プレイリスト表示装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体
【課題】キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索する場合に、各キーワードを当該キーワードに付随する情報に基づき視覚的にプレイリスト中に表示することで、ユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】プレイリスト表示装置は、入力受付手段と、コンテンツ検索手段と、プレイリスト表示手段と、を備える。入力受付手段は、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける。コンテンツ検索手段は、入力されたキーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索する。プレイリスト表示手段は、検索したキーワードごとのアイコンに基づき、再生候補のコンテンツのプレイリストを表示する。また、プレイリスト表示手段は、キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。
【解決手段】プレイリスト表示装置は、入力受付手段と、コンテンツ検索手段と、プレイリスト表示手段と、を備える。入力受付手段は、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける。コンテンツ検索手段は、入力されたキーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索する。プレイリスト表示手段は、検索したキーワードごとのアイコンに基づき、再生候補のコンテンツのプレイリストを表示する。また、プレイリスト表示手段は、キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレイリストの表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、再生候補のコンテンツのプレイリストを生成し、画面上に表示する技術が存在する。例えば、特許文献1には、プレイリストに新コンテンツを追加する際、プレイリストの登録済みコンテンツに付属するメタデータと、新コンテンツに付属するメタデータとを比較して類似度を判定し、当該類似度に基づき登録済みコンテンツを表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−032341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索する場合、プレイリストの表示方法として、各再生候補のコンテンツごとにプレイリストを表示する方法が考えられる。しかし、この場合、キーワードごとに付随する情報は、プレイリスト中にユーザに提示されない。特に、ユーザがキーワードを次々にコンテンツ再生機器に入力した場合、ユーザは、上述の方法では、キーワードに付随する情報をキーワードごとに比較することができない。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索する場合に、各キーワードを当該キーワードに付随する情報に基づき視覚的にプレイリスト中に表示することで、ユーザの利便性を向上させることが可能なプレイリスト表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段と、を備え、前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とする。
【0007】
請求項8に記載の発明は、プレイリスト表示装置により実行される制御方法であって、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付工程と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索工程と、前記コンテンツ検索工程が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示工程と、を備え、前記プレイリスト表示工程は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とする。
【0008】
請求項9に記載の発明は、プレイリスト表示装置に搭載され実行されるプログラムであって、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段、として前記プレイリスト表示装置を機能させ、前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】コンテンツ再生システムの概略構成の一例である。
【図2】プレイリスト表示装置の概略構成の一例である。
【図3】キーワード入力端末の概略構成及び表示画面の一例である。
【図4】コンテンツ付随情報をリスト表示した図の一例である。
【図5】キーワード間の融合の処理概要を示す図の一例である。
【図6】再生順序の決定方法の概要を示す図の一例である。
【図7】キーワードアイコンの表示態様の一例を示す図である。
【図8】キーワードアイコンの表示位置の一例を示す図である。
【図9】処理手順を示すフローチャートの一例である。
【図10】プレイリスト表示装置をナビゲーション装置に適用した例である。
【図11】ナビゲーション装置が出力するプレイリストの表示例を示す。
【図12】ナビゲーション装置が出力するプレイリストの表示例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の1つの観点では、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段と、を備え、前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。
【0011】
上記のプレイリスト表示装置は、入力受付手段と、コンテンツ検索手段と、プレイリスト表示手段と、を備える。ここで、「プレイリスト」とは、再生候補のコンテンツに関する情報等を視覚的に表したものを指す。入力受付手段は、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける。「外部入力」とは、プレイリスト表示装置と接続する他の装置から送信された情報の入力及びプレイリスト表示装置になされた操作による入力を含む。コンテンツ検索手段は、入力されたキーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索する。ここで、コンテンツ検索手段は、プレイリスト表示装置が保持するコンテンツに限らず、プレイリスト表示装置と電気的に接続する他の装置が保持するコンテンツを対象に検索してもよい。プレイリスト表示手段は、検索したキーワードごとのアイコンに基づき、再生候補のコンテンツのプレイリストを表示する。また、プレイリスト表示手段は、キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。「キーワード付随情報」とは、キーワード自身に付随する情報であってもよく、当該キーワードにより検索されたコンテンツに付随する情報であってもよい。前者の情報は、例えばキーワードをインターネット上の検索エンジンにより検索した場合のヒット数が該当し、後者の情報は、キーワードに基づき検索されたコンテンツのユーザによる視聴履歴数が該当する。このように、プレイリスト表示装置は、キーワードごとのアイコンの表示態様及び/又は表示位置をキーワード付随情報に基づき決定することで、キーワードごとに多くの情報を視覚的にユーザへ提示することができる。従って、プレイリスト表示装置は、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0012】
上記のプレイリスト表示装置の一態様では、所定の2以上のキーワードを関連付けると共に、当該キーワードのうち代表キーワードを定める代表キーワード決定手段と、をさらに備え、前記コンテンツ検索手段は、前記所定の2以上のキーワードに基づき前記再生候補のコンテンツを検索し、前記プレイリスト表示手段は、前記所定の2以上のキーワードに基づき検索した前記再生候補のコンテンツを、前記代表キーワードのアイコンにより前記プレイリスト中に表示する。この態様では、プレイリスト表示装置は、代表キーワード決定手段をさらに備える。代表キーワード決定手段は、所定の2以上のキーワードを関連付けると共に、当該キーワードのうち代表キーワードを定める。「所定の2以上のキーワード」とは、ユーザの操作により指定されたキーワードであってもよく、所定の規則に基づき所定のタイミングでプレイリスト表示装置が組み合わせたキーワードであってもよい。プレイリスト表示手段は、所定の2以上のキーワードに基づき検索した再生候補のコンテンツを、代表キーワードのアイコンによりプレイリスト中に表示する。このように、プレイリスト表示装置は、所定の2以上のキーワードを適宜組み合わせて表示することにより、ユーザの操作性をより向上させることができる。
【0013】
上記のプレイリスト表示装置の他の一態様では、前記キーワードには優先度が設定され、前記代表キーワード決定手段は、前記所定の2以上のキーワードのうち、前記優先度が最も高いキーワードを前記代表キーワードとして定め、前記コンテンツ検索手段は、さらに前記所定の2以上のキーワードの各優先度に基づき、前記再生候補となるコンテンツを検索する。ここで、優先度は、ユーザにより明示的に指定されてもよく、プレイリスト表示装置によりキーワードの受付順序等に基づき自動的に設定されてもよい。このようにすることで、プレイリスト表示装置は、キーワードごとの優先度に基づき、代表キーワード及び再生候補となるコンテンツを適切に定めることができる。
【0014】
上記のプレイリスト表示装置の他の一態様では、前記入力受付手段は、前記キーワードと共に当該キーワードの優先度の入力を受け付ける。このようにすることで、プレイリスト表示装置は、ユーザの意図を的確に代表キーワードの選定及び再生候補のコンテンツの選定に反映させることができ、ユーザの意図に適ったプレイリストの表示をすることができる。
【0015】
上記のプレイリスト表示装置の他の一態様では、前記プレイリスト表示手段は、2次元座標上に前記アイコンを表示し、前記2次元座標の1の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに基づき決定された前記再生候補のコンテンツの再生のタイミングを示し、他方の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに付随する任意の1の前記キーワード付随情報の度合を示す。このようにすることで、プレイリスト表示装置は、各キーワードのアイコンの表示位置により、各キーワードに対応する再生候補のコンテンツの再生タイミング及びキーワード付随情報を、ユーザに視認させることができる。
【0016】
上記のプレイリスト表示装置の他の一態様では、前記プレイリスト表示手段は、3次元座標上に前記アイコンを表示し、前記3次元座標の1の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに基づき決定された前記再生候補のコンテンツの再生のタイミングを示し、他の軸は、それぞれ、前記アイコンに対応する前記キーワードに付随する任意の1の前記キーワード付随情報の度合を示す。このようにすることで、プレイリスト表示装置は、各キーワードのアイコンの表示位置により、各キーワードに対応する再生候補のコンテンツの再生タイミング及び複数のキーワード付随情報を、ユーザに視認させることができる。
【0017】
上記のプレイリスト表示装置の他の一態様では、前記プレイリスト表示手段は、それぞれ異なる種類の前記キーワード付随情報の度合に基づき、前記アイコンの色、形、大きさをそれぞれ決定する。このようにすることで、プレイリスト表示装置は、複数の種類のキーワード付随情報を、キーワードのアイコンの表示態様に反映させて、ユーザにその情報を視認させることができる。
【0018】
本発明の他の観点では、プレイリスト表示装置により実行される制御方法であって、プレイリスト表示装置により実行される制御方法であって、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付工程と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索工程と、前記コンテンツ検索工程が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示工程と、を備え、前記プレイリスト表示工程は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。プレイリスト表示装置は、この制御方法を実行することで、キーワードごとのアイコンの表示態様及び/又は表示位置をキーワード付随情報に基づき決定し、キーワードごとに多くの情報を視覚的にユーザへ提示することができる。従って、プレイリスト表示装置は、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0019】
本発明のさらに別の観点では、プレイリスト表示装置に搭載され実行されるプログラムであって、プレイリスト表示装置に搭載され実行されるプログラムであって、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段、として前記プレイリスト表示装置を機能させ、前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。プレイリスト表示装置は、このプログラムを搭載し実行することで、キーワードごとのアイコンの表示態様及び/又は表示位置をキーワード付随情報に基づき決定し、キーワードごとに多くの情報を視覚的にユーザへ提示することができる。従って、プレイリスト表示装置は、ユーザの操作性を向上させることができる。好適には、上記プログラムは、記憶媒体に記憶される。
【実施例】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。以後で、「コンテンツ」は、映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームを含む。また、コンテンツは、その他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの又はこれらに係る情報を、電子計算機を介して提供するためのプログラムも含む。また、以後では、データベースを、適宜「DB」と表記する。また、「プレイリスト」とは、再生候補のコンテンツに関する情報等を視覚的に表したものを指し、必ずしもコンテンツの再生順序をリスト上に表したものに限らない。
【0021】
[概略構成]
図1は、本発明に係るコンテンツ再生システムの概略構成の一例である。コンテンツ再生システム100は、プレイリスト表示装置1と、インターネットなどの通信網2と、キーワード入力端末3と、コンテンツ付随情報サーバ4と、ホームサーバ5と、コンテンツサーバ6と、を備える。
【0022】
プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3と通信を行うと共に、通信網2を介してコンテンツ付随情報サーバ4、ホームサーバ5、及びコンテンツサーバ6と通信を行う。プレイリスト表示装置1は、音楽や動画などのコンテンツと、そのコンテンツに付随する属性情報(以後、単に「コンテンツ付随情報」と呼ぶ。)とを相互に関連付けて記憶したコンテンツDB7を備える。そして、プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3から供給されるキーワードに基づき、プレイリスト表示装置1、ホームサーバ5、又はコンテンツサーバ6内に記憶されているコンテンツと、当該コンテンツのコンテンツ付随情報とに基づきプレイリストを生成する。その後、プレイリスト表示装置1は、プレイリストに従いコンテンツの再生を行う。プレイリスト表示装置1が実行する処理の詳細は、後述する。
