説明

プランジャ式タッチセンサ及びワーク搬送装置

【課題】搬送ライン上を搬送されている検出体をも検出することができるプランジャ式タッチセンサを提供する。
【解決手段】プランジャ式タッチセンサは、ボール受け部10の表面11に形成された凹曲面状のボール受け座11a上に転動自在に並べられた多数の小球21と、多数の小球21上に転動自在に載せられた1個の主球22とを有しているボール式支承体Aと、筒状のケース51に一端側を突出させ、軸方向に移動可能に挿入された測定軸52が退入する方向に移動したことを検出するタッチセンサ本体Bとを備えている。ホルダー60が、ボール式支承体Aのボール受け部10をタッチセンサ本体Bの測定軸52の先端部に当接させ、微動可能に保持するようにタッチセンサ本体Bを固定する。ボール式支承体Aは圧縮バネ70によってタッチセンサ本体Bの測定軸52の先端部から離間させる方向に付勢され、係止手段40によってホルダー60から脱抜しないようにされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送されているワークのような検出体を検出するためのプランジャ式タッチセンサ、及びこのプランジャ式タッチセンサを備えたワーク搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
位置検出や寸法判別などに使用されるプランジャ式タッチセンサが各種提供されているが、例えば常時開接点方式のタッチセンサが特許文献1に開示されている。このタッチセンサは、図8に示すように、円筒状のケース101内に半分程度挿入された測定軸102が往復動することによってワークのような検出体Wを検出することができるようにされている。
【0003】
そのため、測定軸102がケース101内に挿入されている基端部側に深穴部102aが形成され、この深穴部102a内に可動接点103が配置されている。また、ケース101の中間部内に絶縁台104が固定されている。この絶縁台104には、測定軸102を突出させるように付勢するスプリング105がセットされている。また、スプリング105には、絶縁台104からケース101の外部へ導出する第1のケーブル106が接続されている。この第1のケーブル106、スプリング105、可動接点103が接触して第1の電気回路が形成されている。
【0004】
また、絶縁台104には、先端部が測定軸102の深穴部102a内に位置する接点棒107が固定されている。そして、接点棒107には、ケース101の外部へ導出された第2のケーブル108が接続され、この第2のケーブル108と接点棒107とによって第2の電気回路が形成されている。ただし、この接点棒107の先端と前記可動接点103とは、通常、離間し、第1の電気回路と第2の電気回路とは遮断されている。
【0005】
このようなタッチセンサは、検出体Wが測定軸102の先端部に当たることによって測定軸102がケース101内に若干押し込められ、可動接点103が接点棒107に接触することによって、第1の電気回路と第2の電気回路とが閉じられ、押し続けられている間中、ON信号を出力する。そして、検出体Wが測定軸102の先端部から離れると、スプリング105によって測定軸102が突出した位置に復帰し、可動接点103と接点棒107とが離れることにより、信号がOFFに戻される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−283551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載されたタッチセンサ、その他のプランジャ式タッチセンサは、検出体Wが測定軸102を軸方向に押すことにより、可動接点103が接触棒に接触し、第1の電気回路と第2の電気回路とが閉じられ、ON信号が出力されることにより、検出体Wを検出することができるようにされている。
【0008】
したがって、検出体Wが測定軸102の軸方向に対して直角方向に当たった場合にあっては、測定軸102が軸方向に押されず、ON信号が出力されないことから、検出体Wを検出することができない。換言すれば、従来のプランジャ式タッチセンサは、検出体Wに対する向きが制約され、例えば、搬送ライン上を搬送されているワークを検出するために使用することができない。
【0009】
搬送ライン上のワークは、例えば、光センサによって検出することができるが、光センサは、湿度の高いクリーンルームでは曇って誤動作することから使用することができない。
【0010】
