説明

マルチパーティ・テレカンファレンスにおける背景ノイズ源を識別し除去するための方法および機器

【課題】マルチパーティ・テレカンファレンスにおける背景ノイズ源を識別し除去するための方法および機器を提供する。
【解決手段】カンファレンス・コール上の参加者が、ノイズが伝送劣化によって生じたか、または参加者(1人または複数)がノイズの多い場所にいることによって生じたかに関係なく、ノイズを導入している参加者(1人または複数)を識別し、次いでミュートまたはフィルタすることができるようにする機構が提供される。例えば、個々のユーザは、参加者のそれぞれを一度に1人ずつブロックすることができる「テスト」ボタンを押すことができる。これによって、ノイズ源が識別されることができるようになる。ノイズ源(1つまたは複数)が識別された後は、必要に応じてノイズ軽減が適用されることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一例示的実施形態は、通信装置、通信プロトコルおよび通信方式に関する。より詳細には、本発明の一例示的実施形態は、テレカンファレンス、ならびにテレカンファレンスにおけるノイズの識別および低減に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、容認できない背景ノイズレベルが音声通話時に経験された場合、ノイズを経験している側が音量設定を下げるだけであったが、これは背景ノイズレベルを下げるが、その代償として、ユーザには相手側の音声が聞こえにくくなる。代替として、有人カンファレンス・ブリッジ型環境では、カンファレンス・ブリッジ・オペレータがカンファレンス・コールの様々な回線を手動でチェックし、ノイズの多い回線上の音量を下げることができる。
【0003】
背景ノイズがノイズの多い場所にいるパーティによって引き起こされる状況では、ローカル・ミュートおよび遠端ミュートなどのソリューションが知られている。これらの手法の明らかな不利な点は、ノイズと音声を区別しないことである。
【0004】
高指向性ハンドセット・マイクロホンおよびスピーカホンなどのソリューションは、背景ノイズをフィルタして除去するという良い仕事をすることができるが、これらのソリューションはユーザが正確に配置されることを必要とし、さもないとユーザもフィルタされる。
【0005】
エレクトレット・マイクロホンが開発される前は、電話ハンドセットはカーボン・マイクロホンを使用していた。本質的に、カーボン・マイクロホンは粉末化された炭素を充填した小さなキャニスタである。キャニスタの上面は薄い高可撓性振動板で覆われた。音波が振動板を押すと、炭素粉末が圧縮され、その結果として、キャニスタの電気抵抗が低減した。この設計の興味深いアーティファクトは、音が炭素を押し込むほど大きくない場合は、音はマイクロホンによって送信されないことである。このため、カーボン・マイクロホンは、ユーザのいる場所の背景ノイズを非常によくフィルタして除去することができる。
【0006】
エレクトレット・マイクロホンはこの非線形挙動を有しない。ユーザの音声のほかに低振幅音をも拾うその固有の機能のために、20年ほど前からマイクロホンをエキスパンダ回路で補足することが必要になった。エキスパンダ回路は、マイクロホンの信号強度を測定し、次いで、信号強度が予め決められた閾値レベルより低い場合は、送信される信号は、追加の量だけ、例えば10dbだけなど、電子的に減衰された。
【0007】
背景ノイズが減衰器の閾値より低いレベルにある場合は、エキスパンダは実際にうまく作動した。言うまでもなく、背景ノイズが閾値より高い場合は、エキスパンダは役に立たなかったが、特に面倒な状態は、背景ノイズが閾値レベルに近い場合で、その結果、減衰器が作動したり停止したりすることであった。受信者にとっては、この結果はしばしば激しい呼吸のように聞こえた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
減衰器が不適切に作動したり停止したりするこの問題は、今日のハンドセットでは、多分マイクロホンの位置が前世代のハンドセットの場合より良いために、生じないようである。にもかかわらず、遠端で誰かがスピーカホンを使用している場合は、特に背景ノイズレベルが音声スイッチの閾値に近い場合は、この問題は依然として聞かれ得る。さらに、送信者がスピーカホンのハンドセットを使用しているかどうかに関係なく、ノイズが大きい場合は、望ましくない背景ノイズが送信されるという問題が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の実施形態によれば、ノイズが伝送劣化によって生じたか、または参加者(1人または複数)がノイズの多い場所にいることによって生じたかに関係なく、ノイズを導入している参加者(1人または複数)を識別することができるようにする機構が提供される。例えば、個々のユーザは、全参加者のそれぞれを一度に1人ずつブロックする「テスト」ボタンを押すことができる。これによってノイズ源が識別されることができるようになる。「テスト・ボタン」は1つまたは複数でもよく、エンドポイント(1つまたは複数)に配置されることができ、ウェブ・インターフェースを介して、例えば、エンドポイント(1つまたは複数)にあるかまたはカンファレンス・ブリッジにある専用カンファレンス・コール・インターフェースを介して、使用可能にされることができる。各参加者のブロッキングは、例えばPBXへの帯域内シグナリングを使用するメインPBXとのインタラクションを介して生じ得る。代替として、または追加として、IP電話環境で帯域内または帯域外シグナリングが使用されてもよい。
【0010】
各参加者を一度に1人ずつブロックすることができることにより、ノイズ源が識別されることができるようになる。これは、特に、ノイズが伝送劣化のためである場合に当てはまり、この場合、例えば、参加者番号1は参加者番号2にはノイズがないように聞こえるが、参加者番号3には非常にノイズが多いように聞こえる。選択された1人を一度に1人ずつブロックすることを可能にすることにより、ノイズ源(1つまたは複数)を識別することがより容易になる。
【0011】
