説明

プログラム、情報記憶媒体およびゲーム装置

【課題】 接触操作に応じてゲーム空間内の移動体を移動させる際の操作性をより向上させることが可能なゲーム装置等を提供すること。
【解決手段】 携帯情報端末100が、画面における接触操作および接触位置を検出する接触操作検出部110と、接触操作検出部110の検出に基づき、画面における第1の領域が接触されていない第1の状態であるか、第1の領域が接触された第2の状態であるかを判定する状態判定部141と、第2の状態から第1の状態に遷移した場合、現在接触位置画像を初期位置に戻す画像を生成する画像生成部144と、第2の状態である場合、第1の領域における接触操作検出部110の検出に基づき、ゲーム空間内における移動体に対する操作方向および操作量を示す操作データ156を更新する更新部142と、操作データ156に基づき、移動体を移動させる演算を行う演算部143を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報記憶媒体およびゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、画面における接触操作を検出する接触操作検出部と、筐体の傾きを検出する傾き検出部を有する装置で実行されるプログラムの場合、筐体を傾ける操作に応じて画像を生成する第1の手法、接触操作に応じて画像を生成する第2の手法のいずれかが採用されている。
【0003】
第1の手法としては、例えば、特開2006−148773号公報では、筐体の傾きを検出して当該検出の出力に基づいてメディアコンテンツの再生態様を制御すること等が提案されている。第1の手法を用いた具体例として、例えば、プレーヤーが、携帯情報端末を傾けることによってゲーム空間内のレーシングカーの移動方向を調整するレーシングゲームが提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−148773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記具体例の場合、例えば、ユーザーは、携帯情報端末を右に傾けることによってハンドルを右に回す操作を行うと、初期位置に戻すためには携帯情報端末を水平の状態に戻す必要があるが、水平の状態に戻す際に携帯情報端末を水平の状態よりも左に傾けてしまうことがある上、水平の状態を保つことも困難である。さらに、傾き検出部のハードウェアの個体差によって傾きに対する正確な反応が得られない場合もある。
【0006】
また、レーシングゲーム等では、ギアチェンジ操作が行われる場合があるが、第1の手法では上述した理由によって正確な反応が得られない場合があり、第2の手法ではハンドル操作、加速操作、減速操作等に加えてギアチェンジ操作を行わせる場合、一般的に、ギアチェンジ操作用のボタンが画面の所定位置に固定された状態で設けられている。このため、第2の手法では、例えば、ハンドル操作、加速操作、ギアチェンジ操作を同時に行う場合、ユーザーは、3つの指を同時に使用する必要があり、操作性がよくなかった。
【0007】
本発明にかかるいくつかの態様は、上記課題を解決することにより、接触操作に応じてゲーム空間内の移動体を移動させる際の操作性をより向上させることが可能なプログラム、情報記憶媒体およびゲーム装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様の1つであるプログラムは、画面における接触操作および接触位置を検出する接触操作検出部を含み、検出された接触操作および接触位置に基づいてゲーム空間内で移動体を移動させるゲーム装置の有するコンピューターを、
前記接触操作検出部の検出に基づき、前記画面における第1の領域が接触されていない第1の状態であるか、あるいは、前記第1の領域が接触された第2の状態であるかを判定する状態判定部と、
前記第1の状態である場合、前記第1の領域における操作用画像を変化させない状態の第1の画像を生成し、前記第2の状態である場合、前記第1の領域における操作用画像を変化させた状態の第2の画像を生成する画像生成部と、
前記第2の状態である場合、前記第1の領域における前記接触操作検出部の検出に基づき、前記移動体に対する操作方向および操作量を示す操作データを更新する更新部と、
前記操作データに基づき、前記移動体を移動させる演算を行う演算部として機能させるプログラムであって、
前記画像生成部は、前記接触操作検出部の検出に基づき、前記操作用画像の一部として、前記接触位置の変化に応じて現在の接触位置を示す現在接触位置画像を移動させる画像を生成するとともに、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移した場合、前記現在接触位置画像を初期位置に戻す画像を生成し、
前記更新部は、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移した場合、前記操作データを初期値に戻す更新を行うことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の態様の1つである情報記憶媒体は、画面における接触操作および接触位置を検出する接触操作検出部を含むゲーム装置の有するコンピューターにより読み取り可能なプログラムを記憶した情報記憶媒体であって、上記プログラムを記憶したことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の態様の1つであるゲーム装置は、画面における接触操作および接触位置を検出する接触操作検出部と、
当該接触操作検出部の検出に基づき、前記画面における第1の領域が接触されていない第1の状態であるか、あるいは、前記第1の領域が接触された第2の状態であるかを判定する状態判定部と、
