ヘッドレスト移動装置
【課題】組立工程が簡単になり、構造も単純になって製造コストがチープになるヘッドレスト移動装置を提供する。
【解決手段】ステイロッド20と、ステイロッド20に固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、固定カム部材に回動可能に設けられ、係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材40と、回動カム部材40が固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリング50と、一端が固定され、他端が回動カム部材40に連結されるリターンスプリングを含み、固定カム部材には支持スプリング50の一端を支持するスプリング支持部が形成され、回動カム部材40には貫通孔が形成され、ステイロッド20の端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、貫通孔42の径がステイロッド20の径よりは大きいため、組立工程が簡単になり、構造も単純になって製造コストがチープになるヘッドレスト移動装置に関する。
【解決手段】ステイロッド20と、ステイロッド20に固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、固定カム部材に回動可能に設けられ、係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材40と、回動カム部材40が固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリング50と、一端が固定され、他端が回動カム部材40に連結されるリターンスプリングを含み、固定カム部材には支持スプリング50の一端を支持するスプリング支持部が形成され、回動カム部材40には貫通孔が形成され、ステイロッド20の端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、貫通孔42の径がステイロッド20の径よりは大きいため、組立工程が簡単になり、構造も単純になって製造コストがチープになるヘッドレスト移動装置に関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はヘッドレスト移動装置に関し、特に、ステイロッドの端部からベンディング部を通って回動カム部材を挿入して設けたことを特徴とするヘッドレスト移動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のヘッドレストは、水平部101とその両端に下向きに延ばした両垂直部102を備えるステイロッド100と、中央には上記水平部に軸結合固定する軸穴20aが、軸方向の一側面にはそれぞれ1つ以上の制動溝201と制動突部202が、各々、形成された制動カム200と、中央には上記制動カムと接するように水平部に軸結合する軸穴30aが形成され、軸方向の一側面には上記制動溝と制動突部などに噛み合う1つ以上の係止突部301と係止溝302が形成され、外周の上面に延長され、結束穴304が形成された結束片303を備える可動カム300と、上記制動カムの外側に位置するように水平部に軸結合しつつ、内端401を制動カムにかからせるリターンスプリング400と、上記可動カムの外側に位置するように水平部に軸結合し、弾性が可動カムを制動カム側に押す力で作用する支持スプリング500と、下部に軸穴60aがそれぞれ形成された一対の両側板602、602’を、各々、上記リターンスプリングと支持スプリングの各外端側に位置するように水平部に軸結合し、上記両側板の前端から内側にそれぞれ水平延長した前面板601を相互交差させて接合固定し、一側板602の上部に形成した係止穴603に外端をかからせる上記リターンスプリングの弾性により後方に回転して倒されるように設置する回動部材600及び端の段差701で内端間の径を他の部分より小さくした内端部70aは、同じ径となるように形成した上記結束片の結束穴と他側板の支持穴605を貫いて水平にかかるように結合し、上記一側板に形成した貫通孔604を通って内皮体と支え部材の一側面を通過して外部に露出される外端にはボタン702を結合した解除ロッド700を含んで構成される。
【0003】
このように構成される従来の自動車用ヘッドレストは、支え部材を立てると、回動部材600もともに立てられるので、解除ロッド700の内端部70aにより上記回動部材とともに回転するように結束された可動カム300も立てられる。
【0004】
こうすると、可動カム300の係止突部301は制動カム200の制動溝201と、係止溝302は制動突部202と向い合うようになると同時に、支持スプリング500の弾性により上記可動カムが制動カム側に押されて、係止突部は制動溝に、制動突部は係止溝に噛み合うため、可動カムと回動部材は回転しないように制動され、これによりリターンスプリング400の弾性が作用していても上記支え部材は後方に回転せずに立てられるようになる。
【0005】
また、回動部材600を立てると、制動カム200の後面の支え片204に前面板601の下端が支えられるので、後方から前方に強い衝撃が加えられても上記回動部材は前方に回転せずに立てられた状態のままになる。
【0006】
一方、乗員がいなくて支え部材を倒す際にはボタン702を押して解除ロッド700を内側に押すと、可動カム300がともに移動して制動カム200と隔離され、これにより上記可動カムの係止突部301及び係止溝302は、上記制動カムの制動溝201及び制動突部202とのかみ合った状態から外れて制動が解除されると同時に、リターンスプリング400の弾性により回動部材600が直ちに後方に回転して上記支え部材は倒されて視野を遮られなくなる。
【0007】
このように支え部材が倒されると、回動部材600とともに後方に回転した可動カム300の係止突部301は制動カム200の制動溝201と、制動突部202は係止溝302と相互ずれて、上記係止突部は支え面の平面部に、上記制動突部は支え面の平面部に支えられるように位置するため、支持スプリング500の弾性が上記可動カムを制動カムに押していても係止突部と制動突部は制動溝と係止溝にかみ合わなくなる。
【0008】
このような状態で支え部材を前方に回転させて立てると、可動カム300が前方に回転する時、係止突部301と制動突部202はそれぞれ向い合う支え面の平面部から曲面部に沿って移動している中、それぞれ制動溝201と係止溝302に位置すると、上記係止突部と制動突部などが支え面により支えられなくなることにより、上記可動カムは支持スプリング500の弾性により直ちに制動カム200側に押されて、係止突部と制動突部は制動溝と係止溝に挿入されてかみ合うようになる。これにより上記可動カムは前・後のいずれの方向にも回転しないように制動されて立てられているようになる。
【0009】
このような過程で、支え面の平面部はその高さがそれぞれ制動突部202や係止突部301よりは低くく、曲面部は上記平面部よりは高いが、制動突部や係止突部よりは低くなっているものであるため、可動カム300が前方に回転して立てられる場合、上記支え面の平面部に位置した係止突部と制動突部が曲面部を通って制動溝201と係止溝302に到逹すると、上記曲面部の高さが該当制動溝と係止溝にそれぞれ隣接する係止突部と制動突部よりも低いため、その高さの差により係止突部301の端部は制動突部201の端部により支えられ、上記可動カムは更に回転しないように停止されると同時に、支持スプリング500の弾性により上記制動カム側に押されて係止突部と制動突部は制動溝と係止溝に互いに正確にかみ合うようになる。
【0010】
そして、可動カム300を倒すと、係止突部301は支え面の平面部に、制動突部202は支え面の平面部に、それぞれ支えられるようになるが、このとき上記平面部の高さと係止突部及び制動突部との高さの差により平面部が接する係止突部及び制動突部の各側面には端の段差が形成されるため、平面部に位置する係止突部と制動突部の端の段差は互いに向い合う制動突部と係止突部の端の段差により支えられるので、さらに倒さない。未説明符号800は結束キャップ、801は結束部である。
