説明

ピッキング支援システム及びピッキング支援方法

【課題】ピッキング作業の誤りを一層効果的に防止すると共に、ピッキング作業を一層効率的に行うことができるピッキング支援システム及びピッキング支援方法を提供すること。
【解決手段】商品棚500に商品毎に貼付されるものであって商品コードを記憶するタッチタグ120と、作業者IDを記憶するIDカード660と、商品の正当性を判断する照合装置620と、タッチタグ120及びIDカード660と人体通信するタグアンテナ650とを備える。照合装置620は、タッチタグ120から受信した商品コードと、ピッキング対象である商品に対応する商品識別情報として所定方法で特定されたた商品コードとを照合する。また、照合装置620は、IDカード660から受信した作業者IDと、ピッキング対象である商品をピッキングすべき作業者の作業者IDとして所定方法で特定された作業者IDとを照合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者が商品収納場所から商品をピッキングする作業の支援を行うピッキング支援システム及びピッキング支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商品の入荷や配送などを行う物流センターにおいて、作業者が商品収納場所から商品を必要数だけピッキングする作業に関しては、収納されている商品の種類やピッキングすべき必要数が多岐に渡ることから、ピッキング対象の商品を間違えたり、ピッキングする数を誤ったりする可能性があり、このことに起因する商品の誤配送や作業効率の低下が問題となっている。このため、どのような作業者でも商品やピッキング数を誤ることなくピッキング作業を行うことができる支援システムの提供が従来から望まれている。
【0003】
このようなピッキング支援システムの従来技術の一つとしては、以下のような技術が知られている。すなわち、従来技術では、商品が収納されている商品棚に表示灯を設置するとともに、商品棚の商品の近辺に表示器を設け、表示灯と表示器とをPC(Personal Computer)に接続する。そして、当該PCあるいはハンディターミナル等により、ピッキング対象の商品の商品コードや数量が2次元バーコード等にて埋め込まれた商品伝票を読み込み、読み込んだ商品コードの商品が収納されている商品棚に設置された表示器を点灯させ、表示器に数量を表示させる。このような技術によれば、商品が収納されている商品棚の位置を視覚的に作業者に報知することで、作業者がピッキング作業を間違えることを防止できる。
【0004】
さらに、従来技術として、表示灯を作業者毎に異なる色彩ランプ等で点灯させるとともに、対象商品の配置場所付近の表示器を作業者毎に異なる色で表示させることで、作業者毎のピッキング位置を知らせるようにしたものがある。そして、作業者がその商品棚から商品を指定された数量だけピッキングし、作業が完了したら表示灯の横に設置された完了ボタンを押下する。
【0005】
【特許文献1】特開2003−192112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来技術では、作業者毎に異なる色彩で表示灯や表示器を点灯させる場合、点灯することができる色数には制限があるため、同時に作業できる作業者が小数人に限られてしまい、多数の作業者が同一の作業場所で同時にピッキング作業を行う場合にはピッキング位置を知らせることができない。このため、一部の作業者がピッキング作業を一時的に中断しなければならず、ピッキングの作業効率が低下するという問題がある。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ピッキング作業の誤りを一層効果的に防止するとともに、ピッキング作業を一層効率的に行うことができるピッキング支援システム及びピッキング支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のピッキング支援システムは、ピッキング対象の商品又は当該商品を陳列する棚に前記商品毎に貼付されるものであって、前記商品を一意に識別するための商品識別情報を記憶すると共に、前記商品識別情報を送信する記憶媒体と、ピッキングを行う作業者を一意に識別するための作業者識別情報を記憶するものであって、当該作業者識別情報を当該作業者の人体を媒体とした人体通信によって送信する携帯型記憶媒体と、前記記憶媒体に記憶された前記商品識別情報を受信し、当該受信した前記商品識別情報に基づいて、作業者がピッキングした商品の正当性を判断する照合装置と、前記棚の近傍に設けられると共に前記照合装置に接続されるもので、前記記憶媒体から送信される前記商品識別情報と前記携帯型記憶媒体から送信される前記作業者識別情報とを前記作業者の人体を媒体にした人体通信で受信するアンテナ装置とを備え、前記記憶媒体は、前記作業者が当該記憶媒体に近接した時に、当該記憶媒体によって記憶された前記商品識別情報を、当該作業者の人体を媒体とした人体通信によって前記照合装置に送信する記憶媒体側人体通信手段を備え、前記照合装置は、前記商品識別情報を記憶する商品識別情報記憶手段と、前記商