説明

プッシュロータリスイッチ

【課題】第一ボタンと第二ボタンの押下によりロータを正逆方向の二方向に回転可能とするプッシュロータリスイッチを提供することを目的とする。
【解決手段】ハウジング3の開口部3aに第一ボタン1と第二ボタン2を配設し、ロータ9と前記ボタン1,2間に凹凸係合する切換子4と回転子5を設け、前記切換子4を前記ハウジング3内に固定するとともに前記回転子5の外側面および内側面に前記第一ボタン1および前記第二ボタン2に対応した第一凹凸カム5cおよび第二凹凸カム5bを設け、前記第一ボタン1押下時は該第一ボタン1が前記第一凹凸カム5cを押し下げるとともに回転させることで前記回転子5が正回転し、前記第二ボタン2押下時は該第二ボタン2が前記第二凹凸カム5bを押し下げるとともに回転させることで前記回転子5が逆回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボタンの押下によりベース上面に固定接片上を摺動する可動接片を配設したロータを回転させ電路の切替を行うプッシュロータリスイッチに係り、前記ベースと嵌合するハウジングの開口部に第一ボタンと第二ボタンを配設し、前記ロータと前記ボタン間に凹凸係合する切換子と回転子を設け、前記回転子の外側面および内側面に前記第一ボタンおよび前記第二ボタンに対応した凹凸カムを設けることにより前記ロータを正逆方向に回転可能とするプッシュロータリスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のプッシュロータリスイッチは図7に示すように複数の固定接触片107を植設し、接触端子109を配設したベースと、該固定接触片107と接触するプッシュロータリスイッチ用可動接点回路を形成したプリント基板106をベース上に載置し、プリント基板106と連結した回転軸103をスイッチ本体を形成するハウジング101に貫通させて該ハウジング101の嵌合孔部102に前記ベースの嵌合凸部108を嵌合し、前記回転軸103を回動させることにより前記プリント基板106を連動して回路の切替設定を行うプッシュロータリスイッチの前記回転軸103の軸方向に中空部を設けて押下軸104を上下動自在に設け、前記プリント基板106のプッシュロータリスイッチ用可動接点回路形成面の裏面に押しボタンスイッチ用接点回路を形成して前記プッシュロータリスイッチ用可動接点回路と表裏接続させるとともに、前記押しボタン用接点回路に湾曲上の可動接片105を載置して前記押下軸104の略中心部を下方に向かって凸部が形成されており、押下軸104の押下力は前記凸部により前記可動接片105を反転させ押ボタンスイッチ用接点回路を閉成させていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−276981号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記プッシュロータリスイッチは回転軸103が一方向にしか回転しない構造であったため、一度該回転軸103を回転させてしまうと元のポジションに戻すのに同一方向に一回転させる必要があった。また設定したいポジションに前記回転軸103を回転させ、誤って過回転させてしまった場合においても同一方向に前記回転軸103をさらにもう一回転させる必要があった。
【0005】
そこで本発明は、上記状況に鑑みて、接点の切替を正逆方向に回転することができるプッシュロータリスイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するために、
〔1〕ベース(11)に固定接片(11a)と端子(11c)を配備し、前記ベース(11)上面に前記固定接片(11a)上を摺動する可動接片(10)を配設したロータ(9)を配備し、前記ベース(11)と嵌合するハウジング(3)の上方よりボタンを押下することにより前記ロータ(9)を回転させて電路の切替を行うプッシュロータリスイッチにおいて、前記ハウジング(3)の開口部(3a)に第一ボタン(1)と第二ボタン(2)を配設し、前記ロータ(9)と前記ボタン(1,2)間に凹凸係合する切換子(4)と回転子(5)を設け、前記切換子(4)を前記ハウジング(3)内に固定するとともに前記回転子(5)の外側面および内側面に前記第一ボタン(1)および前記第二ボタン(2)に対応した第一凹凸カム(5c)および第二凹凸カム(5b)を設け、前記第一ボタン(1)押下時は該第一ボタン(1)が前記第一凹凸カム(5c)を