プラスターボードの製造方法
【課題】本発明の主題は、新規なプラスターボードおよびその製造方法にある。
【解決手段】この新規なボードは、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁を有し、他方の表面に第一のそぎ縁に直交する2つの他の平行なそぎ端またはそぎ縁を有する。或いは、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁を有し、同一の表面または他方の表面のいずれかに、第一のそぎ縁に直交する2つの他方の平行な横方向のそぎ端またはそぎ縁を有しており、かかる他の平行なそぎ端は、100〜200mmの幅を有する。或いはまた、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁を有し、同一の表面または他方の表面のいずれかに、第一のそぎ縁に直交する2つの他方の平行な横方向のそぎ端またはそぎ縁を有しており、かかる他の平行なそぎ端は、第一の平行なそぎ縁の幅に対する第二の平行なそぎ縁の幅の比が1.5〜5であるような幅を有する。
【解決手段】この新規なボードは、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁を有し、他方の表面に第一のそぎ縁に直交する2つの他の平行なそぎ端またはそぎ縁を有する。或いは、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁を有し、同一の表面または他方の表面のいずれかに、第一のそぎ縁に直交する2つの他方の平行な横方向のそぎ端またはそぎ縁を有しており、かかる他の平行なそぎ端は、100〜200mmの幅を有する。或いはまた、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁を有し、同一の表面または他方の表面のいずれかに、第一のそぎ縁に直交する2つの他方の平行な横方向のそぎ端またはそぎ縁を有しており、かかる他の平行なそぎ端は、第一の平行なそぎ縁の幅に対する第二の平行なそぎ縁の幅の比が1.5〜5であるような幅を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性バインダをベースとするボードの製造方法およびこの装置を用いて水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインに関する。
【0002】
本発明はまた、特定の幾何構成を有する新規のプラスターボードに関する。
【背景技術】
【0003】
米国特許第4 781 558号明細書は、凹部を備えたプラスターボードを製造することを目的とする装置について記載している。この特許は、裁断してプラスターボードとするプリフォーム上に、ボス36を有するドラム34によって、凹部を形成すること(当該特許の特に図1を参照)を提案している。したがって、凹部の深さは、ボスのサイズによって決定される。それゆえ、これらの凹部の深さおよび/または形状を変更するためには、ドラム34を異なるサイズおよび/または形状のボスを有する別のドラムと交換することが必要となる。この明細書は特に、プラスターボードの特定の表面仕上げの形成を目的としており、ボードの背面(すなわち、この場合には上側)にボードの軸に対して横方向にフェザリングの形で圧痕を形成する特定の用途については述べていない。
【0004】
米国特許第2 991 824号明細書では、裁断してプラスターボードとするプリフォームに、圧痕51A、51Bが、2つのローラ21周りを回転し、突出部25を有するバンド20により形成される(当該特許の特に図1および第三欄第二9行〜第四3行参照)。次に、プリフォームは、圧痕の中央で裁断され、そぎ端または横方向のそぎ縁を備えたボードが製造される。
【0005】
米国特許第2 246 987号明細書では、圧痕は、複数の突出部23、38を有するバンド20によって(特に図1および図7参照)、裁断してプラスターボードとするプリフォームに対して形成される。一実施形態においては、圧痕は、同時にボードの両面に形成される。
【0006】
この場合にも、圧痕の寸法および/または形状を変更するためには、バンド20を異なるサイズおよび/または形状の突出部を有する別のバンドと交換することが必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、プリフォームに対する圧痕の形成についての問題を克服すると同時に、これらの圧痕のサイズおよび/または形状に関して、容易かつ迅速に変更することができる可能性を提供することにある。
【0008】
本発明の目的は、米国特許第2 991 824号明細書に記載されたタイプの一般的な工程を用い、プリフォームに対する圧痕の形成についての問題を解決し、そぎ端または横方向のそぎ縁を十分な態様で形成することを可能にすることにもある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、本発明は、その表面のそれぞれに表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有し、他方の表面に第一のそぎ縁に直交する2つの他方の平行な横方向のそぎ端またはそぎ縁(25a)を有する水硬性バインダから構成される新規のボードを提供する。
【0010】
本発明はまた、その表面のそれぞれに表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有し、同一の表面または他方の表面のいずれかに第一のそぎ縁に直交する2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有し、上記の他方の平行なそぎ縁(25a)が100〜200mmの幅を有する、水硬性バインダから構成される新規のボードを提供する。
【0011】
本発明はまた、その表面のそれぞれに表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有し、同一の表面または他方の表面のいずれかに第一のそぎ縁に直交する2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有し、上記の第二の平行なそぎ縁(25a)は、上記の第一の平行なそぎ縁(10)の幅に対する上記の第二の平行なそぎ縁(25a)の幅の比が1.5〜5であるような幅を有する、水硬性バインダから構成される新規のボードを提供する。
【0012】
本発明はまた、このボードを用いて内部構造を構成する方法を提供し、このボードを製造方法および装置も提供する。
【0013】
本発明はまた、同一の表面に4つのそぎ縁を有する水硬性バインダから構成されるボードを製造方法および装置を提供する。
【0014】
さらに具体的に言えば、本発明は、特に水硬性バインダをベースとするプリフォームに圧痕またはポケットを形成するための装置を用いる。したがって、この装置は、少なくとも
−フレームと、
−フレームの第一の端部で支持される2つの第一のプーリおよびフレームの第二の端部で支持される2つの第二のプーリであって、第一のプーリおよび第二のプーリが平行な平面にあり、互いに面するプーリは同一である第一および第二のプーリと、
−第一のプーリおよび第二のプーリの周囲にそれぞれ巻き付けられた2つの伝動ベルトと、
−ベルトに着脱可能に固定され、これらのベルトの間を延在し、その長手軸がプーリの回転軸に平行であるようになっている少なくとも1本のワイヤと、
を備える。
【0015】
この装置により、プリフォームに形成される圧痕のサイズおよび/または形状を変更するために、着脱可能な手段を取り外して、それらを異なるサイズおよび/または形状を有する他の手段と交換することが十分に容易となる。
【0016】
さらに、そのような装置を用いることにより、2つの圧痕の間隔、引いてはボードの長さを容易に変更することができる。
【0017】
本発明の主題はまた、裁断されるプリフォームから水硬性バインダをベースとするボードを製造する製造方法を提供することにあり、この方法は、本発明による装置によって、圧痕がプリフォームに形成されるステップを含む。
【0018】
このステップは、特にそぎ縁を備えたボードを得ることが可能となり、このボードでは横方向のそぎ縁は従来のそぎ縁と同一の表面にあってもよく、または対向する表面にあってもよいという利点を有する。
【0019】
最後に、本発明の主題はまた、プリフォームから水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインであり、該ボードは、水硬性バインダ組成物で被覆され、コンベヤベルト(または成形ベルト)によって支持される表面材材料を含む。この製造ラインはまた、そぎ縁を備えたボードを製造することができるという利点を有する。
【0020】
ここで、本発明の他の特徴および利点を以下の説明において詳細に説明する。かかる説明は、図面を参照して行われる。(図面のXbisおよびXterは、本願明細書ではXaおよびXbを意味する。図6、図8、図10、図15等参照)
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明による装置を斜視図で概略的に示す。
【図2】チェーンリンクに取り付けられるワイヤの組立品を断面図で概略的に示す。
【図3】ワイヤグリッパピンを概略的に示す。
【図4】チェーンリンクに取り付けられた支持部品の上から見た図で概略的に示す。
【図5】前面から見た図4の支持部品を概略的に示す。
【図6】水硬性バインダをベースとするボードを製造方法の1つのステップを概略的に示す。
【図7】水硬性バインダをベースとするボードを製造方法の別のステップを概略的に示す。
【図8】本発明による方法を用いて得ることができるボードを示す。
【図9】本発明による方法を用いて得ることができる別のボードを示す。
【図10】水硬性バインダをベースとするボードを製造方法の任意の中間ステップを示す。
【図11】水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインの一部を斜視図で概略的に示す。
【図12】水硬性バインダをベースとするプリフォームの下にラスを挿入するための装置を上から見た図で概略的に示す。
【図13】図12の装置を側面図で概略的に示す。
【図14】図12の装置の別の実施形態を側面図で概略的に示す。
【図15】水硬性バインダをベースとするプリフォームの下へのラスの挿入を示す図12の装置の詳細を断面図で概略的に示す。
【図16】本発明による水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインの一部を概略的に示す。
【図17】二次成形次成形装置を概略的に示す。
【図18】二次成形装置の別の実施形態を概略的に示す。
【図19】本発明による水硬性バインダから構成されるボードを概略的に示す。
【図20】面の位置を変更した図19のボードを概略的に示す。
【図21】第二の実施形態に基づき、本発明による水硬性バインダから構成されるボードを概略的に示す。
【図22】本発明によるボードのそぎ縁を断面図で概略的に示す。
【図23A】第一の実施形態によるボードのそぎ縁の「反転」の図を示す。
【図23B】第一の実施形態によるボードのそぎ縁の「反転」の図を示す。
【図24A】従来技術による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【図24B】従来技術による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【図24C】従来技術による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【図25A】本発明による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【図25B】本発明による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【図25C】本発明による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明による装置
本発明による装置が、図1に概略的に示されている。
【0023】
この装置は、Hの形状のフレーム101を備えるが、当業者により他のさまざまな形状とすることが可能である。
【0024】
第一の端部104で2つの第一のプーリ102および103がこのフレーム101に支持され、第二の端部107で2つの第二のプーリ105および106がこのフレーム101に支持される。
【0025】
第一のプーリ102、103は第一の平面にあり、第二のプーリ105、106は第二の平面にあり、第一の平面は第二の平面に平行である。
【0026】
プーリ102およびプーリ105は、互いに面するように配置され、同一のサイズである。
【0027】
プーリ103およびプーリ106もまた、互いに面するように配置され、同一のサイズである。
【0028】
プーリ102、103、105および106は、それ自体を中心にして回転することができる。
【0029】
第一の伝動ベルト108は、第一のプーリ102、103の周囲に巻き付けられ、第二の伝動ベルト109は、第二のプーリ105、106の周囲に巻き付けられている。
【0030】
伝動ベルト108および109は、同一であり、少なくとも1本のワイヤ111によって共に連結されている。
【0031】
このワイヤ111は、第一のベルト108および第二のベルト109に着脱可能に固定されるため、その長手軸はプーリの回転軸に平行である。
【0032】
これにより、プーリの一方、たとえばプーリ102が回転すると、伝動ベルト108が駆動され、伝動ベルト108自体はそれと同一平面にある他方のプーリ(プーリ103)および長尺状の手段110を駆動する。したがって、長尺状の手段110は、一方でベルト108で構成するループ沿いに、他方で、第二のベルト109にも連結しているため、ベルト109で構成するループ沿いに規定の経路を移動する。
【0033】
したがって、本発明による装置の対称性により、ワイヤ111の軸を楕円形の経路で移動することができ、その軸線は常時プーリの軸線と平行を維持する。
【0034】
相互に対向する2つのプーリを同一のシャフトに固定して設けてもよい。
【0035】
この装置には、プーリの少なくとも1つを駆動するための手段を備えてもよい。これらの手段は可能であれば、取り付けられるシャフトによって2つのプーリを駆動できる。
【0036】
ワイヤ111は略円筒形状を有するが、平行六面体、プリズム状、板状等、多数の形状を取ることが可能である。
【0037】
ワイヤ111は、たとえば伝動ベルトにねじ止めすることによって固定されてもよい。これにより、ねじを外して、長尺状の別の手段に容易に交換することができる。
【0038】
本発明の好ましい実施形態によれば、複数のワイヤ111は、伝動ベルト108および109に沿って互いに平行に配置され(図1参照)、着脱可能な態様で固定される。ワイヤ111は、離隔されることが好ましい。
【0039】
プーリは、スプロケットであることが好ましく、伝動ベルトはこれらのスプロケットと協働することができるように鎖状である。
【0040】
さらに、ワイヤは、図2に示されているような方法で固定されてもよい。
【0041】
この図2には、支持部品113およびワイヤグリッパピン114によって、チェーンリンク112に保持されるワイヤ111が示されている。
【0042】
チェーンリンク112におけるワイヤグリッパピン114は、従来用いられているローラベアリングピンの1つと置換される。
【0043】
ワイヤグリッパピン114は、図3に詳細に示される。ワイヤグリッパピン114は、順に
−螺端115
−従来用いられているローラベアリングピンと置換するために、チェーンリンク112のローラに挿入することができる略円筒形の平滑な部品116
−部品116の直径より一般に大きい直径を有し、略円筒形で平坦な、支持部品113中の穴118に挿入することができる平滑な部品117(図4および図5参照)
−頭部119
−一般に頭部119から機械加工され、部品116まで延在することができ、ワイヤ111を収容することを目的としている中心穿孔120
を有する。
【0044】
支持部品113は、図2、図4および図5で確認することができる。
【0045】
支持部品113は、ワイヤグリッパピン114における対応部分117と協働することができる穴118と、当該穴118に連通する穿孔121を含んでいる。この穿孔121は螺刻されており、それにより、圧力ねじ122を螺入することができ、以って、穴118の内側にあるワイヤ111を圧迫せしめ、強固に固定することがきる。(図2参照)。
【0046】
したがって、ワイヤ111をチェーンリンク112に固定するために、図2の構成が実現される。それには、ワイヤグリッパピン114の部品117を支持部品113内に挿入し、リンク112の常用ローラベアリングピンを取り外し、ワイヤグリッパピン114の部品116をローラの軸に沿って挿入し、ナット123をワイヤグリッパピン114の螺端115にねじ込むことによりアセンブリを締め付ければよく、それによって、ワイヤ111はワイヤグリッパピン114の中央穿孔120内に導入され、かつ圧力ねじ122をねじ付孔121内にワイヤ111が有効に締め付けられるまでねじ込むことによってワイヤはそこに強固に保持される。
【0047】
当然のことながら、ワイヤグリッパピン114は、その頭部119がチェーンの内側、すなわち他のチェーンに対向する側にあるように取り付けられる。
【0048】
支持部品113は、2つのペア(穴118、螺刻された穿孔121)を備えることが好ましく、穴118の軸の間隔はチェーンリンク112のローラ軸間の通常の間隔に対応するため、2本のワイヤ111を、図4および図5から推測することができるように、同じリンク112上に保持することが可能となる。
【0049】
このように隣接するリンクに複数の同一の支持部品113を備えることによって、複数のワイヤ111を平行に揃えた長尺状の手段を構成することが可能となる。
【0050】
圧痕を形成するために、たとえば米国特許第二 991 824号明細書の主題をなす別の周知の装置を用いることができる。
【0051】
本発明による工程
水硬性バインダをベースとするボードを製造方法において、水硬性バインダをベースとするボードを形成するために、裁断されるプリフォームに圧痕を形成するために、本発明による装置を用いることができる。
【0052】
次に、プリフォームは、圧痕またはこの圧痕が形成された場所に対向する位置(すなわち、プリフォームの他の表面)で裁断されることが好ましい。
【0053】
本発明による装置は、そぎ縁を備えたプラスターボードを製造方法において、用いることができる。
【0054】
そのような工程が、図6〜図10に示されている。この工程は、以下のステップを含む。
1)プリフォーム(5)を得るために、水硬性バインダ組成物(2)がコンベアベルト(7)によって支持される表面材材料(1)の上に注入され、次に、プリフォーム(5)の幅に少なくともほぼ等しい長さのラス(6、23)がプリフォーム(5)の下に挿入されるステップ
2)水硬性バインダ組成物(2)が固まるように放置され、上記のラス(6、23)が取り除かれるステップ
3)プリフォーム(5)がラス(6、23)によって形成されるフェザリング(8)で裁断されるステップ
【0055】
以下に、そぎ縁を備えた水硬性バインダをベースとするボードの製造方法を、図6〜図15を参照して詳細に説明する。この工程における本発明による装置の使用について説明する。
【0056】
第一に、この説明における「横方向の縁」は、水硬性バインダをベースとするボードを製造するための製造ラインにおけるコンベアベルトの進行方向に直交する縁を指すことを目的としていることを強調する必要がある。そのような横方向の縁は、「ボード端部」としても周知である。
【0057】
図6は、水硬性バインダ組成物2を表面材材料1上に注入することによって製造される、ボードの製造ラインを示す。ボードは第二の表面材材料3で概ね覆われている。成形プレート4の下で組立品の通路が、プリフォーム5を形成する。
【0058】
水硬性バインダ組成物は、石膏プラスターを含むことが好ましい。
【0059】
表面材材料1および3は、紙または厚紙のシートからなってもよく、ガラスまたは表面材材料として用いることができるものとして当業者にとって周知の任意の材料からなるマットによって構成されてもよい。
【0060】
