説明

マトリクスアジュバントおよびそれらとともに調製される滴丸

本発明は、滴丸用のマトリクスアジュバントおよびその滴丸の調製に関するものである。本発明の滴丸用のマトリクスアジュバントは、可塑剤を有する、または、可塑剤のない新規のマトリクスアジュバントを備えており、それは典型的に植物由来の、かつ、安全で無害な天然のマトリックスアジュバントである。本発明は、ポリエチレングリコールによって発生される毒性を低減し、動物由来のアジュバントが乏しいという状況を変え、滴丸の品質を改善し、かつ、滴丸の開発を促進させるものである。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔発明の技術分野〕
本発明は薬学的処方物に関するものであり、より具体的には、滴丸用のマトリクスアジュバントおよびそれらとともに調製される滴丸に関するものである。
【0002】
〔発明の背景〕
滴丸は滴下によって、すなわち、固体または液体の薬品をマトリクスに融解、けん濁、および乳化し、その混合物をマトリクス不溶性冷却剤に滴下させ、凝固させて球形または偏球形のピルを形成させることによって、調製される。それは経口でもしくは腔内に投与可能であり、または、溶液を調合するためなどに使用できる。他の薬学的処方物と比較すると、滴丸には、滴下装置の操作が容易であること、ピルの重量のばらつきが少ないこと、薬用有効成分の量が正確であること、加工中の薬品の無駄が少ないこと、品質が安定していること、および、効き目が早く、長続きする高い効能を示す薬品を製造できることなどのような多くの利点がある。滴丸の処方は、吸収されにくく、水溶性の低い薬品、および、有効成分として精油を含有する薬草に特に適している。滴丸の処方を発展させることによって、例えば、「3低」、すなわち投与量、有毒性、および副作用が低いこと、「3効能」、すなわち、効能が高く、長続きし、かつ早いこと、ならびに、投与しやすく、持ち運びやすく、かつ貯蔵しやすいこと、といった、現代の薬学的処方物の基本的な必要条件が満たされる。したがって、将来的に大きな市場が期待されるのである。
【0003】
近年、滴丸用の製造機械、製造工程および薬品の種類は大いに発展されているが、滴丸用の新しいマトリクスアジュバントの調査および適用はまだ遅れている。今のところ、一般に、たいていの滴丸用のマトリクスアジュバントとしてポリエチレングリコール(PEG)が使用されており、一方で、ポリオキシエチレンモノステアレート、グルチン、ポロクサマー、ポリエーテルなどが選択されることもある。供給源に関しては、人工的合成によって、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポロクサマー、およびポリエーテルなどが製造されている。グルチンは天然材料由来のものであるが、それは主に動物の皮膚や骨由来のものである。安全の点に関しては、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポロクサマー、ポリエーテルなどのような化学的合成物質は薬学的に容認できるが、それらはある程度の溶血を起こし得る。さらに、エチレンオキシド、エポキシプロパンなどのように人体には有毒で、かつ副作用のある化学成分があるのだが、これらが化学的合成の工程でこのような物質と混合されてしまうことは避けられない。それに加えて、このような化学的合成物質は、サリチル酸、ジフェンヒドラミン、ペニシリンGカリウム、テトラサイクリンなどのような多くの薬品と混合できないこともあり、それによってこのような薬品の治療効果が低減されてしまう。グルチンの場合、狂牛病、口蹄疫などのような動物の疾病を避けるため、動物由来の元の副原料が禁止されているので、用途が限定されてしまう。
【0004】
それに加えて、例えば劣化および分解の傾向があるなどの様々な問題があるため、ポリエチレングリコールを有する滴丸は不安定であることが、長期の研究によってわかった。そのため、いかに滴丸用のマトリクスの応用範囲を拡大し、滴丸処方のためにそれらを異なる特性(親水性または親油性)を有する漢方薬のエキスに適合させ、かつ、滴丸処方物の薬物負荷を増加させるかということは、解決されるべき緊急課題なのである。
【0005】
したがって、滴丸の製品品質を改善し、滴丸の応用範囲を広げ、滴丸の処方の発展を促進させ、かつ滴丸の処方の国際化を奨励するためには、新規の、安全で無害な滴丸用のマトリクスアジュバントを研究し、開発することが重要なのである。しかしながら、マトリクスアジュバント用の滴丸加工の要請はきわめて厳しく、通常、マトリクスアジュバントが変化した後では、要求される品質に応える滴丸製品を調製することは難しい。したがって、現在入手できるもので、マトリクスアジュバントとしての使用にポリエチレングリコールよりも好適なものはない。
【0006】
〔発明の概要〕
本発明の目的は、マトリクスアジュバントとしてポリエチレングリコールのような、有毒、副作用につながる化学的合成物質が長年使用され、動物由来のアジュバント材料が不足してきた状況を変えること、上記化学的合成物質および動物由来の物質の使用量を減らすこと、滴丸用のマトリクスアジュバントまたは該マトリクスアジュバントの主成分として使用される、植物由来の天然の、安全かつ無害な物質を提供すること、滴丸の処方の発展を奨励すること、および、滴丸製品の国際化を促進させることである。
【0007】
本発明の別の目的は、植物由来の天然のマトリックスアジュバントを使用して、または主に使用して、滴丸を調製する工程を提供することである。
【0008】
具体的には、本発明は以下のものに関する。
【0009】
1.薬用有効成分と、単糖類、オリゴ糖、多糖類、糖エステル、糖アルコール、α‐ヒドロキシ酸、高級脂肪酸誘導体、高級脂肪族アルコール、ポリオール、尿素、およびポリ(エチレンオキサイド)誘導体からなるグループから選択された、少なくとも1つの、薬学的に許容可能なマトリックスアジュバントとを含む、滴丸。
【0010】
2.上記薬用有効成分が生薬のエキスである、1に記載の滴丸。
【0011】
3.上記薬用有効成分が化学合成薬物、抗生物質、または生化学薬品である、1に記載の滴丸。
【0012】
4.上記マトリックスアジュバントとして、上記単糖類がD‐リボース、果糖、ブドウ糖、キシロースであり、上記オリゴ糖がトレハロース、ラフィノース、麦芽糖であり、上記多糖類が寒天であり、上記糖エステルがショ糖エステル、D‐リボン酸‐γ‐ラクトンであり、上記糖アルコールがエリトリトール、ソルビトール、キシリトール、アラビトール、イソマルチトール、ラクチトールであり、上記α‐ヒドロキシ酸がリンゴ酸、クエン酸であり、上記高級脂肪酸誘導体がステアリン酸ナトリウム、グリセリンステアレート、グリセリンパルチミン酸、セラックであり、上記高級脂肪族アルコールがセチルアルコール、ステアリルアルコールであり、上記ポリオールがフェニルエタンジオールであり、上記ポリ(エチレンオキサイド)誘導体がポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、および、結晶水を含む上述した化合物である、1ないし3のいずれか1つに記載の滴丸。
【0013】
5.上記マトリックスアジュバントが、ソルビトール、キシリトール、ラクチトール、麦芽糖、ショ糖エステル、および、結晶水を含む上述した化合物からなるグループから選択された、少なくとも1つの植物由来の天然アジュバントである、1ないし3のいずれか1つに記載の滴丸。
【0014】
6.上記滴丸が、デンプンおよびその誘導体、セルロースおよびその誘導体、アラビアガム、デキストラン、キチン、セスバニアガム、カラギーナンガム、インディアンガム、フルセララン、トラガカントガム、カラゲニン、タマリンドガム、ペクチン、キサンタンガム、アルギン酸およびその塩、デキストリン、シクロデキストリン、寒天、乳糖、ポリビニルピロリドン、交差結合ポリビニルピロリジン、カルボマー、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、ポロクサマー、二酸化ケイ素、グルチン、グリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノステアレートからなるグループから選択された少なくとも1つの可塑性成分をさらに含む、1ないし5のいずれか1つに記載の滴丸。
【0015】
7.上記可塑性成分が、α化デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピレンメチルセルロース、アラビアガム、アルギン酸、デキストリン、シクロデキストリン、寒天、乳糖、グリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、二酸化ケイ素からなるグループから選択された1つ以上の物質である、6に記載の滴丸。
【0016】
8.上記マトリックスアジュバントが、ラクチトールおよびデンプンを含む、6または7に記載の滴丸。
【0017】
9. 上記マトリックスアジュバントが、キシリトールおよびアラビアガムを含む、6または7に記載の滴丸。
【0018】
10.上記マトリックスアジュバントが、ショ糖エステルおよびグリセリンモノステアレートまたはポリオキシエチレンモノステアレートを含む、6または7に記載の滴丸。
【0019】
11.上記マトリックスアジュバントが、ショ糖エステル、ポリオキシエチレンモノステアレート、および架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムを含む、6または7に記載の滴丸。
【0020】
12.上記マトリックスアジュバントが、ショ糖エステル、ポリオキシエチレンモノステアレート、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、および二酸化ケイ素を含む、6または7に記載の滴丸。
【0021】
13.前記薬用有効成分に対する上記マトリックスアジュバントの重量比が1:0.1〜1:1である、1に記載の滴丸。
【0022】
14.上記薬用有効成分に対する上記マトリックスアジュバントの重量比が1:0.1〜1:0.6である、1に記載の滴丸。
【0023】
15.重量比1:0.2〜1:0.3でキシリトールおよびデンプンを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。
【0024】
16.重量比1:0.2〜1:0.3でラクチトールおよびデンプンを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。
【0025】
17.重量比1:0.2〜1:0.4でキシリトールおよびアラビアガムを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。
【0026】
18.重量比1:0.1〜1:1でショ糖エステルおよびグリセリンモノステアレートまたはポリオキシエチレンモノステアレートを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。
【0027】
19.重量比1:(0.1〜1):(0.1〜1)でショ糖エステル、ポリオキシエチレンモノステアレート、および架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。
【0028】
20.重量比15:(7〜15):(0.1〜2):(0.1〜2)でショ糖エステルと、ポリオキシエチレンモノステアレート、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、および二酸化ケイ素を含む前記可塑性成分とを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。
【0029】
〔発明の詳細な説明〕
本発明の滴丸は、薬品と、滴丸用で主に植物由来である天然のマトリックスアジュバントとからできている。上記薬品は、(1つまたは複数の)生薬由来のエキス、化学合成薬物、抗生物質、および生化学薬品を含む。
【0030】
