ボックス昇降装置
【課題】リッドがアームレストとして使用された場合の人からの荷重を電動式でない機構で適切に負担する。
【解決手段】ボックス3が昇降ばね15の蓄勢と弾性とによって下がった位置と上がった位置とに昇降し、下がった位置と上がった位置との双方においてボックス3の側の位置決め部7とブラケット12の側の位置支持部34とのボックス3の昇降方向に直交する方向への機構的な嵌合によって、位置支持部34が位置決め部7に対して閂となり、ボックス3が下がった位置又は上がった位置に保持される。
【解決手段】ボックス3が昇降ばね15の蓄勢と弾性とによって下がった位置と上がった位置とに昇降し、下がった位置と上がった位置との双方においてボックス3の側の位置決め部7とブラケット12の側の位置支持部34とのボックス3の昇降方向に直交する方向への機構的な嵌合によって、位置支持部34が位置決め部7に対して閂となり、ボックス3が下がった位置又は上がった位置に保持される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リッドがアームレストとして使用された場合の人からの荷重を電動式でない機構で適切に負担できるボックス昇降装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図13は、特許文献1で開示されたボックス昇降装置41を示す。図13において、ボックス昇降装置41は、アームレストとして使用可能なリッド42を備えたボックス43が昇降駆動機構44でコンソールカバー45に対して昇降するようになっている。しかしながら、昇降駆動機構44が電動式であることから、配線作業が必要であるという欠点がある。また、昇降駆動機構44の第1レバー46の下端部と第2レバー47の下端部とが軸48で連結され、昇降駆動機構44のモーター49が駆動すると、第1レバー46の上端部側と第2レバー47の上端部側とが軸48を回転中心として互いに近づいたり離れたりするように移動してボックス43を昇降させるので、リッド42が人からの荷重を支える場合、第1・第2レバー46;47が軸48を回転中心として開くようになって人からの荷重を適切に負担できないという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−56165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明が解決しようとする問題点は、電動式でありかつ人からの荷重を適切に負担できないという点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るボックス昇降装置は、ボックスを昇降ばねの蓄勢と弾性とによって下がった位置と上がった位置とに昇降し、下がった位置と上がった位置との双方において位置決め部と位置支持部との嵌合によって、ボックスが下がった位置又は上がった位置に保持されることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係るボックス昇降装置は、リッドがアームレストとして使用された場合の人からの荷重を電動式でない機構で適切に負担できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】A図は実施の形態1のボックスの収納状態を示す模式図、Bはボックスの突出状態を示す模式図。
【図2】実施の形態1のボックス昇降装置を示す分解図。
【図3】実施の形態1のボックス昇降装置を示す分解図。
【図4】実施の形態1のボックスの収納常態を示す側面図的な模式図。
【図5】図4と対をなす正面図的な模式図。
【図6】実施の形態1のボックスの位置変え初動を示す側面図的な模式図。
【図7】図6と対をなす正面図的な模式図。
【図8】実施の形態1のボックスの突出状態を示す側面図的な模式図。
【図9】図8と対をなす正面図的な模式図。
【図10】実施の形態1のボックスの位置決め状態を示す平面図的な模式図。
【図11】実施の形態1のボックスの位置変え状態を示す平面図的な模式図
【図12】実施の形態2のボックス昇降装置を示す平面図的な模式図。
【図13】従来のボックス昇降装置を示す縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図2の状態にボックス昇降装置11を置いて矢印Sの前側から見た場合に特定される方向である。
【0009】
「実施の形態1」
図1乃至図11を参照し、実施の形態1に係るボックス昇降装置11について説明する。先ず、図1に示すように、実施の形態1は、ボックス3が昇降ばね15の蓄勢と弾性とによって下がった位置と上がった位置とに昇降され、下がった位置と上がった位置との双方において位置決め部7と位置支持部34との嵌合でボックス3が下がった位置又は上がった位置に保持されることによって、リッドがアームレストとして使用された場合の人からの荷重を電動式でない機構で適切に負担できる特徴を有する。この特徴は、図1及び図4乃至図11を参照して後述する。
