進行状態を切り出すことが出来、また、切り出した進行状態より、次回以降すぐにプレイすることが出来る。
これによって、例えば、難しい場面の直前のゲームデータを画像コードデータ化して撮影しておけば、ゲームオーバーになってもそこからすぐに何度でもやり直すことが出来、またストーリー分岐があるゲームの場合には、一つの分岐先をクリアした後に、すぐ分岐元から別のストーリー分岐先へとゲームを進めることが出来る。
これらのことを、本発明では、ゲームソフト側が用意したタイミングではなく、プレイや側が任意に選択したタイミングで行うことが出来ることが、よりゲームを楽しめる要因となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、図面に示す実施例を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【実施例】
【００１２】
図１は、本発明に係るゲームデータの出入力方法の概要を示す説明図、
図２は、本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する場合に用いるビデオゲーム機の回路構成を示すブロック図、
図３は、本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する場合におけるビデオゲーム機のビデオディスプレイ画面の表示状態の一例を示す説明図、
図４は、本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する際に、第２のビデオゲーム機で取り込んだ画像コードデータの位置合わせを行う状態を示す説明図、
図５は、本発明のゲームデータの出入力方法を実行する場合のフロートチャートである。
【００１３】
図１中、１Ａは第１のビデオゲーム機、１Ｂは第２のビデオゲーム機、２はデジタルカメラを内蔵する携帯電話機であり、１１はビデオゲーム機のゲーム操作部、１２はビデオディスプレイ装置、１７は画像取込み手段、２１は携帯電話機のモニタ画面である。
本発明においては、第１のビデオゲーム機１Ａでのゲームを中断若しくは終了した後、その時点でのゲームデータを表す画像コードデータ１２０を、デジタルカメラ付き携帯電話機２で撮影し、後日又は後刻、その画像コードデータ１２０を携帯電話機２のモニタ画面２１に表示した状態で、そのモニタ画面２１を第２のビデオゲーム機１Ｂの画像取込み手段１７に設けられたデジタルカメラ等で撮影し、その画像コードデータを解読して、第１のビデオゲーム機１Ａでゲームを中断若しくは終了した時点でのゲーム状況を引き継いで、第２のビデオゲーム機１Ｂにおいてゲームを再開するものである。
第１のビデオゲーム機１Ａと第２のビデオゲーム機１Ｂは、同一のゲームセンター等における同一のビデオゲーム機であってもよいし、或いはまた、同一又は別のゲームセンター等における別の同機種のビデオゲーム機であってもよい。
【００１４】
図２には、本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施するための上記第１及び第２のビデオゲーム機の回路構成が示されており、同図中、１１はゲーム操作部、１２はビデオディスプレイ装置、１２ａはビデオディスプレイ画面、１２０は当該ビデオディスプレイ画面に表示された画像コードデータ、１３はゲーム演算制御装置、１３ａはＣＰＵ、１３ｂはハードディスクドライブ等の記憶装置から成るプログラムメモリ、１３ｃはワークＲＡＭ、１３ｄはＲＯＭ、１３ｅはクロック回路、１４は画像処理回路、１５はサウンド回路、１６はスピーカ、１７はデジタルカメラ等から成る画像取込み手段、１８は料金徴収装置、１９はデータバスである。
【００１５】
プレイヤーが料金徴収装置１８にコインやメダル等の料金を投入すると、ゲームが開始され、ビデオディスプレイ画面１２ａ上にゲームの進行状態が表示される。
プレイヤーは、ビデオディスプレイ画面１２ａを見ながら、ゲーム操作盤１１の押しボタンやジョイスティック等を操作してゲームを行う。
ゲーム演算制御装置１３中のＣＰＵ１３ａは、ハードディスクドライブ等のプログラムメモリ１３ｂに記録されたゲーム用プログラムを実行し、当該プログラムに従って、ゲームを進行させると共に、本発明に必要なコンピュータプログラムを実行することにより、ゲームの現況データを含む前記画像コードデータ１２０を作成し、これをビデオディスプレイ画面１２ａに表示するために必要な演算処理を行う。
ＲＡＭ１３ｃは、ＣＰＵ１３ａの作動に必要なデータの授受と記録を行なう。
ＲＯＭ１３ｄには、ゲームのためビデオディスプレイ装置１２に表示する文字データ、画像データや音声データ等のほか、ＣＰＵ１３ａの作動をバックアップするために必要な比較的小サイズの各種データやプログラムが記録されている。文字データや画像データ等は、前記プログラムメモリ１３ｂがハードディスクドライブ等の大容量の記憶装置である場合には、そちらに記録するようにしてもよい。
クロック回路１３ｅは、ゲーム開始からゲームオーバーまでの時間管理や、ゲーム進行上必要なその他の時間管理等を行うために必要なクロックパルスを発振する。
【００１６】
図３には、第１のビデオゲーム機１Ａでゲームが行われているときのそのビデオディスプレイ画面１２ａの表示状態の一例が示されている。
