説明

ブロック塀およびその施工方法

【課題】 閉鎖感がなく、ガーデニングなども可能な高い通気性および装飾性を有するブロック塀およびその施工方法を提供する。
【解決手段】 複数の第1の化粧ブロック111、112、113を水平方向に配列し、その上に配置された、複数の第2の化粧ブロック114、115で管状の第1の格子ブロック131、132を水平方向に挟んで配列し、第1の格子ブロック131、132の上にあって第2の化粧ブロック114、115に接して配置されたコーナー型の第2の格子ブロック141、142と、複数の第3の化粧ブロック118、119で管状の第3の格子ブロック133、134を水平方向に挟んで配列した構造体を第3の格子ブロック133、134が第2の格子ブロック141、142の上をつなぐように、かつ、第3の化粧ブロック118、119が第2の化粧ブロック114、115の上に位置するように配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック塀および格子ブロックを使用したブロック塀およびその施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンクリート化粧ブロックを組積みしたブロック塀は、施工が簡単で低コストのため住宅や工場などの塀として広く使用されている。このブロック塀は、例えば、コンクリート製の基礎上に多数のコンクリート化粧ブロックを芋積みまたは千鳥積みしながら、基礎にあらかじめ所定間隔で立てられている縦筋をコンクリート化粧ブロックの空洞または端部の縦溝に挿通し、かつ適当段ごとに横筋を挿入し、また上下左右の端面に目地モルタルを付けて化粧ブロック同士を接合し、縦筋の挿通空洞および横筋の挿入溝にそれぞれコンクリート又はモルタルを充填して造られる。そして、化粧ブロックに設けた縦筋挿通用縦孔に縦筋を挿通して縦孔の壁面と縦筋との間に空隙を形成し、上下左右に隣接する化粧ブロックを弾性接着剤で接合して強度補強する構成が提案されている(たとえば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−262870号公報((0003)、(0004)〜(0005)、図4、図5など)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1などに示されている従来のブロック塀は、雨水や酸化対策など強度の点では問題ないが、閉鎖感が強く、また、屋外との通気性や装飾性について考慮がされていない。このため、化粧ブロック材に装飾性を加味した通気孔を形成した化粧ブロック材を所々に配置することも行われているが、閉鎖感という課題は解消されない。
【0004】
本発明はこのような課題を解決するもので、閉鎖感がなく、ガーデニングなども可能な高い通気性および装飾性を有するブロック塀およびその施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載のブロック塀は、化粧ブロックを積み上げて開口部を備えるようにしたブロック塀であって、前記開口部の上部内側に格子ブロックを設け、前記格子ブロックに横方向の鉄筋を挿通させて、前記開口部両側の前記化粧ブロック内に延出させたことを特徴とする。
また、本発明のブロック塀の施工方法は、請求項2に記載の通り、化粧ブロックを積み上げて構成される開口部を備えたブロック塀の施工方法であって、前記化粧ブロックを凹状に積み上げて前記開口部の下枠側を形成し、積み上げられた前記化粧ブロックの上部両側間をつなぐようにして格子ブロックを配設し、前記化粧ブロックの上部両側間に前記格子ブロックを通して横方向に鉄筋を設けることを特徴とする。
また、請求項3に記載のブロック塀の施工方法は、請求項2に記載のブロック塀の施工方法において、前記横方向の鉄筋は、予め前記格子ブロックに挿通されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載のブロック塀の施工方法は、請求項2又は3に記載のブロック塀の施工方法において、前記開口部の両側の上下方向に、更に、前記格子ブロックを積み上げるとともに、積み上げられた前記格子ブロックと、前記開口部両側の前記化粧ブロックとの間に縦方向に鉄筋を設けるようにすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ブロック塀に開口を設けるとともに、その内側に窓枠状に格子ブロックを設けることにより、無味乾燥なブロック塀にその強度を保ったままアクセントを与え、さらに閉鎖感を解消することができる。