第2の例示的実施形態によれば、ノイズを導入しているカンファレンス参加者の存在を個々のユーザがどのように処理するかについて問い合わされることができるようにする機構が提供される。問題を引き起こしている参加者(1人または複数)を識別した後で、いくつかのオプションが提示されることができる。例として、提供されることができる一オプションは、選択的遠端ミュートであり、それによって、各参加者は他のいかなるカンファレンス参加者をも選択的にミュートすることができる。(例えば、前のパラグラフに記載されたシナリオでは、参加者3は、参加者1から参加者2への送信に影響を与えることなく、参加者1から参加者3への送信をミュートすることができる。)複数のパーティがノイズを導入している場合は、個々の遠端ミュート/非ミュート・キーまたはボタンが、受信者の電話上に割り当てられることができる。一例示的実施形態では、ミュートされた回線上で音声が検出された場合、ライトがフラッシュすることができるか、または、ウィスパ・ページとして伝達されるメッセージなど、他のインジケータが利用されることができる。ノイズを導入しているカンファレンス参加者についての様々なユーザへの問合せの結果として、この情報が報告ベースのフォーマットに組み込まれることもできる。
【0012】
他の訂正手段が、「不良」回線のユーザ(1人または複数)のノードまたはその他のノードで、あるいはカンファレンス・コール・ミキサなどの中間ノードで、実施されることもできる。例えば、「不良」回線上の背景ノイズが識別され、特徴づけられることができ、それによって、適切なフィルタの使用が信号対ノイズ比を改善することができるようにする。代替として、または追加として、自動ミュートが行われることができ、この場合、音声が検出されると、回線が自動的にミュートを外される。音声が終了した後で、回線は自動的に再びミュートされることができる。リモート・ミュート機能は、1人のカンファレンス・コール参加者に関するノイズが別のカンファレンス・コール参加者に関しては存在しない可能性があるという各人のパースペクティブな認識から各チャネルに対して実施されることができる。
【0013】
他の実施形態によれば、何故ハンドセット・エキスパンダおよび音声スイッチおよびスピーカホンが故障の傾向があるかに対処するために、送信された信号に対する制御が提供される。特に、減衰器および/または音声スイッチがそこでトリガされる閾値レベルは、受信者による調整は不可能であり、個々の受信者ごとにそれぞれ異なる調整をすることはできない。この例示的実施形態によれば、各受信者は、送信者のエキスパンダおよび/または音声スイッチを調整することができる。これは、受信者が受信された信号の振幅ベースのフィルタを行うことができるようにするのではなく、受信者が送信者に対して制御を実行するという点で、一般に「スケルチ」と呼ばれるものとは異なる。この機能は、PBX、エンドポイント、カンファレンス・コール・ミキサ、または通信サーバなどのうちの1つまたは複数内に提供されることができる。
【0014】
上記で論じられた実施形態のうちのいくつかでは、参加者番号2から受信した信号に対して参加者1によって行われる調整は、グローバルであり得る、すなわち、他の全ての参加者によって聞かれることができる、あるいは、調整は、その特定の個人から個人への伝送パスに影響を与えるだけであり得る。
【0015】
従来技術では、カンファレンス参加者が識別することができる源からノイズが来ている場合は、オペレータは各回線を手動でテストしなければならない。本発明の1つの例示的利点は、たとえカンファレンスが進行中にでも、参加者が回線をチェックすることができ、たとえ不良回線があっても、問題の回線を判定しようと試みるオペレータの妨害なしに、続行することができることである。上記発明に関連する他の例示的利点は、受信者が、受信された信号の振幅ベースのフィルタをするのではなく、送信者に対して制御を行使することができることである。
【0016】
したがって、本発明の例示的態様は、通信管理に関する。より詳細には、本発明の例示的態様は、ノイズ低減に関する。本発明の他の態様は、カンファレンス・コール環境におけるノイズ低減に関する。
【0017】
本発明の他の例示的態様は、全ての受信者に聞こえるか、または調整をしている人にだけ聞こえるような仕方で受信者がノイズの多い送信者を調整する機能と合わせて、どの送信者(1人または複数)が受信者にとってノイズが多いように聞こえるか識別する機能を個々のカンファレンス・コール受信者に提供することに関する。
【0018】
本発明の他の態様は、カンファレンス・コールの1人または複数の参加者をブロックすることに関する。
【0019】
本発明の他の態様は、手動で、および/または自動的に実施されることができる選択的遠端ミュート機能を提供することに関する。
【0020】
本発明の他の態様は、カンファレンス・コール参加者に関連するノイズを除去するための適切なフィルタを提供することに関する。
【0021】
本発明の他の態様は、各送信者のエキスパンダ(背景ノイズフィルタ)および/または音声スイッチを各受信者が調整する機能を提供することに関する。
【0022】
本発明は、特定の構成に応じていくつかの利点を提供することができる。これらおよび他の利点は、本明細書に含まれる本発明(1つまたは複数)の開示から明らかになるであろう。
【0023】
語句「少なくとも1つ」、「1つまたは複数」、および「および/または」は、動作において結合的でも分離的でもあるオープンエンドな表現である。例えば、「A、BおよびCのうちの少なくとも1つ」、「A、BまたはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」ならびに「A、B、および/またはC」という表現はそれぞれ、Aだけ、Bだけ、Cだけ、AとBと一緒、AとCと一緒、BとCと一緒、またはAとBとCと一緒を意味する。
【0024】
用語「a」または「an」エンティティは、1つまたは複数のそのエンティティを表す。したがって、用語「a」(または「an」)、「1つまたは複数」および「少なくとも1つ」は、本明細書では互換可能に使用されることができる。用語「備える(comprising)」、「含む(including)」、および「有する(having)」は互換可能に使用されることができることにも留意されたい。
【0025】
