説明

ブラシロールを用いた金属帯の洗浄方法

【課題】ブラシロールを用いて金属帯の表面の洗浄を行う方法において、洗浄品質の安定化に優れた金属帯の洗浄方法を提供する。
【解決手段】ブラシロール駆動モータの負荷電流の実績値Irと目標値Ioとの偏差ΔIの絶対値|ΔI|に対して、第1閾値ΔI1と、第1閾値ΔI1より小さい第2閾値ΔI2が定められており、|ΔI|≧ΔI1である場合は下ブラシロール42の圧下位置を調整し、ΔI1>|ΔI|である場合はブラシ前リンガーロール30又はブラシ後リンガーロール50の高さ位置を調整することによって、ブラシロール駆動モータの負荷電流Irを所定の範囲(Io±ΔI2)に制御するようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシロールを用いた金属帯の洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、金属帯の表面洗浄をブラシロールによって行う金属帯の洗浄設備においては、洗浄品質の安定化を図ることを目的に、一定回転数で回転するブラシロールの駆動モータの負荷電流が所望の値となるように、ウォームジャッキや油圧シリンダーで構成されるブラシロール圧下装置によってブラシロールの圧下位置を調整して、ブラシロール駆動モータの負荷電流を制御している。
【0003】
その際に、ブラシロール駆動モータの負荷電流を高精度に制御するためには、ブラシロールの圧下位置の変化によって生じるブラシロール駆動モータの負荷電流の過剰な変化を小さくすることを目的に、ブラシロール圧下装置によるブラシロールの圧下位置変更速度を低速にしたり、ブラシロール圧下装置によるブラシロールの圧下位置制御を高精度化することが必要であった。そのため、これらの方法では、ブラシ圧下装置の圧下位置変更速度が低速であることから、ブラシロールの圧下位置の変更に時間が掛かり、洗浄不足によるロスが多くなったり、あるいは、高精度な圧下位置制御を行うために高価な機器が必要となり、設備コストが高くなるという問題があった。
【0004】
そこで、ブラシロール駆動モータの負荷電流の実績値(又は、電力の実績値)と目標値との偏差が所定の許容範囲に収束するように、ブラシロールの圧下位置を制御することが一般に行なわれている(例えば、特許文献1又は特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平6−000464号公報
【特許文献2】特開平6−246633号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記特許文献1又は特許文献2の技術において、洗浄品質の安定化を目的に上記の許容範囲を狭くすると、ブラシロール圧下装置がブラシロールの開放(ロール開度を広げる)と圧下(ロール開度を狭める)を繰り返す現象(ハンチング)を起こし、それに伴ってブラシロール駆動モータの負荷電流もハンチングを起こしてしまうため、これを防止する目的で上記の許容範囲を拡大し洗浄品質のバラツキをある程度許容せざるを得なかった。また、上記の許容範囲を拡大することは、ブラシロールの磨耗のバラツキが大きくなり、ブラシロールの寿命予測が困難になって、ロール交換のタイミングが遅れ、洗浄品質が悪化するという問題もあった。
【0006】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ブラシロールを用いて金属帯の表面の洗浄を行う方法において、洗浄品質の安定化に優れた金属帯の洗浄方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ブラシロール駆動モータの負荷電流がハンチングを起こしてしまうために許容範囲を狭くできないのは、ブラシロールの圧下位置の変化によって生じるブラシロール駆動モータの負荷電流の変化率(ブラシロールの圧下位置の単位変化量に対するブラシロール駆動モータの負荷電流の変化量)が大きいからである。これに対して、発明者らは、通常ブラシロールに近接して配置されているリンガーロールの高さ位置の変化によってもブラシロール駆動モーターの負荷電流が変化し、その際の負荷電流の変化率は、ブラシロールの圧下位置の変化による負荷電流の変化率に比べて小さいことに着目し、負荷電流の実績値と目標値との偏差が大きい範囲ではブラシロールの圧下位置の調整によって負荷電流を制御し、負荷電流の実績値と目標値との偏差が小さい範囲ではリンガーロールの高さ位置の調整によって負荷電流を制御することで、ハンチングの発生を回避しながら、ブラシロール駆動モータの負荷電流を所望の範囲に収束させることができるとの考えに至った。
【0008】
上記の考え方に基づいて、本発明は以下の特徴を有している。
【0009】
[1]金属帯の表面にブラシロールを圧下し、該ブラシロールをブラシロール駆動モータによって一定回転数で回転駆動させて金属帯の表面を洗浄するとともに、前記ブラシロールに近接して配置されたリンガーロールによって金属帯の表面の液体を絞り取る金属帯の洗浄方法において、
