説明

プロペラ飛行機玩具

【課題】左右にバランスの取れた旋回性能を持つプロペラ飛行機玩具を提供すること。
【解決手段】発泡プラスチック材で主体が構成されプロペラの回転によって飛行するとともに縦軸を中心にラダーが左右に回動して旋回を行う飛行機本体と、前記プロペラの回転及び前記ラダーの回動を遠隔で制御するためのコントローラとを備えたプロペラ飛行機玩具において、前記ラダーは、前記飛行機本体の左右でプロペラ後流が強く当たる側での最大舵角が他側の最大舵角に比べて小さくなるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行機本体と該飛行機本体を操縦するためのコントローラとを備えたプロペラ飛行機玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プロペラの回転によって飛行するとともに縦軸を中心にラダーが左右に回動して旋回を行う飛行機本体と、前記プロペラの回転及び前記ラダーの回動を遠隔で制御するためのコントローラとを備えた飛行機玩具が知られている(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開平7−40897号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このプロペラ飛行機玩具にあっては、ラダーを飛行機本体の後方から見て左側に回動させると左旋回を行い、右側に回動させると右旋回を行う。
しかし、従来のプロペラ飛行機玩具にあっては、左旋回するときと右旋回するときとでラダーの舵角を同じとしていたため、特に、軽量化のため発泡プラスチック材で飛行機本体の主体が構成されたものでは、次のような不都合が生じていた。
すなわち、プロペラ飛行機玩具にあっては、プロペラの回転によって気流(プロペラ後流)が生じる。このプロペラ後流は、プロペラ飛行機本体の胴体に沿って渦を巻くように後方に流れる。そして、このプロペラ後流は飛行機本体の左右に均等には当たらず、左右いずれかの側に強く当たることになる。
この場合、左旋回するときと右旋回するときとでラダーの舵角を同じとすると、飛行機本体のプロペラ後流が強く当たる側にラダーを回動させた場合には、ラダーにはプロペラ後流と飛行速度による気流とが当たる一方で、ラダーを反対側に回動させた場合には、ラダーには主に飛行速度による気流が当たることになる。その結果、左右の旋回性能にバラツキができてしまうという問題がある。また、飛行機本体のプロペラ後流が強く当たる側にラダーを回動させた場合、そのプロペラ後流の影響を強く受け飛行機本体が墜落してしまう危険性がある。
【0004】
そこで、本発明は、左右でバランスの取れた旋回性能を持つプロペラ飛行機玩具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載のプロペラ飛行機玩具は、プロペラの回転によって飛行するとともに縦軸を中心にラダーが左右に回動して旋回を行う飛行機本体と、前記プロペラの回転及び前記ラダーの回動を遠隔で制御するためのコントローラとを備えたプロペラ飛行機玩具において、前記ラダーは、前記飛行機本体の左右でプロペラ後流が強く当たる側での最大舵角が他側の最大舵角に比べて小さくなるように構成されていることを特徴とする。ここで「舵角」とは、ラダーが左右のいずれにも回動しない中立位置からの回動角をいう。また、「左右」とは飛行機本体の飛行方向に向けての左右をいう。さらに、「縦軸」とは飛行機本体の上下方向をいう。
【0006】
請求項2記載のプロペラ飛行機玩具は、請求項1記載のプロペラ飛行機玩具において、前記プロペラは前記飛行機本体の胴体の上側に付設され、前記ラダーの左右の最大舵角は、前記プロペラの回転方向と同じ側で小さくなるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
請求項3記載のプロペラ飛行機玩具は、請求項1又は2記載のプロペラ飛行機玩具において、前記飛行機本体の胴体にはトリムタブが付設され、前記トリムタブは、飛行方向の前側部分に対して後側部分が前記飛行機本体の左右でプロペラ後流が強く当たる側から離反するように前記胴体の中心軸に対して傾斜した状態で付設されていることを特徴とする。
【0008】
