説明

ヘルスケアデータをモニタする装置及び方法

本発明は、介護者の側でヘルスケアデータをモニタするためのインタフェースを提供する。インタフェースは、ヘルスケアデータの一部及びヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の1又は複数の標示を受け取る受信手段と、ヘルスケアデータを提示する提示手段と、前記標示に従って、ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態を示す標示手段と、を有する。このようにして、モニタされる人の利益と介護者の利益との間のより良いバランスが達成されうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、ヘルスケアデータをモニタする技術に関し、より具体的には、ヘルスケアデータをオフサイトでモニタすることに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、パーソナルヘルスケアデータをモニタするためのますます多くの技術が提案されており、それらの多くは、オフサイトモニタリングであり、例えば病院の医師が、自宅にいる患者をモニタし、会社にいる息子が、自宅にいる高齢の母親をモニタする等である。このようなモニタリングアクティビティに関して、さまざまな異なるモニタリング装置によって集められる全ての種類のパーソナルヘルスケアデータがありえ、そのようなデータは、介護者に伝送されることができる。
【0003】
さまざまな理由のために、モニタリング下にある人が、自分のパーソナルヘルスケアデータの全てが介護者に伝送されることを望まないことがありえる。このような理由は、モニタされる人のプライバシ、通信チャネルの容量、入手しやすさ等を含みうる。
【0004】
米国特許出願公開第2005/0101841A9号(発明者:Rosan Kaylor他、譲受人:Kimberly-Clark Worldwide Inc., Publication、出願日:2005年5月12日)明細書には、ユーザの健康に関する情報を、少なくとも1つの外部ソースと共有するためのヘルスケアネットワークを開示している。ネットワークは、情報を含むバイオセンサ信号を生成する、ユーザに付随するバイオセンサと、バイオセンサ信号を受け取る受信手段を有するパーソナルデータ制御手段と、ユーザからのプライバシ入力を受け取る入力手段と、バイオセンサ信号及びプライバシ入力に基づいて、応答信号を生成する出力手段と、を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ヘルスケアモニタリング分野における今日のプライバシ制御技術は、モニタされる人のプライバシを保護することができるが、介護者及びモニタされる人は、特に緊急事態が、介護者のプロフェッショナルな展望から生じたときに、どんな情報が彼らの間で共有されるべきかについて意見の相違又は異なるニーズを有しうる可能性がある。
【0006】
プライバシ制御によって阻止されるデータの古いバージョンが、なお介護者に提示される可能性もあり、そのようなデータは、介護者の判断を誤らせることがある。
【0007】
しかしながら、このような古いデータを介護者に提示することをただ簡単にやめることは適切ではないことがある。この理由は、古いデータのうちのいくつかは、なお価値がありうるからであり、その価値は、データがどれくらい古いかに依存し、更に、例えば対応する疾患に関してデータがどれくらい重要であるかのような他の考慮にも依存しうる。
【0008】
本発明の目的は、モニタされる人の利益と介護者の利益との間のより良好なバランスを提供することができる改善されたヘルスケアモニタリングシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的は、モニタされる人の側でヘルスケアデータを制御する装置であって、ヘルスケアデータを受け取る受信手段と、ヘルスケアデータの送り出しを制御するユーザ入力を得る取得手段と、ユーザ入力に従って、ヘルスケアデータの一部及びヘルスケアデータの他の部分の阻止(ブロック)状態の1又は複数の標示を外部ソースに送る送信手段と、を有する装置において達成される。
【0010】
上述の目的は、介護者の側でヘルスケアデータをモニタするためのインタフェースであって、ヘルスケアデータの一部及びヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の標示を受け取る受信手段と、ヘルスケアデータを提示する提示手段と、標示に従って、ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態を示す標示手段と、を有するインタフェースによって達成される。
【0011】
