説明

プリンタによるプリプレス金型内転写フィルムとプリプレス金型内絵付けフィルムのデジタル印字方法

【課題】プリンタによってあらかじめ印字するプリプレス金型内転写フィルム及びプリプレス金型内絵付けフィルムの方法を提供する。
【解決手段】プリンタによってデジタル印字と位置合わせによる剥離層、耐磨耗保護層、インキパターン層、金属パターン層および接着層を形成する。該金型内転写方法は、製品の形状に従い金型内転写フィルムをプレース成形した上、射出成形または押出成形金型に取付け、射出成形または押出成形するときに、プリプレス金型内転写フィルムをプラスチック材料と結合させ、離型後一番外部のベース層を剥がして、金型内転写を完了し製品を仕上げる。またはプリプレス成形の金型内絵付けフィルムを射出成形金型に取り付け、射出成形または押出成形を実施した後に、製品形状に裁断(または射出成形金型あるいは押出成形される前に裁断を実施する)して、金型内絵付けフィルムの生産プロセスを完了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルムとプリプレス金型内絵付けフィルムのデジタル印字方法に関し、特に一種のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルムのデジタル印字およびこれを製品表面への転写と、プリンタによるデジタルデジタル印字のプリプレス金型内絵付けフィルムおよびこれを製品表面への転写方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の金型内転写(In−Mold Roller or In−Mold Release、IMR)フィルムと、金型内絵付け(In−Mold Forming、IMF)フィルムは、スクリーンまたはローラー式の凹凸版により必需なパターンを製作した上、印刷機械またはコーティング機によって剥離層、耐磨耗保護層、インキパターン層、金属パターン層、接着層及びその他パターンの印刷塗布工程が実施されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方、印刷機械またはコーティング機及びスクリーン印刷またはローラー式凹凸版は開放空間に晒されているため、印刷プロセスは環境や空気汚染がまったくないことは難しいほか、廃水、廃ガスおよび廃棄物を形成しまい、この三種類の廃棄物の処理は非常に面倒である。このほか、従来の金型内成型フィルム(IMR)の転写方法は製品形状に従い、あらかじめにプリプレス成形するのではなく、平面状の金型内転写フィルムをそのまま射出成型金型または押出金型に取り付けて、溶融のプラスチックス部材と貼り合わせるときに、転写フィルムに皺または亀裂が発生し瑕疵製品ができてしまう。このことから、従来の金型内転写フィルムおよびその転写方法、さらに金型内絵付けフィルムおよびその金型内絵付け方法は、もはや今日の製品形状と用途の要求に満足できない
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルム(IMR)のデジタル印字方法の実施内容は、プリンタを密閉かつ環境と完全に隔離された状態に置き、デジタルデジタル印字と位置合わせによって、金型内転写フィルムの剥離層、耐磨耗保護層、インキパターン層、金属パターン層および接着層またはその他デジタル印字と位置合わせによりパターン塗布を行い、金型内転写フィルムを形成した上、製品形状に従い、金型内転写フィルムをプリプレス金型内転写フィルムにプリプレス成形する。引き続き、プリプレス金型内転写フィルムを射出成型金型または押出金型に取付け、射出成形または押出成形にするときにプリプレス金型内転写フィルムをプラスチック材料と結合させ、離型のときに耐磨耗保護層、インキパターン層、金属パターン層およびプラスチック材料の表面に貼り合わせる接着層を残し、プリプレス金型内転写フィルム一番外部のベース層を剥がす。
【0005】
前述通り、もし射出成形(Injection Molding)を押出成形(Pressure Casting Molding)に変更したとき、射出成形プラスチック材料は、各種金属または合金あるいは形状固定可能な各種金属もしくは非金属基材により、プリプレス金型内転写フィルムの押出成形と転写ステップを行い、離型のときに耐磨耗保護層、インキパターン層、金属パターン層およびプラスチック材料の表面に貼り合わせる接着層を残し、プリプレス金型内転写フィルム一番外部のベース層を剥がす。
