説明

ホース保持構造およびホース固定用のクリップ

【課題】簡単な構成でコストダウンを実現することができるホース保持構造を提供する。
【解決手段】ホース保持構造10では、ホース継手金具20を金具先端部21の側からブラケット30の挿入孔31に挿入して、金具先端部21をブラケット30から突出させ、ホース継手金具20のフランジ23をブラケット30に当接させる。クリップ40が有する二股状の第1クリップ片41と第2クリップ片42の両クリップ片のうち、第1クリップ片41は金具先端部21が吐出した側のブラケット30の表面に接し、第2クリップ片42はフランジ23に接する。そして、このクリップ40は、両クリップ片によりブラケット30とフランジ23とを挟持してブラケット30とフランジ23との当接状態を保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキホースなどのホースをブラケットに保持するホース保持構造とこうしたホース保持に用いるクリップに関する。
【背景技術】
【0002】
車両などに取りつけられるブレーキホースなどのホースは、振動や屈曲などにより車両などの本体と接触し摩耗してしまうために、ホース継手金具を車両本体に固定保持させる必要がある。こうした要請に応えるため、種々の提案がなされている(例えば、特許文献1)。この特許文献では、ブレーキホースをホース継手金具に組みつけ、このホース継手金具を車両本体に固定されたブラケットの挿入孔に挿入した状態でブラケットに装着し、さらにホース継手金具に形成した溝にクリップを嵌め込んでホースの抜止並びに保持を図っている。
【0003】
【特許文献1】実開昭61−19112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クリップによるホース保持は簡便であるが、ホース継手金具に形成におけるクリップ嵌め込み用の溝の形成は、旋盤等による切削加工を必要とするため、煩雑であるばかりか、製造工程の増大、延いてはコストアップを招きかねない。
【0005】
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するためになされたものであり、簡単な構成でコストダウンを実現することができるホース保持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明では、以下の構成を採用した。
【0007】
[適用1:ホース保持構造]
ホース継手金具を有するホースと、前記ホース継手金具が挿入される挿入孔を有する平板状のブラケットと、ホース継手金具固定用のクリップと、を備えたホース保持構造において、
前記ホース継手金具は、フランジを備え、前記挿入孔に挿入されると前記ブラケットに前記フランジを当接させて金具先端を前記ブラケットから突出させ、
前記クリップは、第1クリップ部と第2クリップ部とを対向させてクリップ一端側で一体にして備え、前記ブラケットの端部側から該ブラケットに装着されると、前記第1クリップ部を前記ホース継手金具の金具先端が吐出した側の前記ブラケットの表面に位置させ、前記第2クリップ部を前記ホース継手金具の前記フランジの側に位置させて、前記第1と第2の両クリップ部により前記ブラケットと前記フランジとを挟持して前記ブラケットと前記フランジの当接状態を保持する
ことを要旨とする。
【0008】
上記構成のホース保持構造では、ホース継手金具をその金具先端の側からブラケットの挿入孔に挿入して、当該金具先端をブラケットから突出させ、ホース継手金具のフランジをブラケットに当接させる。クリップは、こうした状態にあるホース継手金具とブラケットとを固定保持するため、ブラケットの端部側から該ブラケットに装着される。クリップは、クリップ一端側で一体とされた第1クリップ部と第2クリップ部とを対向させて備えており、上記したクリップ装着により、第1クリップ部は、ホース継手金具の金具先端が吐出した側のブラケットの表面に位置する。その一方、第2クリップ部は、ホース継手金具のフランジの側に位置する。そして、クリップは、この第1と第2の両クリップ部によりブラケットとフランジとを挟持してブラケットとフランジとの当接状態を保持する。つまり、上記構成のホース保持構造によれば、クリップの第1、第2の両クリップ部による挟持でホース保持を行うので、ホース継手金具におけるクリップ嵌め込みのための溝が不要となり、コスト低減を達成できる。