そこで、本発明は、特に、搬送ライン上を搬送されているワークのような検出体をも検出することができるようにしたプランジャ式タッチセンサ、及びこのプランジャ式タッチセンサを備えたワーク搬送装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明(主発明)に係るプランジャ式タッチセンサは、表面に凹曲面状のボール受け座を形成したボール受け部と、前記ボール受け座上に転動自在に並べられた多数の小球と、一部分が前記ボール受け部の表面から突出するように前記多数の小球上に転動自在に載せられた1個の主球とを有しているボール式支承体と、筒状のケースに一端側を突出させ、かつ、軸方向に移動可能に挿入された測定軸が退入する方向に移動したことを検出するタッチセンサ本体とを備えたプランジャ式タッチセンサであって、前記タッチセンサ本体のケースに固定され、前記ボール式支承体のボール受け部を直接又は間接に前記タッチセンサ本体の測定軸の先端部に当接させ、かつ、ボール受け部の表面に直交する方向に微動可能なように保持するホルダーと、前記ボール式支承体をタッチセンサ本体の測定軸の先端部から離間させる方向に付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記ボール式支承体のボール受け部と前記タッチセンサ本体の測定軸の先端部とが直接又は間接に当接している状態を維持させる係止手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】
このプランジャ式タッチセンサによれば、ボール式支承体とタッチセンサ本体とを備えていることにより、測定軸の軸方向だけでなく、測定軸の軸方向に対して直角方向に搬送されたワークのような検出体をも主球上を通過することによって検出することができる。すなわち、検出体が主球の上を通過しないときは、ボール式支承体は付勢手段によってタッチセンサ本体から離間するように付勢され、測定軸が押されないことから、タッチセンサ本体からON信号が出力されないが、検出体が主球の上を通過するときは、ボール式支承体が押され、付勢手段の付勢力に抗してタッチセンサ本体の測定軸が押されることにより、タッチセンサ本体からON信号が出力され、検出体が通過していることを検知することができる。
【0013】
なお、ボール式支承体は、ボール受け座上を多数の小球が転動し、この小球上を1個の主球が転動することにより、主球上のワークは、どの方向からでも摩擦力がほとんど生じることなく移動する。また、タッチセンサ本体としては、測定軸が筒所のケース内に移動可能に挿入されたタイプであれば、特定することなく使用することができる。
【0014】
また、前記主発明に係るプランジャ式タッチセンサにおいて、前記ホルダーは、貫通穴を有するように内向きのフランジ部を設けた筒状に形成され、前記貫通穴を貫通し、かつ、前記ボール受け部に固定される軸部と、前記フランジ部と前記タッチセンサ本体の測定軸との間に配置され、かつ、タッチセンサ本体の測定軸の先端部に当接する頭部とからなるプッシャが備えられ、前記係止手段は、前記ホルダーのフランジ部と前記プッシャの頭部によって構成されていることが好ましい。
【0015】
このプランジャ式タッチセンサによれば、付勢手段によってタッチセンサ本体から離間するように付勢されているボール式支承体がプッシャの軸部に固定され、プッシャの頭部がホルダーの内面に突設されたフランジ部に当接することにより、ボール式支承体はホルダーから脱抜することなく、タッチセンサ本体の測定軸の方に往復動することができるようにされている。そして、プッシャの頭部がタッチセンサ本体の測定軸の先端部に当接することにより、ボール式支承体がタッチセンサ本体の方に移動したときに、プッシャがタッチセンサ本体の測定軸を押し、タッチセンサ本体からON信号が出力される。
【0016】
また、前記主発明に係るプランジャ式タッチセンサにおいて、前記係止手段は、基端部が前記ホルダーを外嵌する状態に固定し、先端部が前記ボール受け部の表面側を衝止する筒体によって構成されていていてもよい。
【0017】
このプランジャ式タッチセンサによれば、付勢手段によってタッチセンサ本体から離間するように付勢されているボール式支承体がその表面側で筒体によって衝止されることにより、ボール式支承体がホルダーから脱抜することなく、センサ本体の測定軸の方に往復動することができるようにされている。そして、ボール式支承体の表面と反対側の裏面がタッチセンサ本体の測定軸の先端部に直接、当接することにより、ボール式支承体がタッチセンサ本体の方に移動したときに、プッシャがタッチセンサ本体の測定軸を押し、タッチセンサ本体からON信号が出力される。
【0018】
また、前記主発明に係るプランジャ式タッチセンサにおいて、前記タッチセンサ本体の測定軸は、ボール式支承体のボール受け部の表面と平行な向きとされ、さらに先端に半球体状のコンタクト部が設けられ、前記ボール式支承体は、前記コンタクト部に当接する傾斜した斜面部を有しているものとしてもよい。
【0019】
このプランジャ式タッチセンサによれば、タッチセンサ本体がボール式支承体に対して直角方向となるため、タッチセンサ本体が軸方向に長くても、タッチセンサ本体がボール式支承体の表面と直角の方向に向けられているときよりも、薄型化を図ることができる。そして、検出体が主球の上を通過するときに、ボール式支承体が付勢手段に抗して押される。すると、ボール式支承体に備えられた斜面部がタッチセンサ本体の測定軸に設けられた半球体状のコンタクト部を押して移動させ、タッチセンサ本体からON信号が出力される。
【0020】
また、本発明に係るワーク搬送装置は、前記主球が搬送ライン上のワークに当接するように設置された前記本発明に係るプランジャ式タッチセンサと、搬送ライン上のワークの底面に接触するように配置された搬送手段とが備えられていることを特徴としている。
【0021】
