説明

プッシュオンスイッチ

【課題】 製造が容易で小型化を図ることができ、しかも、可動接点部材をスイッチ本体にしっかりと固定できるプッシュオンスイッチを提供することにある。
【解決手段】 タクト導電板33と一対の電極形成片35とを含む可動接点部材5をスイッチ本体1上に配置する。スイッチ本体1に一体に設けられた導電板受け入れ用起立壁部39をタクト導電板33に向かって加熱変形してタクト導電板33がスイッチ本体1に対して移動することを阻止する導電板移動阻止構造を構成する。スイッチ本体1に一体に設けられた電極形成片受け入れ用起立壁部47を電極形成片35に向かって加熱変形して電極形成片35がスイッチ本体1に対して移動することを阻止する電極形成片移動阻止構造を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プッシュオンスイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許第3286142号公報(特許文献1)には、合成樹脂製のスイッチ本体と固定接点部材と可動接点部材とを有するプッシュオンスイッチが示されている。固定接点部材は、固定接点と該固定接点に接続された導電部(第1の金属板)とを有している。また、可動接点部材は、固定接点から離れる方向に凸となるように湾曲した皿状のタクト導電板と該タクト導電板に接続される電極形成片(第2の金属板)とを有している。このプッシュオンスイッチでは、固定接点部材の導電部(第1の金属板)とタクト導電板に接続される電極形成片(第2の金属板)との両方をインサート成形によりスイッチ本体内に埋設している。また、スイッチ本体には、かしめ壁が一体に設けられており、タクト導電板をかしめ壁に嵌め込んで、タクト導電板をスイッチ本体に取り付けている。
【0003】
また、特開2002−231088号公報(特許文献2)の図6には、合成樹脂製のスイッチ本体と、スイッチ本体上に配置された可動接点部材とを有するプッシュオンスイッチが示されている。そして、可動接点部材は、帯状のタクト導電板と該タクト導電板に一体に設けられた電極形成片とを備えており、インサート成形されずにスイッチ本体に取り付けられている。具体的には、電極形成片に突出片を設けて、該突出片をスイッチ本体の透孔に挿入して係止して、可動接点部材をスイッチ本体に取り付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3286142号公報
【特許文献2】特開2002−231088号公報(図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示されるプッシュオンスイッチでは、固定接点部材の導電部(第1の金属板)とタクト導電板に接続される電極形成片(第2の金属板)との両方をインサート成形によりスイッチ本体内に埋設しているため、インサート部材の配置構成が複雑になる。そのため、プッシュオンスイッチの製造が面倒になる上、プッシュオンスイッチの小型化を図りにくかった。また、タクト導電板をかしめ壁に嵌め込んで、タクト導電板をスイッチ本体に取り付けているため、タクト導電板をしっかりとスイッチ本体に取り付けてることができなかった。
【0006】
特許文献2に示されるプッシュオンスイッチでは、電極形成片の突出片をスイッチ本体の透孔に挿入して係止することにより可動接点部材をスイッチ本体に取り付けているので、可動接点部材をスイッチ本体にしっかりと固定することができなかった。特に、タクト導電板として皿状のものを用いた場合には、可動接点部材の取付がかなり不安定になる。
【0007】
本発明の目的は、製造が容易で、小型化を図ることができるプッシュオンスイッチを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、可動接点部材をスイッチ本体にしっかりと固定できるプッシュオンスイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明が改良の対象とするプッシュオンスイッチは、表面から固定接点が露出するように固定接点部材がインサート成形された合成樹脂製のスイッチ本体と、スイッチ本体の表面上に配置され且つ固定接点から離れる方向に凸となるように湾曲した皿状のタクト導電板を含んで構成された可動接点部材とを有している。