【0023】
キーワード入力端末3は、ユーザによるキーワード及びその他の情報の入力を受け付ける。また、キーワード入力端末3は、プレイリスト表示装置1と通信可能に構成され、ユーザが入力した入力情報をプレイリスト表示装置1へ送信する。
【0024】
コンテンツ付随情報サーバ4は、コンテンツ付随情報DB8を備える。コンテンツ付随情報DB8は、プレイリスト表示装置1、ホームサーバ5、コンテンツサーバ6が保持するコンテンツに対応するコンテンツ付随情報を記憶する。具体的には、コンテンツ付随情報は、例えば、コンテンツが音楽の場合には、アルバム名、実演するアーティスト名、ジャンル、コンテンツの発売した年(以後、「リリース年」と呼ぶ。)などが該当し、コンテンツが映画の場合には、監督、出演者、ジャンル等が該当する。そして、コンテンツ付随情報サーバ4は、プレイリスト表示装置1から送信されたコンテンツの識別情報に基づき、当該コンテンツのコンテンツ付随情報をプレイリスト表示装置1へ送信する。ここで、識別情報とは、例えば、コンテンツのタイトル又はファイル名その他コンテンツの識別情報が該当する。この処理の詳細は、後述する。
【0025】
ホームサーバ5は、通信網2と接続し、プレイリスト表示装置1のユーザの自宅に備えられたサーバである。ホームサーバ5は、コンテンツDB9を備え、当該ユーザが視聴可能なコンテンツ及びコンテンツ付随情報をコンテンツDB9に記憶する。そして、ホームサーバ5は、ユーザからプレイリスト表示装置1を介して、保持するコンテンツの再生の要求があった場合、プレイリスト表示装置1に当該コンテンツのデータを送信し、当該コンテンツの再生を実行させる。なお、この再生方式は、ストリーミング形式又はダウンロード形式のいずれであってもよい。
【0026】
コンテンツサーバ6は、通信網2と接続し、プレイリスト表示装置1と通信可能なサーバである。コンテンツサーバ6は、当該ユーザが視聴可能なコンテンツ及びコンテンツ付随情報をコンテンツDB10に記憶する。そして、コンテンツサーバ6は、ユーザからプレイリスト表示装置1を介して、保持するコンテンツの再生の要求があった場合、プレイリスト表示装置1に当該コンテンツのデータを送信する。そして、コンテンツサーバ6は、ストリーミング形式又はダウンロード形式により、当該コンテンツの再生をプレイリスト表示装置1に実行させる。
【0027】
[プレイリスト表示装置の概略構成]
図2は、プレイリスト表示装置1の概略構成を示す。図2に示すように、プレイリスト表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、ディスクドライブ14と、データ記憶ユニット15と、通信部16と、入力部17と、復号化部18と、音声出力部19と、表示部20と、外部機器インタフェース21と、を備える。これらの各要素は、バスライン22を介して相互に接続されている。
【0028】
CPU11は、プレイリスト表示装置1全体を制御する。そして、CPU11は、予め用意されたプログラムを実行することにより、入力受付手段、コンテンツ検索手段、プレイリスト表示手段、及び代表キーワード決定手段として機能する。ROM12は、上述のプログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM13は、各種データを読み出し可能に格納したり、CPU11に対してワーキングエリアを提供したりする。
【0029】
ディスクドライブ14は、CPU11の制御の下、CD又はDVDといったディスクから、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ14は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。データ記憶ユニット15は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などにより構成され、ユーザが視聴するコンテンツなどを記憶するユニットである。
【0030】
通信部16は、所定のプロトコルに従い有線又は無線により他の機器とデータ通信を行う。通信部16は、例えば、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)、赤外線通信等の各種通信プロトコルなどにより通信を実行する。入力部17は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。また、入力部17は、表示部20の表示画面上に設けられたタッチパネルであってもよい。
【0031】
復号化部18は、CPU11の制御の下、再生するコンテンツの復号化を行い、復号化したデータを表示部20又は/及び音声出力部19に供給する。音声出力部19は、CPU11の制御の下、バスライン22を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行い、音声アナログ信号を増幅し、当該音声アナログ信号を音声に変換して出力する。表示部20は、CPU11の制御の下、バスライン22を介して送られる各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。外部機器インタフェース21は、外付けHDD等の外部機器と接続するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等のプロトコルに従い、接続された外部機器とコンテンツ等の授受を行う。
【0032】
なお、図2に示すプレイリスト表示装置1の構成は一例であり、本発明が適用可能な構成は、これに限定されない。例えば、ディスクドライブ14は、プレイリスト表示装置1とは別の外付け装置であってもよい。この場合、ディスクドライブ14は、外部機器インタフェース21を介してプレイリスト表示装置1と電気的に接続し、ディスク等に記憶されたコンテンツの供給を行う。
【0033】
[キーワード入力端末の概略構成]
図3(a)は、キーワード入力端末3の概略構成の一例である。図3(a)に示すように、キーワード入力端末3は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、入力部34と、表示部35と、通信部36と、を備える。これらの各要素は、バスライン37を介して相互に接続されている。
【0034】
CPU31は、キーワード入力端末3全体を制御する。ROM32は、上述のプログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM33は、各種データを読み出し可能に格納したり、CPU31に対してワーキングエリアを提供したりする。
【0035】
入力部34は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、音声入力装置等から構成されている。表示部35は、CPU31の制御の下、バスライン37を介して送られる各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。通信部36は、所定のプロトコルに従い有線又は無線により他の機器とデータ通信を行う。特に、本実施例では、通信部36は、プレイリスト表示装置1の通信部16と通信を行い、ユーザが入力部34から入力したキーワードを通信部16へ送信する。
【0036】
次に、キーワード入力端末3が表示部35により出力する表示画面について説明する。図3(b)は、ユーザによるキーワード入力後の表示部35が出力する表示画面の一例である。表示画面40に示すように、ユーザの入力に基づき、キーワードの欄には「アーティストA」が表示され、属性の欄には「音楽」が表示されている。このように、キーワード入力端末3は、プレイリストを生成するためのキーワードの他に、再生したいコンテンツの属性等の情報(以後、「指定属性情報」と呼ぶ。)を適宜入力させる。
【0037】
そして、キーワード入力端末3は、表示画面40を出力後、ユーザによる操作、例えば、決定ボタン等の押下に基づき、入力されたキーワード及び属性をプレイリスト表示装置1へ送信する。他の例では、キーワード入力端末3は、振動に基づきキーワード等を送信する場合、図示しない加速度センサなどのセンサに基づき振動を検出し、当該振動が所定値以上になった場合、キーワード等をプレイリスト表示装置1へ送信する。
【0038】
なお、図3(b)では、プレイリスト表示装置1は、指定属性情報を1のみ受け付けたが、これに代えて、複数の指定属性情報を受け付けてもよい。
【0039】
[コンテンツの登録]
次に、コンテンツの登録方法の一例について説明する。プレイリスト表示装置1は、ユーザの操作に基づき、外部機器インタフェース21に接続された外部機器、またはディスクドライブ14に挿入されたディスク等に記憶されたコンテンツの登録を行う。このとき、プレイリスト表示装置1は、登録するコンテンツに予め紐付いた識別情報を、登録するコンテンツと共に外部機器等から抽出する。そして、プレイリスト表示装置1は、コンテンツの識別情報に基づき、コンテンツ付随情報サーバ4に当該コンテンツに対応するコンテンツ付随情報を要求する。そして、プレイリスト表示装置1は、コンテンツ付随情報サーバ4から送信されたコンテンツ付随情報と、登録するコンテンツとを関連付けてコンテンツDB7に登録する。
【0040】
なお、プレイリスト表示装置1は、登録するコンテンツ及びそのコンテンツ付随情報を、コンテンツDB7に代えて、コンテンツDB9又はコンテンツDB10に記憶させてもよい。例えば、プレイリスト表示装置1は、ユーザにコンテンツ等の記憶場所を指定させ、当該指定に基づきコンテンツDB7、コンテンツDB9、又はコンテンツDB10のいずれにコンテンツ等を登録するか決定する。
【0041】
[コンテンツの検索]
次に、コンテンツの検索方法について説明する。ここでは、各キーワードを独立して検索する場合の検索方法(以後、「基本検索方法」と呼ぶ。)と、2以上のキーワードを組み合わせて検索を行う場合の検索方法(以後、「融合を伴う検索方法」と呼ぶ。)とに分けて説明を行う。以後では、2以上のキーワードを組み合わせて1のキーワードとして取り扱うことを、「キーワードを融合する」とも表現する。なお、融合のタイミング等については、後述する。
【0042】
(基本検索方法)
プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3からキーワード及び指定属性情報を受信後、コンテンツDB7、コンテンツDB9、及びコンテンツDB10(以後、適宜「コンテンツDB」と総称する。)に登録されたコンテンツからプレイリストに組み込むべきコンテンツの検索を行う。具体的には、プレイリスト表示装置1は、コンテンツDBに記憶されたコンテンツ付随情報を参照し、キーワード及び指定属性情報に合致するコンテンツを特定する。これについて図4を用いて詳しく説明する。
【0043】
図4は、コンテンツDBに登録された各コンテンツのコンテンツ付随情報をリスト表示した図を示す。特に、図4(a)は、音声のみを含むコンテンツのコンテンツ付随情報のリスト55Aであり、図4(b)は、動画を含むコンテンツのコンテンツ付随情報のリスト55Bを示す。
【0044】
リスト55Aは、コンテンツ名欄500と、コンテンツ種類欄501と、アルバム名欄502と、アーティスト名欄503と、リリース年欄504と、ジャンル欄505と、を備える。そして、リスト55Bは、コンテンツ名欄500と、コンテンツ種類欄501と、監督欄506と、出演者欄507と、リリース年欄504と、ジャンル欄505と、を備える。ここで、コンテンツ名欄500は、コンテンツのタイトル又はファイル名その他コンテンツの識別情報を示す欄である。コンテンツ種類欄501は、音楽、映画等のコンテンツの大枠の分類を示す欄である。アルバム名欄502は、コンテンツが所定のアルバムに収録される場合の当該アルバムの名称を示す欄である。アーティスト名欄503は、コンテンツを実演したアーティストの氏名又は略称等を示す欄である。リリース年欄504は、コンテンツのリリース年を示す欄である。ジャンル欄505は、コンテンツ種類欄501の記載に基づきコンテンツのより詳細な分類を示す欄である。監督欄506は、コンテンツの監督者の氏名又は略称等を示す欄である。
【0045】
ここで、キーワードが「アーティストA」、指定属性情報が「音楽」と指定された場合のコンテンツの検索方法について引き続き図4(a)、(b)を参照して説明する。プレイリスト表示装置1は、まず、リスト55A、55B中の全ての欄から、キーワードである「アーティストA」と完全一致又は部分一致する欄を特定する。ここで、プレイリスト表示装置1は、アーティスト名欄503又は出演者欄507に「アーティストA」の記載がある「コンテンツ1」、「コンテンツ4」、及び「コンテンツ7」を特定する。さらに、プレイリスト表示装置1は、これらのうち、いずれかの欄又は特定の欄に、「音楽」の記載があるコンテンツを特定する。ここでは、プレイリスト表示装置1は、コンテンツ種類欄501内を検索し、「音楽」の記載がある「コンテンツ1」及び「コンテンツ4」を特定する。そして、プレイリスト表示装置1は、キーワード「アーティストA」に対応するプレイリストとして、「コンテンツ1」及び「コンテンツ4」を加える。
【0046】
(融合を伴う検索方法)
次に、融合されたキーワードの検索方法について説明する。以後では、プレイリストに組み込まれる再生候補のコンテンツを、「再生候補コンテンツ」と呼ぶ。
【0047】
プレイリスト表示装置1は、ユーザの操作等に基づき、受け付けた複数のキーワードのうち、任意の2以上を組み合わせて融合する。具体的には、プレイリスト表示装置1は、後述する優先度が最も高い1のキーワード(以後、「代表キーワード」と呼ぶ。)に、他の組み合わされたキーワードを従属させる。優先度は、例えば0〜100の範囲に設定され、上述の代表キーワードの決定、及び、後述する再生候補コンテンツの決定に用いられる。なお、優先度は、言葉により、例えば「低」、「中」、「高」と段階的に分類されてもよい。この場合、「低」は、20、「中」は、50、「高」は80というように、各言葉は、所定の数字と紐付けられる。このように、プレイリスト表示装置1は、各キーワードに優先度を付し、ユーザの操作等に基づき適宜キーワードを融合することで、よりユーザの意図に適ったプレイリストの生成を可能にする。
【0048】
次に、優先度に基づき再生候補コンテンツを決定する方法について説明する。ここでは、キーワードAとキーワードBとを融合させた場合について具体例を2つ用いて説明する。以後の説明では、前提として、キーワードAの優先度が「PA」、キーワードBの優先度が「PB」に設定され、優先度PAが優先度PBより大きいものとする。即ち、ここでは、代表キーワードがキーワードAに設定される。また、融合後の1のキーワードに対するプレイリストに組み込み可能なコンテンツ数の上限を、「上限コンテンツ数Nlim」と呼ぶ。即ち、上限コンテンツ数Nlimは、代表キーワードに従属するキーワードの数によらず代表キーワードごとに一定であるとする。
【0049】
第1の例では、プレイリスト表示装置1は、上述の基本検索方法に基づき、キーワードAに該当するコンテンツ(以後、「A対応コンテンツ」と呼ぶ。)と、キーワードBに該当するコンテンツ(以後、「B対応コンテンツ」と呼ぶ。)と、キーワードA及びキーワードBの両方に該当するコンテンツ(以後、「AB対応コンテンツ」と呼ぶ。)とをそれぞれ特定する。なお、プレイリスト表示装置1は、各キーワードに指定属性情報が付いていた場合、これらの指定属性情報をさらに検索条件に加えて、A対応コンテンツ、B対応コンテンツ、及びAB対応コンテンツをそれぞれ特定する。ここで、A対応コンテンツであって、B対応コンテンツでないコンテンツを、「排他的A対応コンテンツ」と呼び、そのコンテンツ数を、「排他的A対応コンテンツ数NeA」と呼ぶ。また、B対応コンテンツであって、A対応コンテンツでないコンテンツを「排他的B対応コンテンツ」と呼び、そのコンテンツ数を、「排他的B対応コンテンツ数NeB」と呼ぶ。また、AB対応コンテンツのコンテンツ数を、「AB対応コンテンツNAB」と呼ぶ。
【0050】
