説明

ホログラフィックストレージ媒体

【課題】本発明は、ホログラフィックストレージ媒体(10)に関し、及びさらに具体的には、レーザビームを半径方向、軸方向及び接線方向に正確に位置決めする改良されたサーボ構成を伴うホログラフィックストレージ媒体(10)に関する。
【解決手段】本発明によると、ホログラフィックストレージ媒体(10)はホログラムを保存するホログラフィック層(42)とホログラムの読み取り及び/又は記録を行う光ビーム(7、8)をホログラフィックストレージ媒体(10)に対して位置決めするトラック構造(40)を伴うサーボ層(44)を含み、その際そのトラック構造(40)が2つ又はそれ以上のトラックの群(48、49)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホログラフィックストレージ媒体に関し、及び更に具体的には、レーザビームを半径方向、軸方向及び接線方向に正確に位置決めする改良されたサーボ構成を伴うホログラフィックストレージ媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
光学記憶媒体の容量を増大するための1つの考え方は、ホログラフィックデータストレージを使用することである。この場合、従来の光学記憶媒体のようにたった数層ではなく、ホログラフィックストレージ媒体の全容量が情報を保存するために使用される。ホログラフィックデータストレージでは、デジタルデータは2つのコヒーレントレーザビームの重なりにより作り出される干渉縞を記録することにより保存され、その際1つのビームは空間光変調器により変調され、及びデータページ形状で記録される情報を運ぶ。ホログラフィックデータストレージの1つの利点は、例えば2つのビーム間の角度を変更することにより又はシフト多重化を使用することなどにより、複数のデータを同じ媒体に保存できることである。
【0003】
ホログラフィックストレージ媒体へのデータ記憶は、安定した位置でホログラムを書き込む又は読み取ることを可能にするために、集束、トラック及び接線方向に関して非常に正確なサーボコンセプトを必要とする。ホログラフィックディスクに対して、DVD(デジタル多用途ディスク)に似たサーボフォーマットがサーボ機能のために使用できる。例えば、EP1310952ではHorimai氏らが、DVDに似た基板をホログラフィックディスク媒体下部の案内構造として有するという考えを開示している。この場合、サーボ光ビームは、ホログラフィックビーム、つまりホログラフィックの記録又は読み取りのために使用される光ビームと同一の対物レンズを用いてホログラフィックディスク媒体上に集束される。ホログラフィックビーム及びサーボビームが互いに対して相対的に固定されると、サーボビームはホログラフィック記録に使用されるビームに対する参照として動作できる。サーボビームは案内構造上に集束され、一方でホログラフィックビームは選択されたホログラフィック記録工程に対して適切に集束される。
【0004】
DVDサーボフォーマットを用いて、各トラックは0.74μmの距離で2つの隣接するトラックを有する。この溝とランドの変更の繰り返しが回折効果を引き起こし、それが読み取り動作及び書き込み動作を混乱させる。さらに、最近のホログラフィックストレージシステムの光学設計は、情報がデータページとして保存されるときに、1つのホログラムから次のホログラムまで少なくとも10μmの最小距離を必要とする。これは、ホログラフィックディスクの各回転後に、複数のトラックを越えるトラックジャンプが起きねばならないことを意味する。このことが実際の連続的な記録を不可能とし、及びホログラムのアドレス指定を複雑にする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、改良されたサーボ構成を伴うホログラフィックストレージ媒体を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、本目的は、ホログラムを保存するホログラフィック層及びホログラムを読み取る及び/又は記録する光ビームをホログラフィックストレージ媒体に対して位置決めするトラック構造を伴うサーボ層を有するホログラフィックストレージ媒体により達成され、その際トラック構造は2つ又はそれ以上のトラック群を含む。
【0007】
新規のサーボ層構成は、ホログラフィック記録のためにストレージ媒体上のレーザスポットの集束、トラック及び接線の位置決めを支持する及び改良する。接線方向の位置決めは、トラック方向の位置決めとして理解される。トラック構造は、従来通りらせん状又は同心円状であるが、DVDフォーマットがトラック群を使用することが異なる。トラック群は好ましくはミラー領域で分けられる。1つのトラック群は、2つ又はそれ以上、好ましくは2つ又は3つのトラックを含む。そのトラックは、好ましくはランドで分けられた溝から成る、又は溝で分けられたランドから成る。2つの可能性の間の変更は、単なる信号の極性変化を意味する。1つのトラック群とその次の群との間の距離、つまりトラック構造のピッチは、DVDフォーマットのような1つのトラックの幅ではなく、ホログラフィック媒体の要求に従って及びホログラフィックストレージ媒体上で達成される最終容量に従って画定される。好ましくは、ピッチは隣接するホログラム間の距離に適応される。現在のやり方では、この距離は約10μmである。
