ポールの基礎構造およびポールの設置方法
【課題】 簡単な操作で強度充分な仮設ないし設置を行えるポールの基礎構造あるいは設置方法を提供する。
【解決手段】 ポール1の基端から縦穴の深さ弱だけ離れた上方のみに、外方へ突出する横架部材4を、ポール1と一体に設け、横架部材4に、縦穴壁面へ押し付け力を付与可能なボルト8(ないしネジ孔6)を、縦穴内でポールを支持可能である位置において少なくとも3個設ける。また、上記基礎構造を有するポール1を、縦穴を形成した後でボルト8を縦穴に押し付けることで設置する。
【解決手段】 ポール1の基端から縦穴の深さ弱だけ離れた上方のみに、外方へ突出する横架部材4を、ポール1と一体に設け、横架部材4に、縦穴壁面へ押し付け力を付与可能なボルト8(ないしネジ孔6)を、縦穴内でポールを支持可能である位置において少なくとも3個設ける。また、上記基礎構造を有するポール1を、縦穴を形成した後でボルト8を縦穴に押し付けることで設置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、看板等を支えるため店舗付近等において立てられるポールの基礎構造および設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のポールの基礎構造として、次に示す特許文献1に記載されたものが知られている。このものにおいては、ポールの取付角度や高さの調整をするため、ポールの基端部に、拡径自在なポール保持部を設けている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−279722号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような従来のポールの基礎構造では、ポールの基端部における拡径を操作するために、基端部から地表にわたる連結部材を設けなければならず、構造が複雑になるし、ポールの傾きの調整がしづらいものとなる。
【0005】
そこで、請求項1に記載の発明は、角度調整等の操作が極めて簡易でありながら、強度充分に仮設ないしは設置を行えるポールの基礎構造を提供することを目的としたものである。
【0006】
また、請求項6に記載の発明は、一度現場へ出向くだけで簡単に行えるポールの設置方法を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、地表から掘削した縦穴に入れられるポールの基礎構造であって、ポールの基端から縦穴の深さ弱だけ離れた上方のみに、外方へ突出する横架部材を、ポールと一体に設け、横架部材に、縦穴壁面へ押し付け力を付与可能な押し付け部材を、縦穴内でポールを支持可能である位置において少なくとも3個設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記目的に加えて、更に強固かつ簡単に設置可能とする目的を達成するため、縦穴の地表付近に穴拡大部を設け、押し付け部材を、穴拡大部の底に対して下方に押し付け力を付与するものとし、更に、押し付け部材と穴拡大部との間に、座板を介装したことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、上記目的に加えて、更に簡素な構成とする目的を達成するため、押し付け部材を、偏心回転する板を含み、板を外方へ突出する方向に回転させることで縦穴壁面を横から押し付けるものとしたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、上記目的に加えて、より一層簡単に設置可能とする目的を達成するため、縦穴を、地表付近まで達する土留めパイプにより形成するとともに、土留めパイプの地表側端部に、横架部材が通過する切り込みを形成し、押し付け部材を、土留めパイプの切り込み周辺の外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとしたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項5に記載の発明は、上記目的に加えて、更に簡素な構成とする目的を達成するため、縦穴を、地表付近まで達する土留めパイプにより形成するとともに、横架部材に、土留めパイプの地表側端部が通過する切り込みを形成し、押し付け部材を、土留めパイプの外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとしたことを特徴とするものである。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、上記の基礎構造を有するポールを、縦穴を形成した後で押し付け部材を縦穴に押し付けることで設置することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡単な操作で強度充分な仮設ないし設置を行えるポールの基礎構造あるいは設置方法を提供することができる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係るポールの基礎構造ないしは設置方法について、適宜図面に基づいて説明する。