ビデオディスプレイ画面１２ａ上には、図示するように例えば空中戦ゲームの様子が表示されると共に、例えば画面の右下部分に画像コードデータ１２０が表示される。この画像コードデータ１２０の表示は、ゲーム操作部（１１）からのプレイヤーの入力操作によりゲームの終了時若しくは中断時に行われるようにしてもよいが、自動的にリアルタイムで行われるようにしてもよい。
画像コードデータ１２０は、図示する如く、２次元コード（ＱＲコード）を用いることが推奨され、モノクロ、望ましくは情報量の点でカラーのものが推奨される。
画像コードデータ１２０としてコード化されるゲームデータとしては、前記のように、（ａ）プレイヤーが操作するキャラクタの位置、体力、魔力、アイテム数などのパラメータや、（ｂ）フィールド内の敵キャラクタの配置位置、種類、個体数などのパラメータや、（ｃ）得点やゲーム経過時間などの情報、等々が挙げられる。
【００１７】
図４には、デジタルカメラ付き携帯電話機２で撮影した画像コードデータ１２０を、第２のビデオゲーム機１Ｂの画像取込み手段１７で取り込んだ際に、その解読が適正に行われ得るように、第２のビデオゲーム機１Ｂのビデオディスプレイ画面１２ａ上に映し出された当該画像コードデータ１２０の位置合わせを、操作部１１に設けたジョイスティックや押しボタンで実行する状態が示されている。
【００１８】
図５には、本発明のゲームデータの出入力方法を実行する場合のフロートチャートが示されている。
【００１９】
以下、本発明方法を実行する場合のステップについて説明する。
［ａ］プレイ中の第１のビデオゲーム機１Ａにおいて、リアルタイムで、若しくはゲームの終了、中断時等の所定の時期に、当該第１のビデオゲーム機のゲーム操作部１１からのプレイヤーの入力操作により若しくは自動的に、当該ビデオゲーム機１Ａに記録されたゲーム情報に基づいて、将来そのゲームを継続、再開する際に必要なゲームの現況データを含む画像コードデータ１２０を作成し、これを当該ビデオゲーム機１Ａのビデオディスプレイ画面に表示する。この動作は、当該第１のビデオゲーム機１Ａにインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置１３により演算実行することにより実現する。
【００２０】
［ｂ］次いで、上記第１のビデオゲーム機１Ａのビデオディスプレイ画面１２ａに表示された画像コードデータ１２０を、プレイヤーが所持するデジタルカメラ２（通常は携帯電話機に内蔵されたデジタルカメラ）で撮影する。
［ｃ］その後、第２のビデオゲーム機１Ｂで、上記第１のビデオゲーム機１Ａで行ったゲームを継続して行う場合には、プレイヤーが上記デジタルカメラ２で撮影記録した上記画像コードデータ１２０を、当該デジタルカメラのモニタ画面２１に表示し又はプリントアウトし、これを第２のビデオゲーム機１Ｂに設けられた画像取込み手段１７により取り込ませる。
【００２１】
［ｄ］第２のビデオゲーム機１Ｂにおいては、その画像取込み手段１７により取り込まれた上記画像コードデータ１２０を解読し、当該画像コードデータを撮影した時の第１のビデオゲーム機１Ａでのゲームの現況データに基づいて第２のビデオゲーム機１Ｂでゲームを継続、再開する。この動作は、当該第２のビデオゲーム機にインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置１３により演算実行することにより実現する。
【００２２】
なお、図示したビデオゲーム機には描かれていないが、ビデオディスプレイ装置１２に加えてそれよりも小型のカラー液晶モニタを取り付け、上記ビデオディスプレイ装置１２に表示するものと同様の画像コードデータ１２０を当該小型のカラー液晶モニタにも同時に表示するように構成することも推奨される。
【００２３】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、その目的の範囲内において、上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
【産業上の利用可能性】
【００２４】
本発明は上記の如く構成されるので、本発明によるときは、ゲームの結果情報や中間情報などのデータをゲーム機間で伝達する場合に、特別な記録媒体や装置を用いることなく伝達可能な、ゲームデータの出入力方法を提供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】本発明に係るゲームデータの出入力方法の概要を示す説明図である。
【図２】本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する場合に用いるビデオゲーム機の回路構成を示すブロック図である。
【図３】本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する場合におけるビデオゲーム機のビデオディスプレイ画面の表示状態の一例を示す説明図である。
【図４】本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する際に、第２のビデオゲーム機で取り込んだ画像コードデータの位置合わせを行う状態を示す説明図である。
【図５】本発明のゲームデータの出入力方法を実行する場合のフロートチャートである。
【符号の説明】
【００２６】