本発明の一実施例によれば、前記インタフェースは更に、ヘルスケアデータのソースから阻止されているデータを要求するためのリクエストを送る要求手段を有する。阻止状態を認識することによって、介護者は、彼らが必要とするデータを求めるためのリクエストを開始することができる。
【0012】
本発明の他の実施例によれば、標示手段が更に、ヘルスケアデータの他の部分がどれくらい長く阻止されているかを示す。更新されていないデータの年齢(古さ)を知ることによって、介護者は、更新されていないデータの価値について判断を行うことができる。
【0013】
本発明のより完全な理解によって、他の目的及び達成が、添付の図面に関連して以下の説明及び請求項を参照することによって明らかになり、理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、添付の図面を参照して、更に詳しく、例示によって説明される。
【0015】
図面を通して、同じ参照数字は、同様の又は対応するフィーチャ又は機能を示している。
【0016】
図1は、本発明の一実施例による制御装置の概略図である。この制御装置は、モニタされる人の側で使用されることができる。
【0017】
制御装置100は、受信ユニット120、取得ユニット130及び送信ユニット140を有する。制御装置100は更に、収集ユニット110を任意に有することができる。
【0018】
収集ユニット110は、ヘルスケアデータを集める。収集ユニット110は、モニタされている人の血圧を集める血圧バイオセンサを有する。収集ユニット110は更に、例えば体温、心拍レート、体重、身体の動き等の他の生体データを集める他のタイプのバイオセンサを有することができる。
【0019】
収集ユニット110は、例えば室内温度、湿度及びノイズレベル等の生体関連の環境データを集める環境センサを有することができる。
【0020】
収集ユニットは、更に、例えばカメラ及びレコーダのような情報収集装置でありえる。
【0021】
収集ユニットは、すべての種類のセンサ、並びにモニタされている人の身体及びこの人がモニタされている環境に分散される他の情報収集装置、を有する複雑な情報収集ネットワークでありえる。このネットワークは、すべての種類の生体データ及び/又は生体関連の環境データを収集する。制御装置100は、この情報収集ネットワークのゲートとして作用しうる。
【0022】
受信ユニット120は、収集ユニット110からヘルスケアデータを受け取る。ヘルスケアデータは、生体データ(体温、血圧、体重)及び生体関連の環境データ(ノイズレベル)を含む。
【0023】
収集ユニット110が、制御装置100に組み込まれない場合、受信ユニット120は、例えばインターネット接続、イントラネット接続、その他のような、あらゆる今日の又は将来のワイヤード/ワイヤレス通信受信装置でありえる。収集ユニット110及び受信ユニット120が、通信チャネルを構築することができ、データ転送を達成することができる。
【0024】
取得ユニット130は、ヘルスケアデータの送り出しを制御するユーザ入力を得、このユーザは、モニタされている人である。取得ユニット130は、ユーザインタフェース132を有し、更に、記憶ユニット136を有することもできる。
【0025】
ユーザインタフェース132は、ユーザによって入力された制御信号を受け取り、制御信号は、ヘルスケアデータのどの部分が、介護者に送信されてもよいか(血圧)、及びどの他の部分が、介護者への送信を阻止されうるか(体温、体重、ノイズレベル)、を分類する。ユーザインタフェース132は更に、ユーザの分類について、ユーザにヘルスケアデータ/データ構造を提示することもできる。このような分類は、将来の使用のために、記憶ユニット136に記憶されることができる。
【0026】
記憶ユニット136は、ヘルスケアデータの送り出しを制御するユーザ入力を記憶し、取り出す。記憶ユニット136は、不揮発性のフラッシュメモリカードである。記憶ユニット136は、更に、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等のいかなる他の記憶装置であってもよい。
【0027】
このユーザは更に、モニタされている人の許可された典型でありうる。このユーザは、ユーザインタフェース132を介して自分の制御分類を入力し、将来の使用のために、記憶ユニットにこの制御分類を記憶することができる。
【0028】
送信ユニット140は、ユーザ入力に従って、ヘルスケアデータの一部と、ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の(複数の)標示と、を、外部ソース(介護者の側のモニタリング装置)に送信する。
【0029】
標示を送信データに組み込むさまざまなやり方がある。1つの例は、全ヘルスケアデータのファイル内の対応する位置において、1つの阻止されているデータ項目に対して1つの阻止マークを加えることである。
【0030】