押し下げるとともに回転させることで前記回転子(5)が正回転し、前記第二ボタン(2)押下時は該第二ボタン(2)が前記第二凹凸カム(5b)を押し下げるとともに回転させることで前記回転子(5)が逆回転することを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕記載のプッシュロータリスイッチにおいて、前記第一ボタン(1)内側下面および前記第二ボタン(2)内側下面に舌片部(1b,2b)をそれぞれ設け、前記第一ボタン(1)と前記第二ボタン(2)をまたがる下面中央と滑動棒(7)間にコイルバネ(6)を配設したことを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕記載のプッシュロータリスイッチにおいて、前記ロータ(9)上面に複数の凹部(9a)を設け、前記回転子(5)下面に設けた複数の凸部(5f)が前記凹部(9a)に係合し、前記ボタン(1,2)押下時に前記回転子(5)の回転により前記ロータ(9)が正逆方向に回転することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
(1)本発明のプッシュロータリスイッチはハウジングの開口部に第一ボタンと第二ボタンを配設し、回転子の外側面および内側面に前記第一ボタンおよび前記第二ボタンに対応した第一凹凸カムおよび第二凹凸カムを設け、前記第一ボタン押下時は該第一ボタンが前記第一凹凸カムを押し下げるとともに回転させることで前記回転子が正回転し、前記第二ボタン押下時は該第二ボタンが前記第二凹凸カムを押し下げるとともに回転させることで前記回転子が逆回転するため、接点の切替を正逆回転可能とした。よって、従来のプッシュロータリスイッチに比べ、設定したいポジションまで回転軸を回転させ、誤って過回転させてしまった場合でもそのまま一回転させることなく設定したいポジションまで戻すことができる。
(2)第一ボタン内側下面および前記第二ボタン内側下面に舌片部をそれぞれ設け、前記第一ボタンと前記第二ボタンをまたがる下面中央と滑動棒間にコイルバネを配設したため、通常の押ボタンスイッチのようにボタンの復帰に要するコイルバネと電路の切替のために滑動棒に挿入されるコイルバネの2種類を用意する必要がない。よって、コイルバネ1つでボタンの復帰および電路の切替を行うことができるため、部品点数を減らしコストの削減を図ることができる。
(3)ロータ上面に複数の凹部を設け、回転子下面に形成された複数の凸部を凹部にあらかじめ係合させた構造とすることによりローターが不用意に回転することがないため、固定接片と可動接点の接触する位置を決めることができ、外部からの衝撃に強い接触の安定したプッシュロータリスイッチを提供することができる。
(4)ロータ上面の凹部と回転子下面の凸部において上下動する摺動部と可動接片がベース上面を回転する接点部が別々に存在するので、摺動部で発生する成形材料の削り粉が接点部に入り込まず接触不良を起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの分解斜視図である。
【図2】本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの第一ボタン押下時の断面図である。
【図3】本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの回転子の図である。
【図4】本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの正回転時の動作を示した図である。
【図5】本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの第二ボタン押下時の断面図である。
【図6】本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの逆回転時の動作を示した図である。
