説明

ファクシミリ装置

【課題】ユーザによる取り扱い操作を簡略化して操作ミスによる通信エラーを軽減できるファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】発呼側の送受話器を取上げてオンフックしてダイヤル番号を入力すると、ダイヤル信号を出力し(SP25)、着呼側から送られてくるDIS信号を検出してポーリング原稿があるか否かを判別し(SP27,SP28)、ポーリング原稿のあることを判別すると「手動受信」ボタンを表示し(SP29)、手動受信ボタンが押し下げられると、手動受信を実行する(SP31)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ファクシミリ装置に関し、手動で送受信が可能なファクシミリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近は、家庭用ファクシミリ装置が普及してきており、1本の回線を電話機とファクシミリ装置とで兼用することが行われている。ファクシミリ装置には、手動送/受信機能が設けられている。今、送信側のファクシミリ装置が自動送信モードに設定されており、受信側のファクシミリ装置が手動受信に設定されているものとする。ユーザがファクシミリ装置で原稿の画像を送信するときは、送信側のファクシミリ装置で、受信側の電話番号に対応するダイヤルボタンを押し下げ、スタートキーを押し下げると原稿が読取られ、相手側が発呼されて原稿の画像データが送信される。
【0003】
送信側のファクシミリ装置が発呼すると、受信側のファクシミリ装置に内蔵された電話機に発呼信号が着信した後、直ちに送信側のファクシミリ装置はCNG信号を送出する。CNG信号は「ファクシミリ信号を送信する」旨を受信側に知らせる可聴音の発呼トーン信号である。このCNG信号を送出することで、受信側のユーザは、送受話器のスピーカからCNG信号を聞き取り、受信側のファクシミリ装置のスタートキーを押し下げると、受信動作が開始される。
【0004】
しかしながら、CNG信号を理解していないユーザや、ファクシミリ装置の操作に不慣れなユーザは、送信側がファクシミリ送信したいという意図を理解できず、次の操作に移行できないことが多い。このため、そのまま送受話器をおいてオンフック状態にしてしまい、送信側との接続を遮断してしまう場合が多く、送信側が何度も送信操作を繰り返さなければならないという問題がある。
【0005】
特開平8−195828号公報(特許文献1)には、CNG信号を検出すると、ファクシミリ信号の受信操作手順を指示する音声メッセージと表示メッセージを出力することで、ファクシミリ装置の操作を知らない者または不慣れな者であっても、通信不成立の発生を防止できることが記載されている。
【特許文献1】特開平8−195828号公報(要約)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、ファクシミリ通信には、発呼送信‐着呼受信と、発呼受信‐着呼送信の2通りの方法がある。発呼送信は、上述したように送信(発呼)側から受信(着呼)側を呼出して原稿を送り、着呼側で受信する通信方法であり、最もよく利用されているものである。発呼受信は受信(発呼)側から、例えば送信(着呼)側の情報サービスセンタを呼出して、着呼側からポーリング原稿を送り、発呼側で受信する通信方法である。ここで、ポーリング原稿とは、発呼者が着呼側に対して送信を要求する原稿のことである。
【0007】
発呼送信では、発呼側から原稿を送るので比較的簡単な操作ですむが、発呼受信では着呼側のファクシミリ装置にポーリング原稿をセットしておく必要がある。このため、着呼側のファクシミリ装置にポーリング原稿がセットされていなければ発呼側で受信を行うことができないが、発呼側では着呼側のファクシミリ装置にポーリング原稿がセットされているかどうかを判断することができない。このため、着呼側のファクシミリ装置にポーリング原稿がセットされていないにもかかわらず、発呼側でポーリング原稿の送信を要求すると通信エラーとなってしまい、そのまま終了してしまうことがある。
【0008】
そこで、この発明は、ユーザによる取り扱い操作を簡略化して操作ミスによる通信エラーを軽減できるファクシミリ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、ダイヤル番号を入力するためのダイヤル番号入力手段と、ダイヤル番号入力手段からダイヤル番号を入力して発呼したときに、着呼側から送られてくる通信内容を示す通信内容信号を検出する通信内容信号検出手段と、通信内容信号検出手段によって検出された通信内容信号が示す通信内容に応じて操作方法を報知する報知手段とを備える。