別の例は、全ヘルスケアデータのファイル内の対応するデータ位置をブランクのままにしておき、ブランクの理由を示す別のファイルを送ることである。1つの理由は、ユーザが、対応するデータを阻止していることである。別の理由は、制御装置が、収集ユニット110の不具合により、欠如している対応するデータを得られないことでありうる。それぞれ異なる理由は、それぞれ異なるインジケータに対応しうる。例えば、「X」は、阻止(体温、体重、ノイズレベル)に関し、「Y」は、「欠如」に関する。
【0031】
介護者に送信されるファイルは、更に、モニタされている人のなんらかの識別情報を含むことができる。
【0032】
受信ユニット120は更に、介護者の側からの情報、例えばユーザによって入力された分類をくつがえすためのリクエストを受け取ることができることが理解できる。
【0033】
更に、記憶ユニット136は、将来の取り出しのための履歴レコードとしてヘルスケアデータを記憶することもできることが理解できる。
【0034】
本発明の目的は更に、ヘルスケアデータを制御するためのコンピュータプログラムを備える適切にプログラムされたコンピュータによって実現されることができる。ヘルスケアデータを制御するためのコンピュータプログラム製品は、ヘルスケアデータを受け取るためのコードと、ヘルスケアデータの送り出しを制御するユーザ入力を得るためのコードと、ユーザ入力に従って、ヘルスケアデータの一部及びヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の(複数の)標示を、外部ソースに送信するためのコードと、を含む。
【0035】
このようなコンピュータプログラム製品は、記憶担体に記憶されることができる。
【0036】
プログラムコードのこれらの部分は、プロセッサ上で実行するコードが上述したような機能を実現する手段を生成するようなマシンを生成するために、プロセッサに提供されることができる。
【0037】
図2は、本発明の一実施例によるヘルスケアデータ制御プロセスを示すフローチャートである。このプロセスは、制御装置100上で実現されることができる。
【0038】
最初に、ヘルスケアデータを受け取る(ステップS210)。
【0039】
ヘルスケアデータは、生体データ(体温、血圧、体重)及び生体関連の環境データ(ノイズレベル)を有する。
【0040】
第2に、ヘルスケアデータの送り出しを制御するユーザ入力を得る(ステップS220)。
【0041】
ユーザ入力は、ヘルスケアデータのどの(複数)部分(血圧)が、介護者に送信されてもよいか、及びどの他の(複数)部分(体温、体重、ノイズレベル)が、介護者への送信を阻止されうるか、を分類する。
【0042】
ユーザ入力は、ユーザインタフェース132を介してリアルタイムに取得されることができ、又はあらかじめ記憶ユニット136に記憶され、必要に応じて取り出されることができる。
【0043】
最後に、ユーザ入力に従って、ヘルスケアデータの一部及びヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の(複数の)標示を、外部ソースに送信する(ステップS230)。血圧データは、介護者側に送信され、体温、体重及びノイズレベルのデータは、ユーザがこれらデータを阻止していることを示すようにマーク「X」と置き換えられる。
【0044】
図3は、本発明の他の実施例によるモニタリングインタフェースの概略構造図である。このモニタリングインタフェースは、制御装置100によって提供されるデータを処理するために、介護者側で実現されることができる。
【0045】
モニタリングインタフェース300は、受信ユニット310、提示ユニット320及び標示ユニット340を有する。モニタリングインタフェース300は更に、要求ユニット330を有することができる。モニタリングインタフェース300は更に、記憶ユニット350を有してもよい。
【0046】
受信ユニット310は、ヘルスケアデータの一部(血圧)と、ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の(複数の)標示(体温、体重及びノイズレベルに関する「X」マーク)と、を受け取る。
【0047】
制御装置100及びモニタリング装置300が、通信チャネルを構築することができ、データ転送を達成することができる限り、受信ユニット310は、例えばインターネット接続、イントラネット接続等のいかなる今日の又は将来のワイヤード/ワイヤレス通信受信装置であってもよい。
【0048】
提示ユニット320は、受信ユニット310によって受け取られるヘルスケアデータを提示する。本実施例において、血圧のデータは、ディスプレイによって提示される。スピーカのような任意の他の提示手段も適用されることができる。
【0049】
記憶ユニット350は、将来の使用のために、受信ユニット310によって受け取られるデータを記憶し、必要に応じて記憶されたデータを取り出す。記憶ユニット350は、不揮発性のフラッシュメモリカードである。記憶ユニット350は更に、例えばハードディスク、フロッピーディスク、その他のような、任意の他の記憶装置であってもよい。
