ポータブルトランザクションフォーマットを使用したデバイス構成およびデータ抽出方法
ポータブルコンピュータ(106)を使用してサーバ(108)とデータトランザクション(200)を実施する方法。本方法は、ポータブルコンピュータ中で、2つ以上のデータフィールドを含む所定のポータブルトランザクションファイルフォーマット(500)を有する少なくとも1つのポータブルトランザクションファイル(104−1、104−2、104−3、104−n)を受け取ることを含む。データフィールドは、特定サーバタイプ(108−1、108−2、108−3、108−n)とのデータトランザクションセッション用のタイプ特有サーバプロトコルを定義するトランザクションパラメータのセットを含むことができる。汎用データトランザクションエンジン(302、303)を使用して、ポータブルトランザクションファイルが提供済みである任意のタイプのサーバとデータトランザクションセッションを実施することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の構成は、一般にデバイス構成およびデータ抽出のための方法およびシステムに関し、より詳細には、構成すべきデバイスまたはデータ抽出元となるデバイスと対話するための、ポータブルデータ処理デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
電子産業界では、ソフトウェアによって構成可能な機器、または分析のために後で抽出できるデータを収集する機器の開発に向かう傾向が増している。これらの種類のシステムは、通信、データバックアップ、データ可搬性の分野で、また、システム構成をある機器から別の機器にクローン化するために、ますます一般的になっている。これらの構成タスクおよびデータ抽出タスクを実施するための従来の方法は、典型的には、機器を構成することができるように機器をコンピュータまで持ってくることを含む。通信リンクが、典型的には、コンピュータサーバと、構成すべきまたはデータ抽出元となるクライアント機器との間で確立される。通信リンクは、配線式またはワイヤレスとすることができる。必要とされる構成プロセスまたはデータ抽出プロセスを実行するために、通常はカスタムソフトウェアアプリケーションがコンピュータに提供される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それでもなお、多くの場合、構成またはデータ抽出を必要とするクライアント機器を、構成タスクまたはデータ抽出タスクを実施するための適切なプログラミングを有するコンピュータがある位置まで運ぶのは、不便であるか、さもなければ実際的でない。例えば、機器は乗り物または遠隔位置に搭載されている場合がある。このような場合は、機器を構成することまたはデータを抽出することができるように、コンピュータを機器の場所まで運ぶことができる。しかしなお、このタイプの再構成可能な機器および/またはデータ収集機器がますます普及するのに伴い、ユーザは、これらのタスクを実行するためのより便利な方法を求めている。例えば、多くのユーザは、パーソナル電子デバイス(PED)を使用して構成タスクおよび/またはデータ抽出タスクを実施するのが便利である可能性があることに気付いている。これらのPEDデバイスは、そのサイズの小ささ、ワイヤレスインタフェース、およびインターネットを介して通信できることにより、これらのタスクに対して人気を得つつある。
【0004】
PEDを機器構成およびデータ抽出の目的で使用することに関連する非常に多くの利点にもかかわらず、この手法に関していくつかの問題がある。例えば、従来型のデスクトップまたはラップトップコンピュータ用に書かれたソフトウェアは、ある種のPED上で使用するのに直接には適さない。例えばこれは、PEDがパーソナルディジタルアシスタント(PDA)であるときに当てはまる可能性がある。PDAの物理サイズに関連するハードウェア制約のせいで、ソフトウェアを直接に移植するのがいくぶん困難になる可能性がある。この問題は通常、PDA用に特に設計されたカスタムコンピュータコードを書くことによって対処される。カスタムコードは、典型的には、より大規模なコンピュータシステム用にすでに書かれたトランザクションコードのいくらかを複製する。しかし、PDA用のソフトウェアコードは、必然的にいくぶん異なる。というのは、このコードは通常、コーディングがデータの性質に依存するとともにドメイン特化情報に基づくようにして、書かれるからである。したがって、カスタムソフトウェア手法は、煩わしくコスト集約的である傾向がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ポータブルコンピュータを使用してサーバとデータトランザクションを実施する方法に関する。本発明の一態様によれば、ポータブルコンピュータは、パーソナル電子デバイス(PED)とすることができる。サーバは、構成可能な、またはデータをそこから抽出するのが望ましいものとすることのできる、任意のタイプのデバイスであってよい。例えばサーバは、任意のタイプの構成可能な無線機器、別のコンピュータ、PED、セキュリティシステム、またはデータ収集デバイスとすることができる。
【0006】
本方法は、ポータブルコンピュータ中で1つまたは複数のポータブルトランザクションファイルを受け取ることによって開始することができる。各ポータブルトランザクションファイルは、いくつかのデータフィールドを含む所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットで提供することができる。データフィールドは、トランザクションパラメータを含むことができる。トランザクションパラメータは集合的に、データトランザクションセッション用のタイプ特有サーバプロトコルを定義するトランザクションパラメータセットを形成することができる。タイプ特有サーバプロトコルは、特定サーバタイプ用のデータトランザクションセッションを定義することができる。
【0007】
ポータブルコンピュータに関連するコンピュータメモリに1つまたは複数のポータブルトランザクションファイルが記憶されると、ポータブルコンピュータはデータトランザクションセッションを実施することができる。通信層(communication layer)またはトランスポートタイプがポータブルコンピュータ上で利用可能であるならば、ポータブルコンピュータは、タイプ特有サーバプロトコルを定義するためにポータブルトランザクションファイルが提供済みである任意のタイプのサーバと、データトランザクションセッションを実施することができる。この結果を達成するために、ポータブルコンピュータは有利にも、汎用データトランザクションエンジンを備えることができる。汎用データトランザクションエンジンは、プログラム可能なマイクロプロセッサ、および汎用データトランザクションアプリケーションソフトウェアプログラムを備えることができる。汎用データトランザクションエンジンによって実行されるトランザクションセッションはユニバーサルに構成可能とすることができ、したがって、ポータブルトランザクションファイルに含まれる情報を使用して、任意の特定サーバタイプとトランザクションセッションを行うことができる。
【0008】
やや異なる見方で見ると、サーバとデータトランザクションを実施する方法は、次のように述べることができる。本方法は、汎用データトランザクションソフトウェアアプリケーションを備えるデータトランザクションエンジンを、ポータブルコンピュータに提供することによって開始することができる。汎用データトランザクションソフトウェアアプリケーションは、任意のサーバとデータトランザクションセッションを実施するために動的に構成可能とすることができる。
【0009】
本方法はさらに、所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットを有する1つまたは複数のポータブルトランザクションファイルを、ポータブルコンピュータに提供することを含むことができる。ポータブルトランザクションファイルフォーマットは、2つ以上のデータフィールドを含むことができる。各データフィールドは、トランザクションパラメータセットのうちのトランザクションパラメータを指定するために提供することができる。データフィールド定義は有利にも、ポータブルコンピュータとどんなサーバとの間のどんなデータトランザクション用のトランザクションプロトコルを定義するのにも足りるデータトランザクションパラメータの種々のセットに対応するのに十分である。
【0010】
別の態様によれば、本発明はまた、サーバとデータトランザクションを実施するためのポータブルコンピュータに関するものとすることができる。ポータブルコンピュータは、1つまたは複数のポータブルトランザクションファイルを収容するデータストアを備えることができる。ポータブルトランザクションファイルは、それぞれ所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットで構成することができる。このフォーマットは、2つ以上のトランザクションパラメータを含むために設けられた2つ以上のデータフィールドを含むことができる。各ポータブルトランザクションファイルに含まれるトランザクションパラメータは、前述のように、集合的にトランザクションパラメータセットを定義することができる。
【0011】
ポータブルコンピュータは、汎用データトランザクションエンジンを備えることもできる。汎用データトランザクションエンジンは、ポータブルトランザクションファイルに応答してユニバーサルに構成可能とすることができる。より具体的には、ポータブルトランザクションファイルは、任意の特定サーバタイプに関連する任意のデータトランザクションセッションを実施するための、タイプ特有サーバプロトコルを定義することができる。
【0012】
ポータブルコンピュータは、1つまたは複数のデータ通信システムを備えることもできる。データ通信システム(1つまたは複数)は、ポータブルコンピュータとサーバとの間でデータ通信リンクを確立するために選択することができる。ポータブルコンピュータは、ポータブルトランザクションファイルおよび汎用データトランザクションエンジンを使用して、データトランザクションセッションを実施することができる。とりわけ、データトランザクションセッションは、ポータブルコンピュータにより、ポータブルトランザクションファイルが提供済みである任意のサーバと実施することができる。
【0013】
一般に、本明細書で言及するデータトランザクションセッションは、1つまたは複数のアクティビティを含むことができる。本発明の一態様によれば、データトランザクションセッションは、構成パラメータのセットをポータブルコンピュータからサーバに通信することを含むことができる。例えば、構成パラメータは、サーバの動作特性のセットを定義することができる。別の態様によれば、データトランザクションセッションは、記憶済みデータをサーバからポータブルコンピュータに通信することを含むことができる。さらに別の態様によれば、データトランザクションセッションは、記憶済みデータをポータブルコンピュータからサーバに通信することを含むことができる。
【0014】
本明細書で述べるトランザクションパラメータセットは、タイプ特有サーバプロトコルを指定するのに十分な1つまたは複数のパラメータを含むことができる。有利にも、ポータブルトランザクションファイルによって定義されるデータフィールドは、どんなサーバプロトコルに対応するのにも十分なパラメータを含むように定義することができる。トランザクションパラメータは、(1)サーバと通信するのに必要とされる接続プロパティのセット、(2)サーバを制御するためのコマンドのセット、(3)要求のシーケンスまたは順序付け、(4)各要求が行われる前に満たされるべき前提条件のセット、(5)サーバから情報を得るための照会のセット、および(6)エラーシナリオパラメータのセットを指定することが望ましいものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