【0010】
次に、図2を参照し、ボックス昇降装置11の構造についてコンソールに用いられた場合を例として説明する。コンソール1は、コンソールカバー2及びボックス3を備える。コンソールカバー2は、図外の車体構成体に設置され、コンソール1の基盤としての収容部本体を構成する。ボックス3は、コンソールカバー2の上壁部に設けられたカバー開口部4からコンソールカバー2の内部に設置され、物入れを構成する。
【0011】
ボックス3の上部には、ボックス開口部5及リッド6が設けられる。リッド6は、ボックス開口部5を開閉するように、ボックス3に開閉可能に取り付けられる。つまり、ボックス3とリッド6とは一体的に昇降し、ボックス3が上位置に停止した状態でも下位置に停止した状態でもリッド6は開閉可能である。
【0012】
ボックス3には、位置決め部7、昇降ガイド8、フランジ9が設けられる。位置決め部7は、上中下に分かれて、ボックス3の左右側部に設けられる。昇降ガイド8は、前後に分かれて、ボックス3の左右側部に設けられる。フランジ9は、ボックス開口部5から横方向外側に突出しかつ下方に延びた形状を構成する。
【0013】
ボックス昇降装置11は、ボックス3以外に、ブラケット12、前後スライド機構13、左右スライド機構14、昇降ばね15を備える。ブラケット12は、ボックス昇降装置11の基盤を構成し、車体構成体のコンソールカバー2で覆われる部分の中に固定される。ブラケット12の左右側部には、逃避孔17及びばね支持部18が設けられる。逃避孔17は、左右に貫通する。ばね支持部18は、ブラケット12左右側部の外面から外側に突出する。
【0014】
前後スライド機構13は、操作部材20、前後スライド部材21、前後ばね22を備える。操作部材20は、ブラケット12の前上部にレバー軸23で回転可能に取り付けられる。操作部材20の上部には、取手24が設けられる。操作部材20の下部は、前後スライド部材21の前部の連結部にスライド軸25で回転可能に取り付けられ、前後方向(矢印X1方向)に揺動可能となる。前後スライド部材21は、前部と前部の中央から前方に突出する連結部と前部の左右端部から後方に延びる左右側部とかなるフォーク形状に構成される。前後スライド部材21の左右側部の左右方向(矢印X2方向)の内法は、ブラケット12の左右方向の外法よりも大きい。
【0015】
前後スライド部材21の左右側部には、横引込部27、ばね支持部28、逃避孔29が設けられる。横引込部27は、前後スライド部材21の左右側部の外面から外側に突出する。横引込部27の前部は、前方から後方に行くに従って徐々に外側に突出する斜面を構成する。ばね支持部28は、前後スライド部材21の左右側部の外面から外側に突出する。逃避孔29は、左右方向に貫通する。
【0016】
前後ばね22は、前後スライド部材21に前方から後方に向かう弾力を有するものであれば、圧縮ばね又は引張はね又は捻りばね又はゴムのような弾性体で構成してもよい。
【0017】
左右スライド機構14は、左右に対峙した一対として設けられ、左右スライド部材31及び左右ばね32を備える。左右スライド部材31は、左右スライド部材31の板面を左右に向けてブラケット12の内部に収容される大きさである。左右スライド部材31の前後方向の外法は、フランジ9の前後方向に対峙する部分の内法よりも小さい。左右スライド部材31の左右方向の板厚は、フランジ9の左右方向に対峙する部分の内法よりも小さい。
【0018】
これらの寸法によって、左右スライド部材31がボックス3の収容部を囲む周壁の左右部分とフランジ9の左右方向に対峙する部分との間の隙間に入り込むことが可能である。左右スライド部材31が当該隙間に入り込むようにすれば、昇降ガイド8と昇降支持ガイド35とが嵌合する部分が多くなり、昇降ガイド8と昇降支持ガイド35とによるボックス3の昇降と保持とが向上する。
【0019】
左右スライド部材31には、位置支持部34、昇降支持ガイド35、受壺36が設けられる。位置支持部34は、上下に分かれて、左右スライド部材31の内面から内側に突出する。位置支持部34の上下方向(矢印X3方向)の間隔は、位置決め部7の上中下に分かれた等間隔と同じに構成される。この寸法によって、位置支持部34がボックス3における上及び中の位置決め部7に嵌合する場合、位置支持部34がボックス3における中及び下の位置決め部7に嵌合する場合との2通りの態様が可能になる。
【0020】
昇降支持ガイド35は、前後に分かれて、左右スライド部材31の内面から内側に突出する。昇降支持ガイド35の前後方向の間隔は、ボックス3の昇降ガイド8の前後方向の間隔と同じに構成される。この寸法によって、昇降支持ガイド35が昇降ガイド8に嵌合することが可能である。昇降支持ガイド35には、楔部37及ガイド部38が設けられる。楔部37は、左右スライド部材31の側に配置される。ガイド部38は、ボックス3の側に配置される。