本明細書で使用される用語「自動的」およびそのバリエーションは、プロセスまたは動作が行われるときに物質的な人間の入力なしに行われるいかなるプロセスまたは動作をも表す。しかし、プロセスまたは動作は、たとえプロセスまたは動作の実行が、プロセスまたは動作の実行の前に受けた、物質的であっても非物質的であっても、人間の入力を使用しても、自動的であり得る。人間の入力は、そのような入力がプロセスまたは動作がどのように行われるかに影響を与える場合は、物質的であるとみなされる。プロセスまたは動作の実行に同意する人間の入力は、「物質的」であるとみなされない。
【0026】
本明細書で使用される用語「コンピュータ可読媒体」は、実行のためにプロセッサに命令を提供することに関与するいかなる有形の記憶媒体および/または伝送媒体をも表す。そのような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含むがそれらに限定されず、多くの形態を取る。不揮発性媒体には、例えば、NVRAM、あるいは磁気ディスクまたは光ディスクなどがある。揮発性媒体には、メインメモリなどのダイナミックメモリなどがある。コンピュータ可読媒体の一般的な形態には、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、または他の任意の磁気媒体、光磁気媒体、CD−ROM、他の任意の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有する他の任意の物理的媒体、RAM、PROM、およびEPROM、FLASH−EPROM、メモリカードのような固体媒体、他の任意のメモリチップまたはカートリッジ、以下で説明される搬送波、あるいは、コンピュータが読み出すことができる他の任意の媒体などがある。電子メールへのデジタル・ファイル・アタッチメントあるいは他の内蔵型情報アーカイブまたはアーカイブのセットは、有形の記憶媒体と同等の配信媒体とみなされる。コンピュータ可読媒体がデータベースとして構成される場合、データベースは、リレーショナル、階層型、および/またはオブジェクト指向など、いかなるタイプのデータベースでもよいことを理解されたい。
【0027】
回線交換タイプまたはパケット交換タイプの通信は、本発明で使用されることができるが、本明細書で開示される概念および方式は、ネットワーク・マルチメディア・カンファレンシングおよび電話、マルチメディア・カンファレンシング、ならびにオーディオおよびビデオ・カンファレンシングなどのためのシンプル・シグナリング/アプリケーション層プロトコルであるセッション開始プロトコルすなわちSIPなど、他のプロトコルに適用可能である。例えば、ビデオノイズは、画質に顕著な劣化を生じるビデオ電話におけるかなり大きな問題であり得る。
【0028】
したがって、本発明は、本発明のソフトウェア実施形態が記憶される有形の記憶媒体または配信媒体、ならびに従来技術によって認められている同等物および後継媒体を含むとみなされる。
【0029】
本明細書で使用される用語「判定する」、「算出する」および「計算する」ならびにそれらのバリエーションは、互換可能に使用され、いかなるタイプの方法、プロセス、数学的演算または方式をも含む。
【0030】
本明細書で使用される用語「モジュール」は、その要素に関連する機能を実施することができるいかなる知られているまたは後で開発されるハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、人工知能、ファジーロジック、または、ハードウェアとソフトウェアの組合せをも表す。また、本発明は、例示的実施形態に関して説明されるが、本発明の個々の態様は別々にクレームされることができることを理解されたい。
【0031】
上記は、本発明のいくつかの態様の理解を提供するための本発明の簡略化された概要である。本概要は、本発明および本発明の様々な実施形態の広範囲にわたる概観でもなく、網羅的な概観でもない。本概要は、本発明の主要なまたは不可欠な要素を識別することを意図するものでもなく、本発明の範囲を概説することを意図するものでもなく、本発明の選択された概念を以下で提示されるより詳細な説明の序論として簡略化された形で提示することを意図するものである。理解されるであろうように、本発明の他の実施形態は、上記で述べられた、または以下で詳細に説明される特徴の1つまたは複数を、単独で、または組み合わせて、利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明による例示的カンファレンス・コール環境を示す図である。
【図2】本発明による例示的エンドポイントを示す図である。
【図3】本発明によるエンドポイントに関連する例示的インターフェースを示す図である。
【図4】ノイズの多いカンファレンス・コール参加者からのノイズを識別し低減するための例示的方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明は、以下でカンファレンス・コール環境に関連して説明される。本発明は、回線交換ネットワークまたはパケット交換ネットワークでの使用によく適しているが、本発明は、いかなる特定のタイプの通信システムまたはシステム要素の構成での使用にも限定されず、開示された方式は、カンファレンス・コールにおいてノイズ低減を提供することが望ましいいかなる利用形態においてでも使用されることができることを当業者は理解するであろう。例えば、本発明のこれらのシステムおよび方法は、SIPベースの通信システムおよびエンドポイントででもうまく機能する。さらに、本明細書に記載された様々なエンドポイントは、電話、スピーカホン、携帯電話、SIP使用可能エンドポイント、ソフトフォン、PDA、有線または無線通信装置、あるいは一般に音声通信を送信および/または受信することができる任意の通信装置など、いかなる通信装置でもよい。
【0034】
本発明の例示的システムおよび方法はまた、ソフトウェア、モジュール、および関連ハードウェア、ならびにネットワーク(1つまたは複数)に関連して説明される。しかし、本発明を不必要に分かりにくくすることを回避するために、以下の説明は、ブロック図形式で示されるか、または、そうでなければ、要約して示されることもある、よく知られている構造、構成要素および装置を省略する。
【0035】
