説明

ペレット状トウモロコシ飼料及びその製造方法

【課題】トウモロコシを実の付いたままでチップ化し、乾燥、破砕してペレット化することにより、牧草としてのサイレージ品及び種子のみの飼料に加えて、第3のペレット状トウモロコシ飼料を提供する。
【解決手段】実の付いたトウモロコシを葉及び茎ごと収穫し、全体をチップ状に切断した後、混合攪拌しながら全体が水分10〜20%となるよう乾燥し、その乾燥品をさらによく混合しながら揉摺機能の付いた圧縮成型機で直径5〜25mm、長さ5〜35mmの筒状ペレットに圧縮成型加工し、ペレット状トウモロコシ飼料を得ることを特徴とするペレット状トウモロコシ飼料及びその製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、実の付いたトウモロコシを葉、茎ごと、即ち立木ごと収穫し、その全体を破砕、粉砕し、その後全体を水分10〜20%となるよう乾燥してから、揉摺機能の付いた圧縮成型機を用いて直径5〜25mm、長さ5〜35mmの筒状ペレットに圧縮成型加工して成る画期的なペレット状トウモロコシ飼料及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の牛用トウモロコシ飼料としては、畑から刈り取ったトウモロコシの葉及び茎を切断し、サイロに収納してサイレージし、これを適時取り出して牛に与えるのが一般的である。
【0003】
また、トウモロコシの種子を丸ごと又は破砕して、そのまま又は熱処理して牛等の家畜に与えている。つまり、トウモロコシは牧草として、又は穀物として与えられているのであり、両飼料は区別して認識されねばならない。
【0004】
後者の穀物としてのトウモロコシ(種)は、価格の面からほとんど輸入品に頼っているのが実情である。また、穀物としてのトウモロコシは、硬く、これをそのまま家畜に与えると消化が悪く、特開2003−289813号に示されるように、2〜3mmに破砕した上で、さらに熱処理して与えられている所である。
【0005】
上記の2種のトウモロコシ飼料については、夫々に夫々の長短がある。第1の牧草としてのサイレージ品は、青草が主流であってトウモロコシの硬い実の成分を含めるのが難しい。しかし、牛の食品であるため、格安で大量に製造でき、牛の基本的食材とできることには間違いない。
【0006】
第2の穀物としてのトウモロコシは、輸入品であって価格が高く、かつ栄養に偏りがあるので、こればかりを食べさせる訳にはいかない。また、前述のように、硬いトウモロコシは消化が悪く、破砕し、熱処理し、発酵させる等の2次加工が必要である。硬く実った穀物であるので、栄養価が高く、これを時々穀物飼料として与えてあげるのが基本である。
【特許文献1】特開2003−289813号公報、第1頁、図1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、牧草飼料としてのトウモロコシ飼料(以下、第1の飼料と呼ぶ)と、穀物としてのトウモロコシ飼料(以下、第2の飼料と呼ぶ)とは別に、種子込み牧草としての第3のトウモロコシ飼料及びその製造方法を提案するものである。
【0008】
即ち、本発明の目的は、実の付いたトウモロコシを葉及び茎ごと、即ち立木ごと収穫し、これを特殊技術によってペレット状に成型し、第1、第2のトウモロコシ飼料に加えて第3の画期的トウモロコシ飼料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明者等は鋭意研究を行った結果、特許請求の範囲に記載の通りの第3のトウモロコシの飼料を発明した。即ち、本発明による第3のトウモロコシの飼料は、実の付いたトウモロコシを葉及び茎ごと収穫し、全体を最大150mm程度までの寸法のチップ状に切断した後、混合攪拌しながら全体が水分10〜20%となるよう乾燥し、その乾燥品をさらによく混合しながら揉摺機能の付いた圧縮成型機で直径5〜25mm、長さ5〜35mmの筒状ペレットに圧縮成型加工して成ることを特徴とするペレット状トウモロコシ飼料である。ペレットは単に筒状形状というだけでなく、硬く、噛めばポリッと折れる食感がある。