【0009】
上記したホース保持構造は、次のような態様とすることができる。例えば、前記クリップを前記第1と第2の両クリップ部を折り曲げ形成して備えるものとできる。こうすれば、第1、第2のクリップ部の両クリップ部は、その湾曲箇所で一体となるのでクリップ一端側での一体化が簡便となり、折り曲げ形成という簡単な構成でクリップを得ることができ、コスト上、有益である。
【0010】
また、前記第1と第2の両クリップ部の間隔が広がると元の間隔に復帰しようとするバネ特性を持って前記第1と第2の両クリップ部を備えるようにできる。こうすれば、第1と第2の両クリップ部によるブラケットとフランジとの挟持が確実となり、ブラケットとフランジの当接状態の保持、つまりはホース保持の実効性は高まる。なお、バネ鋼板を用いれば、第1第2の両クリップ部を折り曲げ形成して備えるクリップにおいて、両クリップ部の上記のバネ特性を容易に持たせることができる。
【0011】
更に、前記ブラケットの前記挿入孔を異形形状の孔とした上で、前記ホース継手金具における金具先端の少なくとも基部を、挿入孔の異形形状に合致した形状とできる。こうすれば、クリップによる挟持・保持したホース継手金具、即ち当該金具を備えるホースをホース軸心回りに回転しないようにできる。このため、例えば、ブレーキホース等にあっては、ブラケット保持に際しての不用意な捻れを防止することができる。
【0012】
加えて、前記第1クリップ部を前記第2クリップ部の側に向けて凸部を備えるようにした上で、前記ブラケットを前記第1クリップ部の前記凸部が入り込む凹所を備えるものとできる。こうすれば、ブラケットの凹所への第1クリップ部の凸部の入り込みにより、クリップの抜止の実効性が高まるので、ホース保持の信用性も高まる。
【0013】
[適用2:クリップ]
ホース継手金具を有するホースを、前記ホース継手金具が挿入される挿入孔を有する平板状のブラケットに固定するクリップであって、
第1クリップ部と第2クリップ部とを対向させてクリップ一端側で一体にして備え、
フランジを備える前記ホース継手金具が前記挿入孔に挿入されて、前記ブラケットに前記フランジが当接し金具先端が前記ブラケットから突出した状態で、前記クリップが前記ブラケットの端部側から該ブラケットに装着されると、
前記第1クリップ部は、前記ホース継手金具の金具先端が吐出した側の前記ブラケットの表面に位置し、
前記第2クリップ部は、前記ホース継手金具の前記フランジの側に位置し、
前記第1と第2の両クリップ部により前記ブラケットと前記フランジとを挟持して前記ブラケットと前記フランジとの当接状態を保持する。
【0014】
上記構成のクリップによっても、ブラケットの端部側から該ブラケットにクリップを装着すれば、既述したようにホースを保持でき、ホース継手金具を溝のない金具とできる。よって、コスト低減に寄与できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。図1は本発明の一実施の形態にかかるホース保持構造10におけるホース保持前の状態を示す概略斜視図、図2はホース保持状態におけるホース保持構造10を一部破断して示す説明図である。
【0016】
図示するように、ホース保持構造10は、自動車のブレーキホースなどのホース12と、当該ホース先端のホース継手金具20と、平板状のブラケット30と、クリップ40とを備える。ホース継手金具20は、図2に示す他のホース13を締結部材14を介してホース12に接続する。ホース継手金具20と締結部材14との固定方式は種々の態様を取り得るが、本実施例では、ホース継手金具20に締結部材14を螺合することで、ホース継手金具20の内部において、他のホース13を圧入してカシメつつホース12に接続する。この他、いわゆるクイックカプラとしてホース継手金具20と締結部材14を構成することもできる。
【0017】