このワーク搬送装置によれば、搬送ライン上を搬送されているワークは、主球上を移動するが、このとき、主球が多数の小球上を転動し、小球がボール受け部上を転動するため、ワークには摩擦力がほとんど加えられない。そして、ワークが主球上に載ると、ボール式支承体がタッチセンサ本外の測定軸を押すことにより、タッチセンサ本体からON信号が出力される。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、タッチセンサ本体に備えられた測定軸の軸方向だけでなく、軸方向に直角の方向に搬送されているワークを検出することができるプランジャ式タッチセンサを提供することができるため、例えば搬送ライン上で搬送されているワークをも確実に検知可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係るプランジャ式タッチセンサの第1の実施形態を示す断面正面図である。
【図2】本発明に係るプランジャ式タッチセンサの第1の実施形態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るプランジャ式タッチセンサの第2の実施形態を示す断面正面図である。
【図4】本発明に係るプランジャ式タッチセンサの第3の実施形態を示す断面正面図である。
【図5】本発明に係るプランジャ式タッチセンサの第4の実施形態を示す断面正面図である。
【図6】本発明に係るプランジャ式タッチセンサの第5の実施形態を示す断面正面図である。
【図7】本発明に係るワーク搬送装置の一実施形態を示し、(a)は平面図、(b)は断面正面図である。
【図8】従来のプランジャ式タッチセンサの一例を示す断面正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
〔実施形態1〕
本発明に係るプランジャ式タッチセンサの第1の実施形態について図1及び図2を参照しながら説明する。このプランジャ式タッチセンサは、ボール式支承体Aとタッチセンサ本体Bとを備えている。
【0025】
ボール式支承体Aは、ボール受け部10、多数の小球21,21,…、1個の主球22を備えている。ボール受け部10は、表面11と裏面12との間に側面13が設けられた変形円柱状とされ、表面11に凹曲面状のボール受け座11aが形成されている。なお、ボール受け部10は、変形三角柱状、変形四角柱状、その他の変形多角形状としてもよい。
【0026】
そして、ボール受け座11a上に多数の小球21,21,…が転動自在に並べられ、1個の主球22が多数の小球21,21,…上に転動自在に載せられている。主球22の中心部分がボール受け部10内に位置し、主球22の一部分は、ボール受け部10の表面11から突出している。
【0027】
そして、多数の小球21,21,…は、ボール受け部10の表面11まで並べられず、ボール受け部10の表面11の部分と主球22との間に間隔が空けられ、この間隔にリング状の蓋体16が嵌められている。この蓋体16と主球22との間には隙間が設けられるが、蓋体16によって塵埃などがボール受け座11aの方に入らないようにされ、また、主球22が脱落しないようにもされている。
【0028】
そして、ボール受け部10には、裏面12からボール受け座11aの方に係合用穴部41が形成されている。この係合用穴部41には、例えば、雌ネジが形成されている。そして、ボール受け部10の側面13には、表面側を拡径した拡径部14を設け、側面13の裏面12側を縮径した縮径部15を設けたものとされている。
【0029】
一方、タッチセンサ本体Bは、外周に雄ネジを形成した筒状のケース51内に軸方向に移動する測定軸52を先端部が突出するように挿入したもので、測定軸52が押されることによってON信号を出力するようにされている。なお、測定軸52の先端部には、半球体状のコンタクト部53が取り付けられているが、この明細書及び特許請求の範囲の記載においては、コンタクト部53を含めて測定軸52という。
【0030】
このようなボール式支承体Aとタッチセンサ本体Bとは、変形筒状のホルダー60によって一体化されている。ホルダー60は、前記タッチセンサ本体Bのケース51に形成された雄ネジと螺合する雌ネジ61を基端側の内面に形成し、ボール式支承体Aを移動可能にボール受け部10の側面13の拡径部14に摺接する筒状部62を先端側に形成したものとされている。
【0031】
そして、ホルダー60の中間部の内面には、前記ボール受け部10の縮径部15擦れないようにを囲うフランジ部42が内向きに突設されている。このフランジ部42とタッチセンサ本体Bのコンタクト部53との間には、空間部が設けられている。
【0032】
そして、この空間部内に、プッシャ43の頭部43aが配置されている。プッシャ43は、ボルトのように形成され、頭部43aから軸部43bが突出している。軸部43bには、前記ボール式支承体Aのボール受け部10に形成された係合用穴部41の雌ネジと螺合する雄ネジが形成されている。
【0033】
そして、この雄ネジと雌ネジとが締め付けられたときに、クッションのように作用するカラー43cがフランジ部42とプッシャ43の頭部43aとの間に配置されている。なお、ボール受け部10の係合用穴部41に雌ネジを形成せず、プッシャ43の軸部43bに雄ネジを形成しないで、軸部43bを係合用穴部41に圧入して、ボール受け部10とプッシャ43とを一体化してもよい。
【0034】
