マルチキャリア通信システムでのキャリア・アイデンティティ判定のための方法および装置
ノードが確保することを望む可能性があるリソースの判定および要求を容易にするシステムおよび方法を説明する。リソースは、他のノードと共用される複数のキャリアを含む。一手法では、ノードは、複数のキャリアに関連する条件を判定し、複数のリソースの順序付けを作成し、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの1つまたは複数に関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信する。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
米国特許法第119条の下での優先権の主張
本特許出願は、本願の譲受人に譲渡され、参照によって本明細書に明示的に組み込まれる、2008年4月15日に出願した米国仮出願第61/045,217号、名称「Method and Apparatus for Carrier Identity Determination in Multi−Carrier Communication Systems」の優先権を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
以下の説明は、一般に無線通信に関し、より詳細には、無線通信環境において、干渉を減らし、スループットおよびチャネル品質を改善することに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、世界中の大多数の人々がそれによって通信する一般的な手段になった。無線通信デバイスは、消費者の必要を満足し、可搬性および便利さを改善するために、ますます小さく強力になってきた。携帯電話などの移動体デバイスでの処理能力の増大は、無線ネットワーク伝送システムでの需要の増加につながった。そのようなシステムは、通常、それを介して通信するセルラデバイスほどに簡単には更新されない。移動体デバイス機能が拡張されるにつれて、新しい改善された無線デバイス機能を十分に活用するのを容易にする形で、より古い無線ネットワークシステムを維持することが、むずかしくなる可能性がある。
【0004】
通常の無線通信ネットワーク(たとえば、周波数分割技法、時分割技法、および符号分割技法を使用する)は、サービスエリアを提供する1つまたは複数の基地局と、サービスエリア内でデータを送信し、受信することができる1つまたは複数の移動体(たとえば、無線)端末とを含む。通常の基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス、および/またはユニキャストサービスのために複数のデータストリームを同時に送信することができ、ここで、データストリームは、移動体端末にとって重要な独立の受信とすることができるデータのストリームである。その基地局のカバレージエリア内の移動体端末は、合成ストリームによって搬送される1つ、複数、またはすべてのデータストリームの受信に関心を持つ可能性がある。同様に、移動体端末は、基地局または別の移動体端末にデータを送信することができる。基地局と移動体端末との間または移動体端末の間でのそのような通信は、チャネル変動および/または干渉電力変動に起因して劣化する可能性がある。したがって、当技術分野には、無線通信環境において、干渉を減らし、スループットを改善するのを容易にするシステムおよび/または方法論の必要が存在する。
【発明の概要】
【0005】
次に、1つまたは複数の態様の基本的な理解を提供するために、そのような態様の単純化された概要を提示する。この概要は、すべての企図される態様の徹底的な概観ではなく、すべての態様の主要なまたはクリティカルな要素を識別することも、いずれかまたはすべての態様の範囲を区切ることも意図されてはいない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の前置きとして単純化された形で1つまたは複数の態様のいくつかの概念を提示することである。
【0006】
さまざまな態様によれば、主題の新しい手法は、セルラテクノロジとWi−Fiテクノロジとの両方に関連する短所を軽減しながらそれらに関連する利益を達成するのを容易にするために、ワイドおよびローカルの無線通信ネットワークのための統一されたテクノロジを提供するシステムおよび/または方法に関する。たとえば、セルラネットワークを、ネットワークを設計しまたは構築する時の効率を高めることができる計画された展開に従って配置することができ、Wi−Fiネットワークは、通常は、より便利なアドホックな形で展開される。Wi−Fiネットワークは、さらに、アクセスポイントおよびアクセス端末に関する対称の媒体アクセス制御(MAC)チャネルならびにセルラシステムによって提供はされない帯域内無線機能を有するバックホールサポートを提供することを容易にすることができる。
【0007】
本明細書で説明される統一されたテクノロジは、柔軟な形でネットワークを展開することを容易にする。本開示で説明される方法は、展開に従って性能を適応させることを可能にし、したがって、展開が計画的または半計画的である場合によい効率をもたらし、ネットワークが無計画である場合に適度な頑健性をもたらす。すなわち、本明細書で説明されるさまざまな態様は、計画的展開(たとえば、セルラ展開シナリオのように)、アドホック展開(たとえば、Wi−Fiネットワーク展開で利用できるものなど)、またはこの2つの組合せを使用してネットワークを展開することを可能にする。さらに、他の態様は、変化する送信電力レベルを有するノードをサポートすることと、その諸態様がWi−Fiシステムまたはセルラシステムによって適切にサポートされてはいない、リソース割当てに関するセル間公平性を達成することとに関する。
【0008】
たとえば、いくつかの態様によれば、無線キャリアのセットの加重公平共用(weighted fair-sharing)を、リソース利用メッセージ(RUM:resource utilization message)を使用する、送信機と受信機との両方による伝送の合同スケジューリングによって容易にすることができ、これによって、送信機は、その近傍での可用性の知識に基づいてリソースのセットを要求し、受信機は、その近傍での可用性の知識に基づいて要求されたキャリアのサブセットを許可する。送信機は、その付近の受信機をリッスンすることに基づいて可用性について学習し、受信機は、その付近の送信機をリッスンすることによって潜在的干渉について学習する。関連する態様によれば、データ送信を受信するノードが不利な立場に置かれ(受信している間にそれが理解する干渉に起因して)、送信の衝突回避モードを望むことだけではなく、ノードが不利な立場に置かれる度合をも示すために、RUMに重みを付けることができる。RUMを受信するノードは、適当な応答を判定するために、それがRUMを受信したという事実ならびにその重みを利用することができる。例として、そのような重みの通知は、公平な形での衝突回避を可能にする。本開示は、そのような方法論を説明する。
【0009】
関連する態様によれば、RUMを送信するノードは、キャリアの個数(一般に、これらは、リソース、チャネル、周波数キャリア/サブキャリア、および/またはタイムスロットとすることができる)が、不利の度合を示すように、それについてRUMが適用されるキャリアの個数を示すことによって、不利の度合を示すことができる。不利の度合が、RUMに応答して減らされる場合には、それについてRUMが送信されるキャリアの個数を、後続のRUM送信のために減らすことができる。不利の度合が減らされない場合には、それについてRUMが適用されるキャリアの個数を、後続のRUM送信のために増やすことができる。
【0010】
RUMは、一定のパワースペクトル密度(PSD)で送信されることができ、受信ノードは、送信する場合に、それが送信ノードで干渉(たとえば、所定の許容可能しきい値レベルを超える)を引き起こすかどうかを判定するために、それ自体とRUM送信ノードとの間のラジオ周波数(RF)チャネル利得を推定するのに、受信されたパワースペクトル密度および/またはRUMの受信された電力を使用することができる。したがって、RUM受信ノードが、RUM送信ノードからのRUMを復号できるが、RUM受信ノードが干渉を引き起こさないと判定する状況がありえる。RUM受信ノードが、RUMに従わなければならないと判定するときには、そのRUM受信ノードは、そのリソースから完全にバックオフすることを選択することによって、またはその推定潜在干渉レベルを所定の許容可能しきい値レベル未満にするために十分に下げられた送信電力を使用することを選択することによって、これを行うことができる。したがって、「ハード」干渉回避(完全なバックオフ)と「ソフト」干渉回避(電力制御)との両方が、統一された形でサポートされる。関連する態様によれば、送信ノードで引き起こされる推定された干渉に基づく送信すべきか否かの判定を容易にするために、受信ノードとRUM送信ノードとの間のチャネル利得を判定するのに、受信ノードによってRUMを使用することができる。
【0011】
ノードがRUMメッセージ内でどのキャリアを送信することを望むかの選択も、重要である。一態様によれば、無線データ通信の方法は、複数のリソースに関連する条件を判定することと、複数のリソースの順序付けを作成することと、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信することとを含むことができる。
【0012】
別の態様は、複数のリソースに関連する条件を判定するための手段と、複数のリソースの順序付けを作成するための手段と、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信するための手段とを含む、無線データ通信の装置に関する。
【0013】
別の態様は、アンテナと、アンテナに結合された処理システムとを有する、無線データ通信のためのアクセスポイントに関する。処理システムは、アンテナを介して複数のリソースに関連する条件を判定し、複数のリソースの順序付けを作成し、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信するように構成される。
【0014】
別の態様は、変換器と、変換器に結合された処理システムとを有する、無線データ通信のためのアクセス端末に関する。処理システムは、変換器と共に使用可能な情報を通信するために利用可能な複数のリソースに関連する条件を判定し、複数のリソースの順序付けを作成し、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信するように構成される。
【0015】
別の態様は、コンピュータ可読媒体を有する、無線データ通信のためのコンピュータプログラム製品に関する。複数のリソースに関連する条件を判定し、複数のリソースの順序付けを作成し、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信するために実行可能なコードを含むコンピュータ可読媒体。
【0016】
別の態様は、処理システムを有する無線データ通信のための装置に関する。処理システムは、複数のリソースに関連する条件を判定し、複数のリソースの順序付けを作成し、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信するように構成される。
【0017】
前述の目的および関連する目的の達成のために、1つまたは複数の態様は、後で十分に説明され、特許請求の範囲で特に指摘される特徴を備える。次の説明および添付図面は、1つまたは複数の態様の、ある例示的な態様を詳細に示す。しかし、これらの態様は、さまざまな態様の原理を使用できるさまざまな形のうちの少数のみを示し、説明される諸態様は、すべてのそのような態様およびその均等を含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】リソース利用メッセージ(RUM)を使用することによって干渉を管理する方法論の1つまたは複数の態様に関連して利用できるものなどの複数のアクセスポイントおよび複数のアクセス端末を有する例示的な無線通信システムを示すネットワークの図。
【図2】本明細書で説明される1つまたは複数の態様によるリソース割当てを容易にすることができる要求−許可イベントのシーケンスを示すプロセス図。
【図3】RUMを生成する例示的な方法論を示すフローチャート図。
【図4】1つまたは複数の態様によるマルチキャリアシステム内のRUM内で使用されるキャリアマスク対キャリアマッピング方式を示す図。
【図5】1つまたは複数の態様による受信されたRUMに基づいてアクセスポイントに帯域幅を要求する際のアクセス端末の方法論を示す図。
【図6】1つまたは複数の態様による1つまたは複数の受信されたRUMに基づいて作成されるキャリアマスクのシーケンスを示す図。
【図7】アクセス端末によるアクセスポイントへの送信の要求の一部として要求されるキャリアの個数および選択を判定し、アクセスポイントによるアクセス端末への要求の許可の一部として許可されるキャリアの個数および選択を判定する方法論を示す図。
【図8】擬似乱数キャリアマスク優先順位リストに基づくキャリアマスク作成プロセスを示す流れ図。
【図9】図8の擬似乱数キャリア選択プロセスの動作を示す図。
【図10】熱雑音干渉測定を使用して優先順位付けされるキャリアマスク優先順位リストに基づくキャリアマスク作成プロセスを示す流れ図。
【図11】干渉するノードが最小/最大の干渉を引き起こすキャリアのノードによる推定に基づくキャリア選択プロセスを示す流れ図。
【図12】図11のキャリア選択プロセスに基づくキャリアマスクの作成を示すブロック図。
【図13】1つまたは複数の態様による送信の要求に関する許可を生成する方法論を示す図。
【図14】本明細書で説明されるさまざまなシステムおよび方法に関連して使用できる無線ネットワーク環境を示す図。
【図15】さまざまな態様による無線データ通信を容易にする装置を示す図。
【図16】1つまたは複数の態様によるRUMを使用して無線通信を容易にする装置を示す図。
【図17】1つまたは複数の態様によるどのノードが最も不利な立場に置かれるのかを判定するために無線通信環境内のノードの相対条件を比較するのを容易にする装置を示す図。
【図18】1つまたは複数の態様によるキャリアマスキングシーケンスに基づいてリソースの確保を容易にする装置を示す図。
【図19】1つまたは複数の態様による受信されたグループキャリアマスクに基づいて複数のリソースのサブセットを管理するのを容易にする装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示のさまざまな態様を、以下で説明する。本明細書の教示を、さまざまな形態で実施でき、本明細書で開示される任意の特定の構造、機能、またはその両方が、単に代表的であることは、明白である。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本明細書で開示される態様を、任意の他の態様と独立に実施でき、これらの態様のうちの複数をさまざまな形で組み合わせることができることを了解するであろう。たとえば、任意の個数の本明細書で示される態様を使用して、装置を実施し、または方法を実行することができる。さらに、本明細書で示される態様のうちの1つまたは複数に加えてまたはそれ以外の他の構造、機能性、または構造および機能性を使用して、そのような装置を実施し、またはそのような方法を実践することができる。さらに、ある態様が、請求項の少なくとも1つの要素を備えることができる。
【0020】
単語「例示的」は、本明細書では、「例、実例、または例示として働く」を意味するのに使用される。本明細書で「例示的」として説明されるすべての態様は、必ずしも、他の態様より好ましいまたは有利と解釈されるのではない。さらに、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」からなる要素のリストへの言及は、要素A、B、およびCのそれぞれに個別にならびに要素A、B、およびCのすべての組合せに言及すると解釈されなければならない。さらに、この説明は、IEEE802.11標準を用いるネットワークを利用するが、他のプロトコルを利用するネットワークが、本明細書で開示されるさまざまな技法およびシステムから利益を得ることができる。
【0021】
本明細書で使用される時に、「ノード」を、アクセス端末またはアクセスポイントとすることができ、各ノードを、受信ノードならびに送信ノードとすることができることを理解されたい。たとえば、各ノードは、少なくとも1つの受信アンテナおよび関連する受信機チェーンならびに少なくとも1つの送信アンテナおよび関連する送信チェーンを備えることができる。さらに、各ノードは、本明細書で説明される方法および/またはプロトコルのいずれかおよびすべてを実行するためのソフトウェアコードを実行する1つまたは複数のプロセッサならびに本明細書で説明されるさまざまな方法および/またはプロトコルに関連するデータおよび/またはコンピュータ実行可能命令を格納するためのメモリを備えることができる。
【0022】
ここで図1を参照すると、本明細書で提示されるさまざまな態様による無線ネットワーク通信システム100が示されている。システム100は、互いにおよび/またはアクセス端末104などの1つまたは複数の他のノードとの間で無線通信信号を受信し、送信し、反復するなどを行う1つまたは複数のセクタ内の、基地局とも称する1つまたは複数のアクセスポイント102(たとえば、セルラ、Wi−Fiまたはアドホックなど)などの複数のノードを備えることができる。注記したように、「ノード」は、アクセス端末またはアクセスポイントとすることができ、受信機と送信機との両方を備えることができる。したがって、この説明での「送信機」および「受信機」などの用語法の使用は、それぞれ「あるノードが送信機の役割を演じるとき」および「あるノードが受信機の役割を行うとき」と解釈されなければならない。
【0023】
当業者が了解するとおり、各アクセスポイント102は、送信機チェーンおよび受信機チェーンを備えることができ、このチェーンのそれぞれは、信号送信および信号受信に関連する複数のコンポーネント(たとえば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を備えることができる。アクセス端末104は、たとえば、携帯電話、スマートホン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または無線ネットワークを介して通信するための任意の他の適切なデバイスとすることができる。
【0024】
以下の議論は、本明細書で説明されるさまざまなシステムおよび/または方法論の理解を容易にするために提供されるものである。さまざまな態様によれば、各ノードに重みを割り当てることができ、各重みは、そのノードによってサポートされるフローの個数の関数である。「フロー」は、本明細書で使用される時に、ノードに出入りする伝送を表す。ノードの総重みは、そのノードを通過するすべてのフローの重みの合計によって判定することができる。たとえば、1つの手法では、データフローに、搬送されるトラフィックのタイプに比例する重みを割り当てることができる。したがって、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)フローまたはファイル転送プロトコル(FPT)フローに、特定の重みを割り当てることができる。さらに、固定ビットレート(CBR)フローは、ビットレートに比例する所定の重みを有することができる。さらに、各ノードに余分な優先順位を与えるために、各ノードに、各ノードのフロー重みに加算できる所定の静的重みを割り当てることができる。重みは、動的とし、ノードが搬送するフローの現在の状態を反映することもできる。たとえば、重みを、そのノードで搬送される(受信される)フローの最悪スループットに対応するものとすることができる。本質的に、重みは、ノードが経験する不利の度合を表し、共通リソースに関して競合する干渉するノードのセットの中で公平なチャネルアクセスを行うのに使用される。
【0025】
要求メッセージ、許可メッセージ、およびデータ送信は、電力制御されるものとすることができるが、ノードは、それでも、信号対干渉雑音(SINR)レベルを許容できないものにする過度な干渉を経験する可能性がある。望ましくなく低いSINRを軽減するために、リソース利用メッセージ(RUM)を利用することができる。RUMは、受信機の所望のキャリアでの干渉レベルが所定のしきい値レベルを超えるときに、受信機によってブロードキャストされることができる。本明細書で述べるように、RUMの展開の一態様では、RUMは、受信ノードがそのサービス品質(QoS)要件を満足できないときに受信ノードによって送出される。QoS要件は、所定とすることができ、スループット(たとえば、フルバッファトラフィックについて)、待ち時間(たとえば、音声トラフィックについて)、平均スペクトル効率、最小キャリア対干渉波(C/I)比、または他の適切なメトリックスの形で表すことができる。RUMは、重みをカプセル化し、この重みは、RUMを送信しているノードが直面する不利の度合を表す。言い換えると、重みの使用の一態様では、不利の度合は、ノードのQoSおよびその所望のQoSの関数である。このRUM重みを、所定のビット数を使用して量子化することができる。
【0026】
「不利」は、本明細書で使用される時に、たとえば、所与のノードの実際の値に対する目標値の比の関数として判定することができる。たとえば、不利が、スループット、スペクトル効率、データレート、またはより大きい値が望ましいある他のパラメータの関数として測定されるときに、ノードが不利な立場に置かれる時には、実際の値は、目標値より相対的に小さい。その場合に、ノードの不利のレベルを示す重み付きの値を、実際の値に対する目標値の比の関数とすることができる。不利がそれに基づくパラメータが小さいことが望まれる場合(たとえば、待ち時間)には、実際の値に対する目標値の比の逆数を、重みを生成するのに利用することができる。本明細書で使用されるときに、別のノードに対して相対的に「よりよい」条件を有するものとして説明されるノードは、不利のより低いレベルを有すると理解することができる(たとえば、よりよい条件を有するノードは、それが比較される別のノードより少ない干渉、より短い待ち時間、より高いデータレート、より高いスループット、より高いスペクトル効率などを有する)。
【0027】
RUMを使用すると、受信ノード(アクセスポイントなど)は、その受信ノードに多すぎる干渉を起こさせる干渉するノードをブロックすることができる。言い換えると、受信ノードは、キャリア上の送信から他のノードを要求することができる。帯域幅が1つのキャリアだけを含むネットワーク設計では、RUMが受信ノードによって送信される時に、帯域幅全体が、意図されたアクセス端末のためにブロックされる。使用可能な帯域幅が、それぞれをキャリアまたはチャネルと称する別々の部分に分割される多キャリア通信システムでは、ある種のキャリアだけがブロックされる可能性があり、その結果、受信ノードは、それでもその所望のスループットを達成できるが、システムの残りに対する影響を制限できるようになる。
【0028】
たとえば、マルチキャリア通信システムの使用可能帯域幅を、4つのキャリアに分割することができる。各送信ノードを、1つまたは複数のキャリアを介して送信するようにスケジューリングすることができ、これによって、リソースのよりよい共用が可能になる。干渉回避が公平な形で発生することを保証するために、すなわち、すべてのノードが送信機会の公平な分け前を得ることを保証するために、RUMは、本明細書で説明するように、受信ノードがその上での減らされた干渉を望むキャリアのリストならびに前述の重み情報を含むことができる。所与の受信ノードの重みは、ノードへの割当てに関するリソースの公平な分け前を計算するのに利用することができる。
【0029】
図2は、本明細書で説明される1つまたは複数の態様によるリソース割当てを容易にするためのRUMの使用を伴う例示的な要求−許可イベントのシーケンス200を示す。この図に示された例では、ノードの関連するペア290は、アクセス端末292および第1のアクセスポイント1 294ならびにノードの関連するペア290に関連しない第2のアクセスポイント2 296を含む。
【0030】
シーケンス200は、204および206から始まり、その間に、アクセスポイント1 294およびアクセスポイント2 296のそれぞれは、アクセス端末292を含む他のノードにブロードキャストされるRUMを生成する。RUMは、図3を参照して本明細書でさらに説明するように、アクセスポイントがどれほど不利な立場に置かれているかならびにアクセスポイントが他のノードが送信するのをブロックすることを望むキャリアがどれであるのかを示す。
【0031】
212で、アクセスポイント1 294およびアクセスポイント2 296は、そのそれぞれのRUMをアクセス端末292などの他のノードにブロードキャストする。
【0032】
222で、アクセス端末292は、212で受信されたすべてのRUMを処理する。アクセス端末292によって実行されるRUM処理は、本明細書で図5を参照して説明する。
【0033】
232で、アクセス端末292が、受信されたRUMの処理の後に使用可能なキャリアがあると判定する場合に、アクセス端末292は、242で、それがアクセスポイント1 294からの送信の要求をその上で送信することを望むキャリアを判定する。
【0034】
252で、送信の要求を、アクセス端末292からアクセスポイント1 294に送信する。この要求は、アクセス端末292がそれを介してデータを送信することを望むキャリアのリストを含むことができる。イベントのシーケンス200を、通信イベント中に実施できる複数の制約を考慮して実行することができる。たとえば、アクセス端末292は、以前のタイムスロット内のRUMによってブロックされなかった任意のキャリア(1つまたは複数)を要求することができる。要求されたキャリアに、最新の送信サイクル内の成功のキャリアを優先して優先順位を付けることができる。
【0035】
264で、アクセスポイント1 294は、アクセス端末292がその上で送信することをアクセスポイント1 294が許可するキャリアを、アクセス端末292から受信した要求に基づいて判定する。許可は、要求されたキャリアのすべてまたはサブセットを含むことができる。したがって、アクセスポイント1 294からの許可を、アクセス端末292によって送信された要求内でリストされたキャリアのサブセットとすることができる。アクセスポイント1 294に、最新の送信中に高い干渉レベルを示したキャリアを回避する権限を与えることができる。
