説明

ビデオゲーム装置、映像投稿装置

【課題】既存のゲームの機能を変更することなく通常のゲーム実行時の映像を記録して、投稿先を任意に選択して投稿することを可能にする。
【解決手段】ビデオゲーム装置7は、ユーザ操作に応じた操作信号を出力する操作部15と、操作部15から出力される操作信号に応じてゲーム処理を実行し、ゲーム用の映像を表示させるための映像信号を出力する制御装置12と、映像信号に応じた映像を出力する映像出力装置13と、操作信号を入力して制御装置12に出力し、制御装置12からの映像信号を入力して映像出力装置13に出力する映像投稿装置20とを有する。映像投稿装置20は、映像信号をもとに投稿用の映像情報を記録し、この記録された映像情報の投稿先を、操作信号をもとに設定し、この設定された投稿先に応じて映像情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像/音声を出力するビデオゲーム装置、同装置に搭載される映像投稿装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像を投稿することができるゲーム装置が考えられている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載された写真シール作成装置において、自分の画像を投稿用画像として投稿する投稿ゲームや、既に投稿されている他人の投稿用画像に対して投票する投票ゲームを実行することが記載されている。
【0003】
特許文献1の写真シール作成装置では、利用者の操作に応じて、撮影作業により得られた利用者の画像、または編集済みの利用者の画像のなかから、人気投票の対象となる投稿用画像を選択し、利用者により入力される、選択された投稿用画像に対する情報である投稿用メッセージを受け付ける。そして、選択された投稿用画像と、受け付けられた投稿用メッセージとを関連付けて記憶させ、記憶されている投稿用画像と、投稿用画像に関連付けて記憶されている投稿用メッセージとを対応させて表示させる。
【特許文献1】特開2008−52122号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように従来の画像を投稿することができるゲーム装置(写真シール作成装置)では、画像の記録(撮影)を目的とする構成であるために、投稿対象とする画像を任意に作成することができた。
【0005】
一方、一般のビデオゲーム装置では、ゲーム実行中の映像や音声を記録することを目的としていないため、ゲーム中の映像/音声を投稿することができなかった。例えば、シューティングゲームや格闘ゲームなどジャンルのゲーム装置では、高得点を獲得できる状況や操作技術(テクニック)を他のプレイヤに披露したくなる場合があったり、キャラクタ育成ゲームやカード連動ゲームなどのジャンルのゲーム装置では、ゲーム画面そのものを披露したくなる場合があったりするが、これらゲーム中の映像/音声を投稿することができなかった。
【0006】
また、ビデオゲーム装置において、ゲーム中の映像/音声を投稿できるようにするためには、投稿機能を実装しなければならず、ゲーム装置の基本的な構成から設計変更をしなければならなかった。当然ながら既存のビデオゲーム装置では、ゲーム中の映像/音声を投稿することができなかった。
【0007】
さらに、特許文献1に記載された従来のゲーム装置では、画像を投稿するといっても自装置に記憶しておくだけであるので、自装置を利用するプレイヤによって閲覧が可能となるだけであり、不特定のユーザに映像/音声等を閲覧可能とさせるものではなかった。
【0008】
本発明は前述した事情に考慮してなされたもので、その目的は、既存のゲームの機能を変更することなく通常のゲーム実行時の映像を記録して、投稿先を任意に選択して投稿することが可能なビデオゲーム装置、映像投稿装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ユーザ操作に応じた操作信号を出力する操作手段と、前記操作手段から出力される操作信号に応じてゲーム処理を実行し、ゲーム用の映像を表示させるための映像信号を出力する制御手段と、前記制御手段によって出力された映像信号に応じた映像を出力する映像出力手段と、前記操作手段からの操作信号を入力して前記制御手段に出力し、前記制御手段からの映像信号を入力して前記映像出力手段に出力する映像投稿手段とを具備し、前記映像投稿手段は、前記映像信号をもとに投稿用の映像情報を記録する記録手段と、前記記録手段により記録された前記映像情報の投稿先を、前記操作信号をもとに設定する投稿操作手段と、前記投稿操作手段によって設定された投稿先に応じて、前記記録手段により記録された映像情報を送信する送信手段とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、通常のゲーム実行時の映像を記録して、投稿先を任意に選択して投稿することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、本実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すシステムは、ビデオゲーム装置7において実行されたゲームの映像/音声を、インターネット8を介して接続されたゲーム管理サーバ9を通じて、投稿先サーバ10(投稿サイト)に投稿することができるシステムである。
【0013】
ビデオゲーム装置7は、例えばゲームセンターなどの遊技施設に設置される業務用として構成されたゲーム装置とする。ビデオゲーム装置7には、一般的な業務用ゲーム装置において使用される構成が実装されている。例えば、液晶ディスプレイ、スピーカ、コイン収受機構、電源装置、ボタンやジョイスティックなどの入力装置、コンピュータシステム等が実装されている。さらに、本実施形態におけるビデオゲーム装置7では、ゲーム中の映像/音声をインターネットなどの広域通信網を介して、外部のシステムに投稿するための機能が搭載された映像投稿装置20を実装することができる。