いずれにしても、ボール式支承体Aが押されると、プッシャ43も一体に押され、タッチセンサ本体Bのコンタクト部53を押すようにされている。なお、プッシャ43は、頭部43aの端面に六角穴の凹部43dが形成され、この凹部43dにスパナが挿し込まれ、ボール受け10の係合用穴部41に締め付けられる。
【0035】
また、ケース51の雄ネジとホルダー60の雌ネジ61との締付け加減によって、プッシャ43とコンタクト部53との当たり加減を調整することができるようにされている。
【0036】
そして、ボール受け部10の拡径部14がホルダー60の筒状部62に擦れないように囲まれ、さらに、ボール受け部10の側面13とホルダー60の筒状部62との間に環状の間隙部が設けられている。
【0037】
この間隙部内に付勢手段70が配置されている。この付勢手段70は、ボール式支承体Aをタッチセンサ本体Bから離間するように、換言すれば、外向きに付勢するためのもので、圧縮バネやゴムなど弾性力を有していれば、限定するものでないが、ここでは、以下、圧縮バネとして説明する。
【0038】
圧縮バネ70の各端部は、ボール式支承体Aのボール受け部10の拡径部14とホルダー60のフランジ部42に当接し、ボール式支承体Aを外向きに付勢する。しかし、プッシャ43の頭部43aがカラー43cを介してフランジ部42に衝止することにより、ボール式支承体Aがホルダー60の筒状部62から脱抜しないようにされている。したがって、フランジ部42とプッシャ43の頭部43aとによって係止手段40が構成されている。
【0039】
第1の実施形態におけるプランジャ式タッチセンサは、以上のように構成され、次に、動作について説明する。
【0040】
ボール式支承体Aの主球22上をワークのような検出体(図示せず)が通過していない状態においては、ボール式支承体Aは、圧縮バネ70のバネ力によって、タッチセンサ本体Bから離間する方向(図面において上方向)に付勢され、タッチセンサ本体Bの測定軸52が押されないことから、タッチセンサ本体BからON信号が出力されない。
【0041】
そして、ボール式支承体Aの主球22上を検出体が通過すると、圧縮バネ70のバネ力に抗して、ボール式支承体Aがタッチセンサ本体Bの方(図面において下方向)にわずかに移動し、プッシャ43を介してタッチセンサ本体Bの測定軸52が押されることにより、タッチセンサ本体BからON信号が出力される。
【0042】
そして、検出体が主球22上を通過すときは、主球22が多数の小球21,21,…上を転動し、多数の小球21,21,…がボール受け座11a上を転動するため、検出体には、摩擦力がほとんど加えられない。また、主球22は検出体が通過することによって転動するため、検出体はどの方向から主球22上を通過してもタッチセンサ本体Bの測定軸52を押すことができ、タッチセンサ本体BからON信号が出力される。
【0043】
そして、検出体が主球22上を通過した後は、ボール式支承体Aは、圧縮バネ70のバネ力によって、タッチセンサ本体Bから離間する方向に付勢され、タッチセンサ本体Bの測定軸52が押されなくなることにより、タッチセンサ本体BからON信号が出力されなくなる。
【0044】
なお、係止手段40のプッシャ43の頭部43aがホルダー60のフランジ部42に当接することにより、圧縮バネ70に付勢されたボール式支承体Aがホルダー60の筒状部62から脱抜することがない。
【0045】
このようにして、このプランジャ式タッチセンサは、ボール式支承体Aの主球22上を通過する検出体を検出することができる。
【0046】
〔実施形態2〕
本発明に係るプランジャ式タッチセンサの第2の実施形態について図32を参照しながら説明する。第2の実施形態におけるプランジャ式タッチセンサも第1の実施形態と同様、ボール式支承体Aとタッチセンサ本体Bとを備えているが、ボール式支承体Aや係止手段40、ホルダー60の構成が第1の実施形態と異なっている。
【0047】
ボール式支承体Aは、主球22の中心がボール受け部10の表面11よりもわずかに出る位置とされ、主球22の頂部以外の表面とボール受け部10の側面13とを蓋体16が覆うようにされている。この蓋体16によって塵埃などがボール受け座11aの方に入らないようにされ、また、主球22が脱落しないようにもされている。なお、蓋体16は、表面側(図面において上側)に段差部16aを設け、裏面側で拡径部14の裏面に回り込む折返部(採番せず)を形成したものとされている。
【0048】
そして、係止手段40は、前記ボール受け部10の蓋体16を外嵌する筒状体45を中心に構成されている。筒状体45は、先端に前記蓋体16を係止する内向きの鍔部45aを設けたものとされている。この鍔部45aは、前記蓋体16の段差部16aに係合することにより、蓋体16との間で段差が生じないようにされている。
【0049】
また、筒状体45の内周面とボール受け部10の側面13との間には、間隙部が設けられ、この間隙部内に圧縮バネ70が配置されている。圧縮バネ70の一端部は、ボール受け部10の拡径部14の裏面に回り込んだ蓋体16の折返部に当接している。
【0050】