次に、プレイリスト表示装置1は、上限コンテンツ数NlimとAB対応コンテンツ数NABとを比較し、AB対応コンテンツ数NABが上限コンテンツ数Nlim以上の場合、AB対応コンテンツから全ての再生候補コンテンツを決定する。一方、AB対応コンテンツ数NABが上限コンテンツ数Nlim未満の場合、プレイリスト表示装置1は、上限コンテンツ数NlimとAB対応コンテンツ数NABとの差分(Nlim−NAB)を、各キーワードの優先度に基づき排他的A対応コンテンツ及び排他的B対応コンテンツから抽出する。具体的には、プレイリスト表示装置1は、以下の式(1)に従い、排他的A対応コンテンツから再生候補コンテンツとして抽出するコンテンツ数を決定する。
【0051】
(Nlim−NAB)×(PA/(PA+PB)) 式(1)
同様に、プレイリスト表示装置1は、以下の式(2)に従い、排他的B対応コンテンツから再生候補コンテンツとして抽出するコンテンツ数を決定する。
【0052】
(Nlim−NAB)×(PB/(PA+PB)) 式(2)
なお、プレイリスト表示装置1は、プレイリストに加えたコンテンツの再生順序を、例えばランダムに設定する。再生順序については、後述の[再生順序の決定方法]にて詳細説明する。
【0053】
第2の例では、プレイリスト表示装置1は、A対応コンテンツと、B対応コンテンツとをそれぞれ特定する。そして、プレイリスト表示装置1は、A対応コンテンツから抽出されるコンテンツ数と、B対応コンテンツから抽出されるコンテンツ数と、がPA:PBになるようにプレイリストに追加するコンテンツを決定する。そして、プレイリスト表示装置1は、第1の例と同様、プレイリストに加えたコンテンツの再生順序を、例えばランダムに設定する。
【0054】
なお、上述の第1及び第2の例は、キーワードが3以上組み合わされた場合にも同様に実行される。具体的には、第1の例では、プレイリスト表示装置1は、組み合わされた全てのキーワードに該当するコンテンツ(以後、「全対応コンテンツ」と呼ぶ。)を、上限コンテンツ数Nlimを超えない範囲で再生候補コンテンツに指定する。また、プレイリスト表示装置1は、全対応コンテンツの数が上限コンテンツ数Nlimより小さい場合、式(1)、(2)と同様、各キーワードの優先度の比に基づき、上限コンテンツ数Nlimと全対応コンテンツの数との差に相当する分の再生候補コンテンツを、各キーワードに該当するコンテンツから抽出する。また、第2の例の場合、プレイリスト表示装置1は、組み合わされた各キーワードの優先度の比に基づき、再生候補コンテンツを、各キーワードに該当するコンテンツから抽出する。
【0055】
また、プレイリスト表示装置1は、ユーザの操作に基づき、融合されたキーワードを、適宜分離させてもよい。この場合、プレイリスト表示装置1は、分離されたキーワードについて、それぞれ再生候補コンテンツを選定する。
【0056】
次に、優先度の設定方法について説明する。プレイリスト表示装置1は、ユーザの操作に基づき、優先度を設定してもよく、自動的に優先度を設定してもよい。これについて、図5を用いて説明する。
【0057】
図5(a)は、ユーザがキーワード入力端末3にキーワードを指定する際に、優先度及び融合先のキーワードを指定する場合の概念図を示す。図5(a)に示すように、表示画面40上には、プレイリストを生成するためのキーワードとして「キーワードB」が表示されると共に、キーワードBに対する優先度が「低」、かつ、融合先キーワードが「キーワードA」と表示されている。なお、このとき、プレイリスト表示装置1は、既に「キーワードA」を受理している。そして、図5(a)の場合、プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3からキーワード、優先度、及び融合先キーワードを含む情報を受信後、当該情報に基づき、キーワードBをキーワードAに融合させる。なお、図5(a)の例では、プレイリスト表示装置1は、優先度及び融合先キーワードをキーワードと共に受理したが、これに代えて、優先度及びキーワードを受理した後、ユーザの操作に基づき融合先の指定を別途受け付けてもよい。
【0058】
図5(b)は、自動的にキーワードBをキーワードAに融合させる例の概念図を示す。図5(b)では、既にプレイリスト表示装置1は、キーワードAを受理している。また、表示画面40上には、キーワードとして入力された「キーワードB」のみが表示されている。そして、キーワード入力端末3からプレイリスト表示装置1へキーワードの情報が送信された場合、プレイリスト表示装置1は、例えば所定のマップ等を参照して、キーワードBがキーワードAと関連があると判定し、自動的にキーワードBをキーワードAに融合させる。この際、各キーワードの優先度は、上述のマップ等を参照することで決定してもよく、先にプレイリスト表示装置1に受理されたキーワードほど優先度が高い又は低いと定めてもよい。また、プレイリスト表示装置1は、キーワードBをキーワードAに自動的に融合させる際、音声出力又は画面出力により、その旨をユーザに通知し、承諾の入力を受け付けた場合のみキーワードBをキーワードAに融合させてもよい。図5(b)では、プレイリスト表示装置1は、表示部20により、「キーワードAにキーワードBを融合させてもよいですか?」と表示させるとともに、「yes」と表示された確認ボタン101と、「no」と表示された確認ボタン102と、を表示させている。そして、プレイリスト表示装置1は、確認ボタン101が押下された場合のみ、キーワードBをキーワードAに融合する。
【0059】
[再生順序の決定方法]
次に、再生順序の決定方法について説明する。まず、キーワード単位での再生順序について説明した後、各キーワードの再生候補コンテンツの再生順序について説明する。
【0060】
プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3からキーワードを受信した場合、所定の規則に基づき、当該キーワードの再生候補コンテンツの再生順序を決定する。具体的には、プレイリスト表示装置1は、キーワードを受信した時刻に基づき再生順序を決定してもよく、ユーザからキーワードの再生順序について指定があった場合には、当該指定に基づき再生順序を決定する。これについて、図6(a)乃至(c)を用いて具体例を示す。
【0061】
図6(a)は、キーワード単位での再生順序を概念的に示した図である。図6(a)では、プレイリスト表示装置1は、既に、キーワード入力端末3からキーワードA、キーワードB、及びキーワードDを受け付けている。そして、プレイリスト表示装置1は、新たに、キーワード入力端末3からキーワードCを受け付ける。図6(b)、(c)は、それぞれキーワードCの受理後の再生候補コンテンツの再生順序を概念的に示した図である。プレイリスト表示装置1は、ユーザからの再生順序の指定がない場合、図6(b)に示すように、キーワードCの再生候補コンテンツの再生順序を最後に設定する。また、プレイリスト表示装置1は、キーワードCの受信と共に、又はその後にユーザから再生順序の指定があった場合、図6(c)に示すように、当該指定に基づきキーワードCの再生候補コンテンツの再生順序を決定する。図6(c)では、プレイリスト表示装置1は、キーワードBとキーワードCとの再生順序を入れ替える旨のユーザからの指定に基づき、キーワードCの再生候補コンテンツの再生順序をキーワードAの再生候補コンテンツの再生順序の次に設定し、キーワードBの再生候補コンテンツの再生順序をキーワードDの再生候補コンテンツの再生順序の次に設定している。
【0062】
なお、プレイリスト表示装置1は、キーワードごとに、上限コンテンツ数Nlim又はキーワードごとの再生時間幅の上限の設定を受け付けてもよく、全キーワードに共通した上限コンテンツNlim及び再生時間幅の上限の設定を受け付けてもよい。
【0063】
次に、各キーワードの再生候補コンテンツの再生順序について図6(d)を用いて説明する。図6(d)では、再生順序が早いキーワードから順に、キーワードA、キーワードB、キーワードD、キーワードCがプレイリスト表示装置1に入力されている。ここでは、キーワードAの再生候補コンテンツの数が「5」、キーワードBの再生候補コンテンツの数が「10」、キーワードDの再生候補コンテンツの数が「7」、キーワードCの再生候補コンテンツの数が「2」に設定されている。そして、プレイリスト表示装置1は、各キーワードの再生候補コンテンツの再生順序を、ランダムに、又は所定の規則に基づき、再生順序を決定する。上述の所定の規則とは、例えば、ユーザによる視聴履歴数が多いコンテンツほど再生順序を早くするものであってもよく、前回の視聴時刻が現在時刻と近いコンテンツほど再生順序を早くするものであってもよい。
【0064】
[プレイリストの表示方法]
次に、プレイリストの表示方法について説明する。プレイリスト表示装置1は、プレイリストを、キーワードごとに表示されるアイコン(以後、「キーワードアイコン」と呼ぶ。)を用いて視覚的に表示する。特に、プレイリスト表示装置1は、キーワードアイコンの表示態様及び表示位置を、当該キーワードに対応する再生候補コンテンツのコンテンツ付随情報その他キーワードに付随する情報(以後、「キーワード付随情報Ik」と呼ぶ。)に基づき決定する。キーワード付随情報は、大きさ又は数量等の定量的な概念を有する情報であり、各キーワード付随情報は、それぞれ大きさ又は数量等の所定の度合を有する。これにより、プレイリスト表示装置1は、ユーザの利便性を向上させる。
【0065】
以下では、キーワードアイコンの表示態様について説明した後、キーワードアイコンの表示位置について説明する。
【0066】
(表示態様)
プレイリスト表示装置1は、プレイリストを表示する際、キーワードアイコンを表示する。このとき、プレイリスト表示装置1は、キーワード付随情報Ikに基づき、キーワードアイコンの大きさ、形、色の表示態様を変更する。これにより、プレイリスト表示装置1は、キーワードごとに、再生候補コンテンツに関する情報を、ユーザに視覚的に提示する。
【0067】
ここで、キーワード付随情報Ikに基づきキーワードアイコンの大きさを決定する例を示す。例えば、プレイリスト表示装置1は、キーワードに対応する再生候補コンテンツの数が大きいほど、キーワードアイコンを大きくする。また、プレイリスト表示装置1は、例えば、キーワードの融合により組み合わされたキーワードの数(以後、「融合キーワード数」とも呼ぶ。)が大きいほど、キーワードアイコンを大きくしてもよい。さらに、プレイリスト表示装置1は、例えば、キーワードの優先度が高いほど、キーワードアイコンを大きくしてもよい。
【0068】
他の例では、プレイリスト表示装置1は、キーワードに対応する再生候補コンテンツの視聴履歴数が大きいほど、キーワードアイコンを大きくする。このとき、視聴履歴数は、当該コンテンツを視聴可能なユーザが複数いる場合には、ユーザごとに個別に算出されてもよく、全ユーザで共通して算出されてもよい。また、当該キーワードに基づく再生候補コンテンツが複数存在した場合、上述の視聴履歴数は、例えば各再生候補コンテンツの視聴履歴数の総計又は平均等に設定される。
【0069】
さらに別の例では、プレイリスト表示装置1は、通信網2上の検索エンジンにより当該キーワードの検索を行い、その検索結果数が大きいほど、キーワードアイコンを大きくしてもよい。言い換えると、プレイリスト表示装置1は、検索エンジンによる検索結果数によりキーワードの話題度を推定し、当該話題度が大きいほど、キーワードアイコンを大きくする。
【0070】
次に、キーワードを融合させた場合のキーワードアイコンの大きさの変化について図7(a)を用いて説明する。図7(a)は、キーワードBをキーワードAに融合させた場合のキーワードアイコンの大きさの変化を示す図である。図7(a)では、キーワードアイコンの大きさは、一例として、再生候補コンテンツの数に基づき決定されるものとする。また、キーワードAの優先度は、キーワードBの優先度よりも高く設定されているものとする。
【0071】
まず、ユーザの操作に基づき、プレイリスト表示装置1は、キーワードBをキーワードAに融合する。この結果、キーワードAが代表キーワードとなる。そして、プレイリスト表示装置1は、キーワードBのキーワードアイコン50Bを、表示画面から消去すると共に、キーワードAのキーワードアイコン50Aを、キーワードBの再生候補コンテンツの数の分だけ大きくする。
【0072】
次に、キーワードアイコンの色又は形を変更する例を示す。プレイリスト表示装置1は、キーワードアイコンの大きさを決定する例と同様に、再生候補コンテンツの数、融合キーワード数、優先度、ユーザの視聴履歴数等に基づき、キーワードアイコンの色又は形を決定する。これについて、図7(b)、(c)を用いて具体的に説明する。
【0073】
図7(b)は、キーワードアイコンの色を再生候補コンテンツの数に基づき決定する場合のキーワードA、キーワードB、及びキーワードCの各キーワードアイコン50A乃至50Cの表示例を示す。図7(b)では、キーワードA、キーワードB、キーワードCの順に再生候補コンテンツの数が大きいものとする。なお、図7(b)では、便宜上、青を網線のハッチング、水色を斜線のハッチング、白をハッチングなしで表示している。
【0074】
図7(b)の場合、プレイリスト表示装置1は、再生候補コンテンツの数が大きいキーワードほど、キーワードアイコンの色を青色に近づける。具体的には、プレイリスト表示装置1は、キーワードアイコン50Aの色を白、キーワードアイコン50Bの色を水色、キーワードアイコン50Cの色を青色で表示する。このように、プレイリスト表示装置1は、キーワードごとの情報を、キーワードアイコンの色に基づき視覚的にユーザに提示することができる。
【0075】
図7(c)は、キーワードアイコンの形を再生候補コンテンツの数に基づき決定する場合のキーワードアイコン50A乃至50Cの表示例を示す。図7(c)では、キーワードA、キーワードB、キーワードCの順に再生候補コンテンツの数が大きいものとする。
【0076】
ここで、プレイリスト表示装置1は、再生候補コンテンツの数が大きいほど、キーワードアイコンの形をハート型に近づける。具体的には、図7(c)では、プレイリスト表示装置1は、キーワードアイコン50Aを三角、キーワードアイコン50Bを楕円、キーワードアイコン50Cをハート型に表示している。このように、プレイリスト表示装置1は、キーワードごとの情報を、キーワードアイコンの形に基づき視覚的にユーザに提示することができる。
【0077】
(表示位置)
次に、プレイリスト中のキーワードアイコンの表示位置について説明する。プレイリスト表示装置1は、キーワードアイコンの位置を、キーワード付随情報Ik及び再生のタイミングに基づき決定する。これにより、プレイリスト表示装置1は、プレイリスト中の各キーワードのキーワード付随情報Ikを視覚的に提示する。
【0078】
これについて、図8を用いて具体的に説明する。図8は、プレイリスト表示装置1が表示するプレイリストの一例を示す。図8のプレイリストは、視聴履歴数を縦軸、再生時刻を横軸とする2次元座標を備える。なお、ここでは、説明の便宜上、キーワードアイコンの表示態様を統一している。
【0079】
図8のプレイリストでは、再生時刻が早い順に、左から右へ、キーワードAのキーワードアイコン50A、キーワードBのキーワードアイコン50B、キーワードCのキーワードアイコン50C、キーワードDのキーワードアイコン50Dが表示されている。また、図8のプレイリストでは、視聴履歴数が少ない順に下から上へ、キーワードアイコンB、キーワードアイコンD、キーワードアイコンA、キーワードアイコンCが表示されている。さらに、図8のプレイリスト中には、現在時刻を示す現在時刻表示バー60が表示されている。なお、図8では、現在時刻表示バー60がキーワードアイコン50Aと重複する位置に表示されている。従って、この場合、プレイリスト表示装置1は、キーワードAに基づく再生候補コンテンツが再生中であることを示している。
【0080】
このように、プレイリスト表示装置1は、キーワード付随情報Ik及び再生のタイミングに基づき、各キーワードアイコンの位置を決定することで、キーワードごとにキーワード付随情報Ik及び再生順序をユーザに視覚的に提示することができる。
【0081】
[処理フロー]