本発明では、スイッチ本体にはタクト導電板を受け入れるタクト導電板受け入れ部を形成するための1以上の導電板受け入れ用起立壁部が一体に設けられており、1以上の導電板受け入れ用起立壁部がタクト導電板受け入れ部内に配置されたタクト導電板に向かって加熱変形されてタクト導電板がスイッチ本体に対して移動することを阻止する導電板移動阻止構造が構成されている。また、可動接点部材は、タクト導電板に一体に設けられた1以上の電極形成片を備えている。そして、スイッチ本体には、スイッチ本体の表面上に位置する1以上の電極形成片の少なくとも一部を受け入れる電極形成片受け入れ部を形成する1以上の電極形成片受け入れ用起立壁部が一体に設けられている。この1以上の電極形成片受け入れ用起立壁部が1以上の電極形成片に向かって加熱変形されて1以上の電極形成片がスイッチ本体に対して移動することを阻止する電極形成片移動阻止構造が構成されている。
【0010】
本発明では、固定接点部材だけがインサート成形によりスイッチ本体内に埋設されるので、インサート部材の配置構成を単純化することができる。そのため、プッシュオンスイッチの設計が容易になる上、プッシュオンスイッチの小型化を図ることができる。また、本発明では、スイッチ本体に一体に設けられた導電板受け入れ用起立壁部をタクト導電板に向かって加熱変形してタクト導電板がスイッチ本体に対して移動することを阻止する導電板移動阻止構造を構成し、スイッチ本体に一体に設けられた電極形成片受け入れ用起立壁部を電極形成片に向かって加熱変形して電極形成片がスイッチ本体に対して移動することを阻止する電極形成片移動阻止構造を構成するので、インサート成形されない可動接点部材を少ない部品点数でスイッチ本体に対してしっかりと固定できる。また、スイッチの厚みを決定するのは、実質的にスイッチ本体の厚みである。したがってスイッチ本体の厚みを薄くすれば、従来よりもスイッチの厚みを薄くすることが可能になる。
【0011】
1以上の導電板受け入れ用起立壁部は、タクト導電板を間にして対向する一対の円弧状壁部から構成するのが好ましい。このようにすれば、タクト導電板の移動防止及び固定のために別部品を用意する必要がなく、導電板受け入れ用起立壁部を加熱変形(熱かしめ)するだけでしっかりと可動接点部材をスイッチ本体に固定できる。
【0012】
1以上の電極形成片は、一対の電極形成片から構成することができる。この場合には、スイッチ本体に、一対の電極形成片にそれぞれ対応して、一対の電極形成片受け入れ用起立壁部を設け、この一対の電極形成片受け入れ用起立壁部を、電極形成片の少なくとも一部を間にして対向する一対の壁部から構成するのが好ましい。そして、一対の円弧状壁部と一対の壁部とは、固定接点を中心にして90度離れた位置に配置するのが好ましい。このようにすれば、少ない数の導電板受け入れ用起立壁部及び電極形成片受け入れ用起立壁部でしっかりと可動接点部材をスイッチ本体に固定できる。
【0013】
固定接点部材はスイッチ本体の外面に露出する1以上の端子部を一体に備えているのが好ましい。このようにすれば、固定接点部材の構造を単純化できる上、端子部を半田付けすることによって、固定接点部材を回路基板等の適宜な位置に接続することができる。
【0014】
固定接点部材は、一端が固定接点に接続され他端に端子部を有する一対のアーム部を備えるように構成し、一対のアーム部が一対の円弧状壁部が並ぶ方向に延びるようにスイッチ本体内にインサートするのが好ましい。更に、一対の電極形成片が延びる方向と一対のアーム部が延びる方向との間にはほぼ90度の角度差があるのが好ましい。このようにすれば可動接点部材と固定接点部材との配置構成を単純化でき、プッシュオンスイッチの小型化を容易に図ることができる。
【0015】
一対の電極形成片は、タクト導電板に接続される延伸部と延伸部の端部に接続された電極部とを一体に有しており、電極部は、スイッチ本体の側面に沿い且つスイッチ本体の表面側から裏面側に延びるように、延伸部から折り曲げて形成できる。この場合、スイッチ本体の電極部の端部近傍には、スイッチ本体の裏面と電極部側とに開口する凹部を形成するのが好ましい。このようにすれば、電極部を回路基板上の回路の所定位置に半田付けする際に、凹部内に半田が入り込み、電極部の周囲の半田量を多く確保できる。そのため、電極部の半田付け性が高くなる。