【0050】
標示ユニット340は、標示に従って、ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態を示す。本実施例において、体温、体重及びノイズレベルの受け取られたデータは、「X」マークであり、従って、ディスプレイ上の体温、体重及びノイズレベルのフィールドは、3種類のデータが阻止されていることを示すように、提示ユニット320の通常の提示のやり方とは異なる提示のやり方で示される。
【0051】
さまざまなやり方が、上述の差を表すことができる。1つの例は、異なるタイプのデータに対する異なるフォントカラーであり、例えば、血圧は緑色であり、阻止されている温度、体重及びノイズレベルは黄色であり、データがユーザ側で欠如していることを表すインジケータ「Y」を有するいかなるデータも赤色である等である。別の例は、異なるタイプのデータに対する異なる背景色である。
【0052】
データがユーザ側で欠如していることを示すインジケータによって、介護者は、欠如しているデータを提供するようにユーザに求める見込みのないリクエストを開始しなくてよい。
【0053】
標示ユニット340は更に、記憶ユニット350に記憶されたデータから、阻止されているデータの最新の更新されていない情報を提示することができる。更に、更新されていない情報に加えて、更新されていない情報がどれくらい古いかを示すための機構がありえ、例えば、更新されていない情報がいつ受け取られたかを示し(フィールドは、2005年6月26日、15:00:00と埋められる)、又は更新されていない情報が受け取られてからどれくらいたつかを示す(フィールドは、1:15時間と埋められる)。
【0054】
色の濃さが、更新されていない情報がどれくらい古いかを示すために使用されることもできる。例えば、淡い黄色は、それが1時間以下の古さであることを示し、中くらいの黄色は、それが2時間以下の古さであることを示し、濃い黄色は、それが2時間を超える古さであることを示す。
【0055】
異なるタイプのデータは、異なる時間感度レベルを有しうるので、例えば体重は、一般には急速に変化せず、したがって、1回の体重測定は、複数日数の間有効であり、他方、血圧は、より速く変化しうる。このように、体重は、低い時間感度レベルを有し、血圧は、高い時間感度レベルを有する。
【0056】
時間感度レベルは更に、さまざまな異なる看護目的に関して異なることがあり、例えば、同じデータの時間感度が、さまざまな異なる疾患に関して異なりうる。血圧及び心拍レートは、心臓疾患に関しては時間感度がより大きいが、脚部の障害に関しては時間感度がより小さい。
【0057】
例えば救急のような、ある環境において、介護者は、更新されていない情報を使用する可能性を利用することを試みることがある。更新されていない(阻止されている)情報がどれくらい古いかを知ることによって、介護者は、自分のプロフェッショナルな専門知識に基づいて、自分の考えで、更新されていない情報の価値を判断することができる。
【0058】
要求ユニット330は、ヘルスケアデータのソースから阻止されているデータを要求するためのリクエストを送出する。例えば体温のようなデータが「阻止されている」と示されていることを知ることによって、介護者は、データがユーザ側で利用可能であることを知り、従って、介護者は、ユーザに必要とされるデータを提供するように求めるリクエストを開始することができる。
【0059】
要求ユニット330が、必要に応じて制御分類をくつがえすために、ユーザの側に或る情報を送出することができることが理解できる。
【0060】
本発明の目的は更に、ヘルスケアデータをモニタするためのコンピュータプログラムを備える適切にプログラムされたコンピュータによって実現されることができる。ヘルスケアデータをモニタするためのコンピュータプログラム製品は、ヘルスケアデータの一部及びヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の(複数の)標示を受け取るためのコードと、ヘルスケアデータを提示するためのコードと、標示に従って、ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態を示すためのコードと、を含む。
【0061】
このようなコンピュータプログラム製品は、記憶担体に記憶されることができる。
【0062】
プログラムコードのこれらの部分は、プロセッサ上で実行するコードが上述の機能を実現する手段を生成するようなマシンを生成するために、プロセッサに提供されることができる。
【0063】
図4は、本発明の他の実施例により、ヘルスケアデータモニタリングプロセスを示すフローチャートである。このプロセスは、モニタリング装置300上で実現されることができる。
【0064】