【0036】
272で、アクセスポイント1 294は、要求されたキャリアのすべてまたはサブセットが許可されたことを示す許可メッセージをアクセス端末292に送信することができる。
【0037】
282で、アクセス端末292は、パイロットメッセージをアクセスポイント1 294に送信することができ、このパイロットメッセージの受信時に、アクセスポイント1 294は、望ましくなく低いSINRの軽減を容易にするために、レート情報をアクセス端末292に戻って送信することができる。レート情報の受信時に、アクセス端末292は、許可されたキャリアを介する、示された送信レートでのデータ送信に進むことができる。さらに、送信する時に、アクセス端末292は、許可メッセージ内の許可されたキャリアのすべてまたはサブセットを介してデータを送信することができる。アクセス端末292は、そのデータの送信中に一部またはすべてのキャリアで送信電力を減らすことができる。
【0038】
図3は、上で説明したさまざまな態様による、RUMを生成する方法論300の図である。競合するノードの間で公平さを達成する方法論は、1つまたは複数の態様に従って、所与のノードに関連する不利のレベルに従ってそれに関してRUMを送信すべきキャリアの個数を調整することによって実行される。本明細書で説明するように、RUMは、アクセスポイントなどの受信ノードによって、それが悪い通信条件を経験しており、それが直面する干渉の減少を望むことを示すために送出される。RUMは、ノードが経験している不利の度合を定量化する重みを含む。ある態様によれば、重みは、RUM送信しきい値(RST)と称するしきい値の関数としてセットすることができる。もう1つの態様では、重みに、平均スループットをセットすることができる。ここで、RSTは、ノードが望む平均スループットである。アクセス端末などの送信ノードは、複数のRUMを聞くときに、それらの間の競合を解決するのにそれぞれの重みを利用することができる。たとえば、アクセス端末が複数のRUMを受信し、最大の重みを有するRUMがアクセス端末自体のアクセスポイントから発した場合には、アクセス端末は、そのアクセスポイントにデータを送信する要求を送信すると判断することができる。そうでない場合には、アクセス端末は、送信をやめることができる。
【0039】
RUMは、アクセスポイントがその直接の近傍で干渉をクリアすることを可能にする。というのは、RUMを受信するノードを、送信をやめるように誘導することができるからである。重みは、公平な競合(たとえば、最大の不利を有するアクセスポイントが勝つ)を可能にするが、マルチキャリアMACを有することは、もう1つの自由度をもたらすことができる。具体的に言うと、あるシステムが複数のキャリアをサポートするときに、RUMは、重みに加えてCM(すなわち、ビットマスク)を搬送することができる。CMは、このRUMが適用可能なキャリアを示す。アクセスポイントがそれに関してRUMを送信できるキャリアの個数は、非常に悪いヒストリを有するノードがよりすばやく追い付くことを可能にするために、不利の度合に基づくものとすることができる。RUMが成功であり、それに応答してアクセスポイントによって受信される送信レートがその条件を改善するときには、アクセスポイントは、それに関してRUMを送信したキャリアの個数を減らすことができる。激しい輻輳に起因して、RUMが当初に成功せず、スループットが改善されない場合には、アクセスポイントは、それに関してRUMを送信するキャリアの個数を増やすことができる。非常に輻輳した状況では、アクセスポイントは、非常に不利な立場に置かれる可能性があり、すべてのキャリアについてRUMを送信する可能性があり、これによって、単一キャリアの場合に縮退する。
【0040】
302で、不利のレベルをアクセスポイントについて判定することができ、「リスニング」範囲内の他のノードに不利のレベル(すなわち、それらがアクセスポイントにデータを送信するか否か)を示すためにRUMを生成することができ、ここで、RUMは、第1の所定のしきい値が満足されたのかそれを超えたのかを示す情報を備える。第1の所定のしきい値は、たとえば、IOTのレベル、データレート、C/I比、スループットのレベル、スペクトル効率のレベル、待ち時間のレベル、または第1ノードのサービスをそれによって測定できる任意の他の適切な測定値を表すことができる。
【0041】
304で、第2の所定のしきい値を超えた度合を示すために、RUMに重みを付けることができる。第2の所定のしきい値は、たとえば、IOTノイズのレベル、データレート、C/I比、スループットのレベル、スペクトル効率のレベル、待ち時間のレベル、または第1ノードのサービスのレベルをそれによって測定できる任意の他の適切な測定値を表すことができる。いくつかの態様によれば、重み値を、量子化された値とすることができる。第1および第2の所定のしきい値を実質的に等しくすることができるが、そうである必要はない。
【0042】
各RUM内で搬送される重み情報は、アクセスポイントが他の送信からの干渉に起因して帯域幅のために不足した度合をリスニング範囲内のすべてのノードに伝えることを意図されたものである。重みは、不利の度合を表すことができ、アクセスポイントがより不利な立場に置かれた時により大きく、より有利な立場に置かれる時により小さくなる。不利の度合は、さまざまな要因を使用して導出することができる。一例として、スループットが不利の度合を測定するのに使用される場合に、1つの可能な関係を、
【数1】
【0043】
と表すことができ、ここで、Rtargetは、所望のスループットを表し、Ractualは、達成されつつある実際のスループットであり、Q(x)は、xの量子化された値を表す。アクセスポイントに単一のフローがあるときには、Rtargetは、そのフローの最小の所望のスループットを表すことができ、Ractualは、そのフローについて達成された平均スループットを表すことができる。より大きい値の重みがより高い不利の度合を表すことが、取り決めの問題であることに留意されたい。一例として、あるノードの所望のスループットが500kbpsであると仮定する。しかし、このノードは、250kbpsの実際のスループットを達成するのみである。この場合には、重みを、ノードが所望のスループットに達するためにスループットの現在の量の2倍を必要とする(500kbps/250kbps=2)ことに基づいて計算することができる。
【0044】
同様の方法で、重み解決論理が適切に変更される限り、より大きい値の重みがより低い不利の度合を表す取り決めを利用することができる。たとえば、重みを計算するのに目標スループットに対する実際のスループットの比(上で示した例の逆)を使用することができる。したがって、上の値を使用すると、この比は250kbps/500kbpsになるはずであり、これは、目標スループットの1/2すなわち50%になるはずである。
【0045】
アクセスポイントに、潜在的に異なるRtarget値を伴う複数のフローがあるときには、アクセスポイントは、最も不利な立場に置かれているフローに基づいて重みをセットすることを選択することができる。たとえば、
【数2】
【0046】
ここで、jは、アクセスポイントでのフローインデックスである。重みをフロースループットの合計に基づくものにするなど、他のオプションを実行することもできる。上の説明で重みに使用される関数の形が、純粋に例示のためのものであることに留意されたい。重みは、さまざまな異なる形で、スループット以外の異なるメトリックスを使用して計算することができる。関連する態様によれば、アクセスポイントは、送信側(たとえば、送信機)からの未解決のデータを有するかどうかを判定することができる。これは、要求を受信した場合、または許可しなかった以前の要求を受信した場合にあてはまる。この場合に、アクセスポイントは、RactualがRtarget未満のときにはRUMを送出することができる。
【0047】
さらに、重みを、最大値および最小値に関して正規化することができる。たとえば、重みを、0と1との間の値になるように正規化することができる。正規化された値は、受信されたRUM重みに基づいて判定することができ、最大の受信されたRUM重みが1の値にセットされ、最小の受信されたRUM重みが0の値にセットされる。
【0048】
衝突回避に関する追加の次元は、RUM内の、ノードがその上での干渉を減らすことを望むキャリアのリストが、RUM内の重みと一緒に含まれる場合に実現することができ、この追加の次元は、アクセスポイントなどの受信ノードが、チャネルの一部を介する少量のデータの受信をスケジューリングする必要があり、他のノードがチャネル全体からバックオフすることを望まないときに有用である可能性がある。キャリアのリストは、アクセスポイントがブロックすることを望むキャリアに関する情報を含むビットマスクを用いて実施することができる。各RUMが、本明細書でキャリアマスク(CM)とも称するビットマスクを増補されるときに、送信ノードは、その近傍ノード(たとえば、アクセスポイントまたはアクセス端末)からの干渉を、すべてのキャリアではなくキャリアのサブセットで減らすことができる。この態様は、衝突回避機構におけるより微細な精度をもたらすことができ、これは、バースト的なトラフィックにとって重要である可能性がある。さらに、CMは、チャネルの一部を要求する際のアクセス端末による送信要求の生成、ならびに要求に応答するアクセスポイントによる要求に対する許可の生成にも使用することができる(たとえば、応答を、チャネルの一部の許可とすることができる)。
【0049】
図4を参照すると、帯域幅は、4つのキャリアに分割されており、RUMに含まれるCM400は、XXXXの形を有し、各Xは、それが参照するキャリアがブロックされることを示す「1」またはそれが参照するキャリアがブロックされないことを示す「0」とすることができるビットマップである。さらに、キャリアに「0」、「1」、「2」、「3」という番号が付けられる、説明される例示的な実施態様では、CM400の左端ビット402は、キャリア「3」のビットマスクであり、左端ビット402の右に配置された2番目のビット404は、キャリア「2」のビットマスクであり、2番目のビット404の右に配置された3番目のビット406は、キャリア「1」のビットマスクであり、3番目のビット406の右に配置された4番目のビット408は、キャリア「0」のビットマスクである。帯域幅全体をRUMによってブロックできる態様について、RUMは、アクセスポイントが帯域幅内のすべてのキャリアをブロックすることを望むことを示す、すべて「1」のCMを含む。他の態様は、アクセスポイントに割り当てられるキャリアの個数を示すのにCMを使用することを提供する。たとえば、RUMを6つまでのキャリアについて送信できることを示すために、6ビットのマスクを利用することができる。アクセスポイントは、さらに、干渉するノードが、割り当てられたサブキャリアのすべてまたはサブセットで送信をやめることを要求することができる。
【0050】
306および308では、部分的帯域幅ブロッキングを実施するためのCMの作成中に、変数のうちで決定される必要がある2つは、アクセスポイントによってブロックされなければならないキャリアの個数、ならびにブロックされなければならないキャリアの特定のアイデンティティである。
【0051】
308では、どの特定のキャリアをブロックしなければならないのかを決定する。306で識別されたキャリアの個数に基づくブロックされなければならないキャリアのアイデンティティは、キャリアの使用可能な個数からランダムに選択することができ、あるいは、最大の干渉を有するキャリアまたは代替案では最小の干渉を有するキャリアを含む所定の選択判断基準から選択することができる。一態様では、各キャリアは、それと共に送信される関連する重みを有することができる。この手法では、本明細書で説明するように、重みを判定するさまざまな手法に基づいてキャリアごとに重みを生成することができる。この形を介して、微細な精度でさえ達成することができる。
【0052】
310では、重み付きのマスキングされたRUMを、1つまたは複数の他のノードに送信することができる。上で述べたように、ノードがRUMを聞くときに、そのノードは、キャリアマスク内で指定されるキャリアに関してのみRUMに従う必要がある。たとえば、あるアクセス端末が、異なるアクセスポイントからの複数のRUMに従う必要があるときに、そのアクセス端末は、すべてのRUMキャリアマスク内のキャリアに対して「OR」演算を実行しなければならず、このマスクの補数が、そのアクセス端末がアクセスポイントに要求できるキャリアを示す。さらに、アクセスポイントは、各RUMのキャリアマスク内で指定されるキャリアに関してのみ、他のアクセスポイントからのRUMをも考慮する。
【0053】
再度図2を参照して、アクセス端末292などのアクセス端末の、222、232、および242で帯域幅を要求する際の動作を、図5を参照し、図6をも参照してこれから説明する。502では、アクセス端末292は、それに関連するアクセスポイント1 294を含む、任意のアクセスポイントによって送信されたRUMを受信し、収集する。
【0054】
504では、アクセス端末292の動作の一態様では、アクセス端末292は、受信されたRUMからの、アクセス端末292に関連するアクセスポイント(すなわち、アクセスポイント1 294)の重みより大きい重みを有するRUMだけを検討する。アクセス端末292が、アクセスポイント1 294すなわちそれに関連するアクセスポイントからのRUMに加えて、3つのアクセスポイントからRUMを受信し、これらの3つの他のRUMのそれぞれが、アクセスポイント1 294からのRUMの重みより大きい重みを有する例を検討されたい。これらの3つのRUMは、図4で説明した例示的なCMの形に従う、CM602(「1001」)、CM604(「1000」)、およびCM606(「0010」)のCMを有する。さらに、この3つのRUMの重みに基づいて、アクセス端末292が、これらのRUMを考慮に入れなければならないと仮定する。したがって、アクセス端末292は、この3つのRUMに含まれるCMを処理しなければならない。
【0055】
506では、アクセス端末292が、3つの受信されたRUMを検討し、処理しなければならないと仮定すると、アクセス端末292は、合成CM612を作成するために、これらのRUMのCMにまたがる「OR」演算を実行する(すなわち、合成キャリアマスク)。上の例を続けると、合成CM612は「1011」である。一態様では、アクセス端末292の関連するアクセスポイントからのCMは、利用されない。
【0056】
508では、アクセス端末292が帯域幅を要求できるキャリアがあるかどうかを判定するために、アクセス端末292は、どのキャリアが使用可能であるのかを示す逆合成CM(I−CM)622を作成するために、合成CM612に対して「NOT」演算を実行する。I−CM622は、アクセスポイント1 294への帯域幅の要求で、アクセス端末292によって使用され得る。
【0057】
510では、アクセス端末292が帯域幅を要求できるキャリアがあるかどうかを判定する。アクセス端末292の例示的な動作の一態様では、アクセス端末292は、I−CM622の使用を介してブロックされてはいないキャリアがあるかどうかを判定する。たとえば、I−CM622に少なくとも単一の「1」値がある場合には、少なくとも1つの使用可能なキャリアがある。
【0058】
512では、使用可能なキャリアがある場合に、アクセス端末292は、要求CM(R−CM)632を作成する。一態様では、R−CM632は、510で作成されたI−CM622になるようにセットされる。帯域幅が4つのキャリアの間で分割される上の例を続けると、R−CM632も、形「XXXX」である、CM400と同一の形を有し、ここで、各「X」は、アクセス端末292がそのキャリアでの送信を要求していることを示す「1」またはアクセス端末292がそのキャリアでの送信を要求していないことを示す「0」とすることができる。したがって、値「0100」を有するCMを、アクセスポイント1 294への要求内で送信することができる。言い換えると、アクセス端末292は、キャリア「3」、「1」、および「0」をブロックされているものと考え、キャリア「2」が空いていると考える。アクセス端末292が帯域幅を要求すると判断する場合には、R−CM632は、「0100」になる。
【0059】
もう1つの態様では、R−CM632は、図7に示されているように、I−CM622に基づくが、同一ではなく、図7には、アクセスポイント1 294へのアクセス端末292による送信の要求に何個のキャリアを置くべきかを判定するプロセス700が示されている。この図は、本明細書でさらに説明するように、アクセスポイント1 294がアクセス端末292に許可するキャリアの個数を説明するのにも使用することができる。
【0060】
702で、アクセス端末292は、それが要求するキャリアの個数を決定する。この決定は、アクセス端末292が送信を望むトラフィックの量に基づくものとすることができる。そのような決定は、たとえば、アクセス端末で経験される干渉に関連する必要、または任意の他の適切なパラメータ(たとえば、待ち時間、データレート、スペクトル効率など)に基づくものとすることもできる。
【0061】
他の態様によれば、重みが各ノードに関連する場合に、所与の送信について望まれるキャリアの個数の判定を、ノードに関連する重みの関数、キャリアを要求する他のノードに関連する重みの関数、送信に使用可能なキャリアの個数の関数、または前述の要因の任意の組合せとすることができる。たとえば、重みを、ノードを通るフローの個数、ノードで経験される干渉のレベルなどの関数とすることができる。他の態様によれば、キャリア選択は、キャリアを1つまたは複数のセットに区分することを備えることができ、キャリアのセット内の1つまたは複数のキャリアが使用不能であることを示す受信されたRUMに部分的に基づくものとすることができる。所与のキャリアが使用可能である(たとえば、RUMによって識別されない)かどうかを判定するために、RUMを評価することができる。たとえば、所与のキャリアがRUM内でリストされていない場合に、その所与のキャリアが使用可能であるという判定を行うことができる。もう1つの例は、RUMがキャリアについて受信されるが、そのキャリアについてアドバタイズされる重み(advertised weight)が、ノードの受信機によって送信されたRUM内でアドバタイズされる重みより小さい場合に、そのキャリアを使用可能と考えることである。
【0062】
704では、アクセス端末292は、それがR−CM内で要求する特定のキャリアを決定し、この決定は、特定のトラフィックタイプについて指定される特定のキャリアまたは所定の選択判断基準に依存するものとすることができる。一態様では、選択されるキャリアは、ステップ510で判定された使用可能なキャリアの関数である。キャリア選択を、使用可能な周波数に関する優先権(preference)を用いて実行することもできる。たとえば、先行する送信周期に使用可能であったことがわかっているキャリアを、先行する送信周期に占有されていたキャリアの前に選択することができる。702および704によって示される動作のシーケンスを、要求できるキャリアの総数を使用可能なキャリアによって規定することができるという点で、逆転するか組み合わせることができることに留意されたい。たとえば、選択に使用可能なキャリアが1つだけある場合には、702および704によって示される動作のシーケンスを合併することができる。
【0063】
706では、R−CMを構成した後に、要求を送信する。上の例では、R−CMの唯一の可能な構成は、使用可能なキャリアが1つだけあるので、「0100」である。もう1つの例では、4つすべてのキャリアが使用可能であり、アクセス端末292がキャリア0、1、および3での送信を望む場合に、「1101」のR−CMが作成されるはずである。
【0064】
CM内でリストされる必要があるキャリアの量の判定に加えて、もう1つの考慮事項は、RUMを送出するノードによってブロックされなければならないキャリアの特定のアイデンティティである。一態様では、各ノードは、擬似乱数キャリア選択手法を使用して、ブロックしたい特定のキャリアを選択し、ここで、マスクが、CM優先順位リストに基づいて作成される。具体的に言うと、CMに含めるために選択されるキャリアは、CM優先順位リスト内で指定される順序で選択される。CM優先順位リストは、スロットまたは通信周期ごとにランダムに作成される。
【0065】
図8は、例示的な擬似乱数キャリア選択プロセス800の動作を示し、802では、CM優先順位リストをランダムに作成する。804では、キャリアをCM優先順位リストから選択する。次に、806で、選択すべきキャリアが残っているかどうかを判定する。たとえば、複数のキャリアを選択する必要があり、1つのキャリアだけが選択済みである場合には、このプロセスは、804に戻り、別のキャリアをCM優先順位リストから選択する。選択される必要があるキャリアのすべてが識別済みである場合には、動作は808で継続され、CM優先順位リストから選択されたキャリアに基づいてCMを作成する。802に関して、擬似乱数キャリア選択プロセス800の別の態様では、CM優先順位リストは、少なくとも1つのキャリアがブロックされようとしていると判定される場合に限って生成される。
【0066】
図9は、擬似乱数キャリア選択プロセス800を用いて作成されるマスクを示すテーブル900を示し、複数のスロット910が、マスクされるキャリアを優先順位の順でリストする複数のCM優先順位リスト920、ブロックされるキャリアの番号のリスト930、および結果のCMのリスト940と共に示されている。4つのキャリアが、例示的システム内で使用可能であると仮定され、各CM内のキャリアのリスティングは、左端のビットである最上位ビットを有し、したがって、キャリア「3」は、CM内の左端ビットによって示され、キャリア「2」は、CM内の左端から2番目のビットによって示され、キャリア「1」は、CM内の左端から3番目のビットによって示され、キャリア「0」は、CM内の左端から4番目のビット(すなわち、右端のビット)によって示される。
【0067】
たとえば、スロット1 912中に、「3、2、1、0」のCM優先順位リスト922がリストされ、これは、1つのキャリアだけがブロックされる場合に、リスト内の最初のキャリアすなわちキャリア「3」だけが、結果のCMに含まれることを示す。2つのキャリアがブロックされる場合には、リスト内の最初および2番目のキャリアすなわちキャリア「3」および「2」が、結果のCMに含まれる。3つのキャリアがブロックされる場合には、リスト内の最初、2番目、および3番目のキャリアすなわちキャリア「3」、「2」、および「1」が、結果のCMに含まれる。4つすべてのキャリアがブロックされる場合には、キャリア「3」、「2」、「1」、および「0」が、結果のCMに含まれる。図9に示されているように、2つのキャリアがブロックされる(ブロックされるキャリアの番号のインジケータ932によって示される)ので、「1100」という結果のCM942が作成される。
【0068】
スロット2 914では、ブロックされるキャリアの番号のインジケータ934によって示されるように、3つのキャリアがブロックされる。「0、2、3、1」というCM優先順位リスト924を考慮すると、キャリア「0」、「2」、および「3」がCMのために選択されるので、「1101」という結果のCM944が作成される。2つのキャリアだけが選択される必要がある場合には、キャリア「0」および「2」が選択されるので、「0101」という結果のCMが作成される。1つのキャリアだけが選択される必要がある場合には、キャリア「0」が選択されるので、「0001」という結果のCMが作成される。
【0069】
スロット3 916では、ブロックされるキャリアの番号のインジケータ936によって示されるように、1つのキャリアがブロックされ、「2、1、0、3」というCM優先順位リスト926を考慮すると、キャリア「2」がCMのために選択されるので、「0100」という結果のCM946が作成される。
【0070】
スロット4 918では、ブロックされるキャリアの番号のインジケータ938によって示されるように、キャリアはブロックされず、キャリア「2」がCMのために選択されるので、「0000」という結果のCM948が作成される。
【0071】
もう1つの態様では、各ノードがスロットごとに擬似乱数CM優先順位リストを生成するのではなく、各ノードが、固定された静的CM優先順位リストを有して構成される。固定された静的CM優先順位リストを使用すると、ブロックされるキャリアの個数は、CM優先順位リスト内で指定される順序で選択される。したがって、1つのキャリアをブロックするためには、固定されたCM優先順位リストからの最初のキャリアが選択される。2つのキャリアをブロックするためには、この固定されたCM優先順位リスト内の最初の2つのキャリアが選択され、以下同様である。この方式では、結果のCMにリストされるキャリア(すなわち、ブロックされるキャリア)を所定の形で選択することによって、周波数再利用を組み込むことができる。第1の例では、ノードは、通常、すべての周波数を使用することができる。しかし、輻輳の時間中には、ノードは、そのノードの固定されたCM優先順位リストによって指定される順序でブロックされるキャリアの個数の選択に切り替える。1つの手法では、固定されたCM優先順位リストを、ノードが有線で接続される場合に有線接続を使用して各ノードに送信することができる。たとえば、ノードが、ネットワークに有線で接続されるAPである場合に、APに、コントローラから静的CM優先順位リストを送信することができる。
【0072】
もう1つの態様では、結果のCMは、キャリアごとに検出された熱干渉(IOT:interference over thermal)の測定値に基づくCM優先順位リストを使用して作成され、ここで、各キャリアをそのキャリアについて測定されたIOTと一緒に含むCM優先順位リストが生成される。次に、CM優先順位リストにリストされたキャリアは、測定されたIOTの順で最高IOTから最低IOTへとソートされる。一手法では、CM内でブロックされるキャリアは、ソートされた順序でCM優先順位リストから選択され、これらは、ノードがその上で最大の干渉を見ていたキャリアである。この手法では、これらのキャリアのブロッキングが、ノードにとって最も有益である。しかし、これらは、ノードが最大個数の近傍ノードに影響する可能性が高いキャリアでもある。別の手法では、キャリアは、最小IOTから最大IOTへと、その順番でソートされる。したがって、この別の手法では、ノードは、多数の競合に直面しているキャリアをとっておき、その代わりに、最小の個数の競合ノードに影響する可能性が高いキャリアに焦点を合わせる。
