説明

フリーアクセスフロアー用支持部材及び床構造

【課題】熱可塑性樹脂製防水シートに穴を開けること無く、フリーアクセス用支持部材の固定が可能であり、更には固定前の置き敷き、または仮置き状態の際の接触によるズレ防止が可能であり、しかも、接着剤を使用せず床面仕上げ材としての熱可塑性樹脂製シートまたは熱可塑性樹脂製タイルを固定することができる支持部材の構造を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂製防水シートを敷設した下地の上に施工するフリーアクセスフロアー用支持部材Eであって、熱可塑性樹脂製成形シートFを裏面もしくは下部に一体的に設けたフリーアクセスフロアー用支持部材Eとしたことであり、上記熱可塑性樹脂製成形シートに凹部を設けたことであり、さらに上記支持部材の上に床パネルを載置し、固定ディスクで固定して、その固定ディスクの上に誘導加熱により熱可塑性樹脂製シートまたは熱可塑性樹脂製タイルを溶着するフリーアクセスフロアー用床構造としたことである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベランダやバルコニー等に施工せれるフリーアクセスフロアー用支持部材及び床構造に関し、更に詳しくは熱可塑性樹脂製防水シートを敷設した下地の上に施工され、下地に固定用の穴を開ける必要がないフリーアクセスフロアー用支持部材及び床構造を提供するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、病院、介護施設のみならず、一般住宅に於いても、室内の床高さによる段差を解消するためにベランダやバルコニー等にフリーアクセスフロアー部材を使用し、バリアフリー化を図る構造物が、新築に限らず、既存の建物にも設置されている。このバリアフリー化の一般的な方法としては、ベランダやバルコニー等の床下地に支持部材を設置し、その上に床パネルを載置し固定するもので、支持部材はネジによる勘合式等の高さ調節機能を有し、室内の床高さに合わせて段差を解消している。
上記フリーアクセスフロアー部材の固定方法に関しては、屋外に使用するため、風圧による影響が考えられるので、床パネルは自重や、挟込み等で風圧に耐えうるようにし、支持部材はアンカーボルト等により下地に固定していた。水密性を必要とする部位に於いては、熱可塑性樹脂製防水シートを用いて水密性の確保を行っている場合もあり、下地に穴を開け、支持部材をアンカーボルト等で固定すると漏水の原因となり好ましい方法ではなかった。また、シーリング材等により穴の周りを埋めたとしても、シーリング材等の経時劣化や、歩行等の繰り返し荷重により亀裂が生じ漏水する危険性もあった。
【0003】
以上のような従来からの不具合を解消するため、図1に示すごとく、下地に穴を開けアンカーボルトB等で固定し、熱可塑性樹脂からなるスカート部材Aで支持部材Eを覆い、スカート部材Aを裾がツバ状になっている傘部材Cで覆い、さらにスカート部材Aの固着部分A1で下地と接合することにより漏水を防ぐ方法が提案された。(例えば、特許文献1参照)。この施工方法によれば、支持部材Eを下地に固定するために、下地に穴を開けるが、スカート部材Aで覆い、しかも、上部に傘部材Cを設けることで上からの水を防ぎ、更にはスカート部材Aの固着部分A1を下地に溶接することで水溜り等による水を防いでいる。しかしながら、この方法では、下地に穴を開けることに他ならず、スカート部材Aが劣化し亀裂が生じる可能性があり、場合によっては落下物により裂傷する可能性もある。更には支持部材Eが立ち並んだ狭い場所でスカート部材Aの固着部分A1を溶接することは困難であって、溶接ミスを引き起こし水道(みずみち)が発生し漏水の危険性が生ずることになる。また、一旦固定してしまった後に、割付ミス等で支持部材Eを移動させなくてはならなくなった場合、再び下地に穴を開けることになり、スカート部材Aで覆い隠せる範囲であれば問題は無いが、それ以上である可能性もあり、増し張り等で塞いだとしても、水道(みずみち)が発生した場合、漏水してしまうことになる。
