説明

プラスチック材容器のためのコンベアシステム

プラスチック材の容器の予備成型品(30)のためのコンベアシステムであって、前記予備成型品をブロー成型機械に運搬するためのシステムであり、あらかじめ定められた参照システムに対して容器を正しい角度に配置するためのシステムを備え、前記予備成型品をコンベアラインに積載するステップから、ブロー機械で前記容器をブローするステップまでの間、前記予備成型品を正しく位置づけることができる。前記容器を正しく配置する、付随する方法がより詳細に述べられるが、それは、このシステムで実行してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック材容器、例えば、予備成型品のためのコンベアシステム(conveying system)であって、容器を正確に位置づけるシステム、例えば、コンベアライン(conveying line)に予備成型品を積載するステップから、ブロー機械でその容器をブローするステップまでの間、予備成型品を正確に位置づけるシステムを含む、コンベアシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ブロー成型による、PETやその他のプラスチック材を用いた容器の生産において、予備成型品が、それが得られる射出成型ステーションから、容器が形作られるブロー成型ステーションに移送される際など、生産プロセス中にあらかじめ定められた角度に予備成型品を並べる必要が存在する。
【0003】
特定の種類の容器――例えば、ディスペンサー(dispenser)やスプレーとして機能するキャップのついた洗剤容器、庭用のスプレー、そして、より一般的には、回転体ではない形状のキャップのついたボトルや容器――にとって、キャップは、ブロー成型された容器のねじ山のついた首部にねじ込まれると、容器それ自身に対して正確な角度に位置しなければならず、ブロー成型の金型それ自身に対して、ねじ山が、正確な、乱雑ではない位置となるように、予備成型品がブロー成型の金型に挿入される必要がある。
【0004】
そのため、仮に、予備成型品が、例えば加熱炉の中で、ブロー機械に送り込まれる際、自由に回転する必要があるなら、前記予備成型品が金型に挿入される前にあらかじめ決められた位置に来るように、前記予備成型品を位置づけるシステムが含まれる。
【0005】
例えば、非対称の容器に、ラベルや印刷された文字及び/又はロゴを貼り付けるプロセスにおいて、前もってブロー成型された容器を、あらかじめ決められた角度に並べる必要が存在する。
【0006】
予備成型品や容器を位置づける色々なシステムが知られているが、これらは、最善の解決方法ではない。
【0007】
例えば、レーザー測距装置や光電セルによって、予備成型品や容器の首部に存在する刻み目を識別する解決方法がある。正確な位置づけを可能とするには、この方法は不利である:すなわち、この装置が必要とするのは、最大限の安定性、ひいては振動が存在しないことであり、0.1mm単位に近い測定の分野で機能している。刻み目は、複雑でとても高価な電子機器によって、やっと識別される。
【0008】
二つ目の解決方法には、首部にパッドをねじ込むことが含まれる。パッドはキャップとしての機能を果たす。しかし、その方法が導入された機械は、とても複雑で、特注生産のコストも高い。複雑な構造と「遅い」動作のおかげで、その機械の生産性は、なおさら減退する。
【0009】
他の解決方法に含まれるのは、運搬の最終ステップのみ、すなわち、ブロー成型の金型に予備成型品を挿入する直前に、予備成型品を正しく位置づけすることである。この方法では、不利なことに、とても高度に精密な構造が必要とされ、「遅い」動作と、ひいては低い生産性によって特徴づけられる。そして、動作の幅、すなわち、位置づけされる首部の種類が、大幅に限定される。
【0010】
さらに、運搬の最終ステップのみ予備成型品や容器を正しく位置づけるための、他の解決方法では、予備成型品及び容器を、金型や、ラベルや印刷された文字及び/又はロゴを貼り付ける区域、それぞれに運搬する間、正しい位置にあることが保証されない。
【0011】
従って、前述の難点を克服するような、プラスチック材の容器のための新種のコンベアシステムを提供する必要性があるものと思料される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の第一の目的は、プラスチック材の容器、とりわけ予備成型品のための効果的なコンベアシステムであって、該コンベアシステムは、例えば、容器をコンベアラインに積載するステップから、容器をブロー機械でブローするまでのステップの間、予備成型品を正しく位置づけることの可能な、既定の参照システム(predetermined reference system)に対して容器を正しい角度に位置づける手段を備える。
【課題を解決するための手段】
【0013】
従って、本発明が提案するのは、プラスチック材の容器、とりわけ予備成型品のためのコンベアシステムを提供することによって、前述の目的を達成することであり、前記容器には、あらかじめ定められた参照点(predetermined reference point)が備わり、前記システムは、請求項1に従えば、以下の構成要素を備える:
――閉じたコンベアサーキット(conveying circuit)を定め、コンベアホイール(conveying wheel)を中心に回転する、容器のためのコンベアチェーン(conveying chain)、
――前記コンベアホイールの近くに配置された、前記閉じたコンベアサーキット上の容器のための、積載ホイール(loading wheel)、
