マルチセル通信ネットワーク内で無線ネットワーク性能を改善する方法
無線リソース管理(RRM)モジュール(620)は、無線通信ネットワークに関連するネットワークトポロジ情報を取り込むために設けられる。この情報は、ネットワークノード内に併設されたスマートアンテナ(SA)モジュール(610)に送られる。SAモジュールは、ネットワーク内で送信されるビームの適切な方向、幅、および出力(パワー)を決定する。SAモジュールは、それに従ってビームの方向、幅、および/または出力を調整する。無線通信ネットワーク内で通信する多目的ネットワークノードは、基地局モードで動作する。このノードは、ネットワーク内の変化を検出した場合に、その変化が動作モードの変化をトリガしなければならない変化かどうかを判断する。そのような変化が所望のものである場合には、このノードは、基地局モードと無線送受信ユニット(WTRU)モード間で切り替えを行う。このノードは、別の、モードをトリガするイベントが発生するまで、WTRUモードで動作し続ける。代替実施形態では、多目的ノードは、基地局モードとWTRUモードとで同時に動作する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信ネットワークに関する。より具体的には、本発明は、干渉を減らして、無線通信ネットワークの全般的なネットワーク性能を改善する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信ネットワークの数が激増し続けるので、信号干渉が、健全なシステム性能を維持するための最大の邪魔者に何よりもなりつつある。信号干渉は、ネットワークノードに、所望のソースと不要なソースとの両方のさまざまな異なるソースからの信号が殺到する時に発生する。信号干渉を引き起こすのは、所望の信号と不要な信号の二元的な存在である。不要な信号の存在が増加する時に、所望の信号の受信に干渉が影響するのを防止するネットワークノードの能力が減少する。
【0003】
現在の技術は、アグレッシブル(活動的)な状況で信号干渉を減らすために存在するのであるけれども、今日の配備およびその結果の干渉課題を十分に予測し得ている技術はない。たとえば、繁華街での配備では、ノード集中、限定された地理的領域、切り詰めたセルサイズ、および増大したユーザ数などのネットワークの内部の要因のすべてが、信号干渉を助長する。
【0004】
出発点として、純粋に例として、図1に、干渉を最小にするために理想的に位置を与えられた単純なネットワーク100の配備を示す。ネットワークノード102および104は、ポイントツーポイント(PtP)構成で、それぞれノード108および110に論理的にリンクされる。この図のネットワークノード102、104、108、および110は、アクセスポイント、基地局、移動局、またはこれらの任意の組合せを表すことができる。各ネットワーク100ノードの送信範囲またはサービスエリア(coverage area)は、円120から126によって特定される。図1に示されているように、各ネットワーク100ノードのサービスエリアは、その所望のピア(peer)だけを包囲する。その結果、各ネットワーク100ノードは、信号干渉をほとんどまたは全く伴わずに、その所望のピアから信号を受信し、その所望のピアに信号を送信するだけである。理想的ではあるが、ネットワーク100は、無線通信ネットワークの現実的な配備ではない。
【0005】
図2に、ネットワーク200がより多くのネットワークノードの体現を除いては、図1に示されたネットワーク100に類似するネットワーク200を示す。図2に示されているように、ノード202および204は、図1に示されたノード対と同様に配置されている。すなわち、ノード対202および204は、PtP構成であり、各ノードのサービスエリアは、その所望のPtPピアだけを包囲する。具体的に言うと、ノード202は、そのピアノード(相手側ノード)204からの信号だけを受信し、ノード204は、そのピアノード202からの信号だけを受信する。対照的に、ノード210は、そのピアノード212からの信号だけではなく、ノード214からも受信するように位置付けられている。同様に、ノード214は、そのPtPピアノード216からの所望の信号およびノード210からの不要な信号を受信するように位置付けられている。その結果、ノード210と214との両方が、信号干渉に直面する。
【0006】
より複雑な配備では、干渉ジレンマ(板挟み)は、さらに著しい。図3に、PtPリンクのセットおよびポイントツーマルチポイント(PtMP)リンクのセットを含むネットワーク300配備を示す。この図では、ノード308および310は、単純なPtP構成であり、各ノードは、その所望のPtPピアについてのみ送信し、受信する。しかし、ノード302は、ノード304および306を伴うPtMP構成で動作し、ノード302は、ノード304および306にサービスする。図3に示されているように、ノード302、304、および306のサービスエリア(すなわち、各ノードのアンテナ素子から発して示された円)の間に広いオーバーラップがある。その結果、3つのノードのすべてが、かなりの信号干渉を受けやすい。
【0007】
図2および図3に示されているように、ネットワークがより混雑に、また/またはより複雑になるほど、それらのネットワークは、より干渉を受けやすくなる。ネットワーク干渉を減らすのに有用な技術があるけれども、これらの技術は、常に効果的とは限らない。たとえば、図4に、ネットワーク400内の干渉を減らすためにビームステアリング技術を利用している各ノードに併設されたスマートアンテナ(SA)モジュールを用いたネットワーク400配備を示す。ビームステアリング技術と組み合わされたスマートアンテナモジュールは、ネットワークノードのサービスエリア(受信可能範囲、カバレージエリアともいうことがある)を調整するのに使用される。ネットワーク400において、この技術連合は、所望のPtPピアだけを含むようにノード406および408のサービスエリアを効果的に調整し、それにより信号干渉を最小にする。しかし、ノード410は、SAモジュールビームステアリング技術を実装しても、それぞれノード412、416、および414のサービスエリア421、423、424内にあり続ける。したがって、ノード410は、その所望のピアであるノード412から受信するだけでなく、ノード414および416からの信号も受信する。同様に、ノード414は、サービスエリア421および423内にあり続けるので、そのピア416からの信号を受信するだけでなくノード412からも信号を受信する。ノード410や414での不要な信号の受信は、それらノードがかなり高いレベルの隣接セル間干渉(inter−cellular interference)に直面する結果を招くことになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、無線ネットワーク内、特に非常に混雑したおよび/または複雑なトポロジ(接続形態、構成形態)を有するネットワーク内で、干渉を効果的に最小にする方法および装置を有することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、干渉を減らして、無線通信ネットワークの全般的な性能(パフォーマンス)を改善する方法および装置である。ラジオリソース管理(無線通信資源管理)(Radio Resource Management、RRM)モジュールが、無線通信ネットワークに関連するネットワークトポロジ情報(ネットワークシステムの構成形態の情報)を取り込むために設けられる。このトポロジ情報は、ネットワークノード内に併設されたスマートアンテナ(SA)モジュールに送られる。SAモジュールは、無線ネットワーク内で送信されるビームの適切な方向、幅、および出力を割り出す。SAモジュールは、次に、それに従って、ビームの方向、幅、および/または出力を調整する。
【0010】