【0021】
受壺36は、左右スライド部材31の左右方向の外面から外側に突出し、前後スライド部材21の左右側部を前後方向に移動可能に挿入し得る貫通孔を囲む形状を構成する。
【0022】
左右ばね32は、前後スライド部材21に左右方向外側から内側に向かう弾力を与えるのであれば、圧縮ばね又は引張はね又は捻りばね又はゴムのような弾性体で構成してもよい。左右ばね32は少なくとも左右に1個ずつあればよいので、左右ばね32の個数は、左右で4個ずつに限定されるものではなく、2個又は3個又は5個以上であってもよい。
【0023】
図3を参照し、ボックス昇降装置11の組立方について説明する。左右スライド部材31がブラケット12の内部に配置される。その場合、受壺36が逃避孔17を経由してブラケット12の左右側部から外部に突出される。前後スライド部材21がブラケット12の外部に配置され、前後スライド部材21の左右側部がブラケット12よりも外部に突出した受壺36の貫通孔に挿入される。その場合、ばね支持部18が逃避孔29を経由して前後スライド部材21の左右側部より外部に突出される。そして、左右ばね32がブラケット12と左右スライド部材31との間に配置されると、左右スライド部材31が左右ばね32の弾力で互いに近づく方向に移動し、受壺36が左右スライド部材31に受け止められる。
【0024】
また、前後ばね22がばね支持部18とばね支持部28との間に配置されると、前後スライド部材21が前後ばね22の弾力で後方に移動し、ばね支持部18が前後スライド部材21の逃避孔29の前方周りに受け止められる。また、操作部材20がブラケット12にレバー軸23で装着され、操作部材20と前後スライド部材21とがスライド軸25で連結される。
【0025】
これによって、図3に示すように、前後スライド部材21及び左右スライド部材31がブラケット12に組み付けられる。図3に示す態様において、昇降ばね15がブラケット12に収容され、左右スライド部材31が互いに離された後、左右スライド部材31の対峙する間隔が広げられたまま、ボックス3が昇降ばね15を蓄勢させつつ左右スライド部材31の間に収容される。
【0026】
その後、左右スライド部材31の上部がフランジ9の左右の下に配置され(図4参照)、昇降支持ガイド35のガイド部38が昇降ガイド8に収容され(図11参照)、位置支持部34が上及び中又は中及び下の位置決め部7に嵌合される(図1のB図又はC図参照)。さらに、左右ばね32がブラケット12と左右スライド部材31との間に配置されると、左右スライド部材31が左右ばね32の弾力で対峙する内側に移動し、昇降支持ガイド35の楔部37が昇降ガイド8に接触する(図10図参照)。
【0027】
図4及び図11を参照し、ボックス昇降装置11の昇降動作について説明する。図4及び図5は、ボックス3がコンソールカバー2の内部に最も下がって収納された状態を示す。その状態では、図4に示すように、前後スライド部材21が前後ばね22の弾力で後方に移動してばね支持部18に衝突して最も後方に移動した位置に位置決めされる。取手24がコンソールカバー2の外部から人が操作し得るように、コンソールカバー2の取手24の周りの部分は構成される。
【0028】
また、図5に示すように、ボックス3が昇降ばね15を蓄勢させ、左右スライド部材31が左右ばね32の弾力でボックス3の側に近づき、位置支持部34が上又は中の位置決め部7に嵌合し、ボックス3が最も下がった位置に位置決めされる。このように左右スライド部材31が左右ばね32の弾力でボックス3に近づいた場合、図10に示すように、昇降支持ガイド35の楔部37が昇降ガイド8に接触して左右方向両側から荷重をかけてボックス3を左右方向及び前後方向にがたつくこのないように保持する。
【0029】
次に、図6に示すように、人が取手24を矢印X4で示す前方に引くと、前後スライド部材21が前後ばね22を蓄勢させつつ前方に移動し、横引込部27がかんぬきのように受壺36に入って受壺36を左右方向外側に移動させる。これによって、図7及び図11に示すように、左右スライド部材31が左右ばね32を蓄勢させつつ左右方向外側に移動し、位置支持部34が上及び中の位置決め部7から引き抜かれ、楔部37が昇降ガイド8から外れ、ガイド部38が昇降ガイド8に残る。
【0030】
その結果、図8及び図9に示すように、昇降ばね15が弾力でボックス3を上昇させる。これによって、ボックス3とリッド6とが上昇する。そして、ボックス3が上昇して行き、例えば、ボックス3に設けられた図外のストッパーがブラケット12に設けられた図外のストッパーに衝突すると、ボックス3及びリッド6が最も上がって突出した状態となり、上及び中の位置決め部7と位置支持部34とが互いに左右方向で対峙する位置でボックス3が停止する。その場合、フランジ9の下に垂れ下がった部分がカバー開口部4の隙間から内部機構を見えなくするように目隠しする。