【0008】
サーボ層構成により、各トラックが回折効果を増大するにつれてサーボトラックの数を最小に削減すること及び既知のトラッキング方法を用いて信頼性のあるトラッキングを可能にすることとの間の妥協点が得られる。サーボ層構成は、サーボグラフィックストレージ媒体の全構成から独立している。
【0009】
更なるサーボマーク及びアドレス指定スキームは、レーザスポットの接線方向の信頼性のある位置決めを可能にするために使用される。サーボマークは好ましくは、トラック群の中心のランド又は溝に配置される。アドレス情報は、同様にトラック群の中心のランド又は溝に配置される、又はトラック群の1つ又はそれ以上の外側のランド又は溝に配置される。
【0010】
本発明の更なる実施例によると、DVDサーボフォーマットに関連する課題を克服するために、適応されたトラックピッチを伴うらせん状のトラックが使用される。トラックのピッチは、好ましくは約10μmである。この解決策はいくつかの既知のトラッキング方法、例えば差動プッシュプルトラッキングに対して適用できないが、サーボ層における最小数のトラック及び従って混乱を最小限にした回折効果が達成される。低い回転速度では、トラックに含まれるアドレス情報及びサーボマークはトラッキングエラー信号と比較してもはや高周波数範囲ではない。従って、トラッキングエラー信号は、この適応された信号処理により補正される情報により重ね合わされる。
【0011】
この解決策は、サーボ層がホログラム層の上に配置されるときに特に有利である。
【0012】
よりよい理解のために、本発明は図面を参照し、以下の記述でさらに詳細に説明される。本発明はこの例示的な実施形態に限定されず、及び特定の特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく適切に組み合わされる及び/又は改良されることを理解されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
ホログラフィックデータストレージでは、デジタルデータは2つのコヒーレントレーザビームの重ね合わせにより作り出される干渉縞を記録することにより保存される。ホログラフィックストレージシステムに使用されるホログラフィックピックアップ1の例示的なセットアップが図1に示されている。コヒーレント光の光源、例えばレーザダイオード2は光ビーム3を放ち、それはコリメータレンズ4により平行にされる。光ビーム3はその後2つの別々の光ビーム7、8に分けられる。例示では、光ビーム3の分割は第1のビームスプリッタ5を使用して達成される。しかし、この目的のために別の光学部品を使用することも同様に可能である。空間光変調器(SLM)6は、2つのビームのうちの1つ、いわゆる「目的ビーム」7を変調して、2次元のデータ縞を印加する。目的ビーム7及び更なるビーム、いわゆる「参照ビーム」8の両方が、対物レンズ9によりホログラフィックストレージ媒体10、例えばホログラフィックディスク上に集束される。目的ビーム7と参照ビーム8の交点で干渉縞が現れ、それがホログラフィックストレージ媒体10の感光層に記録される。
【0014】
保存されたデータは参照ビーム8だけを用いて記録されたホログラムを照射することによりホログラフィックストレージ媒体10から読み出される。参照ビーム8はホログラム構造により回折され、及び元の目的ビーム7のコピー、つまり再構成された目的ビーム11を作り出す。この再構成された目的ビーム11は対物レンズ9により平行にされ及び第2のビームスプリッタ12により2次元のアレイ検出器13、例えばCCDアレイ上に方向付けられる。アレイ検出器13により、記録されたデータの再構成が可能となる。
【0015】
ホログラフィックストレージ媒体10に対する目的ビーム7及び参照ビーム8の位置決めを単純にするために、ホログラフィックストレージ媒体10にサーボ層が提供される。ホログラフィックピックアップ1は、サーボ光ビーム15を生成する更なる光源14を含む。サーボ光ビーム15は、更なるコリメータレンズ16により平行にされ、及び第3のビームスプリッタ18により、目的ビーム7及び参照ビーム8のビーム路に結合される。サーボ光ビーム15はその後対物レンズ9によりサーボ層上に集束される。サーボ層により反射された光ビームは再び対物レンズ9により平行にされ、及び第3のビームスプリッタ18と第4のビームスプリッタ19により検出器21に向かって方向付けられる。レンズ20は、反射した光ビームを検出器21上に集束する。サーボ光ビーム15は、好ましくは、目的ビーム7及び参照ビーム8とは異なる波長を有する。この場合、波長選択型ビームスプリッタが第3のビームスプリッタ18として使用できる。好ましくは、サーボ光ビーム15はその上、第4のビームスプリッタを偏光選択型ビームスプリッタとして実行することを可能にする直線偏光した光ビームである。その後サーボ光ビーム15の路は、反射したサーボ光ビーム15の偏光方向を、光源14により放たれたサーボ光ビーム15の偏光方向に対して90度回転させる4分の1波長板17を含む。