様々な異なる適用例との関連で使用するためにソフトウェアによって再構成可能な電子デバイスは、ますます多くのものが存在する。また、データの抽出元とすることのできるデバイスも、ますます多くのものが存在する。このようなデバイスを、本明細書では一般にサーバデバイスまたは単にサーバと呼ぶ。さらに、前述の構成プロセスおよびデータ抽出プロセスを、本明細書では一般にデータトランザクションまたはデータトランザクションセッションと呼ぶものとする。本発明は、ポータブルコンピュータを使用してサーバとデータトランザクションを実施するための方法および装置に関する。
【0016】
ここで図1〜5を参照すると、データトランザクションのための改善された方法および装置が示されている。本発明は、ポータブルコンピュータと共に使用するのに、より具体的にはハンドヘルドの種類のポータブルコンピュータと使用するのに非常に適する。このようなハンドヘルドコンピュータはしばしば、パーソナル電子デバイスまたはPEDと呼ばれる。
【0017】
図1を参照すると、ポータブルコンピュータ106に、1つまたは複数のポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nを提供することができる。ポータブルトランザクションファイルは、それぞれ所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットで構成することができる。このフォーマットは、トランザクションパラメータを含むために設けられた2つ以上のデータフィールドを含むことができる。ポータブルトランザクションファイルに含まれるトランザクションパラメータは、集合的にトランザクションパラメータセットを定義することができる。
【0018】
ポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nは、任意の適した手段によってポータブルコンピュータ106に提供することができる。図1では、ポータブルトランザクションファイルがコンピュータ102から直接にポータブルコンピュータ106に通信されるように示されている。ポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nは、任意の適したデータ通信リンクを介してポータブルコンピュータ106に通信することができる。通信リンクは、コンピュータ102とポータブルコンピュータ106との間の配線式またはワイヤレス通信リンクとすることができる。通信リンクはまた、コンピュータネットワーク(図示せず)を使用して形成することもできる。これに関して、多くのポータブルコンピュータが、配線式またはワイヤレス手段によってインターネットリソースにアクセスする能力を有することは理解されるであろう。このようなインターネット通信を使用して、ポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nをコンピュータ102からポータブルコンピュータ106に送達することができる。ファイルをポータブルコンピュータ106にロードすることのできる様々な方法は当業者なら熟知しており、このような方法はすべて本発明の範囲内に含まれるものとする。
【0019】
本発明の一実施形態によれば、ポータブルコンピュータ106は、汎用データトランザクションエンジンを備えることもできる。汎用データトランザクションエンジンは、有利にも、任意のタイプのサーバとの本明細書に述べるようなデータトランザクションのためにユニバーサルに構成可能なように設計される。図2を参照すると、ポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nのうちの1つは、特定タイプのサーバ108に関連するデータトランザクションセッション200を実施するためのタイプ特有サーバプロトコルを定義することができる。
【0020】
次に図3を参照すると、本発明を理解するのに有用な、より詳細なブロック図が示されている。図3に示すように、ポータブルコンピュータ106は、従来のポータブルコンピュータシステムにおけるのと同様にして構成された1つまたは複数のコンポーネントまたはサブシステムを備えることができる。例えば、ポータブルコンピュータ106は、プロセッサ302、ユーザインタフェース、データストア304、および通信システム306を備えることができる。
【0021】
本発明の一態様によれば、ポータブルコンピュータ106は、パーソナル電子デバイス(PED)とすることができる。パーソナル電子デバイス(PED)は、当技術分野で周知である。例えば、PEDは携帯型ハンドヘルドコンピュータを含むものとして知られ、これらはパーソナルディジタルアシスタントまたはPDAと呼ばれることもある。これらのデバイスは、データを記憶、処理、および通信する能力を有する。PDAは一般に、ハンドヘルドPC、パームサイズPC、スマートホン、およびハンドヘルド機器を含めることのできる、いくつかの範疇のうちの1つに入る。PDAは、典型的には、Linux(登録商標)、Palm(登録商標)OS、またはWindows(登録商標)CE(Pocket PC)などの市販のオペレーティングシステムと共に、何らかの種類のマイクロプロセッサを備える。多くのPDAは、人間/機械インタフェースのために、備え付けのLCD表示装置、タッチセンシティブスクリーン、およびキーパッドも有する。いくつかのPDAは、ワイヤレスネットワーキング機能も備える。例えば、多くのこのようなデバイスは、周知のワイヤレスネットワーキングを使用して他のデバイスと通信することができる。前述の機能により、これらの小型デバイスは、様々なビジネス用および個人用の適用分野に対して非常に有用になる。
【0022】
ポータブルコンピュータ106がPEDである場合は、プロセッサ302は、PED中で一般的に使用される様々な市販のマイクロプロセッサシステムのいずれかとすることができる。例えば、マイクロプロセッサ302は、カリフォルニア州サンタクララのIntel.Corp.から入手可能なStrongARMまたはXScaleプロセッサ(例えばSA−110やPXA270)、テキサス州オースティンのFreescale Semiconductor,Inc.から入手可能なi.MXまたはDragonballファミリのプロセッサ、あるいは、テキサス州ダラスのTexas Instrumentsによって販売用に提供されているOMAP(登録商標)ファミリのプロセッサから選択することができる。プロセッサ302は、任意の適した市販オペレーティングシステムを利用することができる。別法として、エネルギー消費およびコストを削減するために、プロセッサ302は超小型電子技術コントローラとして実現することもできる。
【0023】
プロセッサ302は、データストア204とそれぞれ通信することができる。データストア204は、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、EE PROM、および/またはダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)など、任意の適したデータ記憶システムからなるものとすることができる。プロセッサのためのオペレーティングシステムは、データストア304中の不揮発性メモリに、または別のメモリ位置(図示せず)に記憶することができる。しかしなお、プロセッサ302のオペレーティングシステムまたはアプリケーションソフトウェアに使用される特定タイプのデータストアに関して本発明が限定されないことは、当業者なら理解するであろう。
【0024】
1つまたは複数のポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nを、データストア304に記憶することができる。データストアはまた、汎用データトランザクションアプリケーション303を記憶するのに使用することもできる。別法として、データトランザクションファイルのうちの1つまたは複数および汎用データトランザクションアプリケーションは、別のデータストアに記憶することもできる。
【0025】
プロセッサ302、データストア304、ユーザインタフェース305、および通信システム306の間に、適したデータ通信リンクを提供することができる。データ通信リンクは、任意の適したタイプのシリアルまたはパラレルタイプのデータチャネルとすることができる。例えば、通信リンクがパラレルタイプのデータリンクである場合は、通信リンクは、ISA、EISA、VESA、PCI、EMIFなどを含めて(限定ではない)、いくつかの周知のバス規格のいずれかに準拠することができる。別法として、シリアルデータチャネルが使用される場合は、I2C、SPI、Microwire、Maxim、または他のタイプのシリアルデータバスとすることができる。本発明がポータブルコンピュータ106の様々なコンポーネント間のどんな特定のデータリンク構成にも限定されないことは、当業者なら理解するであろう。
【0026】
データ通信システム306は、ポータブルコンピュータ106と1つまたは複数のサーバ108−1、108−2、108−3、108−nとの間でデータ通信リンクを確立するために構成することができる。例えば、通信システム306は、様々な周知の通信規格のいずれかに従ってデータ通信を実施することのできる通信サブシステムを備えることができる。限定ではないが、これらの通信サブシステムは、従来のユニバーサルシリアルバス(USB)規格に準拠するサブシステム308、ブルートゥース(登録商標)ワイヤレス通信規格に準拠するサブシステム310、従来のシリアルバス規格に準拠するサブシステム310、および802.11ファミリのワイヤレス規格に準拠するサブシステム314を含むことができる。しかしなお、本発明がどんな特定タイプの通信ポートにも限定されないことを理解されたい。任意の配線式、ワイヤレス、および/または光学式の通信システムを提供することができる。さらに、いくつかの異なるタイプの通信サブシステムを提供して、様々な異なるタイプのサーバとの通信を容易にすることが有利である可能性もある。
【0027】
図3では、ポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nが提供済みである任意のサーバ108−1、108−2、108−3、108−nと、データトランザクションセッションをポータブルコンピュータ106により実施することができる。サーバは、構成可能な、または何らかのデータをそれにロードすることのできる、またはデータをそこから抽出することが望ましいものとすることのできる、任意のタイプのデバイスとすることができる。例えばサーバは、任意のタイプの構成可能な無線機器、別のコンピュータ、PED、セキュリティシステム、またはデータ収集デバイスとすることができる。
【0028】
一般に、本明細書で言及するデータトランザクションセッションは、限定されない1つまたは複数のアクティビティを含むことができる。本発明の一態様によれば、データトランザクションセッションは、ポータブルコンピュータ106から、ポータブルトランザクションファイルが提供済みであるサーバ108−1、108−2、108−3、108−nのいずれか1つに、構成パラメータのセットを通信することを含むことができる。例えば、構成パラメータは、サーバの動作特性のセットを定義することができる。別の態様によれば、データトランザクションセッションは、サーバ108−1、108−2、108−3、108−nからポータブルコンピュータ106に記憶済みデータを通信することを含むこともできる。さらに別の態様によれば、データトランザクションセッションは、ポータブルコンピュータ106からサーバ108−1、108−2、108−3、108−nに記憶済みデータを通信することを含むことができる。