また、格子ブロックに草花などを飾ることによりガーデニングなども可能となり、しかも窓により高い通気性を持たせることができる。したがって、ブロック塀としてのグレードを高く維持することができる。
また、施工方法も従来の施工方法とほとんど変わらない簡単な方法で行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の第1の実施の形態によるブロック塀は、化粧ブロックを積み上げて開口部を備えるようにしたブロック塀であって、前記開口部の上部内側に格子ブロックを設け、前記格子ブロックに横方向の鉄筋を挿通し、前記開口部両側の前記化粧ブロック内に延出したものである。本実施の形態によれば、ブロック塀に開口部を設けた場合でも、ブロック塀全体の強度を低下させることがない。また、格子ブロック内に鉄筋を挿通したため、開口部の上部内側に表れる化粧ブロックの端面を隠すことができるので、化粧ブロックの端面を美的に処理等する必要がない。尚、格子ブロックは、開口部の上部内側だけでなく、内側全部に設けるようにしてもよい。
格子ブロックに挿通される横方向の鉄筋は、開口部両側の化粧ブロックに挿通できる形状、長さであれば特に制限はない。尚、格子ブロックの両端面から20〜40cmの範囲で鉄筋が延出されることが好ましい。
また、格子ブロックの大きさについては特に制限はないが、化粧ブロックの縦方向及び又は横方向の寸法よりも短い格子ブロックを使用し、化粧ブロックと同じモルタル等により接合することが好ましい。開口部の印象が際立ち、しかも、化粧ブロックと同じ材料により接合することで、開口部と、ブロック塀全体との質感や色合い等の統一を図ることができるからである。
また、横方向に配置される格子ブロックは断面口字型の管状ブロックとすることが好ましい。これにより、各格子ブロックと周囲の化粧ブロックとの接触面積を大きくすることができるので、ブロック塀の強度を保ちつつ積み重ね施工を簡単に行うことができる。また、縦方向に格子ブロックを配置する場合には、断面コ字型のコーナー型化粧ブロックとすることが好ましい。これにより、各格子ブロックと周囲の化粧ブロックとの接触面積を大きくすることができるので、開口部を備えたブロック塀の強度を高めることができる。
尚、前記格子ブロックは、開口の少なくとも内側に配置されればよく、前記格子ブロックの一部が前記化粧ブロックにより構成された壁面から突出していてもよい。
また、本実施の形態によるブロック塀を構成する化粧ブロック及び/又は格子ブロックは、ショット加工されることが好ましい。これにより、格調の高いブロック塀とすることができるからである。また、ブロック塀の開口部に、アルミ等の格子状物を嵌め込むようにすれば、従来の金属製のフェンスの代用としても利用することができる。
尚、本実施の形態によるブロック塀は、既存のブロック塀を利用しても造ることができる。
また、本発明の第2の実施の形態によるブロック塀の施工方法は、化粧ブロックを積み上げて開口部を備えるようにしたブロック塀の施工方法であって、前記化粧ブロックを凹状に積み上げて前記開口部の下枠側を形成し、積み上げられた前記化粧ブロックの上部両側間をつなぐようにして格子ブロックを配設し、前記化粧ブロックの上部両側間に前記格子ブロックを通して横方向に鉄筋を設けるものである。本実施の形態によれば、開口部の上部内側に化粧ブロックの側面が表れることがないので、この側面を切削等の処理する必要がない。しかも、開口を有するブロック塀の強度を保ったまま、閉鎖感がなく、ガーデニングなども可能な構成にすることができる。尚、格子ブロックは、開口部の上部内側だけでなく、内側全部に設けるようにしてもよい。
また、横方向に配置される格子ブロックは断面口字型の管状ブロックとすることが好ましい。これにより、各格子ブロックと周囲の化粧ブロックとの接触面積を大きくすることができるので、ブロック塀の強度を保ちつつ積み重ね施工を簡単に行うことができる。また、縦方向に格子ブロックを配置する場合には、断面コ字型のコーナー型化粧ブロックとすることが好ましい。これにより、各格子ブロックと周囲の化粧ブロックとの接触面積を大きくすることができるので、開口部を備えたブロック塀の強度を高めることができる。
