説明

ホームネットワーク上でUPnPを使用して電話関連サービスを複数の装置に提供するシステム及び方法

ホームネットワーク上でユニバーサルプラグアンドプレイ(UPnP)を使用して複数の装置間の呼データを送受信するためのシステム及び方法を提供する。上記システムは、テレフォニー端末と、第1の電子機器及び第2の電子機器と、制御ポイントとを含み、上記制御ポイントが呼データを送受信するために、上記テレフォニー端末と上記第1の電子機器及び上記第2の電子機器とを選択し、上記テレフォニー端末と上記第1の電子機器及び上記第2の電子機器間の呼受信接続を設定した後に、上記選択されたテレフォニー端末と上記第1の電子機器及び上記第2の電子機器間の呼データを送受信するための複数のセッションを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、ホームネットワーク技術に関し、より詳細には、ホームネットワーク上でユニバーサルプラグアンドプレイ(Universal Plug and Play:UPnP)を使用して電話関連サービスを複数の装置に提供するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ホームネットワークは、私設網(private network)基盤のインターネットプロトコル(Internet Protocol:以下、“IP”と称する)を含み、家庭内で使用されるすべての形態の個人コンピュータ(PC)、知能型製品、無線装置などのような様々なデバイスを“ミドルウェア(middleware)”と呼ばれる共通の仮想コンピューティング環境を介して1つのネットワークに接続して統制する。
【0003】
ミドルウェアは、ピアツーピア方式(Peer-to-Peer manner)で複数の機器を接続することにより様々なデジタル機器間の通信を可能にする。ミドルウェアの特定の例は、現在では、HAVi(Home Audio Video Interoperability)、UPnP(Universal Plug and Play)、JINI(Java(登録商標) Intelligent Network Infra-structure)、及びホームワイドウェブ(Home Wide Web:HWW)を含んでいる。
【0004】
UPnPミドルウェア、すなわち、UPnPネットワークを介して構築されるコンピューティング環境において、各機器は、動的ホスト構成プロトコル(Dynamic Host Configuration Protocol:DHCP)に従ってサーバからアドレスの割り当てを受けるか、又は自動IP(Auto IP)指定機能により選択されるアドレスの割り当てを受ける。
UPnPネットワークは、頻繁に使用されるホームネットワーク技術であり、UPnPデバイス、UPnPサービス、及びこれらの間のプロトコルを定義する。UPnPネットワークは、IP基盤ホームネットワークに接続されることにより制御されるホームネットワーク機器である被制御装置(Controlled Device:以下、“CD”と称する)と、これらのCDを制御するための機器である制御ポイント(Control Point:以下、“CP”と称する)とを含む。CPは、CDを制御する装置である。CPは、イベントの要請及び受信を行う構成要素である。CDは、CPの要請に応じて定められた機能を実行する装置であり、CDの状態が変更される際にイベントを要請したCPにこのイベントを伝達する構成要素である。
【0005】
従来のUPnPネットワークの機器間の基本動作過程は、アドバタイズメント(Advertisement)過程、ディスカバリー過程、ディスクリプション過程、制御過程、及びイベンティング(Eventing)過程を含む。
【0006】
アドバタイズメント過程において、新たなCDは、ホームネットワークに接続され、この新たなCDをホームネットワーク上の他のデバイスに通知する。このディスカバリー過程において、新たなCPは、ホームネットワークに接続され、このホームネットワーク上で動作する被制御装置を検索する。
【0007】
ディスクリプション過程において、CDを制御するために、CPは、ディスカバリー過程で得られるCDのIPアドレスを介してサービスディスクリプションXML(Extensible Markup Language)ファイル又はデバイスディスクリプションXMLファイルをパーシング(Parsing)することにより新たに追加されたデバイスの詳細な機能情報を取得する。
【0008】
制御過程において、CPがCDを介して特定のサービスを提供しようとする場合に、CPは、UPnPデバイスアーキテクチャーに従ってシンプルオブジェクトアクセスプロトコル(SOAP)を使用して所定のサービスを要請する制御メッセージ(すなわち、アクション要請)を対応するCDに転送する。この要請に応じて、CPは、応答メッセージ(すなわち、結果、可変値)をCDから受信する。
【0009】
イベンティング過程は、CPから転送される制御命令を用いて所定のサービスを提供したCDの情報変更状態を確認する。UPnPテレフォニー技術において、受信された呼データ(Call data)を宅内装置に転送することによりユーザが宅内装置を使用して通話することができるUPnPテレフォニー技術が作られている。UPnPスペックによると、UPnPテレフォニーアーキテクチャーは、外部から電話を受信するテレフォニー端末と、テレフォニー端末から電話データを受信する宅内電子機器と、この2つの装置を制御する制御ポイントとから構成されている。
【0010】
CPは、ネットワークを使用してテレフォニー端末及び電子機器の機能を制御し、2つの機器間の接続及びメディアセッション確立を制御することができる。
【0011】
しかしながら、現在のテレフォニー技術は、単一のユーザを仮定しており、単一のユーザが複数の電子機器を使用する際には、各電子機器がオーディオ、ビデオなどのような単一のメディアタイプだけを送受信するように設計されていた。
【0012】
したがって、複数のユーザが相互に異なる電子機器を使用して複数の同一のメディアを転送することは、現在サポートされない。
【0013】
従来では、宅内装置を使用して通話し、複数の電子機器が宅内にある場合に、ユーザは、複数の機器を使用して通話することができる。しかしながら、従来のテレフォニー端末と電子機器の間には、メディアを転送するためのチャネルが形成されることにより音声及び映像を転送することができるが、複数の電子機器間には、音声及び映像を転送することができないという問題点があった。
【0014】
例えば、第1のユーザ及び第2のユーザが宅内のTVのような複数の電子機器を使用して携帯電話を接続し、この携帯電話を介して第3のユーザと通話する場合に、第1のユーザ及び第2のユーザは、第3のユーザとそれぞれ通話をすることができるが、第1のユーザと第2のユーザ間の通話が不可能であり、したがって、第1のユーザと第2のユーザとが相互間の音声を聞くことができず、姿を見ることができないという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の目的は、少なくとも上述した問題点及び/又は不都合に取り組み、少なくとも以下の便宜を提供することにある。すなわち、本発明の目的は、ホームネットワーク上でUPnPを用いて電話関連サービスを複数の装置に提供するためのシステム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記のような目的を達成するために、本発明の実施形態の一態様によれば、ホームネットワーク上でユニバーサルプラグアンドプレイ(UPnP)を用いて複数の装置間で呼データを送受信するためのシステムを提供する。上記システムは、テレフォニー端末と、第1の電子機器及び第2の電子機器と、制御ポイントとを含み、上記制御ポイントが呼データを送受信するために、上記テレフォニー端末と上記第1の電子機器及び上記第2の電子機器とを選択し、上記テレフォニー端末と上記第1の電子機器及び上記第2の電子機器間の呼受信接続を設定した後に、上記選択されたテレフォニー端末と上記第1の電子機器及び上記第2の電子機器間の呼データを送受信するための複数のセッションを形成する。
【0017】
