説明

ピアツーピアシグナリングのための通信帯域を選択および/または使用するための方法および装置

ピアツーピア通信をサポートするための方法および装置について説明する。ワイヤレス通信システムにおける複数のワイドエリアネットワーク通信帯域は、ピアツーピア信号を伝達する用途にも利用できる。様々な時間に、移動体ピアツーピア通信デバイスが、エアリンクリソースを効率的に共有するために異なる通信帯域を使用することが有利である。ピアツーピア通信デバイスは、WANデバイス、たとえば、基地局またはWANワイヤレス端末によって送信された信号を受信し、受信信号に応じて、使用すべきWAN通信帯域、たとえば、対応する帯域を選択する。いくつかの実施形態では、WANデバイスからの受信信号強度測定値を選択プロセスにおいて使用する。他の実施形態では、受信WANデバイス信号中で伝達される復元された復号情報を選択プロセスにおいて使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な実施形態は、ワイヤレス通信のための方法および装置を対象とし、より詳細には、ピアツーピアワイヤレス通信において使用するための方法および装置を対象とする。
【背景技術】
【0002】
ワイドエリアネットワーク(WAN)ワイヤレス通信システムは、一般に、ある領域で使用するためのエアリンクリソースの組を割り振られる。いくつかの領域では、複数の異なる代替WAN通信帯域が利用できる。割り振られたWANエアリンクリソースは、所与のロケーションおよび/または時間でのWANシグナリング要件によって過少利用される可能性があり、時々過少利用されている。他の通信技法、たとえば、ピアツーピアシグナリングをサポートするためにWANエアリンクリソースを共有できるようにする方法および装置が開発されれば有利であろう。ピアツーピアシグナリングのために使用できる代替の可能なWANエアリンクリソース間での知的選択、たとえば、WAN受信機および/またはピアツーピア受信機での干渉の問題を考慮に入れる選択を可能にする方法および装置が開発されれば有益であろう。
【発明の概要】
【0003】
ピアツーピア通信をサポートするための方法および装置について説明する。ワイヤレス通信システムにおける複数のワイドエリアネットワーク通信帯域は、ピアツーピア信号を伝達する用途にも利用できる。様々な時間に、移動体ピアツーピア通信デバイスが、エアリンクリソースを効率的に共有するために異なる通信帯域を使用することが有利である。ピアツーピア通信デバイスは、WANデバイス、たとえば、基地局またはWANワイヤレス端末によって送信された信号を受信し、受信信号に応じて、使用すべきWAN通信帯域を選択する。いくつかの実施形態では、WANデバイスからの信号の受信信号強度を測定し、測定信号強度を選択プロセスにおいて使用する。他の実施形態では、受信WANデバイス信号中で伝達される復元された復号情報を選択プロセスにおいて使用する。
【0004】
様々な代替帯域選択実装形態は、ピアツーピア通信デバイスの観点から、帯域幅および/または干渉の問題を共有するピアツーピアシグナリングからのWANの進行中のシグナリング復元への影響を考慮に入れる。いくつかの例示的な実施形態では、ピアツーピア通信デバイスは、複数の異なるダウンリンク通信帯域を介して伝達される受信基地局ダウンリンク信号の信号強度を測定し、測定信号に応じてピアツーピアシグナリングに使用すべき対応するアップリンク帯域を選択する。たとえば、ピアツーピア通信デバイスは、複数のダウンリンクWAN帯域においてビーコン信号または他のWAN基地局ブロードキャスト信号を検出し、最も弱い受信信号を特定し、ピアツーピア通信信号を伝達する際に使用するために最も弱い信号を伝達したダウンリンク帯域に対応するWANアップリンク帯域を選択する。いくつかの実施形態では、ピアツーピア通信デバイスは、複数のアップリンク帯域を介して伝達される受信WANワイヤレス端末信号の信号強度を測定し、測定信号に応じて、使用すべき対応するダウンリンク通信帯域を選択する。
【0005】
様々な特徴は、ピアツーピアシグナリングが周波数分割複信(FDD)通信帯域と帯域幅を共有する実施形態に関係し、他の特徴は、ピアツーピアシグナリングが時分割複信(TDD)通信帯域と帯域幅を共有する実施形態に関係する。したがって、すべての特徴がすべての実施形態で使用されるわけではないことを諒解されたい。
【0006】
様々な実施形態による、通信デバイスを動作させる例示的な方法は、複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの1つにおいてWAN通信デバイスによって送信された信号をWANデバイスから受信することと、受信信号に基づいてピアツーピア通信のために上記WAN通信帯域のうちの1つを選択することとを備える。様々な実施形態によれば、例示的なワイヤレス端末は、複数のワイドエリアネットワーク通信帯域のうちの1つにおいてWAN通信デバイスによって送信された信号をWANデバイスから受信するための受信機と、受信信号に基づいてピアツーピア通信のために上記WAN通信帯域のうちの1つを選択するためのピアツーピア通信帯域選択モジュールとを備える。
【0007】
上記の概要で様々な実施形態について論じたが、必ずしもすべての実施形態が同じ特徴を含むわけではなく、上記の特徴のいくつかは、必要ではないが、いくつかの実施形態では望ましいことを諒解されたい。多数の追加の特徴、実施形態および利益について、以下の詳細な説明において論じる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】例示的なワイヤレス通信システムと、例示的な周波数スペクトル区分と、例示的な現在のワイヤレス端末の周波数帯域の使用を特定する表との図。
【図2】基準信号を送信する複数のセクタ化された基地局と、それらの基準信号を受信し、測定する例示的なピアツーピアワイヤレス端末とを含む図。
【図3】ピアツーピアシグナリングをもサポートする、例示的な周波数分割複信(FDD)ワイドエリアネットワーク(WAN)通信システムにおける周波数帯域の例示的な対を示す図と、例示的な選択基準を含む例示的なピアツーピア関連情報を示す表とを含む図。
【図4】ピアツーピアシグナリングをもサポートする、例示的なFDD WAN通信システムにおける周波数帯域の例示的な対を示す図と、例示的な選択基準を含む例示的なピアツーピア関連情報を示す表とを含む図。
【図5】図3と図4の両方によって表される特徴を組み込んだ例示的な実施形態を示す図。
【図6】異なるセルが異なる時分割複信(TDD)複信帯域を使用し、エアリンクリソースの少なくとも一部がWANとピアツーピア通信との間で共有される、TDDシステムにおける例示的な通信帯域を示す図。
【図7】異なるセルが同じTDD帯域を異なる時間に使用し、エアリンクリソースの少なくとも一部がWANとピアツーピア通信との間で共有される、時分割複信システムにおける例示的な通信帯域を示す図。
【図8】同じ周波数帯域が複数のアップリンク/ダウンリンク帯域に対応し、エアリンクリソースの少なくとも一部がピアツーピア通信と共有される、TDD WANシステムにおける例示的な周波数帯域を示す図。
【図9】様々な実施形態によるWANシグナリングとピアツーピアシグナリングとをサポートする例示的な通信システムの図。
【図10】様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート。
【図11】様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート。
【図12】様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート。
【図13】様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート。
【図14】様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート。
【図15】様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート。
【図16】様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート。
【図17】様々な実施形態による、ピアツーピア通信をサポートする例示的なワイヤレス端末、たとえば、移動体ノードの図。
【図18】様々な実施形態による、ピアツーピア通信をサポートする例示的なワイヤレス端末、たとえば、移動体ノードの図。
【図19】様々な実施形態による、ピアツーピア通信をサポートする例示的なワイヤレス端末、たとえば、移動体ノードの図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、例示的なワイヤレス通信システム102と、例示的な周波数スペクトル区分104と、例示的な現在のワイヤレス端末の周波数帯域の使用を特定する表との図100である。例示的なワイヤレス通信システム102は、ワイヤレス端末が基地局接続ポイントを介してシステム中の別のワイヤレス端末と通信するWAN通信と、ワイヤレス端末が基地局を使用することなしにネットワーク接続ポイントとして別のワイヤレス端末と通信するピアツーピア通信との両方をサポートする。
【0010】
例示的なワイヤレス通信システム102は、それぞれ対応するセルラカバレージエリア(セル1 114、セル2 116、セル3 118)をもつ複数の基地局(基地局1 108、基地局2 110、基地局3 112)を含む。この例では、基地局はマルチセクタ基地局、たとえば、3つのセクタ基地局である。セル1 114は、第1のセクタ120と、第2のセクタ122と、第3のセクタ124とを含む。セル2 116は、第1のセクタ126と、第2のセクタ128と、第3のセクタ130とを含む。セル3 118は、第1のセクタ132と、第2のセクタ134と、第3のセクタ136とを含む。このシステムでは、少なくとも一部のセクタ間に部分的な重複がある。
【0011】
周波数スペクトル区分の図104は、第1の周波数帯域f138と、第2の周波数帯域f140と、第3の周波数帯域f142とを含む。いくつかの実施形態では、周波数帯域(138、140、142)はダウンリンク周波数帯域である。いくつかの実施形態では、周波数帯域(138、140、142)はアップリンク周波数帯域である。いくつかの実施形態では、周波数帯域、たとえば周波数帯域f138は、TDD方式においてアップリンクとダウンリンクの両方に使用される。いくつかの実施形態では、周波数帯域、たとえば周波数帯域f138は、アップリンクに使用されるFDD部分と、ダウンリンクに使用されるFDD部分とを含む。第1の周波数帯域f138は、それぞれセル(114、116、118)の第1のセクタ(120、126、132)においてWANシグナリングに使用される。第2の周波数帯域f140は、それぞれセル(114、116、118)の第2のセクタ(122、128、134)においてWANシグナリングに使用される。第3の周波数帯域f142は、それぞれセル(114、116、118)の第3のセクタ(124、130、136)においてWANシグナリングに使用される。
【0012】
基地局(108、110、112)は、互いに結合され、バックホールを介して他のネットワークノードおよび/またはインターネットに結合される。例示的なシステム102は、それぞれネットワークリンク(174、176、178)を介して基地局(108、110、112)に結合されたネットワークノード172を含む。ネットワークノード172はまた、ネットワークリンク180を介して、他のネットワークノード、たとえば、他の基地局、AAAノード、ホームエージェントノードなど、および/またはインターネットに結合される。ネットワークリンク(174、176、178、180)は、たとえば、光ファイバリンクである。
【0013】
例示的な通信システム102は、複数のワイドエリアネットワークワイヤレス端末(MN1 144、MN2 146、MN3 148、およびMN4 150)を含む。MN1 144は、ワイヤレスリンク152を介して基地局3のセクタ2の接続ポイントに結合される。MN2 146は、ワイヤレスリンク154を介して基地局1のセクタ1の接続ポイントに結合される。MN3 148は、ワイヤレスリンク156を介して基地局3のセクタ1の接続ポイントに結合される。MN4 150は、ワイヤレスリンク158を介して基地局1のセクタ3の接続ポイントに結合される。MN1 144は、たとえば、MN2 146との通信セッションに関与している。MN3 148は、たとえば、MN4 150との通信セッションに関与している。
【0014】
例示的なワイヤレス通信システム102はまた、複数のピアツーピアワイヤレス端末(ピアツーピアワイヤレス端末1 160、ピアツーピアワイヤレス端末2 162、ピアツーピアワイヤレス端末3 164、ピアツーピアワイヤレス端末4 166)を含む。この例では、ピアツーピアデバイス1 160は、ワイヤレスリンク168を介してピアツーピア通信セッションでピアツーピアデバイス2 162と通信しており、ピアツーピアデバイス(160、162)は両方ともセル2 116のセクタ2 128に位置する。この例では、ピアツーピアデバイス3 164は、ワイヤレスリンク170を介してピアツーピア通信セッションでピアツーピアデバイス4 166と通信しており、ピアツーピアデバイス(164、166)は両方ともセル3 118のセクタ3 136に位置する。
【0015】
表106は、例示的な現在のワイヤレス端末の周波数帯域の使用を特定する。第1の列182はワイヤレス端末を特定し、第2の列184は、対応する周波数帯域の使用を特定する。MN1 144は、現在、周波数帯域fを使用している。MN2 146は、現在、周波数帯域fを使用している。MN3 148は、現在、周波数帯域fを使用している。MN4 150は、現在、周波数帯域fを使用している。ピアツーピアワイヤレス端末1 160およびピアツーピアワイヤレス端末2 162は、現在、周波数帯域fと周波数帯域fとのうちの1つを使用している。周波数帯域の選択、たとえば、f帯域とf帯域のどちらをピアツーピアシグナリングに使用すべきかの選択は、基地局に対するチャネル利得情報に応じて選択されている。ピアツーピアワイヤレス端末3 164およびピアツーピアワイヤレス端末4 166は、現在、周波数帯域fと周波数帯域fとのうちの1つを使用している。周波数帯域の選択、たとえば、f帯域とf帯域のどちらをピアツーピアシグナリングに使用すべきかの選択は、基地局に対するチャネル利得情報に応じて選択されている。
【0016】
図2は、基準信号(204、206、208)をそれぞれ送信する複数のセクタ化された基地局(108、110、112)と、それらの基準信号(204、206、208)を受信し、測定する例示的なピアツーピアワイヤレス端末202とを含む図200である。いくつかの実施形態では、基準信号(204、206、208)は、基地局ビーコン信号と基地局パイロットチャネル信号とのうちの1つである。ピアツーピアワイヤレス端末202は、信号測定に応じてピアツーピア通信に使用すべき周波数を選択し、たとえば、最も小さいチャネル利得に対応する周波数帯域を選択する。
【0017】
図2はまた、様々な実施形態によるピアツーピア通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート250を含む。動作はステップ252で開始し、ピアツーピア通信デバイスが電源投入され、初期化される。動作はステップ252からステップ254に進む。ステップ254で、ピアツーピア通信デバイスは、様々な周波数帯域に対応する基地局基準信号の受信電力レベルを測定する。いくつかの実施形態では、ステップ254はサブステップ256、258および260を含む。サブステップ256で、ピアツーピア通信デバイスは、第1の周波数、たとえば、周波数fに対応する第1の基地局からの基準信号、たとえば、基地局1 108からの基準信号の受信電力レベルを測定する。たとえば、サブステップ256で測定される信号は、信号204である。サブステップ258で、ピアツーピア通信デバイスは、第2の周波数、たとえば、周波数fに対応する第2の基地局からの基準信号、たとえば、基地局2 110からの基準信号の受信電力レベルを測定する。たとえば、サブステップ258で測定される信号は、信号206である。サブステップ260で、ピアツーピア通信デバイスは、第3の周波数、たとえば、周波数fに対応する第3の基地局からの基準信号、たとえば、基地局3 112からの基準信号の受信電力レベルを測定する。たとえば、サブステップ260で測定される信号は、信号208である。動作はステップ254からステップ262に進む。
【0018】
ステップ262で、ピアツーピアワイヤレス通信デバイスは、測定された電力レベル情報に応じて使用すべき周波数を選択する。いくつかの実施形態では、ステップ262はサブステップ264および266を含む。サブステップ264で、ピアツーピア通信デバイスは、最も小さいチャネル利得を判断し、たとえば、どの受信基地局の基準信号強度が最も低いかを判断する。次いで、サブステップ266で、ピアツーピア通信デバイスは、最も小さいチャネル利得に対応する周波数を判断する。たとえば、図200の例では、ピアツーピアデバイス202は基地局112から最も離れているので、信号208が最低電力レベルで受信されると考える。そのような場合、周波数fが信号208に対応するので、ピアツーピア通信デバイス202は、周波数fを使用することを選択する。