【0073】
図10に、CM作成プロセス1000を示すが、1002で、各キャリアをそのキャリアについて測定されたIOTと一緒に含むCM優先順位リストが生成される。その後、1004で、CM優先順位リストにリストされたキャリアを、測定されたIOTの順でソートする。一手法では、上で述べたように、リストのより上にリストされたキャリアは、ノードが、干渉するノードが最大の干渉を引き起こすと推定するキャリアである。別の手法では、リストのより上にリストされたキャリアは、ノードが、干渉するノードが最小の干渉を引き起こすと推定するキャリアである。CMに含めるために識別されるキャリア(1つまたは複数)は、所定の形で(たとえば、上から下へ)、ソートされたCM優先順位リストから選択される。たとえば、ノードが、キャリア「3」が最大のIOTを有し、キャリア「1」が最小のIOTを有し、キャリア「2」および「0」がそれぞれ2番目および3番目に大きいIOTを有するキャリアであることを識別したことを意味する、最大IOTから最小IOTへとソートされたCM優先順位リストである「3」、「2」、「0」、および「1」という例示的なCM優先順位リストを検討されたい。4つのキャリアのうちの2つだけがブロックされる必要がある場合には、ノードが最大のIOTを検出するキャリアをブロックするように構成されたノードの例に基づいて、キャリア「3」および「2」が、この順番で選択される。
【0074】
1006では、CMに含めるために識別される必要があるキャリアがあるかどうかを判定する。一態様では、これは、ブロックされるキャリアの個数と等しい、識別された十分な個数のキャリアがあるかどうかを判定することによって判定される。前の例を継続すると、2つのキャリアがブロックされる必要があるが、これらのキャリアのうちの1つ(たとえば、キャリア「3」)だけが識別されている場合には、ブロックされる十分な個数のキャリアが識別されてはいない。
【0075】
ブロックされるキャリアを識別するために継続して、動作は、1008で継続され、ここで、CM優先順位リストからキャリアを選択する。この例を継続すると、キャリア(すなわち、キャリア「3」)が識別された場合に、リスト内でキャリア「3」の下で次であるキャリア「2」が、CMに含めるために識別される。
【0076】
CMによってブロックされるために識別される必要があるすべてのキャリアを識別し終えた場合には、1010でCMを作成する。やはり、与えられた例を継続すると、2つのキャリア(「3」および「2」)が、CM優先順位リスト内のそれらの位置に基づいてCMに含めるために識別された場合に、追加のキャリアを識別する必要はなく、「1100」のCM(たとえば、キャリア「3」および「2」をブロックされるCM)が作成される。
【0077】
CM優先順位リスト内でより上にリストされたキャリアが先に選択されることを例示したが、他の手法が、CM優先順位リスト内でより下にリストされたキャリアが先に選択される手法を含むことができることに留意されたい。したがって、最大のIOTから最小のIOTへまたはその逆のCM優先順位リスト内のキャリアの説明されたソート順序は、キャリア選択の例示的手法を例示するためにのみ使用され、キャリア選択を実行する唯一の形として厳密に解釈されてはならない。たとえば、CM優先順位リストを、最小のIOTから最大のIOTへソートすることができるが、キャリアが選択される順序を、リストの最下部から開始することができる。
【0078】
別の態様では、ブロックされるキャリアは、ノードがキャリア上で出会うと推定する干渉の量に基づいて選択される。一手法では、ノードは、最大の干渉に出会うと推定するキャリアをブロックする。この手法の考慮事項は、ノードが、最大の干渉を経験しているキャリア上でできる限り多くの干渉を減らすことを望むことである。別の手法では、ノードは、最小の干渉に出会うと推定するキャリアをブロックする。この手法の考慮事項は、ノードが、最小の個数の他のノードが送信しつつあるキャリアをブロックし、これによって、このキャリアを使用する他のノードに関して最小の量の妨害を引き起こすことである。
【0079】
図11に、APで実行されるキャリア選択プロセス1100を示すが、1102で、APは、特定のATのアクティブセット内のAPのそれぞれからのパイロット信号強度の特定のATによる測定値を、APに関連する各ATから受信する。たとえば、ネットワークが、ATに関連するAP_0を含む場合に、ATは、そのアクティブセット内のすべてのAPから受信するパイロット信号の強度を測定し、これらの測定値をAP_0に報告する。一手法では、各ATは、多数の前のスロット上で受信された干渉測定値のシーケンスに基づいて、その主干渉源(interferer)を予測する。さらに、各ATは、各APがそのRUMメッセージ内でその識別情報を送信するので、その主干渉源(primary interferers)を識別することができる。
【0080】
1104では、最強の予測された干渉源に基づいて、ATをグループ化する。たとえば、AP_0がATのグループに関連し、ATのグループ内のいくつかのATが、AP_1およびAP_3から最強の干渉を経験する場合に、AP_0は、最大の干渉AP_1およびAP_3の報告をそこから受信したATのすべてを一緒にグループ化することができる。一態様では、AP_0は、「{AP_1,AP_3}によって強く干渉される」としてATのこのグループにタグを付けることができる。
【0081】
1106では、APは、ATの各グループ化内のすべてのATに、そこからの干渉が検出され、継続すると予測された識別されたAP(すなわち、予測された主干渉源)からのキャリアをブロックするように指示する。一態様では、APは、グループ内のATに、識別されたAPによって送信されたキャリアマスク内にリストされていないキャリアのブロッキングを要求するように指示する。言い換えると、APは、各グループ化内のATに、各それぞれのグループの予測された主干渉源によって送信されたキャリアマスクの和集合に含まれるキャリアのセットの補集合であるキャリアのセットをブロックするように指示する。一態様では、グループごとの予測された主干渉源によって送信されたキャリアマスクの和集合に含まれるキャリアをリストするために、和集合キャリアマスク(U−CM)を作成することができる。さらに、コンプリメンタリキャリアマスク(C−CM)を、U−CM内のキャリアの補集合であるキャリアのセット内のキャリアをリストするために作成することができ、これは、グループキャリアマスク(G−CM)と称する、関連するATのそれぞれによってCMとして使用されるCMである。現在の例を継続すると、AP_0は、{AP_1,AP_3}によって強く干渉されるグループに属するすべてのATに、AP_1およびAP_3によって送信されたキャリアマスクのU−CMに含まれるC−CM内のキャリアをブロックするように指示する。
【0082】
一態様では、グループキャリアマスク(G−CM)と称する、AP(たとえば、AP_0)によって、その関連するATのためにブロックされるすべてのキャリアを含むキャリアマスクが作成される。たとえば、上の例のG−CMは、C−CMを反映する。C−CM内のすべてのキャリアがG−CM内でリストされる必要はないことに留意されたい。そうではなく、別の態様では、AP(たとえば、AP_0)がブロックされる必要があると判定するキャリアの個数が、C−CM内にリストされたキャリアの個数より少ない場合には、G−CMは、APがブロックすることを望むキャリアだけをリストする。この後者の態様では、C−CMを、ブロックすべきキャリアをAPが最初にそこから選択するCM優先順位リストとして使用することができる。
【0083】
図12に、図11のキャリア選択プロセス1100に基づいて作成されるCMを示すが、ここで、AP_1がキャリア「3」および「0」をブロックすることを望むことを示す、「1001」のAP_1から受信されたRUMからのAP_1 CM1202が示されている。AP_3がキャリア「3」および「1」をブロックすることを望むことを示す、AP_3から受信されたRUMのAP_3 CM1204「1010」も示されている。AP_1 CM1202およびAP_3 CM1204の和集合は、「1011」のU−CM1212を作り、ここで、キャリア「3」、「1」、および「0」は、AP_1およびAP_3の組合せによってCM内でブロックされることが要求されるものとして識別され、U−CMの補集合によって作成されるC−CM1222は、AP_1およびAP_3によってブロックされることを要求されない唯一のキャリアとしてキャリア「2」がリストされることをもたらす。結果のG−CM1232は、C−CM1222から構成され、本明細書で開示される態様では、G−CM1232は、C−CM1222と等しくなるようにセットされる。
【0084】
あるノードがRUMを送出しようとしている時に、そのノードは、このRUMを送出させるフローの特性を知っている。これは、トラフィッククラスを輻輳の時間中に別々のキャリアに分離する機会をもたらす。したがって、分配スキームを、フローのトラフィックタイプに基づいて事前に決定することができる。
【0085】
一態様では、RUMを送出しようとしているノードは、そのトラフィッククラスをチェックし、トラフィッククラスに基づいて、RUMがその上で送信されるキャリア(1つまたは複数)を決定する。たとえば、RUMが音声フローに関するものである場合には、RUMは、キャリア「0」など、所定のキャリア上で送信される。RUMがデータフローに関するものである場合には、RUMは、他のキャリア(キャリア「1」から「n」までなど、ここで、システム内にn個のキャリアがある)上で送信される。ビデオトラフィックなどの他の優先順位クラスを、特定のキャリアに割り当てることができ、データトラフィックは、キャリアの残りを占有する。
【0086】
好ましくは、キャリアの選択は、システム全体で共通である。一態様では、トラフィッククラスごとに確保されるキャリアの個数は、展開に依存し、オペレータによって判断される。トラフィッククラスごとに確保されるキャリアの特定の個数を、分配スキーム内に格納することができる。所定の分配スキームを、ネットワークセンタからなど、1つまたは複数の制御メッセージを使用してシステム内のすべてのノードに通信することができる。
【0087】
非RUM動作中に、すべてのトラフィックを、すべてのキャリアで自由にスケジューリングすることができる。これは、呼のスケジューリングにおける最大の柔軟性をもたらす。しかし、輻輳の時間中には、ノードは、その送信のために1つまたは複数の相対的に干渉のないキャリアを獲得するために、RUMを送信し始める。通常、これらのRUMは、他のノードがこれらのキャリアで送信するのをブロックする。すべての音声トラフィックを単一キャリア(たとえば、キャリア「0」)でのRUMの送出に制限することを要求することによって、音声フローは、他のキャリア上の他のトラフィックの送信をブロックしなくなる。音声フローは、通常、小さい帯域幅要件を有するので、単一キャリア上で満足されなければならない。データ呼は、輻輳する可能性もあるが、今や、使用すべき他のキャリアを有する。音声呼が、複数のキャリアでRUMを送信することを許可される場合には、それらの音声呼は、音声トラフィックが少量の帯域幅だけを必要とする場合であっても、他のキャリア上のデータフローを完全にブロックする可能性がある。さらに、高優先順位キャリアを含むキャリアマスクを有するRUMを、より高い送信電力で送信することができる。
【0088】
音声RUMがデータRUMより高い優先順位を有することが保証される、別の態様では、データフローは、音声トラフィック用に確保されたキャリア(たとえば、キャリア「0」)でRUMを送信することも許可され得る。この手法は、音声フローが満足されるがデータフローが満足されない状況に特に対処するものである。データフローが音声キャリア上でRUMを送信することを許可することによって、データフローは、そのサービスの質を高めるためにこのキャリアをも占有することができる。これは、いくつかの音声呼が一時的にブロックされることをもたらす場合があるが、音声呼が問題を引き起こすのに十分にブロックされる場合には、そのノードも、RUMを送信する。しかし、音声RUMは、必ずより高い優先順位を有するので、データ呼に、音声用に確保されたキャリアを強制的に空けさせる。
【0089】
別の態様では、ブロックされるキャリアをランダムに選択することができる。実施態様において単純ではあるが、この手法の使用からの結果は、予測通り予測不能である。
【0090】
図5に戻って参照すると、514で、アクセス端末292は、アクセス端末292がその上でデータを送信するつもりであるキャリアをリストするR−CMを担持するアクセスポイント1 294に要求を送信する。この要求は、最新のタイムスロットにブロックされなかった第1の複数のキャリアに関する要求、第1の複数のキャリアがデータ送信に不十分である場合の第2の複数のキャリアに関する要求とすることができる。514で送信される要求メッセージを、さらに、アクセスポイント1 294での所望のレベルの信頼性を保証するために電力制御することができる。
【0091】
516では、使用可能なキャリアがない場合に、アクセス端末292は、次のRUMメッセージブロードキャストまたはアクセスポイント1 294からの任意のメッセージを待つために、「スタンバイ」モードに戻る。
【0092】
図13に、1つまたは複数の態様による、264で、要求を処理し、アクセスポイント1 294などに送信するために要求の許可を生成する方法論1300を示す。述べたように、送信すべきトラフィックを有する各アクセス端末(たとえば、アクセス端末292)は、別のアクセスポイントからのRUMによってブロックされていない限り、そのそれぞれのアクセスポイント(たとえば、アクセスポイント1 294)に要求を送信することができる。アクセスポイント1 294によって受信された要求に基づいて、アクセスポイント1 294は、1つまたは複数の要求されたキャリア上で所与の要求を許可すると判断することができる。
【0093】
1302では、アクセスポイント1 294が、要求を査定する。要求が受信されていない場合には、1304で、アクセスポイント1 294は、許可メッセージの送信をやめる。
【0094】
少なくとも1つの要求がアクセス端末から受信されている場合には、1310で、アクセスポイント1 294は、要求に応答して許可するキャリアの個数および選択を決定する。アクセス端末(たとえば、アクセス端末292)による送信の要求の生成に関して上で説明した図7に示されたプロセスを、要求に応答して許可されるキャリアの選択を説明するのに使用することもできる。702では、アクセスポイント1 294は、要求をそこから受信した、それがサービスするアクセス端末のすべてに帯域幅を割り当てるプロセスの一部として、各アクセス端末(たとえば、アクセス端末292)に割り当てるキャリアの個数を決定する。次に、704で、アクセスポイント1 294は、それを介して送信する許可を各アクセス端末(たとえば、アクセス端末292)に与える特定のキャリア(1つまたは複数)がある場合に、それを決定する。
【0095】
一態様では、アクセスポイントは、アクセス端末からの各要求に応答する許可でキャリアを割り当てる能力において制限される。たとえば、アクセスポイント1 294は、アクセス端末292から前に受信された要求に含まれたR−CM内で見つかるキャリアに対応するキャリアだけを割り当てることに制限されるものとすることができる。言い換えると、アクセスポイントは、特定のアクセス端末からの前の要求に含まれたCM(すなわち、R−CM)によってリストされるキャリアのグループ内で見つかるキャリアだけを、特定のアクセス端末に割り当てることができる。
【0096】
1312では、1310ですべての可能な許可を生成した後に、それらの許可を、そのそれぞれの要求元アクセス端末(たとえば、アクセス端末292)に送信する。
【0097】
関連する態様によれば、アクセスポイントは、それがサービスするアクセス端末のうちの1つまたは複数からの未解決のデータを有するかどうかを周期的におよび/または継続的に査定する。これは、アクセスポイントが現在の要求を受信した場合、または、アクセスポイントが、許可しなかった以前の要求を受信した場合にあてはまる。どちらの場合でも、アクセスポイントは、許可が正当化されると判定するときに、そのような許可を送出することができる。さらに、判定された許可レート(たとえば、平均送信レートが目標レート未満であるかどうか)に基づいて、アクセスポイントは、それに関連するアクセス端末のためにより多くの帯域幅を確保するために、RUMを送信することができる。さらに、許可の受信時に、アクセス端末は、データフレームを送信することができ、このデータフレームは、アクセスポイントによって受信され得る。
【0098】
図14に、例示的な無線通信システム1400を示す。無線通信システム1400は、簡潔にするために1つのアクセスポイントおよび1つの端末を示す。しかし、このシステムが、複数のアクセスポイントおよび/または複数の端末を含むことができ、追加のアクセスポイントおよび/または端末を、下で説明する例示的なアクセスポイントおよび端末に実質的に類似するものまたは異なるものとすることができることを了解されたい。さらに、アクセスポイントおよび/または端末が、その間での無線通信を容易にするために本明細書で説明される方法および/またはシステムを使用できることを了解されたい。たとえば、システム1400内のノード(たとえば、アクセスポイントおよび/または端末)は、上で説明した方法のいずれか(たとえば、RUMの生成、RUMへの応答、ノード不利の判定、RUM送信のための複数のキャリアの選択など)を実行するための命令ならびにそのようなアクションおよび本明細書で説明されるさまざまなプロトコルを実行するための任意の他の適切なアクションの実行に関連するデータを格納し、実行することができる。
【0099】
図14を参照すると、ダウンリンク上のアクセスポイント1405で、送信(TX)データプロセッサ1410は、トラフィックデータを受け取り、フォーマットし、コーディングし、インタリーブし、変調し(またはシンボルマッピングし)、変調シンボル(「データシンボル」)を提供する。シンボル変調器1415は、データシンボルおよびパイロットシンボルを受け取り、処理し、シンボルのストリームを提供する。具体的に言うと、シンボル変調器1415は、データシンボルおよびパイロットシンボルを多重化し、これらを送信機ユニット(TMTR)1420に供給する。各送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、または0の信号値とすることができる。パイロットシンボルを、各シンボル周期に継続的に送信することができる。パイロットシンボルを、周波数分割多重(FDM)、直交周波数分割多重(OFDM)、時分割多重(TDM)、周波数分割多重(FDM)、または符号分割多重(CDM)によるものとすることができる。
【0100】
TMTR1420は、シンボルのストリームを受け取り、1つまたは複数のアナログ信号に変換し、さらに、無線チャネルを介する送信に適するダウンリンク信号を生成するためにアナログ信号を条件付ける(たとえば、増幅し、フィルタリングし、周波数アップコンバートする)。その後、ダウンリンク信号が、アンテナ1425を介して端末に送信される。端末1430では、アンテナ1435が、ダウンリンク信号を受信し、受信信号を受信機ユニット(RCVR)1440に供給する。受信機ユニット1440は、受信信号を条件付け(たとえば、フィルタリングし、増幅し、周波数ダウンコンバートし)、サンプルを入手するために、条件付けされた信号をディジタル化する。シンボル復調器1445は、受信されたパイロットシンボルを復調し、チャネル推定のために処理システム1450に供給する。シンボル復調器1445は、さらに、処理システム1450からダウンリンクに関する周波数レスポンス推定値を受け取り、データシンボル推定値(送信されたデータシンボルの推定値である)を入手するために受信されたデータシンボルに対してデータ復調を実行し、データシンボル推定値をRXデータプロセッサ1455に供給し、RXデータプロセッサ1455は、送信されたトラフィックデータを回復するためにデータシンボル推定値を復調し(すなわち、シンボルデマッピングし)、デインタリーブし、復号する。シンボル復調器1445およびRXデータプロセッサ1455による処理は、それぞれ、アクセスポイント1405でのシンボル変調器1415およびTXデータプロセッサ1410による処理に対して相補的である。
【0101】
アップリンクでは、TXデータプロセッサ1460が、トラフィックデータを処理し、データシンボルをシンボル変調器1465に供給し、このシンボル変調器1465は、データシンボルを受け取り、パイロットシンボルと多重化し、変調を実行し、シンボルのストリームを作成する。送信機ユニット1470は、アンテナ1435によってアクセスポイント1405に送信されるアップリンク信号を生成するためにシンボルのストリームを受け取り、処理する。
【0102】
アクセスポイント1405では、端末1430からのアップリンク信号が、アンテナ1425によって受信され、サンプルを入手するために受信機ユニット1475によって処理される。次に、シンボル復調器1480が、サンプルを処理し、アップリンクの受信されたパイロットシンボルおよびデータシンボル推定値を供給する。RXデータプロセッサ1485が、端末1430によって送信されたトラフィックデータを回復するためにデータシンボル推定値を処理する。処理システム1490は、アップリンクで送信するアクティブ端末ごとにチャネル推定を実行する。複数の端末が、パイロットサブバンドのそれぞれの割り当てられたセット上のアップリンクで同時にパイロットを送信することができ、ここで、パイロットサブバンドセットをインターレースすることができる。
【0103】
処理システム1490および1450は、それぞれアクセスポイント1405および端末1430での動作を指示する(たとえば、制御する、調整する、管理するなど)。それぞれの処理システム1490および1450を、プログラムコードおよびデータを格納するメモリユニット(図示せず)に関連付けることができる。処理システム1490および1450は、それぞれアップリンクおよびダウンリンクの周波数レスポンス推定値およびインパルス応答推定値を導出するために計算を実行することもできる。処理システム1490および1450は、1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。プロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ディジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、論理回路、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または計算もしくは情報の他の操作を実行できる任意の他の適切なエンティティとすることができる。
【0104】
処理システムは、アクセス端末アプリケーションのために識別子をIPアドレスに変換するルックアップテーブルを含むデータストレージを提供し、および/またはソフトウェアアプリケーションをサポートする1つまたは複数の機械可読媒体をも含むことができる。ソフトウェアは、命令、プログラム、コード、またはソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、もしくは他のいずれと称するものであれ、任意の他の電子媒体コンテンツを意味すると広義に解釈されなければならない。機械可読媒体は、ASICの場合にそうである場合があるものなど、プロセッサに一体化されたストレージを含むことができる。機械可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、DVD、または任意の他の適切なストレージデバイスなど、プロセッサの外部のストレージをも含むことができる。さらに、機械可読媒体は、データ信号を符号化する送信線またはキャリアを含むことができる。当業者は、処理システムに関して所望の機能性をどのようにして最もよく実施すべきかを明確に理解するであろう。
【0105】
多元接続システム(たとえば、周波数分割多元接続、直交周波数分割多元接続、符号分割多元接続、時分割多元接続など)について、複数の端末が、アップリンク上で同時に送信することができる。そのようなシステムについて、パイロットサブバンドを、異なる端末の間で共用することができる。各端末のパイロットサブバンドが動作帯域全体にまたがる(おそらくは帯域の縁を除いて)場合に、チャネル推定技法を使用することができる。そのようなパイロットサブバンド構造は、端末ごとに周波数ダイバーシティを得るのに望ましい。本明細書に記載の技法を、さまざまな手段によって実施することができる。たとえば、これらの技法を、ハードウェア、ソフトウェア、またはその組合せで実施することができる。
【0106】
ここで図15〜17に移り、それに関して説明されるさまざまなモジュールに移り、送信のためのモジュールは、たとえば、送信機を備えることができ、かつ/または送信のためのモジュールを、プロセッサ内で実施することなどができることを了解されたい。同様に、受信のためのモジュールは、受信機を備えることができ、かつ/または受信のためのモジュールを、プロセッサ内で実施することなどができる。さらに、比較し、判定し、計算し、かつ/または他の分析アクションを実行するためのモジュールは、さまざまなおよびそれぞれのアクションを実行するための命令を実行するプロセッサを備えることができる。
【0107】
図15に、さまざまな態様による無線データ通信を容易にするチャネル選択装置1500を示す。チャネル選択装置1500は、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表すことができる一連の相互に関係する機能ブロックとして表される。たとえば、チャネル選択装置1500は、さまざまな図面に関して上で説明したものなどのさまざまな行為を実行するためのモジュールを提供することができる。チャネル選択装置1500は、アクセス端末などのノードによる送信のために望まれるキャリアの個数を決定するためのモジュール1502を備える。アクセスポイントのために使用される時に、決定するためのモジュール1502は、要求されるチャネルの所望の個数に基づいて、許可されるキャリアの個数を決定することもできる。この決定は、この装置が使用されるノードに関連する重み、1つまたは複数の他のノードに関連する重み、送信に使用可能なキャリアの個数などの関数として実行することができる。さらに、各重みを、その重みに関連するノードによってサポートされるフローの個数の関数とすることができる。それに加えてまたはその代わりに、所与の重みを、ノードによって経験される干渉の関数とすることができる。