本発明の(1つまたは複数の)生薬由来の抽出物とは、中国で漢方(TCM)として、または他の国々で自然薬品としてよく使用されているあらゆる種類の植物、動物、菌類または鉱物などのエキスのことをいい、1つ以上の種類の生薬のエキスもしくはそれらエキスの混合物を含む。上記エキス、すなわち医用素材の有効部分(例えば抽出溶液、エキスおよび流エキス剤など)は、親水性および親油性成分ならびに精油などの成分を含み、当該技術でよく使用されている方法、例えば、酸またはアルカリなしで、またはそれらの存在下で、水もしくはメタノール、エタノール、エチルエーテル、石油エーテル、アセトン、クロロホルムなどのような有機溶媒によって、生薬を浸す、抽出する、または煎じることによって得られる。上記成分は、当該技術でよく知られている方法、例えば、イオン交換樹脂、マクロ多孔性の吸収樹脂、限外濾過膜、シリコンゲルカラムまたはアルミナカラムのクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィーなどによるさらなる精製の後に使用され得る。上述したエキスの混合物は、生薬を前もって混合させたものを抽出すること、生薬のエキスを混合させること、またはこの2つの方法を組み合わせることによっても得られる。上記生薬のエキスとしては、一般に、糖質、タンパク質、核酸、アルカロイド、グルコシド、クマリン、およびリグニン、モノテルペンおよびジテルペンの精油、トリテルペノイドおよびトリテルペノイドサポニン、強心性配糖体およびステロイド系サポニン、フラボノイド、キノン、ポロフェノールなどのようなよく知られたあらゆる種類の天然有機化合物が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。本発明の上記エキスには、一般に、モルヒネ、パシリタクセル、テトロドトキシン、レセルピン、ベルベリン、アルテミシニンなどのような、植物および動物から抽出され、化学的治療薬として使用されるモノマー剤は含まれない。本発明の生薬の上記エキスは、当該技術でよく知られている方法によって調製可能であるか、または市販されているものである。
【0031】
本発明の上記化学合成薬物、抗生物質、および生化学薬品とは、明確な構造および/またはユニタリ性を有し、かつ化学合成またはパン種からの抽出という方法で得られる、モノマー剤および低分子化学的治療薬であるもの、抗生物質、タンパク質、核酸などのことをいう。植物および動物から抽出された上記モノマー剤は、モノマー剤そのものとして使用されるか、または薬品として使用可能な他の物質にさらに転移される。本発明の上記化学合成薬物、抗生物質、および生化学薬品としては、バルビツール酸系、ジアゼピン系などのような鎮静剤および催眠剤、モルヒネ、ぺチジン、メタドンなどのような鎮痛薬、アトロピン、アニソダミンなどのような抗コリン剤、αおよびβ受容体遮断薬、ヒスタミンH1、H2受容体拮抗薬、HMG補酵素A阻害剤、シザンドリンB、シザンドリンC、ビフェニルジカルボキシレート、シリマリン、ウルソデオキシコール酸などのような肝胆汁性疾患の治療薬、解熱性鎮痛薬および非ステロイド系抗炎症薬、アルキル化剤、天然または合成アルカロイド剤、タキサン、抗癌性抗生物質のような抗腫瘍薬、βラクタム、マクロライド、アミノグルコシド抗生物質、クロラムフェニコールなどのような天然、半合成、および全合成の抗生物質、キノロン類、スルファニルアシドのような合成抗菌薬、アゾールなどのような抗真菌薬、ヌクレオシドまたは非ヌクレオシドのような抗ウイルス薬、抗寄生虫剤、プロセスタグランジン、ペプチド、ステロイド、ビタミン、免疫核酸、バクテリンなどのようなホルモンが挙げられるが、それらに限定されるものではない。それらはまた、植物および動物から抽出され、化学的治療薬に使用されるモノマー剤を含むが、それらに限定されるものではない。これらの化学合成薬物、抗生物質、または生化学薬品は、単独でも、上述したいくつかの化学合成薬物、抗生物質、または生化学薬品の合成物としても使用され得る。
【0032】
本発明のマトリックスアジュバントとしては、主として天然材料由来、具体的には植物由来のアジュバントが挙げられ、該アジュバントは任意の可塑性成分を含み得る。
【0033】
より具体的には、本発明のマトリックスアジュバントは、以下にあげるものからなるグループから選択された、少なくとも1つのアジュバンドである。すなわち、薬学的に許容可能な単糖類、オリゴ糖、多糖類、糖エステル、糖アルコール、α‐ヒドロキシ酸(フルーツ酸)、高級脂肪酸誘導体、高級脂肪族アルコール、ポリオール、尿素、ポリ(エチレンオキサイド)誘導体からなるグループから選択された、少なくとも1つのアジュバントである。
【0034】
上述した物質に関して、上記単糖類の限定されない例としては、D‐リボース、果糖、ブドウ糖、キシロースが挙げられ、上記オリゴ糖の例としてはトレハロース、ラフィノース、麦芽糖が挙げられ、上記多糖類の例としては寒天が挙げられ、上記糖エステルの例としてはショ糖エステル、D‐リボン酸‐γ‐ラクトンが挙げられ、上記糖アルコールの例としてはエリトリトール、ソルビトール、キシリトール、アラビトール、イソマルチトール、ラクチトールが挙げられ、上記α‐ヒドロキシ酸の例としてはリンゴ酸、クエン酸が挙げられ、上記高級脂肪酸誘導体の例としてはステアリン酸ナトリウム、グリセリンステアレート、グリセリンパルチミン酸、セラックが挙げられ、上記高級脂肪族アルコールの例としてはセチルアルコール、ステアリルアルコールが挙げられ、上記ポリオールの例としてはフェニルエタンジオールが挙げられ、上記ポリ(エチレンオキサイド)誘導体の例としてはポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、および、結晶水を含む上述した化合物が挙げられる。
【0035】
上述した物質に関して、上記植物由来の物質としては、以下のもの:エリトリトール、ソルビトール、果糖、D‐リボン酸‐γ‐ラクトン、トレハロース、D‐リボース、低融点寒天、セラック、キシリトール、ラフィノース、ブドウ糖、リンゴ酸、クエン酸、イソマルチトール、ラクチトール、麦芽糖、キシロース、ショ糖エステルなど、および結晶水を含む上述した化合物が挙げられ、上記化学合成アジュバントまたは動物由来のアジュバントの例としては、フェニルエタンジオール、ポリエチレングリコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ステアリン酸ナトリウム、グリセリンステアレート、グリセリンパルチミン酸、尿素、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが挙げられる。
【0036】
上述した物質に関しては、ソルビトール、ラクチトール、麦芽糖、ショ糖エステル、および、結晶水を含む上述した化合物から選択された1つ以上のアジュバントがもっとも好ましい。
【0037】
上記マトリックスアジュバントは、主として植物由来の天然アジュバントであり、それはつまり、植物由来のアジュバント含量が50wt%以上であり、化学合成アジュバント及び動物由来のアジュバントの含量が、該マトリックスアジュバント中の上記植物由来のアジュバント以下であるということを意味する。植物由来のアジュバントだけが前記滴丸のマトリックスアジュバント用に使用されるか、または、植物由来のアジュバントが主成分であり、少量の化学合成アジュバント及び動物由来のアジュバントが使用されることが好ましい。化学合成アジュバント及び動物由来のアジュバントの含量は、50wt%未満であり、好ましくは40wt%未満であり、より好ましくは30wt%未満である。植物由来の上記天然アジュバントとは、以下のこと:アジュバント自体が植物の細胞もしくは組織から抽出されたか、または誘導などといった、植物エキスの修飾によって得られる生成物であることをいう。上記化学合成アジュバントは、単純な低分子からの化学合成によって得られる人工的に合成された低分子化合物または高分子化合物を参照したものである。動物由来の上記天然アジュバントは、以下のこと:アジュバント自体が動物の細胞もしくは組織から抽出されたか、または誘導といった動物エキスの修飾よって得られる生成物であることをいう。
【0038】
植物由来の上記マトリックスアジュバントは、将来、人工合成製品を有し得る、または、有するであろう。上記人工合成製品が、植物由来の天然のマトリックスアジュバントと全く同じまたは類似した性質を有する場合、例えば、安全性、無毒性といった特徴を有する場合、それらは植物由来の天然のマトリックスアジュバントの用途と同様に、植物由来の天然のマトリックスアジュバントの代用品として使用され得る。
【0039】
上記滴丸の成形性を高めるためには、上記マトリックスが可塑性成分を含むことが好ましい。上記可塑性成分は、以下のもの:デンプンおよびその誘導体、セルロースおよびその誘導体、アラビアガム、デキストラン、キチン、セスバニアガム、カラギーナンガム、インディアンガム、フルセララン、トラガカントガム、カラゲニン、タマリンドガム、ペクチン、キサンタンガム、アルギン酸およびその塩、デキストリン、シクロデキストリン、寒天、乳糖のような植物由来の天然アジュバント、ならびに、アクリル樹脂、ポロクサマー、二酸化ケイ素、グルチンなどのような化学合成されかつ動物由来のアジュバント、からなるグループから選択された、1つ以上の成分であり得る。
【0040】
上記デンプンおよびその誘導体の限定されない例としては、α化デンプン、加工デンプン、ヒドロキシプロピルデンプン、カルボキシルメチルデンプンなどが挙げられる。上記セルロースおよびその誘導体の限定されない例としては、メチルセルロース、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。
【0041】
上記可塑性成分は、以下のもの:α化デンプン、カルボキシルメチルデンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アラビアガム、アルギン酸、デキストリン、シクロデキストリン、寒天、および乳糖、からなるグループから選択された、1つ以上の成分であり得ることが好ましい。それに加えて、グリセリンモノステアレートおよびポリオキシエチレンモノステアレートもまた、可塑性成分として他のマトリックスアジュバントとともに使用され得る。
【0042】
上記植物由来の成分とは、以下のこと:アジュバント自体が植物の細胞もしくは組織から抽出されたか、または誘導などといった、植物エキスの修飾によって得られるもののことをいう。上記化学合成アジュバントとは、単純な低分子を化学合成することによって得られる人工合成された低分子化合物または高分子化合物のことをいう。動物由来の上記天然アジュバントとは、以下のこと:アジュバント自体が動物の細胞もしくは組織から抽出されたか、または誘導などといった、動物のエキスを変化させることによって得られたもののことをいう。
【0043】
おそらく、上記植物由来の可塑性成分は、人工合成製品をすでに有する、または、将来有するであろう。上記人工合成製品が、植物由来の天然の可塑性成分と全く同じまたは類似した性質を有し、安全性、無毒性といった特徴を有する場合、それらは、植物由来の天然の可塑性成分の用途と同様に、植物由来の天然の可塑性成分の代用品として使用され得る。
【0044】
単糖類、オリゴ糖、多糖類、糖エステル、糖アルコール、α‐ヒドロキシ酸、高級脂肪酸誘導体、高級脂肪族アルコール、ポリオール、尿素、ポリ(エチレンオキサイド)誘導体などから選択された上記マトリックスアジュバント、好ましくは植物由来のマトリックスアジュバントは、薬物の特性に応じて、選択的に上記可塑性成分と組み合わせられる。その好ましい組み合わせとしては、以下のもの:キシリトールおよびデンプン;ラクチトールおよびデンプン;キシリトールおよびアラビアガム;糖エステルおよびグリセリンモノステアレート;糖エステルおよびポリオキシエチレンモノステアレート;糖エステル、ポリオキシエチレンモノステアレートおよび架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム;ショ糖エステル、ポリオキシエチレンモノステアレート、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび二酸化ケイ素、が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0045】
上記マトリックスアジュバントと可塑性成分との重量比は、1:0〜1:1.5であり、好ましくは1:0.1〜1:0.9、最も好ましいのは1:0.1〜1:0.5である。
【0046】
上記マトリックスアジュバントに関し、好ましいキシリトールとデンプンとの重量比は、1:0.2〜1:0.3である。
【0047】
上記マトリックスアジュバントに関し、好ましいラクチトールとデンプンとの重量比は、1:0.2〜1:0.3である。
【0048】
上記マトリックスアジュバントにとって好ましいキシリトールとアラビアガムとの重量比は、1:0.2〜1:0.4である。
【0049】
上記マトリックスアジュバントに関し、好ましい糖エステルとグリセリンモノステアレートとの重量比は、1:0.1〜1:1であり、最も好ましいのは1:0.5である。
【0050】
上記マトリックスアジュバントに関し、好ましい糖エステルとポリオキシエチレンモノステアレートとの重量比は、1:0.1〜1:1であり、最も好ましいのは1:0.5である。
【0051】
上記マトリックスアジュバントに関し、好ましい糖エステルと、ポリオキシエチレンモノステアレートと、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムとの重量比は、1:(0.1〜1):(0.1〜1)であり、最も好ましいのは1:0.4:0.6である。
