説明

フレキシブル基板の取り付け構造及びフレキシブル基板の取り付け方法

【課題】第1の面に取り付けられた部材から延設されたフレキシブル基板を、第1の面に対して傾斜する第2の面に容易に取り付けることが可能なフレキシブル基板の取り付け構造及びフレキシブル基板の取り付け方法を提供すること。
【解決手段】第2の面には、複数の突起が設けられ、フレキシブル基板46には、複数の突起に対応する第1〜第4の長孔45a、45b、45c、45dが設けられ、第1の長孔45aは、第1の面に向かう方向V1に長径をもつ長孔として形成され、第2〜第4の長孔45b、45c、45dは、第1の長孔45aの長径方向と直交する方向V2に長径をもつ長孔として形成され、フレキシブル基板46は、第1〜第4の長孔45a、45b、45c、45dがそれぞれ対応する突起に嵌入されることによって第2面に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル基板の取り付け構造及びフレキシブル基板の取り付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、フレキシブル基板(フレキシブルプリント基板)に長孔を設け、フレキシブル基板を固定する固定部に突起を設け、前記長孔に前記突起部を挿入してフレキシブル基板を固定部に固定させるフレキシブル基板の固定構造が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−21832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のフレキシブル基板の固定構造は、1つの面にフレキシブル基板を固定することのみを考慮するものであって、第1の面に取り付けられた部材から延設されたフレキシブル基板を第1の面に対して傾斜する第2の面に固定することを考慮するものではなかった。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明のいくつかの態様によれば、第1の面に取り付けられた部材から延設されたフレキシブル基板を、第1の面に対して傾斜する第2の面に容易に取り付けることが可能なフレキシブル基板の取り付け構造及びフレキシブル基板の取り付け方法を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、第1の面に取り付けられた部材から延設されたフレキシブル基板を、前記第1の面に対して傾斜する第2の面に取り付けるフレキシブル基板の取り付け構造であって、前記第2の面には、複数の突起が設けられ、前記フレキシブル基板には、前記複数の突起に対応する複数の長孔が設けられ、前記複数の長孔のいずれか1つの長孔は、前記第1の面に向かう方向に長径をもつ第1の長孔として形成され、前記複数の長孔の他の長孔は、前記第1の長孔の長径方向と交差する方向に長径をもつ第2の長孔として形成され、前記フレキシブル基板は、前記1及び第2の長孔がそれぞれ対応する前記突起に嵌入されることによって前記第2面に取り付けられることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、第1の長孔を対応する突起に嵌入させた後に、第2の長孔を対応する突起に嵌入させることで、フレキシブル基板を、第1の面に対して傾斜する第2の面に容易に取り付けることができる。
【0008】
(2)また本発明において、前記第2の長孔は、前記第1の長孔の長径方向と直交する方向に長径をもつ長孔として形成されるようにしてもよい。
【0009】
本発明によれば、第1の長孔を対応する突起に嵌入させた後に、第2の長孔を対応する突起に容易に嵌入させることができる。
【0010】
(3)また本発明において、前記第1の長孔は、前記第1の面と前記第2の面の境界領域が延びる方向と直交する方向に長径をもつ長孔として形成されるようにしてもよい。
【0011】
本発明によれば、第1の長孔を対応する突起に容易に嵌入させることができる。
【0012】
(4)また本発明において、前記第1の長孔は、対応する前記突起の幅以下の短径をもつ長孔として形成されるようにしてもよい。
【0013】
本発明によれば、フレキシブル基板を、第1の面に対して傾斜する第2の面に固定することができる。
【0014】
(5)また本発明において、前記第2の長孔は、対応する前記突起の幅以下の短径をもつ長孔として形成されるようにしてもよい。
【0015】
本発明によれば、フレキシブル基板を、第1の面に対して傾斜する第2の面に固定することができる。
【0016】