【0011】
しかし、従来のこのようなヘッドレストは、両側の回動部材600をステイロッド100に結合させるためには溶接のような作業を通じて両方をそれぞれ結合させなければならず、両側の回動部材600も互いに結合させなければならないため、可動カム300と制動カム200を間に配置させた状態で溶接等により結合させなければならない。よって、組立工程が複雑になり、製造コストも上昇するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述した問題を解決するために案出されたものであって、組立工程が簡単になり、構造も単純になって製造コストがチープになるヘッドレスト移動装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述の目的を果たすための本発明のヘッドレスト移動装置は、ステイロッドと、上記ステイロッドに固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、上記固定カム部材に回動可能に設けられ、上記係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材と、上記回動カム部材が上記固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリングと、一端が固定され、他端が上記回動カム部材に連結されるリターンスプリングとを含み、上記固定カム部材には上記支持スプリングの一端を支持するスプリング支持部が形成され、上記回動カム部材には貫通孔が形成され、上記ステイロッドの端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、上記貫通孔の径が上記ステイロッドの径よりは大きい。
上記回動カム部材を押す押圧部材をさらに含み、上記回動カム部材には上記押圧部材が設けられる押圧設置部が形成されることができる。
上記回動カム部材を引っ張るワイヤ部材をさらに含み、上記回動カム部材には上記ワイヤ部材が係止する係止溝が形成されることができる。
上記スプリング支持部は止め輪で備えられ、上記固定カム部材には上記スプリング支持部が嵌め込まれる嵌込溝が形成されることができる。
【0014】
前述した目的を果たすための本発明のヘッドレスト移動装置は、ステイロッドと、上記ステイロッドに固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、上記固定カム部材に回動可能に設けられ、上記係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材と、上記回動カム部材が上記固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリングと、一端が固定され、他端が上記回動カム部材に連結されるリターンスプリングとを含み、前記回動カム部材には貫通孔が形成され、上記ステイロッドの端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、上記貫通孔の径が上記ステイロッドの径よりは大きい。
【0015】
上記固定カム部材と上記回動カム部材と上記支持スプリングと上記リターンスプリングとを取り囲むカバーを含み、上記カバーには上記支持スプリングの一端を支持するスプリング支持部が形成されることができる。
【発明の効果】
【0016】
以上で説明したような本発明のヘッドレスト移動装置によると、下記のような効果がある。
【0017】
ステイロッドと、上記ステイロッドに固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、上記固定カム部材に回動可能に設けられ、上記係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材と、上記回動カム部材が上記固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリングと、一端が固定され、他端が上記回動カム部材に連結されるリターンスプリングを含み、上記固定カム部材には上記支持スプリングの一端を支持するスプリング支持部が形成され、上記回動カム部材には貫通孔が形成され、上記ステイロッドの端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、上記貫通孔の径が上記ステイロッドの径よりは大きいので、組立工程が簡単になり、構造も単純になって製造コストがチープになる。
【0018】
上記回動カム部材を押す押圧部材をさらに含み、上記回動カム部材には上記押圧部材が設けられる押圧設置部が形成され、押圧部材を容易に組み立てることができる。
【0019】
上記回動カム部材を引っ張るワイヤ部材をさらに含み、上記回動カム部材には上記ワイヤ部材が係止する係止溝が形成され、ワイヤでもヘッドレストを容易にフォールディングさせることができる。
【0020】
上記スプリング支持部は止め輪で備えられ、上記固定カム部材には上記スプリング支持部が嵌めこまれる嵌込溝が形成され、スプリング支持部を容易に固定カム部材に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来のヘッドレストフォールディング装置の分離斜視図。
【図2】本発明の好ましい実施例によるヘッドレスト移動装置の斜視図。
【図3】図2の分離斜視図。
【図4】本発明の好ましい実施例によるヘッドレスト移動装置の組立状態を示す斜視図。
【図5】図2においてカバーをとり除いた状態の斜視図。
【図6】図2において前方カバーをとり除いた状態の正面図。
【図7】押圧部材またはワイヤ部材により回動カム部材が押された状態を示した斜視図。
【図8】本発明の好ましい実施例によるヘッドレストフォールディング状態を示す斜視図。
【図9】本発明の他実施例による分離斜視図。
【図10】図9のヘッドレスト移動装置において前方カバーをとり除いた状態の正面図。
【図11】図9のヘッドレスト移動装置を用いたヘッドレストの直立状態を示す斜視図。
【図12】図9のヘッドレスト移動装置を用いたヘッドレストのフォールディング状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の好ましい一実施例を添付図面を参照して下記のように詳しく説明する。
また、以下で説明する本発明の構成中、従来技術と同様な構成に対しては、上述した従来技術を参照し、別途の詳細な説明は略する。
【0023】
図2乃至図8に示したように、本実施例のヘッドレスト移動装置は、ステイロッド20と、上記ステイロッド20に固定され、係止突起33が形成されている固定カム部材30と、上記固定カム部材30に対して回動可能に設置され、上記係止突起33が挿入される挿入溝41が形成されている回動カム部材40と、上記回動カム部材40が上記固定カム部材30に向かうように弾性力を加える支持スプリング50と、一端61が固定され、他端62が上記回動カム部材40に連結されるリターンスプリング60とを含み、上記固定カム部材30には上記支持スプリング50の一端を支持するスプリング支持部が形成され、上記回動カム部材40には貫通孔42が形成され、上記ステイロッド20の端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、上記貫通孔42の径が上記ステイロッド20の径よりは大きいことを特徴とする。
図2に示したように、本発明のヘッドレスト移動装置は装置の前方と後方を取り囲むカバー10を含む。
カバー10は、装置の前方に配置される前方カバー11と装置の後方に配置されて前方カバー11に結合される後方カバー12とを含む。
図3に示したように、前方カバー11及び後方カバー12の上部両側には、互いに結合可能に締結穴14がそれぞれ形成されている。
【0024】
また、カバー10には一側の側部に押圧部材ガイド部13が突出して形成される。押圧部材ガイド部13は前方カバー11及び後方カバー12にそれぞれ一部が形成される。