本発明の実施形態の他の態様によれば、テレフォニー端末、第1の電子機器、第2の電子機器、及び制御ポイントを含むホームネットワーク上でユニバーサルプラグアンドプレイ(UPnP)を用いて複数の装置間で呼データを送受信するための方法を提供する。上記方法は、上記テレフォニー端末と上記第1の電子機器及び上記第2の電子機器とを選択するステップと、上記選択されたテレフォニー端末と上記第1の電子機器及び上記第2の電子機器間の呼受信接続を設定するステップと、上記テレフォニー端末と上記第1の電子機器及び上記第2の電子機器間の音声及び映像信号を含む呼データを送受信するための複数のセッションを形成するステップと、上記複数のセッションを用いて上記テレフォニー端末と上記第1の電子機器及び上記第2の電子機器間の呼データを送受信するステップとを有する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施形態によると、複数の装置がホームネットワーク上に存在する場合に、外部からかかってきた電話が各装置の能力に従って音声及び映像に区分されることにより転送され受信されるか、又は複数のユーザが同時に同一の電話通話に参加するようにすることにより、複数の電子機器が1つのテレフォニー端末で相互に通話することができる。
【0019】
本発明の実施形態の上述した及び他の様相、特徴、及び利点は、以下の添付図面が併用された後述の詳細な説明から、より一層明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】従来技術による呼送受信システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による電話関連サービスを提供するシステムの構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態によるメディア受信部の詳細な構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態によるメディア受信部の詳細な構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による呼を受信する過程を示す信号フローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に従って現在の呼受信の間に新たな電子機器を参加させるステップを示す信号フローチャートである。
【図7】本発明の実施形態によるRTPを用いて複数の電子機器とのメディアセッションを接続するための過程を示す信号フローチャートである。
【図8】本発明の実施形態によるRTPを用いて複数の電子機器間の呼接続の間に新たな電子機器を参加させるための過程を示す信号フローチャートである。
【図9】本発明の実施形態によるHTTPを用いて複数の電子機器とのメディアセッションを接続するための過程を示す信号フローチャートである。
【図10】本発明の実施形態によるHTTPを用いて複数の電子機器間の呼接続の間に新たな電子機器を参加させるための過程を示す信号フローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に従って使用可能な呼制御信号が送受信される過程を示す信号フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。下記の説明において、明瞭性と簡潔性の観点から、本発明に関連した公知の機能や構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0022】
本発明は、従来技術で提案した単一の呼を転送するためのアーキテクチャー及び過程に従い、複数の呼を転送するために付加的に必要な部分を説明する。
【0023】
図1は、従来技術による呼送受信システムの構成を示す図である。
【0024】
図1を参照すると、従来の呼送受信システムは、テレフォニーサービスプロバイダー(Telephony Sevice Provider)101と、UPnPテレフォニー制御ポイント(Control Point)102と、テレフォニー端末(Telephony Terminal)103と、電子機器(Electronic Device)104とを含む。
【0025】
テレフォニー端末103は、UPnPテレフォニーサーバ106と、テレフォニーコアモジュール(Telephony Core Module)105と、非UPnP呼制御管理モジュール107と、呼転送エージェント(Call Transfer Agent)108とを含む。
【0026】
テレフォニーコアモジュール105は、一般的に、セルラー網に接続するための機能を実行し、ユーザ呼転送要請又は呼受信要請に対する応答及び呼データ転送を提供する。テレフォニーコアモジュール105は、テレフォニーサービスプロバイダー101が提供する様々なサービスを使用する。この際に、UPnPテレフォニーCP102は、UPnPテレフォニーサーバ106を制御し、UPnPテレフォニーサーバ106は、内部インターフェースを使用してテレフォニーコアモジュール105を制御する。
【0027】
また、非UPnP呼制御管理モジュール107は、非UPnPプロトコルを使用してテレフォニーコアモジュール105を制御する方法を提供する。
【0028】
呼転送エージェント108は、転送された呼データをテレフォニーコアモジュール105が使用することができるデータフォーマット又はコーデックなどの形式に変更し、この変更されたデータを電子機器104に転送する。
【0029】
ここで、ユーザの音声及び映像信号の転送は、UPnPテレフォニー制御ポイント102により制御され、データストリーミングの開始及び終了は、UPnPテレフォニーCP102が呼び出す呼制御信号又はテレフォニー端末103が提供する固有のユーザインターフェースにより制御される。
【0030】
図2は、本発明の第1の実施形態による電話関連サービスを提供するシステムの構成を示す図である。具体的に、図2に示すシステムは、1つのテレフォニー端末に接続された複数の電子機器間の複数の呼を可能にする。
【0031】
より具体的に、複数のユーザ間の複数の呼は、テレフォニーサービスプロバイダー101及びテレフォニーコアモジュール105が1:1の関係で接続され、様々なUPnPテレフォニークライアントを内蔵している複数の電子機器とは1:Nの関係で接続されることを意味する。すなわち、サービスプロバイダーの立場では、従来の技術で説明したものと同一の方式で1つの端末と通話がなされているもののように見える。
【0032】
また、本発明の実施形態に従って、同一のテレフォニー端末は、テレフォニーコアモジュール105から提供される機能に従って複数の呼を生成し得る。
【0033】
例えば、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)インターフェースを有している第3世代(3G)スマートフォンにおいて、3G網を使用して通話することもあり、無線LANを使用してVoIP(Voice over Internet Protocol)を使用することもある。この場合に、相互に区別が可能な複数のテレフォニーコアモジュール105は、同一のテレフォニー端末内に存在し得、複数のテレフォニーコアモジュール105と対をなすUPnPテレフォニーサーバ106が存在することによりネットワーク上に個別のUPnPテレフォニーサーバ106が存在するもののように見え得る。
【0034】
テレフォニーコアモジュール105は、3G及びVoIPを同時に制御する。この場合に、単一のUPnPテレフォニーサーバ106は、テレフォニーコアモジュール105の外部接続を識別するための接続識別子(ID)を提供する。複数のUPnPテレフォニークライアントは、このIDを使用して同時に独立した通話を行うことができるセッションを形成することができる。
【0035】
図2を参照すると、本発明の一実施形態に従って、電話関連サービス提供システムは、テレフォニーサービスプロバイダー101と、UPnPテレフォニー制御ポイント102と、テレフォニー端末103と、複数の電子機器である第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042とを含む。
【0036】
まず、UPnPテレフォニーCP102は、UPnPアクションを使用してUPnPテレフォニーサーバ及びUPnPテレフォニークライアントを制御する論理的なソフトウェアモジュールである。UPnPテレフォニーCP102は、テレフォニー端末103、電子機器1041又は1042、PC、PDAなどのような独立した装置に物理的に含まれ得る。UPnPテレフォニーCP102は、テレフォニー端末103又は電子機器1041又は1042に含まれる場合には、UPnPテレフォニーサーバ106及びUPnPテレフォニークライアントを制御するためにかならずUPnPアクションを使用する必要がなく、内部的な方法を使用し得る。
