説明

プリンタ

【課題】評価基準の内容を効率良く把握でき、円滑で利便性の高い目視評価が行える品質管理機能を有したプリンタを提供する。
【解決手段】目視評価の実施内容の情報が表示される評価内容説明情報欄30と、目視評価の評価結果情報を付与するための情報入力欄32と、を含む品質管理用パターン24が、目視評価用パターン22と共に同一の記録媒体Fに出力される。作業者は、評価内容説明情報欄30に記載された実施内容に従って目視評価用パターン22を評価し、評価結果を情報入力欄32に記入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に所定のテストパターンを記録して出力し、該テストパターンの出力画像に基づいて記録画像の品質評価を行う機能を有するプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、医療分野においては、X線等を利用した種々の診断用画像取得装置が用いられており、X線撮影装置や、CR(コンピューテッド・ラジオグラフィー)装置、CT(コンピュータ断層撮影)装置、MRI(磁気共鳴イメージング)装置等が実用に供されるに至っている。
【0003】
これらの装置により取得された医用画像情報は、プリンタによりフィルム等の記録媒体上に顕像化されて医療診断に利用される。このような画像による医療診断は、通常、モノクロ(黒白)画像を用い、画像の濃度差によって微細な構造を見ることで行われる。そのために、プリンタの鮮鋭度、コントラスト、歪み等の諸条件を十分良好なレベルに維持しておくことが重要となる。
【0004】
そのため、従来のX線透過画像等の医用画像を出力するための医療用プリンタにおいては、一定の画質を確保するために、特定のテストパターンを出力し、画質の不変性を確認する作業が種々提案されている(特許文献1参照)。その確認作業の中にはプリンタ自体が自動測定する項目もあるが、使用者が目視により評価を行う項目も残されていた。例えば、低濃度部を見分けること(contrast visibility)や、記録画素数(resolution)等が挙げられる。
【特許文献1】特開2004−122443
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の目視評価項目に対しては、図6に示すように、マニュアル1を手許に用意して評価作業内容等を読み、理解する必要がある。そのため、ユーザやサービスマン等の作業者は、マニュアル1を手許に置きながら、必要とされる評価項目2を特定し、それらの各評価項目2についてテストパターンの出力結果に対して判定基準3に基づいて目視評価を行い、評価結果をマニュアル1(例えば、判定欄4)に記入する作業を行っていた。
【0006】
このような目視評価の作業においては、メンテナンスを実施する度にマニュアル1を用意して、マニュアル1に記載された内容を逐一読みながら評価を行うことになり、必ずしも利便性の高いものではなく、評価作業が煩わしいものとなっていた。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、評価基準の内容を効率良く把握でき、円滑で利便性の高い目視評価が行える品質管理機能を有したプリンタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 記録媒体に所定のテストパターンを記録して出力し、該テストパターンの出力画像に基づいて記録画像の品質評価を行う機能を有するプリンタであって、前記テストパターンが目視評価用のパターンを含み、同一の前記記録媒体に、前記目視評価の実施内容の情報が表示される評価内容説明情報欄と、前記目視評価の評価結果情報を付与するための情報入力欄と、を含む品質管理用パターンを、前記目視評価用のパターンと共に出力することを特徴とするプリンタ。
【0009】
上記構成のプリンタによれば、目視評価の実施内容の情報が表示される評価内容説明情報欄と、目視評価の評価結果情報を付与するための情報入力欄と、を含む品質管理用パターンが、目視評価用のパターンと共に同一の記録媒体に出力されるので、目視評価作業において、メンテナンスを実施する度にマニュアルを用意し、マニュアルに記載された評価内容を逐一読みながら評価を行う必要がなくなり、目視評価作業を容易に行うことができ、利便性が大幅に向上する。また、評価結果を情報入力欄に記入することができるので、その都度、マニュアルを開いて記載する煩わしさをなくすことができ、且つ評価結果を目視評価用のパターンが出力された記録媒体と一体として保管することができる。
【0010】