――積載ホイールとの連携領域において、容器をそれぞれ把持するための複数のパッド(pad)であり、その結果、一体化したパッドと容器のペアーが定まり、前記パッドは前記コンベアチェーンに備えられている、
――前記閉じたサーキットに沿って配置された、少なくとも一つの容器の通過領域であって、そこでは前記一体化したパッドと容器のペアーは、自身に含まれる回転軸を中心に自由に回転する、
――前記積載ホイール上にある容器(30)の角度位置を定める第一手段、
――前記コンベアホイール上のパッド(40)の角度位置を定める第二手段であって、対応する容器を把持する前に、パッドの正確な位置づけを行う手段、
――前記少なくとも一つの通過領域から出てきた後、前記容器を正しく位置づけるために、前記一体化したパッドと容器のペアーの角度位置を定める第三手段。
【0014】
本発明の更なる態様には、プラスチック材の容器、とりわけ予備成型品の角度位置を定める方法が含まれ、前記方法は、前述のコンベアシステムに備わり、該システムは、閉じたコンベアサーキットを定め、コンベアホイールを中心に回転する、容器のためのコンベアチェーン;前記コンベアホイールの近くに配置された、前記閉じたコンベアサーキット上の容器のための積載ホイール;一体化したパッドと容器のペアーを定めるために、積載ホイールとの連携領域において容器をそれぞれ把持するための、前記コンベアチェーンに備えられた複数のパッド;前記閉じたサーキットに沿って配置され、前記一体化したパッドと容器のペアーが回転軸を中心に自由に回転する、少なくとも一つの容器通過領域を備え;前記方法は、以下の段階を含む:
――積載ホイールの第一角度位置確定手段によって、容器の角度位置を定める、
――対応する容器を把持するより前に、コンベアホイールの第二角度位置確定手段によって、パッドの角度位置を定める、
――前記少なくとも一つの通過領域から出てきた後、第三角度位置確定手段によって、一体化したパッドと容器のペアーの角度位置を定める。
【0015】
積載ホイール上にある容器の角度位置の確定には、第一カムによる、正しい位置づけのための挿入部の操作が含まれ、その結果、挿入部は、それぞれ容器の首に設けられた第一凹部に挿入されるまで、容器の首に圧力を加える。容器はそれぞれ、積載ホイールの外側に配置された第二カムとの間の摩擦によって、自身の軸の周りを回転することにより、積載ホイールの上を送られ、最終的に、挿入部は第一凹部に挿入される。
【0016】
一方、コンベアホイール上のパッドの角度位置の確定には、第三カムによる、第一の複数のレバーの操作が含まれ、その結果、レバーはそれぞれ、各々のパッドの第一上部領域に圧力を加え、その結果、それぞれの突起は、前記第一上部領域に設けられた第二凹部に挿入される。パッドはそれぞれ、積載ホイールの外側に配置された第四カムとの間の摩擦によって、自身の軸の周りを回転することにより、積載ホイールの上を送られ、最終的に、突起は第二凹部に挿入される。
【0017】
最後に、前記少なくとも一つの通過領域から出てきた後、一体化したパッドと容器のペアーの角度位置の確定には、チェーンのトラック部に備えられた第五カムによる、それぞれがパッドのそれぞれの本体に備えられている、第二の複数のレバーの操作が含まれ、その結果、レバーはそれぞれ、パッドそれぞれの第二上部領域に圧力を加え、最終的に、それぞれの突起によって、前記第二上部領域に備えられた第三凹部に挿入される。パッドはそれぞれ、前記少なくとも一つの通過領域から出た後、コンベアラインに沿って、前記トラック部と接触する領域との摩擦によって、自身の軸を中心に回転するように送られ、最終的に突起は、第三凹部に挿入される。
【0018】
それぞれのパッドの第一上部領域、第二上部領域、そして、第二凹部、第三凹部は、他の実施例とも一致する。
【0019】
積載ドラム(loading drum)上で、絶対参照システム(absolute reference system)に対して予備成型品を正しく位置づける方法と、積載ドラムのそばに配置されたコンベアチェーンホイール(conveying chain wheel)上で、前記参照システムに対してパッドを正しく位置づける方法とを組み合わせることにより、有利に可能となるのは、予備成型品が自由に回転する、例えば、予備成型品の熱を最適化するためにコンベアサーキットの加熱炉に沿って回転している時ですら、予備成型品の配置を常に知ることができるということである。ブロー機械に入る際、望ましい入射の位置(entrance position)を取り戻すために、パッドから予備成型品を取り出す前に、パッドと予備成型品のセットを最終的に正しく位置づけることが、有利に含まれる。
【0020】
これらの正確な位置づけのためのシステムによって、金型それ自身に対して予備成型品の首部のネジ山が、正確で、乱雑ではない位置づけとなることが可能となる。そして、ディスペンサー(dispenser)やスプレーとして機能するキャップ、あるいは、より一般的には、回転体ではない形状のキャップを持つ容器の完璧な成型を確実にする。
【0021】
もし、予備成型品が、加熱帯で回転する必要がないならば、非調節のパッドを持つ積載ドラム上の、予備成型品の正確な位置づけのための単一のシステムが含まれてもよい。
【0022】
本発明の目的である、予備成型品のコンベアシステムの長所として、以下の点が含まれる:
――配置の角度を簡単に変化できる可能性;
――ほぼ全ての配置システムが、予備成型品上ではなく、機械的部品上で実施されていることによって、より優れた配置の制御が可能であり、予備成型品に損傷を与えない、より安全で安定した配置システム;
――予備成型品が一旦正確に配置されたら、「確実に」把持され、そして、回転することも最終的な正確な配置の位置も失うことがないために、移送の間、正確な位置づけを完全に保持すること。