【0015】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図であり、図2は、図1におけるA−A線断面図である。例えば店舗看板用で長さ6メートル以上の四角柱状のポール1を設置する位置には、地表Lから少し沈む状態で、土留めパイプ2が入れられている。なお、土留めパイプ2の長さは、地表Lからの高さ約6メートルのポールにおいては、例えば約2メートル程である。また、土留めパイプ2の上端から地表Lまでは、土留めパイプ2より少し広い穴(穴拡大部G)となっている。更に、土留めパイプ2と穴拡大部Gとが、縦穴を構成する。
【0016】
また、ポール1の基端(下端)側であって、基端から縦穴の深さ弱(ここでは土留めパイプ2の長さ強)だけ離れた位置には、3本以上(ここでは8本)の横架部材4が固定されている。加えて、各横架部材4の先端部には、孔の周りにナットをほぼ水平に固定することで形成されたネジ孔6が設けられており、更に各ネジ孔6に入る上下方向に沿ったボルト8が設けられている。横架部材4においては、ネジ孔6ないしボルト8が、少なくとも同一直線上にない3点を含むように構成されている。また、横架部材4ないしボルト8は、基端から縦穴の深さ弱だけ上方の位置以外には、設置されていない。なお、ネジ孔6ないしボルト8により押し付け部材が構成され、縦穴の深さ弱とは、縦穴の深さから、押し付け部材の長さ(押し付け部材の横架部材からの上方突出寸法)を差し引いた程度の長さをいう。
【0017】
一方、土留めパイプ2の上側であって、各ボルト8の下端に対向する位置には、座板10が置かれている。座板10は、ここでは、1組2本のボルト8毎に合計4個配置されている。個々の座板10は、長さが1組のボルト8の間隔強ほどであって、ほぼ直交する2面を有し、このうち一方の面において土留めパイプ2上端ないしはその外側の土(穴拡大部Gの底)に接し、他方の面において穴拡大部G側面の土に接する。各ボルト8は、座板10を介して、縦穴壁面を押し付けている。
【0018】
このような基礎構造を有するポール1は、例えば次に示す方法で設置される。即ち、まず図3(a)に示すように、掘削重機等により設置箇所に穴Hを掘る。穴Hの深さは、ポール1の下端からボルト8上端までの長さ強である。
【0019】
次に、図3(b)に示すように、穴拡大部Gを形成するとともに、栗石Sを底に敷く。続いて、図3(c)に示すように、土留めパイプ2を穴Hに入れ、穴拡大部Gとともに縦穴を形成するようにし、図3(d)に示すように、土留めパイプ2上側の穴拡大部Gに、座板10を置く。
【0020】
そして、図3(e)に示すように、全ボルト8の下端をほぼ水平になるように揃えた状態で、横架部材4の付いたポール1を縦穴に入れ、ポール1の下端が栗石Sに接するとともに、ボルト8の下端が座板10を押すように据える。ここで、適宜ボルト8の押し付け力を増すために、ボルト8を回す。ボルト8が座板10を押すことで縦穴壁面にも押し付け力を及ぼし、全ボルト8が縦穴壁面を押すことで、この時点での仮の立設においても強度充分にポール1を立たせることができる。また、ポール1の立設角度を調整したい場合には、若干寝かせたい方向にあるボルト8を回して、当該ボルト8による座板10を介した縦穴壁面に対する押し付けを強くしたり、これと逆側にあるボルト8を回して、縦穴壁面に対する押し付けを弱くしたりする。
【0021】
このようにして、ポール1が適宜の角度にて仮設されると、図3(f)にあるように、土留めパイプ2や穴拡大部GにコンクリートKを流し込み、横架部材4ないしはボルト8ごと固化させて、ポール1の設置を完了する。
【0022】
第1実施形態に係るポール1の基礎構造では、ポール1の基端から縦穴の深さ弱だけ離れた上方のみに、外方へ突出する横架部材4を、ポール1と一体に設け、横架部材4に、縦穴壁面へ押し付け力を付与可能なボルト8(ないしネジ孔6)を、縦穴内でポールを支持可能である位置において少なくとも3個設けたので、コンクリートKが固化する前の仮設状態においても、全ボルト8の縦穴壁面に対する押し付けによって、ポールを強度充分に支持することができるし、その押し付け力の付与も、地表付近(縦穴の開口付近)にあるボルト8に対する操作にて、極めて簡単に実行することができる。更には、適宜のボルト8に係る押し付け力の変更により、仮説状態でのポールの角度調整ができるし、この操作も上記の通り簡単に行えるものである。そして、このように簡単な操作によって強固にポール1を仮設できる上、基礎構造ごと固化可能であるため、コンクリートKの流し込みも直ちに行えるし、固化するまでにポール1が傾くこともなく、また固化後に型枠を外す等といった特別の工程も必要なく、従ってポール1の立設工程全体を、充分な強度を付与可能ながら、極めて手間のかからないものとすることができる。
【0023】
加えて、縦穴の地表L付近に穴拡大部Gを設け、ボルト8を、穴拡大部Gの底に対して下方に押し付け力を付与するものとし、更に、ボルト8と穴拡大部Gとの間に、座板10を介装したので、ボルト8の沈み込みを防止して強固にポール1を支持することができるし、ボルト8も地表L付近のみで下方向へ動かすだけで良く、操作性も一層良好になる。
【0024】
