説明

ボリューム表示制御装置およびボリューム表示制御プログラム

【課題】 加速度的にボリューム値が変更される場合であっても、実際のボリューム値に近いボリューム表示値を表示すること。
【解決手段】 所定時間毎に、ボリューム値とボリューム表示値との差が第1所定値より大きいか否かを判断し、大きい場合には、ボリューム表示値を変更する変化量を、ボリューム値とボリューム表示値との差に応じて増加させ、新たな変化量を現在のボリューム表示値に加算して、新たなボリューム表示値を算出し、表示部に表示させる。従って、ボリューム値とボリューム表示値との差が第1所定値以上で比較的大きい場合にはボリューム表示値の変化量が大きく増加され、ボリューム値とボリューム表示値との差が第1所定値以上であるが比較的小さい場合にはボリューム表示値の変化量が若干増加され、ボリューム値とボリューム表示値との差が第1所定値以下である場合には変化量が増加されない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボリューム(音量)表示値を表示部に表示させるボリューム表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オーディオ機器やパーソナルコンピュータ等において、コンテンツデータから再生された音声信号をユーザによって設定されたボリューム値で増幅してスピーカーに出力する際に、そのボリューム値をボリューム表示値として表示部に数値、ドット数又はスライドバー等によって表示することが行われる。ユーザ操作によってボリューム値を変更する方法として、リモコンに設けられたボリュームキーを操作(押下)する方法と、フロントパネルに設けられた回転式ツマミ(操作部)を回転操作する方法とがある。
【0003】
リモコンのボリュームキーがユーザ操作によって押下され続けると、連続的にボリューム値が変更される(例えば200msec毎に1ステップ)とともに、回転式ツマミが連続的に回転される。つまり、回転式ツマミは、リモコンのボリュームキーの継続押下に応じて、所定の回転速度で連続的に回転する。しかし、表示部に表示されるボリューム表示値については、回転式ツマミの回転に併せて連続的に変更されるのではなく、所定時間間隔で離散的に変更される。例えば、リモコンのボリュームキーの連続押下によってボリューム値が200msec毎に1ステップ変更する場合、ボリューム表示値も200msec毎に1px変更される。このように、回転式ツマミが連続的に回転する一方で、ボリューム表示値の変更は離散的であるので、ボリューム値を操作するユーザに違和感を与える。
【0004】
図8は、この場合における、ボリューム値と、ボリューム表示値と、ボリューム表示値の変化量とを示す。図9は、回転式ツマミの回転角と、ボリューム表示値との関係を示す。図8に示すように、ボリューム表示値はボリューム値と同様に200msec毎に変更されるようになっている。従って、図9に示すように、回転式ツマミの回転角が時間と共に直線的に増加している一方で、ボリューム表示値は離散的に変更されており、これがユーザに違和感を与える。
【0005】
また、ユーザがリモコン送信機ではなく回転式ツマミを操作してボリューム値を変更する場合、回転式ツマミの回転角に応じてボリューム値が変更されるので、ユーザ操作による回転式ツマミの回転速度に応じてボリューム値の変更速度が変更される。詳細には、通常の回転速度よりも高速で回転式ツマミが回転されると、リモコンでボリューム値が変更される時間である200msecよりも短い時間でボリューム値が変更される。しかし、回転式ツマミが高速で回転される場合であっても、ボリューム表示値については200msec毎に1px変更されるので、時間が経過するにつれて実際のボリューム値と、ボリューム表示値との間に差が生じてしまい、正確なボリューム表示値をユーザに提供することができなくなる。また、上記と同様に、回転式ツマミが連続的に回転する一方で、ボリューム表示値は離散的に変更されるので、ボリューム値を操作するユーザに違和感を与える。
【0006】
例えば、図10のように、ボリューム値は時間と共に加速度的に増加しているが、ボリューム表示値は図8と同様に200msec毎に1pxずつ増加するので、図11に示すように回転式ツマミの回転速度が加速度的に上昇している一方で、ボリューム表示値は所定量しか増加しないので、ユーザに違和感を与える。また、時間と共に実際のボリューム値とボリューム表示値との差が大きくなってしまう。
【0007】
【特許文献1】特開2004−37823号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、加速度的にボリューム値が変更される場合であっても、実際のボリューム値に近いボリューム表示値を表示できるボリューム表示制御装置を提供することである。
【0009】