【0037】
第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042は、1つのテレフォニー端末103に接続され、この接続されたテレフォニー端末103だけでなく他の電子機器とも音声及び映像信号をやり取りする。すなわち、電子機器のユーザは、呼を転送した相手方及び他の電子機器のユーザと同時に通話を行うことができる。
【0038】
第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042は、テレビジョン(TV)、ユーザの音声及び映像を入出力することができる電子機器、及びPCのような装置を含む。ここで、第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042は、UPnPテレフォニークライアント1081及び1082をそれぞれ含んでいる物理的な装置を意味する。
【0039】
上述したように、複数の電子機器は、ホーム内に存在し得、ユーザは、複数の電子機器を使用して携帯電話にかかってきた通話に同時に応答することができる。すなわち、本発明の実施形態によるテレフォニー端末103は、UPnPテレフォニークライアント1081及び1082が内蔵された居間のTV及びダイニングルームのTVを介して同一の通話を同時に受信することができる。
【0040】
付加的に、UPnPテレフォニークライアント1081及び1082を含む第1及び第2の電子機器1041及び1042は、ホーム内の装置に限定されない。すなわち、本発明は、ホーム外部の機器にも適用可能であり、多者間通話は、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などのような無線パーソナルエリアネットワーク(PAN)技術を使用してサービスプロバイダー101が提供するサービスなしに機器自体のUPnPテレフォニー機能により行われることができる。
【0041】
一方、携帯電話、家庭用電話のような電子機器、及びソフトウェアで構成されたVoIPを含むPCのような物理的な装置として作動するために、テレフォニー端末103は、テレフォニーコアモジュール105と、ソフトウェアで構成されたUPnPテレフォニーサーバ106と、呼転送エージェント108とを含む。また、テレフォニー端末103は、テレフォニーサービスプロバイダー101が提供したインターフェースを使用して呼を送受信するか又は制御し得る。
【0042】
本発明の実施形態に従って、テレフォニーコアモジュール105及びUPnPテレフォニーサーバ106は、図1を参照して上述したようなテレフォニーコアモジュール105及びUPnPテレフォニーサーバ106と同様の方式で動作するので、重複説明を省略する。
【0043】
図2において、メディア受信部109は、第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042を含む複数の電子機器から音声及び映像信号を受信し、テレフォニーサービスプロバイダー101に適合した形式にこの受信された音声及び映像信号を統合し変更する。図2に示す呼転送エージェント108は、図1に示す既存の呼転送エージェント108が実行した機能を行い、電子機器間のメディア転送のための機能を含んでいる。
【0044】
図2において、メディア受信部109が呼転送エージェント108の構成要素として図示されるとしても、メディア受信部109は、呼転送エージェント108の外部で独立したモジュールとして構成され得る。
【0045】
また、呼転送エージェント108は、図2に示すように、テレフォニー端末103の内部から独立して構成されるか、又はUPnPテレフォニーサーバ106又はテレフォニー端末103の機能に統合されるように構成され得る。
【0046】
メディア受信部109は、UPnPテレフォニークライアント1081及び1082から受信したメディアデータだけでなく、テレフォニー端末103を介して入力される音声及び映像信号も処理する。例えば、携帯電話がテレフォニー端末103として動作する場合に、ユーザは、携帯電話のカメラ及びマイクロフォンを使用して通話を実行し、TVのような電子機器を使用して同時に通話を実行することができる。この場合に、メディア受信部109は、カメラ及びマイクロフォンを使用してユーザが入力した音声及び映像信号と電子機器から受信した音声及び映像信号とを統合し、この統合された信号をテレフォニーコアモジュール105に転送する。
【0047】
下記の表1は、テレフォニー端末103及び電子機器から提供されるメディアの種類及びコーデックなどを説明するための例を示す。このような方法を使用して、テレフォニー端末103及び電子機器は、自身のメディア能力をUPnPテレフォニーCP102に通知し、UPnPテレフォニーCP102は、受信したメディア能力を分析し、メディアストリーミングのために使用されるメディア能力を選択する。
【0048】
【表1】

【0049】
表1において、メディア能力を説明するために、セッションディスクリプションプロトコル(SDP)データフォーマットを採択しており、サポート可能な幾つかのメディアタイプ又はコーデックが存在する場合には、異なるパラメータ(例えば、m個のパラメータ)を使用して説明される。このような方法は、現在のUPnPテレフォニー標準で使用され得る。
【0050】
図3は、本発明の第1の実施形態によるメディア受信部の構成を示す図である。
【0051】
図3を参照すると、メディア受信部109は、第1の統合モジュール(例えば、トランスコーダ)300と、第1の電子機器1041に対応する第2の統合モジュール310と、第2の電子機器1042に対応する第3の統合モジュール320とを含む。メディア受信部109は、複数のUPnPテレフォニークライアント1081及び1082から受信されたユーザの映像及び音声信号を適切に合成するか又は配置し、転送経路を決定する。この際に、メディア受信部109は、セッションIDを使用して音声及び映像信号を識別する。
【0052】
ここで、この音声及び映像信号は、データフォーマットに従って1つのストリームとして転送されるか又は個別に転送され得る。この音声及び映像信号を個別に転送する場合に、セッションIDは、ストリーム別に与えられる。
【0053】
第1の統合モジュール300、第2の統合モジュール310、及び第3の統合モジュール320を含むメディア受信部109は、複数のUPnPテレフォニークライアント1081及び1082から受信された映像及び音声信号又はテレフォニー端末103の入出力装置を介して受信された映像及び音声信号を統合し、この統合された信号をテレフォニーコアモジュール105に転送する。また、メディア受信部109は、テレフォニーコアモジュール105から受信された外部映像及び音声信号を複数のUPnPテレフォニークライアント1081及び1082に再転送する。この場合に、各UPnPテレフォニークライアント1081及び1082は、電話をかけた外部のユーザと通話することができるが、ホーム内の他のユーザとは通話することができない。
【0054】
したがって、ホーム内の他のユーザとの通話のために、この音声及び映像信号は、通話に参加するUPnPテレフォニークライアント1081及び1082間で転送される。
【0055】
上述したように、メディア受信部109は、通話に参加するUPnPテレフォニーサーバ及びテレフォニークライアントの数と同一の数の第1の統合モジュール300、第2の統合モジュール310、及び第3の統合モジュール320を含む。第1の統合モジュール300、第2の統合モジュール310、及び第3の統合モジュール320は、UPnPテレフォニーサーバ及びテレフォニークライアントの個数から1を減算することにより得られる数に対応する音声及び映像信号の入力を合成するか又は処理する。
【0056】
第1の統合モジュール300、第2の統合モジュール310、及び第3の統合モジュール320は、複数の呼データストリームの統合に加えて、メディアデータを音声データ及び映像データに分離することにより特定の音声又は映像データを遮断することができる。例えば、ユーザが自身の携帯電話を使用して音声通話を実行し、TVを使用して映像を転送しようとする場合に、TVから転送された音声信号を分離することにより統合モジュールが遮断し、携帯電話のカメラから入力される映像信号を遮断した後に携帯電話の音声信号及びTVから転送された映像信号を合成し、これにより、この合成された映像及び音声信号を送信することができる。
