説明

ポリ乳酸チューブ

【課題】薄膜でも、マイクロスクエアでもなく、従来存在したことのない全く新しいポリ乳酸チューブを提供すること。
【解決手段】直径がナノメートルオーダーからマイクロメートルオーダーであり、長さが直径の2〜250倍であるチューブ状の中空を有し、ポリ乳酸をシェルとすることを特徴とするポリ乳酸チューブ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ乳酸をシェルとする新規なポリ乳酸チューブおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリ乳酸は生分解性を示し、また生体適合性にも優れていることから、すでに医用材料などとして実用化がなされている数少ない合成高分子であるが、分解速度が遅い、分解速度の制御が困難といった問題点も知られている。
【0003】
一方、ポリ乳酸の鏡像異性体であるD体とL体の熱アセトニトリル溶液を混合すると、van der Waals相互作用に基づいたステレオコンプレックスを形成し、沈殿することが知られている。このようなステレオコンプレックス相互作用を利用し、基板をL体とD体のポリ乳酸アセトニトリル溶液に交互に浸漬することよりナノメートルオーダーで膜厚が制御可能なポリ乳酸ステレオコンプレックス超薄膜が調製できる(例えば、非特許文献1)。
【非特許文献1】Serizawa, T. et al., Macromolecules 2001, 34, 1996
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、薄膜でも、マイクロスクエアでもなく、従来存在したことのない全く新しいポリ乳酸チューブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明は、直径がナノメートルオーダーからマイクロメートルオーダーであり、長さが直径の2〜250倍であるチューブ状の中空を有し、ポリ乳酸をシェルとすることを特徴とするポリ乳酸チューブを提供するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、新規なポリ乳酸チューブを提供した。
【0007】
本発明のポリ乳酸チューブは、チューブ(シェル)の膜厚、結晶構造を制御することにより、分解挙動を制御可能である。
【0008】
本発明のポリ乳酸チューブは、各種の薬剤、色素等を内部に大量に含有することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明のポリ乳酸チューブを製造するに際しては、まず、交互積層法により、ポリ乳酸ステレオコンプレックス中空粒子(以下、単に「ポリ乳酸中空粒子」ということもある)を製造する。
【0010】
ポリ乳酸ステレオコンプレックス中空粒子は、ポリL乳酸(PLLA)とポリD乳酸(PDLA)の溶液に、シリカ粒子を交互に浸漬し、シリカ粒子表面上にポリ乳酸ステレオコンプレックス膜を形成させ、次に、該コンプレックス膜の形成されたシリカ粒子をフッ化水素酸(HF)水溶液に浸漬し、シリカ粒子の除去を行うことによって製造される。
【0011】
本発明において「ポリL乳酸(PLLA)」は、L−乳酸を主構成ユニットとし、L−乳酸とD−乳酸のユニット比が100:0〜80:20の多重合体を使用でき、L−乳酸ユニットの比が大きいほど好ましい。また、「ポリD乳酸(PDLA)」は、D−乳酸を主構成ユニットとし、L−乳酸とD−乳酸のユニット比が0:100〜20:80の多重合体を使用でき、D−乳酸ユニットの比が大きいほど好ましい。効率よくステレオコンプレックスを形成可能な重合度10以上であれば、本発明に適用できる。
【0012】
そのようなポリL乳酸(PLLA)は、例えばレイシアH−100(三井化学社製)、トヨタエコプラスチックU’s(トヨタ自動車社製)等として市場から入手可能である。ポリD乳酸(PDLA)は、現在のところ市場からの入手は困難であるが、D−ラクチドの開環重合によって得られる。
【0013】
本発明で使用するシリカ粒子は、平均一次粒径がナノメートルオーダーからマイクロメートルオーダーのものを使用可能である。そのようなシリカ粒子としては、各種市販されているが、ナノメートルオーダーのシリカ粒子としては、MP−1040:日産化学工業株式会社社製(平均一次粒径100nm))等が、マイクロメートルオーダーシリカ粒子としては、ゴッドボールB−6C:鈴木油脂工業株式会社社製(平均一次粒径2μm)等が入手可能である。
【0014】
シリカ粒子として多孔性のシリカ粒子を使用する場合には、種々の物質をシリカ粒子に吸収吸着させることが可能である。そのような物質としてこれに限定されるものではないが、例えば、色素、薬物、モノマー、開始剤、酵素、基質等を挙げることができる。