前記第1の状態である場合、前記第1の領域における操作用画像を変化させない状態の第1の画像を生成し、前記第2の状態である場合、前記第1の領域における操作用画像を変化させた状態の第2の画像を生成する画像生成部と、
前記第2の状態である場合、前記第1の領域における前記接触操作検出部の検出に基づき、前記移動体に対する操作方向および操作量を示す操作データを更新する更新部と、
前記操作データに基づき、前記移動体を移動させる演算を行う演算部と、
を含み、
前記画像生成部は、前記接触操作検出部の検出に基づき、前記操作用画像の一部として、前記接触位置の変化に応じて現在の接触位置を示す現在接触位置画像を移動させる画像を生成するとともに、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移した場合、前記現在接触位置画像を初期位置に戻す画像を生成し、
前記更新部は、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移した場合、前記操作データを初期値に戻す更新を行うことを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、ゲーム装置等は、接触操作検出部の検出に基づき、ゲーム空間内における移動体に対する操作方向および操作量を示す操作データを更新し、操作データに基づき、移動体を移動させることにより、ユーザーは、接触位置を変化させることによって移動体を移動させることができる。これにより、ゲーム装置等は、接触操作に応じてゲーム空間内の移動体を移動させる際の操作性をより向上させることができる。また、本発明によれば、ゲーム装置等は、第1の領域の接触状態に応じて異なる画像を生成することにより、ユーザーに第1の領域の接触状態を通知することができるため、操作性をより向上させることができる。
【0012】
また、本発明の態様の1つであるプログラムは、画面における接触操作および接触位置を検出する接触操作検出部を含み、検出された接触操作および接触位置に基づいてゲーム空間内で移動体を移動させるゲーム装置の有するコンピューターを、
前記接触操作検出部の検出に基づき、前記画面に設定された第1の領域において第1の方向に接触操作が行われた場合に、前記移動体に対する操作方向および操作量を示す操作データを更新する更新部と、
前記操作データに基づき、前記移動体を移動させる演算を行う演算部として機能させるプログラムであって、
前記更新部は、前記接触操作検出部の検出に基づき、前記第1の方向に接触操作が行われた状態で、前記第1の方向と異なる第2の方向に接触操作がされた場合に、前記移動体に対する移動速度を変化させるための移動パラメーターを更新することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、ゲーム装置の有するコンピューターは、接触操作検出部の検出に基づき、ゲーム空間内における移動体に対する操作方向および操作量を示す操作データを更新し、操作データに基づき、移動体を移動させることにより、ユーザーは、接触位置を第1の方向に変化させることによって移動体を移動させつつ、接触位置を第1の方向と異なる第2の方向に変化させることによって移動体の移動速度を変化させることができるため、操作性をより向上させることができる。
【0014】
また、前記移動体は、移動パラメーターによって移動速度が変化する移動体であって、
前記状態判定部は、前記第2の状態である場合、前記接触操作検出部の検出に基づき、前記画面における第2の領域または第3の領域が接触されたかどうかを判定し、
前記画像生成部は、前記第2の領域が接触された場合、前記移動パラメーターを増加させる操作を受け付けるための移動パラメーター増加用画像を前記操作用画像の一部として生成し、前記第3の領域が接触された場合、前記移動パラメーターを減少させる操作を受け付けるための移動パラメーター減少用画像を前記操作用画像の一部として生成してもよい。
【0015】
これによれば、ゲーム装置等は、移動操作中の状態における接触操作検出部の検出に基づき、移動パラメーター増加用画像や移動パラメーター減少用画像を操作用画像の一部として生成することにより、ユーザーは、移動操作を行いつつ、ギアチェンジ操作等の移動パラメーターを増減させる操作を行うことができる。これにより、ゲーム装置等は操作性を向上させることができる。
【0016】
また、前記移動体は、移動パラメーターによって移動速度が変化する移動体であって、
前記操作用画像は、前記移動パラメーターを増加させる操作を受け付けるための移動パラメーター増加用画像と、前記移動パラメーターを減少させる操作を受け付けるための移動パラメーター減少用画像とを含み、
前記状態判定部は、前記第2の状態である場合、前記接触操作検出部の検出に基づき、前記画面における第2の領域または第3の領域が接触されたかどうかを判定し、
前記画像生成部は、前記第2の領域が接触された場合、前記移動パラメーター増加用画像が有効で前記移動パラメーター減少用画像が無効な状態で前記操作用画像を生成し、前記第3の領域が接触された場合、前記移動パラメーター増加用画像が無効で前記移動パラメーター減少用画像が有効な状態で前記操作用画像を生成してもよい。
【0017】
これによれば、ゲーム装置等は、移動操作中の状態における接触操作検出部の検出に基づき、移動パラメーター増加用画像や移動パラメーター減少用画像を操作用画像の一部として生成することにより、ユーザーは、移動操作とほぼ同時にギアチェンジ操作等の移動パラメーターを増減させる操作を行うことができる。これにより、ゲーム装置等は操作性を向上させることができる。
【0018】
また、前記状態判定部は、前記画面において、前記現在接触位置画像の上方に前記第2の領域を設定し、前記現在接触位置画像の下方に前記第3の領域を設定するとともに、前記現在接触位置画像の移動に応じて前記第2の領域および前記第3の領域を移動させてもよい。
