説明

ピストンアセンブリ用のピストン部分及びピストンアセンブリ

【課題】
【解決手段】本発明の1つの実施の形態に従い、ピストンアセンブリ100用のピストン部分102が提供される。該ピストン部分102は、合わさり面105を含む実質的に円筒状のヘッド部分103を有する。ピストン部分102は、合わさり面105に形成され且つ、実質的に環状のインサート120の一部分を受け入れ得るようにした、実質的に環状のインサート室126を更に含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピストン、より詳細には、ピストンアセンブリ用のピストン部分及びピストンアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ピストンアセンブリにおいて、ピストン又はプランジャは、ピストン室内にて往復運動状に動く。このため、ピストンアセンブリは、流体圧力を機械的動力に変換し又は機械的動力を流体圧力に変換するため使用することができる。
【0003】
空気圧の用途において、比較的軽量な材料にて出来たピストンを有することが望ましいことが多い。例えば、空気圧の用途において、金属よりも軽量な材料を使用することが望ましい。金属製ピストンのような金属製の構成要素は、大きい慣性モーメントを有し、このため、加速及び減速するのにより長い時間が掛かる。このため、先行技術のピストン構成要素は、プラスチックのような、軽量で低廉な材料にて形成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術の短所は、プラスチックが金属の剛性及び硬さを提供しない点である。このため、先行技術のプラスチック製ピストンは、高い空気圧にて変形する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの実施の形態に従い、ピストンアセンブリ用のピストン部分が提供される。該ピストン部分は、合わさり面を含む実質的に円筒状のヘッド部分を備えている。ヘッド部分は、合わさり面に形成され且つ、実質的に環状の補剛材インサートの一部分を受け入れ得るようにした、実質的に環状のインサート室を更に備えている。
【0006】
本発明の1つの実施の形態に従い、ピストンアセンブリ用のピストン部分が提供される。該ピストン部分は、合わさり面を含む実質的に円筒状のヘッド部分を備えている。ヘッド部分は、該ヘッド部分を通って少なくとも部分的に伸びる実質的に軸方向の第一の穴と、該第一の穴と接続する実質的に軸方向の第二の穴とを更に備えている。第二の穴は、第一の穴よりも直径が大きく且つ肩部により第一の穴から分離されている。
【0007】
本発明の1つの実施の形態に従い、ピストンアセンブリが提供される。該ピストンアセンブリは、実質的に円筒状のヘッド部分及び該ヘッド部分に形成された合わさり面を含む第一のピストン部分と、実質的に円筒状のヘッド部分及び該ヘッド部分に形成された合わさり面を含む第二のピストン部分と、第一のピストン部分の合わさり面と第二のピストン部分の合わさり面との間に配置された実質的に環状のインサートとを備えている。
【0008】
本発明の1つの実施の形態に従い、ピストンアセンブリが提供される。該ピストンアセンブリは、実質的に円筒状のヘッド部分及び該ヘッド部分に形成された合わさり面を含む第一のピストン部分と、実質的に円筒状のヘッド部分及び該ヘッド部分に形成された合わさり面を含む第二のピストン部分と、第一のピストン部分の合わさり面と第二のピストン部分の合わさり面との間に配置された実質的に環状のインサートとを備えている。ピストンアセンブリは、第一のピストン部分及び第二のピストン部分の少なくとも一方に連結されたピストンロッドを更に備えており、ピストンアセンブリが経験した荷重は、ピストンロッドと第一のピストン部分及び第二のピストン部分の少なくとも一方との間にて実質的に伝達される。
【0009】
ピストン部分の1つの実施の形態において、ピストン部分は、少なくとも部分的にヘッド部分を通って伸びる実質的に軸方向の第一の穴と、少なくとも部分的にヘッド部分を通って伸びる実質的に軸方向の第二の穴とを更に備えており、第二の穴は、第一の穴と接続し、また、第二の穴は、第一の穴よりも直径が大きく且つ、肩部により第一の穴から分離されている。
【0010】
ピストン部分の別の実施の形態において、ピストン部分は、合わさり面に形成された実質的に環状の磁石室を更に備えている。
【0011】
ピストン部分の更に別の実施の形態において、ピストン部分は、1つ又はより多くの相互係止突起と、ピストン部分の合わさり面に形成された1つ又はより多くの相応する突起開口とを更に含む。
【0012】
ピストン部分の更に別の実施の形態において、ピストン部分は、合わさり面と対向してヘッド部分に接続された実質的に円筒状のスリーブ部分を更に備えている。
【0013】
ピストン部分の更に別の実施の形態において、ピストン部分は、合わさり面と対向してヘッド部分に接続された実質的に円筒状のスリーブ部分と、少なくとも部分的にヘッド部分を通って伸びる実質的に軸方向の第一の穴と、少なくとも部分的にスリーブ部分を通って伸びる実質的に軸方向の第二の穴とを更に備えており、第二の穴は、第一の穴と接続し、第二の穴は、第一の穴よりも直径が大きく且つ、肩部により第一の穴から分離されている。
【0014】
ピストン部分の更に別の実施の形態において、ピストン部分は、ヘッド部分のピストン周面に形成された少なくとも1つの周縁シール溝を更に備えている。
【0015】
ピストン部分の更に別の実施の形態において、ピストン部分は、合わさり面に形成され且つ、実質的に環状のインサートの一部分を受け入れ得るようにした実質的に環状のインサート室を更に備えている。