【0010】
前記乾燥品には、しょう油粕、茶滓、ビートパルプ、ビール粕、おから、焼酎粕、酒粕、麦芽根、その他の粕類、竹粉、竹炭粉の内から選ばれた1又は複数の飼料補足物を含めることができる。
【0011】
一般に、第1のトウモロコシの飼料は、比較的若いトウモロコシを茎、葉付の丸ごと1本をサイレージしたものであるが、本発明のペレット状トウモロコシ飼料は、若いトウモロコシだけでなく十分実の入った(即ち種子が硬くなった)トウモロコシの丸ごと1本をペレット化することができる。栄養の観点から見れば、サイレージせず、青草のままの成分を凝縮した形であり、又は十分実の入ったトウモロコシ種子を含めるので、第1の飼料を上回るものとなる。飼料中に含まれる種子は揉摺機能の付いた圧縮成型機で摺り潰されているので、他の成分と混ざり、牛が簡単に消化できる形である。即ち、牛にこのまま食べさせることができる。また、収穫した丸ごとのトウモロコシを乾燥しペレット化したものであるので、いわばフリーズドライに似て、新鮮さをそのままパックした形とすることができる。即ち、四季を通じて牛に栄養満点の飼料を与えることができる。しかも、圧縮成型時に水分を10〜20%に減少しているので、ペレット化後の内容物の鮮度を長く保つことができ、1年を通じて常時新鮮さを保つことができる。特に水分12%以下とすることにより、保存期間を1年近くまで可能とすることができる。
【0012】
以上の第3のトウモロコシ飼料、即ち本発明のペレット状トウモロコシ飼料の製造方法は、実の付いたトウモロコシを葉及び茎ごと収穫し、全体をチップ状に切断した後、混合攪拌しながら全体が水分10〜20%となるよう乾燥し、その乾燥品をさらによく混合しながら揉摺機能の付いた圧縮成型機で直径5〜25mm、長さ5〜35mmの筒状ペレットに圧縮成型加工し、ペレット状トウモロコシ飼料を得ることを特徴とする。
【0013】
前記圧縮成型機は、前記筒状ペレットの直径に相当する穴を多数設けたダイスと、そのダイスの上で回転し、前記乾燥品を圧縮成型する回転ローラを備えた揉摺機で構成することができる。この種揉摺機は、木材チップのペレット製造機として利用されているものを用いることができ、さらには、近年開発されたその改良機(特願2006−091558)等を用いることができる。ただし、これらペレット製造機については、まだ十分には公知でない部分があるので、これについては実施例の項で詳述する。
【発明の効果】
【0014】
本発明のペレット状トウモロコシ飼料は、トウモロコシの茎葉をサイレージしたものと比べて、実が付いたものを用いるので、栄養価がより高い。収穫後に乾燥品をペレット化しパックできるので、年中新鮮さを保つことができ、そのまま、或いは補足物を加えて牛に与えることができる。
【0015】
ペレット内には押し潰されたトウモロコシの種子を混入させているので、丸ごとの種子と異なり、牛によく消化される。
【0016】
本発明の製造方法は、実の付いたトウモロコシを葉及び茎ごと収穫し、チップ化し、乾燥した上で揉摺機能の付いた圧縮成型機で圧縮成型してペレット化するだけであるので、大量生産でき、低コストで提供できる。しかも、製造途中で水分を10〜20%に減少させているので、製品ペレットを真空パックやNガス充填してパックすれば、飼料の鮮度を長期に亘り保つことができ、牛に常に新鮮な飼料を与えることができる。ペレットを再度サイレージすることも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための最適の形態を説明する。図1及び図2はペレット状トウモロコシ飼料の製造方法を示し、図3及び図4はこれにより製造されたペレット状トウモロコシ飼料を示し、図5〜図8は製造方法に用いる揉摺機能のついた圧縮成型機の一例を示す。
【0018】
図1〜図4において、本発明のペレット状トウモロコシ飼料1の製造方法は、実2の付いたトウモロコシ3を葉4及び茎5ごと収穫し、図2(b)の切断線6に沿って全体をチップ状に切断した後、混合攪拌しながら全体が水分10〜20%となるよう乾燥し、その乾燥品(図示せず)をさらによく混合しながら揉摺機能の付いた圧縮成型機(図5以下で説明)で直径D=5〜25mm、長さL=5〜35mmの筒状ペレットに圧縮成型加工し、ペレット状トウモロコシ飼料1とする。