【0016】
上述のように、サーボ光ビーム15は、ホログラフィック記録に使用される光ビーム7、8と同一の対物レンズ9を用いてホログラフィックストレージ媒体10上に集束される。ホログラフィック光ビーム7、8及びサーボ光ビーム15は互いに対して相対的に固定されているので、サーボ光ビーム15はホログラフィック記録に使用される光ビーム7、8に対する参照として動作する。それらの異なる波長及び異なる平行のために、ホログラフィック光ビーム7、8及びサーボ光ビーム15は異なる焦点を有する。
【0017】
図2では、ホログラフィックストレージ媒体10の上面が示されている。ホログラフィックストレージ媒体10はトラック構造40を有する。重なったホログラム22がシフト多重化を使用してホログラフィックストレージ媒体10上に記録される。図から理解できるように、トラック構造40は好ましくは半径方向、軸方向及び接線方向の位置制御が可能である。ホログラフィックストレージ媒体10に対するホログラフィックビーム7、8の位置の軸方向及び半径方向の調節は、対物レンズ9を適宜移動させるアクチュエータ(図示せず)により達成される。接線方向の調節に関しては、例えばステッパ又は圧電モータといった正確なスピンドルモータ、又は、ホログラフィックストレージ媒体10又はホログラフィックビーム7、8を接線方向に移動させるという任意の別の種類の機械的な考え方が使用される。
【0018】
サーボ機能に対して、DVDの標準的なトラックフォーマットがしばしば使用される。DVD30の層構成が図3に概略的に示されている。カバー層31はDVD層32の上に配置される。DVD層32は、溝GとランドLを伴うトラック構造33を有する。DVDの再生に対して、635nmと650nmの間の波長を伴うレーザビーム34が、対物レンズ35を用いてトラック上に集束される。対物レンズ35は、矢印で示されるように、半径方向及び軸方向に移動できる。接線方向の位置決めは可能ではない。各トラックは0.74μmの距離で2つの直接隣り合うトラックを有する。
【0019】
本発明によるホログラフィックストレージ媒体10の概略的な3次元図が図4に示されている。ホログラフィックストレージ媒体10は、ホログラフィック層42とサーボ層44を有する。サーボ光ビーム15は対物レンズ9によりサーボ層44のトラック構造(案内構造)40上に集束され、一方でホログラフィック光ビーム7、8は選択されたホログラフィック記録工程に対して適切にホログラフィック層42に集束される。全ての光ビーム7、8、15は基本的に円形断面を有する。サーボ層44は基板45の上に配置され、及びサーボ光ビーム15の波長に対して透過的である中間層43によりホログラフィック層42と分けられる。中間層43は、ホログラフィック光ビーム7、8の波長を反射する又は透過する。後者の場合、サーボ層44はサーボ光ビーム15の波長とホログラフィック光ビーム7、8の波長の両方を反射することが必要である。中間層43は、平面的な表面を得るためにサーボ層44のトラック構造40をいっぱいにし、及びホログラフィック層42とサーボ層44の間の距離を増大する。ホログラフィック層42の上に配置されているのは、ホログラフィック層42を保護するカバー層41である。適応された中間層43で分けられたホログラフィック層42の上にサーボ層44を配置することも同様に可能である。しかしこの場合、サーボ層44に起因するホログラフィック光ビーム7、8の歪曲が、例えばホログラフィック層42とサーボ層44の間の距離を増大させることにより補正されなければならず、それによりホログラフィック光ビーム7、8はサーボ層44を通過するときに比較的大きい径を有する。サーボ層44のトラック構造40は、らせん状の2つのトラックの一群、この例示ではランド49で分けられる2つの溝48を使用する。同心円状のトラック群を使用することも同様に可能である。トラック構造のピッチは、隣接するホログラム間の距離に適応される。2つの隣接するトラック群の間に配置されるのはミラー領域47である。トラック群のランド49は複数のサーボマーク46を含む。好ましくは、トラック位相の深さは、適切なサーボ信号を得るためにサーボ光ビーム15の波長に対してπ/4を超えない。
【0020】