請求項4記載のプロペラ飛行機玩具は、請求項1から3いずれか一に記載のプロペラ飛行機玩具において、前記ラダーは、前記胴体の後端に付設されていることを特徴とする。
【0009】
請求項5記載のプロペラ飛行機玩具は、請求項1から4いずれか一に記載のプロペラ飛行機玩具において、前記ラダーは、前記飛行機玩具の胴体又は水平尾翼に付設した左右のストッパによって左右の最大舵角を規制されるように構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項6記載のプロペラ飛行機玩具は、請求項5に記載のプロペラ飛行機玩具において、前記ストッパは、前記水平尾翼の後辺に設けた切欠きの縁によって構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、ラダーは、飛行機本体の左右でプロペラ後流が強く当たる側での最大舵角が他側の最大舵角に比べて小さくなるように構成されているため、飛行機本体のプロペラ後流が強く当たる側にラダーを回動させる場合にはプロペラ後流による影響を軽減させることができる一方で、反対側にラダーを回動させる場合には飛行速度による気流による影響を強めることができるので、左右の旋回性能のバランスを取ることができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、プロペラが胴体の上側に付設されているため、飛行機本体の右側にプロペラ後流が強く当たることになるが、飛行機本体の右側での最大舵角が左側の最大舵角に比べて小さくなっているので、飛行機本体の右側にラダーを回動させる場合にはプロペラ後流による影響を軽減させることができる一方で、左側にラダーを回動させる場合には飛行速度による気流による影響を強めることができる。その結果、左右の旋回性能のバランスを取ることができる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、次の効果を得ることができる。
すなわち、トリムタブは、飛行方向の前側部分に対して後側部分が飛行機本体の左右で強くプロペラ後流が当たる側から離反するように胴体の中心軸に対して傾斜した状態で付設されているため、トリムタブは、飛行機本体においてプロペラ後流が強く当たる側ではプロペラ後流の影響を軽減させることができる一方で、反対側では飛行速度による気流の影響を強く受けることとなる。その結果、直進性能の向上が図れることになる。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、請求項1から3いずれか一に記載の発明の効果に加えて、次の効果を得ることができる。
すなわち、ラダーは、比較的に頑丈に作られる胴体の後端に付設されているので、ラダーの付設が容易となる。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、請求項1から4いずれか一に記載の発明の効果に加えて、次の効果を得ることができる。
すなわち、ラダーは、水平尾翼に付設したストッパによって最大舵角を規制されるように構成されているので、ラダー制御が容易となる。
【0016】
請求項6記載の発明によれば、請求項5に記載の発明の効果に加えて、次の効果を得ることができる。
すなわち、ストッパは、水平尾翼の後辺に設けた切欠きの縁によって構成されているので、ストッパを簡単に付設できることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明に係る飛行機玩具を、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係るプロペラ飛行機玩具の斜視図、図2は飛行機本体の平面図、図3はラダーの取付構造を示す図、図4はコントローラの回路構成を示すブロック図、図5は飛行機本体の回路構成を示すブロック図である。
【0018】
(飛行機玩具の全体構成)
図1に示すように、プロペラ飛行機玩具1は小型・軽量の飛行機本体2とコントローラ3とを備えている。飛行機本体2はコントローラ3によって操縦され、例えば、室内等の狭い場所でも飛行できるようになっている。この場合、コントローラ3によって、飛行機本体2の飛行速度の調節や左右の旋回を行わせることができるようになっている。
【0019】
(飛行機本体の構成)
1.全体