【0016】
ピストンアセンブリの1つの実施の形態において、第二のピストン部分は、第一のピストン部分と同一である。
【0017】
ピストンアセンブリの別の実施の形態において、ピストンアセンブリは、第一のピストン部分及び第二のピストン部分の合わさり面に形成された実質的に環状のインサート室を更に備えている。
【0018】
ピストンアセンブリの更に別の実施の形態において、第一のピストン部分及び第二のピストン部分は、第一の材料にて形成され、また、環状のインサートは、第二の材料にて形成されている。
【0019】
ピストンアセンブリの更に別の実施の形態において、第一のピストン部分及び第二のピストン部分は、第一の材料にて形成され、また、環状のインサートは、第一の材料よりも大きい剛性を有する第二の材料にて形成されている。
【0020】
ピストンアセンブリの更に別の実施の形態において、ピストンアセンブリは、第一のピストン部分及び第二のピストン部分の合わさり面に形成された実質的に環状の磁石室を更に備えており、ピストンアセンブリは、第一のピストン部分と第二のピストン部分との間に配置された実質的に環状の磁石を更に備えている。
【0021】
ピストンアセンブリの更に別の実施の形態において、ピストンアセンブリは、1つ又はより多くの相互係止突起と、第一のピストン部分の合わさり面及び第二のピストン部分の合わさり面に形成された相応する突起開口とを更に含む。
【0022】
ピストンアセンブリの更に別の実施の形態において、第一のピストン部分及び第二のピストン部分は、合わさり面に対向してヘッド部分と接続された実質的に円筒状のスリーブ部分を更に備えている。
【0023】
ピストンアセンブリの更に別の実施の形態において、第一のピストン部分及び第二のピストン部分は、少なくとも部分的にヘッド部分を通って伸びる実質的に軸方向の第一の穴と、第一の穴と接続する実質的に軸方向の第二の穴とを更に備え、第二の穴は、第一の穴よりも大きい直径であり且つ、肩部により第一の穴から分離されている。
【0024】
ピストンアセンブリの更に別の実施の形態において、第一のピストン部分及び第二のピストン部分は、合わさり面に対向してヘッド部分と接続された実質的に円筒状のスリーブ部分と、少なくとも部分的にヘッド部分を通って伸びる実質的に軸方向の第一の穴と、少なくとも部分的にスリーブ部分を通って伸びる実質的に軸方向の第二の穴とを更に備え、第二の穴は、第一の穴と接続し、第二の穴は、第一の穴よりも大きい直径であり且つ、肩部により第一の穴から分離されている。
【0025】
ピストンアセンブリの更に別の実施の形態において、環状のインサートは、2つの外側の環状構成要素と、2つの外側の環状構成要素の間に挟持された中間の環状構成要素とを更に備えている。
【0026】
ピストンアセンブリの更に別の実施の形態において、環状のインサートは、第一の材料にて形成された2つの外側の環状構成要素と、2つの外側の環状構成要素の間にて挟持され且つ第二の材料にて形成された中間の環状構成要素とを更に備えている。
【0027】
ピストンアセンブリの更に別の実施の形態において、環状の補剛材インサートは、2つの外側の環状構成要素と、2つの外側の環状構成要素の間に挟持された中間の環状構成要素と、中間の環状構成要素の外周面に形成された周縁の磁石溝とを更に備えている。
【0028】
ピストンアセンブリの更に別の実施の形態において、ピストンアセンブリは、少なくとも1つのピストン部分に連結されたピストンロッドを更に備えており、ピストンアセンブリが経験した荷重は、ピストンロッドと少なくとも1つのピストン部分との間にて実質的に伝達される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の1つの実施の形態に従ったピストン部分の断面図である。
【図2】本発明の1つの実施の形態に従って、図1の2つのピストン部分から形成されたピストンアセンブリの図である。
【図3】本発明の1つの実施の形態に従ったピストン部分の断面図である。
【図4】図3の2つのピストン部分102にて形成されたピストンアセンブリの図である。
【図5】本発明の1つの実施の形態に従ったピストン部分の端面図である。
【図6】本発明の1つの実施の形態に従った図5のピストン部分の断面図AAである。
【図7】本発明の1つの実施の形態に従ったピストンアセンブリを示す図である。
【図8】本発明の1つの実施の形態に従って、組み立て、互いに締め止めした2つのピストン部分から成るピストンアセンブリの断面図AAである。
【図9】雌型締結具肩部に接触するピストン部分の肩部を示すピストンアセンブリの詳細な拡大図である。
【図10】本発明の1つの実施の形態に従ったピストンアセンブリの図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
同一の参照番号は、全ての図面にて同一の要素を表わす。図面は必ずしも正確な縮尺通りではないことを理解すべきである。
【0031】
図1−図10及び以下の説明には、当該技術の当業者に対し本発明の最良の形態を実施し且つ使用する方法を教示するため特別な例が示されている。本発明の原理を教示する目的のため、幾つかの従来の形態は簡略化し又は省略されている。当該技術の当業者は、本発明の範囲に属する、これらの例の変更例が理解されよう。当該技術の当業者は、以下に掲げた特徴を色々な態様にて組み合わせ本発明の多数の変形例を形成することができることが理解されよう。このため、本発明は、以下に説明した特定の例によって限定されるものではなく、請求項及びそれらの等価物によってのみ限定されるものである。
【0032】