【0019】
これによれば、ゲーム装置等は、現在接触位置画像の上方に第2の領域を設定し、現在接触位置画像の下方に第3の領域を設定することにより、ユーザーは、現在接触位置画像の現在位置に関わらず、現在接触位置画像の少し上で移動パラメーター増加操作を行うことができ、現在接触位置画像の少し下で移動パラメーター減少操作を行うことができる。これにより、これにより、ゲーム装置等は操作性を向上させることができる。
【0020】
また、前記画像生成部は、前記現在接触位置画像の上方に前記移動パラメーター増加用画像を生成し、前記現在接触位置画像の下方に前記移動パラメーター減少用画像を生成するとともに、前記現在接触位置画像の移動に応じて前記移動パラメーター増加用画像および前記移動パラメーター減少用画像を移動させてもよい。
【0021】
これによれば、ゲーム装置等は、現在接触位置画像の現在位置に関わらず、現在接触位置画像の少し上に移動パラメーター増加用画像を生成し、現在接触位置画像の少し下に移動パラメーター減少用画像を生成することにより、ユーザーに移動速度を変更する操作を行う位置をわかりやすく提示することができるため、操作性を向上させることができる。
【0022】
また、前記画像生成部は、前記画面を構成する左上領域、右上領域、左下領域、右下領域の4つの領域において、前記左下領域に前記操作用画像を配置し、前記右下領域に前記移動体を加速させる加速用画像および前記移動体を減速させる減速用画像を配置した状態で前記第1の画像および前記第2の画像を生成してもよい。
【0023】
これによれば、ユーザーは、例えば、右手の指で加速操作と減速操作を行い、左手の指で移動操作を行うことができるため、ゲーム装置等は、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1の実施例における通信形態の一例を示す図である。
【図2】第1の実施例における携帯情報端末の機能ブロック図である。
【図3】第1の実施例におけるゲーム画像の表示手順を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施例におけるゲーム画像の一例を示す図である。
【図5】第1の実施例における操作用画像の一例を示す図である。
【図6】第1の実施例における操作用画像の他の一例を示す図である。
【図7】第1の実施例における操作用画像の他の一例を示す図である。
【図8】第2の実施例におけるギア値増加用画像およびギア値減少用画像に関する処理手順を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施例におけるゲーム画像の一例を示す図である。
【図10】第2の実施例における操作用画像の一例を示す図である。
【図11】第2の実施例における操作用画像の他の一例を示す図である。
【図12】第2の実施例における操作用画像の他の一例を示す図である。
【図13】第2の実施例における操作用画像の他の一例を示す図である。
【図14】第3の実施例におけるギア値増加用画像およびギア値減少用画像に関する処理手順を示すフローチャートである。
【図15】第3の実施例におけるゲーム画像の一例を示す図である。
【図16】第3の実施例における操作用画像の一例を示す図である。
【図17】第3の実施例における操作用画像の他の一例を示す図である。
【図18】第3の実施例における操作用画像の他の一例を示す図である。
【図19】その他の実施例におけるゲーム画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を携帯情報端末に適用した実施例について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成のすべてが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0026】
(第1の実施例)
図1は、第1の実施例における通信形態の一例を示す図である。ゲーム画像を生成する機能を有するゲーム装置として機能する携帯情報端末100は、ルーター200、インターネット210を介してサーバー220からレーシングゲーム用のプログラムをダウンロードし、レーシングゲームを実行する機能を有している。
【0027】
図2は、第1の実施例における携帯情報端末100の機能ブロック図である。携帯情報端末100は、画面における接触操作および接触位置を検出する接触操作検出部110と、携帯情報端末100の筐体の傾きを検出する傾き検出部120と、ルーター200等と無線通信を行う通信部130と、種々の処理を実行する処理部140と、種々のデータを記憶する記憶部150と、ゲーム画像等を表示する表示部160と、ゲーム音声等を出力する音声出力部170を含んで構成されている。
【0028】
また、処理部140は、画面における所定領域の接触状態等を判定する状態判定部141と、記憶部150内のデータを更新する更新部142と、ゲーム演算等を行う演算部143と、ゲーム画像等を生成する画像生成部144と、ゲーム音声等を生成する音声生成部145を含んで構成されている。
【0029】
また、記憶部150は、サーバー220からダウンロードしたプログラム152、ハンドル操作領域等における接触位置の現在位置を示す現在接触位置データ154、ゲーム空間内におけるレーシングカー(移動体)に対する操作方向、操作量等を示す操作データ156等を記憶している。
【0030】
なお、携帯情報端末100は、以下のハードウェアを用いてこれらの機能を実装してもよい。例えば、接触操作検出部110、表示部160はタッチパネル等、傾き検出部120は加速度センサー等、通信部130は無線通信ユニット等、処理部140はCPU、画像処理回路、音声処理回路等、記憶部150はRAM等、音声出力部170はスピーカー等が使用されてもよい。