【0006】
本発明のプリンタによるプリプレス金型内絵付けフィルム(IMF)のデジタル印字方法の実施内容は、プリンタを密閉かつ環境と完全に隔離された状態に置き、デジタル印字と位置合わせによって、金型内絵付けフィルムの耐磨耗保護層、インキパターン層、金属パターン層および接着層またはその他デジタル印字と位置合わせによりパターン塗布を行い、金型内絵付けフィルムを形成した上、製品形状に従い、金型内絵付けフィルムをプリプレス金型内絵付けフィルムにプリプレス成形する。引き続き、プリプレス金型内絵付けフィルムを射出金型に取付け、射出成形するときにプリプレス金型内絵付けフィルムをプラスチック材料と結合させ、離型した後に製品の形状に合わせて裁断し、耐磨耗保護層、インキパターン層、金属パターン層およびプラスチック材料の表面に貼り合わせる接着層を残して置き、最後に実際の外観品の形状に裁断する。そのうち、該プリプレス金型内絵付けフィルムは射出成形金型へ取り付ける前に、実際の外観部の裁断ステップを先に行うことができる。これにより、プリプレス金型内絵付けフィルムは射出成形金型にて射出成形後の裁断必要はなく、そのまま離型して、外観部品が得られる。
【0007】
前述のプリプレス金型内転写フィルム(IMF)の方法は、射出成形を押出成形(Pressure Casting Molding)に変更した場合、その射出成形プラスチック材料は各種金属または合金あるいは形状固定可能な各種金属もしくは非金属基材に変えて、プリプレス金型内絵付けフィルムの押出成形および金型内絵付けステップを行うことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の主な目的は、一種のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルム(In−Mold Roller or In−Mold Release、IMR)と金型内絵付けフィルム(In−Mold Forming、IMF)のデジタル印字方法を提供する。コンピュータのオペレーティングシステムによって編集された後にレーザービームカラープリンタまたはインクジェットプリンタにより、デジタル印字と位置合わせによって必需な剥離層(プリプレス金型内転写フィルムは、ベース層と切り離すためにこの剥離層が必要)、耐磨耗保護層、インキパターン層、金属パターン層、接着層およびその他デジタル印字と位置合わせによるパターン塗布を実施することにより、従来の印刷および塗布方式の欠点を克服し高い環境品質要求の目的を実現する。
【0009】
本発明の次の目的は、一種のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルム(IMR)のデジタル印字方法を提供する。主にプリプレス成形と、型穴に取り付けて射出(押し出し)成形と、離型および表面ベース層の剥離ステップとを含む。プリプレス金型内転写フィルムは表面に溝、リブその他立体構造または縁部の丸みを設けられた小さい外観製品に適用できる。プリプレス金型内転写フィルムが射出成形または押出成形のときのしわまたは亀裂を防止し、応用分野が広く、かつ外観関係製品の表面が滑らかの効果を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明のプリプレス金型内転写フィルム方法のフロー図である。
【図2】本発明のプリプレス金型内転写フィルムの断面図である。
【図3】本発明のプリプレス金型内転写フィルムもう一つの実施例の断面図である。
【図4】本発明のプリプレス金型内転写フィルムさらに一つの実施例の断面図である。
【図5】本発明プリンタによってあらかじめ印字するプリプレス金型内転写フィルムの態様図である。
【図6】本発明のプリプレス金型内絵付けフィルム方法のフロー図である。
【図7】本発明のプリプレス金型内絵付けフィルム方法もう一つの実施例のフロー図である。
【図8】本発明のプリプレス金型内絵付けフィルムの実施例の断面図である。
【図9】本発明のプリプレス金型内絵付けフィルムもう一つの実施例の断面図である。
