説明

ブロック玩具

【課題】 形状や大きさの異なる複数種類のブロックを組み合わせたブロック玩具とする場合、形状などの異なる各ブロックの成形製造に手数を要するのみでなく、どのような形状のブロックを組み合わせてブロック玩具のセットとするかなど、製品としてのブロックの組合せが困難となり、ブロックの形状の種類を少なくすると組み合わせて作る対象として形象物の形状変化が乏しくなるという欠点を排除する。
【解決手段】 同一形状の円柱状とした突起部37の複数個を数mmの間隔を隔てて直方体形状の基台31部の上面に有し、基台部31は下方に開口する直方体形状の内部空間を有して他のブロックの突起部37を収納可能とすると共に基台部31の側壁板33により他のブロックの円柱状をした突起部37を挟持可能としたブロック11の複数個を組み合わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定間隔に設ける突起の個数が異なるブロックを用いて種々の形象物を組立可能とするブロック玩具に関するものです。
【背景技術】
【0002】
今日、突起部と受孔を備えた形状の異なる多数のブロックを用い、各ブロックの突起部を他のブロックの受孔に挿入嵌合してブロック相互を結合し、種々の形状として特定の形象物の外観に似せるようにして遊ぶブロック玩具が提供されている。
【0003】
このブロック玩具では、厚みの異なる立方体形状のブロックや円柱形状、半円柱形状などの形状の異なる複数種の形状のブロックを組み合わせるもの(例えば特許文献1)や複数の孔とこの孔に貫通するように嵌合させることのできる棒状体を組み合わせるもの(例えば特許文献2)などがある。
【0004】
そして、このような従来のブロック玩具は、各ブロックの大きさとして最も短い辺や径の長さが1cm乃至数cmと大きく、多数のブロックを組み合わせて種々の形象物の形状に似せる場合、同一形状のブロックのみでは形象物の凹凸や湾曲に似せることが難しく、ブロックとして同一形状にして大きさの異なるブロックやブロックそのものの形状が全く異なるブロックなどの種々の形状の異なるブロックを組み合わせたブロック玩具として色々な形象物の形状に組み立てることを可能としていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−82647
【特許文献2】特開2005−58437
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のように、形状や大きさの異なる複数種類のブロックを組み合わせたブロック玩具とする場合、形状などの異なる各ブロックの成形製造に手数を要するのみでなく、どのような形状のブロックを組み合わせてブロック玩具のセットとするかなど、製品としてのブロックの組合せが困難となり、ブロックの形状の種類を少なくすると組み合わせて作る対象として形象物の形状変化が乏しくなるという欠点があった。
【0007】
本発明は、この様な問題点を解決するため、単位長さを数mmとする小さなブロックで形状の異なる複数種類のブロックを組合せ、種々の形象物の精密な形状に組み立てることのできるブロック玩具を提供するものです。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るブロック玩具は、同一形状の円柱状とした突起部の複数個を数mmの間隔を隔てて直方体形状の基台部の上面に有し、基台部は下方に開口する直方体形状の内部空間を有して他のブロックの突起部を収納可能とすると共に基台部の側壁板により他のブロックの円柱状をした突起部を挟持可能としたブロックの複数個を組み合わせるものです。
【0009】
そして、このブロック玩具のブロックにおける各突起部の高さ及び直径の値は、隣接する突起部の中心相互間の間隔の値よりも小さいな値とするものです。
【0010】
又、このブロック玩具のブロックにおける基台部は、その高さを前記円柱状とした突起部の中心間隔とした数mmと等しく又は僅かに小さな数mmとすると共に、縦及び横を前記円柱状突起の間隔とした数mmの1倍を含む整数倍に略等しい直方体形状とするものです。
【0011】
又、このブロック玩具は、基台部の上面に設けられる突起部の個数が異なるブロックを組み合わせるものです。
【0012】
更に、このブロック玩具のブロックは、基台部の内部空間に薄板状とされた2枚の補助壁を平行に有し、基台部の側壁板と補助壁により他のブロックの円柱状の突起部を挟持するブロックを含むものです。
【0013】