無線通信ネットワーク内で通信する多目的ネットワークノードは、基地局モードで動作する手段を有する。そのノードが、ネットワーク内の変化を検出する場合に、そのノードは、その変化が動作モードの変化をトリガしなければならないか否かを判断する手段を有する。動作モードの変化が期待したものである場合には、そのノードは、基地局モードと無線送受信ユニット(WTRU)モード間で切り替える手段を有する。そのノードは、別の、モードをトリガする変化が発生するまで、WTRUモードで動作し続ける。代替の実施形態では、多目的モードは、基地局モードおよびWTRUモードで同時に動作する手段を有する。
【0011】
本発明のより詳細な理解は、例示として与えられ、添付図面と共に理解されるべき、次の説明から得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下では、用語「無線送受信ユニット」(WTRU)は、ユーザ機器、移動局、固定またはモバイルの加入者装置(subscriber unit)、ポケットベル、または無線環境で動作できる任意の他のタイプのデバイスを含むが、これらに限定はされるものではない。以下で参照される時に、用語「基地局」は、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント、または無線環境内の任意の他のタイプのインターフェースするデバイスを含むがこれらに限定はされない。
【0013】
ここで図5を参照すると、各ネットワークノードのサービスエリア(またはフットプリント(電波到達範囲))が、信号干渉を最小化するために最適化された、無線通信ネットワーク500が示されている。図5に示された配備およびネットワーク構成要素が、純粋に事例として図示されていることを理解されたい。この配備とネットワーク構成要素との両方が、本発明を履行する無線ネットワークの個々のタイプに従って変化し得る。
【0014】
ネットワーク500には、基地局504、506、508、および510と、WTRU 514、516、518、520、522、および524とが含まれる。基地局504および510は、それぞれWTRU 514および524と共にポイントツーポイントモードで動作している。基地局506および508とWTRU 516、518、520、および522とは、ポイントツーマルチポイントモードで動作しており、基地局506は、WTRU 516および518にサービスし、基地局508は、WTRU 520および522にサービスする。スマートアンテナ(SA)モジュールが、ネットワーク500ノードのそれぞれに併設される。これらのSAモジュールのそれぞれが、スマートアンテナ処理機能とアンテナ素子との両方を含むことを理解されたい。ネットワーク500の基地局およびWTRUのサービスエリアは、これらのネットワーク500ノードのそれぞれに組み込まれたアンテナ素子から発する楕円564〜582として図示されている。
【0015】
しかし、図5には、ラジオリソース管理(RRM)モジュールが図示されていないが、RRMモジュールのそれぞれは、各基地局に併設されることが好ましい。これらのRRMモジュールは、中央無線ネットワーク制御装置(RNC)を使用せずにネットワーク500のトポロジ(構成形態、接続形態)情報を「見つけ出す(discover)」ことができる。トポロジ情報をそのように見つけ出す手段は、当技術分野で周知であり、本発明の範囲の外にある。しかし、本発明が、中央RNCが利用されるネットワークに対処することをも意図されていることを理解されたい。
【0016】
基地局504、506、508、および510と併設されるRRMモジュールは、その周囲の環境内で検出したノードに関するネットワーク500のトポロジ情報を取り込み、その後、処理する。トポロジ情報が、独立に発見されるのか、中央RNCから供給されるかにかかわりなく、トポロジ情報は、ノードの量、そのアイデンティティ(たとえば、MACアドレス、IPアドレスなど)、地理的座標、到来角、およびネットワーク500のコンポーネント間の論理的関係を含むが、これらに限定はされない。たとえば、WTRU 520によって入手されまたは検出されるトポロジ情報は、別のノードすなわちWTRU 522が、WTRU 520とそれに供給する基地局(すなわち508)との間の方位角からおおむね60°でWTRU 520の近くに位置することを、割り出すことができる。WTRU 520によって入手されまたは検出されるトポロジ情報は、基地局510が、WTRU 520とそれに供給する基地局508との間の方位角の方向で、より遠くに位置することを示すこともできる(すなわち、パスロス(経路損失)(pathloss)の量の推定を実行することもできる)。
【0017】
静的ネットワークが、トポロジ情報の取り込みに関してideal_venue(理想的な場所)を提供するが、本発明が、静的ネットワークに限定されないことを理解されたい。本発明をモバイルWTRUを含むネットワークに適用するには、そのトポロジ情報が引き続き関連があり続けるように、トポロジ情報を更新する頻度を高めることを単に必要とするだけである。どちらの場合でも、トポロジ情報が入手され、または検出されたならば、RRMモジュールは、この情報をそのめいめいのサービスエリア内のSAモジュールにエクスポート(データ転送)し、そのSAモジュールで、情報が受け取られ、もう一度処理される。
【0018】
SAモジュールは、このトポロジ情報を使用して、適切な放射パターンおよび送信出力レベルを割り出す。たとえば、基地局が単一のWTRUと通信している(たとえば、PtPモード)とRRMモジュールが判断する場合には、その単一のWTRUが分離されるように、基地局SAモジュールは、そのビーム幅を狭め、その送信出力を減らし、かつ/またはそのビーム方向を調整する。このビーム調整は、他の基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)の中で生成されるすべての干渉を軽減する。ビームステアリングおよび出力制御の無数の方法を、従来技術で見つけることができ、これらの方法は、本発明の一部とは考えられない。
【0019】
図5に戻って、本発明の干渉減少の概念を、さらに説明する。ネットワーク500トポロジ情報を受け取った後に、基地局506および508のSAモジュールは、めいめいの基地局がPtMPモードで動作することが有益であると判断し、ここで、基地局506は、WTRU 516および518にサービスし、基地局508は、WTRU 520および522にサービスする。同様に、基地局504および510のSAモジュールは、それらがPtMPモードで動作する必要がないと判断する。その代わりに、それらの効率を、PtPモードで動作することによって最適化することができる。
【0020】
PtMPモードで動作することによって、基地局506および508が、ネットワーク500内の過度のデータパケット衝突(すなわち干渉)を回避することに留意されたい。たとえば、基地局506がPtPモードで動作している場合に、それ自体とWTRU 516および518との間のラジオリンク(無線リンク)の指向性は、これらのWTRUのそれぞれが、基地局506が他方のWTRUと通信している時を検出するのを妨げる。本質において、WTRU 516および518は、互いから隠される。同一のラジオリソース(無線資源)を共有する2つのWTRUが、互いから隠される時に、これらのWTRUは、時々、同時に送信し、データパケット衝突をもたらし、このデータパケット衝突が、干渉をもたらす。当業者は、この概念を「隠しノード(hidden node)現象」と称する。
【0021】
隠しノード現象は、ネットワーク500内では回避される。というのは、WTRU 516、518、520、および522が、それらのめいめいのサービスエリアがそれらのめいめいのPtMPピアのそれぞれを含むように、それらのビーム幅を広げるように信号が送られるからである。めいめいのビーム幅を広げることによって、各WTRU(すなわち、516、518、520、および522)は、そのPtMPピアWTRUがそれらの共有されるチャネルで送信している時を検出する。したがって、これらのWTRUのそれぞれは、そのPtMPピアWTRUがもはや送信していないことを検出するまで、信号の送信を遅延させる。説明のために、WTRU 516および518が、それらのめいめいのサービスエリアが基地局506と共に互いを含むようにビーム幅を広げている。WTRU 516が、WTRU 518がそれらの共有チャネルで基地局506に送信していることを検出した場合に、WTRU 516は、WTRU 518がもはや送信していないことを検出するまで、基地局506への送信を遅延させる。偶然に、WTRU 516および518が正確に同時に送信を開始し、衝突が生じる場合には、ランダムバックオフプロシージャ(無作為撤収処理)が開始され、これによって、WTRU 516および518のそれぞれは、送信を停止し、再送信を試みる前にランダムな時間期間だけ待つ。これによって、後続の衝突の可能性が大幅に減る。