(2)前記目視評価用のパターンが、コントラスト、濃度、鮮鋭度の少なくともいずれかの画質に関係する個別パターンを含むことを特徴とする上記(1)記載のプリンタ。
【0011】
上記構成のプリンタによれば、目視評価用のパターンが、コントラスト、濃度、鮮鋭度の少なくともいずれかの画質に関係する個別パターンを含むので、記録媒体に記録される出力画像の画質を、必要なレベルに維持管理することができ、画像診断精度を高度に維持することができる。
【0012】
(3)前記品質管理用パターンの評価内容説明情報欄が、前記テストパターンを縮小表示したパターンと、前記個別パターンに対応して記された実施内容の情報と、を含んで構成されることを特徴とする上記(2)記載のプリンタ。
【0013】
上記構成のプリンタによれば、評価内容説明情報欄が、テストパターンを縮小表示したパターンと、個別パターンに対応して記された実施内容の情報と、を含んで構成されるので、個別パターンに対する実施内容が分かり易く、評価内容説明情報欄を見るだけで容易に理解することができる。これにより、誤評価を防止することができる。
【0014】
(4)前記情報入力欄は、前記各パターンの出力後に前記記録媒体の一部を切り欠くことで評価結果を表示することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1項記載のプリンタ。
【0015】
上記構成のプリンタによれば、情報入力欄は、各パターンの出力後に記録媒体の一部を切り欠くことで評価結果を表示するので、その後における評価結果の改竄が不可能となって、信頼性の高いデータとして保存することができる。
【0016】
(5)前記テストパターンを、プリンタの使用期間、プリンタの出力枚数の少なくともいずれかの項目に対し、予め定めた所定値に達したタイミングで出力するタイミング制御手段を備えたことを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1項記載のプリンタ。
【0017】
上記構成のプリンタによれば、プリンタの使用期間、出力枚数等が、予め定めた所定値に達したタイミングでテストパターンを出力するタイミング制御手段を備えたので、評価が必要とされるタイミングで必要な評価項目を含むテストパターンを出力することができる。これにより、評価作業の忘れを防止して定期的に確実に評価することができる。
【0018】
(6)前記プリンタは、透過モノクロフィルムを出力する医療用のプリンタであることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1項記載のプリンタ。
【0019】
上記構成のプリンタによれば、評価基準の内容を効率良く把握でき、円滑で利便性の高い目視評価が行える透過モノクロフィルムを出力する医療用のプリンタが得られる。
【発明の効果】
【0020】
本発明のプリンタによれば、評価基準の内容を効率良く把握でき、円滑で利便性の高い目視評価が行える品質管理機能を有したプリンタを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明に係るプリンタの好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る、出力した画像の品質管理機能を有するプリンタの一実施形態の概略構成を示すブロック図、図2は目視評価用パターンと品質管理用パターンが同時に表示されたテストパターン図、図3はプリンタの制御手順を示すフローチャートである。
【0022】
図1に示すように、本実施形態のプリンタ100は、例えば半切サイズ等の所定サイズの光透過性の感熱記録フィルム(記録媒体と称する)Fに感熱画像記録を行うものであり、自動測定用または目視評価用のテストパターンを出力する画像出力部14、出力画像の画質を自動測定する画質測定部16、目視評価結果等を入力するための入力部18、及びこれらプリンタ100を構成する各部の働きを制御する制御部20を備える。制御部20は、タイミング制御手段40を備えており、プリンタ100の使用期間や、画像出力枚数が予め定められた所定値に達したタイミングでテストパターン12を出力するように制御する。
【0023】
なお、本実施形態のプリンタ100としては、透過モノクロフィルムを出力する医療用プリンタとしているが、特に限定はされない。
記録媒体の具体例としては、熱現像感光材料又は感光感熱記録材料を使用することができる。熱現像感光材料は、光ビーム(例えば、レーザビーム)によって画像を記録(露光)し、その後、熱現像して発色させる記録材料である。また、感光感熱記録材料は、光ビームによって画像を記録し、その後、熱現像して発色させるか、あるいは、レーザビームやサーマルヘッドのヒートモード(熱)によって画像を記録すると同時に発色させ、その後、光照射で定着させる記録材料である。
