説明

プリンタ装置のテストモード起動方法

【課題】LCD等の表示部を有していないプリンタ装置において、選択可能なテストモードの数がプリンタ装置に設けられているボタンの数に制限されることがなく、多くのテストモードを簡単な操作で実行可能として、使い勝手を向上させる。
【解決手段】プリンタ装置は、電源スイッチと、パワーボタンと、機能ボタンとを備えている。テストモード起動方法は、先ず、ユーザによって電源スイッチがオンにされるときに、パワーボタンが押下されているかどうか判断する(S1)。パワーボタンが押下されていると判断したときには、機能ボタンが押下された回数をカウントする(S2)。そして、再びパワーボタンが押下されたとき、このカウント数を確定する(S3)。そして、このカウント数に基いて、複数種類のテストモードのうち、1つのモードを起動させる(S4〜S7)。設けられているボタンの数に制限されず、多くのテストモードが実行可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ装置に設定されている所定の複数種類のテストモードのうち、いずれか1つを選択して起動させるテストモード起動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、用紙等に画像等を記録させるプリンタ及びプリンタ複合機において、それらの機能をテストするための動作モードであるテストモードが、通常の動作を行う通常モードの他に設けられている。このようなプリンタ装置のテストモードとしては、例えば、テストパターンをプリントするモードや、装置内部の記憶装置に記憶されたデータをプリントアウトするようなモード等、種々のテストモードがある。このようなテストモードは、実行される頻度が低いものである。そこで、従来から、テストモードの起動方法を特殊な手順とすることにより、ユーザが意図するときのみにテストモードを起動させることが可能としたプリンタ装置が用いられている。
【0003】
このようなプリンタ装置としては、例えば、特許文献1に記載されているように、電源を投入時に、操作パネル上の複数個のスイッチのオン/オフ組合せによりテストモードの選択を行うものが知られている。このようなテストモード起動方法を用いることで、通常動作中に誤操作によりテストモードが意図せず起動してしまうことを防止している。また、特許文献2に記載されているように、表示部を有しており、電源投入時の所定のファンクションキーの操作によって複数のテストモードを表示部に表示させ、その後、別のファンクションキーによって複数のテストモードから1つのテストモードを選択して起動させるプリンタ装置が知られている。このような表示部を用いたテストモード起動方法は、表示部に表示させたテストモードの中から1つのテストモードを選択することで、設けられているファンクションキーの数より多くの種類のテストモードをそれぞれ選択し起動可能とするものである。
【特許文献1】特開平2−219676号公報
【特許文献2】特開平6−166246号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1に記載の方法では、電源スイッチをオンするときに押下するボタンの組合せの数だけしかテストモードの種類を選択できないという問題がある。つまり、装置に設けられるボタンの数が少ない場合には、選択可能なテストモードの数が少なくなってしまう。また、特許文献2に記載の方法は、複数のテストモードから1つを選択可能であるが、表示部を有していないプリンタ装置に適用されるものではない。上述のようなLCD等の表示部は、低コスト化のために設けられない場合も多いものである。
【0005】
本発明は、上記問題点を鑑みてなされるものであり、LCD等の表示部を有していないプリンタ装置において、選択可能なテストモードの数がプリンタ装置に設けられているボタンの数に制限されることがなく、多くのテストモードを簡単な操作で実行可能であり、使い勝手がより良くなるプリンタ装置のテストモード起動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、装置に電源を供給するための電源スイッチと、ユーザによって操作可能に配置され、前記電源スイッチがオンであるときに押下されることで通常のプリント動作を行う通常モードを起動/終了させるパワーボタンと、ユーザによって操作可能に配置され、押下されることで所定の機能を実行させる機能ボタンとを備えており、装置の状態及び設定条件を文字又は図形で表示可能な表示部を有していないプリンタ装置の、所定の複数種類のテストモードのいずれか1つを選択して起動させるテストモード起動方法であって、前記電源スイッチがオンとされるとき、前記パワーボタンが押下されているかどうか判断する第1のステップと、前記第1のステップでパワーボタンが押下されていると判断したときに、前記機能ボタンが押下された回数を0回から255回までの範囲でカウントする第2のステップと、前記第2のステップによるカウント数が1以上となり、前記パワーボタンが押下されたとき、前記カウント数を確定する第3のステップと、前記第3のステップで確定されたカウント数に基き、複数種類のテストモードのうち、1つのテストモードを起動させる第4のステップと、を備えたものである。