説明のために、本発明の徹底的な理解を提供するために多数の詳細な説明が述べられる。しかし、本発明は、本明細書で述べられる特定の詳細な説明以外に様々なやり方で実施されてもよいことを理解されたい。
【0036】
図1は、本発明による例示的通信システムを示す。通信システム1は、1つまたは複数のネットワーク2およびリンク5を介して相互接続された1つまたは複数のエンドポイント(10、20、30、40、50)を含む。ネットワーク2は、従来の電気通信アーキテクチャ構成要素のほかに、1つまたは複数のPBX、通信サーバ、あるいは有人または非有人カンファレンス・コール・ミキサなどを含むこともできる。リンク5は、様々なエンドポイント間で情報を交換することができる、有線リンクまたは無線リンク、あるいはそれらのいかなる組合せでもよい。
【0037】
通信システム1内に示されているように、5人のユーザ(コール参加者)のそれぞれは、カンファレンス・コールに参加しているその他のユーザの状態を示すグラフィカル・ユーザ・インターフェースなどのディスプレイで提示されることができる。例えば、ユーザ1のためのインターフェース10は、ユーザ2はブロック状態かまたは「テスト」状態にあり、ユーザ3はミュートされており、ユーザ4はチューンされてしまっており、ユーザ5はフィルタされてしまっていることを示す。
【0038】
ユーザ1に関しては、ユーザは、例えば、カンファレンス内のノイズ源を識別しようと試みるために、ユーザ2をブロックしてしまっている。前述のように、ユーザは、例えば、自分がブロックしたい各ユーザに対応する自分のエンドポイント上のボタンを選択し、それによってその他のカンファレンス・コール参加者がノイズ源であるかどうかテストすることができる。ユーザは、カンファレンス・コール参加者を相互に体系的にテストすることができ、次いで、論じられたように、ノイズ源に関連する参加者をミュートすること、チューンすること、またはフィルタすることのうちの1つまたは複数を行うことができる。
【0039】
図1に示されているように、および以下で論じられるそれぞれ異なるユーザのための様々なインターフェースのように、各ユーザは、第1のユーザが別のカンファレンス・コール参加者のノイズを経験する可能性があり、第2のユーザは同じノイズを経験しない可能性があることを認識するこの機能を提供されることができる。
【0040】
例えば、エンドポイント30におけるユーザ3は、カンファレンス・コール参加者1または2に関しては問題がないが、コール上のノイズ源を突き止めようと試みて4と5におけるユーザをブロックしてしまっている。エンドポイント40におけるユーザ4は、ユーザ1に関しては問題がなく、ユーザ2に対してはフィルタを実施してしまっており、ユーザ3には手動ミュートをかけてしまっており、ユーザ5には自動ミュートをかけてしまっていることを示すカンファレンス・コールのための最初の構成を設定してしまっている。
【0041】
図2は、ユーザ1のための例示的エンドポイント10をより詳細に示す。エンドポイント10は、ステータス・ディスプレイ12、ならびに上記で論じられた様々な機能を提供するモジュールを含む。より詳細には、ブロック・モジュール14は、カンファレンス・コール参加者が相互にこの特定のエンドポイント10をテストまたはブロックすることができるようにし、ならびに、エンドポイント10に関連するユーザがその他のカンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数を選択的にブロックすることができるようにする。カンファレンス参加者がブロックされると、そのユーザの通信チャネルからのオーディオ情報は聞こえなくなる。このブロッキングは、ユーザ中心でもよい、または、全てのカンファレンス参加者のためにカンファレンス全体に適用されてもよい。ブロッキングは、ブロックされたチャネル(1つまたは複数)からの全ての情報をミュートすることにより遂行されることができる。
【0042】
同様のやり方で、チューン・モジュール16、ミュート・モジュール18、および自動ミュート・モジュール19は、それぞれチューン機能、ミュート機能、および自動ミュート機能が、この特定のエンドポイントに関連するユーザによって他のカンファレンス・コール参加者に対して実施されることができるようにし、ならびに、他のカンファレンス・コール参加者がこの特定のエンドポイントを操作し、それによって、例えば、彼らによって受信されたカンファレンス・コール信号を調整する機能を提供する。
【0043】
図2のエンドポイント10のステータス・ディスプレイ12に示されているように、様々なユーザの状態が任意選択で表示されることができ、ならびに、この特定のエンドポイントに対して他のカンファレンス参加者によって取られたアクションの表示がエンドポイント10に関連するユーザに提供されることができる。この例示的実施例では、そのエンドポイントがユーザ5によってミュートされたという通知がユーザ1に提供される。ステータス・ディスプレイ12は、その他のカンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数に関連するこのタイプの情報の全てまたは一部分を含むように拡張されることもできる。
【0044】
チューン/フィルタ・モジュール16は、ユーザが送信者のエキスパンダおよび音声スイッチのうちの1つまたは複数を調整することができるようにする。ブロック・モジュール14と同様のやり方で、ユーザが別のカンファレンス・コール参加者をチューンすることを選択した場合は、他のカンファレンス・コール参加者が識別され、ユーザは、例えば、(例えばスライダ・バーなどで、)自動的か手動のどちらかでエキスパンダまたは音声スイッチを調整することを可能にするインターフェースを提供される。1人または複数の他の「チューンされた」カンファレンス・コール参加者に関する設定はステータス・ディスプレイ12に示されることができ、同様のやり方で、エンドポイント10に関連するユーザは、エンドポイント10上に他のカンファレンス・コール参加者によって使用されているチューン設定を提供されることができる。このようにして、カンファレンス・コール環境におけるノイズ低減を支援するためにカンファレンス・コール参加者間で(または、有人カンファレンス・コール・ブリッジで)情報が共有されることができる。
【0045】