図1は、本発明の1つの実施の形態によるピストン部分102の断面図である。その他の図面と共通の構成要素は、同一の参照番号にて表示されている。ピストン部分102は、ヘッド部分103と、スリーブ部分104とを備えている。ヘッド部分103及びスリーブ部分104は、実質的に円筒状の形状をしている。ヘッド部分103は、ピストン室(図示せず)内にて往復運動状態に動く。かかるピストン部分102の2つを組み立ててピストンアセンブリ100を形成することができる(図2、図4、図7−図8及び図10参照)。
【0033】
ヘッド部分103は、ピストン周面107と、ピストン周面107に形成された少なくとも1つの周縁シール溝108とを含む。周縁シール溝108は、シール180を受け入れる(図2参照)。シール180は、任意の適宜な密封装置を備えることができる。シール180は、ヘッド部分103をピストン室に対して摺動可能に密封する。
【0034】
ヘッド部分103は、合わさり面105を更に含む。スリーブ部分104は合わさり面105に対向してヘッド部分103と接続されている。合わさり面105は、ピストンアセンブリ100を形成し得るように、第二のピストン部分102の合わさり面に隣接し又は該合わさり面と接続するようにされる。
【0035】
スリーブ部分104は、ピストン部分102をピストンロッド130又は雌型締結具140上にて保持するのを助けることができる(図7−図8参照)。更に、スリーブ部分104は、ピストンアセンブリ100に対し長手方向への安定性を提供することができる。更に、スリーブ部分104は、緩衝機能を提供することができる。
【0036】
ピストン部分102は、ピストン部分102を通って伸びる実質的に軸方向の穴113を含む。穴113は、2つの穴部分を備えている。第一の穴部分151は、少なくとも部分的にヘッド部分103を通って伸びている。第二の穴部分152は、少なくとも部分的にスリーブ部分103を通って伸びている。第二の穴部分152は、第一の部分151と接続されている。第二の穴部分152は、第一の穴部分151よりも直径が大きく且つ、肩部153により第一の穴部分151から分離されている。肩部153は、ヘッド部分103内に配置し又はスリーブ部分104内に配置することができる。肩部153の寸法及び位置は、所望の締め止め力に従って且つ(又は)締結具構成要素の寸法に従って変更することができる。
【0037】
図2には、本発明の1つの実施の形態に従った図1の2つのピストン部分102にて形成された、ピストンアセンブリ100が示されている。このため、ピストンアセンブリ100は、第一のピストン部分102aと、第二のピストン部分102bとを備えている。1つの実施の形態において、2つのピストン部分102a、102bは同一である。このため、2つのピストン部分102a、102bは、経済的に製造することができる。その結果、ピストンアセンブリ100は、経済的に且つ簡単に製造することができる。
【0038】
実質的に環状のインサート120は、第一のピストン部分102aと、第二のピストン部分102bとの間にて締め止めされている。ピストンアセンブリ100が経験した荷重は、ピストンロッド130と少なくとも1つのピストン部分102との間にて実質的に伝達される(荷重力の方向に依存して)。荷重は、また第一のピストン部分102aと第二のピストン部分102bとをピストンロッド130に対して締め止めするため使用される締結具に伝達することもできる。環状のインサート120は、実質的に軸方向の開口121を含む(図7参照)。1つの実施の形態において、2つのピストン部分102a、102bは、第一の材料にて形成され、また、環状のインサート120は、第二の材料にて形成されている。環状のインサート120は、ピストンアセンブリ100に対して増大した剛性を提供する。ピストン部分102a、102bが低又は普通の剛性を有する材料にて形成されたとき、環状のインサート120は、ピストンアセンブリ100の全体的な質量及び慣性力を著しく増大させることなく、ピストンアセンブリ100の全体的な剛性を著しく増大させることができる。
【0039】
1つの実施の形態において、ピストン部分102a、102bは、プラスチックのような軽量な材料にて形成されている。プラスチックは、低廉であり、容易に形成し又は製造することができ、実質的に堅固で且つ硬く、また、比較的小さい質量を提供する。低質量は、ピストンの慣性特徴を望ましく低下させ、このことは、空気圧式ピストンの用途にて有益である。しかし、ピストン部分120a、120bに対してその他の材料を使用することができることを理解すべきである。
【0040】
1つの実施の形態において、環状のインサート120は、第一の材料よりも大きい剛性を有する第二の材料にて形成されている。例えば、環状のインサート120は、金属にて形成することができる。しかし、環状のインサート120は、満足し得る剛性を有する任意の適宜な材料にて形成することができることを理解すべきである。
【0041】
図3は、本発明の1つの実施の形態に従ったピストン部分102の断面図である。この実施の形態において、実質的に環状のインサート室126が合わさり面105に形成されている。環状のインサート室126は、合わさり面105に形成された実質的に環状の凹部を備えている。かかる凹部の2つが完全な環状のインサート室126を形成する。完全な環状のインサート室126は、環状のインサート120の少なくとも一部分を受け入れる。
【0042】