【図10】本発明のプリプレス金型内絵付けフィルムさらに一つの実施例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1、本発明のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルムのデジタル印字方法を参照する。図2、3および4に示す通り、本発明の金型内転写フィルム10は、光透過性を有するまたは有しない、プラスチックまたはゴムあるいは紙類部材からなるベース層1と、順を追って、該ベース層1の上に耐磨耗保護層2、インキパターン層3、金属パターン層4および接着層5を含む。該ベース層1と耐磨耗保護層2との間に剥離可能な剥離層11を設けても良い。
【0012】
該ベース層1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)またはポリスチレン(PS)、または光透過性を有するプラスチック、ゴムまたは紙類部材、あるいは、光透過性を有しないプラスチック、ゴムまたは紙類部材である。該耐磨耗保護層2は、該ベース層1の表明に形成される無機化学粉粒子の透明および有色または無色の樹脂層であり、該剥離層は無機化学粉粒子の透明および有色または無色の樹脂層である。さらに、ベース層1と耐磨耗保護層2との間に剥離層11を設けることができる。該剥離層11は無機化学粉粒子の透明および有色または無色の樹脂層である。該インキパターン層3および金属パターン層4ともコンピュータによって必需なパターンを作製した上、コンピュータをレーザーカラープリンタ6またはインクジェットカラープリンタ(図5に示す)とオンライン接続し耐磨耗保護層2にデジタル印字および塗布される。該接着層5もコンピュータによって必需なパターンを作
製した上、コンピュータをレーザーカラープリンタ6またはインクジェットカラープリンタとオンライン接続し、前記インキパターン層3および金属パターン層4上にデジタル印字と塗布する。
【0013】
前記レーザーカラープリンタ6またはインクジェットカラープリンタのデジタル印字と位置合わせにより必需な剥離層11、耐磨耗保護層2、インキパターン層3、金属パターン層4および接着層5を形成、またはその他デジタル印字と位置合わせによるパターン塗布の金型内転写フィルムの形成プロセスは、インキ、接着材その他いずれの塗布材等がすべて密閉および環境と完全に隔離された状態で行われているため、環境保護が完備されている。さらに、プラスチック射出成形を経て、軽量、薄い、多様化パターンおよび環境保護性を有する各種環境保護のIT製品が得られる。
【0014】
詳細説明すると、図1に示す通り、前述の本発明のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルムのデジタル印字方法は、ベース層1上に以下の生産プロセスを行うことによって得られる。
【0015】
<ステップ1>剥離層11の塗布。
【0016】
<ステップ2>耐磨耗保護層2の塗布。
【0017】
<ステップ3>前記ステップ1、2、および3とも図5に示す、レーザーカラープリンタ6またはインクジェットプリンタを使用しデジタル印字位置合わせによって、必需な剥離層11、耐磨耗保護層2およびインキパターン層3を形成する特許プロセスにより、コンピュータによって必需なパターンを作製した上、コンピュータオンライン接続しデジタル印字塗布を行うインキパターン層3の塗布、を行う。
【0018】
<ステップ4>まず、印刷塗布のブランクエリアにする遮蔽層を形成(これは金属パターン層4を蒸着、スパッターリング作業の前に必需なステップである)し、金属フィルム層の蒸着、スパッターリング、印刷またはレーザーカラープリンタ6あるいはインクジェットカラープリンタによってデジタル印字と位置合わせを行い、最後に膜剥離するための水洗(または貼り合わせ、接着および剥がし方式であっても良い)作業を経て余分の金属フィルム層を除去し、蒸着、スパッターリングまたはその他方式からなる金属パターン層4を形成する前記インキパターン層4の塗布、を行う。
【0019】
<ステップ5>図5に示す、レーザーカラープリンタ6またはインクジェットカラープリンタをデジタル印字と位置合わせによって必需な前記接着層5および(または)その他デジタル印字と位置合わせによるパターン塗布の特許プロセスは、コンピュータによって必需なパターンを形成した上、コンピュータオンライン接続しデジタル印字による塗布を行う接着層5の印刷塗布、を行う。
【0020】
