プラスチックのエアロゾルバルブ並びに組立、装着及び保持方法
プラスチックのバルブステム、プラスチックのハウジング、プラスチックの装着カップ及びプラスチックのロッキングリングを備えたプラスチックのエアロゾルバルブ。このバルブは、装着カップに組み込まれる。このハウジングは、スナップ係合によって組み立てられる。この装着カップは、プラスチックのロッキングリングにスナップ係合する周縁部を有する。このプラスチックのロッキングリングは、上側及び下側部分をもろく接続している。この下側部分は、ボトルにエアロゾルバルブのアセンブリを装着するように、プラスチックの物質ボトルの上部とスナップ係合する。そして、上側リング部分が、加圧されるボトルにエアロゾルバルブのアセンブリを覆うよう下向きに入れ子にされる。プラスチックの装着カップは、プラスチックのロッキングリングと別に、又は一体成形されることができる。逆止弁が、このバルブステム内に含まれることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾルバルブに関する。特に、本発明は、プラスチックのエアロゾルバルブの新しいデザイン、並びに、バルブを組み立てて、このバルブを好ましくはプラスチックの容器に装着して、このバルブをこの容器上に保持する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最も一般的であり、以前からあるエアロゾルバルブのデザインは、一般的に、プラスチックのバルブハウジング内に装着されるプラスチックのバルブステムを有しており、このバルブステムが金属の装着カップ内に装着される。金属の装着カップは、プラスチックのバルブステムのための中央開口を有する中央台座部分を有するように形成されている。この金属の台座部分は、装着カップ内にハウジングを保持するように、プラスチックのバルブハウジングに工作機械で折り曲げて固定(clinch)されている。また、金属の装着カップは、環状チャネルと外側スカートとを備えた外側部分を有する。このチャネルは、スプレー用の高圧ガス(propellant)を保持するための一般的な金属のエアロゾルの物質(product)容器の上部開口の周りのビードに係合されており、エアロゾルバルブによって物質が分散される。装着カップの周縁部の金属スカートは、物質容器に装着カップを取り付けて保持するように、容器のビードの周りに工作機械で押し曲げられて接続されて(crimp)いる。このような構成は、かなり満足のいくエアロゾルバルブのアセンブリであるが、装着カップの台座にプラスチックのバルブハウジングを装着するための、及び、エアロゾルの物質容器のビードに装着カップを装着して保持するための、金属の装着カップと工作機械とに関するコストの問題を有する。
【0003】
プラスチックの装着カップをデザインする試みや、金属又はプラスチックの物質容器にこのような装着カップを取り付けて保持する試みが、幾度もなされてきている。これらの試みは、装着カップの確実かつ取り外せない保持や装着カップのシーリングに関する事柄、起こり得る組立の問題などにより、商業的にほぼうまくいっていない。
【0004】
従って、簡単に、素早く、かつ安価に構築され、素早く確実な組立のためにデザインされ、エアロゾルの物質容器に対して封止するようにしてプラスチックのエアロゾルバルブの素早く確実な装着及び保持を果す、プラスチックのエアロゾルバルブを得ることがかなり望ましい。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、好ましくはプラスチック(例えばPET)のボトルを含む。しかし、特定の首構造を有する金属の容器が使用されてもよい。モールド成形されたプラスチックの装着カップ及びバルブステム、全てモールド成形されたプラスチックのバルブハウジング及び浸漬(dip)チューブが、エアロゾルバルブのために使用される。さらに、プラスチックのロッキングリングが、プラスチックのボトルにプラスチックの装着カップを機能的に装着して保持するために使用される。全てのプラスチックの構成要素は、PET(ポリエチレンテレフタラート)、又はPEN(ポリエチレンナフタレート)又は他のプラスチックであることができる。
【0006】
装着カップは、付随的なコスト、組立及び装着の利点を有するプラスチックでできているのみならず、エアロゾルバルブの通常の金属の装着カップとは異なる構造を有する。さらに、本発明のプラスチックのバルブハウジングは、通常のエアロゾルのプラスチックのバルブハウジングとは異なる構造を有する。本発明のプラスチックの装着カップとバルブハウジングとの両方が、スナップ動作の相互接続の特徴を有し、バルブステム及びステムのガスケットが装着カップ中に組み込まれた後、このカップ及びハウジングのスナップ動作の特徴は、カップ及びハウジングが、金属の装着カップにより必要とされる金属の折り曲げ工具なしで、互いに組み合わせられることを可能にする。かくして、バルブハウジング、バルブステム及びステムのガスケットが、装着カップ内に保持される。
【0007】
本発明の第1の実施の形態では、プラスチックの装着カップは、周縁部に環状フランジを有し、この環状フランジが、上側及び下側部分を有するプラスチックのロッキングリング内に係合する。本発明の第2の実施の形態では、プラスチックの装着カップは、プラスチックのロッキングリングと一体成形されている。両実施の形態において、プラスチックのロッキングリングの下側部分は、ボトルの首部にある複数のフランジの間にプラスチックのボトルを係合するためのスナップの特徴を有する。また、両実施の形態において、プラスチックのロッキングリングの上側部分は、少なくとも1つの薄くてもろい(frangible)接続部によって下側部分に接続されるように、下側部分と一体成形されている。上側部分の内周は、下側部分の外周とほぼ同じであるので、ロッキングリングを備え、完全に組み立てられたエアロゾルバルブがPETボトルの首部に装着されたとき、ロッキングリングの上側部分は、下側部分を覆うように入れ子になる(telescope)ように下向きに押されることができる。入れ子にされた、すなわち共軸方向の位置において、元の上側部分は、PETボトルの首部に堅く固定されたロッキングリングを保持するように、ロッキングリングの内側の下側部分に対して押し付けるフープ強度を与える。装着カップのシーリングガスケットは、プラスチックのボトルの首部の上部に対して装着カップを封止する。
【0008】
さらなる代わりの形態として、プラスチックの上側部分の適所にロッキングリングの金属の上側部分を置き換えることができる。このような置き換えは、可能な望ましい装飾の可能性と、物質容器中の意図された高い内部圧力を和らげるような、可能な望ましい高いフープ強度とを与えることができる。このような置き換えに関して、ロッキングリングの下側部分は、プラスチックのままであり、金属の上側部分は、続いて下向きに入れ子にするために、下側のプラスチックの部分の上部を覆うように装着される。
【0009】
組み立てられたエアロゾルバルブは、一般的に、上側の、入れ子にされていない位置で、ロッキングリングの上側部分と共に、充填する人(filler)に売られることが理解される。PETボトルが、充填する人によって、分散される物質で満たされた後、充填する人は、上で参照されるようにして、エアロゾルバルブのアセンブリを下向きに押すことによって、PETボトルにこのエアロゾルバルブのアセンブリを取り付け、そして、下側部分を覆うよう入れ子にするように、ロッキングリングの上側部分を下向きに押す。これらの押し下げる動作が実行されることができる速さ及び簡単さが、本発明の明確な効果である。
【0010】
従って、本発明のエアロゾルバルブは、部品の簡単な挿入、プラスチックの部品のスナップ動作の特徴並びにプラスチックの部品のロッキング及び保持の特徴によって組み立てられることができることが自明である。この結果、バルブハウジング及び物質容器に金属の装着カップを折り曲げたり押し曲げたりするための従来の工作機械の必要性がなくなる。
【0011】
また、本発明は、金属の部品の束縛がなく、容易に再利用されることができる。本発明では、作動時に閉じているバルブを維持するために金属のばねは必要なく、作動後にエアロゾルバルブを閉じるために、バルブステムの溝に対して動作するステムのガスケットの撓みを用いる。しかし、必要であれば、金属(又はプラスチック)の戻しばねが使用されてもよい。
【0012】
さらに、本発明は、プラスチックのバルブ及びボトルが逆さまの位置で作動されたとき、スプレー用の高圧ガスの損失を防ぐように、バルブステム内を移動可能な逆止弁をさらに含むことができる。
【0013】
本発明の他の特徴部分及び効果が、以下の説明、図面及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、プラスチックのPETボトルに装着された、本発明のプラスチックのエアロゾルバルブを有するプラスチックのPETボトルの側面図である。