前記ブラシロール駆動モータの負荷電流の実績値と目標値との偏差の絶対値に対して、第1閾値と、該第1閾値より小さい第2閾値を定めておき、前記偏差の絶対値が第1閾値以上である場合は前記ブラシロールの圧下位置を調整し、前記偏差の絶対値が第1閾値未満である場合は前記リンガーロールの高さ位置を調整することによって、前記偏差の絶対値が第2閾値以内となるように前記負荷電流を制御することを特徴とするブラシロールを用いた金属帯の洗浄方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明を用いれば、ブラシロール駆動モータの負荷電流を高精度で制御可能となるので、金属帯の洗浄品質の安定化が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の一実施形態を以下に述べる。
【0012】
図1は、この実施形態において使用する金属帯の洗浄設備である。金属帯10を酸洗するためのHNO3酸洗槽20の出側に、金属帯10に付着した酸洗液を絞るためのブラシ前リンガーロール30と、金属帯1の表面を洗浄するためのブラシロール40と、金属帯10に付着したブラシスプレー液を絞るためのブラシ後リンガーロール50と、金属帯10の表面にリンスを施すためのリンス装置60とが順次設置されている。
【0013】
ブラシロール40は、上ブラシロール41と下ブラシロール42を備えており、それぞれ、上ブラシロール駆動モータ43と下ブラシロール駆動モータ44によって、金属帯10の進行方向と反対方向に一定回転速度で回転駆動している。そして、上ブラシロール41の高さ位置は固定されているとともに、下ブラシロール42は、電動ウォームジャッキよりなるブラシロール圧下装置45の駆動によって昇降するようになっており、これによって、下ブラシロール42の圧下位置を調整して、上ブラシロール41及び下ブラシロール42の金属帯10への圧下量を変更できるようになっている。なお、ブラシロール圧下装置45の駆動は、ブラシロール昇降用モータ46によって行われる。
【0014】
ブラシ前リンガーロール30は、上リンガーロール31と下リンガーロール32を備えており、上リンガーロール31には、背圧付与装置35によって所定圧力の背圧が付与されているとともに、下リンガーロール32は、電動ウォームジャッキよりなるリンガーロール位置調整装置33の駆動によって昇降するようになっている。これによって、上リンガーロール31と下リンガーロール32で金属帯10を所定圧力で挟み込みながら、上リンガーロール31と下リンガーロール32を一体として、その高さ位置を変更できるようになっている。なお、リンガーロール位置調整装置33の駆動は、リンガーロール昇降用モータ34によって行われる。
【0015】
同様に、ブラシ後リンガーロール50は、上リンガーロール51と下リンガーロール52を備えており、上リンガーロール51には、背圧付与装置55によって所定圧力の背圧が付与されているとともに、下リンガーロール52は、電動ウォームジャッキよりなるリンガーロール位置調整装置53の駆動によって昇降するようになっている。これによって、上リンガーロール51と下リンガーロール52で金属帯10を所定圧力で挟み込みながら、上リンガーロール51と下リンガーロール52を一体として、その高さ位置を変更できるようになっている。なお、リンガーロール位置調整装置53の駆動は、リンガーロール昇降用モータ54によって行われる。
【0016】
そして、この実施形態においては、上ブラシロール駆動モーター43、下ブラシロール駆動モーター44のいずれか一方あるいは両者の負荷電流について、その実績値Irと目標値Ioとの偏差ΔIの絶対値|ΔI|に対して、第1閾値ΔI1と、第1閾値ΔI1より小さい第2閾値ΔI2が定められており、|ΔI|≧ΔI1である場合は下ブラシロール42の圧下位置を調整し、ΔI1>|ΔI|である場合はブラシ前リンガーロール30又はブラシ後リンガーロール50の高さ位置を調整することによって、ブラシロール駆動モーターの負荷電流Irを所定の範囲(Io±ΔI2)に制御するようにしている。
【0017】
前記特許文献1又は特許文献2に記載の技術のように、ブラシロール42の圧下位置の調整のみによってブラシロール駆動モータ43、44の負荷電流を制御しようとした場合、ブラシロール42の圧下位置の変化によって生じるブラシロール駆動モータ43、44の負荷電流の変化率が大きいために、負荷電流の実績値Irと目標値Ioとの偏差ΔIの許容範囲を小さくすると、偏差ΔIをその許容範囲に収束させることが困難となり、負荷電流Irのハンチングを引き起こす危険性が高い。そのために、偏差ΔIの許容範囲を広く設定せざるを得ない。
【0018】