【0019】
動作はステップ262からステップ268に進む。ステップ268で、ピアツーピア通信デバイスは、ステップ262で選択された周波数を使用してピアツーピア信号を伝達、たとえば、送信または受信する。
【0020】
図3は、ピアツーピアシグナリングをもサポートする、例示的なFDD WAN通信システムにおける周波数帯域の例示的な対を示す図300と、例示的な選択基準を含む例示的なピアツーピア関連情報を示す表350とを含む図である。水平線302は、周波数分割複信アップリンク304と周波数分割複信ダウンリンク306とを含む周波数を表す。FDDアップリンク304は、それぞれ(周波数f1UL、周波数f2UL、周波数f3UL)に関連する(第1の部分308、第2の部分310、第3の部分312)を含むように区分される。FDDダウンリンク306は、それぞれ(周波数f1DL、周波数f2DL、周波数f3DL)に関連する(第1の部分314、第2の部分316、第3の部分318)を含むように区分される。f1ULに関連するアップリンク帯域308とf1DLに関連するダウンリンク帯域314とは、矢印320によって示される第1の対応する対を形成する。f2ULに関連するアップリンク帯域310とf2DLに関連するダウンリンク帯域316とは、矢印322によって示される第2の対応する対を形成する。f3ULに関連するアップリンク帯域312とf3DLに関連するダウンリンク帯域318とは、矢印324によって示される第3の対応する対を形成する。表350は、ピアツーピアシグナリングに使用されるWAN周波数帯域を示す第1の列352と、ピアツーピアワイヤレス端末が帯域選択に使用する測定信号を示す第2の列354と、例示的な選択基準を示す第3の列356とを含む。
【0021】
行358は、ピアツーピアシグナリングに使用されているWAN周波数帯域がWANアップリンク帯域である場合、ピアツーピアワイヤレス端末が帯域選択に使用する測定信号は、WANダウンリンク帯域における基地局ブロードキャスト信号、たとえば、基地局ビーコン信号であることを示す。行358はさらに、そのようなシナリオの下で、いくつかの実施形態では、ピアツーピアワイヤレス端末は、最も弱い受信WAN基地局ブロードキャスト信号、たとえば、最も弱い受信基地局ビーコン信号に対応するアップリンク帯域を選択することを示す。たとえば、ピアツーピアワイヤレス端末は、ダウンリンク帯域(314、316、318)からのブロードキャスト信号、たとえば、ビーコン信号を監視し、受信すると考える。この例を続けると、ピアツーピアワイヤレス端末は、最も弱い受信信号が周波数f2DL316をもつダウンリンク帯域からの信号であると判断すると考える。この例示的な選択基準の下で、ピアツーピアワイヤレス端末は、f2UL310に関連するアップリンク帯域をピアツーピアシグナリング通信に使用することを選択する。
【0022】
行360は、ピアツーピアシグナリングに使用されているWAN周波数帯域がWANダウンリンク帯域である場合、ピアツーピアワイヤレス端末が帯域選択に使用する測定信号は、WANワイヤレス端末伝送信号、たとえば、アップリンク帯域におけるWAN移動体ノードのユーザビーコンブロードキャスト信号、アップリンク帯域におけるWAN移動体ノードの専用制御チャネルアップリンク信号、またはアップリンク帯域におけるWAN移動体ノードのユーザ逆方向パイロット信号であることを示す。行360はさらに、そのようなシナリオの下で、いくつかの実施形態では、ピアツーピアワイヤレス端末は、アップリンク帯域における最も弱い受信WAN WT伝送信号、たとえば、最も弱い受信されたWAN移動体ノードのユーザビーコンブロードキャスト信号、アップリンク帯域におけるWAN移動体ノードの専用制御チャネルアップリンク信号、またはアップリンク帯域におけるWAN移動体ノードのユーザ逆方向パイロット信号に対応するダウンリンク帯域を選択することを示す。たとえば、ピアツーピアワイヤレス端末は、アップリンク帯域(308、310、312)においてWAN WTからの伝送信号、たとえば、WAN WTビーコン信号を監視し、受信すると考える。ピアツーピアWTは、帯域(308、310、312)の各々に対応する最も強い受信WAN WTビーコン信号を特定する。次いで、ピアツーピアワイヤレス端末は、それらの信号のうちのどれが最も弱いかを特定する。この例を続けると、ピアツーピアワイヤレス端末は、3つの最も強い信号のうちの最も弱い受信信号が周波数f3UL312をもつアップリンク帯域からの信号であると判断すると考える。この例示的な選択基準の下で、ピアツーピアワイヤレス端末は、f3DL318に関連するダウンリンク帯域をピアツーピアシグナリング通信に使用することを選択する。
【0023】
図4は、ピアツーピアシグナリングをもサポートする、例示的なFDD WAN通信システムにおける周波数帯域の例示的な対を示す図400と、例示的な選択基準を含む例示的なピアツーピア関連情報を示す表450とを含む図である。水平線402は、周波数分割複信アップリンク404と周波数分割複信ダウンリンク406とを含む周波数を表す。FDDアップリンク404は、それぞれ(周波数f1UL、周波数f2UL、周波数f3UL)に関連する(第1の部分408、第2の部分410、第3の部分412)を含むように区分される。FDDダウンリンク406は、それぞれ(周波数f1DL、周波数f2DL、周波数f3DL)に関連する(第1の部分414、第2の部分416、第3の部分418)を含むように区分される。f1ULに関連するアップリンク帯域408とf1DLに関連するダウンリンク帯域414とは、矢印420によって示される第1の対応する対を形成する。f2ULに関連するアップリンク帯域410とf2DLに関連するダウンリンク帯域416とは、矢印422によって示される第2の対応する対を形成する。f3ULに関連するアップリンク帯域412とf3DLに関連するダウンリンク帯域418とは、矢印424によって示される第3の対応する対を形成する。表450は、ピアツーピアシグナリングに使用されるWAN周波数帯域を示す第1の列452と、ピアツーピアワイヤレス端末が帯域選択に使用する測定値を示す第2の列454と、例示的な選択基準を示す第3の列456とを含む。
【0024】
行458は、ピアツーピアシグナリングに使用されているWAN周波数帯域がWANアップリンク帯域である場合、ピアツーピアワイヤレス端末が帯域選択に使用する測定値は、アップリンク帯域におけるWAN WTからの干渉であることを示す。行458はさらに、そのようなシナリオの下で、いくつかの実施形態では、ピアツーピアワイヤレス端末は、最低干渉レベルに対応するアップリンク帯域を選択することを示す。たとえば、ピアツーピアワイヤレス端末は、アップリンク帯域(408、410、412)の各々においてWAN WTからのアップリンク信号を監視し、受信し、受信されたWAN WTアップリンク信号は、ピアツーピアシグナリングのために同じアップリンク帯域を使用することを望むピアツーピアワイヤレス端末の観点から干渉を表すと考える。この例を続けると、ピアツーピアワイヤレス端末は、最低干渉レベルが周波数f1UL408をもつアップリンク帯域からの干渉であると判断し、この例示的な選択基準の下で、ピアツーピアワイヤレス端末は、f1UL408に関連するアップリンク帯域をピアツーピアシグナリング通信に使用することを選択すると考える。
【0025】
行460は、ピアツーピアシグナリングに使用されているWAN周波数帯域がWANダウンリンク帯域である場合、ピアツーピアワイヤレス端末が帯域選択に使用する測定値は、ダウンリンク帯域におけるWAN基地局からの干渉測定値であることを示す。行460はさらに、そのようなシナリオの下で、いくつかの実施形態では、ピアツーピアワイヤレス端末は、最低干渉レベルに対応するダウンリンク帯域を選択することを示す。たとえば、ピアツーピアワイヤレス端末は、アップリンク帯域(408、410、412)の各々においてWAN基地局からのダウンリンク信号を監視し、受信し、受信されたWAN基地局ダウンリンク信号は、ピアツーピアシグナリングのために同じダウンリンク帯域を使用することを望むピアツーピアワイヤレス端末の観点から干渉を表すと考える。この例を続けると、ピアツーピアワイヤレス端末は、最低干渉レベルが周波数f2DL416をもつダウンリンク帯域からの干渉であると判断すると考える。この例示的な選択基準の下で、ピアツーピアワイヤレス端末は、f2DL416に関連するダウンリンク帯域をピアツーピアシグナリング通信に使用することを選択する。
【0026】
図3の例の手法は、ピアツーピア帯域がWANシグナリングへの影響を最小限に抑えるように、たとえば、ワイドエリアネットワークシグナリングの受信および復元への影響を最小限に抑えるように選択され、WAN通信デバイスに有利であることに留意されたい。代替として、図4の例の手法はピアツーピア通信デバイスに有利であり、ピアツーピア帯域は、ピアツーピアシグナリングの受信および復元への影響を最小限に抑えるように選択される。図5は、図3と図4の両方によって表される特徴を組み込んだ例示的な実施形態を示す。
【0027】
図5は、ピアツーピアシグナリングをもサポートする、例示的なFDD WAN通信システムにおける周波数帯域の例示的な対を示す図500と、例示的な選択基準を含む例示的なピアツーピア関連情報を示す表550とを含む図である。水平線502は、周波数分割複信アップリンク504と周波数分割複信ダウンリンク506とを含む周波数を表す。FDDアップリンク504は、それぞれ(周波数f1UL、周波数f2UL、周波数f3UL)に関連する(第1の部分508、第2の部分510、第3の部分512)を含むように区分される。FDDダウンリンク506は、それぞれ(周波数f1DL、周波数f2DL、周波数f3DL)に関連する(第1の部分514、第2の部分516、第3の部分518)を含むように区分される。f1ULに関連するアップリンク帯域508とf1DLに関連するダウンリンク帯域514とは、矢印520によって示される第1の対応する対を形成する。f2ULに関連するアップリンク帯域510とf2DLに関連するダウンリンク帯域516とは、矢印522によって示される第2の対応する対を形成する。f3ULに関連するアップリンク帯域512とf3DLに関連するダウンリンク帯域518とは、矢印524によって示される第3の対応する対を形成する。表550は、ピアツーピアシグナリングに使用されるWAN周波数帯域を示す第1の列552と、ピアツーピアワイヤレス端末が帯域選択に使用する測定値を示す第2の列554と、例示的な選択基準を示す第3の列556とを含む。
【0028】
行558は、ピアツーピアシグナリングに使用されているWAN周波数帯域がWANアップリンク帯域である場合、ピアツーピアワイヤレス端末が帯域選択に使用する測定値は、(i)WANダウンリンク帯域における基地局ブロードキャスト信号、たとえば、基地局ビーコン信号の測定値、および(ii)アップリンクにおけるWAN WTからの干渉の測定値であることを示す。行558はさらに、そのようなシナリオの下で、いくつかの実施形態では、ピアツーピアワイヤレス端末は、受信された基地局ブロードキャスト信号の電力測定値と、WAN WTから送信された信号に対応するピアツーピアデバイスの観点からの干渉測定値とに応じてアップリンク帯域を選択することを示す。
【0029】
行560は、ピアツーピアシグナリングに使用されているWAN周波数帯域がWANダウンリンク帯域である場合、ピアツーピアワイヤレス端末が帯域選択に使用する測定値は、(i)アップリンクにおけるWAN WT伝送信号の測定値、たとえば、受信されたWAN移動体ノードのユーザビーコン信号の測定値、または受信されたWAN移動体ノードの専用制御チャネルアップリンク信号の測定値、または受信された逆方向リンクパイロットチャネル信号の測定値、および(ii)ダウンリンク帯域におけるWAN BSからの干渉の測定値であることを示す。行560はさらに、そのようなシナリオの下で、いくつかの実施形態では、ピアツーピアワイヤレス端末は、WAN WTからの受信された伝送信号の電力測定値と、ピアツーピアワイヤレス端末の観点からのWAN基地局からの干渉の測定値とに応じてダウンリンク帯域を選択する。
【0030】
いくつかの実施形態では、列556の選択基準を使用する通信帯域の選択への相対的な重み付けまたは影響は、ピアツーピアワイヤレス端末のユーザ、優先度レベル、および階層サービスレベルのうちの少なくとも1つに応じて変化する。たとえば、ピアツーピアワイヤレス端末のユーザが通常のピアツーピアユーザである場合、いくつかの実施形態では、WANワイヤレス通信が有利であり、WAN信号受信への影響は高い優先度を有する。たとえば、アップリンク帯域選択の場合、WAN WTシグナリングが発生している干渉からの測定値よりも、基地局ブロードキャスト信号からの受信電力測定値の考慮に、より高い重み付けが与えられる。別の例として、ピアツーピアワイヤレス端末のユーザが高優先度ユーザ、たとえば、緊急サービスユーザである場合、WANシグナリング通信に影響を及ぼす、ピアツーピアデバイスが発生している干渉に対してよりも、ピアツーピア通信に影響を及ぼす、受けている干渉の考慮に、より高い重み付けが与えられる。たとえば、アップリンク帯域選択の場合、受信された基地局シグナリングの電力測定値よりも、アップリンク帯域におけるWAN WTからの測定された干渉に、より高い重み付けが与えられる。
【0031】
図6は、異なるセルが異なるTDD複信帯域を使用し、エアリンクリソースの少なくとも一部がWANとピアツーピア通信との間で共有される、時分割複信システムにおける例示的な通信帯域を示す図600である。水平軸602は時間を示す。ブロック604は、例示的なセル1が周波数fによって特定される第1の通信帯域を使用することを示す。ブロック606は、例示的なセル2が周波数fによって特定される第2の通信帯域を使用することを示す。この例では、帯域604と帯域606とは重なり合わない。周波数fとセル1とに関連するTDD周波数帯域604に対応して、アップリンクおよびダウンリンクタイムスロット(アップリンクスロット608、ダウンリンクスロット610、アップリンクスロット612、ダウンリンクスロット614、...)のシーケンスがある。矢印615は、同じTDD周波数帯域604がセル1のためのアップリンクとダウンリンクの両方に使用されるが、異なる時間に対応することを示す。周波数fとセル2とに関連するTDD周波数帯域606に対応して、アップリンクおよびダウンリンクタイムスロット(アップリンクスロット616、ダウンリンクスロット618、アップリンクスロット620、ダウンリンクスロット622、...)のシーケンスがある。矢印624は、同じTDD周波数帯域606がセル2のためのアップリンクとダウンリンクの両方に使用されるが、異なる時間に対応することを示す。
【0032】
図7は、異なるセルが同じTDD帯域を異なる時間に使用し、エアリンクリソースの少なくとも一部がWANとピアツーピア通信との間で共有される、時分割複信システムにおける例示的な通信帯域を示す図700である。水平軸702は時間を示す。ブロック704は、周波数fによって特定される第1の通信帯域を示す。ブロック706は、周波数fによって特定される第2の通信帯域を示す。この例では、帯域604と帯域606とは重なり合わない。周波数f1によって特定される周波数帯域704では、様々なタイムスロットに対応するエアリンクリソース(タイムスロットT1用のリソース708、タイムスロットT2用のリソース710、タイムスロットT3用のリソース712、タイムスロットT4用のリソース714)のシーケンスがある。このパターンは、タイムスロットT1用のリソース716、タイムスロットT2用のリソース718、タイムスロットT3用のリソース720、タイムスロットT4用のリソース722のシーケンスによって示されるように繰り返す。周波数fによって特定される周波数帯域706では、様々なタイムスロットに対応するエアリンクリソース(タイムスロットT1用のリソース728、タイムスロットT2用のリソース730、タイムスロットT3用のリソース732、タイムスロットT4用のリソース734)のシーケンスがある。このパターンは、タイムスロットT1用のリソース736、タイムスロットT2用のリソース738、タイムスロットT3用のリソース740、タイムスロットT4用のリソース742のシーケンスによって示されるように繰り返す。
【0033】