また、上記基礎構造を有するポール1を、縦穴を形成した後でボルト8を縦穴に押し付けることで設置するため、コンクリートの固化まで強度充分に支持する基礎構造により、一度現場へ出向くだけでコンクリートの流し込みまで終えられる簡単なポールの設置方法を構成することができる。
【0025】
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図であり、図5は、図4におけるB−B線断面図である。第2実施形態に係るポール21は、第1実施形態に係るポール1とほぼ同様の基礎構造を有しており、すなわちネジ孔26ないしボルト28を有する横架部材24が、基端から縦穴の深さ弱だけ上方のみにおいて固定されている一方、縦穴の穴拡大部G2の底であってボルト28の対向側に、座板30が置かれている。ただし、第2実施形態に係るポール21にあっては、横架部材24の本数が4本であり、1個のボルト28につき1個の座板30が配置されており、また地表L2からの縦穴に土留めパイプが入れられていない。なお、ポール21の設置方法も、ポール1と同様である。
【0026】
このような第2実施形態に係るポール21においても、第1実施形態のポール1と同様に、角度調整可能で安定した仮設を極めて簡単に行える。なお、第2実施形態に係るポール21の基礎構造は、例えば地表からの高さ6メートル以下のものに好適に用いられる。
【0027】
[第3実施形態]
図6は、第3実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図であり、図7は、図6におけるC−C線断面図である。第3実施形態に係るポール41の基礎は、地表L3まで達した土留めパイプ42による穴拡大部のない縦穴に入れられる。ポール41は、基端から縦穴の深さ弱(土留めパイプ42の長さ弱)だけ上方の部位に、横架部材44を4本備えている。各横架部材44の先端縁には、切り込みとその上のナットから成るネジ孔46が設けられ、各ネジ孔46には、押し付け部材としての円板付きボルト48が入れられている。円板付きボルト48は、ボルトの下端に円板を偏心して固定したもので、全円板付きボルト48の円板において、縦穴壁面(土留めパイプ42内面)に横から当接可能となっており、ここでは対向する円板の双方とも最も外方に出た状態での円板外方間距離が、縦穴(土留めパイプ42)の直径強となっている。なお、全円板付きボルト48は、同一直線上にない。また、ポール41の設置方法は、穴拡大部や座板を設けないこと等を除き、ほぼポール1のものと同様である。
【0028】
第3実施形態に係るポール41では、偏心回転する円板を含み、円板を外方へ突出する方向に回転させることで縦穴壁面を横から押し付ける円板付きボルト48を設けたので、地表L3近くに位置する円板付きボルト48を回すことにより、縦穴壁面を横から押し付けてポール41を支えることができ、よって仮の立設を強固に手早く実行することができ、ひいてはポールの設置を簡単確実に完了することができる。
【0029】
[第4実施形態]
図8は、第4実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図であり、図9は、図8におけるD−D線断面図であり、図10は、図9におけるE−E線断面図である。第4実施形態に係るポール61の基礎は、地表L4まで達した土留めパイプ62による穴拡大部のない縦穴に入れられる。土留めパイプ62の地表L4側の壁面においては、長手方向(上下方向)に沿う切り込み63が4本形成されている。なお、各切り込み63の周囲が少し掘り下げられていて、縦穴(土留めパイプ62)の外壁が露出している。
【0030】
一方、ポール61は、基端から縦穴の深さ弱離れた部位において、横架部材64を一体的に有している。横架部材64は、切り込み63と対応して4本設けられており、ポール61外面から切り込み63までの距離強の長さを有していて、切り込み63を通過するようになっている。また、各横架部材64の先端は、ほぼ縦穴外壁に沿う面を有するように折り曲げられており、この面に、縦穴外壁へ向かうネジ孔66と、これに入るボルト68とが設けられている。
【0031】
第4実施形態に係るポール61の設置方法は、第1実施形態に係るものとほぼ同様であるが、主に次の点で異なる。すなわち、穴拡大部や座板は設けない。また、土留めパイプ62を入れる際には、切り込み63の方向を考慮し、入れ終わった後には、切り込み63の周りの外壁を露出させる。更に、ポール61を縦穴(土留めパイプ62)に入れる際には、切り込み63に横架部材64が入るようにする。また、切り込み63周辺の小穴は、埋め戻すかまたはコンクリートを流す。
【0032】
第4実施形態に係るポール61では、縦穴を、地表L4付近まで達する土留めパイプ62により形成するとともに、土留めパイプ62の地表側端部に、横架部材64が通過する切り込み63を形成し、ボルト68(ないしネジ孔66)を、土留めパイプ62の切り込み63周辺の外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとしたので、地表L4付近における操作により簡単に強固な仮設を行うことができ、更には土留めパイプ62さえ適切に入れれば、後はポール61を、横架部材64と切り込み63とが合うように入れていけば良く、更に簡単に仮設ないしは設置をすることができる。
【0033】
[第5実施形態]