【0029】
1つまたは複数のポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nは、それぞれ所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットで構成することができる。このフォーマットは、トランザクションパラメータを含むために設けられた2つ以上のデータフィールドを含むことができる。ポータブルトランザクションファイルに含まれるトランザクションパラメータは、集合的にトランザクションパラメータセットを定義することができる。トランザクションパラメータセットは、タイプ特有サーバプロトコルを指定するのに十分な1つまたは複数のパラメータを含むことができる。有利にも、ポータブルトランザクションファイルによって定義されるデータフィールドは、どんなタイプのサーバ108−1、108−2、108−3、108−n用のプロトコルに対応するのにも十分なパラメータを含むように定義することができる。
【0030】
次に図4を参照すると、データトランザクションセッションを実施するための改善された方法を理解するのに有用なフローチャートが示されている。このプロセスは、ステップ402で、ポータブルトランザクションファイル(PTF)がポータブルコンピュータ106に提供されたときに開始することができる。ポータブルトランザクションファイルを受け取ると、これは必要とされるまでデータストア304に記憶しておくことができる。ステップ406で、プロセスは、データトランザクションセッションを開始する要求が受け取られたかどうかチェックして判定することによって継続することができる。このような要求は、ユーザにより、ユーザインタフェース305または他の任意の適した方法で開始することができる。
【0031】
要求が受け取られない場合は、プロセスはステップ406にループバックし、さらに命令を待機することができる。しかし、データトランザクションの要求が受け取られた場合は、プロセスはステップ408に続くことができる。ステップ408で、汎用データトランザクションアプリケーション303がまだ実行されていない場合は、このアプリケーションソフトウェアを起動することができる。その後ステップ410で、データトランザクションセッションを実施する対象となるサーバ108−1、108−2、108−3、108−nのタイプを識別するようユーザに促すことができる。この情報に基づいて、ステップ412で、識別されたサーバのタイプ用のポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nが利用可能かどうかの判定を行うことができる。利用可能でない場合は、ステップ418で、選択されたサーバタイプに必要とされるポータブルトランザクションファイルをポータブルコンピュータが有さないことを、ユーザに通知することができる。次いで、ステップ420で、別のサーバタイプをステップ410で選択する機会をユーザに与えることができ、あるいはステップ422でプロセスは終了することができる。
【0032】
選択されたサーバタイプ用のポータブルトランザクションファイルが利用可能な場合は、ステップ314で、このファイルをデータストア304から取り出し、プロセッサ302のための作業メモリにロードすることができる。例えば、ユーザがサーバをタイプ3サーバ108−3として識別した場合は、ポータブルトランザクションファイル104−3をデータストア304から選択してメモリにロードすることができる。その後ステップ416で、汎用データトランザクションアプリケーション303、および選択されたサーバ用の適切なポータブルトランザクションファイルを利用して、データトランザクションセッションを実行することができる。データトランザクションセッションが完了すると、プロセスはステップ422で終了することができる。
【0033】
単一の汎用データトランザクションプログラム303が任意のタイプのサーバ108−1、108−2、108−3、108−nとのデータトランザクションセッション200を実施できるようにするために、ポータブルトランザクションファイルのフォーマットは、特定サーバタイプ用のデータトランザクションプロトコルを完全に定義するのに十分なパラメータのセットに対応しなければならない。一般に、このことは、4つの基本的なタイプの情報を汎用データトランザクションプログラムに提供しなければならないことを意味する。トランザクションパラメータセットは、(1)サーバと通信するのに必要とされる接続プロパティのセット、(2)サーバを制御するためのコマンドのセット、(3)要求のシーケンスまたは順序付け、(4)各要求が行われる前に満たされるべき前提条件のセット、(5)サーバから情報を得るための照会のセット、および(6)エラーシナリオパラメータのセットを指定することが望ましいものとすることができる。ポータブルトランザクションファイルのフォーマットは、幅広いトランザクションプロトコルを含むように一般化されるべきだが、データトランザクションを正しく実施するのに十分なレベルの詳細を考慮すべきでもある。同様に、汎用データトランザクションアプリケーションは、このような任意のデータトランザクションプロトコルを実施するのに十分なフレキシビリティを有するべきである。
【0034】
図5に、ポータブルトランザクションファイル108−1、108−2、108−3、108−nのフォーマットの一例を示す。図5に示す例は、本発明を限定するものとはしないことを理解されたい。そうではなく、図示のフォーマットは単に、トランザクションパラメータのセットを提示することのできる1つの可能な方法を説明するために提供するに過ぎない。図6を参照すると、図5のポータブルトランザクションファイルフォーマットを階層形式で構成できることがわかる。一実施形態によれば、ポータブルトランザクションファイルは、XML(拡張可能マークアップ言語)文書の形で提供することができる。XMLは、情報およびサービスを有意味なデータ構造でエンコードするのを容易にする周知の標準である。XMLは、情報交換に一般的に使用され、ユーザ指定のタグに好都合に対応することができる。しかしなお、本発明はこれに関して限定されず、本発明の範囲および意味の内において、ポータブルトランザクションファイルの他の表現を使用することもできる。
【0035】
ここで図5および6を参照すると、各ポータブルトランザクションが一般に(1)Session Information502、(2)Connection Properties504、および(3)Request List506を含むことができるのが理解されるであろう。Session Information502は、Version、Author名、トランザクションセッションのDescription、および、ドメイン特化情報を記録するのに使用できる1つまたは複数のCustom Descriptors503を含めて、いくつかのパラメータを含むことができる。これらのパラメータは、テキストストリングとして、または他の任意の好都合な方式で表すことができる。
【0036】
Connection Properties504は、TransportType、PortNumber、およびPortSpeedなど、いくつかのパラメータを含むことができる。TransportTypeパラメータは、使用される接続媒体(例えばRS−232、PPP、イーサネットなど)を表すことができる。典型的には、TransportTypeおよびPortSpeedは、単純なテキストストリングとして表すことができる。PortNumberは、符号無し整数として表すことができる。ドメイン特化情報を記録するために、1つまたは複数のCustom Descriptors505を提供することができる。
【0037】
Request List506は、トランザクションセッションの一部として必要な場合のある、1つまたは複数の異なるタイプのRequest508を含むことができる。例えばこれらのRequestは、限定ではないが、ある種のデータを送信する要求、送信されているある種のデータを受諾する要求、またはサーバをデータトランザクションセッションに向けて構成する要求を含むことができる。Request List506中の各Request508に関する情報を提供することができる。例えばこのような情報は、後でより詳細に述べるように、コマンドテキストと、前提条件、タイムアウト、および遷移パスを含む情報とを含むことができる。
【0038】
Request List506はまた、EnableLoggingパラメータを含むこともできる。EnableLoggingパラメータは、特定の要求に関してロギングを実施すべきかどうか判定するのに使用することのできる単純なブール演算子とすることができる。Request List506はまた、Request List中の特定の要求(それ以上の要求にリンクされず特定のトランザクションセッションを終了する要求)を識別するFinalRequestIDパラメータを含むこともできる。
【0039】
各Request508につき、遷移パスを指定して、(1)Requestに割り当てられた連続的な識別子ID番号、(2)要求を発行してから応答を受信せず接続障害の発生を決定するまでに待機する時間長をミリ秒で指定するTimeout値、(3)要求の実行が依存する場合のあるPreconditionのセット、(4)サーバに送信するコマンドの実際のテキストを指定するCommandTextパラメータ、および(4)現在の要求の実行後に受信される応答に基づいて実行すべき次の要求を指示するTransactionPathパラメータ、を識別することができる。PreconditionおよびTarnsitionPathパラメータについて、以下により詳細に述べる。
【0040】
Precondition510のセットは、要求識別番号を指定するRequestIDパラメータを含めた1つまたは複数のパラメータを含むことができ、RequestIDパラメータの番号は、ResponseConditionパラメータとの比較に使用することができる。ResponseConditionパラメータは、汎用トランザクションエンジンにより、RequestIDで示されるRequestの応答と比較することのできる、テキストストリングまたは他の表現とすることができる。この表現が等価性を評価する場合は、このRequestを実行することができる。そうでない場合は、FailureRequestIDで示される要求が実行されることになる。FailureRequestIDは、それ以上の要求にリンクせずトランザクションセッションを終了する、整数IDとすることができる。
【0041】
TarnsitionPath512は、NexRequestID、ResponseCondition、およびTypeを含めて、いくつかのパラメータを含むことができる。ResponseConditionパラメータは、汎用トランザクションエンジンが、サーバから受信した応答と比較することになる、正規の表現とすることができる。NexRequestIDパラメータは、サーバから受信した応答がResponseパラメータに対応する場合に実行すべき次の要求を指定するのに使用することができる。最後に、Typeパラメータは、遷移のタイプを指定することができる。このパラメータもまた、テキストストリングとして表現することができる。このテキストは、遷移パスがログファイル中で「失敗」として記録されるべきか「成功」として記録されるべきかを指定することができる。
【0042】