図4には、図3の2つのピストン部分102にて形成されたピストンアセンブリ100が示されている。環状のインサート120は、上記に説明したように、ピストン部分102の合わさり面105に形成された環状の剛性なインサート室126に受け入れられる。1つの実施の形態において、2つのピストン部分102a、102bは、第一の材料にて形成され、環状のインサート120は、第二の材料にて形成される。図示した実施の形態において、環状のインサート120は、第一のピストン部分102a及び第二のピストン部分102bの環状のインサート室126内に完全に保持されている。これと代替的に、環状のインサート室126は、環状のインサート120の一部分のみを受け入れ得るように形成することができ、また、第一の合わさり面105aと第二の合わさり面105bとの間に空隙が存在するようにしてもよい。
【0043】
図5は、本発明の1つの実施の形態に従ったピストン部分102の端面図である。この実施の形態における合わさり面105は、実質的に環状の剛性インサート室126と、実質的に環状の磁石室127とを含む。環状の剛性のインサート室126及び環状の磁石室127は、図6にて及び以下の説明にて詳細に示され且つ説明されている。
【0044】
この実施の形態における合わさり面105は、1つ又はより多くの相互係止突起116と、1つ又はより多くの相応する突起開口117とを含む。2つのピストン部分102の合わさり面105が接触したとき、1つ又はより多くの相互係止突起116は、利用可能な突起開口117内に嵌まる。相互係止突起116は、対向したピストン部分102の相応するキャビティ内に嵌まり且つ、ピストン部分102が互いに回転するのを防止する。更に、相互係止突起は、相応するキャビティと係合したとき、軸方向に固定することを可能にすることができる。
【0045】
図示した実施の形態において、ピストン部分102は、3つの相互係止突起116を含む。図示した実施の形態において、ピストン部分102は、相互係止突起116よりも多くの突起開口117を含む。相互係止突起116及び突起開口117の数は、必要に応じて変更可能であることことを理解すべきである。
【0046】
相互係止突起116は、タブ、舌状体、リブ等を備えることができる。これと代替的に、相互係止突起116は、対向したピストン部分102の相応する開口に係合する、任意の態様の棘状部、フック、ばね等のような締結具を含む突起を備えるようにしてもよい。
【0047】
ピストン部分102は、複数の盲凹部119を更に含む。凹部119は、質量を減少させ得るように、ピストン部分102に形成することができる。凹部119は、ヘッド部分103を通って伸びない。
【0048】
図6は、本発明の1つの実施の形態に従った図5のピストン部分102の断面図AAである。この実施の形態におけるピストン周面107は、摩耗領域111と、潤滑剤空所112とを更に含む。
【0049】
断面図は、合わさり面105を示す。合わさり面105は、環状のインサート室126と、環状の磁石室127と、1つ又はより多くの相互係止突起116とを含む。
【0050】
環状の磁石室127は、合わさり面105に形成された実質的に環状の凹部を備えている。ピストン部分102a、102bのかかる凹部の2つは、完全な環状の磁石室127を形成する。環状の磁石室127は、環状の磁石190の一部分を受け入れる(図10参照)。
【0051】
図7には、本発明の1つの実施の形態に従ったピストンアセンブリ100が示されている。ピストンアセンブリ100は、2つのピストン部分102a、102bを備えている。2つのピストン部分102a、102bは、合わさり面105にて組み立てられ、ピストンアセンブリ100を形成する。
【0052】
ピストンアセンブリ100は、実質的に環状のインサート120を含む。環状のインサート120は、実質的に軸方向の開口121を含む。1つの実施の形態において、2つのピストン部分102a、102bは、第一の材料にて形成され、また、環状のインサート120は、第二の材料にて形成される。環状のインサート120は、組み立てる間、ピストン部分102の間に配置されている。1つの実施の形態において、環状のインサート120は、ピストン部分102の間にて締め止めされている。このため、環状のインサート120は、ピストンアセンブリ100の剛性を増大させる。
【0053】
図示した実施の形態において、ピストンアセンブリ100は、2つの雌型締結具140、141を含むことができる。ねじ付きのピストンロッド130(図8参照)は、雌型締結具140、141の双方と係合し且つ、雌型締結具140、141を環状のインサート120に対して実質的に締め止めする。
【0054】
図8は、本発明の1つの実施の形態に従って、組み立て、互いに締め止めした2つのピストン部分102a、102bを備えるピストンアセンブリ100の断面図AAである。図面において、2つのピストン部分102a、102bは、それらの合わさり面105にて互いに締め止めされてピストンアセンブリ100を形成する。更に、ピストンアセンブリ100は、ピストンロッド130を更に含む。ピストンロッド130は、少なくとも1つのピストン部分102に連結されている。ピストンアセンブリ100が経験した荷重は、ピストンロッド130と少なくとも1つのピストン部分102との間にて実質的に伝達される。荷重は、また、上記に説明したように、ピストン部分102a、102bをピストンロッド130に締め止めすべく使用される締結具に伝達することもできる。
【0055】
1つの実施の形態において,ピストンアセンブリ100は、雌型締結具140を更に含む。ピストンロッド130は、ねじ付き端部132と、ピストンロッド肩部134とを含む。雌型締結具140は、ねじ付き(雌型)開口143と、工具の受け部144とを含む(図7参照)。雌型締結具140は、穴113bの肩部153bに接触し且つ該肩部153bにより停止される雌型締結具肩部147も含む。その結果、雌型締結具140がピストンロッド130に螺着状態に装着されたとき、ピストンロッド130及び雌型締結具140は、2つのピストン部分102を互いに締め止めする。