【0010】
さらに、着呼側がファクシミリ装置であることを示す識別信号を検出する識別信号検出手段と、受信を指令するための受信指令手段とを含み、報知手段は、識別信号検出手段によって着呼側がファクシミリ装置であることを示す識別信号が検出されたことに応じて、受信指令手段を操作して手動受信するように報知する。
【0011】
通信内容信号は、通信内容として着呼側のファクシミリ装置に原稿がセットされていることを示す原稿セット情報を含み、報知手段は、通信内容信号検出手段によって検出された通信内容信号に原稿セット情報が含まれていることに応じて、受信指令手段を操作して手動受信するように報知する。
【0012】
さらに、発呼側がファクシミリ装置であることを示す識別信号を検出する識別信号検出手段と、送信を指令するための送信指令手段とを含み、報知手段は、識別信号検出手段によって発呼側がファクシミリ装置であることを示す識別信号が検出されたことに応じて、送信指令手段を操作して手動送信するように報知する。
【0013】
報知手段は、手動受信または手動送信を表示する表示器または音声で報知する音声報知器である。
【0014】
相手側は自動通信モードに設定されている。
【発明の効果】
【0015】
この発明は、着呼側から送られてくる通信内容信号が示す通信内容に応じて操作方法を報知するようにしたので、ユーザによる取り扱い操作を簡略化して操作ミスによる通信エラーを軽減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1はこの発明の一実施形態のファクシミリ装置1,3のブロック図であり2台分を示している。図1に示したファクシミリ装置1,3は、複写機やプリンタなどの機能も有する複合機で構成されている。ファクシミリ装置1,3は公衆通信回線2によって接続され、相互に離れた場所に設置されている。
【0017】
図1において、一方のファクシミリ装置1のCPU11には、ROM12と、RAM13と、操作部14と、NCU(Network Control Unit)15と、読取部16と、印刷部17と、送受話器18と、表示部19と、ダイヤル信号発生部20と、CNG発生部21と、呼出し音発生部22とが接続されており、CPU11はROM12とRAM13に記憶されているプログラムや情報に従って、これらの構成を制御する。なお、CPU11は、相手側のファクシミリ装置2から送られてくるファクシミリ通信の通信内容を示す情報を含む通信内容信号としてのDIS信号を検出する通信内容信号検出手段や、識別信号としてのCNG信号を検出する識別信号検出手段を構成している。DIS信号は、ファクシミリ通信における通信内容を設定するために、ITU−T勧告 T.30に定義されており、このDIS信号を解析することで、相手側がファクシミリ装置による通信内容を判断できる。
【0018】
操作部14はファクシミリ機能を選択したり、各種モードを選択したり、ダイヤル番号などを入力するときに操作され、ダイヤル番号入力手段を構成する。NCU15は、原稿を送受信するためのネットワーク制御回路であり、公衆通信回線2に接続されている。読取部16は送信原稿の画像を読取るためのイメージセンサを有するスキャナである。印刷部17は受信した画像データを印刷する。送受話器18は手動で原稿を送受信するときに操作される。
【0019】
表示部19はファクシミリ機能を選択したときに、送信手順などの案内や送信指令手段としての「手動送信」ボタンや、受信指令手段としての「手動受信」ボタンなどを表示する。表示部19上には操作部14に含まれるタッチパネルが配置されていて、表示されたボタンに触れることで、手動送信や手動受信が選択される。ダイヤル信号発生部20はダイヤル番号を入力したときにダイヤル信号を発生する。CNG信号発生回路21は、「ファクシミリ信号を送信する」旨を受信側に知らせる識別信号としての可聴音の発呼トーン信号を発生する。呼出し音発生部22は発呼側からの呼出しに応じて、呼出し音を発生する。
【0020】
他方のファクシミリ装置3も同様にして構成されており、CPU31には、ROM32と、RAM33と、操作部34と、NCU35と、読取部36と、印刷部37と、送受話器38と、表示部39と、ダイヤル信号発生部40と、CNG発生部41と、呼出し音発生部42とが接続されている。
【0021】
図2はこの発明の一実施形態のファクシミリ装置の動作を示すフローチャートであり、特に、図2(A)はファクシミリ装置1側における発呼送信のシーケンス動作を示し、図2(B)はファクシミリ装置3側における着呼受信のシーケンス動作を示す。
