説明

ベルトコンベヤ用ローラのハウジング取付構造

【課題】ハウジングと筒状ローラ本体を強固に固定し得るベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造を提供する。
【解決手段】筒状ローラ本体2の開口部内周面にハウジング5の嵌合フランジ面7を圧入させてローラ本体2にハウジング5を嵌合装着するものであって、上記筒状ローラ本体2と上記ハウジング5の嵌合時における上記ローラ本体開口部外周縁に対応する上記ハウジング5の周縁部に、ローラ中心軸方向に向かう凹所を周方向の一定角度毎に複数個所設け、上記筒状ローラ本体2に上記ハウジング5を嵌合装着した状態で、上記ハウジング5の凹所に対応する箇所の上記ローラ本体外周縁を縮径方向に変形させることにより、上記ハウジングの凹所と上記ローラ本体外周縁を半径方向に嵌合固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は製鉄所の原料工場や石炭乾溜工場等で使用されるベルトコンベア用ローラにおけるハウジングの取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ベルトコンベア用のローラは、中心線上の回転軸の両端部にベアリングを介して軸受部を設け、これらの軸受部を回転自在に支持するハウジングを両軸受に設け、筒状のローラ本体を上記回転軸に挿通し、上記両ハウジングを上記ローラ本体の両側開口部に装着することにより構成されている。
【0003】
このようなベルトコンベア用のローラは、一般に、鋼板製のプレスハウジングと鋼管製の筒状ローラ本体により構成されており、プレスハウジングは上記ローラ本体の両側に溶接により固定されている(特許文献1「0002」)。
【0004】
また、鋳鉄製ハウジングと鋼管製の筒状ローラから構成されているものもあり、この場合のハウジングと筒状ローラとの取り付けは、筒状ローラの両端部全周をハウジング外周に沿って内側に折り曲げてカシメを行い、上記ローラ両端部全周を縮径することにより行われている(特許文献1図1、特許文献2図6、特許文献3図1)。
【0005】
【特許文献1】特開2002−12313号公報
【特許文献2】実用新案登録第2586488号公報
【特許文献3】実開平6−87327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来のように筒状ローラ本体とプレスハウジングを溶接により接続する構造によると、溶接時の熱により鋼管製ローラの外形に変形が生じ、そのローラの変形が矯正されずにそのままの形でローラ外形に現れることがある。このため、真円度の高いローラを形成することが難しいという課題があるし、このようなローラはコンベアローラとしての使用時に回転振れが生じ、性能面で不満が残る。
【0007】
一方、筒状ローラの両端部全周をカシメによる内側に縮径する構造では、軸方向外力に対する固定力はあるが、円周方向の回転外力に対するハウジングと筒状ローラ間の固定力が不足する場合がある。さらに、筒状ローラの両端部を一部切除してハウジングを固定しているため(特許文献1図1参照)、その部分の筒状ローラの強度が不足したり、ローラの両端部の耐摩耗性が不足するという課題がある。
【0008】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ハウジングと筒状ローラ本体を強固に固定し得ると共に、円周方向の固定力も強固なものとしたベルトコンベア用ローラにおけるハウジング取付構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、筒状ローラ本体の開口部内周面にハウジングの嵌合フランジ面を圧入させることにより、上記ローラ本体に上記ハウジングを嵌合装着するベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造であって、上記筒状ローラ本体と上記ハウジングの嵌合時における上記ローラ本体開口部外周縁に対応する上記ハウジングの周縁部に、ローラ中心軸方向に向かう凹所を周方向の一定角度毎に複数個所設け、上記筒状ローラ本体に上記ハウジングを嵌合装着した状態において、上記ハウジングの凹所に対応する箇所の上記ローラ本体外周縁を縮径方向に変形させることにより、上記ハウジングの凹所と上記ローラ本体外周縁を半径方向に嵌合固定するものであることを特徴とするベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造により構成されるものである。