品識別情報と、当該商品識別情報にて識別される商品をピッキングすべき作業者の前記作業者識別情報とを、対応付けて記憶する作業者情報記憶手段と、前記作業者が前記記憶媒体に近接した時に、前記記憶媒体から送信された前記商品識別情報と前記携帯型記憶媒体から送信された前記作業者識別情報とを前記アンテナ装置を介して受信する通信手段と、前記通信手段にて受信された前記商品識別情報と、前記商品識別情報記憶手段にて記憶された前記商品識別情報であって、前記ピッキング対象である商品に対応する商品識別情報として所定方法で特定された商品識別情報とを照合すると共に、前記通信手段にて受信された前記作業者識別情報と、前記作業者情報記憶手段にて記憶された前記作業者識別情報であって、前記ピッキング対象である商品をピッキングすべき作業者の作業者識別情報として所定方法で特定された作業者識別情報とを照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果に応じた所定の出力を行う出力手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載のピッキング支援システムは、請求項1に記載のピッキング支援システムにおいて、前記棚の近傍位置に設置された第1表示装置と、前記棚における各商品の近傍位置に設置された第2表示装置とを備え、前記照合装置は、前記商品識別情報と、前記第1表示装置を一意に識別するための第1表示装置識別情報と、前記第2表示装置を一意に識別するための第2表示装置識別情報とを、対応付けて記憶する商品配置情報記憶手段と、前記ピッキング対象である商品の商品識別情報として所定方法で特定された前記商品識別情報に基づいて、当該商品識別情報に対応する前記第1表示装置識別情報及び前記第2表示装置識別情報を、前記商品配置情報記憶手段から検索する表示装置検索手段と、前記表示装置検索手段にて検索された前記第1表示装置識別情報に対応する前記第1表示装置と、前記表示装置検索手段にて検索された前記第2表示装置識別情報に対応する前記第2表示装置とに、前記ピッキング対象である商品をピッキングする作業者に対する所定の表示を行わせる表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載のピッキング支援システムは、請求項2に記載のピッキング支援システムにおいて、前記商品識別情報記憶手段は、商品の所要のピッキング数を前記商品識別情報に対応付けて記憶し、前記照合装置は、前記商品識別情報が一致すると共に前記作業者識別情報が一致することが、前記照合手段によって照合された数を計数する計数手段を備え、前記表示制御手段は、前記商品識別情報記憶手段にて記憶された前記ピッキング数であって、ピッキング対象である商品の商品識別情報として所定方法で特定された前記商品識別情報に対応するピッキング数を前記第2表示装置に表示し、前記出力手段は、前記計数手段による計数結果と、前記通信手段によって前記受信した商品識別情報に対応付けて前記商品識別情報記憶手段に記憶された前記ピッキング数とに応じた、所定の出力を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載のピッキング支援方法は、ピッキング対象の商品又は当該商品を陳列する棚に前記商品毎に貼付されるものであって、前記商品を一意に識別するための商品識別情報を記憶すると共に、前記商品識別情報を送信する記憶媒体と、ピッキングを行う作業者を一意に識別するための作業者識別情報を記憶するものであって、当該作業者識別情報を当該作業者の人体を媒体とした人体通信によって送信する携帯型記憶媒体と、前記商品識別情報を記憶する商品識別情報記憶手段を備えるもので、前記記憶媒体に記憶された前記商品識別情報を受信し、当該受信した前記商品識別情報に基づいて作業者がピッキングした商品の正当性を判断する照合装置と、前記棚の近傍に設けられると共に前記照合装置に接続されるもので、前記記憶媒体から送信される前記商品識別情報と前記携帯型記憶媒体から送信される前記作業者識別情報とを前記作業者の人体を媒体にした人体通信で受信するアンテナ装置と、を備えたピッキング支援システムで実行されるピッキング支援方法であって、前記作業者が前記記憶媒体に近接した時に、当該記憶媒体によって記憶された前記商品識別情報を、当該作業者の人体を媒体とした人体通信にて当該記憶媒体から前記照合装置に送信するステップと、前記記憶媒体から前記照合装置に送信した前記商品識別情報と、前記商品識別情報記憶手段にて記憶された前記商品識別情報であって、前記ピッキング対象である商品に対応する商品識別情報として所定方法で特定された前記商品識別情報とが、相互に一致するか否かを前記照合装置において照合するステップと、前記照合の結果に応じた所定の出力を行うステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1及び4に記載の発明によれば、ピッキング作業を行う作業者が正しい作業者であるか否か、及びピッキングした商品が正しい商品であるか否かを自動的に照合し、その照合結果に関する情報を出力することで、作業者や商品が間違っている場合には警報出力を行う等、ピッキング作業の誤りを一層効果的に防止するとともに、ピッキング作業を一層効率的に行うことができる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明によれば、第1表示装置と第2表示装置に所定の表示を行わせることで、作業者に対して視覚的にピッキング対象の商品への誘導や選択誤りを防止することができ、ピッキング作業をより効率的に行うことができるという効果を奏する。
