説明

マシニングセンター

【課題】 アンギュラーアタッチメントを自動的に主軸頭から着脱する。主軸頭に用いられる自動工具交換装置でアンギュラーアタッチメントに取り付けられた工具を自動的に交換する。
【解決手段】 主軸頭12と、主軸頭に取り付けられるアンギュラーアタッチメント14と、アンギュラーアタッチメントを移動させるための移動機構16を有し、移動機構が、アンギュラーアタッチメントを主軸頭12の軸心12bと平行に移動させるための第1駆動部18と、アンギュラーアタッチメントを主軸頭の軸心12bに対して垂直な軸心20dの周りに旋回させるための第2駆動部20を有していて、主軸頭12に取り付けられたアンギュラーアタッチメントを、主軸頭12の軸心12bと平行に移動させるとともに主軸頭12の軸心12bに対して垂直な軸心20dの周りに旋回させて、アンギュラーアタッチメント14を主軸頭12から自動的に着脱する構成のマシニングセンター。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンギュラーアタッチメントを備えたマシニングセンターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マシニングセンターに備えられたアンギュラーアタッチメントは、ワークの側面加工、内面加工、または傾斜面加工等のアングルヘッド加工等に利用されている。
【0003】
特許文献1には、マシニングセンターの主軸頭に装着されるケーシングに、主軸の延長線上に位置する動力軸と、動力軸と交差する工具回転軸と、動力軸を工具回転軸に連結する動力伝達機構とを内装したアンギュラーアタッチメントが示されている。
【特許文献1】特開平6−55395号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、アンギュラーアタッチメントの着脱作業には多くの時間と手間が掛かっていた。また、アンギュラーアタッチメントに取り付けられた工具は主軸頭に取り付けられた工具と異なる方向を向いているため、主軸頭用の自動工具交換装置でアンギュラーアタッチメントの工具を自動的に交換することは困難であった。
【0005】
本発明は、アンギュラーアタッチメントを自動的に主軸頭から着脱できるマシニングセンターを提供することを目的としている。本発明は更に、主軸頭に用いられる自動工具交換装置でアンギュラーアタッチメントに取り付けられた工具を自動的に交換できるマシニングセンターを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決手段を例示すると、以下のとおりである。
【0007】
(1) 主軸頭(12)と、主軸頭(12)に取り付けられるアンギュラーアタッチメント(14)と、アンギュラーアタッチメント(14)を移動させるための移動機構(16)を有し、
移動機構(16)が、アンギュラーアタッチメント(14)を主軸頭(12)の軸心(12b)と平行に移動させるための第1駆動部(18)と、アンギュラーアタッチメント(14)を主軸頭(12)の軸心(12b)に対して垂直な軸心(20d)の周りに旋回させるための第2駆動部(20)を有していて、主軸頭(12)に取り付けられたアンギュラーアタッチメント(14)を、主軸頭(12)の軸心(12b)と平行に移動させるとともに主軸頭(12)の軸心(12b)に対して垂直な軸心(20d)の周りに旋回させて、アンギュラーアタッチメント(14)を主軸頭(12)から自動的に着脱する構成のマシニングセンター。
【0008】
(2) 主軸頭(12)に取り付けられた工具を自動的に交換するための自動工具交換装置(24)を有し、主軸頭(12)がアンギュラーアタッチメント(14)と工具を選択的に取り付けるための第1取付穴(12a)を有し、アンギュラーアタッチメント(14)が工具を取り付けるための第2取付穴(14a)を有し、第1取付穴(12a)と第2取付穴(14a)が同一のテーパ形状で構成されていて、自動工具交換装置(24)が第1取付穴(12a)に取り付けられた工具と第2取付穴(14a)に取り付けられた工具を交換する構成の先述のマシニングセンター。
【0009】
(3) 主軸頭(12)に取り付けられた工具を自動的に交換するための自動工具交換装置(24)を有し、自動工具交換装置(24)が、主軸頭(12)の軸心(12b)に対して平行移動及び進退移動可能なアーム(24a)と、アーム(24a)の軸心(24f)を中心に旋回可能な爪(24b)を有し、アンギュラーアタッチメント(14)の工具を交換する際に、アンギュラーアタッチメント(14)の加工軸心(14b)が、主軸頭(12)の軸心(12b)とアーム(24a)の軸心(24f)を含む面内に位置することを特徴とする先述のマシニングセンター。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載された発明によれば、アンギュラーアタッチメントを移動機構で自動的に着脱でき、着脱に要する時間を短縮することができる。