【0031】
その後、人が取手24を解放すると、図1のB図に示すように、前後スライド部材21が前後ばね22の弾力で後方に移動する。それに伴い、横引込部27が受壺36から外れ、左右スライド部材31が左右ばね32の弾力で左右方向内側に移動する。これによって、位置支持部34が上及び中の位置決め部7に勘合し、ボックス3が最も上がって突出した位置に保持され、リッド6がアームレストとして使用された場合の人からの荷重を適切に負担する。また、上記左右ばね32の弾力による左右スライド部材31の内側への移動によって、図10に示すように、楔部37が昇降ガイド8に接触して左右方向から荷重をかけてボックス3を左右方向及び前後方向にがたつくこのないように保持する。
【0032】
ボックス3が最も上がった位置に保持された状態において、人が図8に示すように取手24を前方に引いたままボックス3又はリッド6を押し下げると、ボックス3及びリッド6が下がって行き、例えば、ボックス3の図外のストッパーがブラケット12の図外のストッパーに衝突する。すると、図6及び図7に示すように、ボックス3及びリッド6が最も下がって収納された状態となり、中及び下の位置決め部7と位置支持部34とが互いに左右方向で対峙する位置でボックス3が停止する。
【0033】
その後、人が取手24を解放すると、図1のA図に示すように、位置支持部34が中及び下の位置決め部7に嵌合し、ボックス3が最も下がった位置に保持され、リッド6がアームレストとして使用された場合の人からの荷重が適切に負担する。また、図10に示すように、楔部37が昇降ガイド8に接触して左右方向から荷重をかけてボックス3を左右方向及び前後方向にがたつくこのないように保持する。
【0034】
実施の形態1での前後を左右に、左右を前後に読み替えることによって、操作部材20がブラケット12の左右方向に設けられてもよいことは理解できるであろう。実施の形態1では操作部材20がブラケット12に設けられたが、図示は省略するが、操作部材20がコンソールカバー2に設けられてよい。実施の形態1ではボックス3が垂直に昇降する場合を例として説明したが、昇降ガイド8及び昇降支持ガイド35を斜め方向に直線的又は弧状的に延長するように構成することによって、斜め方向に昇降するようにしてもよい。
【0035】
「実施の形態2」
図12を参照し、実施の形態2に係るボックス昇降装置11の構造について説明する。図12において、位置決め部7が左右に1個ずつ設けられ、ボックス3が最も上がった場合には上の位置支持部34が位置決め部7を下から支持し、ボックス3が最も下がった場合には下の位置支持部34が位置決め部7を上から受け止めるようになっている。
【符号の説明】
【0036】
1はコンソール、2はコンソールカバー、3はボックス、4はカバー開口部、5はボックス開口部、6はリッド、7は位置決め部、8は昇降ガイド、9はフランジ、10は欠番、11はボックス昇降装置、12はブラケット、13は前後スライド機構、14は左右スライド機構、15は昇降ばね、16は欠番、17は逃避孔、18はばね支持部、19は欠番、20は操作部材、21は前後スライド部材、22は前後ばね、23はレバー軸、24は取手、25はスライド軸、26は欠番、27は横引込部、28はばね支持部、30は欠番、31は左右スライド部材、32は左右ばね、33は欠番、34は位置支持部、35は昇降支持ガイド、36は受壺、37は楔部、38はガイド部、39は欠番、40は欠番、41はボックス昇降装置、42はリッド、43はボックス、44は昇降駆動機構、45はコンソールカバー、46は第1レバー、47は第2レバー、48は軸、49はモーター。
【技術分野】
【0001】
本発明は、リッドがアームレストとして使用された場合の人からの荷重を電動式でない機構で適切に負担できるボックス昇降装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図13は、特許文献1で開示されたボックス昇降装置41を示す。図13において、ボックス昇降装置41は、アームレストとして使用可能なリッド42を備えたボックス43が昇降駆動機構44でコンソールカバー45に対して昇降するようになっている。しかしながら、昇降駆動機構44が電動式であることから、配線作業が必要であるという欠点がある。