図5および6のポータブルトランザクションファイルに含まれる情報は、汎用データトランザクションアプリケーションソフトウェア303が使用することができる。具体的には、この情報を使用して、図4のステップ416によりデータトランザクションセッションを実施することができる。トランザクションセッションは、1つまたは複数のサーバ108−1、108−2、108−3、108−nと実施することができる。図7は、汎用データトランザクションアプリケーション303のプロセスフローをより詳細に理解するのに有用な図である。
【0043】
次に図7を参照すると、汎用データトランザクションアプリケーションは、ステップ703でポータブルトランザクションファイルが提供されるまで、ステップ702で遊休状態に留まることができることがわかる。ステップ704で、汎用データトランザクションアプリケーション303は、ファイルが構文的に正しいかどうか判定することができる。正しくない場合は、汎用データトランザクションアプリケーションは、その遊休状態に戻ることができ、任意選択で適切なユーザ通知を生成することができる。
【0044】
ポータブルトランザクションファイルが構文的に正しい場合は、プロセスはステップ706に続くことができる。ステップ706で、アプリケーションは、トランザクションセッションが開始されることを示す制御入力を待機することができる。「プログラミング開始」制御入力708を受け取った場合は、トランザクションセッションは継続することができる。そうでない場合は、システムは遊休プロセス706に留まる。ステップ710で、ポータブルトランザクションファイル500から第1のRequest508をロードすることができる。ステップ712で、第1のRequest508の処理を開始することができる。ステップ714および718で、汎用データトランザクションアプリケーション303は、特定のRequest508に関連する各Preconditionパラメータ510が満たされているかどうか判定することができる。特定の前提条件が満たされていない場合、システムは、ステップ716でFailureRequestID番号をロードすることができる。FailureRequestIDは、前提条件が満たされない場合に使用すべき代替Request508を指定することができる。
【0045】
すべての前提条件が満たされている場合は、ステップ720で、特定の要求508に関連するCommandTextをサーバ108に送信することができる。ステップ722で、汎用データトランザクションアプリケーション303は、サーバ108からの応答を待機することができる。待機期間の長さは、Request508に含まれるTimeoutパラメータによって決定されることになる。ステップ736でタイムアウトが発生した場合は、システムはステップ738に進み、サーバ108との通信が失われたことをユーザに通知することになる。あるいは、応答726を受信した場合は、システムはステップ724に続くことになる。
【0046】
ステップ724で、応答が、予想された応答であるかどうかの判定が行われることになる。TransitionPath512中の情報を使用して、サーバから受信した応答を、ポータブルトランザクションファイル500によって指定されるResponseストリングと比較することができる。受信した応答が予想された応答でない場合は、アプリケーションはステップ722で待機状態に戻ることができる。あるいは、サーバから受信した応答が、TransitionPath512からの指定のResponseストリングと正しく合致する場合は、アプリケーションはステップ728に続くことができる。ステップ728で、汎用データトランザクションアプリケーション303は、ロギングがイネーブルにされているかどうか判定することになる。この判定は、RequestList506中のEnableLoggingパラメータの評価を必要とするものとすることができる。ロギングがイネーブルにされている場合は、ステップ730で応答が記録された後でステップ732に進むことになる。そうでない場合は、システムは直接にステップ732に遷移することができる。
【0047】
ステップ732で、TransitionPath512からのNextRequestID番号を、RequestList506からのFinalRequestID番号と比較することができる。NextRequestIDがFinalRequestIDと等しい場合は、これはデータトランザクションが完了したことを示すものとすることができる。したがってシステムは、ステップ706でその待機状態に戻ることができる。NextRequestIDがFinalRequestIDと等しくない場合は、次のRequest508をRequestList506からロードすることができる。次いでシステムは、ステップ712に戻り、次のRequestの処理を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】どのように1つまたは複数のポータブルトランザクションファイルをポータブルコンピュータのメモリにロードすることができるかを理解するのに有用なブロック図である。
【図2】どのように図1のポータブルコンピュータがサーバとデータトランザクションセッションを実施することができるかを理解するのに有用なブロック図である。
【図3】どのように図1および2のポータブルコンピュータが1つまたは複数の異なるタイプのサーバとデータトランザクションセッションを実施することができるかを示す、より詳細なブロック図である。
【図4】ポータブルコンピュータを使用してサーバとデータトランザクションを実施する方法を理解するのに有用なフローチャートである。
【図5A】データトランザクションファイルのフォーマットを理解するのに有用な図である。
【図5B】データトランザクションファイルのフォーマットを理解するのに有用な図である。
【図5C】データトランザクションファイルのフォーマットを理解するのに有用な図である。
【図5D】データトランザクションファイルのフォーマットを理解するのに有用な図である。
【図6】図5のデータトランザクションファイル中の複数のパラメータ間の階層関係を理解するのに有用な図である。
【図7A】汎用データトランザクションエンジン中のプロセスフローを理解するのに有用なフローチャートである。
【図7B】汎用データトランザクションエンジン中のプロセスフローを理解するのに有用なフローチャートである。
【技術分野】
【0001】
本発明の構成は、一般にデバイス構成およびデータ抽出のための方法およびシステムに関し、より詳細には、構成すべきデバイスまたはデータ抽出元となるデバイスと対話するための、ポータブルデータ処理デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
電子産業界では、ソフトウェアによって構成可能な機器、または分析のために後で抽出できるデータを収集する機器の開発に向かう傾向が増している。これらの種類のシステムは、通信、データバックアップ、データ可搬性の分野で、また、システム構成をある機器から別の機器にクローン化するために、ますます一般的になっている。これらの構成タスクおよびデータ抽出タスクを実施するための従来の方法は、典型的には、機器を構成することができるように機器をコンピュータまで持ってくることを含む。通信リンクが、典型的には、コンピュータサーバと、構成すべきまたはデータ抽出元となるクライアント機器との間で確立される。通信リンクは、配線式またはワイヤレスとすることができる。必要とされる構成プロセスまたはデータ抽出プロセスを実行するために、通常はカスタムソフトウェアアプリケーションがコンピュータに提供される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それでもなお、多くの場合、構成またはデータ抽出を必要とするクライアント機器を、構成タスクまたはデータ抽出タスクを実施するための適切なプログラミングを有するコンピュータがある位置まで運ぶのは、不便であるか、さもなければ実際的でない。例えば、機器は乗り物または遠隔位置に搭載されている場合がある。このような場合は、機器を構成することまたはデータを抽出することができるように、コンピュータを機器の場所まで運ぶことができる。しかしなお、このタイプの再構成可能な機器および/またはデータ収集機器がますます普及するのに伴い、ユーザは、これらのタスクを実行するためのより便利な方法を求めている。例えば、多くのユーザは、パーソナル電子デバイス(PED)を使用して構成タスクおよび/またはデータ抽出タスクを実施するのが便利である可能性があることに気付いている。これらのPEDデバイスは、そのサイズの小ささ、ワイヤレスインタフェース、およびインターネットを介して通信できることにより、これらのタスクに対して人気を得つつある。
【0004】
PEDを機器構成およびデータ抽出の目的で使用することに関連する非常に多くの利点にもかかわらず、この手法に関していくつかの問題がある。例えば、従来型のデスクトップまたはラップトップコンピュータ用に書かれたソフトウェアは、ある種のPED上で使用するのに直接には適さない。例えばこれは、PEDがパーソナルディジタルアシスタント(PDA)であるときに当てはまる可能性がある。PDAの物理サイズに関連するハードウェア制約のせいで、ソフトウェアを直接に移植するのがいくぶん困難になる可能性がある。この問題は通常、PDA用に特に設計されたカスタムコンピュータコードを書くことによって対処される。カスタムコードは、典型的には、より大規模なコンピュータシステム用にすでに書かれたトランザクションコードのいくらかを複製する。しかし、PDA用のソフトウェアコードは、必然的にいくぶん異なる。というのは、このコードは通常、コーディングがデータの性質に依存するとともにドメイン特化情報に基づくようにして、書かれるからである。したがって、カスタムソフトウェア手法は、煩わしくコスト集約的である傾向がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ポータブルコンピュータを使用してサーバとデータトランザクションを実施する方法に関する。本発明の一態様によれば、ポータブルコンピュータは、パーソナル電子デバイス(PED)とすることができる。サーバは、構成可能な、またはデータをそこから抽出するのが望ましいものとすることのできる、任意のタイプのデバイスであってよい。例えばサーバは、任意のタイプの構成可能な無線機器、別のコンピュータ、PED、セキュリティシステム、またはデータ収集デバイスとすることができる。
【0006】
本方法は、ポータブルコンピュータ中で1つまたは複数のポータブルトランザクションファイルを受け取ることによって開始することができる。各ポータブルトランザクションファイルは、いくつかのデータフィールドを含む所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットで提供することができる。データフィールドは、トランザクションパラメータを含むことができる。トランザクションパラメータは集合的に、データトランザクションセッション用のタイプ特有サーバプロトコルを定義するトランザクションパラメータセットを形成することができる。タイプ特有サーバプロトコルは、特定サーバタイプ用のデータトランザクションセッションを定義することができる。
【0007】