【0108】
チャネル選択装置1500は、さらに、ノードがそれに関する要求を送信できるキャリアを選択する選択するためのモジュール1504を備える。選択するためのモジュール1504は、さらに、どのキャリアが使用可能であり、どのキャリアが使用可能でないのかを判定するために、受信されたRUMを評価することができる。たとえば、各RUMは、使用不能なキャリアに関連する情報を備えることができ、選択するためのモジュール1554は、RUMによって示されない所与のキャリアが使用可能であると判定することができる。送信するためのモジュール1506は、選択するためのモジュール1504によって選択された少なくとも1つのキャリアの要求を送信することができる。チャネル選択装置1500を、アクセスポイントまたはアクセス端末内で使用することができ、チャネル選択装置1500が、本明細書で説明されるさまざまな方法を実行するためのすべての適切な機能性を備えることができることを了解されたい。
【0109】
図16は、1つまたは複数の態様によるRUMを使用して無線通信を容易にするRUM生成装置1600の図である。RUM生成装置1600は、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表すことができる一連の相互に関係する機能ブロックとして表される。たとえば、RUM生成装置1600は、さまざまな図面に関して上で説明したものなどのさまざまな行為を実行するためのモジュールを提供することができる。RUM生成装置1600は、ノードの不利のレベルを判定する判定するためのモジュール1602と、判定するためのモジュール1602が第1の所定のしきい値を超えた(たとえば、あるノードで受け取られるサービスのレベルが、所定のしきい値レベル以下である)と判定する場合にRUMを生成するRUMを生成するためのモジュール1604とを備える。代替案では、それに加えてまたはその代わりに、判定するためのモジュール1602は、RUMを生成する前に、干渉のレベルが所定のしきい値レベルを超えるかどうかを判定することができる。所定のしきい値は、IOT、データレート、C/I、スループットのレベル、スペクトル効率のレベル、待ち時間のレベルなどに関連し、かつ/またはこれらを表すことができる。選択するためのモジュール1608は、それについてRUMを送信すべき1つまたは複数のリソースを選択することができ、RUMを生成するためのモジュール1604は、RUM内でそのようなキャリアを示すことができる。送信するためのモジュール1610は、RUMを送信することができる。
【0110】
RUM生成装置1600は、さらに、目標値または所望の値に対するノードで達成されるパラメータ(たとえば、IOT、データレート、C/I、スループットのレベル、スペクトル効率のレベル、待ち時間のレベルなど)の実際の値の比を判定することを備えることができる、第2の所定のしきい値を超えた度合を示す値を用いてRUMに重みを付けることが可能な、RUMに重みを付けるためのモジュール1606を備えることができる。さらに、重み付けされる値を、量子化された値とすることができる。
【0111】
リソースを選択するためのモジュール1608は、受け取られるサービスのレベルが前のRUMに応答して改善されたことの、判定するためのモジュール1602による判定に基づいて、それについて後続RUMが送信される複数の選択されたリソースを調整することができる。たとえば、そのようなシナリオでは、選択するためのモジュール1608は、ノードで受け取られるサービスの改善されたレベルに応答して後続RUMで示される複数のリソースを減らすことができ、受け取られるサービスの下げられたレベルまたは静的なレベルに応答して複数の選択されるリソースを増やすことができる。リソースは、RUM(たとえば、RUMのCM)に含めるために選択されるキャリアの個数およびアイデンティティを含むことができる。
【0112】
RUM生成装置1600を、アクセスポイント、アクセス端末などで使用することができ、RUM生成装置1600が、本明細書で説明されるさまざまな方法を実行するためのすべての適切な機能性を備えることができることを了解されたい。
【0113】
図17は、1つまたは複数の態様によるどのノードが最も不利な立場に置かれるのかを判定するために無線通信環境内のノードの相対条件を比較するのを容易にする比較装置1700の図である。比較装置1700は、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表すことができる一連の相互に関係する機能ブロックとして表される。たとえば、比較装置1700は、さまざまな図面に関して上で説明したものなどのさまざまな行為を実行するためのモジュールを提供することができる。比較装置1700を、第1のノード内で使用することができ、比較装置1700は、少なくとも1つの第2のノードからRUMを受信するRUMを受信するためのモジュール1702を備える。比較装置1700は、さらに、第2のノードから受信したRUMに関連する情報に基づいて第2のノードの条件を判定する条件を判定するためのモジュール1704と、第1のノードの条件を第2のノードの判定された条件と比較する比較するためのモジュール1706とを備えることができる。判定するためのモジュール1704は、さらに、比較に基づいて、第1のキャリアを介してデータを送信すべきかどうかを判定することができる。
【0114】
さまざまな他の態様によれば、送信すべきかどうかの判定を、第1のノードの条件が第2のノードの条件よりよい、実質的に等しい、またはより悪い、のいずれかに基づくものとすることができる。さらに、判定するためのモジュール1704は、第1のキャリア上でデータ信号を、第1のキャリア上で送信要求メッセージを、または第2のキャリア上で送信要求メッセージを送信することができる。後者の場合に、第2のキャリア上で送信される送信要求メッセージは、第1のキャリア上でデータを送信する要求を備えることができる。比較装置1700を、アクセスポイントまたはアクセス端末で使用することができ、比較装置1700が、本明細書で説明されるさまざまな方法を実行するためのすべての適切な機能性を備えることができることを了解されたい。
【0115】
図18は、1つまたは複数の態様によるキャリアマスキングシーケンスに基づいてリソースの確保を容易にする確保装置(reservation apparatus)1800の図である。確保装置1800は、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表すことができる一連の相互に関係する機能ブロックとして表される。たとえば、確保装置1800は、さまざまな図面に関して上で説明したものなどのさまざまな行為を実行するためのモジュールを提供することができる。確保装置1800を、第1のノード内で使用することができ、確保装置1800は、複数のリソースに関係する条件を判定するためのモジュール1802を備える。確保装置1800は、さらに、複数のリソースの順序付けを作成するためのモジュール1804と、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関してRUMを送信するためのモジュール1806とを備えることができる。
【0116】
図19は、1つまたは複数の態様による受信されたグループキャリアマスクに基づいてリソースを管理するのを容易にするリソース管理装置1900の図である。リソース管理装置1900は、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表すことができる一連の相互に関係する機能ブロックとして表される。たとえば、リソース管理装置1900は、さまざまな図面に関して上で説明したものなどのさまざまな行為を実行するためのモジュールを提供することができる。リソース管理装置1900を、第1のノード内で使用することができ、リソース管理装置1900は、複数のリソース上での干渉を測定するためのモジュール1902を備えることができる。リソース管理装置1900は、さらに、干渉測定値に基づいて少なくとも1つの予測された主干渉源のアイデンティティを送信するためのモジュール1904と、送信された予測された主干渉源アイデンティティに基づくグループ順序付けを受信するためのモジュール1906とを備えることができる。
【0117】
当業者は、情報および信号を、さまざまな異なるテクノロジおよび技法のいずれをも使用して表すことができることを理解するであろう。たとえば、上の説明全体を通じて参照される可能性があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップを、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光場または光粒子、あるいはその任意の組合せによって表すことができる。
【0118】
当業者は、本明細書で開示される態様に関連して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップを、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこの両方の組合せとして実施できることを、さらに了解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの交換可能性を明瞭に示すために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上では一般にその機能性に関して説明した。そのような機能性がハードウェアまたはソフトウェアのどちらとして実施されるかは、特定の応用例および全体的なシステムに課せられる設計制約に依存する。当業者は、説明された機能性を各特定の応用例のためにさまざまな形で実施することができるが、そのような実施判断が、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈してはならない。
【0119】
本明細書で開示される対応に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアで直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはこの2つの組合せで実施することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で既知の任意の他の形の記憶媒体に常駐することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、これに情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替案では、記憶媒体を、プロセッサに一体とすることができる。プロセッサおよび記憶媒体が、ASICに常駐することができる。そのASICが、ユーザ端末に常駐することができる。代替案では、プロセッサおよび記憶媒体が、ユーザ端末内に別個のコンポーネントとして常駐することができる。さらに、いくつかの態様では、任意の適切なコンピュータプログラム製品は、本開示の諸態様のうちの1つまたは複数に関連するコード(たとえば、少なくとも1つのコンピュータによって実行可能な)を備えるコンピュータ可読媒体を備えることができる。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を備えることができる。
【0120】
本明細書の教示を、さまざまな装置(たとえば、デバイス)に組み込む(たとえば、それを用いて実施するかそれによって実行する)ことができる。たとえば、各ノードを、アクセスポイント(AP)、NodeB、RNC(Radio Network Controller)、eNodeB、基地局コントローラ(BSC)、無線基地局(BTS)、基地局(BS)、トランシーバ機能(TF)、無線ルータ、無線トランシーバ、BSS(Basic Service Set)、ESS(Extended Service Set)、無線基地局(RBS)、またはある他の用語法として構成し、または当技術分野でそのように称する場合がある。ある種のノードを、加入者ステーションと称する場合もある。加入者ステーションは、加入者ユニット、移動局、遠隔ステーション、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器としても知られる場合がある。いくつかの実施態様で、加入者ステーションは、携帯電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話、WLL(wireless local loop)ステーション、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続されたある他の適切な処理デバイスを備えることができる。したがって、本明細書で教示される1つまたは複数の態様を、電話(たとえば、セル電話またはスマートホン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ機)、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、携帯情報端末)、エンターテイメントデバイス(たとえば、音楽デバイス、ビデオデバイス、または衛星ラジオ)、全地球測位システムデバイス、または無線媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスに組み込むことができる。
【0121】
無線デバイスは、任意の適切な無線通信テクノロジに基づくか他の形でこれをサポートする1つまたは複数の無線通信リンクを介して通信することができる。たとえば、いくつかの態様では、無線デバイスは、ネットワークと連合することができる。いくつかの態様では、ネットワークは、ボディエリアネットワークまたはパーソナルエリアネットワーク(たとえば、ウルトラワイドバンドネットワーク)を備えることができる。いくつかの態様では、ネットワークは、ローカルエリアネットワークまたは広域ネットワークを備えることができる。無線デバイスは、たとえばCDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、およびWi−Fiなどのさまざまな無線通信テクノロジ、無線通信プロトコル、または無線通信標準規格のうちの1つまたは複数をサポートし、または他の形でこれを使用することができる。同様に、無線デバイスは、さまざまな対応する変調方式または多元化方式のうちの1つまたは複数をサポートし、または他の形でこれを使用することができる。したがって、無線デバイスは、上記のまたは他の無線通信テクノロジを使用して1つまたは複数の無線通信リンクを介して確立し、通信する適当なコンポーネント(たとえば、エアインターフェース)を含むことができる。たとえば、デバイスは、無線媒体を介する通信を容易にするさまざまなコンポーネント(たとえば、信号ジェネレータおよび信号プロセッサ)を含むことができる関連する送信機コンポーネントおよび受信機コンポーネントを有する無線トランシーバを備えることができる。
【0122】
本明細書で開示される態様に関連して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を、集積回路(IC)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実施し、またはこれらによって実行することができる。ICは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光学コンポーネント、機械コンポーネント、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたその任意の組合せを備えることができ、IC内に常駐するかICの外部に常駐するかその両方であるコードまたは命令を実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができるが、代替案では、プロセッサを従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサを、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DPSおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実施することもできる。
【0123】
開示される態様の前の説明は、当業者が本開示を作りまたは使用することを可能にするために提供されたものである。これらの態様に対するさまざまな変更が、当業者にたやすく明白になり、本明細書で定義される包括的原理は、本開示の範囲から逸脱せずに他の態様に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書で示された態様に限定されることを意図されているのではなく、本明細書で開示される原理および新規の特徴と一貫する最も広い範囲に従わなければならない。
【関連出願】
【0001】
米国特許法第119条の下での優先権の主張
本特許出願は、本願の譲受人に譲渡され、参照によって本明細書に明示的に組み込まれる、2008年4月15日に出願した米国仮出願第61/045,217号、名称「Method and Apparatus for Carrier Identity Determination in Multi−Carrier Communication Systems」の優先権を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
以下の説明は、一般に無線通信に関し、より詳細には、無線通信環境において、干渉を減らし、スループットおよびチャネル品質を改善することに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、世界中の大多数の人々がそれによって通信する一般的な手段になった。無線通信デバイスは、消費者の必要を満足し、可搬性および便利さを改善するために、ますます小さく強力になってきた。携帯電話などの移動体デバイスでの処理能力の増大は、無線ネットワーク伝送システムでの需要の増加につながった。そのようなシステムは、通常、それを介して通信するセルラデバイスほどに簡単には更新されない。移動体デバイス機能が拡張されるにつれて、新しい改善された無線デバイス機能を十分に活用するのを容易にする形で、より古い無線ネットワークシステムを維持することが、むずかしくなる可能性がある。
【0004】
通常の無線通信ネットワーク(たとえば、周波数分割技法、時分割技法、および符号分割技法を使用する)は、サービスエリアを提供する1つまたは複数の基地局と、サービスエリア内でデータを送信し、受信することができる1つまたは複数の移動体(たとえば、無線)端末とを含む。通常の基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス、および/またはユニキャストサービスのために複数のデータストリームを同時に送信することができ、ここで、データストリームは、移動体端末にとって重要な独立の受信とすることができるデータのストリームである。その基地局のカバレージエリア内の移動体端末は、合成ストリームによって搬送される1つ、複数、またはすべてのデータストリームの受信に関心を持つ可能性がある。同様に、移動体端末は、基地局または別の移動体端末にデータを送信することができる。基地局と移動体端末との間または移動体端末の間でのそのような通信は、チャネル変動および/または干渉電力変動に起因して劣化する可能性がある。したがって、当技術分野には、無線通信環境において、干渉を減らし、スループットを改善するのを容易にするシステムおよび/または方法論の必要が存在する。
【発明の概要】
【0005】
次に、1つまたは複数の態様の基本的な理解を提供するために、そのような態様の単純化された概要を提示する。この概要は、すべての企図される態様の徹底的な概観ではなく、すべての態様の主要なまたはクリティカルな要素を識別することも、いずれかまたはすべての態様の範囲を区切ることも意図されてはいない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の前置きとして単純化された形で1つまたは複数の態様のいくつかの概念を提示することである。
【0006】
さまざまな態様によれば、主題の新しい手法は、セルラテクノロジとWi−Fiテクノロジとの両方に関連する短所を軽減しながらそれらに関連する利益を達成するのを容易にするために、ワイドおよびローカルの無線通信ネットワークのための統一されたテクノロジを提供するシステムおよび/または方法に関する。たとえば、セルラネットワークを、ネットワークを設計しまたは構築する時の効率を高めることができる計画された展開に従って配置することができ、Wi−Fiネットワークは、通常は、より便利なアドホックな形で展開される。Wi−Fiネットワークは、さらに、アクセスポイントおよびアクセス端末に関する対称の媒体アクセス制御(MAC)チャネルならびにセルラシステムによって提供はされない帯域内無線機能を有するバックホールサポートを提供することを容易にすることができる。
【0007】
本明細書で説明される統一されたテクノロジは、柔軟な形でネットワークを展開することを容易にする。本開示で説明される方法は、展開に従って性能を適応させることを可能にし、したがって、展開が計画的または半計画的である場合によい効率をもたらし、ネットワークが無計画である場合に適度な頑健性をもたらす。すなわち、本明細書で説明されるさまざまな態様は、計画的展開(たとえば、セルラ展開シナリオのように)、アドホック展開(たとえば、Wi−Fiネットワーク展開で利用できるものなど)、またはこの2つの組合せを使用してネットワークを展開することを可能にする。さらに、他の態様は、変化する送信電力レベルを有するノードをサポートすることと、その諸態様がWi−Fiシステムまたはセルラシステムによって適切にサポートされてはいない、リソース割当てに関するセル間公平性を達成することとに関する。
【0008】
たとえば、いくつかの態様によれば、無線キャリアのセットの加重公平共用(weighted fair-sharing)を、リソース利用メッセージ(RUM:resource utilization message)を使用する、送信機と受信機との両方による伝送の合同スケジューリングによって容易にすることができ、これによって、送信機は、その近傍での可用性の知識に基づいてリソースのセットを要求し、受信機は、その近傍での可用性の知識に基づいて要求されたキャリアのサブセットを許可する。送信機は、その付近の受信機をリッスンすることに基づいて可用性について学習し、受信機は、その付近の送信機をリッスンすることによって潜在的干渉について学習する。関連する態様によれば、データ送信を受信するノードが不利な立場に置かれ(受信している間にそれが理解する干渉に起因して)、送信の衝突回避モードを望むことだけではなく、ノードが不利な立場に置かれる度合をも示すために、RUMに重みを付けることができる。RUMを受信するノードは、適当な応答を判定するために、それがRUMを受信したという事実ならびにその重みを利用することができる。例として、そのような重みの通知は、公平な形での衝突回避を可能にする。本開示は、そのような方法論を説明する。
【0009】
関連する態様によれば、RUMを送信するノードは、キャリアの個数(一般に、これらは、リソース、チャネル、周波数キャリア/サブキャリア、および/またはタイムスロットとすることができる)が、不利の度合を示すように、それについてRUMが適用されるキャリアの個数を示すことによって、不利の度合を示すことができる。不利の度合が、RUMに応答して減らされる場合には、それについてRUMが送信されるキャリアの個数を、後続のRUM送信のために減らすことができる。不利の度合が減らされない場合には、それについてRUMが適用されるキャリアの個数を、後続のRUM送信のために増やすことができる。
【0010】
RUMは、一定のパワースペクトル密度(PSD)で送信されることができ、受信ノードは、送信する場合に、それが送信ノードで干渉(たとえば、所定の許容可能しきい値レベルを超える)を引き起こすかどうかを判定するために、それ自体とRUM送信ノードとの間のラジオ周波数(RF)チャネル利得を推定するのに、受信されたパワースペクトル密度および/またはRUMの受信された電力を使用することができる。したがって、RUM受信ノードが、RUM送信ノードからのRUMを復号できるが、RUM受信ノードが干渉を引き起こさないと判定する状況がありえる。RUM受信ノードが、RUMに従わなければならないと判定するときには、そのRUM受信ノードは、そのリソースから完全にバックオフすることを選択することによって、またはその推定潜在干渉レベルを所定の許容可能しきい値レベル未満にするために十分に下げられた送信電力を使用することを選択することによって、これを行うことができる。したがって、「ハード」干渉回避(完全なバックオフ)と「ソフト」干渉回避(電力制御)との両方が、統一された形でサポートされる。関連する態様によれば、送信ノードで引き起こされる推定された干渉に基づく送信すべきか否かの判定を容易にするために、受信ノードとRUM送信ノードとの間のチャネル利得を判定するのに、受信ノードによってRUMを使用することができる。
【0011】
ノードがRUMメッセージ内でどのキャリアを送信することを望むかの選択も、重要である。一態様によれば、無線データ通信の方法は、複数のリソースに関連する条件を判定することと、複数のリソースの順序付けを作成することと、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信することとを含むことができる。
【0012】
別の態様は、複数のリソースに関連する条件を判定するための手段と、複数のリソースの順序付けを作成するための手段と、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信するための手段とを含む、無線データ通信の装置に関する。
【0013】
別の態様は、アンテナと、アンテナに結合された処理システムとを有する、無線データ通信のためのアクセスポイントに関する。処理システムは、アンテナを介して複数のリソースに関連する条件を判定し、複数のリソースの順序付けを作成し、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信するように構成される。