【0010】
上記凹所は例えばハウジングに設けられた凹部(9)及び切欠部(8)等により構成することができるが、切欠部(8)は必ずしも必要なく、筒状ローラ本体の開口部外周縁とハウジングが半径方向に嵌合固定し得るような凹所であれば良い。ローラ本体開口部外周縁は例えばローラ本体(2)の開口部の内周面(2a’)である。ハウジングの周縁部は例えばハウジング(5)の嵌合フランジ面(7)等である。従って、筒状ローラ本体とハウジングはその嵌合フランジ面を以って圧入嵌合することにより両者を軸方向に強固に固定し得ると共に、上記凹所に対する上記ローラ本体開口部外周縁の変形により円周方向に対しても確実に接続固定し得る。
【0011】
第2に、筒状ローラ本体の開口部内周面にハウジングの嵌合フランジ面を圧入させることにより、上記ローラ本体に上記ハウジングを嵌合装着するベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造であって、上記筒状ローラ本体と上記ハウジングの嵌合時における上記ローラ本体開口部外周縁に対応する上記ハウジングの上記嵌合フランジ面に、ローラ中心軸方向に向かう凹部を周方向の一定角度毎に複数個所設けると共に、上記ハウジングの凹部に各々対応する位置の上記ハウジングの外周縁に上記ローラの中心軸方向に向かう切欠部を設け、さらに上記切欠部の底面と上記凹部の底面とを連通させ、上記凹部に対応する箇所の上記ローラ本体外周縁を縮径方向に変形させることにより、上記ハウジングの凹部と上記ローラ本体外周縁を半径方向に嵌合固定するものであることを特徴とするベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造により構成されるものである。
【0012】
上記切欠部の形成されたハウジングの外周縁は、例えばハウジングの環状リブ(6)等により構成される。従って、ローラ本体とハウジングは上記切欠部に対応する凹部と上記ローラ本体外周縁の嵌合により円周方向に対しても確実に固定することができる。
【0013】
第3に、上記凹所の数は、2個乃至8個であることを特徴とする上記第1記載のベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造により構成されるものである。
【0014】
第4に、上記凹部及び切欠部の数は、2個乃至8個であることを特徴とする上記第2記載のベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造により構成されるものである。
【0015】
上記凹所、凹部及び切欠部の数は2個乃至8個が好ましいが、2個以上であればその数は限定されない。
【0016】
第5に、上記ローラ本体外周縁を縮径方向に変形させることにより、該ローラ本体外周縁に凹弧状折曲部を複数形成し、これら複数の凹弧状折曲部により上記ハウジングと上記ローラ本体外周縁を嵌合固定したものであることを特徴とする上記第1又は2記載のベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造により構成されるものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、ハウジングと筒状ローラ本体を強固に固定することができるし、ハウジングとローラの固定に熱等を必要としないため、真円度の高いベルトコンベア用ローラを実現し得る。
【0018】
また、ハウジングと筒状ローラ本体は複数のカシメ部により嵌合固定されるので、円周方向にも強固に固定でき、回り止めを確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の構成を詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明に係るベルトコンベア用のローラ1(リタンローラ又はキャリアローラ)であり、筒状のローラ本体2(鋼管製)の中心軸を形成する回転軸3と、ベアリングBを介して上記回転軸3を回転自在に支持し上記回転軸3の両端部に設けられた軸受4、4と、該軸受4、4の外周面に軸受内周側面5a’が接続され、その外周側面5c’を以って上記筒状ローラ本体2の両側開口部2a、2aに圧入嵌合し、上記ローラ本体2に対して上記回転軸3を回転自在に支持するハウジング5、5とから構成されている。