また、本発明の第3の実施の形態によるブロック塀の施工方法は、第2の実施の形態において、前記横方向の鉄筋は、予め前記格子ブロックに挿通されたものである。本実施の形態によれば、後から鉄筋を挿通する必要がないため施工が容易になる。尚、鉄筋は、格子ブロックに挿通されていれば特に制限はないが、鉄筋の周囲にモルタル等が充填されていることが好ましい。また、更に、前記横方向の鉄筋を、予め、前記化粧ブロック側に折り曲げておいて、開口部両側の前記化粧ブロックに挿入、或いは、前記化粧ブロックの側方向に配置し、必要に応じてモルタル等により固定すれば、施工が極めて容易となる。また、ブロック塀の補強にもつながる。
また、本発明の第4の実施の形態によるブロック塀の施工方法は、第2又は第3の実施の形態において、前記開口部の両側に、更に、他の前記格子ブロックを積み上げるとともに、積み上げられた前記格子ブロックと、前記開口部両側の前記化粧ブロックとの間に縦方向に鉄筋を設けたものである。本実施の形態によれば、積み上げられた格子ブロックの強度の向上を図ることができ、しかも、この鉄筋は、格子ブロックにより隠されるため美観も優れる。
【実施例】
【0008】
以下本発明の実施例について図面とともに詳細に説明する。
図1は本発明の実施例におけるブロック塀の全体構成を示す外観斜視図である。ブロック塀10は、コンクリートや樹脂製の化粧ブロック11を芋積みや千鳥積みなどにより縦横に積み上げた構成であり、その一部の化粧ブロック11を枠体12で置換して構成される。枠体12は、図2に示すように、中心に貫通孔130を有する断面が口字型の格子ブロック13が水平方向の上下に配列され、両側部には図3に示すような凹部140を有する断面がコ字型の格子ブロック14が配列され、格子ブロック13および格子ブロック14で囲まれた中央部には開口15が形成されている。
断面が口字型の格子ブロック13および断面がコ字型の格子ブロック14の大きさは特に規定されないが、化粧ブロック11の大きさより小さい関係に保たれることが好ましい。たとえば、断面が口字型の格子ブロック13は、貫通孔131の軸方向の長さLが、化粧ブロック11の長さLより小さいL/2に形成され、格子ブロック13を長さ方向に2つ連結させたときの長さが化粧ブロック11の長さLと等しくなるように形成される。また、高さHは化粧ブロック11の高さHより小さいH/2に形成される。同様に、断面がコ字型の格子ブロック14は、凹部140の軸方向の長さLが化粧ブロック11の高さHと等しいL=Hに形成される。高さHは化粧ブロック11の長さLより小さいL/4、すなわち、格子ブロック13の軸方向の長さLに対してはL/2に形成される。もちろんこれら以外の大きさであっても良い。
【0009】
つぎに、実施例におけるブロック塀の施工方法を説明する。図4〜図9は施工方法の流れを説明する正面図である。なお、図4〜図9においては、図1における枠体12の周囲部分のみを図示している。その他の部分の化粧ブロック施工方法は周知であるので、説明を省略する。
図4において、まず、枠体12の下側となる化粧ブロック壁を施工する。化粧ブロック壁は、コンクリートや樹脂製の化粧ブロック11を複数個、図4では3個の化粧ブロック111、112、113をその長さ方向に連結させる。このとき、各化粧ブロック111、112、113内の貫通孔に鉄筋21を挿通し、鉄筋21の周囲における化粧ブロック111、112、113内の貫通孔にモルタルを充填して固化させる。
つぎに、図5に示すように、化粧ブロック111の上に化粧ブロック114、化粧ブロック113の上に化粧ブロック115を積み重ね、化粧ブロック112の上に図2に示した断面が口字型の格子ブロック131、132を2つ配置し、格子ブロック131、132の両側を化粧ブロック114と化粧ブロック115で挟んで固定する。格子ブロック131、132の長さLは化粧ブロック112の長さLの1/2であるので、2つの格子ブロック131、132を連結した長さは化粧ブロック112の長さLと等しくなる。また、2つの格子ブロック131、132の高さHは化粧ブロック114、115の高さHの1/2である。
2つの格子ブロック131、132は、図10(a)、(b)に示すように、モルタルやセメントなどの接着剤22で貼り合わされ、同図(c)に示すように、各々の貫通孔130内に鉄筋23、24が挿通され、鉄筋23、24の周りの空間にはモルタル25が充填されている。接着剤22を使用せずにモルタル25で格子ブロック131および格子ブロック132を接着しても良い。格子ブロック131、132に鉄筋23、24を挿通させることにより、ブロック塀10に枠体12を設けても強度が低下することがなく、強度を保つことができる。