【図7】従来のプッシュロータリスイッチの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のプッシュロータリスイッチは、ボタンの押下によりベース上面に固定接片上を摺動する可動接片を配設したロータを回転させ電路の切替を行うプッシュロータリスイッチに係り、前記ベースと嵌合するハウジングの開口部に第一ボタンと第二ボタンを配設し、前記ロータと前記ボタン間に凹凸係合する切換子と回転子を設け、前記回転子の外側面および内側面に前記第一ボタンおよび前記第二ボタンに対応した第一凹凸カムおよび第二凹凸カムを設け、前記第一ボタン押下時は該第一ボタンが前記第一凹凸カムを押し下げるとともに回転させることで前記回転子が正回転し、前記第二ボタン押下時は該第二ボタンが前記第二凹凸カムを押し下げるとともに回転させることで前記回転子が逆回転することにより前記ロータを正逆方向に回転可能としたため、設定したいポジションよりも前記ロータを過回転させてしまった場合でもそのまま一回転させることなく設定したいポジションまで戻すことができる。また、第一ボタン内側下面および前記第二ボタン内側下面に舌片部をそれぞれ設け、前記第一ボタンと前記第二ボタンをまたがる下面中央と滑動棒間にコイルバネを配設する構造としたため、該コイルバネ1つでボタンの復帰および電路の切替を行うことができ、部品点数を減らした安価で正逆回転可能なプッシュロータリスイッチを提供することができる。
【実施例】
【0010】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの分解斜視図、図2は本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの第一ボタン押下時の断面図であり、図2(a)は第一ボタンを押下する前の断面図、図2(b)は第一ボタンを押下した時の断面図である。図3は本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの回転子の図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)のC−C断面図、図3(c)は図3(a)のD方向から見た側面図である。図4は本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの正回転時の動作を示した図であり、図4(a)はボタン押下前、図4(b)はボタン押下途中、図4(c)はボタンを最下方まで押下した時、図4(d)はボタンが上方へ復帰した時を示している。図5は本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの第二ボタン押下時の断面図であり、図5(a)は第二ボタンを押下する前の断面図、図5(b)は第二ボタンを押下した時の断面図である。図6は本発明の実施例を表すプッシュロータリスイッチの逆回転時の動作を示した図であり、図6(a)はボタン押下前、図6(b)はボタン押下途中、図6(c)はボタンを最下方まで押下した時、図6(d)はボタンが上方へ復帰した時を示している。
【0012】
これらの図において、1は第一ボタン、2は第二ボタン、3はハウジング、4は切換子、5は回転子、6は第一ボタン1および第二ボタン2の下方に配設されるコイルバネ、7は滑動棒、8は回転子5後述するロータ9の間に配設されるコイルバネ、9はロータ、10はロータ9に配設される可動接片、11はベースである。第一ボタン1の下面には、垂下する軸1aおよび舌片部1bが形成され、軸1aの外側に板バネ1cが形成され、軸1aの先端には傾斜が形成されるとともに側面には凸部1dが形成されている。第二ボタン2の下面には、垂下する軸2aおよび舌片部2bが形成され、軸2aの外側には板バネ2cが形成され、軸2aの先端には傾斜げ形成されるとともに側面には凸部2dが形成されている。ハウジング3は、上部に第一ボタン1および第二ボタン2を配設するための開口部3aが設けられ、下部にベース11と嵌合するための貫通孔3bおよび内側面には段部3cが形成されている。切換子4は上面を有する略円筒状で、下方の内側面には角片4aが形成され、上方の内側面には第一ボタン1の凸部1dおよび第二ボタン2の凸部2dと係合する溝部4bが形成され、上面には貫通孔4gが形成されている。回転子5は略円筒状で、上方の周縁部には切換子4の角片4aと噛み合う角片5aが形成され、内側面には第二ボタン2に押下される第二凹凸カム5bが複数形成され、外側面には第一ボタン1に押下される第一凹凸カム5cが複数形成され、下方には鍔部5dが形成され、鍔部5dの下面には凸部5eが形成されている。第一凹凸カム5cおよび第二凹凸カム5bの上部には傾斜が形成され、第一凹凸カム5cの傾斜角は第一ボタン1押下時に回転子5が正回転するように、第二凹凸カム5bの傾斜角は第二ボタン2押下時に回転子5が逆回転するように形成されている。ロータ9は、上面の略中央に円状の溝部9bが形成され、溝部9b外周に複数の凹部9aが形成されている。ベース11には、固定接片11aが配設され、側面にはハウジング3の貫通孔3bと嵌合する凸片11bが形成され、端子11cが下方に突出するように配設されている。