【0014】
図1に示すように、ビデオゲーム装置7は、制御装置12、映像出力装置13、音声出力装置14、操作部15、記憶装置16、記憶装置17、電源装置18、及びコネクタ19が設けられている。また、ビデオゲーム装置7には、映像投稿装置20を装着可能に構成されている。
【0015】
制御装置12は、メモリやプロセッサなどを含むコンピュータシステムにより実現されるもので、制御プログラムやゲームプログラムなどをプロセッサにより実行することで各種処理を実行して装置全体を制御する。制御装置12は、操作部15から出力される操作信号に応じてゲームを実行し、ゲーム用の画面を表示させるための映像信号、及びゲーム用のBGM(back ground music)や効果音などの音声信号を出力する。
【0016】
映像出力装置13は、液晶ディスプレイなどにより実現されるもので、制御装置12から出力された映像信号に応じた画面を表示させる。
【0017】
音声出力装置14は、スピーカなどにより実現されるもので、制御装置12から出力された音声信号に応じた音声を出力させる。
【0018】
操作部15は、ユーザにより操作されるジョイスティックやプッシュボタンなどにより構成されるもので、操作に応じた操作信号を出力する。ジョイスティックに対する操作では、例えば上下左右方向を示す操作信号を出力する。また、操作部15には複数のプッシュボタンが用意されており、操作されたプッシュボタンに応じた操作信号を出力する。プッシュボタンには、例えばスタートボタン、選択ボタンなど、それぞれ機能が割り当てられている。本実施形態におけるビデオゲーム装置7では、ゲームを実行するために使用されない(ゲーム用の機能が割り当てられていない)プッシュボタンを、映像投稿装置20(投稿操作処理)に対する制御に利用するものとする。例えば、映像投稿装置20に対する制御用として録画ボタン、録画終了ボタン、投稿ボタンの機能が割り当てられるものとする。
【0019】
記憶装置16は、例えばDVD−ROMなどの記憶媒体からデータを読み込んで制御装置12に出力する。
【0020】
記憶装置17は、例えばHDDなどの記憶媒体に対してデータの読み書きを実行する。
【0021】
電源装置18は、コネクタ19を介して供給される電力を各部に供給する。
【0022】
映像投稿装置20が実装されない通常のビデオゲーム装置7の構成では、操作部15から出力される操作信号は、直接、制御装置12に入力される。制御装置12は、操作部15からの操作信号をもとにユーザからの指示を判別して、ゲーム処理に反映させる。ゲーム処理に伴って制御装置12から出力される映像信号は、直接、映像出力装置13(液晶モニタ)に入力され、同様に、制御装置12から出力される音声信号は、直接、音声出力装置14(スピーカ)に入力される。
【0023】
一方、映像投稿装置20が実装される構成の場合には、制御装置12は、映像投稿装置20を介して操作部15からの操作信号を入力する。また、制御装置12から出力される映像信号と音声信号は、それぞれ映像投稿装置20を介して、映像出力装置13、音声出力装置14に入力される。すなわち、ビデオゲーム装置7は、映像投稿装置20が実装された場合であっても、映像投稿装置20が実装されていない場合と同様にして操作信号を入力し、この操作信号に応じた通常のゲーム処理を実行して、ゲーム用の映像/音声を出力させる。
【0024】
映像投稿装置20は、通常のビデオゲーム装置7(制御装置12)の動作と関係なく、操作部15からの操作信号をもとに、ゲーム内容を表す映像/音声(音声付きムービーファイル)(映像情報)を投稿するための映像投稿処理を制御する。また、映像投稿装置20は、制御装置12から出力された通常のゲーム用の映像信号に映像投稿処理用の映像を付加(映像オーバーレイ)し、制御装置12からの音声信号に映像投稿処理用の映像を付加(ミキシング)する機能を有している。
【0025】
図2は、映像投稿装置20の詳細な構成を示すブロック図である。
図2に示すように、映像投稿装置20には、制御装置22、記憶装置23、通信装置24、コネクタ25が設けられている。また、映像投稿装置20には、ビデオゲーム装置7に実装する際に使用される映像入力コネクタ30、音声入力コネクタ31、操作入力コネクタ32、電源入力コネクタ33、映像出力コネクタ34、音声出力コネクタ35、及び操作出力コネクタ36が設けられている。
【0026】
制御装置22は、プログラムやデータが記憶されるメモリと、メモリに記憶されたプログラムを実行して各種機能を実現するプロセッサを含んで構成される。
【0027】
制御装置22では、映像投稿処理プログラムを実行することで映像投稿処理部22aが実現される。映像投稿処理部22aには、操作信号をもとに投稿対象とする映像情報を記録する録画時間(録画開始と録画終了のタイミング)を判別する判別機能と、判別機能により判別された録画時間において映像信号/音声信号をもとに投稿用の映像/音声を記録する記録機能と、記録機能により記録された映像情報の投稿先を操作信号をもとに設定する投稿操作機能と、投稿操作機能によって設定された投稿先に応じて記録された映像情報を送信する送信機能等が設けられる。
【0028】
さらに、映像投稿処理部22aには、記録機能により記録された映像情報をもとに、投稿対象とする映像を編集する投稿映像編集機能、制御装置12により実行されるゲーム処理の終了を判別する終了判別機能、制御装置12から入力される映像信号に応じた映像を表示画面中における表示向きが所定角度回転された映像に変換する映像変換機能を設けることができる。