【0015】
吸収吸着量は、シリカ粒子の大きさ、多孔度等により異なるが、そのシリカ粒子の最大吸収吸着量以下で、その量を調整可能である。
【0016】
シリカ粒子へのそれら物質の吸収吸着は、例えば内包したい物質の溶液に長時間浸漬)することにより行うことができ、その量の調整は、浸漬時間、浸漬温度、溶媒の選択により行うことができる。
【0017】
上記シリカ粒子を浸漬するポリL乳酸(PLLA)とポリD乳酸(PDLA)の溶液は、溶媒としてPLLAおよびPDLAを溶解可能な溶媒、例えばアセトニトリル、アセトニトリルと水の混合溶媒)を使用し、濃度は1mg/ml〜20mg/ml程度とすればよい。
【0018】
シリカ粒子をポリL乳酸溶液とポリD乳酸溶液交互に浸漬し、シリカ粒子表面上にポリ乳酸ステレオコンプレックス膜(本発明において「シェル層」ともいう)を積層する。浸漬温度は、ポリ乳酸の溶解性の観点から40〜60℃)程度でよい。
【0019】
交互積層法により調製されたポリ乳酸ステレオコンプレックスシェル層は、高結晶化度を有しているにもかかわらず、PLLAまたはPDLA単独結晶と比較し、7倍以上の分解速度であることが分かっている(Serizawa T. et al., Macromolecules, 2003, 36, 1762)。このことからPLLAとPDLAの割合を制御することで分解挙動を厳密に制御することができる。
【0020】
シェル層の厚さは交互積層のステップ数及び、浸漬時間を変化させることで容易に制御可能である。そのときの温度は40〜60℃程度でよい。例えば、シェル層の厚さは、シリカ粒子が平均一次粒子2μmである場合、20nm〜1000nmの範囲で調整可能である。
【0021】
また、シェル層にシリカ粒子に吸収吸着させた同様の物質または異なる物質を内包させることも可能である。このようなシェルへの物質の内包は、PLLAとPDLAを積層する際にシェル層に内包させたい物質をPLLAまたはPDLA溶液に混合しておく、またはPLLAとPDLAステレオコンプレックス膜形成、内包させたい物質の溶液への浸漬、PLLAとPDLAステレオコンプレックス膜形成のサイクル、またはそのサイクルの繰り返しにより行う)ことができる。
【0022】
中空粒子のシェルに物質を内包させることにより、異なる二種類の薬物を放出可能な薬物徐放担体、シェル層に磁性を持たせる等の場合に有用である。
【0023】
ポリL乳酸溶液またはポリD乳酸溶液に浸漬後のシリカの取り出しは、遠心分離により行うようにすればよい。
【0024】
次に、コンプレックス膜の形成されたシリカ粒子をフッ化水素酸(HF)水溶液に浸漬し、シリカ粒子の除去を行う。
【0025】
コンプレックス膜の形成されたシリカ粒子を、フッ化水素酸(HF)水溶液に浸漬することで、コアであるシリカ粒子が除去され、ポリ乳酸中空粒子が調製される。シリカ粒子に色素、薬物、モノマー、開始剤などがあらかじめ担持されていると、担持物質を中空粒子内に内包させることができる。
【0026】
シリカ粒子が除去されたか否かは、赤外吸収スペクトルにより、シリカに特徴的な1100cm−1と770cm−1付近)の吸収が消失していることにより確認可能である。フッ化水素酸溶液に浸漬させる条件は、シリカ粒子の大きさ、その表面に形成させたシェル層の厚さ等により、適宜設定すればよく、シリカに特徴的な1100cm−1と770cm−1付近)における吸収が消失しさえすればよく、それらの条件は特に限定されない。
【0027】
シリカ粒子が除去された後は、ポリ乳酸中空粒子を水洗する。
【0028】
上記で得られたポリ乳酸中空粒子は、凝集、乾燥させることによりポリ乳酸チューブを作製することができる。例えば、水溶液中にポリ乳酸中空粒子を分散させ、溶媒(水)を蒸発させることにより中空粒子が凝集し、続いて水を蒸発させることによりポリ乳酸チューブを形成することができる。
【0029】
ポリ乳酸チューブの直径は、ポリ乳酸中空粒子を作製するに用いた(テンプレートして使用した)シリカ粒子の一次粒径とほぼ同じである。このことは中空粒子同士が一軸方向に結合することにより、ポリ乳酸チューブが形成されることを示すものである。
【0030】
ポリ乳酸チューブの長さは、テンプレートとして使用したシリカ粒子の一次粒径の2〜250倍の範囲で調整可能である。その調整は溶媒の選択、乾燥温度、溶媒の蒸発速度を制御)することにより可能である。
【0031】
チューブが形成されることにより、ポリ乳酸中空粒子が内包する各物質が、チューブ内で配合される。中空粒子にモノマーや開始剤、色素等を内包させ、その後チューブを形成させることにより、外部環境に影響されず、チューブ内部において内包物が配合されることで機能が効率よく発現する。幅広い分野における応用が期待される。
【0032】