<ステップ6>前記プリンタによってデジタル印字された金型内転写フィルム10を製品形状に従いプリプレス成形により、金型内転写フィルムを製品の外観に釣り合うプリプレス金型内転写フィルム10aを形成し、該プリプレス成形方式は、加熱加圧成形、真空成形または高圧成形を含むプリプレス成形、を行う。
【0021】
<ステップ7>金型内成形方式は、射出成形と押出成形2つの方式を含む。射出成形するときは、プリプレス金型内転写フィルム10aを射出成形金型に取り付け、溶融状態のプラスチック材料を型穴に注入しプラスチック材料とプリプレス金型内転写フィルム10aの接着層5と結合させ、プラスチック材料を凝固し成形させる。一方、押出成形(Pressure Casting Molding)するときは、押出成形のプラスチック材料を各種金属または合金あるいは形状固定可能な各種金属もしくは非金属基材に変えて、プリプレス金型内転写フィルムの押出成形と転写のステップを行う、金型への取付けおよび金型内成形と、
【0022】
<ステップ8>凝固および成形されたプラスチック製品を金型より取り外された後にプリプレス金型内転写フィルム10aのベース層1と剥離層11とを剥がし、耐磨耗保護層2、前記インキパターン層3、金属パターン層4および接着層5を残して製品の表面に貼り付ける離型と表面ベース層1の剥がしステップ、を行う。
【0023】
図6、7に示す通り、本発明はさらにプリンタによるプリプレス金型内絵付けフィルムのデジタル印字方法が提供されている。図8、9および10に示す通り、本発明の金型内絵付けフィルム20は、光透過性を有するまたは有しない、プラスチックまたはゴム製のベース層1と、順にて該ベース層1上に形成する耐磨耗保護層2、インキパターン層3、金属パターン層4および接着層5と、前記ベース層と前記耐磨耗保護層との間に形成する剥離層と、以下のステップを含む製造方法とを含むが、ベース層1と耐磨耗保護層2との間に前述の剥離層11を有しない。前述の方式により金型内転写を行い、プリプレス金型内絵付けフィルムとプラスチック材料とを結合させ、製品と透明または不透明のベース層1および耐磨耗保護層2を結合し一番外部の外観品製品となる。そのうち、
【0024】
該ベース層1は、同じくポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)またはポリスチレン(PS)、または光透過性を有するプラスチック、ゴムまたは紙類部材、あるいは光透過性を有しないプラスチック、ゴムまたは紙類部材であり、前記耐磨耗保護層2は該ベース層1の表面に形成される無機化学粉粒子の透明および有色または無色の樹脂層であり、前記インキパターン層3および前記金属パターン層4ともコンピュータによって必需なパターンを作製した上、コンピュータとレーザーカラープリンタ6またはインクジェットカラープリンタとのオンライン接続(図5に示す)し、該耐磨耗保護層2にデジタル印字と塗布するものであり、該接着層5は、コンピュータによって必需なパターンを作製した上、コンピュータとレーザーカラープリンタ6またはインクジェットカラープリンタとのオンライン接続し、該インキパターン層3および該金属パターン層4に印字と塗布する。
【0025】
詳細を説明すると、図6に示す通り、前述の本発明のプリンタによるプリプレス金型内絵付けフィルムのデジタル印字方法は、ベース層1上に以下の生産プロセスを行うことによって得られる。
【0026】
<ステップ1>耐磨耗保護層2の塗布と、
【0027】
<ステップ2>前記ステップ1、2、および3とも図5に示す、レーザーカラープリンタ6またはインクジェットプリンタを使用しデジタル印字位置合わせによって、必需な耐磨耗保護層2およびインキパターン層3を形成する特許プロセスにより、コンピュータによって必需なパターンを作製した上、コンピュータオンライン接続しデジタル印字塗布を行うインキパターン層3の塗布と、
【0028】
<ステップ3>まず、印刷塗布のブランクエリアにする遮蔽層をデジタル印字と塗布によって形成(これは金属パターン層4を蒸着、スパッターリング作業の前に必需なステップである)し、金属フィルム層の蒸着、スパッターリング、印刷またはレーザーカラープリンタ6あるいはインクジェットカラープリンタによってデジタル印字と位置合わせを行い、最後に膜剥離するための水洗(または貼り合わせ、接着および剥がし方式であっても良い)作業を経て余分の金属フィルム層を除去し、蒸着、スパッターリングまたはその他方式からなる金属パターン層4を形成する、金属パターン層4の塗布と、