フィルタリングでは、チューン/フィルタ・モジュールは、ユーザが、例えばノイズを低減するために、近端かコール・ミキサのどちらかで1人または複数の他のカンファレンス・コール参加者をフィルタすることができるようにする。エキスパンダ機構(エキスパンダが作動する閾値レベル、およびユーザが話していないときに送信される信号に付加される減衰の程度など)に対して行われることができる調整のほかに、他の多くのタイプのフィルタリングが本発明と併せて使用されてもよい。実施例には、スペクトル・フィルタリング、振幅正常化、パケット・ロスに応答して提供される「コンフォート・ノイズ」に対する調整、ならびに、クリック、ポップ、および他のタイプの一時的非音声イベントの自動除去などがある。
【0046】
ミュート・モジュール18は、エンドポイント10に関連するユーザが手動で1人または複数の他のカンファレンス・コール参加者を選択的にミュートすることができるようにする。論じられたように、その他のミュートされたエンドポイントの1つまたは複数で音声通信が検出された場合、インジケータが提供され、このインジケータは、例えばステータス・ディスプレイ12または他の同等のオーディオ・キューまたはビジュアル・キューを介して、エンドポイント10に関連するユーザに提供されることができる。
【0047】
自動ミュート・モジュール19は、エンドポイント10に関連するユーザが1人または複数の他のカンファレンス・コール参加者を選択的に自動的にミュートすることができるようにする。上記で論じられたその他のモジュールと同様に、自動ミュート・モジュール19はまた、要求された1人または複数のカンファレンス・コール参加者におけるエンドポイント10をミュートする機能を提供する。ユーザが自動ミュートされた場合、そのユーザからの信号は、音声が検出されない限り、その他のカンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数に送信されない。
【0048】
図3は、エンドポイントに関連する例示的インターフェースを示す。インターフェース7は、1つまたは複数のボタン22〜28、ならびにステータス・ディスプレイ12を含む。この特定の例示的実施形態では、それぞれブロック・モジュール、チューン・モジュール、ミュート・モジュール、および自動ミュート・モジュールに関連する上記で論じられた機能の実施を可能にするブロック・ボタン22、チューン・ボタン24、ミュート・ボタン26、および自動ミュート・ボタン28が提供される。
【0049】
この特定の例示的実施形態では、ユーザは、その他のユーザの状態を反映し、ユーザがブロックされるべきその他のカンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数を選択する機能を提供するために、ステータス・ディスプレイ12がそのポイントで更新されるブロック・ボタン22(ボールド体のテキストでハイライトされている)を選択してしまっている。この特定の例示的実施形態によれば、ユーザ3はミュートされてしまっており、ユーザ4はチューンされてしまっており、ユーザ5はフィルタされてしまっており、ユーザ2に対しては特定のアクションは何も取られていない。次いで、ユーザ1は、ノイズの多いカンファレンス・コール参加者の源を識別しようと試みてユーザ2をブロックすることを選択することができる。
【0050】
同様のやり方で、機能がそこで実施されるべきその他のカンファレンス・コール参加者(1人または複数)をエンドポイントに関連するユーザが選択することができるようにすること、および/または選択された機能に関連するパラメータを調整することのうちの1つまたは複数を行うために更新されるステータス・ディスプレイ12で、様々な他のボタンが選択されることができる。例えば、チューン・ボタン24の選択時に、もしあれば、他のどのユーザが誰によってチューンされたかを示すために、ならびにチューンされたユーザのそれぞれに関連するパラメータを任意選択で示すために、ステータス・ディスプレイ12が更新されることができる。
【0051】
様々なボタンは、ユーザ・インターフェースで見られるものなど、エンドポイントに関連する物理的ボタンおよびソフト・ボタンのうちの1つまたは複数でもよい。
【0052】
図4は、カンファレンス・コール環境におけるノイズを低減するための例示的方法を示す。詳細には、制御がステップS400で始まり、ステップS410まで続く。ステップS410で、1人または複数カンファレンス・コール参加者が選択される。次に、ステップS420で、1人または複数の参加者が、ノイズなどの問題の源の判定を支援するために選択され、ブロックされることができる。次いで、ステップS430で、1人または複数のブロックされた参加者が問題の源であるかどうかの判定が行われる。1人または複数のブロックされた参加者が問題の源である場合は、制御はステップS440まで続く。そうでない場合は、制御はステップS450にジャンプする。
【0053】
ステップS440で、近/遠端ミュート、フィルタリングおよび/またはチューニングのうちの1つまたは複数が、ノイズなどの問題を軽減するのを支援するためにカンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数に選択的に適用される。これらの機能のそれぞれの適用のほかに、フィルタおよびチューンなどの機能は、その機能をファインチューニングするのを支援するように調整されたそれらの機能のパラメータを有することができる。
【0054】
ステップS450で、別の参加者が選択されるべきかどうかの判定が行われる。別のカンファレンス・コール参加者が選択されるべきである場合は、制御はステップS410にジャンプして戻る。そうでない場合は、制御はステップS460まで続き、そこでカンファレンスが継続する。次いで、制御はステップS470まで続き、そこで制御シーケンスが終了する。
【0055】
追加の実施形態によれば、エンドポイントのうちの1つまたは複数がプロセッサおよびメモリ(図示されていない)を備えてもよく、メモリはプロフィールを記憶する。プロフィールは、将来のカンファレンス・コールのために使用されることができるチューニング・プリファレンスおよびフィルタリング・プリファレンスなど、何人かのカンファレンス・コール参加者に関するプリファレンス情報を記憶するために使用されることができる。さらに、プロフィールおよびメモリのうちの1つまたは複数は、カンファレンス・コール・ブリッジにおける遠端装置および機能のうちの1つまたは複数を調整するために使用される命令を記憶することができる。