図4の例示では、トラック構造40はらせん状の2つのトラックの一群、つまりランド49で分けられる2つの溝48を使用する。図5は、このトラック構造及び2つの更なるトラック構造の詳細図を表している。最も単純なトラック構造は図5a)に示されている。このトラック構造40は、DVDフォーマットよりかなり大きい傾斜角/回転、つまり大きいトラックピッチを伴う単一の溝48を使用する。従って、大きいミラー領域47がトラック間に配置される。このトラック構造40は、サーボ層44の溝48の数が最小化され、それが回折効果を最小に削減するという利点を有する。しかし、こうしたトラック構造40を用いて、全ての既知のトラッキング技術が使用できるわけではない。
【0021】
図5b)は、図4の例示と同一のトラック構造40を示している。トラック構造40は、2重トラックを伴うらせん、つまりランド49で分けられた2つの溝48を使用する。この構造は、具体的には差動プッシュプルトラッキングに有用である、というのは、このトラッキング方法に対しては副ビームが溝48及びさらにランド49に適応されねばならないからである。図5c)は、3重のトラック、つまり2つのランド49で分けられた3つの溝48を使用する同様のトラック構造40を示している。どちらの場合も、全ての既知のトラッキングエラー生成方法が使用できる。同時に、大きいミラー領域47が隣接するトラック群の間に得られる。従って、光学読み取り及び書き込み動作における回折効果の影響が大いに削減される。溝が多数のトラック構造の更なる利点は、ホログラフィックストレージ媒体10の非常に低い回転速度で明らかとなる。非常に低い回転速度では、アドレス情報及びサーボマーク46はもはや非常に高い周波数範囲ではない。最悪の場合、生成されたトラッキングエラー信号はこの情報に重ね合わされ、及び安定した半径方向の位置決めは、溝が単一のトラック構造ではもはや確実ではない。
【0022】
異なる型のサーボ層を伴うアドレス情報の使用が、図6から図8に示されている。3つの図全てにおいて、中心ビーム51及び2つの副ビーム52が、差動プッシュプルトラッキング又は3ビームトラッキングの場合のようにトラッキングに使用され、その際副ビーム52は中心ビーム51により走査される中心のランド49の隣の溝48の中間、すなわち溝48の中央を打つように調節される。副ビーム52と中心ビーム51間の距離の調節は、更なるグレーチングを用いて行われる。他のトラッキング方法も同様にサーボフォーマットを使って用いられる。
【0023】
図6では、ダブルトラック40が使用され、その際サーボマーク46とアドレス情報50は中心のランド49上に配置される。トラッキングサーボ用のトラッキングエラー信号を生成する副ビーム52は、溝48とそれに加えてランド49もヒットする。中心ビーム51は、中心のランド49をヒットする。この場合、サーボ信号の生成はサーボマーク46及びアドレス情報50に影響されない。
【0024】
図7では、トリプルトラック40が使用され、その際サーボマーク46及びアドレス情報50は中心の溝48に配置される。副ビーム52は溝48とそれに加えて外側のランド49もヒットする。中心ビーム51は、中心の溝49をヒットする。この場合もやはりサーボ信号の生成はサーボマーク46とアドレス情報50に影響されない。
【0025】
図8は、トリプルトラック40を伴うサーボ層44を示し、その際、サーボマーク46は中心の溝48に配置され、一方でアドレス情報50は外側の溝48のうちの1つ又はその両方に配置される。この場合、アドレス情報は副ビーム52のうちの1つ又はその両方により読み取られる。
【0026】
サーボマーク46とアドレス情報50はサーボ光ビーム15、及び従ってホログラフィック光ビーム7、8のホログラフィックストレージ媒体10に対する接線方向の位置決めに使用される。接線方向の位置決めは、各ホログラムの読み取り及び書き込みの間にレーザスポットがホログラフィックストレージ媒体10の明確な位置になければならないために必要である。これは、レーザスポットがホログラフィックストレージ媒体10上のサーボマーク46に、3つの方向全てについていかなければならないことを意味する。アドレス情報50とサーボマーク46から生成される接線方向のエラー信号を送る特定の信号処理が使用される。スピンドルモータ又はレーザスポットを接線方向に移動させるシステムのどちらかが、ホログラフィックストレージ媒体10上のレーザスポットを制御するためにこの接線方向のエラー信号を使用する。
【0027】
本発明はホログラフィックストレージ媒体に関して記述されてきたが、軸方向、半径方向及び接線方向においてかなりの高精度が必要である他の型のサーボ位置決めシステムにも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】ホログラフィックストレージシステムに使用されるホログラフィックピックアップを概略的に表している。
【図2】シフト多重化されたホログラムを伴うホログラフィックストレージ媒体を表している。
【図3】デジタル多用途ディスクの概略的な断面図を示している。
【図4】本発明によるホログラフィックストレージ媒体の概略的な3次元図を示している。
【図5】ホログラフィックストレージ媒体の3つの異なる型のサーボトラックを表している。
【図6】ホログラフィックストレージ媒体の第1の型のサーボ層の上面図を示している。