【0029】
本実施形態における映像投稿装置20は、映像情報の投稿先として、例えば投稿先サーバ10によってインターネット8上に公開されている動画投稿サイトを指定することができるものとする。図1では、1つの投稿先サーバ10のみを示しているが、インターネット上には複数の動画投稿サイトが存在しており、何れかの投稿サイト(1つ、あるいは複数)を選択して、任意に動画(映像情報)をアップロードすることができるものとする。
【0030】
また、制御装置22では、映像オーバーレイ部22bが設けられる。映像オーバーレイ部22bは、制御装置12から入力された映像信号に投稿操作受け付け用の映像などを付加することができる。
【0031】
また、映像投稿装置20の制御装置22には、映像出力装置13において表示させる映像情報をリアルタイムに例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)4といったビデオコーデックにより圧縮し、また音声出力装置14から出力される音声情報をリアルタイムにMPEG3といったオーディオコーデックにより圧縮する画像/音声処理機能が設けられている。記録機能は、画像/音声処理機能によって圧縮された初像/音声のデータをもとにした映像情報を記憶装置17に記録する。
【0032】
記憶装置23は、HDDやフラッシュメモリなどの記憶媒体にデータを記録するもので、制御装置12から入力される映像信号/音声信号をもとにした映像/音声に関するデータを記録する。
【0033】
通信装置24は、制御装置22の制御のもとで、コネクタ25を介して接続されるインターネット8等のネットワークを介した通信を制御する。通信装置24は、制御装置22の制御のもとで、インターネット8を介して、ゲーム管理サーバ9や投稿先サーバ10にアクセスする。
【0034】
映像入力コネクタ30は、制御装置12からの映像信号を入力するための信号線を接続するコネクタである。音声入力コネクタ31は、制御装置12からの音声信号を入力するための信号線を接続するコネクタである。操作入力コネクタ32は、操作部15からの操作信号を入力するための信号線を接続するコネクタである。電源入力コネクタ33は、電源装置18から電力供給を受けるための電力線が接続するコネクタである。
【0035】
映像出力コネクタ34は、映像出力装置13に映像信号を出力するための信号線を接続するコネクタである。音声出力コネクタ35は、音声出力装置14に音声信号を出力するための信号線を接続するコネクタである。操作出力コネクタ36は、制御装置12に操作信号を出力するための信号線を接続するコネクタである。
【0036】
ビデオゲーム装置7に映像投稿装置20を実装する場合には、制御装置12と映像出力装置13、制御装置12と音声出力装置14、及び制御装置12と操作部15とを接続している各信号線の間において、それぞれ所定の信号線(ケーブル)をコネクタ30〜36に接続するだけで良い。
【0037】
ゲーム管理サーバ9は、インターネット8を介して接続されたビデオゲーム装置7の映像投稿処理を管理するサーバである。ゲーム管理サーバ9は、ビデオゲーム装置7のユーザが動画投稿サイトに対して映像を投稿(アップロード)する際に必要となるデータ、例えば投稿者名、ニックネーム、アカウントなどを管理する。ゲーム管理サーバ9には、インターネット8を介して接続されるパーソナルコンピュータ、携帯電話機などの情報機器から、投稿サイトへの投稿に必要なデータを事前に登録しておくことができるものとする。ビデオゲーム装置7を利用してゲームの映像を投稿しようとするユーザは、事前に投稿しようとする動画投稿サイトに応じて、投稿に必要な投稿者名(ID)、ニックネーム、アカウントなどのデータを取得して、ゲーム管理サーバ9に登録しておくものとする。ユーザは、投稿に必要なデータを登録する際には、例えばユーザを識別するためのユーザIDとパスワードを設定してゲーム管理サーバ9に会員登録する。ゲーム管理サーバ9は、ユーザID及びパスワードと対応付けて、登録された投稿に必要なデータを記録管理する。ゲーム管理サーバ9は、映像投稿装置20からの問い合わせに対して、ビデオゲーム装置7のユーザが予め登録している投稿に必要なデータを投稿者情報として提供することができる。なお、図1には、1つのビデオゲーム装置7(映像投稿装置20)を示しているが、ゲーム管理サーバ9は、複数のビデオゲーム装置7に実装された映像投稿装置20おける映像投稿処理を管理しているものとする。
【0038】
ゲーム管理サーバ9に予め投稿に必要なデータをパスワード等と対応付けて登録することで、「なりすまし」によってビデオゲーム装置7においてゲーム映像の投稿が実行されないようにできる。さらに、動画投稿サイトに投稿する際に不適当なニックネームなどが使用されないように事前にチェックすることもできる。
【0039】
投稿先サーバ10は、インターネット8上に動画投稿サイトを開設しているサーバである。投稿先サーバ10は、動画投稿サイトにおいて予め決められている動画の投稿に必要なデータと共に、投稿対象とする動画ファイル(ムービーファイル)を受け付ける。投稿先サーバ10は、受け付けた動画ファイルをインターネット8を通じて公開する。なお、図1及び図2では、1つの投稿先サーバ10のみを示しているが、多数の動画投稿サイトが存在しており、投稿先として任意に選択することができるものとする。
【0040】
次に、映像投稿装置20の使用形態について説明する。