そして、筒状体45の基端側の内周面には、雌ネジ45bが形成され、変形筒状のホルダー60の外周面には、雄ネジ60bが形成され、両者45b,60bが螺合することにより、ボール式支承体Aとタッチセンサ本体Bとが一体化されている。そして、タッチセンサ本体Bのケース51の雄ネジとホルダー60の雌ネジ61との締付け加減を調整することにより、ボール式支承体Aのボール受け部10の裏面12とタッチセンサ本体Bの測定軸52に取り付けられたコンタクト部53とが当接するように位置合わせされている。
【0051】
そして、ホルダー60の先端側には、内向きのフランジ部63が設けられ、このフランジ部63とコンタクト部53との間には、間隔が空けられている。また、フランジ部63には、圧縮バネ70の他端部が当接し、圧縮バネ70によって、ボール式支承体Aがタッチセンサ本体Bから離間するように付勢されている。ただし、ボール式支承体Aの蓋体16の段差部16aが筒状体45の鍔部45aに係合することにより、ボール式支承体Aが筒状体45から脱抜しないようにされている。
【0052】
なお、ホルダー60の基端部とタッチセンサ本体Bのケース51との間には、抜け防止治具64が嵌められている。
【0053】
第2の実施形態におけるプランジャ式タッチセンサは、以上のように構成され、次に、動作について説明する。
【0054】
ボール式支承体Aの主球22上をワークのような検出体(図示せず)が通過していない状態においては、ボール式支承体Aは、圧縮バネ70のバネ力によって、タッチセンサ本体Bから離間する方向(図面において上方向)に付勢され、タッチセンサ本体Bの測定軸52が押されないことから、タッチセンサ本体BからON信号が出力されない。
【0055】
そして、ボール式支承体Aの主球22上を検出体が通過すると、圧縮バネ70のバネ力に抗して、ボール式支承体Aがタッチセンサ本体Bの方(図面において下方向)にわずかに移動し、タッチセンサ本体Bの測定軸52が押されることにより、タッチセンサ本体BからON信号が出力される。
【0056】
そして、検出体が主球22上を通過した後は、ボール式支承体Aが圧縮バネ70のバネ力によって、タッチセンサ本体Bから離間する方向に付勢され、タッチセンサ本体Bの測定軸52が押されなくなることにより、タッチセンサ本体BからON信号が出力されなくなる。そして、圧縮バネ70に付勢されたボール式支承体Aは、蓋体16が筒状体45の鍔部45aに衝止することにより、ボール式支承体Aが筒状体45から脱抜しない。
【0057】
なお、第2の実施形態におけるプランジャ式タッチセンサは、筒状体45とホルダー60とは、雌ネジ45bと雄ネジ60bとによって螺合しているため、筒状体45をホルダー60から外すことができ、したがって、ボール式支承体Aを交換することができるようにされている。
【0058】
〔実施形態3〕
本発明に係るプランジャ式タッチセンサの第3の実施形態について図4を参照しながら説明する。第3の実施形態におけるプランジャ式タッチセンサは、第2の実施形態のプランジャ式タッチセンサにおいて、筒状体45とホルダー60とを分離できないように一体化したものである。
【0059】
すなわち、この筒状体45の内周面は、雌ネジが形成されず、拡径した係合部45cが形成され、ホルダー60の外周面には雄ネジが形成されず、縮径した係合部60cが形成され、両係合部45c,60cが圧入によって一体化されている。したがって、このプランジャ式タッチセンサにおいては、ボール式支承体Aを交換することができないものとなっている。
【0060】
そして、ホルダー60の先端側には、フランジ部65を奥側に設けた凹陥部66が形成されている。このフランジ部65とボール式支承体Aの拡径部14の裏面に回り込んだ蓋体16の折返部との間に圧縮バネ70が配置されている。なお、図4においては、図3に示したような抜け防止治具64が示されていないが、第3の実施形態におけるプランジャ式タッチセンサにおいても、抜け防止治具64を備えてもよい。
【0061】
第3の実施形態におけるプランジャ式タッチセンサの他の構成及び動作については、第2の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0062】
〔実施形態4〕
本発明に係るプランジャ式タッチセンサの第4の実施形態について図5を参照しながら説明する。このプランジャ式タッチセンサは、タッチセンサ本体Bの測定軸52がボール式支承体Aのボール受け部10の表面11と平行な向きとされ、タッチセンサ本体Bをボール式支承体Aの移動方向に配置しないで薄型化を図ることができるようにされている。
【0063】
すなわち、タッチセンサ本体Bの向きとボール式支承体Aの向きとが直角に向けられている。そのため、ホルダー60は、ボール式支承体Aを保持する第1のホルダー65と、タッチセンサ本体Bを保持する第2のホルダー66とを備えている。
【0064】
そして、ボール式支承体Aは、第2及び第3の実施形態で説明したように、ボール受け部10の表面11及び拡径部14を蓋体16によって覆ったものとされている。そして、蓋体16は、筒状体45によって擦れないように囲まれ、筒状体45の鍔部45aが蓋体16の段差部16aに係止するようにされている。また、筒状体45の基端側の外周は、縮径され、段差部45dが設けられている。
【0065】