【0021】
上記ハウジング5は、例えば鋳鉄製であり全体が略リング状に形成されている(図2(b)、図4参照)。このハウジング5は、その内周側には上記軸受内周側面5a’を有する筒状部5aが上記ローラ本体2の軸方向に延びるように形成されており、該筒状部5aの外周面側からその全周に亙り半径方向に円環部5bが形成され、さらに円環部5bの最外周に軸方向前方に突出する環状突部5cが形成されている。尚、ここで説明の便宜上、図2(b)のハウジング5の側面図において、右側(外側)を「前方」、左側(ローラ本体2方向)を「後方」という。
【0022】
この環状突部5cの外周側の前端部にはその全周に亘りハウジング5の最大径を形成する環状リブ6が形成されており、この環状リブ6の後方に上記ローラ本体1の両側開口部2aが嵌合する嵌合フランジ面7が、上記環状リブ6より若干小径に、当該ハウジング5の全周に亘り形成されている。
【0023】
よって、上記筒状ローラ本体2の両側開口部2aに上記ハウジング5を装着する際、上記嵌合フランジ面7と上記開口部2aの内周面2a’とが圧入嵌合し、上記ローラ本体2の先端周縁2a”が上記環状リブ6の後面6aに当接するように構成されている。
【0024】
8は、上記ハウジング5の上記環状リブ6の外周上に45度の角度差を持って等間隔に設けられた切欠部(4箇所)であり(図4(b)参照)、これら切欠部8は上記環状リブ6の外周縁から中心軸方向に凹状に切り欠くように形成されている。即ち、上記筒状ローラ本体2と上記ハウジング5の嵌合時における上記ローラ本体開口部外周縁(内周面2a’)に対応する上記ハウジング5の周縁部(環状リブ6)に、ローラ中心軸方向に向かう切欠部8を周方向の一定角度毎に複数個所設ける。この切欠部8の中心軸方向の深さは、上記嵌合フランジ面7の表面よりさらに低い位置(中心軸方向のより近い位置)まで切り込まれた底部8aを有しており(図5参照)、左右側面は底面8a方向に徐々に幅狭になるように対向して傾斜するテーパー面8b,8bが形成されている。従って、上記切欠部8はハウジング5の正面からみると略台形状をなしているが、当該形状に限らず円弧形状の切欠部であっても良い。
【0025】
9は、上記ハウジング5の上記4つの各切欠部8の後方における上記嵌合フランジ面7に各々形成された凹部であり、上記テーパー面8b、8bの中間位置から後方向けて上記嵌合フランジ面7を直方体形状に凹状に凹設することにより構成されている。即ち、上記筒状ローラ本体2と上記ハウジング5の嵌合時における上記ローラ本体開口部外周縁(内周面2a’)に対応する上記ハウジング5の嵌合フランジ面7にローラ中心軸方向に凹状の凹部9を周方向の一定角度毎に複数個所設けると共に、上記ハウジングの上記凹部9に各々対応する位置の上記ハウジング5の周縁部(環状リブ6)に、上記ローラの中心軸方向に向かう上記切欠部8が設けられている。尚、上記切欠部8と凹部9とをまとめて凹所という。これら各凹部9の深さは、上記切欠部8の底面8aの深さと同一であり、上記凹部9の底面9aと上記底面8aは同一面上に形成されている。即ち、上記切欠部8の底面8aと上記凹部9の底面9aとは連通している。尚、上記凹部9の両側面も、上記切欠部8のテーパー面8b,8bと同様の傾斜を有するテーパー面となっている。
【0026】
そして、上記ハウジング5の上記嵌合フランジ面7の直径は、上記筒状ローラ本体2の開口の内径に嵌合圧入し得るような大きさ(上記嵌合フランジ面7の直径と略同一)になるように構成されている。
【0027】
このように構成されたハウジング5は、上記ローラ本体2の開口部2aに宛がい、該ハウジング5の嵌合フランジ面7を上記ローラ本体2開口部内面2a’に圧入して行き、上記ローラ本体2の先端周縁2a”が上記環状リブ6の後面6aに当接するまで嵌合圧入することにより、図3、図6に示すように上記ローラ本体2の開口部2aに装着される。
【0028】