【図2】図2は、組立前の本発明の第1の実施の形態の個々の構成要素の斜視図である。
【図3】図3は、内部に装着されたプラスチックのバルブステムとステムのガスケットとの構成要素を備えた、図2のプラスチックの装着カップの構成要素の上からの斜視図である。
【図4】図4は、図3の4−4線に沿った径方向の側断面図である。
【図5】図5は、内部に装着された、組み立てられたプラスチックのバルブハウジング、バルブステム及びステムのガスケットの構成要素を備えた、図2のプラスチックの装着カップの構成要素の下からの斜視図である。
【図6】図6は、図5の6−6線に沿った径方向の側断面図である。
【図7】図7は、第1の位置でロッキングリングの構成要素の上側部分を示し、ロッキングリングに装着された、組み立てられたプラスチックの装着カップ、プラスチックのバルブハウジング、プラスチックのバルブステム及びステムのガスケットの構成要素を備えた、図2のプラスチックのロッキングリングの構成要素の上からの斜視図である。
【図8】図8は、図7の8−8線に沿った径方向の側断面図である。
【図9】図9は、アセンブリに加えられた、図2の装着カップのシーリングガスケット及び浸漬チューブの構成要素を備えた、図8に対応する径方向の側断面図である。
【図10】図10は、図1のプラスチックのPETボトルに装着されたときの、図9のエアロゾルバルブのアセンブリの上からの斜視図である。
【図11】図11は、図10の11−11線に沿った径方向の側断面図である。
【図12】図12は、下側の第2の保持位置でプラスチックのロッキングリングの構成要素の上側部分を示し、図10並びに図11のエアロゾルバルブのアセンブリの上からの斜視図である。
【図13】図13は、図12の13−13線に沿った径方向の側断面図である。
【図14】図14は、組立前の本発明のプラスチックのエアロゾルバルブの第2の実施の形態の個々の構成要素を示す図である。
【図15】図15は、図1のプラスチックのPETボトルに装着される前の図14の組み立てられた構成要素の径方向の側断面図である。
【図16】図16は、図1のプラスチックのPETボトルに装着されて保持されているプラスチックのエアロゾルバルブの組み立てられた構成要素を示す、図15に対応する径方向の側断面図である。
【図17】図17は、図16の上側部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1を参照すると、本発明の組み立てられたプラスチックのエアロゾルバルブ10が、プラスチックのPETボトル11の上部に装着されて示されている。図2は、このボトルの首部から外側に延び、離間された環状フランジ12、13を有するボトル11を示している。プラスチックのエアロゾルバルブ10の構成要素が、図2に示されている。このプラスチックのエアロゾルバルブ10は、プラスチックのロッキングリング14と、プラスチックの装着カップ15と、ゴム(又はTPE)のステムのガスケット16と、ボール逆止弁17と、プラスチックのバルブステム18と、プラスチックのバルブハウジング19と、プラスチックの浸漬チューブ20と、ゴム(又はTPE)の装着カップのシーリングガスケット21とを有する。ロッキングリング14、装着カップ15、バルブステム18、バルブハウジング19及び浸漬チューブ20のプラスチックもまた、PETであることができる。本発明の装着カップ15、バルブステム18、ステムのガスケット16、バルブハウジング19及び浸漬チューブ20は、エアロゾルバルブのこのような要素の通常の周知の機能を広く果す。バルブステム、ステムのガスケット及びバルブハウジングは、装着カップ内に取り付けられ、また、浸漬チューブは、エアロゾル容器中の物質に届くように、バルブハウジングに取り付けられる。エアロゾルバルブステムが作動していないとき、バルブステムは、物質が物質容器から出るのを防ぐために、ステムのガスケットで封止する。バルブステムが作動しているとき、バルブステム及びバルブガスケットは、物質の流れを妨げることなく、物質はバルブステムを出る。
【0016】
図3並びに図4を参照すると、装着カップ15は、内部に開口26を備えた上側台座部分25を有し、バルブステム18は、この開口を通って延びることができる。装着カップ15もまた、カップの周縁部の環状水平部分28で終端している下向き及び上向きに角度が付けられた部分27を有する。一連のリブ(rib)29(図5も参照)は、プラスチックの装着カップに構造上の安定性を与えるために、カップの角度が付けられた部分27と、カップの垂直な円筒壁30との間で、装着カップの周りに延びている。一連の脚部31は、下向きに垂下され、プラスチックの装着カップの壁30の基部の周りに延びている。これら脚部31の各々は、内部にあるスロット32と、引き込みランプ(lead-in ramp)34を備え、内側に延びている複数のフランジ33とを有する。これらスロット32及びフランジ33は、後述されるように、プラスチックのバルブハウジングにスナップ係合を与える。
【0017】
図3並びに図4のサブアセンブリでは、中心孔を備えたステムのガスケット16は、バルブステム18を覆うように挿入されており、ガスケットを備えたステムは、装着カップ15内に挿入されている。バルブステム18は、内部の垂直な物質通路36と、環状溝37と、これら溝37と垂直通路36と接続している側部の物質通路38とを有する。ステムのガスケット16は、バルブが作動していないとき、側部の通路38を封止するように、溝37内に延びている。バルブステム18が作動時に押し下げられたとき、このバルブステム18は、通路38を通る物質の流れを与えるように、ステムのガスケット16の内側部分を下向きに撓ませる。ステムのガスケット16の内側部分は、なおも、ステムの溝37内に部分的にとどまり、作動を止めたとき、下向きに撓んでいるステムのガスケット16が、バルブステム18を上側の閉じた位置に戻すように、溝の面に対して上向きに撓む。また、物質ボトル内のエアロゾルのスプレー用の高圧ガスの圧力も、この動作を助けることができる。
【0018】
バルブステム18は、図4に示されるように、通路36内にさらに内側リブ39を有する。逆止ボール17は、サブアセンブリにおいてこのリブを過ぎて押されることができ、側部の開口38よりも下の通路36の底部に落ちる。充填されたボトル11が逆さまにされて作動されると、このボール17は、推進ガスが逃げるのを防ぐように、回転して、リブ39に達する。リブ39は、ボトル11がまっすぐひっくり返して戻されたとき、ボール17とリブ39との封止を壊すように、内部に小さいノッチを有する。
【0019】
図5並びに図6を参照すると、プラスチックのハウジング19は、スナップ係合によって、図3並びに図4の装着カップのバルブステムのサブアセンブリへと組み立てられることが示されている。ハウジング19は、上側の円筒部分45を有し、これは、この上部46のところで、バルブステムのガスケット16と共に封止し、台座25に対して上向きにガスケット16を押しつける。バルブハウジングの周りで環状に離間され、内側に延びている複数のリブ47を有する中間部分が、ハウジングの上側部分45から下向きに延びている。これらリブ47は、図3並びに図4のアセンブリのバルブステム18の基部48の移動の下向きの限界を定義し、この結果、適所でバルブステム18をロックする。外側に延びている環状フランジ49が、ハウジング19の中間部分の底部にある。バルブハウジング19が底部からプラスチックの装着カップ16に組み込まれたとき、環状フランジ49は、複数のランプ34(図4参照)と嵌合し(cammed up)、装着カップ15、バルブステムのガスケット16及びバルブステム18のサブアセンブリと、バルブハウジング19とを完成させるために、装着カップ(図4参照)のスロット32にスナップ係合される。
【0020】
また、プラスチックのハウジング19は、内部に浸漬チューブ20が組み込まれることができる管状部分50を含む下向きに垂下している部分を有する。
【0021】
図7並びに図8は、上側部分55と下側部分56とを有するプラスチックのロッキングリング14を示している。これら部分55、56は、一体成形されているが、ロッキングリングの周縁部の離間された薄くてもろい接続部57によって、互いに接続されている。代わって、この部分55は、前に述べたように、金属であることができる。もろい接続部57が壊されたとき、以下でさらに説明するように、最終的に、下側部分56を覆うように上側部分55を入れ子にすることを可能にするように、ロッキングリングの上側部分55は、ロッキングリングの下側部分56の外周よりもわずかに大きい内周を有する。
【0022】