【0024】
自動測定用テストパターンの自動測定される画質としては、例えば、濃度、シェーディング等があり、これらの画質について画質測定部16で自動測定される。例えば、テストパターンが濃度測定用パターンの場合には、高濃度、中濃度、低濃度の3点の濃度を測定するようなパターンが用いられる。
【0025】
図2に示すように、目視評価用テストパターン12は、目視評価用パターン22と品質管理用パターン24とが同一記録媒体F上に並べて出力される。目視評価用パターン22は、例えば、コントラスト、解像度、グレースケール、および画像のひずみ等を検査するための複数のパターン28からなり、コントラスト、濃度、鮮鋭度の少なくともいずれかの画質に関係する個別パターン28を含んで構成される。
【0026】
また、目視評価用パターン22としては、目視評価用の規定のパターンあるいは胸部や膝部等のX線写真等の実技臨床画像等を用いることができる。例えばSMPTEパターンは、画像のひずみ、空間解像度、コントラスト等を検査するためのものである。また、実技臨床画像は、擬輪郭が出ていないか、また、診断画像として問題ないか等を検査するために用いられる。
【0027】
品質管理用パターン24は、これらの各評価項目(図2に示す実施形態においては、コントラスト、解像度、グレースケール、および画像のひずみ)に対する目視評価の実施内容の情報が表示される評価内容説明情報欄30、および目視評価の評価結果情報を付与するための情報入力欄32を有する。
【0028】
目視評価用テストパターン12は、タイミング制御手段40により、プリンタ100の使用期間や、プリンタ100の出力枚数等が、評価項目ごとに予め定められた所定値に達したタイミングで出力される。
【0029】
入力部18は、人間が目視評価用パターン22に対して行った目視評価の結果を手動で入力するためのものであり、例えば、キーボード等が用いられる。なお、内蔵された濃度計等の画質測定部16を使用せず、プリンタ100外部の測定手段で測定する場合においては、自動測定用テストパターンをプリンタ100外部の測定手段で測定した測定値を、この入力部18から入力する。あるいは、これら外部の測定手段とプリンタ100とを接続して直接データを入力できるようにしてもよい。
【0030】
次に、プリンタ100がメンテナンス用のテストパターン(自動測定用テストパターンおよび目視評価用テストパターン)を出力する手順について、図3に基づいて説明する。
まず、プリンタ100の電源をONにすると、ステップ1(以降は、S1と略記する)でメンテナンススケジュールの確認が行われる。
【0031】
具体的には、S2でプリンタ100の使用期間や、プリンタ100の出力枚数等が、評価項目ごとに予め決められた所定値に達しているか否かが判別され、いずれの項目もまだ所定値に達していないと判断されると、テストパターンの出力は行われず、S8で通常の記録処理が行われる。所定値に達していると、S3で画像出力部14からメンテナンス用のテストパターン(自動測定用テストパターンおよび目視評価用テストパターン12)が出力される。
【0032】
自動測定用テストパターン(図示せず)は、S4で画質測定部16により自動的に画質測定されて評価される。例えば、この画質測定が濃度に関するものである場合には、自動測定用テストパターンは、高濃度、中濃度、低濃度の3つの濃度パターンからなる濃度測定用パターンであり、画質測定部16としての内蔵濃度計によって測定される。画質測定部16(例えば濃度計)によって測定されたデータは、例えば、濃度測定用パターンとしてメモリに予め保存されていたデータの正しい値と、出力された濃度測定用パターンを測定して得られた測定値とを比較することによって評価される。
【0033】
次いで、S5で目視評価用テストパターン12がチェックされる。目視評価用テストパターン12は、コントラスト、濃度、鮮鋭度の少なくともいずれかの画質に関係する個別パターン28を含む目視評価用パターン22と、評価内容説明情報欄30および情報入力欄32とからなる品質管理用パターン24とが、並べて表示されている(図2参照)。
【0034】
ここで、評価される目視評価項目および実施内容の情報は、品質管理用パターン24の評価内容説明情報欄30に詳細に表示されている。従って、作業者は、マニュアル等を準備する必要はなく、目視評価用テストパターン12だけを見て効率的にチェックすることができる。
【0035】
図2に示すように、例えば、目視評価項目がコントラスト、解像度、グレースケール、および画像のひずみである場合、品質管理用パターン24の評価内容説明情報欄30には、これらの評価内容に関する情報が詳細に記載されている。