【0014】
別の態様は、変換器と、変換器に結合された処理システムとを有する、無線データ通信のためのアクセス端末に関する。処理システムは、変換器と共に使用可能な情報を通信するために利用可能な複数のリソースに関連する条件を判定し、複数のリソースの順序付けを作成し、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信するように構成される。
【0015】
別の態様は、コンピュータ可読媒体を有する、無線データ通信のためのコンピュータプログラム製品に関する。複数のリソースに関連する条件を判定し、複数のリソースの順序付けを作成し、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信するために実行可能なコードを含むコンピュータ可読媒体。
【0016】
別の態様は、処理システムを有する無線データ通信のための装置に関する。処理システムは、複数のリソースに関連する条件を判定し、複数のリソースの順序付けを作成し、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するRUMを送信するように構成される。
【0017】
前述の目的および関連する目的の達成のために、1つまたは複数の態様は、後で十分に説明され、特許請求の範囲で特に指摘される特徴を備える。次の説明および添付図面は、1つまたは複数の態様の、ある例示的な態様を詳細に示す。しかし、これらの態様は、さまざまな態様の原理を使用できるさまざまな形のうちの少数のみを示し、説明される諸態様は、すべてのそのような態様およびその均等を含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】リソース利用メッセージ(RUM)を使用することによって干渉を管理する方法論の1つまたは複数の態様に関連して利用できるものなどの複数のアクセスポイントおよび複数のアクセス端末を有する例示的な無線通信システムを示すネットワークの図。
【図2】本明細書で説明される1つまたは複数の態様によるリソース割当てを容易にすることができる要求−許可イベントのシーケンスを示すプロセス図。
【図3】RUMを生成する例示的な方法論を示すフローチャート図。
【図4】1つまたは複数の態様によるマルチキャリアシステム内のRUM内で使用されるキャリアマスク対キャリアマッピング方式を示す図。
【図5】1つまたは複数の態様による受信されたRUMに基づいてアクセスポイントに帯域幅を要求する際のアクセス端末の方法論を示す図。
【図6】1つまたは複数の態様による1つまたは複数の受信されたRUMに基づいて作成されるキャリアマスクのシーケンスを示す図。
【図7】アクセス端末によるアクセスポイントへの送信の要求の一部として要求されるキャリアの個数および選択を判定し、アクセスポイントによるアクセス端末への要求の許可の一部として許可されるキャリアの個数および選択を判定する方法論を示す図。
【図8】擬似乱数キャリアマスク優先順位リストに基づくキャリアマスク作成プロセスを示す流れ図。
【図9】図8の擬似乱数キャリア選択プロセスの動作を示す図。
【図10】熱雑音干渉測定を使用して優先順位付けされるキャリアマスク優先順位リストに基づくキャリアマスク作成プロセスを示す流れ図。
【図11】干渉するノードが最小/最大の干渉を引き起こすキャリアのノードによる推定に基づくキャリア選択プロセスを示す流れ図。
【図12】図11のキャリア選択プロセスに基づくキャリアマスクの作成を示すブロック図。
【図13】1つまたは複数の態様による送信の要求に関する許可を生成する方法論を示す図。
【図14】本明細書で説明されるさまざまなシステムおよび方法に関連して使用できる無線ネットワーク環境を示す図。
【図15】さまざまな態様による無線データ通信を容易にする装置を示す図。
【図16】1つまたは複数の態様によるRUMを使用して無線通信を容易にする装置を示す図。
【図17】1つまたは複数の態様によるどのノードが最も不利な立場に置かれるのかを判定するために無線通信環境内のノードの相対条件を比較するのを容易にする装置を示す図。
【図18】1つまたは複数の態様によるキャリアマスキングシーケンスに基づいてリソースの確保を容易にする装置を示す図。
【図19】1つまたは複数の態様による受信されたグループキャリアマスクに基づいて複数のリソースのサブセットを管理するのを容易にする装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示のさまざまな態様を、以下で説明する。本明細書の教示を、さまざまな形態で実施でき、本明細書で開示される任意の特定の構造、機能、またはその両方が、単に代表的であることは、明白である。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本明細書で開示される態様を、任意の他の態様と独立に実施でき、これらの態様のうちの複数をさまざまな形で組み合わせることができることを了解するであろう。たとえば、任意の個数の本明細書で示される態様を使用して、装置を実施し、または方法を実行することができる。さらに、本明細書で示される態様のうちの1つまたは複数に加えてまたはそれ以外の他の構造、機能性、または構造および機能性を使用して、そのような装置を実施し、またはそのような方法を実践することができる。さらに、ある態様が、請求項の少なくとも1つの要素を備えることができる。
【0020】
単語「例示的」は、本明細書では、「例、実例、または例示として働く」を意味するのに使用される。本明細書で「例示的」として説明されるすべての態様は、必ずしも、他の態様より好ましいまたは有利と解釈されるのではない。さらに、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」からなる要素のリストへの言及は、要素A、B、およびCのそれぞれに個別にならびに要素A、B、およびCのすべての組合せに言及すると解釈されなければならない。さらに、この説明は、IEEE802.11標準を用いるネットワークを利用するが、他のプロトコルを利用するネットワークが、本明細書で開示されるさまざまな技法およびシステムから利益を得ることができる。
【0021】
本明細書で使用される時に、「ノード」を、アクセス端末またはアクセスポイントとすることができ、各ノードを、受信ノードならびに送信ノードとすることができることを理解されたい。たとえば、各ノードは、少なくとも1つの受信アンテナおよび関連する受信機チェーンならびに少なくとも1つの送信アンテナおよび関連する送信チェーンを備えることができる。さらに、各ノードは、本明細書で説明される方法および/またはプロトコルのいずれかおよびすべてを実行するためのソフトウェアコードを実行する1つまたは複数のプロセッサならびに本明細書で説明されるさまざまな方法および/またはプロトコルに関連するデータおよび/またはコンピュータ実行可能命令を格納するためのメモリを備えることができる。
【0022】
ここで図1を参照すると、本明細書で提示されるさまざまな態様による無線ネットワーク通信システム100が示されている。システム100は、互いにおよび/またはアクセス端末104などの1つまたは複数の他のノードとの間で無線通信信号を受信し、送信し、反復するなどを行う1つまたは複数のセクタ内の、基地局とも称する1つまたは複数のアクセスポイント102(たとえば、セルラ、Wi−Fiまたはアドホックなど)などの複数のノードを備えることができる。注記したように、「ノード」は、アクセス端末またはアクセスポイントとすることができ、受信機と送信機との両方を備えることができる。したがって、この説明での「送信機」および「受信機」などの用語法の使用は、それぞれ「あるノードが送信機の役割を演じるとき」および「あるノードが受信機の役割を行うとき」と解釈されなければならない。
【0023】
当業者が了解するとおり、各アクセスポイント102は、送信機チェーンおよび受信機チェーンを備えることができ、このチェーンのそれぞれは、信号送信および信号受信に関連する複数のコンポーネント(たとえば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を備えることができる。アクセス端末104は、たとえば、携帯電話、スマートホン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または無線ネットワークを介して通信するための任意の他の適切なデバイスとすることができる。
【0024】
以下の議論は、本明細書で説明されるさまざまなシステムおよび/または方法論の理解を容易にするために提供されるものである。さまざまな態様によれば、各ノードに重みを割り当てることができ、各重みは、そのノードによってサポートされるフローの個数の関数である。「フロー」は、本明細書で使用される時に、ノードに出入りする伝送を表す。ノードの総重みは、そのノードを通過するすべてのフローの重みの合計によって判定することができる。たとえば、1つの手法では、データフローに、搬送されるトラフィックのタイプに比例する重みを割り当てることができる。したがって、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)フローまたはファイル転送プロトコル(FPT)フローに、特定の重みを割り当てることができる。さらに、固定ビットレート(CBR)フローは、ビットレートに比例する所定の重みを有することができる。さらに、各ノードに余分な優先順位を与えるために、各ノードに、各ノードのフロー重みに加算できる所定の静的重みを割り当てることができる。重みは、動的とし、ノードが搬送するフローの現在の状態を反映することもできる。たとえば、重みを、そのノードで搬送される(受信される)フローの最悪スループットに対応するものとすることができる。本質的に、重みは、ノードが経験する不利の度合を表し、共通リソースに関して競合する干渉するノードのセットの中で公平なチャネルアクセスを行うのに使用される。
【0025】
要求メッセージ、許可メッセージ、およびデータ送信は、電力制御されるものとすることができるが、ノードは、それでも、信号対干渉雑音(SINR)レベルを許容できないものにする過度な干渉を経験する可能性がある。望ましくなく低いSINRを軽減するために、リソース利用メッセージ(RUM)を利用することができる。RUMは、受信機の所望のキャリアでの干渉レベルが所定のしきい値レベルを超えるときに、受信機によってブロードキャストされることができる。本明細書で述べるように、RUMの展開の一態様では、RUMは、受信ノードがそのサービス品質(QoS)要件を満足できないときに受信ノードによって送出される。QoS要件は、所定とすることができ、スループット(たとえば、フルバッファトラフィックについて)、待ち時間(たとえば、音声トラフィックについて)、平均スペクトル効率、最小キャリア対干渉波(C/I)比、または他の適切なメトリックスの形で表すことができる。RUMは、重みをカプセル化し、この重みは、RUMを送信しているノードが直面する不利の度合を表す。言い換えると、重みの使用の一態様では、不利の度合は、ノードのQoSおよびその所望のQoSの関数である。このRUM重みを、所定のビット数を使用して量子化することができる。
【0026】
「不利」は、本明細書で使用される時に、たとえば、所与のノードの実際の値に対する目標値の比の関数として判定することができる。たとえば、不利が、スループット、スペクトル効率、データレート、またはより大きい値が望ましいある他のパラメータの関数として測定されるときに、ノードが不利な立場に置かれる時には、実際の値は、目標値より相対的に小さい。その場合に、ノードの不利のレベルを示す重み付きの値を、実際の値に対する目標値の比の関数とすることができる。不利がそれに基づくパラメータが小さいことが望まれる場合(たとえば、待ち時間)には、実際の値に対する目標値の比の逆数を、重みを生成するのに利用することができる。本明細書で使用されるときに、別のノードに対して相対的に「よりよい」条件を有するものとして説明されるノードは、不利のより低いレベルを有すると理解することができる(たとえば、よりよい条件を有するノードは、それが比較される別のノードより少ない干渉、より短い待ち時間、より高いデータレート、より高いスループット、より高いスペクトル効率などを有する)。
【0027】
RUMを使用すると、受信ノード(アクセスポイントなど)は、その受信ノードに多すぎる干渉を起こさせる干渉するノードをブロックすることができる。言い換えると、受信ノードは、キャリア上の送信から他のノードを要求することができる。帯域幅が1つのキャリアだけを含むネットワーク設計では、RUMが受信ノードによって送信される時に、帯域幅全体が、意図されたアクセス端末のためにブロックされる。使用可能な帯域幅が、それぞれをキャリアまたはチャネルと称する別々の部分に分割される多キャリア通信システムでは、ある種のキャリアだけがブロックされる可能性があり、その結果、受信ノードは、それでもその所望のスループットを達成できるが、システムの残りに対する影響を制限できるようになる。
【0028】
たとえば、マルチキャリア通信システムの使用可能帯域幅を、4つのキャリアに分割することができる。各送信ノードを、1つまたは複数のキャリアを介して送信するようにスケジューリングすることができ、これによって、リソースのよりよい共用が可能になる。干渉回避が公平な形で発生することを保証するために、すなわち、すべてのノードが送信機会の公平な分け前を得ることを保証するために、RUMは、本明細書で説明するように、受信ノードがその上での減らされた干渉を望むキャリアのリストならびに前述の重み情報を含むことができる。所与の受信ノードの重みは、ノードへの割当てに関するリソースの公平な分け前を計算するのに利用することができる。
【0029】
図2は、本明細書で説明される1つまたは複数の態様によるリソース割当てを容易にするためのRUMの使用を伴う例示的な要求−許可イベントのシーケンス200を示す。この図に示された例では、ノードの関連するペア290は、アクセス端末292および第1のアクセスポイント1 294ならびにノードの関連するペア290に関連しない第2のアクセスポイント2 296を含む。
【0030】
シーケンス200は、204および206から始まり、その間に、アクセスポイント1 294およびアクセスポイント2 296のそれぞれは、アクセス端末292を含む他のノードにブロードキャストされるRUMを生成する。RUMは、図3を参照して本明細書でさらに説明するように、アクセスポイントがどれほど不利な立場に置かれているかならびにアクセスポイントが他のノードが送信するのをブロックすることを望むキャリアがどれであるのかを示す。
【0031】
212で、アクセスポイント1 294およびアクセスポイント2 296は、そのそれぞれのRUMをアクセス端末292などの他のノードにブロードキャストする。
【0032】
222で、アクセス端末292は、212で受信されたすべてのRUMを処理する。アクセス端末292によって実行されるRUM処理は、本明細書で図5を参照して説明する。
【0033】
232で、アクセス端末292が、受信されたRUMの処理の後に使用可能なキャリアがあると判定する場合に、アクセス端末292は、242で、それがアクセスポイント1 294からの送信の要求をその上で送信することを望むキャリアを判定する。
【0034】
252で、送信の要求を、アクセス端末292からアクセスポイント1 294に送信する。この要求は、アクセス端末292がそれを介してデータを送信することを望むキャリアのリストを含むことができる。イベントのシーケンス200を、通信イベント中に実施できる複数の制約を考慮して実行することができる。たとえば、アクセス端末292は、以前のタイムスロット内のRUMによってブロックされなかった任意のキャリア(1つまたは複数)を要求することができる。要求されたキャリアに、最新の送信サイクル内の成功のキャリアを優先して優先順位を付けることができる。
【0035】
264で、アクセスポイント1 294は、アクセス端末292がその上で送信することをアクセスポイント1 294が許可するキャリアを、アクセス端末292から受信した要求に基づいて判定する。許可は、要求されたキャリアのすべてまたはサブセットを含むことができる。したがって、アクセスポイント1 294からの許可を、アクセス端末292によって送信された要求内でリストされたキャリアのサブセットとすることができる。アクセスポイント1 294に、最新の送信中に高い干渉レベルを示したキャリアを回避する権限を与えることができる。
【0036】
272で、アクセスポイント1 294は、要求されたキャリアのすべてまたはサブセットが許可されたことを示す許可メッセージをアクセス端末292に送信することができる。
【0037】
282で、アクセス端末292は、パイロットメッセージをアクセスポイント1 294に送信することができ、このパイロットメッセージの受信時に、アクセスポイント1 294は、望ましくなく低いSINRの軽減を容易にするために、レート情報をアクセス端末292に戻って送信することができる。レート情報の受信時に、アクセス端末292は、許可されたキャリアを介する、示された送信レートでのデータ送信に進むことができる。さらに、送信する時に、アクセス端末292は、許可メッセージ内の許可されたキャリアのすべてまたはサブセットを介してデータを送信することができる。アクセス端末292は、そのデータの送信中に一部またはすべてのキャリアで送信電力を減らすことができる。
【0038】
図3は、上で説明したさまざまな態様による、RUMを生成する方法論300の図である。競合するノードの間で公平さを達成する方法論は、1つまたは複数の態様に従って、所与のノードに関連する不利のレベルに従ってそれに関してRUMを送信すべきキャリアの個数を調整することによって実行される。本明細書で説明するように、RUMは、アクセスポイントなどの受信ノードによって、それが悪い通信条件を経験しており、それが直面する干渉の減少を望むことを示すために送出される。RUMは、ノードが経験している不利の度合を定量化する重みを含む。ある態様によれば、重みは、RUM送信しきい値(RST)と称するしきい値の関数としてセットすることができる。もう1つの態様では、重みに、平均スループットをセットすることができる。ここで、RSTは、ノードが望む平均スループットである。アクセス端末などの送信ノードは、複数のRUMを聞くときに、それらの間の競合を解決するのにそれぞれの重みを利用することができる。たとえば、アクセス端末が複数のRUMを受信し、最大の重みを有するRUMがアクセス端末自体のアクセスポイントから発した場合には、アクセス端末は、そのアクセスポイントにデータを送信する要求を送信すると判断することができる。そうでない場合には、アクセス端末は、送信をやめることができる。
【0039】
RUMは、アクセスポイントがその直接の近傍で干渉をクリアすることを可能にする。というのは、RUMを受信するノードを、送信をやめるように誘導することができるからである。重みは、公平な競合(たとえば、最大の不利を有するアクセスポイントが勝つ)を可能にするが、マルチキャリアMACを有することは、もう1つの自由度をもたらすことができる。具体的に言うと、あるシステムが複数のキャリアをサポートするときに、RUMは、重みに加えてCM(すなわち、ビットマスク)を搬送することができる。CMは、このRUMが適用可能なキャリアを示す。アクセスポイントがそれに関してRUMを送信できるキャリアの個数は、非常に悪いヒストリを有するノードがよりすばやく追い付くことを可能にするために、不利の度合に基づくものとすることができる。RUMが成功であり、それに応答してアクセスポイントによって受信される送信レートがその条件を改善するときには、アクセスポイントは、それに関してRUMを送信したキャリアの個数を減らすことができる。激しい輻輳に起因して、RUMが当初に成功せず、スループットが改善されない場合には、アクセスポイントは、それに関してRUMを送信するキャリアの個数を増やすことができる。非常に輻輳した状況では、アクセスポイントは、非常に不利な立場に置かれる可能性があり、すべてのキャリアについてRUMを送信する可能性があり、これによって、単一キャリアの場合に縮退する。
【0040】
302で、不利のレベルをアクセスポイントについて判定することができ、「リスニング」範囲内の他のノードに不利のレベル(すなわち、それらがアクセスポイントにデータを送信するか否か)を示すためにRUMを生成することができ、ここで、RUMは、第1の所定のしきい値が満足されたのかそれを超えたのかを示す情報を備える。第1の所定のしきい値は、たとえば、IOTのレベル、データレート、C/I比、スループットのレベル、スペクトル効率のレベル、待ち時間のレベル、または第1ノードのサービスをそれによって測定できる任意の他の適切な測定値を表すことができる。
【0041】
304で、第2の所定のしきい値を超えた度合を示すために、RUMに重みを付けることができる。第2の所定のしきい値は、たとえば、IOTノイズのレベル、データレート、C/I比、スループットのレベル、スペクトル効率のレベル、待ち時間のレベル、または第1ノードのサービスのレベルをそれによって測定できる任意の他の適切な測定値を表すことができる。いくつかの態様によれば、重み値を、量子化された値とすることができる。第1および第2の所定のしきい値を実質的に等しくすることができるが、そうである必要はない。
【0042】
各RUM内で搬送される重み情報は、アクセスポイントが他の送信からの干渉に起因して帯域幅のために不足した度合をリスニング範囲内のすべてのノードに伝えることを意図されたものである。重みは、不利の度合を表すことができ、アクセスポイントがより不利な立場に置かれた時により大きく、より有利な立場に置かれる時により小さくなる。不利の度合は、さまざまな要因を使用して導出することができる。一例として、スループットが不利の度合を測定するのに使用される場合に、1つの可能な関係を、
【数1】
【0043】
と表すことができ、ここで、Rtargetは、所望のスループットを表し、Ractualは、達成されつつある実際のスループットであり、Q(x)は、xの量子化された値を表す。アクセスポイントに単一のフローがあるときには、Rtargetは、そのフローの最小の所望のスループットを表すことができ、Ractualは、そのフローについて達成された平均スループットを表すことができる。より大きい値の重みがより高い不利の度合を表すことが、取り決めの問題であることに留意されたい。一例として、あるノードの所望のスループットが500kbpsであると仮定する。しかし、このノードは、250kbpsの実際のスループットを達成するのみである。この場合には、重みを、ノードが所望のスループットに達するためにスループットの現在の量の2倍を必要とする(500kbps/250kbps=2)ことに基づいて計算することができる。
【0044】
同様の方法で、重み解決論理が適切に変更される限り、より大きい値の重みがより低い不利の度合を表す取り決めを利用することができる。たとえば、重みを計算するのに目標スループットに対する実際のスループットの比(上で示した例の逆)を使用することができる。したがって、上の値を使用すると、この比は250kbps/500kbpsになるはずであり、これは、目標スループットの1/2すなわち50%になるはずである。
【0045】
アクセスポイントに、潜在的に異なるRtarget値を伴う複数のフローがあるときには、アクセスポイントは、最も不利な立場に置かれているフローに基づいて重みをセットすることを選択することができる。たとえば、
【数2】
【0046】
ここで、jは、アクセスポイントでのフローインデックスである。重みをフロースループットの合計に基づくものにするなど、他のオプションを実行することもできる。上の説明で重みに使用される関数の形が、純粋に例示のためのものであることに留意されたい。重みは、さまざまな異なる形で、スループット以外の異なるメトリックスを使用して計算することができる。関連する態様によれば、アクセスポイントは、送信側(たとえば、送信機)からの未解決のデータを有するかどうかを判定することができる。これは、要求を受信した場合、または許可しなかった以前の要求を受信した場合にあてはまる。この場合に、アクセスポイントは、RactualがRtarget未満のときにはRUMを送出することができる。
【0047】
さらに、重みを、最大値および最小値に関して正規化することができる。たとえば、重みを、0と1との間の値になるように正規化することができる。正規化された値は、受信されたRUM重みに基づいて判定することができ、最大の受信されたRUM重みが1の値にセットされ、最小の受信されたRUM重みが0の値にセットされる。
【0048】
衝突回避に関する追加の次元は、RUM内の、ノードがその上での干渉を減らすことを望むキャリアのリストが、RUM内の重みと一緒に含まれる場合に実現することができ、この追加の次元は、アクセスポイントなどの受信ノードが、チャネルの一部を介する少量のデータの受信をスケジューリングする必要があり、他のノードがチャネル全体からバックオフすることを望まないときに有用である可能性がある。キャリアのリストは、アクセスポイントがブロックすることを望むキャリアに関する情報を含むビットマスクを用いて実施することができる。各RUMが、本明細書でキャリアマスク(CM)とも称するビットマスクを増補されるときに、送信ノードは、その近傍ノード(たとえば、アクセスポイントまたはアクセス端末)からの干渉を、すべてのキャリアではなくキャリアのサブセットで減らすことができる。この態様は、衝突回避機構におけるより微細な精度をもたらすことができ、これは、バースト的なトラフィックにとって重要である可能性がある。さらに、CMは、チャネルの一部を要求する際のアクセス端末による送信要求の生成、ならびに要求に応答するアクセスポイントによる要求に対する許可の生成にも使用することができる(たとえば、応答を、チャネルの一部の許可とすることができる)。
【0049】