【0011】
請求項2に記載された発明によれば、アンギュラーアタッチメントの工具を主軸頭用の自動工具交換装置で自動的に交換でき、工具交換に要する時間を短縮することができる。
【0012】
請求項3に記載された発明によれば、主軸頭用の自動工具交換装置の構成を変えずにアンギュラーアタッチメントの工具を交換でき、交換の自動化を低コストで達成することができる。また、アンギュラーアタッチメントの加工軸心が、主軸頭の軸心とアームの軸心を含む面内に位置するため、工具交換を最短距離で行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の最良の形態によるマシニングセンターは、主軸頭と、主軸頭に取り付けられるアンギュラーアタッチメントと、アンギュラーアタッチメントを移動させるための移動機構を有する。移動機構が、アンギュラーアタッチメントを主軸頭の軸心と平行に移動させるための第1駆動部と、アンギュラーアタッチメントを主軸頭の軸心に対して垂直な軸心の周りに旋回させるための第2駆動部を有している。主軸頭に取り付けられたアンギュラーアタッチメントを、主軸頭の軸心と平行に移動させるとともに主軸頭の軸心に対して垂直な軸心の周りに旋回させて、アンギュラーアタッチメントを主軸頭から自動的に着脱する構成になっている。
【0014】
移動機構は、主軸頭と一体的に構成するのが好ましいが、本発明は移動機構を主軸頭と別体する構成を含む。この場合既存の主軸頭に移動機構を取り付けて本発明の構成を得ることができる。
【0015】
好ましくは、本発明によるマシニングセンターは、主軸頭に取り付けられた工具を自動的に交換するための自動工具交換装置を有し、主軸頭がアンギュラーアタッチメントと工具を選択的に取り付けるための第1取付穴を有し、アンギュラーアタッチメントが工具を取り付けるための第2取付穴を有し、第1取付穴と第2取付穴が同一のテーパ形状で構成されていて、自動工具交換装置が第1取付穴に取り付けられた工具と第2取付穴に取り付けられた工具を交換する構成になっている。
【0016】
工具は一般的には工具ホルダを介して第1取付穴や第2取付穴に取り付けられる。第1取付穴と第2取付穴を同じ位置に配置して工具交換を行うのが好ましいが、本発明は第1取付穴と第2取付穴を異なる位置に配置し、自動工具交換装置をそれらの異なる位置にそれぞれ移動させて工具交換を行う構成を含む。
【0017】
好ましくは、本発明によるマシニングセンターにおいて、主軸頭に取り付けられた工具を自動的に交換するための自動工具交換装置を有する。自動工具交換装置が、主軸頭の軸心に対して平行移動及び主軸頭に向けて進退移動可能なアームと、アームの軸心を中心に旋回可能な爪を有する。アンギュラーアタッチメントの工具を交換する際に、アンギュラーアタッチメントの加工軸心が、主軸頭の軸心とアームの軸心を含む面内に位置するようになっている。
【実施例】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0019】
図1は、本発明のマシニングセンターの主要部を示す概略側面図である。なお、マシニングセンターのコラム、テーブル等は図示省略されている。図2は、アンギュラーアタッチメント付近を示す概略部分断面図である。
【0020】
マシニングセンター10は、主軸頭12を有する。主軸頭12はコラムに設定されている。主軸頭12の内部で図示省略された主軸が回転駆動する。主軸頭12の下部には、第1テーパ−穴12aが設けられている。第1テーパ−穴12aは本発明における第1取付穴の典型例である。第1テーパ−穴12aには後述するアンギュラーアタッチメント14と工具(又は工具を収容したテーパ状の工具ホルダ)が選択的に取り付けられる。
【0021】
主軸頭12の下方には、アンギュラーアタッチメント14が取り付けられている。アンギュラーアタッチメント14は、その下部側方に工具を取り付けるための第2テーパ−穴14aを有する。第2テーパ−穴14aは本発明における第2取付穴の典型例である。主軸頭12の第1テーパ−穴12aとアンギュラーアタッチメントの第2テーパ−穴14aは同一のテーパ形状である。第1テーパ−穴12aと第2テーパ−穴14aに同じ工具(又は同じ工具ホルダ)を取り付けることができるようになっている。