【0019】
製造方法の詳細を図1に示す。ステップ101では、図2(a)に示すように立木としてのトウモロコシ3を収穫し、ステップ102で10〜50mmの寸法で切断し、150mm以下の寸法でチップ化する。収穫時期は、例えば実2に付いた種子が爪を立てようとしても立たない位十分実った時点とする。実りの程度で栄養効果に差が出るので、実りの程度に応じて品質管理するものとする。以下の説明では、十分実の入ったものについて説明する。播種時期により収穫時期は異なる。実の入った時点において、葉はまだ緑であっても良い。収穫は、チップ化のための切断装置7の付いたクローラ8を用いて自動化できる。手で刈り取って別途の切断装置でチップ化するのも構わない。図のクローラ8には、チップ化されたチップを収納する収納部9が設けられており、車両1台分ずつ大量処理することができる。
【0020】
ステップ103では、水分10〜20%に乾燥し、ステップ104では、チップ寸法を1〜10mmに粒度調節する。ステップ105では、補足物について配合調節をする。水分を10〜20%にするのはペレット化のためと、乾燥品の保存のためである。水分が8%以下だとペレット化が困難となる。20〜25%位まではペレット化は可能であるが、保存のためには20%以下、長期保存用としては12%以下とする方が好ましい。
【0021】
ステップ105の補足物としては、しょう油粕、茶滓、ビートパルプ、ビール粕、おから、焼酎粕、酒粕、麦芽根、その他の粕類、竹粉、竹炭粉が挙げられる。竹粉は、特願2006−091558で示した竹の揉摺品であり、これはつなぎ材としての2次的効果もある。輸入トウモロコシの種子をさらに混入し、種子分の濃度を高めることもできる。このように、補足物を種々加えることは可能であるが、本発明の目的は立木としてのトウモロコシ3をそのまま飼料としてペレット化することにあるので、補足物の混入比率は10%以下にとどめるべきである。
【0022】
ステップ104の粒度調節において、実2の中の種子(図3で示す)については、直径2〜3mm程度に破砕し、ひき割っておく。このひき割りは、1〜10mmに切断された葉や茎のチップ化とは別に、一度実2の部分を分別し、ひき割って後に再混入する方が好ましい。いずれの場合にも、最終、実、葉、茎の混合をできるだけ均一に行いたいので、例えば、実2の破砕には臼を用いる等適切にする。
【0023】
ステップ103、104、105で、水分、粒度、配合を適切にした後、ステップ106を介してステップ107で揉摺してペレット化し、ステップ108で袋詰して図2(c)に示すようにペレット状トウモロコシ飼料1とする。
【0024】
図3に、このようにして加工されたペレット状トウモロコシ飼料1の断面図を示す。ペレットは円筒状で、直径D=5〜25mm、長さL=5〜35mmに成型することができる。
【0025】
ペレット状トウモロコシ飼料1の内部には、葉4及び茎5を揉摺して得られる繊維10と種子11の混合物である。種子は粒度1mm前後の破砕物11aと、粒度0.1mm以下の寸法で粉々に分散された微粉物11bから成る。これら微粉物11bは、図には一部集合させて示したが、実際にはペレット全体に分散される。
【0026】
図4には、繊維10及び種子11の好ましい粒度分布を示した。即ち繊維10の寸法は最長3〜7mm、より好ましくは5mm程度とする。牛の反芻のためには、繊維はある程度長い方が良い。一方、種子の粒度は最大で2〜3mm、中心では0.5mm程度とする。このようにすれば、牛をしてよく消化できる。
【0027】
上記の如き圧縮成型機は、特願2006−091558で紹介済みであるが、未だに一般的ではないので、その改良品について説明を補足する。
【0028】
図5に示すように、圧縮成型機CHBは、基台12上に備えたモータ13の回転を、歯数を合わせた傘状歯車14、15を介して垂直軸16に与えるようになっている。垂直軸16の中間には、水平な平板状のダイス17が固定的に配置され、その上方は破砕室18、下方は製品室19となっている。