または、本発明の別の目的は、連続的に操作部が回転される場合に、操作部の回転に併せて、連続的にボリューム表示値を変更できるボリューム表示制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の好ましい実施形態によるボリューム表示制御装置は、ボリューム値とボリューム表示値と変化量とを管理する管理手段と、該ボリューム値と該ボリューム表示値とに差がある場合、所定時間毎に、該ボリューム表示値に該変化量を加算して、新たなボリューム表示値を算出し、算出したボリューム表示値を表示部に表示させる表示制御手段と、該ボリューム値と該ボリューム表示値との差が第1所定値より大きいか否かを判断する判断手段と、該判断手段によって該ボリューム値と該ボリューム表示値との差が該第1所定値より大きいと判断された場合に、該変化量を該ボリューム値と該ボリューム表示値との差に応じて増加させる変化量算出手段とを備える。
【0011】
所定時間毎に、ボリューム値とボリューム表示値との差が第1所定値より大きいか否かを判断し、大きい場合には、ボリューム表示値を変更する変化量を、ボリューム値とボリューム表示値との差に応じて増加させ、新たな変化量を現在のボリューム表示値に加算して、新たなボリューム表示値を算出し、表示部に表示させる。従って、ボリューム値とボリューム表示値との差が第1所定値より大きく比較的大きい場合にはボリューム表示値の変化量が大きく増加され、ボリューム値とボリューム表示値との差が第1所定値より大きく比較的小さい場合にはボリューム表示値の変化量が若干増加され、ボリューム値とボリューム表示値との差が第1所定値以下である場合には変化量が増加されない。その結果、ボリューム値が急激に変化する場合でもあっても、ボリューム値に追随して加速度的にボリューム表示値を変更することができ、実際のボリューム値に近いボリューム表示値を表示部に表示することができる。
【0012】
好ましい実施形態においては、前記判断手段が、前記ボリューム値と前記ボリューム表示値との差が前記第1所定値以下であると判断した場合に、さらに、前記変化量が第2所定値より大きいか否かを判断し、該判断手段によって該変化量が該第2所定値より大きいと判断された場合に、前記変化量算出手段が該変化量を減少させる。
【0013】
ボリューム値とボリューム表示値との差が第1所定値以下であり、かつ、変化量が第2所定値より大きい場合、ボリューム値とボリューム表示値とが近い値であるにも関わらず変化量が大きいので、瞬間的にボリューム値とボリューム表示値が同一になってしまい、連続的にボリューム表示値をボリューム値に向けて近づけることができず、離散的にボリューム表示値が変更された感覚をユーザに与えてしまう。そこで、ボリューム値とボリューム表示値とが近くなると、変化量を減少させることによって、ボリューム表示値を連続的にボリューム値に近づけることができる。
【0014】
好ましい実施形態においては、前記判断手段が、前記変化量が、前記ボリューム値と前記ボリューム表示値との差より大きいか否かをさらに判断し、該判断手段によって該変化量が該ボリューム値と該ボリューム表示値との差より大きいと判断された場合に、該変化量算出手段が該変化量を増加させることなく、該判断手段が、該変化量が第2所定値より大きいか否かをさらに判断し、該判断手段によって該変化量が該第2所定値より大きいと判断された場合に、該変化量算出手段が該変化量を減少させる。
【0015】
変化量がボリューム値とボリューム表示値との差より大きい場合には、このままの変化量をボリューム表示値に加算して新たなボリューム表示値を算出すると、ボリューム表示値がボリューム値を越えるという不具合が生じる。そこで、この場合には、ボリューム値とボリューム表示値との差が第1所定値より大きくても、変化量を減少させるようにすることで、ボリューム表示値がボリューム値を越えないようにすることができる。
【0016】
好ましい実施形態においては、前記変化量算出手段が前記変化量を減少させた後、又は、前記判断手段によって該変化量が前記第2所定値以下であると判断された場合に、前記判断手段が、該変化量が前記ボリューム値と前記ボリューム表示値との差よりも大きいか否かをさらに判断し、該判断手段によって該変化量が該ボリューム値と該ボリューム表示値との差よりも大きいと判断された場合に、該変化量算出手段が該変化量を該ボリューム値と該ボリューム表示値との差と等しい値に設定する。
【0017】
上記のように変化量を減少させてもなお変化量がボリューム値とボリューム表示値との差より大きい場合には、変化量をボリューム値とボリューム表示値との差と等しくすることで、ボリューム表示値がボリューム値と等しくなり、ボリューム表示値がボリューム値を越えないようにすることができる。
【0018】
また、上記の条件に該当せずに変化量を減少させなかった場合に変化量がボリューム値とボリューム表示値との差より大きい場合には、変化量をボリューム値とボリューム表示値との差と等しくすることで、ボリューム表示値がボリューム値と等しくなり、ボリューム表示値がボリューム値を越えないようにすることができる。
【0019】
好ましい実施形態においては、前記変化量算出手段が、前記変化量を増加させる場合に、該変化量に、前記ボリューム値と前記ボリューム表示値との差を所定数で除算した値を加算して新しい変化量を算出する。
【0020】
この場合、ボリューム値の変化が終了した際に、数回かけて徐々にボリューム表示値をボリューム値に近づけることができる。
【0021】