【0025】
前方カバー11方の押圧部材ガイド部13には両端に結合フックが形成され、後方カバー12方の押圧部材ガイド部13には両端に結合フックが挿入される結合フック溝が形成される。
更に、前方カバー11の後方周りには結合溝が形成され、後方カバー12の前方周りには上記結合溝に挿入される結合突起が形成される。
【0026】
このような結合溝と結合突起及び結合フックと結合フック溝により前方カバー11と後方カバー12の仮組立が可能であるため、組立が容易になるメリットがある。
また、カバー10には下部両側にステイロッド引出部16が形成されている。
【0027】
ステイロッド引出部16はステイロッド20より前後方向に長く形成されて、カバー10がステイロッド20に対して前後方向にフォールディングされる(folded)ことができるようにする。また、ステイロッド引出部16によりヘッドレストのフォールディング角度も定められる。
更に、前方カバー11及び後方カバー12には、両側に形成されたステイロッド引出部16の間に配置されるように安着部(seating portion)15が形成されている。
カバー10内部にはリブが左右及び上下方向に形成されるため、カバー10の耐久性が向上する。
図6に示したように、後方カバー12にはスプリング係止突起17が形成されている。
【0028】
図3に示したように、ステイロッド20は中心部に水平部21が形成され、水平部21の両側にベンディング部が形成され、上記ベンディング部に続いて垂直部24が形成される。
上記ベンディング部は、後方に折曲された第1ベンディング部22と下部に折曲された第2ベンディング部23とを含むことができる。
ステイロッド20の第1ベンディング部22にはワイヤ引出穴25が形成される。
固定カム部材30はステイロッド20の水平部21に固定され、係止突起33が形成される。
固定カム部材30は全体的に円筒形状に形成される。
円筒形状の固定カム部材30は、小径部31と小径部31より外径が大きい大径部32とからなる。
係止突起33は大径部32の一側上下部の外周面に形成される。
係止突起33は円柱形状に形成される。
【0029】
また、係止突起33の側部に配置されるように大径部32の外周面にスプリング設置部34が形成される。このようにスプリング設置部34が係止突起33の側部に一体に形成されるため、係止突起33の剛性が大きくなるメリットがある。
スプリング設置部34にはスプリングの端部が嵌め込まれる穴が形成されている。
更に、大径部32の他側外周面には周りに沿って嵌込溝35が形成されている。
【0030】
回動カム部材40は、下部に左右方向に固定カム部材30の大径部32が挿入される貫通孔42が形成されているため、固定カム部材30に対して回動可能に設けられる(設置される)。
また、回動カム部材40は係止突起33が挿入される挿入溝41が形成される。
回動カム部材40は下部が円筒形状に形成され、上部に突出部45が形成されている。
突出部45は上部に向かうほど前後方向の幅が細くなるように、テーパーのように形成されている。
突出部45の外周面には、剛性の向上のためにリブが形成されている。
突出部45の上端には、回動カム部材40の下部の左右方向の幅より長く左右方向に円筒部44が形成されている。
【0031】
このように回動カム部材40が形成されているため、装置がコンパクトに維持される同時にヘッドレストが立てられているときにヘッドレストが安定的に支持されることができる。
挿入溝41は、貫通孔42に連通するように貫通孔42の上部及び下部に配置される。
【0032】
ステイロッド20の端部からステイロッド20の上記ベンディング部を通って挿入されることができるように、上記貫通孔42の径は上記ステイロッド20の径よりは大きく形成される。
【0033】
回動カム部材40の貫通孔42の内径及び/または回動カム部材40の幅は、回動カム部材40がステイロッド20の上記ベンディング部を通って挿入されることができるように、ステイロッド20のベンディング部の曲率半径及び固定カム部材30の外径を考えて設定される。
また、回動カム部材40は一体に形成される。
突出部45の一側には押圧設置部43が突出して形成され、押圧設置部43には設置溝が形成されている。
また、図6に示したように、突出部45の他側にはワイヤ部材90が係止する係止溝46が形成される。
【0034】
かかる回動カム部材40は、カバー10の安着部15に安着されて回動カム部材40とカバー10は繋がる。すなわち、カバー10がフォールディングされると回動カム部材40もフォールディングされ、回動カム部材40が固定されるとカバー10も固定される。
支持スプリング50は、上記回動カム部材40が上記固定カム部材30に向かうように弾性力を加える。
支持スプリング50は、固定カム部材30の係止突起33と嵌込溝35との間に配置されるように、大径部32を取り囲むように配置される。
このように支持スプリング50は、プラスチックなどの素材で形成される固定カム部材30に設けられるため、作動時に騒音が生じなくなる。
リターンスプリング60は一端61が固定され、他端62が上記回動カム部材40に連結される。
リターンスプリング60は小径部31を取り囲むように配置される。
リターンスプリング60の一端61は、固定カム部材30のスプリング設置部34に嵌め込まれて固定される。
リターンスプリング60の他端は、後方カバー12のスプリング係止突起17に嵌め込んで係止する。
また、上記固定カム部材30には、上記支持スプリング50の一端を支持するスプリング支持部が形成される。
【0035】
上記スプリング支持部は、止め輪70で備えられ、上記固定カム部材30の嵌込溝35に上記スプリング支持部の止め輪70が嵌め込まれる。このようなスプリング支持部は、嵌込溝35に嵌め込むだけで組立が完了するので、容易に固定カム部材30に設けることができる。
更に、本発明の装置は、回動カム部材40を押す押圧部材80をさらに含むことができる。
押圧部材80は一端に押圧部82が形成され、他端に締結フック81が形成されている。
押圧部82は使用者が押しやすく広い円板形状に形成される。
締結フック81は、両方に互いに離隔されるように形成されて、回動カム部材40の押圧設置部43の設置溝に差し込まれて設置される。
また、本発明の装置は、回動カム部材40を引っ張るワイヤ部材90を更に含むことができる。
ワイヤ部材90は、チューブ92により取り囲まれて保護され、ステイロッド20を通じて車のシート(未図示)に繋がることができる。
ステイロッド20の内部に配置されるワイヤ部材90は、ワイヤ引出穴25を通って引き出される。
ワイヤ部材90の両端には、係止突起91が形成されて、回動カム部材40の係止溝46に係止される。
このようにワイヤ部材90が回動カム部材40に連結されるため、ワイヤ部材90の組立は容易になる。また、ワイヤ部材90が備えられてヘッドレストを容易にフォールディングさせることができるメリットがある。
【0036】
以下、前述した構成を有する本実施例の組立過程を説明する。
図4に示したように、ステイロッド20の水平部21の中心部に、固定カム部材30をインサート射出などによって一体に形成する。
【0037】
図4に示したように、回動カム部材40の貫通孔42にステイロッド20の垂直部24を差し込んだ後、第2ベンディング部23と第1ベンディング部22を通過させて、固定カム部材30の大径部32に差し込んで回動カム部材40を設けられる(設置する)。
回動カム部材40の挿入溝41に固定カム部材30の係止突起33を挿入させて回動カム部材40が回動しないように据え付ける。
引き続き、固定カム部材30の大径部32に支持スプリング50を差し込み、嵌込溝35に止め輪70を嵌め込んで支持スプリング50が抜けないようにする。
また、固定カム部材30の小径部31にリターンスプリング60を差し込み、リターンスプリング60の一端をスプリング設置部34に挿入して固定する。
【0038】
図6に示したように、押圧部材80の締結フック81を弾性変形させて押圧設置部43に差し込むと、締結フック81は元の状態に復帰されて押圧設置部43に係止して抜けなくなる。このように、押圧部材80はワンタッチで組立可能である。