この例では、T1およびT2で示されたスロットは、矢印748によって示されるWANアップリンクに使用され、T3およびT4で示されたスロットは、矢印750によって示されるWANダウンリンクに使用される。矢印752は、タイムスロットT1が、両方の周波数帯域(704、706)との組合せでセル1のアップリンクWAN通信帯域を表すことを特定する。矢印754は、タイムスロットT2が、両方の周波数帯域(704、706)との組合せでセル2のアップリンクWAN通信帯域を表すことを特定する。矢印756は、タイムスロットT3が、両方の周波数帯域(704、706)との組合せでセル1のダウンリンクWAN通信帯域を表すことを特定する。矢印758は、タイムスロットT4が、両方の周波数帯域(704、706)との組合せでセル2のダウンリンクWAN通信帯域を表すことを特定する。矢印724は、エアリンクリソース708および712の両方が、TDD帯域704を使用する、セル1のためのアップリンク/ダウンリンクの対応する対を形成することを示す。矢印726は、エアリンクリソース710および714の両方が、TDD帯域704を使用する、セル2のためのアップリンク/ダウンリンクの対応する対を形成することを示す。矢印744は、エアリンクリソース728および732の両方が、TDD帯域706を使用する、セル1のためのアップリンク/ダウンリンクの対応する対を形成することを示す。矢印746は、エアリンクリソース730および734の両方が、TDD帯域706を使用する、セル2のためのアップリンク/ダウンリンクの対応する対を形成することを示す。
【0034】
図8は、同じ周波数帯域が複数のアップリンク/ダウンリンク帯域に対応し、エアリンクリソースの少なくとも一部がピアツーピア通信と共有される、TDD WANシステムにおける例示的な周波数帯域を示す図800である。水平軸802は時間を表す。周波数fに関連する周波数帯域804は、(タイムスロットT1中のエアリンクリソース806、タイムスロットT2中のエアリンクリソース808、タイムスロットT3中のエアリンクリソース810、タイムスロットT4中のエアリンクリソース812、タイムスロットT5中のエアリンクリソース814、タイムスロットT6中のエアリンクリソース816、タイムスロットT1中のエアリンクリソース818、タイムスロットT2中のエアリンクリソース820、タイムスロットT3中のエアリンクリソース822、タイムスロットT4中のエアリンクリソース824、タイムスロットT5中のエアリンクリソース826、タイムスロットT6中のエアリンクリソース828、...)に対応する。アップリンク帯域1は、記号インジケータ830によって示されるT1で示されたタイムスロット中にTDD周波数帯域804に対応する。ダウンリンク帯域1は、記号インジケータ832によって示されるT4で示されたタイムスロット中にTDD周波数帯域804に対応する。アップリンク帯域1とダウンリンク帯域1とは、矢印834によって示される第1の対応する組を形成する。アップリンク帯域2は、記号インジケータ836によって示されるT2で示されたタイムスロット中にTDD周波数帯域804に対応する。ダウンリンク帯域2は、記号インジケータ838によって示されるT5で示されたタイムスロット中にTDD周波数帯域804に対応する。アップリンク帯域2とダウンリンク帯域2とは、矢印840によって示される第2の対応する組を形成する。アップリンク帯域3は、記号インジケータ842によって示されるT3で示されたタイムスロット中にTDD周波数帯域804に対応する。ダウンリンク帯域3は、記号インジケータ844によって示されるT6で示されたタイムスロット中にTDD周波数帯域844に対応する。アップリンク帯域3とダウンリンク帯域3とは、矢印846によって示される第3の対応する組を形成する。
【0035】
図9は、様々な実施形態によるWANシグナリングとピアツーピアシグナリングとをサポートする例示的な通信システム900の図である。例示的な通信システム900は、互いに結合され、バックホールネットワーク914を介して他のネットワークノード、たとえば、他の基地局、ホームエージェントノード、システム制御ノード、AAAノードなど、および/またはインターネットに結合される複数の基地局(BS1 902、BS2 904、BS3 906、BS4 908、BS5 910、BS6 912)を含む。例示的な通信システム900はまた、複数のWANワイヤレス端末、たとえば、移動体WAN WT(WAN WT1 916、WAN WT2 920)、および複数のピアツーピアワイヤレス端末、たとえば、移動体ピアツーピアWT(P−P WT1 924、P−P WT2 926)を含む。WAN WT1 916は、現在、ワイヤレスリンク918を介してBS1 902に結合されており、WAN WT2 920は、現在、ワイヤレスリンク922を介してBS6 912の接続ポイントに結合されている。P−Pワイヤレス端末1 924は、ピアツーピア通信リンク928を介してP−Pワイヤレス端末2 926と通信している。WANデバイス、たとえば、基地局および/またはWAN WTからの受信シグナリングは、いくつかの実施形態では、たとえば、ピアツーピアシグナリングに使用すべき帯域選択に関して、ピアツーピアワイヤレス端末(924、926)の動作に影響を及ぼす。例示的なGPS衛星(930、932)も示されている。いくつかの実施形態では、受信GPS信号は、ピアツーピアワイヤレス端末(924、926)の動作、たとえば、ピアツーピアワイヤレス端末が、受信信号からロケーションを決定し、ロケーション情報を使用して、記憶されたマッピング情報からピアツーピアシグナリングに使用するように指定された帯域を判断することに影響を及ぼす。指定された帯域は、WANシグナリングの使用とピアツーピアシグナリングの使用との間で共有でき、時々、共有される帯域である。
【0036】
例示的な基地局1 902は、アップリンクWAN通信帯域とダウンリンクWAN通信帯域とをサポートする単一セクタ基地局である。例示的な基地局2 904は、複数のアップリンク/ダウンリンクWAN通信帯域の対をサポートする単一セクタ基地局であり、異なるダウンリンク帯域が同じまたは実質的に同じ電力基準レベルに対応する。例示的な基地局3 906は、複数のアップリンク/ダウンリンクWAN通信帯域の対をサポートする単一セクタ基地局であり、異なるダウンリンク帯域が異なる電力基準レベルに対応する。
【0037】
例示的な基地局4 908は、少なくとも2つのセクタにおいてアップリンク通信帯域/ダウンリンクWAN通信帯域の対をサポートするマルチセクタ基地局である。例示的な基地局5 910は、少なくとも2つのセクタにおいて複数のアップリンク/ダウンリンクWAN通信帯域の対をサポートするマルチセクタ基地局であり、異なるダウンリンク帯域が同じまたは実質的に同じ電力基準レベルに対応する。例示的な基地局6 912は、少なくとも2つのセクタにおいて複数のアップリンク/ダウンリンクWAN通信帯域の対をサポートするマルチセクタ基地局であり、異なるダウンリンク帯域が異なる電力基準レベルに対応する。
【0038】
いくつかの実施形態では、基地局の各々はWAN FDD実装形態を使用する。いくつかの実施形態では、基地局の各々はWAN FDD実装形態を使用する。いくつかの実施形態では、通信システムの一部分はWAN FDDを使用し、通信システムの他の部分はWAN TDDを使用する。
【0039】
ピアツーピアワイヤレス端末(924、926)は、図10、図11、図12、図13、図14、および図15のフローチャートで説明する方法の一部または全部、あるいは他の説明した方法、たとえば、図1、図2、図3、図4、図5、図6、または図7に関して説明した方法のいずれかを実施することができる。ピアツーピアワイヤレス端末(924、926)は、図1、図2、図17、図18、または図19のピアツーピアワイヤレス端末のいずれかとすることができる。
【0040】
図10は、様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート1000である。動作はステップ1002で開始し、通信デバイスが電源投入され、初期化され、ステップ1004に進む。ステップ1004で、通信デバイスは、複数のWAN通信帯域のうちの1つにおいてワイドエリアネットワーク(WAN)デバイスによって送信された信号をWAN通信デバイスから受信する。動作はステップ1004からステップ1006に進む。
【0041】
ステップ1006で、通信デバイスは、受信信号から通信情報を復元するために上記受信信号を復号する。いくつかの実施形態では、復元された通信情報は、i)信号の受信元であるWANデバイスのセクタによって使用されていない帯域と、ii)信号の受信元であり、信号がセクタにおいて複数のWAN周波数帯域のうちの他の帯域に対して低減された電力レベルで受信されたWANデバイスの上記セクタによって使用される帯域とのうちの1つである、上記複数の通信帯域のうちの1つを示す。いくつかのそのような実施形態では、WANデバイスはマルチセクタ基地局である。いくつかの他のそのような実施形態では、WANデバイスは単一セクタ基地局であり、上記セクタは上記単一セクタ基地局の単一セクタである。
【0042】
次いで、ステップ1008で、通信デバイスは、受信信号に基づいてピアツーピア通信のためのWAN通信帯域のうちの1つを選択する。ステップ1008はサブステップ1010を含む。サブステップ1010で、通信デバイスは、上記複数のWAN通信帯域間で選択するために、復元された通信情報を使用する。いくつかの実施形態では、WAN帯域を選択することは、上記情報によって示されるWAN通信帯域を選択することを示す。いくつかの実施形態では、選択された通信帯域は、受信信号の受信元である通信帯域とは異なる。
【0043】
動作はステップ1008からステップ1012に進む。ステップ1012で、通信デバイスは、WAN通信帯域のうちの選択された1つにおいてピアツーピア信号を送信する。
【0044】
いくつかの実施形態では、複数のWAN通信帯域は周波数分割複信(FDD)帯域であり、WAN信号の受信元である通信帯域はWANダウンリンク通信帯域である。いくつかのそのような実施形態では、選択された通信帯域はWANアップリンク通信帯域である。
【0045】
いくつかの他の実施形態では、複数のWAN通信帯域は時分割複信(TDD)通信帯域であり、信号の受信元であるWAN通信帯域はダウンリンク通信帯域内のタイムスロットで受信される。いくつかのそのような実施形態では、選択された通信帯域はアップリンク帯域であり、上記ピアツーピア信号は上記アップリンク通信帯域のアップリンクタイムスロットで伝達され、アップリンク通信帯域とダウンリンク通信帯域は異なる時間に同じ周波数を使用する。
【0046】
いくつかの実施形態では、WAN信号の受信元であるデバイスは、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、少なくとも1つの通信帯域は所与の時間に少なくとも1つのセルのセクタによって使用されていない。いくつかの実施形態では、WAN信号の受信元であるデバイスは、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、複数の通信帯域を同時に使用するセルの少なくとも1つのセクタにおいて、通信帯域のうちの1つは、上記セクタにおいて使用されている通信帯域のうちの別の通信帯域に対して低減された電力レベルで使用される。いくつかの実施形態では、WANの受信元であるデバイスは、上記WAN通信帯域のサブセットのみを使用するWAN通信デバイスであり、上記サブセットは複数のWAN通信帯域全てよりも少ない帯域を含む。
【0047】
図11は、様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート1100である。動作はステップ1102で開始し、通信デバイスが電源投入され、初期化され、ステップ1104に進む。
【0048】
ステップ1104で、通信デバイスは、複数のWAN通信帯域のうちの1つにおいてワイドエリアネットワーク(WAN)デバイスによって送信された信号をWAN通信デバイスから受信する。動作はステップ1104からステップ1106に進む。ステップ1106で、通信デバイスは受信信号の信号強度を測定する。
【0049】
次いで、ステップ1008で、通信デバイスは、受信信号に基づいてピアツーピア通信のためのWAN通信帯域のうちの1つを選択する。ステップ1108はサブステップ1010を含む。サブステップ1010で、通信デバイスは、測定信号強度に応じて上記選択を実行する。サブステップ1110はサブステップ1112および1114を含む。ステップ1112で、通信デバイスは測定信号強度をしきい値と比較する。動作はサブステップ1112からサブステップ1114に進む。サブステップ1114で、通信デバイスは、上記信号強度が上記しきい値を下回る場合、上記信号の受信元である帯域に対応し、信号の受信元である帯域とは異なる通信帯域を選択する。いくつかの実施形態では、受信信号はWAN基地局からの信号であり、信号の受信元である通信帯域はダウンリンク通信帯域であり、選択された通信帯域は、上記ダウンリンク通信帯域に対応するアップリンク通信帯域である。
【0050】
動作はステップ1108からステップ1116に進む。ステップ1116で、通信デバイスは、WAN通信帯域のうちの選択された1つにおいてピアツーピア信号を送信する。
【0051】
いくつかのそのような実施形態では、WANデバイスはマルチセクタ基地局である。いくつかの他のそのような実施形態では、WANデバイスは単一セクタ基地局である。
【0052】
いくつかの実施形態では、複数のWAN通信帯域は周波数分割複信(FDD)帯域であり、WAN信号の受信元である通信帯域はWANダウンリンク通信帯域である。いくつかのそのような実施形態では、選択された通信帯域はWANアップリンク通信帯域である。
【0053】
いくつかの他の実施形態では、複数のWAN通信帯域は時分割複信(TDD)通信帯域であり、信号の受信元であるWAN通信帯域はダウンリンク通信帯域内のタイムスロットで受信される。いくつかのそのような実施形態では、選択された通信帯域はアップリンク帯域であり、上記ピアツーピア信号は上記アップリンク通信帯域のアップリンクタイムスロットで伝達され、アップリンク通信帯域とダウンリンク通信帯域は異なる時間に同じ周波数を使用する。
【0054】
いくつかの実施形態では、WAN信号の受信元であるデバイスは、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、少なくとも1つの通信帯域は所与の時間に少なくとも1つのセルのセクタによって使用されていない。いくつかの実施形態では、WAN信号の受信元であるデバイスは、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、複数の通信帯域を同時に使用するセルの少なくとも1つのセクタにおいて、通信帯域のうちの1つは、上記セクタにおいて使用されている通信帯域のうちの別の通信帯域に対して低減された電力レベルで使用される。いくつかの実施形態では、WANの受信元であるデバイスは、上記WAN通信帯域のサブセットのみを使用するWAN通信デバイスであり、上記サブセットは複数のWAN通信帯域全てよりも少ない帯域を含む。
【0055】
図12は、様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート1200である。動作はステップ1202で開始し、通信デバイスが電源投入され、初期化され、ステップ1204に進む。
【0056】
ステップ1204で、通信デバイスは、複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの1つにおいてWANデバイスによって送信された信号をWAN通信デバイスから受信する。動作はステップ1204からステップ1206に進む。ステップ1206で、通信デバイスは受信信号の信号強度を測定する。
【0057】
次いで、ステップ1208で、通信デバイスは、受信信号に基づいてピアツーピア通信のためのWAN通信帯域のうちの1つを選択する。ステップ1208はサブステップ1210を含む。サブステップ1210で、通信デバイスは、測定信号強度に応じて上記選択を実行する。サブステップ1210はサブステップ1212および1214を含む。ステップ1212で、通信デバイスは測定信号強度をしきい値と比較する。動作はサブステップ1212からサブステップ1214に進む。サブステップ1214で、通信デバイスは、信号強度が上記しきい値を上回る場合、信号の受信元である帯域に対応しない複数のWAN通信帯域から通信帯域を選択する。
【0058】
動作はステップ1208からステップ1216に進む。ステップ1216で、通信デバイスは、WAN通信帯域のうちの選択された1つにおいてピアツーピア信号を送信する。
【0059】
いくつかのそのような実施形態では、WANデバイスはマルチセクタ基地局である。いくつかの他のそのような実施形態では、WANデバイスは単一セクタ基地局である。
【0060】
いくつかの実施形態では、複数のWAN通信帯域は周波数分割複信(FDD)帯域であり、WAN信号の受信元である通信帯域はWANダウンリンク通信帯域である。いくつかのそのような実施形態では、選択された通信帯域はWANアップリンク通信帯域である。
【0061】
いくつかの他の実施形態では、複数のWAN通信帯域は時分割複信(TDD)通信帯域であり、信号の受信元であるWAN通信帯域はダウンリンク通信帯域内のタイムスロットで受信される。いくつかのそのような実施形態では、選択された通信帯域はアップリンク帯域であり、上記ピアツーピア信号は上記アップリンク通信帯域のアップリンクタイムスロットで伝達され、アップリンク通信帯域とダウンリンク通信帯域は異なる時間に同じ周波数を使用する。