ビデオゲーム装置7は、一般の業務用ビデオゲーム用筐体に設けられる基本的な構成を有している。映像投稿装置20を実装する場合には、ビデオゲーム装置7の制御装置12と映像出力装置13、制御装置12と音声出力装置14、及び制御装置12と操作部15とを接続している各信号線の間において、それぞれ所定の信号線(ケーブル)をコネクタ30〜36に接続することで実装できる。ビデオゲーム装置7は、映像投稿装置20が実装された場合であっても、映像投稿装置20が実装されていない場合と同様の動作を実行する。映像投稿装置20は、ビデオゲーム装置7の機能に依存することなく(映像投稿装置20の実装に伴って機能を変更することなく)映像投稿処理を実行する。
【0041】
次に、本実施形態における映像投稿装置20により実行される映像投稿処理について、図3及び図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。制御装置22は、ビデオゲーム装置7の動作中においては、映像投稿処理部22aによって映像投稿処理を継続して実行する。
【0042】
ビデオゲーム装置7は、プレイヤによってゲームが実行されていない場合には、例えばデモ画面を表示させている。すなわち、制御装置12は、デモ画面用の映像信号を出力している。映像投稿装置20は、映像オーバーレイ部22bによって、制御装置12から出力されている映像信号に、映像オーバーレイ部22bによって、ゲーム映像を投稿可能であることをユーザに通知するための投稿可能メッセージの映像信号を付加する。これにより、映像出力装置13において表示されるデモ画面中に投稿可能メッセージを表示させる(ステップA1)。
【0043】
図5には、投稿可能メッセージが付加されたデモ画面の表示例を示している。図5において、「投稿可能」の部分が映像投稿装置20により付加された投稿可能メッセージである。
【0044】
ビデオゲーム装置7は、プレイヤによりゲーム料金としてコインが投入され、操作部15のスタートボタンが押されるとゲーム処理を開始する。すなわち、制御装置12は、操作部15からのスタートボタンの操作による操作信号を、映像投稿装置20を介して入力してゲーム処理を開始し、ゲーム処理の実行に伴う映像信号及び音声信号を出力する。
【0045】
一方、制御装置22は、操作部15からのスタートボタンの操作による操作信号を入力すると、ゲーム映像録画待機状態に移行する(ステップA3)。すなわち、制御装置12から入力される映像信号と音声信号を記録可能な状態に移行する。
【0046】
また、制御装置22は、制御装置12からの映像信号に、ゲーム映像を録画する待機状態にあることをユーザに通知するための待機中メッセージの映像信号を付加する。これにより、映像出力装置13において表示されるゲーム画面中に待機中メッセージを表示させる(ステップA4)。
【0047】
図6には、待機中メッセージが付加されたゲーム開始時(スタートボタンが押された時)のゲーム画面の表示例を示している。図6において、「待機中」の部分が映像投稿装置20により付加された待機中メッセージである。図7には、待機中メッセージが付加されたゲーム中のゲーム画面の表示例を示している。ゲーム中に録画の実行が指定されていない間は、図7に示すように、継続して待機中メッセージを表示して投稿用の映像の記録が可能であることをユーザに通知する。
【0048】
ここで、操作部15の所定のプッシュボタンに割り当てられた録画ボタンがプレイヤにより押下されると、このボタンに対応する操作信号が操作部15から出力される。制御装置12は、映像投稿装置20を通じて、この操作信号を入力しても、ゲーム処理において割り当てられていないボタンからの操作信号であるため無視する。
【0049】
一方、映像投稿装置20の制御装置22は、操作部15からの録画ボタンの押下による操作信号を入力すると(ステップA5、Yes)、録画開始のタイミングであると判別し、録画機能によって制御装置12から入力されるゲーム実行中の映像信号/音声信号に応じたゲーム映像/音声の記録を開始する(ステップA6)。すなわち、制御装置22は、画像/音声処理機能によって映像信号/音声信号に応じた映像/音声データを画像/音声処理機能によって圧縮して、この圧縮したゲーム映像/音声を記憶装置23に記録していく。
【0050】
また、制御装置22は、制御装置12からの映像信号に、ゲーム映像を録画中であることをユーザに通知するための録画中メッセージの映像信号を付加する。これにより、映像出力装置13において表示されるゲーム画面中に録画中メッセージを表示させる(ステップA7)。
【0051】
図8には、録画中メッセージが付加されたゲーム画面の表示例を示している。図8において「録画中」の部分が映像投稿装置20により付加された録画中メッセージである。
【0052】
制御装置22は、操作部15の録画終了ボタンがプレイヤにより押下されることにより録画終了が指示されるまで、ゲーム映像の録画を継続する(ステップA6〜A8)。この間は、制御装置22は、記録されるゲーム映像に対して、ゲーム終了後に記録されたゲーム映像の編集を容易にするためにインデックス情報を、ゲーム映像/音声と共に記録するようにしても良い(ステップA6)。インデックス情報は、例えば一定時間毎に記録したり、また操作部15からの特定の操作信号に応じて記録したりすることができる。
【0053】
制御装置22は、操作部15からの録画終了ボタンの押下による操作信号を入力すると(ステップA8、Yes)、録画機能によるゲーム映像/音声の記録を停止する(ステップA9)。また、制御装置22は、待機中メッセージに記録済み情報を付加する(ステップA10)。記録済み情報は、録画ボタンと録画停止ボタンの操作に応じて実行されたゲーム映像/音声の記録回数を表す情報である。プレイヤは、投稿の対象となり得るゲーム状況となった場合に、その都度、録画ボタンに対する操作によってゲーム映像/音声を記録させることができる。制御装置22は、プレイヤからの指示に応じてゲーム映像/音声を記録