ポータブルコンピュータに関連するコンピュータメモリに1つまたは複数のポータブルトランザクションファイルが記憶されると、ポータブルコンピュータはデータトランザクションセッションを実施することができる。通信層(communication layer)またはトランスポートタイプがポータブルコンピュータ上で利用可能であるならば、ポータブルコンピュータは、タイプ特有サーバプロトコルを定義するためにポータブルトランザクションファイルが提供済みである任意のタイプのサーバと、データトランザクションセッションを実施することができる。この結果を達成するために、ポータブルコンピュータは有利にも、汎用データトランザクションエンジンを備えることができる。汎用データトランザクションエンジンは、プログラム可能なマイクロプロセッサ、および汎用データトランザクションアプリケーションソフトウェアプログラムを備えることができる。汎用データトランザクションエンジンによって実行されるトランザクションセッションはユニバーサルに構成可能とすることができ、したがって、ポータブルトランザクションファイルに含まれる情報を使用して、任意の特定サーバタイプとトランザクションセッションを行うことができる。
【0008】
やや異なる見方で見ると、サーバとデータトランザクションを実施する方法は、次のように述べることができる。本方法は、汎用データトランザクションソフトウェアアプリケーションを備えるデータトランザクションエンジンを、ポータブルコンピュータに提供することによって開始することができる。汎用データトランザクションソフトウェアアプリケーションは、任意のサーバとデータトランザクションセッションを実施するために動的に構成可能とすることができる。
【0009】
本方法はさらに、所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットを有する1つまたは複数のポータブルトランザクションファイルを、ポータブルコンピュータに提供することを含むことができる。ポータブルトランザクションファイルフォーマットは、2つ以上のデータフィールドを含むことができる。各データフィールドは、トランザクションパラメータセットのうちのトランザクションパラメータを指定するために提供することができる。データフィールド定義は有利にも、ポータブルコンピュータとどんなサーバとの間のどんなデータトランザクション用のトランザクションプロトコルを定義するのにも足りるデータトランザクションパラメータの種々のセットに対応するのに十分である。
【0010】
別の態様によれば、本発明はまた、サーバとデータトランザクションを実施するためのポータブルコンピュータに関するものとすることができる。ポータブルコンピュータは、1つまたは複数のポータブルトランザクションファイルを収容するデータストアを備えることができる。ポータブルトランザクションファイルは、それぞれ所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットで構成することができる。このフォーマットは、2つ以上のトランザクションパラメータを含むために設けられた2つ以上のデータフィールドを含むことができる。各ポータブルトランザクションファイルに含まれるトランザクションパラメータは、前述のように、集合的にトランザクションパラメータセットを定義することができる。
【0011】
ポータブルコンピュータは、汎用データトランザクションエンジンを備えることもできる。汎用データトランザクションエンジンは、ポータブルトランザクションファイルに応答してユニバーサルに構成可能とすることができる。より具体的には、ポータブルトランザクションファイルは、任意の特定サーバタイプに関連する任意のデータトランザクションセッションを実施するための、タイプ特有サーバプロトコルを定義することができる。
【0012】
ポータブルコンピュータは、1つまたは複数のデータ通信システムを備えることもできる。データ通信システム(1つまたは複数)は、ポータブルコンピュータとサーバとの間でデータ通信リンクを確立するために選択することができる。ポータブルコンピュータは、ポータブルトランザクションファイルおよび汎用データトランザクションエンジンを使用して、データトランザクションセッションを実施することができる。とりわけ、データトランザクションセッションは、ポータブルコンピュータにより、ポータブルトランザクションファイルが提供済みである任意のサーバと実施することができる。
【0013】
一般に、本明細書で言及するデータトランザクションセッションは、1つまたは複数のアクティビティを含むことができる。本発明の一態様によれば、データトランザクションセッションは、構成パラメータのセットをポータブルコンピュータからサーバに通信することを含むことができる。例えば、構成パラメータは、サーバの動作特性のセットを定義することができる。別の態様によれば、データトランザクションセッションは、記憶済みデータをサーバからポータブルコンピュータに通信することを含むことができる。さらに別の態様によれば、データトランザクションセッションは、記憶済みデータをポータブルコンピュータからサーバに通信することを含むことができる。
【0014】
本明細書で述べるトランザクションパラメータセットは、タイプ特有サーバプロトコルを指定するのに十分な1つまたは複数のパラメータを含むことができる。有利にも、ポータブルトランザクションファイルによって定義されるデータフィールドは、どんなサーバプロトコルに対応するのにも十分なパラメータを含むように定義することができる。トランザクションパラメータは、(1)サーバと通信するのに必要とされる接続プロパティのセット、(2)サーバを制御するためのコマンドのセット、(3)要求のシーケンスまたは順序付け、(4)各要求が行われる前に満たされるべき前提条件のセット、(5)サーバから情報を得るための照会のセット、および(6)エラーシナリオパラメータのセットを指定することが望ましいものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
様々な異なる適用例との関連で使用するためにソフトウェアによって再構成可能な電子デバイスは、ますます多くのものが存在する。また、データの抽出元とすることのできるデバイスも、ますます多くのものが存在する。このようなデバイスを、本明細書では一般にサーバデバイスまたは単にサーバと呼ぶ。さらに、前述の構成プロセスおよびデータ抽出プロセスを、本明細書では一般にデータトランザクションまたはデータトランザクションセッションと呼ぶものとする。本発明は、ポータブルコンピュータを使用してサーバとデータトランザクションを実施するための方法および装置に関する。
【0016】
ここで図1〜5を参照すると、データトランザクションのための改善された方法および装置が示されている。本発明は、ポータブルコンピュータと共に使用するのに、より具体的にはハンドヘルドの種類のポータブルコンピュータと使用するのに非常に適する。このようなハンドヘルドコンピュータはしばしば、パーソナル電子デバイスまたはPEDと呼ばれる。
【0017】
図1を参照すると、ポータブルコンピュータ106に、1つまたは複数のポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nを提供することができる。ポータブルトランザクションファイルは、それぞれ所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットで構成することができる。このフォーマットは、トランザクションパラメータを含むために設けられた2つ以上のデータフィールドを含むことができる。ポータブルトランザクションファイルに含まれるトランザクションパラメータは、集合的にトランザクションパラメータセットを定義することができる。
【0018】
ポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nは、任意の適した手段によってポータブルコンピュータ106に提供することができる。図1では、ポータブルトランザクションファイルがコンピュータ102から直接にポータブルコンピュータ106に通信されるように示されている。ポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nは、任意の適したデータ通信リンクを介してポータブルコンピュータ106に通信することができる。通信リンクは、コンピュータ102とポータブルコンピュータ106との間の配線式またはワイヤレス通信リンクとすることができる。通信リンクはまた、コンピュータネットワーク(図示せず)を使用して形成することもできる。これに関して、多くのポータブルコンピュータが、配線式またはワイヤレス手段によってインターネットリソースにアクセスする能力を有することは理解されるであろう。このようなインターネット通信を使用して、ポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nをコンピュータ102からポータブルコンピュータ106に送達することができる。ファイルをポータブルコンピュータ106にロードすることのできる様々な方法は当業者なら熟知しており、このような方法はすべて本発明の範囲内に含まれるものとする。
【0019】
本発明の一実施形態によれば、ポータブルコンピュータ106は、汎用データトランザクションエンジンを備えることもできる。汎用データトランザクションエンジンは、有利にも、任意のタイプのサーバとの本明細書に述べるようなデータトランザクションのためにユニバーサルに構成可能なように設計される。図2を参照すると、ポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nのうちの1つは、特定タイプのサーバ108に関連するデータトランザクションセッション200を実施するためのタイプ特有サーバプロトコルを定義することができる。
【0020】
次に図3を参照すると、本発明を理解するのに有用な、より詳細なブロック図が示されている。図3に示すように、ポータブルコンピュータ106は、従来のポータブルコンピュータシステムにおけるのと同様にして構成された1つまたは複数のコンポーネントまたはサブシステムを備えることができる。例えば、ポータブルコンピュータ106は、プロセッサ302、ユーザインタフェース、データストア304、および通信システム306を備えることができる。
【0021】
本発明の一態様によれば、ポータブルコンピュータ106は、パーソナル電子デバイス(PED)とすることができる。パーソナル電子デバイス(PED)は、当技術分野で周知である。例えば、PEDは携帯型ハンドヘルドコンピュータを含むものとして知られ、これらはパーソナルディジタルアシスタントまたはPDAと呼ばれることもある。これらのデバイスは、データを記憶、処理、および通信する能力を有する。PDAは一般に、ハンドヘルドPC、パームサイズPC、スマートホン、およびハンドヘルド機器を含めることのできる、いくつかの範疇のうちの1つに入る。PDAは、典型的には、Linux(登録商標)、Palm(登録商標)OS、またはWindows(登録商標)CE(Pocket PC)などの市販のオペレーティングシステムと共に、何らかの種類のマイクロプロセッサを備える。多くのPDAは、人間/機械インタフェースのために、備え付けのLCD表示装置、タッチセンシティブスクリーン、およびキーパッドも有する。いくつかのPDAは、ワイヤレスネットワーキング機能も備える。例えば、多くのこのようなデバイスは、周知のワイヤレスネットワーキングを使用して他のデバイスと通信することができる。前述の機能により、これらの小型デバイスは、様々なビジネス用および個人用の適用分野に対して非常に有用になる。
【0022】
ポータブルコンピュータ106がPEDである場合は、プロセッサ302は、PED中で一般的に使用される様々な市販のマイクロプロセッサシステムのいずれかとすることができる。例えば、マイクロプロセッサ302は、カリフォルニア州サンタクララのIntel.Corp.から入手可能なStrongARMまたはXScaleプロセッサ(例えばSA−110やPXA270)、テキサス州オースティンのFreescale Semiconductor,Inc.から入手可能なi.MXまたはDragonballファミリのプロセッサ、あるいは、テキサス州ダラスのTexas Instrumentsによって販売用に提供されているOMAP(登録商標)ファミリのプロセッサから選択することができる。プロセッサ302は、任意の適した市販オペレーティングシステムを利用することができる。別法として、エネルギー消費およびコストを削減するために、プロセッサ302は超小型電子技術コントローラとして実現することもできる。