好ましい実施形態においては、ボリューム表示制御装置は、前記ボリューム値を変更するためのリモコン信号を受信するリモコン受信手段と、ユーザ操作によって操作され該ボリューム値を変更するための操作部材とをさらに備え、前記変化量算出手段が前記変化量を算出しかつ前記表示制御手段が前記ボリューム表示値を変更する前記所定時間が、該リモコン信号に応じてボリューム値1ステップ変化させる際に必要な第2所定時間よりも短く、前記操作部材のユーザ操作に応じて該ボリューム値を1ステップ変化させる際に必要な時間を該第2所定時間よりも短くすることが可能である。
【0022】
ボリューム表示値を変更する所定時間を、リモコン信号によってボリューム値を変更する第2所定時間よりも短くすることによって、操作部によって急激に(第2所定時間よりも短い時間で)ボリューム値を変更された場合にも、ボリューム値の急激な変更に併せてより連続的にボリューム表示値を変更することができる。
【0023】
本発明の別の好ましい実施形態によるボリューム表示制御装置は、ボリューム値とボリューム表示値と変化量とを管理する管理手段と、該ボリューム値と該ボリューム表示値とに差がある場合、所定時間毎に、該ボリューム表示値に該変化量を加算して、新たなボリューム表示値を算出し、算出したボリューム表示値を表示部に表示させる表示制御手段と、該ボリューム値を変更するためのリモコン信号を受信するリモコン受信手段とを備え、該表示制御手段が該ボリューム表示値を変更する該所定時間が、該リモコン信号に応じてボリューム値を1ステップ変化させる際に必要な第2所定時間よりも短く、該ボリューム値1ステップに対して、該ボリューム表示値は2つ以上の値で表現することが可能である。
【0024】
リモコン信号によってボリューム値が1ステップ変更される第2所定時間よりも短い所定時間毎にボリューム表示値が変更されるので、ボリューム表示値は従来に比べてより連続的に変更されている感覚をユーザに与えることができる。しかも、ボリューム値1ステップに対してボリューム表示値を2つ以上の値で表現する(例えば、ボリューム値1に対して、ボリューム表示値を1〜4pxの4段階で表現する)ことができるので、第2所定時間の間にボリューム表示値を2段階以上(例えば4段階)に分割して増加させることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によると、ボリューム値が急激に変化する場合でもあっても、ボリューム値に追随して加速度的にボリューム表示値を変更することができ、実際のボリューム値に近いボリューム表示値を表示部に表示することができる。また、ボリューム表示値は従来に比べてより連続的に変更されている感覚をユーザに与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本発明の好ましい実施形態によるボリューム表示制御装置が適用されるオーディオ機器1を示す概略ブロック図である。なお、説明の便宜上、本例においては、ボリューム値の変更可能範囲は40(0〜40)ステップであり、ボリューム表示値の変更可能範囲は160(0〜160)px(ピクセル)である。すなわち、ボリューム値1ステップに対して、ボリューム表示値を4段階(1px単位で計4px)で表現する。また、リモコン信号を連続的に受信した場合に、200msec毎にボリューム値が1ステップずつ変更される。
【0027】
オーディオ機器1は、制御部2と、ボリューム調整部3と、増幅部4と、リモコン受信部5と、操作部6と、メモリ(ROM,RAM等)7と、表示部8と、HDD等のコンテンツ記憶部9と、再生部10とを備える。なお、制御部2及びメモリ7が、主としてボリューム表示制御装置を構成する。
【0028】
制御部2は、例えばマイコンやCPU等が採用され、例えばROMやHDDに記録されているプログラムをRAMに読み出して実行することにより、オーディオ機器1全体の動作を制御するものである。制御部2は、その機能として、ボリューム制御部2aと、表示制御部2bとを含む。
【0029】
ボリューム制御部2aは、リモコン受信部5が受信したボリューム値を変更(増加または減少)する旨のリモコン信号(以下単にリモコン信号という。)、又は、操作部(回転式ツマミ)6からのボリューム値を変更する指令に応じて、ボリューム調整部3のボリューム値を制御する。詳細には、ボリューム制御部2aは、リモコン受信部5がリモコン信号を連続して受信すると、所定時間(例えば200msec)毎にボリューム値を1ステップ変更するようボリューム調整部3を制御する。さらに、ボリューム制御部2aは、リモコン受信部5がリモコン信号を連続して受信すると、回転式ツマミ6を所定の回転速度で連続的に回転させる。
【0030】
また、ボリューム制御部2aは、ユーザ操作によって回転式ツマミ6が回転されたとき、回転式ツマミ6の所定の回転角毎に、ボリューム調整部3のボリューム値を1ステップ変更するよう制御する。従って、通常よりも高速で回転ツマミ6が回転された場合には、リモコン信号によってボリューム値を1ステップ変更する200msecよりも短い時間間隔(例えば200msecで14ステップ)でボリューム値が変更される。
【0031】