【0029】
<ステップ4>図5に示す、レーザーカラープリンタ6またはインクジェットカラープリンタをデジタル印字と位置合わせによって必需な前記接着層5および(または)その他デジタル印字と位置合わせによるパターン塗布の特許プロセスは、コンピュータによって必需なパターンを形成した上、コンピュータオンライン接続しデジタル印字による塗布を行う接着層5の印刷塗布と、
【0030】
<ステップ5>プリンタによってデジタル印字された金型内転写フィルム20を製品形状に従いプリプレス成形により、金型内絵付けフィルム20を製品の外観に釣り合うプリプレス金型内転写フィルム20aを形成し、該プリプレス成形方式は、加熱加圧成形、真空成形または高圧成形を含むプリプレス成形と、
【0031】
<ステップ6>金型内成形方式は、射出成形と押出成形2つの方式を含む。射出成形するときは、プリプレス金型内絵付けフィルム20aを射出成形金型に取り付け、溶融状態のプラスチック材料を型穴に注入しプラスチック材料とプリプレス金型内絵付けフィルム20aの接着層5と結合させ、プラスチック材料を凝固し成形させる。一方、押出成形(Pressure Casting Molding)するときは、押出成形のプラスチック材料を各種金属または合金あるいは形状固定可能な各種金属もしくは非金属基材に変えて、プリプレス金型内絵付けフィルムの押出成形ステップを行う、金型への取付けおよび金型内転写と、
【0032】
<ステップ7>凝固し成形された製品を剥がした後、前記ベース層1、前記耐磨耗保護層2、前記インキパターン層3、前記金属パターン層4および前記接着層5ともプラスチック材料の表面に貼り付ける、剥がし(製品外観部品の仕上げ)ステップと、
【0033】
<ステップ8>製品外観部品の形状及び寸法に従い、たとえば、プリプレス金型内転写フィルム20aの無用な部分の裁断など、絵付け完了されたプリプレス金型内絵付けフィルム20aを必需な外観形状及び寸法に裁断する、実際の外観形状に裁断するステップ、とを含む。さらに、図7に示すように、この裁断ステップは前記ステップ5のプリプレス成形後およびステップ6の金型への取付けおよび金型内転写前に実施することができる。これにより、ステップ6、7が完成された後に、製品の外観部品が得られる。前述の方法を通じて、製品の外観部品に透明または不透明のベース層1と結合させ、かつ耐磨耗保護層2を製品の外観部品の一番外部層にすることで、製品の外観部品の保護目的を実現する。
【0034】
本発明のプリンタによってデジタル印字するプリプレス金型内転写及びプリプレス金型内絵付けフィルムの方法は、前述のステップによって、プリプレス金型内転写フィルムとプリプレス金型内絵付けフィルムを表面に溝、リブその他立体構造または縁部の丸みを設けられた小さい外観製品に適用でき、プリプレス金型内転写フィルムおよびプリプレス金型内絵付けフィルムが射出成形にしわまたは亀裂の発生を防止し、応用分野が広く、かつ外観部品の表面が滑らかの効果を有する。
【符号の説明】
【0035】
1 ベース層
11 剥離層
2 耐磨耗保護層
3 インキパターン層
4 金属パターン層
5 接着層
6 プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタによるプリプレス金型内転写フィルムのデジタル印字方法であって、
ベース層と、順にて前記ベース層上に形成する耐磨耗保護層、インキパターン層、金属パターン層および接着層と、前記ベース層と前記耐磨耗保護層との間に形成する剥離層と、以下のステップを含む製造方法とを含み、
ステップ1:剥離層の塗布と、
ステップ2:前記耐磨耗保護層の塗布と、
ステップ3:前記ステップ1、2、および3ともレーザーカラープリンタまたはインクジェットプリンタを使用しデジタル印字と位置合わせによって、必需な前記剥離層、前記耐磨耗保護層および前記インキパターン層を形成、コンピュータによって必需なパターンを作製した上、デジタル印字塗布を行う前記インキパターン層の塗布と、