プリフォーム5が成形プレート4の下、或いは製造ラインで用いられる等価な装置(たとえば、マスターロールとしても周知であるフォーミングロール)の下から送り出された後、ラス6がプリフォーム5とコンベアベルト7の先頭との間に挿入される。成形プレート4とコンベアベルト7の先頭との間の距離は、プリフォーム5が相当程度硬化するには時間がなく、まだ十分に可塑性を有する程度とされるような距離である。ラス6の長手軸がコンベアベルト7の進行方向に実質的に直交するように、挿入が行われる。
【0061】
ラス6は次に、プリフォーム5と同様、コンベアベルト7によって動かされる。続いて、石膏プラスター組成物2が水硬性硬化され、矢印Aによって示されるようにプリフォーム5の進行を通じて硬化される。
【0062】
プリフォーム5が裁断される前に、ラス6を取り除くことが好ましい。
【0063】
したがって、所定の時間の経過後、すなわち、当業者がコンベアベルト7の進行速度および石膏プラスター組成物2が硬化するのにかかる時間の関数によって決定できるコンベアベルト7がプリフォーム5によって覆われるべき距離に対応する一定の時間の後、プリフォーム5の硬度は十分となり、プリフォーム5が変形したり、ラス6の取り外しによって残る空間またはフェザリング8(図7)を石膏プラスター組成物2が満たしたりすることなく、ラス6を取り除くことができる。
【0064】
ラス6は、任意の適切な方法で取り除くことができる。たとえば、ラス6の長さがプリフォーム5の幅を越える場合には、ラス6はプリフォーム5から突出していることから、コンベアベルト7の進行方向に実質的に垂直にラス6を速やかに取り除いて、コンベアベルト7から離すことができる。この取り外し動作が、図6の矢印Bによって示されている。
【0065】
コンベアベルトシステムは、一般に、製造ラインの全長に沿って連続するのではなく、ローラによって駆動され、相互に離隔する複数のベルトから構成される。ラス6はまた、このラス6をコンベアベルトシステムの2つの構成ローラの間の空間に落とさせることによって、取り除いてもよい。
【0066】
ラス6が取り除かれた後、プリフォーム5は、依然としてコンベアベルト7によって駆動されて進み続け、石膏プラスター組成物2は硬化し続ける。
【0067】
図7において分かるように、フェザリング8が一般にナイフ9を取り付けたローラからなる裁断装置と同位置となったとき、裁断装置が作動し、プリフォーム5を裁断する。このようにして得られたボード9aを図8に示す。ボード9aの長さは、2つの裁断動作の間でコンベアベルトによって進められる距離、すなわち、本発明によれば、2つの連続的なフェザリング8の間でコンベアベルトによって進められる距離によって規定される。したがって、このボード9aは、2つの横方向のそぎ縁10を有する。
【0068】
裁断装置は、ナイフ9がフェザリング8の略中央でプリフォーム5を裁断するように設定されることが好ましい。
【0069】
各フェザリング8のサイズは、ラス6のサイズに左右される。ラス6は一般に、厚さが一般に0.5〜4mm、好ましくは1.5〜4mmである平行六面体である。その幅は一般に5〜20cmであり、その長さは少なくともプリフォーム5の幅にほぼ等しい(可能であれば存在し得る長手方向のバンド(テープ)の幅だけ縮小される)が、プリフォーム5の下から取り除くために把持することができるほど大きいことが一般的である。さらに、ラス6に関して、プリフォーム5の幅より長く、プリフォーム5に対して突出して、取り除きやすくなっていることが望ましい。
【0070】
これらのラスが各ラス6の上にあるプリフォーム5の厚さの重量に耐えることができるのであれば、ラス6が構成される材料はさほど重要ではない。したがって、ラス6は、長期にわたって、耐摩耗性に優れ、安定性に優れたプラスチック、木、金属などから構成されてもよい。
【0071】
上述した方法は、2つの長手方向のそぎ縁を有するプラスターボードを製造するための周知の方法で補うことが好ましい。周知の方法はでは、一般にプラスチックから構成され、一般にテープとして周知であるバンドを、コンベアベルト7の各長手側部に沿って、載置することが考えられる。そのような方法については、たとえば欧州特許出願第四82 810号明細書に記載されている。
【0072】
したがって、この方法により、図9に示されているように、その2つの横方向のそぎ縁10以外に、2つの長手方向のそぎ縁25、すなわち合計4つのそぎ縁を有する水硬性バインダをベースとするボード11を得ることができる。
【0073】
裁断動作の頻度がラス6が挿入される頻度の2倍である場合には、3つのそぎ縁(2つの長手方向のそぎ縁および1つの横方向のそぎ縁)を有するボードが製造されることは言うまでもない。
【0074】
製造されるプラスターボードの長さは、当然のことながらコンベアベルトの進行速度および裁断動作の頻度に左右される。
【0075】
一般に2つの横方向のそぎ縁を備えたボードを得ることが望ましいため、裁断動作の頻度は一般に、ラスが挿入される頻度に直接関係する。
【0076】
製造されるボードの長さを変更するためには、ラスが挿入される頻度を変更するだけで十分であることから、この工程はきわめて融通が利く。
【0077】
上述した製造方法においては、本発明による装置を用い、水硬性バインダをベースとするボードを形成するために裁断されるプリフォームに対して、圧痕を形成する。
【0078】
図10から明らかなように、本発明によれば、ラス6が挿入される前に、本発明による装置によって、ラス6を挿入することになっている場所と反対の側に、プリフォーム5に圧痕12が生成され、或いは、このラス6を挿入することになっている場所に、プリフォーム5に圧痕12a生成されている。
【0079】
このように、ラス6が大きい場合には、材料の変位のためにプリフォーム5に形成される可能性のある局所的な過剰厚さを補償することができる。
【0080】
従来のタイプ(図6に示されるもの)のスムーザ4aはまた、ラス6が挿入される場所の下流に設けられてもよい。
【0081】
第一の実施形態
一実施形態によれば、圧痕は、ラスの挿入と関連していない。この場合、圧痕を形成するための装置は、製造ラインにおいてのみ用いられる。プリフォームに形成される圧痕は、水硬性バインダが固着された後、従来の長手方向のそぎ縁と、圧痕に対応する凹部とを有する形状という結果になる。圧痕12または12aのいずれが必要とされるかに応じて、この凹部は、従来の長手方向のそぎ縁を有する面に対向する面または同一の面に位置決めされる。第一の実施形態によれば、これは、圧痕12であり、したがって、従来の長手方向のそぎ縁を有する面に対向する面にあることが好ましい。以下に、本発明に従う内部構造を構成する方法についての利点を述べる。
【0082】
水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのライン
水硬性バインダ組成物2で被覆され、コンベアベルト7によって支持される表面材材料1を含むプリフォーム5から水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインにおいて、本発明による装置を用いてもよい。
【0083】
水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインで本発明による装置を最適に用いることができるようにするために、この装置のコンベアベルト間の距離は、少なくともプリフォーム5の幅に等しい。したがって、これらのベルトおよびプーリは、プリフォームの各長手方向の表面に配置される。
【0084】
さらに、本発明による装置は、適切な態様で配置され、その伝動ベルトが回転するときに、その細長い手段がプリフォーム5に圧痕を形成するようになっている。
【0085】
本発明による装置はまた、プリフォーム5の上にあってもよく、この場合には圧痕12を形成し、またはプリフォーム5の下にあってもよく、この場合には圧痕12aを形成する。
【0086】
実際的な理由から、本発明による装置の場合にはプリフォーム5の上にあることが好ましい。
【0087】
当然のことながら、本発明による2つ(またはそれ以上)の装置を設けることが可能であり、一方はプリフォームの上に位置し、他方はプリフォームの下に位置し、プリフォーム5の上面に圧痕12を、プリフォーム5の下面に圧痕12aをそれぞれ形成する(図10参照)。ここで、プリフォーム5の下面とは、コンベアベルト7の上に載っているプリフォーム5の面である。
【0088】
裁断装置は、圧痕12でプリフォームを裁断するように設定されてもよい。
【0089】
圧痕12aがプリフォームの下面に形成される状況である場合は、裁断装置は、この圧痕12aが形成された場所に対向する側でプリフォームを裁断するように設定されてもよい。
【0090】
水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインは、そぎ縁を備えたボードを製造するためのラインであることが好ましい。ここで、そのようなラインについて、図6〜図15を参照して詳細に説明する。しかる後に、このラインにおいて本発明による装置が用いられる方法について説明する。
【0091】
図11は、水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインの一部を示す。
【0092】
そこに示されているように、水平の矩形面21から形成されるラスマガジン20があり、その隅から互いに面する4つのブラケット形状の角ばった部品22が垂直かつ平行に直立し、ラス23のスタックの表面に位置していることが分かる。
【0093】
このラスマガジン20のサイズは、非常に多数のラス23(図12および図13も参照)を格納することができるほどである。
【0094】
ラスマガジン20の水平面21は、脚部24上に支持される。
【0095】
第一のラス23、すなわちスタックの一番下にあるラスには、平行に配置された2つのラム26がある。第一のラス23を押して、下方傾斜面28およびその下部分にあるリム29からなる傾斜平面27に向かって摺動させることによって、ラム26はスタックから第一のラス23を引き抜くように向けられ、今抜き出したばかりのラスを保持して、それを後に誘導するようになっている。
【0096】
傾斜平面27の横表面30、すなわちコンベアベルト7に対向する表面に、ラム31が傾斜平面27の長手軸に平行に配置され、このラム31の作動により、ラスマガジン20から今抜き出したばかりのラスに衝撃を与えるようになっている。したがって、このように推進されるラスは、傾斜平面27の長手軸に平行に摺動することができ、傾斜平面27のリム29が第一の傾斜平面27の延長にある第二の傾斜平面32に向かって、表面30に対向する横表面にラスを誘導する。この第二の傾斜平面32はまた、その底部にリム34を備えた傾斜面33からなる。第二の傾斜平面32はさらに、ラム31に対向する端部にストッパ35を備える。このストッパは一般に空圧ダンパからなり、ラム31によって推進されるラスの移動を終わらせることを目的としている。
【0097】
リム34は開口部36を備え、開口部34は、第二の傾斜平面32に位置するラスを傾斜面33の上部に向かって推進するように向けられる2つのラム37に面している。
【0098】
第一の傾斜平面27および第二の傾斜平面32はそれぞれ、脚部38および39上に支持される。
【0099】
図14には、別の形態が示されている。ここでは、平面40が面23に平行にこの面と第一の傾斜平面27との間に設けられており、第一の傾斜平面27の傾斜面28に沿ってラスが下降する前に、ラスマガジン20から抜き出されたラスを水平方向に支持するようになっている。
【0100】
したがって、図15に示されているように、脚部24、35および36の高さは、第二の傾斜平面32に位置決めされるラスがプリフォーム5より低い高さになるように選択される。
【0101】
一般に、
−第二の傾斜平面32のリム34の長手軸は、コンベアベルトの長手軸に垂直であり、 −移動されるラスを支持するための手段32、33、34、35は、コンベアベルト7の先頭に面しており、
−第二の傾斜平面32の傾斜面33は、コンベアベルト7に隣接している。
【0102】
第二の傾斜平面32の長さは、ラス23の長さに少なくとも等しい、すなわちプリフォーム5の幅に少なくとも等しく、好ましくはその幅より大きい。
【0103】
図10から明らかなように、ラム37が駆動されると、第二の傾斜平面32のラスは傾斜面33の上部に向かって、すなわちコンベアベルト7およびプリフォーム5に向かって押し上げられ、コンベアベルト7とプリフォーム5との間に押し込まれ、コンベアベルト7およびプリフォーム5に沿って駆動される。
【0104】
ラスの長さとプリフォーム5の幅との差により、石膏プラスター組成物が硬化されるとすぐに、ラスを把持して取り除くことができる。
【0105】
本発明による製造ラインは一般に、その動作を制御し、必要に応じて種々の動作の働きを互いに連動することができる電子手段を備えることができる。
【0106】
これらの電子手段は、ラスがラム27の作動によってプリフォームの下に挿入された後、ラム31が別のラスを第二の傾斜平面32の上に挿入するように作動され、次に、ラム26が別のラスを第一の傾斜平面27の上に挿入するように作動され、以下同様に準備してもよい。電子手段は、そぎ縁を備えるように製造されたプラスターボードの長さを増減するために、これらの動作の頻度を変更してもよい。
【0107】
図16は、本発明の好ましい実施形態による製造ラインの一部を示す。
【0108】
この図は、製造ラインが本発明による装置の一実施形態を含むことを示す。
【0109】
第一のこの装置は、図16の表面図から分かるように、フレーム205によって支持される4つの第一スプロケット201、202、203、204を備え、スプロケット201、202、203、204の周囲に巻き付けられ、リンクを構成するチェーン206を備え、リンク207は図2に関して示したような方法でそれぞれ2本のワイヤを支持する。
【0110】
この装置は、プリフォーム5の進行方向に整列された垂直平面に対して対称である。したがって、リンク207によって保持されるワイヤは、プリフォーム5に対して横方向に延在して、チェーン206と同一である第二のチェーンまで延びており、第一のスプロケット201、202、203、204と同一の第二のスプロケットの周囲に巻き付けられている。
【0111】
装置は、ベルト211によってシャフト210の回転を駆動する電動機209を備え、シャフト210にスプロケット203およびその対称なスプロケットが取り付けられている。これらのスプロケットの回転が、矢印Dによって示される方向にチェーン206の回転を駆動する。
【0112】
このプリフォーム5は、第一の表面材材料2と第二の表面材材料3との間で矢印Eの方向に水硬性バインダスラリを導入し、装置の上部形成プレート214と下部成形プレート215との間に構成要素を通過させることによる周知の方法において得られる。
【0113】
スプロケット201、202、203、204とそれらの対称なスプロケットとの間の距離は、プリフォーム5の距離に少なくとも等しく、これらのスプロケットがこのプリフォーム5に接触しないようになっている。
【0114】
本発明による装置は、製造ラインが動作中であるときに、チェーン206の移動リンク207に連結されるワイヤの移動を駆動し、これらのワイヤが成形プレート、すなわちプレート214とプレート215との間を通過し、上部プレート214に対して下向きに突出するように、適切な高さで固定される。したがって、上部プレート214と第二の表面材材料3との間でこれらのワイヤによって占められる空間が、この時点で、プリフォーム5の厚さのフェザリングに生じる。
【0115】
モータの動作は、ワイヤがプレート214とプレート215との間を通過するとき、チェーン206がプリフォーム5と同速度で移動するように調整されることは言うまでもない。したがって、ワイヤは、数センチメートル以上にわたってプリフォーム5に付随し、ワイヤがスプロケット204を中心にして回転して戻るためにプリフォーム5から分かれるとき、プリフォーム5の上部分に圧痕を残す。
【0116】
モータに作用させることによって、チェーン206の運転速度を変更しやすくすることを考えれば、2つの圧痕の間隔、したがってボードの長さを容易に修正することができる。
【0117】
本発明による装置のフレーム205は、図16から明らかなように、プレート214および215に固着されてもよい。その結果、従来用いられていたような成形プレートまたはマスターロールの代わりに、本発明による装置を用いてもよい。
【0118】
第二の実施形態
この実施形態は、第一の成形ベルトの前ではなく、第一の成形ベルトと第二の成形ベルト(または可能であれば、場合によって第二の成形ベルトと第三の成形ベルト)との間にラスが挿入される場合に対応する。コンベアベルト7は一般に、成形ベルトと呼ばれる複数の要素に分割されることをここで想起されよう。成形ベルト1は、前方にある。従来のコンベアベルトは一般に2つ、または3つまたは4つもの成形ベルトを備える。これらの成形ベルトは、上述したように、長手方向のそぎ縁を形成するためにベルトを備える。
【0119】
ラスが硬結合剤の水和が始まる点で(以下の第三の実施形態に関する段落を参照)ライン上の場所に挿入される点を除き、他の要素は同一のままである(場合に応じて、圧痕12または12a)。他の構成要素は、対応して移動される(たとえば、スムーザ4aは第二の成形ベルトを駆動するための第一のローラまたはその後に移動される。この場合には、スムーザは、コンベアベルト7の速度と同一の周速度を有するローラの形をとる)。この点にラス(6、23)を挿入することによって、この第二の成形動作の瞬間に理想的なプリフォーム軟度を有することができる。
【0120】
また、以下の第三の実施形態に関する段落で述べるように、同期手段を用いることも可能である。
【0121】
第三の実施形態
この実施形態は、図17に示されている。この図では、特に本発明による装置によって形成される圧痕12は、プリフォームの下に位置する装置300によって上向きに「押し込まれる」。このシステムは、実際には、米国特許第二 991 824号明細書の主題を形成するシステムを反転したものである。さらに、当該特許に比べて、圧痕を押し込むように機能するシステムは、成形装置の下流に配置される。この反転装置は、ベルト1とベルト2との間に配置されることが有利である(しかし、適切であれば、ベルト2とベルト3との間に配置することも可能である)。この装置は、水硬性バインダの水和が始まるライン上の点に配置される。この装置は、5%〜30%の水和に対応する点および/またはコンベアベルト7の長さに沿って40〜110m(たとえば、約70m/分の速度のラインの場合)に位置する場所に配置されることが好ましい。
【0122】
この装置300は、それぞれ301および302で参照されるベルト1とベルト2との間に配置される。これらのベルトは、それぞれ、ローラ303および304によって駆動される。装置300は一方では二次成形装置300aを備える。これは、フレーム(図示せず)上にベルト301および302の速度に等しい線形速度で回転するベルト305を備える。したがって、表面材の任意の滑りが防止される。1つ以上の成形ラス306が、このベルト305に固定される。以下の説明では、単一のラスのみを参照するが、装置の寸法、所望のボードなどに応じて、複数のラスを用いることが可能である。このベルトは、ローラ307および308に取り付けられ、ローラの少なくとも1つは駆動されることが好ましい。たとえば、大理石から構成される平坦な滑り板309がプリフォームとベルト305との間に配置され、プリフォームおよびベルト305が平面上で接触するようになっている。この部分に面しているのが、「バッキング装置」300bである。これは、フレーム(図示せず)上にベルト301および302の速度に等しい線形速度で回転するベルト310を備え、このベルト310はローラ311および312に取り付けられ、ローラの少なくとも1つは駆動されることが好ましい。たとえば、大理石から構成される平坦な滑り板313が、滑り板309およびベルト305の配置と類似の配置で、プリフォームとベルト310との間に面するように配置される。
【0123】
動作において、成形ラス306は、プリフォームの上部圧痕12に対向するようになっている。このようにすると、ラス306が2つの滑り板309と313との間のプリフォームと同時に通過するとき、圧痕がプリフォームの他方の側に窪みを形成する。このようにして得られたものが、横方向のそぎ縁(長手方向のそぎ縁とボードの同じ表面にある)に対応する凹部を有する成形ベルト302に達するプリフォームである。