１Ａ，１Ｂ ビデオゲーム機
１１ ゲーム操作部
１２ ビデオディスプレイ装置
１２ａ ビデオディスプレイ画面
１２０ 画像コードデータ
１３ ゲーム演算制御装置
１３ａ ＣＰＵ
１３ｂ プログラムメモリ（記憶装置）
１３ｃ ワークＲＡＭ
１３ｄ ＲＯＭ
１３ｅ クロック回路
１４ 画像処理回路
１５ サウンド回路
１６ スピーカ
１７ 画像取込み手段
１８ 料金徴収装置
１９ データバス
２ デジタルカメラ（デジタルカメラ付き携帯電話）
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ビデオゲーム機におけるゲームデータの出入力方法に関する。
より具体的には、主にゲームセンター等に設置されたビデオゲーム機（場合によっては、家庭用のビデオゲーム機）において、前に行なったゲームの続きを後日行なう場合に、前のゲームの結果情報、中間情報などのゲームデータを、専用のメモリ媒体や装置を必要とすることなく、後のビデオゲーム機に伝達することを可能とする、映像コードによるゲームデータの出入力方法に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
これまでのゲーム装置では、ゲームの結果情報、中間情報などのデータをゲーム終了時などに一旦保存し、次回のゲームプレイ時に利用するために、例えば携帯型のメモリ装置や磁気カードなど特別な記録媒体や装置を用いたり、或いはまた、通信ネットワークを介して外部のサーバ等に保存したものをパスワード等で読み出すなどのシステムを必要としていた。
即ち、例えば下記の特許文献１に記載の発明では、ゲーム再開情報を記憶させたゲーム継続用キーカードとその書込み及び読取り装置を必要とした。
【０００３】
然しながら、そのような特別な記録媒体や装置を用いることは、ゲーム機の提供側にとってはコスト高となり、また利用者（プレイヤー）側にとっては、記録媒体を忘れず持ち歩いたり、保管したり、或いはパスワード等を覚えたり記録したりする必要があり、面倒で不便であった。
【０００４】
【特許文献１】特開２０００−００５４３９号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、上記の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とするところは、ゲームの結果情報や中間情報などのデータをゲーム機間で伝達する場合に、特別な記録媒体や装置を用いることなく伝達可能な、ゲームデータの出入力方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の目的を達成するため、本発明では、ゲームの結果情報、中間情報などのデータを独自の２次元コード等に変換し、これをゲームの映像出力装置、例えばＴＶモニタ画面などへ随時、または場面の切り替わり時に出力、表示するようにする。プレイヤーはこれをカメラ付携帯電話やデジカメなどで任意に撮影し、次回のゲームプレイ時には、これをカメラ付き携帯電話の液晶画面に表示したり、プリンタで印刷した紙などで再現させ、これを新たなゲーム装置のＣＣＤカメラ等で撮影し取り込むことで、前のゲーム機から引き継がれるべきデータを新たなゲーム機に伝達し、続いて実行されるゲームにこれを反映させることができるように構成したものである。
【０００７】
具体的には、本発明に係るビデオゲーム機におけるゲームデータの出入力方法は、
少なくとも、ゲーム操作部と、ゲーム演算制御装置と、画像処理回路と、ビデオディスプレイ装置と、画像取込み手段とを有し、上記ゲーム演算制御装置は、少なくとも、ＣＰＵと、プログラムメモリと、ワークＲＡＭとを含み、上記プログラムメモリにはゲーム実行のためのコンピュータープログラムがインストールされ、上記ＣＰＵはプレイヤーにより操作されるゲーム操作部からの入力信号に応動して上記コンピュータープログラムを上記プログラムメモリ及びワークＲＡＭの協働下において演算実行し、その演算結果を上記画像処理回路を介してディスプレイ装置に表示するよう構成された第１のビデオゲーム機と、これと同様の構成を有する第２のビデオゲーム機との間におけるゲームデータの出入力方法であって、下記ａ項ないしｄ項記載のステップ、即ち；
［ａ］プレイ中の第１のビデオゲーム機において、所定の時期に当該第１のビデオゲーム機のゲーム操作部からのプレイヤーの入力操作により若しくは自動的に、当該ビデオゲーム機に記録されたゲーム情報に基づいて、将来そのゲームを継続、再開する際に必要なゲームの現況データを含む画像コードデータを作成し、これを当該ビデオゲーム機のビデオディスプレイ画面に表示する動作を、当該第１のビデオゲーム機にインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置により演算実行することにより実現するステップと、
［ｂ］上記第１のビデオゲーム機のビデオディスプレイ画面に表示された画像コードデータを、プレイヤーが所持するデジタルカメラで撮影するステップと、
［ｃ］第２のビデオゲーム機で、上記第１のビデオゲーム機で行ったゲームを継続して行う場合において、プレイヤーが上記デジタルカメラで撮影記録した上記画像コードデータを、当該デジタルカメラのモニタ画面に表示し又はプリントアウトし、これを第２のビデオゲーム機に設けられた画像取込み手段により取り込ませるステップと、