【0023】
予備成型品を把持するためのパッドは、少なくとも複数のコンベアチェーンのリンク(link)に備えられているが、リンクの本体に対して動くことのできる、完全にかつ相互に固定された構成要素のブロックを備える。これらの要素は、回転ピニオン(rotation pinion)、持ち上げプレート(lifting plate)、回転ピン(rotation pin)、そして予備成型品の首部の高速固締端部(quick fastening end)を備える。
【0024】
回転ピニオンは、以下の二つの固有の機能を備える。すなわち:
――熱工程、すなわち、加熱炉を横断する間の全てのステップの間、予備成型品の回転が可能となる;
――そして、その側面に設けられた刻み目によって正確な角度の位置づけが可能となる。刻め目の機能は、ピニオンと回転ピン双方、ひいては運搬の第一ステップにおいて移送されるプラスチック材の容器の正確な位置を特定することである。
【0025】
持ち上げプレートが提供するのは、以下の三つの固有の機能である;
――予備成型品がパッドから取り出された後、予備成型品に対するいかなる障害も回避するために、特定の機械的なカムシステム(cam system)によって、予備成型品を解放した後に、回転ピンを持ち上げること;
――積載ドラムとの連携領域に移送する間、予備成型品を解放した後、ピニオンと持ち上げプレートとピンそれ自身によって形成されるセットが持ち上げられた位置にあるならば、回転ピンを回転させること;
――側面に設けられた刻み目によって、自身を正確な角度に位置づけること。後者の刻み目の機能は、予備成型品が解放される前の運搬の第二ステップにおいて、パッドとそれと一体になった予備成型品の正確な位置を特定することである。
【0026】
回転ピンは、ピニオンと持ち上げプレートに機械的に固定されているが、高速固締端部とそれに機械的に連結する全ての物を、回転させたり昇降させたりする機能を提供する。
【0027】
高速固締端部とチェーンリンクの本体の間に配置されたバネは、回転ピンを持ち上げる際、圧縮され、それによって、積載ドラムとの連携領域の近くで持ち上げプレートが解放されると、後者の素早い降下が可能となる。
【0028】
独立項は、本発明の好適実施例について述べている。
【発明の効果】
【0029】
本発明によって提案される解決法によって、ブロー機械の金型に挿入される予備成型品の正確な位置づけが、低いコストで、複雑で大変高価な機械的制御システムの必要なく、可能となる。
【0030】
さらなる有利な点は、回転ピニオン12の、正確な位置づけのための刻み目19の備わった平滑な領域18’を持ち上げプレート13に固定するような固定手段、例えばネジを修正することにより、簡単に配置の角度を変えることができる、ということである。
【0031】
本発明のより多くの特徴と長所は、非限定例によって示されるプラスチック材の容器のためのコンベアシステムの、排他的ではない好適実施例の詳細な記述を踏まえると明白であるが、それには、以下の付随する図面が用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本願発明による予備成型品のコンベアシステムの一部のダイアグラムによるレイアウトである。
【図2a】図1で示されるシステムのコンベアラインの積載ドラムの上面図である。
【図2b】図1で示されるシステムのコンベアラインの積載ドラムの下面図である。
【図3】図2で示された部分の拡大図である。
【図4】図2で示された部分の拡大図である。
【図5a】第一ポジションにある、図2で示される積載ドラムにおける予備成型品の上面図である。
【図5b】第二ポジションにある、図2で示される積載ドラムにおける予備成型品の上面図である。
【図6】図1で示されるシステムのコンベアラインのホイール(wheel)の上面図である。
【図7】図6の一部の拡大図である。
【図8】図6で示されるホイールの異なった部分の不等角投影図である。
【図9】図6で示されるホイールの異なった部分の不等角投影図である。
【図10】予備成型品を最終的に位置づけする領域におけるコンベアチェーンリンクの不等角投影図である。
【図11】チェーンリンクの最終的な位置づけ手段の図である。
【図12】コンベアチェーンのリンクの側面図である。
【図13】図12におけるリンクの断面図である。
【図14】パッドに固締された予備成型品を伴うリンクの不等角投影図である。
【図15】チェーンリンクの本体の不等角投影図である。
【図16】チェーンリンクの構成部品の拡大図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
図1が示しているのは、プラスチック材の容器の予備成型品のためのコンベアシステムのレイアウトであって、コンベアラインと直線タイプのブロー機械9を備える。
【0034】
(コンベアラインの構造)
予備成型品のコンベアラインは以下の構成要素を備える:
――積載シュート(loading chute)10;
――予備成型品の積載ドラム又はホイール1;
――閉じたサーキットを規定するコンベアチェーン4であって、そのリンクの少なくとも複数は予備成型品のそれぞれを把持したり取り出したりするパッドを含む;
――その上をコンベアチェーンが走行するコンベアホイール7、7’;
――予備成型品が送り込まれると自由に回転する少なくとも一つの通過ゾーンであって、例えば、少なくとも一つの予備成型品の加熱炉5を備える;
――予備成型品の位置づけ領域6であって、ピッチ(pitch)を変えることができる;
――ブロー機械9に向かう正確に位置づけされた予備成型品の送出領域8であって、ピッチを変えることができる。