表示制御部2bは、ボリューム値とボリューム表示値とが異なる場合、所定時間毎に、表示部2に表示すべきボリューム表示値を算出して、表示部8に算出したボリューム表示値を表示させる。詳細には、表示制御部2bは、図2に示すように、スライドバーでボリューム表示値を表示部8に表示させる。
【0032】
表示制御部2bは、リモコン信号に応じてボリューム値を変更する所定時間(200msec)よりも短い時間間隔(例えば50msec)毎に、表示すべきボリューム表示値を算出し、ボリューム表示値が変更になった場合に、表示部8にボリューム表示値を変更させる。これにより、リモコン信号に応じてボリューム値は200msec毎に1ステップずつ変更されるが、ボリューム表示値は50msec毎に変更されることになるので、回転式ボリューム6の連続的な回転に併せて連続的にボリューム表示値を変更することができる。
【0033】
メモリ7には、ボリューム値と、ボリューム表示値と、ボリューム表示値の変化量(以下、単に変化量という。)が記憶されており、これらの値は制御部2によって随時最新の値に変更される。
【0034】
表示制御部2bは、50msec毎にボリューム表示値を算出する際に、メモリ7に記憶されている各値を使用して新たなボリューム表示値を算出する。すなわち、表示制御部2bは、ボリューム値(実際には、ボリューム値(0〜40)に4を乗算して、ボリューム表示値(0〜160px)に換算した値。)と、ボリューム表示値との差が、第1所定値より大きいか否かを判断する。ここで、第1所定値は、特に限定されないが、ボリューム値1ステップ当たりのボリューム表示値(以下、1ステップ表示値といい、本例では4px。)である。そして、ボリューム値とボリューム表示値との差が1ステップ表示値より大きければ、変化量を増加させることにより、ボリューム値とボリューム表示値との差を縮める。その結果、ユーザ操作によって回転式ツマミ6が高速で回転され、ボリューム値が急激に変化する場合に、ボリューム表示値の変化量もそれに併せて急激に増加させることができる。
【0035】
変化量の算出式としては、例えば、新しい変化量=現在の変化量+|ボリューム値−ボリューム表示値|/6によって算出される。この式によって変化量を算出することによって、50msec毎に変化量を算出してボリューム表示値を変更した場合には、ボリューム値の変更が終了した後、リモコン信号に応じてボリューム値を変更する所定時間(200msec)経過するまでに、ボリューム表示値をボリューム値に一致させることができる。
【0036】
また、表示制御部2bは、ボリューム値とボリューム表示値との差が1ステップ表示値以下である場合に、変化量が第2所定値より大きいか否かを判断し、大きい場合には、変化量を減少させる(1/2にする)。すなわち、ボリューム値とボリューム表示値とが近い場合には、変化量を減少させることによって、ボリューム表示値をボリューム値に徐々に(滑らかに)近づけるようにする。なお、第2所定値は、特に限定されないが、第1表示値よりも大きな値であり、例えば、2ステップ表示値(8px)である。
【0037】
また、第1所定値、第2所定値を上記のように設定すれば、ボリューム値とボリューム表示値との差が4px以下で、変化量が8pxより大きければ、変化量が大きいためにボリューム表示値がボリューム値を越えてしまうが、変化量を減少させることでこれを防止できる。
【0038】
ボリューム調整部3は、制御部2からの指令に応じて、再生部10によって再生された音声信号のボリューム(音量)を調整するものである。ボリューム調整部3は、例えば、モーターボリューム等が採用され、モータ及び可変抵抗によって構成されている。増幅部4は、ボリューム調整部3から供給された音声信号を増幅して、外部に接続された図示しないスピーカーに音声信号を供給する。
【0039】
リモコン受信部5は、図示しないリモコン送信機から送信されるリモコン信号を受信して、リモコン信号を制御部2に供給する。リモコン信号は、赤外線信号やBluetooth等任意の適切な規格が採用され得る。操作部6は、ユーザ操作によってボリューム値を変更する指示をオーディオ機器1に入力するものであり、例えば、回転式ツマミ等が採用され得る。回転式ツマミ6を右方向に回転するとボリューム値が増加され、左方向に回転するとボリューム値が減少される。
【0040】
表示部8は、現在再生中のコンテンツのコンテンツ情報(曲名、アーティスト名、アルバム名等)や、ボリューム表示値(図2参照)等を表示するものであり、オーディオ機器1の筐体に設けられたFL管やLCD等である。なお、表示部8は、オーディオ機器1本体に設けられておらず、オーディオ機器1の外部に接続されるものでもよい。
【0041】
コンテンツ記憶部9は、複数のコンテンツ(音楽データ)を記憶するものであり、例えば、HDDやフラッシュメモリ等である。なお、可搬型記録媒体に記録されたコンテンツやネットワーク、放送によって受信したコンテンツを再生する場合には、コンテンツ記憶部9は不要である。再生部10は、コンテンツ記憶部9に記録されているコンテンツを読み出して再生し、ボリューム調整部3に供給する。
【0042】
以上の構成を有するオーディオ機器1について、ボリューム表示制御装置の動作を説明する。図3は、制御部2の処理を示すフローチャートである。