【0022】
基地局506および508が、その代わりに、それらのめいめいのWTRUに無指向性モードで送信するように信号を送ることができ、この無指向性モードでの送信が、上で述べたビームを広げることと同一の効果を有するはずであることに留意されたい。複数のWTRUが共有チャネルで同一基地局に同時に送信するのを防ぐことは、その共有チャネルでのより少ない衝突をもたらす。その結果、その共有チャネルは、より効率的になり、全般的なネットワークの性能は、改善される。
【0023】
さらに、基地局504、506、および508とWTRU 514、516、518、520、および522との中に併設されたすべてのスマートアンテナの受信パターンを調整して、信号の受信をさらに最適化し、ネットワーク500内の干渉を最小にすることができる。
【0024】
図5のネットワーク500内の隣接セル間干渉を最小にする方法600を、図6の流れ図に示す。方法600は、SAモジュール610およびRRMモジュール620によって実行される。RRMモジュール620は、トポロジ発見更新がトリガされる(ステップ622)まで、アイドル(遊休、待機)である(ステップ621)。この発見ステップ622中に、ネットワークノードが基地局またはWTRUとして特定され、ノード近接およびノード間の相対角度が計算され、ノードの対間のパスロス分離(pathloss separation)が特定され、他のノードを感知するノードの能力が取り込まれる。トリガは、周期的とすることができ、あるいは、無線通信ネットワークへのユーザの着信または無線通信ネットワークからのユーザの離脱(すなわち、ネットワークトポロジの変化)に応答するものとすることができる。
【0025】
BSSトポロジが、現在のネットワーク状況(network condition)に従って処理される(ステップ623)(すなわち、発見ステップ622からの出力が、理解でき移送可能になるように変換される)。処理されたトポロジは、次に、ステップ624中に適切なSAモジュール610にエクスポート(データ転送)される。1つのSAモジュール610が図示されているが、単一のRRMモジュール620と通信する複数のまたは多数のSAモジュールがある場合があることに留意されたい。
【0026】
ステップ612でBBSトポロジ情報を受け取った時に、SAモジュール610は、影響されるネットワークノードによって送信される信号の、方向を舵取り(ステアリング)するか、ビーム幅を変更するか、または出力レベルを訂正するかどうかの判断をする(ステップ613)。ビームステアリング、ビーム幅変更、または出力訂正(パワー訂正)が不要である場合には、SAモジュール610は、ステップ611に戻るが、このステップでは、アイドルである。ビームステアリング、ビーム幅変更、または出力訂正が必要である場合には、SAモジュールは、これらの調整を行い(ステップ614)、RRMモジュール620から次のトポロジ更新を受け取る(ステップ612)まで、ステップ611に戻る(アイドルになる)。
【0027】
図5に戻ると、ネットワーク500には、一連のネットワークノードが含まれ、各ネットワークノードは、基地局またはWTRUのいずれかとして機能している。ノード506および508など、特定のノードが基地局として動作し、ノード516、518、520、および522など、他の特定のノードがWTRUとして動作することが好ましい場合がある。しかし、あるノードが、ある時点で基地局として機能し、後の時点でWTRUとして機能することが望ましい、追加の情況がある。これらの情況では、本発明による多目的デバイスを利用することができる。この多目的デバイスは、基地局の機能のすべてを、WTRUの追加された機能と共に含む。この多目的デバイスは、それによって基地局モードとWTRUモードとの間で往復して選択的に切り替える機構をも含む。この多目的デバイスを用いる場合に、本発明のRRMは、ノードが任意の所与の時点でどのモードで動作すべきかを判断する。この多目的ノードは、次に、現在のBBSトポロジに対処するのに適切なモードに切り替える。
【0028】
図7Aおよび図7Bを参照すると、多目的ネットワークノード700が示されている。図7Aでは、多目的ネットワークノード700が、時刻tに基地局として動作しており、図7Bには、後の時刻yにWTRUとして動作する同一のノードが示されている。基地局モードからWTRUモードへまたはWTRUモードから基地局モードへの切替のためにトリガするイベント(事象)は、プロセスへの外部入力と考えられる。そのような外部入力の例に、 1)運用管理(Operation and Management、O&M)モジュールからのパラメータセッティングの変化;または 2)追加ネットワークノードの存在の検出が含まれる。たとえば、所与の基地局の存在の検出は、基地局モードからWTRUモードへの切替をトリガすることができる。同様に、ある一組のWTRU(1つまたは複数)存在の検出は、WTRUモードから基地局モードへの切替をトリガすることができる。
【0029】
多目的デバイス700がそれによって基地局モードからWTRUモードに、およびWTRUモードから基地局モードに、切り替えるプロセス800を図8に示す。この図において、上で説明した多目的ノード700が、時刻tに無線通信ネットワーク内で基地局として動作している(ステップ810)と仮定する。ある後の時点だが時刻yの前に、ノード700は、ネットワーク内の別の基地局の存在を検出する。ノード700は、そのRRMモジュールによって、このネットワーク変化が、上で説明したようにこのプロセスへの外部入力として、その動作における基地局モードからWTRUモードへの切替をトリガするタイプであるかどうかを判断する(ステップ811)。これがそのような変化ではない場合には、ノード700は、基地局モードで動作し続ける。しかし、追加基地局の存在は、モードを変化させるイベントなので、ノード700は、それが現在関連付けられているすべてのWTRUとの関連付けを解除する(ステップ812)。次に、ノード700は、ビーコン送信を止め(ステップ813)、それ自体のWTRU設定(たとえば、MAC/IPアドレス、好ましい基地局/BSS ID、サポートされるサービスなど)のロード(取り込み)を開始する(ステップ814)。その変換を完了するために、ノード700は、ある基地局と関連付けをし(ステップ815)、時刻yにWTRUモードで動作し始める(ステップ801)。
【0030】
後の時刻zに、ノード700が、まだWTRUモードで動作しており(ステップ801)、この時に、ネットワーク内の運用管理(O&M)モジュールからのパラメータセッティングの変化に直面すると仮定する。ノード700は、そのRRMモジュールによって、パラメータセッティングのそのような変化が、モードを切り替えるイベント(事象)であると判断する(ステップ802)。その結果、ノード700は、それが現在関連付けられている基地局から関連付けを解除する(ステップ803)。次に、ノード700は、それ自体の基地局設定(たとえば、MAC/IPアドレス、BSS ID、好ましいチャネル、性能など)をロード(取り込み)する(ステップ804)。再設定されたならば、ノード700は、ビーコンを送信し(ステップ805)、一旦基地局モードでの動作を開始する(ステップ810)。ノード700は、別の、モードを切り替えるイベントがネットワーク内で発生したと判断するまで、基地局モードで動作し続ける。
【0031】
多目的デバイスが、基地局とWTRUとの両方として同時に機能することを要求されるシナリオ(筋書き)では、複数の無線ユニットおよび複数のアンテナ機構を利用して、異なるチャネルで信号を送信し、受信し、これによって、そのようなデバイスのWTRU部分と基地局部分とのラジオ信号の間の分離を可能にする。