【0007】
請求項2の発明は、装置に電源を供給するための電源スイッチと、ユーザによって操作可能に配置され、押下されることで所定の機能を実行させる複数のボタンとを備えており、装置の状態及び設定条件を文字又は図形で表示可能な表示部を有していないプリンタ装置の、所定の複数種類のテストモードのいずれか1つを選択して起動させるテストモード起動方法であって、前記電源スイッチがオンとされるとき、前記複数のボタンのうち所定の第1のボタンが押下されているかどうか判断する第1のステップと、前記第1のステップで前記第1のボタンが押下されていると判断したときに、前記複数のボタンのうち第1のボタンとは別の第2のボタンが押下された回数をカウントする第2のステップと、前記第2のステップの処理中に、前記第1のボタンが押下されたときに該第2のステップによるカウント数を確定する第3のステップと、前記第3のステップで確定されたカウント数に基き、複数種類のテストモードのうち、1つのテストモードを起動させる第4のステップと、を備えたものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記プリンタ装置には前記第1及び第2のボタンの他に第3のボタンが備えられ、前記第2のステップにおいて、前記第2のボタンと第3のボタンとが押下された回数をそれぞれカウントし、前記第4のステップにおいて、前記第2のボタン及び第3のボタンについてのそれぞれのカウント数に基き、1つのテストモードを起動させるものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、電源スイッチがパワーボタンの押下中にオンとされたとき、機能ボタンが押下された回数をカウントし、再びパワーボタンが押下されると、その回数に対応するテストモードを起動させるので、選択可能なテストモードの数がプリンタ装置に設けられているボタンの数に制限されることがない。これにより、表示部を有していないプリンタ装置においても、多くのテストモードを簡単な操作で実行可能となり、プリンタ装置の使い勝手をより良くすることが可能となる。また、カウント数は0から255とされているので、カウント数の情報量は8ビットで足り、このようなテストモード起動方法を容易に実装することができる。
【0010】
請求項2の発明によれば、電源スイッチが第1のボタンの押下中にオンとされたとき、第2のボタンが押下された回数をカウントし、再び第1のボタンが押下されると、その回数に対応するテストモードを起動させるので、選択可能なテストモードの数がプリンタ装置に設けられているボタンの数に制限されることがない。これにより、上述と同様に、表示部を有していないプリンタ装置においても、多くのテストモードを簡単な操作で実行可能となり、プリンタ装置の使い勝手をより良くすることが可能となる。
【0011】
請求項3の発明によれば、第2のボタンと第3のボタンの各カウント数に基いて1つのテストモードを起動させるので、1つのボタンのカウント数を用いて選択するときよりも、ユーザがボタンを押下する回数が少なくなり、プリンタ装置の使い勝手をより良くすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態に係るテストモード起動方法が適用されるプリンタ装置について図面を参照して説明する。先ず、図1及び図2を参照してプリンタ装置の一例を説明する。このプリンタ装置1は、プリンタ装置1に電源を供給するための電源スイッチ2と、操作部3と、制御部4と、記録用紙等の記録媒体に画像等を記録するプリント動作を行うプリント部5と、制御部4と通信してデータを記憶する記憶部6と、LED等でからなりプリンタ装置1の動作状態等を点灯することで示すランプ7とを備えている。電源スイッチ2と操作部3は、それぞれユーザによって操作可能に配置されている。また、制御部4、プリント部5、及び記憶部6は、プリンタ装置1の内部に格納されている。ランプ7は、ユーザが確認可能な位置に外部に露出して設けられており、例えば、紙詰まり等が発生すると、制御部4により制御されて点灯する。ユーザは、ランプ7の点灯によって、現在のプリンタ装置1の状態を知ることができるようにされている。なお、このプリンタ装置1は、プリンタ装置1の状態及び設定条件を文字又は図形で表示可能な、例えばLCD(液晶ディスプレイ)のような表示部を有さないものである。