【0124】
したがって、プリフォームは、プリフォームの走行速度で駆動されることが好ましい2つのベルト305と310との間を通過する。したがって、プリフォームは、移動要素のみと接触するため、プリフォーム/ベルトの相対的の移動はゼロである。したがって、摩擦がない。
【0125】
(その長さに沿った)装置の寸法は、数m(一般に5〜10mにわたって接触する)程度であり、一般に、二次成形動作が行われることを保証するのに十分である。
【0126】
この「バッキング装置」によって印加される圧力を調整するための手段(図示せず)を設けてもよい。これらは、特に組立品に調整可能な圧力を印加することができるラムまたは釣り合いおもりであってもよい。
【0127】
同期手段(図示せず)は、二次成形ラス306が圧痕12に実質的に対向するように設けられることが好ましい。プリフォームの上部に配置され、プリフォームの移動によって回転されるホイールから構成される裁断システムを用いることが可能である。ホイールは、目盛りがつけられ、所望の装置を作動するカウンタに連結される。また、プリフォームの表面材のマーキング(たとえば点)、このマークの検出および装置の間接作動を行うステップを含むシステムを用いることが可能である。マークの検出によって作動されるこれらの装置の中で、圧痕12または12aを形成する装置またはラス(6、23)を挿入する装置またはラス306を保持するベルト305を回転する装置、成形ステップ後にプリフォームを裁断する装置などについて言及してもよい。
【0128】
別の実施形態が、図18(図17と同一の参照符号は用いられていない)に示されている。この実施形態において、装置300は、較正装置300cをさらに備える。ベルト305がローラ308の周囲で回転されるときに、ラス306は収縮される。次に、プリフォームが較正装置300cに入る。これは、フレーム(図示せず)上にベルト301および302の速度に等しい線形速度で回転するベルト314を備え、このベルト314はローラ315および316に取り付けられ、ローラの少なくとも1つは駆動されることが好ましい。たとえば、大理石から構成される平坦な滑り板317が、滑り板309およびベルト305の配置と類似の配置で、プリフォームとベルト314との間に配置される。
【0129】
第二の実施形態の場合に記載したのと同種のスムーザが、任意に設けられてもよい。
【0130】
第四の実施形態
この実施形態は、図17または図18の装置が反転された場合に対応する。すなわち成形ラス306が圧痕をエンボス加工し、長手方向のそぎ縁と同一の表面に横方向のそぎ縁を形成するためではなく、逆に言えば、圧痕および成形された凹部を「固化する」ために配置される。この実施形態によれば、水硬性バインダが水和し始める段階で成形ラスを適用することによって、上述のように、二次成形動作の瞬間に理想的なプリフォーム軟度を有することができる。第三の実施形態の場合のように、得られるものは、4つのそぎ縁を備えたボードであり、長手方向の縁および横方向の縁がボードの両面にある。本発明による内部構造の較正方法に関する利点については、以下に述べる。
【0131】
第五の実施形態および第六の実施形態
これらの実施形態は、上記の第二の実施形態および第三の実施形態における圧痕12が圧痕12aによって置き換えられた場合に対応する。したがって、逆の効果が得られる。
【0132】
上記の実施形態において、ラス306の長さは、プリフォームにほぼ等しい。さらに、本発明に用いられるラス、特にラス306は平行六面体の部分であってもよいが、一般に二等辺三角形であり、底辺がベルト7に平行である三角形の形の部分であってもよい。
【0133】
また、改変した第三の実施形態および第六の実施形態も可能である。第三の実施形態および第六の実施形態には、圧痕12、あるいは12aがプリフォームの下またはあるいはプリフォームの上に装置によって「押し込まれる」という共通点があることを想起されよう。第三の実施形態および第六の実施形態において、圧痕は完全に、すなわち一旦圧痕が「押し込まれる」と、表面紙は実質的に平坦である。一部のみ圧痕を押し込むこと、すなわち凹部がボード各表面に残ったままであり、一部が他の部分より目立っているという行為に備えてもよい。たとえば、各表面の凹部の深さの比は1〜10であり、好ましくは2〜5であるように、装置300を調整することが可能である。たとえば、厚さ12.5mmの標準的なBA13ボードの場合には、「押し込まれる」表面における凹部の深さは4mmであるのに対し、通常の表面の凹部は1.5mmである。
【0134】
この方法を用いたボードにおける内部構造の構成方法
別の態様によれば、本発明の主題は、4つのそぎ縁を備え、2つのそぎ縁がボードの一方の表面にある、残る2つのそぎ縁が他方の表面にあるボードを用いた内部構造の構成方法である。そのようなボードは、第一の実施形態(圧痕12を備える)、第四の実施形態および第五の実施形態および改変した第三の実施形態および第六の実施形態によって、得られることができる。そのようなボードが、図19に概略的に示されている。フェザリングがボードの各表面に対向して配置されている(縁部のフェザリングはクリーム色の表面材(10)を備えた表面にあるのに対し、端部のフェザリングは「灰色の」表面(25a)にある他方の表面にある)ことがこの図において分かる。フェザリング25aの寸法は一般に、フェザリング25の寸法と同じ程度の大きさである(これらは、第四の実施形態または第五の実施形態の場合にはラスの寸法に対応し、たとえば第一の実施形態の場合にはワイヤ111を備える細長い手段110の寸法に対応する)。したがって、フェザリング25aの深さは0.5〜4mmであり、1.5〜4mmであれば好ましいと考えられる。フェザリングの幅は2〜15cmであり、5〜10cmであれば好ましいと考えられる。長手方向のフェザリングは、ベルトによって従来与えられる寸法などの当業界では標準的な寸法を有する。
【0135】
本発明による内部構造の構成方法(直交する、傾斜しているまたは水平であるまたは吊り天井であってもよい仕切壁)は、以下のステップ(以下にさらに詳細に記載される)を含む。
a)本発明によるボード(たとえば、図19に示されるものなど)が、支持材上に配置され、ボードがそぎ縁に沿って共に突き合わせられるステップ、
b)ボードがそぎ縁に沿って支持するように固定されるステップ、
c)ボードが少なくとも1つの目地セメントによって共に接合されるステップおよび任意に
d)目地が補足仕上げプラスターで仕上げられるステップ
である。
【0136】
ステップb)中、仕上工には見えないボードの表面にある横方向のそぎ縁が、ねじ、爪または同種のものによる固定の効果のおかげで、ボードのこの領域が支持材の上に締着されることから、「上向きになる」。これを行うと、長手方向のそぎ縁(または縁部フェザリング)とボードの同じ表面にあるフェザリングが露になる。したがって、そぎ縁は、ボード同士の間の各目地でこのように得られる。
【0137】
一実施形態によれば、使用者(仕切壁を仕上げている左官工)が灰色の表面材表面にあるそぎ縁であることを認識するように、横方向のそぎ縁(25a)、すなわち灰色の表面材表面にあるそぎ縁は、クリーム色の表面材表面に特定のマーキングを施すことによって識別される。したがって、ボードを組み合わせて対にするとき、使用者はそのようなフェザリングがあることから、それに応じて目地を処理することができる。これらのフェザリングのマーキングは、反復パターンなどの任意の適切な形をとってもよい。本発明による2つのボードが横方向のフェザリングに沿って突き合わせられるときに、このマーキングがあることが有利に働く。これは、横方向のそぎ縁がたとえば壁に対して突き合わせられるとき、灰色の表面材にあるこのフェザリングの存在を示すクリーム色の表面材のマーキングは、仕上げ動作または目地が処理される方法に著しく影響を及ぼすことはないためである。
【0138】
このマーキングは、そぎ縁(25a)付近でマーキング26a、26b、26cおよび26dによって図20において特に識別される。このマーキングは、クリーム色の表面にあり、本発明による第二のボードと同種の横方向の縁と対になることを目的とする横方向のそぎ縁を識別する。
【0139】
このマーキングは、横方向のフェザリング(25a)の幅を識別し、それに応じて特に適切なサイズの工具またはへらを用いて、接合処理を適応させることが可能である。たとえば、左官工は、印があり、印によって誘導される位置にのみ、プラスターを特に仕上塗として用いるだけでよい。
【0140】
さらに、マーキングは、反復されるマークを含んでもよい。そぎ縁(25a)によって形成される谷がステップb)中に「反転」によって得られる場合には、この反転動作を容易に行うことができることを保証するために、十分な数のねじを用いることが好ましい。たとえば、従来行われていたように、3つ、好ましくは5つのねじを用いることが可能であるが、6〜10の反復マークを用いることが好ましく、7つの反復マークを用いることが好都合である。したがって、マークの数は、用いられるねじの数に対応する。
【0141】
表面紙はプラスターを収容する前に印刷される点を除き、マーキングを施したボードは上述したように製造される。これは現場で印刷してもよく、あるいは、既に印刷済みの紙のリールを用いてもよい。その場合には、製造ラインは、適切な印刷手段を備える。
【0142】
本発明の主題はまた、4つのそぎ縁を備えた新規の水硬性バインダをベースとするボードおよびそのようなボードを用いた内部構造の構成方法である。
【0143】
これらのボードには、以下に示すように、組み立て中に4つのそぎ縁を備える従来のボードに一般に関連するような弱点はない。
【0144】
プラスターボードは周知であり、一般にそのようなボードは2つの長手方向のそぎ縁を備える。ボードが横方向の縁に沿って共に突き合わせられるとき、さらなる厚さが目地に沿って必ず形成される。第一の技術は、フレーム構造のレールを約2mm片寄らせて、フェザリングの等価物を形成することにある。しかし、この技術は、必ず生じる不一致のために実行しにくい。
【0145】
提案された別の技術は、4つのそぎ縁を備えたボードを用いることにある。多くの文書がその製法について記載している。これらのボードは共通して、目地セメントを用いた目地が4つの表面に沿って形成されるような4つの長手方向のそぎ縁および横方向のそぎ縁を有している。現在、すべてのボードは、4つの縁に関してほぼ等しいフェザリングの寸法、幅および深さに関してほぼ類似のそぎ縁を有する。4つのそぎ縁の使用は一定の利点があるが、依然として弱点もある。これは、そぎ縁の幅が40〜80mmであり、一般に60mmであるために、これらの値が有効な標準および現在の慣例に課せられていることである。しかし、テープ接合セメント(用いられる場合)および目地セメントを塗布するために用いられる工具は一般に、120mmを超える幅を有するため、横方向の目地へのセメントの塗布中に目地の交差点に過剰な厚さが必ず形成されることから、既にさらに高いコストによって不利な立場にある4つのそぎ縁を備えたボードの魅力が損なわれる。
【0146】
米国特許第4 397 123号明細書は、2つの実施形態によるボードを開示している。第一の実施形態によれば、ボード端部は取り外した後、切欠きの縁を形成する着脱可能な部分を含む。この切欠きは、一旦所定の位置に配置され、プラスターを収容することを目的とする谷を形成するために「反転」される。この解決策は、技術的にはきわめて複雑である。産業的な製造工程については記載していない。第二の実施形態によれば、開示されたボードは、ボードの灰色の表面に沿ってフェザリングを有し、このフェザリングの幅は12インチ、すなわち30cmを超える。この場合も、この第二の実施形態を得ることができる工程についての記述はない。
【0147】
図19は、第一の実施形態によるボードを示している。ボードは従来、2つの表面材の間に一般に石膏プラスターである水硬性バインダを含む。表面材材料は、紙または厚紙のシート、ガラスマットまたは表面材材料として用いることが可能であるとして当業者にとって周知の任意の材料のマットからなってもよい。
【0148】
ボードは、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有し、第一のそぎ縁に直交する他方の表面に2つの他方の第二の平行な(25a)を有する。フェザリングは、ボードの各表面上に対向して配置される(縁部フェザリングはクリーム色の表面材表面(10)にあるのに対し、端部フェザリングは他方の表面、すなわち「灰色の」表面(25a)にある)。フェザリングの深さは、0.5〜4mmであれば一般的であり、0.5〜3mmであれば好ましく、0.6〜2.5mmであればさらに好ましく、0.6〜1.8mmであればさらに一層好ましく、0.8〜1.8mmまたは0.5〜1.5mmであれば有利である。ここで第二のフェザリング(25a)の幅は、本発明の実施形態において特定され、100〜200mmであれば一般的であり、120〜180mmまたは150〜200mmまたは100〜150mmであれば好ましい。第一の長手方向のフェザリングはほぼ同じ大きさの深さであるのに対し、その幅はかなり小さく、たとえば40〜80mmである。特に、第一の長手方向のフェザリングに対する第二の横方向のフェザリングの幅の比は、1.5〜5であれば一般的であり、2〜4であれば好ましい。
【0149】
一実施形態において、比もまた、反転されてもよく、したがって長手方向の縁の幅が横方向の縁の幅より大きくてもよい。さらに別の実施形態において、4つの縁は大きな幅を有する。
【0150】
図21は、第二の実施形態によるボードを平面図に示している。この場合には、ボードは、ボードの同じ表面に4つのそぎ縁を有する。図1に示される実施形態およびこの図19に関連して提供された他の実施形態を参照して与えられた寸法はまた、必要に応じて変更をして適用することができる。
【0151】
図22は、本発明による特定のそぎ縁の断面図を示す。この実施形態において、フェザリングは、ボードの両方の表面にある。この場合には、ボードは、ボードの他方の表面に第二のそぎ縁(25a)に平行な2つの第三のそぎ縁(25b)をさらに備える。ここで、寸法が再び与えられる。すなわち、ボードの厚さXは従来通り6〜25mmであり、フェザリングの幅Yは上述のように100〜200mmであり、120〜180mmまたは150〜200mmであれば好ましく、Z(たとえば第二のフェザリング25aの深さ)およびZ媒(第三のフェザリング25bの深さ)は、Z+Z媒が0.5〜4mmであり、好ましくは0.5〜3mmであり、さらに好ましくは0.6〜2.5mmであり、またはさらに一層好ましくは0.6〜1.8mmであり、有利には0.8〜1.8mmまたは0.5〜1.5mmであるようにする。ZおよびZ媒の値の比またはZ/Z媒はたとえば1〜10であり、2〜5であれば好ましい。
【0152】
各表面に沿ったこれらのフェザリングの存在は、さらなる利点を提供する。そぎ縁(25a)がそぎ縁に対向する表面(10)に沿って存在するとき、上述したように、仕上げ動作中に、そぎ縁(25a)が「反転される」。したがって、比較的大きな曲率半径の屈曲部が生じる。そぎ縁(25b)の存在により、そぎ縁(25a)の反転によって形成される最終的な谷の境界をよりよく決定することができる。従来のフェザリングによって形成されるタイプ(すなわちほぼ二等辺三角形の形状を備えた谷)の実際の谷が、得られる。これにより、セメントを過度に消費することなく、完全な平面度を備えるように、目地の最適処理を行うことができる。
【0153】
4つのそぎ縁を備えたボードは、種々の工程を用いて製造されてもよい。同一の表面に4つのそぎ縁を備えたボードの場合には、工程は、周知である。たとえば、米国特許第二 991 824号明細書または米国特許第二 246 987号明細書、或いは本出願人による出願であるPCT/FR03/01373、PCT/FR03/02281、PCT/FR03/00118、PCT/FR03/12880、PCT/FR03/00606などにおいて記載された工程を用いることも可能である。第一の(長手方向の)そぎ縁を保持する表面に対向する表面に第二の(横方向の)そぎ縁を備えたボードの場合には、
−前の図を参照して上述した工程
−米国特許第四 781 558号明細書による工程の変形であり、ドラムがドラムの軸に沿った少なくとも1つのリブまたは突出部に保持するように改変されている工程
−米国特許第一 676 318号明細書または米国特許2 246 987号明細書による長手方向のフェザリングを成形する上部ローラと組み合わせた米国特許第二 991 824号明細書による成形ベルトを利用する工程
−たとえば、湿潤状態で適切な型に押し込まれる工程
−横方向のそぎ縁が厚さを再びのこぎりで切って再接合することによって得られる工程を用いることが可能である。
【0154】
本発明による内部構造の構成方法(直交する、傾斜しているまたは水平であるまたは吊り天井であってもよい仕切壁)は、以下のステップを含む。
a)本発明によるボード(たとえば、図19または図21に示されるもの)が、支持材上に配置され、ボードがそぎ縁に沿って共に突き合わせられるステップ、
a)支持材上のボードがそぎ縁に沿って固定されるステップ、
b)ボードが少なくとも1つの目地セメントによって共に接合されるステップおよび任意に
c)目地が補足仕上げプラスターで仕上げられるステップ
である。
【0155】
準備として、本方法はまた、テープ接合セメントを用いても用いなくてもよいことを指摘すべきである。たとえば、紙テープまたはグラスファイバ繊維から構成されるテープなどのテープを用いることも可能である。テープは粘着性であっても粘着性でなくてもよい。テープ接合セメントは、使用時には目地セメントと同一であってもよく、異なっていてもよい。同様に、この目地セメントは、補足仕上げプラスターが用いられるときには、補足仕上げプラスターと同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0156】
長手方向のそぎ縁を保持する表面に対向する表面に横方向のそぎ縁を備えたボードの場合には、ステップb)中、仕上工には見えないボードの表面にある横方向のそぎ縁が、ねじ、爪または同種のものによる固定効果により、ボードのこの領域が支持材の上に締着されることから、「上向きになる」。これを行うと、長手方向のそぎ縁(または縁部フェザリング)とボードの同じ表面にあるフェザリングが露になる。したがって、ボードの各接合点におけるそぎ縁が得られる。これは、図23Aおよび図23Bに示されており、支持材430が横方向のそぎ縁25aを収容し、横方向のそぎ縁25aはねじ、爪または同種のもの(これらは、図には参照符号431によって識別される)による固定効果に基づいて「上向きになる」。
【0157】
長手方向のそぎ縁を保持する表面と同一の表面に横方向のそぎ縁を備えたボードの場合には、ステップb)は、下塗り中の従来のステップである。
【0158】
本発明は、4つのそぎ縁を備えた従来技術から周知のボードに比べて1つの特定の利点を提供する。この利点は、以下の図面からさらに明白となるであろう。
【0159】
図24A、図24Bおよび図24Cは、4つのそぎ縁を有する従来のボードがどのように組み合わせるかを表す図である。図24Aは、共に突き合わせられたボードを示す。図24Bは、(テープが両方の目地に配置された後に)目地セメントの層によって処理される1つの目地を備えたボードを示す。網掛けした領域は、セメントが塗布された領域を表す。従来は、(フェザリングと境界をなすボードでは)この塗布領域の表面に沿って厚さが過剰となる。図24Cは、第二の目地が目地セメントの層によって処理された目地を有するボードを示す。網掛けした領域は、この場合もセメントが塗布された領域を表す。従来は、(フェザリングと境界をなすボードでは)この塗布領域の表面に沿って厚さが過剰となる。しかし、目地が交差する点では、さらに厚さが過剰となり、これは図面では参照符号411によって識別される。これは、図24Bに示されたステップで得た第一の過剰な厚さに図24Cに示されたステップで得た第二の過剰な厚さが加わるためである。
【0160】
図25A、図25Bおよび図25Cは、本発明による4つのそぎ縁を有するボードを組み合わせる方法の図を示す。図25Aは、場合によっては、上向きになった縁によって共に突き合わせられたボードを示す。一旦、本発明によるボードが組み合わせられると、上記で説明したように、見ることができる表面にフェザリングを提供する。図25Bは、(テープが両方の目地に装着された後に)目地セメントの層によって処理される1つの目地を備えたボードを示す。網掛けした領域は、セメントが塗布された領域を表す。従来は、(フェザリングと境界をなすボードでは)この塗布領域の表面に沿って厚さが過剰となる。