図11は、第5実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図であり、図10は、図10におけるF−F線断面図である。第5実施形態に係るポール81の基礎は、第4実施形態のポール61とほぼ同様に成るが、土留めパイプ82に切り込みがなく、横架部材84に切り込み83を設けた点が異なる、すなわち、各横架部材84は、先端側に切り込み83を有し、全切り込み83は、土留めパイプ82の壁面が入る配置となっている。なお、各横架部材84は、先端縁に折り曲げ部を有し、その折り曲げ部に、ネジ孔86やボルト88を有することは、ポール61と同様である。また、土留めパイプ82は、地表L5から若干沈められており、土留めパイプ82の地表側端部が地表L5より若干下になっている。第5実施形態に係るポール61の設置方法は、第4実施形態に係るものとほぼ同様である。
【0034】
第5実施形態に係るポール61では、縦穴を、地表L5付近まで達する土留めパイプ82により形成するとともに、横架部材84に、土留めパイプ82の地表側端部が通過する切り込み83を形成し、ボルト88を、土留めパイプ82の外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとしたので、簡素な構成ながら、強度充分かつ簡単に仮設ないしは設置を行うことができる。
【0035】
[その他の実施形態]
なお、主に上記各実施形態を変更してなる本発明の実施形態を例示する。ポールの形状を、円柱状としたり、中の詰まったものとしたりする。横架部材につき、形状を円柱状としたり、本数を増減したり、1本あたり複数の押し付け部材を有するものとしたりする。押し付け部材を、弾性体(バネ、ゴムブロック等)を用いたものとする。第1実施形態、第2実施形態における穴拡大部の代わりに座板が入る小穴を個別に設けるようにしたり、第4実施形態、第5実施形態における切り込み毎の小穴の代わりに共通の穴を設けるようにしたりする。また、座板に、ボルト(押し付け部材)の滑り止めを、突起ないしは窪み等の形で設置する。あるいは、第4実施形態、第5実施形態において、切り込みを土留めパイプと横架部材との双方に(半分ずつ)設ける。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】(a)〜(f)は図1のポールの設置方法の説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図である。
【図5】図4におけるB−B線断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図である。
【図7】図6におけるC−C線断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図である。
【図9】図8におけるD−D線断面図である。
【図10】図9におけるE−E線断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図である。
【図12】図11におけるF−F線断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1,21,41,61,81 ポール
4,24,44,64,84 横架部材
6,26,46,66,86 ネジ孔(押し付け部材)
8,28,48,68,88 ボルト(押し付け部材)
【技術分野】
【0001】
本発明は、看板等を支えるため店舗付近等において立てられるポールの基礎構造および設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のポールの基礎構造として、次に示す特許文献1に記載されたものが知られている。このものにおいては、ポールの取付角度や高さの調整をするため、ポールの基端部に、拡径自在なポール保持部を設けている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−279722号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような従来のポールの基礎構造では、ポールの基端部における拡径を操作するために、基端部から地表にわたる連結部材を設けなければならず、構造が複雑になるし、ポールの傾きの調整がしづらいものとなる。
【0005】
そこで、請求項1に記載の発明は、角度調整等の操作が極めて簡易でありながら、強度充分に仮設ないしは設置を行えるポールの基礎構造を提供することを目的としたものである。
【0006】