【0031】
また、携帯情報端末100は、サーバー220の情報記憶媒体だけでなく、例えば、PCのハードディスク等の情報記憶媒体、USBメモリー等の情報記憶媒体からプログラム152をダウンロードして状態判定部141等として機能することも可能である。
【0032】
次に、本実施例におけるレーシングカーの移動操作に関するゲーム画像の表示手順について説明する。図3は、第1の実施例におけるゲーム画像の表示手順を示すフローチャートである。また、図4は、第1の実施例におけるゲーム画像300の一例を示す図である。
【0033】
ゲーム画像300は、例えば、現在の順位を示す画像、視点や表示内容を変更するためのボタン画像、一時停止用のボタン画像、レーシングコースの全体を示す画像、急加速用のパラメーター値を示す画像、エンジンの回転数を示す画像、移動パラメーターを示す画像、速度を示す画像、ハンドル操作等に対応する操作用画像310、チェックポイントにおける前後のレーシングカーとの時間差を示す画像、アクセル操作に対応する加速用画像380、ブレーキ操作に対応する減速用画像390等を示す画像である。
【0034】
また、画面を構成する左上領域、右上領域、左下領域、右下領域の4つの領域において、左下領域に操作用画像310が配置され、右下領域にレーシングカーを加速させる加速用画像380とレーシングカーを減速させる減速用画像390が配置されている。また、操作用画像310の領域にはハンドル操作領域(第1の領域)400が設定されている。
【0035】
なお、ハンドル操作領域400は、実際には表示されない領域である。例えば、ユーザーは、右手の親指で、加速用画像380を押してレーシングカーを加速させたり、減速用画像390を押してレーシングカーを減速させたりする。また、ユーザーは、左手の親指で操作用画像310を押してレーシングカーのハンドル操作等を行う。また、ユーザーは、画面のいずれかの領域で画面に指を押し付けた状態で指を画面の上方向に移動させて離す操作(フリック操作)を行うことにより、急加速用のパラメーター値に応じた急加速操作を行うことができる。
【0036】
接触操作検出部110は、画面における接触操作を検出する。状態判定部141は、接触操作検出部110の検出に基づき、ハンドル操作領域400で接触操作(例えば、ハンドル操作領域400の一部を押す操作、押したまま移動させる操作)があったかどうかを判定する(ステップS1)。また、状態判定部141は、現在の状態が非接触操作状態(第1の状態、操作用画像310が押圧されていない状態)であるかどうかを判定する(ステップS2)。なお、初期状態では非接触操作状態である。
【0037】
非接触操作状態である場合、状態判定部141は、例えば、フラグの値の更新等によって現在の状態を接触操作状態(第2の状態)に設定し(ステップS3)、画像生成部144は、操作用画像310を有効化する(ステップS4)。
【0038】
図5は、第1の実施例における操作用画像310の一例を示す図である。また、図6は、第1の実施例における操作用画像311の他の一例を示す図である。また、図7は、第1の実施例における操作用画像312の他の一例を示す図である。
【0039】
例えば、操作用画像310は、操作用画像310における現在の接触位置を示す現在接触位置画像330、現在接触位置画像330の移動可能な範囲を示す移動可能領域画像350を含む。なお、現在の状態が非接触操作状態である場合、図5の操作用画像310に示すように、現在接触位置画像330は太い線で表示され、現在の状態が接触操作状態である場合、図6の操作用画像311に示すように、現在接触位置画像331は細い線で表示される。
【0040】
ユーザーは、レーシングカーの進行方向を右に変えるためにハンドルを右方向(第1の方向)に回転させる操作を行う場合、現在接触位置画像331を右方向に移動させる。例えば、図7の操作用画像312は、現在接触位置画像331が移動可能領域画像350の右端まで移動しており、ユーザーがハンドルを右方向に最大限回転させる操作を行った状態であることを示す。
【0041】
また、ステップS2の判定で接触操作状態であった場合、更新部142は、接触操作検出部110の検出に基づき、現在接触位置データ154と操作データ156を更新する(ステップS5)。
【0042】
また、この場合、画像生成部144は、現在接触位置データ154に基づき、操作用画像311を生成する。すなわち、図7の操作用画像312に示すように、画像生成部144は、現在接触位置画像331の位置を移動させた操作用画像312を生成する。
【0043】
ステップS1の判定で接触操作なしと判定した場合、状態判定部141は、現在の状態が接触操作状態であるかどうかを判定する(ステップS7)。すなわち、状態判定部141は、接触操作状態から非接触操作状態(ユーザーが画面に押していた指を離した状態)に遷移したかどうかを判定する。
【0044】
接触操作状態から非接触操作状態に遷移した場合、更新部142は、現在接触位置データ154と、操作データ156を初期化し(ステップS8)、画像生成部144は操作用画像310を無効化する(ステップS9)。すなわち、例えば、図7に示す状態でユーザーが画面から指を離した場合、操作用画像312は、図5に示す操作用画像310になり、現在接触位置画像330は、移動可能領域画像350の中央の位置に戻り、無効化された状態になる。
【0045】
また、ステップS1の判定で接触操作なしと判定した場合、状態判定部141は、現在の状態を非接触操作状態に設定する(ステップS10)。
【0046】