【0052】
上記マトリックスアジュバントに関し、好ましいショ糖エステルと、ポリオキシエチレンモノステアレートと、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムと、二酸化ケイ素との重量比は、15:(7〜15):(0.1〜2):(0.1〜2)であり、最も好ましいのは15:11:1:1である。
【0053】
滴丸のマトリックスアジュバントと有効成分との重量比は、1:0.1〜1:1であり、より好ましくは1:0.1〜1:0.6、最も好ましくは1:0.2〜1:0.4である。
【0054】
1つ以上のマトリックスアジュバントが本発明の滴丸に適用され、マトリックスアジュバントと有効成分との重量比は上述した必要条件を満たしており、マトリックスアジュバントと可塑性成分との重量比もまた、上述した必要条件を満たしている。
【0055】
上記滴丸の調製方法は、従来の方法を使用することができ、例えば該滴丸は、以下の手順に従って調製され得る。
【0056】
a.上述したものから1つもしくはそれ以上のマトリックスアジュバントを選択する、または、1つもしくはそれ以上の上記可塑性成分に加えて少なくとも1つのマトリックスアジュバントを選択し、かつそれらを均一に混合させる。
【0057】
b.上記均質化された(1つまたは複数の)マトリックスアジュバントまたはマトリックスアジュバント混合物を滴下装置に移し、有効成分を加え、上記(1つまたは複数の)マトリックスアジュバントと有効成分との混合物を均質化するためにかき混ぜる。
【0058】
c.工程bで得られた混合物を加熱して融解させ、融解された該混合物を冷却剤に滴下し、固形化処理の後、滴丸を濾過する。
【0059】
d.滴丸の表面上にある上記冷却剤をふき取る、または、遠心分離機で分離する。
【0060】
e.ふき取られた滴丸を低温で乾燥させ、該滴丸を得る。
【0061】
上記滴丸の調製方法においては、マトリックスアジュバントと可塑性成分との重量比は1:0〜1.5であり、好ましくは1:0〜0.9、最も好ましいのは1:0.1〜0.5である。可塑性成分を追加するのは、上記滴丸の内部凝集性および可塑性を改善するためである。上記可塑性成分を追加するかどうかは、主として前記有効成分の性質によって決定される。有効成分自体が高い可塑性を有し、内部凝集性を有する場合には、可塑性成分が必要ないか、またはほとんど必要ない。そうでなければ、一定量の可塑性成分が必要である。
【0062】
上記滴丸の調製方法においては、マトリックスアジュバントと有効成分との重量比は、1:0.1〜1:1であり、より好ましくは1:0.1〜1:0.6であり、最も好ましいのは1:0.2〜1:0.4である。
【0063】
上記滴丸の調製方法においては、有効成分とマトリックスアジュバントとを混合させる攪拌時間は、10〜30分である。均質化された後、得られた混合物を融解または滴下するための加熱温度は45〜95℃であり、より好ましくは60〜95℃である。冷却剤の例としては、流動パラフィン、メチルシリコンオイルまたは豆油を含む植物性油脂、ヒマシ油などが挙げられ、流動パラフィン、メチルシリコンオイルが好ましい。上記冷却剤の温度は−20〜30℃であり、好ましくは0〜18℃である。点滴器の内径は1.0〜4.0mmであり、好ましくは1.2〜2.5mmである。点滴器の外形と内径との差は、小さい方が好ましい。
【0064】
なお、本発明は、上記の内容を参照することによってよりよく理解されるであろうが、それは上記滴丸の調製方法を説明してはいるが決して限定するものではない。
【0065】
調製が容易であること、品質が安定していること、液体有効成分が凝固されていること、投与が便利であること、および効き目が高くかつ早いことなどのような従来の滴丸の利点に加えて、本発明で調製される上記滴丸の最も優れた利点は、以下の点:本発明のマトリックスアジュバントは植物由来であるか、または、天然の植物由来のマトリックスアジュバントを主に含んでいることにある。上記天然の植物由来のマトリックスアジュバントは、薬学的に許容し得るだけではなく、食品産業においても添加物として広く利用されている。上記マトリックスアジュバントには毒性も副作用もなく絶対的に安全であるだけではなく、きわめて安価で入手しやすいため、その活用と普及には価値があり、このように上記滴丸を国際化させるための強固な基盤が築かれている。
【0066】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明は決してこれらの実施例に限定されるものではない。
【0067】
他で特定しなかったが、以下の実施例で言及される医用素材、医用素材のエキス、および化学薬品は、市販されているものか、または当該技術の従来の方法によって調製されたものであり、使用されている試薬は全て市販されているものである。
【0068】
〔実施例〕
〔実施例1〕
葛根ダイゼイン20g、トレハロース35g、デキストリン20g
トレハロースとデキストリンとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに葛根ダイゼインを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した80℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで5.14分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0069】
〔実施例2〕
人参、麦門冬、および五味子由来のエキス(重量比が1:2:1である)
上記エキス15g、アラビトール35g、ヒドロキシプロピレンメチルセルロース12g、キサンタンガム6g
アラビトール、ヒドロキシプロピレンメチルセルロース、およびキサンタンガムを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した80℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度8℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで2.98分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0070】
〔実施例3〕
丹参のエキス13g、三七(WO02/058625A2)のエキス5g、竜脳1.2g、ラクチトール45g、α化デンプン12g
ラクチトールとα化デンプンとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに丹参のエキス、三七のエキス、および竜脳を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して83℃で加熱し融解させた。融解した70℃の上記混合物を、メチルシリコンオイルの冷却剤に、温度0℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.96分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0071】
〔実施例4〕
白芍薬、マオウ、およびカンゾウは水で抽出し、法半夏、生姜、および五味子はエタノールで抽出した。上記2つの抽出溶液を化合し、かつ凝縮してエキスにした。細辛と桂枝を個別に蒸留することによって精油が得られた。
【0072】
上記エキス16g、アラビトール20g、カルボキシメチルデンプン16g
ラクチトールとカルボキシメチルデンプンとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスと精油とを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して80℃で加熱し融解させた。融解した70℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.10分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0073】
〔実施例5〕
重量比が1.6:1.1:1.1:2.2である、オウレン、オウバク、サンシシ、およびオウゴンを水で抽出し、アルコールで沈殿させ、その後凝結させてエキスを得た。
【0074】
上記エキス12g、キシリトール30g、メチルセルロース18g、デンプン5g
キシリトールとメチルセルロースとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した85℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度10℃、速度30滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.76分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0075】
〔実施例6〕
ヒル(ウマビル)のエキス20g、ソルビトール40g、メチルセルロース15g
ソルビトールとメチルセルロースとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記ヒルのエキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。融解した80℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度8℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.10分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0076】
〔実施例7〕
サイコを湯で抽出し、アルコールで沈殿させ、その後凝結させてエキスを得た。
【0077】
上記エキス18g、キシリトール35g、デンプン12g
ソルビトールとデンプンとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。融解した75℃の上記混合物を、メチルシリコンオイルの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.25分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0078】
〔実施例8〕
超臨界抽出法によってサイコの精油を得るとともに、残留物を抽出して有効成分としてのサイコサポニンを得て、その後エキスを得た。
【0079】
上記エキス20g、麦芽糖40g、カルボキシメチルセルロース10g
麦芽糖とカルボキシメチルセルロースとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスと精油とを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。融解した70℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度5℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、上記滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.15分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0080】
〔実施例9〕
タカサゴギク(L)DCの油14g、竜脳1g、ラクチトール35g、アラビアガム20g
ラクチトールとアラビアガムとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにタカサゴギク(L)DCの油と竜脳とを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して70℃で加熱し融解させた。融解した60℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度0℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、上記滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.43分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0081】
〔実施例10〕
丹参および三七のエキス(中国特許第CN1348815A号)12g、竜脳1.2g、キシリトール40g、デンプン8g
キシリトールとデンプンとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに丹参および三七のエキスならびに竜脳を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して80℃で加熱し融解させた。融解した64℃の上記混合物を、メチルシリコンオイルの冷却剤に、温度0℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してそのの表面上にあるメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、上記滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.63分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0082】
〔実施例11〕
葛根のエキス(葛根フラボン含量が80%以上)15g、ラクチトール25g、カラギーナンガム20g、デンプン6g
ラクチトール、カラギーナンガム、およびデンプンを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに葛根のエキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した85℃の上記混合物を、メチルシリコンオイルの冷却剤に、温度10℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.64分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0083】
〔実施例12〕
葛根のエキス(葛根フラボン含量が40%以上であり、かつプエラリン含量が28%以上、)15g、果糖25g、カラギーナンガム20g、デンプン6g
果糖、カラギーナンガム、およびデンプンを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに葛根のエキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した85℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度10℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.15分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0084】
〔実施例13〕
満山紅13g、イソマルチトール20g、アルギン酸15g
イソマルチトールとアルギン酸とを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに満山紅のエキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して80℃で加熱し融解させた。融解した70℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.78分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0085】
〔実施例14〕
琥珀油12g、イソマルチトール35g、カラギーナンガム12g
イソマルチトールとカラギーナンガムとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに琥珀油を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して80℃で加熱し融解させた。融解した65℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度0℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.55分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0086】
〔実施例15〕
丹参および三七のエキス(中国特許第CN1348815A号)22g、竜脳1.5g、ラクチトール40g、アラビアガム15g
ラクチトールとアラビアガムとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに丹参および三七のエキスならびに竜脳を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。融解した64℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、上記滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.25分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0087】
〔実施例16〕
キンギンカ、オウゴン、およびレンギョウのエキス(重量比が1:1:2である)
上記エキス20g、アラビトール35g、シクロデキストリン15g
アラビトールとシクロデキストリンとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して95℃で加熱し融解させた。融解した80℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度10℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.68分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0088】
〔実施例17〕
スチラリルエステル12g、竜脳0.5g、キシリトール40g、ヒドロキシプロピレンメチルセルロース10g
キシリトールとヒドロキシプロピレンメチルセルロースとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにスチラリルエステルと竜脳とを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して75℃で加熱し融解させた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して60℃で加熱し融解させた。融解した60℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度0℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.10分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0089】
〔実施例18〕
超臨界抽出法によってセンキュウの精油を得るとともに、残留物を低濃度エタノールで抽出しかつ凝縮してエキスを得た。
【0090】
上記エキス12g、竜脳0.5g、ラクチトール35g、アルギン酸15g
ラクチトールとアルギン酸とを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキス、精油、および竜脳を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。融解した65℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度0℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.22分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0091】
〔実施例19〕
油ランプ草、イチョウ葉、丹参、および天然竜脳のエキスを、「漢方特許の調製に関する国家規格の編集物」の内科および心臓の巻の銀せん心脈滴丸の方法に従って調製した。
【0092】
上記エキス15g、アラビトール40g、デキストリン12g、キサンタンガム5g
アラビトール、デキストリン、およびキサンタンガムを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスと竜脳とを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した75℃の上記混合物を、メチルシリコンオイルの冷却剤に、温度8℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.16分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0093】
〔実施例20〕
センキュウのエチルエーテルエキス7.5g、当帰のエチルエーテルエキス13.5g、D‐リボン酸‐γ‐ラクトン30g、カラギーナンガム12g
D‐リボン酸‐γ‐ラクトンとカラギーナンガムとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにセンキュウおよび当帰のエチルエーテルエキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。融解した75℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.35分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0094】
〔実施例21〕
三七総ヅォカゥン12g、キシリトール35g、乳糖12g、アラビアガム5g
キシリトール、乳糖、およびアラビアガムを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに三七総ヅォカゥンを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。融解した75℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度10℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.65分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0095】
〔実施例22〕
水蒸気蒸留によって抽出された米槁精油のエッセンシャルオイル5g、エタノールを有する薤白のエキス4g、天然竜脳2g、ソルビトール30g、アルギン酸15g
ソルビトールとアルギン酸とを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに米槁精油のエッセンシャルオイル、薤白のエキス、および天然竜脳を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して80℃で加熱し融解させた。融解した75℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度10℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.65分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0096】
〔実施例23〕
アンドログラフォロイド15g、キシリトール40g、ヒドロキシプロピレンメチルセルロース13g、デンプン8g
キシリトール、ヒドロキシプロピレンメチルセルロース、およびデンプンを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにアンドログラフォロイドを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した80℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.96分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0097】
〔実施例24〕
環維黄楊星D12g、ラクチトール30g、トラガカント15g
ラクチトールとトラガカントとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに環維黄楊星Dを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した85℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度10℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.23分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0098】
〔実施例25〕
チニダゾール8g、ソルビトール30g、ポリビニルピロリドン10g
ソルビトールとポリビニルピロリドンとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにチニダゾールを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した80℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度8℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで5.62分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0099】
〔実施例26〕
60%エタノールで抽出された蘭盆花のフラボン15g、ラクチトール40g、キチン12g、キサンタンガム5g
ラクチトール、キチン、およびキサンタンガムを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに蘭盆花のフラボンを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した75℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.72分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0100】
〔実施例27〕
ルチン10g、セラック35g、ヒドロキシプロピレンメチルセルロース15g
セラックとヒドロキシプロピレンメチルセルロースとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにルチンを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した85℃の上記混合物を、メチルシリコンオイルの冷却剤に、温度8℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで5.43分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0101】
〔実施例28〕
イトヒメハギのエキスを、中国薬局方2000(第一付録)に記載されたオンジチンキの方法に従って調製した。
【0102】
上記エキス12g、ラフィノース30g、トラガカント12g
ラフィノースとトラガカントとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した75℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.38分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0103】
〔実施例29〕
ボタンピおよびセンキュウのエキスを、「漢方特許の調製に関する国家規格の編集物」(第19巻)に記載された速効心痛滴丸の方法に従って調製した。
【0104】
上記エキス15g、ソルビトール35g、デンプン20g
ソルビトールとデンプンとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスと竜脳とを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した80℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度5℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、上記滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.42分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0105】
〔実施例30〕
サイコを還流または蒸留させて蒸留液を得るとともに、該蒸留液をマクロ多孔性の吸収樹脂のカラムに充填し、その後カラムをエタノールで溶出し、かつ、溶離液を凝縮してサイコの精油を得た。
【0106】
サイコの精油15g、ラクチトール35g、カラギーナンガム20g
ラクチトールとカラギーナンガムとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにサイコの精油を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して80℃で加熱し融解させた。融解した65℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで2.98分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0107】
〔実施例31〕
キキョウ、イトヒメハギ、冬花、およびカンゾウのエキスを、「Platycodon powder compound in Pharmaceutical Specification Compilation of Traditional Chinese Patent Medicines Preparations of Ministry of Public Health」第4巻の表の方法に従って調製した。
【0108】
上記エキス18g、麦芽糖40g、カルボキシメチルデンプン12g、ポリオキシエチレンアルキルエーテル6g
麦芽糖、カルボキシメチルデンプン、およびポリオキシエチレンアルキルエーテルを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した82℃の上記混合物を、メチルシリコンオイルの冷却剤に、温度6℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで5.32分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0109】
〔実施例32〕
チモール14g、丁子油2.25g、ソルビトール45g、メチルセルロース15g
ソルビトールとメチルセルロースとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにチモールと丁子油とを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して70℃で加熱し融解させた。融解した60℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度0℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、上記滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.74分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0110】
〔実施例33〕
附子、カンゾウ、およびショウキョウの重量比は1:1:9である。附子は、酸性の水溶液で抽出し、アルコールで沈殿させ、その後抽出物を凝縮させ、真空で乾燥させた。カンゾウは、希釈アンモニア水溶液で抽出し、抽出物を凝縮させ、酸で沈殿させ、遠心分離機で分離して沈殿物を得るとともに、沈殿物を破砕し、ふるいわけした。上記2つのエキスを混合させて混合物を得た。ショウキョウの精油は、水蒸気蒸留によって得たものである。
【0111】
上記エキス14g、D‐リボース35g、寒天15g、アラビアガム5g
D‐リボース、寒天、およびアラビアガムを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに抽出された混合物とショウキョウの精油とを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。融解した75℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度3℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで5.22分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0112】
〔実施例34〕
桂皮、センキュウ、およびコウブシのエキスを、「Pharmaceutical Specification Compilation of Traditional Chinese Patent Medicines Preparations of Ministry of Public Health」第15巻の心痛寧滴丸の方法に従って調製した。
【0113】
上記エキス12g、エリトリトール14g、デンプン15g、ポリビニルピロリドン5g
エリトリトール、デンプン、およびポリビニルピロリドンを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。融解した75℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.15分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0114】
〔実施例35〕
ニュウコウジュ油、ビャクダン、およびセイコッコウのエキスを、「Pharmaceutical Specification Compilation of Traditional Chinese Patent Medicines Preparations of Ministry of Public Health」第12巻の冠心蘇合滴丸の方法に従って調製した。
【0115】
上記エキス10g、ソルビトール32g、カラギーナンガム18g、デンプン5g
ソルビトール、カラギーナンガム、およびデンプンを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキス、エゴノキ、および竜脳を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して80℃で加熱し融解させた。融解した65℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度0℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで2.68分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0116】
〔実施例36〕
水蒸気蒸留法によって抽出された牛尾藁の精油18g、キシリトール40g、アルギン酸13g
キシリトールとアルギン酸とを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに牛尾藁の精油を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して80℃で加熱し融解させた。融解した65℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.16分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0117】
〔実施例37〕
水蒸気蒸留法によって抽出された黄花ツツジの精油12g、クエン酸35g、インディアンガム10g、ポリオキシエチレンモノステアレート10g
クエン酸、インディアンガム、およびポリオキシエチレンモノステアレートを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに黄花ツツジの精油を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して80℃で加熱し融解させた。融解した65℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度0℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.75分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0118】
〔実施例38〕
サンズコン、オウバク、キカラスウリ、セイコッコウ、ビャクシ、およびサイシンのエキスを、「漢方特許の調製に関する国家規格の編集物」の内科および口腔病学の部分に記載された牙痛寧滴丸の調製方法に従って調製した。
【0119】
上記エキス12g、ラクチトール35g、デキストリン10g
ラクチトールとデキストリンとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキス、樟脳、および天然竜脳を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した80℃の上記混合物を、メチルシリコンオイルの冷却剤に、温度8℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.10分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0120】