【0032】
図9は、本発明による多目的ノード900であり、これによって、ノード900は、基地局とWTRUの両方として同時に動作する。この多目的ノード900の応用をよりよく示すため、および純粋に例として、図9のノード900が民間航空機内に配置されると仮定する。さらに、基地局906が、空港を表し、WTRU 920、922、および924が、民間航空機上でノード900と一緒に用いられる乗客エンターテイメントユニット(乗客用娯楽装置)を表すと仮定する。この例では、航空機は、空港906に入り、空港906と通信しており、飛行スケジュール、乗客リスト、気象条件、および他の重要な飛行情報などの情報を受信する。それと同時に、多目的ノード900は、エンターテイメントユニット920、922、および924を介して乗客に映画および音楽を提供している。多目的ノード900は、空港906から情報を受け取っていると同時に乗客にエンターテイメントを提供している間に、基地局とWTRUとの両方として同時に動作している。航空機が空港906から出発し、飛行中になったならば、RRMモジュールおよびSAモジュール(両方がノード900内に併設される)は、多目的ノード900に対して、そこから情報およびエンターテイメントを受信するアクセスポイントを乗客エンターテイメントユニット920、922、および924に与えるために、基地局としてのみ振る舞うように信号で伝える。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】隣接セル間干渉を最小にするために理想的に位置を与えられた単純なポイントツーポイント無線ネットワーク配備を示す図である。
【図2】不要な信号検出の影響を示す輻輳したポイントツーポイント無線ネットワークを示す図である。
【図3】ネットワークの信号干渉の受け易さを表した、ポイントツーポイントおよびポイントツーマルチポイントの論理リンクセットを含む無線ネットワークを示す図である。
【図4】信号干渉を最小にするためにスマートアンテナ(SA)モジュールおよびビームステアリングテクノロジを用いる無線ネットワークを示す図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態による無線ネットワークを示す図である。
【図6】本発明による隣接セル間干渉を最小にする方法を示す流れ図である。
【図7A】第1の時点での基地局として動作する多目的ネットワークノードを示す図である。
【図7B】第2の時点での無線送受信ユニット(WTRU)として動作する多目的ネットワークノードを示す図である。
【図8】多目的ネットワークノードが、基地局モードからWTRUモードに、およびその逆に切り替える方法を示す流れ図である。
【図9】基地局およびWTRUとして同時に動作する多目的ネットワークノードを示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信ネットワークに関する。より具体的には、本発明は、干渉を減らして、無線通信ネットワークの全般的なネットワーク性能を改善する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信ネットワークの数が激増し続けるので、信号干渉が、健全なシステム性能を維持するための最大の邪魔者に何よりもなりつつある。信号干渉は、ネットワークノードに、所望のソースと不要なソースとの両方のさまざまな異なるソースからの信号が殺到する時に発生する。信号干渉を引き起こすのは、所望の信号と不要な信号の二元的な存在である。不要な信号の存在が増加する時に、所望の信号の受信に干渉が影響するのを防止するネットワークノードの能力が減少する。
【0003】
現在の技術は、アグレッシブル(活動的)な状況で信号干渉を減らすために存在するのであるけれども、今日の配備およびその結果の干渉課題を十分に予測し得ている技術はない。たとえば、繁華街での配備では、ノード集中、限定された地理的領域、切り詰めたセルサイズ、および増大したユーザ数などのネットワークの内部の要因のすべてが、信号干渉を助長する。
【0004】
出発点として、純粋に例として、図1に、干渉を最小にするために理想的に位置を与えられた単純なネットワーク100の配備を示す。ネットワークノード102および104は、ポイントツーポイント(PtP)構成で、それぞれノード108および110に論理的にリンクされる。この図のネットワークノード102、104、108、および110は、アクセスポイント、基地局、移動局、またはこれらの任意の組合せを表すことができる。各ネットワーク100ノードの送信範囲またはサービスエリア(coverage area)は、円120から126によって特定される。図1に示されているように、各ネットワーク100ノードのサービスエリアは、その所望のピア(peer)だけを包囲する。その結果、各ネットワーク100ノードは、信号干渉をほとんどまたは全く伴わずに、その所望のピアから信号を受信し、その所望のピアに信号を送信するだけである。理想的ではあるが、ネットワーク100は、無線通信ネットワークの現実的な配備ではない。
【0005】
図2に、ネットワーク200がより多くのネットワークノードの体現を除いては、図1に示されたネットワーク100に類似するネットワーク200を示す。図2に示されているように、ノード202および204は、図1に示されたノード対と同様に配置されている。すなわち、ノード対202および204は、PtP構成であり、各ノードのサービスエリアは、その所望のPtPピアだけを包囲する。具体的に言うと、ノード202は、そのピアノード(相手側ノード)204からの信号だけを受信し、ノード204は、そのピアノード202からの信号だけを受信する。対照的に、ノード210は、そのピアノード212からの信号だけではなく、ノード214からも受信するように位置付けられている。同様に、ノード214は、そのPtPピアノード216からの所望の信号およびノード210からの不要な信号を受信するように位置付けられている。その結果、ノード210と214との両方が、信号干渉に直面する。
【0006】
より複雑な配備では、干渉ジレンマ(板挟み)は、さらに著しい。図3に、PtPリンクのセットおよびポイントツーマルチポイント(PtMP)リンクのセットを含むネットワーク300配備を示す。この図では、ノード308および310は、単純なPtP構成であり、各ノードは、その所望のPtPピアについてのみ送信し、受信する。しかし、ノード302は、ノード304および306を伴うPtMP構成で動作し、ノード302は、ノード304および306にサービスする。図3に示されているように、ノード302、304、および306のサービスエリア(すなわち、各ノードのアンテナ素子から発して示された円)の間に広いオーバーラップがある。その結果、3つのノードのすべてが、かなりの信号干渉を受けやすい。
【0007】
図2および図3に示されているように、ネットワークがより混雑に、また/またはより複雑になるほど、それらのネットワークは、より干渉を受けやすくなる。ネットワーク干渉を減らすのに有用な技術があるけれども、これらの技術は、常に効果的とは限らない。たとえば、図4に、ネットワーク400内の干渉を減らすためにビームステアリング技術を利用している各ノードに併設されたスマートアンテナ(SA)モジュールを用いたネットワーク400配備を示す。ビームステアリング技術と組み合わされたスマートアンテナモジュールは、ネットワークノードのサービスエリア(受信可能範囲、カバレージエリアともいうことがある)を調整するのに使用される。ネットワーク400において、この技術連合は、所望のPtPピアだけを含むようにノード406および408のサービスエリアを効果的に調整し、それにより信号干渉を最小にする。しかし、ノード410は、SAモジュールビームステアリング技術を実装しても、それぞれノード412、416、および414のサービスエリア421、423、424内にあり続ける。したがって、ノード410は、その所望のピアであるノード412から受信するだけでなく、ノード414および416からの信号も受信する。