また、請求項6に記載の発明は、一度現場へ出向くだけで簡単に行えるポールの設置方法を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、地表から掘削した縦穴に入れられるポールの基礎構造であって、ポールの基端から縦穴の深さ弱だけ離れた上方のみに、外方へ突出する横架部材を、ポールと一体に設け、横架部材に、縦穴壁面へ押し付け力を付与可能な押し付け部材を、縦穴内でポールを支持可能である位置において少なくとも3個設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記目的に加えて、更に強固かつ簡単に設置可能とする目的を達成するため、縦穴の地表付近に穴拡大部を設け、押し付け部材を、穴拡大部の底に対して下方に押し付け力を付与するものとし、更に、押し付け部材と穴拡大部との間に、座板を介装したことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、上記目的に加えて、更に簡素な構成とする目的を達成するため、押し付け部材を、偏心回転する板を含み、板を外方へ突出する方向に回転させることで縦穴壁面を横から押し付けるものとしたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、上記目的に加えて、より一層簡単に設置可能とする目的を達成するため、縦穴を、地表付近まで達する土留めパイプにより形成するとともに、土留めパイプの地表側端部に、横架部材が通過する切り込みを形成し、押し付け部材を、土留めパイプの切り込み周辺の外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとしたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項5に記載の発明は、上記目的に加えて、更に簡素な構成とする目的を達成するため、縦穴を、地表付近まで達する土留めパイプにより形成するとともに、横架部材に、土留めパイプの地表側端部が通過する切り込みを形成し、押し付け部材を、土留めパイプの外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとしたことを特徴とするものである。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、上記の基礎構造を有するポールを、縦穴を形成した後で押し付け部材を縦穴に押し付けることで設置することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡単な操作で強度充分な仮設ないし設置を行えるポールの基礎構造あるいは設置方法を提供することができる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係るポールの基礎構造ないしは設置方法について、適宜図面に基づいて説明する。
【0015】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図であり、図2は、図1におけるA−A線断面図である。例えば店舗看板用で長さ6メートル以上の四角柱状のポール1を設置する位置には、地表Lから少し沈む状態で、土留めパイプ2が入れられている。なお、土留めパイプ2の長さは、地表Lからの高さ約6メートルのポールにおいては、例えば約2メートル程である。また、土留めパイプ2の上端から地表Lまでは、土留めパイプ2より少し広い穴(穴拡大部G)となっている。更に、土留めパイプ2と穴拡大部Gとが、縦穴を構成する。
【0016】
また、ポール1の基端(下端)側であって、基端から縦穴の深さ弱(ここでは土留めパイプ2の長さ強)だけ離れた位置には、3本以上(ここでは8本)の横架部材4が固定されている。加えて、各横架部材4の先端部には、孔の周りにナットをほぼ水平に固定することで形成されたネジ孔6が設けられており、更に各ネジ孔6に入る上下方向に沿ったボルト8が設けられている。横架部材4においては、ネジ孔6ないしボルト8が、少なくとも同一直線上にない3点を含むように構成されている。また、横架部材4ないしボルト8は、基端から縦穴の深さ弱だけ上方の位置以外には、設置されていない。なお、ネジ孔6ないしボルト8により押し付け部材が構成され、縦穴の深さ弱とは、縦穴の深さから、押し付け部材の長さ(押し付け部材の横架部材からの上方突出寸法)を差し引いた程度の長さをいう。
【0017】
一方、土留めパイプ2の上側であって、各ボルト8の下端に対向する位置には、座板10が置かれている。座板10は、ここでは、1組2本のボルト8毎に合計4個配置されている。個々の座板10は、長さが1組のボルト8の間隔強ほどであって、ほぼ直交する2面を有し、このうち一方の面において土留めパイプ2上端ないしはその外側の土(穴拡大部Gの底)に接し、他方の面において穴拡大部G側面の土に接する。各ボルト8は、座板10を介して、縦穴壁面を押し付けている。
【0018】
このような基礎構造を有するポール1は、例えば次に示す方法で設置される。即ち、まず図3(a)に示すように、掘削重機等により設置箇所に穴Hを掘る。穴Hの深さは、ポール1の下端からボルト8上端までの長さ強である。
【0019】
次に、図3(b)に示すように、穴拡大部Gを形成するとともに、栗石Sを底に敷く。続いて、図3(c)に示すように、土留めパイプ2を穴Hに入れ、穴拡大部Gとともに縦穴を形成するようにし、図3(d)に示すように、土留めパイプ2上側の穴拡大部Gに、座板10を置く。
【0020】