【0062】
いくつかの実施形態では、WAN信号の受信元であるデバイスは、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、少なくとも1つの通信帯域は所与の時間に少なくとも1つのセルのセクタによって使用されていない。いくつかの実施形態では、WAN信号の受信元であるデバイスは、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、複数の通信帯域を同時に使用するセルの少なくとも1つのセクタにおいて、通信帯域のうちの1つは、上記セクタにおいて使用されている通信帯域のうちの別の通信帯域に対して低減された電力レベルで使用される。いくつかの実施形態では、WANの受信元であるデバイスは、上記WAN通信帯域のサブセットのみを使用するWAN通信デバイスであり、上記サブセットは複数のWAN通信帯域全てよりも少ない帯域を含む。
【0063】
図13は、様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート1300である。動作はステップ1302で開始し、通信デバイスが電源投入され、初期化され、ステップ1304に進む。
【0064】
ステップ1304で、通信デバイスは様々なワイドエリアネットワーク通信帯域から信号を受信する。ステップ1304はサブステップ1306および1308を含む。いくつかの実施形態では、ステップ1304は時々サブステップ1310を含む。
【0065】
サブステップ1306で、通信デバイスは、上記複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの第1の通信帯域においてWANデバイスによって送信された信号をWAN通信デバイスから受信する。サブステップ1308で、通信デバイスは、上記第1の通信帯域とは異なる、上記複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの第2の通信帯域において送信された第2の信号をWAN通信デバイスから受信する。サブステップ1310で、通信デバイスは、上記第1および第2の通信帯域とは異なる、上記複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの第3の通信帯域において送信された第3の信号をWAN通信デバイスから受信する。同じWANデバイスが上記第1および第2の受信信号を送信していてもよい。代替として、異なるWANデバイスが上記第1および第2の受信信号を送信していてもよい。同じWANデバイスが上記第3の受信信号と上記第1および第2の受信信号のうちの少なくとも1つとを送信していてもよい。異なるWANデバイスが上記第3の受信信号を送信し、次いで上記第1の受信信号を送信していてもよい。異なるWANデバイスが上記第3の受信信号を送信し、次いで上記第2の受信信号を送信していてもよい。
【0066】
動作はステップ1304からステップ1312に進む。ステップ1312で、通信デバイスは、様々なWAN通信帯域から受信されたWAN通信信号の受信信号強度を測定する。動作はステップ1312からステップ1314に進む。ステップ1314で、通信デバイスは、受信信号に基づいてピアツーピア通信のためのWAN通信帯域のうちの1つを選択する。ステップ1314はサブステップ1315を含む。サブステップ1315で、通信デバイスは、少なくとも2つの異なる受信信号の測定信号強度に応じて通信帯域を選択する。いくつかの実施形態では、サブステップ1315はサブステップ1316を含む。サブステップ1316で、通信デバイスは、上記測定された受信WAN信号のうちの最も弱い信号の受信元である帯域に対応する通信帯域を選択する。動作はステップ1314からステップ1318に進む。ステップ1318で、通信デバイスは、WAN通信帯域のうちの選択された1つにおいてピアツーピア信号を送信する。
【0067】
いくつかのそのような実施形態では、WANデバイスのうちの1つまたは複数はマルチセクタ基地局である。いくつかの実施形態では、WANデバイスのうちの1つまたは複数は単一セクタ基地局である。
【0068】
いくつかの実施形態では、複数のWAN通信帯域は周波数分割複信(FDD)帯域であり、WAN信号の受信元である通信帯域はWANダウンリンク通信帯域である。いくつかのそのような実施形態では、選択された通信帯域はWANアップリンク通信帯域である。
【0069】
いくつかの他の実施形態では、複数のWAN通信帯域は時分割複信(TDD)通信帯域であり、信号の受信元であるWAN通信帯域はダウンリンク通信帯域内のタイムスロットで受信される。いくつかのそのような実施形態では、選択された通信帯域はアップリンク帯域であり、上記ピアツーピア信号は上記アップリンク通信帯域のアップリンクタイムスロットで伝達され、アップリンク通信帯域とダウンリンク通信帯域は異なる時間に同じ周波数を使用する。
【0070】
いくつかの実施形態では、WAN信号の受信元であるデバイスは、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、少なくとも1つの通信帯域は所与の時間に少なくとも1つのセルのセクタによって使用されていない。いくつかの実施形態では、WAN信号の受信元であるデバイスは、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、複数の通信帯域を同時に使用するセルの少なくとも1つのセクタにおいて、通信帯域のうちの1つは、上記セクタにおいて使用されている通信帯域のうちの別の通信帯域に対して低減された電力レベルで使用される。いくつかの実施形態では、WANの受信元であるデバイスは、上記WAN通信帯域のサブセットのみを使用するWAN通信デバイスであり、上記サブセットは複数のWAN通信帯域全てよりも少ない帯域を含む。
【0071】
図14は、様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート1400である。動作はステップ1402で開始し、通信デバイスが電源投入され、初期化され、ステップ1404に進む。
【0072】
ステップ1404で、通信デバイスは様々なワイドエリアネットワーク通信帯域から信号を受信する。ステップ1404はサブステップ1406および1408を含む。いくつかの実施形態では、ステップ1404は時々サブステップ1410を含む。
【0073】
サブステップ1406で、通信デバイスは、上記複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの第1の通信帯域においてWANデバイスによって送信された信号をWAN通信デバイスから受信する。サブステップ1408で、通信デバイスは、上記第1の通信帯域とは異なる、上記複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの第2の通信帯域において送信された第2の信号をWAN通信デバイスから受信する。サブステップ1410で、通信デバイスは、上記第1および第2の通信帯域とは異なる、上記複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの第3の通信帯域において送信された第3の信号をWAN通信デバイスから受信する。同じWANデバイスが上記第1および第2の受信信号を送信していてもよい。代替として、異なるWANデバイスが上記第1および第2の受信信号を送信していてもよい。同じWANデバイスが上記第3の受信信号と上記第1および第2の受信信号のうちの少なくとも1つとを送信していてもよい。異なるWANデバイスが上記第3の受信信号を送信し、次いで上記第1の受信信号を送信していてもよい。異なるWANデバイスが上記第3の受信信号を送信し、次いで上記第2の受信信号を送信していてもよい。
【0074】
動作はステップ1404からステップ1412に進む。ステップ1412で、通信デバイスは、様々なWAN通信帯域から受信されたWAN通信信号の受信信号強度を測定する。動作はステップ1412からステップ1413に進み、通信デバイスはピアツーピア信号を受信する。次いで、ステップ1414で、通信デバイスは、上記測定されたWAN通信信号のうちの少なくともいくつかの受信元である通信帯域に対応する通信帯域からのピアツーピア信号を測定する。たとえば、いくつかの実施形態では、信号の受信元であるWANデバイスが基地局であり、受信WAN信号がダウンリンク帯域において伝達されるダウンリンク信号である場合、受信ピアツーピア信号は、アップリンク帯域を使用するピアツーピア通信デバイスからの信号であり、上記アップリンク帯域は、上記ダウンリンク帯域に対する対応する帯域である。別の例として、いくつかの実施形態では、信号の受信元であるWANデバイスがセルラモードを動作させている移動体ノードであり、受信WAN信号がアップリンク帯域において伝達されるアップリンク信号である場合、受信ピアツーピア信号は、アップリンクダウンリンクを使用するピアツーピア通信デバイスからの信号であり、上記ダウンリンク帯域は、上記アップリンク帯域に対する対応する帯域である。
【0075】
動作はステップ1414からステップ1416に進む。ステップ1416で、通信デバイスは、受信信号に基づいてピアツーピア通信のためのWAN通信帯域のうちの1つを選択する。ステップ1416はサブステップ1418を含む。サブステップ1418で、通信デバイスは、上記受信WAN信号の測定信号強度と、少なくともいくつかのピアツーピア信号の測定信号強度とに応じて通信帯域を選択する。動作はステップ1416からステップ1420に進む。ステップ1420で、通信デバイスは、WAN通信帯域のうちの選択された1つにおいてピアツーピア信号を送信する。
【0076】
いくつかのそのような実施形態では、WANデバイスのうちの1つまたは複数はマルチセクタ基地局である。いくつかの実施形態では、WANデバイスのうちの1つまたは複数は単一セクタ基地局である。
【0077】
いくつかの実施形態では、複数のWAN通信帯域は周波数分割複信(FDD)帯域であり、WAN信号の受信元である通信帯域はWANダウンリンク通信帯域である。いくつかのそのような実施形態では、選択された通信帯域はWANアップリンク通信帯域である。
【0078】
いくつかの他の実施形態では、複数のWAN通信帯域は時分割複信(TDD)通信帯域であり、信号の受信元であるWAN通信帯域はダウンリンク通信帯域内のタイムスロットで受信される。いくつかのそのような実施形態では、選択された通信帯域はアップリンク帯域であり、上記ピアツーピア信号は上記アップリンク通信帯域のアップリンクタイムスロットで伝達され、アップリンク通信帯域とダウンリンク通信帯域は異なる時間に同じ周波数を使用する。
【0079】
いくつかの実施形態では、WAN信号の受信元であるデバイスは、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、少なくとも1つの通信帯域は所与の時間に少なくとも1つのセルのセクタによって使用されていない。いくつかの実施形態では、WAN信号の受信元であるデバイスは、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、複数の通信帯域を同時に使用するセルの少なくとも1つのセクタにおいて、通信帯域のうちの1つは、上記セクタにおいて使用されている通信帯域のうちの別の通信帯域に対して低減された電力レベルで使用される。いくつかの実施形態では、WANの受信元であるデバイスは、上記WAN通信帯域のサブセットのみを使用するWAN通信デバイスであり、上記サブセットは複数のWAN通信帯域全てよりも少ない帯域を含む。
【0080】
図15は、様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート1500である。たとえば、この例示的な方法は、複数のワイドエリアネットワーク通信帯域を含むいくつかのワイヤレス通信システムにおいて使用され、複数の通信帯域のうちの少なくともいくつかは、少なくともいくつかの期間中にセルラ通信のための少なくともいくつかの基地局セクタによって利用されていない。動作はステップ1502で開始し、通信デバイスが電源投入され、初期化され、ステップ1504に進む。ステップ1504で、通信デバイスは第1の通信帯域において信号の受信を監視する。動作はステップ1504からステップ1506に進む。
【0081】
ステップ1506で、通信デバイスは、しきい値レベルを超える信号電力レベルを有する信号が、所定の期間に上記第1の通信帯域から受信されたかどうかを判断する。しきい値レベルを超える信号電力レベルを有する信号が受信された場合、動作はステップ1506からステップ1508に進む。そうでない場合、動作はステップ1506からステップ1510に進み、通信デバイスは、ピアツーピア信号を伝達する際に使用するための上記第1の通信帯域に対応する通信帯域を選択する。
【0082】
ステップ1508に戻ると、ステップ1508で、通信デバイスは第2の通信帯域において信号の受信を監視する。動作はステップ1508からステップ1512に進む。
【0083】
ステップ1512で、通信デバイスは、しきい値レベルを超える信号電力レベルを有する信号が、所定の期間に上記第2の通信帯域から受信されたかどうかを判断する。しきい値レベルを超える信号電力レベルを有する信号が受信された場合、動作はステップ1512からステップ1514に進む。そうでない場合、動作はステップ1512からステップ1516に進み、通信デバイスは、ピアツーピア信号を伝達する際に使用するための上記第2の通信帯域に対応する通信帯域を選択する。
【0084】
ステップ1514に戻ると、ステップ1514で、通信デバイスは第3の通信帯域において信号の受信を監視する。動作はステップ1514からステップ1518に進む。
【0085】
ステップ1518で、通信デバイスは、しきい値レベルを超える信号電力レベルを有する信号が、所定の期間に上記第3の通信帯域から受信されたかどうかを判断する。しきい値レベルを超える信号電力レベルを有する信号が受信された場合、動作はステップ1518からステップ1522に進む。そうでない場合、動作はステップ1518からステップ1520に進み、通信デバイスは、ピアツーピア信号を伝達する際に使用するための上記第3の通信帯域に対応する通信帯域を選択する。
【0086】
ステップ1522に戻ると、ステップ1522において、通信デバイスは、ピアツーピア信号を伝達する際に使用するための上記第1、第2、および第3の通信帯域のうちの1つに対応する通信帯域を選択する。いくつかの実施形態では、ステップ1522の選択は信号電力レベル情報に応じて実行される。たとえば、通信デバイスは、第1、第2、および第3の通信帯域から受信された上記信号のうちのどれが最低電力レベルで受信されたかを判断し、最低電力レベル信号が受信された帯域に対応する帯域としてピアツーピア通信帯域を選択する。
【0087】
動作は、ステップ1510、1516、1520、および1522のいずれかからステップ1524に進む。ステップ1524で、通信デバイスは、上記選択された対応する通信帯域においてピアツーピア通信信号を送信する。
【0088】
いくつかの実施形態では、対応する通信帯域は通信帯域と同じである。たとえば、監視される通信帯域における検出信号の欠如は、同じ通信帯域がピアツーピアシグナリングの使用のために利用できることを示すことができ、時々、利用できることを示す。
【0089】
いくつかの実施形態では、対応する通信帯域は監視される通信帯域とは異なる。たとえば、いくつかの実施形態では、通信帯域は対にされ、1つの通信帯域は信号を監視されており、対の対応する帯域は、条件付きでピアツーピアシグナリングに利用できる。いくつかのそのような実施形態では、通信帯域は周波数分割複信システムにおけるWANダウンリンク帯域であり、対応する周波数帯域は上記周波数分割複信システムにおけるアップリンク周波数帯域である。たとえば、(第1、第2、および第3の)監視される通信帯域は、いくつかの実施形態では、重なり合わない(第1、第2、および第3の)ダウンリンク通信帯域である。(第1、第2、および第3の)ダウンリンク通信帯域は、それぞれ重なり合わない(第1、第2、および第3の)対応するアップリンク通信帯域を有し、通信デバイスは、ピアツーピアシグナリングのための上記第1、第2、および第3のアップリンク通信帯域のうちの1つを選択する。
【0090】
いくつかの実施形態では、通信帯域はTDDシステムにおけるWANダウンリンク帯域であり、対応する通信帯域はTDDシステムにおけるアップリンク帯域である。
【0091】
図15の例では、3つの帯域を監視する場合について説明したが、他の実施形態では、異なる数の帯域を監視する。いくつかの実施形態では、ただ1つの帯域を監視し、所定の期間に、しきい値を上回る電力レベルを有する受信信号が受信されない場合、ワイヤレス通信デバイスは、その対応する帯域をピアツーピアシグナリングに使用することができる。いくつかの他の実施形態では、2つの帯域または3つより多い帯域を監視し、通信デバイスは、電力レベル情報に応じて、どの対応する帯域を使用すべきかを判断する。