[通常の速度でボリューム値を増加させる場合]
ユーザ操作によってリモコン送信機を操作する、又は、回転式ツマミ6を操作することにより、通常の速度で(200msec毎に1ステップ)ボリューム値を増加させる場合を説明する。図4は、この場合における、ボリューム値と、ボリューム表示値と、変化量との関係を示す。なお、ボリューム値における括弧内の値はボリューム値(ステップ)を4倍して対応するボリューム表示値(px)に変換したものである。図5は、この場合における、時間(msec)に対する、回転式ツマミ6の回転角と、ボリューム表示値(px)との関係を示すグラフである。
【0043】
図4に示すように、ボリューム値は、0〜50msecにおいて0であり、50〜250msecにおいて1であり、250msec〜450msecにおいて2である。このとき、図5に示すように、回転式ツマミ6は一定の回転速度で連続的に回転していることになる。ボリューム表示値について説明すると、図3に示すように、ボリューム値の変更開始(0msec)から50msec経過後に、制御部2は、変化量を1pxに設定する(S1)。制御部2は、ボリューム値(詳細にはボリューム値を4倍し、対応するボリューム表示値に変換した値、以下同様。)と、ボリューム表示値とが等しいか否かを判断する(S2)。等しければ(S2でYES)、ボリューム表示値を変更する必要がないので、S1に戻る。
【0044】
ここでは、ボリューム値1(4px)に対してボリューム表示値は0pxであるので(S2でNO)、制御部2は、変化量が、ボリューム値とボリューム表示値との差より大きいか否かを判断する(S3)。大きければ(S3でYES)、S6に進む。しかし、この場合は、変化量が1、ボリューム値とボリューム表示値との差が4pxであるので(S3でNO)、S4に進む。S4では、制御部2は、ボリューム値とボリューム表示値との差が1ステップ表示値(4px)よりも大きいか否かを判断する。大きければ(S4でYES)、S5に進む。しかし、ここでは、ボリューム値とボリューム表示値との差は4pxであり、1ステップ表示値以下であるので(S4でNO)、S6に進む。
【0045】
S6において、制御部2は、変化量が2ステップ表示値(8px)より大きいか否かを判断する。変化量が2ステップ表示値よりも大きい場合(S6でYES)、ボリューム値とボリューム値との差が小さいにも関わらず、変化量が比較的大きい状態であるので、S7で変化量を1/2に減少させる。しかし、この場合は、変化量が1であり2ステップ表示値以下であるので(S6でNO)、変化量を減少させずに、S8に進む。
【0046】
S8において、制御部2は、変化量が、ボリューム値とボリューム表示値との差よりも大きいか否かを判断する。変化量が、ボリューム値とボリューム表示値との差よりも大きい場合には(S8でYES)、この変化量でボリューム値を変更するとボリューム表示値がボリューム値を越えるので、S9で制御部2は変化量をボリューム値とボリューム表示値との差に設定する。しかし、この場合は、変化量が1で、ボリューム値とボリューム表示値との差が4であるので(S8でNO)、変化量を変更せずに、S10に進む。
【0047】
S10において、制御部2は、メモリ7に記憶されているボリューム表示値(0px)に変化量(1px)を加算して、新たなボリューム表示値(1px)を算出する。そして、制御部2は、表示部8に表示されるボリューム表示値を算出したボリューム表示値に変更するよう制御する。従って、図4のように、50msec経過した時点では、ボリューム値1(4px)に対して、ボリューム表示値1px、変化量1pxになっている。その後、50msec待機して、100msecになると、S2に戻る。
【0048】
100msec経過後について説明すると、ボリューム値は1(4px)のままで変更されていないので、50msec経過後と同様に、S2でNO,S3でNO,S4でNO,S6でNO,S8でNOを経由して、変化量1pxのままで、ボリューム表示値に変化量を加算して、ボリューム表示値を2pxに変更させる。従って、100msec経過後には、ボリューム値1(4px)に対して、ボリューム表示値2px、変化量1pxになっている。同様に、150msec、200msec経過後も、ボリューム値は1(4px)のままであり、ボリューム表示値に変化量1pxが加算される。
【0049】
続いて、250msec経過後について説明すると、ボリューム値が2(8px)に変更されている。制御部2は、S2でNOを経由した後、S3で変化量1はボリューム値とボリューム表示値との差4px以下であり(S3でNO)、S4でボリューム値2(8px)とボリューム表示値(4px)との差4pxが、1ステップ表示値4px以下であると判断する(S4でNO)。次に、S6でNO,S8でNOと判断し、変化量1pxのままで、ボリューム表示値に変化量を加算して、ボリューム表示値を5pxに変更する。従って、250msec経過後には、ボリューム値2(8px)に対して、ボリューム表示値5px、変化量1pxになっている。同様に、300msec、350msec、400msec経過後についても、変化量1pxのままで、ボリューム表示値に変化量を加算して、ボリューム表示値を変更する。