そして、図3(e)に示すように、全ボルト8の下端をほぼ水平になるように揃えた状態で、横架部材4の付いたポール1を縦穴に入れ、ポール1の下端が栗石Sに接するとともに、ボルト8の下端が座板10を押すように据える。ここで、適宜ボルト8の押し付け力を増すために、ボルト8を回す。ボルト8が座板10を押すことで縦穴壁面にも押し付け力を及ぼし、全ボルト8が縦穴壁面を押すことで、この時点での仮の立設においても強度充分にポール1を立たせることができる。また、ポール1の立設角度を調整したい場合には、若干寝かせたい方向にあるボルト8を回して、当該ボルト8による座板10を介した縦穴壁面に対する押し付けを強くしたり、これと逆側にあるボルト8を回して、縦穴壁面に対する押し付けを弱くしたりする。
【0021】
このようにして、ポール1が適宜の角度にて仮設されると、図3(f)にあるように、土留めパイプ2や穴拡大部GにコンクリートKを流し込み、横架部材4ないしはボルト8ごと固化させて、ポール1の設置を完了する。
【0022】
第1実施形態に係るポール1の基礎構造では、ポール1の基端から縦穴の深さ弱だけ離れた上方のみに、外方へ突出する横架部材4を、ポール1と一体に設け、横架部材4に、縦穴壁面へ押し付け力を付与可能なボルト8(ないしネジ孔6)を、縦穴内でポールを支持可能である位置において少なくとも3個設けたので、コンクリートKが固化する前の仮設状態においても、全ボルト8の縦穴壁面に対する押し付けによって、ポールを強度充分に支持することができるし、その押し付け力の付与も、地表付近(縦穴の開口付近)にあるボルト8に対する操作にて、極めて簡単に実行することができる。更には、適宜のボルト8に係る押し付け力の変更により、仮説状態でのポールの角度調整ができるし、この操作も上記の通り簡単に行えるものである。そして、このように簡単な操作によって強固にポール1を仮設できる上、基礎構造ごと固化可能であるため、コンクリートKの流し込みも直ちに行えるし、固化するまでにポール1が傾くこともなく、また固化後に型枠を外す等といった特別の工程も必要なく、従ってポール1の立設工程全体を、充分な強度を付与可能ながら、極めて手間のかからないものとすることができる。
【0023】
加えて、縦穴の地表L付近に穴拡大部Gを設け、ボルト8を、穴拡大部Gの底に対して下方に押し付け力を付与するものとし、更に、ボルト8と穴拡大部Gとの間に、座板10を介装したので、ボルト8の沈み込みを防止して強固にポール1を支持することができるし、ボルト8も地表L付近のみで下方向へ動かすだけで良く、操作性も一層良好になる。
【0024】
また、上記基礎構造を有するポール1を、縦穴を形成した後でボルト8を縦穴に押し付けることで設置するため、コンクリートの固化まで強度充分に支持する基礎構造により、一度現場へ出向くだけでコンクリートの流し込みまで終えられる簡単なポールの設置方法を構成することができる。
【0025】
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図であり、図5は、図4におけるB−B線断面図である。第2実施形態に係るポール21は、第1実施形態に係るポール1とほぼ同様の基礎構造を有しており、すなわちネジ孔26ないしボルト28を有する横架部材24が、基端から縦穴の深さ弱だけ上方のみにおいて固定されている一方、縦穴の穴拡大部G2の底であってボルト28の対向側に、座板30が置かれている。ただし、第2実施形態に係るポール21にあっては、横架部材24の本数が4本であり、1個のボルト28につき1個の座板30が配置されており、また地表L2からの縦穴に土留めパイプが入れられていない。なお、ポール21の設置方法も、ポール1と同様である。
【0026】
このような第2実施形態に係るポール21においても、第1実施形態のポール1と同様に、角度調整可能で安定した仮設を極めて簡単に行える。なお、第2実施形態に係るポール21の基礎構造は、例えば地表からの高さ6メートル以下のものに好適に用いられる。
【0027】
[第3実施形態]
図6は、第3実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図であり、図7は、図6におけるC−C線断面図である。第3実施形態に係るポール41の基礎は、地表L3まで達した土留めパイプ42による穴拡大部のない縦穴に入れられる。ポール41は、基端から縦穴の深さ弱(土留めパイプ42の長さ弱)だけ上方の部位に、横架部材44を4本備えている。各横架部材44の先端縁には、切り込みとその上のナットから成るネジ孔46が設けられ、各ネジ孔46には、押し付け部材としての円板付きボルト48が入れられている。円板付きボルト48は、ボルトの下端に円板を偏心して固定したもので、全円板付きボルト48の円板において、縦穴壁面(土留めパイプ42内面)に横から当接可能となっており、ここでは対向する円板の双方とも最も外方に出た状態での円板外方間距離が、縦穴(土留めパイプ42)の直径強となっている。なお、全円板付きボルト48は、同一直線上にない。また、ポール41の設置方法は、穴拡大部や座板を設けないこと等を除き、ほぼポール1のものと同様である。
【0028】
第3実施形態に係るポール41では、偏心回転する円板を含み、円板を外方へ突出する方向に回転させることで縦穴壁面を横から押し付ける円板付きボルト48を設けたので、地表L3近くに位置する円板付きボルト48を回すことにより、縦穴壁面を横から押し付けてポール41を支えることができ、よって仮の立設を強固に手早く実行することができ、ひいてはポールの設置を簡単確実に完了することができる。
【0029】
[第4実施形態]