次に、プレイリスト表示装置1が実行する処理手順について説明する。図9は、プレイリスト表示装置1が実行する処理手順を示すフローチャートの一例である。プレイリスト表示装置1は、図9に示すフローチャートの処理を、所定の周期に従い繰り返し実行する。
【0082】
まず、プレイリスト表示装置1は、キーワードを受信したか否か判定する(ステップS101)。そして、プレイリスト表示装置1は、キーワードを受信したと判断した場合(ステップS101;Yes)、ステップS102へ処理を進める。具体的には、このとき、プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3からキーワードと共に、指定属性情報、優先度の指定、融合先のキーワードの指定などを受信する。一方、キーワードを受信していないと判断した場合(ステップS101;No)、プレイリスト表示装置1は、引き続き、キーワードを受信したか否か判定する。
【0083】
次に、プレイリスト表示装置1は、他のキーワードとの融合の指定があったか否か判定する(ステップS102)。即ち、プレイリスト表示装置1は、例えば図5(a)に示すように、キーワードと共に、融合先のキーワードの指定があったか否か判定する。そして、プレイリスト表示装置1は、他のキーワードとの融合の指定があったと判断した場合(ステップS103;Yes)、優先度に基づきキーワードの融合を行う(ステップS103)。即ち、この場合、プレイリスト表示装置1は、融合するキーワードのうち、優先度が高いキーワードを代表キーワードに指定して融合する。一方、他のキーワードとの融合の指定がない場合(ステップS102;No)、プレイリスト表示装置1は、ステップS104へ処理を進める。
【0084】
次に、プレイリスト表示装置1は、キーワード及び指定属性情報に基づき再生候補コンテンツを特定する(ステップS104)。具体的には、プレイリスト表示装置1は、図4の説明で述べたように、キーワード及び指定属性情報に該当するコンテンツ付随情報を備えるコンテンツを再生候補コンテンツとして特定する。
【0085】
次に、プレイリスト表示装置1は、キーワード付随情報Ikに基づき、キーワードアイコンの表示態様及び表示位置を決定する(ステップS105)。そして、プレイリスト表示装置1は、プレイリストの表示を更新する(ステップS106)。これにより、プレイリスト表示装置1は、キーワードごとの情報を視覚的にユーザにプレイリストとして提示することができる。
【0086】
以上説明したように、本実施例に係るプレイリスト表示装置は、入力受付手段と、コンテンツ検索手段と、プレイリスト表示手段と、を備える。入力受付手段は、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける。「外部入力」とは、プレイリスト表示装置と接続する他の装置から送信された情報の入力及びプレイリスト表示装置になされた操作による入力を含む。コンテンツ検索手段は、入力されたキーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索する。プレイリスト表示手段は、検索したキーワードごとのアイコンに基づき、再生候補のコンテンツのプレイリストを表示する。また、プレイリスト表示手段は、キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。このように、プレイリスト表示装置は、キーワードごとのアイコンの表示態様及び/又は表示位置をキーワード付随情報に基づき決定することで、キーワードごとに多くの情報を視覚的にユーザへ提示することができる。従って、プレイリスト表示装置は、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0087】
[ナビゲーション装置]
次に、本実施例のプレイリスト表示装置1をナビゲーション装置へ適用した例を図10、図11を用いて説明する。
【0088】
図10は、コンテンツ再生システム100Aの概略構成の一例である。コンテンツ再生システム100Aは、ナビゲーション装置1Aと、インターネット2Aと、携帯電話3A、3Bと、コンテンツ付随情報サーバ4と、ホームサーバ5と、コンテンツサーバ6と、を備える。
【0089】
ナビゲーション装置1Aは、プレイリスト表示装置1に相当し、車両に搭載され、音声出力及び画面出力により車両の経路案内を行う。また、ナビゲーション装置1Aは、コンテンツ及びコンテンツ付随情報を記憶するためのHDDを備え、さらに、インターネット2Aを介してコンテンツ付随情報サーバ4、ホームサーバ5、及びコンテンツサーバ6と通信を行う。そして、ナビゲーション装置1Aは、携帯電話3A、3Bからキーワード及び指定属性情報、優先度等の情報(以後、「キーワード等」と呼ぶ。)を受信する。そして、ナビゲーション装置1Aは、受信したキーワード等に基づきHDD内に記憶されたコンテンツ、又はホームサーバ5、コンテンツサーバ6に記憶されたコンテンツを対象に再生候補コンテンツの検索を行う。そして、ナビゲーション装置1Aは、検索結果に基づき、プレイリストを生成して画面90上に表示する。
【0090】
携帯電話3A、3Bは、ユーザがキーワード等を入力可能なボタン又はタッチパネルを備える。そして、携帯電話3A、3Bは、ユーザの操作に基づき、キーワード等を短距離通信によりナビゲーション装置1Aに送信する。
【0091】
図11は、プレイリストが表示された画面90の一例である。図11に示すように、画面90は、横軸を再生時刻、縦軸を視聴履歴数とした2次元座標のプレイリストを表示している。また、画面90は、プレイリスト中に、再生時刻が早い順に、キーワード「アーティストA」のキーワードアイコン50Aと、キーワード「サーフィン」のキーワードアイコン50Sと、キーワード「ギター」のキーワードアイコン50Gと、キーワード「アジア」のキーワードアイコン50ASと、キーワード「POP」のキーワードアイコン50Pと、キーワード「アーティストB」のキーワードアイコン50Bと、を備える。さらに、画面90は、プレイリスト中に、現在時刻を示す現在時刻表示バー60を備える。また、各キーワードアイコンの形は、話題度に基づき決定される。具体的には、ナビゲーション装置1Aは、キーワードアイコンの形状を、話題度が大きい順に、ハート型、楕円、三角の3種類に分けて表示する。また、各キーワードアイコンの色は、各キーワードの再生候補コンテンツの数に基づき決定される。具体的には、ナビゲーション装置1Aは、各キーワードアイコンの色を、再生候補コンテンツの数が大きい順に、青、水色、白の3種類に分けて表示する。なお、図11では、便宜上、青を網線のハッチング、水色を斜線のハッチング、白をハッチングなしで表示している。また、各キーワードアイコンの大きさは、融合キーワード数に基づき決定される。具体的には、ナビゲーション装置1Aは、融合キーワード数が大きいほど、キーワードアイコンを大きくする。
【0092】
以上のように、ナビゲーション装置1Aは、入力されたキーワードごとにプレイリストにアイコン表示し、その表示態様及び表示位置をキーワード付随情報Ikに基づき決定する。これにより、ナビゲーション装置1Aは、ユーザに対し、視覚的かつ多面的に各キーワードの情報を提示することができる。
【0093】
[変形例]
以下、本実施例の各変形例について説明する。なお、これらの各変形例は、任意に組み合わせて上述の各実施例に適用することが可能である。
【0094】
(変形例1)
図1等のコンテンツ再生システム100の構成は、一例であり、必ずしも本発明が適用可能な構成は、これに限定されない。例えば、図1の構成に代えて、キーワード入力端末3と、プレイリスト表示装置1とは単一の装置により実現されていてもよい。この場合、プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3の機能を備え、入力部17からキーワード等の入力を受け付ける。
【0095】
他の例では、コンテンツサーバ6とコンテンツ付随情報サーバ4とは、1の装置により実現されてもよい。また、プレイリスト表示装置1は、必ずしもコンテンツDB7を備える必要はなく、ホームサーバ5等に備えられたコンテンツDBからキーワードに基づきプレイリストの生成に必要な情報を要求してもよい。また、コンテンツ付随情報サーバ4は、コンテンツの種類ごと、例えば、音楽と動画とに分かれて複数存在してもよい。
【0096】
(変形例2)
上述の[コンテンツの検索]の説明では、プレイリスト表示装置1は、登録したコンテンツから再生候補コンテンツを選定した。しかし、本発明が適用可能な方法は、これに限定されない。これに代えて、プレイリスト表示装置1は、動画サイトなどに存在する登録していないコンテンツから再生候補コンテンツを選定してもよい。この場合、例えば、プレイリスト表示装置1は、キーワードに基づき動画サイト内を検索し、その検索結果の上位を再生候補コンテンツとして選定する。
【0097】
(変形例3)
上述の[プレイリストの表示方法]における図8の説明では、プレイリスト表示装置1は、視聴履歴数を縦軸、再生時刻を横軸とする2次元座標を表示していた。しかし、本発明が適用可能なキーワードアイコンの表示位置の態様は、これに限定されない。これに代えて、プレイリスト表示装置1は、3次元座標によりキーワードアイコンを表示させてもよい。
【0098】
具体的には、プレイリスト表示装置1は、図8に示す2次元座標のプレイリストに、奥行きを示す軸(以後、「奥行き軸」と呼ぶ。)をさらに加える。そして、プレイリスト表示装置1は、当該奥行き軸に対するキーワードアイコンの位置に基づき再生候補コンテンツの数又は融合キーワード数等のキーワード付随情報Ikの任意の1の種類の度合をさらに表示する。このとき、好適には、プレイリスト表示装置1は、奥行き軸上で表示画面の手前側に位置するキーワードアイコンほど、奥行き軸が示すキーワード付随情報Ikの度合が高い旨を表示する。これについては、後述する図12で例示する。これにより、プレイリスト表示装置1は、より多くのキーワード付随情報Ikをユーザに視覚的に提示することができる。
【0099】
次に、変形例3を適用した場合のナビゲーション装置1Aの表示例について図12を用いて説明する。図12は、変形例3に基づきプレイリストが表示された画面90の一例である。図12に示すように、画面90は、横軸を再生時刻、縦軸を視聴履歴数、奥行き軸を再生候補コンテンツの数とした3次元座標のプレイリストを表示している。なお、奥行き軸は、画面90の手前側に位置するキーワードアイコンほど、再生候補コンテンツの数が多いことを示す。そして、図11と同様、画面90は、プレイリスト中に、再生時刻が早い順に、キーワード「アーティストA」のキーワードアイコン50Aと、キーワード「サーフィン」のキーワードアイコン50Sと、キーワード「ギター」のキーワードアイコン50Gと、キーワード「アジア」のキーワードアイコン50ASと、キーワード「POP」のキーワードアイコン50Pと、キーワード「アーティストB」のキーワードアイコン50Bと、を備える。また、各キーワードアイコンの形は、図11と同様、話題度に基づき決定される。また、各キーワードアイコンの色は、図11と同様、各キーワードの再生候補コンテンツの数に基づき決定される。また、各キーワードアイコンの大きさは、図11と同様、融合キーワード数に基づき決定される。
【0100】
このように、プレイリスト表示装置1は、奥行き軸を追加してプレイリストを3次元表示することにより、より多くのキーワード付随情報Ikをユーザに視覚的に提示することができる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明は、車載用ナビゲーション装置、PND(Personal Navigation Device)、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)その他表示機能を有する端末に好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0102】
1 プレイリスト表示装置
2 通信網
3 キーワード入力端末
4 コンテンツ付随情報サーバ
5 ホームサーバ
6 コンテンツサーバ
11、31 CPU
12、32 ROM
13、33 RAM
15 データ記憶ユニット
16、36 通信部
17、34 入力部
18 復号化部
19 音声出力部
20、35 表示部
21 外部機器インタフェース
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレイリストの表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、再生候補のコンテンツのプレイリストを生成し、画面上に表示する技術が存在する。例えば、特許文献1には、プレイリストに新コンテンツを追加する際、プレイリストの登録済みコンテンツに付属するメタデータと、新コンテンツに付属するメタデータとを比較して類似度を判定し、当該類似度に基づき登録済みコンテンツを表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−032341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索する場合、プレイリストの表示方法として、各再生候補のコンテンツごとにプレイリストを表示する方法が考えられる。しかし、この場合、キーワードごとに付随する情報は、プレイリスト中にユーザに提示されない。特に、ユーザがキーワードを次々にコンテンツ再生機器に入力した場合、ユーザは、上述の方法では、キーワードに付随する情報をキーワードごとに比較することができない。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索する場合に、各キーワードを当該キーワードに付随する情報に基づき視覚的にプレイリスト中に表示することで、ユーザの利便性を向上させることが可能なプレイリスト表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段と、を備え、前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とする。
【0007】
請求項8に記載の発明は、プレイリスト表示装置により実行される制御方法であって、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付工程と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索工程と、前記コンテンツ検索工程が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示工程と、を備え、前記プレイリスト表示工程は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とする。
【0008】
請求項9に記載の発明は、プレイリスト表示装置に搭載され実行されるプログラムであって、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段、として前記プレイリスト表示装置を機能させ、前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】コンテンツ再生システムの概略構成の一例である。
【図2】プレイリスト表示装置の概略構成の一例である。
【図3】キーワード入力端末の概略構成及び表示画面の一例である。
【図4】コンテンツ付随情報をリスト表示した図の一例である。
【図5】キーワード間の融合の処理概要を示す図の一例である。
【図6】再生順序の決定方法の概要を示す図の一例である。
【図7】キーワードアイコンの表示態様の一例を示す図である。
【図8】キーワードアイコンの表示位置の一例を示す図である。
【図9】処理手順を示すフローチャートの一例である。
【図10】プレイリスト表示装置をナビゲーション装置に適用した例である。
【図11】ナビゲーション装置が出力するプレイリストの表示例を示す。