また、図7並びに図8は、ロッキングリング14に装着された、図5並びに図6のアセンブリを示している。ロッキングリングの下側部分56は、離間された複数のリブ61の周りに、内側に延びている環状の上部60を有する。装着カップ15の環状水平部分28は、装着カップがロッキングリング14の下側部分56の底部に挿入されたとき、離間された複数のリブ61の下端に当接する。引き込みランプ65を備え、内側に向いたフランジ64で終端している複数の離間された脚部63が、下側部分56の側部を形成するように、下向きに延びている。装着カップの水平環状部分28は、ロッキングリング14の下側部分56内に、装着カップ15の挿入により、ランプ65とフランジ64とを過ぎて嵌まり、スナップ係合する。かくして、ロッキングリング14内の装着カップ15の図8の位置が果される。
【0023】
必要であれば、半球形状のアクチュエータの配置などのために、ロッキングリングの下側部分56のリブ61の上部に、付属フィッティング68がモールド成形されることができる。
【0024】
図9は、装着カップのシーリングガスケット21と浸漬チューブとが加えられている点のみが図7並びに図8と異なる。シーリングガスケット21の機能は、後述する。図9は、プラスチックの物質ボトル11に装着するための充填物を製造するために与えられる前の、本発明の組み立てられたエアロゾルバルブを示している。
【0025】
図10並びに図11を参照すると、本発明の図9のエアロゾルバルブアセンブリが、プラスチックのボトル11に装着され、取り付けられているのが見られる。これは、ボトル首部の複数のフランジ12、13の間に係合するように、ボトル11の首部から外側に向けられた上側フランジ12を覆うようにロッキングリング14の内側に向けられたフランジ64をスナップ係合することによって達成される。フランジ64は、強固であり、加圧されたとき、バルブアセンブリをボトル11の上に保持するのに十分な距離だけ内側に延びている。ロッキングリングのフランジがPETであるとき、モールド成形中、バイパス遮断部(by-pass shut-off)が、フランジを飛び越えるのを確実にするように、フランジのモールド成形に使用されることができる。脚部63の撓みは、この装着動作を外向きに補助する。下側部分56の内径も、脚部63が外側でわずかに向きを逸らすように、ボトルの首部及びフランジ12の外径よりもわずかに小さいことができる。上側部分55が下向きに入れ子にされたとき、このような向きは、きついロック(lock-up)の助けとなる。部品の全体の寸法は、装着カップのシーリングガスケット21が、ボトル11の首部の上部と、装着カップ15の周縁部の環状水平部分28との間に押し付けられて、続いて上述されたリブ61に対して押し付けられるように設定されている。この結果、装着カップ15、ボトル11及びこの中身は、互いに関連して封止される。
【0026】
図12並びに図13は、ボトル11にエアロゾルバルブを装着してロックする最終段階を示している。ロッキングリング14の上側部分55は、上側部分55と下側部分56との間の離間された薄くてもろい接続部57を壊すプロセスにおいて、これらが一体となるようにして(integrally)成形されているので、下側部分56を覆って入れ子になるように、下向きに押し付けられる。かくして、上側リング部分55は、ロッキングリング14とエアロゾルバルブとがボトルの首部から取り去られることができないように、フープ強度を与えるための下側リング部分56を覆うリテーナとして機能する。
【0027】
本発明の第2の代わりの実施の形態が、図14ないし図17に開示される。図1ないし図13の実施の形態とこの実施の形態との本質的な違いは、プラスチックの装着カップがプラスチックのロッキングリングと一体成形されているということである。図14を参照すると、ロッキングリング80は、上側リング部分81と下側リング部分82とを有することが示されている。装着カップ83は、ロッキングリング80の下側部分82の上部に一体成形されている。装着カップ83の上部の台座85の孔84は、バルブステム18のためのものである。バルブステム18、ステムのガスケット16、プラスチックのバルブハウジング19、浸漬チューブ20及び首部のフランジ12、13を備えたプラスチックのボトル11は、図2に示されるのと同じ部品であり、同じように機能する。ゴム(又はTPE)の装着カップのシーリングガスケット91は、図2並びに図11のガスケット21とほぼ同じであり、以下でさらに説明される。
【0028】
装着カップ83は、内側及び外側に角度が付けられた環状部分86と、ロッキングリング80の下側部分82の上部と一体成形された水平環状周縁面87とを有する。下側部分82は、嵌合(camming)面90を備え内側に延びた複数のフランジ89を備え、下向きに垂下している離間された複数の脚部88を有する。ロッキングリング80の構造及び機能は、第2の代わりの実施の形態の一体接合された装着カップを除いて、本発明の第1の実施の形態のロッキングリング14の構造及び機能と同じである。
【0029】
図15ないし図17を参照すると、プラスチックの装着カップ83は、バルブステム18及びステムのガスケット16と、バルブハウジング19と、第1の実施の形態において上で説明されたようにして取り付けられた装着カップのシーリングガスケット91とを有する。図15は、ボトル11の上に位置された組み立てられたエアロゾルバルブを示している。図16は、第1の実施の形態において図10ないし図13に示され、説明され、また、第2の実施の形態において図17により拡張されるような、ロッキングリングの下側部分82及び上側部分81を含む、ボトル11の首部に押し下げられた、組み立てられたエアロゾルバルブを備えたロッキングリング80を示している。
【0030】
さらに、図17を参照すると、装着カップ83の上部の開口92は、ボトル11内のガス抜きのために使用されることができる。ガスケット91は、まず、内側かつ下向きに向けられた部分93を有する。充填時の圧力と流れが、充填が終わるまで、ガスケット91の部分93のさらに下に逸らされたとき、ガスケット91は、充填中を除いて、開口部92を閉じる。
【0031】
本発明の意図及び範囲を逸脱することなく、本発明の手段及び方法に様々な変形及び変更がなされることができることが当業者によって理解される。従って、上の実施の形態は、例示的であり、限定的ではないと考えられる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾルバルブに関する。特に、本発明は、プラスチックのエアロゾルバルブの新しいデザイン、並びに、バルブを組み立てて、このバルブを好ましくはプラスチックの容器に装着して、このバルブをこの容器上に保持する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最も一般的であり、以前からあるエアロゾルバルブのデザインは、一般的に、プラスチックのバルブハウジング内に装着されるプラスチックのバルブステムを有しており、このバルブステムが金属の装着カップ内に装着される。金属の装着カップは、プラスチックのバルブステムのための中央開口を有する中央台座部分を有するように形成されている。この金属の台座部分は、装着カップ内にハウジングを保持するように、プラスチックのバルブハウジングに工作機械で折り曲げて固定(clinch)されている。また、金属の装着カップは、環状チャネルと外側スカートとを備えた外側部分を有する。このチャネルは、スプレー用の高圧ガス(propellant)を保持するための一般的な金属のエアロゾルの物質(product)容器の上部開口の周りのビードに係合されており、エアロゾルバルブによって物質が分散される。装着カップの周縁部の金属スカートは、物質容器に装着カップを取り付けて保持するように、容器のビードの周りに工作機械で押し曲げられて接続されて(crimp)いる。このような構成は、かなり満足のいくエアロゾルバルブのアセンブリであるが、装着カップの台座にプラスチックのバルブハウジングを装着するための、及び、エアロゾルの物質容器のビードに装着カップを装着して保持するための、金属の装着カップと工作機械とに関するコストの問題を有する。
【0003】
プラスチックの装着カップをデザインする試みや、金属又はプラスチックの物質容器にこのような装着カップを取り付けて保持する試みが、幾度もなされてきている。これらの試みは、装着カップの確実かつ取り外せない保持や装着カップのシーリングに関する事柄、起こり得る組立の問題などにより、商業的にほぼうまくいっていない。
【0004】
従って、簡単に、素早く、かつ安価に構築され、素早く確実な組立のためにデザインされ、エアロゾルの物質容器に対して封止するようにしてプラスチックのエアロゾルバルブの素早く確実な装着及び保持を果す、プラスチックのエアロゾルバルブを得ることがかなり望ましい。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、好ましくはプラスチック(例えばPET)のボトルを含む。しかし、特定の首構造を有する金属の容器が使用されてもよい。モールド成形されたプラスチックの装着カップ及びバルブステム、全てモールド成形されたプラスチックのバルブハウジング及び浸漬(dip)チューブが、エアロゾルバルブのために使用される。さらに、プラスチックのロッキングリングが、プラスチックのボトルにプラスチックの装着カップを機能的に装着して保持するために使用される。全てのプラスチックの構成要素は、PET(ポリエチレンテレフタラート)、又はPEN(ポリエチレンナフタレート)又は他のプラスチックであることができる。