［ｄ］第２のビデオゲーム機において、その画像取込み手段により取り込まれた上記画像コードデータを解読し、当該画像コードデータを撮影した時の第１のビデオゲーム機でのゲームの現況データに基づいて第２のビデオゲーム機でゲームを継続、再開する動作を、当該第２のビデオゲーム機にインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置により演算実行することにより実現するステップと、
から構成されることを特徴とするビデオゲーム機におけるゲームデータの出入力方法である。
【０００８】
上記第２のビデオゲーム機は、第１のビデオゲーム機以外のビデオゲーム機であってもよいし、第１のビデオゲーム機と同一のビデオゲーム機であってもよい。
画像コードデータは、モノクロのＱＲコード（２次元コード）であってもよいが、カラーのＱＲコードを用いることにより、一層大量のデータを伝達することができる。
プレイヤーが所持するデジタルカメラは任意でよいが、携帯電話機に内蔵されたデジタルカメラであれば、外出時には殆ど常に持ち歩くものであるから、好適である。
上記第１及び第２のビデオゲーム機には、それらの画像取込み手段により取り込まれた上記画像コードデータの解読のために、当該取り込まれた上記画像コードデータの位置合せ機能を設けることが推奨される。
上記第１及び第２のビデオゲーム機のうち、少なくとも第１のビデオゲーム機に、上記ビデオディスプレイ装置に加えてそれよりも小型のカラー液晶モニタを取り付け、上記ビデオディスプレイ装置に表示するものと同様の画像コードデータを当該小型のカラー液晶モニタにも同時に表示し、プレイヤー以外の者がこれを撮影して、それ以降のゲームを別個に楽しめるようにすることも推奨される。
【０００９】
このような本発明に係るゲームデータの出入力方法の特徴を列記すれば、次の通りである。
（１）本発明のゲームデータの出入力方法は、主にゲームセンターなどの施設に設置する筐体タイプのビデオゲーム機で利用するのに適している。但し、家庭用ビデオゲーム機に適用することを排除するものではない。
（２）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、ゲームのプレイ中、そのビデオディスプレイ画面内の特定箇所に、
ａ：プレイヤーが操作するキャラクタの位置、体力、魔力、アイテム数などのパラメータ
ｂ：フィールド内の敵キャラクタの配置位置、種類、個体数などのパラメータ
ｃ：得点やゲーム経過時間などの情報
など様々なゲームデータを、望ましくはリアルタイムに、２次元コード（ＱＲコード）等に変換して成る画像コードデータを、リアルタイムに表示する機能を持たせる。
（３）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、上記２次元コードをビデオディスプレイ画面に表示するのと全く同じタイミングで全く同じ二次元コードを表示するための小型カラー液晶モニタが設けられ、主にゲームプレイヤのプレイを邪魔しないで他の者がこれを撮影することを可能とする。
（４）上記２次元コードは、従来の白と黒のブロックを組み合わせたものではなく、各ブロックの色を複数用意することで、遥かに大きい情報量を持たせることが可能となる。
（５）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、ゲームデータを表示する２次元コードの画像コードデータを読み込むためのカラーＣＣＤカメラ等の画像取込み手段が設けられる。
（６）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、上記カメラから入ってくる映像をビデオディスプレイ画面内の特定部分に表示し、画面に映し出された映像を調節して必要な映像箇所を規定の枠内に合わせ読み込ませる機能を持たせる。
（７）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、上記で読み取った２次元コードのデータを解析しゲームに使用可能なデータヘ変換する機能を持たせる。
（８）本発明方法を実施するためのビデオゲーム機には、上記で変換したデータを使用し、そのデータの元になっている２次元コードが表示された状態からゲームを開始する機能を持たせる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明は、上記の如き構成を有することにより、ゲームの結果情報や中間情報などのデータを、特別な記録媒体や装置を用いることなく、今日広く普及しているカメラ付き携帯電話やデジタルカメラを利用して、ゲーム機間で伝達することが可能になる。
ビデオディスプレイ画面に画像コードデータをリアルタイムで表示することにより、プレイヤーは秒単位でゲームの進行状態を切り出すことが出来、また、切り出した進行状態より、次回以降すぐにプレイすることが出来る。
これによって、例えば、難しい場面の直前のゲームデータを画像コードデータ化して撮影しておけば、ゲームオーバーになってもそこからすぐに何度でもやり直すことが出来、またストーリー分岐があるゲームの場合には、一つの分岐先をクリアした後に、すぐ分岐元から別のストーリー分岐先へとゲームを進めることが出来る。