そして、上記ハウジング5の4箇所の凹部9に対応する上記ローラ本体2の外周面2b(ローラ本体開口部外周縁)(4箇所)を上記凹部9方向(中心軸方向、即ち縮径方向)に押圧することにより(図7(a)参照)、上記ローラ本体2の先端周縁を中心軸方向(縮径方向)に折り曲げて変形させ、上記切欠部8に対応する凹弧状折曲部2b’を4箇所形成する。即ち、上記ローラ本体2の外周面の上記4箇所を縮径方向にカシメて、当該凹弧状折曲部2b’を形成する。この際、ハウジング5の環状リブ6に切欠部8が形成されているので、上記ローラ本体2の外周を容易に変形させることができる。
【0029】
この凹弧状折曲部2b’は、図7(a)に示すように、そのローラ本体2外周側面からみると、上記凹部9に略沿うような凹部分が形成され、上記ローラ本体2の開口部側からみると、図7(b)に示すように、その外周縁が上記切欠部8に沿うように凹弧状に折り曲げられており、その凹弧状折曲部2b’は上記ハウジングの凹部9及び切欠部8に沿って折り曲げられることにより、即ち縮径方向(図7の矢印A方向)に変形させることにより、上記凹弧状折曲部2b’と凹部9は、互いに半径方向に嵌合状態となっている。尚、以下、上記ハウジング5の凹部9と上記ローラ本体2の凹弧状折曲部2b’との嵌合部をカシメ部Kという。
【0030】
上記各カシメ部Kでは、上記凹部9内に、上記凹弧状折曲部2b’の内面側凸部2b”が半径方向(矢印A方向)に嵌合することにより、筒状ローラ本体2の上記ハウジング5に対する円周方向(矢印B,C方向)の回転が阻止され、これにより溶接等を使用することなく、ローラ本体2と上記ハウジング5の円周方向の回り止めを確実に行うことができる。
【0031】
上記鋳鉄製或は鋼製のハウジング5は、その製造過程において、嵌合フランジ面7の真円度を高くすることができる。従って、真円度の高い嵌合フランジ面7を有するハウジング5を、真円度を比較的出し難い筒状体(筒状ローラ本体2)の両側に嵌合圧入することにより、ローラ本体2の両端開口部2aの真円度が、上記ハウジング5の高い真円度の嵌合フランジ面7により矯正され、全体として真円度の極めて高いローラ1を製造することができる。
【0032】
また、ハウジング5とローラ本体2は、4箇所のカシメ部Kにより半径方向(矢印A方向)にも嵌合しているので、溶接等を行うことなく、ハウジング5とローラ本体2の円周方向(矢印B,C方向)のずれを確実に抑えることができ、熱等による変形を起こすことなく、いわゆる回り止めを確実に行うことができる。
【0033】
尚、図1、図3中、5dは上記円環部5bの後面側に設けられた補強リブ、10は上記ハウジング5と上記回転軸3との間に設けられ、ベアリングB内への異物等の進入を阻止するためのラビリンス構造、11は上記ラビリンス構造10を保護するための中央保護カバー、12a,12bは上記回転軸3の抜け止めリング、13は上記ラビリンス構造10の抜け止めリングである。
【0034】
本発明のベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造は、上述のようにハウジング5と筒状ローラ本体2とは、その開口部内面2a’とハウジング5の嵌合フランジ面7とを以って互いに圧入嵌合されているので、ハウジング5とローラ本体2は強固に固定される。また、上記圧入嵌合の際、ハウジング5によりローラの真円度が矯正され、真円度の高いベルトコンベア用ローラを形成することができる。
【0035】
また上記圧入嵌合と共に、さらに上記ハウジングとローラ本体は、第2の固定箇所として、4箇所のカシメ部Kにより半径方向(矢印A方向)に嵌合固定されるので、円周方向(矢印B,C方向)にも互いに強固に固定することができ、確実に回り止めを行うことができる。
【0036】
また、上記ハウジング5と筒状ローラ本体2とは、溶接等を用いることなく嵌合固定されているので、ローラ組み立て時に熱によるローラ本体の変形等が生ずることがなく、真円度の高いベルトコンベア用のローラ1を形成することができる。
【0037】
また、ハウジング5と筒状ローラ本体2との嵌合に際して、ハウジング2の開口部周縁の数箇所を凹状に押圧変形させるだけで、ローラ本体2の周縁部を切除等する必要がないので、ハウジング嵌合部等に強度不足を生ずることもない。
【0038】
本発明は、ベルトコンベア用ローラとして、リタンローラ、キャリアローラの何れにも適用することができる。また、切欠部8、凹部9の数は2個乃至8個が好ましいが、8個以上であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係るベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造を適用したローラの一部切欠側面図である。