【0004】
【特許文献1】特開平5−272230号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこのような従来の不具合に鑑みてなされたものであり、水密性の確保のために施工された熱可塑性樹脂製防水シートに穴を開けること無く、フリーアクセス用支持部材を固定することが可能であり、更には固定前の置き敷き、または仮置き状態の際の接触によるズレを防止することが可能であり、しかも、接着剤を使用せずに軽量である床面仕上げ材としての熱可塑性樹脂製シートまたは熱可塑性樹脂製タイルを固定することができる支持部材の構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
斯かる目的を達成するために本発明の講じた手段は、熱可塑性樹脂製防水シートを敷設した下地の上に施工するフリーアクセスフロアー用支持部材であって、熱可塑性樹脂製成形シートを裏面もしくは下部に一体的に設けることを特徴とするフリーアクセスフロアー用支持部材としたことであり(請求項1)、上記熱可塑性樹脂製成形シートに凹部を設けたことであり(請求項2)、さらに請求項1または2に記載の支持部材の上に床パネルを載置し、固定ディスクで固定して、誘導加熱により、その固定ディスクの上に床面仕上げ材としての熱可塑性樹脂製シートまたは熱可塑性樹脂製タイルを溶着することを特徴とするフリーアクセスフロアー用床構造としたことである(請求項3)。
【発明の効果】
【0007】
本発明の請求項1に係るフリーアクセスフロアー用支持部材によれば、支持部材裏面もしくは下部に熱可塑性樹脂製成形シートを一体化しているため、支持部材を接着剤、熱溶着、溶剤溶着などのより下地に固定することができ、下地の熱可塑性樹脂製防水シートに穴を開けアンカーボルト等を使用する必要がないため、漏水の心配もない。
【0008】
また、請求項2では、熱可塑性樹脂製成形シートに凹部を設けることで、下地が平滑である場合は凹部の空間が吸盤効果を発現し、支持部材を下地に仮固定することができる。また、下地の不陸状態が悪く凹凸がある場合、熱可塑性樹脂製成形シートの凹部に対応する凸部材を下地に付着させ、熱可塑性樹脂製成形シートの凹部を嵌め込むことにより支持部材を仮固定することができる。仮固定することにより、割付後の支持部材に足等を引っ掛けたとしても、ずれることがなく、更には、割付ミスにより支持部材を移動させなくてはならない状況になっても、仮固定であるので楽に移動することができる。
【0009】
さらに、請求項3では、支持部材に床パネルを固定ディスクで挟持固定するため、誘導加熱装置を用いて床面仕上げ材としての熱可塑性樹脂製シートや熱可塑性樹脂製タイルを固定ディスクの上に容易に溶着し固定できる。そのため、風が吹き込んだとしても、風圧に耐えて風で飛ばされにくくなり、熱可塑性樹脂製シートや熱可塑性樹脂製タイルを取外す場合でも、再び誘導加熱装置を用いることで簡単に剥がすことが可能となる。しかも接着剤を用いていないので、使用済みの熱可塑性樹脂製シートや熱可塑性樹脂製タイルのリサイクルが容易となり、環境に優しい構造として施工できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下本発明を、図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれら図示例に限定されるものではなく、いろいろなバリエーションが考えられる。
【0011】