最初に、ヘルスケアデータの一部(血圧)及びヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の(複数の)標示(「体温、体重及びノイズレベルに関する「X」マーク)を受け取る(ステップS410)。
【0065】
第2に、ヘルスケアデータを提示する(ステップS420)。本実施例において、血圧のデータが、ディスプレイに提示される。
【0066】
第3に、前記標示に従って、ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態を示す(ステップS430)。
【0067】
本実施例において、体温、体重及びノイズレベルの受け取られたデータは、「X」マークを有し、従って、ディスプレイ上の体温、体重及びノイズレベルのフィールドは、3種類のデータが阻止されていることを示すために、提示ユニット320の通常の提示のやり方とは違う提示のやり方で示される。例えば、血圧は緑で示され、阻止されている体温、体重及びノイズレベルは黄で示される。
【0068】
第4に、ヘルスケアデータの他の部分がどれくらい長く阻止されているかを示す(ステップS440)。
【0069】
更新されていない(阻止されている)情報に加えて、更新されていない情報がどれくらい古いかを示すいくつかのフィールドがありえる。例えば、1:15時間で埋められたフィールドは、更新されていない情報が受け取られてから1時間15分が過ぎたことを示す。
【0070】
最後に、必要に応じて、ヘルスケアデータのソースから阻止されているデータを要求するためのリクエストを送出する(ステップS450)。
【0071】
体温は、「阻止されている」と示されるので、介護者は、データがユーザ側で利用可能であることを知り、従って、介護者は、体温データを提供するように自分の要望をユーザに求めるリクエストを開始することができる。
【0072】
図5は、本発明の他の実施例によるヘルスケアデータモニタリングインタフェースの概略レイアウトである。
【0073】
フィールド510は、モニタされている人の識別番号を表す。
【0074】
フィールド520は、モニタされている人の名前を表す。
【0075】
フィールド532は、黄色で「65kg」を表示し、これは、「体重」が阻止されており、もはや更新されていないことを示す。フィールド534は、「7h」を表示し、これは、体重のデータが、7時間前のものであることを示す。
【0076】
フィールド542は、緑色で「90/120」を表示し、これは、「血圧」が、阻止されておらず、周期的に更新されていることを示す。フィールド544は、「10m」を表示し、これは、血圧のデータが、10分前のものであることを示す。フィールド546は、介護者が、血圧の即時のデータのためのリクエストを開始することができることを表示する。
【0077】
フィールド552は、黄色で「37.0」を表示し、これは、「体温」が、阻止されており、もはや更新されていないことを示す。フィールド554は、「2h」を表示し、これは、体温のデータが2時間前のものであることを示す。フィールド556は、介護者が、体温の即時のデータのためのリクエストを開始することができることを表示する。
【0078】
フィールド562は、黄色で「50db」を表示し、これは、「ノイズ」が、阻止されており、もはや更新されていないことを示す。フィールド564は、「3h」を表示し、これは、ノイズのデータが、3時間前のものであることを示す。フィールド566は、介護者が、ノイズの即時のデータのためのリクエストを開始することができることを表示する。
【0079】
フィールド572は、赤色で「60」を表示し、これは、「湿度」が、ユーザ側で欠如していることを示す。フィールド574は、「4h」を表示し、これは、湿度のデータが4時間前のものであることを示す。フィールド576は、灰色で非活性化されており、これは、介護者が、湿度の即時のデータのためのリクエストを開始することができないことを示す。
【0080】
本発明は、特定の実施例に関連して記述されているが、前述の説明を考慮して、多くの代替、変形及び変更が当業者には明らかであることが分かるであろう。従って、すべてのこのような代替、変形及び変更が添付の請求項の範囲内にあるとき、それらを含むことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の一実施例による制御装置の概略図。
【図2】本発明の一実施例によるヘルスケアデータ制御プロセスを示すフローチャート。
【図3】本発明の他の実施例によるモニタリングインタフェースの概略構造図。
【図4】本発明の他の実施例によるヘルスケアデータモニタリングプロセスを示すフローチャート。
【図5】本発明の他の実施例によるヘルスケアデータモニタリングインタフェースの概略レイアウト図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルスケアデータを制御する装置であって、
前記ヘルスケアデータを受け取る受信手段と、
前記ヘルスケアデータの送り出しを制御するユーザ入力を得る取得手段と、