同様に、ノード414は、サービスエリア421および423内にあり続けるので、そのピア416からの信号を受信するだけでなくノード412からも信号を受信する。ノード410や414での不要な信号の受信は、それらノードがかなり高いレベルの隣接セル間干渉(inter−cellular interference)に直面する結果を招くことになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、無線ネットワーク内、特に非常に混雑したおよび/または複雑なトポロジ(接続形態、構成形態)を有するネットワーク内で、干渉を効果的に最小にする方法および装置を有することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、干渉を減らして、無線通信ネットワークの全般的な性能(パフォーマンス)を改善する方法および装置である。ラジオリソース管理(無線通信資源管理)(Radio Resource Management、RRM)モジュールが、無線通信ネットワークに関連するネットワークトポロジ情報(ネットワークシステムの構成形態の情報)を取り込むために設けられる。このトポロジ情報は、ネットワークノード内に併設されたスマートアンテナ(SA)モジュールに送られる。SAモジュールは、無線ネットワーク内で送信されるビームの適切な方向、幅、および出力を割り出す。SAモジュールは、次に、それに従って、ビームの方向、幅、および/または出力を調整する。
【0010】
無線通信ネットワーク内で通信する多目的ネットワークノードは、基地局モードで動作する手段を有する。そのノードが、ネットワーク内の変化を検出する場合に、そのノードは、その変化が動作モードの変化をトリガしなければならないか否かを判断する手段を有する。動作モードの変化が期待したものである場合には、そのノードは、基地局モードと無線送受信ユニット(WTRU)モード間で切り替える手段を有する。そのノードは、別の、モードをトリガする変化が発生するまで、WTRUモードで動作し続ける。代替の実施形態では、多目的モードは、基地局モードおよびWTRUモードで同時に動作する手段を有する。
【0011】
本発明のより詳細な理解は、例示として与えられ、添付図面と共に理解されるべき、次の説明から得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下では、用語「無線送受信ユニット」(WTRU)は、ユーザ機器、移動局、固定またはモバイルの加入者装置(subscriber unit)、ポケットベル、または無線環境で動作できる任意の他のタイプのデバイスを含むが、これらに限定はされるものではない。以下で参照される時に、用語「基地局」は、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント、または無線環境内の任意の他のタイプのインターフェースするデバイスを含むがこれらに限定はされない。
【0013】
ここで図5を参照すると、各ネットワークノードのサービスエリア(またはフットプリント(電波到達範囲))が、信号干渉を最小化するために最適化された、無線通信ネットワーク500が示されている。図5に示された配備およびネットワーク構成要素が、純粋に事例として図示されていることを理解されたい。この配備とネットワーク構成要素との両方が、本発明を履行する無線ネットワークの個々のタイプに従って変化し得る。
【0014】
ネットワーク500には、基地局504、506、508、および510と、WTRU 514、516、518、520、522、および524とが含まれる。基地局504および510は、それぞれWTRU 514および524と共にポイントツーポイントモードで動作している。基地局506および508とWTRU 516、518、520、および522とは、ポイントツーマルチポイントモードで動作しており、基地局506は、WTRU 516および518にサービスし、基地局508は、WTRU 520および522にサービスする。スマートアンテナ(SA)モジュールが、ネットワーク500ノードのそれぞれに併設される。これらのSAモジュールのそれぞれが、スマートアンテナ処理機能とアンテナ素子との両方を含むことを理解されたい。ネットワーク500の基地局およびWTRUのサービスエリアは、これらのネットワーク500ノードのそれぞれに組み込まれたアンテナ素子から発する楕円564〜582として図示されている。
【0015】
しかし、図5には、ラジオリソース管理(RRM)モジュールが図示されていないが、RRMモジュールのそれぞれは、各基地局に併設されることが好ましい。これらのRRMモジュールは、中央無線ネットワーク制御装置(RNC)を使用せずにネットワーク500のトポロジ(構成形態、接続形態)情報を「見つけ出す(discover)」ことができる。トポロジ情報をそのように見つけ出す手段は、当技術分野で周知であり、本発明の範囲の外にある。しかし、本発明が、中央RNCが利用されるネットワークに対処することをも意図されていることを理解されたい。
【0016】
基地局504、506、508、および510と併設されるRRMモジュールは、その周囲の環境内で検出したノードに関するネットワーク500のトポロジ情報を取り込み、その後、処理する。トポロジ情報が、独立に発見されるのか、中央RNCから供給されるかにかかわりなく、トポロジ情報は、ノードの量、そのアイデンティティ(たとえば、MACアドレス、IPアドレスなど)、地理的座標、到来角、およびネットワーク500のコンポーネント間の論理的関係を含むが、これらに限定はされない。たとえば、WTRU 520によって入手されまたは検出されるトポロジ情報は、別のノードすなわちWTRU 522が、WTRU 520とそれに供給する基地局(すなわち508)との間の方位角からおおむね60°でWTRU 520の近くに位置することを、割り出すことができる。WTRU 520によって入手されまたは検出されるトポロジ情報は、基地局510が、WTRU 520とそれに供給する基地局508との間の方位角の方向で、より遠くに位置することを示すこともできる(すなわち、パスロス(経路損失)(pathloss)の量の推定を実行することもできる)。
【0017】
静的ネットワークが、トポロジ情報の取り込みに関してideal_venue(理想的な場所)を提供するが、本発明が、静的ネットワークに限定されないことを理解されたい。本発明をモバイルWTRUを含むネットワークに適用するには、そのトポロジ情報が引き続き関連があり続けるように、トポロジ情報を更新する頻度を高めることを単に必要とするだけである。どちらの場合でも、トポロジ情報が入手され、または検出されたならば、RRMモジュールは、この情報をそのめいめいのサービスエリア内のSAモジュールにエクスポート(データ転送)し、そのSAモジュールで、情報が受け取られ、もう一度処理される。
【0018】
SAモジュールは、このトポロジ情報を使用して、適切な放射パターンおよび送信出力レベルを割り出す。たとえば、基地局が単一のWTRUと通信している(たとえば、PtPモード)とRRMモジュールが判断する場合には、その単一のWTRUが分離されるように、基地局SAモジュールは、そのビーム幅を狭め、その送信出力を減らし、かつ/またはそのビーム方向を調整する。このビーム調整は、他の基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)の中で生成されるすべての干渉を軽減する。ビームステアリングおよび出力制御の無数の方法を、従来技術で見つけることができ、これらの方法は、本発明の一部とは考えられない。
【0019】
図5に戻って、本発明の干渉減少の概念を、さらに説明する。ネットワーク500トポロジ情報を受け取った後に、基地局506および508のSAモジュールは、めいめいの基地局がPtMPモードで動作することが有益であると判断し、ここで、基地局506は、WTRU 516および518にサービスし、基地局508は、WTRU 520および522にサービスする。同様に、基地局504および510のSAモジュールは、それらがPtMPモードで動作する必要がないと判断する。その代わりに、それらの効率を、PtPモードで動作することによって最適化することができる。