図4を参照すると、帯域幅は、4つのキャリアに分割されており、RUMに含まれるCM400は、XXXXの形を有し、各Xは、それが参照するキャリアがブロックされることを示す「1」またはそれが参照するキャリアがブロックされないことを示す「0」とすることができるビットマップである。さらに、キャリアに「0」、「1」、「2」、「3」という番号が付けられる、説明される例示的な実施態様では、CM400の左端ビット402は、キャリア「3」のビットマスクであり、左端ビット402の右に配置された2番目のビット404は、キャリア「2」のビットマスクであり、2番目のビット404の右に配置された3番目のビット406は、キャリア「1」のビットマスクであり、3番目のビット406の右に配置された4番目のビット408は、キャリア「0」のビットマスクである。帯域幅全体をRUMによってブロックできる態様について、RUMは、アクセスポイントが帯域幅内のすべてのキャリアをブロックすることを望むことを示す、すべて「1」のCMを含む。他の態様は、アクセスポイントに割り当てられるキャリアの個数を示すのにCMを使用することを提供する。たとえば、RUMを6つまでのキャリアについて送信できることを示すために、6ビットのマスクを利用することができる。アクセスポイントは、さらに、干渉するノードが、割り当てられたサブキャリアのすべてまたはサブセットで送信をやめることを要求することができる。
【0050】
306および308では、部分的帯域幅ブロッキングを実施するためのCMの作成中に、変数のうちで決定される必要がある2つは、アクセスポイントによってブロックされなければならないキャリアの個数、ならびにブロックされなければならないキャリアの特定のアイデンティティである。
【0051】
308では、どの特定のキャリアをブロックしなければならないのかを決定する。306で識別されたキャリアの個数に基づくブロックされなければならないキャリアのアイデンティティは、キャリアの使用可能な個数からランダムに選択することができ、あるいは、最大の干渉を有するキャリアまたは代替案では最小の干渉を有するキャリアを含む所定の選択判断基準から選択することができる。一態様では、各キャリアは、それと共に送信される関連する重みを有することができる。この手法では、本明細書で説明するように、重みを判定するさまざまな手法に基づいてキャリアごとに重みを生成することができる。この形を介して、微細な精度でさえ達成することができる。
【0052】
310では、重み付きのマスキングされたRUMを、1つまたは複数の他のノードに送信することができる。上で述べたように、ノードがRUMを聞くときに、そのノードは、キャリアマスク内で指定されるキャリアに関してのみRUMに従う必要がある。たとえば、あるアクセス端末が、異なるアクセスポイントからの複数のRUMに従う必要があるときに、そのアクセス端末は、すべてのRUMキャリアマスク内のキャリアに対して「OR」演算を実行しなければならず、このマスクの補数が、そのアクセス端末がアクセスポイントに要求できるキャリアを示す。さらに、アクセスポイントは、各RUMのキャリアマスク内で指定されるキャリアに関してのみ、他のアクセスポイントからのRUMをも考慮する。
【0053】
再度図2を参照して、アクセス端末292などのアクセス端末の、222、232、および242で帯域幅を要求する際の動作を、図5を参照し、図6をも参照してこれから説明する。502では、アクセス端末292は、それに関連するアクセスポイント1 294を含む、任意のアクセスポイントによって送信されたRUMを受信し、収集する。
【0054】
504では、アクセス端末292の動作の一態様では、アクセス端末292は、受信されたRUMからの、アクセス端末292に関連するアクセスポイント(すなわち、アクセスポイント1 294)の重みより大きい重みを有するRUMだけを検討する。アクセス端末292が、アクセスポイント1 294すなわちそれに関連するアクセスポイントからのRUMに加えて、3つのアクセスポイントからRUMを受信し、これらの3つの他のRUMのそれぞれが、アクセスポイント1 294からのRUMの重みより大きい重みを有する例を検討されたい。これらの3つのRUMは、図4で説明した例示的なCMの形に従う、CM602(「1001」)、CM604(「1000」)、およびCM606(「0010」)のCMを有する。さらに、この3つのRUMの重みに基づいて、アクセス端末292が、これらのRUMを考慮に入れなければならないと仮定する。したがって、アクセス端末292は、この3つのRUMに含まれるCMを処理しなければならない。
【0055】
506では、アクセス端末292が、3つの受信されたRUMを検討し、処理しなければならないと仮定すると、アクセス端末292は、合成CM612を作成するために、これらのRUMのCMにまたがる「OR」演算を実行する(すなわち、合成キャリアマスク)。上の例を続けると、合成CM612は「1011」である。一態様では、アクセス端末292の関連するアクセスポイントからのCMは、利用されない。
【0056】
508では、アクセス端末292が帯域幅を要求できるキャリアがあるかどうかを判定するために、アクセス端末292は、どのキャリアが使用可能であるのかを示す逆合成CM(I−CM)622を作成するために、合成CM612に対して「NOT」演算を実行する。I−CM622は、アクセスポイント1 294への帯域幅の要求で、アクセス端末292によって使用され得る。
【0057】
510では、アクセス端末292が帯域幅を要求できるキャリアがあるかどうかを判定する。アクセス端末292の例示的な動作の一態様では、アクセス端末292は、I−CM622の使用を介してブロックされてはいないキャリアがあるかどうかを判定する。たとえば、I−CM622に少なくとも単一の「1」値がある場合には、少なくとも1つの使用可能なキャリアがある。
【0058】
512では、使用可能なキャリアがある場合に、アクセス端末292は、要求CM(R−CM)632を作成する。一態様では、R−CM632は、510で作成されたI−CM622になるようにセットされる。帯域幅が4つのキャリアの間で分割される上の例を続けると、R−CM632も、形「XXXX」である、CM400と同一の形を有し、ここで、各「X」は、アクセス端末292がそのキャリアでの送信を要求していることを示す「1」またはアクセス端末292がそのキャリアでの送信を要求していないことを示す「0」とすることができる。したがって、値「0100」を有するCMを、アクセスポイント1 294への要求内で送信することができる。言い換えると、アクセス端末292は、キャリア「3」、「1」、および「0」をブロックされているものと考え、キャリア「2」が空いていると考える。アクセス端末292が帯域幅を要求すると判断する場合には、R−CM632は、「0100」になる。
【0059】
もう1つの態様では、R−CM632は、図7に示されているように、I−CM622に基づくが、同一ではなく、図7には、アクセスポイント1 294へのアクセス端末292による送信の要求に何個のキャリアを置くべきかを判定するプロセス700が示されている。この図は、本明細書でさらに説明するように、アクセスポイント1 294がアクセス端末292に許可するキャリアの個数を説明するのにも使用することができる。
【0060】
702で、アクセス端末292は、それが要求するキャリアの個数を決定する。この決定は、アクセス端末292が送信を望むトラフィックの量に基づくものとすることができる。そのような決定は、たとえば、アクセス端末で経験される干渉に関連する必要、または任意の他の適切なパラメータ(たとえば、待ち時間、データレート、スペクトル効率など)に基づくものとすることもできる。
【0061】
他の態様によれば、重みが各ノードに関連する場合に、所与の送信について望まれるキャリアの個数の判定を、ノードに関連する重みの関数、キャリアを要求する他のノードに関連する重みの関数、送信に使用可能なキャリアの個数の関数、または前述の要因の任意の組合せとすることができる。たとえば、重みを、ノードを通るフローの個数、ノードで経験される干渉のレベルなどの関数とすることができる。他の態様によれば、キャリア選択は、キャリアを1つまたは複数のセットに区分することを備えることができ、キャリアのセット内の1つまたは複数のキャリアが使用不能であることを示す受信されたRUMに部分的に基づくものとすることができる。所与のキャリアが使用可能である(たとえば、RUMによって識別されない)かどうかを判定するために、RUMを評価することができる。たとえば、所与のキャリアがRUM内でリストされていない場合に、その所与のキャリアが使用可能であるという判定を行うことができる。もう1つの例は、RUMがキャリアについて受信されるが、そのキャリアについてアドバタイズされる重み(advertised weight)が、ノードの受信機によって送信されたRUM内でアドバタイズされる重みより小さい場合に、そのキャリアを使用可能と考えることである。
【0062】
704では、アクセス端末292は、それがR−CM内で要求する特定のキャリアを決定し、この決定は、特定のトラフィックタイプについて指定される特定のキャリアまたは所定の選択判断基準に依存するものとすることができる。一態様では、選択されるキャリアは、ステップ510で判定された使用可能なキャリアの関数である。キャリア選択を、使用可能な周波数に関する優先権(preference)を用いて実行することもできる。たとえば、先行する送信周期に使用可能であったことがわかっているキャリアを、先行する送信周期に占有されていたキャリアの前に選択することができる。702および704によって示される動作のシーケンスを、要求できるキャリアの総数を使用可能なキャリアによって規定することができるという点で、逆転するか組み合わせることができることに留意されたい。たとえば、選択に使用可能なキャリアが1つだけある場合には、702および704によって示される動作のシーケンスを合併することができる。
【0063】
706では、R−CMを構成した後に、要求を送信する。上の例では、R−CMの唯一の可能な構成は、使用可能なキャリアが1つだけあるので、「0100」である。もう1つの例では、4つすべてのキャリアが使用可能であり、アクセス端末292がキャリア0、1、および3での送信を望む場合に、「1101」のR−CMが作成されるはずである。
【0064】
CM内でリストされる必要があるキャリアの量の判定に加えて、もう1つの考慮事項は、RUMを送出するノードによってブロックされなければならないキャリアの特定のアイデンティティである。一態様では、各ノードは、擬似乱数キャリア選択手法を使用して、ブロックしたい特定のキャリアを選択し、ここで、マスクが、CM優先順位リストに基づいて作成される。具体的に言うと、CMに含めるために選択されるキャリアは、CM優先順位リスト内で指定される順序で選択される。CM優先順位リストは、スロットまたは通信周期ごとにランダムに作成される。
【0065】
図8は、例示的な擬似乱数キャリア選択プロセス800の動作を示し、802では、CM優先順位リストをランダムに作成する。804では、キャリアをCM優先順位リストから選択する。次に、806で、選択すべきキャリアが残っているかどうかを判定する。たとえば、複数のキャリアを選択する必要があり、1つのキャリアだけが選択済みである場合には、このプロセスは、804に戻り、別のキャリアをCM優先順位リストから選択する。選択される必要があるキャリアのすべてが識別済みである場合には、動作は808で継続され、CM優先順位リストから選択されたキャリアに基づいてCMを作成する。802に関して、擬似乱数キャリア選択プロセス800の別の態様では、CM優先順位リストは、少なくとも1つのキャリアがブロックされようとしていると判定される場合に限って生成される。
【0066】
図9は、擬似乱数キャリア選択プロセス800を用いて作成されるマスクを示すテーブル900を示し、複数のスロット910が、マスクされるキャリアを優先順位の順でリストする複数のCM優先順位リスト920、ブロックされるキャリアの番号のリスト930、および結果のCMのリスト940と共に示されている。4つのキャリアが、例示的システム内で使用可能であると仮定され、各CM内のキャリアのリスティングは、左端のビットである最上位ビットを有し、したがって、キャリア「3」は、CM内の左端ビットによって示され、キャリア「2」は、CM内の左端から2番目のビットによって示され、キャリア「1」は、CM内の左端から3番目のビットによって示され、キャリア「0」は、CM内の左端から4番目のビット(すなわち、右端のビット)によって示される。
【0067】
たとえば、スロット1 912中に、「3、2、1、0」のCM優先順位リスト922がリストされ、これは、1つのキャリアだけがブロックされる場合に、リスト内の最初のキャリアすなわちキャリア「3」だけが、結果のCMに含まれることを示す。2つのキャリアがブロックされる場合には、リスト内の最初および2番目のキャリアすなわちキャリア「3」および「2」が、結果のCMに含まれる。3つのキャリアがブロックされる場合には、リスト内の最初、2番目、および3番目のキャリアすなわちキャリア「3」、「2」、および「1」が、結果のCMに含まれる。4つすべてのキャリアがブロックされる場合には、キャリア「3」、「2」、「1」、および「0」が、結果のCMに含まれる。図9に示されているように、2つのキャリアがブロックされる(ブロックされるキャリアの番号のインジケータ932によって示される)ので、「1100」という結果のCM942が作成される。
【0068】
スロット2 914では、ブロックされるキャリアの番号のインジケータ934によって示されるように、3つのキャリアがブロックされる。「0、2、3、1」というCM優先順位リスト924を考慮すると、キャリア「0」、「2」、および「3」がCMのために選択されるので、「1101」という結果のCM944が作成される。2つのキャリアだけが選択される必要がある場合には、キャリア「0」および「2」が選択されるので、「0101」という結果のCMが作成される。1つのキャリアだけが選択される必要がある場合には、キャリア「0」が選択されるので、「0001」という結果のCMが作成される。
【0069】
スロット3 916では、ブロックされるキャリアの番号のインジケータ936によって示されるように、1つのキャリアがブロックされ、「2、1、0、3」というCM優先順位リスト926を考慮すると、キャリア「2」がCMのために選択されるので、「0100」という結果のCM946が作成される。
【0070】
スロット4 918では、ブロックされるキャリアの番号のインジケータ938によって示されるように、キャリアはブロックされず、キャリア「2」がCMのために選択されるので、「0000」という結果のCM948が作成される。
【0071】
もう1つの態様では、各ノードがスロットごとに擬似乱数CM優先順位リストを生成するのではなく、各ノードが、固定された静的CM優先順位リストを有して構成される。固定された静的CM優先順位リストを使用すると、ブロックされるキャリアの個数は、CM優先順位リスト内で指定される順序で選択される。したがって、1つのキャリアをブロックするためには、固定されたCM優先順位リストからの最初のキャリアが選択される。2つのキャリアをブロックするためには、この固定されたCM優先順位リスト内の最初の2つのキャリアが選択され、以下同様である。この方式では、結果のCMにリストされるキャリア(すなわち、ブロックされるキャリア)を所定の形で選択することによって、周波数再利用を組み込むことができる。第1の例では、ノードは、通常、すべての周波数を使用することができる。しかし、輻輳の時間中には、ノードは、そのノードの固定されたCM優先順位リストによって指定される順序でブロックされるキャリアの個数の選択に切り替える。1つの手法では、固定されたCM優先順位リストを、ノードが有線で接続される場合に有線接続を使用して各ノードに送信することができる。たとえば、ノードが、ネットワークに有線で接続されるAPである場合に、APに、コントローラから静的CM優先順位リストを送信することができる。
【0072】
もう1つの態様では、結果のCMは、キャリアごとに検出された熱干渉(IOT:interference over thermal)の測定値に基づくCM優先順位リストを使用して作成され、ここで、各キャリアをそのキャリアについて測定されたIOTと一緒に含むCM優先順位リストが生成される。次に、CM優先順位リストにリストされたキャリアは、測定されたIOTの順で最高IOTから最低IOTへとソートされる。一手法では、CM内でブロックされるキャリアは、ソートされた順序でCM優先順位リストから選択され、これらは、ノードがその上で最大の干渉を見ていたキャリアである。この手法では、これらのキャリアのブロッキングが、ノードにとって最も有益である。しかし、これらは、ノードが最大個数の近傍ノードに影響する可能性が高いキャリアでもある。別の手法では、キャリアは、最小IOTから最大IOTへと、その順番でソートされる。したがって、この別の手法では、ノードは、多数の競合に直面しているキャリアをとっておき、その代わりに、最小の個数の競合ノードに影響する可能性が高いキャリアに焦点を合わせる。
【0073】
図10に、CM作成プロセス1000を示すが、1002で、各キャリアをそのキャリアについて測定されたIOTと一緒に含むCM優先順位リストが生成される。その後、1004で、CM優先順位リストにリストされたキャリアを、測定されたIOTの順でソートする。一手法では、上で述べたように、リストのより上にリストされたキャリアは、ノードが、干渉するノードが最大の干渉を引き起こすと推定するキャリアである。別の手法では、リストのより上にリストされたキャリアは、ノードが、干渉するノードが最小の干渉を引き起こすと推定するキャリアである。CMに含めるために識別されるキャリア(1つまたは複数)は、所定の形で(たとえば、上から下へ)、ソートされたCM優先順位リストから選択される。たとえば、ノードが、キャリア「3」が最大のIOTを有し、キャリア「1」が最小のIOTを有し、キャリア「2」および「0」がそれぞれ2番目および3番目に大きいIOTを有するキャリアであることを識別したことを意味する、最大IOTから最小IOTへとソートされたCM優先順位リストである「3」、「2」、「0」、および「1」という例示的なCM優先順位リストを検討されたい。4つのキャリアのうちの2つだけがブロックされる必要がある場合には、ノードが最大のIOTを検出するキャリアをブロックするように構成されたノードの例に基づいて、キャリア「3」および「2」が、この順番で選択される。
【0074】
1006では、CMに含めるために識別される必要があるキャリアがあるかどうかを判定する。一態様では、これは、ブロックされるキャリアの個数と等しい、識別された十分な個数のキャリアがあるかどうかを判定することによって判定される。前の例を継続すると、2つのキャリアがブロックされる必要があるが、これらのキャリアのうちの1つ(たとえば、キャリア「3」)だけが識別されている場合には、ブロックされる十分な個数のキャリアが識別されてはいない。
【0075】
ブロックされるキャリアを識別するために継続して、動作は、1008で継続され、ここで、CM優先順位リストからキャリアを選択する。この例を継続すると、キャリア(すなわち、キャリア「3」)が識別された場合に、リスト内でキャリア「3」の下で次であるキャリア「2」が、CMに含めるために識別される。
【0076】
CMによってブロックされるために識別される必要があるすべてのキャリアを識別し終えた場合には、1010でCMを作成する。やはり、与えられた例を継続すると、2つのキャリア(「3」および「2」)が、CM優先順位リスト内のそれらの位置に基づいてCMに含めるために識別された場合に、追加のキャリアを識別する必要はなく、「1100」のCM(たとえば、キャリア「3」および「2」をブロックされるCM)が作成される。
【0077】
CM優先順位リスト内でより上にリストされたキャリアが先に選択されることを例示したが、他の手法が、CM優先順位リスト内でより下にリストされたキャリアが先に選択される手法を含むことができることに留意されたい。したがって、最大のIOTから最小のIOTへまたはその逆のCM優先順位リスト内のキャリアの説明されたソート順序は、キャリア選択の例示的手法を例示するためにのみ使用され、キャリア選択を実行する唯一の形として厳密に解釈されてはならない。たとえば、CM優先順位リストを、最小のIOTから最大のIOTへソートすることができるが、キャリアが選択される順序を、リストの最下部から開始することができる。
【0078】
別の態様では、ブロックされるキャリアは、ノードがキャリア上で出会うと推定する干渉の量に基づいて選択される。一手法では、ノードは、最大の干渉に出会うと推定するキャリアをブロックする。この手法の考慮事項は、ノードが、最大の干渉を経験しているキャリア上でできる限り多くの干渉を減らすことを望むことである。別の手法では、ノードは、最小の干渉に出会うと推定するキャリアをブロックする。この手法の考慮事項は、ノードが、最小の個数の他のノードが送信しつつあるキャリアをブロックし、これによって、このキャリアを使用する他のノードに関して最小の量の妨害を引き起こすことである。
【0079】
図11に、APで実行されるキャリア選択プロセス1100を示すが、1102で、APは、特定のATのアクティブセット内のAPのそれぞれからのパイロット信号強度の特定のATによる測定値を、APに関連する各ATから受信する。たとえば、ネットワークが、ATに関連するAP_0を含む場合に、ATは、そのアクティブセット内のすべてのAPから受信するパイロット信号の強度を測定し、これらの測定値をAP_0に報告する。一手法では、各ATは、多数の前のスロット上で受信された干渉測定値のシーケンスに基づいて、その主干渉源(interferer)を予測する。さらに、各ATは、各APがそのRUMメッセージ内でその識別情報を送信するので、その主干渉源(primary interferers)を識別することができる。
【0080】
1104では、最強の予測された干渉源に基づいて、ATをグループ化する。たとえば、AP_0がATのグループに関連し、ATのグループ内のいくつかのATが、AP_1およびAP_3から最強の干渉を経験する場合に、AP_0は、最大の干渉AP_1およびAP_3の報告をそこから受信したATのすべてを一緒にグループ化することができる。一態様では、AP_0は、「{AP_1,AP_3}によって強く干渉される」としてATのこのグループにタグを付けることができる。
【0081】
1106では、APは、ATの各グループ化内のすべてのATに、そこからの干渉が検出され、継続すると予測された識別されたAP(すなわち、予測された主干渉源)からのキャリアをブロックするように指示する。一態様では、APは、グループ内のATに、識別されたAPによって送信されたキャリアマスク内にリストされていないキャリアのブロッキングを要求するように指示する。言い換えると、APは、各グループ化内のATに、各それぞれのグループの予測された主干渉源によって送信されたキャリアマスクの和集合に含まれるキャリアのセットの補集合であるキャリアのセットをブロックするように指示する。一態様では、グループごとの予測された主干渉源によって送信されたキャリアマスクの和集合に含まれるキャリアをリストするために、和集合キャリアマスク(U−CM)を作成することができる。さらに、コンプリメンタリキャリアマスク(C−CM)を、U−CM内のキャリアの補集合であるキャリアのセット内のキャリアをリストするために作成することができ、これは、グループキャリアマスク(G−CM)と称する、関連するATのそれぞれによってCMとして使用されるCMである。現在の例を継続すると、AP_0は、{AP_1,AP_3}によって強く干渉されるグループに属するすべてのATに、AP_1およびAP_3によって送信されたキャリアマスクのU−CMに含まれるC−CM内のキャリアをブロックするように指示する。
【0082】
一態様では、グループキャリアマスク(G−CM)と称する、AP(たとえば、AP_0)によって、その関連するATのためにブロックされるすべてのキャリアを含むキャリアマスクが作成される。たとえば、上の例のG−CMは、C−CMを反映する。C−CM内のすべてのキャリアがG−CM内でリストされる必要はないことに留意されたい。そうではなく、別の態様では、AP(たとえば、AP_0)がブロックされる必要があると判定するキャリアの個数が、C−CM内にリストされたキャリアの個数より少ない場合には、G−CMは、APがブロックすることを望むキャリアだけをリストする。この後者の態様では、C−CMを、ブロックすべきキャリアをAPが最初にそこから選択するCM優先順位リストとして使用することができる。
【0083】
図12に、図11のキャリア選択プロセス1100に基づいて作成されるCMを示すが、ここで、AP_1がキャリア「3」および「0」をブロックすることを望むことを示す、「1001」のAP_1から受信されたRUMからのAP_1 CM1202が示されている。AP_3がキャリア「3」および「1」をブロックすることを望むことを示す、AP_3から受信されたRUMのAP_3 CM1204「1010」も示されている。AP_1 CM1202およびAP_3 CM1204の和集合は、「1011」のU−CM1212を作り、ここで、キャリア「3」、「1」、および「0」は、AP_1およびAP_3の組合せによってCM内でブロックされることが要求されるものとして識別され、U−CMの補集合によって作成されるC−CM1222は、AP_1およびAP_3によってブロックされることを要求されない唯一のキャリアとしてキャリア「2」がリストされることをもたらす。結果のG−CM1232は、C−CM1222から構成され、本明細書で開示される態様では、G−CM1232は、C−CM1222と等しくなるようにセットされる。
【0084】
あるノードがRUMを送出しようとしている時に、そのノードは、このRUMを送出させるフローの特性を知っている。これは、トラフィッククラスを輻輳の時間中に別々のキャリアに分離する機会をもたらす。したがって、分配スキームを、フローのトラフィックタイプに基づいて事前に決定することができる。
【0085】
一態様では、RUMを送出しようとしているノードは、そのトラフィッククラスをチェックし、トラフィッククラスに基づいて、RUMがその上で送信されるキャリア(1つまたは複数)を決定する。たとえば、RUMが音声フローに関するものである場合には、RUMは、キャリア「0」など、所定のキャリア上で送信される。RUMがデータフローに関するものである場合には、RUMは、他のキャリア(キャリア「1」から「n」までなど、ここで、システム内にn個のキャリアがある)上で送信される。ビデオトラフィックなどの他の優先順位クラスを、特定のキャリアに割り当てることができ、データトラフィックは、キャリアの残りを占有する。
【0086】
好ましくは、キャリアの選択は、システム全体で共通である。一態様では、トラフィッククラスごとに確保されるキャリアの個数は、展開に依存し、オペレータによって判断される。トラフィッククラスごとに確保されるキャリアの特定の個数を、分配スキーム内に格納することができる。所定の分配スキームを、ネットワークセンタからなど、1つまたは複数の制御メッセージを使用してシステム内のすべてのノードに通信することができる。