【0022】
マシニングセンター10は、アンギュラーアタッチメント14を移動させるための移動機構16を有する。移動機構16は主軸頭12の側面に取り付けられている。
【0023】
移動機構16は、第1駆動部18を有する。第1駆動部18は、アンギュラーアタッチメント14を主軸頭12の軸心12bと平行に移動させるためのものである
第1駆動部18は、第1モーター18aと、第1モーター18aに接続された送りネジ18bを有する。第1モーター18aは、図示省略された制御装置により制御される。第1モーター18aは、固定部18cを介して主軸頭12に固定されている。送りネジ18bの下部には、ナット18dが係合している。ナット18dは、昇降部18eに固定されている。昇降部18eは、後述する第2駆動部20のウォーム20b、ウォームホイール20c等を内蔵している。昇降部18eの側面は、主軸頭12に設けられたレール18f上を摺動する。第1モーター18aを駆動すると、昇降部18eが主軸頭12の軸心12bと平行に(図示例では上下に)移動するようになっている。
【0024】
移動機構16は、更に、第2駆動部20を有する。第2駆動部20は、アンギュラーアタッチメント14を主軸頭12の軸心12bに対して垂直な軸心20dの周りに旋回させるためのものである。
【0025】
第2駆動部20は、第2モーター20aと、第2モーター20aに接続されたウォーム20bと、ウォーム20bに係合するウォームホイール20cを有する。第2モーター20aは、図示省略された制御装置により制御される。第2モーター20aは、昇降部18eに固定されている。ウォームホイール20cには、横方向に延在するアーム20eが固定されている。アーム20eには、アンギュラーアタッチメント14が取り付けられている。アーム20eのアンギュラーアタッチメント14付近には、契合装置20fが内蔵されている。アンギュラーアタッチメント14は、契合装置20fによってアーム20eを介して主軸頭12に固定(又は契合)される。なお、契合装置20fには任意の方式を用いることができる。第2モーター20aを駆動すると、アーム20eが主軸頭12の軸心12bに対して垂直な軸心20dの周りに旋回するようになっている。すなわち、第2モーター20aを駆動すると、アンギュラーアタッチメント14が主軸頭12の軸心12bと後述するATC装置24のアーム24aの軸心24fを面内を旋回するようになっている。
【0026】
移動機構16は、更に、第3駆動部22を有する。第3駆動部22は、第3モーター22aと、第3モーター22aによって駆動する旋回機構22bを有する。第3モーター22aは、図示省略された制御装置により制御される。旋回機構22bは、第3モーター22aによってアンギュラーアタッチメント14を主軸頭12の軸心12bの周りに90°毎に旋回させることができる。
【0027】
マシニングセンター10は、ATC装置24を有する。ATC装置24は、本発明における自動工具交換装置に相当する。ATC装置24は、主軸頭12に取り付けられた工具を自動的に交換可能である。
【0028】
ATC装置24は、アーム24aと、アーム24aの上部に設けられた一対の爪24bを有する。ATC装置24は、図示省略された制御装置に接続されている。アーム24aは、主軸頭12の軸心12bに対して平行移動及び主軸頭12に向けて進退移動可能である。爪24bは、アーム24aの軸心24fを中心に旋回可能である。爪24bには、図示省略された工具ホルダが装着される。アンギュラーアタッチメント14の工具を交換する際に、アンギュラーアタッチメント14の加工軸心14bが、主軸頭12の軸心12bとアーム24aの軸心24fを含む面内に位置するようになっている。
【0029】
次に、図3〜図6を参照して移動機構の動作の一例を説明する。
【0030】
図3は、マシニングセンターの主軸頭にアンギュラーアタッチメントが取り付けられた状態の一例を示す概略側面図である。図3のアンギュラーアタッチメントの位置は、図1のAで示されたアンギュラーアタッチメントの位置に相当する。
【0031】
まず、図3に示された状態から、図1に示された契合装置20f及び主軸頭12のツールクランプ装置(図示省略)をゆるめる。なお、この操作は自動で行うこともできる。第1駆動部18の第1モーター18aを駆動させて、アンギュラーアタッチメント14を下方に移動させる。こうしてアンギュラーアタッチメント14を主軸頭12から抜き出す。図4は、アンギュラーアタッチメントを主軸頭から抜き出した状態の一例を示す概略側面図である。
【0032】