【0013】
操作部3は、押下されることで所定の機能を実行させるボタンとしてのパワーボタン(第1のボタン)3a及び機能ボタン(第2のボタン)3bを有している。操作部3のパワーボタン3aは、電源スイッチ2がオンであるときに押下されることで、プリンタ装置1の通常のプリント動作を行う通常モードを起動/終了させるものである。機能ボタン3bは、押下されることで、例えば、用紙を排出する方向に送るような用紙送り機能等を実行させるものであるが、これに限るものではない。なお、操作部3は、ユーザが操作しやすいようにプリンタ装置1の上面又は前面に設けられるが、これに限るものではない。
【0014】
制御部4は、種々の動作モードを起動し、プリント部5の動作等、プリンタ装置1の制御を行うものである。種々の動作モードとしては、通常モードとテストモードがある。通常モードは、上述したように、プリンタ装置1の通常のプリント動作を行う動作モードである。通常モードでは、制御部4は、例えば外部機器により入力されるデータ等のプリントデータを、プリント部5にプリント動作を行わせて記録用紙等に画像等として記録させる。テストモードは、プリンタ装置1の機能や状態等をテストするための動作モードである。このテストモードとしては、例えば、プリント部5の状態を確認するためにテストパターンをプリントするテストモードや、記憶部6に記憶されているデータをプリントアウトするテストモード、また、プリント動作の履歴をプリントアウトするテストモード等、種々の種類があるが、これらに限られるものではない。なお、これらそれぞれの複数種類のテストモードは、予め、後述するカウント数との対応関係が設定されているものである。
【0015】
なお、プリンタ装置1は、上述のようなプリント動作のみを行うものに限らず、例えばスキャナ機能等を備えるようなプリンタ複合機であってもよい。
【0016】
以下、このプリンタ装置1の通常モードが起動する動作の一例を説明する。プリンタ装置1は、電源スイッチ2がオンとなるとアイドル状態となり、制御部4が待機状態でプリント部5が停止状態となる。このとき、パワーボタン3aが押下されると、制御部4により通常モードが起動して、プリント部5がプリント動作を行うことが可能な状態となる。このとき、機能ボタン3bが押下されると、例えば、制御部4の制御によってプリント部5による用紙送り機能等が実行される。制御部4が通常モードでの制御中にパワーボタン3aが押下されると、通常モードが終了して、プリンタ装置1は再びアイドル状態へと戻る。つまり、ユーザは、通常の使用時に、電源スイッチ2がオンのアイドル状態でパワーボタン3aを押下することでプリンタ装置1を通常モードで動作させる。また、機能ボタン3bを押下することで、例えば用紙送りや印刷中止等の所定の機能を実行する。
【0017】
次に、このプリンタ装置1のテストモード起動方法を説明する。テストモード起動方法は、上述のようにプリンタ装置1に設定されている所定の複数種類のテストモードのうち、いずれか1つを選択して起動させるものである。このテストモード起動方法は制御部4で行われるものであり、第1乃至第4の4つのステップにより構成される。以下の説明において、上述のような複数種類のテストモードを、テストモード1、テストモード2、テストモード3、・・・として説明する。
【0018】
テストモード起動方法は、先ず、ユーザによって電源スイッチ2がオンにされるときに、パワーボタン(第1のボタン)3aが押下されているかどうか判断する第1のステップを行う(S1)。このとき、パワーボタン3aが押下されていると判断したときには、後述するような第2のステップを実行し、パワーボタン3aが押下されていないと判断したときは、上述のように、プリンタ装置1はアイドル状態とされる(S10)。
【0019】
上述の第1のステップでパワーボタン3aが押下されていると判断したときには、機能ボタン3bが押下された回数をカウントする第2のステップが行われる(S2)。カウント数は、例えば記憶部6に一時的に記憶される。ここで、本実施形態においては、この回数は0回から255回までの範囲でカウントされるが、これに限るものではない。
【0020】
第2のステップの処理中にパワーボタン3aが押下されたとき、該第2のステップによるカウント数を確定する第3のステップが行われる(S3)。ここで、本実施形態においては、第2のステップによるカウント数が1以上のときにパワーボタン3aが押下されると、そのカウント数を確定するように構成されているが、これに限るものではない。
【0021】