そして、単一の円柱状突起を有してこの円柱状突起よりも僅かに大きな基台部であって下方に開口する内部空間を有してこの内部空間に他のブロックの円柱状突起の一つを嵌合可能とする補助ブロックと、前記複数個の円柱状突起を有するブロックとを組み合わせることもあるものです。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、直方体の基台部の上面に円柱状とした突起部の複数個を有するブロックを組合せるブロック玩具としているため、単純な形状のブロックの組合せとすることができ、且つ、円柱状の突起部の間隔を数mmとする小さなブロックであるため、このブロックの多数個を結合して精密な形象物の形状に組み立てることができるものであり、基台部の内部空間を直方体形状としているため、小さなブロックの成形製造を容易に可能とするものです。
【0015】
そして、円柱状の突起部は、その高さや直径が突起部の中心相互間距離よりも小さな同一形状であるため、基台部の形状のみが異なる小さなブロックの組合せとすることができるものです。
【0016】
又、各ブロックの基台部を円柱状とした突起部の間隔と等しい高さ又は僅かに低い高さとし、この基台部の縦横の幅は円柱状突起の間隔の整数倍とするため、直方体を基準とした複数種の小さなブロックの組合せとしてブロックの組合せを容易に行うことができるものです。
【0017】
そして、円柱状突起部の個数が異なるブロックを組み合わせることにより、種々の形状に組立てることを容易に行うことができるものです。
【0018】
更に、基台部の内部空間に薄板状の補助壁を平行に設けたブロックは、補助壁と基台部の側壁板との間に他のブロックの円柱状突起を挟持するに際し、補助壁が容易に弾性変形して他のブロックの円柱状突起の挿入を容易とすると共に円柱状突起を確実に挟持することができるものです。
【0019】
又、単一の円柱状とした突起部を有する補助ブロックを組み合わせると、形象物を組み立てるに際し、細部の形状修正を容易に行うことができることになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係るブロック玩具の第1ブロックを示す図。
【図2】本発明に係るブロック玩具の第2ブロックを示す図。
【図3】本発明に係るブロック玩具の第3ブロックを示す図。
【図4】本発明に係るブロック玩具の第4ブロックを示す図。
【図5】本発明に係るブロック玩具の第5ブロックを示す図。
【図6】本発明に係るブロック玩具に用いる補助円柱ブロックを示す図。
【図7】本発明に係るブロック玩具に用いる補助角柱ブロックを示す図。
【図8】本発明に係るブロック玩具のブロックに類似のブロックを用いて組み立てた形象物の一例を示す図。
【図9】本発明に係るブロック玩具のブロックを用いて組み立てた形象物の一例を示す図。
【図10】本発明に係るブロック玩具のブロックを用いて組み立てた形象物の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明に係るブロック玩具を実施する形態は、複数個の円柱形状の突起部37を4mmなどの数mm間隔で上面に有する直方体形状の基台部31を備え、突起部37の高さは突起部37相互間の中心距離よりも小さい値としたブロックの複数個を組み合わせるものです。
【0022】
そして、この基台部31は、その高さを3mm程度と前記の突起部37相互間の中心距離よりも僅かに小さい値とすると共に、縦及び横は突起部37の間隔の整数倍である1倍又は2倍、更には4倍や8倍とするものです。
【0023】
又、ブロック玩具とする各ブロックは、2個又は4個や8個などの突起部37の個数が異なるブロックを組み合わせるものであって、突起部37を一列又は二列に配置するように有し、基台部31は下方に開口する直方体形状の内部空間を有し、この内部空間に挿入される他のブロックの突起部37を基台部31の側壁板により挟持することを可能とするものであって、突起部37を二列に有するブロックでは、内部空間に2枚の補助壁34を有し、側壁板と補助壁34により他のブロックの突起部37を挟持することができるようにするものです。
【0024】
更に、複数個の突起部37を有するブロックと、単一の突起部37を有してこの突起部37よりも僅かに大きな円柱形状又は角柱形状とする補助ブロックとを組み合わせるようにするものです。
【実施例】
【0025】