なお、鉄筋23、24は、格子ブロック131、132の両側の化粧ブロック114、115内にも延びて挿通するようにしても良い。また、鉄筋23、24は1本でも良い。
つぎに、図6に示すように、化粧ブロック114の上に化粧ブロック116、化粧ブロック115の上に化粧ブロック117を積み重ねる。
つぎに、図7に示すように、格子ブロック131の上に図に示した断面がコ字型の格子ブロック141、格子ブロック132の上に断面がコ字型の格子ブロック142を配置する。格子ブロック141、142はそれぞれその凹部140が化粧ブロック114、116および化粧ブロック115、117側に向くように配置され、図11に示すように、格子ブロック141は化粧ブロック114、116に、格子ブロック142は化粧ブロック115、117にそれぞれ接着剤26により接着される。なお、図11には格子ブロック142および化粧ブロック115、117側を示すが、格子ブロック141および化粧ブロック114、116側も同様である。
化粧ブロック115、117の格子ブロック142側には鉄筋27が挿通され、その周囲にはモルタル28が充填される。接着剤26を使用せずにモルタル28で格子ブロック142と化粧ブロック115、117との接着を行っても良い。
つぎに、図8に示すように、化粧ブロック116の上に更に化粧ブロック118、化粧ブロック117の上に化粧ブロック119を積み重ねる。また、格子ブロック141の上に更に断面がコ字型の格子ブロック143、格子ブロック142の上に更に断面がコ字型の格子ブロック144を積み重ねる。格子ブロック143および格子ブロック144の積み重ねは、図11で説明した格子ブロック142および格子ブロック144の積み重ねと同様にして行われる。図8における化粧ブロック118、119の積み重ねおよび格子ブロック141、142の積み重ねは枠体12の高さを高くしたい場合に行われ、枠体12の開口15の高さを高くしない場合には省略しても良い。
つぎに、図9に示すように、化粧ブロック118および化粧ブロック119の間で、かつ格子ブロック143、144の上に、図2に示した断面が口字型の格子ブロック133、134を2つ連結して配置し、格子ブロック133、134の両側を化粧ブロック118と化粧ブロック119で挟んで固定する。格子ブロック133、134の寸法は格子ブロック131、132と同一である。
2つの格子ブロック133、134は、図12(a)、(b)に示すように、モルタルやセメントなどの接着剤32で貼り合わされ、各々の貫通孔130内に鉄筋29、30が挿通され、鉄筋29、30の周りの空間には図12(c)に示すようにモルタル31が充填されている。鉄筋29、30は、格子ブロック133、134の両側の化粧ブロック118、119内にも延びて挿通しており、その周りの空間には同様にモルタル31が充填されている。したがって、枠体12の強度が大きくなり、枠体12が存在してもブロック塀10の強度が低下することがなく、十分強度を保つことができる。なお、鉄筋29、30は1本でも良い。また、接着剤32を使用せずにモルタル31で格子ブロック133および格子ブロック134を接着しても良い。
以上の工程により、ブロック塀10の一部の化粧ブロックを、断面が口字型の格子ブロック131、132、133、134および断面がコ字型の格子ブロック141、142、143、144により構成され、中央部に開口15が形成された枠体12で置換したブロック塀10が完成する。
ブロック塀10に枠体12を設けることにより、無味乾燥なブロック塀にアクセントを与え、閉鎖感を解消することができる。また、枠体12に草花などを飾ることによりガーデニングなども可能となり、しかも開口15により高い通気性を持たせることができる。したがって、ブロック塀としてのグレードを高く維持することができる。
【0010】
以上の説明では、第1の格子ブロック131、132および第3の格子ブロック133、134として断面口字型の管状ブロックを使用し、第2の格子ブロック141、142および第4の格子ブロック143、144として断面コ字型のコーナー型化粧ブロックを使用した例について説明したが、第1の格子ブロック131、132および第3の格子ブロック133、134として、断面がリング状の円筒形状あるいは断面が多角形状の多角筒状などの管状ブロックを使用しても良い。また、第3の格子ブロック133と134とを一体成型したものを使用してもよい。また、第2の格子ブロック141、142および第4の格子ブロック143、144として、断面の一部が欠如して凹部が形成された円筒形状あるいは多角筒状のコーナー型化粧ブロックを使用しても良い。