【0057】
上述したように、第1の統合モジュール300、第2の統合モジュール310、及び第3の統合モジュール320は、様々なチャネルの音声及び映像信号を合成するか又は遮断し、したがって、複数のクライアントから転送される呼データストリームを制御することができる。ユーザは、ローカルユーザインターフェース又は遠隔テレフォニーCP102を使用してテレフォニーデータ転送サービスを介してメディア受信部109又は第1の統合モジュール300、第2の統合モジュール310、及び第3の統合モジュール320を制御することができる。
【0058】
データ統合は、一般的に2つの方法に分けられ得る。
【0059】
1番目の方法は、音声及び映像信号をデコーディングした後に相互に組み合わせ、この組み合わせられた音声及び映像信号をエンコーディングする。例えば、音声通話の間には、このようなトランスコーディング過程での単純な組み合わせでも、十分である。しかしながら、映像テレフォニーの間には、各映像がトランスコーディング過程で組み合わせられる際にビデオレイアウトのようなビデオ配置情報を考慮すべきである。
【0060】
特に、ユーザは、テレフォニー端末103を制御することによりビデオレイアウトの生成、変更、又は削除を行うことができる。その後に、メディア受信部109は、この変更されたレイアウトを用いて複数のビデオストリームを1つのビデオに統合する。
【0061】
また、ユーザは、通話の間にテレフォニーCP102を使用してビデオレイアウトの生成、変更、又は削除を行うことができる。さらに、このようなレイアウト変更サービスのような他のサービスは、図1に示すような付加のサービスに含まれ得る。
【0062】
2番目の方法は、ビデオストリーム転送のためにRTP(Real-Time Transport Protocol)を使用する場合に、RTPのヘッダーを使用してマルチプレキシングを実行する。RTPの同期化ソーステレフォニーリアルタイム制御(SSRC)及びコントリビューティングソーステレフォニーリアルタイム制御(CSRC)識別子を使用してストリームソースを識別することができ、複数のストリームをマルチプレキシングすることができる。
【0063】
【表2】

【0064】
上述した方法の中のどちらかの方法を使用しても、テレフォニーCP102は、このメディアセッションが図3に示すように多者間通話のために統合されなければならないことをテレフォニー端末103に通知する。テレフォニー端末103を通知するための方法には、2種類がある。
【0065】
1番目の方法は、StartMediaSession(CallID、MediaSessionID、MediaCapability)を使用してテレフォニー端末103のメディアセッションが設定される際に、他の電子機器のメディアストリームがメディア統合を実行するか否かを示す構成要素(EnableMediaMixing element)を付加することにより設定されているメディアセッションのメディアストリームに含まれるか否かを決定する。
【0066】
メディア受信部109は、この情報を使用して第1の統合モジュール300、第2の統合モジュール310、及び第3の統合モジュール320を駆動し、このCallID及びMediaSessionIDにより識別されるメディアセッションを使用して電子機器から転送されるメディアを統合(すなわち、トランスコーディング又はマルチプレキシング)した後に、単一のストリームを電子機器に伝達する。例えば、下記の表3に示すように、EnableMediaMixingの値が1に設定される場合に、メディア受信部109は、受信されたメディアストリームを統合することができる。
【0067】
【表3】

【0068】
テレフォニー端末103を通知する2番目の方法は、メディアセッションのメディアストリームがEnableMediaMixing(CallID、MediaSessionID)のような別途のアクションを使用して他の電子機器に転送されることができることを決定する。
【0069】
このアクションが受信されると、メディア受信部109は、この情報を使用して第1の統合モジュール300、第2の統合モジュール310、及び第3の統合モジュール320を駆動し、このCallID及びMediaSessionIDにより識別されるメディア及び第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042に転送されるメディアを統合(すなわち、トランスコーディング又はマルチプレキシング)した後に、単一のストリームを提供する。
【0070】
第1の統合モジュール300、第2の統合モジュール310、及び第3の統合モジュール320がメディア受信部109内にすべて含まれている場合には、UPnPテレフォニークライアント1081及び1082を変更する必要がなく、呼転送エージェント107の構造及び動作を補完することにより複数の呼を転送することができる。すなわち、本発明の実施形態に従って呼転送エージェント107が複数の呼を可能にするので、従来の第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042を使用することができる。
【0071】
図4は、本発明の第2の実施形態によるメディア受信部の詳細構成を示す図である。
【0072】
図4を参照すると、メディア受信部109は、第1の統合モジュール300だけを備え、第1の電子機器1041は、第2の統合モジュール310及びUPnPテレフォニークライアント1081を備え、第2の電子機器1042は、UPnPテレフォニークライアント1082及び第3の統合モジュール320を備える。具体的に、図4において、メディア受信部109、第1の電子機器1041、及び第2の電子機器1042の各々は、1つの統合モジュールを有し、通話に参加する他の装置から転送されたすべての音声及び映像信号をそのまま受信し、この受信された信号を内部的に統合する。
【0073】
図4に示すように、2つの電子機器を用いて通話が行われると仮定すると、次のようなセッションを必要とする。
1.第1の電子機器1041−テレフォニー端末103:双方向セッション
2.第2の電子機器1042−テレフォニー端末103:双方向セッション
3.第1の電子機器1041−テレフォニー端末103:第2の電子機器からくるストリームの受信、単方向
4.第2の電子機器1042−テレフォニー端末103:第1の電子機器からくるストリームの受信、単方向
【0074】
UPnPテレフォニーセッションが基本的に双方向ストリーム転送をサポートするが、図4に示すように、HTTPを用いて通話する場合には、UPnPテレフォニーセッションは、単方向セッションをサポートすることができる。
【0075】
上述したように、セッションが接続された第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042が通話を行う間に、他の電子機器が上述したテレフォニーセッションに参加する場合には、総セッションの個数は9となる。
【0076】
N個の電子機器がテレフォニーセッションに参加する場合に、総セッションの個数は、N+N(N−1)となる。この式におけるNはテレフォニー端末とのセッションを表しており、N(N−1)は対応する電子機器を除外した残りの電子機器から受信されるストリームの個数を表している。したがって、N個の電子機器が存在する場合には、可能な総セッションの個数は、Nとなる(ここで、Nは自然数である)。
【0077】
上述した単方向ストリームセッションを設定する場合に、UPnPテレフォニーCP102は、このセッションが第1の電子機器1041と第2の電子機器1042間のメディアを共有するためのセッションであることをテレフォニー端末103に通知する。UPnPテレフォニーCP102は、2種類の方法を用いてセッションタイプをテレフォニー端末103に通知し得る。
【0078】
1番目の方法は、テレフォニー端末103のメディアセッションがStartMediaSession(CallID、MediaSessionID、MediaCapability)を使用して設定される際に、共有を希望するメディアセッションを示すための構成要素(ShareMedia element)を付加し、MediaSessionIDをShareMedia elementとして含む。テレフォニー端末103は、このメディアセッションを使用してMediaCapabilityのShareMediaに示されたMediaSessionIDに対応するメディアを転送する。
【0079】