【0035】
図1で示されるシステムの実施例において、コンベアチェーン4は、ホイール7から出発し、加熱炉5と位置づけ領域6を横切り、それに引き続いて再びホイール7に到達するサーキットをたどる。
【0036】
予備成型品は、ホイール7と積載ドラム1の連携領域において、パッド40によってチェーン4に固締され、一方で、予備成型品は、同一のホイール7と予備成型品の位置づけ領域6の連携領域においてチェーン4から取り出される。予備成型品は、それ以降、送出装置によって、ブロー機械9に移送されるが、ピッチは変えることができる。
【0037】
固定されたカムガイド又はトラック24は、平面図において、ホイール7と実質的に同心の半円形の形をしており、ホイール7の外側にあるが、これらの二つの連携領域の間に配置されている。そして、閉じたコンベアサーキットの平面、すなわち、チェーンリンクが走行する平面に対して上昇する輪郭を持つ。そのような固定されたカムガイド又はトラックによって、第一端部は、ホイール7にあるパッドの入口ゾーンにおいて、第一シュートによって、パッドを持ち上げることができる。また、第二端部は、積載ドラムの上で回転する新しい予備成型品を固締するために、前記ホイール7から出たパッドの出口ゾーンにおいて、第二シュートにより、前記パッドを降下させることができる。
【0038】
それぞれのパッド40は、以下の構成要素を備える:
――コンベアチェーン4のリンクに固締されてもよく、完全にプラスチック材から作られた、図15に示される本体11;
――本体11の上に配置された回転ピニオン12;
――ピニオン12と、本体11の上部接平面との間に配置された持ち上げプレート13;
――本体11を通って軸方向にスライドし、ピニオン12の第一端部とプレート13に機械的に固定された回転ピン14;
――ピン14の第二端部に機械的に固定された、予備成型品のための高速固締端部17;
――高速固締端部17と、本体11の下部接平面との間に配置されたバネ15;
――位置づけ領域6において予備成型品を最終的に正しく位置づけするための、パッドの本体11に固く連結された、バネ16’と位置づけレバー16’’のシステム。
【0039】
ピニオン12と、プレート13と、ピン14と高速固締端部17は、一体化するようにお互いに固定されており、共通軸の周りを回転し、及び/又は前記共通軸に沿って平行移動してもよい。
【0040】
回転ピニオン12には、歯あるいはギザギザのついた領域18、及び、運搬の第一ステップにおいてパッドをあらかじめ定められた正しい角度位置に固定するための、正確な位置づけのための刻み目19を備える平滑な領域18’を含む。
【0041】
歯あるいはギザギザのついた領域18は、コンベアラインの少なくとも一つの領域に含まれる歯のついたベルト、あるいは、他の適切な動きを伝える手段と結び付けられ、前記コンベアラインにおいて、パッド、およびそれに固締された予備成型品は、ブロー成型のステップ前に、予備成型品の熱処理を最適化するために回転させられる。
【0042】
図で示される好適実施例においては、歯のついた領域18は、ピニオン12の下部であり、一方で、平滑な領域18’は、上部である。
【0043】
他の変形例では、その代わりに、ピニオンの上部に歯のついた領域18が、下部に平滑な領域が配置されてもよい。あるいは、ピニオンの中央部に歯のついた領域が配置され、平滑な領域は、前記中央部によって、間隔の開いた二つの領域(上方の領域と下方の領域)に分割されてもよく、前記二つの領域の少なくとも一つに、正確な位置づけのための刻み目が備わる。
【0044】
持ち上げプレート13は、二つの平たい円筒部(上部と下部)を備え、それらは共通軸を持ち、かつ、直径が異なる。下部の円筒部は、より小さい直径を持つが、運搬の第二ステップにおいて、パッドをあらかじめ定められた角度位置に固定するための、正確な位置づけのための刻み目20を備える。
【0045】
そのようなプレート13は、予備成型品や容器を解放した後、上部の円筒部を、固定されたカムガイド(cam guide)又はトラック(track)24に噛みあわせることにより、パッド全体を、コンベアサーキット及び、コンベアチェーンのリンクが並んでいる平面に対して持ち上げる。
【0046】
プレート13は、また、ピニオン12の歯のついた領域18において摩擦が存在しない場合には、プレート13の上部円筒部のベース面あるいは側面と、コンベアホイールの外部に配置された固定されたカムトラック24との間の摩擦によって、パッドを自身の軸の周りに回転させてもよい。この回転は、正確な位置づけのための刻み目20にボルトをそれぞれ挿入することにより、前記コンベアホイールにパッドを正しく配置するために、利用される。
【0047】
回転ピン14は、ピニオン12と持ち上げプレート13に機械的に連結しているが、高速固締端部17とそれに機械的に連結する全てを回転させたり、昇降させたりする機能を提供する。回転ピン14と、それに伴って高速固締端部17を、コンベアチェーンの動く平面に対して持ち上げることには、バネ15の圧縮が含まれる。この圧縮されたバネの弾性力によって、特定の固定したカムガイドあるいはトラック24の端部で持ち上げプレート13を解放した後、容器あるいは予備成型品が固締される領域で、パッドは素早く降下する。
【0048】
最後に、高速固締端部17には、一つ以上の機械的部品が備わり、それらは、固締や移送される予備成型品の種類に応じて、ケースバイケースで特注生産される。
【0049】