【0092】
図16は、様々な実施形態によるピアツーピア通信をサポートする通信デバイスを動作させる例示的な方法のフローチャート1600である。動作はステップ1602で開始し、通信デバイスが電源投入され、初期化され、ステップ1604に進み、通信デバイスは信号を受信する。いくつかの実施形態では、受信信号はGPS信号である。いくつかの実施形態では、受信信号は、上記通信デバイス中に含まれるユーザ入力デバイスから受信されるユーザ入力信号である。たとえば、ユーザ入力デバイスは通信デバイス上のキーパッドであり、ユーザ入力信号は、ユーザが、特定のアドレス、たとえば、2つの街路の交差点、または建築物のアドレス、またはGPS座標もしくはグリッドシステム座標などのロケーション情報の組を入力したことを示す。いくつかの実施形態では、受信信号は、上記通信デバイスに結合された外部デバイスからの信号であり、たとえば、受信信号は、上記通信デバイスに結合された車両ナビゲーションシステムまたはハンドヘルドナビゲーションシステムなどのナビゲーションデバイスからの信号である。次いで、ステップ1606で、通信デバイスは、通信デバイスの現在のロケーションを受信信号から判断する。
【0093】
いくつかの実施形態では、受信信号はセルラネットワーク信号である。たとえば、セルラネットワークは、いくつかの実施形態では、たとえば、GPS情報、基地局および/またはセクタを特定するネットワーク接続ポイント情報、履歴情報、電力情報、相対的な電力情報、デッドスポット情報、受信情報および/または干渉情報を含む複数のロケーション技法を使用して通信デバイスのロケーションを追跡し、デバイス推定位置情報はアップロードできる。
【0094】
動作はステップ1606からステップ1608に進む。ステップ1608で、通信デバイスは、判断されたロケーション情報を使用して、他のデバイスとの通信に使用すべき通信帯域を判断する。判断された通信帯域は、たとえば、ピアツーピア通信帯域である。いくつかの実施形態では、判断された現在のロケーションでのピアツーピア通信およびWAN通信のために異なる通信帯域を判断する。
【0095】
いくつかの実施形態では、判断されたロケーション情報を使用することは、通信デバイスの現在のロケーションを使用して記憶された情報の組において現在のロケーションに関連付けられた通信帯域を特定する、ルックアップ動作を実行することを含む。様々な実施形態では、記憶された情報の組は、複数の異なるロケーションでピアツーピア通信に使用すべき通信帯域を示す情報を含む。いくつかの実施形態では、通信デバイスはさらにワイドエリアネットワーク通信をサポートし、記憶された情報の組はさらに、複数の異なるロケーションでワイドエリアネットワーク通信に使用すべき通信帯域を示す情報を含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、記憶された情報の組は、1つのロケーションでピアツーピア通信およびワイドエリアネットワーク通信に使用すべき異なる周波数帯域を示す。いくつかの実施形態では、記憶された情報の組は、1つのロケーションでピアツーピア通信およびワイドエリアネットワーク通信に同じ周波数帯域を使用すべきであることを示す情報を示す。いくつかの実施形態では、記憶された情報の組は上記通信デバイスに記憶される。
【0097】
いくつかの実施形態では、判断されたロケーション情報を使用することは、ネットワークデバイスに照会を送信することと、現在のロケーションに関連付けられた通信帯域のインジケーションを上記ネットワークデバイスから受信することとを含む。いくつかの実施形態では、受信された通信帯域のインジケーションは、ネットワークデバイスによってアクセスされる記憶された情報の組に含まれる情報によって特定される通信帯域を示し、上記記憶された情報の組は、複数の異なるロケーションでピアツーピア通信に使用すべき通信帯域を示す情報を含む。いくつかのそのような実施形態では、通信デバイスはさらにワイドエリアネットワーク通信をサポートし、記憶された情報の組はさらに、複数の異なるロケーションでワイドエリアネットワーク通信に使用すべき通信帯域を示す情報を含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、記憶された情報の組は、1つのロケーションでピアツーピア通信およびワイドエリアネットワーク通信に使用すべき異なる周波数帯域を示す。いくつかの実施形態では、記憶された情報の組は、1つのロケーションでピアツーピア通信およびワイドエリアネットワーク通信に同じ周波数帯域を使用すべきであることを示す情報を示す。したがって、いくつかの実施形態では、1つのロケーションでの異なる周波数帯域は、たとえば、WANシグナリング専用、ピアツーピアシグナリング専用、ピアツーピアシグナリングとWANシグナリングの併用など、異なる使用カテゴリに分類でき、時々分類され、たとえば、各タイプのシグナリングは他のタイプへの干渉として作用する。
【0099】
帯域使用タイプ情報、たとえば、ピアツーピア通信に利用できる帯域を示す情報をロケーション情報と相関させる、記憶された情報を維持、更新、および使用する手法は、たとえば、基地局によって、ある領域における現在および/または推定されるセルラアクティビティおよび/またはピアツーピアアクティビティに応じて、動的な通信帯域割振りおよび/または再割振りを実現する様々な実施形態において有益である。たとえば、ネットワークノードシグナリングを介して、ワイヤレス端末に記憶されたロケーション/帯域関連情報の組を更新することを含むこの手法はまた、スペクトル可用性および/または基地局能力が時間とともに変化する段階的な展開の実装形態に有用である。
【0100】
動作はステップ1608からステップ1610に進む。ステップ1610で、通信デバイスは、判断された通信帯域においてピアツーピア信号を送信する。
【0101】
図17は、様々な実施形態による、ピアツーピア通信をサポートする例示的なワイヤレス端末1700、たとえば、移動体ノードの図である。例示的なワイヤレス端末1700は、様々な要素がデータおよび情報を交換することができるバス1712を介して互いに結合された受信機モジュール1702と、送信機モジュール1704と、プロセッサ1706と、ユーザ入出力デバイス1708と、メモリ1710とを含む。
【0102】
受信機モジュール1702、たとえば、OFDMまたはCDMAワイヤレス受信機は、ワイヤレス端末1700が信号を受信するための受信アンテナ1714に結合される。受信信号は、WANデバイスからの信号、たとえば、ピアツーピア帯域選択の目的に使用される基地局からのダウンリンク信号を含む。受信機モジュール1702は、複数のWAN通信帯域のうちの1つにおいてWANデバイスによって送信された信号をWAN通信デバイスから受信する。受信WAN信号(1734、..、1736)は、そのような信号を表す。モジュール1702によって受信された受信信号は、他のピアツーピアデバイスからの信号をも含む。いくつかの実施形態では、受信ピアツーピア信号は、ピアツーピア通信帯域を選択する際にも利用される。受信ピアツーピア信号はまた、進行中のピアツーピア通信セッションの一部として受信されたピアツーピア信号を含む。
【0103】
送信機モジュール1704、たとえば、OFDMまたはCDMAワイヤレス送信機は、ワイヤレス端末1700が、ピアツーピア通信動作モードで動作する他のワイヤレス端末に信号、たとえば、ピアツーピア信号を送信するための送信アンテナ1716に結合される。送信機モジュール1704は、ワイヤレス端末がピアツーピアシグナリングに使用するWAN通信帯域のうちの選択された1つ、たとえば、情報1748によって特定されたWAN通信帯域においてピアツーピア信号を送信する。いくつかの実施形態では、同じアンテナが送信機と受信機の両方に使用される。いくつかの実施形態では、複数のアンテナが、たとえばMIMO構成の一部として、受信と送信の少なくとも一方に使用される。
【0104】
ユーザ入出力デバイス1708は、たとえば、マイクロホン、キーボード、キーパッド、スイッチ、カメラ、スピーカ、ディスプレイなどを含む。ユーザ入出力デバイス1708は、ワイヤレス端末1700のユーザが、データ/情報を入力すること、出力データ/情報にアクセスすること、およびワイヤレス端末の少なくともいくつかの機能を制御すること、たとえば、ピアツーピア通信セッションを開始することを可能にする。
【0105】
メモリ1710は、ルーチン1718とデータ/情報1720とを含む。プロセッサ1706、たとえば、CPUは、ルーチン1718を実行し、メモリ1710中のデータ/情報1720を使用して、ワイヤレス端末1700の動作を制御し、方法、たとえば、図10のフローチャート1000と、図11のフローチャート1100と、図12のフローチャート1200と、図13のフローチャート1300と、図14のフローチャート1400とのうちの1つの方法を実施する。
【0106】
ルーチン1718はピアツーピア通信帯域選択モジュール1722を含む。ルーチン1718は、デコーダモジュール1724と、信号強度測定モジュール1726と、最弱WAN帯域判断モジュール1728と、ピアツーピア信号強度測定モジュール1732とのうちの1つまたは複数を含む。
【0107】
データ/情報1720は、複数の受信WAN信号(受信WAN信号1 1734、...、受信WAN信号n1736)と、記憶された通信帯域構成情報1746と、ピアツーピアシグナリングのための選択されたWAN帯域を特定する情報1748とを含む。いくつかの実施形態では、データ/情報1720は、WAN信号からの復元された情報(WAN信号1からの復元された情報1738、...、WAN信号nからの復元された情報1740)と、受信WAN信号に対応する測定信号強度情報(WAN信号1の測定信号強度情報1742、...、WAN信号nの測定信号強度情報1744)と、帯域選択信号強度しきい値情報1750とのうちの1つまたは複数を含む。
【0108】
記憶された通信帯域構成情報1746は、周波数分割複信(FDD)エアリンクリソース構成情報1752と時分割複信(TDD)エアリンクリソース構成情報1754とのうちの1つまたは複数を含む。FDDエアリンクリソース構成情報1752は、複数の対応するアップリンク/ダウンリンク帯域の対に対応する情報((アップリンク帯域1の情報1756、ダウンリンク帯域1の情報1758)、...(アップリンク帯域Nの情報1760、ダウンリンク帯域Nの情報1762)を含む。TDDエアリンクリソース構成情報1754は、複数の対応するアップリンク/ダウンリンク帯域の対に対応する情報((アップリンク帯域1の情報1764、ダウンリンク帯域1の情報1766)、...(アップリンク帯域Mの情報1768、ダウンリンク帯域Mの情報1770)を含む。アップリンク帯域1の情報1764は、周波数情報1772とタイムスロット情報1774とを含む。ダウンリンク帯域1の情報1766は、周波数情報1776とタイムスロット情報1778とを含む。いくつかの実施形態では、周波数情報1772は周波数情報1776と同じである。
【0109】
ピアツーピア通信帯域選択モジュール1722は、受信WAN信号に基づいて複数のWAN通信帯域のうちの1つを選択する。ピアツーピアのための選択されたWAN帯域1748は、選択モジュール1722の選択を特定し、後続のピアツーピア通信のために、たとえば、ピアツーピアシグナリングをサポートするために受信機モジュール1702と送信機モジュール1704の動作を調整および/または制御するために、ワイヤレス端末1700によって使用される。
【0110】
デコーダモジュール1724は、WAN周波数帯域のうちの1つを選択する前に、受信信号から通信情報を復元するために受信信号を復号する。たとえば、デコーダモジュール1724は、復元された通信情報(WAN信号1からの復元された情報1738、..、WAN信号nからの復元された情報1740)を得るために受信WAN信号(1734、...、1736)のうちの1つまたは複数を復号する。いくつかのそのような実施形態では、選択モジュール1722は、複数のWAN通信帯域間で選択するために、復元された通信情報を使用する。いくつかのそのような実施形態では、復元された通信情報は、i)信号の受信元であるWANデバイスのセクタによって使用されていない帯域と、ii)信号の受信元であり、信号がセクタにおいて複数のWAN周波数帯域のうちの他の帯域に対して低減された電力レベルで受信されたWANデバイスのそのセクタによって使用される帯域とのうちの1つである、上記複数の周波数帯域のうちの1つを示す。いくつかの実施形態では、WANデバイスは単一セクタ基地局であり、セクタは単一セクタ基地局の単一セクタである。
【0111】
いくつかの実施形態では、選択モジュール1722による選択は、復元された通信情報によって示されたWAN通信帯域を選択することを含む。
【0112】
いくつかの実施形態では、選択モジュール1722によって選択される、選択された通信帯域は、受信信号の受信元である帯域とは異なる。いくつかの例示的な実施形態では、WAN通信帯域はFDD通信帯域であり、WAN信号の受信元である通信帯域はWANダウンリンク通信帯域である。いくつかのそのような実施形態では、ピアツーピア通信に使用するために選択された通信帯域はWANアップリンク通信帯域である。
【0113】
いくつかの実施形態では、WAN通信帯域はTDD通信帯域であり、WAN信号の受信元であるWAN通信帯域はダウンリンク通信帯域内のタイムスロットに対応する。いくつかのそのような実施形態では、ピアツーピア通信に使用するためにモジュール1722によって選択された通信帯域はアップリンク帯域であり、送信機モジュール1704は、生成されたピアツーピア信号を上記アップリンク帯域内のアップリンクタイムスロットで送信し、アップリンク通信帯域とダウンリンク通信帯域は異なる時間に同じ周波数を使用する。
【0114】
信号強度測定モジュール1726は、受信信号の強度、たとえば、1つまたは複数の受信WAN信号(1734、...、1736)の強度を測定する。測定信号強度情報(WAN信号1の測定信号強度1742、...、WAN信号nの測定信号強度1744)は、(受信WAN信号1 1734、...、受信WAN信号n1736)から得られた信号強度測定モジュール1726の出力を表す。いくつかのそのような実施形態では、選択モジュール1722は、測定信号強度情報に応じて選択を実行する。
【0115】
いくつかの実施形態では、ピアツーピア通信帯域選択モジュール1722は信号強度しきい値比較モジュール1730を含む。信号強度しきい値比較モジュール1730は、帯域選択信号強度しきい値情報1750を含むデータ/情報1720を使用して、測定信号強度をしきい値と比較する。いくつかのそのような実施形態では、選択モジュール1722は、信号強度がしきい値を下回る場合、信号の受信元である帯域に対応する通信帯域を選択し、信号の受信元である上記通信帯域は、信号の受信元である異なる通信帯域である。たとえば、受信WAN信号1 1734は第1のダウンリンク通信帯域において受信され、受信WAN信号1の測定された電力1742は、しきい値情報1750に記憶されたしきい値を下回ると判断され、第1のダウンリンク通信帯域は、記憶された通信帯域構成情報において特定される第1のアップリンク通信帯域と対にされると考える。1つのそのような実施形態では、選択モジュール1722は、ピアツーピア通信に使用すべき第1のアップリンク通信帯域を選択する。
【0116】
様々な実施形態では、信号強度測定モジュール1726は、様々なWAN通信帯域から受信されたWAN通信信号の受信信号強度を測定するためのものであり、選択モジュール1722は、少なくとも2つの異なる受信信号の測定信号強度に応じて通信帯域を選択する。
【0117】
最弱WAN帯域判断モジュール1728は、測定された受信WAN信号のうちの最も弱い信号を有するWAN帯域を判断する。いくつかのそのような実施形態では、選択モジュール1722は、測定された受信WAN信号のうちの最も弱い信号の受信元である帯域に対応する通信帯域を選択する。1つの例示的な実施形態では、受信WAN信号は、アップリンク通信帯域と対にされる通信ダウンリンク帯域からの基地局信号であり、選択モジュール1722は、最も弱い受信信号の受信元であるダウンリンク通信帯域と対にされるアップリンク通信帯域をピアツーピア通信に使用するために選択する。いくつかの実施形態では、基地局は、検出され、受信信号強度について測定され、最も弱い受信信号を判断するために他の同様の信号とともに評価される、同じタイプのWAN信号、たとえば、ビーコンまたはパイロットチャネル信号を、同じ電力レベルで送信する。
【0118】
いくつかの他の実施形態では、様々な基地局が、受信し、測定し、他の基地局からのWAN信号と比較すべきWANを、様々な送信電力レベルで送信することができ、時々送信する。ワイヤレス端末1700は、ワイヤレス端末1700に知られているかまたは供給されるスケーリング情報を使用して、モジュール1728が弱さの判断を実行する前に受信WAN信号の測定値をスケーリングする。いくつかの実施形態では、ピアツーピアシグナリングの影響を受けるWANデバイスにおいて様々なSNR要件を考慮に入れるために調整も行われる。