ワイヤ部材90の係止突起91を回動カム部材40の係止溝46に係止するようにする。
【0039】
回動カム部材40を後方カバー12の安着部15に安着させた後に、リターンスプリング60の他端を後方カバー12のスプリング係止突起17に嵌め込んで他端が回動カム部材40に連結されるようにする。
後方カバー12に前方カバー11を結合させて組立が完成する。
このように本発明の装置は、組立工程が簡単になり、構造も単純になるため、製造コストがチープになる。
【0040】
以下、上記の構成を有する本実施例の作用を説明する。
【0041】
ヘッドレストを直立状態で用いる場合は、固定カム部材30の係止突起33を挿入溝41に挿入して回転カム部材40及びカバー10の位置が固定されるようにする。このような状態で、回転カム部材40は支持スプリング50により支持されて、係止突起33から抜けなくなる。回転カム部材40がヘッドレストをこのように支持する場合に、回転カム部材40がヘッドレストの中心に配置され、回転カム部材40の中心部を通じて支持されてヘッドレストは安定的に支持される。
【0042】
図7に示したように、ヘッドレストフォールディング際には、回転カム部材40を支持する支持スプリング50の弾性力よりさらに大きい力で押圧部材80の押圧部82を押すか、ワイヤ部材90を引張って回転カム部材40を移動させる。回転カム部材40が移動されると、係止突起33が挿入溝41から抜けて回転カム部材40は固定カム部材30に対して回転可能になる。図8に示したように、この状態で回転カム部材40及びカバー10はリターンスプリング34の弾性力によりフォールディングされる。
またヘッドレストを直立状態にする場合には、ヘッドレストを回転させて係止突起33が挿入溝41に挿入されるようにする。
【0043】
図9乃至図12は本発明の他実施例によるヘッドレスト移動装置を示す。図9乃至図12に示すように、本実施例のヘッドレスト移動装置は、ステイロッド20と、上記ステイロッド20に固定され、係止突起33’が形成される固定カム部材30’と、上記固定カム部材30’に対して回動可能に設置され、上記係止突起33’が挿入される挿入溝41が形成される回動カム部材40と、上記回動カム部材40が上記固定カム部材30’に向かうように弾性力を加える支持スプリング50と、一端61は固定カム部材30’の穴37に固定され、他端62は後方カバー12のスプリング係止突起17に嵌め込まれるリターンスプリング60を含み、上記固定カム部材30’と上記回動カム部材40と上記支持スプリング50と上記リターンスプリング60とを取り囲むカバー10’を含む。また、上記カバー10’には上記支持スプリング50の一端を支持するスプリング支持部18が形成され、上記回動カム部材40には貫通孔42が形成され、上記ステイロッド20の端部からベンディング部を通って挿入されることができるように上記貫通孔42の径は上記ステイロッド20の径よりは大きいことを特徴とする。
上述した実施例と同様な構成については詳細な説明を略する。
【0044】
本発明のヘッドレスト移動装置は、固定カム部材30’と回動カム部材40と支持スプリング50とリターンスプリング60とを含む装置の前方及び後方を取り囲むカバー10’を含む。
カバー10’内側には、支持スプリング50の一端を支持するスプリング支持部18が形成される。
スプリング支持部18は、カバー10’が内側に突出して形成される。
スプリング支持部18には、前方カバー11と後方カバー12を互いに結合させるためのボルトが設けられることができる。
固定カム部材30’は2つの部材に分割されるように形成されることができる。組立時は分割された2つの部材が互いに結合されて設けられる。
分割された2つの部材は断面形状が半円になるようにそれぞれ形成される。
分割された2つの部材の両端には係止突起33’がそれぞれ形成される。
【0045】
係止突起33’には穴37が2つ形成される。穴37のうち1つにはリターンスプリング60の一端61が挿入される。穴37のうち他の1つにはボルトなどのような締結部材が取り付けられて分割された2つの部材が互いに結合される。
押圧部材80’は他端に縮径部83が形成され、縮径部83に締結フック81が形成されている。
押圧部材80’は押圧部82と締結フック81との間に第1フランジ85と第1フランジ85から離隔されるように形成される第2フランジ86が形成される。
縮径部83には押圧部材80’を復帰させる押圧部材スプリング84が挿入される。
押圧部材スプリング84の一端は押圧設置部43により支持され、他端は第1フランジ85により支持される。
このような押圧部材スプリング84により押圧部材80’を押す力を取り除くと押圧部材80’は元の位置に復帰される。
【0046】
押圧部材80’が押されるとき、第1フランジ85と第2フランジ86が、カバー10’内側に形成されるフランジ係止突起19にかかって、押圧部材80’が押され過ぎて損傷されることを防止することができる。
【0047】
上述したように、本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野における当業者は下記の特許請求の範囲に記載した本発明の思想及び領域から脱しない範囲内で本発明を多様に修正または変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0048】
10:カバー 11:前方カバー
12:後方カバー 13:押圧部材ガイド部
14:締結穴 15:安着部
16:ステイロッド引出部 20:ステイロッド
21:水平部 22:第1ベンディング部
23:第2ベンディング部 24:垂直部
25:ワイヤ引出穴 30:固定カム部材
31:小径部 32:大径部
34:スプリング設置部 35:嵌込溝
40:回動カム部材 41:挿入溝
42:貫通孔 43:押圧設置部
44:円筒部 45:突出部
46:係止溝 50:支持スプリング
60:リターンスプリング 61:一端
62:他端 70:止め輪
80:押圧部材 81:締結フック
82:押圧部
【技術分野】
【0001】
本発明はヘッドレスト移動装置に関し、特に、ステイロッドの端部からベンディング部を通って回動カム部材を挿入して設けたことを特徴とするヘッドレスト移動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のヘッドレストは、水平部101とその両端に下向きに延ばした両垂直部102を備えるステイロッド100と、中央には上記水平部に軸結合固定する軸穴20aが、軸方向の一側面にはそれぞれ1つ以上の制動溝201と制動突部202が、各々、形成された制動カム200と、中央には上記制動カムと接するように水平部に軸結合する軸穴30aが形成され、軸方向の一側面には上記制動溝と制動突部などに噛み合う1つ以上の係止突部301と係止溝302が形成され、外周の上面に延長され、結束穴304が形成された結束片303を備える可動カム300と、上記制動カムの外側に位置するように水平部に軸結合しつつ、内端401を制動カムにかからせるリターンスプリング400と、上記可動カムの外側に位置するように水平部に軸結合し、弾性が可動カムを制動カム側に押す力で作用する支持スプリング500と、下部に軸穴60aがそれぞれ形成された一対の両側板602、602’を、各々、上記リターンスプリングと支持スプリングの各外端側に位置するように水平部に軸結合し、上記両側板の前端から内側にそれぞれ水平延長した前面板601を相互交差させて接合固定し、一側板602の上部に形成した係止穴603に外端をかからせる上記リターンスプリングの弾性により後方に回転して倒されるように設置する回動部材600及び端の段差701で内端間の径を他の部分より小さくした内端部70aは、同じ径となるように形成した上記結束片の結束穴と他側板の支持穴605を貫いて水平にかかるように結合し、上記一側板に形成した貫通孔604を通って内皮体と支え部材の一側面を通過して外部に露出される外端にはボタン702を結合した解除ロッド700を含んで構成される。
【0003】