次に、第2駆動部20の第2モーター20aを駆動させて、アンギュラーアタッチメント14を90°旋回させる。図5は、アンギュラーアタッチメントを図4の状態から90°旋回させた状態を示す概略側面図である。図5のアンギュラーアタッチメントの位置は、図1のBで示されたアンギュラーアタッチメントの位置に相当する。
【0033】
次に、第1駆動部18の第1モーター18aを駆動させて、アンギュラーアタッチメント14の第2テーパ−穴14aと主軸頭12の第1テーパ−穴12aが同じ高さになるように、アンギュラーアタッチメント14を持ち上げる。図6は、アンギュラーアタッチメントを持ち上げた状態を示す概略側面図である。図6のアンギュラーアタッチメントの位置は、図1のCで示されたアンギュラーアタッチメントの位置に相当する。ATC装置24を用いてアンギュラーアタッチメント14の工具(図示省略)を交換する。交換手順は後に詳述する。
【0034】
ATC装置24を用いて工具を交換した後、アンギュラーアタッチメント14を、図6の状態から図5、図4、図3の順に戻して新しい工具での加工を行う。
【0035】
図7を参照して、ATC装置の動作の一例を詳細に説明する。
【0036】
図7は、ATC装置の動作の一例を説明するための説明図である。図7のアンギュラーアタッチメントの位置は、図1のCで示されたアンギュラーアタッチメントの位置に相当するとともに、Y軸、Z軸原点位置となる(矢印a)。
【0037】
図7に示された状態から、アーム24aを主軸頭12に向けて前進させる(矢印b)。こうしてアーム24a上部の爪24bをアンギュラーアタッチメント14の直下に配置する。
【0038】
アンギュラーアタッチメント14の図示省略されたスピンドルから図示省略された工具ホルダをアンクランプする(矢印c)。こうして爪24bに工具ホルダを載置する。
【0039】
アーム24aを下降させる(矢印d)。こうして工具ホルダをアンギュラーアタッチメント14から抜き出す。
【0040】
爪24bを旋回する(矢印e)。こうして新しい工具ホルダ24cをアンギュラーアタッチメント14の直下に配置する。
【0041】
アーム24bを上昇させる(矢印f)。こうして新しい工具ホルダ24cをアンギュラーアタッチメント14に挿入する。
【0042】
アンギュラーアタッチメント14のスピンドルに新しい工具ホルダ24cをクランプする(矢印g)。
【0043】
アーム24aをATC装置24のマガジン24dに向けて後退させる(矢印h)。その後、アーム24aを下降(矢印i)、後退(矢印j)、上昇(k)、前進(m)させ、爪24bを旋回(n)することにより、使用済みの工具ホルダをマガジン24dに取り付けるとともに次の工具ホルダ24eを準備する。
【0044】
なお、主軸頭12に取り付けられた工具を交換する場合には、主軸頭12を矢印aで示すY軸、Z軸原点位置に移動させて、上記方法と同様にATC装置24で工具を交換する。このときアンギュラーアタッチメント14を上方に退避させる。この退避手順は後に詳述する。
【0045】
爪24bに次の工具ホルダ24eを準備する動作を説明する。
【0046】
まず、マガジン24dを旋回して次の工具ホルダ24eを準備する。
【0047】
アーム24aを後退させて爪24bに次の工具ホルダ24eを載置する。
【0048】
その後、アーム24aを下降、前進及び上昇させて次の工具ホルダ24eを図7に示される位置に配置する。
【0049】
マガジン24dを旋回してスピンドル工具(又は工具ホルダ)の番号とマガジン24dの番号を一致させる。
【0050】
図8及び図9を参照して、アンギュラーアタッチメントを退避させる動作の一例を説明する。なお、工具は予めアンギュラーアタッチメント14から取り外しておくのが好ましい。
【0051】
アンギュラーアタッチメント14を退避させる場合、まず第1駆動部18の第1モーター18aを駆動して、アンギュラーアタッチメント14を図8の状態まで引き上げる。図8は、アンギュラーアタッチメントを引き上げた状態を示す概略側面図である。図8のアンギュラーアタッチメントの位置は、図1のDで示されたアンギュラーアタッチメントの位置に相当する。
【0052】
第2駆動部20の第2モーター20aを駆動して、アンギュラーアタッチメント14を更に90°旋回させる。図9は、アンギュラーアタッチメントを退避させた状態を示す概略側面図である。この状態で主軸頭12と移動機構16がATC装置24に向けて移動しても、ATC装置24に干渉しない。こうして、主軸頭12や駆動機構16がATC装置24と干渉しないように、アンギュラーアタッチメント14を退避させる。このように主軸頭12を図7の矢印aで示すY軸、Z軸原点位置に移動させることにより、主軸頭12や駆動機構16とATC装置24の干渉を避けつつ、主軸頭12の工具交換を行うことが可能となる。