【0161】
図25Cは、第二の目地が目地セメントの層によって処理されたボードを示す。網掛けした領域は、この場合もセメントが塗布された領域を表す。今度は、工具はそぎ縁のサイズに比べて寸法が小さく、セメントは大きなそぎ縁によって形成された谷に局所的に配置される。したがって、目地が交差する点で、図25Bに示されたステップで得た第一の過剰な厚さに加えられる過剰な厚さは存在しない。したがって、過剰な厚さのない目地の交差が得られ、その結果、面が完全に平坦とされる。
【0162】
その幅が上記の第一の平行なそぎ縁(10)の幅の2倍超であり、上記の他方の平行なそぎ縁(25a)の幅の2倍以下である工具を用いることが好ましい。
【0163】
本発明は、さらに別の利点を提供する。吊り下げた金属支持材にボードを適合させる動作中、レールに沿って2つのボードを当接することがよくある。このレールが片寄ると、不十分な適合を生じるが、このずれは従来のボードを用いた場合には目で見ることができる。本発明によるボードのおかげで、フェザリングが比較的大きな寸法となるため、このずれは目視で確認することができない。
【0164】
本発明は、さらに別の利点を提供する。第一のそぎ縁、第二のそぎ縁または両方のそぎ縁がさらに大きなサイズとなる場合には、(さらに厚さが大きくなる場合には)さらに多量のプラスター、特に目地セメントを用いることが可能となる。したがって、任意の摩擦を通じて、テープが(プラスターによる毛羽立ちまたはその可視スペクトルによって)目に見えるようになる危険性が小さくなる。
【0165】
上述のように、マーキングを用いてもよい。マーキングはまた、広いそぎ縁が他方のそぎ縁と同一の表面にあるボードの場合に、特に深さが小さく、上記のそぎ縁の識別が困難であるときに、利用されてもよい。
【0166】
ボードの組み付けが、交差した目地をもってなされるか、または一列に並ぶ目地をもってなされるかは重要ではない。
【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性バインダをベースとするボードの製造方法およびこの装置を用いて水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインに関する。
【0002】
本発明はまた、特定の幾何構成を有する新規のプラスターボードに関する。
【背景技術】
【0003】
米国特許第4 781 558号明細書は、凹部を備えたプラスターボードを製造することを目的とする装置について記載している。この特許は、裁断してプラスターボードとするプリフォーム上に、ボス36を有するドラム34によって、凹部を形成すること(当該特許の特に図1を参照)を提案している。したがって、凹部の深さは、ボスのサイズによって決定される。それゆえ、これらの凹部の深さおよび/または形状を変更するためには、ドラム34を異なるサイズおよび/または形状のボスを有する別のドラムと交換することが必要となる。この明細書は特に、プラスターボードの特定の表面仕上げの形成を目的としており、ボードの背面(すなわち、この場合には上側)にボードの軸に対して横方向にフェザリングの形で圧痕を形成する特定の用途については述べていない。
【0004】
米国特許第2 991 824号明細書では、裁断してプラスターボードとするプリフォームに、圧痕51A、51Bが、2つのローラ21周りを回転し、突出部25を有するバンド20により形成される(当該特許の特に図1および第三欄第二9行〜第四3行参照)。次に、プリフォームは、圧痕の中央で裁断され、そぎ端または横方向のそぎ縁を備えたボードが製造される。
【0005】
米国特許第2 246 987号明細書では、圧痕は、複数の突出部23、38を有するバンド20によって(特に図1および図7参照)、裁断してプラスターボードとするプリフォームに対して形成される。一実施形態においては、圧痕は、同時にボードの両面に形成される。
【0006】
この場合にも、圧痕の寸法および/または形状を変更するためには、バンド20を異なるサイズおよび/または形状の突出部を有する別のバンドと交換することが必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、プリフォームに対する圧痕の形成についての問題を克服すると同時に、これらの圧痕のサイズおよび/または形状に関して、容易かつ迅速に変更することができる可能性を提供することにある。
【0008】
本発明の目的は、米国特許第2 991 824号明細書に記載されたタイプの一般的な工程を用い、プリフォームに対する圧痕の形成についての問題を解決し、そぎ端または横方向のそぎ縁を十分な態様で形成することを可能にすることにもある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、本発明は、その表面のそれぞれに表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有し、他方の表面に第一のそぎ縁に直交する2つの他方の平行な横方向のそぎ端またはそぎ縁(25a)を有する水硬性バインダから構成される新規のボードを提供する。
【0010】
本発明はまた、その表面のそれぞれに表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有し、同一の表面または他方の表面のいずれかに第一のそぎ縁に直交する2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有し、上記の他方の平行なそぎ縁(25a)が100〜200mmの幅を有する、水硬性バインダから構成される新規のボードを提供する。
【0011】
本発明はまた、その表面のそれぞれに表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有し、同一の表面または他方の表面のいずれかに第一のそぎ縁に直交する2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有し、上記の第二の平行なそぎ縁(25a)は、上記の第一の平行なそぎ縁(10)の幅に対する上記の第二の平行なそぎ縁(25a)の幅の比が1.5〜5であるような幅を有する、水硬性バインダから構成される新規のボードを提供する。
【0012】
本発明はまた、このボードを用いて内部構造を構成する方法を提供し、このボードを製造方法および装置も提供する。
【0013】
本発明はまた、同一の表面に4つのそぎ縁を有する水硬性バインダから構成されるボードを製造方法および装置を提供する。
【0014】
さらに具体的に言えば、本発明は、特に水硬性バインダをベースとするプリフォームに圧痕またはポケットを形成するための装置を用いる。したがって、この装置は、少なくとも
−フレームと、
−フレームの第一の端部で支持される2つの第一のプーリおよびフレームの第二の端部で支持される2つの第二のプーリであって、第一のプーリおよび第二のプーリが平行な平面にあり、互いに面するプーリは同一である第一および第二のプーリと、
−第一のプーリおよび第二のプーリの周囲にそれぞれ巻き付けられた2つの伝動ベルトと、
−ベルトに着脱可能に固定され、これらのベルトの間を延在し、その長手軸がプーリの回転軸に平行であるようになっている少なくとも1本のワイヤと、
を備える。
【0015】
この装置により、プリフォームに形成される圧痕のサイズおよび/または形状を変更するために、着脱可能な手段を取り外して、それらを異なるサイズおよび/または形状を有する他の手段と交換することが十分に容易となる。
【0016】
さらに、そのような装置を用いることにより、2つの圧痕の間隔、引いてはボードの長さを容易に変更することができる。
【0017】
本発明の主題はまた、裁断されるプリフォームから水硬性バインダをベースとするボードを製造する製造方法を提供することにあり、この方法は、本発明による装置によって、圧痕がプリフォームに形成されるステップを含む。
【0018】
このステップは、特にそぎ縁を備えたボードを得ることが可能となり、このボードでは横方向のそぎ縁は従来のそぎ縁と同一の表面にあってもよく、または対向する表面にあってもよいという利点を有する。
【0019】
最後に、本発明の主題はまた、プリフォームから水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインであり、該ボードは、水硬性バインダ組成物で被覆され、コンベヤベルト(または成形ベルト)によって支持される表面材材料を含む。この製造ラインはまた、そぎ縁を備えたボードを製造することができるという利点を有する。
【0020】
ここで、本発明の他の特徴および利点を以下の説明において詳細に説明する。かかる説明は、図面を参照して行われる。(図面のXbisおよびXterは、本願明細書ではXaおよびXbを意味する。図6、図8、図10、図15等参照)
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明による装置を斜視図で概略的に示す。
【図2】チェーンリンクに取り付けられるワイヤの組立品を断面図で概略的に示す。
【図3】ワイヤグリッパピンを概略的に示す。
【図4】チェーンリンクに取り付けられた支持部品の上から見た図で概略的に示す。
【図5】前面から見た図4の支持部品を概略的に示す。
【図6】水硬性バインダをベースとするボードを製造方法の1つのステップを概略的に示す。
【図7】水硬性バインダをベースとするボードを製造方法の別のステップを概略的に示す。
【図8】本発明による方法を用いて得ることができるボードを示す。
【図9】本発明による方法を用いて得ることができる別のボードを示す。
【図10】水硬性バインダをベースとするボードを製造方法の任意の中間ステップを示す。
【図11】水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインの一部を斜視図で概略的に示す。
【図12】水硬性バインダをベースとするプリフォームの下にラスを挿入するための装置を上から見た図で概略的に示す。
【図13】図12の装置を側面図で概略的に示す。
【図14】図12の装置の別の実施形態を側面図で概略的に示す。
【図15】水硬性バインダをベースとするプリフォームの下へのラスの挿入を示す図12の装置の詳細を断面図で概略的に示す。
【図16】本発明による水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインの一部を概略的に示す。
【図17】二次成形次成形装置を概略的に示す。
【図18】二次成形装置の別の実施形態を概略的に示す。
【図19】本発明による水硬性バインダから構成されるボードを概略的に示す。
【図20】面の位置を変更した図19のボードを概略的に示す。
【図21】第二の実施形態に基づき、本発明による水硬性バインダから構成されるボードを概略的に示す。
【図22】本発明によるボードのそぎ縁を断面図で概略的に示す。
【図23A】第一の実施形態によるボードのそぎ縁の「反転」の図を示す。
【図23B】第一の実施形態によるボードのそぎ縁の「反転」の図を示す。
【図24A】従来技術による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【図24B】従来技術による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【図24C】従来技術による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【図25A】本発明による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【図25B】本発明による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【図25C】本発明による4つのそぎ縁を有するボードをどのように組み合わせるかを表す図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明による装置
本発明による装置が、図1に概略的に示されている。
【0023】
この装置は、Hの形状のフレーム101を備えるが、当業者により他のさまざまな形状とすることが可能である。
【0024】
第一の端部104で2つの第一のプーリ102および103がこのフレーム101に支持され、第二の端部107で2つの第二のプーリ105および106がこのフレーム101に支持される。
【0025】
第一のプーリ102、103は第一の平面にあり、第二のプーリ105、106は第二の平面にあり、第一の平面は第二の平面に平行である。
【0026】
プーリ102およびプーリ105は、互いに面するように配置され、同一のサイズである。
【0027】
プーリ103およびプーリ106もまた、互いに面するように配置され、同一のサイズである。
【0028】
プーリ102、103、105および106は、それ自体を中心にして回転することができる。
【0029】
第一の伝動ベルト108は、第一のプーリ102、103の周囲に巻き付けられ、第二の伝動ベルト109は、第二のプーリ105、106の周囲に巻き付けられている。
【0030】
伝動ベルト108および109は、同一であり、少なくとも1本のワイヤ111によって共に連結されている。
【0031】
このワイヤ111は、第一のベルト108および第二のベルト109に着脱可能に固定されるため、その長手軸はプーリの回転軸に平行である。
【0032】
これにより、プーリの一方、たとえばプーリ102が回転すると、伝動ベルト108が駆動され、伝動ベルト108自体はそれと同一平面にある他方のプーリ(プーリ103)および長尺状の手段110を駆動する。したがって、長尺状の手段110は、一方でベルト108で構成するループ沿いに、他方で、第二のベルト109にも連結しているため、ベルト109で構成するループ沿いに規定の経路を移動する。
【0033】
したがって、本発明による装置の対称性により、ワイヤ111の軸を楕円形の経路で移動することができ、その軸線は常時プーリの軸線と平行を維持する。
【0034】
相互に対向する2つのプーリを同一のシャフトに固定して設けてもよい。
【0035】
この装置には、プーリの少なくとも1つを駆動するための手段を備えてもよい。これらの手段は可能であれば、取り付けられるシャフトによって2つのプーリを駆動できる。
【0036】
ワイヤ111は略円筒形状を有するが、平行六面体、プリズム状、板状等、多数の形状を取ることが可能である。
【0037】
ワイヤ111は、たとえば伝動ベルトにねじ止めすることによって固定されてもよい。これにより、ねじを外して、長尺状の別の手段に容易に交換することができる。
【0038】
本発明の好ましい実施形態によれば、複数のワイヤ111は、伝動ベルト108および109に沿って互いに平行に配置され(図1参照)、着脱可能な態様で固定される。ワイヤ111は、離隔されることが好ましい。
【0039】
プーリは、スプロケットであることが好ましく、伝動ベルトはこれらのスプロケットと協働することができるように鎖状である。
【0040】
さらに、ワイヤは、図2に示されているような方法で固定されてもよい。
【0041】
この図2には、支持部品113およびワイヤグリッパピン114によって、チェーンリンク112に保持されるワイヤ111が示されている。
【0042】
チェーンリンク112におけるワイヤグリッパピン114は、従来用いられているローラベアリングピンの1つと置換される。
【0043】
ワイヤグリッパピン114は、図3に詳細に示される。ワイヤグリッパピン114は、順に
−螺端115
−従来用いられているローラベアリングピンと置換するために、チェーンリンク112のローラに挿入することができる略円筒形の平滑な部品116
−部品116の直径より一般に大きい直径を有し、略円筒形で平坦な、支持部品113中の穴118に挿入することができる平滑な部品117(図4および図5参照)
−頭部119
−一般に頭部119から機械加工され、部品116まで延在することができ、ワイヤ111を収容することを目的としている中心穿孔120
を有する。
【0044】
支持部品113は、図2、図4および図5で確認することができる。
【0045】
支持部品113は、ワイヤグリッパピン114における対応部分117と協働することができる穴118と、当該穴118に連通する穿孔121を含んでいる。この穿孔121は螺刻されており、それにより、圧力ねじ122を螺入することができ、以って、穴118の内側にあるワイヤ111を圧迫せしめ、強固に固定することがきる。(図2参照)。
【0046】
したがって、ワイヤ111をチェーンリンク112に固定するために、図2の構成が実現される。それには、ワイヤグリッパピン114の部品117を支持部品113内に挿入し、リンク112の常用ローラベアリングピンを取り外し、ワイヤグリッパピン114の部品116をローラの軸に沿って挿入し、ナット123をワイヤグリッパピン114の螺端115にねじ込むことによりアセンブリを締め付ければよく、それによって、ワイヤ111はワイヤグリッパピン114の中央穿孔120内に導入され、かつ圧力ねじ122をねじ付孔121内にワイヤ111が有効に締め付けられるまでねじ込むことによってワイヤはそこに強固に保持される。
【0047】
当然のことながら、ワイヤグリッパピン114は、その頭部119がチェーンの内側、すなわち他のチェーンに対向する側にあるように取り付けられる。
【0048】
支持部品113は、2つのペア(穴118、螺刻された穿孔121)を備えることが好ましく、穴118の軸の間隔はチェーンリンク112のローラ軸間の通常の間隔に対応するため、2本のワイヤ111を、図4および図5から推測することができるように、同じリンク112上に保持することが可能となる。
【0049】
このように隣接するリンクに複数の同一の支持部品113を備えることによって、複数のワイヤ111を平行に揃えた長尺状の手段を構成することが可能となる。
【0050】
圧痕を形成するために、たとえば米国特許第二 991 824号明細書の主題をなす別の周知の装置を用いることができる。
【0051】
本発明による工程
水硬性バインダをベースとするボードを製造方法において、水硬性バインダをベースとするボードを形成するために、裁断されるプリフォームに圧痕を形成するために、本発明による装置を用いることができる。
【0052】
次に、プリフォームは、圧痕またはこの圧痕が形成された場所に対向する位置(すなわち、プリフォームの他の表面)で裁断されることが好ましい。
【0053】
本発明による装置は、そぎ縁を備えたプラスターボードを製造方法において、用いることができる。
【0054】
そのような工程が、図6〜図10に示されている。この工程は、以下のステップを含む。
1)プリフォーム(5)を得るために、水硬性バインダ組成物(2)がコンベアベルト(7)によって支持される表面材材料(1)の上に注入され、次に、プリフォーム(5)の幅に少なくともほぼ等しい長さのラス(6、23)がプリフォーム(5)の下に挿入されるステップ
2)水硬性バインダ組成物(2)が固まるように放置され、上記のラス(6、23)が取り除かれるステップ
3)プリフォーム(5)がラス(6、23)によって形成されるフェザリング(8)で裁断されるステップ
【0055】
以下に、そぎ縁を備えた水硬性バインダをベースとするボードの製造方法を、図6〜図15を参照して詳細に説明する。この工程における本発明による装置の使用について説明する。
【0056】
第一に、この説明における「横方向の縁」は、水硬性バインダをベースとするボードを製造するための製造ラインにおけるコンベアベルトの進行方向に直交する縁を指すことを目的としていることを強調する必要がある。そのような横方向の縁は、「ボード端部」としても周知である。
【0057】
図6は、水硬性バインダ組成物2を表面材材料1上に注入することによって製造される、ボードの製造ラインを示す。ボードは第二の表面材材料3で概ね覆われている。成形プレート4の下で組立品の通路が、プリフォーム5を形成する。
【0058】
水硬性バインダ組成物は、石膏プラスターを含むことが好ましい。
【0059】
表面材材料1および3は、紙または厚紙のシートからなってもよく、ガラスまたは表面材材料として用いることができるものとして当業者にとって周知の任意の材料からなるマットによって構成されてもよい。