【0056】
組み立てる間、ピストンロッド130は、ピストン部分102aの穴113a内に挿入され、また、ねじ付きピストンロッド130及びねじ付き雌型締結具140は合わさる。ピストンロッド肩部134は、穴113aの肩部153aと接触し、また、雌型締結具肩部147は、穴113bの肩部153bと接触する。更に、ピストンロッド130及び雌型締結具140は、これらが締め付けられたとき、環状インサート120と接触し且つ該環状インサートを圧縮する。このため、ピストンロッド130及び雌型締結具140が締め付けられたとき、これらは、環状インサート120に圧縮力を加える。締め付けのほぼ終了時、ピストンロッド130及び雌型締結具140は、幾つかの実施の形態において、2つのピストン部分102にかなりの圧縮力を加える。しかし、肩部153a、153bの製造許容公差及び環状のインサート120の製造許容公差に依存して、2つのピストン部分102に加わる圧縮力を最小にすることができる。これと代替的に、その他の実施の形態において、ピストンロッド130及び雌型締結具140は、2つのピストン部分102a、102bを互いに締め止めしない。その結果、特定のピストン部分における荷重は、実質的に、環状のインサート120に伝達され、その結果、その他のピストン部分102には伝達されない。
【0057】
図9は、雌型締結具肩部147に接触するピストン部分102bの肩部153bを示すピストンアセンブリ100の詳細な拡大図である。ピストン部分102a、102bは同一とすることができるため、肩部153bは、図8の何れかのピストン部分102の肩部を備えることができる。更に、雌型締結具140は、溝148と、溝148内に位置するシール149とを含むことができる。シール149は、雌型締結具140を第二の穴部分152bに対して密封する。これと代替的に、溝148及びシール149は、ピストン102の一部分としてもよい。更に、溝148は、1つの段状部として形成することもできる。別の代替例において、雌型締結具140に代えて、図面中の上側装置は、雄型締結具(ピストンロッド130の一部分のような)を備えるようにしてもよいことを理解すべきである。
【0058】
1つの実施の形態において、肩部153bは、実質的に垂直面を備えている。これと代替的に、肩部153bは、傾斜部を含むことができ、肩部153bは、穴113内に変形可能な円形のリッジ又は突起を備えている。その結果、リッジ形状をし又は突き出す肩部153bは、ピストン部分102a、102bを締め止めする間、多少、変形する可能性がある。変形は、合わさり面105a、105bを互いに圧縮するのを最小にし又は解消し、ピストン部分102a、102bの変形を避けることができる。
【0059】
図10には、本発明の1つの実施の形態に従ったピストンアセンブリ100が示されている。環状のインサート120は、2つ又はより多くの環状の構成要素を備えることができる。図示した実施の形態において、環状のインサート120は、3つの環状の構成要素120a、120b、120cを備えている。幾つかの実施の形態において、外側の環状構成要素120a及び120cは、第一の材料にて形成され、中間の環状の構成要素120bは、第二の材料にて形成されている。幾つかの実施の形態において、外側の環状の構成要素120a、120cは、ピストン部分102a、102bを形成する材料よりも剛性の大きい金属又は材料から成るものとすることができる。更に、中間の環状の構成要素120bは、外側の環状の構成要素120a、120cよりも剛性でない材料から成るものとすることができる。例えば、1つの実施の形態において、中間の環状の構成要素120bは、プラスチックから成るものとすることができる。
【0060】
1つの実施の形態における環状の構成要素は、添着されない部品とすることができる。これと代替的に、別の実施の形態において、環状の構成要素は、互いに添着されるようにしてもよい。例えば、環状の構成要素は、互いに接合するすなわち別言すれば、添着することができる。
【0061】
環状のインサート120は、周縁磁石溝122を更に含むことができる。周縁磁石溝122は、環状インサート120の外周面に形成されている。周縁磁石溝122は、中間の環状の構成要素120bと同じ広さとし又はより狭くすることができる。周縁磁石溝122は、磁石190の一部分を受け入れることができる。磁石190は、例えば、ホール効果センサのようなセンサアセンブリの一部分を備えることができる。
【0062】
本発明によるピストンアセンブリは、本発明の任意の実施の形態に従って採用し所望であれば、幾つかの有利な効果を提供することができる。本発明は、軽量なピストンアセンブリを提供する。本発明は、2つの同一のピストン部分にて形成されたピストンアセンブリを提供する。本発明は、経済的に製造できるピストンアセンブリを提供する。本発明は、容易に組み立てることのできるピストンアセンブリを提供する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピストンアセンブリ(100)用のピストン部分(102)において、
合わさり面(105)を含む実質的に円筒状のヘッド部分(103)と、
前記合わさり面(105)に形成され且つ、実質的に環状のインサート(120)の一部分を受け入れ得るようにした、実質的に環状のインサート室(126)とを備える、ピストン部分。
【請求項2】
請求項1に記載のピストン部分(102)において、
少なくとも部分的に前記ヘッド部分(103)を通って伸びる実質的に軸方向の第一の穴(151)と、
少なくとも部分的に前記ヘッド部分(103)を通って伸びて、前記第一の穴(151)と接続し、前記第一の穴(151)よりも直径が大きく且つ、肩部(153)により前記第一の穴(151)から分離された実質的に軸方向の第二の穴(152)とを更に備える、ピストン部分。