また、昇降駆動機構44の第1レバー46の下端部と第2レバー47の下端部とが軸48で連結され、昇降駆動機構44のモーター49が駆動すると、第1レバー46の上端部側と第2レバー47の上端部側とが軸48を回転中心として互いに近づいたり離れたりするように移動してボックス43を昇降させるので、リッド42が人からの荷重を支える場合、第1・第2レバー46;47が軸48を回転中心として開くようになって人からの荷重を適切に負担できないという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−56165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明が解決しようとする問題点は、電動式でありかつ人からの荷重を適切に負担できないという点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るボックス昇降装置は、ボックスを昇降ばねの蓄勢と弾性とによって下がった位置と上がった位置とに昇降し、下がった位置と上がった位置との双方において位置決め部と位置支持部との嵌合によって、ボックスが下がった位置又は上がった位置に保持されることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係るボックス昇降装置は、リッドがアームレストとして使用された場合の人からの荷重を電動式でない機構で適切に負担できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】A図は実施の形態1のボックスの収納状態を示す模式図、Bはボックスの突出状態を示す模式図。
【図2】実施の形態1のボックス昇降装置を示す分解図。
【図3】実施の形態1のボックス昇降装置を示す分解図。
【図4】実施の形態1のボックスの収納常態を示す側面図的な模式図。
【図5】図4と対をなす正面図的な模式図。
【図6】実施の形態1のボックスの位置変え初動を示す側面図的な模式図。
【図7】図6と対をなす正面図的な模式図。
【図8】実施の形態1のボックスの突出状態を示す側面図的な模式図。
【図9】図8と対をなす正面図的な模式図。
【図10】実施の形態1のボックスの位置決め状態を示す平面図的な模式図。
【図11】実施の形態1のボックスの位置変え状態を示す平面図的な模式図
【図12】実施の形態2のボックス昇降装置を示す平面図的な模式図。
【図13】従来のボックス昇降装置を示す縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図2の状態にボックス昇降装置11を置いて矢印Sの前側から見た場合に特定される方向である。
【0009】
「実施の形態1」
図1乃至図11を参照し、実施の形態1に係るボックス昇降装置11について説明する。先ず、図1に示すように、実施の形態1は、ボックス3が昇降ばね15の蓄勢と弾性とによって下がった位置と上がった位置とに昇降され、下がった位置と上がった位置との双方において位置決め部7と位置支持部34との嵌合でボックス3が下がった位置又は上がった位置に保持されることによって、リッドがアームレストとして使用された場合の人からの荷重を電動式でない機構で適切に負担できる特徴を有する。この特徴は、図1及び図4乃至図11を参照して後述する。
【0010】
次に、図2を参照し、ボックス昇降装置11の構造についてコンソールに用いられた場合を例として説明する。コンソール1は、コンソールカバー2及びボックス3を備える。コンソールカバー2は、図外の車体構成体に設置され、コンソール1の基盤としての収容部本体を構成する。ボックス3は、コンソールカバー2の上壁部に設けられたカバー開口部4からコンソールカバー2の内部に設置され、物入れを構成する。
【0011】
ボックス3の上部には、ボックス開口部5及リッド6が設けられる。リッド6は、ボックス開口部5を開閉するように、ボックス3に開閉可能に取り付けられる。つまり、ボックス3とリッド6とは一体的に昇降し、ボックス3が上位置に停止した状態でも下位置に停止した状態でもリッド6は開閉可能である。
【0012】
ボックス3には、位置決め部7、昇降ガイド8、フランジ9が設けられる。位置決め部7は、上中下に分かれて、ボックス3の左右側部に設けられる。昇降ガイド8は、前後に分かれて、ボックス3の左右側部に設けられる。フランジ9は、ボックス開口部5から横方向外側に突出しかつ下方に延びた形状を構成する。
【0013】
ボックス昇降装置11は、ボックス3以外に、ブラケット12、前後スライド機構13、左右スライド機構14、昇降ばね15を備える。ブラケット12は、ボックス昇降装置11の基盤を構成し、車体構成体のコンソールカバー2で覆われる部分の中に固定される。ブラケット12の左右側部には、逃避孔17及びばね支持部18が設けられる。逃避孔17は、左右に貫通する。ばね支持部18は、ブラケット12左右側部の外面から外側に突出する。
【0014】
前後スライド機構13は、操作部材20、前後スライド部材21、前後ばね22を備える。操作部材20は、ブラケット12の前上部にレバー軸23で回転可能に取り付けられる。操作部材20の上部には、取手24が設けられる。操作部材20の下部は、前後スライド部材21の前部の連結部にスライド軸25で回転可能に取り付けられ、前後方向(矢印X1方向)に揺動可能となる。前後スライド部材21は、前部と前部の中央から前方に突出する連結部と前部の左右端部から後方に延びる左右側部とかなるフォーク形状に構成される。前後スライド部材21の左右側部の左右方向(矢印X2方向)の内法は、ブラケット12の左右方向の外法よりも大きい。