本発明に係るブロック玩具は、図1に示すように2個の円柱状突起を有する第1ブロック11、図2に示すように4個の円柱状突起を縦横に配置するように有する第2部ブロック12、図3に示すように4個の円柱状突起を一列に配置するように有する第3部ブロック1、図4に示すように8個の円柱状突起を二列に配置するように有する第4ブロック14、図5に示すように16個の円柱状突起を二列に配置するように有する第5ブロック15のように複数個の円柱状突起を立方体形状の本体の上面に有するブロックと、図6に示すように円柱状の本体の上面に1個の円柱状突起を有する補助円柱ブロック18及び図7に示すように角柱状の本体の上面に1個の円柱状突起を有する補助角柱ブロック19とする合成樹脂製のブロックを組み合わせるものです。
【0026】
この円柱状の突起である突起部37は、全てが直径を約2.5mm、高さを約1.7mmとする円柱形状であり、僅かなテーパーを有して先端を細く(先端外径2.50mm)するようにして基部を先端よりも僅かに太く(基部外径2.52mm)し、本体である基台部31の上面を形成する基台上面板32から突出するように形成され、突起部37相互の中心間距離を4mmとしているものです。
【0027】
又、第1ブロック11の基台部31は、高さを突起部37相互の中心間距離よりも小さな3.05mmとし、長辺の長さを突起部37の中心相互間の距離の2倍よりも極めて僅かに小さい7.90mm、短辺の長さを突起部37の中心相互間の距離に略等しく且つ極めて僅かに小さい3.90mmとする立方体形状であって、図1(B)に示すように、基台部31及び突起部37の肉厚を約0.7mmとして基台部31及び突起部37の内部を中空として基台部31の下面を開口しているものです。
【0028】
そして、基台上面板32の四辺から垂下する基台側壁板33により囲まれた基台部31の内部空間は、高さを2.35mm、長辺の長さを6.60mm、短辺の長さを2.46mmとするものです。
【0029】
又、第2部ブロック12は、図2(A)に示すように、正方形の基台上面板32から4個の突起部37が突出するように設けられており、この突起部37は第1ブロック11の突起部37と同一形状同一大きさとされた僅かにテーパーを有する円柱形状であって、この4個の突起部37は、縦横両方向において相互に隣接する突起部37の中心相互間の距離を4.0mmとするものです。
【0030】
そして、基台部31はその縦横両方向の長さを突起部37の中心相互間の距離の2倍に略等しく且つ2倍よりも極めて僅かに小さい7.90mmとし、高さを突起部37相互の中心間距離よりも小さな3.05mmとする直方体形状とされ、図2(B)に示すように、基台部31及び突起部37の肉厚を約0.7mmとして基台部31及び突起部37の内部を中空として基台部31の下面を開口しているものです。
【0031】
更に、基台上面板32の四辺から垂下する基台側壁板33により囲まれた基台部31の内部空間は、高さを2.35mm、一辺(縦)の長さを6.60mm、他の一辺(横)の長さを6.54mmとして略6.6mmの正方形とし、この内部空間には基台上面板32の下面から縦方向に平行に2枚の補助壁34を垂下させるものであって、この補助壁34は、横方向の中央に位置して横方向に対称とされ、2枚の補助壁34の沿い側面相互間の距離を1.60mmとして、この補助壁34と基台側壁板33の内側面までの距離を2.47mmとしているものです。
【0032】
そして、第3ブロック13は、図3(A)に示すように、一列に配置された4個の突起部37が突出するように設けられており、この突起部37は第1ブロック11の突起部37と同一形状同一大きさとされた僅かにテーパーを有する円柱形状であって、この4個の突起部37は、相互に隣接する突起部37の中心相互間の距離を4.0mmとするものです。
【0033】
又、基台部31はその高さを3.05mm、長辺の長さを突起部37の中心相互間の距離の4倍に略等しく且つ4倍よりも極めて僅かに小さな15.90mm、短辺の長さを突起部37の中心相互間の距離の1倍に略等しく且つ極めて僅かに小さい3.90mmとする立方体形状であって、図3(B)に示すように、基台部31及び突起部37の肉厚を約0.7mmとして基台部31及び突起部37の内部を中空として基台部31の下面を開口しているものです。
【0034】
更に、基台上面板32の四辺から垂下する基台側壁板33により囲まれた基台部31の内部空間は、高さを2.35mm、長辺の長さを14.60mm、短辺の長さを2.46mmとするものです。
【0035】
そして、第4ブロック14は、図4(A)に示すように、二列に配置された8個の突起部37(一列に4個)が突出するように設けられており、この突起部37は第1ブロック11の突起部37と同一形状同一大きさとされた僅かにテーパーを有する円柱形状であって、この一列に配置された4個の突起部37における相互に隣接する突起部37の中心相互間の距離、及び、列と列との間の突起部37の中心間距離を4.0mmとするものです。