【0023】
プロセッサ302は、データストア204とそれぞれ通信することができる。データストア204は、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、EE PROM、および/またはダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)など、任意の適したデータ記憶システムからなるものとすることができる。プロセッサのためのオペレーティングシステムは、データストア304中の不揮発性メモリに、または別のメモリ位置(図示せず)に記憶することができる。しかしなお、プロセッサ302のオペレーティングシステムまたはアプリケーションソフトウェアに使用される特定タイプのデータストアに関して本発明が限定されないことは、当業者なら理解するであろう。
【0024】
1つまたは複数のポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nを、データストア304に記憶することができる。データストアはまた、汎用データトランザクションアプリケーション303を記憶するのに使用することもできる。別法として、データトランザクションファイルのうちの1つまたは複数および汎用データトランザクションアプリケーションは、別のデータストアに記憶することもできる。
【0025】
プロセッサ302、データストア304、ユーザインタフェース305、および通信システム306の間に、適したデータ通信リンクを提供することができる。データ通信リンクは、任意の適したタイプのシリアルまたはパラレルタイプのデータチャネルとすることができる。例えば、通信リンクがパラレルタイプのデータリンクである場合は、通信リンクは、ISA、EISA、VESA、PCI、EMIFなどを含めて(限定ではない)、いくつかの周知のバス規格のいずれかに準拠することができる。別法として、シリアルデータチャネルが使用される場合は、I2C、SPI、Microwire、Maxim、または他のタイプのシリアルデータバスとすることができる。本発明がポータブルコンピュータ106の様々なコンポーネント間のどんな特定のデータリンク構成にも限定されないことは、当業者なら理解するであろう。
【0026】
データ通信システム306は、ポータブルコンピュータ106と1つまたは複数のサーバ108−1、108−2、108−3、108−nとの間でデータ通信リンクを確立するために構成することができる。例えば、通信システム306は、様々な周知の通信規格のいずれかに従ってデータ通信を実施することのできる通信サブシステムを備えることができる。限定ではないが、これらの通信サブシステムは、従来のユニバーサルシリアルバス(USB)規格に準拠するサブシステム308、ブルートゥース(登録商標)ワイヤレス通信規格に準拠するサブシステム310、従来のシリアルバス規格に準拠するサブシステム310、および802.11ファミリのワイヤレス規格に準拠するサブシステム314を含むことができる。しかしなお、本発明がどんな特定タイプの通信ポートにも限定されないことを理解されたい。任意の配線式、ワイヤレス、および/または光学式の通信システムを提供することができる。さらに、いくつかの異なるタイプの通信サブシステムを提供して、様々な異なるタイプのサーバとの通信を容易にすることが有利である可能性もある。
【0027】
図3では、ポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nが提供済みである任意のサーバ108−1、108−2、108−3、108−nと、データトランザクションセッションをポータブルコンピュータ106により実施することができる。サーバは、構成可能な、または何らかのデータをそれにロードすることのできる、またはデータをそこから抽出することが望ましいものとすることのできる、任意のタイプのデバイスとすることができる。例えばサーバは、任意のタイプの構成可能な無線機器、別のコンピュータ、PED、セキュリティシステム、またはデータ収集デバイスとすることができる。
【0028】
一般に、本明細書で言及するデータトランザクションセッションは、限定されない1つまたは複数のアクティビティを含むことができる。本発明の一態様によれば、データトランザクションセッションは、ポータブルコンピュータ106から、ポータブルトランザクションファイルが提供済みであるサーバ108−1、108−2、108−3、108−nのいずれか1つに、構成パラメータのセットを通信することを含むことができる。例えば、構成パラメータは、サーバの動作特性のセットを定義することができる。別の態様によれば、データトランザクションセッションは、サーバ108−1、108−2、108−3、108−nからポータブルコンピュータ106に記憶済みデータを通信することを含むこともできる。さらに別の態様によれば、データトランザクションセッションは、ポータブルコンピュータ106からサーバ108−1、108−2、108−3、108−nに記憶済みデータを通信することを含むことができる。
【0029】
1つまたは複数のポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nは、それぞれ所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットで構成することができる。このフォーマットは、トランザクションパラメータを含むために設けられた2つ以上のデータフィールドを含むことができる。ポータブルトランザクションファイルに含まれるトランザクションパラメータは、集合的にトランザクションパラメータセットを定義することができる。トランザクションパラメータセットは、タイプ特有サーバプロトコルを指定するのに十分な1つまたは複数のパラメータを含むことができる。有利にも、ポータブルトランザクションファイルによって定義されるデータフィールドは、どんなタイプのサーバ108−1、108−2、108−3、108−n用のプロトコルに対応するのにも十分なパラメータを含むように定義することができる。
【0030】
次に図4を参照すると、データトランザクションセッションを実施するための改善された方法を理解するのに有用なフローチャートが示されている。このプロセスは、ステップ402で、ポータブルトランザクションファイル(PTF)がポータブルコンピュータ106に提供されたときに開始することができる。ポータブルトランザクションファイルを受け取ると、これは必要とされるまでデータストア304に記憶しておくことができる。ステップ406で、プロセスは、データトランザクションセッションを開始する要求が受け取られたかどうかチェックして判定することによって継続することができる。このような要求は、ユーザにより、ユーザインタフェース305または他の任意の適した方法で開始することができる。
【0031】
要求が受け取られない場合は、プロセスはステップ406にループバックし、さらに命令を待機することができる。しかし、データトランザクションの要求が受け取られた場合は、プロセスはステップ408に続くことができる。ステップ408で、汎用データトランザクションアプリケーション303がまだ実行されていない場合は、このアプリケーションソフトウェアを起動することができる。その後ステップ410で、データトランザクションセッションを実施する対象となるサーバ108−1、108−2、108−3、108−nのタイプを識別するようユーザに促すことができる。この情報に基づいて、ステップ412で、識別されたサーバのタイプ用のポータブルトランザクションファイル104−1、104−2、104−3、104−nが利用可能かどうかの判定を行うことができる。利用可能でない場合は、ステップ418で、選択されたサーバタイプに必要とされるポータブルトランザクションファイルをポータブルコンピュータが有さないことを、ユーザに通知することができる。次いで、ステップ420で、別のサーバタイプをステップ410で選択する機会をユーザに与えることができ、あるいはステップ422でプロセスは終了することができる。
【0032】
選択されたサーバタイプ用のポータブルトランザクションファイルが利用可能な場合は、ステップ314で、このファイルをデータストア304から取り出し、プロセッサ302のための作業メモリにロードすることができる。例えば、ユーザがサーバをタイプ3サーバ108−3として識別した場合は、ポータブルトランザクションファイル104−3をデータストア304から選択してメモリにロードすることができる。その後ステップ416で、汎用データトランザクションアプリケーション303、および選択されたサーバ用の適切なポータブルトランザクションファイルを利用して、データトランザクションセッションを実行することができる。データトランザクションセッションが完了すると、プロセスはステップ422で終了することができる。
【0033】
単一の汎用データトランザクションプログラム303が任意のタイプのサーバ108−1、108−2、108−3、108−nとのデータトランザクションセッション200を実施できるようにするために、ポータブルトランザクションファイルのフォーマットは、特定サーバタイプ用のデータトランザクションプロトコルを完全に定義するのに十分なパラメータのセットに対応しなければならない。一般に、このことは、4つの基本的なタイプの情報を汎用データトランザクションプログラムに提供しなければならないことを意味する。トランザクションパラメータセットは、(1)サーバと通信するのに必要とされる接続プロパティのセット、(2)サーバを制御するためのコマンドのセット、(3)要求のシーケンスまたは順序付け、(4)各要求が行われる前に満たされるべき前提条件のセット、(5)サーバから情報を得るための照会のセット、および(6)エラーシナリオパラメータのセットを指定することが望ましいものとすることができる。ポータブルトランザクションファイルのフォーマットは、幅広いトランザクションプロトコルを含むように一般化されるべきだが、データトランザクションを正しく実施するのに十分なレベルの詳細を考慮すべきでもある。同様に、汎用データトランザクションアプリケーションは、このような任意のデータトランザクションプロトコルを実施するのに十分なフレキシビリティを有するべきである。
【0034】
図5に、ポータブルトランザクションファイル108−1、108−2、108−3、108−nのフォーマットの一例を示す。図5に示す例は、本発明を限定するものとはしないことを理解されたい。そうではなく、図示のフォーマットは単に、トランザクションパラメータのセットを提示することのできる1つの可能な方法を説明するために提供するに過ぎない。図6を参照すると、図5のポータブルトランザクションファイルフォーマットを階層形式で構成できることがわかる。一実施形態によれば、ポータブルトランザクションファイルは、XML(拡張可能マークアップ言語)文書の形で提供することができる。XMLは、情報およびサービスを有意味なデータ構造でエンコードするのを容易にする周知の標準である。XMLは、情報交換に一般的に使用され、ユーザ指定のタグに好都合に対応することができる。しかしなお、本発明はこれに関して限定されず、本発明の範囲および意味の内において、ポータブルトランザクションファイルの他の表現を使用することもできる。
【0035】