【0060】
プリフォーム5が成形プレート4の下、或いは製造ラインで用いられる等価な装置(たとえば、マスターロールとしても周知であるフォーミングロール)の下から送り出された後、ラス6がプリフォーム5とコンベアベルト7の先頭との間に挿入される。成形プレート4とコンベアベルト7の先頭との間の距離は、プリフォーム5が相当程度硬化するには時間がなく、まだ十分に可塑性を有する程度とされるような距離である。ラス6の長手軸がコンベアベルト7の進行方向に実質的に直交するように、挿入が行われる。
【0061】
ラス6は次に、プリフォーム5と同様、コンベアベルト7によって動かされる。続いて、石膏プラスター組成物2が水硬性硬化され、矢印Aによって示されるようにプリフォーム5の進行を通じて硬化される。
【0062】
プリフォーム5が裁断される前に、ラス6を取り除くことが好ましい。
【0063】
したがって、所定の時間の経過後、すなわち、当業者がコンベアベルト7の進行速度および石膏プラスター組成物2が硬化するのにかかる時間の関数によって決定できるコンベアベルト7がプリフォーム5によって覆われるべき距離に対応する一定の時間の後、プリフォーム5の硬度は十分となり、プリフォーム5が変形したり、ラス6の取り外しによって残る空間またはフェザリング8(図7)を石膏プラスター組成物2が満たしたりすることなく、ラス6を取り除くことができる。
【0064】
ラス6は、任意の適切な方法で取り除くことができる。たとえば、ラス6の長さがプリフォーム5の幅を越える場合には、ラス6はプリフォーム5から突出していることから、コンベアベルト7の進行方向に実質的に垂直にラス6を速やかに取り除いて、コンベアベルト7から離すことができる。この取り外し動作が、図6の矢印Bによって示されている。
【0065】
コンベアベルトシステムは、一般に、製造ラインの全長に沿って連続するのではなく、ローラによって駆動され、相互に離隔する複数のベルトから構成される。ラス6はまた、このラス6をコンベアベルトシステムの2つの構成ローラの間の空間に落とさせることによって、取り除いてもよい。
【0066】
ラス6が取り除かれた後、プリフォーム5は、依然としてコンベアベルト7によって駆動されて進み続け、石膏プラスター組成物2は硬化し続ける。
【0067】
図7において分かるように、フェザリング8が一般にナイフ9を取り付けたローラからなる裁断装置と同位置となったとき、裁断装置が作動し、プリフォーム5を裁断する。このようにして得られたボード9aを図8に示す。ボード9aの長さは、2つの裁断動作の間でコンベアベルトによって進められる距離、すなわち、本発明によれば、2つの連続的なフェザリング8の間でコンベアベルトによって進められる距離によって規定される。したがって、このボード9aは、2つの横方向のそぎ縁10を有する。
【0068】
裁断装置は、ナイフ9がフェザリング8の略中央でプリフォーム5を裁断するように設定されることが好ましい。
【0069】
各フェザリング8のサイズは、ラス6のサイズに左右される。ラス6は一般に、厚さが一般に0.5〜4mm、好ましくは1.5〜4mmである平行六面体である。その幅は一般に5〜20cmであり、その長さは少なくともプリフォーム5の幅にほぼ等しい(可能であれば存在し得る長手方向のバンド(テープ)の幅だけ縮小される)が、プリフォーム5の下から取り除くために把持することができるほど大きいことが一般的である。さらに、ラス6に関して、プリフォーム5の幅より長く、プリフォーム5に対して突出して、取り除きやすくなっていることが望ましい。
【0070】
これらのラスが各ラス6の上にあるプリフォーム5の厚さの重量に耐えることができるのであれば、ラス6が構成される材料はさほど重要ではない。したがって、ラス6は、長期にわたって、耐摩耗性に優れ、安定性に優れたプラスチック、木、金属などから構成されてもよい。
【0071】
上述した方法は、2つの長手方向のそぎ縁を有するプラスターボードを製造するための周知の方法で補うことが好ましい。周知の方法はでは、一般にプラスチックから構成され、一般にテープとして周知であるバンドを、コンベアベルト7の各長手側部に沿って、載置することが考えられる。そのような方法については、たとえば欧州特許出願第四82 810号明細書に記載されている。
【0072】
したがって、この方法により、図9に示されているように、その2つの横方向のそぎ縁10以外に、2つの長手方向のそぎ縁25、すなわち合計4つのそぎ縁を有する水硬性バインダをベースとするボード11を得ることができる。
【0073】
裁断動作の頻度がラス6が挿入される頻度の2倍である場合には、3つのそぎ縁(2つの長手方向のそぎ縁および1つの横方向のそぎ縁)を有するボードが製造されることは言うまでもない。
【0074】
製造されるプラスターボードの長さは、当然のことながらコンベアベルトの進行速度および裁断動作の頻度に左右される。
【0075】
一般に2つの横方向のそぎ縁を備えたボードを得ることが望ましいため、裁断動作の頻度は一般に、ラスが挿入される頻度に直接関係する。
【0076】
製造されるボードの長さを変更するためには、ラスが挿入される頻度を変更するだけで十分であることから、この工程はきわめて融通が利く。
【0077】
上述した製造方法においては、本発明による装置を用い、水硬性バインダをベースとするボードを形成するために裁断されるプリフォームに対して、圧痕を形成する。
【0078】
図10から明らかなように、本発明によれば、ラス6が挿入される前に、本発明による装置によって、ラス6を挿入することになっている場所と反対の側に、プリフォーム5に圧痕12が生成され、或いは、このラス6を挿入することになっている場所に、プリフォーム5に圧痕12a生成されている。
【0079】
このように、ラス6が大きい場合には、材料の変位のためにプリフォーム5に形成される可能性のある局所的な過剰厚さを補償することができる。
【0080】
従来のタイプ(図6に示されるもの)のスムーザ4aはまた、ラス6が挿入される場所の下流に設けられてもよい。
【0081】
第一の実施形態
一実施形態によれば、圧痕は、ラスの挿入と関連していない。この場合、圧痕を形成するための装置は、製造ラインにおいてのみ用いられる。プリフォームに形成される圧痕は、水硬性バインダが固着された後、従来の長手方向のそぎ縁と、圧痕に対応する凹部とを有する形状という結果になる。圧痕12または12aのいずれが必要とされるかに応じて、この凹部は、従来の長手方向のそぎ縁を有する面に対向する面または同一の面に位置決めされる。第一の実施形態によれば、これは、圧痕12であり、したがって、従来の長手方向のそぎ縁を有する面に対向する面にあることが好ましい。以下に、本発明に従う内部構造を構成する方法についての利点を述べる。
【0082】
水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのライン
水硬性バインダ組成物2で被覆され、コンベアベルト7によって支持される表面材材料1を含むプリフォーム5から水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインにおいて、本発明による装置を用いてもよい。
【0083】
水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインで本発明による装置を最適に用いることができるようにするために、この装置のコンベアベルト間の距離は、少なくともプリフォーム5の幅に等しい。したがって、これらのベルトおよびプーリは、プリフォームの各長手方向の表面に配置される。
【0084】
さらに、本発明による装置は、適切な態様で配置され、その伝動ベルトが回転するときに、その細長い手段がプリフォーム5に圧痕を形成するようになっている。
【0085】
本発明による装置はまた、プリフォーム5の上にあってもよく、この場合には圧痕12を形成し、またはプリフォーム5の下にあってもよく、この場合には圧痕12aを形成する。
【0086】
実際的な理由から、本発明による装置の場合にはプリフォーム5の上にあることが好ましい。
【0087】
当然のことながら、本発明による2つ(またはそれ以上)の装置を設けることが可能であり、一方はプリフォームの上に位置し、他方はプリフォームの下に位置し、プリフォーム5の上面に圧痕12を、プリフォーム5の下面に圧痕12aをそれぞれ形成する(図10参照)。ここで、プリフォーム5の下面とは、コンベアベルト7の上に載っているプリフォーム5の面である。
【0088】
裁断装置は、圧痕12でプリフォームを裁断するように設定されてもよい。
【0089】
圧痕12aがプリフォームの下面に形成される状況である場合は、裁断装置は、この圧痕12aが形成された場所に対向する側でプリフォームを裁断するように設定されてもよい。
【0090】
水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインは、そぎ縁を備えたボードを製造するためのラインであることが好ましい。ここで、そのようなラインについて、図6〜図15を参照して詳細に説明する。しかる後に、このラインにおいて本発明による装置が用いられる方法について説明する。
【0091】
図11は、水硬性バインダをベースとするボードを製造するためのラインの一部を示す。
【0092】
そこに示されているように、水平の矩形面21から形成されるラスマガジン20があり、その隅から互いに面する4つのブラケット形状の角ばった部品22が垂直かつ平行に直立し、ラス23のスタックの表面に位置していることが分かる。
【0093】
このラスマガジン20のサイズは、非常に多数のラス23(図12および図13も参照)を格納することができるほどである。
【0094】
ラスマガジン20の水平面21は、脚部24上に支持される。
【0095】
第一のラス23、すなわちスタックの一番下にあるラスには、平行に配置された2つのラム26がある。第一のラス23を押して、下方傾斜面28およびその下部分にあるリム29からなる傾斜平面27に向かって摺動させることによって、ラム26はスタックから第一のラス23を引き抜くように向けられ、今抜き出したばかりのラスを保持して、それを後に誘導するようになっている。
【0096】
傾斜平面27の横表面30、すなわちコンベアベルト7に対向する表面に、ラム31が傾斜平面27の長手軸に平行に配置され、このラム31の作動により、ラスマガジン20から今抜き出したばかりのラスに衝撃を与えるようになっている。したがって、このように推進されるラスは、傾斜平面27の長手軸に平行に摺動することができ、傾斜平面27のリム29が第一の傾斜平面27の延長にある第二の傾斜平面32に向かって、表面30に対向する横表面にラスを誘導する。この第二の傾斜平面32はまた、その底部にリム34を備えた傾斜面33からなる。第二の傾斜平面32はさらに、ラム31に対向する端部にストッパ35を備える。このストッパは一般に空圧ダンパからなり、ラム31によって推進されるラスの移動を終わらせることを目的としている。
【0097】
リム34は開口部36を備え、開口部34は、第二の傾斜平面32に位置するラスを傾斜面33の上部に向かって推進するように向けられる2つのラム37に面している。
【0098】
第一の傾斜平面27および第二の傾斜平面32はそれぞれ、脚部38および39上に支持される。
【0099】
図14には、別の形態が示されている。ここでは、平面40が面23に平行にこの面と第一の傾斜平面27との間に設けられており、第一の傾斜平面27の傾斜面28に沿ってラスが下降する前に、ラスマガジン20から抜き出されたラスを水平方向に支持するようになっている。
【0100】
したがって、図15に示されているように、脚部24、35および36の高さは、第二の傾斜平面32に位置決めされるラスがプリフォーム5より低い高さになるように選択される。
【0101】
一般に、
−第二の傾斜平面32のリム34の長手軸は、コンベアベルトの長手軸に垂直であり、 −移動されるラスを支持するための手段32、33、34、35は、コンベアベルト7の先頭に面しており、
−第二の傾斜平面32の傾斜面33は、コンベアベルト7に隣接している。
【0102】
第二の傾斜平面32の長さは、ラス23の長さに少なくとも等しい、すなわちプリフォーム5の幅に少なくとも等しく、好ましくはその幅より大きい。
【0103】
図10から明らかなように、ラム37が駆動されると、第二の傾斜平面32のラスは傾斜面33の上部に向かって、すなわちコンベアベルト7およびプリフォーム5に向かって押し上げられ、コンベアベルト7とプリフォーム5との間に押し込まれ、コンベアベルト7およびプリフォーム5に沿って駆動される。
【0104】
ラスの長さとプリフォーム5の幅との差により、石膏プラスター組成物が硬化されるとすぐに、ラスを把持して取り除くことができる。
【0105】
本発明による製造ラインは一般に、その動作を制御し、必要に応じて種々の動作の働きを互いに連動することができる電子手段を備えることができる。
【0106】
これらの電子手段は、ラスがラム27の作動によってプリフォームの下に挿入された後、ラム31が別のラスを第二の傾斜平面32の上に挿入するように作動され、次に、ラム26が別のラスを第一の傾斜平面27の上に挿入するように作動され、以下同様に準備してもよい。電子手段は、そぎ縁を備えるように製造されたプラスターボードの長さを増減するために、これらの動作の頻度を変更してもよい。
【0107】
図16は、本発明の好ましい実施形態による製造ラインの一部を示す。
【0108】
この図は、製造ラインが本発明による装置の一実施形態を含むことを示す。
【0109】
第一のこの装置は、図16の表面図から分かるように、フレーム205によって支持される4つの第一スプロケット201、202、203、204を備え、スプロケット201、202、203、204の周囲に巻き付けられ、リンクを構成するチェーン206を備え、リンク207は図2に関して示したような方法でそれぞれ2本のワイヤを支持する。
【0110】
この装置は、プリフォーム5の進行方向に整列された垂直平面に対して対称である。したがって、リンク207によって保持されるワイヤは、プリフォーム5に対して横方向に延在して、チェーン206と同一である第二のチェーンまで延びており、第一のスプロケット201、202、203、204と同一の第二のスプロケットの周囲に巻き付けられている。
【0111】
装置は、ベルト211によってシャフト210の回転を駆動する電動機209を備え、シャフト210にスプロケット203およびその対称なスプロケットが取り付けられている。これらのスプロケットの回転が、矢印Dによって示される方向にチェーン206の回転を駆動する。
【0112】
このプリフォーム5は、第一の表面材材料2と第二の表面材材料3との間で矢印Eの方向に水硬性バインダスラリを導入し、装置の上部形成プレート214と下部成形プレート215との間に構成要素を通過させることによる周知の方法において得られる。
【0113】
スプロケット201、202、203、204とそれらの対称なスプロケットとの間の距離は、プリフォーム5の距離に少なくとも等しく、これらのスプロケットがこのプリフォーム5に接触しないようになっている。
【0114】
本発明による装置は、製造ラインが動作中であるときに、チェーン206の移動リンク207に連結されるワイヤの移動を駆動し、これらのワイヤが成形プレート、すなわちプレート214とプレート215との間を通過し、上部プレート214に対して下向きに突出するように、適切な高さで固定される。したがって、上部プレート214と第二の表面材材料3との間でこれらのワイヤによって占められる空間が、この時点で、プリフォーム5の厚さのフェザリングに生じる。
【0115】
モータの動作は、ワイヤがプレート214とプレート215との間を通過するとき、チェーン206がプリフォーム5と同速度で移動するように調整されることは言うまでもない。したがって、ワイヤは、数センチメートル以上にわたってプリフォーム5に付随し、ワイヤがスプロケット204を中心にして回転して戻るためにプリフォーム5から分かれるとき、プリフォーム5の上部分に圧痕を残す。
【0116】
モータに作用させることによって、チェーン206の運転速度を変更しやすくすることを考えれば、2つの圧痕の間隔、したがってボードの長さを容易に修正することができる。
【0117】
本発明による装置のフレーム205は、図16から明らかなように、プレート214および215に固着されてもよい。その結果、従来用いられていたような成形プレートまたはマスターロールの代わりに、本発明による装置を用いてもよい。
【0118】
第二の実施形態
この実施形態は、第一の成形ベルトの前ではなく、第一の成形ベルトと第二の成形ベルト(または可能であれば、場合によって第二の成形ベルトと第三の成形ベルト)との間にラスが挿入される場合に対応する。コンベアベルト7は一般に、成形ベルトと呼ばれる複数の要素に分割されることをここで想起されよう。成形ベルト1は、前方にある。従来のコンベアベルトは一般に2つ、または3つまたは4つもの成形ベルトを備える。これらの成形ベルトは、上述したように、長手方向のそぎ縁を形成するためにベルトを備える。
【0119】
ラスが硬結合剤の水和が始まる点で(以下の第三の実施形態に関する段落を参照)ライン上の場所に挿入される点を除き、他の要素は同一のままである(場合に応じて、圧痕12または12a)。他の構成要素は、対応して移動される(たとえば、スムーザ4aは第二の成形ベルトを駆動するための第一のローラまたはその後に移動される。この場合には、スムーザは、コンベアベルト7の速度と同一の周速度を有するローラの形をとる)。この点にラス(6、23)を挿入することによって、この第二の成形動作の瞬間に理想的なプリフォーム軟度を有することができる。
【0120】
また、以下の第三の実施形態に関する段落で述べるように、同期手段を用いることも可能である。
【0121】
第三の実施形態
この実施形態は、図17に示されている。この図では、特に本発明による装置によって形成される圧痕12は、プリフォームの下に位置する装置300によって上向きに「押し込まれる」。このシステムは、実際には、米国特許第二 991 824号明細書の主題を形成するシステムを反転したものである。さらに、当該特許に比べて、圧痕を押し込むように機能するシステムは、成形装置の下流に配置される。この反転装置は、ベルト1とベルト2との間に配置されることが有利である(しかし、適切であれば、ベルト2とベルト3との間に配置することも可能である)。この装置は、水硬性バインダの水和が始まるライン上の点に配置される。この装置は、5%〜30%の水和に対応する点および/またはコンベアベルト7の長さに沿って40〜110m(たとえば、約70m/分の速度のラインの場合)に位置する場所に配置されることが好ましい。
【0122】
この装置300は、それぞれ301および302で参照されるベルト1とベルト2との間に配置される。これらのベルトは、それぞれ、ローラ303および304によって駆動される。装置300は一方では二次成形装置300aを備える。これは、フレーム(図示せず)上にベルト301および302の速度に等しい線形速度で回転するベルト305を備える。したがって、表面材の任意の滑りが防止される。1つ以上の成形ラス306が、このベルト305に固定される。以下の説明では、単一のラスのみを参照するが、装置の寸法、所望のボードなどに応じて、複数のラスを用いることが可能である。このベルトは、ローラ307および308に取り付けられ、ローラの少なくとも1つは駆動されることが好ましい。たとえば、大理石から構成される平坦な滑り板309がプリフォームとベルト305との間に配置され、プリフォームおよびベルト305が平面上で接触するようになっている。この部分に面しているのが、「バッキング装置」300bである。これは、フレーム(図示せず)上にベルト301および302の速度に等しい線形速度で回転するベルト310を備え、このベルト310はローラ311および312に取り付けられ、ローラの少なくとも1つは駆動されることが好ましい。たとえば、大理石から構成される平坦な滑り板313が、滑り板309およびベルト305の配置と類似の配置で、プリフォームとベルト310との間に面するように配置される。
【0123】
動作において、成形ラス306は、プリフォームの上部圧痕12に対向するようになっている。このようにすると、ラス306が2つの滑り板309と313との間のプリフォームと同時に通過するとき、圧痕がプリフォームの他方の側に窪みを形成する。このようにして得られたものが、横方向のそぎ縁(長手方向のそぎ縁とボードの同じ表面にある)に対応する凹部を有する成形ベルト302に達するプリフォームである。