【0013】
ハウジング3の開口部3aに第一ボタン1および第二ボタン2が配設され、ハウジング3の下方から切換子4が配設される。このとき、切換子4の貫通孔4gから第一ボタン1および第二ボタン2の軸1aおよび2a、舌片部1bおよび舌片部2bが突出されるとともに凸部1dおよび2dが溝部4bに係合される。切換子4の下方に回転子5が配設され、角片4aと角片5aが係合される。回転子5の中央部を貫通して第一ボタン1および第二ボタン2の下方にコイルバネ6を介して滑動棒7が配設される。このとき、第一ボタン1および第二ボタン2の内側下面にそれぞれ設けた舌片部1bおよび舌片部2bがコイルバネ6に挿入される。回転子5の下方に溝部9bにコイルバネ8が配設されるとともに裏面に可動接片10が配設されたロータ9が配設され、このとき、凹部9aには回転子5の凸部5eが途中まで挿入されて係合され、ロータ9の上面がハウジング3の段部3cに当接される。そして、ベース11がハウジング3の下方から配設され、貫通孔3bと凸片11bが嵌合することで、プッシュロータリスイッチが完成される。
【0014】
以上のように構成された本発明のプッシュロータリスイッチは、第一ボタン1を押下すると図2(b)に示すように板バネ1cおよびコイルバネ6が収縮され、同時に第一ボタン1の軸1aが回転子5の第一凹凸カム5cを押下することにより回転子5を押し下げ、回転子5の凸部5eがロータ9の凹部9aに挿入される。さらに、軸1a先端と第一凹凸カム5cには両者が噛み合うようにそれぞれ傾斜が施されているため、回転子5が一定方向に回転する。回転子5が回転すると凹部9aに凸部5eが挿入されたロータ9も同時に回転する。これにより、ロータ9下面に配設された可動接片10も回転し、ベース11上面に配設された固定接片11a上を摺動することにより電路の切替を行う。このとき、切換子4内側面に第一ボタン1の凸部1dと係合する溝部4bが設けられているため、第一ボタン1を押下し過ぎることがない。また、第二ボタン2を押下すると先に示した第一ボタン1押下時と同様に板バネ2cおよびコイルバネ6が収縮され、同時に第二ボタン2の軸2aが回転子5の第二凹凸カム5bを押下することにより回転子5を押し下げ、回転子5の凸部5eがロータ9の凹部9aに挿入される。さらに、軸2a先端と第二凹凸カム5bには両者が噛み合うようにそれぞれ傾斜が施されているため、回転子5が先に示した第一ボタン1押下時と逆方向に回転する。回転子5が回転するとロータ9も同時に回転する。これにより、ロータ9下面に配設された可動接片10も回転し、ベース11上面に配設された固定接片11a上を摺動することにより電路の切替を行う。このとき、切換子4内側面に第二ボタン2の凸部2dと係合する溝部4bが設けられているため、第二ボタン2を押下し過ぎることがない。
【0015】
ここで、第一ボタン1押下時の第一ボタン1、切換子4および回転子5の動作について詳細に説明する。切換子4の角片4a、回転子5の角片5aおよび第一凹凸カム5cは円周上に形成されているが、説明の便宜上、図2(a)のA−A断面部分を平面に展開して説明する。図4(a)に示すように、この状態では切換子4の角片4c、4dと回転子5の角片5g、5h、5iがそれぞれ噛み合っている。そして、第一ボタン1が押下されると図4(b)に示すように、回転子5の第一凹凸カム5cが押下され下方に移動すると同時に第一ボタン1と第一凹凸カム5cの傾斜により正回転をはじめ、さらに第一ボタン1が完全に下方まで押下されると、図4(c)に示すように、回転子5の角片5g、5h、5iが第一凹凸カム5cの横幅分正回転する。このとき、角片4dの頂点部に対して角片5hの頂点部が正回転方向にずれが生じている。そして、図4(d)に示すように、コイルバネ8の弾性力により回転子5が上方に復帰し、切換子4の角片4dの右側傾斜面と回転子5の角片5hの左側傾斜面が摺動し、傾斜により回転子5が傾斜面の幅分正回転し、次のポジションで切換子4の角片4c、4dと回転子5の角片5j、5g、5hがそれぞれ噛み合う。
【0016】