ここで図5および6を参照すると、各ポータブルトランザクションが一般に(1)Session Information502、(2)Connection Properties504、および(3)Request List506を含むことができるのが理解されるであろう。Session Information502は、Version、Author名、トランザクションセッションのDescription、および、ドメイン特化情報を記録するのに使用できる1つまたは複数のCustom Descriptors503を含めて、いくつかのパラメータを含むことができる。これらのパラメータは、テキストストリングとして、または他の任意の好都合な方式で表すことができる。
【0036】
Connection Properties504は、TransportType、PortNumber、およびPortSpeedなど、いくつかのパラメータを含むことができる。TransportTypeパラメータは、使用される接続媒体(例えばRS−232、PPP、イーサネットなど)を表すことができる。典型的には、TransportTypeおよびPortSpeedは、単純なテキストストリングとして表すことができる。PortNumberは、符号無し整数として表すことができる。ドメイン特化情報を記録するために、1つまたは複数のCustom Descriptors505を提供することができる。
【0037】
Request List506は、トランザクションセッションの一部として必要な場合のある、1つまたは複数の異なるタイプのRequest508を含むことができる。例えばこれらのRequestは、限定ではないが、ある種のデータを送信する要求、送信されているある種のデータを受諾する要求、またはサーバをデータトランザクションセッションに向けて構成する要求を含むことができる。Request List506中の各Request508に関する情報を提供することができる。例えばこのような情報は、後でより詳細に述べるように、コマンドテキストと、前提条件、タイムアウト、および遷移パスを含む情報とを含むことができる。
【0038】
Request List506はまた、EnableLoggingパラメータを含むこともできる。EnableLoggingパラメータは、特定の要求に関してロギングを実施すべきかどうか判定するのに使用することのできる単純なブール演算子とすることができる。Request List506はまた、Request List中の特定の要求(それ以上の要求にリンクされず特定のトランザクションセッションを終了する要求)を識別するFinalRequestIDパラメータを含むこともできる。
【0039】
各Request508につき、遷移パスを指定して、(1)Requestに割り当てられた連続的な識別子ID番号、(2)要求を発行してから応答を受信せず接続障害の発生を決定するまでに待機する時間長をミリ秒で指定するTimeout値、(3)要求の実行が依存する場合のあるPreconditionのセット、(4)サーバに送信するコマンドの実際のテキストを指定するCommandTextパラメータ、および(4)現在の要求の実行後に受信される応答に基づいて実行すべき次の要求を指示するTransactionPathパラメータ、を識別することができる。PreconditionおよびTarnsitionPathパラメータについて、以下により詳細に述べる。
【0040】
Precondition510のセットは、要求識別番号を指定するRequestIDパラメータを含めた1つまたは複数のパラメータを含むことができ、RequestIDパラメータの番号は、ResponseConditionパラメータとの比較に使用することができる。ResponseConditionパラメータは、汎用トランザクションエンジンにより、RequestIDで示されるRequestの応答と比較することのできる、テキストストリングまたは他の表現とすることができる。この表現が等価性を評価する場合は、このRequestを実行することができる。そうでない場合は、FailureRequestIDで示される要求が実行されることになる。FailureRequestIDは、それ以上の要求にリンクせずトランザクションセッションを終了する、整数IDとすることができる。
【0041】
TarnsitionPath512は、NexRequestID、ResponseCondition、およびTypeを含めて、いくつかのパラメータを含むことができる。ResponseConditionパラメータは、汎用トランザクションエンジンが、サーバから受信した応答と比較することになる、正規の表現とすることができる。NexRequestIDパラメータは、サーバから受信した応答がResponseパラメータに対応する場合に実行すべき次の要求を指定するのに使用することができる。最後に、Typeパラメータは、遷移のタイプを指定することができる。このパラメータもまた、テキストストリングとして表現することができる。このテキストは、遷移パスがログファイル中で「失敗」として記録されるべきか「成功」として記録されるべきかを指定することができる。
【0042】
図5および6のポータブルトランザクションファイルに含まれる情報は、汎用データトランザクションアプリケーションソフトウェア303が使用することができる。具体的には、この情報を使用して、図4のステップ416によりデータトランザクションセッションを実施することができる。トランザクションセッションは、1つまたは複数のサーバ108−1、108−2、108−3、108−nと実施することができる。図7は、汎用データトランザクションアプリケーション303のプロセスフローをより詳細に理解するのに有用な図である。
【0043】
次に図7を参照すると、汎用データトランザクションアプリケーションは、ステップ703でポータブルトランザクションファイルが提供されるまで、ステップ702で遊休状態に留まることができることがわかる。ステップ704で、汎用データトランザクションアプリケーション303は、ファイルが構文的に正しいかどうか判定することができる。正しくない場合は、汎用データトランザクションアプリケーションは、その遊休状態に戻ることができ、任意選択で適切なユーザ通知を生成することができる。
【0044】
ポータブルトランザクションファイルが構文的に正しい場合は、プロセスはステップ706に続くことができる。ステップ706で、アプリケーションは、トランザクションセッションが開始されることを示す制御入力を待機することができる。「プログラミング開始」制御入力708を受け取った場合は、トランザクションセッションは継続することができる。そうでない場合は、システムは遊休プロセス706に留まる。ステップ710で、ポータブルトランザクションファイル500から第1のRequest508をロードすることができる。ステップ712で、第1のRequest508の処理を開始することができる。ステップ714および718で、汎用データトランザクションアプリケーション303は、特定のRequest508に関連する各Preconditionパラメータ510が満たされているかどうか判定することができる。特定の前提条件が満たされていない場合、システムは、ステップ716でFailureRequestID番号をロードすることができる。FailureRequestIDは、前提条件が満たされない場合に使用すべき代替Request508を指定することができる。
【0045】
すべての前提条件が満たされている場合は、ステップ720で、特定の要求508に関連するCommandTextをサーバ108に送信することができる。ステップ722で、汎用データトランザクションアプリケーション303は、サーバ108からの応答を待機することができる。待機期間の長さは、Request508に含まれるTimeoutパラメータによって決定されることになる。ステップ736でタイムアウトが発生した場合は、システムはステップ738に進み、サーバ108との通信が失われたことをユーザに通知することになる。あるいは、応答726を受信した場合は、システムはステップ724に続くことになる。
【0046】
ステップ724で、応答が、予想された応答であるかどうかの判定が行われることになる。TransitionPath512中の情報を使用して、サーバから受信した応答を、ポータブルトランザクションファイル500によって指定されるResponseストリングと比較することができる。受信した応答が予想された応答でない場合は、アプリケーションはステップ722で待機状態に戻ることができる。あるいは、サーバから受信した応答が、TransitionPath512からの指定のResponseストリングと正しく合致する場合は、アプリケーションはステップ728に続くことができる。ステップ728で、汎用データトランザクションアプリケーション303は、ロギングがイネーブルにされているかどうか判定することになる。この判定は、RequestList506中のEnableLoggingパラメータの評価を必要とするものとすることができる。ロギングがイネーブルにされている場合は、ステップ730で応答が記録された後でステップ732に進むことになる。そうでない場合は、システムは直接にステップ732に遷移することができる。
【0047】
ステップ732で、TransitionPath512からのNextRequestID番号を、RequestList506からのFinalRequestID番号と比較することができる。NextRequestIDがFinalRequestIDと等しい場合は、これはデータトランザクションが完了したことを示すものとすることができる。したがってシステムは、ステップ706でその待機状態に戻ることができる。NextRequestIDがFinalRequestIDと等しくない場合は、次のRequest508をRequestList506からロードすることができる。次いでシステムは、ステップ712に戻り、次のRequestの処理を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】どのように1つまたは複数のポータブルトランザクションファイルをポータブルコンピュータのメモリにロードすることができるかを理解するのに有用なブロック図である。
【図2】どのように図1のポータブルコンピュータがサーバとデータトランザクションセッションを実施することができるかを理解するのに有用なブロック図である。
【図3】どのように図1および2のポータブルコンピュータが1つまたは複数の異なるタイプのサーバとデータトランザクションセッションを実施することができるかを示す、より詳細なブロック図である。
【図4】ポータブルコンピュータを使用してサーバとデータトランザクションを実施する方法を理解するのに有用なフローチャートである。
【図5A】データトランザクションファイルのフォーマットを理解するのに有用な図である。
【図5B】データトランザクションファイルのフォーマットを理解するのに有用な図である。
【図5C】データトランザクションファイルのフォーマットを理解するのに有用な図である。
【図5D】データトランザクションファイルのフォーマットを理解するのに有用な図である。
【図6】図5のデータトランザクションファイル中の複数のパラメータ間の階層関係を理解するのに有用な図である。
【図7A】汎用データトランザクションエンジン中のプロセスフローを理解するのに有用なフローチャートである。
【図7B】汎用データトランザクションエンジン中のプロセスフローを理解するのに有用なフローチャートである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブルコンピュータを使用してサーバとデータトランザクションを実施する方法であって、