(6)本発明は、第1の面に取り付けられた部材から延設されたフレキシブル基板を、前記第1の面に対して傾斜する第2の面に取り付けるフレキシブル基板の取り付け方法であって、前記第2の面には、複数の突起が設けられ、前記フレキシブル基板には、前記複数の突起に対応する複数の長孔が設けられ、前記複数の長孔のいずれか1つの長孔は、前記第1の面に向かう方向に長径をもつ第1の長孔として形成され、前記複数の長孔の他の長孔は、前記第1の長孔の長径方向と交差する方向に長径をもつ第2の長孔として形成され、前記第1の長孔を、対応する前記突起に嵌入するステップと、前記第1の長孔が対応する前記突起に嵌入された状態で、前記第2の長孔を、対応する前記突起に嵌入するステップとを有することを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、第1の長孔を対応する突起に嵌入させた後に、第2の長孔を対応する突起に嵌入させることで、フレキシブル基板を、第1の面に対して傾斜する第2の面に容易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態に係るフレキシブル基板の取り付け構造を備えた腕時計の正面図。
【図2】図1のA−A’断面模式図。
【図3】図1のB−B’断面模式図。
【図4】図1のC−C’断面模式図。
【図5】回路ケースの正面図、側面図。
【図6】回路基板とフレキシブル基板の正面概略図、側面概略図。
【図7】回路基板とフレキシブル基板の部分拡大図。
【図8】一部の構成を省略した図1のB−B’断面模式図。
【図9】一部の構成を省略した図1のC−C’断面模式図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。
【0020】
1.構成
図1は、本実施形態に係るフレキシブル基板の取り付け構造を備えた腕時計1の正面図である。
【0021】
同図に示すように、腕時計1は、時計ケース2(外装ケース)と、当該時計ケース2に連結された一対のバンド(図示せず)とを主体として構成されている。時計ケース2は、ステンレス等の金属又はプラスチック樹脂等の樹脂からなる。時計ケース2の正面には、表示部50と、太陽電池3(ソーラーパネル)とが設けられている。時計ケース2の側面には、操作ボタン10が設けられており、時計ケース2の正面下部にも3つの操作ボタン11が設けられている。
【0022】
図2は、図1のA−A’断面模式図である。なお、図2においては、断面状態を明確にするため回路基板42のみにハッチングを付けている。
【0023】
同図に示すように、時計ケース2の内部には、回路基板42と、二次電池(図示せず)とアンテナ44と、表示部50と、太陽電池3とが収容されている。回路基板42は回路ケース4の第1の面4aに取り付けられ、回路ケース4には、回路基板42に実装される回路や、二次電池、アンテナ44などが収容されている。
【0024】
回路基板42には、発振回路、分周回路を含む計時回路や、電気泳動表示パネル5を駆動する駆動回路、制御IC、コンデンサなどが実装されている。
【0025】
回路基板42(第1の面に取り付けられた部材の一例)からは、フレキシブル基板46(フレキシブルプリント基板)が延設され、このフレキシブル基板46は、回路ケース4の第1の面4aに対して図中斜め下方向に傾斜する第2の面4b(傾斜面)に取り付けられている。第2の面4bに取り付けられたフレキシブル基板46には、操作ボタン11が押下されたことを検出するスイッチ部12が設けられている。
【0026】
表示部50は、例えばアクティブマトリクス駆動の電気泳動表示パネル5によって構成されており、回路基板42の時計正面側に配置され、パネル枠52により保持されている。表示部50の表示面は、ここでは矩形になっている。表示面の形状については、矩形のほか、例えば、円形状、正八角形状、十六角形状など、他の形状になっていても構わない。また、電気泳動表示パネル5は、セグメント駆動の電気泳動表示パネルであってもよい。
【0027】
太陽電池3は、発電した電力を二次電池に供給するものであり、電気泳動表示パネル5の時計正面側に離隔配置され、時計ケース2内部に設けられた太陽電池受け部22とパネル枠52とにより挟持されることで固定されている。二次電池に蓄電された電力は、回路基板42や電気泳動表示パネル5に供給される。
【0028】
時計ケース2の正面側には、ガラス製又は樹脂製の透明カバー7(風防ガラス)が設けられている。時計ケース2の背面側(裏側)には、裏蓋9が螺合されている。裏蓋9及び透明カバー7によって時計ケース2の内部の密封性が確保されている。