【図12】ナビゲーション装置が出力するプレイリストの表示例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の1つの観点では、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段と、を備え、前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。
【0011】
上記のプレイリスト表示装置は、入力受付手段と、コンテンツ検索手段と、プレイリスト表示手段と、を備える。ここで、「プレイリスト」とは、再生候補のコンテンツに関する情報等を視覚的に表したものを指す。入力受付手段は、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける。「外部入力」とは、プレイリスト表示装置と接続する他の装置から送信された情報の入力及びプレイリスト表示装置になされた操作による入力を含む。コンテンツ検索手段は、入力されたキーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索する。ここで、コンテンツ検索手段は、プレイリスト表示装置が保持するコンテンツに限らず、プレイリスト表示装置と電気的に接続する他の装置が保持するコンテンツを対象に検索してもよい。プレイリスト表示手段は、検索したキーワードごとのアイコンに基づき、再生候補のコンテンツのプレイリストを表示する。また、プレイリスト表示手段は、キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。「キーワード付随情報」とは、キーワード自身に付随する情報であってもよく、当該キーワードにより検索されたコンテンツに付随する情報であってもよい。前者の情報は、例えばキーワードをインターネット上の検索エンジンにより検索した場合のヒット数が該当し、後者の情報は、キーワードに基づき検索されたコンテンツのユーザによる視聴履歴数が該当する。このように、プレイリスト表示装置は、キーワードごとのアイコンの表示態様及び/又は表示位置をキーワード付随情報に基づき決定することで、キーワードごとに多くの情報を視覚的にユーザへ提示することができる。従って、プレイリスト表示装置は、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0012】
上記のプレイリスト表示装置の一態様では、所定の2以上のキーワードを関連付けると共に、当該キーワードのうち代表キーワードを定める代表キーワード決定手段と、をさらに備え、前記コンテンツ検索手段は、前記所定の2以上のキーワードに基づき前記再生候補のコンテンツを検索し、前記プレイリスト表示手段は、前記所定の2以上のキーワードに基づき検索した前記再生候補のコンテンツを、前記代表キーワードのアイコンにより前記プレイリスト中に表示する。この態様では、プレイリスト表示装置は、代表キーワード決定手段をさらに備える。代表キーワード決定手段は、所定の2以上のキーワードを関連付けると共に、当該キーワードのうち代表キーワードを定める。「所定の2以上のキーワード」とは、ユーザの操作により指定されたキーワードであってもよく、所定の規則に基づき所定のタイミングでプレイリスト表示装置が組み合わせたキーワードであってもよい。プレイリスト表示手段は、所定の2以上のキーワードに基づき検索した再生候補のコンテンツを、代表キーワードのアイコンによりプレイリスト中に表示する。このように、プレイリスト表示装置は、所定の2以上のキーワードを適宜組み合わせて表示することにより、ユーザの操作性をより向上させることができる。
【0013】
上記のプレイリスト表示装置の他の一態様では、前記キーワードには優先度が設定され、前記代表キーワード決定手段は、前記所定の2以上のキーワードのうち、前記優先度が最も高いキーワードを前記代表キーワードとして定め、前記コンテンツ検索手段は、さらに前記所定の2以上のキーワードの各優先度に基づき、前記再生候補となるコンテンツを検索する。ここで、優先度は、ユーザにより明示的に指定されてもよく、プレイリスト表示装置によりキーワードの受付順序等に基づき自動的に設定されてもよい。このようにすることで、プレイリスト表示装置は、キーワードごとの優先度に基づき、代表キーワード及び再生候補となるコンテンツを適切に定めることができる。
【0014】
上記のプレイリスト表示装置の他の一態様では、前記入力受付手段は、前記キーワードと共に当該キーワードの優先度の入力を受け付ける。このようにすることで、プレイリスト表示装置は、ユーザの意図を的確に代表キーワードの選定及び再生候補のコンテンツの選定に反映させることができ、ユーザの意図に適ったプレイリストの表示をすることができる。
【0015】
上記のプレイリスト表示装置の他の一態様では、前記プレイリスト表示手段は、2次元座標上に前記アイコンを表示し、前記2次元座標の1の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに基づき決定された前記再生候補のコンテンツの再生のタイミングを示し、他方の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに付随する任意の1の前記キーワード付随情報の度合を示す。このようにすることで、プレイリスト表示装置は、各キーワードのアイコンの表示位置により、各キーワードに対応する再生候補のコンテンツの再生タイミング及びキーワード付随情報を、ユーザに視認させることができる。
【0016】
上記のプレイリスト表示装置の他の一態様では、前記プレイリスト表示手段は、3次元座標上に前記アイコンを表示し、前記3次元座標の1の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに基づき決定された前記再生候補のコンテンツの再生のタイミングを示し、他の軸は、それぞれ、前記アイコンに対応する前記キーワードに付随する任意の1の前記キーワード付随情報の度合を示す。このようにすることで、プレイリスト表示装置は、各キーワードのアイコンの表示位置により、各キーワードに対応する再生候補のコンテンツの再生タイミング及び複数のキーワード付随情報を、ユーザに視認させることができる。
【0017】
上記のプレイリスト表示装置の他の一態様では、前記プレイリスト表示手段は、それぞれ異なる種類の前記キーワード付随情報の度合に基づき、前記アイコンの色、形、大きさをそれぞれ決定する。このようにすることで、プレイリスト表示装置は、複数の種類のキーワード付随情報を、キーワードのアイコンの表示態様に反映させて、ユーザにその情報を視認させることができる。
【0018】
本発明の他の観点では、プレイリスト表示装置により実行される制御方法であって、プレイリスト表示装置により実行される制御方法であって、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付工程と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索工程と、前記コンテンツ検索工程が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示工程と、を備え、前記プレイリスト表示工程は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。プレイリスト表示装置は、この制御方法を実行することで、キーワードごとのアイコンの表示態様及び/又は表示位置をキーワード付随情報に基づき決定し、キーワードごとに多くの情報を視覚的にユーザへ提示することができる。従って、プレイリスト表示装置は、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0019】
本発明のさらに別の観点では、プレイリスト表示装置に搭載され実行されるプログラムであって、プレイリスト表示装置に搭載され実行されるプログラムであって、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段、として前記プレイリスト表示装置を機能させ、前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。プレイリスト表示装置は、このプログラムを搭載し実行することで、キーワードごとのアイコンの表示態様及び/又は表示位置をキーワード付随情報に基づき決定し、キーワードごとに多くの情報を視覚的にユーザへ提示することができる。従って、プレイリスト表示装置は、ユーザの操作性を向上させることができる。好適には、上記プログラムは、記憶媒体に記憶される。
【実施例】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。以後で、「コンテンツ」は、映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームを含む。また、コンテンツは、その他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの又はこれらに係る情報を、電子計算機を介して提供するためのプログラムも含む。また、以後では、データベースを、適宜「DB」と表記する。また、「プレイリスト」とは、再生候補のコンテンツに関する情報等を視覚的に表したものを指し、必ずしもコンテンツの再生順序をリスト上に表したものに限らない。
【0021】
[概略構成]
図1は、本発明に係るコンテンツ再生システムの概略構成の一例である。コンテンツ再生システム100は、プレイリスト表示装置1と、インターネットなどの通信網2と、キーワード入力端末3と、コンテンツ付随情報サーバ4と、ホームサーバ5と、コンテンツサーバ6と、を備える。
【0022】
プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3と通信を行うと共に、通信網2を介してコンテンツ付随情報サーバ4、ホームサーバ5、及びコンテンツサーバ6と通信を行う。プレイリスト表示装置1は、音楽や動画などのコンテンツと、そのコンテンツに付随する属性情報(以後、単に「コンテンツ付随情報」と呼ぶ。)とを相互に関連付けて記憶したコンテンツDB7を備える。そして、プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3から供給されるキーワードに基づき、プレイリスト表示装置1、ホームサーバ5、又はコンテンツサーバ6内に記憶されているコンテンツと、当該コンテンツのコンテンツ付随情報とに基づきプレイリストを生成する。その後、プレイリスト表示装置1は、プレイリストに従いコンテンツの再生を行う。プレイリスト表示装置1が実行する処理の詳細は、後述する。
【0023】
キーワード入力端末3は、ユーザによるキーワード及びその他の情報の入力を受け付ける。また、キーワード入力端末3は、プレイリスト表示装置1と通信可能に構成され、ユーザが入力した入力情報をプレイリスト表示装置1へ送信する。
【0024】
コンテンツ付随情報サーバ4は、コンテンツ付随情報DB8を備える。コンテンツ付随情報DB8は、プレイリスト表示装置1、ホームサーバ5、コンテンツサーバ6が保持するコンテンツに対応するコンテンツ付随情報を記憶する。具体的には、コンテンツ付随情報は、例えば、コンテンツが音楽の場合には、アルバム名、実演するアーティスト名、ジャンル、コンテンツの発売した年(以後、「リリース年」と呼ぶ。)などが該当し、コンテンツが映画の場合には、監督、出演者、ジャンル等が該当する。そして、コンテンツ付随情報サーバ4は、プレイリスト表示装置1から送信されたコンテンツの識別情報に基づき、当該コンテンツのコンテンツ付随情報をプレイリスト表示装置1へ送信する。ここで、識別情報とは、例えば、コンテンツのタイトル又はファイル名その他コンテンツの識別情報が該当する。この処理の詳細は、後述する。
【0025】
ホームサーバ5は、通信網2と接続し、プレイリスト表示装置1のユーザの自宅に備えられたサーバである。ホームサーバ5は、コンテンツDB9を備え、当該ユーザが視聴可能なコンテンツ及びコンテンツ付随情報をコンテンツDB9に記憶する。そして、ホームサーバ5は、ユーザからプレイリスト表示装置1を介して、保持するコンテンツの再生の要求があった場合、プレイリスト表示装置1に当該コンテンツのデータを送信し、当該コンテンツの再生を実行させる。なお、この再生方式は、ストリーミング形式又はダウンロード形式のいずれであってもよい。
【0026】
コンテンツサーバ6は、通信網2と接続し、プレイリスト表示装置1と通信可能なサーバである。コンテンツサーバ6は、当該ユーザが視聴可能なコンテンツ及びコンテンツ付随情報をコンテンツDB10に記憶する。そして、コンテンツサーバ6は、ユーザからプレイリスト表示装置1を介して、保持するコンテンツの再生の要求があった場合、プレイリスト表示装置1に当該コンテンツのデータを送信する。そして、コンテンツサーバ6は、ストリーミング形式又はダウンロード形式により、当該コンテンツの再生をプレイリスト表示装置1に実行させる。
【0027】
[プレイリスト表示装置の概略構成]
図2は、プレイリスト表示装置1の概略構成を示す。図2に示すように、プレイリスト表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、ディスクドライブ14と、データ記憶ユニット15と、通信部16と、入力部17と、復号化部18と、音声出力部19と、表示部20と、外部機器インタフェース21と、を備える。これらの各要素は、バスライン22を介して相互に接続されている。
【0028】
CPU11は、プレイリスト表示装置1全体を制御する。そして、CPU11は、予め用意されたプログラムを実行することにより、入力受付手段、コンテンツ検索手段、プレイリスト表示手段、及び代表キーワード決定手段として機能する。ROM12は、上述のプログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM13は、各種データを読み出し可能に格納したり、CPU11に対してワーキングエリアを提供したりする。
【0029】
ディスクドライブ14は、CPU11の制御の下、CD又はDVDといったディスクから、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ14は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。データ記憶ユニット15は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などにより構成され、ユーザが視聴するコンテンツなどを記憶するユニットである。
【0030】
通信部16は、所定のプロトコルに従い有線又は無線により他の機器とデータ通信を行う。通信部16は、例えば、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)、赤外線通信等の各種通信プロトコルなどにより通信を実行する。入力部17は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。また、入力部17は、表示部20の表示画面上に設けられたタッチパネルであってもよい。
【0031】
復号化部18は、CPU11の制御の下、再生するコンテンツの復号化を行い、復号化したデータを表示部20又は/及び音声出力部19に供給する。音声出力部19は、CPU11の制御の下、バスライン22を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行い、音声アナログ信号を増幅し、当該音声アナログ信号を音声に変換して出力する。表示部20は、CPU11の制御の下、バスライン22を介して送られる各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。外部機器インタフェース21は、外付けHDD等の外部機器と接続するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等のプロトコルに従い、接続された外部機器とコンテンツ等の授受を行う。
【0032】