【0016】
スイッチ本体は、可動接点部材側から見た輪郭形状がほぼ八角形を有しており、八角形のスイッチ本体の対向する一対の辺の近傍には、一対の電極形成片の電極部がそれぞれ位置し、八角形のスイッチ本体の対向する他の一対の辺の近傍には、固定接点部材の端子部がそれぞれ位置するのが好ましい。このようにすれば、スイッチ本体を小型化し、プッシュオンスイッチの小型化を容易に図ることができる。
【0017】
また、表面から固定接点が露出するように固定接点部材がインサート成形された合成樹脂製のスイッチ本体と、スイッチ本体上に配置され且つ固定接点から離れる方向に凸となるように湾曲した皿状のタクト導電板を含んで構成された可動接点部材とを有するプッシュオンスイッチを対象にして、スイッチ本体は、可動接点部材側から見た輪郭形状がほぼ八角形を有しているのが好ましい。このようなプッシュオンスイッチでは、スイッチ本体を小型化し、プッシュオンスイッチの小型化を容易に図ることができる。
【0018】
本願の他の発明は、表面から固定接点が露出するように固定接点部材がインサート成形された合成樹脂製のスイッチ本体と、スイッチ本体上に配置され且つ固定接点から離れる方向に凸となるように湾曲した皿状のタクト導電板を含んで構成された可動接点部材とを有するプッシュオンスイッチを対象にして、固定接点の中央部に、タクト導電板側に開口するプレス成形された有底の凹部を形成する。または、タクト導電板側に開口してタクト導電板側に突出する周囲部を有する有底の凹部を形成する。このような凹部は、タクト導電板側から見た輪郭形状が十字型を有しているものを採用することができる。従来、固定接点とタクト導電板との接触しやすいように、固定接点の中央部に貫通孔を形成したものが知られている。しかしながら、固定接点とタクト導電板とを更に接触しやすくすることが求められている。固定接点の中央部に、タクト導電板に開口するプレス成形された有底の凹部を形成すると、凹部の周囲部には、タクト導電板側に突出する部分が形成される。そのため、この突出する部分とタクト導電板とが接触することにより、固定接点とタクト導電板とが接触しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】(A)〜(C)は、本発明の一実施の形態のプッシュオンスイッチの平面図、正面図及び右側面図である。
【図2】図1(A)のII−II線断面図である。
【図3】図1(A)のIII−III線断面図である。
【図4】図1に示すプッシュオンスイッチの裏面図である。
【図5】図1に示すプッシュオンスイッチの部分拡大図である。
【図6】本発明の他の実施の形態のプッシュオンスイッチの部分拡大図である。
【図7】図1に示すプッシュオンスイッチを回路基板に取り付ける際の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1(A)〜(C)は、本発明の一実施の形態のプッシュオンスイッチの平面図、正面図及び右側面図である。また、図2は、図1(A)のII−II線断面図であり、図3は、図1(A)のIII−III線断面図であり、図4は、図1に示すプッシュオンスイッチの裏面図である。各図に示すように、本例のプッシュオンスイッチは、スイッチ本体1と固定接点部材3と可動接点部材5とを有している。スイッチ本体1は合成樹脂により形成されており、八角形のほぼ平板形状を呈している。スイッチ本体1は、表面7と、裏面9と、八角形の長辺に沿って構成される4つの長側面11,13,15,17と、八角形の短辺に沿って構成される4つの短側面19,21,23,25とを有している。4つの長側面11,13,15,17と、4つの短側面19,21,23,25とは、交互に並んで配置されている。また、図2及び図3に示すように、表面7には、大径の環状の凹部7aと小径の円形の凹部7bとが同芯的に形成されている。裏面9には、短側面19,21,23,25に沿う4つの凹部9a〜9dが形成されている。
【0021】