〔実施例39〕
イチョウ葉、丹参、および福音草のエキスを、「漢方特許の調製に関する国家規格の編集物」の内科および心臓の部分に記載された銀丹心泰滴丸の調製方法に従って調製した。
【0121】
上記エキス13g、アルギン酸アルコール40g、ヒドロキシプロピレンメチルセルロース15g、キサンタンガム5g
アルギン酸アルコール、ヒドロキシプロピレンメチルセルロース、およびキサンタンガムを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキスと天然竜脳とを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した75℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度10℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.93分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0122】
〔実施例40〕
マレイン酸クロルフェニラミン8g、イソマルトース45g、アルギン酸25g
イソマルトースとアルギン酸とを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにマレイン酸クロルフェニラミンを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した82℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度10℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで5.14分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0123】
〔実施例41〕
ビフェニルジカルボキシレート4g、イソマルチトール30g、キサンタンガム3g、ポロクサマー6g
イソマルチトール、キサンタンガム、およびポロクサマーを十分に混合し、滴下装置に移して、ビフェニルジカルボキシレートを適切な量の95%エタノールで溶解させ、上記混合物に加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して95℃で加熱し融解させた。融解した90℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度5℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで5.33分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0124】
〔実施例42〕
丹参を湯で抽出し、その抽出溶液を樹脂カラムに充填し、アルコールで溶出し、かつ、その溶出液を凝縮して丹参のエキスを得た。
【0125】
丹参のエキス15g、キシリトール35g、トラガカント15g
キシリトールとトラガカントとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに丹参のエキスを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した75℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度8℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、上記滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.65分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0126】
〔実施例43〕
フェノバルビタール6g、キシリトール30g、ラクトース15g、キサンタンガム5g
キシリトール、ラクトース、ラクトースおよびキサンタンガムとを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにフェノバルビタールを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。融解した85℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度10℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、上記滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.53分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0127】
〔実施例44〕
中国薬局方に記載されたかっ香正気湯の調製方法に従って、対応するエキスを調製した。
【0128】
上記エキス12g、ラクチトール30g、デンプン20g、アラビアガム5g
ラクチトール、デンプン、およびアラビアガムを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに上記エキス、広かっ香の精油、およびシソ油を加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して80℃で加熱し融解させた。融解した65℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.79分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0129】
〔実施例45〕
グリセオフルビン5g、果糖20g、ソルビトール10g、アルギン酸ナトリウム20g
果糖、ソルビトール、およびアルギン酸ナトリウムを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにグリセオフルビンを加え、その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して89℃で加熱し融解させた。融解した82℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度3℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.58分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0130】
〔実施例46〕
クロラムフェニコール6g、ラクチトール30g、カラギーナンガム3g、デキストリン5g
ラクチトール、カラギーナンガム、およびデキストリンを十分に混合し、滴下装置に移して、そこにクロラムフェニコールを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して95℃で加熱し融解させた。融解した90℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度5℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.13分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0131】
〔実施例47〕
複方ノスジェストル6g、ラクチトール26g、イソマルチトール10g、トラガカント5g
ラクチトール、イソマルチトール、およびトラガカントを十分に混合し、滴下装置に移して、そこに複方ノスジェストルを加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して89℃で加熱し融解させた。融解した80℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで5.67分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0132】
〔実施例48〕
スピロノラクトン5g、ラクチトール35g、イソマルチトール25g、デンプン8g
ラクチトール、イソマルチトール、およびデンプンを十分に混合し、滴下装置に移し、スピロノラクトンを95%エタノールで溶解させ、上記混合物に加えた。その混合物を均質化するためにかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。融解した80℃の上記混合物を、流動パラフィンの冷却剤に、温度4℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にある流動パラフィンを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.55分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0133】
〔実施例49〕
人参、麦門冬、および五味子由来のエキスを重量比1:2:1で混合し、該混合物を調製してエキスを得た。
【0134】
上記エキス15g、キシリトール35g、ヒドロキシプロピレンメチルセルロース12g、デンプン6g
キシリトールを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。その後、該混合物を滴下装置に移した。ヒドロキシプロピレンメチルセルロースとデンプンとを、混合、加熱し、均質化するためにかき混ぜ、かつ、滴下装置に移した。融解した80℃の上記混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度10℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで2.98分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0135】
〔実施例50〕
オウレン、オウバク、サンシシ、およびオウゴンを重量比1.6:1.1:1.1:2.2で混合し、上記混合物を水で抽出し、アルコールで沈殿させ、その後凝縮させてエキスを得た。
【0136】
上記エキス12g、ショ糖エステル30g、ポリオキシエチレンモノステアレート12g、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム18g
ショ糖エステルを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移し、そこに架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムを加えた。融解した85℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度15℃、速度30滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.76分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0137】
〔実施例51〕
ヒル(ウマビル)のエキス20g、ショ糖エステル40g、ポリオキシエチレンモノステアレート20g
ショ糖エステルを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移した。融解した80℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度18℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.10分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0138】
〔実施例52〕
サイコを湯で抽出し、アルコールを使用して沈殿させ、その後凝縮させてエキスを得た。
【0139】
上記エキス18g、ショ糖エステル20g、グリセリンモノステアレート10g
ショ糖エステルを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。グリセリンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移した。融解した75℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度24℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.25分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0140】