【表4】

【0080】
UPnPテレフォニーCP102がこのセッションタイプをテレフォニー端末103に通知するための2番目の方法は、このメディアセッションのメディアストリームがEnableMediaTransfer(CallID、sourceMediaSessionID、sinkMediaSessionID)のような別途のアクションを使用して他の電子機器に転送されることができるか否かを決定する。すなわち、このメディアセッションをテレフォニー端末103と設定する際に、メディアを共有しようとする電子機器に形成されたセッションのIDを示す情報は、他の電子機器に伝達される。
【0081】
このアクションが受信されると、メディア受信部109は、第1の統合モジュール300を駆動し、CallID及びsourceMediaSessionIDにより識別されるメディア及び第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042に伝達されるメディアをsinkMediaSessionIDに対応するセッションに転送する。この場合に、複数のUPnPテレフォニークライアント1081及び1082に転送される映像信号のレイアウトは、メディア受信部109により決定されないが、第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042自体で選択され変更されることができる。
【0082】
図4に示すシステムにより実行される方法は、RTP以外の転送プロトコル、例えば、HTTPのようなメディアをマルチプレキシングしない転送プロトコルを使用してメディアを転送する際に適用されることができる。
【0083】
図5は、本発明の第2の実施形態による電話関連サービスを提供するシステムにおける呼を受信する過程を示す信号フローチャートである。
【0084】
具体的に、図5において、図4に示すような第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042の各々は、統合モジュールを含む。
【0085】
図5を参照すると、ステップ500で、テレフォニー端末103は、呼を受信し、ステップ501で、この呼が受信されることをUPnPテレフォニーCP102に通知する。ここで、テレフォニー端末103は、従来技術と同一の方式で呼受信をUPnPテレフォニーCP102に通知する。
【0086】
ステップ502で、UPnPテレフォニーCP102は、ユーザにより呼受信のための電子機器を選択し、ステップ503で、現在使用可能なネットワークリソースを効率的に使用するために通信サービスの品質を判定する。この場合に、通信サービスの品質は、サービス品質(QoS)制御を使用して決定される。
【0087】
上述したように、通信サービスの品質を判定する場合には、現在接続されているUPnPテレフォニークライアントの個数、現在のホームネットワークでサポート可能な総帯域幅、UPnPテレフォニークライアント間の優先順位などを考慮する。この際に、QoSを保証するために、UPnPにより予め定義されたUPnP QoSを使用する。
【0088】
ステップ504で、UPnPテレフォニーCP102は、第1の電子機器1041とメディアセッションを接続し、ステップ505で、第2の電子機器1042とメディアセッションを接続する。2つのUPnPテレフォニークライアントが現在存在するので、電話関連サービス提供システムは、送受信のための1つのメディアセッション及び受信だけのための1つのメディアセッションの使用可能な2つのセッションを有する。
【0089】
このようなセッション間の接続は、ステップ506で、MediaCapabilityを使用して設定されるか、又はセッション間の接続関係を設定することができるEnableMediaTransfer(CallID、sourceMediaSessionID、sinkMediaSessionID)のようなアクションを使用して設定され得る。
【0090】
図6は、本発明の第2の実施形態に従って電話関連サービスを提供するシステムで現在の呼受信の間に新たな電子機器を参加させる過程を示す信号フローチャートである。例えば、ユーザは、オーディオ装置を使用して通話を行う間にデジタルTVを使用して現在進行中の呼の受信に参加しようとする状況を仮定する。
【0091】
ステップ600で、メディアセッションは、テレフォニー端末102と第1の電子機器1041間で確立される。UPnPテレフォニーCP102が第1の電子機器1041とのメディアセッションの間にネットワークに新たに進入した第2の電子機器1042を確認する場合に、ステップ601で、UPnPテレフォニーCP102は、第2の電子機器1042を通話に参加させることを決定する。
【0092】
ステップ602で、UPnPテレフォニーCP102は、図5のステップ503におけるように、通信サービスの品質を判定し、ステップ603で、第2の電子機器1042とテレフォニー端末103間でメディアセッションを接続する。ここで、第2の電子機器1042で発生する音声及び映像信号がテレフォニー端末103を介して第1の電子機器1041で受信され、この音声及び映像信号が第2の電子機器1042で受信されるように、第1の電子機器1041と第2の電子機器1042間の能力を確認し調整する動作が実行される。この際に、通信サービスの品質を判定するためにこの機器間の能力の確認及び調整を行う動作は、従来技術と同一の方式で実行されるので、具体的な説明を省略する。
【0093】
ステップ603で、テレフォニー端末103と第2の電子機器1042間のセッションが接続され、テレフォニー端末103と第1の電子機器1041間で新規セッションが付加される。ステップ604で、テレフォニー端末103は、新たに付加されたセッションを使用して第2の電子機器1042から受信された音声及び映像信号を第1の電子機器1041に転送する。
【0094】
新たに付加されたセッション間の接続は、ステップ605でMediaCapabilityを使用して設定されるか、又はEnableMediaTransfer(CallID、sourceMediaSessionID、sinkMediaSessionID)のようなアクションを使用して設定され得る。
【0095】
図7は、本発明の実施形態によるRTPを用いて複数の電子機器とのメディアセッションを接続するための過程を示す信号フローチャートである。図7において、第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042は、何の統合モジュールも含まない。この統合モジュールは、図3に示すようなテレフォニー端末103に含まれる。
【0096】
ステップ700乃至ステップ706において、UPnPテレフォニーCP102は、getMediaCapability()アクションを使用して第1の電子機器1041、第2の電子機器1042、及びテレフォニー端末103によりサポートされることができるメディアの能力情報を収集する。この後に、UPnPテレフォニーCP102は、この収集された能力情報を分析することによりホームネットワークに使用可能なメディア能力情報を決定する。
【0097】
ステップ707で、UPnPテレフォニーCP102は、この決定されたメディア能力情報を用いて呼発信を要請し、テレフォニー端末103は、ステップ708でこれに対する応答を実行し、ステップ709で、外部呼接続を実行することにより外部のセッションにCallIDを与える。
【0098】
ステップ710で、UPnPテレフォニーCP102は、この与えられたCallID及びメディア能力情報に基づいて第1の電子機器1041からメディアセッション接続を要請し、ステップ711で、第1の電子機器1041は、この要請に応じてセッションIDをUPnPテレフォニーCP102に返還する。
【0099】
ステップ712で、UPnPテレフォニーCP102は、この返還されたセッションIDを用いてテレフォニー端末103からメディアセッション設定を要請し、テレフォニー端末103は、ステップ713で、これに応答する。この際に、上述した表1に示すように、SEQReorderingElementの値を1に設定する。
【0100】
上述した設定状態において、テレフォニー端末103は、この設定されたセッションを介して外部から受信されたメディア及びSEQReorderingElementの値を1に設定した第1の電子機器1041から受信されたメディアを統合し、この統合されたメディアを各電子機器に転送する。この際に、このメディア統合は、RTPで提供するマルチプレキシング方法を用いて実行され得る。