【0006】
装着カップは、付随的なコスト、組立及び装着の利点を有するプラスチックでできているのみならず、エアロゾルバルブの通常の金属の装着カップとは異なる構造を有する。さらに、本発明のプラスチックのバルブハウジングは、通常のエアロゾルのプラスチックのバルブハウジングとは異なる構造を有する。本発明のプラスチックの装着カップとバルブハウジングとの両方が、スナップ動作の相互接続の特徴を有し、バルブステム及びステムのガスケットが装着カップ中に組み込まれた後、このカップ及びハウジングのスナップ動作の特徴は、カップ及びハウジングが、金属の装着カップにより必要とされる金属の折り曲げ工具なしで、互いに組み合わせられることを可能にする。かくして、バルブハウジング、バルブステム及びステムのガスケットが、装着カップ内に保持される。
【0007】
本発明の第1の実施の形態では、プラスチックの装着カップは、周縁部に環状フランジを有し、この環状フランジが、上側及び下側部分を有するプラスチックのロッキングリング内に係合する。本発明の第2の実施の形態では、プラスチックの装着カップは、プラスチックのロッキングリングと一体成形されている。両実施の形態において、プラスチックのロッキングリングの下側部分は、ボトルの首部にある複数のフランジの間にプラスチックのボトルを係合するためのスナップの特徴を有する。また、両実施の形態において、プラスチックのロッキングリングの上側部分は、少なくとも1つの薄くてもろい(frangible)接続部によって下側部分に接続されるように、下側部分と一体成形されている。上側部分の内周は、下側部分の外周とほぼ同じであるので、ロッキングリングを備え、完全に組み立てられたエアロゾルバルブがPETボトルの首部に装着されたとき、ロッキングリングの上側部分は、下側部分を覆うように入れ子になる(telescope)ように下向きに押されることができる。入れ子にされた、すなわち共軸方向の位置において、元の上側部分は、PETボトルの首部に堅く固定されたロッキングリングを保持するように、ロッキングリングの内側の下側部分に対して押し付けるフープ強度を与える。装着カップのシーリングガスケットは、プラスチックのボトルの首部の上部に対して装着カップを封止する。
【0008】
さらなる代わりの形態として、プラスチックの上側部分の適所にロッキングリングの金属の上側部分を置き換えることができる。このような置き換えは、可能な望ましい装飾の可能性と、物質容器中の意図された高い内部圧力を和らげるような、可能な望ましい高いフープ強度とを与えることができる。このような置き換えに関して、ロッキングリングの下側部分は、プラスチックのままであり、金属の上側部分は、続いて下向きに入れ子にするために、下側のプラスチックの部分の上部を覆うように装着される。
【0009】
組み立てられたエアロゾルバルブは、一般的に、上側の、入れ子にされていない位置で、ロッキングリングの上側部分と共に、充填する人(filler)に売られることが理解される。PETボトルが、充填する人によって、分散される物質で満たされた後、充填する人は、上で参照されるようにして、エアロゾルバルブのアセンブリを下向きに押すことによって、PETボトルにこのエアロゾルバルブのアセンブリを取り付け、そして、下側部分を覆うよう入れ子にするように、ロッキングリングの上側部分を下向きに押す。これらの押し下げる動作が実行されることができる速さ及び簡単さが、本発明の明確な効果である。
【0010】
従って、本発明のエアロゾルバルブは、部品の簡単な挿入、プラスチックの部品のスナップ動作の特徴並びにプラスチックの部品のロッキング及び保持の特徴によって組み立てられることができることが自明である。この結果、バルブハウジング及び物質容器に金属の装着カップを折り曲げたり押し曲げたりするための従来の工作機械の必要性がなくなる。
【0011】
また、本発明は、金属の部品の束縛がなく、容易に再利用されることができる。本発明では、作動時に閉じているバルブを維持するために金属のばねは必要なく、作動後にエアロゾルバルブを閉じるために、バルブステムの溝に対して動作するステムのガスケットの撓みを用いる。しかし、必要であれば、金属(又はプラスチック)の戻しばねが使用されてもよい。
【0012】
さらに、本発明は、プラスチックのバルブ及びボトルが逆さまの位置で作動されたとき、スプレー用の高圧ガスの損失を防ぐように、バルブステム内を移動可能な逆止弁をさらに含むことができる。
【0013】
本発明の他の特徴部分及び効果が、以下の説明、図面及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、プラスチックのPETボトルに装着された、本発明のプラスチックのエアロゾルバルブを有するプラスチックのPETボトルの側面図である。
【図2】図2は、組立前の本発明の第1の実施の形態の個々の構成要素の斜視図である。
【図3】図3は、内部に装着されたプラスチックのバルブステムとステムのガスケットとの構成要素を備えた、図2のプラスチックの装着カップの構成要素の上からの斜視図である。
【図4】図4は、図3の4−4線に沿った径方向の側断面図である。
【図5】図5は、内部に装着された、組み立てられたプラスチックのバルブハウジング、バルブステム及びステムのガスケットの構成要素を備えた、図2のプラスチックの装着カップの構成要素の下からの斜視図である。
【図6】図6は、図5の6−6線に沿った径方向の側断面図である。
【図7】図7は、第1の位置でロッキングリングの構成要素の上側部分を示し、ロッキングリングに装着された、組み立てられたプラスチックの装着カップ、プラスチックのバルブハウジング、プラスチックのバルブステム及びステムのガスケットの構成要素を備えた、図2のプラスチックのロッキングリングの構成要素の上からの斜視図である。
【図8】図8は、図7の8−8線に沿った径方向の側断面図である。
【図9】図9は、アセンブリに加えられた、図2の装着カップのシーリングガスケット及び浸漬チューブの構成要素を備えた、図8に対応する径方向の側断面図である。
【図10】図10は、図1のプラスチックのPETボトルに装着されたときの、図9のエアロゾルバルブのアセンブリの上からの斜視図である。
【図11】図11は、図10の11−11線に沿った径方向の側断面図である。
【図12】図12は、下側の第2の保持位置でプラスチックのロッキングリングの構成要素の上側部分を示し、図10並びに図11のエアロゾルバルブのアセンブリの上からの斜視図である。
【図13】図13は、図12の13−13線に沿った径方向の側断面図である。
【図14】図14は、組立前の本発明のプラスチックのエアロゾルバルブの第2の実施の形態の個々の構成要素を示す図である。
【図15】図15は、図1のプラスチックのPETボトルに装着される前の図14の組み立てられた構成要素の径方向の側断面図である。
【図16】図16は、図1のプラスチックのPETボトルに装着されて保持されているプラスチックのエアロゾルバルブの組み立てられた構成要素を示す、図15に対応する径方向の側断面図である。
【図17】図17は、図16の上側部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1を参照すると、本発明の組み立てられたプラスチックのエアロゾルバルブ10が、プラスチックのPETボトル11の上部に装着されて示されている。図2は、このボトルの首部から外側に延び、離間された環状フランジ12、13を有するボトル11を示している。プラスチックのエアロゾルバルブ10の構成要素が、図2に示されている。このプラスチックのエアロゾルバルブ10は、プラスチックのロッキングリング14と、プラスチックの装着カップ15と、ゴム(又はTPE)のステムのガスケット16と、ボール逆止弁17と、プラスチックのバルブステム18と、プラスチックのバルブハウジング19と、プラスチックの浸漬チューブ20と、ゴム(又はTPE)の装着カップのシーリングガスケット21とを有する。ロッキングリング14、装着カップ15、バルブステム18、バルブハウジング19及び浸漬チューブ20のプラスチックもまた、PETであることができる。本発明の装着カップ15、バルブステム18、ステムのガスケット16、バルブハウジング19及び浸漬チューブ20は、エアロゾルバルブのこのような要素の通常の周知の機能を広く果す。バルブステム、ステムのガスケット及びバルブハウジングは、装着カップ内に取り付けられ、また、浸漬チューブは、エアロゾル容器中の物質に届くように、バルブハウジングに取り付けられる。エアロゾルバルブステムが作動していないとき、バルブステムは、物質が物質容器から出るのを防ぐために、ステムのガスケットで封止する。バルブステムが作動しているとき、バルブステム及びバルブガスケットは、物質の流れを妨げることなく、物質はバルブステムを出る。