これらの処理が実行された状態で演算部143は、操作データ156等に基づき、ゲーム演算を行い、画像生成部144は、ゲーム演算結果等に基づき、ゲーム画像300を生成し、表示部160は、ゲーム画像300を表示する(ステップS11)。なお、音声出力が選択されている場合、音声生成部145は、ゲーム演算結果等に基づき、ゲーム音声(例えば、エンジンの回転音等)を生成し、音声出力部170は、当該ゲーム音声を出力する。
【0047】
処理部140は、ユーザーによる終了指示が行われたかどうかを判定し(ステップS12)、終了指示が行われた場合はこれらの処理(ステップS1〜S12)を終了し、終了指示が行われていない場合はこれらの処理を続行する。
【0048】
以上のように、本実施例によれば、携帯情報端末100は、接触操作検出部110の検出に基づき、ゲーム空間内における移動体(レーシングカー)に対する操作方向および操作量を示す操作データ156を更新し、操作データ156に基づき、移動体を移動させることにより、ユーザーは、接触位置を変化させることによって移動体を移動させることができる。これにより、携帯情報端末100は、接触操作に応じてゲーム空間内の移動体を移動させる際の操作性をより向上させることができる。
【0049】
また、本実施例によれば、携帯情報端末100は、ハンドル操作領域400の接触状態に応じて現在接触位置画像330、331を異なる状態で表示することにより、異なる画像を生成することにより、ユーザーにハンドル操作領域400の接触状態を通知することができるため、操作性をより向上させることができる。
【0050】
(第2の実施例)
例えば、レーシングカーがAT(Automatic Transmission)車の場合はギアチェンジ操作は不要であるが、MT(Manual Transmission)車の場合はギアチェンジ操作等の移動速度を変化させるための移動パラメーターを増減させる操作が必要である。次に、携帯情報端末100におけるギアチェンジ操作に関する処理について説明する。
【0051】
図8は、第2の実施例におけるギア値増加用画像およびギア値減少用画像に関する処理手順を示すフローチャートである。また、図9は、第2の実施例におけるゲーム画像301の一例を示す図である。ゲーム画像301が表示された画面において、ハンドル操作領域400の上方にギア値(移動パラメーター)を増加させるためのギア増加領域(第2の領域)410が設定され、ハンドル操作領域400の下方にギア値を減少させるためのギア減少領域(第3の領域)411が設定されている。なお、ギア増加領域410、ギア減少領域420は、ハンドル操作領域400と同様に表示されない領域である。
【0052】
図3に示すステップS4の直後またはステップS6の直後に図8に示す処理が実行される。状態判定部141は、接触操作検出部110の検出に基づき、ギア増加領域410で接触操作があったかどうかを判定する(ステップS22)。
【0053】
図10は、第2の実施例における操作用画像313の一例を示す図である。また、図11は、第2の実施例における操作用画像314の他の一例を示す図である。また、図12は、第2の実施例における操作用画像315の他の一例を示す図である。また、図13は、第2の実施例における操作用画像316の他の一例を示す図である。
【0054】
有効化された操作用画像313は、現在接触位置画像340と移動可能領域画像350を含む。現在接触位置画像340は、第1の実施例の現在接触位置画像331と比べ、ギアチェンジを行えることを示すため、中央に上向きの三角形と下向きの三角形を含んでいる点で異なっている。なお、第1の実施例と同様に無効化された操作用画像の現在接触位置画像は太い線で表示される。
【0055】
ギア増加領域410で接触操作があった場合、状態判定部141は、ギア値増加用画像(移動パラメーター増加用画像)360が非表示状態であるかどうかを判定し(ステップS23)、非表示状態の場合はギア値増加用画像360を表示状態に設定する(ステップS24)。
【0056】
これにより、図11に示すように、ギア値増加用画像360を含む操作用画像314が表示される。したがって、ユーザーは、現在接触位置画像340を押さえている指をそのまま画面の上方(第2の方向)に移動することにより、ギア値を1つ増加させることができる。また、ユーザーは、ギア値増加用画像360を押して離す操作を繰り返すことにより、ギア値を連続して増加させることができる。
【0057】
一方、ギア増加領域410で接触操作がなかった場合、状態判定部141は、接触操作検出部110の検出に基づき、ギア減少領域420で接触操作があったかどうかを判定する(ステップS25)。
【0058】
ギア減少領域420で接触操作があった場合、状態判定部141は、ギア値減少用画像(移動パラメーター減少用画像)370が非表示状態であるかどうかを判定し(ステップS26)、非表示状態の場合はギア値減少用画像370を表示状態に設定する(ステップS27)。
【0059】
これにより、図12に示すように、ギア値減少用画像370を含む操作用画像315が表示される。したがって、ユーザーは、現在接触位置画像340を押さえている指をそのまま画面の下方(第2の方向)に移動することにより、ギア値を1つ減少させることができる。また、ユーザーは、ギア値減少用画像370を押して離す操作を繰り返すことにより、ギア値を連続して減少させることができる。
【0060】
なお、画像生成部144は、現在接触位置データ154に基づき、現在接触位置画像340の上方にギア値増加用画像360が表示され、現在接触位置画像340の下方にギア値減少用画像370が表示されるように、操作用画像314〜316を生成する(ステップS6)。
【0061】
また、状態判定部141は、ギア値増加用画像360、ギア値減少用画像370のいずれかが表示状態で新たな接触操作がないまま2秒が経過したかどうかを判定する(ステップS28)。2秒が経過した場合、状態判定部141は、表示状態にあるギア値増加用画像360、ギア値減少用画像370を非表示状態に設定する(ステップS29)。