本発明において、支持部材の裏面もしくは下部に一体的に設けられる熱可塑性樹脂製成形シートは、熱可塑性樹脂からなり適宜の形状を有しており、熱可塑性樹脂製成形シートに使用される熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系共重合体、エチレン・アクリル系共重合体、オレフィン系樹脂、塩素化ポリオレフィン、アクリル系樹脂、熱可塑性エラストマー(オレフィン系、ウレタン系、エステル系)などを挙げることができる。これらの熱可塑性樹脂は単体でも2種以上をブレンドして使用しても良い。熱可塑性成形シートに使用される熱可塑性樹脂を選定する場合は、下地に使用されている熱可塑性樹脂製防水シートと熱溶着または溶剤溶着できる熱可塑性樹脂を選定することが好ましく、熱溶着または溶剤溶着の接合強度を考慮すると熱可塑性樹脂製防水シートと同素材のものがより好ましい。熱可塑性樹脂製防水シートと熱可塑性樹脂製成形シートと接合は熱溶着、溶剤溶着の他に、接着剤、粘着剤等による方法でもよい。
【0012】
更に、熱可塑性樹脂製成形シートに使用される熱可塑性樹脂には必要に応じて可塑剤や安定剤、充填剤、着色剤、滑剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、防かび剤、難燃剤、溶剤などの添加剤を混合することができる。また、熱可塑性樹脂製成形シートとして伸縮防止のために、中間層にガラス繊維やポリエステル繊維などの織布や不織布を積層したものを使用することができる。
【0013】
熱可塑性樹脂製成形シートの成形方法は特に限定されず、周知の方法で良い。例えば、この種の分野では常法のカレンダー法、押出法、コーティング法等でシート化し、次いで型抜機により適宜の形状に打抜くことにより成形できる。通常、厚みが0.5〜3.0mm、形状が円形、リング状、四角形等の多角形などの熱可塑性樹脂製成形シートが使用できる。
【0014】
図2にあるように、支持部材Eと熱可塑性樹脂製成形シートFとは接着剤、挟持部材G、溶剤溶着または熱溶着等の方法により一体化することができる。支持部材Eを下地に強固に接合するには、支持部材の下部外周より熱可塑性樹脂製成形シートFを大きめにすることがよく、支持部材の下部外周よりはみ出している熱可塑性樹脂製成形シートのツバ状部分F1を20mm以上とすることが好ましく、40mm以上とすることがより好ましい。
【0015】
図3のように、熱可塑性樹脂製成形シートFに凹部F2を設ける場合、吸盤効果を発現し易くするために、凹部の深さは0.1〜50mmにすることが好ましく、0.5〜10mmとするのがより好ましい。また、凹部F2に対応する凸部材を下地に付着させることにより支持部材Eを仮止めすることができる。この際、熱可塑性樹脂製成形シートFの中間層には伸縮防止のために、織布、不織布を積層することができ、凹部形成の加工性を考慮すると、ガラス繊維やポリエステル繊維などの織布を用いることが好ましく、更には絡み織り状になっている織布を用いることがより好ましい。
【0016】
図4のように、熱可塑性樹脂製成形シートの凹部の代わりに吸盤を用いる場合、吸盤Hを直接支持部材下部に付設するため熱可塑性樹脂製成形シートFはリング状の形状が好ましい。
【0017】
本発明に係わる支持部材は、この分野に於いて一般的に使用されるものが利用でき、高さ調整機構は螺子勘合によるもの、アジャスターを用いるもの、切断により調節するもの等が挙げられる。
支持部材の形状としては、通常円筒状で、床パネル材と一体化したものなどがあり、材質としては金属、熱可塑性樹脂等が使用されており、太さも約20mmから300mmと使用条件に応じて適切なサイズを選定している。
【0018】
本発明に係わる固定ディスクは、床パネルを支持部材に挟持固定することに加え、その上に誘導加熱により床面仕上げ材としての熱可塑性樹脂製シート、熱可塑性樹脂製タイルを溶着するために、固定ディスク表面を熱可塑性樹脂で被服する必要がある。床面仕上げ材としての熱可塑性樹脂製シート、熱可塑性樹脂製タイルとの溶着強度を上げるためには、固定ディスク表面の熱可塑性樹脂は熱可塑性樹脂製シート、熱可塑性樹脂製タイルの熱可塑性樹脂と相溶性の良いものを選定することが好ましい。この方法により、床面仕上げ材としての熱可塑性樹脂製シート、熱可塑性樹脂製タイルを固定ディスク上に簡単に溶着することができ、取外しも容易となる。また、固定ディスクの材質としては、誘導加熱の作業性を考慮すると鉄、銅、アルミニウム、ステンレス等が好ましく、耐久性、強度を考慮するとステンレスがより好ましい。