〔実施例53〕
超臨界抽出法によってサイコの精油を得るとともに、残留物を抽出して有効成分としてのサイコサポニンを得て、その後エキスを得た。
【0141】
上記エキス20g、ショ糖エステル20g、グリセリンモノステアレート14g
ショ糖エステルを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。グリセリンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移した。融解した75℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度28℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.25分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0142】
〔実施例54〕
タカサゴギク(L)DCの油14g、竜脳1g、ショ糖エステル40g、ポリオキシエチレンモノステアレート21g
ショ糖エステルと竜脳とをタカサゴギク(L)DCの油に加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移した。融解した80℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度26℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.43分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0143】
〔実施例55〕
丹参および三七のエキス(中国特許第CN1348815A号)12g、竜脳1.2g、ショ糖エステル28g、ポリオキシエチレンモノステアレート14g
ショ糖エステルと竜脳とを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移した。融解した64℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度30℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.63分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0144】
〔実施例56〕
葛根のエキス(葛根フラボン含量が80%以上)15g、ショ糖エステル30g、ポリオキシエチレンモノステアレート9g、架橋カルボキシルメチルセルロースナトリウム15g
ショ糖エステルを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移し、そこに架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムを加えた。融解した85℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度23℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.64分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0145】
〔実施例57〕
葛根のエキス(葛根フラボン含量が40%以上であり、かつプエラリン含量が28%以上、)12g、ショ糖エステル30g、ポリオキシエチレンモノステアレート6g、架橋カルボキシルメチルセルロースナトリウム18g
ショ糖エステルを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移し、そこに架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムを加えた。融解した85℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度19℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.15分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0146】
〔実施例58〕
満山紅12g、竜脳1.2g、ショ糖エステル28g、ポリオキシエチレンモノステアレート25.2g
ショ糖エステルと竜脳とを満山紅に加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移した。融解した70℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度25℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.63分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0147】
〔実施例59〕
琥珀油12g、ショ糖エステル35g、ポリオキシエチレンモノステアレート12g
ショ糖エステルを琥珀油に加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して80℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移した。融解した65℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度22℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.55分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0148】
〔実施例60〕
丹参および三七のエキス(中国特許第CN1348815A号)22g、竜脳1.5g、ショ糖エステル40g、ポリオキシエチレンモノステアレート15g
ショ糖エステルを上記エキスおよび竜脳に加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移した。融解した64℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度18℃、速度40滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、上記滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.25分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0149】
〔実施例61〕
キンギンカ、オウゴン、およびレンギョウのエキス(重量比が1:1:2である)
上記エキス20g、ショ糖エステル35g、ポリオキシエチレンモノステアレート15g
ショ糖エステルを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して95℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移した。融解した64℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度10℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.68分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0150】
〔実施例62〕
スチラリルエステル22g、ショ糖エステル30g、ポリオキシエチレンモノステアレート20g、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム2g、二酸化ケイ素(食品用)2g
ショ糖エステルをスチラリルエステルに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移し、そこに架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび二酸化ケイ素(食品用)を加えた。融解した75℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度30℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.10分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0151】
〔実施例63〕
超臨界抽出法によってセンキュウの精油を得るとともに、残留物を低濃度エタノールで抽出しかつ凝縮してエキスを得た。
【0152】
上記エキス22g、ショ糖エステル30g、ポリオキシエチレンモノステアレート22g、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム4g、二酸化ケイ素(食品用)4g
ショ糖エステルを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移し、そこに架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび二酸化ケイ素(食品用)を加えた。融解した65℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度20℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.22分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0153】
〔実施例64〕
油ランプ草、イチョウ葉、丹参、および天然竜脳のエキスを、「漢方特許の調製に関する国家規格の編集物」の内科および心臓の巻の銀せん心脈の方法に従って調製した。
【0154】
上記エキス22g、ショ糖エステル30g、ポリオキシエチレンモノステアレート14g、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム0.2g、二酸化ケイ素(食品用)0.2g
ショ糖エステルを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移し、そこに架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび二酸化ケイ素(食品用)を加えた。融解した75℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度21℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.16分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0155】
〔実施例65〕
センキュウのエチルエーテルエキス7.5g、当帰のエチルエーテルエキス31g、ショ糖エステル30g、ポリオキシエチレンモノステアレート27g、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム24g
ショ糖エステルを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して85℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移し、そこに架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムを加えた。融解した70℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度10℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで3.35分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0156】
〔実施例66〕
三七総ヅォカゥン12g、ショ糖エステル30g、ポリオキシエチレンモノステアレート6g、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム21g
ショ糖エステルを上記エキスに加え、十分にかき混ぜ、恒温槽を使用して90℃で加熱し融解させた。ポリオキシエチレンモノステアレートを単独で融解し、上記混合物と混合し、その後、該混合物を滴下装置に移し、そこに架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムを加えた。融解した85℃の該混合物を、ジメチルシリコンオイルの冷却剤に、温度10℃、速度35滴/分で滴下した。成形工程の後、吸い取り紙を使用してその滴丸の表面上にあるジメチルシリコンオイルを吸い取り、低温で乾燥させることによって、上記滴丸が得られた。その結果、作製された滴丸は、色とサイズが均一な球形で、膠着反応はないことがわかった。中国薬局方(2000)に記載された方法による崩壊時間の測定結果によって、上記滴丸は、バッフルなしで4.65分の平均時以内に完全にワイヤーメッシュを通過し、中国薬局方の必要条件を満たすものであることが示された。