【図2】(a)は同上構造におけるローラの筒状ローラ本体の一部切欠側面図、(b)は同上構造におけるハウジングの側面断面図であり、図4(b)のX−X線断面図である。
【図3】同上構造におけるベルトコンベア用ローラの側面断面図である。
【図4】(a)は同上構造におけるハウジングの一部切欠側面図、(b)は同上構造におけるハウジングの正面図である。
【図5】(a)は同上構造におけるハウジングの切欠部近傍の正面図、(b)は同上構造におけるハウジングの切欠部近傍の斜視図である。
【図6】同上構造におけるローラの側面図である。
【図7】(a)は同上構造におけるハウジングのカシメ部近傍の平面図、(b)は同上構造におけるカシメ部近傍の側面図、(c)は同上構造におけるカシメ部近傍の横断面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 ベルトコンベア用ローラ
2 筒状ローラ本体
2a’ 開口部内周面
2b’ 凹弧状折曲部
5 ハウジング
6 環状リブ
7 嵌合フランジ面
8 切欠部
8a 底部
9 凹部
9a 底部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状ローラ本体の開口部内周面にハウジングの嵌合フランジ面を圧入させることにより、上記ローラ本体に上記ハウジングを嵌合装着するベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造であって、
上記筒状ローラ本体と上記ハウジングの嵌合時における上記ローラ本体開口部外周縁に対応する上記ハウジングの周縁部に、ローラ中心軸方向に向かう凹所を周方向の一定角度毎に複数個所設け、
上記筒状ローラ本体に上記ハウジングを嵌合装着した状態において、上記ハウジングの凹所に対応する箇所の上記ローラ本体外周縁を縮径方向に変形させることにより、上記ハウジングの凹所と上記ローラ本体外周縁を半径方向に嵌合固定するものであることを特徴とするベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造。
【請求項2】
筒状ローラ本体の開口部内周面にハウジングの嵌合フランジ面を圧入させることにより、上記ローラ本体に上記ハウジングを嵌合装着するベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造であって、
上記筒状ローラ本体と上記ハウジングの嵌合時における上記ローラ本体開口部外周縁に対応する上記ハウジングの上記嵌合フランジ面に、ローラ中心軸方向に向かう凹部を周方向の一定角度毎に複数個所設けると共に、
上記ハウジングの凹部に各々対応する位置の上記ハウジングの外周縁に上記ローラの中心軸方向に向かう切欠部を設け、
さらに上記切欠部の底面と上記凹部の底面とを連通させ、上記凹部に対応する箇所の上記ローラ本体外周縁を縮径方向に変形させることにより、上記ハウジングの凹部と上記ローラ本体外周縁を半径方向に嵌合固定するものであることを特徴とするベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造。
【請求項3】
上記凹所の数は、2個乃至8個であることを特徴とする請求項1記載のベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造。
【請求項4】
上記凹部及び切欠部の数は、2個乃至8個であることを特徴とする請求項2記載のベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造。
【請求項5】
上記ローラ本体外周縁を縮径方向に変形させることにより、該ローラ本体外周縁に凹弧状折曲部を複数形成し、
これら複数の凹弧状折曲部により上記ハウジングと上記ローラ本体外周縁を嵌合固定したものであることを特徴とする請求項1又は2記載のベルトコンベア用ローラのハウジング取付構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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