これらのことを、本発明では、ゲームソフト側が用意したタイミングではなく、プレイや側が任意に選択したタイミングで行うことが出来ることが、よりゲームを楽しめる要因となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、図面に示す実施例を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【実施例】
【００１２】
図１は、本発明に係るゲームデータの出入力方法の概要を示す説明図、
図２は、本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する場合に用いるビデオゲーム機の回路構成を示すブロック図、
図３は、本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する場合におけるビデオゲーム機のビデオディスプレイ画面の表示状態の一例を示す説明図、
図４は、本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する際に、第２のビデオゲーム機で取り込んだ画像コードデータの位置合わせを行う状態を示す説明図、
図５は、本発明のゲームデータの出入力方法を実行する場合のフロートチャートである。
【００１３】
図１中、１Ａは第１のビデオゲーム機、１Ｂは第２のビデオゲーム機、２はデジタルカメラを内蔵する携帯電話機であり、１１はビデオゲーム機のゲーム操作部、１２はビデオディスプレイ装置、１７は画像取込み手段、２１は携帯電話機のモニタ画面である。
本発明においては、第１のビデオゲーム機１Ａでのゲームを中断若しくは終了した後、その時点でのゲームデータを表す画像コードデータ１２０を、デジタルカメラ付き携帯電話機２で撮影し、後日又は後刻、その画像コードデータ１２０を携帯電話機２のモニタ画面２１に表示した状態で、そのモニタ画面２１を第２のビデオゲーム機１Ｂの画像取込み手段１７に設けられたデジタルカメラ等で撮影し、その画像コードデータを解読して、第１のビデオゲーム機１Ａでゲームを中断若しくは終了した時点でのゲーム状況を引き継いで、第２のビデオゲーム機１Ｂにおいてゲームを再開するものである。
第１のビデオゲーム機１Ａと第２のビデオゲーム機１Ｂは、同一のゲームセンター等における同一のビデオゲーム機であってもよいし、或いはまた、同一又は別のゲームセンター等における別の同機種のビデオゲーム機であってもよい。
【００１４】
図２には、本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施するための上記第１及び第２のビデオゲーム機の回路構成が示されており、同図中、１１はゲーム操作部、１２はビデオディスプレイ装置、１２ａはビデオディスプレイ画面、１２０は当該ビデオディスプレイ画面に表示された画像コードデータ、１３はゲーム演算制御装置、１３ａはＣＰＵ、１３ｂはハードディスクドライブ等の記憶装置から成るプログラムメモリ、１３ｃはワークＲＡＭ、１３ｄはＲＯＭ、１３ｅはクロック回路、１４は画像処理回路、１５はサウンド回路、１６はスピーカ、１７はデジタルカメラ等から成る画像取込み手段、１８は料金徴収装置、１９はデータバスである。
【００１５】
プレイヤーが料金徴収装置１８にコインやメダル等の料金を投入すると、ゲームが開始され、ビデオディスプレイ画面１２ａ上にゲームの進行状態が表示される。
プレイヤーは、ビデオディスプレイ画面１２ａを見ながら、ゲーム操作盤１１の押しボタンやジョイスティック等を操作してゲームを行う。
ゲーム演算制御装置１３中のＣＰＵ１３ａは、ハードディスクドライブ等のプログラムメモリ１３ｂに記録されたゲーム用プログラムを実行し、当該プログラムに従って、ゲームを進行させると共に、本発明に必要なコンピュータプログラムを実行することにより、ゲームの現況データを含む前記画像コードデータ１２０を作成し、これをビデオディスプレイ画面１２ａに表示するために必要な演算処理を行う。
ＲＡＭ１３ｃは、ＣＰＵ１３ａの作動に必要なデータの授受と記録を行なう。
ＲＯＭ１３ｄには、ゲームのためビデオディスプレイ装置１２に表示する文字データ、画像データや音声データ等のほか、ＣＰＵ１３ａの作動をバックアップするために必要な比較的小サイズの各種データやプログラムが記録されている。文字データや画像データ等は、前記プログラムメモリ１３ｂがハードディスクドライブ等の大容量の記憶装置である場合には、そちらに記録するようにしてもよい。
クロック回路１３ｅは、ゲーム開始からゲームオーバーまでの時間管理や、ゲーム進行上必要なその他の時間管理等を行うために必要なクロックパルスを発振する。
【００１６】
図３には、第１のビデオゲーム機１Ａでゲームが行われているときのそのビデオディスプレイ画面１２ａの表示状態の一例が示されている。
ビデオディスプレイ画面１２ａ上には、図示するように例えば空中戦ゲームの様子が表示されると共に、例えば画面の右下部分に画像コードデータ１２０が表示される。この画像コードデータ１２０の表示は、ゲーム操作部（１１）からのプレイヤーの入力操作によりゲームの終了時若しくは中断時に行われるようにしてもよいが、自動的にリアルタイムで行われるようにしてもよい。
画像コードデータ１２０は、図示する如く、２次元コード（ＱＲコード）を用いることが推奨され、モノクロ、望ましくは情報量の点でカラーのものが推奨される。