【0124】
したがって、プリフォームは、プリフォームの走行速度で駆動されることが好ましい2つのベルト305と310との間を通過する。したがって、プリフォームは、移動要素のみと接触するため、プリフォーム/ベルトの相対的の移動はゼロである。したがって、摩擦がない。
【0125】
(その長さに沿った)装置の寸法は、数m(一般に5〜10mにわたって接触する)程度であり、一般に、二次成形動作が行われることを保証するのに十分である。
【0126】
この「バッキング装置」によって印加される圧力を調整するための手段(図示せず)を設けてもよい。これらは、特に組立品に調整可能な圧力を印加することができるラムまたは釣り合いおもりであってもよい。
【0127】
同期手段(図示せず)は、二次成形ラス306が圧痕12に実質的に対向するように設けられることが好ましい。プリフォームの上部に配置され、プリフォームの移動によって回転されるホイールから構成される裁断システムを用いることが可能である。ホイールは、目盛りがつけられ、所望の装置を作動するカウンタに連結される。また、プリフォームの表面材のマーキング(たとえば点)、このマークの検出および装置の間接作動を行うステップを含むシステムを用いることが可能である。マークの検出によって作動されるこれらの装置の中で、圧痕12または12aを形成する装置またはラス(6、23)を挿入する装置またはラス306を保持するベルト305を回転する装置、成形ステップ後にプリフォームを裁断する装置などについて言及してもよい。
【0128】
別の実施形態が、図18(図17と同一の参照符号は用いられていない)に示されている。この実施形態において、装置300は、較正装置300cをさらに備える。ベルト305がローラ308の周囲で回転されるときに、ラス306は収縮される。次に、プリフォームが較正装置300cに入る。これは、フレーム(図示せず)上にベルト301および302の速度に等しい線形速度で回転するベルト314を備え、このベルト314はローラ315および316に取り付けられ、ローラの少なくとも1つは駆動されることが好ましい。たとえば、大理石から構成される平坦な滑り板317が、滑り板309およびベルト305の配置と類似の配置で、プリフォームとベルト314との間に配置される。
【0129】
第二の実施形態の場合に記載したのと同種のスムーザが、任意に設けられてもよい。
【0130】
第四の実施形態
この実施形態は、図17または図18の装置が反転された場合に対応する。すなわち成形ラス306が圧痕をエンボス加工し、長手方向のそぎ縁と同一の表面に横方向のそぎ縁を形成するためではなく、逆に言えば、圧痕および成形された凹部を「固化する」ために配置される。この実施形態によれば、水硬性バインダが水和し始める段階で成形ラスを適用することによって、上述のように、二次成形動作の瞬間に理想的なプリフォーム軟度を有することができる。第三の実施形態の場合のように、得られるものは、4つのそぎ縁を備えたボードであり、長手方向の縁および横方向の縁がボードの両面にある。本発明による内部構造の較正方法に関する利点については、以下に述べる。
【0131】
第五の実施形態および第六の実施形態
これらの実施形態は、上記の第二の実施形態および第三の実施形態における圧痕12が圧痕12aによって置き換えられた場合に対応する。したがって、逆の効果が得られる。
【0132】
上記の実施形態において、ラス306の長さは、プリフォームにほぼ等しい。さらに、本発明に用いられるラス、特にラス306は平行六面体の部分であってもよいが、一般に二等辺三角形であり、底辺がベルト7に平行である三角形の形の部分であってもよい。
【0133】
また、改変した第三の実施形態および第六の実施形態も可能である。第三の実施形態および第六の実施形態には、圧痕12、あるいは12aがプリフォームの下またはあるいはプリフォームの上に装置によって「押し込まれる」という共通点があることを想起されよう。第三の実施形態および第六の実施形態において、圧痕は完全に、すなわち一旦圧痕が「押し込まれる」と、表面紙は実質的に平坦である。一部のみ圧痕を押し込むこと、すなわち凹部がボード各表面に残ったままであり、一部が他の部分より目立っているという行為に備えてもよい。たとえば、各表面の凹部の深さの比は1〜10であり、好ましくは2〜5であるように、装置300を調整することが可能である。たとえば、厚さ12.5mmの標準的なBA13ボードの場合には、「押し込まれる」表面における凹部の深さは4mmであるのに対し、通常の表面の凹部は1.5mmである。
【0134】
この方法を用いたボードにおける内部構造の構成方法
別の態様によれば、本発明の主題は、4つのそぎ縁を備え、2つのそぎ縁がボードの一方の表面にある、残る2つのそぎ縁が他方の表面にあるボードを用いた内部構造の構成方法である。そのようなボードは、第一の実施形態(圧痕12を備える)、第四の実施形態および第五の実施形態および改変した第三の実施形態および第六の実施形態によって、得られることができる。そのようなボードが、図19に概略的に示されている。フェザリングがボードの各表面に対向して配置されている(縁部のフェザリングはクリーム色の表面材(10)を備えた表面にあるのに対し、端部のフェザリングは「灰色の」表面(25a)にある他方の表面にある)ことがこの図において分かる。フェザリング25aの寸法は一般に、フェザリング25の寸法と同じ程度の大きさである(これらは、第四の実施形態または第五の実施形態の場合にはラスの寸法に対応し、たとえば第一の実施形態の場合にはワイヤ111を備える細長い手段110の寸法に対応する)。したがって、フェザリング25aの深さは0.5〜4mmであり、1.5〜4mmであれば好ましいと考えられる。フェザリングの幅は2〜15cmであり、5〜10cmであれば好ましいと考えられる。長手方向のフェザリングは、ベルトによって従来与えられる寸法などの当業界では標準的な寸法を有する。
【0135】
本発明による内部構造の構成方法(直交する、傾斜しているまたは水平であるまたは吊り天井であってもよい仕切壁)は、以下のステップ(以下にさらに詳細に記載される)を含む。
a)本発明によるボード(たとえば、図19に示されるものなど)が、支持材上に配置され、ボードがそぎ縁に沿って共に突き合わせられるステップ、
b)ボードがそぎ縁に沿って支持するように固定されるステップ、
c)ボードが少なくとも1つの目地セメントによって共に接合されるステップおよび任意に
d)目地が補足仕上げプラスターで仕上げられるステップ
である。
【0136】
ステップb)中、仕上工には見えないボードの表面にある横方向のそぎ縁が、ねじ、爪または同種のものによる固定の効果のおかげで、ボードのこの領域が支持材の上に締着されることから、「上向きになる」。これを行うと、長手方向のそぎ縁(または縁部フェザリング)とボードの同じ表面にあるフェザリングが露になる。したがって、そぎ縁は、ボード同士の間の各目地でこのように得られる。
【0137】
一実施形態によれば、使用者(仕切壁を仕上げている左官工)が灰色の表面材表面にあるそぎ縁であることを認識するように、横方向のそぎ縁(25a)、すなわち灰色の表面材表面にあるそぎ縁は、クリーム色の表面材表面に特定のマーキングを施すことによって識別される。したがって、ボードを組み合わせて対にするとき、使用者はそのようなフェザリングがあることから、それに応じて目地を処理することができる。これらのフェザリングのマーキングは、反復パターンなどの任意の適切な形をとってもよい。本発明による2つのボードが横方向のフェザリングに沿って突き合わせられるときに、このマーキングがあることが有利に働く。これは、横方向のそぎ縁がたとえば壁に対して突き合わせられるとき、灰色の表面材にあるこのフェザリングの存在を示すクリーム色の表面材のマーキングは、仕上げ動作または目地が処理される方法に著しく影響を及ぼすことはないためである。
【0138】
このマーキングは、そぎ縁(25a)付近でマーキング26a、26b、26cおよび26dによって図20において特に識別される。このマーキングは、クリーム色の表面にあり、本発明による第二のボードと同種の横方向の縁と対になることを目的とする横方向のそぎ縁を識別する。
【0139】
このマーキングは、横方向のフェザリング(25a)の幅を識別し、それに応じて特に適切なサイズの工具またはへらを用いて、接合処理を適応させることが可能である。たとえば、左官工は、印があり、印によって誘導される位置にのみ、プラスターを特に仕上塗として用いるだけでよい。
【0140】
さらに、マーキングは、反復されるマークを含んでもよい。そぎ縁(25a)によって形成される谷がステップb)中に「反転」によって得られる場合には、この反転動作を容易に行うことができることを保証するために、十分な数のねじを用いることが好ましい。たとえば、従来行われていたように、3つ、好ましくは5つのねじを用いることが可能であるが、6〜10の反復マークを用いることが好ましく、7つの反復マークを用いることが好都合である。したがって、マークの数は、用いられるねじの数に対応する。
【0141】
表面紙はプラスターを収容する前に印刷される点を除き、マーキングを施したボードは上述したように製造される。これは現場で印刷してもよく、あるいは、既に印刷済みの紙のリールを用いてもよい。その場合には、製造ラインは、適切な印刷手段を備える。
【0142】
本発明の主題はまた、4つのそぎ縁を備えた新規の水硬性バインダをベースとするボードおよびそのようなボードを用いた内部構造の構成方法である。
【0143】
これらのボードには、以下に示すように、組み立て中に4つのそぎ縁を備える従来のボードに一般に関連するような弱点はない。
【0144】
プラスターボードは周知であり、一般にそのようなボードは2つの長手方向のそぎ縁を備える。ボードが横方向の縁に沿って共に突き合わせられるとき、さらなる厚さが目地に沿って必ず形成される。第一の技術は、フレーム構造のレールを約2mm片寄らせて、フェザリングの等価物を形成することにある。しかし、この技術は、必ず生じる不一致のために実行しにくい。
【0145】
提案された別の技術は、4つのそぎ縁を備えたボードを用いることにある。多くの文書がその製法について記載している。これらのボードは共通して、目地セメントを用いた目地が4つの表面に沿って形成されるような4つの長手方向のそぎ縁および横方向のそぎ縁を有している。現在、すべてのボードは、4つの縁に関してほぼ等しいフェザリングの寸法、幅および深さに関してほぼ類似のそぎ縁を有する。4つのそぎ縁の使用は一定の利点があるが、依然として弱点もある。これは、そぎ縁の幅が40〜80mmであり、一般に60mmであるために、これらの値が有効な標準および現在の慣例に課せられていることである。しかし、テープ接合セメント(用いられる場合)および目地セメントを塗布するために用いられる工具は一般に、120mmを超える幅を有するため、横方向の目地へのセメントの塗布中に目地の交差点に過剰な厚さが必ず形成されることから、既にさらに高いコストによって不利な立場にある4つのそぎ縁を備えたボードの魅力が損なわれる。
【0146】
米国特許第4 397 123号明細書は、2つの実施形態によるボードを開示している。第一の実施形態によれば、ボード端部は取り外した後、切欠きの縁を形成する着脱可能な部分を含む。この切欠きは、一旦所定の位置に配置され、プラスターを収容することを目的とする谷を形成するために「反転」される。この解決策は、技術的にはきわめて複雑である。産業的な製造工程については記載していない。第二の実施形態によれば、開示されたボードは、ボードの灰色の表面に沿ってフェザリングを有し、このフェザリングの幅は12インチ、すなわち30cmを超える。この場合も、この第二の実施形態を得ることができる工程についての記述はない。
【0147】
図19は、第一の実施形態によるボードを示している。ボードは従来、2つの表面材の間に一般に石膏プラスターである水硬性バインダを含む。表面材材料は、紙または厚紙のシート、ガラスマットまたは表面材材料として用いることが可能であるとして当業者にとって周知の任意の材料のマットからなってもよい。
【0148】
ボードは、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有し、第一のそぎ縁に直交する他方の表面に2つの他方の第二の平行な(25a)を有する。フェザリングは、ボードの各表面上に対向して配置される(縁部フェザリングはクリーム色の表面材表面(10)にあるのに対し、端部フェザリングは他方の表面、すなわち「灰色の」表面(25a)にある)。フェザリングの深さは、0.5〜4mmであれば一般的であり、0.5〜3mmであれば好ましく、0.6〜2.5mmであればさらに好ましく、0.6〜1.8mmであればさらに一層好ましく、0.8〜1.8mmまたは0.5〜1.5mmであれば有利である。ここで第二のフェザリング(25a)の幅は、本発明の実施形態において特定され、100〜200mmであれば一般的であり、120〜180mmまたは150〜200mmまたは100〜150mmであれば好ましい。第一の長手方向のフェザリングはほぼ同じ大きさの深さであるのに対し、その幅はかなり小さく、たとえば40〜80mmである。特に、第一の長手方向のフェザリングに対する第二の横方向のフェザリングの幅の比は、1.5〜5であれば一般的であり、2〜4であれば好ましい。
【0149】
一実施形態において、比もまた、反転されてもよく、したがって長手方向の縁の幅が横方向の縁の幅より大きくてもよい。さらに別の実施形態において、4つの縁は大きな幅を有する。
【0150】
図21は、第二の実施形態によるボードを平面図に示している。この場合には、ボードは、ボードの同じ表面に4つのそぎ縁を有する。図1に示される実施形態およびこの図19に関連して提供された他の実施形態を参照して与えられた寸法はまた、必要に応じて変更をして適用することができる。
【0151】
図22は、本発明による特定のそぎ縁の断面図を示す。この実施形態において、フェザリングは、ボードの両方の表面にある。この場合には、ボードは、ボードの他方の表面に第二のそぎ縁(25a)に平行な2つの第三のそぎ縁(25b)をさらに備える。ここで、寸法が再び与えられる。すなわち、ボードの厚さXは従来通り6〜25mmであり、フェザリングの幅Yは上述のように100〜200mmであり、120〜180mmまたは150〜200mmであれば好ましく、Z(たとえば第二のフェザリング25aの深さ)およびZ媒(第三のフェザリング25bの深さ)は、Z+Z媒が0.5〜4mmであり、好ましくは0.5〜3mmであり、さらに好ましくは0.6〜2.5mmであり、またはさらに一層好ましくは0.6〜1.8mmであり、有利には0.8〜1.8mmまたは0.5〜1.5mmであるようにする。ZおよびZ媒の値の比またはZ/Z媒はたとえば1〜10であり、2〜5であれば好ましい。
【0152】
各表面に沿ったこれらのフェザリングの存在は、さらなる利点を提供する。そぎ縁(25a)がそぎ縁に対向する表面(10)に沿って存在するとき、上述したように、仕上げ動作中に、そぎ縁(25a)が「反転される」。したがって、比較的大きな曲率半径の屈曲部が生じる。そぎ縁(25b)の存在により、そぎ縁(25a)の反転によって形成される最終的な谷の境界をよりよく決定することができる。従来のフェザリングによって形成されるタイプ(すなわちほぼ二等辺三角形の形状を備えた谷)の実際の谷が、得られる。これにより、セメントを過度に消費することなく、完全な平面度を備えるように、目地の最適処理を行うことができる。
【0153】
4つのそぎ縁を備えたボードは、種々の工程を用いて製造されてもよい。同一の表面に4つのそぎ縁を備えたボードの場合には、工程は、周知である。たとえば、米国特許第二 991 824号明細書または米国特許第二 246 987号明細書、或いは本出願人による出願であるPCT/FR03/01373、PCT/FR03/02281、PCT/FR03/00118、PCT/FR03/12880、PCT/FR03/00606などにおいて記載された工程を用いることも可能である。第一の(長手方向の)そぎ縁を保持する表面に対向する表面に第二の(横方向の)そぎ縁を備えたボードの場合には、
−前の図を参照して上述した工程
−米国特許第四 781 558号明細書による工程の変形であり、ドラムがドラムの軸に沿った少なくとも1つのリブまたは突出部に保持するように改変されている工程
−米国特許第一 676 318号明細書または米国特許2 246 987号明細書による長手方向のフェザリングを成形する上部ローラと組み合わせた米国特許第二 991 824号明細書による成形ベルトを利用する工程
−たとえば、湿潤状態で適切な型に押し込まれる工程
−横方向のそぎ縁が厚さを再びのこぎりで切って再接合することによって得られる工程を用いることが可能である。
【0154】
本発明による内部構造の構成方法(直交する、傾斜しているまたは水平であるまたは吊り天井であってもよい仕切壁)は、以下のステップを含む。
a)本発明によるボード(たとえば、図19または図21に示されるもの)が、支持材上に配置され、ボードがそぎ縁に沿って共に突き合わせられるステップ、
a)支持材上のボードがそぎ縁に沿って固定されるステップ、
b)ボードが少なくとも1つの目地セメントによって共に接合されるステップおよび任意に
c)目地が補足仕上げプラスターで仕上げられるステップ
である。
【0155】
準備として、本方法はまた、テープ接合セメントを用いても用いなくてもよいことを指摘すべきである。たとえば、紙テープまたはグラスファイバ繊維から構成されるテープなどのテープを用いることも可能である。テープは粘着性であっても粘着性でなくてもよい。テープ接合セメントは、使用時には目地セメントと同一であってもよく、異なっていてもよい。同様に、この目地セメントは、補足仕上げプラスターが用いられるときには、補足仕上げプラスターと同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0156】
長手方向のそぎ縁を保持する表面に対向する表面に横方向のそぎ縁を備えたボードの場合には、ステップb)中、仕上工には見えないボードの表面にある横方向のそぎ縁が、ねじ、爪または同種のものによる固定効果により、ボードのこの領域が支持材の上に締着されることから、「上向きになる」。これを行うと、長手方向のそぎ縁(または縁部フェザリング)とボードの同じ表面にあるフェザリングが露になる。したがって、ボードの各接合点におけるそぎ縁が得られる。これは、図23Aおよび図23Bに示されており、支持材430が横方向のそぎ縁25aを収容し、横方向のそぎ縁25aはねじ、爪または同種のもの(これらは、図には参照符号431によって識別される)による固定効果に基づいて「上向きになる」。
【0157】
長手方向のそぎ縁を保持する表面と同一の表面に横方向のそぎ縁を備えたボードの場合には、ステップb)は、下塗り中の従来のステップである。
【0158】
本発明は、4つのそぎ縁を備えた従来技術から周知のボードに比べて1つの特定の利点を提供する。この利点は、以下の図面からさらに明白となるであろう。
【0159】
図24A、図24Bおよび図24Cは、4つのそぎ縁を有する従来のボードがどのように組み合わせるかを表す図である。図24Aは、共に突き合わせられたボードを示す。図24Bは、(テープが両方の目地に配置された後に)目地セメントの層によって処理される1つの目地を備えたボードを示す。網掛けした領域は、セメントが塗布された領域を表す。従来は、(フェザリングと境界をなすボードでは)この塗布領域の表面に沿って厚さが過剰となる。図24Cは、第二の目地が目地セメントの層によって処理された目地を有するボードを示す。網掛けした領域は、この場合もセメントが塗布された領域を表す。従来は、(フェザリングと境界をなすボードでは)この塗布領域の表面に沿って厚さが過剰となる。しかし、目地が交差する点では、さらに厚さが過剰となり、これは図面では参照符号411によって識別される。これは、図24Bに示されたステップで得た第一の過剰な厚さに図24Cに示されたステップで得た第二の過剰な厚さが加わるためである。
【0160】