【0029】
図3は、図1のB−B’断面模式図であり、図4は、図1のC−C’断面模式図である。図3、図4に示すように、回路ケース4の第2の面4bには、複数(図4の構成では4つ)の突起43が設けられ、フレキシブル基板46に設けられた複数の長孔45を複数の突起43に嵌入させることによって、フレキシブル基板46を第2の面4bに取り付けている。
【0030】
図5(A)は、回路ケース4の正面概略図であり、図5(B)は、回路ケース4の側面概略図である。また、図6(A)は、回路基板42とフレキシブル基板46の正面概略図であり、図6(B)は、回路基板42とフレキシブル基板46の側面概略図である。
【0031】
図5(A)、図5(B)に示すように、回路ケース4の第2の面4bには、第1〜第4の突起43a、43b、43c、43dが、第1の面4aと第2の面4bの境界線47が延びる方向(境界領域が延びる方向の一例)に並んで離隔配置されている。第1〜第4の突起43a、43b、43c、43dは、略円柱形状をなし、同一の形状、且つ同一の径で形成されている。
【0032】
また図6(A)、図6(B)に示すように、回路基板42の裏面から延設されたフレキシブル基板46には、フレキシブル基板46を貫通する第1〜第4の長孔45a、45b、45c、45dが、回路ケース4の第1〜第4の突起43a、43b、43c、43dと対応する位置に設けられている。
【0033】
ここで、第1の長孔45aは、回路ケース4の第1の面4aと第2の面4bの境界線47(図5(A)参照)が延びる方向と直交する方向V1(回路ケース4の第1の面4aに向かう方向)に長径を持つ長孔(第1の長孔に対応)として形成され、第2〜第4の長孔45b、45c、45dは、第1の長孔45aの長径方向と直交する方向V2(交差する方向の一例)に長径をもつ長孔(第2の長孔に対応)として形成されている。また、第1及び第2の長孔45a、45bは、対応する第1及び第2の突起43a、43bの径(幅)と同じかそれ以下の短径をもつ長孔として形成されている。
【0034】
第1〜第4の長孔45a、45b、45c、45dは、それぞれ対応する第1〜第4の突起43a、43b、43c、43dに嵌入され、これによりフレキシブル基板46は、回路ケース4の第2の面4bに取り付けられる。
【0035】
図7は、フレキシブル基板46を第2の面4bに取り付けた状態における部分拡大図である。同図に示すように、第1〜第4の長孔45a、45b、45c、45dの長径は、それぞれ対応する第1〜第4の突起43a、43b、43c、43dの径よりも大きくなっている。
【0036】
2.取り付け手順
以下、回路基板42から延設されたフレキシブル基板46を第2の面4bに取り付ける手順について図8(A)、図9(A)〜図9(D)を用いて説明する。図8(A)は、一部の構成を省略した図1のB−B’断面模式図であり、図9(A)〜図9(D)は、一部の構成を省略した図1のC−C’断面模式図である。なお図8(A)、図9(A)〜図9(D)においては、断面状態を明確にするためフレキシブル基板46のみにハッチングを付けている。また、図8(A)、図9(A)〜図9(D)において、点線で示したフレキシブル基板46は嵌入前の状態を示し、実線で示したフレキシブル基板46は嵌入後の状態を示す。
【0037】
まず、図8(A)に示すように、フレキシブル基板46を、回路ケース4の第1の面4aと第2の面4bの境界付近を支点として曲げ、第1の長孔45aを、回路ケース4の第2の面4bに設けられた第1の突起43aに嵌入させる。
【0038】
ここで、仮に、第1の長孔45aの長径を第1の突起43aの径と同じかそれ以下とした場合には、図8(B)に示すように、第1の長孔45aを第1の突起43aに嵌入させる途中で、第1の長孔45aの一端が第1の突起43aに引っ掛かってしまう。これは、フレキシブル基板46が回路ケース4の第1の面4aから延設されているため、第1の長孔45aを、第2の面4aの真上方向から第1の突起43aに嵌入させることができないからである。
【0039】
そこで、本実施形態では、第1の長孔45aを、回路ケースの第1の面4aに向かう方向に長径をもつ長孔として形成している。すなわち、図7(A)に示すように、第1の長孔45aを第1の突起43aに嵌入させる際に、第1の長孔45aの長径MA1の軌跡TRが、第1の突起43aと重ならないような長径MA1を持つ長孔として第1の長孔45aを形成している。これにより、第1の面4aに取り付けられた回路基板42から延設されたフレキシブル基板46の第1の長孔45aを、傾斜面である第2の面4bに設けられた第1の突起43aに嵌入させる際に、第1の長孔45aが第1の突起43aに引っ掛かってしまうことを防止することができ、第1の長孔45aを第1の突起43aに容易に嵌入させることができる。