【0022】
まず、図2を参照して、図1に示した一方のファクシミリ装置1から発呼送信して、他方のファクシミリ装置3で着呼受信する発呼送信‐着呼受信の動作について説明する。発呼送信‐着呼受信のために、送信側のユーザは、操作部14を操作して、発呼自動送信モードを選択する。
【0023】
図2(A)に示すように、ファクシミリ装置1のCPU11は、ステップ(図示ではSPと略称する)SP1において、自動送信モードに設定されているか否かを判別する。自動送信モードに設定されていないことを判別すると手動送信モードを実行し、自動送信モードであることを判別すると、ステップSP2において、表示部19にアイドル画面を表示する。
【0024】
ユーザは、原稿を読取部16に設定し、オンフックキーを押下げ、操作部14からダイヤル番号を入力する。CPU11は、ステップSP3において、オンフックキーが押し下げられたか否かを判別し、オンフックキーの押し下げられたことを判別すると、ステップSP4においてダイヤル番号が入力されたか否かを判別する。
【0025】
ダイヤル番号が入力されたことを判別すると、ステップSP5において、ダイヤル信号発生部20からダイヤル信号を、NCU15を介して公衆通信回線2に出力する。その後、ステップSP6において、CNG信号発生部21からCNG信号を発生して着呼側に送出する。ステップSP7において、着呼側から送信されたDIS信号を検出したか否かを判別し、検出していなければ着呼側からDIS信号が送られてくるまで待機する。
【0026】
一方、着呼側のファクシミリ装置3のCPU31は、図2(B)に示すステップSP11において、手動受信モードに設定されているか否かを判別する。手動受信モードに設定されていないことを判別すると自動受信を実行し、手動受信モードであることを判別すると、ステップSP12において、表示部39にアイドル画面を表示する。NCU35には発呼側のファクシミリ装置1から公衆通信回線2を介してダイヤル信号が入力されており、ステップSP13において、ダイヤル信号に基づく呼出しを検出する。呼出しを検出すると、ステップSP14において、呼出し音発生部42から呼出し音を鳴らす。
【0027】
受信側のユーザは呼出し音を聞くと、送受話器38を取上げてオンフックキーを押し下げる。CPU31は、ステップSP15において、オンフックキーが押し下げられたか否かを判別し、オンフックキーの押下げを検出すると、ステップSP16において、ファクシミリ送信を示すCNG信号を検出したか否かを判別し、CNG信号を検出したことを判別すると、SP17において、表示部39に「手動受信」ボタンを点灯するとともに、「この手動受信ボタンを押し下げてください。」というメッセージを表示する。着呼側のユーザが「手動受信」ボタンを押し下げると、ステップSP18において、「手動受信」ボタンの押下げを判別し、ステップSP19において、DIS信号を発生して発呼側に送信する。
【0028】
発呼側のファクシミリ装置1では、ステップSP7において、着呼側から送信されたDIS信号を検出したか否かを判別する。CPU11は、DIS信号を検出したことに応じて、ステップSP8において、読取部16に設定されている原稿を読取り、自動送信を実行して、発呼送信を終了する。
【0029】
着呼側のファクシミリ装置2では、ステップSP20において、発呼側から送信された原稿の手動受信を開始する。
【0030】
上述のごとく、この実施形態によれば、着呼側では発呼側からのCNG信号を受信すると「手動受信」ボタンを点灯することができる。その結果、ファクシミリ装置の操作に慣れていないユーザであっても操作手順を知らせることができるので、通信エラーの発生を軽減できる。
【0031】
なお、発呼側が手動送信モードに設定されており、着呼側が自動受信モードに設定されている場合には、着呼側では、ステップSP15において、オンフックキーを押し下げて通信が確立した時点でDIS信号を発生する。発呼側では、ステップSP5において、ダイヤル信号を出力し、通信が確立し、着呼側から送信されたDIS信号を検出すると手動送信ボタンを表示し、ユーザが手動送信ボタンを操作すると、CNG信号を発生し、手動送信を実行する。着呼側では送信されてきた原稿を自動受信する。また、着呼側ファクシミリ装置は、ユーザがオンフックキーを押し下げることで通信が確立することとしたが、呼び出しを検出すると自動で通信を確立することとしてもよい。この場合、ステップSP13において、呼び出しを検出すると、自動で通信を確立し、DIS信号を発生する。