【0062】
これにより、図10に示すように、操作用画像313は、ギア値増加用画像360、ギア値減少用画像370を含まない状態で表示される。
【0063】
以上のように、本実施例によれば、携帯情報端末100は、移動操作中の状態における接触操作検出部110の検出に基づき、ギア値増加用画像360やギア値減少用画像370を操作用画像314〜316の一部として生成することにより、ユーザーは、移動操作とほぼ同時にギアチェンジ操作等の移動パラメーターを増減させる操作を行うことができる。これにより、携帯情報端末100は操作性を向上させることができる。
【0064】
また、本実施例によれば、携帯情報端末100は、ユーザーがギアチェンジ操作を行わない場合、ギア値増加用画像360およびギア値減少用画像370を表示しないことにより、ユーザーはゲーム画像301を観察しやすい。
【0065】
また、本実施例によれば、携帯情報端末100は、現在接触位置画像340の現在位置に関わらず、現在接触位置画像340の少し上にギア値増加用画像360を生成し、現在接触位置画像340の少し下にギア値減少用画像370を生成することにより、ユーザーにギアチェンジ操作等の移動パラメーターを増減させる操作が検出されたことをわかりやすく提示することができる。
【0066】
(第3の実施例)
第2の実施例では、携帯情報端末100は、ギアチェンジ操作時のみギア値増加用画像360、ギア値減少用画像370を表示したが、常にギア値増加用画像、ギア値減少用画像を表示してもよい。
【0067】
図14は、第3の実施例におけるギア値増加用画像およびギア値減少用画像に関する処理手順を示すフローチャートである。また、図15は、第2の実施例におけるゲーム画像302の一例を示す図である。
【0068】
図3に示すステップS4の直後またはステップS6の直後に図14に示す処理が実行される。状態判定部141は、接触操作検出部110の検出に基づき、ギア増加領域410で接触操作があったかどうかを判定する(ステップS32)。
【0069】
図16は、第2の実施例における操作用画像317の一例を示す図である。また、図17は、第2の実施例における操作用画像318の他の一例を示す図である。また、図18は、第2の実施例における操作用画像319の他の一例を示す図である。
【0070】
操作用画像317は、現在接触位置画像340、移動可能領域画像350、ギア値増加用画像361、ギア値増加用画像362を含む。なお、ギア値増加用画像361、ギア値増加用画像362は無効状態であるため、半透過の状態で表示される。
【0071】
ギア増加領域410で接触操作があった場合、状態判定部141は、ギア値増加用画像361が無効状態であるかどうかを判定する(ステップS33)。ギア値増加用画像361が無効状態である場合、ギア値増加用画像361を有効化する(ステップS34)。
【0072】
これにより、図17に示すように、非透過状態(半透過状態よりも透過率が低い状態)のギア値増加用画像362を含む操作用画像318が表示される。したがって、ユーザーは、現在接触位置画像340を押さえている指をそのまま画面の上方(第2の方向)に移動することにより、ギア値を1つ増加させることができる。
【0073】
一方、ギア増加領域410で接触操作がなかった場合、状態判定部141は、接触操作検出部110の検出に基づき、ギア減少領域420で接触操作があったかどうかを判定する(ステップS35)。
【0074】
ギア減少領域420で接触操作があった場合、状態判定部141は、ギア値減少用画像371が無効状態であるかどうかを判定し(ステップS36)、無効状態の場合はギア値減少用画像371を有効化する(ステップS37)。
【0075】
これにより、図18に示すように、非透過状態のギア値減少用画像372を含む操作用画像319が表示される。したがって、ユーザーは、現在接触位置画像340を押さえている指をそのまま画面の下方(第2の方向)に移動することにより、ギア値を1つ減少させることができる。
【0076】
なお、画像生成部144は、現在接触位置データ154に基づき、現在接触位置画像340の上方にギア値増加用画像361、362が表示され、現在接触位置画像340の下方にギア値減少用画像371、372が表示されるように、操作用画像317〜319を生成する(ステップS6)。
【0077】
また、状態判定部141は、ギア値増加用画像362、ギア値減少用画像372のいずれかが有効な状態で新たな接触操作がないまま2秒が経過したかどうかを判定する(ステップS38)。2秒が経過した場合、状態判定部141は、有効状態にあるギア値増加用画像362、ギア値減少用画像372を無効化する(ステップS39)。
【0078】
これにより、図16に示すように、半透過状態のギア値増加用画像361と半透過状態のギア値減少用画像371を含む操作用画像317が表示される。
【0079】
以上のように、本実施例によっても、携帯情報端末100は、第2の実施例と同様の作用効果を奏する。
【0080】
(その他の実施例)
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、状態判定部141は、現在接触位置データ154に基づき、ハンドル操作領域(第1の領域)、ギア増加領域(第2の領域)、ギア減少領域(第2の領域)を動的に設定してもよい。
【0081】
図19は、その他の実施例におけるゲーム画像303の一例を示す図である。ゲーム画像303は、操作用画像317における現在接触位置画像の部分にハンドル操作領域401が設定され、現在接触位置画像の上方にギア増加領域411が設定され、現在接触位置画像の下方にギア減少領域421が設定されている。