【0036】
又、基台部31はその高さを3.05mm、長辺の長さを突起部37の中心相互間の距離の4倍に略等しく且つ4倍よりも極めて僅かに小さな15.90mm、短辺の長さを突起部37の中心相互間の距離の2倍に略等しく且つ2倍よりも極めて僅かに小さな7.90mmとする立方体形状であって、図4(B)に示すように、基台部31及び突起部37の肉厚を約0.7mmとして基台部31及び突起部37の内部を中空として基台部31の下面を開口しているものです。
【0037】
更に、基台上面板32の四辺から垂下する基台側壁板33により囲まれた基台部31の内部空間は、高さを2.35mm、長辺(縦)の長さを14.60mm、短辺(横)の長さを6.54mmとし、この内部空間には基台上面板32の下面から縦方向に平行に2枚の補助壁34を垂下させるものであって、この補助壁34は、横方向の中央に位置して横方向に対称とされ、2枚の補助壁34の沿い側面相互間の距離を1.60mmとして、この補助壁34と長辺となる基台側壁板33の内側面までの距離を2.47mmとしているものです。
【0038】
そして、第5ブロック15は、図5(A)に示すように、二列に配置された16個の突起部37(一列に8個)が突出するように設けられており、この突起部37は第1ブロック11の突起部37と同一形状同一大きさとされた僅かにテーパーを有する円柱形状であって、この一列に配置された8個の突起部37における相互に隣接する突起部37の中心相互間の距離、及び、列と列との間の突起部37の中心間距離を4.0mmとするものです。
【0039】
又、基台部31はその高さを3.05mm、長辺の長さを突起部37の中心相互間の距離の8倍に略等しく且つ8倍よりも極めて僅かに小さい31.90mm、短辺の長さを突起部37の中心相互間の距離の2倍に略等しく且つ2倍よりも極めて僅かに小さい7.90mmとする立方体形状であって、図5(B)に示すように、基台部31及び突起部37の肉厚を約0.7mmとして基台部31及び突起部37の内部を中空として基台部31の下面を開口しているものです。
【0040】
更に、基台上面板32の四辺から垂下する基台側壁板33により囲まれた基台部31の内部空間は、高さを2.35mm、長辺(縦)の長さを30.60mm、短辺(横)の長さを6.54mmとし、この内部空間には基台上面板32の下面から縦方向に平行に2枚の補助壁34を垂下させるものであって、この補助壁34は、横方向の中央に位置して横方向に対称とされ、2枚の補助壁34の沿い側面相互間の距離を1.60mmとして、この補助壁34と長辺となる基台側壁板33の内側面までの距離を2.47mmとしているものです。
【0041】
そして、本体である基台部31を円柱状とする補助ブロックである補助円柱ブロック18は、その基台部31の高さを3.05mm、基台部31の外径を3.90mmとする円柱形状であって、この基台部31の上面に配置された1個の突起部37は第1ブロック11の突起部37と同地形状同一大きさとされた僅かにテーパーを有する円柱形状です。
【0042】
又、図6(B)に示すように、この補助円柱ブロック18も基台部31及び突起部37の肉厚を約0.7mmとして基台部31及び突起部37の内部を中空として基台部31の下面を開口し、基台上面板32の周囲から垂下する基台側壁板33により囲まれた基台部31の内部空間は、高さを2.35mmとし、内径を約2.5mmの円形(2.50mmと2.52mmの僅かな長円)とするものです。
【0043】
更に、本体である基台部31を角柱状とする補助ブロックである補助角柱ブロック19は、その基台部31の高さを3.05mm、縦横両辺の長さを3.90mmとする正方形の立方体形状であって、この基台部31の上面に配置された1個の突起部37は第1ブロック11の突起部37と同地形状同一大きさとされた僅かにテーパーを有する円柱形状です。
【0044】
そして、図7(B)に示すように、基台部31及び突起部37の肉厚を約0.7mmとして基台部31及び突起部37の内部を中空として基台部31の下面を開口させて、基台上面板32の四辺から垂下する基台側壁板33により囲まれた基台部31の内部空間は、高さを2.35mm、縦横両辺の長さを2.50mmとするものです。
【0045】