パッドの本体11にしっかりと連結した、バネ16’と位置づけレバー16’’のシステムにおいて、位置づけレバー16’’は、本体11に固定され、バネ16’が配置されたピンの上でヒンジで有利に動き、持ち上げプレート13に備わっている正確な位置づけのための刻み目20に挿入されるように適応した、例えばボルトのように形成された突起27を、第一端に備える。レバー16’’の第二端には、その代わりに、タペット要素(tappet element)としての機能を果たす曲線部が備わり、それは、コンベアチェーンのトラック部に沿って備わるカムの輪郭をたどるが、刻み目20を含むプレート13の下部の円筒部に突起27を接触させることにより、レバー16’’を操作する。この接触の間、プレート13の上部の円筒部と、前記トラック部の接触領域との間の摩擦によって、パッドは自身の軸の周りを有利に回転する。この回転は最大360度回り続けるが、それによって、突起27は、刻み目20に挿入される。
【0050】
バネ16’は、レバー16’’が操作されると、突起27を刻み目又は溝20に挿入するために必要な圧力を提供する。
【0051】
刻み目又は溝19及び20は、通常は相互にオフセットの位置にあるが、相互に並ぶことも可能である。
【0052】
チャックの本体11には、コンベアサーキットのトラックに沿ったチェーンのより大きな送出安定性を与えるためのローラーが存在する。
【0053】
また別の変形例においては、回転ピニオンあるいは持ち上げプレートに備わったパッド40に、一つの正確な位置づけのための刻み目が備わっていてもよい。
【0054】
積載ドラム上の予備成型品のための第一配置システム、及び/又は、ホイール7上のパッドのための第二配置システムが有利に含まれる。
【0055】
(積載ドラム上の予備成型品の配置システム)
積載ドラム1に備えられた予備成型品の配置システムは、積載ドラムの下方に配置され、予備成型品のための挿入部2’の位置を合わせたり、正しい位置に配置したりする操作を行うように適応したカム2と、積載ドラムの外側に配置され、予備成型品をその軸の周りに摩擦で回転させる運動を発生させるために構成される固定カム3を備える。この挿入部2’は、予備成型品を送り出す時に、いったん操作されると、その首部と直接連携することが出来るように、積載ドラム1に備えられた特定の隙間から突き出ている。
【0056】
予備成型品30は、積載シュート10に沿って降下すると、積載ドラム1に入る。そのステップの間、カム2は、予備成型品の外部回転ガイド3(external rotation guide 3)に対して、対応する位置にある挿入部2’を後退させる(図3及び5a)。
【0057】
予備成型品の首部の自身の軸の周りの回転を自動的に生み出す、積載ドラムの回転の間、予備成型品30と外部ガイド3との間に摩擦が生じる。このように予備成型品は回転するのと同時に、送り込まれる。同時に、挿入部2’はカム2によって操作されるが、カム2は、予備成型品それ自身の首部の上、例えば、環状の突起あるいは首部のリング31の上に設けられた正確な位置づけのための刻み目21(図4及び図5b参照)に適合するように、予備成型品30の首部に、わずかに圧力をかける。この段階で、予備成型品は、積載ドラム1に対して完全に正しい位置に位置づけされる。正確な位置づけのための刻み目21は、キャップを締めるためのねじ山の開始点、あるいは、他のあらかじめ決められた参照点に設けられてもよい。
【0058】
図5aが示しているのは、積載ドラムに積載された予備成型品であって、対応する挿入部2’は、引っ込んだ位置にある;図5bが、その代わりに示しているのは、それに続く瞬間にある同一の予備成型品であって、挿入部2’は、刻み目21に適合している。
【0059】
積載ドラム1上で予備成型品30を正しく位置づけした後、予備成型品は、予備成型品30を固締する本発明によるパッド40によって、コンベアチェーン4に送られる。
【0060】
(ホイール7上のパッドの配置システム)
ホイール7に備えられた、パッド40のための配置システムは、以下の構成要素を備える:
――複数のレバー22であって、それぞれが突起22’を備え、それは例えば、ボルトの形状をしており、ヒンジで動き、ホイール7の外側の端部に隣接する円周に沿って配置されている;
――ホイール7上の、前記ホイールの、チェーンリンクの吸い込み口の領域(chain link inlet zone)に配置されたカム23であって、チェーンの少なくとも複数のリンクに存在するパッドを正しい位置に置くためのレバー22を操作するために適用される。
【0061】
ボルト22’はそれぞれ、チェーン4がホイール7の周囲に送り込まれると、このようにチェーンの対応するリンクにある回転ピニオン12に圧力をかけ、その結果、正確な位置づけのための刻み目19に適合する。チェーン4が送り込まれると、固定カムガイド又はトラック24によって、それが自身の周りに回転するということによって、この操作は、促進される。一旦ボルト22’が刻み目19に挿入されると、パッドは、あらかじめ決められた角度位置を保ち、その結果、積載ドラムの上で回転する、それぞれに対応するあらかじめ正しく位置づけされた予備成型品を、完全に固締する。
【0062】
(パッドによる予備成型品の固締、熱処理、最終的な配置と、それらのコンベアチェーンからの排出)
パッド40は、ホイール7と積載ドラム1の間の連携領域において、ホイール7上であらかじめ正しく位置づけされている。予備成型品は、固定カムトラック24の終端部において、コンベアチェーン4の降下領域(descent zone)に積載されている。
【0063】
あらかじめ正しく位置づけされたパッド40の、鉛直面における下方への動きによって、特注生産された高速固締部が、回転し、且つ、積載ドラム1の上であらかじめ正しく位置づけされた予備成型品の各々の首部に導かれる。
【0064】