【図7】ホログラフィックストレージ媒体の第2の型のサーボ層の上面図を示している。
【図8】ホログラフィックストレージ媒体の第3の型のサーボ層の上面図を示している。
【0029】
1 ホログラフィックピックアップ
2 レーザダイオード
3 光ビーム
4 コリメータレンズ
5 第1のビームスプリッタ
6 空間光変調器
7 目的ビーム
8 参照ビーム
9 対物レンズ
10 ホログラフィックストレージ媒体
11 目的ビーム
12 第2のビームスプリッタ
13 アレイ検出器
14 光源
15 サーボ光ビーム
16 コリメータレンズ
17 4分の1波長板
18 第3のビームスプリッタ
19 第4のビームスプリッタ
20 レンズ
21 検出器
22 重なったホログラム
30 DVD
31 カバー層
32 DVD層
33 トラック構造
34 レーザビーム
35 対物レンズ
40 トラック構造
41 カバー層
42 ホログラフィック層
43 中間層
44 サーボ層
45 基板
46 サーボマーク
47 ミラー領域
48 溝
49 ランド
50 アドレス情報
51 中心ビーム
52 副ビーム
G 溝
L ランド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホログラムを保存するホログラフィック層(42)と、ホログラムの読み取り及び/又は記録を行う光ビーム(7、8)をホログラフィックストレージ媒体(10)に対して位置決めするトラック構造(40)を伴うサーボ層(44)を有するホログラフィックストレージ媒体(10)において、
前記トラック構造(40)が2つ又はそれ以上のトラックの一群(48、49)を含むことを特徴とするホログラフィックストレージ媒体(10)。
【請求項2】
前記2つ又はそれ以上のトラックの一群(48、49)がランド(49)で分けられた2つ又はそれ以上の溝(48)又は溝(48)で分けられた2つ又はそれ以上のランド(49)を含むことを特徴とする請求項1に記載のホログラフィックストレージ媒体(10)。
【請求項3】
前記トラック構造(40)がらせん状の又は同心円状のトラックの一群(48、49)を含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のホログラフィックストレージ媒体(10)。
【請求項4】
前記トラックの一群(48、49)のピッチが隣接するホログラム間の距離に適応されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のホログラフィックストレージ媒体(10)。
【請求項5】
前記トラックの一群(48、49)がミラー領域(47)で分けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のホログラフィックストレージ媒体(10)。
【請求項6】
サーボマーク(46)が前記トラックの一群(48、49)の中心トラック(48、49)に配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のホログラフィックストレージ媒体(10)。
【請求項7】
アドレス情報(50)が前記トラックの一群(48、49)のトラック(48、49)に配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のホログラフィックストレージ媒体(10)。
【請求項8】
前記アドレス情報(50)が前記トラックの一群(48、49)の1つ又はそれ以上の外側のトラック(48、49)に配置されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のホログラフィックストレージ媒体(10)。
【請求項9】
ホログラムを保存するホログラフィック層(42)と、ホログラムの読み取り及び/又は記録を行う光ビーム(7、8)をホログラフィックストレージ媒体(10)に対して位置決めするトラック構造(48、49)を伴うサーボ層(44)を有するホログラフィックストレージ(10)において、
前記トラック(48、49)のピッチが隣接するホログラムの距離に適応されることを特徴とするホログラフィックストレージ媒体(10)。
【請求項10】
前記サーボ層(44)が前記ホログラフィック層(42)の上に配置されることを特徴とする請求項9に記載のホログラフィックストレージ媒体(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−234210(P2007−234210A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−45742(P2007−45742)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】46 Quai A. Le Gallo, F−92100 Boulogne−Billancourt, France
【Fターム(参考)】