画像コードデータ１２０としてコード化されるゲームデータとしては、前記のように、（ａ）プレイヤーが操作するキャラクタの位置、体力、魔力、アイテム数などのパラメータや、（ｂ）フィールド内の敵キャラクタの配置位置、種類、個体数などのパラメータや、（ｃ）得点やゲーム経過時間などの情報、等々が挙げられる。
【００１７】
図４には、デジタルカメラ付き携帯電話機２で撮影した画像コードデータ１２０を、第２のビデオゲーム機１Ｂの画像取込み手段１７で取り込んだ際に、その解読が適正に行われ得るように、第２のビデオゲーム機１Ｂのビデオディスプレイ画面１２ａ上に映し出された当該画像コードデータ１２０の位置合わせを、操作部１１に設けたジョイスティックや押しボタンで実行する状態が示されている。
【００１８】
図５には、本発明のゲームデータの出入力方法を実行する場合のフロートチャートが示されている。
【００１９】
以下、本発明方法を実行する場合のステップについて説明する。
［ａ］プレイ中の第１のビデオゲーム機１Ａにおいて、リアルタイムで、若しくはゲームの終了、中断時等の所定の時期に、当該第１のビデオゲーム機のゲーム操作部１１からのプレイヤーの入力操作により若しくは自動的に、当該ビデオゲーム機１Ａに記録されたゲーム情報に基づいて、将来そのゲームを継続、再開する際に必要なゲームの現況データを含む画像コードデータ１２０を作成し、これを当該ビデオゲーム機１Ａのビデオディスプレイ画面に表示する。この動作は、当該第１のビデオゲーム機１Ａにインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置１３により演算実行することにより実現する。
【００２０】
［ｂ］次いで、上記第１のビデオゲーム機１Ａのビデオディスプレイ画面１２ａに表示された画像コードデータ１２０を、プレイヤーが所持するデジタルカメラ２（通常は携帯電話機に内蔵されたデジタルカメラ）で撮影する。
［ｃ］その後、第２のビデオゲーム機１Ｂで、上記第１のビデオゲーム機１Ａで行ったゲームを継続して行う場合には、プレイヤーが上記デジタルカメラ２で撮影記録した上記画像コードデータ１２０を、当該デジタルカメラのモニタ画面２１に表示し又はプリントアウトし、これを第２のビデオゲーム機１Ｂに設けられた画像取込み手段１７により取り込ませる。
【００２１】
［ｄ］第２のビデオゲーム機１Ｂにおいては、その画像取込み手段１７により取り込まれた上記画像コードデータ１２０を解読し、当該画像コードデータを撮影した時の第１のビデオゲーム機１Ａでのゲームの現況データに基づいて第２のビデオゲーム機１Ｂでゲームを継続、再開する。この動作は、当該第２のビデオゲーム機にインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置１３により演算実行することにより実現する。
【００２２】
なお、図示したビデオゲーム機には描かれていないが、ビデオディスプレイ装置１２に加えてそれよりも小型のカラー液晶モニタを取り付け、上記ビデオディスプレイ装置１２に表示するものと同様の画像コードデータ１２０を当該小型のカラー液晶モニタにも同時に表示するように構成することも推奨される。
【００２３】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、その目的の範囲内において、上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
【産業上の利用可能性】
【００２４】
本発明は上記の如く構成されるので、本発明によるときは、ゲームの結果情報や中間情報などのデータをゲーム機間で伝達する場合に、特別な記録媒体や装置を用いることなく伝達可能な、ゲームデータの出入力方法を提供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】本発明に係るゲームデータの出入力方法の概要を示す説明図である。
【図２】本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する場合に用いるビデオゲーム機の回路構成を示すブロック図である。
【図３】本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する場合におけるビデオゲーム機のビデオディスプレイ画面の表示状態の一例を示す説明図である。
【図４】本発明に係るゲームデータの出入力方法を実施する際に、第２のビデオゲーム機で取り込んだ画像コードデータの位置合わせを行う状態を示す説明図である。
【図５】本発明のゲームデータの出入力方法を実行する場合のフロートチャートである。
【符号の説明】
【００２６】
１Ａ，１Ｂ ビデオゲーム機
１１ ゲーム操作部
１２ ビデオディスプレイ装置
１２ａ ビデオディスプレイ画面
１２０ 画像コードデータ
１３ ゲーム演算制御装置
１３ａ ＣＰＵ
１３ｂ プログラムメモリ（記憶装置）
１３ｃ ワークＲＡＭ
１３ｄ ＲＯＭ
１３ｅ クロック回路
１４ 画像処理回路
１５ サウンド回路
１６ スピーカ
１７ 画像取込み手段
１８ 料金徴収装置
１９ データバス
２ デジタルカメラ（デジタルカメラ付き携帯電話）
【特許請求の範囲】
【請求項１】