【0157】
本発明をよりよく理解するために、実施例10のマトリックスアジュバントによって調製された滴丸の崩壊時間、重量偏差、剛性、粘性のようないくつかの実験によって、下文で本発明の利点をさらに説明する。
【0158】
〔実験例1〕崩壊時間および重量偏差の比較実験の例
本発明のマトリックスアジュバントによって調製された滴丸を、ポリエチレングリコールによって調製されたものとそれぞれ比較し、前者の滴丸が十分な解放効果(release effect)を有するかどうかを判断するために崩壊時間を測定し、かつ調製工程が熟慮された、産業上の利用に適応するものであるかどうかを判断するために、重量偏差および他の指数を測定した。
【0159】
1.試料
中国特許第CN1348815A号に開示されている漢方薬のエキスを有効成分とし、本発明の新規のマトリックスアジュバントをマトリックスアジュバントとして調製された滴丸(以下「新」とする)、中国特許第CN1348815A号に開示されている漢方薬のエキスを有効成分とし、ポリエチレングリコールをマトリックスアジュバントとして調製された滴丸(以下「既」とする)
2.方法および結果
崩壊限界:中国薬局方の対応する項目の方法によって測定
重量偏差:中国薬局方の対応する項目の方法によって測定
結果は表1に示す。
〔表1〕新規のマトリックスアジュバントによって調製された滴丸(「新」とする)と、ポリエチレングリコールを主なアジュバントとして調製された滴丸(「既」とする)との3回分の崩壊限界および重量偏差の比較
【0160】
【表1】

【0161】
実験のデータによって、新規のマトリックスアジュバントによって調製された滴丸の崩壊限界は、ポリエチレングリコールを主なアジュバントとして調製されたものよりも低く、また、新規の、もしくは既成の滴丸の重量偏差は中国薬局方の必要範囲内で調整されることが示されている。また、実験のデータによって、新規のマトリックスアジュバントによって調製された滴丸の崩壊速度はより速く、できるだけ短時間で有効成分の効果を出すためにより好ましいということも示されている。新規の、もしくは既成の滴丸の重量偏差は中国薬局方の必要範囲内で調整され、それらの間での変化は、統計データの中でも注目に値するものではない。したがって、上記マトリックスアジュバントは、工業製品として現在の化学合成アジュバントに代わるものとなり得る。
【0162】
〔実験例2〕
本発明のマトリックスアジュバントによって調製された滴丸と、ポリエチレングリコールを主なマトリックスアジュバントとして調製された滴丸との、剛性および粘性の比較実験の例
1.試料
中国特許第CN1348815A号に開示されている漢方薬のエキスを有効成分とし、本発明の新規のマトリックスアジュバントをマトリックスアジュバントとして調製された滴丸(以下「新」とする)、中国特許第CN1348815A号に開示されている漢方薬のエキスを有効成分とし、ポリエチレングリコールをマトリックスアジュバントとして調製された滴丸(既成)(以下「既」とする)
2.方法および結果
3回分の試薬を取り、それぞれを磁気製のビンに入れ、ビンの栓で密閉した。密閉したビンを、底部に塩化ナトリウム溶液を有するデシケータ(湿度75%)内に置き、該デシケータを一定温度40℃の乾燥キャビネット内に置いた。一定の間隔で試薬を集め、滴丸の剛性および粘性を調査した。結果は表2に示す。
〔表2〕新規のマトリックスアジュバントによって調製された滴丸(「新」とする)と、ポリエチレングリコールをアジュバントとして調製された滴丸(「既」とする)との3回分の特徴の比較
【0163】
【表2】

【0164】
実験のデータによって、ポリエチレングリコールによって調製されたものと比べて、新規のマトリックスアジュバントによって調製された滴丸の剛性の変化は同様であるかまたは少し大きく、粘性は同様であることが示されている。また、実験のデータによって、新規の滴丸と既成の滴丸との間の剛性および粘性の変化は同様であるということも示されている。したがって、上記マトリックスアジュバントは、工業製品として現在の化学合成アジュバントに代わるものとなり得る。
〔産業上の利用性〕
調製が容易であること、品質が安定していること、液体有効成分が凝固されていること、投与が便利であること、および効き目が高くかつ早いことなどのような従来の滴丸の利点に加えて、本発明で調製される上記滴丸の最も優れた利点は、以下の点:本発明のマトリックスアジュバントは植物由来であるか、または、天然の植物由来のマトリックスアジュバントを主に含んでいることにある。上記天然の植物由来のマトリックスアジュバントは、薬学的に許容し得るだけではなく、食品産業においても添加物として広く利用されている。上記マトリックスアジュバントには毒性も副作用もなく絶対的に安全であるだけではなく、きわめて安価で入手しやすいため、その活用と普及には価値があり、このように上記滴丸を国際化させるための強固な基盤が築かれている。
【0165】
一方、本発明の新規のマトリックスアジュバントによって調製された滴丸の剛性および粘性の変化はポリエチレングリコールをアジュバントとして調製された滴丸のものと同様であり、このことは天然のマトリックスアジュバントが工業製品として現在の化学合成アジュバントに代わるものとなり得るということを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬用有効成分と、
単糖類、オリゴ糖、多糖類、糖エステル、糖アルコール、α‐ヒドロキシ酸、高級脂肪酸誘導体、高級脂肪族アルコール、ポリオール、尿素、およびポリ(エチレンオキサイド)誘導体からなるグループから選択された、少なくとも1つの、薬学的に許容可能なマトリックスアジュバントとを含む、滴丸。
【請求項2】
上記薬用有効成分が生薬のエキスである、請求項1に記載の滴丸。
【請求項3】
上記薬用有効成分が化学合成薬物、抗生物質、または生化学薬品である、請求項1に記載の滴丸。
【請求項4】
上記マトリックスアジュバントとして、上記単糖類がD‐リボース、果糖、ブドウ糖、キシロースであり、上記オリゴ糖がトレハロース、ラフィノース、麦芽糖であり、上記多糖類が寒天であり、上記糖エステルがショ糖エステル、D‐リボン酸‐γ‐ラクトンであり、上記糖アルコールがエリトリトール、ソルビトール、キシリトール、アラビトール、イソマルチトール、ラクチトールであり、上記α‐ヒドロキシ酸がリンゴ酸、クエン酸であり、上記高級脂肪酸誘導体がステアリン酸ナトリウム、グリセリンステアレート、グリセリンパルチミン酸、セラックであり、上記高級脂肪族アルコールがセチルアルコール、ステアリルアルコールであり、上記ポリオールがフェニルエタンジオールであり、上記ポリ(エチレンオキサイド)誘導体がポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、および、結晶水を含む上述した化合物である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の滴丸。
【請求項5】
上記マトリックスアジュバントが、ソルビトール、キシリトール、ラクチトール、麦芽糖、ショ糖エステル、および、結晶水を含む上述した化合物からなるグループから選択された、少なくとも1つの植物由来の天然アジュバントである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の滴丸。
【請求項6】
上記滴丸が、デンプンおよびその誘導体、セルロースおよびその誘導体、アラビアガム、デキストラン、キチン、セスバニアガム、カラギーナンガム、インディアンガム、フルセララン、トラガカントガム、カラゲニン、タマリンドガム、ペクチン、キサンタンガム、アルギン酸およびその塩、デキストリン、シクロデキストリン、寒天、乳糖、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリジン、カルボマー、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、ポロクサマー、二酸化ケイ素、グルチン、グリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノステアレートからなるグループから選択された少なくとも1つの可塑性成分をさらに含む、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の滴丸。
【請求項7】
上記可塑性成分が、α化デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アラビアガム、アルギン酸、デキストリン、シクロデキストリン、寒天、乳糖、グリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、二酸化ケイ素からなるグループから選択された1つ以上の物質である、請求項6に記載の滴丸。
【請求項8】
上記マトリックスアジュバントが、ラクチトールおよびデンプンを含む、請求項6または7に記載の滴丸。
【請求項9】
上記マトリックスアジュバントが、キシリトールおよびアラビアガムを含む、請求項6または7に記載の滴丸。
【請求項10】
上記マトリックスアジュバントが、ショ糖エステルおよびグリセリンモノステアレートまたはポリオキシエチレンモノステアレートを含む、請求項6または7に記載の滴丸。
【請求項11】
上記マトリックスアジュバントが、ショ糖エステル、ポリオキシエチレンモノステアレート、および架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムを含む、請求項6または7に記載の滴丸。
【請求項12】
上記マトリックスアジュバントが、ショ糖エステル、ポリオキシエチレンモノステアレート、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、および二酸化ケイ素を含む、請求項6または7に記載の滴丸。
【請求項13】
前記薬用有効成分に対する上記マトリックスアジュバントの重量比が1:0.1〜1:1である、請求項1に記載の滴丸。
【請求項14】
上記薬用有効成分に対する上記マトリックスアジュバントの重量比が1:0.1〜1:0.6である、請求項1に記載の滴丸。
【請求項15】
重量比1:0.2〜1:0.3でキシリトールおよびデンプンを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。
【請求項16】
重量比1:0.2〜1:0.3でラクチトールおよびデンプンを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。
【請求項17】
重量比1:0.2〜1:0.4でキシリトールおよびアラビアガムを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。
【請求項18】
重量比1:0.1〜1:1でショ糖エステルおよびグリセリンモノステアレートまたはポリオキシエチレンモノステアレートを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。
【請求項19】
重量比1:(0.1〜1):(0.1〜1)でショ糖エステル、ポリオキシエチレンモノステアレート、および架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。
【請求項20】
重量比15:(7〜15):(0.1〜2):(0.1〜2)でショ糖エステルと、ポリオキシエチレンモノステアレート、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、および二酸化ケイ素を含む可塑性成分とを含む、滴丸用のマトリックスアジュバント。

【公表番号】特表2007−508237(P2007−508237A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517936(P2006−517936)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【国際出願番号】PCT/CN2004/000730
【国際公開番号】WO2005/002547
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(506002786)ティエンジン タスリー ファーマシューティカル カンパニー リミテッド チャイナ (1)
【Fターム(参考)】