予備成型品をそれぞれのパッドによって完全に固締することを確実にするために、積載ドラム1とホイール7は、有利に同期している。
【0065】
この段階において、パッドに挿入された予備成型品は、もはや積載ドラムに対してではなく、チェーン4からそれらを取り出すコンベアサーキットに沿ったパッドそれぞれに対して、正しい位置を保つ。
【0066】
このサーキットに沿って、チェーン4の少なくとも一つのリンクに連結する、一体化したパッドと予備成型品のペアーは、前記サーキットの少なくとも一つの領域を通過する際、有利なことに、回転軸の周りを自由に回転する。このサーキットに含まれるのは、例えば、ブロー成型のステップを準備するために、首部を除く予備成型品の本体の温度を最適な状態にするための、少なくとも一つの加熱炉5である。
【0067】
例えば、あらかじめブロー成型された容器を運搬する事例においては、チェーン4の少なくとも複数のリンクに連結した、一体化したパッドと予備成型品のペアーが、自由に回転軸の周りを回転する移送領域には、例えば、コーティングや塗装が用いられるためのシステムが含まれる。
【0068】
この回転は、回転ピニオン12それぞれの歯の付いた領域18と、加熱炉5に含まれる歯の付いたベルト又は他の適切な運動伝達手段との間の干渉によって生じる。
【0069】
ピッチを変えることができる位置づけ領域6に到達すると、パッドは、例えばボルトの形状をした突起27がそれぞれに設けられた、パッドの本体11に備えられたそれぞれの位置づけレバー16’’によって、再び正しく位置づけられる。
【0070】
カム25は、コンベアホイール7の吸い込み領域(inlet zone)に隣接するチェーン4の送り込みトラック(feeding track)50のセクションに配置されているが、正しい位置づけのためのレバー16’’を操作し、その結果、ボルト27は、プレート13の下部の円筒部に圧力を加え、一方でプレート13の上部の円筒部と接触するトラック50の接触領域26によって、プレートそれ自身がその軸の周りに摩擦によって回転し、そのようにして、パッドを形成する、ピニオン―プレート―回転ピン―固締端部のまとまりが、その軸の周りに回転する。この回転によって、ボルト27は、プレート13の下部の円筒部のセンタリングのための刻み目20に挿入される。プレートの直近の正確な位置づけによって、予備成型品がパッドの端部17から取り出される前に、予備成型品の最終的に正確な位置が決められる。
【0071】
予備成型品は、あらかじめ決められた角度位置で、チェーン4から、取り出し装置(ejection device)によって取り出されるが、取り出し装置は、あらかじめ決められた数の予備成型品を、対応する把持装置(gripper)へと下向きに放出する。この把持装置はそれぞれ、カップの形状の輪郭を一緒に示す二つの把持部(jaw)を備えるが、予備成型品の首部のリングを掴むように適応しており、機械あるいはブロープレス(blowing press)部9に隣り合う領域8を、予備成型品を回転させることなく移送するような送り出し装置(feeding device)によって、作動している。
【0072】
ブロー機械9の金型どうしの中央間の距離が、コンベアチェーン4の予備成型品どうしの中央間の距離よりも大きい時、送り出し装置が、ピッチを変更できるタイプであるのは、有利なことである。
【0073】
ピッチを変更できるタイプの送り出し装置が、正しい方向を向いた予備成型品をブローのピッチで並べ、移送装置(transfer device)が、把持装置から予備成型品を抜き取り、機械又はブロープレス部9の金型にそれらを移送させる。
【0074】
ホイール7の吸い込み領域において、予備成型品を取り出した後に、持ち上げプレート13によって、パッド17は持ち上がるが、持ち上げプレート13によって、前記固定カムガイド又はトラック24の形状のおかげで、回転ピン14は持ち上げる。
【0075】
回転ピン14が持ち上がることによって、バネ15は圧縮される。
【0076】
さらに、もし、ピニオン12、持ち上げプレート13、ピン14から成るセットが持ち上がった位置にあり、ピニオン12の歯の付いた領域18に何ら摩擦がないならば、プレート13によって、回転ピン14は回転する。この場合、パッドの自身の軸の周りの回転は、プレート13の上部の円筒部のベース面又は側面と、固定カムトラック24の間の摩擦によって、作動する。この回転のおかげで、ボルト22’が備えられた複数のレバー22と、固定カム23によって、パッドを積載ドラムに対して再び正しい位置に配置することができる。
【0077】
新たな予備成型品を固締するために、降下領域に到達すると、固定カムトラック24の終端部において、持ち上げプレート13を解放した後、バネ15によって、パッドの高速な降下が可能となる。
【0078】
このようにして、コンベアサイクルは、積載ドラムによる新たな予備成型品の固締から再びスタートする。
【0079】
適切な制御手段が有利に含まれるが、それは例えば、予備成型品やパッドそれぞれの正しい位置づけを特定する挿入部2’やボルト22’の位置をチェックするように適応されたストッパー装置(stopper device)を備える。それによって、予備成型品やパッドが正しく位置づけされているかどうかチェックすることが可能である。
【符号の説明】
【0080】
1 積載ドラム又はホイール
2 カム
2’挿入部
3 固定カム
4 コンベアチェーン
5 加熱炉
6 位置づけ領域
7、7’ コンベアホイール
8 予備成型品の送出領域
9 ブロー機械
10 積載シュート
11 本体
12 回転ピニオン
13 持ち上げプレート
14 回転ピン
15 バネ
16’ バネ
16’’ 位置づけレバー
17 高速固締端部