【請求項3】
請求項1に記載のピストン部分(102)において、前記合わさり面(105)に形成された実質的に環状の磁石室(127)を更に備える、ピストン部分。
【請求項4】
請求項1に記載のピストン部分(102)において、1つ又はより多くの相互係止突起(116)と、前記ピストン部分(102)の前記合わさり面(105)に形成された1つ又はより多くの相応する突起開口(117)とを更に含む、ピストン部分。
【請求項5】
請求項1に記載のピストン部分(102)において、前記合わさり面(105)と対向して前記ヘッド部分(103)に接続された実質的に円筒状のスリーブ部分(104)を更に備える、ピストン部分。
【請求項6】
請求項1に記載のピストン部分(102)において、前記ヘッド部分(103)のピストン周面(107)に形成された少なくとも1つの周縁シール溝(108)を更に備える、ピストン部分。
【請求項7】
請求項1に記載のピストン部分(102)において、
前記合わさり面(105)と対向して前記ヘッド部分(103)に結合された実質的に円筒状のスリーブ部分(104)と、
少なくとも部分的に前記ヘッド部分(103)を通って伸びる実質的に軸方向の第一の穴(151)と、
少なくとも部分的に前記スリーブ部分(104)を通って伸びて、前記第一の穴(151)と接続し、前記第一の穴(151)よりも直径が大きく且つ、肩部(153)により前記第一の穴(151)から分離された実質的に軸方向の第二の穴(152)とを更に備える、ピストン部分。
【請求項8】
ピストンアセンブリ(100)用のピストン部分(102)において、
合わさり面(105)を含む実質的に円筒状のヘッド部分(103)と、
少なくとも部分的に前記ヘッド部分(103)を通って伸びる実質的に軸方向の第一の穴(151)と、
前記第一の穴(151)と接続して、前記第一の穴(151)よりも直径が大きく且つ、肩部(153)により前記第一の穴(151)から分離された実質的に軸方向の第二の穴(152)とを備える、ピストン部分。
【請求項9】
請求項8に記載のピストン部分(102)において、前記合わさり面に形成され且つ、実質的に環状のインサート(120)の一部分を受け入れ得るようにした実質的に環状のインサート室(126)を更に備える、ピストン部分。
【請求項10】
請求項8に記載のピストン部分(102)において、前記合わさり面(105)に形成された実質的に環状の磁石室(127)を更に備える、ピストン部分。
【請求項11】
請求項8に記載のピストン部分(102)において、1つ又はより多くの相互係止突起(116)と、前記ピストン部分(102)の前記合わさり面(105)に形成された1つ又はより多くの相応する突起開口(117)とを更に含む、ピストン部分。
【請求項12】
請求項8に記載のピストン部分(102)において、前記合わさり面(105)に対向して前記ヘッド部分(103)と結合された実質的に円筒状のスリーブ部分(104)を更に備える、ピストン部分。
【請求項13】
請求項8に記載のピストン部分(102)において、前記合わさり面(105)に対向して前記ヘッド部分(103)と結合された実質的に円筒状のスリーブ部分(104)であって、前記第二の穴(152)が少なくとも部分的に通って伸びる、前記実質的に円筒状のスリーブ部分(104)を更に備える、ピストン部分。
【請求項14】
請求項8に記載のピストン部分(102)において、前記ヘッド部分(103)のピストン周面(107)に形成された少なくとも1つの周縁シール溝(108)を更に備える、ピストン部分。
【請求項15】
ピストンアセンブリ(100)において、
実質的に円筒状のヘッド部分(103a)及び該ヘッド部分(103a)に形成された合わさり面(105a)を含む第一のピストン部分(102a)と、
実質的に円筒状のヘッド部分(103b)及び該ヘッド部分(103b)に形成された合わさり面(105b)を含む第二のピストン部分(102b)と、
前記第一のピストン部分(102a)の前記合わさり面(105a)と前記第二のピストン部分(102b)の前記合わさり面(105b)との間に配置された実質的に環状のインサート(120)とを備える、ピストンアセンブリ。
【請求項16】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第二のピストン部分(102b)は、前記第一のピストン部分(102a)と同一である、ピストンアセンブリ。
【請求項17】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)の合わさり面(105a、105b)に形成された実質的に環状のインサート室(126a、126b)を更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項18】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)は、第一の材料にて形成され、また、前記環状のインサート(120)は、第二の材料にて形成される、ピストンアセンブリ。
【請求項19】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)は、第一の材料にて形成され、また、前記環状のインサート(120)は、前記第一の材料よりも大きい剛性を有する第二の材料にて形成される、ピストンアセンブリ。