図25A、図25Bおよび図25Cは、本発明による4つのそぎ縁を有するボードを組み合わせる方法の図を示す。図25Aは、場合によっては、上向きになった縁によって共に突き合わせられたボードを示す。一旦、本発明によるボードが組み合わせられると、上記で説明したように、見ることができる表面にフェザリングを提供する。図25Bは、(テープが両方の目地に装着された後に)目地セメントの層によって処理される1つの目地を備えたボードを示す。網掛けした領域は、セメントが塗布された領域を表す。従来は、(フェザリングと境界をなすボードでは)この塗布領域の表面に沿って厚さが過剰となる。
【0161】
図25Cは、第二の目地が目地セメントの層によって処理されたボードを示す。網掛けした領域は、この場合もセメントが塗布された領域を表す。今度は、工具はそぎ縁のサイズに比べて寸法が小さく、セメントは大きなそぎ縁によって形成された谷に局所的に配置される。したがって、目地が交差する点で、図25Bに示されたステップで得た第一の過剰な厚さに加えられる過剰な厚さは存在しない。したがって、過剰な厚さのない目地の交差が得られ、その結果、面が完全に平坦とされる。
【0162】
その幅が上記の第一の平行なそぎ縁(10)の幅の2倍超であり、上記の他方の平行なそぎ縁(25a)の幅の2倍以下である工具を用いることが好ましい。
【0163】
本発明は、さらに別の利点を提供する。吊り下げた金属支持材にボードを適合させる動作中、レールに沿って2つのボードを当接することがよくある。このレールが片寄ると、不十分な適合を生じるが、このずれは従来のボードを用いた場合には目で見ることができる。本発明によるボードのおかげで、フェザリングが比較的大きな寸法となるため、このずれは目視で確認することができない。
【0164】
本発明は、さらに別の利点を提供する。第一のそぎ縁、第二のそぎ縁または両方のそぎ縁がさらに大きなサイズとなる場合には、(さらに厚さが大きくなる場合には)さらに多量のプラスター、特に目地セメントを用いることが可能となる。したがって、任意の摩擦を通じて、テープが(プラスターによる毛羽立ちまたはその可視スペクトルによって)目に見えるようになる危険性が小さくなる。
【0165】
上述のように、マーキングを用いてもよい。マーキングはまた、広いそぎ縁が他方のそぎ縁と同一の表面にあるボードの場合に、特に深さが小さく、上記のそぎ縁の識別が困難であるときに、利用されてもよい。
【0166】
ボードの組み付けが、交差した目地をもってなされるか、または一列に並ぶ目地をもってなされるかは重要ではない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各表面に表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有する一方、他方の表面に第一のそぎ縁に直交する他の2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有する水硬性バインダからなるボード。
【請求項2】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が横方向に延びている、請求項1に記載のボード。
【請求項3】
前記第二のそぎ縁(25a)を備える一方の表面とは反対の他方の表面において、第二のそぎ縁(25a)に平行な2つの第三のそぎ縁(25b)をさらに備える、請求項1または請求項2に記載のボード。
【請求項4】
前記第二のそぎ縁(25a)深さと、前記第三のそぎ縁の深さの比が1〜10であり、好ましくは2〜5である、請求項3に記載のボード。
【請求項5】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が100〜200mmの幅を有している、請求項1乃至4の何れか1項に記載のボード。
【請求項6】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が120〜180mmまたは150〜200mmまたは100〜150mmの幅を有している、請求項5に記載のボード。
【請求項7】
前記第一(10)および第二(25a)の平行なそぎ縁が略同一の幅を有している、請求項1乃至6の何れか1項に記載のボード。
【請求項8】
前記他の平行なそぎ縁(25a)が、前記第一の平行なそぎ縁(10)の幅に対する、前記第二の平行なそぎ縁(25a)の幅の比が、1.5〜5、好ましくは2〜4であるような幅を有している、請求項1乃至7の何れか1項に記載のボード。
【請求項9】
各表面に表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有する一方、同一の表面か他方の表面に第一のそぎ縁に直交する2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有しており、かかる他の平行なそぎ縁(25a)が100〜200mmの幅を有している、水硬性バインダからなるボード。
【請求項10】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が120〜180mmまたは150〜200mmまたは100〜150mmの幅を有している、請求項9に記載のボード。
【請求項11】
前記第一(10)および第二(25a)の平行なそぎ縁が略同一の幅を有している、請求項9または請求項10に記載のボード。
【請求項12】
前記他の平行なそぎ縁(25a)が、前記第一の平行なそぎ縁(10)の幅に対する、前記第二の平行なそぎ縁(25a)の幅の比が、1.5〜5、好ましくは2〜4であるような幅を有している、請求項9または請求項10に記載のボード。
【請求項13】
各表面に表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有する一方、同一の表面か他方の表面に第一のそぎ縁に直交する2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有しており、かかる他の平行なそぎ縁(25a)が、前記第一の平行なそぎ縁(10)の幅に対する、前記第二の平行なそぎ縁(25a)の幅の比が、1.5〜5であるような幅を有している、水硬性バインダからなるボード。
【請求項14】
前記比が2〜4である請求項13に記載のボード。
【請求項15】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が、100〜200mm、好ましくは120〜180mmまたは150〜200mmの幅を有している、請求項13または請求項14に記載のボード。
【請求項16】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が横方向に延びている、請求項9乃至15の何れか1項に記載のボード。
【請求項17】
前記第二のそぎ縁(25a)を備える一方の表面とは反対の他方の表面において、第二のそぎ縁(25a)に平行な2つの第三のそぎ縁(25b)をさらに備える、請求項9乃至16の何れか1項に記載のボード。
【請求項18】
前記第三のそぎ縁の幅に対する、前記第二のそぎ縁(25a)の幅の比が、1〜10、好ましくは2〜5である、請求項17に記載のボード。
【請求項19】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が、第一の平行なそぎ縁(10)と同一の表面に設けられている請求項9乃至18の何れか1項に記載のボード。
【請求項20】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が、第一の平行なそぎ縁(10)と反対の他の表面に設けられている請求項9乃至18の何れか1項に記載のボード。
【請求項21】
第一の平行なそぎ縁(10)を備えた前記表面において、第一のそぎ縁に直交する前記他の2つの平行なそぎ縁(25a)の存在を識別するマーキング(26a、26b、26c、26d)を有している、請求項1乃至8および20のいずれか1項に記載のボードであって、当該ボードを第一のボードとして、第二の同様のボードと組み合わせて用いるようにされており、かかる第一のボードの平行なそぎ縁(25a)が第二のボードの平行なそぎ縁(25a)に当接せしめられると共に、これらのそぎ縁(25a)が、各ボードにおける第一の平行なそぎ縁(10)を備えた表面に設けられたマーキング(26a、26b、26c、26d)によって識別されているボード。
【請求項22】
前記マーキングが、3つ以上、とりわけ5つ以上の反復マークを含み、好ましくは、6〜10、より好ましくは7つの反復マークを含んで構成されている請求項21に記載のボード。
【請求項23】
水硬性バインダがプラスターである前述のクレームのいずれか1項に記載のボード。
【請求項24】
内部構造を構成する方法であって、
a)請求項1乃至23のいずれか1項に記載のボードを複数支持材上に配置すると共に、ボードがそぎ縁に沿って共に突き合わせられるステップと、
b)ボードがそぎ縁に沿って支持材に固定されるステップと、
c)ボードが少なくとも1つの目地セメントによって共に接合されるステップと、更に任意に、
d)目地が補足仕上げプラスターで仕上げられるステップとを含む方法。
【請求項25】
前記目地セメントが、ボード間の接合部に沿って、工具によって塗布されると共に、
当該工具の幅が、前記第一の平行なそぎ縁(10)の幅の2倍より大きく、前記他の平行なそぎ縁(25a)の幅の2倍以下である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
内部構造を構成する方法であって、
a)請求項21または22に記載のボードを複数支持材上に配置すると共に、ボードがそぎ縁に沿って共に突き合わせられる一方、第一のボードにおける一の平行なそぎ縁(25a)が第二のボードにおける一の平行なそぎ縁(25a)と共に突き合わせられ、当該ボードのこれらそぎ縁(25a)が、各ボードにおける第一の平行なそぎ縁(10)を備えた表面に設けられたマーキング(26a、26b、26c、26d)によって識別されているステップと、
b)ボードがそぎ縁に沿って支持材に固定されるステップと、
c)ボードが少なくとも1つの目地セメントによって共に接合されるステップと、更に任意に、
d)目地が補足仕上げプラスターで仕上げられるステップとを含む方法。
【請求項27】
前記目地セメントおよび/または前記仕上げプラスターが、ボードのマーキング(26a、26b、26c、26d)によって規定された境界に沿って塗布されている、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ステップc)において、たとえば、紙テープまたはグラスファイバ繊維から構成されて、粘着性であっても粘着性でなくてもよいテープを用いる、請求項24乃至27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
請求項1乃至8および20のいずれか1項に記載のボードの製造方法であって、
1)水硬性バインダ組成物(2)が、長手状ベルトに備え付けられた少なくとも二つの成形ベルト(301、302)を含むコンベアベルト(7)によって支持される表面材材料(1)の上に注入されて、第二の表面材材料によって覆われることにより、プリフォーム(5)を得て、次に、第一の成形ベルトの前に、当該プリフォームの上部に圧痕を形成するステップと、
2)該水硬性バインダ組成物(2)が固まるように放置されるステップと、
3)プリフォーム(5)を前記圧痕(12)によって形成したフェザリング(8)において裁断することにより、各表面に表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有する一方、他方の表面に第一のそぎ縁に直交する他の2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有する水硬性バインダからなるボードを得るステップとを含む方法。
【請求項30】
請求項21または22に記載のボードの製造方法であって、
1)水硬性バインダ組成物(2)が、長手状ベルトに備え付けられた少なくとも二つの成形ベルト(301、302)を含むコンベアベルト(7)によって支持される表面材材料(1)の上に注入されて、第二の表面材材料によって覆われることにより、プリフォーム(5)を得て、次に、第一の成形ベルトの前に、当該プリフォームの上部に圧痕を形成するステップと、
2)該水硬性バインダ組成物(2)が固まるように放置されるステップと、
3)プリフォーム(5)を前記圧痕(12)によって形成したフェザリング(8)において裁断することにより、各表面に表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有する一方、他方の表面に第一のそぎ縁に直交する他の2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有する水硬性バインダからなるボードを得るステップとを含み、
圧痕が、マーキング(26a、26b、26c、26d)と共に、表面材材料(1)に設けられている方法。
【請求項31】
前記水硬性バインダがプラスターを含むことを特徴とする請求項29または請求項30に記載の製造方法。
【請求項32】
水硬性バインダ組成物(2)で被覆され、長手状ベルトに備え付けられた少なくとも二つの成形ベルト(301、302)を含むコンベアベルト7によって支持される表面材材料(1)を含むプリフォーム(5)から水硬性バインダをベースとするボードを製造するための製造ラインであって、第一の成形ベルトの以前にかかるプリフォームに圧痕(12)を形成する装置を備え、該圧痕がプリフォームの上部に形成される製造ライン。
【請求項33】
水硬性バインダをベースとするプリフォーム(5)に圧痕(12、12a)を形成する前記装置が、少なくとも
−フレーム(101)と、
−フレーム(101)の第一の端部(104)で支持される2つの第一のプーリ( 102、103)およびフレーム(101)の第二の端部(107)で支持される2つの第二のプーリ( 105、106)であって、第一のプーリおよび第二のプーリが平行な平面にあり、互いに面するプーリ(102、103; 105、106)は同一であり、
−第一のプーリおよび第二のプーリの周囲にそれぞれ巻き付けられた2つの伝動ベルト(108、109)と、
−ベルト( 108、109)に着脱可能に固定され、これらのベルト( 108、109)の間を延在し、その長手軸がプーリの回転軸に平行であるようになっている少なくとも1本のワイヤ(111)とを含み、
−本装置の伝動ベルト(108、109、206)間の距離が、プリフォーム(5)の幅と少なくとも同一とされ、本装置が適当に配置されることにより、伝動ベルト(108、109、206)が回転すると、ワイヤ(111)が圧痕( 12、12a)をプリフォーム(5)に形成するようにされている請求項32に記載の製造ライン。
【請求項34】
前記水硬性バインダが石膏プラスターを含むことを特徴とする請求項32または請求項33に記載の製造ライン。
【請求項35】
裁断されるプリフォーム(5)から水硬性バインダをベースとするボードを製造する方法であって、
1)水硬性バインダ組成物(2)が、長手状ベルトに備え付けられた少なくとも二つの成形ベルト(301、302)を含むコンベアベルト(7)によって支持される表面材材料(1)の上に注入されて、第二の表面材材料によって覆われることにより、プリフォーム(5)を得て、次に、第一の成形ベルトの前に、当該プリフォームに圧痕を形成するステップと、
2)該外水硬性バインダ組成物(2)がある程度硬化するように少なくとも1つの成形ベルト上で放置されるステップと
3)ラス(6、23)または(306)がある程度硬化したプリフォームの下に、圧痕(12、12a)が形成された場所あるいはその反対の場所で、挿入されるステップと、 4)プリフォーム(5)を前記ラス(6、23)または(306)によって形成したフェザリング(8)において裁断するステップとを含む方法。
【請求項36】
前記ステップ2における硬化の程度は、5%〜30%の水和に対応するものである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記ラス(6、23)または(306)が第一のベルト以降に挿入される、請求項35または請求項36に記載の方法。
【請求項38】
圧痕(12)がプリフォームの上部に形成されると共に、ラス(306)が圧痕(12)が形成されたのと反対側に挿入されて、横方向に延びるそぎ縁が、長手状ベルトによって形成される長手状のそぎ縁と同じ側に形成されるようになっている請求項35乃至37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
ラス(6、23)が、水硬性硬化が完了した後に取り除かれる請求項35乃至38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
ラス(306)が、水硬性硬化が完了する前に取り除かれる請求項35乃至39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
ラス(306)が、0.5%〜5%の水和に対応する期間に挿入される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記水硬性バインダが石膏プラスターを含むことを特徴とする請求項35乃至41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
水硬性バインダ組成物(2)で被覆され、長手状ベルトに備え付けられた少なくとも二つの成形ベルト(301、302)を含むコンベアベルト7によって支持される表面材材料(1)を含むプリフォーム(5)から水硬性バインダをベースとするボードを製造するための製造ラインであって、更に、第一の成形ベルトの以前にかかるプリフォームに圧痕(12、12a)を形成する装置を備え、前記圧痕(12)の形成箇所または前記圧痕の形成箇所の反対側において、プリフォームの下にラス(6、23)または(306)を挿入する装置を、前記二つの成形ベルトの間に備えた製造ライン。
【請求項44】
水硬性バインダをベースとするプリフォーム(5)に前記圧痕(12、12a)を形成する前記装置が、少なくとも
−フレーム(101)と、
−フレーム(101)の第一の端部(104)で支持される2つの第一のプーリ( 102、103)およびフレーム(101)の第二の端部(107)で支持される2つの第二のプーリ( 105、106)であって、第一のプーリおよび第二のプーリが平行な平面にあり、互いに面するプーリ(102、103;105、106)は同一であり、
−第一のプーリおよび第二のプーリの周囲にそれぞれ巻き付けられた2つの伝動ベルト(108、109)と、
−ベルト( 108、109)に着脱可能に固定され、これらのベルト( 108、109)の間を延在し、その長手軸がプーリの回転軸に平行であるようになっている少なくとも1本のワイヤ(111)とを含み、
−本装置の伝動ベルト(108、109、206)間の距離が、プリフォーム(5)の幅と少なくとも同一とされ、本装置が適当に配置されることにより、伝動ベルト(108、109、206)が回転すると、ワイヤ(111)が圧痕( 12、12a)をプリフォーム(5)に形成するようにされている請求項43に記載の製造ライン。
【請求項45】
前記圧痕(12)の形成箇所または前記圧痕の形成箇所の反対側において、プリフォームの下にラス(6、23)を挿入する装置が、少なくとも、
−ラスマガジン( 20) と、
−少なくとも1つのラス(6、23)と、
−前記ラスマガジン(20)から、一回につき1つのラス23を引き抜く手段(26)と、
−抜き出されたラス(6、23)保持する手段(27、28、29)と、
−抜き出されたラス(6、23)をその長さ方向と同一の方向に移動させる手段(31)と、
−移動されたラス(6、23)を保持する手段(32、33、34、35)と、
−前記ラス(6、23)を表面材(1)の下に滑り込ませる手段(37)とを有する、請求項43または44に記載の製造ライン。
【請求項46】
前記圧痕(12)の形成箇所または前記圧痕の形成箇所の反対側において、前記二つの成形ベルトの間で、プリフォームの下にラス(6、23)を挿入する装置が、少なくとも、
−ローラ(307、308)に巻き掛けられて、好ましくは大理石から構成されてプリフォームの他方の側に面するプレート(309)上をスライドする、成形ラス(306)を保持するベルト(305)を有する二次成形装置(300a)と、
−ローラ(311、312)に巻き掛けられて、好ましくは大理石から構成されるプレート(313)上をスライドするベルト(310)を有するバッキング装置(300b)と、