【0016】
図3並びに図4を参照すると、装着カップ15は、内部に開口26を備えた上側台座部分25を有し、バルブステム18は、この開口を通って延びることができる。装着カップ15もまた、カップの周縁部の環状水平部分28で終端している下向き及び上向きに角度が付けられた部分27を有する。一連のリブ(rib)29(図5も参照)は、プラスチックの装着カップに構造上の安定性を与えるために、カップの角度が付けられた部分27と、カップの垂直な円筒壁30との間で、装着カップの周りに延びている。一連の脚部31は、下向きに垂下され、プラスチックの装着カップの壁30の基部の周りに延びている。これら脚部31の各々は、内部にあるスロット32と、引き込みランプ(lead-in ramp)34を備え、内側に延びている複数のフランジ33とを有する。これらスロット32及びフランジ33は、後述されるように、プラスチックのバルブハウジングにスナップ係合を与える。
【0017】
図3並びに図4のサブアセンブリでは、中心孔を備えたステムのガスケット16は、バルブステム18を覆うように挿入されており、ガスケットを備えたステムは、装着カップ15内に挿入されている。バルブステム18は、内部の垂直な物質通路36と、環状溝37と、これら溝37と垂直通路36と接続している側部の物質通路38とを有する。ステムのガスケット16は、バルブが作動していないとき、側部の通路38を封止するように、溝37内に延びている。バルブステム18が作動時に押し下げられたとき、このバルブステム18は、通路38を通る物質の流れを与えるように、ステムのガスケット16の内側部分を下向きに撓ませる。ステムのガスケット16の内側部分は、なおも、ステムの溝37内に部分的にとどまり、作動を止めたとき、下向きに撓んでいるステムのガスケット16が、バルブステム18を上側の閉じた位置に戻すように、溝の面に対して上向きに撓む。また、物質ボトル内のエアロゾルのスプレー用の高圧ガスの圧力も、この動作を助けることができる。
【0018】
バルブステム18は、図4に示されるように、通路36内にさらに内側リブ39を有する。逆止ボール17は、サブアセンブリにおいてこのリブを過ぎて押されることができ、側部の開口38よりも下の通路36の底部に落ちる。充填されたボトル11が逆さまにされて作動されると、このボール17は、推進ガスが逃げるのを防ぐように、回転して、リブ39に達する。リブ39は、ボトル11がまっすぐひっくり返して戻されたとき、ボール17とリブ39との封止を壊すように、内部に小さいノッチを有する。
【0019】
図5並びに図6を参照すると、プラスチックのハウジング19は、スナップ係合によって、図3並びに図4の装着カップのバルブステムのサブアセンブリへと組み立てられることが示されている。ハウジング19は、上側の円筒部分45を有し、これは、この上部46のところで、バルブステムのガスケット16と共に封止し、台座25に対して上向きにガスケット16を押しつける。バルブハウジングの周りで環状に離間され、内側に延びている複数のリブ47を有する中間部分が、ハウジングの上側部分45から下向きに延びている。これらリブ47は、図3並びに図4のアセンブリのバルブステム18の基部48の移動の下向きの限界を定義し、この結果、適所でバルブステム18をロックする。外側に延びている環状フランジ49が、ハウジング19の中間部分の底部にある。バルブハウジング19が底部からプラスチックの装着カップ16に組み込まれたとき、環状フランジ49は、複数のランプ34(図4参照)と嵌合し(cammed up)、装着カップ15、バルブステムのガスケット16及びバルブステム18のサブアセンブリと、バルブハウジング19とを完成させるために、装着カップ(図4参照)のスロット32にスナップ係合される。
【0020】
また、プラスチックのハウジング19は、内部に浸漬チューブ20が組み込まれることができる管状部分50を含む下向きに垂下している部分を有する。
【0021】
図7並びに図8は、上側部分55と下側部分56とを有するプラスチックのロッキングリング14を示している。これら部分55、56は、一体成形されているが、ロッキングリングの周縁部の離間された薄くてもろい接続部57によって、互いに接続されている。代わって、この部分55は、前に述べたように、金属であることができる。もろい接続部57が壊されたとき、以下でさらに説明するように、最終的に、下側部分56を覆うように上側部分55を入れ子にすることを可能にするように、ロッキングリングの上側部分55は、ロッキングリングの下側部分56の外周よりもわずかに大きい内周を有する。
【0022】
また、図7並びに図8は、ロッキングリング14に装着された、図5並びに図6のアセンブリを示している。ロッキングリングの下側部分56は、離間された複数のリブ61の周りに、内側に延びている環状の上部60を有する。装着カップ15の環状水平部分28は、装着カップがロッキングリング14の下側部分56の底部に挿入されたとき、離間された複数のリブ61の下端に当接する。引き込みランプ65を備え、内側に向いたフランジ64で終端している複数の離間された脚部63が、下側部分56の側部を形成するように、下向きに延びている。装着カップの水平環状部分28は、ロッキングリング14の下側部分56内に、装着カップ15の挿入により、ランプ65とフランジ64とを過ぎて嵌まり、スナップ係合する。かくして、ロッキングリング14内の装着カップ15の図8の位置が果される。
【0023】
必要であれば、半球形状のアクチュエータの配置などのために、ロッキングリングの下側部分56のリブ61の上部に、付属フィッティング68がモールド成形されることができる。
【0024】
図9は、装着カップのシーリングガスケット21と浸漬チューブとが加えられている点のみが図7並びに図8と異なる。シーリングガスケット21の機能は、後述する。図9は、プラスチックの物質ボトル11に装着するための充填物を製造するために与えられる前の、本発明の組み立てられたエアロゾルバルブを示している。
【0025】
図10並びに図11を参照すると、本発明の図9のエアロゾルバルブアセンブリが、プラスチックのボトル11に装着され、取り付けられているのが見られる。これは、ボトル首部の複数のフランジ12、13の間に係合するように、ボトル11の首部から外側に向けられた上側フランジ12を覆うようにロッキングリング14の内側に向けられたフランジ64をスナップ係合することによって達成される。フランジ64は、強固であり、加圧されたとき、バルブアセンブリをボトル11の上に保持するのに十分な距離だけ内側に延びている。ロッキングリングのフランジがPETであるとき、モールド成形中、バイパス遮断部(by-pass shut-off)が、フランジを飛び越えるのを確実にするように、フランジのモールド成形に使用されることができる。脚部63の撓みは、この装着動作を外向きに補助する。下側部分56の内径も、脚部63が外側でわずかに向きを逸らすように、ボトルの首部及びフランジ12の外径よりもわずかに小さいことができる。上側部分55が下向きに入れ子にされたとき、このような向きは、きついロック(lock-up)の助けとなる。部品の全体の寸法は、装着カップのシーリングガスケット21が、ボトル11の首部の上部と、装着カップ15の周縁部の環状水平部分28との間に押し付けられて、続いて上述されたリブ61に対して押し付けられるように設定されている。この結果、装着カップ15、ボトル11及びこの中身は、互いに関連して封止される。
【0026】
図12並びに図13は、ボトル11にエアロゾルバルブを装着してロックする最終段階を示している。ロッキングリング14の上側部分55は、上側部分55と下側部分56との間の離間された薄くてもろい接続部57を壊すプロセスにおいて、これらが一体となるようにして(integrally)成形されているので、下側部分56を覆って入れ子になるように、下向きに押し付けられる。かくして、上側リング部分55は、ロッキングリング14とエアロゾルバルブとがボトルの首部から取り去られることができないように、フープ強度を与えるための下側リング部分56を覆うリテーナとして機能する。
【0027】