これに対して、この実施形態においては、リンガーロール30、50の高さ位置の変化によるブラシロール駆動モーター43、44の負荷電流の変化率が、ブラシロール42の圧下位置の変化によるブラシロール駆動モーター43、44の負荷電流の変化率に比べて小さいことに着目し、負荷電流の実績値Irと目標値Ioとの偏差ΔIが大きい範囲(すなわち、|ΔI|≧ΔI1である範囲)では、負荷電流の変化率が大きいブラシロール42の圧下位置の調整によって負荷電流を制御し、負荷電流の実績値Irと目標値Ioとの偏差ΔIが小さい範囲(すなわち、ΔI1>|ΔI|である範囲)では、負荷電流の変化率が小さいリンガーロール30、50の高さ位置の調整によって負荷電流を制御するようにしているので、偏差ΔIの許容範囲を狭く設定した場合でも、ハンチングの発生を回避することができ、ブラシロール駆動モーターの負荷電流Irを所望の範囲(Io±ΔI2)に的確に収束させることが可能となる。例えば、従来に比べて、偏差ΔIの許容範囲を約1/10に縮小することが可能となる。
【0019】
その結果、金属帯10の全長に渡って良好な洗浄品質を安定して得ることができるようになる。
【0020】
なお、リンガーロール30、50の高さ位置の変化によってブラシロール駆動モータ43、44の負荷電流が変化するメカニズムを図2に基づいて説明する。
【0021】
図2(a)は、金属帯10が水平に進行している状態、すなわち、ブラシ前リンガーロール30、ブラシロール40、ブラシ後リンガーロール50が基準位置となっている状態を示している。これに対して、図2(b)は、ブラシ前リンガーロール30の高さ位置を上昇させた状態を示している。このように、ブラシ前リンガーロール30の高さ位置を上昇させると、ブラシロール40に対する金属帯10の進入角度が上方に傾き、その結果、金属帯10と接触する上ブラシロール41の接触領域が増加し、それに伴って上ブラシロール駆動モータ43の負荷電流が上昇することになる。
【0022】
その際、リンガーロール30の高さ位置の変化による上ブラシロール駆動モータ43の負荷電流の変化は、ブラシロール40に対する金属帯10の進入角度の変化による接触領域の変化に基づく間接的なものであるので、その際の変化率(単位位置変化当りの負荷電流の変化量)は比較的小さいものとなる。一方、下ブラシロール42の圧下位置の変化による上ブラシロール駆動モータ43の負荷電流の変化は、ブラシロール41、42の圧下量の変化による接触圧力の変化に基づく直接的なものであるので、その際の変化率(単位位置変化当りの負荷電流の変化量)は大きなものとなる。
【0023】
なお、図2は、ブラシ前リンガーロール30の高さ位置を変化させた場合を示しているが、ブラシ後リンガーロール50の高さ位置を変化させることでも同様の効果を得ることができる。
【0024】
また、この実施形態においては、上ブラシロール41と下ブラシロール42を備えたブラシロール40が配置されているが、図3に示すように、上バックアップロール71と下ブラシロール72を備えた第1ブラシロール70と、上ブラシロール81と下バックアップロール82を備えた第2ブラシロール80とが配置させている場合でも、本発明を適用することができる。その際には、第1ブラシロール70に対しては、ブラシ前リンガーロール30で対応し、第2ブラシロール80に対しては、ブラシ後リンガーロール50で対応することになる。
【0025】
なお、図3において、73は上バックアップロール駆動モータ、74は下ブラシロール駆動モータ、75はブラシロール圧下装置、76はブラシロール昇降用モータであり、83は上ブラシロール駆動モータ、84は下バックアップロール駆動モータ、85はブラシロール圧下装置、86はブラシロール昇降用モータである。
【実施例】
【0026】
本発明の実施例を以下に述べる。
【0027】
図1に示した金属帯の洗浄設備を使用して、前記の実施形態のように、下ブラシロール42の圧下位置の調整とブラシ前リンガーロール30の高さ位置の調整によって上ブラシロール駆動モータ43の負荷電流を制御しながら金属帯10の洗浄を行ったものを本発明例とし、下ブラシロール42の圧下位置の調整のみによって上ブラシロール駆動モータ43の負荷電流を制御しながら金属帯1の洗浄を行った場合を比較例とした。
【0028】
ここで、金属帯10は、SUS430の冷延鋼帯であり、板幅は1300mm、板厚は当初1.0mmで途中から1.5mmに変化している。また、ブラシロール40の回転速度は1500rpmである。
【0029】
そして、本発明例では、上ブラシロール駆動モータ43の負荷電流の目標値Ioを10Aとし、第1閾値ΔI1=3A、第2閾値ΔI2=1Aとして、負荷電流Irの許容範囲を10A±1Aとした。
【0030】
一方、比較例では、負荷電流Irの許容範囲を10A±1Aとした場合を比較例1とし、負荷電流Irの許容範囲を10A±3Aとした場合を比較例2とした。
【0031】
まず、比較例1においては、図5に示すように、上ブラシロール駆動モータ43の負荷電流Irが7.5A〜12.5Aの間で変動を繰り返し(ハンチングを起こし)、鋼帯全長に渡る均一な洗浄効果が期待できない。