更には、床面仕上げ材としての熱可塑性樹脂製シート、熱可塑性樹脂製タイルには接着剤が付着しないので容易にリサイクルすることもできる。また、熱可塑性樹脂製シート、熱可塑性樹脂製タイルを使用することで、軽量化を図ることができ、建物に対する負担を軽減することもできる。
【実施例】
【0019】
次に、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
高さ300mm、外形20mmの棒状金属系支持部材の下部にツバ状部分F1が40mmで円形の熱可塑性樹脂製成形シート(ポリ塩化ビニル系樹脂製)を瞬間接着剤で固着した。つぎに、下地に割付を行い、支持部材の固定位置を定め、置き敷きした。割付確認後は、ツバ部分のみを熱溶着で下地の熱可塑性樹脂製防水シート(ポリ塩化ビニル系樹脂製)に接合させ固定した。
この結果、熱可塑性樹脂製成形シート(ポリ塩化ビニル系樹脂製)と下地の熱可塑性樹脂製防水シート(ポリ塩化ビニル系樹脂製)とを固着することにより、支持部材を固定することが可能となり、下地の熱可塑性樹脂防水シート(ポリ塩化ビニル系樹脂製)を傷つけることなく、漏水の危険性もなくすことができた。
<実施例2>
熱可塑性樹脂製成形シート(オレフィン系エラストマー)として、中間に絡み織りのガラス織布を積層し、凹部の深さを1mm、凹部の径を40mmとし、支持部材裏面よりもツバが40mmでる大きさのものを使用し、接着剤、溶剤溶着、熱溶着等により、高さ150mm、外形60mm、円柱状のオレフィン系樹脂製支持部材の裏面に固着し、熱可塑性樹脂製成形シート(オレフィン系エラストマー)を一体化した支持部材を得た。次に、下地が平滑である場合、割付に従って支持部材を置き敷きすると共に、熱可塑性樹脂製成形シート(オレフィン系エラストマー)凹部の吸盤効果を発現させ仮固定を行った。割付確認後は、ツバ部分のみを溶剤溶着、熱溶着により下地のオレフィン系エラストマー製防水シートに一体化固定した。下地に不陸が生じる場合は、割付に従って熱可塑性樹脂製成形シート(オレフィン系エラストマー)の凹部に対応する凸部材を取外しが容易な粘着剤で置き敷きし、その凸部材の上に熱可塑性樹脂製成形シート(オレフィン系エラストマー)の凹部をはめ込み支持部材を仮固定する。割付確認後は、ツバ部分のみを溶剤溶着、熱溶着により下地のオレフィン系エラストマー製防水シートに一体化固定する。
この結果、割付直後の仮固定段階で、接触しても支持部材は位置がずれることが無くなり、更には転倒することも無くなった。また、実施例1と同様に下地防水シートを傷つけることもなく、漏水の危険性も無くなった。
<実施例3>
中間層や裏面にガラス繊維やポリエステル繊維などの織布や不織布を積層し、中央が開口してリング状に形成した熱可塑性樹脂製成形シート(ポリ塩化ビニル系樹脂製)を、高さ300mm、外形60mmの円形状ポリ塩化ビニル系樹脂製支持部材に有機溶剤により溶着した。さらに、吸盤を支持部材下部に取り付けた。
次に、下地が平滑である場合、割付に従って支持部材を置き敷きすると共に、吸盤効果を発現させ仮固定を行う。割付確認後は、熱可塑性樹脂製成形シート(ポリ塩化ビニル系樹脂製)のツバ部分のみを溶剤溶着、熱溶着により下地のポリ塩化ビニル系樹脂製防水シートに一体化固定する。下地に不陸が生じる場合は、割付に従って吸盤の凹部に対応する凸部材を取外しが容易な粘着剤で置き敷きし、その凸部材の上に吸盤の凹部をはめ込み支持部材を仮固定する。割付確認後は、熱可塑性樹脂製成形シート(ポリ塩化ビニル系樹脂製)のツバ部分のみを溶剤溶着、熱溶着により下地に一体化固定する。
この結果、実施例2と同様に、割付直後の仮固定段階で、接触しても支持部材は位置がずれることが無くなり、更には転倒することも無くなった。また、下地防水シートを傷つけることもなく、漏水の危険性も無くなった。