このホース継手金具20は、締結部材14の螺合対象となる金具先端部21と、孔挿入部22と、フランジ23と、ホースソケット部24とを備え、これらを金属材料により一体に形成している。金具先端部21は、円筒形状であり、締結部材14を締結するための雌ネジ21aが形成されている。孔挿入部22とフランジ23は、ホース継手金具20の基部に連続して形成された円盤状をなし、外周縁にそれぞれ二面幅25を備える。孔挿入部22は、後述のブラケット30が有する挿入孔31の孔形状と合致した外周形状とされ、挿入孔31に収まる高さとされている。フランジ23は、孔挿入部22より大径の円盤状であることから、ブラケット30へのホース継手金具20の装着後にあっては、挿入孔31を塞いでブラケット30に当接する。ホースソケット部24は、挿入されたホース12を2箇所のカシメ部24aにて保持する。
【0018】
ブラケット30は、車体側部材(図示省略)に固定され、ホース継手金具20を取り付ける板材であり、ホース継手金具20の挿入のための挿入孔31と、クリップ40の係合保持のための係合孔33とを備える。挿入孔31は、挿入孔周縁に対向する平坦部32を備える非円形の異形形状とされている。ホース継手金具20の孔挿入部22は、挿入孔31の異形形状に合致して形成されていることから、挿入孔31に支障なく入り込み、当該孔に留まる。係合孔33は、クリップ40が有する後述の第1クリップ片41の湾曲凸部45が陥没するように形成されている。なお、係合孔33は、湾曲凸部45が陥没すればよいことから、有底の凹所として形成することもできる。
【0019】
クリップ40は、バネ鋼板のプレス成型品であり、第1クリップ片41と第2クリップ片42とをクリップ一端側のブリッジ部43にて一体として備える。第1クリップ片41と第2クリップ片42の両クリップ片は、ホース継手金具20が有する金具先端部21の直径より大きな幅のU字状の切欠44により二股状とされ、ブラケット30の厚みとフランジ23の厚みの和より狭い間隔で対向している。そして、第1クリップ片41と第2クリップ片42の両クリップ片は、バネ鋼板のプレス成型品であること、およびブリッジ部43にて屈曲形成されていることから、両クリップ片の間隔が広がると元の間隔に復帰しようとするバネ特性を発揮する。第1クリップ片41は、その先端側に、第2クリップ片42の側に向けて凸の湾曲凸部45を備え、クリップ片先端を第2クリップ片42から離れる側に湾曲させている。第2クリップ片42にあっても、その先端を第1クリップ片41からから離れる側に湾曲させているので、クリップ40は、両クリップ片の湾曲先端部に案内されつつブラケット30に図1における上方側から装着される。
【0020】
次に、上記部材を用いたホース保持、ブレーキホースであるホース12の保持の様子について図1を参照しつつ説明する。まず、ホース継手金具20を、図中に矢印で示すように金具先端部21の側からブラケット30の挿入孔31に挿入し、孔挿入部22を挿入孔31に嵌合する。この嵌合状態において、孔挿入部22の二面幅25は挿入孔31の平坦部32に重なることから、ホース継手金具20、延いてはホース12は、ブラケット30に対してホース軸心回りに回転しないよう、位置決めされる。また、挿入孔31への孔挿入部22の嵌合と共に、ホース継手金具20は、ブラケット30にフランジ23を当接させ、金具先端部21をブラケット30から突出させる。
【0021】
次に、クリップ40を、図中に矢印で示すようにブラケット30の上方側から当該ブラケットに押し込んで装着する。クリップ40は、両クリップ片の先端を外側に湾曲させているので、クリップ40は、第1クリップ片41がクリップ40の表面に沿うよう案内されてブラケット30に装着され、第1クリップ片41は、ホース継手金具20が吐出した側のブラケット30の表面に位置し、第2クリップ片42は、ホース継手金具20のフランジ23の側に位置する。この場合、両クリップ片は既述した二股状であることから、第1クリップ片41は、ホース継手金具20の金具先端部21を跨ぐようその左右に位置してブラケット表面に接し、第2クリップ片42にあっては、ホースソケット部24を跨ぐようその左右に位置してフランジ23に接する。そして、第1クリップ片41と第2クリップ片42の両クリップ片は、既述したようなバネ特性を有することから、ブラケット30の表面側の第1クリップ片41とフランジ23の側の第2クリップ片42とにより、ブラケット30とフランジ23は挟持され、ブラケット30とフランジ23の当接状態は保持されることになる。しかも、クリップ40の装着後にあっては、第1クリップ片41の湾曲凸部45は、ブラケット30の湾曲凸部45に嵌り込む。これにより、ブラケット30へのホース継手金具20の取り付けが完了し、ホース12はブラケット30に対して保持されることになる。