そして、ボール式支承体Aは、裏面12の中心に係合突部12aを突設し、この係合突部12aにプッシャ17が取り付けられている。すなわち、このプッシャ17には、前記係合突部12aと係合する係合凹部17aが設けられている。また、プッシャ17の先端部(図面において下端部)は、円錐形状に形成され、斜面部17bを有するものとされている。なお、プッシャ17の先端部(図面において下端部)は、丸く形成されている。
【0066】
そして、第1のホルダー65は、筒状とされた先端側(図面において上端側)に筒状体45の段差部45dと係合する段差部65cを設け、両段差部45d,65cが密着することによって、筒状体45と第1のホルダー65とが分離できないようにされている。なお、両段差部45d、65cに雄ネジと雌ネジを形成することにより、筒状体45と第1のホルダー65とを分離できるようにしてもよい。
【0067】
そして、第1のホルダー65には、径方向(図面において左右方向)に貫通する貫通穴65aを中間部に設け、さらに、前記プッシャ17を擦れないように挿入させる挿入穴65bを設けたものとされている。この挿入穴65bの周囲は、圧縮バネ70の端部が当接する座部65dとされている。また、第1のホルダー65の基端側の軸部65eには、雄ネジが形成されている。
【0068】
そして、第2のホルダー66は、前記第1のホルダー65の貫通穴65aに挿入される係合部66aと、タッチセンサ本体Bのケース51を外嵌して保持する基端部66bとを有している。係合部66aには、前記第1のホルダー65の挿入穴65bと連通し、プッシャ17が挿入される挿入穴66cが形成されている。
【0069】
また、係合部66aの内周は、タッチセンサ本体Bのコンタクト部53を隙間をもって囲むように、基端部66bよりも縮径され、基端部65bの内面は、タッチセンサ本体Bのケース51に形成された雄ネジに螺合する雌ネジが形成されている。
【0070】
この雄ネジと雌ネジの締め加減によって、タッチセンサ本体Bのコンタクト部53がボール式支承体Aのプッシャ17の斜面部17bに当接するように調整することができるようされている。
【0071】
第4の実施形態におけるプランジャ式タッチセンサは、以上のように構成され、次に、動作について説明する。
【0072】
ボール式支承体Aの主球22上をワークのような検出体(図示せず)が通過していない状態においては、ボール式支承体Aは、圧縮バネ70のバネ力によってタッチセンサ本体Bのコンタクト部53から離間する方向(図面において上方向)に付勢され、タッチセンサ本体Bの測定軸52が押されないことから、タッチセンサ本体BからON信号が出力されない。
【0073】
そして、ボール式支承体Aの主球22上を検出体が通過すると、圧縮バネ70のバネ力に抗して、ボール式支承体Aが第1のホルダー65の軸部65eの方(図面において下方向)にわずかに移動する。すると、プッシャ17の斜面部17bが下がることによって、コンタクト部53が押され、したがって、測定軸52が(図面において右方向に)押されることにより、タッチセンサ本体BからON信号が出力される。
【0074】
そして、検出体が主球22上を通過した後は、ボール式支承体Aが圧縮バネ70のバネ力によって、第1のホルダー65の軸部65eから離間する方向(図面において上方向)に付勢され、プッシャ17も同じ方向に移動し、斜面部17bがコンタクト部53を押さなくなることから、測定軸52も押されなくなり、タッチセンサ本体BからON信号が出力されなくなる。
【0075】
そして、圧縮バネ70に付勢されたボール式支承体Aは、蓋体16の段差部16aが筒状体45の鍔部45aに衝止することにより、ボール式支承体Aが筒状体45から脱抜しない。
【0076】
〔実施形態5〕
本発明に係るプランジャ式タッチセンサの第5の実施形態について図6を参照しながら説明する。この第5の実施形態におけるプランジャ式タッチセンサは、第4の実施形態と同じく、ボール式支承体Aとタッチセンサ本体Bとを直角方向に配置され、薄型化を図ることができるようにされている。
【0077】
ボール式支承体Aは、第2ないし第4の実施形態と同じく、ボール受け部10の表面11及び側面13の表面11側を蓋体16によって覆ったものとされているが、この蓋体16の基端側及び側面13の中間部が変形筒状のプッシャ18によって保持されている。プッシャ18の中間部の内周面には、ボール受け部10の側面13を保持する鍔部18aが内向きに設けられている。また、プッシャ18の中間部の外周面には、斜面部18bを有するく字形の溝部18cが設けられている。
【0078】
そして、ホルダー60は、第4の実施形態と異なる第1のホルダー67と第2のホルダー68と備えている。第1のホルダー67は、軸部67aの先端部に円盤状の基盤部67bを設け、この基盤部67bの外周にプッシャ18の基端部(図面において下部)を擦れないように囲む環状突出部67cを設けたものとされている。また、環状突出部67cの外周は、縮径され、段差部67dが設けられている。
【0079】
このような第1のホルダー67は、タッチセンサ本体Bを保持する第2のホルダー68と連結されている。第2のホルダー68は、先端側(図面において左側)にプッシャ18の先端部(図面において上端部)を擦れないように囲む段差部付きの係合部68aを設け、この係合部68aに蓋体16の段差部16aに当接する鍔部68bを設けたものとされている。
【0080】