固定接点部材3は、銅板からなり、スイッチ本体1内にインサート成形されている。この固定接点部材3は、固定接点27と一対のアーム部29と一対の端子部31とを一体に備えている。固定接点27は、円板形状を呈しており、スイッチ本体1の凹部7b内に配置されている。固定接点27の中央部には、後述するタクト導電板33側に開口する十字型の有底の凹部27aが形成されている。本例では、凹部27aをプレスにより形成した。凹部27aがプレスにより形成されると、図5に示すように、凹部27aの周囲部には、タクト導電板33側に突出する部分27bが形成される。そのため、突出する部分27bとタクト導電板33とが接触することにより、固定接点27とタクト導電板33とが接触しやすくなる。
【0022】
一対のアーム部29は、一端が固定接点27に接続され、他端に端子部31を有するように、固定接点27を間に対向して配置されている。この一対のアーム部29は、スイッチ本体1の表面7から裏面9の凹部9a,9cにそれぞれ延びるように、インサート成形によりスイッチ本体1内に埋設されている。
【0023】
一対の端子部31は、スイッチ本体1の外面に露出するように短側面19,23に沿い且つスイッチ本体1の裏面9側から表面7側に延びるように、アーム部29から折り曲げられている。
【0024】
可動接点部材5も固定接点部材3と同様に銅板から形成されており、タクト導電板33と一対の電極形成片35とを一体に備えている。タクト導電板33は、スイッチ本体1の表面7上に配置され且つ固定接点27から離れる方向に凸となるように湾曲した皿状形状を呈している。そして、タクト導電板33は、スイッチ本体1に一体に設けられた一対のタクト導電板受け入れ部37に受け入れられている。タクト導電板受け入れ部37は、タクト導電板33を間にして対向する一対の円弧状壁部からなる導電板受け入れ用起立壁部39(図1〜図3において破線で示す)をタクト導電板33に向かって加熱変形させて形成している。これにより、タクト導電板33がスイッチ本体1に対して移動することを阻止する導電板移動阻止構造が構成されている。
【0025】
一対の電極形成片35は、延伸部41と該延伸部41の端部に接続された電極部43とをそれぞれ有している。延伸部41は、タクト導電板33に接続されるように、タクト導電板33を間に対向して配置されている。そして、延伸部41は、スイッチ本体1に一体に設けられた一対の電極形成片受け入れ部45に受け入れられている。電極形成片受け入れ部45は、延伸部41の少なくとも一部を間にして対向する一対の線状壁部からなる一対の電極形成片受け入れ用起立壁部47(図1〜図3において破線で示す)を延伸部41に向かって加熱変形させて形成している。これにより、一対の電極形成片35がスイッチ本体1に対して移動することを阻止する電極形成片移動阻止構造が構成されている。本例では、一対の円弧状壁部(39)と一対の線状壁部(47)とは、固定接点27を中心にして90度離れた位置に配置されている。これにより、一対の電極形成片35が延びる方向と固定接点部材3の一対のアーム部29が延びる方向との間にはほぼ90度の角度差が形成されることになる。
【0026】
電極部43は、短側面21,25に沿い且つスイッチ本体1の表面7側から裏面9の凹部9b,9dの近傍に延びるように、延伸部41から折り曲げられている。なお、電極部43の寸法を長くして、図6に示すように、凹部9b,9d内に電極部43の端部が入り込むように、折り曲げても構わない。
【0027】
本例のプッシュオンスイッチは、回路基板上に配置してから、端子部31及び電極部43を回路基板上の回路の所定位置に半田付けする。本例のプッシュオンスイッチでは、凹部9dを設けているため、図7に示すように、電極部43を半田付けする際に、凹部9d内に半田が入り込み、電極部43の周囲の半田量を多く確保できる。そのため、電極部43の半田付け性が高くなる。
【0028】
本例のプッシュオンスイッチによれば、固定接点部材3だけをインサート成形によりスイッチ本体1内に埋設するので、インサート部材の配置構成を単純化することができる。そのため、プッシュオンスイッチの設計が容易になる上、プッシュオンスイッチの小型化を図ることができる。