【0029】
前記ダイス17の詳細を図6及び図7に示す。図6に示すように、ダイス17には細孔20が垂直軸16の回りで放射状に多数明けられている。細孔20は、例えば直径20mmの直線部20Dと上下の懐部21U、21Dを有する。上方の懐部21Uに材料を押し込めて、圧力をかけ、ここで圧力による破砕作用を与えて直線部20Dに送り込む仕組みである。従って、材料は、繊維ではあっても圧搾され、押潰されて粉砕される。下方の懐部21Dは、上方の懐部21Uが破損してしまったような場合に、ダイス17を裏返してダイス17を再利用するための予備的なものである。懐部21U、21Dに焼入れリングRを入れて構成している。図4の分布曲線は、ダイス17による細孔20の寸法変化によって適切に作ることができる。
【0030】
図8にローラ装置22の詳細を拡大平面断面図で示した。図示のように、垂直軸16回りの旋回軸23は左右に分かれ、各旋回軸23R、23Lは僅かに偏心されている。そして、各旋回軸23R、23Lの端部には、力学的に中心寄せ可能のベアリングを介して、外周ローラ24R、24Lが設けられている。この外周ローラ24R、24Lは自由回転する。軸体中心部の外方には一対の拡拌板25が設けられている。
【0031】
従って、垂直軸16が図において左回りに回るとき、材料は拡拌板25で拡拌されながら、遅れ位置の外周ローラ24R、24Lの前方に掻き寄せられ、外周ローラ24R、24Lで図6に示したダイス17の細孔20に対して押し込まれる。温度上昇するも、トウモロコシの繊維位では70℃を超えることはない。
【0032】
細孔20の合計長さは約3〜5cmで、大概図7のものが実寸に近い。懐部21U、21Dの直径は15〜20mm、又は22〜23mmで、深さは約5〜7mmである。懐部21U、21D出口の端部はエッジが付いていた方が良い。このため、焼入れリングRを用いることもある。細孔20の太さ、長さにより、押圧力を調整できる。懐部21U、21Dで加圧時間及び程度を調節できる。
【0033】
材料は、処理前寸法1〜30mmのものが処理後に最大粒度分布で3〜7mm程度となり、かつ繊維が10分の1程度に寸断されて、かつ種子が粉々に押し潰される。押し潰された粉であるので、他の補足剤との混和性が良い。
【0034】
以上の如くして製造されたペレット状トウモロコシ飼料1は、内部にトウモロコシ3の葉4及び茎5の繊維10と実2の種子11a、11bが含まれている。しかも水分10〜20%まで乾燥されているので、保存性が良く、1年を通じて新鮮な飼料として牛に与えることができる。保存性を高めるため、真空パックやNガス充填すること等ができる。
【0035】
単価の面から見ると、畑から手作業又はクローラ8等の機械で採取し、チップ化、乾燥、破砕、圧縮成型するので、サイレージ品と大差なく、安価に製造できる。第1、第2の飼料と共に効率よく利用するためには、第1のサイレージされたものをペレット化することもでき、ペレット化したものをサイレージすることもできる。相互移行が可能であり、サイレージ品との共存共栄が可能である。
【0036】
栄養の面から見ると、十分実の入った種子が混入されるので、サイレージ品と比べて栄養価が高く、しかも任意に補足物を混入できるので、新たな第3の飼料として重宝できる。因みに、しょう油粕の水分を12%とすると、粕蛋白質24.2%、粗脂肪15.8%、NFE25.1%、粗繊維12.8%、ADF23.4%、NDF28.7%、粗灰分10.1%である。これに対し、竹粉成分は水分10.54%とすると、粗蛋白質2.3%、粗脂肪1.30%、粗繊維37.37%、NFE45.569%、粗灰分2.55%、TDN0.00%であった。また、竹粉の元素分析では、Ca0.02%、P0.06%、K0.78%、No3−N0.01%であった。ADFは52.01%、NDFは74.26%であった。
【0037】
しょう油粕の他、茶粕、ビートパルプ、ビール粕、酒粕、麦芽根、大麦ジスチラースグレイン、トウモロコシジスチラースグレイン等の粕類も利用できる。組合わせての混入も可能である。