【0040】
図9(A)は、第1の長孔45aを第1の突起43aに嵌入させた場合のフレキシブル基板46の状態を示す。ここで、第1の長孔45aは、第1の突起43aの径以下の短径MIをもつ長孔として形成されているため、第1の長孔45aを第1の突起43aに嵌入させたときに、フレキシブル基板46を図8(A)に示す状態で固定することができる。第1の長孔45aの短径を第1の突起43aの径以下とすることは、特に、第2の面4bが第1の面4aに対して斜め下方向に傾斜している場合に有効である。
【0041】
次に、図9(B)に示すように、第1の長孔45aが第1の突起43aに嵌入された状態で、フレキシブル基板46を第1の長孔45aが設けられた位置を支点として曲げ、第2の長孔45bを第2の突起43bに嵌入させる。次に、図9(C)に示すように、フレキシブル基板46を第1の長孔45が設けられた位置を支点として曲げ、第3の長孔45cを第3の突起43cに嵌入させる。最後に、図9(D)に示すように、フレキシブル基板46を第2の長孔45bが設けられた位置を支点として曲げ、第4の長孔45dを第4の突起43dに嵌入させる。
【0042】
ここで、第2〜第4の長孔45b、45c、45dは、それぞれ第1の長孔45aの長径方向と直交する方向に長径をもつ長孔として形成されている。すなわち、第2〜第4の長孔45b、45c、45dをそれぞれ第2〜第4の突起43b、43c、43dに嵌入させる際に、第2〜第4の長孔45b、45c、45dの長径MA2、MA3、MA4の軌跡が、それぞれ第2〜第4の突起43b、43c、43dと重ならないような長径MA2、MA3、MA4を持つ長孔として第2〜第4の長孔45b、45c、45dを形成している。これにより、第2〜第4の長孔45b、45c、45dを、それぞれ第2〜第4の突起43b、43c、43dに嵌入させる際に、第2〜第4の長孔45b、45c、45dが第2〜第4の突起43b、43c、43dに引っ掛かってしまうことを防止することができ、各長孔を対応する突起に容易に嵌入させることができる。
【0043】
また、第2の長孔45bは、第2の突起43bの径以下の短径をもつ長孔として形成されているため、第2の長孔45bを第2の突起43bに嵌入させたときに、フレキシブル基板46を図8(B)に示す状態で固定することができる。なお、第3及び第4の長孔45c、45dについても、それぞれ第3及び第4の突起43c、43dの径以下の短径をもつ長孔として形成するようにしてもよい。
【0044】
なお上記記載では、第1の長孔45aを第1の突起43aに嵌入させた後に、第2の長孔45b、第3の長孔45c、第4の長孔45dの順で、それぞれ対応する突起に嵌入させる例について説明したが、第2の長孔45b、第4の長孔45d、第3の長孔45cの順で突起に嵌入させるようにしてもよいし、第3の長孔45c、第2の長孔45b、第4の長孔45dの順で突起に嵌入させるようにしてもよい。
【0045】
このように、本実施形態では、第1の長孔45aを、第1の面4aと第2の面4bの境界線47が延びる方向と直交する方向に長径を持つ長孔として形成し、第2〜第4の長孔45b、45c、45dを、第1の長孔45aの長径方向と直交する方向に長径をもつ長孔として形成し、第1の長孔45を第1の突起43aに嵌入させた後に、第2〜第4の長孔45b、45c、45dをそれぞれ第2〜第4の突起43b、43c、43dに嵌入させることで、フレキシブル基板46を傾斜面である第2の面4bに容易に取り付けることができる。また、第1及び第2の長孔45a、45bを、対応する第1及び第2の突起43a、43bの径以下の短径をもつ長孔として形成することで、フレキシブル基板46を傾斜面である第2の面4bに固定することができる。
【0046】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
【0047】
例えば、上記実施形態では、第1の面4aに取り付けられた回路基板42から延設されたフレキシブル基板46を第2の面4bに取り付ける場合を例にとり説明したが、回路基板42もフレキシブル基板として、本発明を、第1の面に取り付けられた第1のフレキシブル基板から延設された第2のフレキシブル基板を、第1の面に対して傾斜する第2の面に取り付ける場合に適用するようにしてもよい。また、回路基板42とフレキシブル基板46とを一体的に構成して、本発明を、一端側が第1の面に取り付けられたフレキシブル基板の他端側を、第1の面に対して傾斜する第2の面に取り付ける場合に適用するようにしてもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、第2の面が第1の面に対して斜め下方向に傾いている場合を例にとり説明したが、本発明を、第2の面が第1の面に対して斜め上方向に傾いている場合に適用するようにしてもよい。