図9には、待機中メッセージに記録済み情報が付加されたゲーム画面の表示例を示している。図9では、待機中メッセージ「待機中」にゲーム映像/音声が1回記録されていることを表す「記録1」が付加されている。制御装置22は、ゲーム映像/音声の記録を実行した回数をカウントしておき、このカウント値に応じた記録済み情報(「記録2」「記録3」…)を待機中メッセージに付加するものとする。
【0054】
なお、ゲーム映像/音声の記録が1回以上実行された場合には、待機メッセージに対して、記録済み情報と共にさらに投稿ボタンの押下メッセージを付加するようにしても良い(ステップA10)。例えば、「投稿ボタンの押下でゲーム映像を投稿できます」のメッセージを付加することで、プレイヤに投稿可能な映像が記録されたことを通知することができる。
【0055】
また、録画ボタンが押下されてゲーム映像/音声の記録が開始された後、録画終了ボタンによる押下がなかった場合には、操作部15からの操作信号の入力が一定時間なければゲームが終了しているものと判別して、ゲーム映像/音声の記録を終了するものとする。また、録画可能な時間の上限(ゲーム処理の最長時間よりも短い時間)を予め設定しておき、この時間の上限に到達した場合に、ゲーム映像/音声の記録を終了するようにしても良い。
【0056】
また、操作部15のプッシュボタンに対して録画ボタンと録画停止ボタンが割り当てられるものとして説明しているが、1つの録画ボタンのみを用いて、録画開始と録画終了を指示するようにしても良い。例えば、最初に録画ボタンが押下された場合には録画開始のタイミングであるものと判別し、その後、同じ録画ボタンが押下された場合には録画終了のタイミングであると判別する。これにより、操作部15の映像投稿処理用に割り当てるプッシュボタンの数を少なくすることができる。
【0057】
一方、制御装置22は、ゲーム映像録画待機状態において、操作部15からの投稿ボタンの押下による操作信号を入力すると(ステップA11、Yes)、記憶装置23にゲーム映像/音声が記録済みであるか否かを判別する。ここで、記録済みのゲーム映像/音声がない場合には(ステップA12、Yes)、制御装置22は、投稿ボタンからの指示を無効として投稿操作処理を実行しない。
【0058】
ゲーム映像録画待機状態において、一定時間内に操作信号の入力がある場合には(ステップA14、No)、ゲーム処理のためにプレイヤが操作部15に対する操作を行っているものとして映像投稿処理を継続する。
【0059】
これに対して、投稿ボタンが押下された際に、記録済みのゲーム映像/音声がある場合には(ステップA12、No)、制御装置22は、記憶装置23に記録されたゲーム映像/音声を、インターネット8を通じて投稿するための投稿操作処理を実行する(ステップA13)。この投稿操作処理の詳細については後述する。
【0060】
投稿操作処理が終了した後、一定時間内に操作信号の入力がない場合には(ステップA14、Yes)、制御装置22は、記憶装置23に記録されたゲーム映像/音声のデータを無効化する(ステップA15)。すなわち、他のプレイヤによって、記憶装置23に記録されたゲーム映像/音声に対して編集や投稿が実行されないようにする。制御装置22は、ゲーム映像/音声のデータを無効化した後、初期状態に移行して(ステップA16)、次のプレイヤがゲームをする場合に映像投稿処理を実行可能な状態にする。
【0061】
なお、ステップA14において、一定時間、操作信号の入力がない場合にゲーム処理が終了したものとして判別しているが、制御装置22の終了判別機能により、制御装置12により実行されるゲーム処理の終了を判別することができる場合には、この終了判別機能による終了判別に応じて映像投稿処理を終了するようにしても良い。
【0062】
終了判別機能は、例えばゲーム終了時に操作部15の所定のプッシュボタンをプレイヤに押下させることにより、このプッシュボタンからの操作信号をもとにゲーム終了を判別したり、またビデオゲーム装置7においてゲーム処理の実行中のみに出力される信号がある場合には、この信号の有無により判別したりすることができる。ゲーム処理の実行中のみに出力される信号としては、ゲーム中に点灯させるランプを制御する信号や、特定の機構を制御するための信号などがある。この場合、これらの信号が送信される信号線が映像投稿装置20に接続されるものとする。
【0063】
次に、ステップA13における投稿操作処理について、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
制御装置22は、投稿ボタンが押下されることにより入力された操作信号に応じて、映像オーバーレイ部22bにより、制御装置12からの映像信号に対して投稿メニューを付加して表示させる(ステップB1)。
【0064】
図10には、投稿メニューが付加されたゲーム画面の一例を示している。図10に示す投稿メニューには「映像編集」「投稿」「戻る」の選択項目が設けられている。投稿メニューが表示されている場合、例えば、投稿操作処理用に割り当てられた所定のプッシュボタンに対する操作により入力される操作信号に応じて、選択対象とする項目を「映像編集」「投稿」「戻る」の順番に順次変更する。なお、選択対象となっている項目に対しては、左側に三角マークを付加している。
【0065】
ここで「戻る」の項目が選択対象としている状態において、所定のプッシュボタンに対する操作により操作信号が入力されると(ステップB2、Yes)、制御装置22は、投稿操作処理を終了して、映像投稿処理にもどる。
【0066】
また、「映像編集」の項目が選択対象としている状態において、所定のプッシュボタンに対する操作により操作信号が入力されると(ステップB3、Yes)、制御装置22は、映像オーバーレイ部22bによって、投稿映像編集画面を表示させる(ステップB4)。そして、制御装置22は、操作部15に対する入力操作に応じて、投稿対象とする映像の範囲を設定する投稿映像の編集を実行する(ステップB5)。