また、枠体12の開口15は、通気性を持たせる場合は透孔とするが、防犯上の理由などから開口15を大きくしたくない場合には、小孔を形成した不透明板やガラス板などを開口15に貼り付けても良い。
また、枠体12の大きさは、第1〜第4の格子ブロックの大きさや使用個数を変えることにより自由に変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明によるブロック塀およびその施工方法は、住宅や工場などの敷地を隣家や道路から仕切るためのブロック塀として有用である。特に、ブロック塀でありながら、通気性や装飾性に優れるとともに、ガーデニング用の草木や鉢などを飾ることができるので、住宅地や観光地など景色を損なうことを嫌う地域におけるグレードの高いブロック塀として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施例におけるブロック塀の全体構成を示す外観斜視図
【図2】本発明の実施例におけるブロック塀に使用される管状の格子ブロックの一例を示す斜視図
【図3】本発明の実施例におけるブロック塀に使用されるコーナー型の格子ブロックの一例を示す斜視図
【図4】本発明の実施例におけるブロック塀の施工工程を説明する正面図
【図5】本発明の実施例におけるブロック塀の施工工程を説明する正面図
【図6】本発明の実施例におけるブロック塀の施工工程を説明する正面図
【図7】本発明の実施例におけるブロック塀の施工工程を説明する正面図
【図8】本発明の実施例におけるブロック塀の施工工程を説明する正面図
【図9】本発明の実施例におけるブロック塀の施工工程を説明する正面図
【図10】本発明の実施例におけるブロック塀の枠体下部の施工工程を説明する図で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)はX−X'線断面図
【図11】本発明の実施例におけるブロック塀の枠体側部の施工工程を説明する図で、(a)は正面図、(b)はY−Y'線断面図
【図12】本発明の実施例におけるブロック塀の枠体上部の施工工程を説明する図で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)はZ−Z'線断面図
【符号の説明】
【0013】
10 ブロック塀
11 化粧ブロック
12 枠体
13 断面が口字型の格子ブロック
14 断面がコ字型の格子ブロック
15 開口
22、26、32 接着剤
21、23、24、27、29、30 鉄筋
25、28、31 モルタル
111〜119 化粧ブロック
130 貫通孔
131〜134 断面が口字型の格子ブロック
140 凹部
141〜144 断面がコ字型の格子ブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧ブロックを積み上げて開口部を備えるようにしたブロック塀であって、前記開口部の上部内側に格子ブロックを設け、前記格子ブロックに横方向の鉄筋を挿通し、前記開口部両側の前記化粧ブロック内に延出したことを特徴とするブロック塀。
【請求項2】
化粧ブロックを積み上げて開口部を備えるようにしたブロック塀の施工方法であって、前記化粧ブロックを凹状に積み上げて前記開口部の下枠側を形成し、積み上げられた前記化粧ブロックの上部両側間をつなぐようにして格子ブロックを配設し、前記化粧ブロックの上部両側間に前記格子ブロックを通して横方向に鉄筋を設けることを特徴とするブロック塀の施工方法。
【請求項3】
前記横方向の鉄筋は、予め前記格子ブロックに挿通されたものであることを特徴とする請求項2に記載のブロック塀の施工方法。
【請求項4】
前記開口部の両側に、更に、他の前記格子ブロックを積み上げるとともに、積み上げられた前記格子ブロックと、前記開口部両側の前記化粧ブロックとの間に縦方向に鉄筋を設けることを特徴とする請求項2又は3に記載のブロック塀の施工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−28791(P2006−28791A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−206189(P2004−206189)
【出願日】平成16年7月13日(2004.7.13)
【出願人】(591084584)株式会社よねざわ工業 (1)
【Fターム(参考)】