【0038】
実施例を示すと、次表の配合1、2、3において、配合1は、トウモロコシ3のみのペレット状トウモロコシ飼料である。1本の木の種子、葉、茎の成分比率を夫々100%とする。配合2は、種子分を追加投入したものである。配合3は、これにしょう油粕を加えたものである。これら配合1、2、3は、いずれも新規の牛の飼料とすることができる。
【表1】

【0039】
本発明のペレット状トウモロコシ飼料は、栄養価が高く、保存性が良好であるので、第3のトウモロコシ飼料として広く国内外で製造販売できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明のペレット状トウモロコシ飼料の製造方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【図2】図3の手順を説明する図で、(a)図は収穫の仕方を、(b)図はチップ化の仕方を、(c)図はペレットの仕方を示す説明図である。
【図3】図2の(c)図で示したペレット状トウモロコシ飼料の拡大断面説明図である。
【図4】ペレット状トウモロコシ飼料における繊維及び種子の粒度分布説明図である。
【図5】圧縮成型機の一例を示す側面断面図である。
【図6】図5のダイスの拡大断面図である。
【図7】図5の細孔を拡大して示す断面図である。
【図8】図5のローラ装置の拡大平面断面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 ペレット状トウモロコシ飼料
2 トウモロコシの実
3 収穫されたトウモロコシ(立木)
4 トウモロコシの葉
5 トウモロコシの茎
6 チップ化切断線
7 切断装置
8 クローラ
9 収納部
10 繊維
11(11a、11b) 種子
12 基台
13 モータ
14、15 傘状歯車
16 垂直軸
17(17−1、17−2)ダイス
18 破砕室
19 製品室
20 細孔
20D 直線部
21U、21D 懐部
22 ローラ装置
23(23R、24L) 旋回軸
24(24R、24L) 外周ローラ
25 攪拌板
R 焼入れリング
CHB 圧縮成型機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実の付いたトウモロコシを葉及び茎ごと収穫し、全体を最大150mm程度までの寸法でチップ状に切断した後、混合攪拌しながら全体が水分10〜20%となるよう乾燥し、その乾燥品をさらによく混合しながら揉摺機能の付いた圧縮成型機で直径5〜25mm、長さ5〜35mmの筒状ペレットに圧縮成型加工して成ることを特徴とするペレット状トウモロコシ飼料。
【請求項2】
前記乾燥品には、しょう油粕、茶滓、ビートパルプ、ビール粕、おから、焼酎粕、酒粕、麦芽根、その他の粕類、竹粉、竹炭粉の内から選ばれた1又は複数の飼料補足物を含めることを特徴とする請求項1記載のペレット状トウモロコシ飼料。
【請求項3】
実の付いたトウモロコシを葉及び茎ごと収穫し、全体をチップ状に切断した後、混合攪拌しながら全体が水分10〜20%となるよう乾燥し、その乾燥品をさらによく混合しながら揉摺機能の付いた圧縮成型機で直径5〜25mm、長さ5〜35mmの筒状ペレットに圧縮成型加工し、ペレット状トウモロコシ飼料を得ることを特徴とするペレット状トウモロコシ飼料の製造方法。
【請求項4】
前記圧縮成型機は、前記筒状ペレットの直径に相当する穴を多数設けたダイスと、そのダイスの上で回転し、前記乾燥品を圧縮成型する回転ローラを備えた揉摺機で構成されることを特徴とする請求項3記載のペレット状トウモロコシ飼料の製造方法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−54562(P2008−54562A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−234286(P2006−234286)
【出願日】平成18年8月30日(2006.8.30)
【出願人】(505025357)新興工機株式会社 (4)
【Fターム(参考)】