【0056】
実施例として、3者(パット、サム、およびクリス)間のカンファレンス・コール中のある時点で、パットがサムからのノイズを経験している。パットはブロック機能を使用することによりこれを判定する。これは、パットのエンドポイントに、サムのエンドポイントおよびカンファレンス・コール・ブリッジのうちの1つまたは複数に対して、サムの通信チャネル上の全ての通信をミュートするように命令を出させることにより実施されることができる。命令は、ブリッジおよびエンドポイントのうちのどれがブロック機能を実施するべきかという情報、ならびにどのパーティがブロックされるべきかという指示を含む。例えば、SIP環境で、この情報は命令に関連するヘッダに含まれてもよい。
【0057】
サムに関連する通信チャネル、サムのエンドポイント、またはサムがいる環境のうちの1つまたは複数がノイズ源であることを判定した後で、パットは、本明細書に記載のチューン機能、フィルタ機能、ミュート機能、および自動ミュート機能のうちの1つまたは複数を使用することができる。同様のやり方で、これらの機能のそれぞれが、別のエンドポイント、ブリッジ、および複数のエンドポイントのうちの1つまたは複数において要求された機能を制御することができる関連命令を有することができる。これらの命令は、帯域内信号または帯域外信号で提供されることができる。帯域外シグナリングは、ブリッジを介してでもよく、この場合ブリッジはプロキシとして働き、あるいは直接その他のエンドポイントの1つまたは複数にでもよい。さらに、ボイスXMLがこの機能を実施するために使用されることができる。
【0058】
他の例示的実施形態によれば、システムは、
(a)従来のアナログ機構、非IPデジタル・シグナリング、GSMなどの無線プロトコル、ならびにH.323およびSIPなどのVoIP法などを含む電気通信ネットワーク・シグナリング・プロトコル、
(b)Mu−Lawパルス符号変調およびA−Lawパルス符号変調、MPEG方式、線形予測符号化、符号励起線形予測、(GSM、GPRS、EDGE、および3GSMを含むがそれらに限定されない)グローバル移動通信システム協会によって承認されたオーディオ・エンコーディング規格、および(G.711、G.722、G.723、G.726、G.728およびG.729含むがそれらに限定されない)国際電気通信連合によって承認されたオーディオ規格を含むがそれらに限定されないオーディオ・エンコーディング方式および伝送方式、ならびに、
(c)MPEG、AVI、WMA、ITU H.263、およびITU H.264フォーマットなどを含むがそれらに限定されないビデオ・エンコーディング方式および伝送方式
のうちの1つまたは複数を使用する。
【0059】
本発明のいくつかの変形形態および変更形態が使用されることができる。他の特徴を提供またはクレームすることなく本発明のいくつかの特徴を提供またはクレームすることは可能であろう。
【0060】
本発明の例示的システムおよび方法はカンファレンス・コール・ノイズ低減に関連して説明されてきた。しかし、本発明を不必要に分かりにくくすることを回避するために、説明はいくつかの知られている構造および装置を省略する。この省略は、クレームされた本発明の範囲の限定と解釈されるべきではない。本発明の理解を提供するために特定の詳細な説明が述べられている。しかし、本発明は、本明細書で述べられた特定の詳細な説明以外に様々な方法で実施されてもよいことを理解されたい。
【0061】
さらに、本明細書に示されている例示的実施形態は、一緒に配置されたシステムの様々な構成要素を示すが、システムのいくつかの構成要素は、LAN、ケーブルネットワーク、および/またはインターネットなど、分散ネットワークの遠い部分に、または専用システムの中に、遠く離れて配置されてもよい。したがって、システムの構成要素は、メッセージングシステムなど、1つまたは複数の装置に結合されてもよく、あるいは、アナログ通信ネットワークおよび/またはデジタル通信ネットワーク、パケット交換ネットワーク、回線交換ネットワークまたはケーブルネットワークなど、分散ネットワークの特定のノード上に一緒に配置されてもよいことを理解されたい。
【0062】
システムの構成要素は、システムの動作に影響を与えることなく、構成要素の分散ネットワーク内のいかなる場所に配列されてもよいことが、前述の説明から、および計算効率のために、理解されるであろう。例えば、様々な構成要素は、PBXなどの交換機、およびメディアサーバ、ゲートウェイ、ケーブルプロバイダ、エンタープライズ・システム、1つまたは複数のユーザの構内にある1つまたは複数の通信装置、またはそれらの何らかの組合せに配置されてもよい。同様に、システムの1つまたは複数の機能部分は、PDAなどの通信装置(1つまたは複数)、および関連コンピューティング装置に分散されてもよい。
【0063】
さらに、構成要素を接続するリンク5など、様々なリンクは、有線リンクでも、無線リンクでも、またはそれらのいかなる組合せでも、あるいは、接続された要素にまたはそれらからデータを供給および/または伝達することができる他のいかなる知られているまたは後ほど開発される要素(1つまたは複数)でもよいことを理解されたい。これらの有線リンクまたは無線リンクは、セキュア・リンクでもよく、暗号化された情報を伝達することができてもよい。リンクとして使用される伝送媒体は、例えば、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバを含めて、電気信号のためのいかなる適切なキャリアでもよく、電波データ通信および赤外線データ通信中に生成されるものなど、音波または光波の形態を取ってもよい。
【0064】
さらに、流れ図はイベントの特定のシーケンスに関連して論じられ示されてきたが、本発明の実施に実質的に影響を与えることなく、このシーケンスに対する変更、追加、および省略が生じてもよいことを理解されたい。
【0065】