18 歯あるいはギザギザのついた領域
18’ 平滑な領域
19、20、21 刻み目
22 レバー
22’突起
23 カム
24 トラック
25 カム
26 接触領域
27 突起部
30 予備成型品
31 リング
40 パッド
50 送り込みトラック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック材の容器、とりわけ予備成型品(30)のためのコンベアシステム(conveying system)であって、前記容器はあらかじめ定められた参照点(reference point)を含み;前記システムは以下の構成要素を備える:
――閉じたコンベアサーキット(conveying circuit)を定め、コンベアホイール(conveying wheel)(7)を中心に回転する、前記容器のためのコンベアチェーン(conveying chain)(4)、
――前記コンベアホイール(7)に隣接して配置された、前記閉じたコンベアサーキット上の容器の積載ホイール(loading wheel)(1)、
――前記積載ホイール(1)との連携領域において、容器(30)をそれぞれ把持するための複数のパッド(pad)(40)であり、その結果、一体化したパッドと容器のペアーが定まり、前記パッドは前記コンベアチェーン(4)に備えられていることを特徴とする複数のパッド、
――前記閉じたサーキットに沿って配置された、少なくとも一つの容器の通過領域(5)であって、そこでは前記一体化したパッドと容器のペアーは、自身に含まれる回転軸を中心に自由に回転することを特徴とする通過領域、
――前記積載ホイール(1)上にある容器(30)の角度位置を定める第一手段(2、2’)、
――前記コンベアホイール(7)上のパッド(40)の角度位置を定める第二手段(22、22’、23)であって、対応する容器を把持する前に、パッドの正確な位置づけを行う手段、
――前記少なくとも一つの通過領域(5)から出てきた後、前記容器を正しく位置づけるために、前記一体化したパッドと容器のペアーの角度位置を定める第三手段(16’’、27、25)。
【請求項2】
前記容器の角度位置を定める前記第一手段が、前記容器をそれぞれあらかじめ定められた位置に固定するために、第一カム(2)と、前記第一カム(2)によって操作されるよう適応した、前記容器を正しく位置づけるための挿入部(2’)を備え、第一カム(2)と正しく位置づけるための挿入部(2’)は、前記積載ホイール(1)に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記容器の、摩擦による自身の軸を中心とする回転運動を生み出すために、第二カムが前記積載ホイール(1)の外側に配置されていることを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第一カムが前記積載ホイール(1)の下に配置されており、前記正しく位置づけるための挿入部(2’)が、前記積載ホイール(1)に備わった特定の穴から突き出しており、その結果、一旦操作されると、前記回転運動の間、容器のそれぞれの首部と連携することが可能となっていることを特徴とする、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記パッドの角度位置を定める前記第二手段が、各々が突起(22’)を備え、前記コンベアホイール(7)の外端部に隣接する円周に沿って配置されている第一の複数のレバー(22)と、各々のパッドを前記突起(22’)によってあらかじめ定められた角度位置に固定するために、前記レバー(22)を操作するよう適応した第三カム(23)とを備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一つに記載のシステム。
【請求項6】
前記パッドの、摩擦による自身の軸を中心とする回転運動を生み出すために、第四カム(24)が、前記コンベアホイール(7)の外側に備えられていることを特徴とする、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第三カム(23)が、前記コンベアホイール(7)の上であり、且つ、前記コンベアホイール(7)上の前記コンベアチェーン(4)のリンク(link)の吸い込み口の領域(inlet zone)に設けられていることを特徴とする、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第四カム(24)が、平面図においては前記コンベアホイール(7)と同心の実質上半円の形態をしており、前記コンベアホイール(7)の吸い込み口の領域において前記パッドを持ち上げ、前記コンベアホイール(7)の吐き出し口の領域(outlet zone)において前記パッドを降下させるために、二つの端部に各々シュート(chute)を備えた側面の輪郭(side profile)を持つことを特徴とする、請求項6又は7に記載のシステム。
【請求項9】
前記一体化したパッドと容器のペアーの前記角度位置を定める前記第三手段が、各々が突起(27)を備えそれぞれのパッドの本体(11)に配置された、第二の複数のレバー(16’’)と、前記コンベアホイール(7)の吸い込み口の領域に隣接する前記チェーンのトラック部に備えられた、第五カム(25)とを備え、前記第五カム(25)は、前記突起(27)によって前記パッドのそれぞれをあらかじめ決められた角度位置に固定するために前記レバー(16’’)を操作するように適応していることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一つに記載のシステム。
【請求項10】