少なくとも、ゲーム操作部（１１）と、ゲーム演算制御装置（１３）と、画像処理回路（１４）と、ビデオディスプレイ装置（１２）と、画像取込み手段（１７）とを有し、上記ゲーム演算制御装置（１３）は、少なくとも、ＣＰＵ（１３ａ）と、プログラムメモリ（１３ｂ）と、ワークＲＡＭ（１３ｃ）とを含み、上記プログラムメモリ（１３ｂ）にはゲーム実行のためのコンピュータープログラムがインストールされ、上記ＣＰＵ（１３ａ）はプレイヤーにより操作されるゲーム操作部（１１）からの入力信号に応動して上記コンピュータープログラムを上記プログラムメモリ（１３ｂ）及びワークＲＡＭ（１３ｃ）の協働下において演算実行し、その演算結果を上記画像処理回路（１４）を介してディスプレイ装置（１２）に表示するよう構成された第１のビデオゲーム機（１Ａ）と、これと同様の構成を有する第２のビデオゲーム機（１Ｂ）との間におけるゲームデータの出入力方法であって、下記ａ項ないしｄ項記載のステップから構成されることを特徴とするゲームデータの出入力方法。
［ａ］プレイ中の第１のビデオゲーム機（１Ａ）において、所定の時期に当該第１のビデオゲーム機のゲーム操作部（１１）からのプレイヤーの入力操作により若しくは自動的に、当該ビデオゲーム機（１Ａ）に記録されたゲーム情報に基づいて、将来そのゲームを継続、再開する際に必要なゲームの現況データを含む画像コードデータ（１２０）を作成し、これを当該ビデオゲーム機（１Ａ）のビデオディスプレイ画面に表示する動作を、当該第１のビデオゲーム機（１Ａ）にインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置（１３）により演算実行することにより実現するステップ。
［ｂ］上記第１のビデオゲーム機（１Ａ）のビデオディスプレイ画面（１２ａ）に表示された画像コードデータ（１２０）を、プレイヤーが所持するデジタルカメラ（２）で撮影するステップ。
［ｃ］第２のビデオゲーム機（１Ｂ）で、上記第１のビデオゲーム機（１Ａ）で行ったゲームを継続して行う場合において、プレイヤーが上記デジタルカメラ（２）で撮影記録した上記画像コードデータ（１２０）を、当該デジタルカメラのモニタ画面（２１）に表示し又はプリントアウトし、これを第２のビデオゲーム機（１Ｂ）に設けられた画像取込み手段（１７）により取り込ませるステップ。
［ｄ］第２のビデオゲーム機（１Ｂ）において、その画像取込み手段（１７）により取り込まれた上記画像コードデータ（１２０）を解読し、当該画像コードデータを撮影した時の第１のビデオゲーム機（１Ａ）でのゲームの現況データに基づいて第２のビデオゲーム機（１Ｂ）でゲームを継続、再開する動作を、当該第２のビデオゲーム機にインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置（１３）により演算実行することにより実現するステップ。
【請求項２】
上記第２のビデオゲーム機（１Ｂ）が、第１のビデオゲーム機（１Ａ）以外のビデオゲーム機である請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項３】
上記第２のビデオゲーム機（１Ｂ）が、第１のビデオゲーム機（１Ａ）と同一のビデオゲーム機（１Ａ）である請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項４】
画像コードデータ（１２０）が、モノクロのＱＲコードである請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項５】
画像コードデータ（１２０）が、カラーのＱＲコードである請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項６】
プレイヤーが所持するデジタルカメラ（２）が、携帯電話機に内蔵されたデジタルカメラである請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項７】
上記第１及び第２のビデオゲーム機（１Ａ，１Ｂ）に、それらの画像取込み手段（１７）により取り込まれた上記画像コードデータ（１２０）の解読のために、当該取り込まれた上記画像コードデータ（１２０）の位置合せ機能を設けた請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項８】
上記第１及び第２のビデオゲーム機のうち、少なくとも第１のビデオゲーム機（１Ａ）に、上記ビデオディスプレイ装置（１２）に加えてそれよりも小型のカラー液晶モニタを取り付け、上記ビデオディスプレイ装置（１２）に表示するものと同様の画像コードデータ（１２０）を当該小型のカラー液晶モニタにも同時に表示するように構成した請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項１】