ポータブルコンピュータ中で、複数のデータフィールドを含む所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットを有する少なくとも1つのポータブルトランザクションファイルを受け取ること、
前記データフィールドのうちの1つまたは複数において、前記ポータブルコンピュータと特定サーバタイプとの間のデータトランザクションセッション用のタイプ特有サーバプロトコルを定義するトランザクションパラメータセットを構成する複数のトランザクションパラメータを指定すること、
前記ポータブルトランザクションファイルに応答して任意の前記特定サーバタイプに関連する任意の前記データトランザクションセッション用にユニバーサルに構成可能である汎用データトランザクションエンジンを使用して、前記タイプ特有サーバプロトコルを定義するために前記ポータブルトランザクションファイルが提供済みである任意のサーバと、前記データトランザクションセッションを実施すること、を含む方法。
【請求項2】
前記サーバの動作特性のセットを定義する構成パラメータのセットを前記ポータブルコンピュータから通信することを含むように、前記データトランザクションセッションを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
記憶済みデータを前記サーバから前記ポータブルコンピュータに通信することを含むように、前記データトランザクションセッションを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
記憶済みデータを前記ポータブルコンピュータから前記サーバに通信することを含むように、前記データトランザクションセッションを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記トランザクションパラメータセットを定義して、少なくとも(1)前記サーバと通信するのに必要とされる接続プロパティのセット、(2)前記サーバを制御するためのコマンドのセット、(3)要求のシーケンス、(4)各要求が行われる前に満たされるべき前提条件のセット、(5)前記サーバから情報を得るための照会のセット、および(6)エラーシナリオパラメータのセットを指定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
構成可能な無線機、PED、セキュリティシステム、およびデータ収集デバイスからなるグループから前記サーバを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
サーバとデータトランザクションを実施するためのポータブルコンピュータであって、
複数のデータフィールドを含む所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットを有する少なくとも1つのポータブルトランザクションファイルを収容するデータストアを前記ポータブルコンピュータ中に備え、前記ポータブルトランザクションファイルは、前記ポータブルコンピュータと特定サーバタイプとの間のデータトランザクションセッション用のタイプ特有サーバプロトコルを定義するトランザクションパラメータセットを構成する複数のトランザクションパラメータを、1つまたは複数の前記データフィールド中で指定し、前記ポータブルコンピュータはさらに、
任意の前記特定サーバタイプに関連する任意の前記データトランザクションセッションを実施するための前記タイプ特有サーバプロトコルを定義するように、前記ポータブルトランザクションファイルに応答してユニバーサルに構成可能な汎用データトランザクションエンジンと、
前記ポータブルトランザクションファイルが提供済みである任意のサーバと前記データトランザクションセッションを実施するための少なくとも1つのデータ通信システムとを備える、ポータブルコンピュータ。
【請求項8】
前記データトランザクションセッションは、前記サーバの動作特性のセットを定義する構成パラメータのセットを前記ポータブルコンピュータから前記サーバに通信することを含む、請求項7に記載のポータブルコンピュータ。
【請求項9】
前記データトランザクションセッションは、記憶済みデータを前記サーバから前記ポータブルコンピュータに通信することを含む、請求項7に記載のポータブルコンピュータ。
【請求項10】
前記データトランザクションセッションは、記憶済みデータを前記ポータブルコンピュータから前記サーバに通信することを含む、請求項7に記載のポータブルコンピュータ。
【請求項11】
前記トランザクションパラメータセットは、少なくとも(1)前記サーバと通信するのに必要とされる接続プロパティのセット、(2)前記サーバを制御するためのコマンドのセット、(3)要求のシーケンスまたは順序付け、(4)各要求が行われる前に満たされるべき前提条件のセット、(5)前記サーバから情報を得るための照会のセット、および(6)エラーシナリオパラメータのセットを指定する、請求項7に記載のポータブルコンピュータ。
【請求項1】
ポータブルコンピュータを使用してサーバとデータトランザクションを実施する方法であって、
ポータブルコンピュータ中で、複数のデータフィールドを含む所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットを有する少なくとも1つのポータブルトランザクションファイルを受け取ること、
前記データフィールドのうちの1つまたは複数において、前記ポータブルコンピュータと特定サーバタイプとの間のデータトランザクションセッション用のタイプ特有サーバプロトコルを定義するトランザクションパラメータセットを構成する複数のトランザクションパラメータを指定すること、
前記ポータブルトランザクションファイルに応答して任意の前記特定サーバタイプに関連する任意の前記データトランザクションセッション用にユニバーサルに構成可能である汎用データトランザクションエンジンを使用して、前記タイプ特有サーバプロトコルを定義するために前記ポータブルトランザクションファイルが提供済みである任意のサーバと、前記データトランザクションセッションを実施すること、を含む方法。
【請求項2】
前記サーバの動作特性のセットを定義する構成パラメータのセットを前記ポータブルコンピュータから通信することを含むように、前記データトランザクションセッションを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
記憶済みデータを前記サーバから前記ポータブルコンピュータに通信することを含むように、前記データトランザクションセッションを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
記憶済みデータを前記ポータブルコンピュータから前記サーバに通信することを含むように、前記データトランザクションセッションを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記トランザクションパラメータセットを定義して、少なくとも(1)前記サーバと通信するのに必要とされる接続プロパティのセット、(2)前記サーバを制御するためのコマンドのセット、(3)要求のシーケンス、(4)各要求が行われる前に満たされるべき前提条件のセット、(5)前記サーバから情報を得るための照会のセット、および(6)エラーシナリオパラメータのセットを指定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
構成可能な無線機、PED、セキュリティシステム、およびデータ収集デバイスからなるグループから前記サーバを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
サーバとデータトランザクションを実施するためのポータブルコンピュータであって、
複数のデータフィールドを含む所定のポータブルトランザクションファイルフォーマットを有する少なくとも1つのポータブルトランザクションファイルを収容するデータストアを前記ポータブルコンピュータ中に備え、前記ポータブルトランザクションファイルは、前記ポータブルコンピュータと特定サーバタイプとの間のデータトランザクションセッション用のタイプ特有サーバプロトコルを定義するトランザクションパラメータセットを構成する複数のトランザクションパラメータを、1つまたは複数の前記データフィールド中で指定し、前記ポータブルコンピュータはさらに、
任意の前記特定サーバタイプに関連する任意の前記データトランザクションセッションを実施するための前記タイプ特有サーバプロトコルを定義するように、前記ポータブルトランザクションファイルに応答してユニバーサルに構成可能な汎用データトランザクションエンジンと、
前記ポータブルトランザクションファイルが提供済みである任意のサーバと前記データトランザクションセッションを実施するための少なくとも1つのデータ通信システムとを備える、ポータブルコンピュータ。
【請求項8】
前記データトランザクションセッションは、前記サーバの動作特性のセットを定義する構成パラメータのセットを前記ポータブルコンピュータから前記サーバに通信することを含む、請求項7に記載のポータブルコンピュータ。
【請求項9】
前記データトランザクションセッションは、記憶済みデータを前記サーバから前記ポータブルコンピュータに通信することを含む、請求項7に記載のポータブルコンピュータ。
【請求項10】
前記データトランザクションセッションは、記憶済みデータを前記ポータブルコンピュータから前記サーバに通信することを含む、請求項7に記載のポータブルコンピュータ。
【請求項11】
前記トランザクションパラメータセットは、少なくとも(1)前記サーバと通信するのに必要とされる接続プロパティのセット、(2)前記サーバを制御するためのコマンドのセット、(3)要求のシーケンスまたは順序付け、(4)各要求が行われる前に満たされるべき前提条件のセット、(5)前記サーバから情報を得るための照会のセット、および(6)エラーシナリオパラメータのセットを指定する、請求項7に記載のポータブルコンピュータ。
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7A】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図7B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7A】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図7B】
【公表番号】特表2009−529162(P2009−529162A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557264(P2008−557264)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/002346
【国際公開番号】WO2007/106243
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(591268346)ハリス・コーポレーション (25)
【氏名又は名称原語表記】HARRIS CORPORATION
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/002346
【国際公開番号】WO2007/106243
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(591268346)ハリス・コーポレーション (25)
【氏名又は名称原語表記】HARRIS CORPORATION
【Fターム(参考)】
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