第3のステップでカウント数が確定されると、このカウント数に基いて、複数種類のテストモードのうち1つのモードを起動させる第4のステップが行われる。つまり、第4のステップでは、たとえば記憶部6に記憶されて確定されたカウント数を判断し、予めカウント数との対応関係がそれぞれ設定されている複数種類のテストモードの中から当該カウント数に対応したテストモードを選択して起動する。本実施形態において、第4のステップは、カウント数を昇順に判断して行われる。例えば、第3のステップで確定したカウント数が1であったとき、カウント数が1であると判断(S4)することで、カウント数1に対応して設定されているテストモード1を起動させる(S11)。同様に、カウント数が2であると判断(S5)したときには、このカウント数と対応するテストモード2を起動させる(S12)。以下、同様にして、本実施形態においては、確定されたカウント数に応じてテストモード1からテストモード255までの255種類のテストモードが起動可能とされる。なお、複数種類のテストモードの数は、カウントされる回数と同じ数でなくてもよく、カウント数より少ない数でもよい。また、このとき、例えばカウント数が1又は11のときにテストモード1が起動されるなど、1つのテストモードを複数種類のカウント数に対応させて設定するなどとしてもよい。
【0022】
ユーザは、以下の手順で、上述のテストモード起動方法によりテストモードを選択して起動させることができる。先ず、電源スイッチ2がオフである状態で、パワーボタン3aを押下しながら電源スイッチをオンとする(第1のステップの処理に対応)。つまり、ユーザは、パワーボタン3aを押下しながら電源スイッチ2をオンすることで、プリンタ装置1を、通常のアイドル状態ではなく、テストモードを選択して起動するための状態とする。次に、起動させるテストモードに対応するカウント数と同じ所定回数だけ、機能ボタン3bを繰り返し押下する(第2のステップの処理に対応)。機能ボタン3bを所定回数押下したら、パワーボタン3aを押下する(第3のステップの処理に対応)。パワーボタン3aを押下すると、上述の第4のステップが行われ、確定されたカウント数に対応するテストモードが起動する。すなわち、ユーザは、機能ボタン3bを所定回数押下することでテストモードを選択し、その後、パワーボタン3aを押下することで、選択したテストモードを実行させる。
【0023】
上述のように、電源スイッチ2がパワーボタン3aの押下中にオンとされたとき、機能ボタン3bが押下された回数をカウントし、再びパワーボタン3aが押下されると、機能ボタン3bの押下回数に対応するテストモードを起動させるので、選択可能なテストモードの数がプリンタ装置1に設けられているボタンの数に制限されることがない。これにより、表示部を有していないプリンタ装置1においても、多くのテストモードを簡単な操作で実行可能となり、プリンタ装置1の使い勝手をより良くすることが可能となる。また、本実施形態において、カウント数は0から255とされており、カウント数の情報量は8ビットで足りるので、このようなテストモード起動方法は容易に実装可能なものである。
【0024】
ここで、プリンタ装置1が、上述のパワーボタン3a及び機能ボタン3b、つまり、第1のボタン3a及び第2のボタン3bの他に第3のボタン(図示なし)を有しているとき、これら3つのボタンを使用して複数種類のテストモードのうち1つのテストモードを選択して起動させてもよい。このようなテストモード起動方法は、上述の実施形態の第2のステップにおいて、第2のボタン3bと第3のボタンとが押下された回数をそれぞれカウントする。そして、第4のステップにおいて、第2のボタン3b及び第3のボタンについてのそれぞれのカウント数に基いて、複数のテストモードの中から、カウント数に対応する1つのテストモードを起動させる。このように、カウント数が第2のボタン3b及び第3のボタンの2種類であるので、1つのボタンのカウント数を用いるときよりも、テストモードを選択するためにユーザがボタンを押下する回数が少なくなり、プリンタ装置1の使い勝手をより良くすることが可能となる。
【0025】
また、このとき、複数種類のテストモードをそのテスト対象別に2区分に分類し、それぞれの区分のテストモードが、上述の第2のボタン3b及び第3のボタンのカウント数にそれぞれ対応するように設定してもよい。例えば、プリンタ装置1がスキャナ機能を有するプリンタ複合機である場合に、複数種類のテストモードをプリンタ機能に関する複数のテストモードとスキャナ機能に関する複数のテストモードとの2区分に分類し、それぞれ第2のボタン3bのカウント数、第3のボタンのカウント数に対応付けて予め設定しておく。このように構成することで、テストモード起動方法を、ユーザがより直感的に操作して適切なテストモードを選択しやすいものとすることが可能となり、プリンタ装置1の使い勝手がより向上する。