【0067】
図11には、投稿映像編集画面の一例を示している。図11に示す投稿映像編集画面では、記憶装置23に記録されている複数のゲーム映像/音声のサムネイル表示と、サムネイル表示中から選択されたゲーム映像/音声の再生表示と、再生表示中の映像に対する投稿対象とする範囲(開始位置、終了位置)を指定するためのライン表示がされている。
【0068】
図11では、4回の映像の記録が実行されており、それぞれのサムネイルが表示されている。複数のサムネイルからは、例えば操作部15のプッシュボタンやジョイスティックなどの操作により何れかを選択することができる。制御装置22は、例えば4回目のサムネイルが選択されると、この4回目に記憶装置23に記録されたゲーム映像/音声をもとに映像を再生表示する。
【0069】
また、ライン表示に対しても、操作部15のプッシュボタンやジョイスティックなどの操作により、開始位置指定用あるいは終了位置指定用のラインを選択し、それぞれのラインに対して任意に位置を指定することで、投稿対象とする映像の開始位置と終了位置とを指定することができる。制御装置22は、指定された開始位置と終了位置に応じて、投稿対象とする音声付きムービーファイルを作成して、記憶装置23に記録する。
【0070】
なお、映像編集が実行されることなく、映像の「投稿」が指示された場合には、記憶装置23に記録された複数のゲーム映像/音声から予め決められたデフォルトのゲーム映像/音声を選択して音声付きムービーファイルを作成するものとする(例えば、最後に記録したゲーム映像/音声を選択する。また、複数のゲーム映像/音声を選択しても良い)。
【0071】
次に、「投稿」の項目が選択対象としている状態において、所定のプッシュボタンに対する操作により操作信号が入力されると(ステップB6、Yes)、制御装置22は、映像オーバーレイ部22bによって、投稿者情報入力画面を表示させる(ステップB7)。そして、制御装置22は、操作部15に対する入力操作に応じて、投稿に必要となる投稿者情報の入力を行う(ステップB8)。
【0072】
図12には、投稿者情報入力画面の一例を示している。図12に示す投稿者情報入力画面には、ユーザIDとパスワードを入力する入力ための入力欄が設けられている。また、投稿者情報入力画面には、入力可能文字の一覧が表示されており、ジョイスティックと所定のプッシュボタンに対する操作により文字を選択し、ユーザIDとパスワードの各欄に任意の文字を入力することができる。ここで、ユーザは、ゲーム管理サーバ9に対して予め登録している、動画投稿サイトへの投稿に必要な投稿者名、ニックネーム、アカウントなどのデータと対応付けたユーザIDとパスワードとを入力する。
【0073】
制御装置22は、ユーザIDとパスワードの入力が完了すると、入力されたユーザIDとパスワードとを、通信装置24を通じてゲーム管理サーバ9に送信する。ゲーム管理サーバ9は、ビデオゲーム装置7(映像投稿装置20)から受信したユーザIDとパスワードをもとに、ユーザIDとパスワードと対応付けて投稿に必要なデータ、例えば投稿に必要な投稿者名(ID)、ニックネーム、アカウントなどのデータが登録されているか判別する。ゲーム管理サーバ9は、該当するデータが登録されている場合には、登録者情報としてビデオゲーム装置7(映像投稿装置20)に返送する。図15には、登録者情報のデータ構造の一例を示している。図15に示す例では、パスワードと、ゲーム管理サーバ9に予め登録されていた投稿に必要なデータ(例えば投稿者ID(投稿者名やニックネーム)とが含まれている。
【0074】
なお、ゲーム管理サーバ9に該当するユーザIDとパスワードが登録されていない場合には、ゲーム管理サーバ9は、映像投稿装置20に対してエラーを通知して、正しいユーザIDとパスワードの入力を要求する。なお、正しいユーザIDとパスワードが入力できない場合(ゲーム管理サーバ9への登録がない場合)には、ムービーファイルの投稿ができないものとして映像投稿処理を終了させる。
【0075】
なお、前述した説明では、動画投稿サイトにムービーファイルを投稿する際に必要な投稿者情報等のデータについては、予めゲーム管理サーバ9に登録しておくとしているが、ビデオゲーム装置7(映像投稿装置20)において入力するようにしても良い。
【0076】
映像投稿装置20は、ゲーム管理サーバ9から投稿者情報を受信して、投稿に必要なデータが取得されると、映像オーバーレイ部22bによって投稿先選択画面を表示させる(ステップB9)。
【0077】
図13には、投稿先選択画面の一例を示している。図13に示す投稿先選択画面には、ムービーファイルを投稿可能な複数の動画投稿サイトを示す画像(ロゴ等)が表示されている。制御装置22は、操作部15の入力操作に応じて、投稿先選択画面からムービーファイルの投稿先とする動画投稿サイトを設定する(ステップB10)。
【0078】
ここで、操作部15に対する所定の操作により投稿実行が指示されると(ステップB11、Yes)、制御装置22は、記憶装置23に記憶された投稿対象とするムービーファイルと、投稿に必要なデータを含む基本情報とからなる送信情報を、通信装置24を通じて、投稿先として設定されている動画投稿サイト(投稿先サーバ10)に送信する(ステップB12)。
【0079】
図16には、映像投稿装置20から送信される送信情報の一例を示している。図16に示す送信情報には、ムービーファイル(ゲーム映像/音声)の他、ゲーム名称、店舗名、ゲーム機番号、日時、投稿者情報などが含まれている。
【0080】