【0087】
非RUM動作中に、すべてのトラフィックを、すべてのキャリアで自由にスケジューリングすることができる。これは、呼のスケジューリングにおける最大の柔軟性をもたらす。しかし、輻輳の時間中には、ノードは、その送信のために1つまたは複数の相対的に干渉のないキャリアを獲得するために、RUMを送信し始める。通常、これらのRUMは、他のノードがこれらのキャリアで送信するのをブロックする。すべての音声トラフィックを単一キャリア(たとえば、キャリア「0」)でのRUMの送出に制限することを要求することによって、音声フローは、他のキャリア上の他のトラフィックの送信をブロックしなくなる。音声フローは、通常、小さい帯域幅要件を有するので、単一キャリア上で満足されなければならない。データ呼は、輻輳する可能性もあるが、今や、使用すべき他のキャリアを有する。音声呼が、複数のキャリアでRUMを送信することを許可される場合には、それらの音声呼は、音声トラフィックが少量の帯域幅だけを必要とする場合であっても、他のキャリア上のデータフローを完全にブロックする可能性がある。さらに、高優先順位キャリアを含むキャリアマスクを有するRUMを、より高い送信電力で送信することができる。
【0088】
音声RUMがデータRUMより高い優先順位を有することが保証される、別の態様では、データフローは、音声トラフィック用に確保されたキャリア(たとえば、キャリア「0」)でRUMを送信することも許可され得る。この手法は、音声フローが満足されるがデータフローが満足されない状況に特に対処するものである。データフローが音声キャリア上でRUMを送信することを許可することによって、データフローは、そのサービスの質を高めるためにこのキャリアをも占有することができる。これは、いくつかの音声呼が一時的にブロックされることをもたらす場合があるが、音声呼が問題を引き起こすのに十分にブロックされる場合には、そのノードも、RUMを送信する。しかし、音声RUMは、必ずより高い優先順位を有するので、データ呼に、音声用に確保されたキャリアを強制的に空けさせる。
【0089】
別の態様では、ブロックされるキャリアをランダムに選択することができる。実施態様において単純ではあるが、この手法の使用からの結果は、予測通り予測不能である。
【0090】
図5に戻って参照すると、514で、アクセス端末292は、アクセス端末292がその上でデータを送信するつもりであるキャリアをリストするR−CMを担持するアクセスポイント1 294に要求を送信する。この要求は、最新のタイムスロットにブロックされなかった第1の複数のキャリアに関する要求、第1の複数のキャリアがデータ送信に不十分である場合の第2の複数のキャリアに関する要求とすることができる。514で送信される要求メッセージを、さらに、アクセスポイント1 294での所望のレベルの信頼性を保証するために電力制御することができる。
【0091】
516では、使用可能なキャリアがない場合に、アクセス端末292は、次のRUMメッセージブロードキャストまたはアクセスポイント1 294からの任意のメッセージを待つために、「スタンバイ」モードに戻る。
【0092】
図13に、1つまたは複数の態様による、264で、要求を処理し、アクセスポイント1 294などに送信するために要求の許可を生成する方法論1300を示す。述べたように、送信すべきトラフィックを有する各アクセス端末(たとえば、アクセス端末292)は、別のアクセスポイントからのRUMによってブロックされていない限り、そのそれぞれのアクセスポイント(たとえば、アクセスポイント1 294)に要求を送信することができる。アクセスポイント1 294によって受信された要求に基づいて、アクセスポイント1 294は、1つまたは複数の要求されたキャリア上で所与の要求を許可すると判断することができる。
【0093】
1302では、アクセスポイント1 294が、要求を査定する。要求が受信されていない場合には、1304で、アクセスポイント1 294は、許可メッセージの送信をやめる。
【0094】
少なくとも1つの要求がアクセス端末から受信されている場合には、1310で、アクセスポイント1 294は、要求に応答して許可するキャリアの個数および選択を決定する。アクセス端末(たとえば、アクセス端末292)による送信の要求の生成に関して上で説明した図7に示されたプロセスを、要求に応答して許可されるキャリアの選択を説明するのに使用することもできる。702では、アクセスポイント1 294は、要求をそこから受信した、それがサービスするアクセス端末のすべてに帯域幅を割り当てるプロセスの一部として、各アクセス端末(たとえば、アクセス端末292)に割り当てるキャリアの個数を決定する。次に、704で、アクセスポイント1 294は、それを介して送信する許可を各アクセス端末(たとえば、アクセス端末292)に与える特定のキャリア(1つまたは複数)がある場合に、それを決定する。
【0095】
一態様では、アクセスポイントは、アクセス端末からの各要求に応答する許可でキャリアを割り当てる能力において制限される。たとえば、アクセスポイント1 294は、アクセス端末292から前に受信された要求に含まれたR−CM内で見つかるキャリアに対応するキャリアだけを割り当てることに制限されるものとすることができる。言い換えると、アクセスポイントは、特定のアクセス端末からの前の要求に含まれたCM(すなわち、R−CM)によってリストされるキャリアのグループ内で見つかるキャリアだけを、特定のアクセス端末に割り当てることができる。
【0096】
1312では、1310ですべての可能な許可を生成した後に、それらの許可を、そのそれぞれの要求元アクセス端末(たとえば、アクセス端末292)に送信する。
【0097】
関連する態様によれば、アクセスポイントは、それがサービスするアクセス端末のうちの1つまたは複数からの未解決のデータを有するかどうかを周期的におよび/または継続的に査定する。これは、アクセスポイントが現在の要求を受信した場合、または、アクセスポイントが、許可しなかった以前の要求を受信した場合にあてはまる。どちらの場合でも、アクセスポイントは、許可が正当化されると判定するときに、そのような許可を送出することができる。さらに、判定された許可レート(たとえば、平均送信レートが目標レート未満であるかどうか)に基づいて、アクセスポイントは、それに関連するアクセス端末のためにより多くの帯域幅を確保するために、RUMを送信することができる。さらに、許可の受信時に、アクセス端末は、データフレームを送信することができ、このデータフレームは、アクセスポイントによって受信され得る。
【0098】
図14に、例示的な無線通信システム1400を示す。無線通信システム1400は、簡潔にするために1つのアクセスポイントおよび1つの端末を示す。しかし、このシステムが、複数のアクセスポイントおよび/または複数の端末を含むことができ、追加のアクセスポイントおよび/または端末を、下で説明する例示的なアクセスポイントおよび端末に実質的に類似するものまたは異なるものとすることができることを了解されたい。さらに、アクセスポイントおよび/または端末が、その間での無線通信を容易にするために本明細書で説明される方法および/またはシステムを使用できることを了解されたい。たとえば、システム1400内のノード(たとえば、アクセスポイントおよび/または端末)は、上で説明した方法のいずれか(たとえば、RUMの生成、RUMへの応答、ノード不利の判定、RUM送信のための複数のキャリアの選択など)を実行するための命令ならびにそのようなアクションおよび本明細書で説明されるさまざまなプロトコルを実行するための任意の他の適切なアクションの実行に関連するデータを格納し、実行することができる。
【0099】
図14を参照すると、ダウンリンク上のアクセスポイント1405で、送信(TX)データプロセッサ1410は、トラフィックデータを受け取り、フォーマットし、コーディングし、インタリーブし、変調し(またはシンボルマッピングし)、変調シンボル(「データシンボル」)を提供する。シンボル変調器1415は、データシンボルおよびパイロットシンボルを受け取り、処理し、シンボルのストリームを提供する。具体的に言うと、シンボル変調器1415は、データシンボルおよびパイロットシンボルを多重化し、これらを送信機ユニット(TMTR)1420に供給する。各送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、または0の信号値とすることができる。パイロットシンボルを、各シンボル周期に継続的に送信することができる。パイロットシンボルを、周波数分割多重(FDM)、直交周波数分割多重(OFDM)、時分割多重(TDM)、周波数分割多重(FDM)、または符号分割多重(CDM)によるものとすることができる。
【0100】
TMTR1420は、シンボルのストリームを受け取り、1つまたは複数のアナログ信号に変換し、さらに、無線チャネルを介する送信に適するダウンリンク信号を生成するためにアナログ信号を条件付ける(たとえば、増幅し、フィルタリングし、周波数アップコンバートする)。その後、ダウンリンク信号が、アンテナ1425を介して端末に送信される。端末1430では、アンテナ1435が、ダウンリンク信号を受信し、受信信号を受信機ユニット(RCVR)1440に供給する。受信機ユニット1440は、受信信号を条件付け(たとえば、フィルタリングし、増幅し、周波数ダウンコンバートし)、サンプルを入手するために、条件付けされた信号をディジタル化する。シンボル復調器1445は、受信されたパイロットシンボルを復調し、チャネル推定のために処理システム1450に供給する。シンボル復調器1445は、さらに、処理システム1450からダウンリンクに関する周波数レスポンス推定値を受け取り、データシンボル推定値(送信されたデータシンボルの推定値である)を入手するために受信されたデータシンボルに対してデータ復調を実行し、データシンボル推定値をRXデータプロセッサ1455に供給し、RXデータプロセッサ1455は、送信されたトラフィックデータを回復するためにデータシンボル推定値を復調し(すなわち、シンボルデマッピングし)、デインタリーブし、復号する。シンボル復調器1445およびRXデータプロセッサ1455による処理は、それぞれ、アクセスポイント1405でのシンボル変調器1415およびTXデータプロセッサ1410による処理に対して相補的である。
【0101】
アップリンクでは、TXデータプロセッサ1460が、トラフィックデータを処理し、データシンボルをシンボル変調器1465に供給し、このシンボル変調器1465は、データシンボルを受け取り、パイロットシンボルと多重化し、変調を実行し、シンボルのストリームを作成する。送信機ユニット1470は、アンテナ1435によってアクセスポイント1405に送信されるアップリンク信号を生成するためにシンボルのストリームを受け取り、処理する。
【0102】
アクセスポイント1405では、端末1430からのアップリンク信号が、アンテナ1425によって受信され、サンプルを入手するために受信機ユニット1475によって処理される。次に、シンボル復調器1480が、サンプルを処理し、アップリンクの受信されたパイロットシンボルおよびデータシンボル推定値を供給する。RXデータプロセッサ1485が、端末1430によって送信されたトラフィックデータを回復するためにデータシンボル推定値を処理する。処理システム1490は、アップリンクで送信するアクティブ端末ごとにチャネル推定を実行する。複数の端末が、パイロットサブバンドのそれぞれの割り当てられたセット上のアップリンクで同時にパイロットを送信することができ、ここで、パイロットサブバンドセットをインターレースすることができる。
【0103】
処理システム1490および1450は、それぞれアクセスポイント1405および端末1430での動作を指示する(たとえば、制御する、調整する、管理するなど)。それぞれの処理システム1490および1450を、プログラムコードおよびデータを格納するメモリユニット(図示せず)に関連付けることができる。処理システム1490および1450は、それぞれアップリンクおよびダウンリンクの周波数レスポンス推定値およびインパルス応答推定値を導出するために計算を実行することもできる。処理システム1490および1450は、1つまたは複数のプロセッサを含むことができる。プロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ディジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、論理回路、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または計算もしくは情報の他の操作を実行できる任意の他の適切なエンティティとすることができる。
【0104】
処理システムは、アクセス端末アプリケーションのために識別子をIPアドレスに変換するルックアップテーブルを含むデータストレージを提供し、および/またはソフトウェアアプリケーションをサポートする1つまたは複数の機械可読媒体をも含むことができる。ソフトウェアは、命令、プログラム、コード、またはソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、もしくは他のいずれと称するものであれ、任意の他の電子媒体コンテンツを意味すると広義に解釈されなければならない。機械可読媒体は、ASICの場合にそうである場合があるものなど、プロセッサに一体化されたストレージを含むことができる。機械可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、DVD、または任意の他の適切なストレージデバイスなど、プロセッサの外部のストレージをも含むことができる。さらに、機械可読媒体は、データ信号を符号化する送信線またはキャリアを含むことができる。当業者は、処理システムに関して所望の機能性をどのようにして最もよく実施すべきかを明確に理解するであろう。
【0105】
多元接続システム(たとえば、周波数分割多元接続、直交周波数分割多元接続、符号分割多元接続、時分割多元接続など)について、複数の端末が、アップリンク上で同時に送信することができる。そのようなシステムについて、パイロットサブバンドを、異なる端末の間で共用することができる。各端末のパイロットサブバンドが動作帯域全体にまたがる(おそらくは帯域の縁を除いて)場合に、チャネル推定技法を使用することができる。そのようなパイロットサブバンド構造は、端末ごとに周波数ダイバーシティを得るのに望ましい。本明細書に記載の技法を、さまざまな手段によって実施することができる。たとえば、これらの技法を、ハードウェア、ソフトウェア、またはその組合せで実施することができる。
【0106】
ここで図15〜17に移り、それに関して説明されるさまざまなモジュールに移り、送信のためのモジュールは、たとえば、送信機を備えることができ、かつ/または送信のためのモジュールを、プロセッサ内で実施することなどができることを了解されたい。同様に、受信のためのモジュールは、受信機を備えることができ、かつ/または受信のためのモジュールを、プロセッサ内で実施することなどができる。さらに、比較し、判定し、計算し、かつ/または他の分析アクションを実行するためのモジュールは、さまざまなおよびそれぞれのアクションを実行するための命令を実行するプロセッサを備えることができる。
【0107】
図15に、さまざまな態様による無線データ通信を容易にするチャネル選択装置1500を示す。チャネル選択装置1500は、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表すことができる一連の相互に関係する機能ブロックとして表される。たとえば、チャネル選択装置1500は、さまざまな図面に関して上で説明したものなどのさまざまな行為を実行するためのモジュールを提供することができる。チャネル選択装置1500は、アクセス端末などのノードによる送信のために望まれるキャリアの個数を決定するためのモジュール1502を備える。アクセスポイントのために使用される時に、決定するためのモジュール1502は、要求されるチャネルの所望の個数に基づいて、許可されるキャリアの個数を決定することもできる。この決定は、この装置が使用されるノードに関連する重み、1つまたは複数の他のノードに関連する重み、送信に使用可能なキャリアの個数などの関数として実行することができる。さらに、各重みを、その重みに関連するノードによってサポートされるフローの個数の関数とすることができる。それに加えてまたはその代わりに、所与の重みを、ノードによって経験される干渉の関数とすることができる。
【0108】
チャネル選択装置1500は、さらに、ノードがそれに関する要求を送信できるキャリアを選択する選択するためのモジュール1504を備える。選択するためのモジュール1504は、さらに、どのキャリアが使用可能であり、どのキャリアが使用可能でないのかを判定するために、受信されたRUMを評価することができる。たとえば、各RUMは、使用不能なキャリアに関連する情報を備えることができ、選択するためのモジュール1554は、RUMによって示されない所与のキャリアが使用可能であると判定することができる。送信するためのモジュール1506は、選択するためのモジュール1504によって選択された少なくとも1つのキャリアの要求を送信することができる。チャネル選択装置1500を、アクセスポイントまたはアクセス端末内で使用することができ、チャネル選択装置1500が、本明細書で説明されるさまざまな方法を実行するためのすべての適切な機能性を備えることができることを了解されたい。
【0109】
図16は、1つまたは複数の態様によるRUMを使用して無線通信を容易にするRUM生成装置1600の図である。RUM生成装置1600は、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表すことができる一連の相互に関係する機能ブロックとして表される。たとえば、RUM生成装置1600は、さまざまな図面に関して上で説明したものなどのさまざまな行為を実行するためのモジュールを提供することができる。RUM生成装置1600は、ノードの不利のレベルを判定する判定するためのモジュール1602と、判定するためのモジュール1602が第1の所定のしきい値を超えた(たとえば、あるノードで受け取られるサービスのレベルが、所定のしきい値レベル以下である)と判定する場合にRUMを生成するRUMを生成するためのモジュール1604とを備える。代替案では、それに加えてまたはその代わりに、判定するためのモジュール1602は、RUMを生成する前に、干渉のレベルが所定のしきい値レベルを超えるかどうかを判定することができる。所定のしきい値は、IOT、データレート、C/I、スループットのレベル、スペクトル効率のレベル、待ち時間のレベルなどに関連し、かつ/またはこれらを表すことができる。選択するためのモジュール1608は、それについてRUMを送信すべき1つまたは複数のリソースを選択することができ、RUMを生成するためのモジュール1604は、RUM内でそのようなキャリアを示すことができる。送信するためのモジュール1610は、RUMを送信することができる。
【0110】
RUM生成装置1600は、さらに、目標値または所望の値に対するノードで達成されるパラメータ(たとえば、IOT、データレート、C/I、スループットのレベル、スペクトル効率のレベル、待ち時間のレベルなど)の実際の値の比を判定することを備えることができる、第2の所定のしきい値を超えた度合を示す値を用いてRUMに重みを付けることが可能な、RUMに重みを付けるためのモジュール1606を備えることができる。さらに、重み付けされる値を、量子化された値とすることができる。
【0111】
リソースを選択するためのモジュール1608は、受け取られるサービスのレベルが前のRUMに応答して改善されたことの、判定するためのモジュール1602による判定に基づいて、それについて後続RUMが送信される複数の選択されたリソースを調整することができる。たとえば、そのようなシナリオでは、選択するためのモジュール1608は、ノードで受け取られるサービスの改善されたレベルに応答して後続RUMで示される複数のリソースを減らすことができ、受け取られるサービスの下げられたレベルまたは静的なレベルに応答して複数の選択されるリソースを増やすことができる。リソースは、RUM(たとえば、RUMのCM)に含めるために選択されるキャリアの個数およびアイデンティティを含むことができる。
【0112】
RUM生成装置1600を、アクセスポイント、アクセス端末などで使用することができ、RUM生成装置1600が、本明細書で説明されるさまざまな方法を実行するためのすべての適切な機能性を備えることができることを了解されたい。
【0113】
図17は、1つまたは複数の態様によるどのノードが最も不利な立場に置かれるのかを判定するために無線通信環境内のノードの相対条件を比較するのを容易にする比較装置1700の図である。比較装置1700は、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表すことができる一連の相互に関係する機能ブロックとして表される。たとえば、比較装置1700は、さまざまな図面に関して上で説明したものなどのさまざまな行為を実行するためのモジュールを提供することができる。比較装置1700を、第1のノード内で使用することができ、比較装置1700は、少なくとも1つの第2のノードからRUMを受信するRUMを受信するためのモジュール1702を備える。比較装置1700は、さらに、第2のノードから受信したRUMに関連する情報に基づいて第2のノードの条件を判定する条件を判定するためのモジュール1704と、第1のノードの条件を第2のノードの判定された条件と比較する比較するためのモジュール1706とを備えることができる。判定するためのモジュール1704は、さらに、比較に基づいて、第1のキャリアを介してデータを送信すべきかどうかを判定することができる。
【0114】
さまざまな他の態様によれば、送信すべきかどうかの判定を、第1のノードの条件が第2のノードの条件よりよい、実質的に等しい、またはより悪い、のいずれかに基づくものとすることができる。さらに、判定するためのモジュール1704は、第1のキャリア上でデータ信号を、第1のキャリア上で送信要求メッセージを、または第2のキャリア上で送信要求メッセージを送信することができる。後者の場合に、第2のキャリア上で送信される送信要求メッセージは、第1のキャリア上でデータを送信する要求を備えることができる。比較装置1700を、アクセスポイントまたはアクセス端末で使用することができ、比較装置1700が、本明細書で説明されるさまざまな方法を実行するためのすべての適切な機能性を備えることができることを了解されたい。
【0115】
図18は、1つまたは複数の態様によるキャリアマスキングシーケンスに基づいてリソースの確保を容易にする確保装置(reservation apparatus)1800の図である。確保装置1800は、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表すことができる一連の相互に関係する機能ブロックとして表される。たとえば、確保装置1800は、さまざまな図面に関して上で説明したものなどのさまざまな行為を実行するためのモジュールを提供することができる。確保装置1800を、第1のノード内で使用することができ、確保装置1800は、複数のリソースに関係する条件を判定するためのモジュール1802を備える。確保装置1800は、さらに、複数のリソースの順序付けを作成するためのモジュール1804と、順序付けおよび条件に基づいて複数のリソースのうちの少なくとも1つに関してRUMを送信するためのモジュール1806とを備えることができる。
【0116】
図19は、1つまたは複数の態様による受信されたグループキャリアマスクに基づいてリソースを管理するのを容易にするリソース管理装置1900の図である。リソース管理装置1900は、プロセッサ、ソフトウェア、またはその組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実施される機能を表すことができる一連の相互に関係する機能ブロックとして表される。たとえば、リソース管理装置1900は、さまざまな図面に関して上で説明したものなどのさまざまな行為を実行するためのモジュールを提供することができる。リソース管理装置1900を、第1のノード内で使用することができ、リソース管理装置1900は、複数のリソース上での干渉を測定するためのモジュール1902を備えることができる。リソース管理装置1900は、さらに、干渉測定値に基づいて少なくとも1つの予測された主干渉源のアイデンティティを送信するためのモジュール1904と、送信された予測された主干渉源アイデンティティに基づくグループ順序付けを受信するためのモジュール1906とを備えることができる。
【0117】
当業者は、情報および信号を、さまざまな異なるテクノロジおよび技法のいずれをも使用して表すことができることを理解するであろう。たとえば、上の説明全体を通じて参照される可能性があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップを、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光場または光粒子、あるいはその任意の組合せによって表すことができる。
【0118】
当業者は、本明細書で開示される態様に関連して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップを、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこの両方の組合せとして実施できることを、さらに了解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの交換可能性を明瞭に示すために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上では一般にその機能性に関して説明した。そのような機能性がハードウェアまたはソフトウェアのどちらとして実施されるかは、特定の応用例および全体的なシステムに課せられる設計制約に依存する。当業者は、説明された機能性を各特定の応用例のためにさまざまな形で実施することができるが、そのような実施判断が、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈してはならない。
【0119】