このように、本実施例に係るブロック玩具の各ブロックは、基本的間隔単位を4.0mmとし、突起部37はその高さを約2mm弱とすると共に直径を約2.5mmとして基本的間隔単位よりも小さくし、又、基台部31の高さを約3mmとして直方体形状の基台部31の上面に複数個の突起部37を有して基台部31の縦横の幅を基本的間隔単位の1倍を含む略整数倍とし、更に基台部31は下面に開口する中空部を有して基台側壁板33又は基台側壁板33と補助壁34により中空部に挿入される他のブロックの突起部37を挟持可能とするものです。
【0046】
又、突起部37は、その直径を約2.5mmとして全て同一としつつ、突起部37の先端を突起部37の基部よりも極めて僅かに細くしてテーパーを設けているため、他のブロックにおける基台部31の内部空間への挿入を容易としつつ、基台部側壁板33などにより確実に挟持させることができるものです。
【0047】
更に、基台部31の内部空間を直方体形状とし、突起部を一列に有するブロックでは内部空間の幅を突起部37の直径よりも僅かに狭くしているため、単一の内部空間としてブロックの形状を単純化し、微小なブロックの製造を容易に可能としているものです。
【0048】
そして、突起部37を二列に有するブロックでは、中央に補助壁34を設けて他のブロックの突起部37を基台側壁板33との間に挟持することができるようにすると共に、補助壁34を薄い板状体として平行に2枚設けているため、各補助壁34の弾性変形を容易とし、小さなブロックの突起部37を容易に挿入できると共に確実に突起部37を挟持することができるものです。
【0049】
このため、小さなブロック相互を容易且つ確実に結合することができ、従来の長さが1cm乃至数cmのブロックを組み合わせて卓上に置ける大きさの形象物41を作成した場合は図8に示すように詳細な凹凸を表現することが不可能であったのに対し、図9に示すように、本実施例の基本的間隔単位を数mmと小さくしたブロックでは、形象物43の形状を精密に表現して楽しく遊ぶことができるものです。
【0050】
又、図10に示すように、従来のブロックと同一個数のブロックで形象物45を組み立てれば、手に持ちやすい極めて小さな可愛げのあるミニチュア的な形象物とすることができるものです。
【符号の説明】
【0051】
11 第1ブロック 12 第2ブロック
13 第3ブロック 14 第4ブロック
15 第5ブロック
18 補助円柱ブロック 19 補助角柱ブロック
31 基台部 32 基台上面板
33 基台側壁板 34 補助壁
37 突起部
41、43、45 形象物


【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一形状の円柱状とした突起部の複数個を数mmの間隔を隔てて直方体形状の基台部の上面に有し、基台部は下方に開口する直方体形状の内部空間を有して他のブロックの突起部を収納可能とすると共に基台部の側壁板により他のブロックの円柱状突起を挟持可能としたブロックの複数個を組み合わせたことを特徴とするブロック玩具。
【請求項2】
前記突起部の高さ及び直径の値は、突起部の中心相互間の距離の値よりも小さな数値の値とされていることを特徴とする請求項1に記載のブロック玩具。
【請求項3】
基台部は、その高さを前記円柱状とした突起部の中心間の間隔とした数mmと等しく又は僅かに小さな数mmとすると共に、基台部の縦及び横の幅を前記突起部の中心間の間隔とした数mmの整数倍に略等しい直方体形状とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブロック玩具。
【請求項4】
前記基台部の上面に設けられる突起部の個数が異なるブロックを組み合わせたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のブロック玩具。
【請求項5】
前記基台部の内部空間に薄板状とされた2枚の補助壁を平行に有し、基台部の側壁板と補助壁により他のブロックの突起部を挟持するブロックを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のブロック玩具。
【請求項6】
単一の円柱状突起を有してこの円柱状突起よりも僅かに大きな基台部であって下方に開口する内部空間を有してこの内部空間に他のブロックの円柱状突起の一つを嵌合可能とする補助ブロックと、前記複数個の円柱状突起を有するブロックとを組み合わせたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のブロック玩具。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate