説明

ブロッコリーの保存方法およびブロッコリー包装体

【課題】低温設備やエチレン除去設備などの設備を必要とせず、低コストで、ブロッコリーを良好な状態で保存できる方法およびブロッコリー包装体を提供する。
【解決手段】ブロッコリーの花蕾部を包装材1内に収容し、茎部を包装材1の外部に露出させる。包装材1内にエタノール蒸散剤2を配する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブロッコリーの保存方法に関し、特に、収穫したブロッコリーの花蕾が保存、流通中に黄変するのを抑制するのに有効な保存方法、および該保存方法におけるブロッコリー包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
収穫したブロッコリーは、常温においては速やかに花蕾が黄変して商品価値を失う。従来、収穫したブロッコリーの保存、流通方法としては、低温保存、低温流通が一般的である。具体的には、低温庫を使用する方法や、氷詰めにして保存流通する方法が実用されている。
【0003】
また、追熟を遅らせるために、ブロッコリーから発生するエチレンを除去する方法が知られている(下記、非特許文献1)。
下記特許文献1には、ブロッコリーをポリエチレン袋に入れて密封し、該袋内にエタノールを含浸させた濾紙を入れて保存する方法が記載されている。
下記特許文献2には、通気性を有する袋内に青果物とエタノール発生剤を入れる方法が記載されている。
下記特許文献3には、通気性および水蒸気透過性を有する袋内に青果物入れるとともに、該袋内にエタノールを導入する方法が記載されている。
【特許文献1】特許第2942946号公報
【特許文献2】特開2003−250443号公報
【特許文献3】特開2003−284487号公報
【非特許文献1】機能包装実用辞典、石谷孝裕編、フジテクノシステム発行、906〜913頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、低温保存や低温流通する方法では、低温設備が必要となり運転コストも高い。特に春先以降の高温期では、実際上流通における低温の維持が不十分になりやすい問題もある。また、氷を使用する方法では、通常発泡スチロールなどの保冷箱と氷を多量に使用するため、重く、嵩高くなるほか、運搬中に氷が溶解して水に戻る、廃棄処理も困難であるなど、取り扱いが煩雑になる不都合があった。
【0005】
エチレンを除去する方法においては、保管庫にエチレン除去用の換気装置の設備が必要となる。またブロッコリーにエチレン吸収剤を添付して包装する方法もあるが、エチレン吸収剤が高価であり、エチレン吸収剤の吸収能力がブロッコリーの水分によって不安定になる場合があるという問題がある。
【0006】
ブロッコリーにエタノールを作用させる方法においては、ブロッコリーを包装する必要があるが、高分子フィルムなどで密封した場合には、ブロッコリー特有のイオウ系の匂いが発生する問題や、内部に結露してカビや傷みが発生し易いという問題がある。
また通気性を有する袋を使用すると、ブロッコリーの呼吸が適度に抑制され、結露も抑制できるが、特殊な袋を使用するためコストが高くなる問題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、低温設備やエチレン除去設備などの設備を必要とせず、低コストで、ブロッコリーを良好な状態で保存できる方法およびブロッコリー包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明のブロッコリーの保存方法は、ブロッコリーの花蕾部を包装材内に収容し、茎部を前記包装材の外部に露出させた状態で保存することを特徴とする。
前記ブロッコリーの花蕾部を前記包装材内に気密に収容することが好ましい。
前記包装材内にエタノール蒸散剤を配することが好ましい。
前記エタノール蒸散剤は、エタノール蒸散速度が0.01g/hr以上、かつ1日後までの蒸散量がブロッコリー100質量部に対して0.02質量部以上であることが好ましい。
【0009】
また本発明は、ブロッコリー全体を包装材内に収容し、該包装材内に、エタノール蒸散速度が0.01g/hr以上、かつ1日後までの蒸散量がブロッコリー100質量部に対して0.02質量部以上であるエタノール蒸散剤を配することを特徴とするブロッコリーの保存方法を提供する。
前記包装材として、高分子フィルムからなる包装材を用い、該包装材内にブロッコリー全体を収容した後、収容口を通気性を有する状態に閉じることが好ましい。
前記包装材内に、複数個のブロッコリーを一括的に収容することが好ましい。
【0010】
また本発明は、ブロッコリーの花蕾部が包装材内に収容され、茎部が前記包装材の外部に露出されているブロッコリー包装体を提供する。
前記包装材内にエタノール蒸散剤が配されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、低温設備やエチレン除去設備などの設備を必要とせず、低コストで、ブロッコリーを良好な状態で保存することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
<第1の実施形態>
図1は本実施形態にかかるブロッコリー包装体の例を示す概略構成図である。本例のブロッコリー包装体は、ブロッコリーの花蕾部が包装材1内に収容され、茎部が包装材1の外部に露出されており、包装材1内にエタノール蒸散剤2が配されている。
本実施形態にかかる保存方法は、収穫後のブロッコリーを1個ずつ独立して保存する方法である。
【0013】
本実施形態で用いられる包装材1は、ブロッコリーの花蕾部を収容できる大きさであればよく、袋状でも、フィルム状でもよい。
包装材1の材質は特に制限されないが、通気性が高い材質が好ましい。具体的には、酸素透過率が500ml/m/24時間(25℃、50%RH、0.1MPa)以上であるものが好ましい。例えばポリエチレン、ポリプロピレン等の高分子フィルムが好ましい。高分子フィルムは、微細孔や傷等の開孔が無いものが好ましい。高分子フィルムの厚さは、材質にもよるが、取り扱い性の点からは10μm以上が好ましく、30μm以上がより好ましい。通気性の点からは60μm以下が好ましく、30μm以下がより好ましい。
【0014】
本実施形態で用いられるエタノール蒸散剤2は、エタノールガスが数日にわたって徐々に蒸散されるように構成されたもので、食品品質保持剤として市販されているエタノール蒸散剤を用いることができる。
本発明では、ブロッコリーの良好な保存状態を得るうえで、特に、エタノール蒸散速度Aが0.01g/hr以上であるエタノール蒸散剤2を用いることが好ましい。
本発明におけるエタノール蒸散剤のエタノール蒸散速度Aの値は、25℃の恒温器内にエタノール蒸散剤を静置して使用開始し、使用開始から3時間後までの間の質量変化を測定し、該測定値に基づいて単位時間当たりの質量変化を求めることによって得られる値である(以下、同様。)。
エタノール蒸散速度Aのより好ましい範囲は0.02g/hr以上である。エタノール蒸散速度Aの上限は特に制限されず、エタノール蒸散剤2の1日後までの蒸散量Bが下記の好ましい範囲となるように、エタノール蒸散剤2の使用量を決めることができる。
【0015】
エタノール蒸散剤2の使用量は、ブロッコリーの良好な保存状態を得るうえで、エタノール蒸散剤2の1日後までの蒸散量Bがブロッコリー100質量部に対して0.02質量部以上となるように設定することが好ましい。
本発明におけるエタノール蒸散剤の1日後までの蒸散量Bの値は、25℃の恒温器内にエタノール蒸散剤を静置して使用開始し、使用開始から24時間後までの間の質量変化を測定することによって得られる値である(以下、同様)。
該1日後までの蒸散量Bの上限は特に制限されないが、コストおよびエタノール臭の点からは、ブロッコリー100質量部に対して1質量部以下が好ましい。
該ブロッコリー100質量部に対する1日後までの蒸散量Bのより好ましい範囲は0.05〜0.4質量部である。
【0016】
本実施形態では、収穫後のブロッコリーの花蕾部の部分のみを包装材1内に収容し、茎部は包装材の外部に露出させる。花蕾部を包む包装材1は気密に封止することが好ましい。本実施形態では、袋状の包装材1の開口部を、輪ゴム3を用いて茎の周りに気密に密着させている。
エタノール蒸散剤2を設ける位置は特に限定されず、花蕾部を包む包装材1の内部であればよい。本実施形態では、包装材1の内側面にエタノール蒸散剤2が貼り付けられている。
【0017】
本実施形態によれば、低温設備やエチレン除去設備などの設備を必要とせず、ブロッコリーを常温で、良好な状態に保存することができる。例えば、収穫後のブロッコリーを、そのままの状態で保存した場合に比べて、本実施形態のブロッコリー包装体の形態で保存した場合は、ブロッコリーの花蕾が黄変するのを遅らせることができる。
後述の実施例に示されるように、本実施形態において、エタノール蒸散剤2は必須ではなく、花蕾部のみを包装材1内に収容するだけでブロッコリーの黄変抑制効果が得られる。この理由は明確ではないが、呼吸が最も盛んな花蕾部が包装材1で包まれることが効果的に作用しているものと推測される。
そして、さらに包装材1内にエタノール蒸散剤2を配することにより、ブロッコリーの黄変をより遅らせることができる。このエタノール蒸散剤2を配することによる効果は、特に、エタノール蒸散速度Aおよび1日後までの蒸散量Bが上記の好ましい範囲のときに有効に発揮される。
また本実施形態のブロッコリー包装体の形態で保存すると、包装材を密封しても、ブロッコリー特有のイオウ系の匂い発生が抑制され、結露やかびの発生も抑えられる。
また、特殊な包装材を必要としないので、保存にかかるコストを低く抑えることができる。
【0018】
<第2の実施形態>
図2および図3は本実施形態の説明図であり、図中符号11は包装材、12はエタノール蒸散剤をそれぞれ示す。本実施形態は、複数個のブロッコリーを一括的に保存するのに好適である。なお、図中符号13はダンボールケースを示している。
【0019】
本実施形態で用いられる包装材11は、特に限定されない。例えば袋状が好ましい。
包装材11の材質は、特に制限されないが、第1の実施形態と同様の高分子フィルムが好ましい。
本実施形態における高分子フィルムの好ましい厚さは、フィルムの材質および収容するブロッコリーの数にもよるが、取り扱い性の点からは20μm以上が好ましく、30μm以上がより好ましい。通気性の点からは80μm以下が好ましく、60μm以下がより好ましい。
【0020】
本実施形態で用いられるエタノール蒸散剤12は、エタノールガスが数日にわたって徐々に蒸散されるように構成されたもので、食品品質保持剤として市販されているエタノール蒸散剤を用いることができる。
本実施形態では、エタノール蒸散速度Aが0.01g/hr以上であるエタノール蒸散剤12が用いられる。より好ましくは、該エタノール蒸散速度Aは0.05g/hr以上である。エタノール蒸散速度Aの蒸散速度の上限は特に制限されず、エタノール蒸散剤12の1日後までの蒸散量Bが下記の好ましい範囲となるように、エタノール蒸散剤12の使用量を決めることができる。
【0021】
エタノール蒸散剤12の使用量は、エタノール蒸散剤12の1日後までの蒸散量Bがブロッコリー100質量部に対して0.02質量部以上となるように設定される。
該1日後までの蒸散量Bの上限は特に制限されないが、コストおよびエタノール臭の点からは、ブロッコリー100質量部に対して1質量部以下が好ましい。
本実施形態において、該ブロッコリー100質量部に対する1日後までの蒸散量Bのより好ましい範囲は0.05〜0.4質量部である。
【0022】
本実施形態では、収穫後のブロッコリー複数個を包装材11内に一括的に収容する。包装材11の収容口(開口部)は気密に密閉せず、通気性を有する状態に閉じる。本実施形態では、図3に示すように、包装材11の収容口(開口部)を折りたたんだ状態で閉じている。
エタノール蒸散剤12を設ける位置は特に限定されず、包装材1の内部であればよい。本実施形態では、包装材11の内部に設けられた仕切り壁にエタノール蒸散剤12が貼り付けられている。
【0023】
本実施形態によれば、ブロッコリー全体を包装材内に収容し、該包装材内に上記特定の性能を有するエタノール蒸散剤を配することによって、低温設備やエチレン除去設備などの設備を必要とせず、ブロッコリーを常温で、良好な状態に保存することができる。例えば、収穫後のブロッコリーを、そのままの状態で保存した場合に比べて、またブロッコリー全体を包装材内に収容しただけの場合に比べて、本実施形態の方法で保存した場合は、ブロッコリーの花蕾が黄変するのを遅らせることができる。
本実施形態の方法では、包装材の収容口(開口部)を通気性を有する状態に閉じて保存することにより、エタノール蒸散剤の作用を効果的に発揮させてブロッコリーの花蕾が黄変するのを遅らせることができるとともに、ブロッコリー特有のイオウ系の匂い発生、および結露やかびの発生を抑えることができる。
本実施形態の方法によれば、複数個のブロッコリーを一括的に包装材内に収容して保存することができるため、ブロッコリー1個当たりの、包装材およびエタノール蒸散剤の使用量を減らして、保存にかかるコストをより低減させることができる。
なお、本実施形態では、包装材に複数個のブロッコリーを一括的に収容したが、1個のブロッコリーを同様に収容しても、同様の効果を得ることができる。
【実施例】
【0024】
以下の例において、ブロッコリーは試験開始日に収穫した280〜380g/1個のものを使用した。
(例1)
図1に示すように、ポリエチレン製のフィルム(厚さ20μm)からなる包装材で、ブロッコリーの全体ではなく花蕾部のみを包み、輪ゴムを用いて密封した。エタノール蒸散剤は使用しなかった。このブロッコリー包装体を段ボール箱に入れて遮光し、室温(22〜27℃)に保管して、毎日、花蕾部の色調の変化を観察した。
また、対照試験として、ブロッコリーを包装せず、そのままの状態で、同じ条件で保管し、同様に花蕾部の色調の変化を観察した。
その結果を下記表1に示す。表1においてD+1は試験開始日を含めず1日後、D+2は2日後を示す。また色調の評価は下記の5段階で示している。
5:全体(100%)が緑色。
4:全体の2割が黄色(80%が緑色)。
3:全体の4割が黄色(60%が緑色)。
2:全体の6割が黄色(40%が緑色)。
1:全体の8割が黄色(20%が緑色)。
0:全体(100%)が黄色。
【0025】
(例2)
例1において、包装材内にエタノール蒸散剤としてアンチモールドマイルド10(フロイント産業社製、エタノール含量0.6g、蒸散速度A=0.025g/hr、1日後までの蒸散量B=0.6g)1包を添付した以外は例1と同様にした。その結果を下記表1に示す。
【0026】
(例3)
例1において、包装材内にエタノール蒸散剤としてアンチモールドテンダーT−3(フロイント産業社製、エタノール含量0.6g、蒸散速度A=0.002g/hr、1日後までの蒸散量B=0.05g)1包を添付した以外は例1と同様にした。その結果を下記表1に示す。
【0027】
(例4)
包装材として、ポリエチレン製のフィルム(厚さ50μm)からなる袋を用い、ブロッコリーの全体を収容して密封した。それ以外は例1と同様にした。エタノール蒸散剤は例2と同じアンチモールドマイルド10を使用した。その結果を下記表1に示す。
【0028】
【表1】

【0029】
表1の結果より、対照(無包装のもの)は試験開日の翌日(D+1)から黄変が見られ、2日後(D+2)にはほとんど全体が黄色になった。
これに対して花蕾部のみを包んだ例1〜3は2日後(D+2)まで変化が見られず、その後の黄変も緩やかであった。特に、エタノール蒸散剤としてアンチモールドマイルド10を用いた例2においては、4日後(D+4)まで変化が見られず、黄変抑制効果が優れていた。エタノール蒸散剤を用いなかった例1と、アンチモールドテンダーT−3を用いた例3とは、ほぼ同等の黄変抑制効果が得られた。
一方、ブロッコリーの全体を袋内に収容して密閉した例4は、2日後(D+2)まで色調変化は見られなかったが、開封するとイオウ系の異臭があった。尚、この異臭は、同様にブロッコリーの全体を袋内に収容して密閉した状態で、10℃で冷蔵保存した場合には発生しなかったことから、常温保存の場合に特有の問題と思われる。また、冷蔵保存の場合は、袋内面に結露が生じ、5日後(D+5)には花蕾部にカビが発生した。
【0030】
(例5)
図2に示すように、ダンボールケース(縦;40cm、横;50cm、高さ;40cm)を用意し、その内面に沿うようにポリエチレン製のフィルム(厚さ30μm)からなる袋をいれておき、その袋の中にブロッコリー16個(合計約5kg)を詰めた。
エタノール蒸散剤としてアンチモールドマイルド20(フロイント産業社製、エタノール含量1.2g、蒸散速度A=0.03g/hr)を4包用いた。この4包による1日後までの蒸散量Bは2.9gである。