【0050】
以上のように、ボリューム値は200msec毎に1(4px)増加しているが、ボリューム表示値は50msec単位で1pxずつ増加される。従って、図5のように、ユーザには回転式ツマミ6の回転と同様に、連続的にボリューム表示値が上昇しているように見える。
【0051】
[高速でボリューム値が変更される場合]
ユーザ操作によって回転式ツマミ6を操作することにより、通常の速度(200msec毎に1ステップ)よりも高速で、ボリューム値を上昇させる場合を説明する。図6は、この場合における、ボリューム値と、ボリューム表示値と、変化量との関係を示す。なお、ボリューム値における括弧内の値はボリューム値(ステップ)を4倍して対応するボリューム表示値(px)に変換したものである。図7は、この場合における、時刻(msec)に対する、回転式ツマミ6の回転角と、ボリューム表示値(px)との関係を示すグラフである。
【0052】
図6に示すように、ボリューム値は、0msecで0(0px)、50msecで2(8px)、100msecで5(20px)、150msecで9(36px)、200msecで14(56px)、250msecで20(80px)、300〜450msecで27(108px)である。このように、ボリューム値は300msecまで加速度的に増加するので、図7に示すように、回転式ツマミ6の回転角は、連続的、加速度的に増加している。
【0053】
ボリューム表示値について説明すると、図3に示すように、ボリューム値の変更開始(0msec)から50msec経過後に、制御部2は、変化量を1pxに設定する(S1)。次に、S2でNOを経由した後、ボリューム値2(8px)に対してボリューム表示値は0pxであるので、制御部2は、変化量1pxはボリューム値とボリューム表示値との差8px以下であると判断する(S3でNO)。さらに、制御部2は、ボリューム値とボリューム表示値との差8pxは1ステップ表示値(4px)よりも大きいと判断する(S4でYES)。
【0054】
S5において、制御部2は、変化量をボリューム値とボリューム表示値との差に応じて増加させる。具体的には、制御部2は、ボリューム値とボリューム表示値との差を所定値(本例では6)で除算した値(例えば小数点は切り捨て)を、現在の変化量に加算して、新たな変化量を算出する。この場合は、ボリューム値2(8px)、ボリューム表示値0px、変化量1pxであるので、変化量は、1+(8−0)/6=2pxになる。
【0055】
続いて、制御部2は、変化量2pxは、ボリューム値とボリューム表示値との差8pxよりも小さいと判断し(S8でNO)、現在のボリューム表示値0pxに変化量2pxを加算して、新たなボリューム表示値2pxを表示部8に表示させる(S10)。従って、50msec経過した時点では、ボリューム値8pxに対して、ボリューム表示値2px、変化量2pxになっている。その後、50msec待機して、100msecになると、S2に戻る。
【0056】
100msec経過後には、ボリューム値が5(20px)に変更されている。従って、制御部2は、S2でNOを経由した後、ボリューム値5(20px)に対してボリューム表示値は2pxであるので、制御部2は、ボリューム値とボリューム表示値との差が18pxであり、変化量2pxよりも大きく(S3でNO)、1ステップ表示値(4px)よりも大きい(S4でYES)と判断する。
【0057】
従って、S5において、ボリューム値5(20px)、ボリューム表示値2px、変化量2pxであるので、制御部2は、変化量を、2+(20−2)/6=5pxに変更する。続いて、制御部2は、変化量5pxは、ボリューム値とボリューム表示値との差18pxよりも小さいと判断し(S8でNO)、現在のボリューム表示値2pxに変化量5pxを加算して、新たなボリューム表示値7pxを表示部8に表示させる(S10)。従って、100msec経過した時点では、ボリューム値20pxに対して、ボリューム表示値7px、変化量5pxになっている。その後、50msec待機して、150msecになると、S2に戻る。
【0058】
同様の処理によって、150msec経過した時点では、ボリューム値9(36)pxに対して、ボリューム表示値16px、変化量9pxになる。200msec経過した時点では、ボリューム値14(56)pxに対して、ボリューム表示値31px、変化量15pxになる。250msec経過した時点では、ボリューム値20(80)pxに対して、ボリューム表示値54px、変化量23pxになる。300msec経過した時点では、ボリューム値27(108)pxに対して、ボリューム表示値85px、変化量31pxになる。このように、ボリューム値の加速度的な増加に応答して、変化量を増加させることによって、ボリューム表示値も加速度的に増加させることができる。
【0059】
350msec経過時点では、ボリューム値が27(108px)のままでボリューム値の増加が停止されている。制御部2は、S2でNOを経由した後、ボリューム値27(108px)に対してボリューム表示値は85pxであるので、制御部2は、変化量31pxはボリューム値とボリューム表示値との差23pxよりも大きいと判断する(S3でYES)。従って、制御部2は、ボリューム値とボリューム表示値との差が1ステップ表示値より大きいか否かに関係なく、変化量を増加させずに、S6に進む。