飛行機本体2の主体は、図1及び図2に示すように、胴体21、主翼22、水平尾翼23、トリムタブ24及びラダー25から構成されている。そして、これらは発泡プラスチック材によって構成されている。実施形態の飛行機本体2の発泡プラスチック材としてはスチロール系のものが使用されているが、ウレタン系その他のものであってもよい。要は、飛行機本体2として必要とされる強度を有し、軽量のものであればよい。
【0020】
2.主翼
実施形態の飛行機本体2では、主翼22は左右一体型のものとなっている。そして、この主翼22は胴体21の前側部分上側に付設されている。しかし、この主翼22は、左右一体型のもので、胴体21に形成したスリットに差し込んで付設されるものであってもよいし、左右別体型のもので胴体21の左右各々に付設されるものであってもよい。また、この主翼22は胴体21の前側部分下側に付設されるものであってもよい。
【0021】
3.胴体
胴体21は、特に限定はされないが、厚手の発泡プラスチック薄板によって構成されている。この胴体21には、該胴体21を左右に貫く透孔21aが複数形成されている。この透孔21aを形成することによって、飛行機本体2の軽量化が図られている。
胴体21における主翼22の取付部分の後側は上側がU字状に切り欠かれた構造となっている。そして、胴体21には、切欠き21aにプロペラ26が位置するようにプロペラ駆動用モータMが付設されている。プロペラ駆動用モータMは、コントローラ3からの制御信号に従って駆動制御される。実施形態の飛行機本体2では、プロペラ26は飛行機本体2の後方から見て、右回転するように構成されている。ただし、このプロペラ26は左回転するものであってもよいことは勿論である。また、プロペラ26の取付位置は胴体21の前端であってもよいことは勿論である。
また、胴体21に切欠き21aを形成した結果、胴体21における切欠き21aの後側部分は実質的に垂直尾翼として機能するようになっている。
【0022】
4.水平尾翼
胴体21の後端部上側には水平尾翼23が付設されている。実施形態の飛行機本体2では、特に限定はされないが、水平尾翼23は左右一体の構造となっている。そして、水平尾翼23の後辺の左右方向の中央には切欠き23aが形成されている。この切欠き23aは平面視で左右非対称となっている。この切欠き23aは、ラダー25の左右の最大舵角を規制するためのものであり、切欠き23aの縁がラダー25の回動の際のストッパとして機能するようになっている。勿論、水平尾翼23に切欠き23aを形成する代わりに、水平尾翼23の下面の左右に突起からなるストッパを付設してもよい。さらに、胴体21の後端に、上方からみた場合に、後方に向けて開口するU字状のストッパ部材を付設し、そのストッパ部材における対向する2片の間にラダー25の基端部を位置させ、前記2片によってラダー25の最大舵角を規制するようにしてもよい。この場合、ストッパ部材は左右別体であってもよい。
また、水平尾翼23の上面には、特に限定はされないが垂直尾翼風の形態を持つトリムタブ24が上方に突出するように取り付けられている。
【0023】
5.トリムタブ
トリムタブ24は、飛行方向の前側部分に対して後側部分が飛行機本体2の左右でプロペラ後流が強く当たる側から離反するように胴体21の中心軸に対して傾斜した状態で付設されている。実施形態のプロペラ飛行機玩具1にあっては、飛行機本体2を後方から見た場合にプロペラ25が右回転となっていて、プロペラ後流が飛行機本体2の右側に強く当たる構造となっているため、トリムタブ24は、上方から見て飛行方向の前側部分よりも後側部分が飛行機本体2の左側に偏倚するように胴体21に対して傾けて付設してある。
【0024】
6.ラダー
胴体21の後端にはラダー25が取り付けられている。このラダー25は、図3(A)、(B)に示すように、胴体21に付設した縦軸21bに連結されている。すなわち、ラダー25には連結部材25aの一端が固定されている。この連結部材25aは途中部分に縦軸21bが固定されて設けられるか、或いは、連結部材25aの途中部分が縦軸21bに枢着されている。そして、この縦軸21bは、胴体21に枢着されるか、或いは固着されている。その結果、ラダー25は縦軸21bを中心に左右に揺動可能となっている。連結部材25aの他端側は、胴体21に付設したラダー駆動用コイルCに挿入されている。