−成形ベルト(301、302)と略同一の線形速度を有するベルト(305、310)とを含んでいる、請求項43乃至請求項45のいずれか1項に記載の製造ライン。
【請求項47】
前記二次成形装置(300a)の下流において、前記バッキング装置と対向して、
−ローラ(315、316)に巻き掛けられて、好ましくは大理石から構成されるプレート(317)上をスライドするベルト(314)を有する較正装置(300c)を更に含んでおり、
−該ベルト(314)が、成形ベルト(301、302)と略同一の線形速度を有している請求項46に記載の製造ライン。
【請求項48】
前記水硬性バインダが石膏プラスターを含むことを特徴とする請求項43乃至47のいずれか1項に記載の製造ライン。
【請求項1】
各表面に表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有する一方、他方の表面に第一のそぎ縁に直交する他の2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有する水硬性バインダからなるボード。
【請求項2】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が横方向に延びている、請求項1に記載のボード。
【請求項3】
前記第二のそぎ縁(25a)を備える一方の表面とは反対の他方の表面において、第二のそぎ縁(25a)に平行な2つの第三のそぎ縁(25b)をさらに備える、請求項1または請求項2に記載のボード。
【請求項4】
前記第二のそぎ縁(25a)深さと、前記第三のそぎ縁の深さの比が1〜10であり、好ましくは2〜5である、請求項3に記載のボード。
【請求項5】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が100〜200mmの幅を有している、請求項1乃至4の何れか1項に記載のボード。
【請求項6】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が120〜180mmまたは150〜200mmまたは100〜150mmの幅を有している、請求項5に記載のボード。
【請求項7】
前記第一(10)および第二(25a)の平行なそぎ縁が略同一の幅を有している、請求項1乃至6の何れか1項に記載のボード。
【請求項8】
前記他の平行なそぎ縁(25a)が、前記第一の平行なそぎ縁(10)の幅に対する、前記第二の平行なそぎ縁(25a)の幅の比が、1.5〜5、好ましくは2〜4であるような幅を有している、請求項1乃至7の何れか1項に記載のボード。
【請求項9】
各表面に表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有する一方、同一の表面か他方の表面に第一のそぎ縁に直交する2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有しており、かかる他の平行なそぎ縁(25a)が100〜200mmの幅を有している、水硬性バインダからなるボード。
【請求項10】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が120〜180mmまたは150〜200mmまたは100〜150mmの幅を有している、請求項9に記載のボード。
【請求項11】
前記第一(10)および第二(25a)の平行なそぎ縁が略同一の幅を有している、請求項9または請求項10に記載のボード。
【請求項12】
前記他の平行なそぎ縁(25a)が、前記第一の平行なそぎ縁(10)の幅に対する、前記第二の平行なそぎ縁(25a)の幅の比が、1.5〜5、好ましくは2〜4であるような幅を有している、請求項9または請求項10に記載のボード。
【請求項13】
各表面に表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有する一方、同一の表面か他方の表面に第一のそぎ縁に直交する2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有しており、かかる他の平行なそぎ縁(25a)が、前記第一の平行なそぎ縁(10)の幅に対する、前記第二の平行なそぎ縁(25a)の幅の比が、1.5〜5であるような幅を有している、水硬性バインダからなるボード。
【請求項14】
前記比が2〜4である請求項13に記載のボード。
【請求項15】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が、100〜200mm、好ましくは120〜180mmまたは150〜200mmの幅を有している、請求項13または請求項14に記載のボード。
【請求項16】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が横方向に延びている、請求項9乃至15の何れか1項に記載のボード。
【請求項17】
前記第二のそぎ縁(25a)を備える一方の表面とは反対の他方の表面において、第二のそぎ縁(25a)に平行な2つの第三のそぎ縁(25b)をさらに備える、請求項9乃至16の何れか1項に記載のボード。
【請求項18】
前記第三のそぎ縁の幅に対する、前記第二のそぎ縁(25a)の幅の比が、1〜10、好ましくは2〜5である、請求項17に記載のボード。
【請求項19】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が、第一の平行なそぎ縁(10)と同一の表面に設けられている請求項9乃至18の何れか1項に記載のボード。
【請求項20】
前記第二の平行なそぎ縁(25a)が、第一の平行なそぎ縁(10)と反対の他の表面に設けられている請求項9乃至18の何れか1項に記載のボード。
【請求項21】
第一の平行なそぎ縁(10)を備えた前記表面において、第一のそぎ縁に直交する前記他の2つの平行なそぎ縁(25a)の存在を識別するマーキング(26a、26b、26c、26d)を有している、請求項1乃至8および20のいずれか1項に記載のボードであって、当該ボードを第一のボードとして、第二の同様のボードと組み合わせて用いるようにされており、かかる第一のボードの平行なそぎ縁(25a)が第二のボードの平行なそぎ縁(25a)に当接せしめられると共に、これらのそぎ縁(25a)が、各ボードにおける第一の平行なそぎ縁(10)を備えた表面に設けられたマーキング(26a、26b、26c、26d)によって識別されているボード。
【請求項22】
前記マーキングが、3つ以上、とりわけ5つ以上の反復マークを含み、好ましくは、6〜10、より好ましくは7つの反復マークを含んで構成されている請求項21に記載のボード。
【請求項23】
水硬性バインダがプラスターである前述のクレームのいずれか1項に記載のボード。
【請求項24】
内部構造を構成する方法であって、
a)請求項1乃至23のいずれか1項に記載のボードを複数支持材上に配置すると共に、ボードがそぎ縁に沿って共に突き合わせられるステップと、
b)ボードがそぎ縁に沿って支持材に固定されるステップと、
c)ボードが少なくとも1つの目地セメントによって共に接合されるステップと、更に任意に、
d)目地が補足仕上げプラスターで仕上げられるステップとを含む方法。
【請求項25】
前記目地セメントが、ボード間の接合部に沿って、工具によって塗布されると共に、
当該工具の幅が、前記第一の平行なそぎ縁(10)の幅の2倍より大きく、前記他の平行なそぎ縁(25a)の幅の2倍以下である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
内部構造を構成する方法であって、
a)請求項21または22に記載のボードを複数支持材上に配置すると共に、ボードがそぎ縁に沿って共に突き合わせられる一方、第一のボードにおける一の平行なそぎ縁(25a)が第二のボードにおける一の平行なそぎ縁(25a)と共に突き合わせられ、当該ボードのこれらそぎ縁(25a)が、各ボードにおける第一の平行なそぎ縁(10)を備えた表面に設けられたマーキング(26a、26b、26c、26d)によって識別されているステップと、
b)ボードがそぎ縁に沿って支持材に固定されるステップと、
c)ボードが少なくとも1つの目地セメントによって共に接合されるステップと、更に任意に、
d)目地が補足仕上げプラスターで仕上げられるステップとを含む方法。
【請求項27】
前記目地セメントおよび/または前記仕上げプラスターが、ボードのマーキング(26a、26b、26c、26d)によって規定された境界に沿って塗布されている、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ステップc)において、たとえば、紙テープまたはグラスファイバ繊維から構成されて、粘着性であっても粘着性でなくてもよいテープを用いる、請求項24乃至27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
請求項1乃至8および20のいずれか1項に記載のボードの製造方法であって、
1)水硬性バインダ組成物(2)が、長手状ベルトに備え付けられた少なくとも二つの成形ベルト(301、302)を含むコンベアベルト(7)によって支持される表面材材料(1)の上に注入されて、第二の表面材材料によって覆われることにより、プリフォーム(5)を得て、次に、第一の成形ベルトの前に、当該プリフォームの上部に圧痕を形成するステップと、
2)該水硬性バインダ組成物(2)が固まるように放置されるステップと、
3)プリフォーム(5)を前記圧痕(12)によって形成したフェザリング(8)において裁断することにより、各表面に表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有する一方、他方の表面に第一のそぎ縁に直交する他の2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有する水硬性バインダからなるボードを得るステップとを含む方法。
【請求項30】
請求項21または22に記載のボードの製造方法であって、
1)水硬性バインダ組成物(2)が、長手状ベルトに備え付けられた少なくとも二つの成形ベルト(301、302)を含むコンベアベルト(7)によって支持される表面材材料(1)の上に注入されて、第二の表面材材料によって覆われることにより、プリフォーム(5)を得て、次に、第一の成形ベルトの前に、当該プリフォームの上部に圧痕を形成するステップと、
2)該水硬性バインダ組成物(2)が固まるように放置されるステップと、
3)プリフォーム(5)を前記圧痕(12)によって形成したフェザリング(8)において裁断することにより、各表面に表面材を備え、一方の表面に2つの第一の平行なそぎ縁(10)を有する一方、他方の表面に第一のそぎ縁に直交する他の2つの第二の平行なそぎ縁(25a)を有する水硬性バインダからなるボードを得るステップとを含み、
圧痕が、マーキング(26a、26b、26c、26d)と共に、表面材材料(1)に設けられている方法。
【請求項31】
前記水硬性バインダがプラスターを含むことを特徴とする請求項29または請求項30に記載の製造方法。
【請求項32】
水硬性バインダ組成物(2)で被覆され、長手状ベルトに備え付けられた少なくとも二つの成形ベルト(301、302)を含むコンベアベルト7によって支持される表面材材料(1)を含むプリフォーム(5)から水硬性バインダをベースとするボードを製造するための製造ラインであって、第一の成形ベルトの以前にかかるプリフォームに圧痕(12)を形成する装置を備え、該圧痕がプリフォームの上部に形成される製造ライン。
【請求項33】
水硬性バインダをベースとするプリフォーム(5)に圧痕(12、12a)を形成する前記装置が、少なくとも
−フレーム(101)と、
−フレーム(101)の第一の端部(104)で支持される2つの第一のプーリ( 102、103)およびフレーム(101)の第二の端部(107)で支持される2つの第二のプーリ( 105、106)であって、第一のプーリおよび第二のプーリが平行な平面にあり、互いに面するプーリ(102、103; 105、106)は同一であり、
−第一のプーリおよび第二のプーリの周囲にそれぞれ巻き付けられた2つの伝動ベルト(108、109)と、
−ベルト( 108、109)に着脱可能に固定され、これらのベルト( 108、109)の間を延在し、その長手軸がプーリの回転軸に平行であるようになっている少なくとも1本のワイヤ(111)とを含み、
−本装置の伝動ベルト(108、109、206)間の距離が、プリフォーム(5)の幅と少なくとも同一とされ、本装置が適当に配置されることにより、伝動ベルト(108、109、206)が回転すると、ワイヤ(111)が圧痕( 12、12a)をプリフォーム(5)に形成するようにされている請求項32に記載の製造ライン。
【請求項34】
前記水硬性バインダが石膏プラスターを含むことを特徴とする請求項32または請求項33に記載の製造ライン。
【請求項35】
裁断されるプリフォーム(5)から水硬性バインダをベースとするボードを製造する方法であって、
1)水硬性バインダ組成物(2)が、長手状ベルトに備え付けられた少なくとも二つの成形ベルト(301、302)を含むコンベアベルト(7)によって支持される表面材材料(1)の上に注入されて、第二の表面材材料によって覆われることにより、プリフォーム(5)を得て、次に、第一の成形ベルトの前に、当該プリフォームに圧痕を形成するステップと、
2)該外水硬性バインダ組成物(2)がある程度硬化するように少なくとも1つの成形ベルト上で放置されるステップと
3)ラス(6、23)または(306)がある程度硬化したプリフォームの下に、圧痕(12、12a)が形成された場所あるいはその反対の場所で、挿入されるステップと、 4)プリフォーム(5)を前記ラス(6、23)または(306)によって形成したフェザリング(8)において裁断するステップとを含む方法。
【請求項36】
前記ステップ2における硬化の程度は、5%〜30%の水和に対応するものである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記ラス(6、23)または(306)が第一のベルト以降に挿入される、請求項35または請求項36に記載の方法。
【請求項38】
圧痕(12)がプリフォームの上部に形成されると共に、ラス(306)が圧痕(12)が形成されたのと反対側に挿入されて、横方向に延びるそぎ縁が、長手状ベルトによって形成される長手状のそぎ縁と同じ側に形成されるようになっている請求項35乃至37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
ラス(6、23)が、水硬性硬化が完了した後に取り除かれる請求項35乃至38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
ラス(306)が、水硬性硬化が完了する前に取り除かれる請求項35乃至39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
ラス(306)が、0.5%〜5%の水和に対応する期間に挿入される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記水硬性バインダが石膏プラスターを含むことを特徴とする請求項35乃至41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
水硬性バインダ組成物(2)で被覆され、長手状ベルトに備え付けられた少なくとも二つの成形ベルト(301、302)を含むコンベアベルト7によって支持される表面材材料(1)を含むプリフォーム(5)から水硬性バインダをベースとするボードを製造するための製造ラインであって、更に、第一の成形ベルトの以前にかかるプリフォームに圧痕(12、12a)を形成する装置を備え、前記圧痕(12)の形成箇所または前記圧痕の形成箇所の反対側において、プリフォームの下にラス(6、23)または(306)を挿入する装置を、前記二つの成形ベルトの間に備えた製造ライン。
【請求項44】
水硬性バインダをベースとするプリフォーム(5)に前記圧痕(12、12a)を形成する前記装置が、少なくとも
−フレーム(101)と、
−フレーム(101)の第一の端部(104)で支持される2つの第一のプーリ( 102、103)およびフレーム(101)の第二の端部(107)で支持される2つの第二のプーリ( 105、106)であって、第一のプーリおよび第二のプーリが平行な平面にあり、互いに面するプーリ(102、103;105、106)は同一であり、
−第一のプーリおよび第二のプーリの周囲にそれぞれ巻き付けられた2つの伝動ベルト(108、109)と、
−ベルト( 108、109)に着脱可能に固定され、これらのベルト( 108、109)の間を延在し、その長手軸がプーリの回転軸に平行であるようになっている少なくとも1本のワイヤ(111)とを含み、
−本装置の伝動ベルト(108、109、206)間の距離が、プリフォーム(5)の幅と少なくとも同一とされ、本装置が適当に配置されることにより、伝動ベルト(108、109、206)が回転すると、ワイヤ(111)が圧痕( 12、12a)をプリフォーム(5)に形成するようにされている請求項43に記載の製造ライン。
【請求項45】
前記圧痕(12)の形成箇所または前記圧痕の形成箇所の反対側において、プリフォームの下にラス(6、23)を挿入する装置が、少なくとも、
−ラスマガジン( 20) と、
−少なくとも1つのラス(6、23)と、
−前記ラスマガジン(20)から、一回につき1つのラス23を引き抜く手段(26)と、
−抜き出されたラス(6、23)保持する手段(27、28、29)と、
−抜き出されたラス(6、23)をその長さ方向と同一の方向に移動させる手段(31)と、
−移動されたラス(6、23)を保持する手段(32、33、34、35)と、
−前記ラス(6、23)を表面材(1)の下に滑り込ませる手段(37)とを有する、請求項43または44に記載の製造ライン。
【請求項46】
前記圧痕(12)の形成箇所または前記圧痕の形成箇所の反対側において、前記二つの成形ベルトの間で、プリフォームの下にラス(6、23)を挿入する装置が、少なくとも、
−ローラ(307、308)に巻き掛けられて、好ましくは大理石から構成されてプリフォームの他方の側に面するプレート(309)上をスライドする、成形ラス(306)を保持するベルト(305)を有する二次成形装置(300a)と、
−ローラ(311、312)に巻き掛けられて、好ましくは大理石から構成されるプレート(313)上をスライドするベルト(310)を有するバッキング装置(300b)と、
−成形ベルト(301、302)と略同一の線形速度を有するベルト(305、310)とを含んでいる、請求項43乃至請求項45のいずれか1項に記載の製造ライン。
【請求項47】
前記二次成形装置(300a)の下流において、前記バッキング装置と対向して、
−ローラ(315、316)に巻き掛けられて、好ましくは大理石から構成されるプレート(317)上をスライドするベルト(314)を有する較正装置(300c)を更に含んでおり、
−該ベルト(314)が、成形ベルト(301、302)と略同一の線形速度を有している請求項46に記載の製造ライン。
【請求項48】
前記水硬性バインダが石膏プラスターを含むことを特徴とする請求項43乃至47のいずれか1項に記載の製造ライン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図24A】
【図24B】
【図24C】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【公開番号】特開2010−214959(P2010−214959A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−87102(P2010−87102)
【出願日】平成22年4月5日(2010.4.5)
【分割の表示】特願2006−524382(P2006−524382)の分割
【原出願日】平成16年5月21日(2004.5.21)
【出願人】(503241364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月5日(2010.4.5)
【分割の表示】特願2006−524382(P2006−524382)の分割
【原出願日】平成16年5月21日(2004.5.21)
【出願人】(503241364)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]