【0119】
ピアツーピア信号測定モジュール1732は、測定されたWAN通信信号のうちの少なくともいくつかの受信元である通信帯域に対応する通信帯域から受信されたピアツーピア信号を測定する。いくつかのそのような実施形態では、選択モジュール1722は、受信WAN信号の測定信号強度と、少なくともいくつかのピアツーピア信号の測定信号強度とに応じて、対応する通信帯域を選択する。
【0120】
いくつかの実施形態では、信号強度しきい値比較1730は測定信号強度をしきい値と比較し、選択モジュール1722は、信号強度がしきい値を上回る場合、信号の受信元である帯域に対応しない通信帯域を選択する。たとえば、あるしきい値を上回る測定されたWAN基地局ダウンリンク信号の信号強度は、いくつかの実施形態では、ピアツーピアデバイスが基地局に近すぎることを示し、その対応するアップリンク帯域におけるピアツーピア通信を許可すると、そのアップリンク帯域における基地局によるWANアップリンク信号の復元が容認できないほど影響を受けることになり、したがって、そのアップリンク帯域におけるピアツーピアシグナリングは制限される。いくつかの実施形態では、信号強度しきい値比較モジュール1730は選択モジュール1722とは別個のモジュールである。
【0121】
記憶された通信帯域構成情報1746は、アップリンク通信帯域とダウンリンク通信帯域との間の対応を示す。いくつかのそのような実施形態では、受信機モジュール1702はWAN基地局からの信号を受信し、信号の受信元である通信帯域はダウンリンク通信帯域であり、選択モジュール1722は、記憶された通信帯域構成情報1746を使用して、選択された通信帯域としてピアツーピア通信に使用すべき、ダウンリンク通信帯域に対応するアップリンク帯域を選択する。たとえば、通信システムはFDDシステムであり、受信WAN信号(1734)は、DL帯域1の情報1758によって特定されたダウンリンク帯域において受信され、選択モジュール1722によって選択される、ピアツーピア通信に使用すべき選択された通信帯域は、情報1756によって特定された対のアップリンク帯域1であると考える。別の例として、通信システムはTDDシステムであり、受信WAN信号(1734)は、DL帯域1の情報1766によって特定されたダウンリンク通信帯域において受信され、選択モジュール1722によって選択される、ピアツーピア通信に使用すべき選択された通信帯域は、情報1764によって特定されたアップリンク帯域1であると考える。
【0122】
様々な実施形態では、WAN信号、たとえば、信号1734の受信元であるデバイスは、少なくとも1つの帯域が所与の時間に少なくとも1つのセルのセクタによって使用されていない周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスである。いくつかのそのような実施形態では、使用されていない帯域は、ピアツーピア通信に使用するために利用できる。ピアツーピア通信に利用可能な使用されていないWAN帯域を特定する情報は、たとえば、WAN信号1からの復元された情報1738から抽出される。いくつかの実施形態では、システムの異なる部分において、異なる帯域が使用されていない場合がある。いくつかの実施形態では、同じ基地局接続ポイントに対応して、WAN帯域は、基地局によって、WAN専用、WAN/ピアツーピア共用、ピアツーピア専用のうちの1つに指定される。いくつかの実施形態では、指定は、たとえばシステム負荷に応じて、時間とともに変化する。指定情報は、いくつかの実施形態では、WAN信号からの復元された情報において得られる。
【0123】
様々な実施形態では、WAN信号の受信元であるデバイスは、セルの少なくとも1つのセクタが複数の通信帯域を同時に使用する周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスである。いくつかのそのような実施形態では、通信帯域のうちの1つは、上記セクタにおいて使用される通信帯域のうちの別の通信帯域に対して低減された電力レベルで使用される。たとえば、セクタは3つの異なるダウンリンク/アップリンク周波数帯域の対を含み、各対はダウンリンクシグナリングのための異なる基地局基準電力レベルに関連付けられる。
【0124】
いくつかの実施形態では、WAN信号、たとえば、受信WAN1信号1734の受信元であるデバイスは、システム全体においてWAN通信帯域のサブセットのみを使用するWAN通信デバイス、たとえば、基地局であり、サブセットは複数のWAN通信帯域全てよりも少ない通信帯域を含む。
【0125】
いくつかの実施形態では、ワイヤレス端末は、FDD WANシステムとTDD WANシステムの両方においてピアツーピア通信をサポートし、たとえば、スペクトルのある領域または範囲では、使用されているWANシステムはFDDシステムであり、スペクトルの別の領域または範囲では、使用されているWANシステムはTDD WANシステムである。いくつかのそのような実施形態では、ピアツーピア通信をサポートするワイヤレス端末1700は、利用可能なWANシステムのタイプに適応するように適合される。
【0126】
図18は、様々な実施形態による、ピアツーピア通信をサポートする例示的なワイヤレス端末1800、たとえば、移動体ノードの図である。例示的なワイヤレス端末1800は、様々な要素がデータおよび情報を交換することができるバス1812を介して互いに結合された受信機モジュール1802と、送信機モジュール1804と、プロセッサ1806と、ユーザ入出力デバイス1808と、メモリ1810とを含む。
【0127】
受信機モジュール1802、たとえば、OFDMまたはCDMAワイヤレス受信機は、ワイヤレス端末1800が信号を受信するための受信アンテナ1814に結合される。受信機モジュール1802は、少なくとも1つのWAN通信帯域から信号を受信する。受信信号は、ピアツーピア帯域選択の目的に使用されるWANデバイスからの信号、たとえば、基地局からのダウンリンク信号を含む。受信機モジュール1802は、複数のWAN通信帯域のうちの1つにおいてWANデバイスによって送信された信号をWAN通信デバイスから受信する。受信WAN信号(1834、..、1836)は、そのような信号を表す。モジュール1802によって受信された受信信号は、他のピアツーピアデバイスからの信号をも含む。いくつかの実施形態では、受信ピアツーピア信号は、ピアツーピア通信帯域を選択する際にも利用される。受信ピアツーピア信号はまた、進行中のピアツーピア通信セッションの一部としての受信ピアツーピア信号を含む。
【0128】
送信機モジュール1804、たとえば、OFDMまたはCDMAワイヤレス送信機は、ワイヤレス端末1800が、ピアツーピア通信動作モードで動作する他のワイヤレス端末に信号、たとえば、信号1846など生成されたピアツーピア信号を送信するための送信アンテナ1816に結合される。送信機モジュール1804は、ワイヤレス端末がピアツーピアシグナリングに使用するWAN通信帯域のうちの選択された1つ、たとえば、情報1844によって特定されたWAN通信帯域においてピアツーピア信号を送信する。いくつかの実施形態では、同じアンテナが送信機と受信機の両方に使用される。いくつかの実施形態では、複数のアンテナが、たとえばMIMO構成の一部として、受信と送信の少なくとも一方に使用される。
【0129】
ユーザ入出力デバイス1808は、たとえば、マイクロホン、キーボード、キーパッド、スイッチ、カメラ、スピーカ、ディスプレイなどを含む。ユーザ入出力デバイス1808は、ワイヤレス端末1800のユーザが、データ/情報を入力すること、出力データ/情報にアクセスすること、およびワイヤレス端末の少なくともいくつかの機能を制御すること、たとえば、ピアツーピア通信セッションを開始することを可能にする。
【0130】
メモリ1810は、ルーチン1818とデータ/情報1820とを含む。プロセッサ1806、たとえば、CPUは、ルーチン1818を実行し、メモリ1810中のデータ/情報1820を使用して、ワイヤレス端末1800の動作を制御し、方法、たとえば、図15のフローチャート1500の方法を実施する。
【0131】
ルーチン1818は、しきい値判断モジュール1822と、ピアツーピア通信帯域選択モジュール1830と、ピアツーピア信号生成モジュール1832とを含む。しきい値判断モジュール1822は、帯域監視モジュール1824と、信号強度測定モジュール1826と、しきい値テストモジュール1828とを含む。
【0132】
データ/情報1820は、1つまたは複数の受信WAN信号(受信WAN信号1 1834、...、受信WAN信号n1836)と、測定信号強度情報(WAN信号1の測定信号強度1838、...WAN信号nの測定信号強度1840)と、帯域選択しきい値情報1842と、監視される帯域とピアツーピア使用帯域との間の記憶された相関情報1843と、記憶された通信帯域構成情報1848と、ピアツーピアシグナリングのための選択された対応する通信帯域を特定する情報1844と、生成されたピアツーピア信号1846とを含む。
【0133】
記憶された通信帯域構成情報1848は、FDDエアリンクリソース構成情報1850とTDDエアリンクリソース構成情報1852とのうちの1つまたは複数を含む。FDDエアリンクリソース構成情報1850は、複数のアップリンク/ダウンリンク帯域の対の構成情報((アップリンク帯域1の情報1854、ダウンリンク帯域1の情報1856)、...、(アップリンク帯域Nの情報1858、ダウンリンク帯域Nの情報1860))を含む。TDDエアリンクリソース構成情報1852は、複数のアップリンク/ダウンリンク帯域の対の構成情報((アップリンク帯域1の情報1862、ダウンリンク帯域1の情報1864)、...、(アップリンク帯域Mの情報1866、ダウンリンク帯域Mの情報1868))を含む。アップリンク帯域1の情報1862は、周波数情報1870とタイムスロット情報1872とを含み、ダウンリンク帯域1の情報1864は、周波数情報1874とタイムスロット情報1876とを含む。いくつかの実施形態では、少なくともいくつかのUL/DL帯域の対では、周波数情報は同じであるがタイムスロット情報は異なり、たとえば、周波数情報1870と周波数情報1874は同じOFDMトーンの組を特定するが、タイムスロット情報1872は第1のタイムスロットの組を特定し、タイムスロット情報1876は第2のタイムスロットの組を特定し、第1と第2のタイムスロットの組は重なり合わない。
【0134】
しきい値判断モジュール1822は、しきい値レベルを超える電力レベルを有する信号が、受信機モジュール1802によって監視されている通信帯域、たとえば、WAN帯域から所定の期間に受信されたかどうかを判断する。いくつかの実施形態では、受信電力レベルについて評価される信号は、特定のタイプの信号または特定の指定された信号、たとえば、ビーコン信号または固有のブロードキャストチャネル信号である。
【0135】
ピアツーピア通信帯域選択モジュール1830は、判断モジュール1822が、しきい値レベルを超える信号電力レベルを有する信号が所定の期間に受信されていないと判断した場合、監視される通信帯域に対応する、ピアツーピアシグナリングのための対応する通信帯域を選択する。ピアツーピアシグナリングのための選択された対応する通信帯域を特定する情報1844は、送信機モジュール1804が、たとえば、チューナ設定に使用するピアツーピア通信帯域選択モジュール1830の出力である。
【0136】
ピアツーピア信号生成モジュール1832は、情報1844によって特定された帯域において送信機モジュール1804が送信すべきピアツーピア信号、たとえば、生成されたピアツーピア信号1846を生成する。
【0137】
監視される帯域とピアツーピア使用帯域との間の記憶された相関情報1843は、監視される帯域の測定値が基準を満たす場合、ピアツーピア信号に使用すべき対応する帯域を示す情報を含む。たとえば、ダウンリンクFDD帯域において監視される信号が検出され、所定のしきい値を下回る受信電力レベルを有し、対応する帯域は、いくつかの実施形態では、対応するアップリンク帯域であり、たとえば、監視される帯域はダウンリンク帯域1の情報1856によって特定された帯域であり、ピアツーピアシグナリングに使用すべき対応する帯域は、アップリンク帯域情報1854によって特定されたアップリンク帯域である。別の例として、帯域が、たとえば、システム構成および/またはシステム負荷に応じて、随意にシステム全体にわたって使用される場合を考える。ワイヤレス端末1800は、WAN帯域において信号を監視し、信号が検出されない場合、ワイヤレス端末は、帯域が現在その領域においてWANシグナリングに使用されておらず、同じ通信帯域をピアツーピアシグナリングに使用することができると仮定する。たとえば、ワイヤレス端末1800が、特定のダウンリンクFDD帯域において監視されている特定のタイプの信号、たとえば、OFDMビーコン信号の存在を検出しないと考えると、ピアツーピアシグナリングのために選択される対応する帯域は同じ帯域とすることができ、たとえば、情報1860によって特定されたダウンリンク帯域Nは、監視される帯域とピアツーピアシグナリングのために選択される帯域との両方とすることができ、時々両方である。
【0138】
いくつかの実施形態、たとえば、いくつかの帯域が、随意にシステム全体にわたってWANシグナリングに使用され、WANシグナリングに使用されていない場合、ピアツーピアシグナリングに利用できる実施形態では、記憶された情報1843は、ピアツーピアしきい値判断のために監視されているWAN通信帯域が、ピアツーピアシグナリングに使用すべき対応する通信帯域と同じであることを示す。
【0139】
いくつかの実施形態では、記憶された情報1843は、ピアツーピアしきい値判断のために監視されているWAN通信帯域が、ピアツーピアシグナリングに使用すべき対応する通信帯域とは異なることを示す。いくつかのFDD WANシステム実施形態では、FDDシステムのDL WAN帯域がしきい値判断モジュール1822によって監視され、対応するアップリンク帯域はUL周波数帯域である。たとえば、しきい値判断モジュール1822は、情報(1856、...、1860)によって特定されたDL帯域うちの1つまたは複数を監視し、アップリンク帯域(1854、...、1858)からピアツーピアシグナリングに使用すべき対応する帯域を選択する。たとえば、テスト基準を満たす監視される帯域がダウンリンク帯域1の情報1856によって特定された帯域であると考えると、選択モジュール1830がピアツーピアシグナリングのために選択する対応するアップリンク帯域は、アップリンク帯域1の情報1854によって特定された帯域である。別の例として、TDDシステム実施形態を考えると、TDDシステムのDL WAN帯域がしきい値判断モジュール1822によって監視され、対応するアップリンク帯域はUL周波数帯域である。たとえば、しきい値判断モジュール1822は、情報(1864、...、1868)によって特定されたDL帯域うちの1つまたは複数を監視し、アップリンク帯域(1862、...、1866)からピアツーピアシグナリングに使用すべき対応する帯域を選択する。たとえば、テスト基準を満たす監視される帯域がダウンリンク帯域1の情報1864によって特定された帯域であると考えると、選択モジュール1830がピアツーピアシグナリングのために選択する対応するアップリンク帯域は、アップリンク帯域1の情報1862によって特定された帯域である。いくつかのそのようなTDD実施形態では、情報1862によって特定された、ピアツーピアシグナリングに使用すべき対応するアップリンク帯域は、監視されるダウンリンク帯域と同じ周波数の組を使用するが、アップリンクとダウンリンクは異なる重なり合わないタイムスロットにマッピングする。
【0140】
帯域監視モジュール1824は、通信帯域を監視して、通信帯域における1つまたは複数の信号の有無を検出する。信号強度測定モジュール1826は、監視されている帯域に対応する信号強度を測定し、たとえば、監視されている特定の信号に対応する信号強度を得る。いくつかの実施形態では、ヌル信号強度測定値は、信号が監視される帯域において検出されなかったことを示す。しきい値テストモジュール1828は、測定信号強度をしきい値レベル、たとえば、帯域選択しきい値情報1842に記憶されたしきい値と比較する。
【0141】
いくつかの実施形態では、監視でき、時々監視される複数の通信帯域があり、第1の監視される通信帯域において検出された信号がしきい値を超える場合、しきい値判断モジュール1822は、複数の通信帯域の中から第2の通信帯域を監視する。たとえば、しきい値テストモジュール1828は、しきい値超過状態を検出し、異なる1つまたは複数の通信帯域の監視に切り替えるように帯域監視モジュール1824に通知する。いくつかのそのような実施形態では、ピアツーピア通信帯域選択モジュール1832は、第2の通信帯域の監視に応じてピアツーピアシグナリングのための第1の通信帯域以外の複数の帯域のうちの1つを選択する。いくつかのそのような実施形態では、選択モジュール1830は、しきい値検出モジュール1822が、しきい値を超える信号を検出していない通信帯域を選択する。いくつかの他のそのような実施形態では、選択モジュール1830は、検出モジュール1822がしきい値を超える信号を検出していない通信帯域に対応する、対応する通信帯域を選択する。