ステップ4:まず、印刷塗布のブランクエリアにする遮蔽層を形成し、前記金属フィルム層の蒸着、スパッターリング、印刷または前記レーザーカラープリンタあるいはインクジェットカラープリンタによってデジタル印字と位置合わせを行い、最後に膜剥離するための水洗作業を経て余分の前記金属フィルム層を除去し前記金属パターン層を形成する前記インキパターン層の塗布と、
ステップ5:前記レーザーカラープリンタまたはインクジェットカラープリンタをデジタル印字と位置合わせによって必需な前記接着層を形成、コンピュータによって必需なパターンを形成、コンピュータオンライン接続しデジタル印字による塗布を行う前記接着層の印刷塗布と、
ステップ6:前記ステップでプリンタによってデジタル印字された金型内転写フィルムを製品形状に従いプリプレス成形により、金型内転写フィルムを製品の外観に釣り合うプリプレス金型内転写フィルムを形成するプリプレス成形と、
ステップ7:金型への取付けおよび金型内転写と、
ステップ8:製品を金型より取り外された後にプリプレス金型内転写フィルムの前記ベース層と前記剥離層とを剥がし、前記耐磨耗保護層、前記インキパターン層、前記金属パターン層および前記接着層を残して製品の表面に貼り付ける離型と表面ベース層の剥がしステップと、を含むことを特徴とするプリンタによるプリプレス金型内転写フィルムのデジタル印字方法。
【請求項2】
そのうち、前記ベース層はポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)またはポリスチレン(PS)、または光透過性を有するプラスチック、ゴムまたは紙類部材、あるいは、光透過性を有しないプラスチック、ゴムまたは紙類部材であり、前記耐磨耗保護層は前記ベース層の表面に形成される無機化学粉粒子の透明および有色または無色の樹脂層であり、前記剥離層は無無機化学粉粒子の透明および有色または無色の樹脂層物質であり、前記インキパターン層および前記金属パターン層ともコンピュータによって必需なパターンを作製した上、コンピュータと前記レーザーカラープリンタまたはインクジェットカラープリンタとのオンライン接続し、前記耐磨耗保護層にデジタル印字と塗布するものであり、前記接着層は、コンピュータによって必需なパターンを作製した上、コンピュータと前記レーザーカラープリンタまたはインクジェットカラープリンタとのオンライン接続し、前記インキパターン層および前記金属パターン層にデジタル印字と塗布することを特徴とする請求項1記載のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルムの印字方法。
【請求項3】
そのうち、ステップ7の金型への取付けおよび金型内転写において、前記金型内転写は射出成形または押出成形を含み、射出成形するときに、プリプレス金型内転写フィルムを射出金型に取付けて溶融状態のプラスチック材料を型穴に注入させ、プラスチック材料とプリプレス金型内転写フィルムの前記接着層とを結合させ、プラスチック材料を凝固させ成形することを特徴とする請求項1記載のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルムのデジタル印字方法。
【請求項4】
そのうち、押出成形(Pressure Casting Molding)のとき、押出成形の材料は各種の金属または合金あるいは形状固定可能な各種金属、もしくは非金属基材に変えて、プリプレス金型内転写フィルムの押出成形と転写ができることを特徴とする請求項3記載のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルムのデジタル印字方法。
【請求項5】
前記プリプレス成形方法は、加熱加圧成形、真空成形または高圧成形を含むことを特徴とする請求項1記載のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルムのデジタル印字方法。
【請求項6】
プリンタによるプリプレス金型内絵付けフィルムのデジタル印字方法であって、
ベース層と、順にて前記ベース層上に形成する耐磨耗保護層、インキパターン層、金属パターン層および接着層と、以下のステップを含む製造方法とを含み、
ステップ1:耐磨耗保護層の塗布と、
ステップ2:前記ステップ1、2、および3とも前記レーザービームカラープリンタまたはインクジェットプリンタを使用しデジタル印字と位置合わせによって、必需な耐磨耗保護層およびインキパターン層を形成、コンピュータによって必需なパターンを作製した上、コンピュータオンライン接続しデジタル印字塗布を行う前記インキパターン層の塗布と、