次に、第二ボタン2押下時の第二ボタン2、切換子4および回転子5の動作について詳細に説明する。切換子4の角片4a、回転子5の角片5aおよび第二凹凸カム5bは円周上に形成されているが、説明の便宜上、図5(a)のB−B断面部分を平面に展開して説明する。図6(a)に示すように、この状態では切換子4の角片4f、4eと回転子5の角片5g、5j、5iがそれぞれ噛み合っている。そして、第二ボタン2が押下されると図6(b)に示すように、回転子5の第二凹凸カム5bが押下され下方に移動すると同時に第二ボタン2と第二凹凸カム5bの傾斜により逆回転をはじめ、さらに第二ボタン2が完全に下方まで押下されると、図6(c)に示すように、回転子5の角片5g、5j、5iが第二凹凸カム5bの横幅分逆回転する。このとき、角片4eの頂点部に対して角片5jの頂点部が逆回転方向にずれが生じている。そして、図6(d)に示すように、コイルバネ8の弾性力により回転子5が上方に復帰し、切換子4の角片4eの右側傾斜面と回転子5の角片5jの左側傾斜面が摺動し、傾斜により回転子5が傾斜面の幅分逆回転し、次のポジションで切換子4の角片4f、4eと回転子5の角片5h、5g、5jがそれぞれ噛み合う。
【0017】
本実施例では、第一ボタンおよび第二ボタンに板バネを一体に成形しているが、コイルバネを配設してもよい。また、回転方向について、第一ボタン押下時に正回転、第二ボタン押下時に逆回転としているが、軸先端の傾斜角および凹凸カムの傾斜角を変えることにより第一ボタン押下時に逆回転、第二ボタン押下時に正回転としてもよく、種々の方法が考えられる。
【0018】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明のプッシュロータリスイッチは、接点の切替を正逆方向に回転することができるプッシュロータリスイッチとして利用可能である。
【符号の説明】
【0020】
1 第一ボタン
1a、2a 軸
1b、2b 舌片部
1c、2c 板バネ
1d、2d、5e 凸部
2 第二ボタン
3、101 ハウジング
3a 開口部
3b、4g 貫通孔
3c 段部
4 切換子
4a、4c、4d、4e、4f、5a、5g、5h、5i、5j 角片
4b、9b 溝部
5 回転子
5b 第二凹凸カム
5c 第一凹凸カム
5d 鍔部
6、8 コイルバネ
7 滑動棒
9 ロータ
9a 凹部
10、105 可動接片
11 ベース
11a 固定接片
11b 凸片
11c 端子
102 嵌合孔部
103 回転軸
104 押下軸
106 プリント基板
107 固定接触片
108 嵌合凸部
109 接触端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースに固定接片と端子を配備し、前記ベース上面に前記固定接片上を摺動する可動接片を配設したロータを配備し、前記ベースと嵌合するハウジングの上方よりボタンを押下することにより前記ロータを回転させて電路の切替を行うプッシュロータリスイッチにおいて、前記ハウジングの開口部に第一ボタンと第二ボタンを配設し、前記ロータと前記ボタン間に凹凸係合する切換子と回転子を設け、前記切換子を前記ハウジング内に固定するとともに前記回転子の外側面および内側面に前記第一ボタンおよび前記第二ボタンに対応した第一凹凸カムおよび第二凹凸カムを設け、前記第一ボタン押下時は該第一ボタンが前記第一凹凸カムを押し下げるとともに回転させることで前記回転子が正回転し、前記第二ボタン押下時は該第二ボタンが前記第二凹凸カムを押し下げるとともに回転させることで前記回転子が逆回転することを特徴とするプッシュロータリスイッチ。
【請求項2】
請求項1記載のプッシュロータリスイッチにおいて、前記第一ボタン内側下面および前記第二ボタン内側下面に舌片部をそれぞれ設け、前記第一ボタンと前記第二ボタンをまたがる下面中央と滑動棒間にコイルバネを配設したことを特徴とするプッシュロータリスイッチ。
【請求項3】
請求項1記載のプッシュロータリスイッチにおいて、前記ロータ上面に複数の凹部を設け、前記回転子下面に設けた複数の凸部が前記凹部に係合し、前記ボタン押下時に前記回転子の回転により前記ロータが正逆方向に回転することを特徴とするプッシュロータリスイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−59650(P2012−59650A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−203842(P2010−203842)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(000230722)日本開閉器工業株式会社 (79)
【Fターム(参考)】