【0060】
制御部2は、変化量31pxが2ステップ表示値(8px)よりも大きいと判断し(S6でYES)、変化量31pxを2で除算して(この場合は、例えば小数点は切り上げ)、新たな変化量16pxを算出する(S7)。このように、変化量がボリューム値とボリューム表示値との差より大きく、変化量が2ステップ表示値よりも大きい場合には、S7の処理を経由することにより、徐々に変化量を小さくすることによって、ボリューム表示値をボリューム値に瞬間的に接近させるのではなく、数回に分けて徐々(滑らかに)に接近させることができる。
【0061】
続いて、制御部2は、(S7で変化量を1/2にした結果)変化量16pxは、ボリューム値とボリューム表示値との差23pxよりも小さいと判断し(S8でNO)、現在のボリューム表示値85pxに変化量16pxを加算して、ボリューム表示値101pxを表示部8に表示させる(S10)。従って、350msec経過した時点では、ボリューム値27(108px)に対して、ボリューム表示値101px、変化量16pxになっている。
【0062】
400msec経過時点でおいても、ボリューム値が27(108px)のままである。制御部2は、S2でNOを経由した後、ボリューム値27(108px)に対してボリューム表示値は101pxであるので、制御部2は、変化量16pxは、ボリューム値とボリューム表示値との差7pxよりも大きいと判断する(S3でYES)。
【0063】
続いて、制御部2は、変化量16pxが2ステップ表示値(8px)よりも大きいと判断し(S6でYES)、変化量16pxを2で除算して、新たな変化量8pxを算出する(S7)。続いて、制御部2は、S7で変化量を1/2にしたものの、変化量8pxは、ボリューム値とボリューム表示値との差7pxよりも大きいと判断し、すなわちボリューム表示値がボリューム値を越えると判断するので(S8でYES)、変化量をボリューム値とボリューム表示値との差である7pxに設定する(S9)。そして、制御部2は、現在のボリューム表示値101pxに変化量7pxを加算して、ボリューム表示値108pxを表示部8に表示させる(S10)。従って、400msec経過した時点では、ボリューム値27(108px)に対して、ボリューム表示値108px、変化量7pxになっており、ボリューム値とボリューム表示値とがこの時点で一致する。
【0064】
なお、450msec経過後には、制御部2は、ボリューム表示値108はボリューム値108と等しいと判断するので(S2でYES)変化量を1に初期化して、処理を終了する。
【0065】
以上のように、ボリューム値とボリューム表示値との差に応じて変化量を算出しているので、ボリューム値が加速度的に増加しているときは、それに追随してボリューム表示値は加速度的に増加する一方で、ボリューム値の増加が終了する(又はボリューム値の増加が緩やかになる)と、ボリューム表示値が瞬間的にボリューム値に達するのではなく、変化量が徐々に小さくされて多少の時間をかけてボリューム値に達するので、違和感なくボリューム値を表示することができる。
【0066】
なお、上記の例ではボリューム値を増加させる場合について説明したが、ボリューム値を減少させる場合についても、S10においてボリューム表示値から変化量を減算して新たなボリューム表示値を算出すること以外は同様である。また、図3のフローチャートにおいて、上記のS3とS4とを逆にしてもよい(この場合、YES/NOも逆になる)。
【0067】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。本発明は、上記のボリューム表示制御装置を動作させるためのコンピュータプログラムまたはそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体という形態で提供されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明はオーディオ機器やパーソナルコンピュータに特に好適に適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるボリューム表示制御装置が適用されるオーディオ機器1の構成を示すブロック図である。
【図2】ボリューム表示値の表示方法を示す一例である。
【図3】ボリューム表示制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図4】通常の速度でボリューム値を変更する場合における、ボリューム値とボリューム表示値と変化量との関係を示す表である。
【図5】図4の場合における、回転式ツマミの回転角とボリューム表示値との関係を示す図である。
【図6】高速でボリューム値を変更する場合における、ボリューム値とボリューム表示値と変化量との関係を示す表である。
【図7】図6の場合における、回転式ツマミの回転角とボリューム表示値との関係を示す図である。