他の実施形態では、本発明のシステムおよび方法は、特殊目的コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラおよび周辺集積回路(1つまたは複数)、ASICまたは他の集積回路、デジタル信号プロセッサ、ディスクリート素子回路などのハードワイヤード電子回路または論理回路、PLD、PLA、FPGA、PALなどのプログラマブルロジックデバイスまたはゲートアレイ、特殊目的コンピュータ、あるいは任意の同等手段などと併せて実施されることができる。一般に、本明細書に例示された方法を実施することができるいかなる装置(1つまたは複数)または手段でも、本発明の様々な態様を実施するために使用されることができる。
【0066】
本発明のために使用されることができる例示的ハードウェアには、コンピュータ、ハンドヘルド装置、電話(例えば、携帯電話、インターネット対応電話、デジタル電話、アナログ電話、ハイブリッド電話など)、および当技術分野で知られている他のハードウェアなどがある。これらの装置には、プロセッサ(例えば、単一のマイクロプロセッサまたは複数のマイクロプロセッサ)、メモリ、不揮発性ストレージ、入力装置、および出力装置を含むものもある。さらに、分散処理または構成要素/オブジェクト分散処理、並列処理、あるいはバーチャルマシン処理を含むがそれらに限定されない代替ソフトウェア実施形態も、本明細書に記載の方法を実施するように構成されることができる。
【0067】
他の実施形態では、開示された方法は、様々なコンピュータまたはワークステーション・プラットフォーム上で使用されることができるポータブルソースコードを提供するオブジェクトまたはオブジェクト指向ソフトウェア開発環境を使用するソフトウェアと併せて容易に実施されることができる。代替として、開示されたシステムは、標準論理回路またはVLSI設計を使用して部分的に実施されても、またはフルに実施されてもよい。本発明によるシステムを実施するためにソフトウェアが使用されるかまたはハードウェアが使用されるかは、システムの速度および/または効率必要条件、特定の機能、および利用される特定のソフトウェアシステムまたはハードウェアシステム、あるいはマイクロプロセッサシステムまたはマイクロコンピュータシステムによって決まる。
【0068】
他の実施形態では、開示された方法は、記憶媒体上に記憶され、コントローラおよびメモリの協力を得るプログラムされた汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、またはマイクロプロセッサなどで実行されることができるソフトウェアで部分的に実施されてもよい。これらの場合には、本発明のシステムおよび方法は、アプレット、JAVA(登録商標)、またはCGIスクリプトなどのパーソナルコンピュータ上に組み込まれたプログラムとして、サーバまたはコンピュータ・ワークステーション上にあるリソースとして、あるいは専用測定システムやシステム・コンポーネントに組み込まれたルーチンなどとして、実施されることができる。該システムは、システムおよび/または方法をソフトウェアシステムおよび/またはハードウェアシステムに物理的に組み込むことにより実施されることもできる。
【0069】
本発明は、特定の規格およびプロトコルに関連する諸実施形態で実施される構成要素および機能について述べているが、本発明は、そのような規格およびプロトコルに限定されない。本明細書で言及されていない他の同様の規格およびプロトコルも存在し、本発明に含まれるとみなされる。さらに、本明細書で言及された規格およびプロトコルおよび本明細書で言及されていない同様の規格およびプロトコルは、本質的に同じ機能を有する、より速いかまたはより効果的な同等物によって周期的に取って代わられる。同じ機能を有するそのような置換規格およびプロトコルは、本発明に含まれる同等物とみなされる。
【0070】
本発明は、様々な実施形態、サブコンビネーション、およびそれらのサブセットを含めて、様々な実施形態、構成、および態様において、ほぼ本明細書に図示され記載されたとおりの構成要素、方法、プロセス、システムおよび/または機器を含む。当業者は本開示を理解した後で本発明の作成および使用の仕方を理解するであろう。本発明は、様々な実施形態、構成、および態様において、本明細書においてあるいは本発明の様々な実施形態、構成、または態様において図示されかつ/または記載されたアイテムがない装置およびプロセスを提供することを含み、これは、例えば性能を改善し、実施を容易にし、かつ/または実施コストを低減するために、上記の装置またはプロセスで使用された可能性があるようなアイテムがない場合を含む。
【0071】
本発明の前述の議論は、例示および説明のために提示されてきた。上記は、本発明を本明細書で開示された1つまたは複数の形態に限定することを意図するものではない。例えば、前述の「発明を実施するための形態」(Detailed Description)では、本発明の様々な特徴が、本開示を簡明にするために1つまたは複数の実施形態、構成または態様にまとめてグループ化されている。本発明の実施形態、構成、または態様の特徴は、上記で論じられたもの以外の代替の実施形態、構成、または態様に結合されてもよい。本開示の方法は、クレームされた発明が各請求項に明示的に記載されたものより多くの特徴を必要とするという意図を反映すると解釈されるべきではない。そうではなく、添付の特許請求の範囲に記載の請求項が反映しているように、発明の諸態様は、単一の前述の開示された実施形態、構成、または態様の全ての特徴の範囲内にある。したがって、添付の特許請求の範囲に記載の請求項は、本明細書によって本「発明を実施するための形態」に組み込まれ、各請求項は本発明の別々の好ましい実施形態として独立している。
【0072】
さらに、本発明の説明は、1つまたは複数の実施形態、構成、または態様、ならびにいくつかの変形形態および変更形態の説明を含んでいるが、他の変形形態、組合せ、および変更形態は、例えば、本開示を理解した後で、当業者の技能および知識の範囲内にあり得るように、本発明の範囲内にある。クレームされたものに対して、代替の、互換可能な、および/または同等の構成、機能、範囲またはステップを含めて、そのような代替の、互換可能な、および/または同等の構成、機能、範囲またはステップが本明細書で開示されていてもいなくても、かつ、いかなる特許性のある主題を公共に提供することを意図することもなく、許される程度まで、代替の実施形態、構成、または態様を含む権利を獲得することを意図するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カンファレンス・コール・ノイズ識別および低減システムであって、