【0020】
PtMPモードで動作することによって、基地局506および508が、ネットワーク500内の過度のデータパケット衝突(すなわち干渉)を回避することに留意されたい。たとえば、基地局506がPtPモードで動作している場合に、それ自体とWTRU 516および518との間のラジオリンク(無線リンク)の指向性は、これらのWTRUのそれぞれが、基地局506が他方のWTRUと通信している時を検出するのを妨げる。本質において、WTRU 516および518は、互いから隠される。同一のラジオリソース(無線資源)を共有する2つのWTRUが、互いから隠される時に、これらのWTRUは、時々、同時に送信し、データパケット衝突をもたらし、このデータパケット衝突が、干渉をもたらす。当業者は、この概念を「隠しノード(hidden node)現象」と称する。
【0021】
隠しノード現象は、ネットワーク500内では回避される。というのは、WTRU 516、518、520、および522が、それらのめいめいのサービスエリアがそれらのめいめいのPtMPピアのそれぞれを含むように、それらのビーム幅を広げるように信号が送られるからである。めいめいのビーム幅を広げることによって、各WTRU(すなわち、516、518、520、および522)は、そのPtMPピアWTRUがそれらの共有されるチャネルで送信している時を検出する。したがって、これらのWTRUのそれぞれは、そのPtMPピアWTRUがもはや送信していないことを検出するまで、信号の送信を遅延させる。説明のために、WTRU 516および518が、それらのめいめいのサービスエリアが基地局506と共に互いを含むようにビーム幅を広げている。WTRU 516が、WTRU 518がそれらの共有チャネルで基地局506に送信していることを検出した場合に、WTRU 516は、WTRU 518がもはや送信していないことを検出するまで、基地局506への送信を遅延させる。偶然に、WTRU 516および518が正確に同時に送信を開始し、衝突が生じる場合には、ランダムバックオフプロシージャ(無作為撤収処理)が開始され、これによって、WTRU 516および518のそれぞれは、送信を停止し、再送信を試みる前にランダムな時間期間だけ待つ。これによって、後続の衝突の可能性が大幅に減る。
【0022】
基地局506および508が、その代わりに、それらのめいめいのWTRUに無指向性モードで送信するように信号を送ることができ、この無指向性モードでの送信が、上で述べたビームを広げることと同一の効果を有するはずであることに留意されたい。複数のWTRUが共有チャネルで同一基地局に同時に送信するのを防ぐことは、その共有チャネルでのより少ない衝突をもたらす。その結果、その共有チャネルは、より効率的になり、全般的なネットワークの性能は、改善される。
【0023】
さらに、基地局504、506、および508とWTRU 514、516、518、520、および522との中に併設されたすべてのスマートアンテナの受信パターンを調整して、信号の受信をさらに最適化し、ネットワーク500内の干渉を最小にすることができる。
【0024】
図5のネットワーク500内の隣接セル間干渉を最小にする方法600を、図6の流れ図に示す。方法600は、SAモジュール610およびRRMモジュール620によって実行される。RRMモジュール620は、トポロジ発見更新がトリガされる(ステップ622)まで、アイドル(遊休、待機)である(ステップ621)。この発見ステップ622中に、ネットワークノードが基地局またはWTRUとして特定され、ノード近接およびノード間の相対角度が計算され、ノードの対間のパスロス分離(pathloss separation)が特定され、他のノードを感知するノードの能力が取り込まれる。トリガは、周期的とすることができ、あるいは、無線通信ネットワークへのユーザの着信または無線通信ネットワークからのユーザの離脱(すなわち、ネットワークトポロジの変化)に応答するものとすることができる。
【0025】
BSSトポロジが、現在のネットワーク状況(network condition)に従って処理される(ステップ623)(すなわち、発見ステップ622からの出力が、理解でき移送可能になるように変換される)。処理されたトポロジは、次に、ステップ624中に適切なSAモジュール610にエクスポート(データ転送)される。1つのSAモジュール610が図示されているが、単一のRRMモジュール620と通信する複数のまたは多数のSAモジュールがある場合があることに留意されたい。
【0026】
ステップ612でBBSトポロジ情報を受け取った時に、SAモジュール610は、影響されるネットワークノードによって送信される信号の、方向を舵取り(ステアリング)するか、ビーム幅を変更するか、または出力レベルを訂正するかどうかの判断をする(ステップ613)。ビームステアリング、ビーム幅変更、または出力訂正(パワー訂正)が不要である場合には、SAモジュール610は、ステップ611に戻るが、このステップでは、アイドルである。ビームステアリング、ビーム幅変更、または出力訂正が必要である場合には、SAモジュールは、これらの調整を行い(ステップ614)、RRMモジュール620から次のトポロジ更新を受け取る(ステップ612)まで、ステップ611に戻る(アイドルになる)。
【0027】
図5に戻ると、ネットワーク500には、一連のネットワークノードが含まれ、各ネットワークノードは、基地局またはWTRUのいずれかとして機能している。ノード506および508など、特定のノードが基地局として動作し、ノード516、518、520、および522など、他の特定のノードがWTRUとして動作することが好ましい場合がある。しかし、あるノードが、ある時点で基地局として機能し、後の時点でWTRUとして機能することが望ましい、追加の情況がある。これらの情況では、本発明による多目的デバイスを利用することができる。この多目的デバイスは、基地局の機能のすべてを、WTRUの追加された機能と共に含む。この多目的デバイスは、それによって基地局モードとWTRUモードとの間で往復して選択的に切り替える機構をも含む。この多目的デバイスを用いる場合に、本発明のRRMは、ノードが任意の所与の時点でどのモードで動作すべきかを判断する。この多目的ノードは、次に、現在のBBSトポロジに対処するのに適切なモードに切り替える。
【0028】
図7Aおよび図7Bを参照すると、多目的ネットワークノード700が示されている。図7Aでは、多目的ネットワークノード700が、時刻tに基地局として動作しており、図7Bには、後の時刻yにWTRUとして動作する同一のノードが示されている。基地局モードからWTRUモードへまたはWTRUモードから基地局モードへの切替のためにトリガするイベント(事象)は、プロセスへの外部入力と考えられる。そのような外部入力の例に、 1)運用管理(Operation and Management、O&M)モジュールからのパラメータセッティングの変化;または 2)追加ネットワークノードの存在の検出が含まれる。たとえば、所与の基地局の存在の検出は、基地局モードからWTRUモードへの切替をトリガすることができる。同様に、ある一組のWTRU(1つまたは複数)存在の検出は、WTRUモードから基地局モードへの切替をトリガすることができる。
【0029】
多目的デバイス700がそれによって基地局モードからWTRUモードに、およびWTRUモードから基地局モードに、切り替えるプロセス800を図8に示す。この図において、上で説明した多目的ノード700が、時刻tに無線通信ネットワーク内で基地局として動作している(ステップ810)と仮定する。ある後の時点だが時刻yの前に、ノード700は、ネットワーク内の別の基地局の存在を検出する。ノード700は、そのRRMモジュールによって、このネットワーク変化が、上で説明したようにこのプロセスへの外部入力として、その動作における基地局モードからWTRUモードへの切替をトリガするタイプであるかどうかを判断する(ステップ811)。これがそのような変化ではない場合には、ノード700は、基地局モードで動作し続ける。しかし、追加基地局の存在は、モードを変化させるイベントなので、ノード700は、それが現在関連付けられているすべてのWTRUとの関連付けを解除する(ステップ812)。次に、ノード700は、ビーコン送信を止め(ステップ813)、それ自体のWTRU設定(たとえば、MAC/IPアドレス、好ましい基地局/BSS ID、サポートされるサービスなど)のロード(取り込み)を開始する(ステップ814)。その変換を完了するために、ノード700は、ある基地局と関連付けをし(ステップ815)、時刻yにWTRUモードで動作し始める(ステップ801)。