【0022】
以上説明したように、本実施例のホース保持構造10によれば、ブラケット30に対してホース継手金具20およびホース12を保持するに当たり、ブラケット30とフランジ23とを、クリップ40が有する第1クリップ片41と第2クリップ片42の両クリップ片により挟持する。よって、ホース継手金具20ではクリップ嵌め込みのための溝を省くことができるので、溝加工の手間が削減できると共に、コスト低減も図ることができる。
【0023】
また、本実施例のホース保持構造10では、第1クリップ片41と第2クリップ片42をブリッジ部43にて屈曲形成したので、両クリップ片をクリップ端部で一体化するに当たり、溶接等の固定手法を取る場合に比べて簡便である。そして、屈曲形成という簡単な手法で上記両クリップ片を有するクリップ40を容易に得ることができ、低コスト化と量産性を高めることができる。
【0024】
また、第1クリップ片41と第2クリップ片42の両クリップ片を、クリップ片の間隔が広がると元の間隔に復帰しようとするバネ特性を持つものとしたので、両クリップ片によるブラケット30とフランジ23との挟持の確実性を高めることができる。この結果、高い実効性で、ブラケット30とフランジ23の当接状態の保持、延いてはブラケット30に対するホース12の保持を図ることができる。しかも、本実施例では、クリップ40を得るに当たり、バネ鋼板を用いたので、第1クリップ片41と第2クリップ片42の両クリップ片の屈曲形成と相まって、両クリップ片のバネ特性を容易に発揮することができる。
【0025】
更に、本実施例のホース保持構造10では、ブラケット30の挿入孔31を非円形の異形形状の孔とし、ホース継手金具20においては、孔挿入部22を挿入孔31の異形形状に合致した形状とした。よって、クリップ40による挟持・保持したホース継手金具20、即ち当該金具を備えるホース12をホース軸心回りに回転しないようにできる。このため、ブレーキホースを車体側部材から延びたブラケット30に保持する際に、不用意なホースの捻れを防止できる。
【0026】
また、第1クリップ片41には湾曲凸部45を設け、ブラケット30にはこの湾曲凸部45が入り込む係合孔33を設けたので、ブラケット30に対するクリップ40の位置決めが可能となる。よって、クリップ40の装着完了作業を、係合孔33への湾曲凸部45の入り込みという節度感を持って認知できる。しかも、係合孔33への湾曲凸部45の入り込みにより、クリップ40の抜止の実効性を高めてホース保持の信用性も向上できる。
【0027】
次に、変形例について説明する。図3は変形例のクリップ40Aを用いたホース保持構造10Aを示す概略斜視図、図4はまた別のクリップ40Bを用いたホース保持構造10Bを示す概略斜視図である。図3のクリップ40Aは、第2クリップ片42については二股状として備えるが、第1クリップ片41Aをブリッジ部43から延びただけのプレート状としている。図4のクリップ40Bは、二股状の第1クリップ片41と第2クリップ片42を湾曲形成されたブリッジ部43Bにて一体化させている。これら変形例によっても、両クリップ片によりブラケット30とフランジ23とを挟持できるので、既述した効果を奏することができる。
【0028】
以上、本発明の実施の形態としての実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。例えば、上記実施例では、第1クリップ片41に湾曲凸部45を設けたが、第1クリップ片41を第2クリップ片42と同様の板状とすることもできる。また、挿入孔31と孔挿入部22の形状については、ホース軸回りの回転防止が不要であれば、円形形状とすることもできる。非円形の異形形状とするに際しても、4角形、6角形等の形状や、ギヤ状の切欠を有する形状などとすることもできる。
【0029】
また、第1クリップ片41と第2クリップ片42の少なくともいずれか一方を、二股状ではなく一つのクリップ片しか有しないようにすることができる。例えば、図1における二股状の第1クリップ片41において、一つのクリップ片しかブリッジ部43から延びない態様とすることもできる。更には、第1、第2のクリップ片を別々に用意し、クリップ一端側でカシメや溶接等の手法で両クリップ片を一体とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるホース保持構造10におけるホース保持前の状態を示す概略斜視図である。