本発明の第2の代わりの実施の形態が、図14ないし図17に開示される。図1ないし図13の実施の形態とこの実施の形態との本質的な違いは、プラスチックの装着カップがプラスチックのロッキングリングと一体成形されているということである。図14を参照すると、ロッキングリング80は、上側リング部分81と下側リング部分82とを有することが示されている。装着カップ83は、ロッキングリング80の下側部分82の上部に一体成形されている。装着カップ83の上部の台座85の孔84は、バルブステム18のためのものである。バルブステム18、ステムのガスケット16、プラスチックのバルブハウジング19、浸漬チューブ20及び首部のフランジ12、13を備えたプラスチックのボトル11は、図2に示されるのと同じ部品であり、同じように機能する。ゴム(又はTPE)の装着カップのシーリングガスケット91は、図2並びに図11のガスケット21とほぼ同じであり、以下でさらに説明される。
【0028】
装着カップ83は、内側及び外側に角度が付けられた環状部分86と、ロッキングリング80の下側部分82の上部と一体成形された水平環状周縁面87とを有する。下側部分82は、嵌合(camming)面90を備え内側に延びた複数のフランジ89を備え、下向きに垂下している離間された複数の脚部88を有する。ロッキングリング80の構造及び機能は、第2の代わりの実施の形態の一体接合された装着カップを除いて、本発明の第1の実施の形態のロッキングリング14の構造及び機能と同じである。
【0029】
図15ないし図17を参照すると、プラスチックの装着カップ83は、バルブステム18及びステムのガスケット16と、バルブハウジング19と、第1の実施の形態において上で説明されたようにして取り付けられた装着カップのシーリングガスケット91とを有する。図15は、ボトル11の上に位置された組み立てられたエアロゾルバルブを示している。図16は、第1の実施の形態において図10ないし図13に示され、説明され、また、第2の実施の形態において図17により拡張されるような、ロッキングリングの下側部分82及び上側部分81を含む、ボトル11の首部に押し下げられた、組み立てられたエアロゾルバルブを備えたロッキングリング80を示している。
【0030】
さらに、図17を参照すると、装着カップ83の上部の開口92は、ボトル11内のガス抜きのために使用されることができる。ガスケット91は、まず、内側かつ下向きに向けられた部分93を有する。充填時の圧力と流れが、充填が終わるまで、ガスケット91の部分93のさらに下に逸らされたとき、ガスケット91は、充填中を除いて、開口部92を閉じる。
【0031】
本発明の意図及び範囲を逸脱することなく、本発明の手段及び方法に様々な変形及び変更がなされることができることが当業者によって理解される。従って、上の実施の形態は、例示的であり、限定的ではないと考えられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックのバルブステムと、
プラスチックのバルブハウジングと、
プラスチックの装着カップと、
プラスチックのロッキングリングとの組合せを含む、プラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリであって、
前記プラスチックのハウジングは、前記プラスチックの装着カップとのスナップ係合接続部を有し、
前記プラスチックのロッキングリングは、物質容器の首部へのスナップ係合のための複数のフランジを有し、物質容器の前記首部に前記複数のフランジを維持するための保持リングを含む、プラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項2】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのロッキングリングとのスナップ接続部を有する請求項1のプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項3】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのロッキングリングと一体成形されている請求項1のプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項4】
前記ロッキングリングは、上側保持リング部分と、もろく接続された下側部分とを有し、
前記複数のフランジは、前記下側部分の内側に延びている請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項5】
前記ロッキングリングは、内側部分を有し、この内側部分は、内側部分の内側に延びている前記複数のフランジを備えており、
前記ロッキングリングは、前記内側部分を覆うように入れ子にされる外側部分をさらに有する請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項6】
前記プラスチックのバルブステムは、移動可能な逆止ボールを含む請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項7】
バルブステムの戻しばねがないことによって特徴付けられ、
前記バルブステム内の溝と係合しているバルブステムのシーリングガスケットを含む請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項8】
前記プラスチックの装着カップ、プラスチックのロッキングリング及びプラスチックのバルブハウジングは、PETである請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項9】
装着カップのシーリングガスケットを含む請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項10】
前記装着カップは、この装着カップの周縁部の径方向内側に位置されている離間された複数の支持リブを有する請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項11】
プラスチックの物質容器及びこのプラスチックの物質容器に装着されて保持されるプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリであって、このバルブのアセンブリは、
プラスチックのバルブステムと、
プラスチックのバルブハウジングと、
プラスチックの装着カップと、
プラスチックのロッキングリングとの組合せを含み、
前記プラスチックのハウジングは、前記プラスチックの装着カップとのスナップ係合接続部を有し、
前記プラスチックの物質容器は、上部開口を備えた首部と、この首部から外側に延びたフランジとを有し、
前記プラスチックのロッキングリングは、内側に延びた複数のフランジを備えた内側部分を有し、前記プラスチックの物質容器の首部及びフランジを覆うようにスナップ係合し、また、前記ロッキングリングの内側部分を覆うように入れ子にされる外側保持リング部分を含む、プラスチックの物質容器及びプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項12】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのロッキングリングとのスナップ接続部を有する請求項11のプラスチックの物質容器及びプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項13】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのロッキングリングと一体成形されている請求項11のプラスチックの物質容器及びプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項14】
前記プラスチックのバルブステムは、移動可能な逆止ボールを含む請求項11のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項15】
バルブステムの戻しばねがないことによって特徴付けられ、
前記バルブステム内の溝と係合しているバルブステムのシーリングガスケットを含む請求項11のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項16】
前記プラスチックの装着カップ、プラスチックのロッキングリング及びプラスチックのバルブハウジングは、PETである請求項11のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項17】
装着カップのシーリングガスケットを含む請求項11のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項18】
前記装着カップは、この装着カップの周縁部の径方向内側に位置されている離間された複数の支持リブを有する請求項11のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項19】
プラスチックのバルブステム及びステムのガスケットと、
プラスチックのバルブハウジングと、
プラスチックの装着カップと、