1人または複数のカンファレンス・コール参加者からの音声をブロックするように適応されたブロック・モジュールを備え、前記ブロックすることが近端、遠端およびカンファレンス・ブリッジのうちの1つまたは複数において生じ、カンファレンス・コール参加者がノイズ源を識別することができるようにし、さらに、
前記カンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数に関連する前記ノイズ源を低減するように選択的に動作可能なチューン・モジュール、フィルタ・モジュールおよびミュート・モジュールのうちの1つまたは複数を備える、システム。
【請求項2】
前記カンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数に関連するノイズ低減情報を表示するステータス・ディスプレイをさらに備え、ここで前記ブロックすること、チューンすること、フィルタすることおよびミュートすることのうちの1つまたは複数がカンファレンス・コール中に生じる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
1つまたは複数のエンドポイントおよびカンファレンス・ブリッジのうちの1つまたは複数を制御するために使用される命令をさらに備え、前記命令が、帯域内シグナリングおよび帯域外シグナリングのうちの1つまたは複数を介して送信され、前記命令に関連するパラメータをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記1人または複数のカンファレンス・コール参加者のそれぞれが、その他のカンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数をブロックすること、チューンすること、フィルタすること、およびミュートすることのうちの1つまたは複数をすることができ、第1の参加者が第2の参加者にとっては容認できるように聞こえるが、第3の参加者にとっては容認できないように聞こえる場合は、前記第3の参加者は、参加者2の送信に対して参加者1に影響を与えることなく、前記参加者1を参加者3の送信パラメータに対して調整することができる、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記システムが、電気通信ネットワーク・シグナリング・プロトコル、オーディオ・エンコーディングおよび伝送方式、ならびにビデオ・エンコーディングおよび伝送方式のうちの1つまたは複数を使用し、前記1人または複数のカンファレンス・コール参加者についての情報を記憶する1つまたは複数のプロフィールをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
カンファレンス・コール・ノイズ識別および低減方法であって、
1人または複数のカンファレンス・コール参加者からの音声をブロックすることを備え、前記ブロックすることが近端、遠端およびカンファレンス・ブリッジのうちの1つまたは複数において生じ、カンファレンス・コール参加者がノイズ源を識別することができるようにし、さらに、
前記カンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数に関連する前記ノイズ源を低減するために、前記1人または複数のカンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数を選択的にチューンすること、フィルタすること、およびミュートすることのうちの1つまたは複数を備える方法。
【請求項7】
前記カンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数に関連するノイズ低減情報を表示することと、
1つまたは複数のエンドポイントおよび前記カンファレンス・ブリッジのうちの1つまたは複数を制御することとをさらに備え、帯域内シグナリングおよび帯域外シグナリングのうちの1つまたは複数を介して命令が送信され、さらに、
パラメータを前記命令に関連付けることをさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記1人または複数のカンファレンス・コール参加者のそれぞれが、その他のカンファレンス・コール参加者のうちの1人または複数をブロックすること、チューンすること、フィルタすること、およびミュートすることのうちの1つまたは複数をすることができ、第1の参加者が第2の参加者にとっては容認できるように聞こえるが、第3の参加者にとっては容認できないように聞こえる場合は、前記第3の参加者は、参加者2の送信に対して参加者1に影響を与えることなく、参加者3の送信パラメータに対して前記参加者1を調整することができ、前記ブロックすること、チューンすること、フィルタすること、およびミュートすることのうちの1つまたは複数がカンファレンス・コール中に生じ、前記システムが電気通信ネットワーク・シグナリング・プロトコル、オーディオ・エンコーディングおよび伝送方式、ならびにビデオ・エンコーディングおよび伝送方式のうちの1つまたは複数を使用し、
前記1つまたは複数のカンファレンス・コール参加者について1つまたは複数のプロフィールに情報を記憶することをさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
実行された場合請求項6に記載のステップを実施する命令を記憶しているコンピュータ可読媒体。
【請求項10】
請求項6に記載の機能を実施するための1つまたは複数の手段。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−88097(P2010−88097A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−331668(P2008−331668)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(500310339)アバイア インコーポレーテッド (35)
【Fターム(参考)】