【0032】
図3はこの発明の他の実施形態におけるファクシミリ装置の動作を示すフローチャートであり、特に、図3(A)はファクシミリ装置1側における発呼受信のシーケンス動作を示し、図3(B)はファクシミリ装置3側における着呼送信のシーケンス動作を示す。
【0033】
次に、図3を参照して、図1に示した一方のファクシミリ装置1で発呼手動受信し、他方のファクシミリ装置3でポーリング原稿を着呼自動送信する発呼受信‐着呼送信の動作について説明する。
【0034】
なお、この実施形態で説明するポーリング原稿には、発呼者が着呼側に対して送信を要求する読取部36で読取られる原稿のみならず、RAM33にポーリング予約原稿として記憶されているデータも含む。さらに、RAM33に複数のデータと、これらを識別するためのFコードを記憶しておき、発信者がFコードを指定して、対応するデータをポーリング原稿として送信するものも含む。FコードはDIS信号に含まれている。
【0035】
発呼受信‐着呼送信のために、発呼側のユーザは、ファクシミリ装置1の操作部14を操作し、着呼側のユーザは、ファクシミリ装置3の操作部34を操作して、それぞれ発呼受信‐着呼送信モードを選択する。
【0036】
発呼受信側のファクシミリ装置1のCPU11は、図3(A)に示すステップSP21において、手動受信モードに設定されているか否かを判別し、手動受信モードでなければ自動受信モードに設定する。手動受信モードが設定されていると、ステップSP22において、表示部19にアイドル画面を表示する。
【0037】
発呼側のユーザは、送受話器18を取上げてオンフックキーを押し下げて回線を開き、相手先のファクシミリ装置1のダイヤル番号を入力する。ステップSP23において、CPU11はオンフックキーが押し下げられたか否かを判別し、オンフックキーの押し下げられたことを判別すると、ステップSP24においてダイヤル番号が入力されたか否かを判別する。ダイヤル番号の入力されたことを判別すると、ステップSP25において、ダイヤル信号発生部20からダイヤル信号が発生される。
【0038】
一方、着呼送信側のファクシミリ装置3のCPU31は、図3(B)に示すステップSP31において、自動送信モードに設定されているか否かを判別し、自動送信モードでなければ手動送信モードに設定する。自動受信モードが設定されていると、ステップSP32において、表示部39にアイドル画面を表示する。着呼側のユーザは読取部36に原稿をセットする。
【0039】
CPU31は、ステップSP33において、発呼側からの呼出しを検出したか否かを判別し、呼出しを検出すると、ステップSP34において呼出し音発生部42から呼出し音を鳴らす。着呼側のユーザは、呼出し音を聞いて送受話器38を取上げてオンフックキーを押し下げる。CPU31は、ステップSP35において、オンフックキーが押し下げられたか否かを判別し、オンフックキーが押し下げられたことを検出すると、ファクシミリ信号を送信することを判断し、読取部36に原稿がセットされていることを判断すると、ステップSP36において、ポーリング原稿があることを示す通信内容情報をDIS信号に含めて発生して送信し、ステップSP37において自動送信を開始する。この場合も、オンフックキーの押下げによらず自動で通信を確立することとしてもよい。その場合は、ステップSP33において、呼び出しを検出すると、DIS信号を発生することとなる。
【0040】
発呼側では、ステップSP26において、DIS信号が送られてくるまで待機しており、DIS信号を検出すると、ステップSP27において、DIS信号が示している通信条件を判別することでポーリング原稿があるか否かを判別する。ポーリング原稿のないことを判別すると、処理を終了する。
【0041】
ポーリング原稿のあることを判別すると、ステップSP28において「手動受信」ボタンを表示するとともに、「この手動受信ボタンを押し下げてください。」というメッセージを表示する。発呼側のユーザは、その表示を見て「手動受信」ボタンを押し下げる。ステップSP29において、「手動受信」ボタンの押し下げられたことを判別すると、ステップSP30において、CNG信号を発生させ、ステップSP31において、送られてきたポーリング原稿を印刷部17により印刷して手動受信を実行して処理を終了する。
【0042】