【0142】
受信WAN信号1 1834および受信WAN信号n1836は、しきい値判断モジュール1822によって評価される受信信号である。いくつかの実施形態では、受信WAN信号、たとえば、受信WAN信号1 1834は、監視されるエアリンクリソースの組、たとえば、OFDMトーンの組に所定の時間間隔にわたって存在する背景雑音および/または干渉雑音であり、所定の電力レベルを上回る固有の特性信号の不在は、ピアツーピアシグナリングのための帯域の可用性を示す。たとえば、帯域監視モジュール1824は、DL帯域1の情報1856によって特定されたDL帯域を監視するように設定され、受信WAN信号1 1834が得られ、帯域監視モジュール1824は、DL帯域Nの情報1860によって特定されたDL帯域を監視するように設定され、受信WAN信号n1836が得られる。(WAN信号1の測定信号強度1838、WAN信号nの測定信号強度1840)は、それぞれ信号(1834、1836)に対応する信号強度測定モジュール1826からの出力を表す。帯域選択しきい値情報1842は、測定された受信信号レベルが、対応する帯域においてピアツーピア通信を許可すべきレベルであるか、制限すべきレベルであるかを判断する際に、しきい値テストモジュール1828が使用する限界値、たとえば、所定の限界値を含む。
【0143】
図19は、様々な実施形態による、ピアツーピア通信をサポートする例示的なワイヤレス端末1900、たとえば、移動体ノードの図である。例示的なワイヤレス端末1900は、様々な要素がデータおよび情報を交換することができるバス1912を介して互いに結合された受信機モジュール1902と、送信機モジュール1904と、プロセッサ1906と、ユーザ入出力デバイス1908と、メモリ1910とを含む。
【0144】
受信機モジュール1902、たとえば、OFDMまたはCDMAワイヤレス受信機は、ワイヤレス端末1900が信号を受信するための受信アンテナ1914に結合される。受信信号はピアツーピア通信信号および/またはWANダウンリンク信号を含む。いくつかの実施形態では、受信信号は通信情報照会応答信号を含む。
【0145】
送信機モジュール1904、たとえば、OFDMまたはCDMAワイヤレス送信機は、ワイヤレス端末1900が、ピアツーピア通信動作モードで動作する他のワイヤレス端末に信号、たとえば、信号1960など生成されたピアツーピア信号を送信するための送信アンテナ1916に結合される。送信される信号は、基地局に導かれるWANアップリンク信号をも含む。送信機モジュール1904はまた、いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信リンクを介して通信情報照会生成モジュール1928によって生成される照会を送信し、上記照会はネットワークデバイスに導かれる。
【0146】
いくつかの実施形態では、同じアンテナが送信機モジュール1904と受信機モジュール1902の両方に使用される。いくつかの実施形態では、複数のアンテナが、たとえばMIMO構成の一部として、受信と送信の少なくとも一方に使用される。
【0147】
いくつかの実施形態では、ワイヤレス端末1900は、同じくバス1912に結合されるGPSモジュール1903を含む。そのような実施形態では、GPSモジュール1903、たとえば、GPS受信機モジュールは、GPSモジュール1903がGPS衛星からGPS信号を受信するためのGPSアンテナ1905に結合され、受信GPS信号は、ワイヤレス端末1900の位置修正情報を得るためにGPSモジュール1903によって利用される。様々な実施形態では、GPSモジュール1903はロケーション判断モジュール1922の一部として含まれる。
【0148】
ユーザ入出力デバイス1908は、たとえば、マイクロホン、キーボード、キーパッド、スイッチ、カメラ、スピーカ、ディスプレイなどを含む。ユーザ入出力デバイス1908は、ワイヤレス端末1900のユーザが、データ/情報を入力すること、出力データ/情報にアクセスすること、およびワイヤレス端末の少なくともいくつかの機能を制御すること、たとえば、ピアツーピア通信セッションを開始することを可能にする。いくつかの実施形態では、ワイヤレス端末1900のユーザは、ロケーション判断モジュール1922がロケーションを判断する際、たとえば、他の方法で必要とされるよりも短時間でより正確なロケーションを判断する際に利用する、ワイヤレス端末1900のおおよそのロケーションを入力することができ、時々入力する。いくつかのそのような実施形態では、入力されたロケーションは、GPSモジュール1903によって初期化の目的に使用される。
【0149】
ユーザ入出力デバイス1908はユーザ入力モジュール1909を含む。ユーザ入力モジュール1909は、ロケーション判断モジュール1922よって使用される信号をユーザ入力から生成し、たとえば、ユーザは、街路のアドレス、交差点、道標(landsite)、幹線道路、郵便番号などを入力することができ、ユーザ入力モジュールは、そのような情報を生成し、信号でロケーション判断モジュールに伝達する。
【0150】
メモリ1910は、ルーチン1918とデータ/情報1920とを含む。プロセッサ1906、たとえば、CPUは、ルーチン1918を実行し、メモリ1910中のデータ/情報1920を使用して、ワイヤレス端末1900の動作を制御し、方法、たとえば、図16のフローチャート1600の方法を実施する。
【0151】
ルーチン1918は、ロケーション判断モジュール1922と、通信帯域判断モジュール1924と、ルックアップモジュール1926と、通信情報照会生成モジュール1928と、通信情報照会応答処理モジュール1930と、情報更新モジュール1931と、ピアツーピア信号生成モジュール1932とを含む。
【0152】
データ/情報1920は、帯域/ロケーション関連情報1934と、受信信号1936と、判断された現在のロケーション1938と、デバイス通信に使用すべき判断された通信帯域を特定する情報1940と、生成されたピアツーピア信号1960とを含む。帯域/ロケーション関連情報1934は、通信帯域情報に一致する複数のロケーション情報の組((ロケーション1の情報1942、通信帯域情報1946)、(ロケーションNの情報1944、通信帯域情報1948))を含む。通信帯域情報1946は、帯域情報の1つまたは複数の組(帯域1の情報1950、...、帯域Nの情報1952)を含む。帯域情報の各組は、使用指定情報、たとえば、帯域が専らWANシグナリングに使用されるか、専らP−Pシグナリングに使用されるか、またはWANとピアツーピアシグナリングの両方によって同時に使用されるように共有されるかを特定する情報を含む。帯域1の情報1950は使用タイプ指定情報1954を含む。通信帯域情報1948は、帯域情報の1つまたは複数の組(帯域1の情報1956、...、帯域Mの情報1958)を含む。
【0153】
いくつかの実施形態では、使用タイプ情報の少なくともいくつかは、帯域の使用の指定が、たとえば、所定のスケジュールに従って時間とともに変化することを示す。たとえば、1つの例示的な実施形態では、1つの基地局セクタは、様々な搬送波に関連する複数の帯域をサポートすることができ、高レベルのWANシグナリングが予想される時間間隔中、搬送波の各々は排他的なWANシグナリング専用であるが、中レベルのWANアクティビティが予想される間隔中、搬送波のうちの少なくとも1つは、共有される同時のWANおよびピアツーピアシグナリングに関連付けられる。いくつかのそのような実施形態では、低レベルのWANシグナリングアクティビティが予想される間隔中、搬送波のうちの少なくとも1つはピアツーピアシグナリングの排他的な使用に関連付けられる。
【0154】
ロケーション判断モジュール1922は、ワイヤレス端末1900の現在のロケーションを受信信号から判断する。たとえば、受信信号1936から、ロケーション判断モジュール1922は、判断された現在のロケーション1938を判断する。受信信号1936は、GPS信号または処理された受信GPS信号から得られた信号とすることができ、時々そうである。受信信号1936は、ユーザ入力モジュール1909からの信号とすることができ、時々そうである。受信信号1936は、セルラネットワーク信号、たとえば、受信機モジュール1902を介してワイヤレス端末1900に伝達されている基地局導出ロケーション情報を伝達するセルラネットワーク信号とすることができ、時々そうである。
【0155】
通信帯域判断モジュール1924は、判断されたロケーション情報に基づいて、デバイス通信に使用すべき1つまたは複数の通信帯域を判断する。通信帯域判断モジュール1924は、いくつかの実施形態では、ピアツーピア通信帯域判断モジュール1925とWAN通信帯域判断モジュール1927とを含む。ピアツーピア通信帯域判断モジュール1925は、現在のロケーションでピアツーピア通信に使用すべき通信帯域を判断する。WAN通信帯域判断モジュール1927は、現在のロケーションでWAN通信に使用すべき通信帯域を判断する。いくつかの実施形態では、少なくともいくつかロケーションについて、判断された現在のロケーションでピアツーピアおよびWAN通信に使用すべき異なる通信帯域を判断する。
【0156】
ルックアップモジュール1926は、現在のロケーションに関連する記憶された情報において通信帯域を特定するためにワイヤレス端末1900の現在のロケーションを使用してルックアップ動作を実行する。たとえば、ロケーション判断モジュール1922は、ルックアップモジュール1926よって使用される判断された現在のロケーション1938を判断することができ、ルックアップモジュールは、判断された現在のロケーション1938を記憶されたロケーション情報の組(ロケーション1の情報1942、...ロケーションNの情報1944)のうちの1つに関連付け、次いでそのロケーションに関連する対応する帯域情報を判断する。たとえば、判断された現在のロケーションがロケーションNの情報1944にマッピングすると考えると、デバイスが使用すべき帯域を見つけるために、通信帯域情報1948がルックアップモジュール1926によって利用される。いくつかのそのような実施形態では、デバイス使用のタイプ、たとえば、ピアツーピア通信は、帯域を特定するためにルックアップモジュール1926によって利用されるさらなる入力である。
【0157】
ピアツーピア信号生成モジュール1932は、現在のロケーションでピアツーピア通信に使用すべきであると指定された、特定された通信帯域において送信機モジュール1904が送信すべきピアツーピア信号、たとえば、信号1960を生成する。
【0158】
通信情報照会生成モジュール1928は、ネットワークデバイス、たとえば、基地局、中央制御ノード、コントローラノード、帯域割振り制御ノード、システム負荷分散ノード、または通信システムワイヤレス端末追跡ノードへの通信情報照会を生成し、上記照会は、ワイヤレス端末の現在のロケーションを含む。
【0159】
通信照会応答処理モジュール1930は、ネットワークデバイスからの受信応答から情報を復元する。復元された情報は、現在のロケーションに関連する通信帯域を判断するために通信帯域判断モジュール1924によって使用される。いくつかの実施形態では、復元された情報は、ピアツーピアシグナリングに使用すべき1つまたは複数の帯域を特定する。いくつかの実施形態では、復元された情報は、ピアツーピアシグナリングとWANシグナリングの両方に同時に使用すべき1つまたは複数の帯域を特定する。いくつかの実施形態では、復元された情報は、専らピアツーピアシグナリングに使用すべき1つまたは複数の帯域を特定する。いくつかの実施形態では、復元された情報は、専らWANシグナリングに使用すべき1つまたは複数の帯域を特定する。
【0160】
情報更新モジュール1931は、現在のロケーションと照会応答から判断された現在のロケーションに関連する1つまたは複数の通信帯域とを示す情報を含めるために、記憶された情報の組、たとえば、帯域/ロケーション関連情報1934を更新する。
【0161】
帯域/ロケーション関連情報1934は、ロケーションを通信帯域に関連付ける情報を含み、ロケーションのうちの少なくともいくつかは、異なる通信帯域に関連付けられる。ワイヤレス端末1900はピアツーピアシグナリングをサポートし、帯域/ロケーション関連情報1934は、複数のロケーションでピアツーピア通信に使用すべき通信帯域を示す情報を含む。ワイヤレス端末1900はワイドエリアネットワーク(WAN)シグナリングをサポートし、帯域/ロケーション関連情報1934は、複数のロケーションでWAN通信に使用すべき通信帯域を示す情報を含む。いくつかの実施形態では、記憶された情報1934は、少なくとも1つのロケーションでピアツーピアおよびワイドエリアネットワーク通信に使用すべき異なる周波数帯域を示す。いくつかの実施形態では、記憶された情報1934は、少なくとも1つのロケーションでピアツーピアおよびワイドエリアネットワーク通信に同じ周波数帯域を使用すべきであることを示す。
【0162】
OFDMシステムに関して説明したが、様々な実施形態の方法および装置は、多くの非OFDMおよび/または非セルラシステムを含む広範囲の通信システムに適用可能である。いくつかの例示的なシステムは、ピアツーピアシグナリング、たとえば、いくつかのOFDMタイプ信号およびいくつかのCDMAタイプ信号において利用される技術の混合を含む。
【0163】
様々な実施形態では、本明細書で説明したノードは、1つまたは複数の方法に対応するステップ、たとえば、WAN信号を受信すること、受信WAN信号に基づいてピアツーピアシグナリングに使用すべきWAN通信帯域を選択すること、ダウンリンク帯域に関連する対応するアップリンク帯域を記憶された情報から特定すること、WAN通信帯域において所定のしきい値を上回るWAN信号の不在を監視すること、しきい値との受信電力測定値の比較に応じてWAN帯域をピアツーピアシグナリングに使用することを判断すること、ロケーション判断を実行すること、通信帯域判断を実行することなどを実行するために、1つまたは複数のモジュールを使用して実装される。いくつかの実施形態では、様々な機能はモジュールを使用して実装される。そのようなモジュールは、ソフトウェア、ハードウェアまたはソフトウェアとハードウェアの組合せを使用して実装できる。上記の方法または方法ステップの多くは、たとえば1つまたは複数のノードにおいて、上記の方法の全部または一部を実施するために、追加のハードウェアの有無にかかわらず、機械、たとえば汎用コンピュータを制御する、メモリデバイスなど、たとえば、RAM、フロッピー(登録商標)ディスクなどの機械可読媒体中に含まれる、ソフトウェアなどの機械実行可能命令を使用して実施できる。したがって、特に、様々な実施形態は、機械、たとえば、プロセッサおよび関連するハードウェアに上記の1つまたは複数の方法のステップの1つまたは複数を実行させる機械実行可能命令を含む機械可読媒体を対象とする。
【0164】
上記の方法および装置に関する多数の追加の変形形態は、上記の説明に鑑みて、当業者には明らかであろう。そのような変形形態は範囲内に入ると考えるべきである。様々な実施形態の方法および装置は、CDMA、直交周波数分割多重(OFDM)、および/またはアクセスノードと移動体ノードとの間にワイヤレス通信リンクを与えるために使用される様々な他のタイプの通信技法とともに使用でき、様々な実施形態において使用される。いくつかの実施形態では、アクセスノードは、OFDMおよび/またはCDMAを使用して移動体ノードとの通信リンクを確立する基地局として実装される。様々な実施形態では、移動体ノードは、様々な実施形態の方法を実施するための受信機/送信機回路ならびに論理および/またはルーチンを含む、ノートブックコンピュータ、個人情報端末(PDA)、または他の携帯装置として実装される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信デバイスを動作させる方法であって、
複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの1つにおいてWAN通信デバイスによって送信された信号を前記WANデバイスから受信することと、
前記受信信号に基づいてピアツーピア通信のための前記WAN通信帯域のうちの1つを選択することと
を備える方法。
【請求項2】
前記WAN通信帯域のうちの前記選択された1つにおいてピアツーピア信号を送信すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記WAN周波数帯域のうちの1つを選択する前に、
前記受信信号から通信情報を復元するために前記受信信号を復号することをさらに備え、