エタノール蒸散剤は、袋内において、ケースの底面付近に2包、上面に2包置いた。袋の開口部は密封せずに、図3に示すように折りたたむだけの形態で閉じ、さらにダンボールケースの蓋を閉じて遮光した。
例1と同様に室温(22〜27℃)に保管して、花蕾部の色調の変化を評価した。その結果を下記表2に示す。
【0031】
(例6)
例5において、エタノール蒸散剤を使用しなかった以外は例5と同様にした。その結果を下記表2に示す。
【0032】
(例7)
例5において、エタノール蒸散剤を、アンチモールドテンダーT−3(フロイント産業社製、エタノール含量0.6g、蒸散速度A=0.002g/hr)6包に変更した。この6包による1日後までの蒸散量Bは0.3gである。エタノール蒸散剤は、袋内において、ケースの底面付近に3包、上面に3包置いた。それ以外は例5と同様にした。その結果を下記表2に示す。
【0033】
【表2】

【0034】
表2の結果より、複数のブロッコリーを袋内に収容しただけでエタノール蒸散剤を用いなかった例6は、3日後(D+3)にはほとんど全体が黄色になった。
これに対して、アンチモールドマイルド20を用いた例5では、3日後(D+3)まで色調変化が無く、優れた黄変抑制効果が得られた。
アンチモールドテンダーT−3を用いた例7では、例6と比べると黄変抑制効果は向上したが、例5に比べると充分ではなかった。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明にかかる第1の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明にかかる第2の実施形態を示す概略構成図である。
【図3】本発明にかかる第2の実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0036】
1、11:包装材
2、12:エタノール蒸散剤


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロッコリーの花蕾部を包装材内に収容し、茎部を前記包装材の外部に露出させた状態で保存することを特徴とするブロッコリーの保存方法。
【請求項2】
前記ブロッコリーの花蕾部を前記包装材内に気密に収容することを特徴とする請求項1記載のブロッコリーの保存方法。
【請求項3】
前記包装材内にエタノール蒸散剤を配することを特徴とする請求項1または2記載のブロッコリーの保存方法。
【請求項4】
前記エタノール蒸散剤は、エタノール蒸散速度が0.01g/hr以上、かつ1日後までの蒸散量がブロッコリー100質量部に対して0.02質量部以上であることを特徴とする請求項3記載のブロッコリーの保存方法。
【請求項5】
ブロッコリー全体を包装材内に収容し、該包装材内に、エタノール蒸散速度が0.01g/hr以上、かつ1日後までの蒸散量がブロッコリー100質量部に対して0.02質量部以上であるエタノール蒸散剤を配することを特徴とするブロッコリーの保存方法。
【請求項6】
前記包装材として、高分子フィルムからなる包装材を用い、該包装材内にブロッコリー全体を収容した後、収容口を通気性を有する状態に閉じることを特徴とする請求項5記載のブロッコリーの保存方法。
【請求項7】
前記包装材内に、複数個のブロッコリーを一括的に収容することを特徴とする請求項5または6に記載のブロッコリーの保存方法。
【請求項8】
ブロッコリーの花蕾部が包装材内に収容され、茎部が前記包装材の外部に露出されているブロッコリー包装体。
【請求項9】
前記包装材内にエタノール蒸散剤が配されていることを特徴とする請求項8記載のブロッコリー包装体。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−166912(P2007−166912A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−364509(P2005−364509)
【出願日】平成17年12月19日(2005.12.19)
【出願人】(000112912)フロイント産業株式会社 (55)
【Fターム(参考)】