【0101】
ステップ714で、第1の電子機器1041は、このメディアをこの接続されたセッションを介してテレフォニー端末103に転送する。一般的に、UPnPテレフォニーCP102は、メディアセッションを介してこのメディアの送信及び受信を双方向に行うが、ステップ714で、第1の電子機器1041がこのメディアを受信せず転送のみを行うと仮定する。
【0102】
ステップ715で、UPnPテレフォニーCP102は、このメディアセッション接続を第2の電子機器1042から要請し、ステップ716で、第2の電子機器1042は、この要請に応じてセッションIDをUPnPテレフォニーCP102に返還する。
【0103】
ステップ717で、UPnPテレフォニーCP102は、この返還されたセッションIDを用いてテレフォニー端末103からメディアセッション設定を要請し、テレフォニー端末103は、ステップ718でこれに対する応答を行う。この際に、表3に示すように、SEQReorderingElementの値を1に設定する。すなわち、UPnPテレフォニーCP102は、第2の電子機器1042からメディアストリーム転送を要請し、テレフォニー端末1042から第2の電子機器1042とのメディア交換を要請する。
【0104】
ステップ719で、テレフォニー端末103は、第1の電子機器1041から受信されたメディア及び外部から受信されたメディアを統合することによりこの統合されたメディアを第2の電子機器1042に転送する。
【0105】
ステップ720で、第2の電子機器1042は、このメディアをテレフォニー端末103に転送し、ステップ721で、テレフォニー端末103は、ステップ719で統合されたメディアを第2の電子機器1042に転送する。
【0106】
ステップ722で、テレフォニー端末103は、第2の電子機器1042から受信されたメディアと外部から受信されたメディアとを統合し、ステップ723で、この統合されたメディアを第1の電子機器1041に転送する。
【0107】
上述したように、本発明の実施形態によると、RTPを用いてメディアを統合し、複数の電子機器間のメディアを送受信するので、複数の電子機器間で通話がなされることができる。
【0108】
図8は、本発明の実施形態によるRTPを用いて複数の電子機器間の呼接続の間に新たな電子機器を参加させるための過程を示す信号フローチャートである。図8では、ユーザが第1の電子機器1041を用いて外部との通話を実行すると仮定する。
【0109】
付加的に、図7と同様に、図8では、第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042は、何の統合モジュールを含まない。この統合モジュールは、図3に示すようなテレフォニー端末103に含まれる。
【0110】
図8を参照すると、ステップ801乃至ステップ803で、第1の電子機器1041、テレフォニー端末103、及び外部との通話を行っていることを示す。
【0111】
ステップ804及びステップ805で、UPnPテレフォニーCP102は、第2の電子機器1042のgetMediaCapability()アクションを用いて第2の電子機器1042のメディア能力を要請し収集する。その後に、UPnPテレフォニーCP102は、この収集した能力情報を分析することによりホームネットワークに使用可能なメディア能力情報を決定する。
【0112】
ステップ806及びステップ807で、UPnPテレフォニーCP102は、ModifyCall()アクションを用いて既存のセッションを介して受信されるメディアを第2の電子機器と共有するように設定される。この際に、上記の表3に示すように、SEQReorderingElementの値は、1に設定される。
【0113】
ステップ808で、UPnPテレフォニーCP102は、メディア能力情報に基づいて第2の電子機器1042からメディアセッション接続を要請し、ステップ809で、第2の電子機器1042は、この要請に応じて、セッションIDをUPnPテレフォニーCP102に返還する。
【0114】
ステップ809で、UPnPテレフォニーCP102は、この受信されたセッションIDを用いてテレフォニー端末103からメディアセッション設定を要請し、テレフォニー端末103は、ステップ811で、これに対する応答をする。この際に、表3に示すように、MediaCapability内のSEQReordering Elementの値が1に設定されることにより、新たに設定されるセッションを介してテレフォニー端末103に転送されるメディアは、第2の電子機器1042に転送されるように設定される。
【0115】
ステップ812で、テレフォニー端末103は、外部から受信されたメディアと第1の電子機器1041から受信されたメディアとを統合し、ステップ813で、この統合されたメディアを第2の電子機器1042に転送する。
【0116】
ステップ814で、第2の電子機器1042は、このメディアをテレフォニー端末103に転送する。
【0117】
ステップ815で、テレフォニー端末103は、第2の電子機器1042から受信されたメディアと外部から受信されたメディアとを統合し、ステップ816でこの統合されたメディアを第1の電子機器1041に転送する。
【0118】
上述したように、本発明の実施形態に従ってメディアがRTPを用いて統合され、複数の電子機器間で送受信されるので、複数の電子機器間で通話を提供することができる。
【0119】
図9は、本発明の実施形態によるHTTPを用いて複数の電子機器とのメディアセッションを接続するための過程を示す信号フローチャートである。
【0120】
ステップ901乃至ステップ916で、UPnPテレフォニーCP102は、第1の電子機器1041、第2の電子機器1042、及び外部とのセッションを設定し、この設定されたセッションを介してメディアデータを送受信する。このようなセッション設定及びメディア転送は、図7及び図8を参照して上述したセッション設定及びメディア転送過程と同一であるので、具体的な説明を省略する。
【0121】
ステップ917で、UPnPテレフォニーCP102は、テレフォニー端末103が第1の電子機器1041から受信したメディアを第2の電子機器1042に転送するためのメディアセッションを接続するための要請を第2の電子機器1042に転送する。この際に、UPnPテレフォニーCP102が第1の電子機器1041及び第2の電子機器1042のメディア能力情報をすでに決定したので、上述した過程を介してこのメディアを転送することができる。
【0122】
ステップ918で、第2の電子機器1042は、メディアセッション接続要請に対する応答を転送する。
【0123】
ステップ919で、UPnPテレフォニーCP102は、テレフォニー端末103からメディアセッション設定を要請し、ステップ920で、テレフォニー端末103は、この要請に対する応答を転送する。この際に、UPnPテレフォニーCP102は、上記の表4に示すように、MediaCapabilityに転送されるメディアのMediaSessionIDを設定することができる。
【0124】
ここで、HTTPは、RTPとは異なりマルチプレキシングをサポートしないため、付加的にセッションを確立してメディアを共有しなければならない。MediaCapabilityの各々にShareMediaelementの値として共有されるメディアのMediaSessionIDを説明することにより、各電子機器から転送されるメディアは、他の電子機器に転送されることができる。このような方法を使用する場合に、各メディア別に制御を実行することができる。
【0125】
ステップ921で、テレフォニー端末103は、第1の電子機器1041から受信されたメディアを第2の電子機器1042に転送する。
【0126】
ステップ922乃至ステップ925は、上述したようなステップ917乃至ステップ920と同一であり、UPnPテレフォニーCP102は、第1の電子機器1041とテレフォニー端末103間の追加セッションを設定する。
【0127】
ステップ926で、テレフォニー端末103は、第2の電子機器1042から受信されたメディアを第1の電子機器1041に転送する。
【0128】
上述したように、本発明の実施形態に従って、HTTPを用いてメディアを統合し、複数の電子機器間のメディアを送受信するために、この複数の電子機器間の通話を提供することができる。
【0129】
図10は、本発明の実施形態によるHTTPを用いて複数の電子機器間の呼接続の間に新たな電子機器を参加させるための過程を示す信号フローチャートである。