下側部分にもろく接続された上側部分を有するプラスチックのロッキングリングとを有するエアロゾルバルブのアセンブリの組立方法であって、
前記バルブステム及びステムのガスケットを前記プラスチックの装着カップ中に組み入れることと、
前記プラスチックのバルブハウジングを前記プラスチックの装着カップ中にスナップ係合することとを具備する組立方法。
【請求項20】
前記プラスチックの装着カップを前記プラスチックのロッキングリング中にスナップ係合することをさらに具備する請求項19の組立方法。
【請求項21】
前記プラスチックのロッキングリングの前記下側部分をプラスチックの物質容器の首部にスナップ係合することと、
前記物質容器に前記組み立てられたエアロゾルバルブのアセンブリを保持するように、前記プラスチックのロッキングリングの下側部分を覆うように下側に前記プラスチックのロッキングリングの上側部分を入れ子にすることとをさらに具備する請求項19又は20の組立方法。
【請求項22】
プラスチックのバルブステムと、
プラスチックのバルブハウジングと、
プラスチックの装着カップと、
プラスチックのロッキングリング部材との組合せを含む、エアロゾルバルブのアセンブリであって、
前記プラスチックハウジングは、前記プラスチックの装着カップとのスナップ係合接続部を有し、
前記プラスチックのロッキングリング部材は、物質容器の首部へのスナップ係合のための複数のフランジを有し、
金属の保持リングが、前記物質容器の首部に前記複数のフランジを維持するために、前記プラスチックのロッキングリングを覆うように入れ子にされることが可能であるエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項23】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのリング部材とのスナップ接続部を有する請求項22のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項24】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのロッキングリングと一体成形されている請求項22のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項25】
前記金属保持リングは、前記プラスチックのロッキングリング部材を覆うように入れ子にされる請求項22のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項26】
前記プラスチックのロッキングリングの下側部分は、前記フランジから内側に、下向きに延びている離間された複数の脚部を有し、
前記下側部分は、さらに、前記物質容器の首部の外径よりもわずかに小さい内径を有する請求項4のプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項27】
前記プラスチックのロッキングリング部材は、前記フランジから内側に、下向きに延びている離間された複数の脚部を有し、
前記ロッキングリング部材は、さらに、前記物質容器の首部の外径よりもわずかに小さい内径を有する請求項22のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項28】
プラスチックの物質容器及びこのプラスチックの物質容器に装着されて保持されるプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリであって、このバルブのアセンブリは、
プラスチックのバルブステムと、
プラスチックのバルブハウジングと、
プラスチックの装着カップと、
プラスチックのロッキングリングとの組合せを含み、
前記プラスチックのハウジングは、前記プラスチックの装着カップとのスナップ係合接続部を有し、
前記プラスチックの物質容器は、上部開口を備えた首部と、この首部から外側に延びたフランジとを有し、
前記プラスチックのロッキングリングは、内側に延びた複数のフランジを備えた内側部分を有し、前記プラスチックの物質容器の首部及びフランジを覆うようにスナップ係合し、また、前記ロッキングリングの内側部分を覆うように入れ子にされる外側保持リング部分を含むプラスチックの物質容器及びプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項29】
前記内側部分は、プラスチックであり、前記外側部分は、金属である請求項28のプラスチックの物質容器及びエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項30】
前記プラスチックの装着カップは、前記内側部分とスナップ接続部を有する請求項28のプラスチックの物質容器及びエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項31】
前記内側部分は、プラスチックであり、前記プラスチックの装着カップは、前記内側部分と一体的に成形されている請求項28のプラスチックの物質容器及びエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項1】
プラスチックのバルブステムと、
プラスチックのバルブハウジングと、
プラスチックの装着カップと、
プラスチックのロッキングリングとの組合せを含む、プラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリであって、
前記プラスチックのハウジングは、前記プラスチックの装着カップとのスナップ係合接続部を有し、
前記プラスチックのロッキングリングは、物質容器の首部へのスナップ係合のための複数のフランジを有し、物質容器の前記首部に前記複数のフランジを維持するための保持リングを含む、プラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項2】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのロッキングリングとのスナップ接続部を有する請求項1のプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項3】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのロッキングリングと一体成形されている請求項1のプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項4】
前記ロッキングリングは、上側保持リング部分と、もろく接続された下側部分とを有し、
前記複数のフランジは、前記下側部分の内側に延びている請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項5】
前記ロッキングリングは、内側部分を有し、この内側部分は、内側部分の内側に延びている前記複数のフランジを備えており、
前記ロッキングリングは、前記内側部分を覆うように入れ子にされる外側部分をさらに有する請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項6】
前記プラスチックのバルブステムは、移動可能な逆止ボールを含む請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項7】
バルブステムの戻しばねがないことによって特徴付けられ、
前記バルブステム内の溝と係合しているバルブステムのシーリングガスケットを含む請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項8】
前記プラスチックの装着カップ、プラスチックのロッキングリング及びプラスチックのバルブハウジングは、PETである請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項9】
装着カップのシーリングガスケットを含む請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項10】
前記装着カップは、この装着カップの周縁部の径方向内側に位置されている離間された複数の支持リブを有する請求項1のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項11】
プラスチックの物質容器及びこのプラスチックの物質容器に装着されて保持されるプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリであって、このバルブのアセンブリは、
プラスチックのバルブステムと、
プラスチックのバルブハウジングと、
プラスチックの装着カップと、
プラスチックのロッキングリングとの組合せを含み、
前記プラスチックのハウジングは、前記プラスチックの装着カップとのスナップ係合接続部を有し、