【0014】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、作業者によってピッキングされた商品の計数結果と所要のピッキング数とに応じた所定の出力を行うことで、作業者によるピッキング作業においてピッキング対象の商品の数を誤ることを防止することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るピッキング支援システム及びピッキング支援方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、本実施の形態の構成を説明した後、本実施の形態の処理内容について説明し、最後に本実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0016】
(概要)
図1は、本発明の実施の形態に係るピッキング支援システムを模式的に示す図、図2は、図1のピッキング支援システムの概略構成を示す平面図である。このピッキング支援システムは、物流センターにおける商品のピッキング作業を支援するものである。物流センターのピッキングエリア1には、複数の商品棚500が配置されている。各商品棚500には前面に向けて引き出し可能な複数の引き出し501が設けられており、各引き出し501にはそれぞれ異なる商品が収容されている。これら複数の商品棚500の相互間にはピッキング通路2が設けられており、各ピッキング通路2はメイン通路3にて結ばれている。
【0017】
ここで、ピッキング支援システムは、バーコードリーダ610、照合装置620、作業者に保持されるIDカード660、メイン通路の上方において商品棚500毎に設置された表示灯630(特許請求の範囲における第1表示装置に対応する)、商品棚500の各引き出し501毎に設置された表示器640(特許請求の範囲における第2表示装置に対応する)、当該引き出し501の前面に貼付されたタッチタグ120、及びピッキング通路2の床面に配置されたタグアンテナ650を備えている。
【0018】
そして概略的に、作業者は、まず、ピッキング用伝票10に印刷されている2次元バーコード11をバーコードリーダ610でスキャンして、ピッキング対象の商品の商品コードと数量を照合装置620に記憶させる。また、作業者は、IDカード660をタッチタグ受信器611に触れさせることで、このIDカード660に記憶されている情報、すなわち自己を一意に識別するための作業者IDを、照合装置620に記憶させる。
【0019】
すると、照合装置620は、入力された商品コードからその商品コードの商品が収納されている商品棚500の表示灯630に、入力された作業者IDを表示して点灯させる。これにより、作業者は自己の作業者IDが点灯した表示灯630を頼りにピッキング対象の商品棚500に移動する。また、照合装置620は、作業者がピッキング通路2に入ると、当該作業者がピッキングすべき商品の中で、このピッキング通路2の側方の商品棚500に収容されている商品の数量と入力された作業者IDを、当該商品棚500の引き出し501に対応する表示器640に表示する。これにより、作業者は、自己のピッキング対象の商品が収容されている引き出し501と、ピッキング数とを視覚的に把握することができる。
【0020】
次いで、作業者が商品のピッキング作業を行うため、表示器640にピッキング数と自己の作業者IDが表示された商品棚500の引き出し501を開ける等により、タッチタグ120に手をかざして近接すると、タッチタグ120から商品コードが作業者の人体を媒介とした人体通信により送信される。また、作業者が保持するIDカード660からは作業者がタッチタグ120に手をかざした際に、当該IDカード660に記憶された作業者IDが同様の人体通信によって送信される。
【0021】
これら商品コードと作業者IDとは、通路床面に配置されたタグアンテナ650にて人体通信にて受信され、有線又は無線にて照合装置620に送信される。この照合装置620では、タグアンテナ650から送信された商品コード及び作業者IDを、バーコードリーダ610から入力されて記憶されている商品コード及び作業者IDとそれぞれ照合し、照合結果を表示器640に表示する。
【0022】
(構成)
以下、各装置の構成の詳細について説明する。図3は、本実施の形態のピッキング支援システムの各装置の機能的構成を示すブロック図である。
【0023】
(構成−バーコードリーダ)
バーコードリーダ610は、ピッキング作業に関する情報を読み取るための読み取り手段であり、照合装置620に対して有線または無線で接続されている。このバーコードリーダ610は、ピッキング用伝票10からピッキング対象の商品の商品コードとその数量を埋め込んだ2次元バーコード11をスキャンして、この2次元バーコートから商品コードと数量を読み取って照合装置620に送信する。