【0026】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、第1のステップにおいて、電源スイッチ2をオンにするときに押下中かどうか判断する第1のボタンはパワーボタン3aに限らず、他のボタンでもよい。ユーザは、そのボタンを押下しながら電源スイッチ2をオンとすることで、同様に、テストモードを選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態に係るテストモード起動方法が適用されるプリンタ装置の斜視図。
【図2】同上プリンタ装置のブロック構成図。
【図3】同上テストモード起動方法の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0028】
1 プリンタ装置
2 電源スイッチ
3a パワーボタン(第1のボタン)
3b 機能ボタン(第2のボタン)
S1 第1のステップ
S2 第2のステップ
S3 第3のステップ
S4,S5,S6,S7 第4のステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置に電源を供給するための電源スイッチと、ユーザによって操作可能に配置され、前記電源スイッチがオンであるときに押下されることで通常のプリント動作を行う通常モードを起動/終了させるパワーボタンと、ユーザによって操作可能に配置され、押下されることで所定の機能を実行させる機能ボタンとを備えており、装置の状態及び設定条件を文字又は図形で表示可能な表示部を有していないプリンタ装置の、所定の複数種類のテストモードのいずれか1つを選択して起動させるテストモード起動方法であって、
前記電源スイッチがオンとされるとき、前記パワーボタンが押下されているかどうか判断する第1のステップと、
前記第1のステップでパワーボタンが押下されていると判断したときに、前記機能ボタンが押下された回数を0回から255回までの範囲でカウントする第2のステップと、
前記第2のステップによるカウント数が1以上となり、前記パワーボタンが押下されたとき、前記カウント数を確定する第3のステップと、
前記第3のステップで確定されたカウント数に基き、複数種類のテストモードのうち、1つのテストモードを起動させる第4のステップと、を備えたことを特徴とするプリンタ装置のテストモード起動方法。
【請求項2】
装置に電源を供給するための電源スイッチと、ユーザによって操作可能に配置され、押下されることで所定の機能を実行させる複数のボタンとを備えており、装置の状態及び設定条件を文字又は図形で表示可能な表示部を有していないプリンタ装置の、所定の複数種類のテストモードのいずれか1つを選択して起動させるテストモード起動方法であって、
前記電源スイッチがオンとされるとき、前記複数のボタンのうち所定の第1のボタンが押下されているかどうか判断する第1のステップと、
前記第1のステップで前記第1のボタンが押下されていると判断したときに、前記複数のボタンのうち第1のボタンとは別の第2のボタンが押下された回数をカウントする第2のステップと、
前記第2のステップの処理中に、前記第1のボタンが押下されたときに該第2のステップによるカウント数を確定する第3のステップと、
前記第3のステップで確定されたカウント数に基き、複数種類のテストモードのうち、1つのテストモードを起動させる第4のステップと、を備えたことを特徴とするプリンタ装置のテストモード起動方法。
【請求項3】
前記プリンタ装置には前記第1及び第2のボタンの他に第3のボタンが備えられ、
前記第2のステップにおいて、前記第2のボタンと第3のボタンとが押下された回数をそれぞれカウントし、
前記第4のステップにおいて、前記第2のボタン及び第3のボタンについてのそれぞれのカウント数に基き、1つのテストモードを起動させることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ装置のテストモード起動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−326853(P2006−326853A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−149292(P2005−149292)
【出願日】平成17年5月23日(2005.5.23)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【出願人】(591194034)レックスマーク・インターナショナル・インコーポレーテツド (142)
【氏名又は名称原語表記】LEXMARK INTERNATIONAL,INC
【Fターム(参考)】