そして、第2のホルダー68は、変形筒形状とされ、先端側に第1のホルダー67の段差部67dと嵌合する結合部68dが設けられ、段差部67dと結合部68dとが密着することによって、第1のホルダー67と第2のホルダー68とが分離できないようにされている。なお、段差部67dに雄ネジを形成し、結合部68dに雌ネジを形成し、両ネジを螺合することにより、第1のホルダー67と第2のホルダー68とを分離できるようにしてもよい。
【0081】
そして、第2のホルダー68は、基端部68eの内周面にタッチセンサ本体Bのケース51に形成された雄ネジに螺合する雌ネジが形成されている。したがって、タッチセンサ本体Bは、コンタクト部53がプッシャ18の斜面部18bに当接するように、ケース51の雄ネジが第2のホルダー68の基端部68eの雌ネジに螺合される。なお、第2のホルダー68の中間部の内面は、コンタクト部53と隙間が設けられる程度に縮径されている。
【0082】
第5の実施形態におけるプランジャ式タッチセンサは、以上のように構成され、次に、動作について説明する。
【0083】
ボール式支承体Aの主球22上をワークのような検出体(図示せず)が通過していない状態においては、ボール式支承体Aは、圧縮バネ70のバネ力によってタッチセンサ本体Bのコンタクト部53から離間する方向(図面において上方向)に付勢され、タッチセンサ本体Bの測定軸52が押されないことから、タッチセンサ本体BからON信号が出力されない。
【0084】
そして、ボール式支承体Aの主球22上を検出体が通過すると、圧縮バネ70のバネ力に抗して、ボール式支承体Aが第1のホルダー67の軸部67aの方にわずかに移動する。すると、プッシャ18の斜面部18bが下がることによって、コンタクト部53が(図面において右方向に)押され、したがって、測定軸52が押されることにより、タッチセンサ本体BからON信号が出力される。
【0085】
そして、検出体が主球22上を通過した後は、ボール式支承体Aが圧縮バネ70のバネ力によって、第1のホルダー67の軸部67aから離間する方向(図面において上方向)に付勢され、プッシャ18も同じ方向に移動し、斜面部18bがコンタクト部53を押さなくなることから、測定軸52も押されなくなり、タッチセンサ本体BからON信号が出力されなくなる。
【0086】
そして、圧縮バネ70に付勢されたボール式支承体Aは、蓋体16の段差部16aが第1のホルダー67の鍔部68に衝止することにより、ボール式支承体Aが第1のホルダー67内から脱抜しない。
【0087】
〔実施形態6〕
本発明に係るワーク搬送装置の一実施形態について図7を参照しながら説明する。このワーク搬送装置は、ワークWの搬送ライン上に前記のいずれかのプランジャ式タッチセンサSを設置したことを特徴としている。
【0088】
図示したワーク搬送装置は、搬送ライン上に多数のボール式支承体A,A,…を並列したものとされている。各ボール式支承体A,A,…は、ワークWの底面の両側と側面を支承するように配置されている。なお、ボール式支承体A,A,…は、ワークWの底面のみ支承するようにしてもよい。
【0089】
いずれにしても、ボール式支承体A,A,…は、支柱81に固定されたフレーム82に固定されている。そして、ワークWを検知したい位置、例えば上流端、中間位置、下流端において、フレーム82に前記のいずれかのプランジャ式タッチセンサSが固定されている。
【0090】
そして、このワーク搬送装置は、ボール式支承体AがワークWを搬送する機能を備えていないことから、ワークWを誘導する搬送手段90が備えられている。搬送手段90は、ワークWの底面の中心部に接触する無端のベルト91、このベルト91を掛ける2個のプーリ92,92、駆動源であるモータ93及びこのモータ93の駆動軸と一方のプーリ92とに掛けられたベルト94を備えている。
【0091】
ベルト91の下側にユニット(図示せず)を介してエアシリンダー(図示せず)が配置され、ワークWが置かれてない状態において、ベルト91の表面がボール式支承体A,A,…の主球22よりもわずかに上に位置し、ワークWが置かれると、エアシリンダーが押され、ワークWの底面がボール式支承体A,A,…の主球22によって支承されつつベルト71上に載せられ、ベルト71がワークWを誘導するようにされている。
【0092】
また、プランジャ式タッチセンサSもワークWが置かれていない状態において、ベルト91の表面よりもわずかに下に位置し、ワークWが置かれると、タッチセンサ本体Sの測定軸53押され、ON信号を出力し、ワークWを支承したベルト91を進行させるようにされている。
【0093】
したがって、ワークが搬送ラインの上流端におかれると、上流端に固定されたタッチセンサSの測定軸52が押されることにより、このタッチセンサSからON信号が出力され、ベルト91が進行する。このとき、ワークWは、基本的にボール式支承体Aの主球22上に支承されて搬送されるため、ワークWは擦られず、疵(きず)が付けられたり、発塵したりしないようにされている。
【0094】
そして、ワークWが搬送ラインの中間部、下流端を搬送されている間、それぞれのタッチセンサSからON信号が出力され、ベルト91が進行し続ける。ワークWがワーク搬送ラインからすべて排出されると、中間位置及び下流端のプランジャ式タッチセンサSのタッチセンサ本体Bの測定軸52が押されなくなることにより、タッチセンサ本体BからON信号が出力されなくなり、ベルト91が停止される。