制御装置22は、送信情報(ムービーファイル)の送信が完了すると、映像オーバーレイ部22bにより、制御装置12からの映像信号に投稿終了画面の映像信号を付加することにより、投稿終了画面を映像出力装置13において表示させる(ステップB13)。図14には、投稿終了画面の一例を示している。プレイヤは、投稿終了画面によって、ゲーム映像/音声が動画投稿サイトに投稿されたことを確認することができる。
【0081】
なお、前述した説明では、映像投稿装置20から動画投稿サイトにムービーファイルを送信するとしているが、ゲーム管理サーバ9を介して投稿するようにしても良い。すなわち、映像投稿装置20は、投稿先として設定された動画投稿サイトを示す情報と共に、プレイヤによって入力されたユーザIDとパスワード、及び投稿対象とするムービーファイルを含む送信情報(図16参照)をゲーム管理サーバ9に対して送信する。ゲーム管理サーバ9は、ユーザIDとパスワードと対応付けて登録された投稿に必要なデータを用いて、映像投稿装置20において設定された投稿先とする動画投稿サイト(投稿先サーバ10)に対して、ムービーファイルを送信(アップロード)する。このように、ゲーム管理サーバ9を介してムービーファイルを投稿することで、ビデオゲーム装置7(映像投稿装置20)の負担を軽減し、ビデオゲーム装置7のゲーム稼働率の低下を回避することもできる。
【0082】
このようにして、本実施形態におけるビデオゲーム装置7では、映像投稿装置20を実装させることで、通常のゲーム実行時のゲーム映像/音声を動画投稿サイトに投稿することが可能となる。映像投稿装置20を実装する場合には、制御装置12と操作部15、制御装置12と音声出力装置14、制御装置12と音声出力装置14との間に接続するだけで、ビデオゲーム装置7の機能については何ら変更が必要ないので、様々なビデオゲーム装置に対して簡単に適用することができる。また、ビデオゲーム装置7(映像投稿装置20)において、インターネット8上が開設されている複数の動画投稿サイトから任意に投稿先を選択できるので、不特定多数の相手に対して、ビデオゲーム装置7で実行したゲーム内容が表すゲーム映像/音声を公開することができるようになる。
【0083】
なお、前述した説明では、録画ボタンの押下に応じてゲーム映像/音声の記録を実行するとしているが、操作部15からのゲーム開始を示す操作信号に応じて(制御装置12によりゲーム処理が開始されるのに合わせて)、ゲーム映像/音声の記録を開始しても良い。この場合、所定のプッシュボタンに対する操作に応じて記録を終了しても良いし、ゲーム処理中全体のゲーム映像/音声を記録するようにしても良い。記録されたゲーム映像/音声については、ゲーム終了後に投稿映像編集機能により編集し、この編集後の動画ファイルの投稿(アップロード)を実行する。
【0084】
また、前述した説明では、映像投稿装置20は、ビデオゲーム装置7に設けられた操作部15から入力される操作信号をもとに映像投稿処理を制御するものとしているが、操作部15に設けられたボタン等を、映像投稿装置20の制御のために使用することができない場合には、ボタンやジョイスティックなどが設けられた操作部38を制御装置22に接続する構成としても良い。この場合、操作部38は、ビデオゲーム装置7に設けられた操作部15と同様にして、プレイヤによって操作可能な位置に装着されるものとする。制御装置22は、操作部15からの操作信号だけではなく、操作部38からの操作信号に応じて処理を制御する。
【0085】
また、前述した説明では、映像投稿装置20は、制御装置12から出力された映像信号をもとにした映像をそのまま投稿用として記録しているが、所定の映像処理を施した上で記録するようにしても良い。例えば、業務用のビデオゲーム装置7では、映像出力装置13として使用される液晶ディスプレイを通常とは異なる向きに設置して使用する場合がある。例えば、横長の表示画面を持つ液晶ディスプレイを、縦方向に長いゲーム画面を表示するために、90°回転させた縦向きに設置して使用する場合がある。この場合、制御装置12は、液晶ディスプレイが縦向きに設置した状態で、正常なゲーム画面を表示するための映像信号を出力する。従って、制御装置12から出力された映像信号をもとにした映像をそのまま記録すると、正常な向きで設置されたディスプレイでは90°回転された状態で表示される映像を記録することなる。
【0086】
このように映像出力装置13の液晶ディスプレイの設置方向が通常とは異なる場合には、制御装置12の映像変換機能により、制御装置12から入力される映像信号に応じた映像を表示画面中における表示向きが所定角度回転された映像に変換する処理を実行させる。制御装置12は、例えば操作部15あるいは操作部38に設けられた所定のプッシュボタンの操作により映像変換機能の起動が指示された場合に、この指示に応じて制御装置12から入力される映像信号に対して映像を変換処理を継続して実行する。
【0087】
また、前述した説明では、制御装置12から映像信号を出力して映像出力装置13において表示させる、いわゆるビデオゲーム装置を対象としているが、例えばゲーム内容について映像表示を行わないゲーム装置においてゲーム状況を表す映像を投稿する構成とすることもできる。例えば、ゲームセンタなどにおいて設置された業務用のクレーンゲーム装置において、ユーザが操作するクレーンや景品が載置されたゲームフィールド内の映像/音声を投稿できるようにする。この場合、クレーンゲーム装置には、例えばゲームフィールド内にカメラ装置40を設置し、図1に示すように、カメラ装置40からの映像信号/音声信号を映像投稿装置20に入力する。映像投稿装置20は、例えば、クレーンゲーム装置においてプレイヤがクレーンを操作するために操作したボタンからの操作信号を入力して、映像信号/音声信号を記録するタイミングを判別し、カメラ装置40からの映像/音声を記録する。クレーンゲーム装置には、映像投稿装置20から出力される映像信号に応じた表示を行うディスプレイを実装し、このディスプレイにおいて操作画面を表示して投稿操作処理を実行する。