【0024】
(構成−タッチタグ受信器)
タッチタグ受信器611は、作業者に関する情報を読み取るための読み取り手段であり、IDカード660と接触通信を行うことで、このIDカード660から作業者IDを読み取って照合装置620に送信する。
【0025】
(構成−照合装置)
照合装置620は、バーコードリーダ610から送信された商品コード及び数量と、タッチタグ受信器611から送信された作業者IDと、タッチタグ120からタグアンテナ650を介して受信した商品コードと数量、及び作業者IDをそれぞれ照合して、照合結果を表示器640等に表示するコンピュータである。この照合装置620は、図3に示すように、入力制御部621、表示制御部622、照合部623、カウンタ624、通信部625、棚検索部626、メモリ(RAM:Random Access Memory)627、及びHDD(Hard Disk Drive)628を主に備えている。
【0026】
入力制御部621は、バーコードリーダ610でバーコードを解析して得られた商品コード、数量の入力、及びバーコードリーダ610からの作業者IDの入力を制御する。
【0027】
メモリ627は、バーコードリーダ610から入力された商品コード、商品の数量、及び作業者IDを対応付けて一時的に記憶する記憶媒体である。
【0028】
HDD628は、商品データベース629(以下、「商品DB629」と称する)を記憶する商品識別情報記憶手段及び商品配置情報記憶手段である。商品DB629は、商品コードと、商品コードの商品が収納されている商品棚500に対応する表示灯630を一意に識別するための表示灯番号と、商品コードの商品が収納されている商品棚500の側方に位置するピッキング通路2に埋設されたタグアンテナ650を一意に識別するためのタグアンテナ番号と、商品コードの商品が収納されている商品棚500の引き出し501に設置された表示器640を一意に識別するための表示器番号とを対応付けて記憶するデータベースである。図4は、商品DB629のデータ構成例を示す説明図である。図4に示すように、商品DB629には、商品コード、表示灯番号、タグアンテナ番号、及び表示器番号が対応付けられて登録されている。
【0029】
図3に戻り、棚検索部626は、バーコードリーダ610から入力されたピッキング対象の商品の商品コードを検索キーにして、当該商品コードに対応する棚番号、表示灯番号、及び表示器番号を商品DB629から検索し、商品コードの商品が収納されている商品棚500に設置された表示灯630及び表示器640を特定するもので、特許請求の範囲における表示装置検索手段に対応する。
【0030】
表示制御部622は、棚検索部626で特定された表示灯630や表示器640の点灯を制御する表示制御手段である。具体的には、表示制御部622は、ピッキング用伝票10からバーコードリーダ610で読み取った商品コードの商品が収納されている商品棚500に配置された表示灯630に、バーコードリーダ610から入力された作業者IDを表示点灯するように、当該表示灯630の表示制御を行う。また、表示制御部622は、ピッキング用伝票10からバーコードリーダ610で読み取った商品コードの商品が収納されている商品棚500の商品が収納されている引き出し501対応する表示器640に、バーコードリーダ610から入力された作業者IDと読み取った商品の数量をピッキング数として表示するように、当該表示器640の表示制御を行う。
【0031】
通信部625は、タグアンテナ650から商品コードと作業者IDを受信する通信手段である。
【0032】
照合部623は、タグアンテナ650から受信した作業者ID、商品コードのそれぞれを、メモリ627に記憶された作業者ID、商品コードのそれぞれと一致するか否かを判断する照合処理を行う照合手段である。また、照合部623は、後述するカウンタ624によるカウント数が、メモリ627に一時的に記憶された商品の数を超えていないか否かを判断する。
【0033】
カウンタ624は、通信部625によってタグアンテナ650から受信した商品コードとメモリ627に一時的に記憶された商品コードとが一致すると判断するたびにその回数、すなわち、商品コードの受信回数をカウントする計数手段である。
【0034】
なお、本実施の形態の照合装置620は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(メモリ627)などの記憶装置と、HDDやCDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0035】
(構成−IDカード)
IDカード660は、作業者によって携帯される携帯型記憶媒体であり、当該IDカードを保持している作業者の作業者IDを記憶する。また、IDカード660は、当該作業者IDを不揮発的に記憶するメモリ661と、人体通信部662とを主に備えている。
【0036】