【請求項20】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)の前記合わさり面(105a、105b)に形成された実質的に環状の磁石室(127a、127b)と、前記第一のピストン部分(102a)と前記第二のピストン部分(102b)との間に配置された実質的に環状の磁石(190)とを更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項21】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、1つ又はより多くの相互係止突起(116)と、前記第一のピストン部分(102a)の前記合わさり面(105a)及び前記第二のピストン部分(102b)の前記合わさり面(105b)に形成された相応する突起開口(117)とを更に含む、ピストンアセンブリ。
【請求項22】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)は、前記合わさり面(105)に対向して前記ヘッド部分(103)と結合された実質的に円筒状のスリーブ部分(104)を更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項23】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)は、
少なくとも部分的に前記ヘッド部分(103)を通って伸びる実質的に軸方向の第一の穴(151)と、
前記第一の穴(151)と接続して、前記第一の穴(151)よりも大きい直径であり且つ、肩部(153)により前記第一の穴(151)から分離された実質的に軸方向の第二の穴(152)とを備える、ピストンアセンブリ。
【請求項24】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、
前記合わさり面(105)に対向して前記ヘッド部分(103)と結合された実質的に円筒状のスリーブ部分(104)と、
少なくとも部分的に前記ヘッド部分(103)を通って伸びる実質的に軸方向の第一の穴(151)と、
少なくとも部分的に前記スリーブ部分(104)を通って伸びて、前記第一の穴(151)と接続し、前記第一の穴(151)よりも大きい直径であり且つ、肩部(153)により前記第一の穴(151)から分離された実質的に軸方向の第二の穴(152)とを更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項25】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記環状のインサート(120)は、
2つの外側の環状構成要素(120a、120c)と、
前記2つの外側の環状構成要素(120a、120c)の間に挟持された中間の環状構成要素(120b)とを更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項26】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記環状のインサート(120)は、
第一の材料にて形成された2つの外側の環状構成要素(120a、120c)と、
2つの外側の環状構成要素(120a、120c)の間にて挟持され且つ、前記第二の材料にて形成された中間の環状構成要素(120b)とを更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項27】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記環状のインサート(120)は、
2つの外側の環状構成要素(120a、120c)と、
前記2つの外側の環状構成要素(120a、120c)の間に挟持された中間の環状構成要素(120b)と、
前記中間の環状構成要素(120b)の外周面に形成された周縁の磁石溝(122)とを更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項28】
請求項15に記載のピストンアセンブリ(100)において、少なくとも1つのピストン部分(102)に結合されたピストンロッド(130)を更に備え、前記ピストンアセンブリ(100)が経験した荷重は、前記ピストンロッド(130)と少なくとも1つのピストン部分(102)との間にて実質的に伝達される、ピストンアセンブリ。
【請求項29】
ピストンアセンブリ(100)において、
実質的に円筒状のヘッド部分(103a)及び該ヘッド部分(103a)に形成された合わさり面(105a)を含む第一のピストン部分(102a)と、
実質的に円筒状の前記ヘッド部分(103b)及び該ヘッド部分(103b)に形成された合わさり面(105b)を含む第二のピストン部分(102b)と、
前記第一のピストン部分(102a)の前記合わさり面(105a)と前記第二のピストン部分(102b)の前記合わさり面(105b)との間に配置された実質的に環状のインサート(120)と、
前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)の少なくとも一方に結合されたピストンロッド(130)とを備え、前記ピストンアセンブリ(100)が経験した荷重は、前記ピストンロッド(130)と前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)の少なくとも一方との間にて実質的に伝達される、ピストンアセンブリ。
【請求項30】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第二のピストン部分(102b)は、前記第一のピストン部分(102a)と同一である、ピストンアセンブリ。