前記プラスチックの物質容器は、上部開口を備えた首部と、この首部から外側に延びたフランジとを有し、
前記プラスチックのロッキングリングは、内側に延びた複数のフランジを備えた内側部分を有し、前記プラスチックの物質容器の首部及びフランジを覆うようにスナップ係合し、また、前記ロッキングリングの内側部分を覆うように入れ子にされる外側保持リング部分を含む、プラスチックの物質容器及びプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項12】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのロッキングリングとのスナップ接続部を有する請求項11のプラスチックの物質容器及びプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項13】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのロッキングリングと一体成形されている請求項11のプラスチックの物質容器及びプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項14】
前記プラスチックのバルブステムは、移動可能な逆止ボールを含む請求項11のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項15】
バルブステムの戻しばねがないことによって特徴付けられ、
前記バルブステム内の溝と係合しているバルブステムのシーリングガスケットを含む請求項11のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項16】
前記プラスチックの装着カップ、プラスチックのロッキングリング及びプラスチックのバルブハウジングは、PETである請求項11のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項17】
装着カップのシーリングガスケットを含む請求項11のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項18】
前記装着カップは、この装着カップの周縁部の径方向内側に位置されている離間された複数の支持リブを有する請求項11のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項19】
プラスチックのバルブステム及びステムのガスケットと、
プラスチックのバルブハウジングと、
プラスチックの装着カップと、
下側部分にもろく接続された上側部分を有するプラスチックのロッキングリングとを有するエアロゾルバルブのアセンブリの組立方法であって、
前記バルブステム及びステムのガスケットを前記プラスチックの装着カップ中に組み入れることと、
前記プラスチックのバルブハウジングを前記プラスチックの装着カップ中にスナップ係合することとを具備する組立方法。
【請求項20】
前記プラスチックの装着カップを前記プラスチックのロッキングリング中にスナップ係合することをさらに具備する請求項19の組立方法。
【請求項21】
前記プラスチックのロッキングリングの前記下側部分をプラスチックの物質容器の首部にスナップ係合することと、
前記物質容器に前記組み立てられたエアロゾルバルブのアセンブリを保持するように、前記プラスチックのロッキングリングの下側部分を覆うように下側に前記プラスチックのロッキングリングの上側部分を入れ子にすることとをさらに具備する請求項19又は20の組立方法。
【請求項22】
プラスチックのバルブステムと、
プラスチックのバルブハウジングと、
プラスチックの装着カップと、
プラスチックのロッキングリング部材との組合せを含む、エアロゾルバルブのアセンブリであって、
前記プラスチックハウジングは、前記プラスチックの装着カップとのスナップ係合接続部を有し、
前記プラスチックのロッキングリング部材は、物質容器の首部へのスナップ係合のための複数のフランジを有し、
金属の保持リングが、前記物質容器の首部に前記複数のフランジを維持するために、前記プラスチックのロッキングリングを覆うように入れ子にされることが可能であるエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項23】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのリング部材とのスナップ接続部を有する請求項22のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項24】
前記プラスチックの装着カップは、前記プラスチックのロッキングリングと一体成形されている請求項22のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項25】
前記金属保持リングは、前記プラスチックのロッキングリング部材を覆うように入れ子にされる請求項22のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項26】
前記プラスチックのロッキングリングの下側部分は、前記フランジから内側に、下向きに延びている離間された複数の脚部を有し、
前記下側部分は、さらに、前記物質容器の首部の外径よりもわずかに小さい内径を有する請求項4のプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項27】
前記プラスチックのロッキングリング部材は、前記フランジから内側に、下向きに延びている離間された複数の脚部を有し、
前記ロッキングリング部材は、さらに、前記物質容器の首部の外径よりもわずかに小さい内径を有する請求項22のエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項28】
プラスチックの物質容器及びこのプラスチックの物質容器に装着されて保持されるプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリであって、このバルブのアセンブリは、
プラスチックのバルブステムと、
プラスチックのバルブハウジングと、
プラスチックの装着カップと、
プラスチックのロッキングリングとの組合せを含み、
前記プラスチックのハウジングは、前記プラスチックの装着カップとのスナップ係合接続部を有し、
前記プラスチックの物質容器は、上部開口を備えた首部と、この首部から外側に延びたフランジとを有し、
前記プラスチックのロッキングリングは、内側に延びた複数のフランジを備えた内側部分を有し、前記プラスチックの物質容器の首部及びフランジを覆うようにスナップ係合し、また、前記ロッキングリングの内側部分を覆うように入れ子にされる外側保持リング部分を含むプラスチックの物質容器及びプラスチックのエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項29】
前記内側部分は、プラスチックであり、前記外側部分は、金属である請求項28のプラスチックの物質容器及びエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項30】
前記プラスチックの装着カップは、前記内側部分とスナップ接続部を有する請求項28のプラスチックの物質容器及びエアロゾルバルブのアセンブリ。
【請求項31】
前記内側部分は、プラスチックであり、前記プラスチックの装着カップは、前記内側部分と一体的に成形されている請求項28のプラスチックの物質容器及びエアロゾルバルブのアセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2010−533111(P2010−533111A)
【公表日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−516990(P2010−516990)
【出願日】平成20年7月11日(2008.7.11)
【国際出願番号】PCT/US2008/008515
【国際公開番号】WO2009/011793
【国際公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【出願人】(509190004)プレシジョン・バルブ・コーポレーション (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月11日(2008.7.11)
【国際出願番号】PCT/US2008/008515
【国際公開番号】WO2009/011793
【国際公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【出願人】(509190004)プレシジョン・バルブ・コーポレーション (4)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]