【0030】
後の時刻zに、ノード700が、まだWTRUモードで動作しており(ステップ801)、この時に、ネットワーク内の運用管理(O&M)モジュールからのパラメータセッティングの変化に直面すると仮定する。ノード700は、そのRRMモジュールによって、パラメータセッティングのそのような変化が、モードを切り替えるイベント(事象)であると判断する(ステップ802)。その結果、ノード700は、それが現在関連付けられている基地局から関連付けを解除する(ステップ803)。次に、ノード700は、それ自体の基地局設定(たとえば、MAC/IPアドレス、BSS ID、好ましいチャネル、性能など)をロード(取り込み)する(ステップ804)。再設定されたならば、ノード700は、ビーコンを送信し(ステップ805)、一旦基地局モードでの動作を開始する(ステップ810)。ノード700は、別の、モードを切り替えるイベントがネットワーク内で発生したと判断するまで、基地局モードで動作し続ける。
【0031】
多目的デバイスが、基地局とWTRUとの両方として同時に機能することを要求されるシナリオ(筋書き)では、複数の無線ユニットおよび複数のアンテナ機構を利用して、異なるチャネルで信号を送信し、受信し、これによって、そのようなデバイスのWTRU部分と基地局部分とのラジオ信号の間の分離を可能にする。
【0032】
図9は、本発明による多目的ノード900であり、これによって、ノード900は、基地局とWTRUの両方として同時に動作する。この多目的ノード900の応用をよりよく示すため、および純粋に例として、図9のノード900が民間航空機内に配置されると仮定する。さらに、基地局906が、空港を表し、WTRU 920、922、および924が、民間航空機上でノード900と一緒に用いられる乗客エンターテイメントユニット(乗客用娯楽装置)を表すと仮定する。この例では、航空機は、空港906に入り、空港906と通信しており、飛行スケジュール、乗客リスト、気象条件、および他の重要な飛行情報などの情報を受信する。それと同時に、多目的ノード900は、エンターテイメントユニット920、922、および924を介して乗客に映画および音楽を提供している。多目的ノード900は、空港906から情報を受け取っていると同時に乗客にエンターテイメントを提供している間に、基地局とWTRUとの両方として同時に動作している。航空機が空港906から出発し、飛行中になったならば、RRMモジュールおよびSAモジュール(両方がノード900内に併設される)は、多目的ノード900に対して、そこから情報およびエンターテイメントを受信するアクセスポイントを乗客エンターテイメントユニット920、922、および924に与えるために、基地局としてのみ振る舞うように信号で伝える。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】隣接セル間干渉を最小にするために理想的に位置を与えられた単純なポイントツーポイント無線ネットワーク配備を示す図である。
【図2】不要な信号検出の影響を示す輻輳したポイントツーポイント無線ネットワークを示す図である。
【図3】ネットワークの信号干渉の受け易さを表した、ポイントツーポイントおよびポイントツーマルチポイントの論理リンクセットを含む無線ネットワークを示す図である。
【図4】信号干渉を最小にするためにスマートアンテナ(SA)モジュールおよびビームステアリングテクノロジを用いる無線ネットワークを示す図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態による無線ネットワークを示す図である。
【図6】本発明による隣接セル間干渉を最小にする方法を示す流れ図である。
【図7A】第1の時点での基地局として動作する多目的ネットワークノードを示す図である。
【図7B】第2の時点での無線送受信ユニット(WTRU)として動作する多目的ネットワークノードを示す図である。
【図8】多目的ネットワークノードが、基地局モードからWTRUモードに、およびその逆に切り替える方法を示す流れ図である。
【図9】基地局およびWTRUとして同時に動作する多目的ネットワークノードを示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークの性能を改善する方法であって、
(a)前記無線通信ネットワークに関連するネットワークトポロジ情報を取り込むことと、
(b)前記無線通信ネットワーク内で送信されるビームのパラメータを割り出すことであって、該パラメータは、方向、幅、および出力レベルのうちの少なくとも1つを含む、割り出すことと、
(c)前記ビームパラメータのうちの少なくとも1つを調整することと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記無線通信ネットワークは、少なくとも2つのネットワークノードを含み、スマートアンテナ(SA)モジュールは、各ノードと一緒に用いられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークトポロジ情報は、各ネットワークノードの位置と、前記ネットワーク内で送信されるビームの前記方向、幅、および出力レベルとを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ステップ(b)の前記割り出しは、前記ネットワークトポロジ情報に基づくことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
(a1)前記ネットワークトポロジ情報を取り込むためにラジオリソース管理(RRM)モジュールを用意し、
(a2)前記トポロジ情報をスマートアンテナ(SA)モジュールに送り、
(b1)前記SAモジュール内で、前記無線ネットワーク内で送信されるビームの前記パラメータを割り出し、
(c1)前記SAモジュールを利用して前記ビームパラメータを調整する
ことをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記無線通信ネットワークは、ポイントツーポイント(PtP)リンクを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記無線通信ネットワークは、ポイントツーマルチポイント(PtMP)リンクを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記無線通信ネットワークは、PtPリンクとPtMPリンクとの両方を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項9】
無線通信ネットワーク内で通信する多目的ネットワークノードであって、
基地局モードで動作する手段と、
WTRUモードで動作する手段と、
前記ネットワーク内の変化を検出する手段と、
動作モードを切り替えるかどうかを判断する手段と、
前記判断する手段に応答して、前記基地局モードと前記無線送受信ユニット(WTRU)モードとの間で切り替える手段と
を含むことを特徴とする多目的ネットワークノード。
【請求項10】
前記切り替える手段は、さらに、
前記ノードが基地局モードで動作している場合に、
すべての関連するWTRUとの関連付けを解除する手段と、
ビーコンの送信を止める手段と、
WTRU設定をロードする手段と、
基地局に関連付ける手段と
前記ノードがWTRUモードで動作している場合に、
基地局から関連付けを解除する手段と、
基地局設定をロードする手段と、
ビーコンを送信する手段と
を含むことを特徴とする請求項9に記載の多目的ネットワークノード。
【請求項11】