なお、図2に示すプレイリスト表示装置1の構成は一例であり、本発明が適用可能な構成は、これに限定されない。例えば、ディスクドライブ14は、プレイリスト表示装置1とは別の外付け装置であってもよい。この場合、ディスクドライブ14は、外部機器インタフェース21を介してプレイリスト表示装置1と電気的に接続し、ディスク等に記憶されたコンテンツの供給を行う。
【0033】
[キーワード入力端末の概略構成]
図3(a)は、キーワード入力端末3の概略構成の一例である。図3(a)に示すように、キーワード入力端末3は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、入力部34と、表示部35と、通信部36と、を備える。これらの各要素は、バスライン37を介して相互に接続されている。
【0034】
CPU31は、キーワード入力端末3全体を制御する。ROM32は、上述のプログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM33は、各種データを読み出し可能に格納したり、CPU31に対してワーキングエリアを提供したりする。
【0035】
入力部34は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、音声入力装置等から構成されている。表示部35は、CPU31の制御の下、バスライン37を介して送られる各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。通信部36は、所定のプロトコルに従い有線又は無線により他の機器とデータ通信を行う。特に、本実施例では、通信部36は、プレイリスト表示装置1の通信部16と通信を行い、ユーザが入力部34から入力したキーワードを通信部16へ送信する。
【0036】
次に、キーワード入力端末3が表示部35により出力する表示画面について説明する。図3(b)は、ユーザによるキーワード入力後の表示部35が出力する表示画面の一例である。表示画面40に示すように、ユーザの入力に基づき、キーワードの欄には「アーティストA」が表示され、属性の欄には「音楽」が表示されている。このように、キーワード入力端末3は、プレイリストを生成するためのキーワードの他に、再生したいコンテンツの属性等の情報(以後、「指定属性情報」と呼ぶ。)を適宜入力させる。
【0037】
そして、キーワード入力端末3は、表示画面40を出力後、ユーザによる操作、例えば、決定ボタン等の押下に基づき、入力されたキーワード及び属性をプレイリスト表示装置1へ送信する。他の例では、キーワード入力端末3は、振動に基づきキーワード等を送信する場合、図示しない加速度センサなどのセンサに基づき振動を検出し、当該振動が所定値以上になった場合、キーワード等をプレイリスト表示装置1へ送信する。
【0038】
なお、図3(b)では、プレイリスト表示装置1は、指定属性情報を1のみ受け付けたが、これに代えて、複数の指定属性情報を受け付けてもよい。
【0039】
[コンテンツの登録]
次に、コンテンツの登録方法の一例について説明する。プレイリスト表示装置1は、ユーザの操作に基づき、外部機器インタフェース21に接続された外部機器、またはディスクドライブ14に挿入されたディスク等に記憶されたコンテンツの登録を行う。このとき、プレイリスト表示装置1は、登録するコンテンツに予め紐付いた識別情報を、登録するコンテンツと共に外部機器等から抽出する。そして、プレイリスト表示装置1は、コンテンツの識別情報に基づき、コンテンツ付随情報サーバ4に当該コンテンツに対応するコンテンツ付随情報を要求する。そして、プレイリスト表示装置1は、コンテンツ付随情報サーバ4から送信されたコンテンツ付随情報と、登録するコンテンツとを関連付けてコンテンツDB7に登録する。
【0040】
なお、プレイリスト表示装置1は、登録するコンテンツ及びそのコンテンツ付随情報を、コンテンツDB7に代えて、コンテンツDB9又はコンテンツDB10に記憶させてもよい。例えば、プレイリスト表示装置1は、ユーザにコンテンツ等の記憶場所を指定させ、当該指定に基づきコンテンツDB7、コンテンツDB9、又はコンテンツDB10のいずれにコンテンツ等を登録するか決定する。
【0041】
[コンテンツの検索]
次に、コンテンツの検索方法について説明する。ここでは、各キーワードを独立して検索する場合の検索方法(以後、「基本検索方法」と呼ぶ。)と、2以上のキーワードを組み合わせて検索を行う場合の検索方法(以後、「融合を伴う検索方法」と呼ぶ。)とに分けて説明を行う。以後では、2以上のキーワードを組み合わせて1のキーワードとして取り扱うことを、「キーワードを融合する」とも表現する。なお、融合のタイミング等については、後述する。
【0042】
(基本検索方法)
プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3からキーワード及び指定属性情報を受信後、コンテンツDB7、コンテンツDB9、及びコンテンツDB10(以後、適宜「コンテンツDB」と総称する。)に登録されたコンテンツからプレイリストに組み込むべきコンテンツの検索を行う。具体的には、プレイリスト表示装置1は、コンテンツDBに記憶されたコンテンツ付随情報を参照し、キーワード及び指定属性情報に合致するコンテンツを特定する。これについて図4を用いて詳しく説明する。
【0043】
図4は、コンテンツDBに登録された各コンテンツのコンテンツ付随情報をリスト表示した図を示す。特に、図4(a)は、音声のみを含むコンテンツのコンテンツ付随情報のリスト55Aであり、図4(b)は、動画を含むコンテンツのコンテンツ付随情報のリスト55Bを示す。
【0044】
リスト55Aは、コンテンツ名欄500と、コンテンツ種類欄501と、アルバム名欄502と、アーティスト名欄503と、リリース年欄504と、ジャンル欄505と、を備える。そして、リスト55Bは、コンテンツ名欄500と、コンテンツ種類欄501と、監督欄506と、出演者欄507と、リリース年欄504と、ジャンル欄505と、を備える。ここで、コンテンツ名欄500は、コンテンツのタイトル又はファイル名その他コンテンツの識別情報を示す欄である。コンテンツ種類欄501は、音楽、映画等のコンテンツの大枠の分類を示す欄である。アルバム名欄502は、コンテンツが所定のアルバムに収録される場合の当該アルバムの名称を示す欄である。アーティスト名欄503は、コンテンツを実演したアーティストの氏名又は略称等を示す欄である。リリース年欄504は、コンテンツのリリース年を示す欄である。ジャンル欄505は、コンテンツ種類欄501の記載に基づきコンテンツのより詳細な分類を示す欄である。監督欄506は、コンテンツの監督者の氏名又は略称等を示す欄である。
【0045】
ここで、キーワードが「アーティストA」、指定属性情報が「音楽」と指定された場合のコンテンツの検索方法について引き続き図4(a)、(b)を参照して説明する。プレイリスト表示装置1は、まず、リスト55A、55B中の全ての欄から、キーワードである「アーティストA」と完全一致又は部分一致する欄を特定する。ここで、プレイリスト表示装置1は、アーティスト名欄503又は出演者欄507に「アーティストA」の記載がある「コンテンツ1」、「コンテンツ4」、及び「コンテンツ7」を特定する。さらに、プレイリスト表示装置1は、これらのうち、いずれかの欄又は特定の欄に、「音楽」の記載があるコンテンツを特定する。ここでは、プレイリスト表示装置1は、コンテンツ種類欄501内を検索し、「音楽」の記載がある「コンテンツ1」及び「コンテンツ4」を特定する。そして、プレイリスト表示装置1は、キーワード「アーティストA」に対応するプレイリストとして、「コンテンツ1」及び「コンテンツ4」を加える。
【0046】
(融合を伴う検索方法)
次に、融合されたキーワードの検索方法について説明する。以後では、プレイリストに組み込まれる再生候補のコンテンツを、「再生候補コンテンツ」と呼ぶ。
【0047】
プレイリスト表示装置1は、ユーザの操作等に基づき、受け付けた複数のキーワードのうち、任意の2以上を組み合わせて融合する。具体的には、プレイリスト表示装置1は、後述する優先度が最も高い1のキーワード(以後、「代表キーワード」と呼ぶ。)に、他の組み合わされたキーワードを従属させる。優先度は、例えば0〜100の範囲に設定され、上述の代表キーワードの決定、及び、後述する再生候補コンテンツの決定に用いられる。なお、優先度は、言葉により、例えば「低」、「中」、「高」と段階的に分類されてもよい。この場合、「低」は、20、「中」は、50、「高」は80というように、各言葉は、所定の数字と紐付けられる。このように、プレイリスト表示装置1は、各キーワードに優先度を付し、ユーザの操作等に基づき適宜キーワードを融合することで、よりユーザの意図に適ったプレイリストの生成を可能にする。
【0048】
次に、優先度に基づき再生候補コンテンツを決定する方法について説明する。ここでは、キーワードAとキーワードBとを融合させた場合について具体例を2つ用いて説明する。以後の説明では、前提として、キーワードAの優先度が「PA」、キーワードBの優先度が「PB」に設定され、優先度PAが優先度PBより大きいものとする。即ち、ここでは、代表キーワードがキーワードAに設定される。また、融合後の1のキーワードに対するプレイリストに組み込み可能なコンテンツ数の上限を、「上限コンテンツ数Nlim」と呼ぶ。即ち、上限コンテンツ数Nlimは、代表キーワードに従属するキーワードの数によらず代表キーワードごとに一定であるとする。
【0049】
第1の例では、プレイリスト表示装置1は、上述の基本検索方法に基づき、キーワードAに該当するコンテンツ(以後、「A対応コンテンツ」と呼ぶ。)と、キーワードBに該当するコンテンツ(以後、「B対応コンテンツ」と呼ぶ。)と、キーワードA及びキーワードBの両方に該当するコンテンツ(以後、「AB対応コンテンツ」と呼ぶ。)とをそれぞれ特定する。なお、プレイリスト表示装置1は、各キーワードに指定属性情報が付いていた場合、これらの指定属性情報をさらに検索条件に加えて、A対応コンテンツ、B対応コンテンツ、及びAB対応コンテンツをそれぞれ特定する。ここで、A対応コンテンツであって、B対応コンテンツでないコンテンツを、「排他的A対応コンテンツ」と呼び、そのコンテンツ数を、「排他的A対応コンテンツ数NeA」と呼ぶ。また、B対応コンテンツであって、A対応コンテンツでないコンテンツを「排他的B対応コンテンツ」と呼び、そのコンテンツ数を、「排他的B対応コンテンツ数NeB」と呼ぶ。また、AB対応コンテンツのコンテンツ数を、「AB対応コンテンツNAB」と呼ぶ。
【0050】
次に、プレイリスト表示装置1は、上限コンテンツ数NlimとAB対応コンテンツ数NABとを比較し、AB対応コンテンツ数NABが上限コンテンツ数Nlim以上の場合、AB対応コンテンツから全ての再生候補コンテンツを決定する。一方、AB対応コンテンツ数NABが上限コンテンツ数Nlim未満の場合、プレイリスト表示装置1は、上限コンテンツ数NlimとAB対応コンテンツ数NABとの差分(Nlim−NAB)を、各キーワードの優先度に基づき排他的A対応コンテンツ及び排他的B対応コンテンツから抽出する。具体的には、プレイリスト表示装置1は、以下の式(1)に従い、排他的A対応コンテンツから再生候補コンテンツとして抽出するコンテンツ数を決定する。
【0051】
(Nlim−NAB)×(PA/(PA+PB)) 式(1)
同様に、プレイリスト表示装置1は、以下の式(2)に従い、排他的B対応コンテンツから再生候補コンテンツとして抽出するコンテンツ数を決定する。
【0052】
(Nlim−NAB)×(PB/(PA+PB)) 式(2)
なお、プレイリスト表示装置1は、プレイリストに加えたコンテンツの再生順序を、例えばランダムに設定する。再生順序については、後述の[再生順序の決定方法]にて詳細説明する。
【0053】
第2の例では、プレイリスト表示装置1は、A対応コンテンツと、B対応コンテンツとをそれぞれ特定する。そして、プレイリスト表示装置1は、A対応コンテンツから抽出されるコンテンツ数と、B対応コンテンツから抽出されるコンテンツ数と、がPA:PBになるようにプレイリストに追加するコンテンツを決定する。そして、プレイリスト表示装置1は、第1の例と同様、プレイリストに加えたコンテンツの再生順序を、例えばランダムに設定する。
【0054】
なお、上述の第1及び第2の例は、キーワードが3以上組み合わされた場合にも同様に実行される。具体的には、第1の例では、プレイリスト表示装置1は、組み合わされた全てのキーワードに該当するコンテンツ(以後、「全対応コンテンツ」と呼ぶ。)を、上限コンテンツ数Nlimを超えない範囲で再生候補コンテンツに指定する。また、プレイリスト表示装置1は、全対応コンテンツの数が上限コンテンツ数Nlimより小さい場合、式(1)、(2)と同様、各キーワードの優先度の比に基づき、上限コンテンツ数Nlimと全対応コンテンツの数との差に相当する分の再生候補コンテンツを、各キーワードに該当するコンテンツから抽出する。また、第2の例の場合、プレイリスト表示装置1は、組み合わされた各キーワードの優先度の比に基づき、再生候補コンテンツを、各キーワードに該当するコンテンツから抽出する。
【0055】
また、プレイリスト表示装置1は、ユーザの操作に基づき、融合されたキーワードを、適宜分離させてもよい。この場合、プレイリスト表示装置1は、分離されたキーワードについて、それぞれ再生候補コンテンツを選定する。
【0056】
次に、優先度の設定方法について説明する。プレイリスト表示装置1は、ユーザの操作に基づき、優先度を設定してもよく、自動的に優先度を設定してもよい。これについて、図5を用いて説明する。
【0057】
図5(a)は、ユーザがキーワード入力端末3にキーワードを指定する際に、優先度及び融合先のキーワードを指定する場合の概念図を示す。図5(a)に示すように、表示画面40上には、プレイリストを生成するためのキーワードとして「キーワードB」が表示されると共に、キーワードBに対する優先度が「低」、かつ、融合先キーワードが「キーワードA」と表示されている。なお、このとき、プレイリスト表示装置1は、既に「キーワードA」を受理している。そして、図5(a)の場合、プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3からキーワード、優先度、及び融合先キーワードを含む情報を受信後、当該情報に基づき、キーワードBをキーワードAに融合させる。なお、図5(a)の例では、プレイリスト表示装置1は、優先度及び融合先キーワードをキーワードと共に受理したが、これに代えて、優先度及びキーワードを受理した後、ユーザの操作に基づき融合先の指定を別途受け付けてもよい。
【0058】
図5(b)は、自動的にキーワードBをキーワードAに融合させる例の概念図を示す。図5(b)では、既にプレイリスト表示装置1は、キーワードAを受理している。また、表示画面40上には、キーワードとして入力された「キーワードB」のみが表示されている。そして、キーワード入力端末3からプレイリスト表示装置1へキーワードの情報が送信された場合、プレイリスト表示装置1は、例えば所定のマップ等を参照して、キーワードBがキーワードAと関連があると判定し、自動的にキーワードBをキーワードAに融合させる。この際、各キーワードの優先度は、上述のマップ等を参照することで決定してもよく、先にプレイリスト表示装置1に受理されたキーワードほど優先度が高い又は低いと定めてもよい。また、プレイリスト表示装置1は、キーワードBをキーワードAに自動的に融合させる際、音声出力又は画面出力により、その旨をユーザに通知し、承諾の入力を受け付けた場合のみキーワードBをキーワードAに融合させてもよい。図5(b)では、プレイリスト表示装置1は、表示部20により、「キーワードAにキーワードBを融合させてもよいですか?」と表示させるとともに、「yes」と表示された確認ボタン101と、「no」と表示された確認ボタン102と、を表示させている。そして、プレイリスト表示装置1は、確認ボタン101が押下された場合のみ、キーワードBをキーワードAに融合する。
【0059】
[再生順序の決定方法]
次に、再生順序の決定方法について説明する。まず、キーワード単位での再生順序について説明した後、各キーワードの再生候補コンテンツの再生順序について説明する。
【0060】
プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3からキーワードを受信した場合、所定の規則に基づき、当該キーワードの再生候補コンテンツの再生順序を決定する。具体的には、プレイリスト表示装置1は、キーワードを受信した時刻に基づき再生順序を決定してもよく、ユーザからキーワードの再生順序について指定があった場合には、当該指定に基づき再生順序を決定する。これについて、図6(a)乃至(c)を用いて具体例を示す。
【0061】
図6(a)は、キーワード単位での再生順序を概念的に示した図である。図6(a)では、プレイリスト表示装置1は、既に、キーワード入力端末3からキーワードA、キーワードB、及びキーワードDを受け付けている。そして、プレイリスト表示装置1は、新たに、キーワード入力端末3からキーワードCを受け付ける。図6(b)、(c)は、それぞれキーワードCの受理後の再生候補コンテンツの再生順序を概念的に示した図である。プレイリスト表示装置1は、ユーザからの再生順序の指定がない場合、図6(b)に示すように、キーワードCの再生候補コンテンツの再生順序を最後に設定する。また、プレイリスト表示装置1は、キーワードCの受信と共に、又はその後にユーザから再生順序の指定があった場合、図6(c)に示すように、当該指定に基づきキーワードCの再生候補コンテンツの再生順序を決定する。図6(c)では、プレイリスト表示装置1は、キーワードBとキーワードCとの再生順序を入れ替える旨のユーザからの指定に基づき、キーワードCの再生候補コンテンツの再生順序をキーワードAの再生候補コンテンツの再生順序の次に設定し、キーワードBの再生候補コンテンツの再生順序をキーワードDの再生候補コンテンツの再生順序の次に設定している。
【0062】
なお、プレイリスト表示装置1は、キーワードごとに、上限コンテンツ数Nlim又はキーワードごとの再生時間幅の上限の設定を受け付けてもよく、全キーワードに共通した上限コンテンツNlim及び再生時間幅の上限の設定を受け付けてもよい。
【0063】
次に、各キーワードの再生候補コンテンツの再生順序について図6(d)を用いて説明する。図6(d)では、再生順序が早いキーワードから順に、キーワードA、キーワードB、キーワードD、キーワードCがプレイリスト表示装置1に入力されている。ここでは、キーワードAの再生候補コンテンツの数が「5」、キーワードBの再生候補コンテンツの数が「10」、キーワードDの再生候補コンテンツの数が「7」、キーワードCの再生候補コンテンツの数が「2」に設定されている。そして、プレイリスト表示装置1は、各キーワードの再生候補コンテンツの再生順序を、ランダムに、又は所定の規則に基づき、再生順序を決定する。上述の所定の規則とは、例えば、ユーザによる視聴履歴数が多いコンテンツほど再生順序を早くするものであってもよく、前回の視聴時刻が現在時刻と近いコンテンツほど再生順序を早くするものであってもよい。
【0064】
[プレイリストの表示方法]
次に、プレイリストの表示方法について説明する。プレイリスト表示装置1は、プレイリストを、キーワードごとに表示されるアイコン(以後、「キーワードアイコン」と呼ぶ。)を用いて視覚的に表示する。特に、プレイリスト表示装置1は、キーワードアイコンの表示態様及び表示位置を、当該キーワードに対応する再生候補コンテンツのコンテンツ付随情報その他キーワードに付随する情報(以後、「キーワード付随情報Ik」と呼ぶ。)に基づき決定する。キーワード付随情報は、大きさ又は数量等の定量的な概念を有する情報であり、各キーワード付随情報は、それぞれ大きさ又は数量等の所定の度合を有する。これにより、プレイリスト表示装置1は、ユーザの利便性を向上させる。
【0065】
以下では、キーワードアイコンの表示態様について説明した後、キーワードアイコンの表示位置について説明する。
【0066】
(表示態様)
プレイリスト表示装置1は、プレイリストを表示する際、キーワードアイコンを表示する。このとき、プレイリスト表示装置1は、キーワード付随情報Ikに基づき、キーワードアイコンの大きさ、形、色の表示態様を変更する。これにより、プレイリスト表示装置1は、キーワードごとに、再生候補コンテンツに関する情報を、ユーザに視覚的に提示する。
【0067】
ここで、キーワード付随情報Ikに基づきキーワードアイコンの大きさを決定する例を示す。例えば、プレイリスト表示装置1は、キーワードに対応する再生候補コンテンツの数が大きいほど、キーワードアイコンを大きくする。また、プレイリスト表示装置1は、例えば、キーワードの融合により組み合わされたキーワードの数(以後、「融合キーワード数」とも呼ぶ。)が大きいほど、キーワードアイコンを大きくしてもよい。さらに、プレイリスト表示装置1は、例えば、キーワードの優先度が高いほど、キーワードアイコンを大きくしてもよい。
【0068】
他の例では、プレイリスト表示装置1は、キーワードに対応する再生候補コンテンツの視聴履歴数が大きいほど、キーワードアイコンを大きくする。このとき、視聴履歴数は、当該コンテンツを視聴可能なユーザが複数いる場合には、ユーザごとに個別に算出されてもよく、全ユーザで共通して算出されてもよい。また、当該キーワードに基づく再生候補コンテンツが複数存在した場合、上述の視聴履歴数は、例えば各再生候補コンテンツの視聴履歴数の総計又は平均等に設定される。
【0069】
さらに別の例では、プレイリスト表示装置1は、通信網2上の検索エンジンにより当該キーワードの検索を行い、その検索結果数が大きいほど、キーワードアイコンを大きくしてもよい。言い換えると、プレイリスト表示装置1は、検索エンジンによる検索結果数によりキーワードの話題度を推定し、当該話題度が大きいほど、キーワードアイコンを大きくする。
【0070】
次に、キーワードを融合させた場合のキーワードアイコンの大きさの変化について図7(a)を用いて説明する。図7(a)は、キーワードBをキーワードAに融合させた場合のキーワードアイコンの大きさの変化を示す図である。図7(a)では、キーワードアイコンの大きさは、一例として、再生候補コンテンツの数に基づき決定されるものとする。また、キーワードAの優先度は、キーワードBの優先度よりも高く設定されているものとする。
【0071】
まず、ユーザの操作に基づき、プレイリスト表示装置1は、キーワードBをキーワードAに融合する。この結果、キーワードAが代表キーワードとなる。そして、プレイリスト表示装置1は、キーワードBのキーワードアイコン50Bを、表示画面から消去すると共に、キーワードAのキーワードアイコン50Aを、キーワードBの再生候補コンテンツの数の分だけ大きくする。
【0072】
次に、キーワードアイコンの色又は形を変更する例を示す。プレイリスト表示装置1は、キーワードアイコンの大きさを決定する例と同様に、再生候補コンテンツの数、融合キーワード数、優先度、ユーザの視聴履歴数等に基づき、キーワードアイコンの色又は形を決定する。これについて、図7(b)、(c)を用いて具体的に説明する。
【0073】
図7(b)は、キーワードアイコンの色を再生候補コンテンツの数に基づき決定する場合のキーワードA、キーワードB、及びキーワードCの各キーワードアイコン50A乃至50Cの表示例を示す。図7(b)では、キーワードA、キーワードB、キーワードCの順に再生候補コンテンツの数が大きいものとする。なお、図7(b)では、便宜上、青を網線のハッチング、水色を斜線のハッチング、白をハッチングなしで表示している。
【0074】
図7(b)の場合、プレイリスト表示装置1は、再生候補コンテンツの数が大きいキーワードほど、キーワードアイコンの色を青色に近づける。具体的には、プレイリスト表示装置1は、キーワードアイコン50Aの色を白、キーワードアイコン50Bの色を水色、キーワードアイコン50Cの色を青色で表示する。このように、プレイリスト表示装置1は、キーワードごとの情報を、キーワードアイコンの色に基づき視覚的にユーザに提示することができる。
【0075】
図7(c)は、キーワードアイコンの形を再生候補コンテンツの数に基づき決定する場合のキーワードアイコン50A乃至50Cの表示例を示す。図7(c)では、キーワードA、キーワードB、キーワードCの順に再生候補コンテンツの数が大きいものとする。
【0076】
ここで、プレイリスト表示装置1は、再生候補コンテンツの数が大きいほど、キーワードアイコンの形をハート型に近づける。具体的には、図7(c)では、プレイリスト表示装置1は、キーワードアイコン50Aを三角、キーワードアイコン50Bを楕円、キーワードアイコン50Cをハート型に表示している。このように、プレイリスト表示装置1は、キーワードごとの情報を、キーワードアイコンの形に基づき視覚的にユーザに提示することができる。
【0077】
(表示位置)
次に、プレイリスト中のキーワードアイコンの表示位置について説明する。プレイリスト表示装置1は、キーワードアイコンの位置を、キーワード付随情報Ik及び再生のタイミングに基づき決定する。これにより、プレイリスト表示装置1は、プレイリスト中の各キーワードのキーワード付随情報Ikを視覚的に提示する。
【0078】
これについて、図8を用いて具体的に説明する。図8は、プレイリスト表示装置1が表示するプレイリストの一例を示す。図8のプレイリストは、視聴履歴数を縦軸、再生時刻を横軸とする2次元座標を備える。なお、ここでは、説明の便宜上、キーワードアイコンの表示態様を統一している。
【0079】
図8のプレイリストでは、再生時刻が早い順に、左から右へ、キーワードAのキーワードアイコン50A、キーワードBのキーワードアイコン50B、キーワードCのキーワードアイコン50C、キーワードDのキーワードアイコン50Dが表示されている。また、図8のプレイリストでは、視聴履歴数が少ない順に下から上へ、キーワードアイコンB、キーワードアイコンD、キーワードアイコンA、キーワードアイコンCが表示されている。さらに、図8のプレイリスト中には、現在時刻を示す現在時刻表示バー60が表示されている。なお、図8では、現在時刻表示バー60がキーワードアイコン50Aと重複する位置に表示されている。従って、この場合、プレイリスト表示装置1は、キーワードAに基づく再生候補コンテンツが再生中であることを示している。
【0080】
このように、プレイリスト表示装置1は、キーワード付随情報Ik及び再生のタイミングに基づき、各キーワードアイコンの位置を決定することで、キーワードごとにキーワード付随情報Ik及び再生順序をユーザに視覚的に提示することができる。
【0081】
[処理フロー]
次に、プレイリスト表示装置1が実行する処理手順について説明する。図9は、プレイリスト表示装置1が実行する処理手順を示すフローチャートの一例である。プレイリスト表示装置1は、図9に示すフローチャートの処理を、所定の周期に従い繰り返し実行する。
【0082】
まず、プレイリスト表示装置1は、キーワードを受信したか否か判定する(ステップS101)。そして、プレイリスト表示装置1は、キーワードを受信したと判断した場合(ステップS101;Yes)、ステップS102へ処理を進める。具体的には、このとき、プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3からキーワードと共に、指定属性情報、優先度の指定、融合先のキーワードの指定などを受信する。一方、キーワードを受信していないと判断した場合(ステップS101;No)、プレイリスト表示装置1は、引き続き、キーワードを受信したか否か判定する。
【0083】
次に、プレイリスト表示装置1は、他のキーワードとの融合の指定があったか否か判定する(ステップS102)。即ち、プレイリスト表示装置1は、例えば図5(a)に示すように、キーワードと共に、融合先のキーワードの指定があったか否か判定する。そして、プレイリスト表示装置1は、他のキーワードとの融合の指定があったと判断した場合(ステップS103;Yes)、優先度に基づきキーワードの融合を行う(ステップS103)。即ち、この場合、プレイリスト表示装置1は、融合するキーワードのうち、優先度が高いキーワードを代表キーワードに指定して融合する。一方、他のキーワードとの融合の指定がない場合(ステップS102;No)、プレイリスト表示装置1は、ステップS104へ処理を進める。
【0084】
次に、プレイリスト表示装置1は、キーワード及び指定属性情報に基づき再生候補コンテンツを特定する(ステップS104)。具体的には、プレイリスト表示装置1は、図4の説明で述べたように、キーワード及び指定属性情報に該当するコンテンツ付随情報を備えるコンテンツを再生候補コンテンツとして特定する。
【0085】
次に、プレイリスト表示装置1は、キーワード付随情報Ikに基づき、キーワードアイコンの表示態様及び表示位置を決定する(ステップS105)。そして、プレイリスト表示装置1は、プレイリストの表示を更新する(ステップS106)。これにより、プレイリスト表示装置1は、キーワードごとの情報を視覚的にユーザにプレイリストとして提示することができる。
【0086】
以上説明したように、本実施例に係るプレイリスト表示装置は、入力受付手段と、コンテンツ検索手段と、プレイリスト表示手段と、を備える。入力受付手段は、外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける。「外部入力」とは、プレイリスト表示装置と接続する他の装置から送信された情報の入力及びプレイリスト表示装置になされた操作による入力を含む。コンテンツ検索手段は、入力されたキーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索する。プレイリスト表示手段は、検索したキーワードごとのアイコンに基づき、再生候補のコンテンツのプレイリストを表示する。また、プレイリスト表示手段は、キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定する。このように、プレイリスト表示装置は、キーワードごとのアイコンの表示態様及び/又は表示位置をキーワード付随情報に基づき決定することで、キーワードごとに多くの情報を視覚的にユーザへ提示することができる。従って、プレイリスト表示装置は、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0087】
[ナビゲーション装置]
次に、本実施例のプレイリスト表示装置1をナビゲーション装置へ適用した例を図10、図11を用いて説明する。
【0088】
図10は、コンテンツ再生システム100Aの概略構成の一例である。コンテンツ再生システム100Aは、ナビゲーション装置1Aと、インターネット2Aと、携帯電話3A、3Bと、コンテンツ付随情報サーバ4と、ホームサーバ5と、コンテンツサーバ6と、を備える。
【0089】
ナビゲーション装置1Aは、プレイリスト表示装置1に相当し、車両に搭載され、音声出力及び画面出力により車両の経路案内を行う。また、ナビゲーション装置1Aは、コンテンツ及びコンテンツ付随情報を記憶するためのHDDを備え、さらに、インターネット2Aを介してコンテンツ付随情報サーバ4、ホームサーバ5、及びコンテンツサーバ6と通信を行う。そして、ナビゲーション装置1Aは、携帯電話3A、3Bからキーワード及び指定属性情報、優先度等の情報(以後、「キーワード等」と呼ぶ。)を受信する。そして、ナビゲーション装置1Aは、受信したキーワード等に基づきHDD内に記憶されたコンテンツ、又はホームサーバ5、コンテンツサーバ6に記憶されたコンテンツを対象に再生候補コンテンツの検索を行う。そして、ナビゲーション装置1Aは、検索結果に基づき、プレイリストを生成して画面90上に表示する。
【0090】
携帯電話3A、3Bは、ユーザがキーワード等を入力可能なボタン又はタッチパネルを備える。そして、携帯電話3A、3Bは、ユーザの操作に基づき、キーワード等を短距離通信によりナビゲーション装置1Aに送信する。
【0091】