人体通信部662は、人体を媒介とした人体通信を行う通信モジュールであり、メモリ661に記憶されている作業者IDを一定時間毎に又は作業者がタッチタグ120に手をかざした際に、作業者の人体を媒介とした人体通信によって送信する通信モジュールである。ここで、人体通信とは、人体が微弱な電流を流す性質を応用して人体を通信ケーブルの代わりとして使い、近距離のデータ通信に用いる技術である。具体的には、人体の体内電流の変化を利用したり、タッチタグ120等の送信側の機器から、人体に無害な電流を流すことで体内電流を変化させ、受信機で変化を読みとることで実現することができる。
【0037】
(構成−表示灯)
表示灯630は、特許請求の範囲における第1表示装置に対応するもので、図2に示すように、メイン通路3の上空でかつ各商品棚500の近傍(あるいは、各商品棚500のあるピッキング通路2の入口等)に設置されており、照合装置620に対して有線又は無線にて接続され、この照合装置620からの表示制御により表示動作を行う。この表示灯630は、図5に例示するように、筐体630aの前面に表示板630bを備えて構成され、この表示板630bには例えば1から10までの数字が表示されている。筐体630aの内部における各数字に対応する位置には図示しない表示ランプが設けられており、ピッキング作業を行う作業者の作業者IDに合致した1つ又は複数の数字に対応する位置の表示ランプを点灯又は点滅させることで、この作業者IDを表示する(図5は作業者ID「5」を点灯させている例を示す)。
【0038】
(構成−表示器)
図3に戻り、表示器640は、特許請求の範囲における第2表示装置に対応するもので、照合装置620に対して有線又は無線にて接続され、この照合装置620からの表示制御により、ピッキング作業者の作業者IDと商品のピッキング数である数量を表示する。この表示器640は、図6に例示するように、その前面に、作業者IDを表示するセグメント表示器640a、商品の数量を表示するセグメント表示器640b、完了ボタン640c、及びスピーカ640dを備えて構成されている。
【0039】
(構成−タッチタグ)
再び図3に戻り、タッチタグ120は、商品棚500の引き出し501の前面に貼付された記憶媒体であり、メモリ121と人体通信部122とを主に備えている。タッチタグ120は、商品棚500の引き出し501に収納されている商品の商品コードを記憶し、人体通信により商品コードを送信するもので、特許請求の範囲における記憶媒体に対応する。
【0040】
メモリ121は、タッチタグ120が貼付された引き出し501の内部に収納されている商品の商品コードを記憶する記憶媒体である。
【0041】
人体通信部122は、作業者が商品棚500の引き出し501を開ける等のピッキングの動作によってタッチタグ120に手をかざして近接したときに、メモリ121に記憶された商品コードを、当該作業者の人体を媒介とした人体通信によって送信する記憶媒体側人体通信手段である。
【0042】
(構成−タグアンテナ)
タグアンテナ650は、作業者がタッチタグ120に近接した場合に、タッチタグ120から送信される商品コードとIDカード660から送信される作業者IDとを、作業者の人体を媒介とした人体通信により受信するアンテナ装置である。このタグアンテナ650は、ピッキング通路の床面の下方に埋設されており、有線または無線により照合装置620と接続されている。
【0043】
(処理)
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかるピッキング支援システムを用いて実行されるピッキング処理について説明する。図7及び図8は、ピッキング処理のフローチャートである。
【0044】
まず、作業者は、ピッキング用伝票10に記載された2次元バーコード11をバーコードリーダ610によりスキャンすることで、ピッキングすべき商品の商品コード及び数量の入力を行う(ステップS11)。また作業者は、IDカード660をタッチタグ受信器611に触れさせることで、自己の作業者IDの入力を行う(ステップS12)。
【0045】
次に、照合装置620は、バーコードリーダ610から送信された2次元バーコード11を解析することで商品コード及び数量を取得し、これら商品コード及び数量と、タッチタグ受信器611から送信された作業者IDとを対応付けて、メモリ627に保存する(ステップS13)。
【0046】
次に、棚検索部626は、メモリ627に保存された商品コードに対応する表示灯番号を商品DB629から取得する(ステップS14)。
【0047】
次に、表示制御部622は、取得された表示灯番号にて識別される表示灯630に、メモリ627に記憶されている作業者IDを表示する(ステップS15)。これにより、作業者は、ピッキング対象の商品が収納されている商品棚500の場所を、メイン通路3から視覚的に容易に把握することができるので、ピッキング対象以外の商品の商品棚500に誤って移動して、誤った商品をピッキングすることを防止することができる。
【0048】