【0015】
前後スライド部材21の左右側部には、横引込部27、ばね支持部28、逃避孔29が設けられる。横引込部27は、前後スライド部材21の左右側部の外面から外側に突出する。横引込部27の前部は、前方から後方に行くに従って徐々に外側に突出する斜面を構成する。ばね支持部28は、前後スライド部材21の左右側部の外面から外側に突出する。逃避孔29は、左右方向に貫通する。
【0016】
前後ばね22は、前後スライド部材21に前方から後方に向かう弾力を有するものであれば、圧縮ばね又は引張はね又は捻りばね又はゴムのような弾性体で構成してもよい。
【0017】
左右スライド機構14は、左右に対峙した一対として設けられ、左右スライド部材31及び左右ばね32を備える。左右スライド部材31は、左右スライド部材31の板面を左右に向けてブラケット12の内部に収容される大きさである。左右スライド部材31の前後方向の外法は、フランジ9の前後方向に対峙する部分の内法よりも小さい。左右スライド部材31の左右方向の板厚は、フランジ9の左右方向に対峙する部分の内法よりも小さい。
【0018】
これらの寸法によって、左右スライド部材31がボックス3の収容部を囲む周壁の左右部分とフランジ9の左右方向に対峙する部分との間の隙間に入り込むことが可能である。左右スライド部材31が当該隙間に入り込むようにすれば、昇降ガイド8と昇降支持ガイド35とが嵌合する部分が多くなり、昇降ガイド8と昇降支持ガイド35とによるボックス3の昇降と保持とが向上する。
【0019】
左右スライド部材31には、位置支持部34、昇降支持ガイド35、受壺36が設けられる。位置支持部34は、上下に分かれて、左右スライド部材31の内面から内側に突出する。位置支持部34の上下方向(矢印X3方向)の間隔は、位置決め部7の上中下に分かれた等間隔と同じに構成される。この寸法によって、位置支持部34がボックス3における上及び中の位置決め部7に嵌合する場合、位置支持部34がボックス3における中及び下の位置決め部7に嵌合する場合との2通りの態様が可能になる。
【0020】
昇降支持ガイド35は、前後に分かれて、左右スライド部材31の内面から内側に突出する。昇降支持ガイド35の前後方向の間隔は、ボックス3の昇降ガイド8の前後方向の間隔と同じに構成される。この寸法によって、昇降支持ガイド35が昇降ガイド8に嵌合することが可能である。昇降支持ガイド35には、楔部37及ガイド部38が設けられる。楔部37は、左右スライド部材31の側に配置される。ガイド部38は、ボックス3の側に配置される。
【0021】
受壺36は、左右スライド部材31の左右方向の外面から外側に突出し、前後スライド部材21の左右側部を前後方向に移動可能に挿入し得る貫通孔を囲む形状を構成する。
【0022】
左右ばね32は、前後スライド部材21に左右方向外側から内側に向かう弾力を与えるのであれば、圧縮ばね又は引張はね又は捻りばね又はゴムのような弾性体で構成してもよい。左右ばね32は少なくとも左右に1個ずつあればよいので、左右ばね32の個数は、左右で4個ずつに限定されるものではなく、2個又は3個又は5個以上であってもよい。
【0023】
図3を参照し、ボックス昇降装置11の組立方について説明する。左右スライド部材31がブラケット12の内部に配置される。その場合、受壺36が逃避孔17を経由してブラケット12の左右側部から外部に突出される。前後スライド部材21がブラケット12の外部に配置され、前後スライド部材21の左右側部がブラケット12よりも外部に突出した受壺36の貫通孔に挿入される。その場合、ばね支持部18が逃避孔29を経由して前後スライド部材21の左右側部より外部に突出される。そして、左右ばね32がブラケット12と左右スライド部材31との間に配置されると、左右スライド部材31が左右ばね32の弾力で互いに近づく方向に移動し、受壺36が左右スライド部材31に受け止められる。
【0024】
また、前後ばね22がばね支持部18とばね支持部28との間に配置されると、前後スライド部材21が前後ばね22の弾力で後方に移動し、ばね支持部18が前後スライド部材21の逃避孔29の前方周りに受け止められる。また、操作部材20がブラケット12にレバー軸23で装着され、操作部材20と前後スライド部材21とがスライド軸25で連結される。
【0025】
これによって、図3に示すように、前後スライド部材21及び左右スライド部材31がブラケット12に組み付けられる。図3に示す態様において、昇降ばね15がブラケット12に収容され、左右スライド部材31が互いに離された後、左右スライド部材31の対峙する間隔が広げられたまま、ボックス3が昇降ばね15を蓄勢させつつ左右スライド部材31の間に収容される。