このように構成される従来の自動車用ヘッドレストは、支え部材を立てると、回動部材600もともに立てられるので、解除ロッド700の内端部70aにより上記回動部材とともに回転するように結束された可動カム300も立てられる。
【0004】
こうすると、可動カム300の係止突部301は制動カム200の制動溝201と、係止溝302は制動突部202と向い合うようになると同時に、支持スプリング500の弾性により上記可動カムが制動カム側に押されて、係止突部は制動溝に、制動突部は係止溝に噛み合うため、可動カムと回動部材は回転しないように制動され、これによりリターンスプリング400の弾性が作用していても上記支え部材は後方に回転せずに立てられるようになる。
【0005】
また、回動部材600を立てると、制動カム200の後面の支え片204に前面板601の下端が支えられるので、後方から前方に強い衝撃が加えられても上記回動部材は前方に回転せずに立てられた状態のままになる。
【0006】
一方、乗員がいなくて支え部材を倒す際にはボタン702を押して解除ロッド700を内側に押すと、可動カム300がともに移動して制動カム200と隔離され、これにより上記可動カムの係止突部301及び係止溝302は、上記制動カムの制動溝201及び制動突部202とのかみ合った状態から外れて制動が解除されると同時に、リターンスプリング400の弾性により回動部材600が直ちに後方に回転して上記支え部材は倒されて視野を遮られなくなる。
【0007】
このように支え部材が倒されると、回動部材600とともに後方に回転した可動カム300の係止突部301は制動カム200の制動溝201と、制動突部202は係止溝302と相互ずれて、上記係止突部は支え面の平面部に、上記制動突部は支え面の平面部に支えられるように位置するため、支持スプリング500の弾性が上記可動カムを制動カムに押していても係止突部と制動突部は制動溝と係止溝にかみ合わなくなる。
【0008】
このような状態で支え部材を前方に回転させて立てると、可動カム300が前方に回転する時、係止突部301と制動突部202はそれぞれ向い合う支え面の平面部から曲面部に沿って移動している中、それぞれ制動溝201と係止溝302に位置すると、上記係止突部と制動突部などが支え面により支えられなくなることにより、上記可動カムは支持スプリング500の弾性により直ちに制動カム200側に押されて、係止突部と制動突部は制動溝と係止溝に挿入されてかみ合うようになる。これにより上記可動カムは前・後のいずれの方向にも回転しないように制動されて立てられているようになる。
【0009】
このような過程で、支え面の平面部はその高さがそれぞれ制動突部202や係止突部301よりは低くく、曲面部は上記平面部よりは高いが、制動突部や係止突部よりは低くなっているものであるため、可動カム300が前方に回転して立てられる場合、上記支え面の平面部に位置した係止突部と制動突部が曲面部を通って制動溝201と係止溝302に到逹すると、上記曲面部の高さが該当制動溝と係止溝にそれぞれ隣接する係止突部と制動突部よりも低いため、その高さの差により係止突部301の端部は制動突部201の端部により支えられ、上記可動カムは更に回転しないように停止されると同時に、支持スプリング500の弾性により上記制動カム側に押されて係止突部と制動突部は制動溝と係止溝に互いに正確にかみ合うようになる。
【0010】
そして、可動カム300を倒すと、係止突部301は支え面の平面部に、制動突部202は支え面の平面部に、それぞれ支えられるようになるが、このとき上記平面部の高さと係止突部及び制動突部との高さの差により平面部が接する係止突部及び制動突部の各側面には端の段差が形成されるため、平面部に位置する係止突部と制動突部の端の段差は互いに向い合う制動突部と係止突部の端の段差により支えられるので、さらに倒さない。未説明符号800は結束キャップ、801は結束部である。
【0011】
しかし、従来のこのようなヘッドレストは、両側の回動部材600をステイロッド100に結合させるためには溶接のような作業を通じて両方をそれぞれ結合させなければならず、両側の回動部材600も互いに結合させなければならないため、可動カム300と制動カム200を間に配置させた状態で溶接等により結合させなければならない。よって、組立工程が複雑になり、製造コストも上昇するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述した問題を解決するために案出されたものであって、組立工程が簡単になり、構造も単純になって製造コストがチープになるヘッドレスト移動装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述の目的を果たすための本発明のヘッドレスト移動装置は、ステイロッドと、上記ステイロッドに固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、上記固定カム部材に回動可能に設けられ、上記係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材と、上記回動カム部材が上記固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリングと、一端が固定され、他端が上記回動カム部材に連結されるリターンスプリングとを含み、上記固定カム部材には上記支持スプリングの一端を支持するスプリング支持部が形成され、上記回動カム部材には貫通孔が形成され、上記ステイロッドの端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、上記貫通孔の径が上記ステイロッドの径よりは大きい。
上記回動カム部材を押す押圧部材をさらに含み、上記回動カム部材には上記押圧部材が設けられる押圧設置部が形成されることができる。
上記回動カム部材を引っ張るワイヤ部材をさらに含み、上記回動カム部材には上記ワイヤ部材が係止する係止溝が形成されることができる。
上記スプリング支持部は止め輪で備えられ、上記固定カム部材には上記スプリング支持部が嵌め込まれる嵌込溝が形成されることができる。
【0014】
前述した目的を果たすための本発明のヘッドレスト移動装置は、ステイロッドと、上記ステイロッドに固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、上記固定カム部材に回動可能に設けられ、上記係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材と、上記回動カム部材が上記固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリングと、一端が固定され、他端が上記回動カム部材に連結されるリターンスプリングとを含み、前記回動カム部材には貫通孔が形成され、上記ステイロッドの端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、上記貫通孔の径が上記ステイロッドの径よりは大きい。
【0015】
上記固定カム部材と上記回動カム部材と上記支持スプリングと上記リターンスプリングとを取り囲むカバーを含み、上記カバーには上記支持スプリングの一端を支持するスプリング支持部が形成されることができる。
【発明の効果】
【0016】
以上で説明したような本発明のヘッドレスト移動装置によると、下記のような効果がある。
【0017】
ステイロッドと、上記ステイロッドに固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、上記固定カム部材に回動可能に設けられ、上記係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材と、上記回動カム部材が上記固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリングと、一端が固定され、他端が上記回動カム部材に連結されるリターンスプリングを含み、上記固定カム部材には上記支持スプリングの一端を支持するスプリング支持部が形成され、上記回動カム部材には貫通孔が形成され、上記ステイロッドの端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、上記貫通孔の径が上記ステイロッドの径よりは大きいので、組立工程が簡単になり、構造も単純になって製造コストがチープになる。