例えば、一つのポリ乳酸中空粒子に酵素を内包させ、もう一つのポリ乳酸中空粒子に基質を内包させておき、チューブが形成されることで、チューブ内部でのみ酵素と基質を反応させることができる。一方にモノマーを内包させ、もう一方に開始剤を内包した中空粒子を用いてチューブを形成させることで、チューブ内部でのみ重合を進行させることができる
【0033】
ポリ乳酸チューブには、シリカ粒子の一粒子に対して担持させることができる物質の量の2〜250倍までの多量の物質を内包させることができる。この2〜250倍という数字は、ポリ乳酸チューブが形成されるに使用されたポリ乳酸中空粒子の数に比例する数である。従って、シリカ粒子に担持出せる量、チューブを形成する際に結合させるポリ乳酸チューブの数を調整することにより、チューブに内包させる物質の種類、量を調整可能である。
【0034】
ポリ乳酸チューブには、多量の物質をポリ乳酸チューブに内包させることができるので、例えば多種の蛍光を有する蛍光標識の作製、蛍光強度増加、モノマー内包中空粒子と開始剤内包中空粒子の混合割合を変化させることで幅広く分子量を制御可能といったことが考えられる。
【実施例1】
【0035】
(ポリ乳酸中空粒子の製造)
約100nmの一次粒径を有するシリカナノ粒子(100mg)を50℃の濃度(10mg/ml)に調製したPLLA(数平均分子量27000)、PDLA(数平均分子量28000)それぞれのアセトニトリル溶液(10ml)に交互に浸漬(それぞれ3回(6ステップ))することにより、シリカナノ粒子表面上にステレオコンプレックス化を駆動力としてポリ乳酸ステレオコンプレックス超薄膜(厚さ20nm)を形成させた。なお、PLLA溶液またはPDLA溶液からのシリカ粒子の取り出しは、遠心分離(1000rpm,50℃)を5分間行うことにより行った。
【0036】
その後、シリカ粒子をフッ化水素酸(HF)水溶液(3ml)(濃度25wt%)に室温で24時間浸漬することでコアであるシリカナノ粒子の除去を行い、シリカ除去ポリ乳酸粒子を水(10ml)で5回洗浄し、ポリ乳酸中空粒子を得た。
【0037】
得られたポリ乳酸中空粒子は走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)、IRによって得られたサンプルの構造確認を行った。
【0038】
シリカのみ、シリカ粒子上にポリ乳酸ステレオコンプレックス結晶を積層後の粒子、およびコアであるシリカ粒子除去後のポリ乳酸中空粒子のSEM写真を図1A〜Cに示した。
【0039】
シリカ除去前(図1B)では明らかにシリカのみ(図1A)の時とは表面形態の変化、及び粒径の増大からシリカ表面にポリ乳酸超薄膜が形成されていることが確認できた。また、シリカ除去前後ではコアのシリカが除去され、中空粒子が調製できていることから(図1B、図1C)、HF処理後においても中空粒子はステレオコンプレックスの結晶構造を保持していることが分かる。
【0040】
シリカのみ、シリカ粒子上にポリ乳酸ステレオコンプレックス結晶を積層後の粒子、およびコアであるシリカ粒子除去後のポリ乳酸中空粒子の赤外吸収スペクトル(FT−IR/ATR)を図2に示した。
【0041】
HF処理前、処理後においてシリカに起因する吸収ピークが消失することから、コアとして用いたシリカ粒子は24時間のHF処理により完全に除去されていることが確認された。
【実施例2】
【0042】
(ポリ乳酸中空粒子(薬物内包)の製造)
平均一次粒径約2μmの多孔性シリカ粒子に、モデル薬物として蛍光物質ローダミン6Gを担持させた(担持量 シリカ重量に対して約5wt%程度)。
【0043】
得られたシリカ粒子をPLLA、PDLA、蛍光物質フルオレシンの順にそれぞれの溶液に交互に浸漬することで、PDLAとPLLAの層間にフルオレシンを挟み込んだ。これを3サイクル繰り返し、さらにその上にPLLAとPDLAを積層することでフルオレシンの脱着を防いだ。なお、PLLA、PDLAの各溶液は、実施例1と同様のものを使用し、浸漬(15分)、フルオレシン水溶液は濃度10mg/mlで、浸漬は15分間行った。)
【0044】
その後、上記と同様にして、HF水溶液によってシリカのみを除去し、中空に蛍光物質ローダミン6Gを内包し、シェルに蛍光物質フルオレシンを含有するポリ乳酸中空粒子を得た。
【0045】
光学顕微鏡によって観察されたポリ乳酸中空粒子と同じ位置にローダミン6Gの蛍光とフルオレシンの蛍光が観察されたことから、二種類の蛍光物質を内包していることが確認された。
【0046】
得られたポリ乳酸中空粒子を、水中に分散させた状態で1週間保存後においても、どちらの蛍光も観察されたことから、ポリ乳酸中空粒子のシェルが分解されるまでは内包物を担持可能であることが分かった。
【実施例3】
【0047】