少なくとも、ゲーム操作部（１１）と、ゲーム演算制御装置（１３）と、画像処理回路（１４）と、ビデオディスプレイ装置（１２）と、画像取込み手段（１７）とを有し、上記ゲーム演算制御装置（１３）は、少なくとも、ＣＰＵ（１３ａ）と、プログラムメモリ（１３ｂ）と、ワークＲＡＭ（１３ｃ）とを含み、上記プログラムメモリ（１３ｂ）にはゲーム実行のためのコンピュータープログラムがインストールされ、上記ＣＰＵ（１３ａ）はプレイヤーにより操作されるゲーム操作部（１１）からの入力信号に応動して上記コンピュータープログラムを上記プログラムメモリ（１３ｂ）及びワークＲＡＭ（１３ｃ）の協働下において演算実行し、その演算結果を上記画像処理回路（１４）を介してディスプレイ装置（１２）に表示するよう構成された第１のビデオゲーム機（１Ａ）と、これと同様の構成を有する第２のビデオゲーム機（１Ｂ）との間におけるゲームデータの出入力方法であって、下記ａ項ないしｄ項記載のステップから構成されることを特徴とするゲームデータの出入力方法。
［ａ］プレイ中の第１のビデオゲーム機（１Ａ）において、所定の時期に当該第１のビデオゲーム機のゲーム操作部（１１）からのプレイヤーの入力操作により若しくは自動的に、当該ビデオゲーム機（１Ａ）に記録されたゲーム情報に基づいて、将来そのゲームを継続、再開する際に必要なゲームの現況データを含む画像コードデータ（１２０）を作成し、これを当該ビデオゲーム機（１Ａ）のビデオディスプレイ画面に表示する動作を、当該第１のビデオゲーム機（１Ａ）にインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置（１３）により演算実行することにより実現するステップ。
［ｂ］上記第１のビデオゲーム機（１Ａ）のビデオディスプレイ画面（１２ａ）に表示された画像コードデータ（１２０）を、プレイヤーが所持するデジタルカメラ（２）で撮影するステップ。
［ｃ］第２のビデオゲーム機（１Ｂ）で、上記第１のビデオゲーム機（１Ａ）で行ったゲームを継続して行う場合において、プレイヤーが上記デジタルカメラ（２）で撮影記録した上記画像コードデータ（１２０）を、当該デジタルカメラのモニタ画面（２１）に表示し又はプリントアウトし、これを第２のビデオゲーム機（１Ｂ）に設けられた画像取込み手段（１７）により取り込ませるステップ。
［ｄ］第２のビデオゲーム機（１Ｂ）において、その画像取込み手段（１７）により取り込まれた上記画像コードデータ（１２０）を解読し、当該画像コードデータを撮影した時の第１のビデオゲーム機（１Ａ）でのゲームの現況データに基づいて第２のビデオゲーム機（１Ｂ）でゲームを継続、再開する動作を、当該第２のビデオゲーム機にインストールしたコンピュータプログラムをそのゲーム演算制御装置（１３）により演算実行することにより実現するステップ。
【請求項２】
上記第２のビデオゲーム機（１Ｂ）が、第１のビデオゲーム機（１Ａ）以外のビデオゲーム機である請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項３】
上記第２のビデオゲーム機（１Ｂ）が、第１のビデオゲーム機（１Ａ）と同一のビデオゲーム機（１Ａ）である請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項４】
画像コードデータ（１２０）が、モノクロのＱＲコードである請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項５】
画像コードデータ（１２０）が、カラーのＱＲコードである請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項６】
プレイヤーが所持するデジタルカメラ（２）が、携帯電話機に内蔵されたデジタルカメラである請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項７】
上記第１及び第２のビデオゲーム機（１Ａ，１Ｂ）に、それらの画像取込み手段（１７）により取り込まれた上記画像コードデータ（１２０）の解読のために、当該取り込まれた上記画像コードデータ（１２０）の位置合せ機能を設けた請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【請求項８】
上記第１及び第２のビデオゲーム機のうち、少なくとも第１のビデオゲーム機（１Ａ）に、上記ビデオディスプレイ装置（１２）に加えてそれよりも小型のカラー液晶モニタを取り付け、上記ビデオディスプレイ装置（１２）に表示するものと同様の画像コードデータ（１２０）を当該小型のカラー液晶モニタにも同時に表示するように構成した請求項１に記載のゲームデータの出入力方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００７−８２６３５（Ｐ２００７−８２６３５Ａ）
【公開日】平成１９年４月５日（２００７．４．５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−２７３０１０（Ｐ２００５−２７３０１０）
【出願日】平成１７年９月２１日（２００５．９．２１）
【出願人】（３０６０１９１１１）株式会社タイトー (475)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年４月５日（２００７．４．５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年９月２１日（２００５．９．２１）
【出願人】（３０６０１９１１１）株式会社タイトー (475)
【Ｆターム（参考）】
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