<実施例1〜3の仕上げ>
実施例1〜3の仕上げとして、支持部材に床パネル材をディスクで挟み込み固定する構造とし、ディスクの素材としてはステンレスを使用し、ディスクの表面には床パネル材の上に載置する床面仕上げ材としての熱可塑性樹脂製シートまたは熱可塑性樹脂製タイルと同質の熱可塑剤樹脂層を積層した。床パネル材の上に熱可塑性樹脂製シートまたは熱可塑性樹脂製タイルを載せ、誘導加熱装置にて固定した。
この結果、通常、床面仕上げ材としては無機質タイルや木材等が主流であったが、別バリエーションとして熱可塑性樹脂製長尺シートを使用することが可能となり、更には熱可塑性樹脂製長尺シートの固着に、接着剤を使用することがないためリサイクル性も向上した。また、重量が約2〜5Kg/mと軽量である熱可塑性樹脂製長尺シートを使用することにより、躯体に対する負担がより軽減した。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は、支持部材の裏面もしくは下部に熱可塑性樹脂製成形シートを一体的に設けたことにより、熱可塑性樹脂製防水シートが施工されている下地に穴を開けること無く支持部材を固定することが可能となり、更には熱可塑性樹脂製成形シートに吸盤効果を持たせること、或いは熱可塑性樹脂製成形シートと吸盤を組み合わせることにより仮固定が可能となり、割付ミス等が生じても修正が容易となる。また、床面仕上げとして、接着剤を使用せず、誘導加熱により床面仕上げ材としての熱可塑性樹脂製シート、熱可塑性樹脂製タイルを固定できるのでリサイクルも容易となる。
このように本発明の施工方法は施工性、リサイクル容易性に優れ、防水性能に関しては下地を傷付けることがないため長期耐久性を有するので、ベランダ、バルコニー等のバリアフリー化に広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来技術のスカート部材を使用した構造を示す断面図。
【図2】本発明の実施態様を示す断面図。
【図3】本発明のその他の実施態様を示す断面図。
【図4】本発明のさらにその他の実施態様を示す断面図。
【図5】本発明の床面仕上げの実施態様を示す断面図。
【符号の説明】
【0022】
A:スカート部材
A1:スカート部材の固着部分
B:アンカーボルト
C:傘部材
D:熱可塑性樹脂製防水シートを施工した下地
E:支持部材
F:熱可塑性樹脂製成形シート
F1:熱可塑性樹脂製成形シートのツバ状部分
F2:熱可塑性樹脂製成形シート凹部
G:挟持部材
H:吸盤
I:床パネル
J:固定ディスク
K:固定ビス
L:床面仕上げ材
M:誘導加熱装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性樹脂製防水シートを敷設した下地の上に施工するフリーアクセスフロアー用支持部材であって、熱可塑性樹脂製成形シートを裏面もしくは下部に一体的に設けることを特徴とするフリーアクセスフロアー用支持部材。
【請求項2】
上記熱可塑性樹脂製成形シートに凹部を設けることを特徴とする請求項1に記載のフリーアクセスフロアー用支持部材。
【請求項3】
請求項1または2に記載の支持部材の上に床パネルを載置し、固定ディスクで固定して、誘導加熱により、その固定ディスクの上に床面仕上げ材としての熱可塑性樹脂製シートまたは熱可塑性樹脂製タイルを溶着することを特徴とするフリーアクセスフロアー用床構造。

















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−118317(P2006−118317A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−309881(P2004−309881)
【出願日】平成16年10月25日(2004.10.25)
【出願人】(000010010)ロンシール工業株式会社 (84)
【Fターム(参考)】