前記ユーザ入力に従って、前記ヘルスケアデータの一部、及び前記ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の1又は複数の標示を、外部ソースに送る送信手段と、
を有する装置。
【請求項2】
前記ヘルスケアデータを集める収集手段を更に有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記収集手段が、バイオセンサを有する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ヘルスケアデータが、生体データを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記ヘルスケアデータが、生体関連の環境データを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
ヘルスケアデータをモニタするためのインタフェースであって、
前記ヘルスケアデータの一部、及び前記ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の1又は複数の標示、を受け取る受信手段と、
前記ヘルスケアデータを提示する提示手段と、
前記標示に従って、前記ヘルスケアデータの前記他の部分の前記阻止状態を示す標示手段と、
を有するインタフェース。
【請求項7】
前記ヘルスケアデータのソースから前記阻止されているデータを要求するためのリクエストを送る要求手段を更に有する、請求項6に記載のインタフェース。
【請求項8】
前記標示手段は、前記ヘルスケアデータの前記他の部分がどれくらい長く阻止されているかを示す、請求項6に記載のインタフェース。
【請求項9】
前記ヘルスケアデータは、生体データを含む、請求項6に記載のインタフェース。
【請求項10】
前記ヘルスケアデータは、生体関連の環境データを含む、請求項6に記載のインタフェース。
【請求項11】
ヘルスケアデータを制御する方法であって、
前記ヘルスケアデータを受け取るステップと、
前記ヘルスケアデータの送り出しを制御するユーザ入力を得るステップと、
前記ユーザ入力に従って、前記ヘルスケアデータの一部、及び前記ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の1又は複数の標示を、外部ソースに送るステップと、
を含む方法。
【請求項12】
ヘルスケアデータをモニタするための方法であって、
前記ヘルスケアデータの一部、及び前記ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の1又は複数の標示、を受け取るステップと、
前記ヘルスケアデータを提示するステップと、
前記標示に従って、前記ヘルスケアデータの前記他の部分の前記阻止状態を示すステップと、
を含む方法。
【請求項13】
前記ヘルスケアデータのソースから前記阻止されているデータを要求するためのリクエストを送るステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ヘルスケアデータの前記他の部分がどれくらい長く阻止されているかを示すステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
ヘルスケアデータを制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記ヘルスケアデータを受け取るためのコードと、
前記ヘルスケアデータの送り出しを制御するユーザ入力を得るためのコードと、
前記ユーザ入力に従って、前記ヘルスケアデータの一部、及び前記ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の1又は複数の標示を、外部ソースに送信するためのコードと、
を有するコンピュータプログラム。
【請求項16】
ヘルスケアデータをモニタするためのコンピュータプログラムであって、
前記ヘルスケアデータの一部、及び前記ヘルスケアデータの他の部分の阻止状態の1又は複数の標示、を受け取るためのコードと、
前記ヘルスケアデータを提示するためのコードと、
前記標示に従って、前記ヘルスケアデータの前記他の部分の前記阻止状態を示すためのコードと、
を含むコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−524466(P2009−524466A)
【公表日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−551914(P2008−551914)
【出願日】平成19年1月15日(2007.1.15)
【国際出願番号】PCT/IB2007/050108
【国際公開番号】WO2007/085976
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】