【0018】
上記回動カム部材を押す押圧部材をさらに含み、上記回動カム部材には上記押圧部材が設けられる押圧設置部が形成され、押圧部材を容易に組み立てることができる。
【0019】
上記回動カム部材を引っ張るワイヤ部材をさらに含み、上記回動カム部材には上記ワイヤ部材が係止する係止溝が形成され、ワイヤでもヘッドレストを容易にフォールディングさせることができる。
【0020】
上記スプリング支持部は止め輪で備えられ、上記固定カム部材には上記スプリング支持部が嵌めこまれる嵌込溝が形成され、スプリング支持部を容易に固定カム部材に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来のヘッドレストフォールディング装置の分離斜視図。
【図2】本発明の好ましい実施例によるヘッドレスト移動装置の斜視図。
【図3】図2の分離斜視図。
【図4】本発明の好ましい実施例によるヘッドレスト移動装置の組立状態を示す斜視図。
【図5】図2においてカバーをとり除いた状態の斜視図。
【図6】図2において前方カバーをとり除いた状態の正面図。
【図7】押圧部材またはワイヤ部材により回動カム部材が押された状態を示した斜視図。
【図8】本発明の好ましい実施例によるヘッドレストフォールディング状態を示す斜視図。
【図9】本発明の他実施例による分離斜視図。
【図10】図9のヘッドレスト移動装置において前方カバーをとり除いた状態の正面図。
【図11】図9のヘッドレスト移動装置を用いたヘッドレストの直立状態を示す斜視図。
【図12】図9のヘッドレスト移動装置を用いたヘッドレストのフォールディング状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の好ましい一実施例を添付図面を参照して下記のように詳しく説明する。
また、以下で説明する本発明の構成中、従来技術と同様な構成に対しては、上述した従来技術を参照し、別途の詳細な説明は略する。
【0023】
図2乃至図8に示したように、本実施例のヘッドレスト移動装置は、ステイロッド20と、上記ステイロッド20に固定され、係止突起33が形成されている固定カム部材30と、上記固定カム部材30に対して回動可能に設置され、上記係止突起33が挿入される挿入溝41が形成されている回動カム部材40と、上記回動カム部材40が上記固定カム部材30に向かうように弾性力を加える支持スプリング50と、一端61が固定され、他端62が上記回動カム部材40に連結されるリターンスプリング60とを含み、上記固定カム部材30には上記支持スプリング50の一端を支持するスプリング支持部が形成され、上記回動カム部材40には貫通孔42が形成され、上記ステイロッド20の端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、上記貫通孔42の径が上記ステイロッド20の径よりは大きいことを特徴とする。
図2に示したように、本発明のヘッドレスト移動装置は装置の前方と後方を取り囲むカバー10を含む。
カバー10は、装置の前方に配置される前方カバー11と装置の後方に配置されて前方カバー11に結合される後方カバー12とを含む。
図3に示したように、前方カバー11及び後方カバー12の上部両側には、互いに結合可能に締結穴14がそれぞれ形成されている。
【0024】
また、カバー10には一側の側部に押圧部材ガイド部13が突出して形成される。押圧部材ガイド部13は前方カバー11及び後方カバー12にそれぞれ一部が形成される。
【0025】
前方カバー11方の押圧部材ガイド部13には両端に結合フックが形成され、後方カバー12方の押圧部材ガイド部13には両端に結合フックが挿入される結合フック溝が形成される。
更に、前方カバー11の後方周りには結合溝が形成され、後方カバー12の前方周りには上記結合溝に挿入される結合突起が形成される。
【0026】
このような結合溝と結合突起及び結合フックと結合フック溝により前方カバー11と後方カバー12の仮組立が可能であるため、組立が容易になるメリットがある。
また、カバー10には下部両側にステイロッド引出部16が形成されている。
【0027】
ステイロッド引出部16はステイロッド20より前後方向に長く形成されて、カバー10がステイロッド20に対して前後方向にフォールディングされる(folded)ことができるようにする。また、ステイロッド引出部16によりヘッドレストのフォールディング角度も定められる。
更に、前方カバー11及び後方カバー12には、両側に形成されたステイロッド引出部16の間に配置されるように安着部(seating portion)15が形成されている。
カバー10内部にはリブが左右及び上下方向に形成されるため、カバー10の耐久性が向上する。
図6に示したように、後方カバー12にはスプリング係止突起17が形成されている。
【0028】
図3に示したように、ステイロッド20は中心部に水平部21が形成され、水平部21の両側にベンディング部が形成され、上記ベンディング部に続いて垂直部24が形成される。
上記ベンディング部は、後方に折曲された第1ベンディング部22と下部に折曲された第2ベンディング部23とを含むことができる。
ステイロッド20の第1ベンディング部22にはワイヤ引出穴25が形成される。
固定カム部材30はステイロッド20の水平部21に固定され、係止突起33が形成される。
固定カム部材30は全体的に円筒形状に形成される。
円筒形状の固定カム部材30は、小径部31と小径部31より外径が大きい大径部32とからなる。
係止突起33は大径部32の一側上下部の外周面に形成される。
係止突起33は円柱形状に形成される。
【0029】
また、係止突起33の側部に配置されるように大径部32の外周面にスプリング設置部34が形成される。このようにスプリング設置部34が係止突起33の側部に一体に形成されるため、係止突起33の剛性が大きくなるメリットがある。
スプリング設置部34にはスプリングの端部が嵌め込まれる穴が形成されている。
更に、大径部32の他側外周面には周りに沿って嵌込溝35が形成されている。
【0030】
回動カム部材40は、下部に左右方向に固定カム部材30の大径部32が挿入される貫通孔42が形成されているため、固定カム部材30に対して回動可能に設けられる(設置される)。
また、回動カム部材40は係止突起33が挿入される挿入溝41が形成される。
回動カム部材40は下部が円筒形状に形成され、上部に突出部45が形成されている。
突出部45は上部に向かうほど前後方向の幅が細くなるように、テーパーのように形成されている。
突出部45の外周面には、剛性の向上のためにリブが形成されている。
突出部45の上端には、回動カム部材40の下部の左右方向の幅より長く左右方向に円筒部44が形成されている。
【0031】
このように回動カム部材40が形成されているため、装置がコンパクトに維持される同時にヘッドレストが立てられているときにヘッドレストが安定的に支持されることができる。
挿入溝41は、貫通孔42に連通するように貫通孔42の上部及び下部に配置される。
【0032】
ステイロッド20の端部からステイロッド20の上記ベンディング部を通って挿入されることができるように、上記貫通孔42の径は上記ステイロッド20の径よりは大きく形成される。
【0033】
回動カム部材40の貫通孔42の内径及び/または回動カム部材40の幅は、回動カム部材40がステイロッド20の上記ベンディング部を通って挿入されることができるように、ステイロッド20のベンディング部の曲率半径及び固定カム部材30の外径を考えて設定される。
また、回動カム部材40は一体に形成される。
突出部45の一側には押圧設置部43が突出して形成され、押圧設置部43には設置溝が形成されている。
また、図6に示したように、突出部45の他側にはワイヤ部材90が係止する係止溝46が形成される。