本明細書で開示される対応に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアで直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはこの2つの組合せで実施することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で既知の任意の他の形の記憶媒体に常駐することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、これに情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替案では、記憶媒体を、プロセッサに一体とすることができる。プロセッサおよび記憶媒体が、ASICに常駐することができる。そのASICが、ユーザ端末に常駐することができる。代替案では、プロセッサおよび記憶媒体が、ユーザ端末内に別個のコンポーネントとして常駐することができる。さらに、いくつかの態様では、任意の適切なコンピュータプログラム製品は、本開示の諸態様のうちの1つまたは複数に関連するコード(たとえば、少なくとも1つのコンピュータによって実行可能な)を備えるコンピュータ可読媒体を備えることができる。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を備えることができる。
【0120】
本明細書の教示を、さまざまな装置(たとえば、デバイス)に組み込む(たとえば、それを用いて実施するかそれによって実行する)ことができる。たとえば、各ノードを、アクセスポイント(AP)、NodeB、RNC(Radio Network Controller)、eNodeB、基地局コントローラ(BSC)、無線基地局(BTS)、基地局(BS)、トランシーバ機能(TF)、無線ルータ、無線トランシーバ、BSS(Basic Service Set)、ESS(Extended Service Set)、無線基地局(RBS)、またはある他の用語法として構成し、または当技術分野でそのように称する場合がある。ある種のノードを、加入者ステーションと称する場合もある。加入者ステーションは、加入者ユニット、移動局、遠隔ステーション、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器としても知られる場合がある。いくつかの実施態様で、加入者ステーションは、携帯電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol)電話、WLL(wireless local loop)ステーション、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続されたある他の適切な処理デバイスを備えることができる。したがって、本明細書で教示される1つまたは複数の態様を、電話(たとえば、セル電話またはスマートホン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ機)、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、携帯情報端末)、エンターテイメントデバイス(たとえば、音楽デバイス、ビデオデバイス、または衛星ラジオ)、全地球測位システムデバイス、または無線媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスに組み込むことができる。
【0121】
無線デバイスは、任意の適切な無線通信テクノロジに基づくか他の形でこれをサポートする1つまたは複数の無線通信リンクを介して通信することができる。たとえば、いくつかの態様では、無線デバイスは、ネットワークと連合することができる。いくつかの態様では、ネットワークは、ボディエリアネットワークまたはパーソナルエリアネットワーク(たとえば、ウルトラワイドバンドネットワーク)を備えることができる。いくつかの態様では、ネットワークは、ローカルエリアネットワークまたは広域ネットワークを備えることができる。無線デバイスは、たとえばCDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、およびWi−Fiなどのさまざまな無線通信テクノロジ、無線通信プロトコル、または無線通信標準規格のうちの1つまたは複数をサポートし、または他の形でこれを使用することができる。同様に、無線デバイスは、さまざまな対応する変調方式または多元化方式のうちの1つまたは複数をサポートし、または他の形でこれを使用することができる。したがって、無線デバイスは、上記のまたは他の無線通信テクノロジを使用して1つまたは複数の無線通信リンクを介して確立し、通信する適当なコンポーネント(たとえば、エアインターフェース)を含むことができる。たとえば、デバイスは、無線媒体を介する通信を容易にするさまざまなコンポーネント(たとえば、信号ジェネレータおよび信号プロセッサ)を含むことができる関連する送信機コンポーネントおよび受信機コンポーネントを有する無線トランシーバを備えることができる。
【0122】
本明細書で開示される態様に関連して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を、集積回路(IC)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実施し、またはこれらによって実行することができる。ICは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光学コンポーネント、機械コンポーネント、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたその任意の組合せを備えることができ、IC内に常駐するかICの外部に常駐するかその両方であるコードまたは命令を実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができるが、代替案では、プロセッサを従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサを、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DPSおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実施することもできる。
【0123】
開示される態様の前の説明は、当業者が本開示を作りまたは使用することを可能にするために提供されたものである。これらの態様に対するさまざまな変更が、当業者にたやすく明白になり、本明細書で定義される包括的原理は、本開示の範囲から逸脱せずに他の態様に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書で示された態様に限定されることを意図されているのではなく、本明細書で開示される原理および新規の特徴と一貫する最も広い範囲に従わなければならない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のリソースに関連する条件を判定することと、
前記複数のリソースの順序付けを作成することと、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信することと、
を備える、無線データ通信の方法。
【請求項2】
前記条件は、前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、およびスペクトル効率のレベルのうちの少なくとも1つを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記条件は、前記複数のリソースのサービス品質(QoS)要件を備え、前記QoS要件は、データレート、送信すべきデータの量、待ち時間のレベル、およびトラフィッククラスのうちの少なくとも1つを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記判定は、
信号を受信することと、
前記信号から前記条件を導出することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記信号は、前記複数のリソースの好ましい順序付けの表示を備える、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記信号は、関連するノードで判定される前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、スペクトル効率のレベル、および1つまたは複数の受信されたRUMのうちの少なくとも1つの表示を備える、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記順序付けは、所定の分配スキームを満たす、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記所定の分配スキームは、トラフィックのタイプに従ってそれについてRUMを送信すべきリソースの所定のセットを指定する、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記順序付けは、擬似乱数シーケンスに基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記順序付けは、前記複数のリソースについて送信された以前のRUMの結果に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
送信された以前のRUMの前記結果は、成功送信の数、不成功送信の数、以前に送信されたRUMの数、および他のノードによって前記複数のリソースに関して以前に送信されたRUMの数のうちの少なくとも1つを備える、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
複数のリソースに関連する条件を判定するための手段と、
前記複数のリソースの順序付けを作成するための手段と、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信するための手段と、
を備える、無線データ通信の装置。
【請求項13】
前記条件は、前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、およびスペクトル効率のレベルのうちの少なくとも1つを備える、
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記条件は、前記複数のリソースのサービス品質(QoS)要件を備え、前記QoS要件は、データレート、送信すべきデータの量、待ち時間のレベル、およびトラフィッククラスのうちの少なくとも1つを備える、
請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記判定手段は、
信号を受信するための手段と、
前記信号から前記条件を導出するための手段と、
を備える、請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記信号は、前記複数のリソースの好ましい順序付けの表示を備える、
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記信号は、関連するノードで判定される前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、スペクトル効率のレベル、および1つまたは複数の受信されたRUMのうちの少なくとも1つの表示を備える、
請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記順序付けは、所定の分配スキームを満足する、
請求項12に記載の装置。
【請求項19】
前記所定の分配スキームは、トラフィックのタイプに従ってそれについてRUMを送信すべきリソースの所定のセットを指定する、
請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記順序付けは、擬似乱数シーケンスに基づく、
請求項12に記載の装置。
【請求項21】
前記順序付けは、前記複数のリソースについて送信された以前のRUMの結果に基づく、
請求項12に記載の装置。
【請求項22】
送信された以前のRUMの前記結果は、成功送信の数、複数の不成功送信の数、以前に送信されたRUMの数、および他のノードによって前記複数のリソースに関して以前に送信されたRUMの数のうちの少なくとも1つを備える、
請求項21に記載の装置。
【請求項23】
アンテナと、
前記アンテナに結合され、
前記アンテナを介して複数のリソースに関連する条件を判定し、
前記複数のリソースの順序付けを作成し、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信する、
ように構成された処理システムと、
を備えるアクセスポイント。
【請求項24】
変換器と、
前記変換器に結合され、
前記変換器と共に使用可能なデータを通信するために利用できる複数のリソースに関連する条件を判定し、
前記複数のリソースの順序付けを作成し、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信する、
ように構成された処理システムと、
を備えるアクセス端末。
【請求項25】
コンピュータ可読媒体を備える無線データ通信のためのコンピュータプログラム製品であって、
前記コンピュータ可読媒体は、
複数のリソースに関連する条件を判定し、
前記複数のリソースの順序付けを作成し、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信する、
ように構成される、
無線データ通信のためのコンピュータプログラム製品。
【請求項26】
複数のリソースに関連する条件を判定し、
前記複数のリソースの順序付けを作成し、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信する、
ように構成された処理システム
を備える無線データ通信のための装置。
【請求項27】
前記条件は、前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、およびスペクトル効率のレベルのうちの少なくとも1つを備える、
請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記条件は、前記複数のリソースのサービス品質(QoS)要件を備え、前記QoS要件は、データレート、送信すべきデータの量、待ち時間のレベル、およびトラフィッククラスのうちの少なくとも1つを備える、
請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記処理システムは、
信号を受信し、
前記信号から前記条件を導出する、
ようにさらに構成される、請求項26に記載の装置。
【請求項30】
前記信号は、前記複数のリソースの好ましい順序付けの表示を備える、
請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記信号は、関連するノードで判定される前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、スペクトル効率のレベル、および1つまたは複数の受信されたRUMのうちの少なくとも1つの表示を備える、
請求項29に記載の装置。
【請求項32】
前記順序付けは、所定の分配スキームを満足する、
請求項26に記載の装置。
【請求項33】
前記所定の分配スキームは、トラフィックのタイプに従ってそれについてRUMを送信すべきリソースの所定のセットを指定する、
請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記順序付けは、擬似乱数シーケンスに基づく、
請求項26に記載の装置。
【請求項35】
前記順序付けは、前記複数のリソースについて送信された以前のRUMの結果に基づく、
請求項26に記載の装置。
【請求項36】
送信された以前のRUMの前記結果は、成功送信の数、複数の不成功の送信、以前に送信されたRUMの数、および他のノードによって前記複数のリソースに関して以前に送信されたRUMの数うちの少なくとも1つを備える、
請求項35に記載の装置。
【請求項1】
複数のリソースに関連する条件を判定することと、
前記複数のリソースの順序付けを作成することと、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信することと、
を備える、無線データ通信の方法。
【請求項2】
前記条件は、前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、およびスペクトル効率のレベルのうちの少なくとも1つを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記条件は、前記複数のリソースのサービス品質(QoS)要件を備え、前記QoS要件は、データレート、送信すべきデータの量、待ち時間のレベル、およびトラフィッククラスのうちの少なくとも1つを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記判定は、
信号を受信することと、
前記信号から前記条件を導出することと、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記信号は、前記複数のリソースの好ましい順序付けの表示を備える、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記信号は、関連するノードで判定される前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、スペクトル効率のレベル、および1つまたは複数の受信されたRUMのうちの少なくとも1つの表示を備える、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記順序付けは、所定の分配スキームを満たす、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記所定の分配スキームは、トラフィックのタイプに従ってそれについてRUMを送信すべきリソースの所定のセットを指定する、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記順序付けは、擬似乱数シーケンスに基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記順序付けは、前記複数のリソースについて送信された以前のRUMの結果に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
送信された以前のRUMの前記結果は、成功送信の数、不成功送信の数、以前に送信されたRUMの数、および他のノードによって前記複数のリソースに関して以前に送信されたRUMの数のうちの少なくとも1つを備える、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
複数のリソースに関連する条件を判定するための手段と、
前記複数のリソースの順序付けを作成するための手段と、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信するための手段と、
を備える、無線データ通信の装置。
【請求項13】
前記条件は、前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、およびスペクトル効率のレベルのうちの少なくとも1つを備える、
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記条件は、前記複数のリソースのサービス品質(QoS)要件を備え、前記QoS要件は、データレート、送信すべきデータの量、待ち時間のレベル、およびトラフィッククラスのうちの少なくとも1つを備える、
請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記判定手段は、
信号を受信するための手段と、
前記信号から前記条件を導出するための手段と、
を備える、請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記信号は、前記複数のリソースの好ましい順序付けの表示を備える、
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記信号は、関連するノードで判定される前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、スペクトル効率のレベル、および1つまたは複数の受信されたRUMのうちの少なくとも1つの表示を備える、
請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記順序付けは、所定の分配スキームを満足する、
請求項12に記載の装置。
【請求項19】
前記所定の分配スキームは、トラフィックのタイプに従ってそれについてRUMを送信すべきリソースの所定のセットを指定する、
請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記順序付けは、擬似乱数シーケンスに基づく、
請求項12に記載の装置。
【請求項21】
前記順序付けは、前記複数のリソースについて送信された以前のRUMの結果に基づく、
請求項12に記載の装置。
【請求項22】
送信された以前のRUMの前記結果は、成功送信の数、複数の不成功送信の数、以前に送信されたRUMの数、および他のノードによって前記複数のリソースに関して以前に送信されたRUMの数のうちの少なくとも1つを備える、
請求項21に記載の装置。
【請求項23】
アンテナと、
前記アンテナに結合され、
前記アンテナを介して複数のリソースに関連する条件を判定し、
前記複数のリソースの順序付けを作成し、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信する、
ように構成された処理システムと、
を備えるアクセスポイント。
【請求項24】
変換器と、
前記変換器に結合され、
前記変換器と共に使用可能なデータを通信するために利用できる複数のリソースに関連する条件を判定し、
前記複数のリソースの順序付けを作成し、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信する、
ように構成された処理システムと、
を備えるアクセス端末。
【請求項25】
コンピュータ可読媒体を備える無線データ通信のためのコンピュータプログラム製品であって、
前記コンピュータ可読媒体は、
複数のリソースに関連する条件を判定し、
前記複数のリソースの順序付けを作成し、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信する、
ように構成される、
無線データ通信のためのコンピュータプログラム製品。
【請求項26】
複数のリソースに関連する条件を判定し、
前記複数のリソースの順序付けを作成し、
前記順序付けおよび前記条件に基づいて前記複数のリソースのうちの少なくとも1つに関するリソース利用メッセージ(RUM)を送信する、
ように構成された処理システム
を備える無線データ通信のための装置。
【請求項27】
前記条件は、前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、およびスペクトル効率のレベルのうちの少なくとも1つを備える、
請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記条件は、前記複数のリソースのサービス品質(QoS)要件を備え、前記QoS要件は、データレート、送信すべきデータの量、待ち時間のレベル、およびトラフィッククラスのうちの少なくとも1つを備える、
請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記処理システムは、
信号を受信し、
前記信号から前記条件を導出する、
ようにさらに構成される、請求項26に記載の装置。
【請求項30】
前記信号は、前記複数のリソースの好ましい順序付けの表示を備える、
請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記信号は、関連するノードで判定される前記複数のリソースの熱干渉(IOT)のレベル、キャリア対干渉波比(C/I)、スペクトル効率のレベル、および1つまたは複数の受信されたRUMのうちの少なくとも1つの表示を備える、
請求項29に記載の装置。
【請求項32】
前記順序付けは、所定の分配スキームを満足する、
請求項26に記載の装置。
【請求項33】
前記所定の分配スキームは、トラフィックのタイプに従ってそれについてRUMを送信すべきリソースの所定のセットを指定する、
請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記順序付けは、擬似乱数シーケンスに基づく、
請求項26に記載の装置。
【請求項35】
前記順序付けは、前記複数のリソースについて送信された以前のRUMの結果に基づく、
請求項26に記載の装置。
【請求項36】
送信された以前のRUMの前記結果は、成功送信の数、複数の不成功の送信、以前に送信されたRUMの数、および他のノードによって前記複数のリソースに関して以前に送信されたRUMの数うちの少なくとも1つを備える、
請求項35に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公表番号】特表2011−520330(P2011−520330A)
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−504984(P2011−504984)
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/061472
【国際公開番号】WO2009/128840
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/061472
【国際公開番号】WO2009/128840
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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