【請求項31】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)の前記合わさり面(105a、105b)に形成された実質的に環状のインサート室(126a、126b)を更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項32】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)は、第一の材料にて形成され、また、前記環状のインサート(120)は、第二の材料にて形成される、ピストンアセンブリ。
【請求項33】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)は、第一の材料にて形成され、また、前記環状のインサート(120)は、前記第一の材料よりも大きい剛性を有する第二の材料にて形成される、ピストンアセンブリ。
【請求項34】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)の前記合わさり面(105a、105b)に形成された実質的に環状の磁石室(127a、127b)と、前記第一のピストン部分(102a)と前記第二のピストン部分(102b)との間に配置された実質的に環状の磁石(190)とを更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項35】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、1つ又はより多くの相互係止突起(116)と、前記第一のピストン部分(102a)の前記合わさり面(105a)及び前記第二のピストン部分(102b)の前記合わさり面(105b)に形成された相応する突起開口(117)とを更に含む、ピストンアセンブリ。
【請求項36】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)は、前記合わさり面(105)に対向して前記ヘッド部分(103)と結合された実質的に円筒状のスリーブ部分(104)を更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項37】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記第一のピストン部分(102a)及び前記第二のピストン部分(102b)は、
少なくとも部分的に前記ヘッド部分(103)を通って伸びる実質的に軸方向の第一の穴(151)と、
前記第一の穴(151)と接続して、前記第一の穴(151)よりも大きい直径であり且つ、肩部(153)により前記第一の穴(151)から分離された実質的に軸方向の第二の穴(152)とを備える、ピストンアセンブリ。
【請求項38】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、
前記合わさり面(105)に対向して前記ヘッド部分(103)と結合された実質的に円筒状のスリーブ部分(104)と、
少なくとも部分的に前記ヘッド部分(103)を通って伸びる実質的に軸方向の第一の穴(151)と、
少なくとも部分的にスリーブ部分(104)を通って伸びて、前記第一の穴(151)と接続し、前記第一の穴(151)よりも大きい直径であり且つ、肩部(153)により前記第一の穴(151)から分離された実質的に軸方向の第二の穴(152)とを更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項39】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、環状のインサート(120)は、
2つの外側の環状構成要素(120a、120c)と、
該2つの外側の環状構成要素(120a、120c)の間に挟持された中間の環状構成要素(120b)とを更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項40】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記環状のインサート(120)は、
第一の材料にて形成された2つの外側の環状構成要素(120a、120c)と、
2つの外側の環状構成要素(120a、120c)の間にて挟持され且つ第二の材料にて形成された中間の環状構成要素(120b)とを更に備える、ピストンアセンブリ。
【請求項41】
請求項29に記載のピストンアセンブリ(100)において、前記環状のインサート(120)は、
2つの外側の環状構成要素(120a、120c)と、
該2つの外側の環状構成要素(120a、120c)の間に挟持された中間の環状構成要素(120b)と、
該中間の環状構成要素(120b)の外周面に形成された周縁の磁石溝(122)とを更に備える、ピストンアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−544898(P2009−544898A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−522094(P2009−522094)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【国際出願番号】PCT/EP2006/007512
【国際公開番号】WO2008/011909
【国際公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(508277254)ノルグレン・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (11)
【Fターム(参考)】