そして、その挿入部分には永久磁石25bが付設されている。この場合、永久磁石は、N極及びS極の一方が飛行機本体2の左右いずれか一方に、N極及びS極の他方が飛行機本体2の左右いずれか他方に向くようにして付設されている。そして、ラダー駆動用コイルCに電流が流れた際に、その電流の流れる方向に応じてラダー25が左右いずれかの方向に回動するようになっている。なお、ラダー駆動用コイルCに電流が流れない状態では、特に限定はされないが、ラダー25はフリーの状態となっている。勿論、ラダー駆動用コイルCに電流が流れない状態で、ラダー25を中立位置に保持するように、ばね等の付勢手段を設けてもよい。また、永久磁石の左右にコイルをそれぞれ付設してラダー25を左右に回動させる構造としてもよいし、コイルをラダー25側に設け、極性の異なる極がコイルに対向するように永久磁石の極をその左右に設けてもよい。
なお、永久磁石25bの縦軸21bを中心とする回動角度はラダー25が左右で最大舵角を取れるようにラダー駆動用コイルC内に設置されている。
また、ラダー駆動コイルCの中心軸線が胴体21の中心軸線に対して左方向に偏倚するようにラダー駆動コイルCを胴体21に付設し、ラダー25が左右に回動した際にラダー駆動コイルCの後端内側に連結部材25aを当接させることで、ラダー25の左右の最大舵角が規制されるようにしてもよい。この場合には、ラダー駆動コイルCの後端内側がストッパを構成することになる。実施形態のプロペラ飛行機玩具1の場合にはプロペラ26が右回転なので、ラダー駆動コイルCの中心軸線を胴体21の中心軸線に対して左方向に偏倚させるようにするが、プロペラ26が左回転の場合には逆方向に偏倚させるようにする。
【0025】
また、ラダー25は、特に限定はされないが菱形に形成され、ラダー25の後部上端が上記水平尾翼23の切欠き23aに臨んでいる。ラダー25を方形に形成し、その後部上端にピン等の突起を付設し、その突起を水平尾翼23の切欠き23aに臨ませてもよい。
このラダー25は、左右に回動した際に、切欠き23aの縁によって回動を規制されるようになっている。切欠き23aの縁はこの場合、飛行機本体2の左右でプロペラ後流が強く当たる側での最大舵角が他側の最大舵角に比べて小さくなるように構成されている。実施形態のプロペラ飛行機玩具1にあっては、飛行機本体2を後方から見た場合にプロペラ25が右回転となっており、プロペラ後流が飛行機本体2の右側に強く当たるため、右側の最大舵角の方が左側の最大舵角より小さくなるように切欠き23aは形成されている。
【0026】
7.その他
なお、胴体21には、コントローラ3からの制御信号に従ってプロペラ26やラダー25の動作制御を行うために必要とされる充電式電池や各種電子部品及び電気回路が設けられている。また、胴体21の機首下側には、コントローラ3の電源でもって充電式電池の充電を行うための端子27が付設されている。この場合の充電式電池としては、特に限定はされないが、リチウムポリマー電池、ニッカド電池、電気二重層コンデンサ又はコンデンサ(キャパシタ)が設けられている。このうち、リチウムポリマー電池は、高容量、高電圧、軽量、と言った特性を持つ。
【0027】
(コントローラ3の構成)
図1に示すように、コントローラ3にはプロペラ制御用つまみ3a及びラダー制御用つまみ3bが設けられている。このうちプロペラ制御用つまみ3aはプロペラ26の回転速度を制御するためのものである。一方、ラダー制御用つまみ3bはシーソー式のもので、ラダー25を左右に回動させるためのものである。また、コントローラ3には電源スイッチ3c及び赤外線LED3dが付設されている。
【0028】
図4はコントローラ3の回路構成を示すブロック図である。同図に示すように、コントローラ3はCPU300、入力部301、電流増幅部302、充電部303及び赤外線送信部304を備えている。このうち充電部303は飛行機本体2の電池を充電するためのものである。なお、図示はしないが、コントローラ3には電源である電池が組み込まれている。
【0029】
ここで、入力部301への入力は上記プロペラ制御用つまみ3aと上記ラダー制御用つまみ3bによって行われる。CPU300は図示しないROM及びRAMを含むワンチップマイコンで構成されている。CPU300は、入力部301から入力された操作情報に基づいて制御データを生成するとともに、電流増幅部302及び赤外線送信部303を介して赤外線LED3dから制御信号を飛行機本体2に向けて発信させる。