【0034】
かかる回動カム部材40は、カバー10の安着部15に安着されて回動カム部材40とカバー10は繋がる。すなわち、カバー10がフォールディングされると回動カム部材40もフォールディングされ、回動カム部材40が固定されるとカバー10も固定される。
支持スプリング50は、上記回動カム部材40が上記固定カム部材30に向かうように弾性力を加える。
支持スプリング50は、固定カム部材30の係止突起33と嵌込溝35との間に配置されるように、大径部32を取り囲むように配置される。
このように支持スプリング50は、プラスチックなどの素材で形成される固定カム部材30に設けられるため、作動時に騒音が生じなくなる。
リターンスプリング60は一端61が固定され、他端62が上記回動カム部材40に連結される。
リターンスプリング60は小径部31を取り囲むように配置される。
リターンスプリング60の一端61は、固定カム部材30のスプリング設置部34に嵌め込まれて固定される。
リターンスプリング60の他端は、後方カバー12のスプリング係止突起17に嵌め込んで係止する。
また、上記固定カム部材30には、上記支持スプリング50の一端を支持するスプリング支持部が形成される。
【0035】
上記スプリング支持部は、止め輪70で備えられ、上記固定カム部材30の嵌込溝35に上記スプリング支持部の止め輪70が嵌め込まれる。このようなスプリング支持部は、嵌込溝35に嵌め込むだけで組立が完了するので、容易に固定カム部材30に設けることができる。
更に、本発明の装置は、回動カム部材40を押す押圧部材80をさらに含むことができる。
押圧部材80は一端に押圧部82が形成され、他端に締結フック81が形成されている。
押圧部82は使用者が押しやすく広い円板形状に形成される。
締結フック81は、両方に互いに離隔されるように形成されて、回動カム部材40の押圧設置部43の設置溝に差し込まれて設置される。
また、本発明の装置は、回動カム部材40を引っ張るワイヤ部材90を更に含むことができる。
ワイヤ部材90は、チューブ92により取り囲まれて保護され、ステイロッド20を通じて車のシート(未図示)に繋がることができる。
ステイロッド20の内部に配置されるワイヤ部材90は、ワイヤ引出穴25を通って引き出される。
ワイヤ部材90の両端には、係止突起91が形成されて、回動カム部材40の係止溝46に係止される。
このようにワイヤ部材90が回動カム部材40に連結されるため、ワイヤ部材90の組立は容易になる。また、ワイヤ部材90が備えられてヘッドレストを容易にフォールディングさせることができるメリットがある。
【0036】
以下、前述した構成を有する本実施例の組立過程を説明する。
図4に示したように、ステイロッド20の水平部21の中心部に、固定カム部材30をインサート射出などによって一体に形成する。
【0037】
図4に示したように、回動カム部材40の貫通孔42にステイロッド20の垂直部24を差し込んだ後、第2ベンディング部23と第1ベンディング部22を通過させて、固定カム部材30の大径部32に差し込んで回動カム部材40を設けられる(設置する)。
回動カム部材40の挿入溝41に固定カム部材30の係止突起33を挿入させて回動カム部材40が回動しないように据え付ける。
引き続き、固定カム部材30の大径部32に支持スプリング50を差し込み、嵌込溝35に止め輪70を嵌め込んで支持スプリング50が抜けないようにする。
また、固定カム部材30の小径部31にリターンスプリング60を差し込み、リターンスプリング60の一端をスプリング設置部34に挿入して固定する。
【0038】
図6に示したように、押圧部材80の締結フック81を弾性変形させて押圧設置部43に差し込むと、締結フック81は元の状態に復帰されて押圧設置部43に係止して抜けなくなる。このように、押圧部材80はワンタッチで組立可能である。
ワイヤ部材90の係止突起91を回動カム部材40の係止溝46に係止するようにする。
【0039】
回動カム部材40を後方カバー12の安着部15に安着させた後に、リターンスプリング60の他端を後方カバー12のスプリング係止突起17に嵌め込んで他端が回動カム部材40に連結されるようにする。
後方カバー12に前方カバー11を結合させて組立が完成する。
このように本発明の装置は、組立工程が簡単になり、構造も単純になるため、製造コストがチープになる。
【0040】
以下、上記の構成を有する本実施例の作用を説明する。
【0041】
ヘッドレストを直立状態で用いる場合は、固定カム部材30の係止突起33を挿入溝41に挿入して回転カム部材40及びカバー10の位置が固定されるようにする。このような状態で、回転カム部材40は支持スプリング50により支持されて、係止突起33から抜けなくなる。回転カム部材40がヘッドレストをこのように支持する場合に、回転カム部材40がヘッドレストの中心に配置され、回転カム部材40の中心部を通じて支持されてヘッドレストは安定的に支持される。
【0042】
図7に示したように、ヘッドレストフォールディング際には、回転カム部材40を支持する支持スプリング50の弾性力よりさらに大きい力で押圧部材80の押圧部82を押すか、ワイヤ部材90を引張って回転カム部材40を移動させる。回転カム部材40が移動されると、係止突起33が挿入溝41から抜けて回転カム部材40は固定カム部材30に対して回転可能になる。図8に示したように、この状態で回転カム部材40及びカバー10はリターンスプリング34の弾性力によりフォールディングされる。
またヘッドレストを直立状態にする場合には、ヘッドレストを回転させて係止突起33が挿入溝41に挿入されるようにする。
【0043】
図9乃至図12は本発明の他実施例によるヘッドレスト移動装置を示す。図9乃至図12に示すように、本実施例のヘッドレスト移動装置は、ステイロッド20と、上記ステイロッド20に固定され、係止突起33’が形成される固定カム部材30’と、上記固定カム部材30’に対して回動可能に設置され、上記係止突起33’が挿入される挿入溝41が形成される回動カム部材40と、上記回動カム部材40が上記固定カム部材30’に向かうように弾性力を加える支持スプリング50と、一端61は固定カム部材30’の穴37に固定され、他端62は後方カバー12のスプリング係止突起17に嵌め込まれるリターンスプリング60を含み、上記固定カム部材30’と上記回動カム部材40と上記支持スプリング50と上記リターンスプリング60とを取り囲むカバー10’を含む。また、上記カバー10’には上記支持スプリング50の一端を支持するスプリング支持部18が形成され、上記回動カム部材40には貫通孔42が形成され、上記ステイロッド20の端部からベンディング部を通って挿入されることができるように上記貫通孔42の径は上記ステイロッド20の径よりは大きいことを特徴とする。
上述した実施例と同様な構成については詳細な説明を略する。
【0044】
本発明のヘッドレスト移動装置は、固定カム部材30’と回動カム部材40と支持スプリング50とリターンスプリング60とを含む装置の前方及び後方を取り囲むカバー10’を含む。
カバー10’内側には、支持スプリング50の一端を支持するスプリング支持部18が形成される。
スプリング支持部18は、カバー10’が内側に突出して形成される。
スプリング支持部18には、前方カバー11と後方カバー12を互いに結合させるためのボルトが設けられることができる。
固定カム部材30’は2つの部材に分割されるように形成されることができる。組立時は分割された2つの部材が互いに結合されて設けられる。
分割された2つの部材は断面形状が半円になるようにそれぞれ形成される。
分割された2つの部材の両端には係止突起33’がそれぞれ形成される。
【0045】
係止突起33’には穴37が2つ形成される。穴37のうち1つにはリターンスプリング60の一端61が挿入される。穴37のうち他の1つにはボルトなどのような締結部材が取り付けられて分割された2つの部材が互いに結合される。
押圧部材80’は他端に縮径部83が形成され、縮径部83に締結フック81が形成されている。