多目的ネットワークノードを基地局モードからWTRUモードに切り替える方法であって、前記ノードは、少なくとも1つのWTRUおよび少なくとも1つの基地局を含む無線通信ネットワーク内で通信し、
(a)前記無線通信ネットワーク内の変化を検出することと、
(b)前記基地局モードから前記WTRUモードに変更するかどうかを判断することと、
(c)関連付けられたWTRUとの関連付けを解除することと、
(d)ビーコンの送信を止めることと、
(e)WTRU設定をロードすることと、
(f)基地局に関連付けることと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
多目的ネットワークノードをWTRUモードから基地局モードに切り替える方法であって、前記ノードは、少なくとも1つのWTRUおよび少なくとも1つの基地局を含む無線通信ネットワーク内で通信し、
(a)前記無線通信ネットワーク内の変化を検出することと、
(b)前記WTRUモードから前記基地局モードに変更するかどうかを判断することと、
(c)関連付けられた基地局との関連付けを解除することと、
(d)基地局設定をロードすることと、
(e)ビーコンを送信することと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
無線通信ネットワーク内で通信する多目的ネットワークノードであって、前記ネットワークは、少なくとも1つのWTRUおよび少なくとも1つの基地局を含み、
基地局モードで動作する手段と、
WTRUモードで動作する手段と、
前記ネットワーク内の変化を検出する手段と、
基地局モードとWTRUモードとのうちの少なくとも1つで動作するかどうかを判断する手段と
を含むことを特徴とする多目的ネットワークノード。
【請求項1】
無線通信ネットワークの性能を改善する方法であって、
(a)前記無線通信ネットワークに関連するネットワークトポロジ情報を取り込むことと、
(b)前記無線通信ネットワーク内で送信されるビームのパラメータを割り出すことであって、該パラメータは、方向、幅、および出力レベルのうちの少なくとも1つを含む、割り出すことと、
(c)前記ビームパラメータのうちの少なくとも1つを調整することと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記無線通信ネットワークは、少なくとも2つのネットワークノードを含み、スマートアンテナ(SA)モジュールは、各ノードと一緒に用いられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークトポロジ情報は、各ネットワークノードの位置と、前記ネットワーク内で送信されるビームの前記方向、幅、および出力レベルとを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ステップ(b)の前記割り出しは、前記ネットワークトポロジ情報に基づくことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
(a1)前記ネットワークトポロジ情報を取り込むためにラジオリソース管理(RRM)モジュールを用意し、
(a2)前記トポロジ情報をスマートアンテナ(SA)モジュールに送り、
(b1)前記SAモジュール内で、前記無線ネットワーク内で送信されるビームの前記パラメータを割り出し、
(c1)前記SAモジュールを利用して前記ビームパラメータを調整する
ことをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記無線通信ネットワークは、ポイントツーポイント(PtP)リンクを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記無線通信ネットワークは、ポイントツーマルチポイント(PtMP)リンクを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記無線通信ネットワークは、PtPリンクとPtMPリンクとの両方を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項9】
無線通信ネットワーク内で通信する多目的ネットワークノードであって、
基地局モードで動作する手段と、
WTRUモードで動作する手段と、
前記ネットワーク内の変化を検出する手段と、
動作モードを切り替えるかどうかを判断する手段と、
前記判断する手段に応答して、前記基地局モードと前記無線送受信ユニット(WTRU)モードとの間で切り替える手段と
を含むことを特徴とする多目的ネットワークノード。
【請求項10】
前記切り替える手段は、さらに、
前記ノードが基地局モードで動作している場合に、
すべての関連するWTRUとの関連付けを解除する手段と、
ビーコンの送信を止める手段と、
WTRU設定をロードする手段と、
基地局に関連付ける手段と
前記ノードがWTRUモードで動作している場合に、
基地局から関連付けを解除する手段と、
基地局設定をロードする手段と、
ビーコンを送信する手段と
を含むことを特徴とする請求項9に記載の多目的ネットワークノード。
【請求項11】
多目的ネットワークノードを基地局モードからWTRUモードに切り替える方法であって、前記ノードは、少なくとも1つのWTRUおよび少なくとも1つの基地局を含む無線通信ネットワーク内で通信し、
(a)前記無線通信ネットワーク内の変化を検出することと、
(b)前記基地局モードから前記WTRUモードに変更するかどうかを判断することと、
(c)関連付けられたWTRUとの関連付けを解除することと、
(d)ビーコンの送信を止めることと、
(e)WTRU設定をロードすることと、
(f)基地局に関連付けることと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
多目的ネットワークノードをWTRUモードから基地局モードに切り替える方法であって、前記ノードは、少なくとも1つのWTRUおよび少なくとも1つの基地局を含む無線通信ネットワーク内で通信し、
(a)前記無線通信ネットワーク内の変化を検出することと、
(b)前記WTRUモードから前記基地局モードに変更するかどうかを判断することと、
(c)関連付けられた基地局との関連付けを解除することと、
(d)基地局設定をロードすることと、
(e)ビーコンを送信することと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
無線通信ネットワーク内で通信する多目的ネットワークノードであって、前記ネットワークは、少なくとも1つのWTRUおよび少なくとも1つの基地局を含み、
基地局モードで動作する手段と、
WTRUモードで動作する手段と、
前記ネットワーク内の変化を検出する手段と、
基地局モードとWTRUモードとのうちの少なくとも1つで動作するかどうかを判断する手段と
を含むことを特徴とする多目的ネットワークノード。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【公表番号】特表2008−522552(P2008−522552A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−544427(P2007−544427)
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/043054
【国際公開番号】WO2006/060358
【国際公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(596008622)インターデイジタル テクノロジー コーポレーション (871)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/043054
【国際公開番号】WO2006/060358
【国際公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(596008622)インターデイジタル テクノロジー コーポレーション (871)
【Fターム(参考)】
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