ステップ3:まず、印刷塗布のブランクエリアにする遮蔽層を形成し、前記金属フィルム層の蒸着、スパッターリング、印刷またはレーザーカラープリンタあるいはインクジェットカラープリンタによりデジタル印字と位置合わせを行い、最後に膜剥離するための水洗作業を経て余分の前記金属フィルム層を除去し前記金属パターン層を形成する前記インキパターン層の塗布と、
ステップ4:前記レーザーカラープリンタまたはインクジェットカラープリンタをデジタル印字と位置合わせによって必需な前記接着層を形成、コンピュータによって必需なパターンを形成、コンピュータオンライン接続しデジタル印字による塗布を行う前記接着層の印刷塗布と、
ステップ5:前記ステップによってプリンタデジタル印字された金型内絵付けフィルムを製品形状に従い、プリプレス成形により、金型内絵付けフィルムを製品の外観に釣り合うプリプレス金型内絵付けフィルムを形成するプリプレス成形と、
ステップ6:金型への取付けおよび金型内転写と、
ステップ7:凝固し成形された製品を剥がした後、前記ベース層、前記耐磨耗保護層、前記インキパターン層、前記金属パターン層および前記接着層ともプラスチック材料の表面に貼り付ける剥がしステップと、
ステップ8:製品の外観部品の形状と寸法に従い、プリプレス金型内絵付けフィルムを釣り合う外観と寸法に裁断する実際の寸法の裁断ステップと、を含むことを特徴とするプリンタによるプリプレス金型内絵付けフィルムのデジタル印字方法。
【請求項7】
そのうち、前記ベース層は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)またはポリスチレン(PS)、または光透過性を有するプラスチック、ゴムまたは紙類部材、あるいは、光透過性を有しないプラスチック、ゴムまたは紙類部材であり、前記耐磨耗保護層は前記ベース層の表面に形成される無機化学粉粒子の透明および有色または無色の樹脂層であり、前記インキパターン層および前記金属パターン層ともコンピュータによって必需なパターンを作製した上、コンピュータと前記レーザービームカラープリンタまたはインクジェットカラープリンタとのオンライン接続し、前記耐磨耗保護層にデジタル印字と塗布するものであり、前記接着層は、コンピュータによって必需なパターンを作製した上、コンピュータと前記レーザービームカラープリンタまたはインクジェットカラープリンタとのオンライン接続し、前記インキパターン層および前記金属パターン層にデジタル印字と塗布することを特徴とする請求項6記載のプリンタによるプリプレス金型内絵付けフィルムのデジタル印字方法。
【請求項8】
そのうち、ステップ6の金型への取付けおよび金型内転写において、前記金型内転写は射出成形または押出成形を含み、射出成形するときに、プリプレス金型内転写フィルムを射出金型に取付けて溶融状態のプラスチック材料を型穴に注入させ、プラスチック材料とプリプレス金型内転写フィルムの前記接着層とを結合させ、プラスチック材料を凝固し成形させることを特徴とする請求項6記載のプリンタによるプリプレス金型内絵付けフィルムのデジタル印字方法。
【請求項9】
そのうち、押出成形(Pressure Casting Molding)のとき、押出成形の材料は各種の金属または合金あるいは形状固定可能な各種金属、もしくは非金属基材に変えて、プリプレス金型内転写フィルムの押出成形ができることを特徴とする請求項8記載のプリンタによるプリプレス金型内絵付けフィルムのデジタル印字方法。
【請求項10】
前記プリンタによるプリプレス金型内転写フィルムのデジタル印字方法は、加熱加圧成形、真空成形高圧成形を含むことを特徴とする請求項6記載のプリンタによるプリプレス金型内転写フィルムのデジタル印字方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2011−183626(P2011−183626A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−49980(P2010−49980)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【出願人】(509240790)
【出願人】(509240789)
【Fターム(参考)】