次に、照合装置620は、タグアンテナ650からの作業者IDの受信待ちとなる(ステップS16)。そして、作業者がいずれかのピッキング通路2に入ると、この作業者が保持するIDカード660のメモリ661に記憶されている作業者IDが、当該ピッキング通路2の床下のタグアンテナ650にて人体通信にて受信され、照合装置620に送信される。照合装置620は、タグアンテナ650から作業者IDを受信した場合には(ステップS16,Yes)、当該作業者IDが受信されたタグアンテナ650に対応する表示器番号を商品DB629から取得し、この表示器番号にて識別される表示器640に、ステップS13においてメモリ627に記憶された作業者IDと商品の数量とを表示する(ステップS17)。これにより、作業者は、自己がピッキングすべき商品の収納位置とピッキング数を視覚的に容易に把握できるので、ピッキング対象以外の商品の誤った商品を選択すること、及びはピッキング数の誤りを未然に防止することができる。また、この際に、所要のピッキング数を照合装置620から表示器640に送信し、この表示器640のスピーカ640dから音声出力させてもよい。
【0049】
その後、表示器640に自己の作業者IDが表示されている引き出し501を作業者が開けるため、この引き出し501に貼付されているタッチタグ120に作業者が手をかざして近接した場合には、タッチタグ120は自身のメモリ121に記憶された商品コードを人体通信により送信する。また、IDカード660は、自身に記憶されている作業者IDを人体通信により送信している。
【0050】
一方、照合装置620の照合部623は、タグアンテナ650からの作業者IDと商品コードの受信待ちとなっており(ステップS18)、タッチタグ120から送信された商品コードと、IDカード660から送信された作業者IDとを人体通信により受信すると(ステップS18,Yes)、受信した作業者IDと、ステップS13においてメモリ627に記憶された作業者IDがそれぞれ一致するか否かを判断する(ステップS19)。
【0051】
そして、両者が一致しない場合には(ステップS19,No)、表示制御部622は、作業者が異なる旨を、当該作業者の作業者IDを表示している表示器640のスピーカ640dから警報を鳴らすことで報知する(ステップS20)。そして、再度、タグアンテナ650から作業者IDと商品コードの受信待ち状態となる(ステップS18)。
【0052】
一方、ステップS19において作業者IDが一致する場合には(ステップS19,Yes)、照合部623は、通信部625が受信した商品コードと、ステップS13においてメモリ627に記憶された商品コードが一致するか否かを判断する(ステップS21)。
【0053】
そして、両者が一致しない場合には(ステップS21,No)、表示制御部622は、ピッキングした商品がピッキング対象の商品と異なる旨を、当該作業者の作業者IDを表示している表示器640のスピーカ640dから警報を鳴らすことで報知する(ステップS20)。そして、再度、タグアンテナ650から作業者IDと商品コードの受信待ち状態となる(ステップS18)。
【0054】
一方、ステップS21において商品コードが一致する場合には(ステップS21,Yes)、作業者がピッキングした商品は、ピッキング用伝票10から読み取った商品コードの商品と同じであると判断して、カウンタ624はピッキングした商品の数をカウントアップする(ステップS22)。これにより、正確な商品コードを受信するたびにカウント数が増加することになり、作業者が実際にピッキングした商品の数量を特定することができる。なお、このようにピッキングした商品の数をカウントアップする毎に、当該カウントアップした数を表示器640のスピーカ640dから音声出力させてもよい。
【0055】
以降、作業者は、当該商品について所要の数量をすべてピッキングし、ピッキング作業を完了した場合には、当該作業者の作業者IDを表示している表示器640の完了ボタン640cを押下する。照合装置620は、作業者が完了ボタン640cを押下したか否かを判断し(ステップS23)、完了ボタン640cが押下されるまで(ステップS23,No)、ステップS18からS22までの処理を繰り返し実行する。
【0056】
一方、作業者が完了ボタン640cを押下した場合(ステップS23,Yes)、照合装置620の照合部623は、カウンタ624によるカウント数が、メモリ627に記憶された商品の数量を超えていないか否かを判断する(ステップS24)。そして、超えている場合には(ステップS24,No)、表示制御部622は、当該作業者の作業者IDを表示している表示器640に対し、作業者がピッキングした商品の数がピッキング用伝票10の商品の数量を超えている可能性がある旨の表示を行う(ステップS25)。
【0057】
一方、ステップS24において超えていない場合には(ステップS24,Yes)、表示制御部622は、ピッキング作業が適切に完了したものと判断して処理を終了する。また、このようにピッキング作業が完了したものを判断した後、当該作業者の作業者IDを表示していた表示器640や表示灯630における表示を消去し、ステップS11で入力された商品の全てについてピッキング作業が完了するまで、S14からS25の処理を繰り替えることができる。
【0058】