前記パッドの、摩擦による自身の軸を中心とする回転運度を生み出すために、前記トラック部の、前記パッドの一部(13)との接触領域(26)が備えられていることを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の前記容器のためのコンベアシステムにおいて用いられる、プラスチック材の容器、とりわけ予備成型品の角度位置を定める方法であって、前記システムは、閉じたコンベアサーキットを定め、コンベアホイール(7)を中心に回転する、前記容器のコンベアチェーン(4)と;前記コンベアホイール(7)の近くに配置された、前記閉じたコンベアサーキット上の容器の積載ホイール(1)と;前記積載ホイール(1)との連携領域において、容器(30)をそれぞれ把持するための複数のパッド(40)であり、その結果、一体化したパッドと容器のペアーが定まり、前記パッドは前記コンベアチェーン(4)に備えられていることを特徴とするパッドと;前記閉じたサーキットに沿って配置された、少なくとも一つの容器の通過領域(5)であって、そこでは前記一体化したパッドと容器のペアーは、自身に含まれる回転軸を中心に自由に回転することを特徴とする通過領域とを備え;前記方法は、以下の段階を備える:
――前記積載ホイール(1)上の第一角度位置確定手段(2、2’)によって、前記容器(30)の角度位置を定める、
――対応する容器を把持する前に、前記コンベアホイール(7)上の第二角度位置確定手段(22、22’、23)によって前記パッド(40)の角度位置を定める、
――前記少なくとも一つの通過領域(5)から出てきた後に、第三角度位置確定手段(16’’、27、25、26)によって前記一体化したパッドと容器のペアーの角度位置を定める。
【請求項12】
前記積載ホイール(1)上の前記容器(30)の前記角度位置の前記確定には、第一カム(2)による、正しい位置づけのための挿入部(2’)の操作が含まれ、その結果、挿入部(2’)はそれぞれ、それぞれの容器の首部に圧力をかけ、最終的には、前記首部に設けられた第一凹部(21)に挿入されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
各々の容器(30)は、前記積載ホイール(1)の外側に配置された第二カム(3)との間の摩擦によって自身の軸を中心に回転することにより、前記積載ホイール(1)の上を送られ、最終的には、挿入部(2’)が前記第一凹部(21)に挿入されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記コンベアホイール(7)上における前記パッド(40)の前記角度位置の前記確定には、第三カム(23)による、第一の複数のレバー(22)の操作が含まれ、その結果、それぞれのレバー(22)は、それぞれのパッドの第一上部領域(18’)に圧力を加え、最終的には、それぞれの突起(22’)によって前記第一上部領域(18’)に備わった第二凹部(19)に挿入されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
それぞれのパッド(40)は、前記コンベアホイール(7)の外側に配置された第四カム(24)との間の摩擦によって、自身の軸を中心に回転することにより、前記コンベアホイール(7)の上を送られ、最終的に、突起(22’)が前記第二凹部(19)に挿入されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも一つの通過領域(5)から出てきた後、前記一体化したパッドと容器のペアーの前記角度位置の前記確定には、前記チェーン(4)のトラック部に備えられた第五カム(25)による、各々のパッド(40)の本体(11)にそれぞれが備えられた第二の複数のレバー(16’’)の操作が含まれ、その結果、各々のレバー(16’’)は、各々のパッドの第二上部領域(13)に圧力を加え、最終的には、前記各々の突起(27)によって前記第二上部領域(13)に備わった第三凹部(20)に挿入されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
各々のパッド(40)が、前記少なくとも一つの通過領域(5)から出てきた後、前記トラック部(50)との接触領域(26)の摩擦によって、自身の軸の周りに回転することにより、前記コンベアラインに沿って送られ、最終的に、前記突起(27)が前記第三凹部(20)に挿入されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2a】
image rotate

【図2b】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5a】
image rotate

【図5b】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公表番号】特表2011−528629(P2011−528629A)
【公表日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517950(P2011−517950)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【国際出願番号】PCT/EP2009/059220
【国際公開番号】WO2010/007159
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(503308405)エス.アイ.ピー.エイ.ソシエタ’インダストリアリザッジオーネ プロゲッタジオーネ エ オートマジオーネ ソシエタ ペル アチオニ (15)
【Fターム(参考)】