また、スイッチ本体1に一体に設けられた導電板受け入れ用起立壁部39をタクト導電板33に向かって加熱変形してタクト導電板33がスイッチ本体1に対して移動することを阻止する導電板移動阻止構造を構成し、スイッチ本体1に一体に設けられた電極形成片受け入れ用起立壁部47を電極形成片35に向かって加熱変形して電極形成片35がスイッチ本体1に対して移動することを阻止する電極形成片移動阻止構造を構成するので、インサート成形されない可動接点部材5をスイッチ本体1にしっかりと固定できる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明によれば、固定接点部材だけをインサート成形によりスイッチ本体内に埋設するので、インサート部材の配置構成を単純化することができる。そのため、プッシュオンスイッチの設計が容易になる上、プッシュオンスイッチの小型化を図ることができる。また、本発明では、スイッチ本体に一体に設けられた導電板受け入れ用起立壁部をタクト導電板に向かって加熱変形してタクト導電板がスイッチ本体に対して移動することを阻止する導電板移動阻止構造を構成し、スイッチ本体に一体に設けられた電極形成片受け入れ用起立壁部を電極形成片に向かって加熱変形して電極形成片がスイッチ本体に対して移動することを阻止する電極形成片移動阻止構造を構成するので、インサート成形されない可動接点部材をスイッチ本体にしっかりと固定できる。
【符号の説明】
【0030】
1 スイッチ本体
3 固定接点部材
5 可動接点部材
27 固定接点
29 アーム部
31 端子部
33 タクト導電板
35 電極形成片
37 タクト導電板受け入れ部
39 導電板受け入れ用起立壁部
45 電極形成片受け入れ部
47 電極形成片受け入れ用起立壁部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面から固定接点が露出するように固定接点部材がインサート成形された合成樹脂製のスイッチ本体と、
前記スイッチ本体上に配置され且つ前記固定接点から離れる方向に凸となるように湾曲した皿状のタクト導電板を含んで構成された可動接点部材とを有するプッシュオンスイッチであって、
前記スイッチ本体は、前記可動接点部材側から見た輪郭形状がほぼ八角形を有しており、
前記固定接点の中央部には、前記タクト導電板側に開口するプレス成形された有底の凹部が形成されているプッシュオンスイッチ。
【請求項2】
表面から固定接点が露出するように固定接点部材がインサート成形された合成樹脂製のスイッチ本体と、
前記スイッチ本体上に配置され且つ前記固定接点から離れる方向に凸となるように湾曲した皿状のタクト導電板を含んで構成された可動接点部材とを有するプッシュオンスイッチであって、
前記スイッチ本体は、前記可動接点部材側から見た輪郭形状がほぼ八角形を有していることを特徴とするプッシュオンスイッチ。
【請求項3】
表面から固定接点が露出するように固定接点部材がインサート成形された合成樹脂製のスイッチ本体と、
前記スイッチ本体上に配置され且つ前記固定接点から離れる方向に凸となるように湾曲した皿状のタクト導電板を含んで構成された可動接点部材とを有するプッシュオンスイッチであって、
前記固定接点の中央部には、前記タクト導電板側に開口するプレス成形された有底の凹部が形成されているプッシュオンスイッチ。
【請求項4】
表面から固定接点が露出するように固定接点部材がインサート成形された合成樹脂製のスイッチ本体と、
前記スイッチ本体上に配置され且つ前記固定接点から離れる方向に凸となるように湾曲した皿状のタクト導電板を含んで構成された可動接点部材とを有するプッシュオンスイッチであって、
前記固定接点の中央部には、前記タクト導電板側に開口して前記タクト導電板側に突出する周囲部を有する有底の凹部が形成されているプッシュオンスイッチ。
【請求項5】
前記凹部は、前記タクト導電板側から見た輪郭形状が十字型を有している請求項3または4に記載のプッシュオンスイッチ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−50105(P2010−50105A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−249009(P2009−249009)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【分割の表示】特願2004−77843(P2004−77843)の分割
【原出願日】平成16年3月18日(2004.3.18)
【出願人】(000242633)北陸電気工業株式会社 (49)
【Fターム(参考)】