なお、この処理では、カウント数が商品の数量を超えた場合にのみ警告出力を行っているが、カウント数が商品の数量より少ないにも関わらず完了ボタン640cが押下された場合に警告を行ったり、カウント数が商品の数量と一致している時に完了ボタン640cが押下された場合に正常メッセージを出力するようにしてもよい。ただし、実際には、1回のピッキング毎(人体通信が1回行われる毎)に、同一の商品棚500から複数個の商品を作業者がまとめて取る場合があり、カウント数と商品の数量との完全な照合は困難である可能性があるため、上記処理では、ピッキング数の超過のみを自動判定して警告を行うものとしている。
【0059】
(効果)
このように本実施の形態に係るピッキング支援システムでは、商品棚500のある作業場所で複数の作業者が同時にピッキング作業を行う場合でも、表示灯630に作業者毎の色分け表示をしなくても、作業者が異なる商品コードの商品をピッキングするという誤りを防止することができる。また、このため、本実施の形態によれば、作業者の人数を制限する必要もなくなり、ピッキング作業をより効率的に実現することができる。
【0060】
また、本実施の形態に係るピッキング支援システムでは、ピッキングすべき商品に対応する表示灯630に作業者IDを点灯表示すると共に表示器640に作業者IDとピッキング数としての商品の数量を表示する。このため、本実施の形態によれば、作業者に対して視覚的にピッキング対象の商品への誘導や選択誤りを防止することができ、ピッキング作業をより効率的に行うことができる。
【0061】
〔各実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
【0062】
例えば、上記実施の形態では、タッチタグ120を、商品棚500の引き出し501の前面に貼付する構成としたが、タッチタグ120の貼付位置は引き出し501に限定されず、商品との対応関係が特定できる限りにおいて任意の位置に設置することができる。
【0063】
また、上記実施の形態は、人体通信として、作業者の人体の体内電流の変化を利用した手法を例にあげて説明したが、これに限定されるものではなく、人体を媒介として通信を行う手法であれば、いずれの人体通信の手法も用いることができる。
【0064】
また、上記実施の形態では、本発明を物流センターにおける商品の管理上のピッキングに適用した例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、組立工場における工具の管理上のピッキングや、薬品工場における薬品の管理上のピッキングに本発明を適用することもできる。
【0065】
さらに、実施の形態では、照合結果を表示器640に表示する構成としているが、さらに表示器640にスピーカ等の音声出力機能を設け、照合結果を音声出力するように構成してもよい。
【0066】
なお、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施の形態に係るピッキング支援システムを模式的に示す図である。
【図2】図1のピッキング支援システムの概略構成を示す平面図である。
【図3】ピッキング支援システムの各装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】商品DBのデータ構成例を示す説明図である。
【図5】表示灯の構成を示す斜視図である。
【図6】表示器の構成を示す正面図である。
【図7】ピッキング処理のフローチャートである。
【図8】図7に続くピッキング処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
1 ピッキングエリア
2 ピッキング通路
3 メイン通路
10 ピッキング用伝票
11 2次元バーコード
120 タッチタグ
121、627、661 メモリ
122、662 人体通信部
500 商品棚
501 引き出し
610 バーコードリーダ
611 タッチタグ受信器
620 照合装置
621 入力制御部
622 表示制御部
623 照合部
624 カウンタ
625 通信部
626 棚検索部
628 HDD
629 商品DB
630 表示灯
630a 筐体
630b 表示板
640 表示器
640a、640b セグメント表示器
640c 完了ボタン
640d スピーカ
650 タグアンテナ
660 IDカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピッキング対象の商品又は当該商品を陳列する棚に前記商品毎に貼付されるものであって、前記商品を一意に識別するための商品識別情報を記憶すると共に、前記商品識別情報を送信する記憶媒体と、
ピッキングを行う作業者を一意に識別するための作業者識別情報を記憶するものであって、当該作業者識別情報を当該作業者の人体を媒体とした人体通信によって送信する携帯型記憶媒体と、
前記記憶媒体に記憶された前記商品識別情報を受信し、当該受信した前記商品識別情報に基づいて、作業者がピッキングした商品の正当性を判断する照合装置と、
前記棚の近傍に設けられると共に前記照合装置に接続されるもので、前記記憶媒体から送信される前記商品識別情報と前記携帯型記憶媒体から送信される前記作業者識別情報とを前記作業者の人体を媒体にした人体通信で受信するアンテナ装置とを備え、