【0088】
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図。
【図2】映像投稿装置20の詳細な構成を示すブロック図。
【図3】本実施形態における映像投稿装置20により実行される映像投稿処理について示すフローチャート。
【図4】投稿操作処理について示すフローチャート。
【図5】投稿可能メッセージが付加されたデモ画面の表示例を示す図。
【図6】待機中メッセージが付加されたゲーム開始時(スタートボタンが押された時)のゲーム画面の表示例を示す図。
【図7】待機中メッセージが付加されたゲーム中のゲーム画面の表示例を示す図。
【図8】録画中メッセージが付加されたゲーム画面の表示例を示す図。
【図9】待機中メッセージに記録済み情報が付加されたゲーム画面の表示例を示す図。
【図10】投稿メニューが付加されたゲーム画面の一例を示す図。
【図11】投稿映像編集画面の一例を示す図。
【図12】投稿者情報入力画面の一例を示す図。
【図13】投稿先選択画面の一例を示す図。
【図14】投稿終了画面の一例を示す図。
【図15】登録者情報のデータ構造の一例を示す図。
【図16】映像投稿装置20から送信される送信情報の一例を示す図。
【符号の説明】
【0090】
7…ビデオゲーム装置、8…インターネット、9…ゲーム管理サーバ、10…投稿先サーバ、12…制御装置、13…映像出力装置、14…音声出力装置、15…操作部、16…記憶装置、17…記憶装置、18…電源装置、19…コネクタ、20…映像投稿装置、22…制御装置、22a…映像投稿処理部、22b…映像オーバーレイ部、23…記憶装置、24…通信装置、25…コネクタ、30…映像入力コネクタ、31…音声入力コネクタ、32…操作入力コネクタ、33…電源入力コネクタ、34…映像出力コネクタ、35…音声出力コネクタ、36…操作出力コネクタ、38…操作部、40…カメラ装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ操作に応じた操作信号を出力する操作手段と、
前記操作手段から出力される操作信号に応じてゲーム処理を実行し、ゲーム用の映像を表示させるための映像信号を出力する制御手段と、
前記制御手段によって出力された映像信号に応じた映像を出力する映像出力手段と、
前記操作手段からの操作信号を入力して前記制御手段に出力し、前記制御手段からの映像信号を入力して前記映像出力手段に出力する映像投稿手段とを具備し、
前記映像投稿手段は、
前記映像信号をもとに投稿用の映像情報を記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された前記映像情報の投稿先を、前記操作信号をもとに設定する投稿操作手段と、
前記投稿操作手段によって設定された投稿先に応じて、前記記録手段により記録された映像情報を送信する送信手段とを具備したことを特徴とするビデオゲーム装置。
【請求項2】
前記映像投稿手段は、
前記前記制御手段から入力された映像信号に投稿操作受け付け用の映像を付加する映像オーバーレイ手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のビデオゲーム装置。
【請求項3】
前記映像投稿手段は、
前記記録手段により記録された映像情報をもとに、投稿対象とする映像を編集する投稿映像編集手段をさらに具備し、
前記送信手段は、前記投稿映像編集手段によって編集された映像に対応する映像情報を送信することを特徴とする請求項1記載のビデオゲーム装置。
【請求項4】
前記映像投稿手段は、
前記制御手段により実行されるゲーム処理の終了を判別する終了判別手段をさらに具備し、
前記投稿映像編集手段は、前記終了判別手段によってゲーム終了が判別された後に投稿対象とする映像を編集することを特徴とする請求項3記載のビデオゲーム装置。
【請求項5】
前記映像投稿手段は、
前記制御手段によりゲーム処理が実行されている間に、前記操作信号をもとに録画開始と録画終了のタイミングを判別する判別手段をさらに具備し、
前記記録手段は、前記判別手段によって判別される録画開始と録画終了のタイミングに応じて前記映像情報を記録することを特徴とする請求項4記載のビデオゲーム装置。
【請求項6】
前記映像投稿手段は、
前記制御手段から入力される前記映像信号に応じた映像を、表示画面中における表示向きが所定角度回転された映像に変換する映像変換手段をさらに具備し、
前記記録手段は、前記映像変換手段によって表示向きが変換された前記映像信号をもとに前記映像情報を記録することを特徴とする請求項1記載のビデオゲーム装置。
【請求項7】
ユーザ操作に応じた操作信号を出力する操作手段と、
前記操作手段から出力される操作信号に応じてゲーム処理を実行し、ゲーム用の映像を表示させるための映像信号を出力する制御手段と、
前記制御手段によって出力された映像信号に応じた映像を出力する映像出力手段と、
前記操作手段からの操作信号を入力して前記制御手段に出力し、前記制御手段からの映像信号を入力して前記映像出力手段に出力する映像投稿手段とが設けられたビデオゲーム装置に実装される映像投稿装置であって、
前記映像信号をもとに投稿用の映像情報を記録する記録手段と、
前記記録手段により記録された前記映像情報の投稿先を、前記操作信号をもとに設定する投稿操作手段と、
前記投稿操作手段によって設定された投稿先に応じて、前記記録手段により記録された映像情報を送信する送信手段とを具備したことを特徴とする映像投稿装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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