【0082】
状態判定部141は、現在接触位置データ154に基づき、現在接触位置画像の移動に応じてギア増加領域411を移動し、現在接触位置画像の下方にギア減少領域421を移動する。
【0083】
これによれば、携帯情報端末100は、より厳密な操作に対応することができる。
【0084】
また、上述した第2の領域および第3の領域は、第1の領域内にあってもよく、第1の領域と連続した領域にあってもよい。また、上述した第2の方向は、第1の方向に対して直交する方向であってもよいが、少なくとも第1の方向と異なっていればよい。
【0085】
また、状態判定部141は、図14におけるステップS34の処理において、ギア値増加用画像362を有効化するとともに、ギア値減少用画像371を無効化してもよく、ステップS37の処理において、ギア値増加用画像361を無効化するとともに、ギア値減少用画像372を有効化してもよい。また、ステップS38における判定時間は2秒に限定されず、2秒未満であってもよいし、2秒を超える時間であってもよい。
【0086】
また、移動速度を変化させるための移動パラメーターは、ギア値に限定されず、例えば、エンジンの回転数値、加速値、減速値、アクセルの操作量、ブレーキの操作量、速度調整用レバーの操作方向および操作量等であってもよい。また、接触操作は、指による押圧操作に限定されず、例えば、ペン等を用いた押圧操作等であってもよく、接触操作検出部110が赤外線や超音波等を用いて接触操作を検出する装置であってもよい。
【0087】
また、現在接触位置データ154および現在接触位置データ154を記憶することは必須ではなく、画像生成部144等は、接触操作検出部110の検出に応じてゲーム画像300の生成等を行ってもよい。また、傾き検出部120、通信部130、音声生成部145、音声出力部170も必須ではない。
【0088】
状態判定部141は、ユーザー設定等に応じて接触操作検出部110の検出に代えて傾き検出部120の検出に基づき、上述した種々の状態判定を行ってもよい。また、移動体は、レーシングカーに限定されず、例えば、レーシングバイク、自転車、戦車、ロボット、飛行機、電車等であってもよい。また、本発明の適用対象はゲームを実行する装置に限定されず、例えば、シミュレーションを実行する装置等であってもよい。
【0089】
また、ゲーム装置として機能する装置は、携帯情報端末100に限定されず、例えば、タッチパネルを有する携帯電話、タッチパネルを有するゲーム装置、タッチパネルを有するPC等のタッチパネルを有する種々の電子機器であってもよい。
【0090】
また、携帯情報端末100の機能を複数の装置(例えば、デスクトップPCと、タッチパネルを有する液晶ディスプレイ等)に分散して実装してもよい。
【符号の説明】
【0091】
100 携帯情報端末(ゲーム装置)、110 接触操作検出部、120 傾き検出部、130 通信部、140 処理部、141 状態判定部、142 更新部、143 演算部、144 画像生成部、145 音声生成部、150 記憶部、152 プログラム、154 現在接触位置データ、156 操作データ、160 表示部、170 音声出力部、200 ルーター、210 インターネット、220 サーバー、300〜302 ゲーム画像、310〜319 操作用画像、330、331、340 現在接触位置画像、350 移動可能領域画像、360〜362 ギア値増加用画像(移動パラメーター増加用画像)、370〜372 ギア値減少用画像(移動パラメーター減少用画像)、380 加速用画像、390 減速用画像、400、401 ハンドル操作領域(第1の領域)、410、411 ギア増加領域(第2の領域)、420、421 ギア減少領域(第3の領域)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面における接触操作および接触位置を検出する接触操作検出部を含み、検出された接触操作および接触位置に基づいてゲーム空間内で移動体を移動させるゲーム装置の有するコンピューターを、
前記接触操作検出部の検出に基づき、前記画面における第1の領域が接触されていない第1の状態であるか、あるいは、前記第1の領域が接触された第2の状態であるかを判定する状態判定部と、
前記第1の状態である場合、前記第1の領域における操作用画像を変化させない状態の第1の画像を生成し、前記第2の状態である場合、前記第1の領域における操作用画像を変化させた状態の第2の画像を生成する画像生成部と、
前記第2の状態である場合、前記第1の領域における前記接触操作検出部の検出に基づき、前記移動体に対する操作方向および操作量を示す操作データを更新する更新部と、
前記操作データに基づき、前記移動体を移動させる演算を行う演算部として機能させるプログラムであって、
前記画像生成部は、前記接触操作検出部の検出に基づき、前記操作用画像の一部として、前記接触位置の変化に応じて現在の接触位置を示す現在接触位置画像を移動させる画像を生成するとともに、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移した場合、前記現在接触位置画像を初期位置に戻す画像を生成し、
前記更新部は、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移した場合、前記操作データを初期値に戻す更新を行う、
プログラム。
【請求項2】
請求項1において、
前記移動体は、移動パラメーターによって移動速度が変化する移動体であって、
前記状態判定部は、前記第2の状態である場合、前記接触操作検出部の検出に基づき、前記画面における第2の領域または第3の領域が接触されたかどうかを判定し、