【0130】
図10を参照すると、ステップ1001乃至ステップ1003で、第1の電子機器1041、テレフォニー端末103、及び外部は、相互に通話を行う。
【0131】
ステップ1004及びステップ1005で、UPnPテレフォニーCP102は、第2の電子機器1042のgetMediaCapability()アクションを用いて第2の電子機器1042のメディア能力を要請し収集する。その後に、UPnPテレフォニーCP102は、この収集された能力情報を分析することによりホームネットワークに使用可能なメディア能力情報を決定する。
【0132】
ステップ1006及びステップ1007で、UPnPテレフォニーCP102は、ModifyCall()アクションを用いて既存のセッションを介して受信されるメディアを第2の電子機器と共有するように設定される。この際に、表4に示すように、SEQReorderingElementの値を1に設定する。
【0133】
ステップ1008乃至ステップ1023がステップ911乃至ステップ926と同一であるので、具体的な説明を省略する。
【0134】
上述したように、本発明の実施形態に従って、このメディアがHTTPを用いて統合され、複数の電子機器間で送受信されるために、複数の電子機器間の通話を提供することができる。
【0135】
図11は、本発明の実施形態に従って使用可能な呼制御信号が送受信される過程を示す信号フローチャートである。このような呼制御信号を用いて、UPnPテレフォニーCP102は、UPnPテレフォニーサーバ106の呼制御サービスを制御することができ、テレフォニーコアモジュール105を制御することにより呼関連情報をテレフォニーサービスプロバイダー101に伝達することができる。
【0136】
図11を参照すると、ステップ1101で、UPnPテレフォニーCP102は、電話ベルが鳴っている間に電話を受けようとする意思を伝達するためにReceiveCall()アクションをUPnPテレフォニーサーバ106に転送する。
【0137】
ステップ1102で、UPnPテレフォニーサーバ106は、テレフォニーサービスプロバイダー101が提供したインターフェースを介してReceiveCallメッセージをテレフォニーサービスプロバイダー101に転送する。このようなReceiveCallメッセージが転送される場合に、UPnPテレフォニーサーバ106は、テレフォニーコアモジュール105を使用してReceiveCallメッセージを処理した後に、呼転送エージェント108を使用して呼データのストリーミングを実行する。
【0138】
複数のクライアントを使用して通話を進行しつつReceiveCall()アクションを受信する場合に、UPnPテレフォニーサーバ106は、ステップ1103で、UPnPテレフォニーCP102を介して第1のセッションIDを割り当て、この第1のセッションIDを使用してホーム内の呼データセッションを識別する。
【0139】
ステップ1104で、UPnPテレフォニーCP102は、電話番号とともに通話の送信を通知するメッセージを転送するためにSendCall()アクションをUPnPテレフォニーサーバ106に転送する。
【0140】
ステップ1105で、UPnPテレフォニーサーバ106は、テレフォニーサービスプロバイダー101が提供したインターフェースを使用してSendCall()メッセージをテレフォニーサービスプロバイダー101に転送する。SendCall()メッセージが転送される場合に、UPnPテレフォニーサーバ106は、テレフォニーコアモジュール105を使用してSendCall()メッセージを処理した後に、呼転送エージェント108を使用してス呼データのストリーミングを行う。この際に、この呼が受信者に完全に接続されないとしても、UPnPテレフォニーサーバ106の呼転送エージェント108は、送話音をUPnPテレフォニークライアント109の呼転送エージェント107にストリーミングすることができる。
【0141】
複数のクライアントを使用して通話を進行しつつSendCall()アクションを受信する場合に、UPnPテレフォニーサーバ106は、ステップ1106で、UPnPテレフォニーCP102を介して第2のセッションIDを割り当て、これを使用してホーム内の呼データセッションを識別する。しかしながら、このために、テレフォニー端末103が複数のテレフォニーコアモジュール105を有しているか又は同時に複数の通話をサポートする単一のテレフォニーコアモジュール105を有していなければならない。複数のテレフォニークライアント1081及び1082は、同一のテレフォニーサーバ106に接続されるが、相互に区別される別途の通話を送受信する。
【0142】
ステップ1107で、UPnPテレフォニーCP102は、複数のクライアントが電話通話の間に現在通話に参加するというメッセージを伝達するために、JoinCall()アクションを使用してこれをUPnPテレフォニーサーバ106に転送する。JoinCall()アクションを受信したUPnPテレフォニーサーバ106は、ステップ1108で、UPnPテレフォニーCP102を介して第3のセッションIDを割り当て、これを使用してホーム内の呼データセッションを区別する。ユーザは、JoinCall()を介して現在進行中の通話に参加することができる。
【0143】
ステップ1109で、UPnPテレフォニーCP102は、電話を終了するというメッセージを伝達するためにTerminateCall()アクションをUPnPテレフォニーサーバ106に転送する。ステップ1110で、UPnPテレフォニーサーバ106は、テレフォニーサービスプロバイダー101で提供したインターフェースを使用してTerminateCall()メッセージをテレフォニーサービスプロバイダー101に転送する。TerminateCall()メッセージが転送される場合に、UPnPテレフォニーサーバ106は、テレフォニーコアモジュール105を使用してTerminateCall()メッセージを処理した後に、呼転送エージェント108を使用して呼データのストリーミングを終了する。
【0144】
以下、複数のクライアントを使用して通話のための呼接続を終了する過程をより具体的に説明する。
【0145】
例えば、単一のユーザが携帯電話を使用して音声通話を実行し、TVを使用して映像を転送すると仮定する。
【0146】
UPnPテレフォニーCP102が携帯電話及びTVの中のいずれか1つで通話を終了しようとする場合に、UPnPテレフォニーCP102は、現在のUPnPテレフォニーサーバ106に接続されたセッションIDを含むTerminateCall(セッションID)アクションを実行する。この際に、テレフォニー端末103の呼制御サービスは、ポリシーに従って下記の2つのタイプとして識別されることができる。
【0147】
第1のタイプにおいて、テレフォニー端末103は、テレフォニーコアモジュール105を制御することにより終了信号をテレフォニーサービスプロバイダー101に転送し、現在UPnPテレフォニーサーバが内蔵されている携帯電話を含むすべてのクライアントとのセッションを終了する。
【0148】
第2のタイプにおいて、テレフォニー端末103は、テレフォニーコアモジュール105を制御せず、テレフォニーサービスプロバイダー101と接続を維持したまま接続された現在のUPnPテレフォニーサーバが内蔵されている携帯電話を含むすべてのクライアントに1つのセッションが終了されたことを公知する。
【0149】
このような動作は、複数のユーザが複数の装備を使用して通話を進行する場合にも同一に進行される。
【0150】
他のクライアントを使用して現在使用中である呼セッションに参加する場合に、UPnPテレフォニーCP102は、JoinCall()アクションを使用して新たなセッションを形成し、セッションIDの割り当てを受ける。この際に、テレフォニー端末103の統合モジュールは、テレフォニーサービスプロバイダー101との現在の接続を維持したまま新たなセッションからの入力を統合し、テレフォニーサービスプロバイダー101に転送する。また、テレフォニー端末103の統合モジュールは、テレフォニーサービスプロバイダー101からくる呼データ及び既存のクライアントから送信される音声及び映像を統合することにより、この統合されたデータを新規クライアントに転送する。さらに、終了のために、この統合モジュールは、セッションIDを使用して電話通話を終了する。
【0151】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。