図11は、プレイリストが表示された画面90の一例である。図11に示すように、画面90は、横軸を再生時刻、縦軸を視聴履歴数とした2次元座標のプレイリストを表示している。また、画面90は、プレイリスト中に、再生時刻が早い順に、キーワード「アーティストA」のキーワードアイコン50Aと、キーワード「サーフィン」のキーワードアイコン50Sと、キーワード「ギター」のキーワードアイコン50Gと、キーワード「アジア」のキーワードアイコン50ASと、キーワード「POP」のキーワードアイコン50Pと、キーワード「アーティストB」のキーワードアイコン50Bと、を備える。さらに、画面90は、プレイリスト中に、現在時刻を示す現在時刻表示バー60を備える。また、各キーワードアイコンの形は、話題度に基づき決定される。具体的には、ナビゲーション装置1Aは、キーワードアイコンの形状を、話題度が大きい順に、ハート型、楕円、三角の3種類に分けて表示する。また、各キーワードアイコンの色は、各キーワードの再生候補コンテンツの数に基づき決定される。具体的には、ナビゲーション装置1Aは、各キーワードアイコンの色を、再生候補コンテンツの数が大きい順に、青、水色、白の3種類に分けて表示する。なお、図11では、便宜上、青を網線のハッチング、水色を斜線のハッチング、白をハッチングなしで表示している。また、各キーワードアイコンの大きさは、融合キーワード数に基づき決定される。具体的には、ナビゲーション装置1Aは、融合キーワード数が大きいほど、キーワードアイコンを大きくする。
【0092】
以上のように、ナビゲーション装置1Aは、入力されたキーワードごとにプレイリストにアイコン表示し、その表示態様及び表示位置をキーワード付随情報Ikに基づき決定する。これにより、ナビゲーション装置1Aは、ユーザに対し、視覚的かつ多面的に各キーワードの情報を提示することができる。
【0093】
[変形例]
以下、本実施例の各変形例について説明する。なお、これらの各変形例は、任意に組み合わせて上述の各実施例に適用することが可能である。
【0094】
(変形例1)
図1等のコンテンツ再生システム100の構成は、一例であり、必ずしも本発明が適用可能な構成は、これに限定されない。例えば、図1の構成に代えて、キーワード入力端末3と、プレイリスト表示装置1とは単一の装置により実現されていてもよい。この場合、プレイリスト表示装置1は、キーワード入力端末3の機能を備え、入力部17からキーワード等の入力を受け付ける。
【0095】
他の例では、コンテンツサーバ6とコンテンツ付随情報サーバ4とは、1の装置により実現されてもよい。また、プレイリスト表示装置1は、必ずしもコンテンツDB7を備える必要はなく、ホームサーバ5等に備えられたコンテンツDBからキーワードに基づきプレイリストの生成に必要な情報を要求してもよい。また、コンテンツ付随情報サーバ4は、コンテンツの種類ごと、例えば、音楽と動画とに分かれて複数存在してもよい。
【0096】
(変形例2)
上述の[コンテンツの検索]の説明では、プレイリスト表示装置1は、登録したコンテンツから再生候補コンテンツを選定した。しかし、本発明が適用可能な方法は、これに限定されない。これに代えて、プレイリスト表示装置1は、動画サイトなどに存在する登録していないコンテンツから再生候補コンテンツを選定してもよい。この場合、例えば、プレイリスト表示装置1は、キーワードに基づき動画サイト内を検索し、その検索結果の上位を再生候補コンテンツとして選定する。
【0097】
(変形例3)
上述の[プレイリストの表示方法]における図8の説明では、プレイリスト表示装置1は、視聴履歴数を縦軸、再生時刻を横軸とする2次元座標を表示していた。しかし、本発明が適用可能なキーワードアイコンの表示位置の態様は、これに限定されない。これに代えて、プレイリスト表示装置1は、3次元座標によりキーワードアイコンを表示させてもよい。
【0098】
具体的には、プレイリスト表示装置1は、図8に示す2次元座標のプレイリストに、奥行きを示す軸(以後、「奥行き軸」と呼ぶ。)をさらに加える。そして、プレイリスト表示装置1は、当該奥行き軸に対するキーワードアイコンの位置に基づき再生候補コンテンツの数又は融合キーワード数等のキーワード付随情報Ikの任意の1の種類の度合をさらに表示する。このとき、好適には、プレイリスト表示装置1は、奥行き軸上で表示画面の手前側に位置するキーワードアイコンほど、奥行き軸が示すキーワード付随情報Ikの度合が高い旨を表示する。これについては、後述する図12で例示する。これにより、プレイリスト表示装置1は、より多くのキーワード付随情報Ikをユーザに視覚的に提示することができる。
【0099】
次に、変形例3を適用した場合のナビゲーション装置1Aの表示例について図12を用いて説明する。図12は、変形例3に基づきプレイリストが表示された画面90の一例である。図12に示すように、画面90は、横軸を再生時刻、縦軸を視聴履歴数、奥行き軸を再生候補コンテンツの数とした3次元座標のプレイリストを表示している。なお、奥行き軸は、画面90の手前側に位置するキーワードアイコンほど、再生候補コンテンツの数が多いことを示す。そして、図11と同様、画面90は、プレイリスト中に、再生時刻が早い順に、キーワード「アーティストA」のキーワードアイコン50Aと、キーワード「サーフィン」のキーワードアイコン50Sと、キーワード「ギター」のキーワードアイコン50Gと、キーワード「アジア」のキーワードアイコン50ASと、キーワード「POP」のキーワードアイコン50Pと、キーワード「アーティストB」のキーワードアイコン50Bと、を備える。また、各キーワードアイコンの形は、図11と同様、話題度に基づき決定される。また、各キーワードアイコンの色は、図11と同様、各キーワードの再生候補コンテンツの数に基づき決定される。また、各キーワードアイコンの大きさは、図11と同様、融合キーワード数に基づき決定される。
【0100】
このように、プレイリスト表示装置1は、奥行き軸を追加してプレイリストを3次元表示することにより、より多くのキーワード付随情報Ikをユーザに視覚的に提示することができる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明は、車載用ナビゲーション装置、PND(Personal Navigation Device)、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)その他表示機能を有する端末に好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0102】
1 プレイリスト表示装置
2 通信網
3 キーワード入力端末
4 コンテンツ付随情報サーバ
5 ホームサーバ
6 コンテンツサーバ
11、31 CPU
12、32 ROM
13、33 RAM
15 データ記憶ユニット
16、36 通信部
17、34 入力部
18 復号化部
19 音声出力部
20、35 表示部
21 外部機器インタフェース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、
前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、
前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段と、を備え、
前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とするプレイリスト表示装置。
【請求項2】
所定の2以上のキーワードを関連付けると共に、当該キーワードのうち代表キーワードを定める代表キーワード決定手段と、をさらに備え、
前記コンテンツ検索手段は、前記所定の2以上のキーワードに基づき前記再生候補のコンテンツを検索し、
前記プレイリスト表示手段は、前記所定の2以上のキーワードに基づき検索した前記再生候補のコンテンツを、前記代表キーワードのアイコンにより前記プレイリスト中に表示することを特徴とする請求項1に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項3】
前記キーワードには優先度が設定され、
前記代表キーワード決定手段は、前記所定の2以上のキーワードのうち、前記優先度が最も高いキーワードを前記代表キーワードとして定め、
前記コンテンツ検索手段は、さらに前記所定の2以上のキーワードの各優先度に基づき、前記再生候補となるコンテンツを検索することを特徴とする請求項2に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項4】
前記入力受付手段は、前記キーワードと共に当該キーワードの優先度の入力を受け付けることを特徴とする請求項3に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項5】
前記プレイリスト表示手段は、2次元座標上に前記アイコンを表示し、前記2次元座標の1の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに基づき決定された前記再生候補のコンテンツの再生のタイミングを示し、他方の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに付随する任意の1の前記キーワード付随情報の度合を示すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項6】
前記プレイリスト表示手段は、3次元座標上に前記アイコンを表示し、前記3次元座標の1の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに基づき決定された前記再生候補のコンテンツの再生のタイミングを示し、他の軸は、それぞれ、前記アイコンに対応する前記キーワードに付随する任意の1の前記キーワード付随情報の度合を示すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項7】
前記プレイリスト表示手段は、それぞれ異なる種類の前記キーワード付随情報の度合に基づき、前記アイコンの色、形、大きさをそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項8】
プレイリスト表示装置により実行される制御方法であって、
外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付工程と、
前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索工程と、
前記コンテンツ検索工程が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示工程と、を備え、
前記プレイリスト表示工程は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とする制御方法。
【請求項9】
プレイリスト表示装置に搭載され実行されるプログラムであって、
外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、
前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、
前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段、として前記プレイリスト表示装置を機能させ、
前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
【請求項1】
外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、
前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、
前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段と、を備え、
前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とするプレイリスト表示装置。
【請求項2】
所定の2以上のキーワードを関連付けると共に、当該キーワードのうち代表キーワードを定める代表キーワード決定手段と、をさらに備え、
前記コンテンツ検索手段は、前記所定の2以上のキーワードに基づき前記再生候補のコンテンツを検索し、
前記プレイリスト表示手段は、前記所定の2以上のキーワードに基づき検索した前記再生候補のコンテンツを、前記代表キーワードのアイコンにより前記プレイリスト中に表示することを特徴とする請求項1に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項3】
前記キーワードには優先度が設定され、
前記代表キーワード決定手段は、前記所定の2以上のキーワードのうち、前記優先度が最も高いキーワードを前記代表キーワードとして定め、
前記コンテンツ検索手段は、さらに前記所定の2以上のキーワードの各優先度に基づき、前記再生候補となるコンテンツを検索することを特徴とする請求項2に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項4】
前記入力受付手段は、前記キーワードと共に当該キーワードの優先度の入力を受け付けることを特徴とする請求項3に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項5】
前記プレイリスト表示手段は、2次元座標上に前記アイコンを表示し、前記2次元座標の1の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに基づき決定された前記再生候補のコンテンツの再生のタイミングを示し、他方の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに付随する任意の1の前記キーワード付随情報の度合を示すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項6】
前記プレイリスト表示手段は、3次元座標上に前記アイコンを表示し、前記3次元座標の1の軸は、前記アイコンに対応する前記キーワードに基づき決定された前記再生候補のコンテンツの再生のタイミングを示し、他の軸は、それぞれ、前記アイコンに対応する前記キーワードに付随する任意の1の前記キーワード付随情報の度合を示すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項7】
前記プレイリスト表示手段は、それぞれ異なる種類の前記キーワード付随情報の度合に基づき、前記アイコンの色、形、大きさをそれぞれ決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のプレイリスト表示装置。
【請求項8】
プレイリスト表示装置により実行される制御方法であって、
外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付工程と、
前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索工程と、
前記コンテンツ検索工程が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示工程と、を備え、
前記プレイリスト表示工程は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とする制御方法。
【請求項9】
プレイリスト表示装置に搭載され実行されるプログラムであって、
外部入力に基づきキーワードの入力を受け付ける入力受付手段と、
前記キーワードに基づき再生候補のコンテンツを検索するコンテンツ検索手段と、
前記コンテンツ検索手段が検索した前記キーワードごとのアイコンに基づき、前記再生候補のコンテンツのプレイリストを表示するプレイリスト表示手段、として前記プレイリスト表示装置を機能させ、
前記プレイリスト表示手段は、前記キーワードに付随するキーワード付随情報に基づき、前記アイコンの表示態様又は/及び表示位置を決定することを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−145973(P2011−145973A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−7976(P2010−7976)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]