【0026】
その後、左右スライド部材31の上部がフランジ9の左右の下に配置され(図4参照)、昇降支持ガイド35のガイド部38が昇降ガイド8に収容され(図11参照)、位置支持部34が上及び中又は中及び下の位置決め部7に嵌合される(図1のB図又はC図参照)。さらに、左右ばね32がブラケット12と左右スライド部材31との間に配置されると、左右スライド部材31が左右ばね32の弾力で対峙する内側に移動し、昇降支持ガイド35の楔部37が昇降ガイド8に接触する(図10図参照)。
【0027】
図4及び図11を参照し、ボックス昇降装置11の昇降動作について説明する。図4及び図5は、ボックス3がコンソールカバー2の内部に最も下がって収納された状態を示す。その状態では、図4に示すように、前後スライド部材21が前後ばね22の弾力で後方に移動してばね支持部18に衝突して最も後方に移動した位置に位置決めされる。取手24がコンソールカバー2の外部から人が操作し得るように、コンソールカバー2の取手24の周りの部分は構成される。
【0028】
また、図5に示すように、ボックス3が昇降ばね15を蓄勢させ、左右スライド部材31が左右ばね32の弾力でボックス3の側に近づき、位置支持部34が上又は中の位置決め部7に嵌合し、ボックス3が最も下がった位置に位置決めされる。このように左右スライド部材31が左右ばね32の弾力でボックス3に近づいた場合、図10に示すように、昇降支持ガイド35の楔部37が昇降ガイド8に接触して左右方向両側から荷重をかけてボックス3を左右方向及び前後方向にがたつくこのないように保持する。
【0029】
次に、図6に示すように、人が取手24を矢印X4で示す前方に引くと、前後スライド部材21が前後ばね22を蓄勢させつつ前方に移動し、横引込部27がかんぬきのように受壺36に入って受壺36を左右方向外側に移動させる。これによって、図7及び図11に示すように、左右スライド部材31が左右ばね32を蓄勢させつつ左右方向外側に移動し、位置支持部34が上及び中の位置決め部7から引き抜かれ、楔部37が昇降ガイド8から外れ、ガイド部38が昇降ガイド8に残る。
【0030】
その結果、図8及び図9に示すように、昇降ばね15が弾力でボックス3を上昇させる。これによって、ボックス3とリッド6とが上昇する。そして、ボックス3が上昇して行き、例えば、ボックス3に設けられた図外のストッパーがブラケット12に設けられた図外のストッパーに衝突すると、ボックス3及びリッド6が最も上がって突出した状態となり、上及び中の位置決め部7と位置支持部34とが互いに左右方向で対峙する位置でボックス3が停止する。その場合、フランジ9の下に垂れ下がった部分がカバー開口部4の隙間から内部機構を見えなくするように目隠しする。
【0031】
その後、人が取手24を解放すると、図1のB図に示すように、前後スライド部材21が前後ばね22の弾力で後方に移動する。それに伴い、横引込部27が受壺36から外れ、左右スライド部材31が左右ばね32の弾力で左右方向内側に移動する。これによって、位置支持部34が上及び中の位置決め部7に勘合し、ボックス3が最も上がって突出した位置に保持され、リッド6がアームレストとして使用された場合の人からの荷重を適切に負担する。また、上記左右ばね32の弾力による左右スライド部材31の内側への移動によって、図10に示すように、楔部37が昇降ガイド8に接触して左右方向から荷重をかけてボックス3を左右方向及び前後方向にがたつくこのないように保持する。
【0032】
ボックス3が最も上がった位置に保持された状態において、人が図8に示すように取手24を前方に引いたままボックス3又はリッド6を押し下げると、ボックス3及びリッド6が下がって行き、例えば、ボックス3の図外のストッパーがブラケット12の図外のストッパーに衝突する。すると、図6及び図7に示すように、ボックス3及びリッド6が最も下がって収納された状態となり、中及び下の位置決め部7と位置支持部34とが互いに左右方向で対峙する位置でボックス3が停止する。
【0033】
その後、人が取手24を解放すると、図1のA図に示すように、位置支持部34が中及び下の位置決め部7に嵌合し、ボックス3が最も下がった位置に保持され、リッド6がアームレストとして使用された場合の人からの荷重が適切に負担する。また、図10に示すように、楔部37が昇降ガイド8に接触して左右方向から荷重をかけてボックス3を左右方向及び前後方向にがたつくこのないように保持する。
【0034】
実施の形態1での前後を左右に、左右を前後に読み替えることによって、操作部材20がブラケット12の左右方向に設けられてもよいことは理解できるであろう。実施の形態1では操作部材20がブラケット12に設けられたが、図示は省略するが、操作部材20がコンソールカバー2に設けられてよい。実施の形態1ではボックス3が垂直に昇降する場合を例として説明したが、昇降ガイド8及び昇降支持ガイド35を斜め方向に直線的又は弧状的に延長するように構成することによって、斜め方向に昇降するようにしてもよい。