【0030】
(飛行機本体2の回路構成)
図5は飛行機本体2の回路構成を示すブロック図である。同図に示すように、飛行機本体2は赤外線受信部200、CPU201、モータ駆動部202及びコイル駆動部203を備えている。CPU201は、赤外線受信部200で検知した赤外線信号に含まれている制御データを抽出する。このCPU201は図示しないROM及びRAMを含むワンチップマイコンで構成されている。CPU201は制御データをRAMに格納し、ROMのプログラムに応じて飛行機本体2の動作を制御する。
【0031】
ここで、モータ駆動部202はCPU201の指令に従ってプロペラ駆動用モータMの駆動停止、モータの駆動開始、モータの回転速度の変更を行う。一方、コイル駆動部203はCPU201の指令に従ってラダー駆動用コイルCへの通電停止、ラダー駆動用コイルCへの通電開始、ラダー駆動用コイルCへ供給する電流の向きの変更を行う。
【0032】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、赤外線によって飛行機本体2を操縦(遠隔制御)するようにしたが、電波によって遠隔制御できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】プロペラ飛行機玩具の外観を示す斜視図である。
【図2】プロペラ飛行機玩具の平面図である。
【図3】ラダーの取付構造を示す図であり、同図(A)は側面図、同図(B)は平面図である。
【図4】プロペラ飛行機玩具のコントローラの回路構成を示すブロック図である。
【図5】プロペラ飛行機玩具の飛行機本体の回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0034】
1 プロペラ飛行機玩具
2 飛行機本体
3 コントローラ
21 胴体
22 主翼
23 水平尾翼
23a 切欠き
24 トリムタブ
25 ラダー
26 プロペラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロペラの回転によって飛行するとともに縦軸を中心にラダーが左右に回動して旋回を行う飛行機本体と、前記プロペラの回転及び前記ラダーの回動を遠隔で制御するためのコントローラとを備えたプロペラ飛行機玩具において、前記ラダーは、前記飛行機本体の左右でプロペラ後流が強く当たる側での最大舵角が他側の最大舵角に比べて小さくなるように構成されていることを特徴とするプロペラ飛行機玩具。
【請求項2】
前記プロペラは前記飛行機本体の胴体の上側に付設され、前記ラダーの左右の最大舵角は、前記プロペラの回転方向と同じ側で小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のプロペラ飛行機玩具。
【請求項3】
前記飛行機本体の胴体にはトリムタブが付設され、前記トリムタブは、飛行方向の前側部分に対して後側部分が前記飛行機本体の左右でプロペラ後流が強く当たる側から離反するように前記胴体の中心軸に対して傾斜した状態で付設されていることを特徴とする請求項1又は2記載のプロペラ飛行機玩具。
【請求項4】
前記ラダーは、前記胴体の後端に付設されていることを特徴とする請求項1から3いずれか一に記載のプロペラ飛行機玩具。
【請求項5】
前記ラダーは、前記飛行機玩具の胴体又は水平尾翼に付設した左右のストッパによって左右の最大舵角を規制されるように構成されていることを特徴とする請求項1から4いずれか一に記載のプロペラ飛行機玩具。
【請求項6】
前記ストッパは、前記水平尾翼の後辺に設けた切欠きの縁によって構成されていることを特徴とする請求項5に記載のプロペラ飛行機玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−195613(P2007−195613A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−15089(P2006−15089)
【出願日】平成18年1月24日(2006.1.24)
【出願人】(000003584)株式会社タカラトミー (248)
【出願人】(506026634)川崎花卉園芸株式会社 (2)
【Fターム(参考)】