【0036】
例えば、コントラストの評価基準として、「目視評価用パターン22の複数段階のパッチの濃度差が明瞭に判別できること。」、「5%パッチ、95%パッチの識別が視認できること。」、「また、解像度の評価基準として、ナイキスト周波数での水平と垂直のラインペアパターンは、すべての位置および方向で識別可能なこと。」等が記載されている。
【0037】
また、グレースケールの評価基準として、「滑らかな単調連続表示であること。」、画像のひずみの評価基準として、「パターンは大きな幾何学的歪みがなく、全体が表示されること。また、パターンはアスペクト比が適切に表示され、各グリッドが正方形を示すこと。各ラインは曲がったり波打ったりせず真っ直ぐに表示され、適切な線形性を示すこと。小さな「たる型歪み」や「糸巻き歪み」は正常だが、過度であってはならない。」等が記載されている。
【0038】
作業者は、品質管理用パターン24(評価内容説明情報欄30)に記載されている上記基準に従って目視評価用パターン22をチェックする。そして、S6で、目視評価結果を品質管理用パターン24の情報入力欄32に記入する。目視評価結果が記入された記録媒体Fは、S7で保管庫等に保管され、以後、通常の記録処理を行う(S8)。
【0039】
なお、目視評価結果は、品質管理用パターン24の情報入力欄32に記入すると共に、キーボード等の入力部18から制御部20に入力してテストパターンと共に電子データとして記録するようにしてもよい。これにより、画質検査結果等は品質管理データとして保存される。
【0040】
プリンタ100は、画像品質を良好な状態に維持するため、定期的に画像品質がチェックされる。該定期チェックは、評価項目ごとにチェック期間が決められており、プリンタ100の使用期間や、プリンタ100の画像出力枚数等が、評価項目ごとに予め決められた所定値に達したとき、テストパターンがタイミング制御手段40によるタイミング信号に基づき自動的に出力される。
【0041】
評価のタイミングは、1回/1日、1回/月、1回/3ヶ月、1回/1年等、評価項目ごとに夫々異なる。従って、1回/月チェックするテストパターンが今日に出力され、1回/3ヶ月チェックするテストパターンが明日に出力される等、テストパターンがバラバラの時期に出力される可能性は高く、その場合、評価作業をその都度行わなくてはならず、評価作業が煩雑となる虞がある。
【0042】
このような煩雑さを回避するため、例えば、テストパターンを出力する曜日を一定の曜日(例えば、月曜日)に決めておき、評価タイミングが異なる複数項目のテストパターンを纏めて評価できるようにすることが望ましい。例えば、テストパターンの出力日を月曜日とする場合、1回/月のテストパターン出力を1回/4週に、1回/3ヶ月のテストパターン出力を1回/12週に、1回/1年のテストパターン出力を1回/52週に変更することで、複数の評価項目を同じ日に纏めて評価することができ、都合がよい。
【0043】
この際、設定する評価期間が、正規の評価期間より短期間となるように設定されていれば、評価の信頼性がより向上するので望ましい。このように、テストパターンを纏めて出力し、同じ日に評価するようにすれば、評価に要する工数を削減できると共に、運用が容易となって評価忘れを防止することができる。
【0044】
なお、プリンタ100の出力枚数により評価タイミングが決められる評価項目については、プリンタ100の使用頻度によって評価日が変動し、推定することが困難なので、評価タイミングを変更することなく出力枚数によって評価することが望ましい。
【0045】
次に、目視評価用テストパターンの他の表示例について、図4を参照して説明する。図4は目視評価用パターンと品質管理用パターンが同時に表示される他のテストパターン図である。なお、本実施形態の目視評価用テストパターンは、品質管理用パターンの表示方法が図2において既に説明した品質管理用パターン24と異なる以外は同様であるので、同一部分には同一符号または相当符号を付して説明を省略または簡素化する。
【0046】
図4に示すように、目視評価用テストパターン12は、目視評価用パターン22と品質管理用パターン34が同時に表示される。品質管理用パターン34は、目視評価用パターン22が縮尺された縮小パターン36が中央に表示されており、その周囲に評価内容説明情報欄30および情報入力欄32が配置されている。目視評価用パターン22の各パターン28に相当する縮小パターン36の各部と、評価内容説明情報欄30および情報入力欄32とは、引出線38により関連付けられて表示されている。
【0047】