前記選択することが、前記複数のWAN通信帯域間で選択するために前記情報を使用することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記情報が、i)前記信号の受信元である前記WANデバイスのセクタによって使用されていない帯域と、ii)前記信号の受信元であり、前記信号が前記セクタにおいて前記複数のWAN周波数帯域のうちの他の帯域に対して低減された電力レベルで受信された前記WANデバイスの前記セクタによって使用される帯域とのうちの1つである、前記複数の周波数帯域のうちの1つを示す、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記WANデバイスが単一セクタ基地局であり、前記セクタが前記単一セクタ基地局の単一セクタである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記選択することが、前記情報によって示された前記WAN通信帯域を選択することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記選択された通信帯域が、前記受信信号の受信元である前記帯域とは異なる、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記WAN通信帯域がFDD通信帯域であり、前記WAN信号の受信元である前記通信帯域がWANダウンリンク通信帯域である、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記選択された通信帯域がWANアップリンク通信帯域である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記WAN通信帯域がTDD通信帯域であり、前記信号の受信元である前記WAN通信帯域がダウンリンク通信帯域内のタイムスロットに対応する、請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記選択された通信帯域がアップリンク帯域であり、前記ピアツーピア信号が前記アップリンク帯域内のアップリンクタイムスロットで伝達され、前記アップリンクと前記ダウンリンク通信帯域が異なる時間に同じ周波数を使用する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の通信帯域のうちの1つを選択する前に、
前記受信信号の強度を測定することをさらに備え、
前記選択が前記測定信号強度に応じて実行される、請求項2に記載の方法。
【請求項13】
前記選択することが、
前記測定信号強度をしきい値と比較することと、
前記信号強度が前記しきい値を下回る場合、前記信号の受信元である前記帯域に対応し、前記信号の受信元である前記帯域とは異なる通信帯域を選択することと
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
様々なWAN通信帯域から受信されたWAN通信信号の受信信号強度を測定することをさらに備え、選択することが、少なくとも2つの異なる受信信号の前記測定信号強度に応じて前記通信帯域を選択することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項15】
前記選択することが、前記測定された受信WAN信号のうちの最も弱い信号の受信元である前記帯域に対応する前記通信帯域を選択することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記測定されたWAN通信信号のうちの少なくともいくつかの受信元である前記通信帯域に対応する通信帯域から受信されたピアツーピア信号を測定することをさらに備え、
対応する周波数帯域を選択する前記ステップが、前記受信WAN信号の前記測定信号強度と、少なくともいくつかのピアツーピア信号の前記測定信号強度とに応じて実行される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記受信信号がWAN基地局からの信号であり、前記信号の受信元である前記通信帯域がダウンリンク通信帯域であり、
前記選択された通信帯域が、前記ダウンリンク通信帯域に対応するアップリンク帯域である、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記選択することが、
前記測定信号強度をしきい値と比較することと、
前記信号強度が前記しきい値を上回る場合、前記信号の受信元である前記帯域に対応しない前記複数のWAN通信帯域から通信帯域を選択することと
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記WAN信号の受信元である前記デバイスが、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、少なくとも1つの帯域が所与の時間に少なくとも1つのセルのセクタによって使用されていない、請求項2に記載の方法。
【請求項20】
前記WAN信号の受信元である前記デバイスが、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、複数の通信帯域を同時に使用するセルの少なくとも1つのセクタにおいて、前記通信帯域のうちの1つが、前記セクタにおいて使用されている前記通信帯域のうちの別の通信帯域に対して低減された電力レベルで使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項21】
前記WAN信号の受信元である前記デバイスが、前記WAN通信帯域のサブセットのみを使用するWAN通信デバイスであり、前記サブセットが前記全複数のWAN通信帯域よりも少ない通信帯域を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項22】
複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの1つにおいてWAN通信デバイスによって送信された信号を前記WANデバイスから受信するための受信機と、
前記受信信号に基づいてピアツーピア通信のための前記WAN通信帯域のうちの1つを選択するためのピアツーピア通信帯域選択モジュールと
を備えるワイヤレス端末。
【請求項23】
前記WAN通信帯域のうちの前記選択された1つにおいてピアツーピア信号を送信するための送信機モジュール
をさらに備える、請求項22に記載のワイヤレス端末。
【請求項24】
前記WAN周波数帯域のうちの1つを選択する前に、前記受信信号から通信情報を復元するために前記受信信号を復号するためのデコーダモジュールをさらに備え、
前記選択モジュールが、前記複数のWAN通信帯域間で選択するために前記復元された通信情報を使用する、請求項23に記載のワイヤレス端末。
【請求項25】
前記情報が、i)前記信号の受信元である前記WANデバイスのセクタによって使用されていない帯域と、ii)前記信号の受信元であり、前記信号が前記セクタにおいて前記複数のWAN周波数帯域のうちの他の帯域に対して低減された電力レベルで受信された前記WANデバイスの前記セクタによって使用される帯域とのうちの1つである、前記複数の周波数帯域のうちの1つを示す、請求項24に記載のワイヤレス端末。
【請求項26】
前記WANデバイスが単一セクタ基地局であり、前記セクタが前記単一セクタ基地局の単一セクタである、請求項25に記載のワイヤレス端末。
【請求項27】
前記選択することが、前記情報によって示された前記WAN通信帯域を選択することを含む、請求項25に記載のワイヤレス端末。
【請求項28】
前記選択された通信帯域が、前記受信信号の受信元である前記帯域とは異なる、請求項24に記載のワイヤレス端末。
【請求項29】
前記WAN通信帯域がFDD通信帯域であり、前記WAN信号の受信元である前記通信帯域がWANダウンリンク通信帯域である、請求項23に記載のワイヤレス端末。
【請求項30】
前記選択された通信帯域がWANアップリンク通信帯域である、請求項29に記載のワイヤレス端末。
【請求項31】
前記WAN通信帯域がTDD通信帯域であり、前記信号の受信元である前記WAN通信帯域がダウンリンク通信帯域内のタイムスロットに対応する、請求項23に記載のワイヤレス端末。
【請求項32】
前記選択された通信帯域がアップリンク帯域であり、前記送信機が前記ピアツーピア信号を前記アップリンク帯域内のアップリンクタイムスロットで送信し、前記アップリンクと前記ダウンリンク通信帯域が異なる時間に同じ周波数を使用する、請求項31に記載のワイヤレス端末。
【請求項33】
前記受信信号の強度を測定するための信号強度測定モジュールをさらに備え、
前記選択モジュールが前記測定信号強度に応じて前記選択を実行する、請求項23に記載のワイヤレス端末。
【請求項34】
前記選択モジュールが、
前記測定信号強度をしきい値と比較するための信号強度しきい値比較モジュールを含み、
前記選択モジュールが、前記信号強度が前記しきい値を下回る場合、前記信号の受信元である前記帯域に対応し、前記信号の受信元である前記帯域とは異なる通信帯域を選択する、請求項33に記載のワイヤレス端末。
【請求項35】
様々なWAN通信帯域から受信されたWAN通信信号の受信信号強度を測定するための信号強度測定モジュールをさらに備え、前記選択モジュールが、少なくとも2つの異なる受信信号の前記測定信号強度に応じて前記通信帯域を選択する、請求項23に記載のワイヤレス端末。
【請求項36】
前記測定された受信WAN信号のうちの最も弱い信号を有する前記WAN帯域を判断するための最弱WAN信号帯域判断モジュールをさらに備え、
前記選択モジュールが、前記測定された受信WAN信号のうちの最も弱い信号の受信元である前記帯域に対応する前記通信帯域を選択する、請求項35に記載のワイヤレス端末。
【請求項37】
前記測定されたWAN通信信号のうちの少なくともいくつかの受信元である前記通信帯域に対応する通信帯域から受信されたピアツーピア信号を測定するためのピアツーピア信号測定モジュールをさらに備え、
前記選択モジュールが、前記受信WAN信号の前記測定信号強度と、少なくともいくつかのピアツーピア信号の前記測定信号強度とに応じて対応する周波数帯域を選択する、請求項35に記載のワイヤレス端末。
【請求項38】
少なくとも1つのアップリンクWAN通信帯域とダウンリンクWAN通信帯域との間の対応を示す記憶された通信帯域構成情報を含むメモリをさらに備え、
前記受信機モジュールがWAN基地局からの信号を受信し、前記信号の受信元である前記通信帯域がダウンリンク通信帯域であり、
前記選択モジュールが、前記記憶された通信帯域構成情報を使用して、前記選択された通信帯域として使用すべき、前記ダウンリンク通信帯域に対応するアップリンク帯域を選択する、請求項33に記載のワイヤレス端末。
【請求項39】
前記測定信号強度をしきい値と比較するための信号強度しきい値比較モジュール
をさらに備え、
前記選択モジュールが、前記信号強度が前記しきい値を上回る場合、前記信号の受信元である前記帯域に対応しない前記複数のWAN通信帯域から通信帯域を選択する、請求項33に記載のワイヤレス端末。
【請求項40】
前記WAN信号の受信元である前記デバイスが、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、少なくとも1つの帯域が所与の時間に少なくとも1つのセルのセクタによって使用されていない、請求項23に記載のワイヤレス端末。
【請求項41】
前記WAN信号の受信元である前記デバイスが、周波数分割複信マルチセル通信システムにおけるWAN通信デバイスであり、複数の通信帯域を同時に使用するセルの少なくとも1つのセクタにおいて、前記通信帯域のうちの1つが、前記セクタにおいて使用されている前記通信帯域のうちの別の通信帯域に対して低減された電力レベルで使用される、請求項23に記載のワイヤレス端末。
【請求項42】
前記WAN信号の受信元である前記デバイスが、前記WAN通信帯域のサブセットのみを使用するWAN通信デバイスであり、前記サブセットが前記全複数のWAN通信帯域よりも少ない通信帯域を含む、請求項23に記載のワイヤレス端末。
【請求項43】
複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの1つにおいてWAN通信デバイスによって送信された信号を前記WANデバイスから受信するための受信機手段と、
前記受信信号に基づいてピアツーピア通信のための前記WAN通信帯域のうちの1つを選択するための手段と
を備えるワイヤレス端末。
【請求項44】
前記WAN通信帯域のうちの前記選択された1つにおいてピアツーピア信号を送信するための手段
をさらに備える、請求項43に記載のワイヤレス端末。
【請求項45】
前記WAN周波数帯域のうちの1つを選択する前に、前記受信信号から通信情報を復元するために前記受信信号を復号するための手段をさらに備え、
選択するための前記手段が、前記複数のWAN通信帯域間で選択するために前記復元された通信情報を使用する、請求項44に記載のワイヤレス端末。
【請求項46】
前記受信信号の強度を測定するための手段をさらに備え、
選択するための前記手段が前記測定信号強度に応じて前記選択を実行する、請求項44に記載のワイヤレス端末。
【請求項47】
様々なWAN通信帯域から受信されたWAN通信信号の受信信号強度を測定するための手段をさらに備え、
選択するための前記手段が、少なくとも2つの異なる受信信号の前記測定信号強度に応じて前記通信帯域を選択する、請求項44に記載のワイヤレス端末。
【請求項48】
別のデバイスと通信する方法を実施するために通信デバイスを制御するための機械実行可能命令を具備するコンピュータ可読媒体であって、前記方法が、
複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの1つにおいてWAN通信デバイスによって送信された信号を前記WANデバイスから受信することと、
前記受信信号に基づいてピアツーピア通信のための前記WAN通信帯域のうちの1つを選択することと
を備える、コンピュータ可読媒体。
【請求項49】
前記WAN通信帯域のうちの前記選択された1つにおいてピアツーピア信号を送信するための機械実行可能命令をさらに具備する、請求項48に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項50】
前記WAN周波数帯域のうちの1つを選択する前に、
前記受信信号から通信情報を復元するために前記受信信号を復号するための機械実行可能命令をさらに具備し、
前記選択することが、前記複数のWAN通信帯域間で選択するために前記情報を使用することを含む、請求項49に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項51】
前記複数の通信帯域のうちの1つを選択する前に、
前記受信信号の強度を測定するための機械実行可能命令をさらに具備し、
前記選択が前記測定信号強度に応じて実行される、請求項49に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項52】
様々なWAN通信帯域から受信されたWAN通信信号の受信信号強度を測定するための機械実行可能命令をさらに具備し、選択することが、少なくとも2つの異なる受信信号の前記測定信号強度に応じて前記通信帯域を選択することを含む、請求項49に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項53】
複数のワイドエリアネットワーク(WAN)通信帯域のうちの1つにおいてWAN通信デバイスによって送信された信号を前記WANデバイスから受信し、
前記受信信号に基づいてピアツーピア通信のための前記WAN通信帯域のうちの1つを選択する
ように構成されたプロセッサを備える装置。
【請求項54】
前記プロセッサが、
前記WAN通信帯域のうちの前記選択された1つにおいてピアツーピア信号を送信するようにさらに構成される、請求項53に記載の装置。
【請求項55】
前記プロセッサが、前記WAN周波数帯域のうちの1つを選択する前に、
前記受信信号から通信情報を復元するために前記受信信号を復号するようにさらに構成され、
前記選択することが、前記複数のWAN通信帯域間で選択するために前記情報を使用することを含む、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記プロセッサが、前記複数の通信帯域のうちの1つを選択する前に、
前記受信信号の強度を測定するようにさらに構成され、
前記選択が前記測定信号強度に応じて実行される、請求項54に記載の装置。
【請求項57】
前記プロセッサが、
様々なWAN通信帯域から受信されたWAN通信信号の受信信号強度を測定するようにさらに構成され、選択することが、少なくとも2つの異なる受信信号の前記測定信号強度に応じて前記通信帯域を選択することを含む、請求項54に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2010−533443(P2010−533443A)
【公表日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−516155(P2010−516155)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/069104
【国際公開番号】WO2009/009401
【国際公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】