上述のごとく、この実施形態によれば、発呼側のファクシミリ装置1から着呼側のファクシミリ装置3を発呼し、ファクシミリ装置3にポーリング原稿がセットされていれば、発呼側のファクシミリ装置1でDIS信号が示す通信条件により、ポーリング原稿がセットされていることを判別して「手動受信」ボタンを表示することができる。したがって、発呼側のユーザはその「手動受信」ボタンが表示されない限り、ポーリング原稿の印刷を指示することがないので通信エラーが発生するのを未然に防止できる。
【0043】
なお、上述の実施形態では、「手動受信」をボタン表示するようにしたが、これに限ることなくスピーカなどにより音声で報知する音声報知器を設けてもよい。
【0044】
また、上述の実施形態では、この発明をファクシミリ機能や複写機能やプリンタ機能を有する複合機に適用したが、単体のファクシミリ装置に適用してもよい。
【0045】
また、図4に示した発呼受信は、パーソナルコンピュータから発信し、受信したポーリング原稿をプリンタで印刷するシステムで行ってもよい。
【0046】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明の一実施形態のファクシミリ装置のブロック図である。
【図2】この発明の一実施形態のファクシミリ装置の動作を示すフローチャートであり、特に、(A)はファクシミリ装置側における発呼送信のシーケンス動作を示し、(B)はファクシミリ装置側における着呼受信のシーケンス動作を示す。
【図3】この発明の他の実施形態におけるファクシミリ装置の動作を示すフローチャートであり、特に、(A)はファクシミリ装置側における発呼受信のシーケンス動作を示し、(B)はファクシミリ装置側における着呼送信のシーケンス動作を示す。
【符号の説明】
【0048】
1,3 ファクシミリ装置、2 公衆通信回線、11,31 CPU、12,22 ROM、13,23 RAM、14,34 操作部、15,35 NCU、16,36 読取部、17,37 印刷部、18,38 送受話器、19,39 表示部、20,40 ダイヤル信号発生部、21,41 CNG発生部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイヤル番号を入力するためのダイヤル番号入力手段と、
前記ダイヤル番号入力手段からダイヤル番号を入力して発呼したときに、着呼側から送られてくる通信内容を示す通信内容信号を検出する通信内容信号検出手段と、
前記通信内容信号検出手段によって検出された通信内容信号が示す通信内容に応じて操作方法を報知する報知手段とを備える、ファクシミリ装置。
【請求項2】
さらに、着呼側がファクシミリ装置であることを示す識別信号を検出する識別信号検出手段と、
手動受信を指令するために操作される受信指令手段とを含み、
前記報知手段は、前記識別信号検出手段によって着呼側がファクシミリ装置であることを示す識別信号を検出したことに応じて、前記受信指令手段を操作して手動受信するように報知する、請求項1に記載のファクシミリ装置。
【請求項3】
前記通信内容信号は、前記通信内容として前記着呼側のファクシミリ装置に原稿がセットされていることを示す原稿セット情報を含み、
前記報知手段は、前記通信内容信号検出手段によって前記通信内容信号に前記原稿セット情報が含まれていることが検出されたことに応じて、前記受信指令手段を操作して手動受信するように報知する、請求項1または2に記載のファクシミリ装置。
【請求項4】
発呼側がファクシミリ装置であることを示す識別信号を検出する識別信号検出手段と、
送信を指令するための送信指令手段とを含み、
前記報知手段は、前記識別信号検出手段によって発呼側がファクシミリ装置であることを示す識別信号が検出されたことに応じて、前記送信指令手段を操作して手動送信するように報知する、請求項1から3のいずれかに記載のファクシミリ装置。
【請求項5】
前記報知手段は、手動受信または手動送信を表示する表示器である、請求項1から4のいずれかに記載のファクシミリ装置。
【請求項6】
前記報知手段は、手動受信または手動送信を音声で報知する音声報知器である、請求項1から4のいずれかに記載のファクシミリ装置。
【請求項7】
相手側は、自動通信モードに設定されている、請求項1から6のいずれかに記載のファクシミリ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−266716(P2007−266716A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−85732(P2006−85732)
【出願日】平成18年3月27日(2006.3.27)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】