【0035】
「実施の形態2」
図12を参照し、実施の形態2に係るボックス昇降装置11の構造について説明する。図12において、位置決め部7が左右に1個ずつ設けられ、ボックス3が最も上がった場合には上の位置支持部34が位置決め部7を下から支持し、ボックス3が最も下がった場合には下の位置支持部34が位置決め部7を上から受け止めるようになっている。
【符号の説明】
【0036】
1はコンソール、2はコンソールカバー、3はボックス、4はカバー開口部、5はボックス開口部、6はリッド、7は位置決め部、8は昇降ガイド、9はフランジ、10は欠番、11はボックス昇降装置、12はブラケット、13は前後スライド機構、14は左右スライド機構、15は昇降ばね、16は欠番、17は逃避孔、18はばね支持部、19は欠番、20は操作部材、21は前後スライド部材、22は前後ばね、23はレバー軸、24は取手、25はスライド軸、26は欠番、27は横引込部、28はばね支持部、30は欠番、31は左右スライド部材、32は左右ばね、33は欠番、34は位置支持部、35は昇降支持ガイド、36は受壺、37は楔部、38はガイド部、39は欠番、40は欠番、41はボックス昇降装置、42はリッド、43はボックス、44は昇降駆動機構、45はコンソールカバー、46は第1レバー、47は第2レバー、48は軸、49はモーター。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基盤を構成するブラケットと、ブラケットに収容されかつ開閉可能なリッドを有するボックスと、ボックスに設けられた位置決め部と、ボックスとブラケットとにわたって設けられた昇降ばねと、ブラケットに設けられた位置支持部とを備え、ボックスを昇降ばねの蓄勢と弾性とによって下がった位置と上がった位置とに昇降し、下がった位置と上がった位置との双方において位置決め部と位置支持部との嵌合によって、ボックスが下がった位置又は上がった位置に保持されることを特徴とするボックス昇降装置。
【請求項2】
ボックス又はブラケットの一方には昇降ガイドが設けられ、ボックス又はブラケットの他方には昇降支持ガイドが設けられ、位置決め部と位置支持部との嵌合に伴って、昇降ガイドと昇降支持ガイドとが互いに嵌合することを特徴とする請求項1記載のボックス昇降装置。
【請求項3】
昇降ガイド又は位置支持部が楔ガイドを備えたことを特徴とする請求項2記載のボックス昇降装置。
【請求項4】
位置決め部と位置支持部との嵌合並びにボックスの昇降ばねによる昇降を行うための機構が、ばね仕掛けの前後スライド機構とばね仕掛けの左右スライド機構とによって構成されたことを特徴とする請求項1記載のボックス昇降装置。
【請求項1】
基盤を構成するブラケットと、ブラケットに収容されかつ開閉可能なリッドを有するボックスと、ボックスに設けられた位置決め部と、ボックスとブラケットとにわたって設けられた昇降ばねと、ブラケットに設けられた位置支持部とを備え、ボックスを昇降ばねの蓄勢と弾性とによって下がった位置と上がった位置とに昇降し、下がった位置と上がった位置との双方において位置決め部と位置支持部との嵌合によって、ボックスが下がった位置又は上がった位置に保持されることを特徴とするボックス昇降装置。
【請求項2】
ボックス又はブラケットの一方には昇降ガイドが設けられ、ボックス又はブラケットの他方には昇降支持ガイドが設けられ、位置決め部と位置支持部との嵌合に伴って、昇降ガイドと昇降支持ガイドとが互いに嵌合することを特徴とする請求項1記載のボックス昇降装置。
【請求項3】
昇降ガイド又は位置支持部が楔ガイドを備えたことを特徴とする請求項2記載のボックス昇降装置。
【請求項4】
位置決め部と位置支持部との嵌合並びにボックスの昇降ばねによる昇降を行うための機構が、ばね仕掛けの前後スライド機構とばね仕掛けの左右スライド機構とによって構成されたことを特徴とする請求項1記載のボックス昇降装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−221843(P2010−221843A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−71209(P2009−71209)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000138244)株式会社モルテン (105)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000138244)株式会社モルテン (105)
【Fターム(参考)】
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