前記画像生成部は、前記第2の領域が接触された場合、前記移動パラメーターを増加させる操作を受け付けるための移動パラメーター増加用画像を前記操作用画像の一部として生成し、前記第3の領域が接触された場合、前記移動パラメーターを減少させる操作を受け付けるための移動パラメーター減少用画像を前記操作用画像の一部として生成する、
プログラム。
【請求項3】
請求項1において、
前記移動体は、移動パラメーターによって移動速度が変化する移動体であって、
前記操作用画像は、前記移動パラメーターを増加させる操作を受け付けるための移動パラメーター増加用画像と、前記移動パラメーターを減少させる操作を受け付けるための移動パラメーター減少用画像とを含み、
前記状態判定部は、前記第2の状態である場合、前記接触操作検出部の検出に基づき、前記画面における第2の領域または第3の領域が接触されたかどうかを判定し、
前記画像生成部は、前記第2の領域が接触された場合、前記移動パラメーター増加用画像が有効で前記移動パラメーター減少用画像が無効な状態で前記操作用画像を生成し、前記第3の領域が接触された場合、前記移動パラメーター増加用画像が無効で前記移動パラメーター減少用画像が有効な状態で前記操作用画像を生成する、
プログラム。
【請求項4】
請求項2、3のいずれかにおいて、
前記状態判定部は、前記画面において、前記現在接触位置画像の上方に前記第2の領域を設定し、前記現在接触位置画像の下方に前記第3の領域を設定するとともに、前記現在接触位置画像の移動に応じて前記第2の領域および前記第3の領域を移動させる、
プログラム。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれかにおいて、
前記画像生成部は、前記現在接触位置画像の上方に前記移動パラメーター増加用画像を生成し、前記現在接触位置画像の下方に前記移動パラメーター減少用画像を生成するとともに、前記現在接触位置画像の移動に応じて前記移動パラメーター増加用画像および前記移動パラメーター減少用画像を移動させる、
プログラム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記画像生成部は、前記画面を構成する左上領域、右上領域、左下領域、右下領域の4つの領域において、前記左下領域に前記操作用画像を配置し、前記右下領域に前記移動体を加速させる加速用画像および前記移動体を減速させる減速用画像を配置した状態で前記第1の画像および前記第2の画像を生成する、
プログラム。
【請求項7】
画面における接触操作および接触位置を検出する接触操作検出部を含み、検出された接触操作および接触位置に基づいてゲーム空間内で移動体を移動させるゲーム装置の有するコンピューターを、
前記接触操作検出部の検出に基づき、前記画面に設定された第1の領域において第1の方向に接触操作が行われた場合に、前記移動体に対する操作方向および操作量を示す操作データを更新する更新部と、
前記操作データに基づき、前記移動体を移動させる演算を行う演算部として機能させるプログラムであって、
前記更新部は、前記接触操作検出部の検出に基づき、前記第1の方向に接触操作が行われた状態で、前記第1の方向と異なる第2の方向に接触操作がされた場合に、前記移動体に対する移動速度を変化させるための移動パラメーターを更新する、
プログラム。
【請求項8】
画面における接触操作および接触位置を検出する接触操作検出部を含むゲーム装置の有するコンピューターにより読み取り可能なプログラムを記憶した情報記憶媒体であって、
請求項1〜7のいずれかに記載のプログラムを記憶した情報記憶媒体。
【請求項9】
画面における接触操作および接触位置を検出する接触操作検出部と、
当該接触操作検出部の検出に基づき、前記画面における第1の領域が接触されていない第1の状態であるか、あるいは、前記第1の領域が接触された第2の状態であるかを判定する状態判定部と、
前記第1の状態である場合、前記第1の領域における操作用画像を変化させない状態の第1の画像を生成し、前記第2の状態である場合、前記第1の領域における操作用画像を変化させた状態の第2の画像を生成する画像生成部と、
前記第2の状態である場合、前記第1の領域における前記接触操作検出部の検出に基づき、前記移動体に対する操作方向および操作量を示す操作データを更新する更新部と、
前記操作データに基づき、前記移動体を移動させる演算を行う演算部と、
を含み、
前記画像生成部は、前記接触操作検出部の検出に基づき、前記操作用画像の一部として、前記接触位置の変化に応じて現在の接触位置を示す現在接触位置画像を移動させる画像を生成するとともに、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移した場合、前記現在接触位置画像を初期位置に戻す画像を生成し、
前記更新部は、前記第2の状態から前記第1の状態に遷移した場合、前記操作データを初期値に戻す更新を行う、
ゲーム装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図14】
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【図16】
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【図4】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図15】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−177229(P2011−177229A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−42313(P2010−42313)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)
【Fターム(参考)】