【0053】
なお、本発明は図示された実施例に限定されない。移動機構やATC装置は本発明の範囲内で種々の構成のものを採用できる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明のマシニングセンターの主要部を示す概略側面図である。
【図2】アンギュラーアタッチメント付近を示す概略部分断面図である。
【図3】マシニングセンターの主軸頭にアンギュラーアタッチメントが取り付けられた状態の一例を示す概略側面図である。
【図4】アンギュラーアタッチメントを主軸頭から抜き出した状態の一例を示す概略側面図である。
【図5】アンギュラーアタッチメントを図4の状態から90°旋回させた状態を示す概略側面図である。
【図6】アンギュラーアタッチメントを持ち上げた状態を示す概略側面図である。
【図7】ATC装置の動作の一例を説明するための説明図である。
【図8】アンギュラーアタッチメントを引き上げた状態を示す概略側面図である。
【図9】アンギュラーアタッチメントを退避させた状態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
【0055】
10 マシニングセンター
12 主軸頭
12a 第1テーパ−穴(第1取付穴)
12b、20d、24f 軸心
14 アンギュラーアタッチメント
14a 第2テーパ−穴(第2取付穴)
16 移動機構
18 第1駆動部
18a 第1モーター
18b 送りネジ
18c 固定部
18d ナット
18e 昇降部
18f レール
20 第2駆動部
20a 第2モーター
20b ウォーム
20c ウォームホイール
20e、24a アーム
20f 契合装置
22 第3駆動部
22a 第3モーター
22b 旋回機構
24 ATC装置(自動工具交換装置)
24b 爪
24c 新しい工具ホルダ
24d マガジン
24e 次の工具ホルダ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
主軸頭(12)と、主軸頭(12)に取り付けられるアンギュラーアタッチメント(14)と、アンギュラーアタッチメント(14)を移動させるための移動機構(16)を有し、
移動機構(16)が、アンギュラーアタッチメント(14)を主軸頭(12)の軸心(12b)と平行に移動させるための第1駆動部(18)と、アンギュラーアタッチメント(14)を主軸頭(12)の軸心(12b)に対して垂直な軸心(20d)の周りに旋回させるための第2駆動部(20)を有していて、主軸頭(12)に取り付けられたアンギュラーアタッチメント(14)を、主軸頭(12)の軸心(12b)と平行に移動させるとともに主軸頭(12)の軸心(12b)に対して垂直な軸心(20d)の周りに旋回させて、アンギュラーアタッチメント(14)を主軸頭(12)から自動的に着脱する構成のマシニングセンター。
【請求項2】
主軸頭(12)に取り付けられた工具を自動的に交換するための自動工具交換装置(24)を有し、主軸頭(12)がアンギュラーアタッチメント(14)と工具を選択的に取り付けるための第1取付穴(12a)を有し、アンギュラーアタッチメント(14)が工具を取り付けるための第2取付穴(14a)を有し、第1取付穴(12a)と第2取付穴(14a)が同一のテーパ形状で構成されていて、自動工具交換装置(24)が第1取付穴(12a)に取り付けられた工具と第2取付穴(14a)に取り付けられた工具を交換する構成の請求項1に記載のマシニングセンター。
【請求項3】
主軸頭(12)に取り付けられた工具を自動的に交換するための自動工具交換装置(24)を有し、自動工具交換装置(24)が、主軸頭(12)の軸心(12b)に対して平行移動及び主軸頭(12)に向けて進退移動可能なアーム(24a)と、アーム(24a)の軸心(24f)を中心に旋回可能な爪(24b)を有し、アンギュラーアタッチメント(14)の工具を交換する際に、アンギュラーアタッチメント(14)の加工軸心(14b)が、主軸頭(12)の軸心(12b)とアーム(24a)の軸心(24f)を含む面内に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のマシニングセンター。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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