【図2】ホース保持状態におけるホース保持構造10を一部破断して示す説明図である。
【図3】変形例のクリップ40Aを用いたホース保持構造10Aを示す概略斜視図である。
【図4】また別のクリップ40Bを用いたホース保持構造10Bを示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
10、10A、10B…ホース保持構造
12…ホース
13…ホース(他のホース)
14…締結部材
20…ホース継手金具
21…金具先端部
21a…雌ネジ
22…孔挿入部
23…フランジ
24…ホースソケット部
24a…カシメ部
25…二面幅
30…ブラケット
31…挿入孔
32…平坦部
33…係合孔
40、40A、40B…クリップ
41、41A…第1クリップ片
42…第2クリップ片
43、43B…ブリッジ部
44…切欠
45…湾曲凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホース継手金具を有するホースと、前記ホース継手金具が挿入される挿入孔を有する平板状のブラケットと、ホース継手金具固定用のクリップと、を備えたホース保持構造において、
前記ホース継手金具は、フランジを備え、前記挿入孔に挿入されると前記ブラケットに前記フランジを当接させて金具先端を前記ブラケットから突出させ、
前記クリップは、第1クリップ部と第2クリップ部とを対向させてクリップ一端側で一体にして備え、前記ブラケットの端部側から該ブラケットに装着されると、前記第1クリップ部を前記ホース継手金具の金具先端が吐出した側の前記ブラケットの表面に位置させ、前記第2クリップ部を前記ホース継手金具の前記フランジの側に位置させて、前記第1と第2の両クリップ部により前記ブラケットと前記フランジとを挟持して前記ブラケットと前記フランジの当接状態を保持する
ホース保持構造。
【請求項2】
前記クリップは、前記第1と第2の両クリップ部を折り曲げ形成して備える請求項1に記載のホース保持構造。
【請求項3】
前記クリップは、前記第1と第2の両クリップ部の間隔が広がると元の間隔に復帰しようとするバネ特性を持って前記第1と第2の両クリップ部を備える請求項1または請求項2に記載のホース保持構造。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3いずれかに記載のホース保持構造であって、
前記ブラケットは前記挿入孔を異形形状の孔として備え、
前記ホース継手金具は、前記挿入孔に挿入される前記金具先端の少なくとも基部を前記挿入孔の異形形状に合致した形状としている
ホース保持構造。
【請求項5】
前記第1クリップ部は、前記第2クリップ部の側に向けて凸部を備え、前記ブラケットは、前記第1クリップ部の前記凸部が入り込む凹所を備える請求項1ないし請求項4いずれかに記載のホース保持構造。
【請求項6】
ホース継手金具を有するホースを、前記ホース継手金具が挿入される挿入孔を有する平板状のブラケットに固定するクリップであって、
第1クリップ部と第2クリップ部とを対向させてクリップ一端側で一体にして備え、
フランジを備える前記ホース継手金具が前記挿入孔に挿入されて、前記ブラケットに前記フランジが当接し金具先端が前記ブラケットから突出した状態で、前記クリップが前記ブラケットの端部側から該ブラケットに装着されると、
前記第1クリップ部は、前記ホース継手金具の金具先端が吐出した側の前記ブラケットの表面に位置し、
前記第2クリップ部は、前記ホース継手金具の前記フランジの側に位置し、
前記第1と第2の両クリップ部により前記ブラケットと前記フランジとを挟持して前記ブラケットと前記フランジとの当接状態を保持する
クリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−78016(P2010−78016A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−245195(P2008−245195)
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】