【0095】
なお、中間位置のプランジャタッチ式センサSからON信号が出力されているときは、ベルト91は進行し続けるため、多数のワークWが連続して搬送される場合であっても、途中でベルト91が停止することはない。このように、このワーク搬送装置は、プランジャ式タッチセンサSを設置したことにより、ベルト91を自動的に駆動することができるようにされている。
【0096】
そして、このワーク搬送装置は、クリーンルームのように湿度が高く、光センサを使用できない搬送ラインにおいて、ワークを誤動作することなく検知することができる。ただし、このワーク搬送装置は、種々の分野で使用することができることはいうまでもない。
【0097】
なお、本発明は、前記の実施形態に限定されず、種々変更することができる。例えば、ボール式支承体Aは、第1の実施形態で説明したような蓋体16を備えたボール受け部10を第2ないし第5の実施形態において使用してもよい。逆に、第2ないし第5の実施形態において説明したような蓋体16を備えたボール受け部10を第1の実施形態において使用してもよい。
【0098】
また、ワーク搬送装置にあっては、ボール式支承体Aを備えず、全て本発明に係るプランジャ式タッチセンサSを配置してもよい。
【符号の説明】
【0099】
A………ボール式支承体
B………タッチセンサ本体
10……ボール受け部
11……表面
11a…ボール受け座
12……裏面
13……側面
14……ピン挿通孔
17……プッシャ
17b…斜面部
18……プッシャ
18b…斜面部
21……小球
22……主球
40……係止手段
42……フランジ部
43……プッシャ
43a…頭部
43b…軸部
45……筒状体
51……ケース
52……測定軸
60……ホルダー
63……フランジ部
70……付勢手段(圧縮バネ)
90……搬送手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に凹曲面状のボール受け座を形成したボール受け部と、前記ボール受け座上に転動自在に並べられた多数の小球と、一部分が前記ボール受け部の表面から突出するように前記多数の小球上に転動自在に載せられた1個の主球とを有しているボール式支承体と、筒状のケースに一端側を突出させ、かつ、軸方向に移動可能に挿入された測定軸が退入する方向に移動したことを検出するタッチセンサ本体とを備えたプランジャ式タッチセンサであって、
前記タッチセンサ本体のケースに固定され、前記ボール式支承体のボール受け部を直接又は間接に前記タッチセンサ本体の測定軸の先端部に当接させ、かつ、ボール受け部の表面に直交する方向に微動可能なように保持するホルダーと、前記ボール式支承体をタッチセンサ本体の測定軸の先端部から離間させる方向に付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記ボール式支承体のボール受け部と前記タッチセンサ本体の測定軸の先端部とが直接又は間接に当接している状態を維持させる係止手段とを備えていることを特徴とするプランジャ式タッチセンサ。
【請求項2】
前記ホルダーは、貫通穴を有するように内向きのフランジ部を設けた筒状に形成され、
前記貫通穴を貫通し、かつ、前記ボール受け部に固定される軸部と、前記フランジ部と前記タッチセンサ本体の測定軸との間に配置され、かつ、タッチセンサ本体の測定軸の先端部に当接する頭部とからなるプッシャが備えられ、
前記係止手段は、前記ホルダーのフランジ部と前記プッシャの頭部によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のプランジャ式タッチセンサ。
【請求項3】
前記係止手段は、基端部が前記ホルダーを外嵌する状態に固定し、先端部が前記ボール受け部の表面側を衝止する筒体によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のプランジャ式タッチセンサ。
【請求項4】
前記タッチセンサ本体の測定軸は、ボール式支承体のボール受け部の表面と平行な向きとされ、さらに先端に半球体状のコンタクト部が設けられ、
前記ボール式支承体は、前記コンタクト部に当接する傾斜した斜面部を有しているものとしたことを特徴とする請求項1に記載のプランジャ式タッチセンサ。
【請求項5】
前記主球が搬送ライン上のワークに当接するように設置された請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載のプランジャ式タッチセンサと、
搬送ライン上のワークの底面に接触するように配置された搬送手段とが備えられていることを特徴とするワーク搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−81946(P2011−81946A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−231481(P2009−231481)
【出願日】平成21年10月5日(2009.10.5)
【出願人】(391025039)株式会社フリーベアコーポレーション (6)
【Fターム(参考)】