【0032】
また、比較例2においては、図6に示すように、許容範囲が広いことから上ブラシロール駆動モータ43の負荷電流Irのハンチングは生じていないが、板厚が1.0mmの部分では負荷電流Irが約8A、板厚が1.2mmの部分では負荷電流Irが約12Aとなっており、本来望ましい許容範囲である10A±1A(すなわち、9A〜11A)からは外れて制御されている。
【0033】
これに対して、本発明例では、図4に示すように、まず、1.0mm厚の鋼帯が通過している際に、上ブラシロール駆動モータ43の負荷電流Irの目標値との偏差が第1閾値ΔI1以上となっている場合には、下ブラシロール42の圧下位置を調整し、負荷電流Irの目標値との偏差が第1閾値ΔI1となった時点(図中、A点)で、ブラシ前リンガーロール30の高さ位置の調整に切り替え、負荷電流Irが所望の値になった時点(図中、B点)で、ブラシ前リンガーロール30の高さ位置を固定している。そして、鋼帯が1.2mm厚に変化した時点(図中、C点)において負荷電流Irが急上昇した際に、上ブラシロール駆動モータ43の負荷電流Irの目標値との偏差が第1閾値ΔI1以上となっている場合には、下ブラシロール42の圧下位置を調整し、負荷電流Irの目標値との偏差が第1閾値ΔI1となった時点(図中、E点)で、ブラシ前リンガーロール30の高さ位置の調整に切り替え、負荷電流Irが所望の値になった時点(図中、F点)で、ブラシ前リンガーロール30の高さ位置を固定している。
【0034】
この結果、途中で鋼帯の板厚が変化した場合も含めて、鋼帯のほぼ全長に渡ってブラシロール駆動モータの負荷電流Irが所望の許容範囲である10A±1Aに収まっている。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態において使用する金属帯の洗浄設備の説明図である。
【図2】本発明の一実施形態における負荷電流の変化を説明するための説明図である。
【図3】本発明の一実施形態において使用する他の金属帯の洗浄設備の説明図である。
【図4】本発明例の結果を示すグラフである。
【図5】比較例1の結果を示すグラフである。
【図6】比較例2の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
【0036】
10 金属帯
20 酸洗槽
30 ブラシ前リンガーロール
31 上リンガーロール
32 下リンガーロール
33 リンガーロール位置調整装置
34 リンガーロール昇降用モータ
40 ブラシロール
41 上ブラシロール
42 下ブラシロール
43 上ブラシロール駆動モータ
44 下ブラシロール駆動モータ
45 下ブラシロール位置調整装置
46 ブラシロール昇降用モータ
50 ブラシ後リンガーロール
51 上リンガーロール
52 下リンガーロール
53 リンガーロール位置調整装置
54 リンガーロール昇降用モータ
60 リンス装置
70 第1ブラシロール
71 上バックアップロール
72 下ブラシロール
73 上バックアップ駆動モータ
74 下ブラシロール駆動モータ
75 下ブラシロール位置調整装置
76 ブラシロール昇降用モータ
80 第2ブラシロール
81 上ブラシロール
82 下バックアップロール
83 上ブラシロール駆動モータ
84 下バックアップロール駆動モータ
85 上ブラシロール位置調整装置
86 ブラシロール昇降用モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属帯の表面にブラシロールを圧下し、該ブラシロールをブラシロール駆動モータによって一定回転数で回転駆動させて金属帯の表面を洗浄するとともに、前記ブラシロールに近接して配置されたリンガーロールによって金属帯の表面の液体を絞り取る金属帯の洗浄方法において、
前記ブラシロール駆動モータの負荷電流の実績値と目標値との偏差の絶対値に対して、第1閾値と、該第1閾値より小さい第2閾値を定めておき、前記偏差の絶対値が第1閾値以上である場合は前記ブラシロールの圧下位置を調整し、前記偏差の絶対値が第1閾値未満である場合は前記リンガーロールの高さ位置を調整することによって、前記偏差の絶対値が第2閾値以内となるように前記負荷電流を制御することを特徴とするブラシロールを用いた金属帯の洗浄方法。

【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−200002(P2006−200002A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−12784(P2005−12784)
【出願日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(000001258)JFEスチール株式会社 (8,589)
【Fターム(参考)】