これにより、各評価内容説明情報欄30に記載されている評価は、どのパターン28を用いて評価すればよいかを直感的に理解することができ、評価作業を確実且つ容易に行うことができる。また、評価結果(OK、NG)は、引出線38によりパターン28と関連付けられている情報入力欄32に記入することで誤記が防止される。
【0048】
図5は情報入力欄の変形例を示す記録媒体の要部平面図である。なお、情報入力欄以外は図2または図4で既に説明した目視評価用パターンと同様であるので、図示を省略する。
【0049】
図5に示すように、変形例の情報入力欄42は、評価項目(図においてはA,B,Cと示す)毎に設けられており、夫々評価結果に従ってOKまたはNGの部分がパンチングされる。即ち、記録媒体Fの一部44が切り欠かれて評価結果のOKまたはNGが表示される。このように、記録媒体Fの一部44が切り欠かれて評価結果が表示されるので、評価結果の改ざんは不可能となり、保存されたデータの信頼性が高められる。
【0050】
以上説明したように、本発明のプリンタ100によれば、評価基準の内容を効率良く把握でき、円滑で利便性の高い目視評価が行える。
以上、本発明のプリンタについて詳細に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係る、出力した画像の品質管理機能を有するプリンタの一実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】目視評価用パターンと品質管理用パターンが同時に表示されたテストパターン図である。
【図3】プリンタの制御手順を示すフローチャートである。
【図4】目視評価用パターンと品質管理用パターンが同時に表示される他のテストパターン図である。
【図5】一部を切欠いて評価結果を表示する記録媒体の要部平面図である。
【図6】従来のマニュアルを示す図である。
【符号の説明】
【0052】
12 目視評価用テストパターン
22 目視評価用パターン
24 品質管理用パターン
28 パターン
30 評価内容説明情報欄
32 情報入力欄
34 品質管理用パターン
36 縮小パターン(テストパターンを縮小表示したパターン)
40 タイミング制御手段
42 情報入力欄
44 記録媒体の一部
100 プリンタ(医療用プリンタ)
F 記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に所定のテストパターンを記録して出力し、該テストパターンの出力画像に基づいて記録画像の品質評価を行う機能を有するプリンタであって、
前記テストパターンが目視評価用のパターンを含み、
同一の前記記録媒体に、前記目視評価の実施内容の情報が表示される評価内容説明情報欄と、前記目視評価の評価結果情報を付与するための情報入力欄と、を含む品質管理用パターンを、前記目視評価用のパターンと共に出力することを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
前記目視評価用のパターンが、コントラスト、濃度、鮮鋭度の少なくともいずれかの画質に関係する個別パターンを含むことを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
【請求項3】
前記品質管理用パターンの評価内容説明情報欄が、前記テストパターンを縮小表示したパターンと、前記個別パターンに対応して記された実施内容の情報と、を含んで構成されることを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
【請求項4】
前記情報入力欄は、前記各パターンの出力後に前記記録媒体の一部を切り欠くことで評価結果を表示することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のプリンタ。
【請求項5】
前記テストパターンを、プリンタの使用期間、プリンタの出力枚数の少なくともいずれかの項目に対し、予め定めた所定値に達したタイミングで出力するタイミング制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のプリンタ。
【請求項6】
前記プリンタは、透過モノクロフィルムを出力する医療用のプリンタであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−245581(P2007−245581A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−73172(P2006−73172)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】