【図8】従来の、通常の速度でボリューム値を変更する場合における、ボリューム値とボリューム表示値と変化量との関係を示す表である。
【図9】図8の場合における、回転式ツマミの回転角とボリューム表示値との関係を示す図である。
【図10】従来の、高速でボリューム値を変更する場合における、ボリューム値とボリューム表示値と変化量との関係を示す表である。
【図11】図10の場合における、回転式ツマミの回転角とボリューム表示値との関係を示す図である。
【符号の説明】
【0070】
1 オーディオ機器(ボリューム表示制御装置)
2 制御部
2a ボリューム制御部
2b 表示制御部
3 ボリューム調整部
4 増幅部
5 リモコン受信部
6 回転式ツマミ(操作部)
7 メモリ
8 表示部
9 コンテンツ記憶部(HDD)
10 再生部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボリューム値とボリューム表示値と変化量とを管理する管理手段と、
該ボリューム値と該ボリューム表示値とに差がある場合、所定時間毎に、該ボリューム表示値に該変化量を加算して、新たなボリューム表示値を算出し、算出したボリューム表示値を表示部に表示させる表示制御手段と、
該ボリューム値と該ボリューム表示値との差が第1所定値より大きいか否かを判断する判断手段と、
該判断手段によって該ボリューム値と該ボリューム表示値との差が該第1所定値より大きいと判断された場合に、該変化量を該ボリューム値と該ボリューム表示値との差に応じて増加させる変化量算出手段とを備える、ボリューム表示制御装置。
【請求項2】
前記判断手段が、前記ボリューム値と前記ボリューム表示値との差が前記第1所定値以下であると判断した場合に、さらに、前記変化量が第2所定値より大きいか否かを判断し、
該判断手段によって該変化量が該第2所定値より大きいと判断された場合に、前記変化量算出手段が該変化量を減少させる、請求項1に記載のボリューム表示制御装置。
【請求項3】
前記判断手段が、前記変化量が、前記ボリューム値と前記ボリューム表示値との差より大きいか否かをさらに判断し、
該判断手段によって該変化量が該ボリューム値と該ボリューム表示値との差より大きいと判断された場合に、該変化量算出手段が該変化量を増加させることなく、該判断手段が、該変化量が第2所定値より大きいか否かをさらに判断し、
該判断手段によって該変化量が該第2所定値より大きいと判断された場合に、該変化量算出手段が該変化量を減少させる、請求項1または2に記載のボリューム表示制御装置。
【請求項4】
前記変化量算出手段が前記変化量を減少させた後、又は、前記判断手段によって該変化量が前記第2所定値以下であると判断された場合に、前記判断手段が、該変化量が前記ボリューム値と前記ボリューム表示値との差よりも大きいか否かをさらに判断し、
該判断手段によって該変化量が該ボリューム値と該ボリューム表示値との差よりも大きいと判断された場合に、該変化量算出手段が該変化量を該ボリューム値と該ボリューム表示値との差と等しい値に設定する、請求項2または3に記載のボリューム表示制御装置。
【請求項5】
前記変化量算出手段が、前記変化量を増加させる場合に、該変化量に、前記ボリューム値と前記ボリューム表示値との差を所定数で除算した値を加算して新しい変化量を算出する、請求項1〜4のいずれかに記載のボリューム表示制御装置。
【請求項6】
前記ボリューム値を変更するためのリモコン信号を受信するリモコン受信手段と、
ユーザ操作によって操作され該ボリューム値を変更するための操作部材とをさらに備え、
前記変化量算出手段が前記変化量を算出しかつ前記表示制御手段が前記ボリューム表示値を変更する前記所定時間が、該リモコン信号に応じてボリューム値1ステップ変化させる際に必要な第2所定時間よりも短く、
前記操作部材のユーザ操作に応じて該ボリューム値を1ステップ変化させる際に必要な時間を該第2所定時間よりも短くすることが可能である、請求項1〜5のいずれかに記載のボリューム表示制御装置。
【請求項7】
ボリューム値とボリューム表示値と変化量とを記憶部において管理する管理ステップと、
該ボリューム値と該ボリューム表示値とに差がある場合、所定時間毎に、該ボリューム表示値に該変化量を加算して、新たなボリューム表示値を算出し、算出したボリューム表示値を表示部に表示させる表示制御ステップと、
該ボリューム値と該ボリューム表示値との差が第1所定値より大きいか否かを判断する判断ステップと、
該判断ステップによって該ボリューム値と該ボリューム表示値との差が該第1所定値より大きいと判断された場合に、該変化量を該ボリューム値と該ボリューム表示値との差に応じて増加させる変化量算出ステップとをコンピュータに実行させる、ボリューム表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−98227(P2009−98227A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−267306(P2007−267306)
【出願日】平成19年10月15日(2007.10.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
【Fターム(参考)】