図8は、第4実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図であり、図9は、図8におけるD−D線断面図であり、図10は、図9におけるE−E線断面図である。第4実施形態に係るポール61の基礎は、地表L4まで達した土留めパイプ62による穴拡大部のない縦穴に入れられる。土留めパイプ62の地表L4側の壁面においては、長手方向(上下方向)に沿う切り込み63が4本形成されている。なお、各切り込み63の周囲が少し掘り下げられていて、縦穴(土留めパイプ62)の外壁が露出している。
【0030】
一方、ポール61は、基端から縦穴の深さ弱離れた部位において、横架部材64を一体的に有している。横架部材64は、切り込み63と対応して4本設けられており、ポール61外面から切り込み63までの距離強の長さを有していて、切り込み63を通過するようになっている。また、各横架部材64の先端は、ほぼ縦穴外壁に沿う面を有するように折り曲げられており、この面に、縦穴外壁へ向かうネジ孔66と、これに入るボルト68とが設けられている。
【0031】
第4実施形態に係るポール61の設置方法は、第1実施形態に係るものとほぼ同様であるが、主に次の点で異なる。すなわち、穴拡大部や座板は設けない。また、土留めパイプ62を入れる際には、切り込み63の方向を考慮し、入れ終わった後には、切り込み63の周りの外壁を露出させる。更に、ポール61を縦穴(土留めパイプ62)に入れる際には、切り込み63に横架部材64が入るようにする。また、切り込み63周辺の小穴は、埋め戻すかまたはコンクリートを流す。
【0032】
第4実施形態に係るポール61では、縦穴を、地表L4付近まで達する土留めパイプ62により形成するとともに、土留めパイプ62の地表側端部に、横架部材64が通過する切り込み63を形成し、ボルト68(ないしネジ孔66)を、土留めパイプ62の切り込み63周辺の外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとしたので、地表L4付近における操作により簡単に強固な仮設を行うことができ、更には土留めパイプ62さえ適切に入れれば、後はポール61を、横架部材64と切り込み63とが合うように入れていけば良く、更に簡単に仮設ないしは設置をすることができる。
【0033】
[第5実施形態]
図11は、第5実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図であり、図10は、図10におけるF−F線断面図である。第5実施形態に係るポール81の基礎は、第4実施形態のポール61とほぼ同様に成るが、土留めパイプ82に切り込みがなく、横架部材84に切り込み83を設けた点が異なる、すなわち、各横架部材84は、先端側に切り込み83を有し、全切り込み83は、土留めパイプ82の壁面が入る配置となっている。なお、各横架部材84は、先端縁に折り曲げ部を有し、その折り曲げ部に、ネジ孔86やボルト88を有することは、ポール61と同様である。また、土留めパイプ82は、地表L5から若干沈められており、土留めパイプ82の地表側端部が地表L5より若干下になっている。第5実施形態に係るポール61の設置方法は、第4実施形態に係るものとほぼ同様である。
【0034】
第5実施形態に係るポール61では、縦穴を、地表L5付近まで達する土留めパイプ82により形成するとともに、横架部材84に、土留めパイプ82の地表側端部が通過する切り込み83を形成し、ボルト88を、土留めパイプ82の外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとしたので、簡素な構成ながら、強度充分かつ簡単に仮設ないしは設置を行うことができる。
【0035】
[その他の実施形態]
なお、主に上記各実施形態を変更してなる本発明の実施形態を例示する。ポールの形状を、円柱状としたり、中の詰まったものとしたりする。横架部材につき、形状を円柱状としたり、本数を増減したり、1本あたり複数の押し付け部材を有するものとしたりする。押し付け部材を、弾性体(バネ、ゴムブロック等)を用いたものとする。第1実施形態、第2実施形態における穴拡大部の代わりに座板が入る小穴を個別に設けるようにしたり、第4実施形態、第5実施形態における切り込み毎の小穴の代わりに共通の穴を設けるようにしたりする。また、座板に、ボルト(押し付け部材)の滑り止めを、突起ないしは窪み等の形で設置する。あるいは、第4実施形態、第5実施形態において、切り込みを土留めパイプと横架部材との双方に(半分ずつ)設ける。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】(a)〜(f)は図1のポールの設置方法の説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図である。
【図5】図4におけるB−B線断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図である。
【図7】図6におけるC−C線断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図である。
【図9】図8におけるD−D線断面図である。