【0049】
また、上記実施形態では、第1の長孔の長径方向と直交する方向に長径をもつ長孔として形成される第2の長孔の数を3つとした場合について説明したが、第2の長孔の数は任意である。
【0050】
また、上記実施形態では、フレキシブル基板の取り付け構造を、腕時計に適用する場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限らず、これ以外の電子機器用のフレキシブル基板の取り付け構造として用いることができる。
【符号の説明】
【0051】
1 腕時計、2 時計ケース(外装ケース)、3 太陽電池、4 回路ケース、4a 第1の面、4b 第2の面、5 電気泳動表示パネル、7 透明カバー、9 裏蓋、10 操作ボタン、11 操作ボタン、12 スイッチ部、22 太陽電池受け部、42 回路基板、43 突起、43a 第1の突起、43b 第2の突起、43c 第3の突起、43d 第4の突起、44 アンテナ、45 長孔、45a 第1の長孔、45b 第2の長孔、45c 第3の長孔、45d 第4の長孔、46 フレキシブル基板、47 境界線、50 表示部、52 パネル枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の面に取り付けられた部材から延設されたフレキシブル基板を、前記第1の面に対して傾斜する第2の面に取り付けるフレキシブル基板の取り付け構造であって、
前記第2の面には、複数の突起が設けられ、
前記フレキシブル基板には、前記複数の突起に対応する複数の長孔が設けられ、
前記複数の長孔のいずれか1つの長孔は、前記第の1面に向かう方向に長径をもつ第1の長孔として形成され、
前記複数の長孔の他の長孔は、前記第1の長孔の長径方向と交差する方向に長径をもつ第2の長孔として形成され、
前記フレキシブル基板は、前記1及び第2の長孔がそれぞれ対応する前記突起に嵌入されることによって前記第2面に取り付けられるフレキシブル基板の取り付け構造。
【請求項2】
請求項1において、
前記第2の長孔は、前記第1の長孔の長径方向と直交する方向に長径をもつ長孔として形成されるフレキシブル基板の取り付け構造。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記第1の長孔は、前記第1の面と前記第2の面の境界領域が延びる方向と直交する方向に長径をもつ長孔として形成されるフレキシブル基板の取り付け構造。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記第1の長孔は、対応する前記突起の幅以下の短径をもつ長孔として形成されるフレキシブル基板の取り付け構造。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記第2の長孔は、対応する前記突起の幅以下の短径をもつ長孔として形成されるフレキシブル基板の取り付け構造。
【請求項6】
第1の面に取り付けられた部材から延設されたフレキシブル基板を、前記第1の面に対して傾斜する第2の面に取り付けるフレキシブル基板の取り付け方法であって、
前記第2の面には、複数の突起が設けられ、
前記フレキシブル基板には、前記複数の突起に対応する複数の長孔が設けられ、
前記複数の長孔のいずれか1つの長孔は、前記第1の面に向かう方向に長径をもつ第1の長孔として形成され、
前記複数の長孔の他の長孔は、前記第1の長孔の長径方向と交差する方向に長径をもつ第2の長孔として形成され、
前記第1の長孔を、対応する前記突起に嵌入するステップと、
前記第1の長孔が対応する前記突起に嵌入された状態で、前記第2の長孔を、対応する前記突起に嵌入するステップとを有するフレキシブル基板の取り付け方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−192770(P2011−192770A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−57092(P2010−57092)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】