押圧部材80’は押圧部82と締結フック81との間に第1フランジ85と第1フランジ85から離隔されるように形成される第2フランジ86が形成される。
縮径部83には押圧部材80’を復帰させる押圧部材スプリング84が挿入される。
押圧部材スプリング84の一端は押圧設置部43により支持され、他端は第1フランジ85により支持される。
このような押圧部材スプリング84により押圧部材80’を押す力を取り除くと押圧部材80’は元の位置に復帰される。
【0046】
押圧部材80’が押されるとき、第1フランジ85と第2フランジ86が、カバー10’内側に形成されるフランジ係止突起19にかかって、押圧部材80’が押され過ぎて損傷されることを防止することができる。
【0047】
上述したように、本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野における当業者は下記の特許請求の範囲に記載した本発明の思想及び領域から脱しない範囲内で本発明を多様に修正または変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0048】
10:カバー 11:前方カバー
12:後方カバー 13:押圧部材ガイド部
14:締結穴 15:安着部
16:ステイロッド引出部 20:ステイロッド
21:水平部 22:第1ベンディング部
23:第2ベンディング部 24:垂直部
25:ワイヤ引出穴 30:固定カム部材
31:小径部 32:大径部
34:スプリング設置部 35:嵌込溝
40:回動カム部材 41:挿入溝
42:貫通孔 43:押圧設置部
44:円筒部 45:突出部
46:係止溝 50:支持スプリング
60:リターンスプリング 61:一端
62:他端 70:止め輪
80:押圧部材 81:締結フック
82:押圧部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステイロッドと、
前記ステイロッドに固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、
前記固定カム部材に回動可能に設けられ、前記係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材と、
前記回動カム部材が前記固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリングと、
一端が固定され、他端が前記回動カム部材に連結されるリターンスプリングとを含み、
前記固定カム部材には前記支持スプリングの一端を支持するスプリング支持部が形成され、前記回動カム部材には貫通孔が形成され、前記ステイロッドの端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、前記貫通孔の径が前記ステイロッドの径よりは大きいことを特徴とするヘッドレスト移動装置。
【請求項2】
前記回動カム部材を押す押圧部材をさらに含み、
前記回動カム部材には前記押圧部材が設けられる押圧設置部が形成される請求項1に記載のヘッドレスト移動装置。
【請求項3】
前記回動カム部材を引っ張るワイヤ部材をさらに含み、
前記回動カム部材には前記ワイヤ部材が係止する係止溝が形成される請求項1または請求項2に記載のヘッドレスト移動装置。
【請求項4】
前記スプリング支持部は止め輪で備えられ、前記固定カム部材には前記スプリング支持部が嵌め込まれる嵌込溝が形成される請求項1または請求項2に記載のヘッドレスト移動装置。
【請求項5】
ステイロッドと、
前記ステイロッドに固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、
前記固定カム部材に回動可能に設けられ、前記係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材と、
前記回動カム部材が前記固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリングと、
一端が固定され、他端が前記回動カム部材に連結されるリターンスプリングとを含み、前記回動カム部材には貫通孔が形成され、前記ステイロッドの端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、前記貫通孔の径が前記ステイロッドの径よりは大きいことを特徴とするヘッドレスト移動装置。
【請求項6】
前記固定カム部材と前記回動カム部材と前記支持スプリングと前記リターンスプリングとを取り囲むカバーを含み、
前記カバーには前記支持スプリングの一端を支持するスプリング支持部が形成されることを特徴とする請求項5に記載のヘッドレスト移動装置。
【請求項1】
ステイロッドと、
前記ステイロッドに固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、
前記固定カム部材に回動可能に設けられ、前記係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材と、
前記回動カム部材が前記固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリングと、
一端が固定され、他端が前記回動カム部材に連結されるリターンスプリングとを含み、
前記固定カム部材には前記支持スプリングの一端を支持するスプリング支持部が形成され、前記回動カム部材には貫通孔が形成され、前記ステイロッドの端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、前記貫通孔の径が前記ステイロッドの径よりは大きいことを特徴とするヘッドレスト移動装置。
【請求項2】
前記回動カム部材を押す押圧部材をさらに含み、
前記回動カム部材には前記押圧部材が設けられる押圧設置部が形成される請求項1に記載のヘッドレスト移動装置。
【請求項3】
前記回動カム部材を引っ張るワイヤ部材をさらに含み、
前記回動カム部材には前記ワイヤ部材が係止する係止溝が形成される請求項1または請求項2に記載のヘッドレスト移動装置。
【請求項4】
前記スプリング支持部は止め輪で備えられ、前記固定カム部材には前記スプリング支持部が嵌め込まれる嵌込溝が形成される請求項1または請求項2に記載のヘッドレスト移動装置。
【請求項5】
ステイロッドと、
前記ステイロッドに固定され、係止突起が形成されている固定カム部材と、
前記固定カム部材に回動可能に設けられ、前記係止突起が挿入される挿入溝が形成されている回動カム部材と、
前記回動カム部材が前記固定カム部材に向かうように弾性力を加える支持スプリングと、
一端が固定され、他端が前記回動カム部材に連結されるリターンスプリングとを含み、前記回動カム部材には貫通孔が形成され、前記ステイロッドの端部からベンディング部を通って挿入されることができるように、前記貫通孔の径が前記ステイロッドの径よりは大きいことを特徴とするヘッドレスト移動装置。
【請求項6】
前記固定カム部材と前記回動カム部材と前記支持スプリングと前記リターンスプリングとを取り囲むカバーを含み、
前記カバーには前記支持スプリングの一端を支持するスプリング支持部が形成されることを特徴とする請求項5に記載のヘッドレスト移動装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−106960(P2013−106960A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−256086(P2012−256086)
【出願日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【出願人】(511286872)ウーボ テク カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【出願人】(511286872)ウーボ テク カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】
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