【図10】図9におけるE−E線断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係るポールの基礎構造の要部中央縦断面図である。
【図12】図11におけるF−F線断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1,21,41,61,81 ポール
4,24,44,64,84 横架部材
6,26,46,66,86 ネジ孔(押し付け部材)
8,28,48,68,88 ボルト(押し付け部材)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地表から掘削した縦穴に入れられるポールの基礎構造であって、
ポールの基端から縦穴の深さ弱だけ離れた上方のみに、外方へ突出する横架部材を、ポールと一体に設け、
横架部材に、縦穴壁面へ押し付け力を付与可能な押し付け部材を、縦穴内でポールを支持可能である位置において少なくとも3個設けた
ことを特徴とするポールの基礎構造。
【請求項2】
縦穴の地表付近に穴拡大部を設け、
押し付け部材を、穴拡大部の底に対して下方に押し付け力を付与するものとし、
更に、押し付け部材と穴拡大部との間に、座板を介装した
ことを特徴とする請求項1に記載のポールの基礎構造。
【請求項3】
押し付け部材を、偏心回転する板を含み、板を外方へ突出する方向に回転させることで縦穴壁面を横から押し付けるものとした
ことを特徴とする請求項1に記載のポールの基礎構造。
【請求項4】
縦穴を、地表付近まで達する土留めパイプにより形成するとともに、土留めパイプの地表側端部に、横架部材が通過する切り込みを形成し、
押し付け部材を、土留めパイプの切り込み周辺の外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとした
ことを特徴とする請求項1に記載のポールの基礎構造。
【請求項5】
縦穴を、地表付近まで達する土留めパイプにより形成するとともに、横架部材に、土留めパイプの地表側端部が通過する切り込みを形成し、
押し付け部材を、土留めパイプの外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとした
ことを特徴とする請求項1に記載のポールの基礎構造。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の基礎構造を有するポールを、縦穴を形成した後で押し付け部材を縦穴に押し付けることで設置する
ことを特徴とするポールの設置方法。
【請求項1】
地表から掘削した縦穴に入れられるポールの基礎構造であって、
ポールの基端から縦穴の深さ弱だけ離れた上方のみに、外方へ突出する横架部材を、ポールと一体に設け、
横架部材に、縦穴壁面へ押し付け力を付与可能な押し付け部材を、縦穴内でポールを支持可能である位置において少なくとも3個設けた
ことを特徴とするポールの基礎構造。
【請求項2】
縦穴の地表付近に穴拡大部を設け、
押し付け部材を、穴拡大部の底に対して下方に押し付け力を付与するものとし、
更に、押し付け部材と穴拡大部との間に、座板を介装した
ことを特徴とする請求項1に記載のポールの基礎構造。
【請求項3】
押し付け部材を、偏心回転する板を含み、板を外方へ突出する方向に回転させることで縦穴壁面を横から押し付けるものとした
ことを特徴とする請求項1に記載のポールの基礎構造。
【請求項4】
縦穴を、地表付近まで達する土留めパイプにより形成するとともに、土留めパイプの地表側端部に、横架部材が通過する切り込みを形成し、
押し付け部材を、土留めパイプの切り込み周辺の外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとした
ことを特徴とする請求項1に記載のポールの基礎構造。
【請求項5】
縦穴を、地表付近まで達する土留めパイプにより形成するとともに、横架部材に、土留めパイプの地表側端部が通過する切り込みを形成し、
押し付け部材を、土留めパイプの外壁に対して外方から押し付け力を付与するものとした
ことを特徴とする請求項1に記載のポールの基礎構造。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の基礎構造を有するポールを、縦穴を形成した後で押し付け部材を縦穴に押し付けることで設置する
ことを特徴とするポールの設置方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−63781(P2007−63781A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−248266(P2005−248266)
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【出願人】(594013550)株式会社三昭堂 (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【出願人】(594013550)株式会社三昭堂 (2)
【Fターム(参考)】
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