【符号の説明】
【0152】
101 テレフォニーサービスプロバイダー
102 UPnPテレフォニー制御ポイント
103 テレフォニー端末
105 テレフォニーコアモジュール
106 UPnPテレフォニーサーバ
108 呼転送エージェント
109 メディア受信部
1041 第1の電子機器
1042 第2の電子機器
1081,1082 UPnPテレフォニークライアント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームネットワーク上でユニバーサルプラグアンドプレイ(UPnP)を用いて複数の装置間で呼データを送受信するためのテレフォニー端末であって、
呼要請又は前記呼要請に対する応答をし、前記呼データを送受信するテレフォニーコアモジュール(105)と、
前記テレフォニーコアモジュールを制御するテレフォニーサーバ(106)と、
前記第1の電子機器とセッションを形成し、前記第1の電子機器から受信された呼データを前記テレフォニーコアモジュールで使用することができる形式に変換し、前記変換された呼データを第2の電子機器に送信する呼転送エージェント(108)と
を有することを特徴とするテレフォニー端末。
【請求項2】
前記呼転送エージェント(108)は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器間の音声又は映像信号を含む前記呼データを転送するための複数のセッションを形成することを特徴とする請求項1に記載のテレフォニー端末。
【請求項3】
前記呼転送エージェント(108)は、前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器から前記音声及び映像信号を受信し、前記受信された音声及び映像信号を1つの信号に統合することによりサービスプロバイダーに転送することができる形式に変更するメディア受信部(109)をさらに有することを特徴とする請求項2に記載のテレフォニー端末。
【請求項4】
前記メディア受信部(109)は、前記受信された複数の音声及び映像信号を1つの信号に統合する統合モジュールをさらに備え、
前記第1の電子機器から受信された複数の音声及び映像信号と前記テレフォニーコアモジュールを介して受信された音声及び映像信号とを前記統合モジュールを介して統合することにより前記第2の電子機器に転送することを特徴とする請求項3に記載のテレフォニー端末。
【請求項5】
前記メディア受信部(109)は、前記第1の電子機器から受信された複数の音声及び映像信号を前記第1の電子機器に対応して備えられた第1の統合モジュールを用いて統合し、前記統合された音声及び映像信号の転送経路を決定し、前記決定された転送経路を介して前記統合された音声及び映像信号を前記第2の電子機器に転送することを特徴とする請求項4に記載のテレフォニー端末。
【請求項6】
前記第1の電子機器(1041)は、前記統合モジュールを備え、
前記テレフォニー端末から受信された複数の音声及び映像信号と前記第2の電子機器から受信された複数の音声及び映像信号とを前記統合モジュールを介して1つの信号に統合することを特徴とする請求項5に記載のテレフォニー端末。
【請求項7】
前記第1の電子機器(1041)は、ユーザにより入力された複数の音声及び映像信号を前記形成されたセッションを介して前記テレフォニー端末及び前記第2の電子機器に転送することを特徴とする請求項6に記載のテレフォニー端末。
【請求項8】
テレフォニー端末、第1の電子機器、第2の電子機器、及び制御ポイントを含むホームネットワーク上でユニバーサルプラグアンドプレイ(UPnP)を用いて複数の装置間で呼データを送受信するための方法であって、
要請された呼のためのテレフォニー端末と第1の電子機器及び第2の電子機器とを選択するステップと、
前記選択されたテレフォニー端末と前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器間の呼受信接続を設定するステップと、
前記テレフォニー端末と前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器間の音声及び映像信号を含む呼データを転送するための複数のセッションを形成するステップと、
前記複数のセッションを用いて前記テレフォニー端末と前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器間の呼データを送受信するステップと
を有することを特徴とする呼データ送受信方法。
【請求項9】
前記テレフォニー端末と前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器間の呼データを送受信するステップは、
前記テレフォニー端末が前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器から複数の音声及び映像信号を受信し、前記受信された複数の音声及び映像信号と外部から受信された音声及び映像信号とを統合するステップと、
前記統合された音声及び映像信号をサービスプロバイダーに転送されることができる形式に変更するステップと、
前記変更された音声及び映像信号を前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器の各々に転送するステップと
を有することを特徴とする請求項8に記載の呼データ送受信方法。
【請求項10】
前記音声及び映像信号を統合するステップは、
前記第1の電子機器に対応して備えられた第1の統合モジュールを用いて前記第1の電子機器から受信された音声及び映像信号と前記外部から受信された音声及び映像信号を1つの信号に統合するステップと、
前記第2の電子機器に対応して備えられた第2の統合モジュールを用いて前記第2の電子機器から受信された音声及び映像信号と前記外部から受信された音声及び映像信号とを1つの信号に統合するステップと
を有することを特徴とする請求項9に記載の呼データ送受信方法。
【請求項11】
前記変更された音声及び映像信号を前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器に転送するステップは、
前記第1の統合モジュールを介して統合された音声及び映像信号と前記第2の統合モジュールを介して統合された音声及び映像信号との転送経路を決定するステップと、
前記決定された転送経路を介して前記第1の統合モジュールを介して統合された音声及び映像信号を前記第2の電子機器に転送するステップと、
前記決定された転送経路を介して前記第2の統合モジュールを介して統合された音声及び映像信号を前記第1の電子機器に転送するステップと
を有することを特徴とする請求項10に記載の呼データ送受信方法。
【請求項12】
前記テレフォニー端末と前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器間の呼データを送受信するステップは、前記第1の電子機器がユーザにより入力された音声及び映像信号を前記形成されたセッションを介して前記テレフォニー端末及び前記第2の電子機器に転送するステップを有することを特徴とする請求項8に記載の呼データ送受信方法。
【請求項13】
前記複数のセッションを形成するステップは、
呼データ転送要請を前記第1の電子機器に伝達するステップと、
前記呼データを統合するための情報を含む呼データ転送要請を前記テレフォニー端末に伝達するステップとを有することを特徴とする請求項12に記載の呼データ送受信方法。
【請求項14】
前記呼データ転送要請を前記第2の電子機器に伝達するステップと、
前記第2の電子機器に形成されたセッションの識別子を示す情報を含む呼データ転送要請を前記テレフォニー端末に伝達するステップとをさらに有することを特徴とする請求項13に記載の呼データ送受信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2012−526445(P2012−526445A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509739(P2012−509739)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【国際出願番号】PCT/KR2010/002928
【国際公開番号】WO2010/128827
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】