前記記憶媒体は、
前記作業者が当該記憶媒体に近接した時に、当該記憶媒体によって記憶された前記商品識別情報を、当該作業者の人体を媒体とした人体通信によって前記照合装置に送信する記憶媒体側人体通信手段を備え、
前記照合装置は、
前記商品識別情報を記憶する商品識別情報記憶手段と、
前記商品識別情報と、当該商品識別情報にて識別される商品をピッキングすべき作業者の前記作業者識別情報とを、対応付けて記憶する作業者情報記憶手段と、
前記作業者が前記記憶媒体に近接した時に、前記記憶媒体から送信された前記商品識別情報と前記携帯型記憶媒体から送信された前記作業者識別情報とを前記アンテナ装置を介して受信する通信手段と、
前記通信手段にて受信された前記商品識別情報と、前記商品識別情報記憶手段にて記憶された前記商品識別情報であって、前記ピッキング対象である商品に対応する商品識別情報として所定方法で特定された商品識別情報とを照合すると共に、前記通信手段にて受信された前記作業者識別情報と、前記作業者情報記憶手段にて記憶された前記作業者識別情報であって、前記ピッキング対象である商品をピッキングすべき作業者の作業者識別情報として所定方法で特定された作業者識別情報とを照合する照合手段と、
前記照合手段による照合結果に応じた所定の出力を行う出力手段とを備えること、
を特徴とするピッキング支援システム。
【請求項2】
前記棚の近傍位置に設置された第1表示装置と、
前記棚における各商品の近傍位置に設置された第2表示装置とを備え、
前記照合装置は、
前記商品識別情報と、前記第1表示装置を一意に識別するための第1表示装置識別情報と、前記第2表示装置を一意に識別するための第2表示装置識別情報とを、対応付けて記憶する商品配置情報記憶手段と、
前記ピッキング対象である商品の商品識別情報として所定方法で特定された前記商品識別情報に基づいて、当該商品識別情報に対応する前記第1表示装置識別情報及び前記第2表示装置識別情報を、前記商品配置情報記憶手段から検索する表示装置検索手段と、
前記表示装置検索手段にて検索された前記第1表示装置識別情報に対応する前記第1表示装置と、前記表示装置検索手段にて検索された前記第2表示装置識別情報に対応する前記第2表示装置とに、前記ピッキング対象である商品をピッキングする作業者に対する所定の表示を行わせる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のピッキング支援システム。
【請求項3】
前記商品識別情報記憶手段は、商品の所要のピッキング数を前記商品識別情報に対応付けて記憶し、
前記照合装置は、前記商品識別情報が一致すると共に前記作業者識別情報が一致することが、前記照合手段によって照合された数を計数する計数手段を備え、
前記表示制御手段は、前記商品識別情報記憶手段にて記憶された前記ピッキング数であって、ピッキング対象である商品の商品識別情報として所定方法で特定された前記商品識別情報に対応するピッキング数を前記第2表示装置に表示し、
前記出力手段は、前記計数手段による計数結果と、前記通信手段によって前記受信した商品識別情報に対応付けて前記商品識別情報記憶手段に記憶された前記ピッキング数とに応じた、所定の出力を行うこと、
を特徴とする請求項2に記載のピッキング支援システム。
【請求項4】
ピッキング対象の商品又は当該商品を陳列する棚に前記商品毎に貼付されるものであって、前記商品を一意に識別するための商品識別情報を記憶すると共に、前記商品識別情報を送信する記憶媒体と、
ピッキングを行う作業者を一意に識別するための作業者識別情報を記憶するものであって、当該作業者識別情報を当該作業者の人体を媒体とした人体通信によって送信する携帯型記憶媒体と、
前記商品識別情報を記憶する商品識別情報記憶手段を備えるもので、前記記憶媒体に記憶された前記商品識別情報を受信し、当該受信した前記商品識別情報に基づいて作業者がピッキングした商品の正当性を判断する照合装置と、
前記棚の近傍に設けられると共に前記照合装置に接続されるもので、前記記憶媒体から送信される前記商品識別情報と前記携帯型記憶媒体から送信される前記作業者識別情報とを前記作業者の人体を媒体にした人体通信で受信するアンテナ装置と、
を備えたピッキング支援システムで実行されるピッキング支援方法であって、
前記作業者が前記記憶媒体に近接した時に、当該記憶媒体によって記憶された前記商品識別情報を、当該作業者の人体を媒体とした人体通信にて当該記憶媒体から前記照合装置に送信するステップと、
前記記憶媒体から前記照合装置に送信した前記商品識別情報と、前記商品識別情報記憶手段にて記憶された前記商品識別情報であって、前記ピッキング対象である商品に対応する商品識別情報として所定方法で特定された前記商品識別情報とが、相互に一致するか否かを前記照合装置において照合するステップと、
前記照合の結果に応じた所定の出力を行うステップと、
を含むことを特徴とするピッキング支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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