実施例1と同様の条件でステップ数を6ステップ(図3A)、10ステップ(図3B)、6ステップ+24時間PLLA溶液に浸漬(図3C)とステップ数を変化させ、ポリ乳酸中空粒子を作製した。得られた粒子のSEM写真を図3A〜図3Cに示す。
【0048】
ステップ数または溶液に浸漬する時間を変化させることでポリ乳酸中空ナノ粒子の膜厚を制御可能であることが分かる。
【実施例4】
【0049】
(ポリ乳酸チューブの作製)
テンプレートとしてのシリカ粒子として、平均一次粒径約100nm、200nm、400nmの3種類を使用した以外、実施例1のポリ乳酸中空粒子製造と同様にして、ポリ乳酸中空粒子を作製した。
【0050】
得られたポリ乳酸中空粒子を1mg/mlの濃度で水に分散させ、その水分散をガラス板上に滴下し、室温で水を徐々に蒸発乾燥させて、液滴のエッジ付近でポリ乳酸中空粒子を凝集させ、ポリ乳酸中空粒子を結合させて、ポリ乳酸チューブを形成させた。
【0051】
得られたポリ乳酸チューブのSEM写真を図4に示した。図4から、例えば200nmのシリカを用いると約200nmの幅を有したものが得られたことから分かるように、ポリ乳酸チューブの幅は用いるシリカサイズに依存しており、テンプレートとして用いたシリカ粒子の直径に依存した幅をもつポリ乳酸チューブが得られたことが分かる。
【実施例5】
【0052】
テンプレートとしたシリカ粒子に、それぞれフルオレシン(緑の蛍光)とローダミン(赤の蛍光)を担持させた平均一次粒径約2μmの2種類を使用した以外、実施例1のポリ乳酸中空粒子製造と同様にしてフルオレシン(緑の蛍光)とローダミン(赤の蛍光)を内包させたポリ乳酸中空粒子を作製した。
【0053】
得られたフルオレシン(緑の蛍光)とローダミン(赤の蛍光)を内包させたポリ乳酸中空粒子それぞれ0.1mgを0.1mlの水に混合分散させ、実施例4に記載のポリ乳酸チューブの作製と同様にしてポリ乳酸チューブを作製した。
【0054】
得られたポリ乳酸チューブは、蛍光顕微鏡 OLYMPUS BX51:OLYMPUS社製)により観察したところ、同一箇所に緑と赤の蛍光が観察され、重ね合わせ画像でも黄色に観察されたことから)、フルオレシン(緑の蛍光)とローダミン(赤の蛍光)の量蛍光体を内包していることが分かった。
【0055】
それぞれ異なる物質を内包させた中空粒子を用いて、チューブを形成させると、チューブ内において中空粒子内に内包した物質が混合されることが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
薬剤や酵素などの活性保護カプセル、薬物除放担体、スキャホルド、または、塗料、モノマーや開始剤など二種類以上のものを混合させる様々な分野への応用など。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】(A)はシリカ粒子のSEM写真。 (B)はポリ乳酸被覆シリカ粒子のSEM写真。 (C)はポリ乳酸中空粒子のSEM写真。
【図2】赤外吸収スペクトル。
【図3】(A)〜(C)共にポリ乳酸被覆シリカ粒子のSEM写真。
【図4】ポリ乳酸チューブのSEM写真。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直径がナノメートルオーダーからマイクロメートルオーダーであり、長さが直径の2〜250倍であるチューブ状の中空を有し、ポリ乳酸をシェルとすることを特徴とするポリ乳酸チューブ。
【請求項2】
交互積層法により調製したポリ乳酸ステレオコンプレックス中空粒子が凝集して形成された、請求項1に記載のポリ乳酸チューブ。
【請求項3】
交互積層法が;
ポリL乳酸(PLLA)とポリD乳酸(PDLA)の溶液に、シリカ粒子を交互に浸漬し、シリカ粒子表面上にポリ乳酸ステレオコンプレックス膜を形成させる工程、および
該コンプレックス膜の形成されたシリカ粒子をフッ化水素酸(HF)水溶液に浸漬し、シリカ粒子の除去を行う工程、
からなる、請求項3に記載のポリ乳酸チューブ。
【請求項4】
シリカ粒子の一粒子に対して担持させることができる物質の量の2〜250倍の量を内包する、請求項3に記載のポリ乳酸チューブ。



【図2】
image rotate

【図1】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2007−231188(P2007−231188A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−56016(P2006−56016)
【出願日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成17年9月5日 社団法人高分子学会発行の「高分子学会予稿集第54巻2号」に発表
【出願人】(504176911)国立大学法人大阪大学 (1,536)
【Fターム(参考)】