説明

マルチホップ中継方式を使用する広帯域無線アクセス通信システムにおけるサービスフローのための受付制御装置及び方法

【課題】本発明は、マルチホップ中継方式を使用する広帯域無線アクセス通信システムにおけるサービスフローのための受付制御装置及び方法を提供する。
【解決手段】本発明による中継局の動作方法は、上位ノードからサービスフローに対する受付制御決定(admission control decision)を要求する要求メッセージを受信する過程と、要求メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットを支援できるか否かを判断する過程と、QoSパラメータセットを支援できる場合、要求メッセージを次のホップに当る下位中継局(subordiate RS)にフォワードする過程と、QoSパラメータセットを支援できない場合、要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す応答メッセージを基地局に伝送する過程と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチホップ中継方式を使用する広帯域無線アクセス通信システムに関し、特にサービスフローに対する受付制御(admission control)を遂行するための中継局と基地局とのシグナリング処理装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
次世代通信システムである4G(4th Generation)通信システムは、約100Mbpsの伝送速度を有する多様なサービス品質(QoS:Quality of Service)のサービスを提供することを目的とする。特に、4G通信システムは、無線近距離通信ネットワーク(LAN:Local Area Network)システム及び無線トロポリタンエリアネットワーク(MAN:Metropolitan Area Network)システムのような広帯域無線アクセス(Broadband Wireless Access:BWA)通信システムに移動性(mobility)とサービス品質(QoS)を保証する形態に進化しているが、その代表的な通信システムがIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.16d通信システム及びIEEE802.16e通信システムである。
【0003】
前述のIEEE802.16d通信システム及びIEEE802.16e通信システムは、物理チャネル(physical channel)のために直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)/直交周波数分割多重接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式を使用している。
【0004】
図1は、一般的なIEEE802.16e通信システムの構造を概略的に示す図である。
【0005】
図1に示すように、IEEE802.16e通信システムは多重セル構造を有し、即ちセル100とセル150とを有し、セル100を管理する基地局(BS:Base Station)110と、セル150を管理する基地局140と、複数の移動端末機(MS:Mobile Station、以下MSという)MS111、113、130、151、153と、で構成される。そして、基地局110、140とMS111、113、130、151、153との間の信号の送受信は、OFDM/OFDMA方式を使用して行われる。ここで、MS111、113、130、151、153のうち、MS130は、セル100とセル150との境界地域、即ちハンドオーバ(handover)領域に位置する。従って、MS130が基地局110と信号を送受信する途中に基地局140が管理するセル150側に移動すると、そのサービング基地局(serving BS)は基地局110から基地局140へ変更される。
【0006】
上述した一般的なIEEE802.16e通信システムは、図1のように、固定された基地局とMSとの間で直接リンクを介してシグナリングの送受信が行われるので、基地局とMSとの間に信頼度の高い無線通信リンクを容易に構成することができる。ところが、上記のIEEE802.16e通信システムは、基地局の位置が固定されているので、無線網の構成において柔軟性が低く、そのため、トラフィック分布や通話要求量の変化が激しい無線環境では、効率的な通信サービスを提供し難しくなる。
【0007】
このような短所を克服するために、固定された中継局(relay station)、又は移動性を有する中継局、又は一般のMSを用いて、マルチホップ中継形態のデータ伝達方式をIEEE802.16e通信システムのような一般のセルラー無線通信システムに適用できる。マルチホップ中継方式を使用する無線通信システムは、通信環境の変化に迅速に対応してネットワークを再構成することができ、全体の無線網をより効率的に運用できる。例えば、マルチホップ中継方式を使用する無線通信システムは、セルサービス領域を拡張させ、システムの容量を増大させることができる。即ち、基地局とMSとの間のチャネル状態が劣悪な場合に、基地局とMSとの間に中継局を設置して、中継局を介したマルチホップ中継経路を構成することによって、チャネル状態がより優れた無線チャネルをMSに提供できる。また、基地局からチャネル状態が劣悪なセル境界地域でマルチホップ中継方式を使用することによって、より高速のデータチャネルを提供することができ、セルサービス領域を拡張させることができる。
【0008】
以下、前述の基地局サービス領域を拡大するためのマルチホップ中継方式を使用する無線通信システムの構造を説明する。
【0009】
図2は、基地局サービス領域を拡大するためのマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムの構造を概略的に示す図である。
【0010】
図2に示すように、マルチホップ中継無線通信システムは、多重セル構造を有し、即ち、セル200とセル240とを有し、セル200を管理する基地局(Base Station:BS)210と、セル240を管理する基地局250と、セル200領域内に位置する複数のMS211、213と、基地局210が管理するセル200領域の外の領域230に存在する複数のMS221、223と、基地局210と領域230に存在するMS221、223の間にマルチホップ中継経路を提供する中継局220と、セル240領域内に位置する複数のMS251、253、255と、基地局250が管理するセル240領域の外の領域270に存在する複数のMS261、263と、基地局250と領域270に存在するMS261、263の間にマルチホップ中継経路を提供する中継局260と、で構成される。ここで、基地局210、250と、中継局220、260と、MS211、213、221、223、251、253、255、261、263、との間の信号の送受信は、前述のOFDM/OFDMA方式を使用して行われる。
【0011】
この時、セル200領域に含まれるMS211、213と中継局220とは、基地局210と信号を直接送受信できるが、領域230に存在するMS221、223は、基地局210と信号を直接送受信できない。従って、中継局220は、領域230を管理し、信号を直接送受信できない基地局210とMS221、223との間の信号を中継して、MS221、223は中継局220を介して基地局210と信号を送受信できる。また、セル240領域に含まれるMS251、253、255と中継局260とは、基地局250と信号を直接送受信できるが、領域270に存在するMS261、263は基地局250と信号を直接送受信できない。従って、中継局260は領域270を管理し、信号を直接送受信できない基地局250とMS261、263との間の信号を中継して、MS261、263は、中継局260を介して基地局250と信号を送受信できる。
【0012】
次に、システムの容量を増大するためのマルチホップ中継方式を使用する無線通信システムの構造について説明する。
【0013】
図3は、システムの容量を増大するためのマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムの構造を概略的に示す図である。
【0014】
図3に示すように、マルチホップ中継無線通信システムは、基地局310と、複数のMS311、313、321、323、331、333と、基地局310とMS311、313、321、323、331、333との間のマルチホップ中継経路を提供する中継局320、330と、で構成される。そして、基地局310、中継局320、330と、MS311、313、321、323、331、333との間の信号の送受信は、前述のOFDM/OFDMA方式を使用して行われる。基地局310はセル300を管理し、セル300領域に含まれるMS311、313、321、323、331、333及び中継局320、330は、基地局310と信号を直接送受信できる。
【0015】
ところが、一部のMS321、323、331、333のように、セル300のエッジ近くに位置した場合には、基地局310と一部のMS321、323、331、333との間の直接リンクの受信信号対雑音比(SNR:signal to noise ratio)が低くなることがある。従って、中継局320は、基地局310とMS321、323とのトラフィックを中継し、MS321、323は、中継局320を介して基地局310とトラフィックを送受信する。また、中継局330は、基地局310とMS331、333とのトラフィックを中継し、MS331、333は、中継局330を介して基地局310とトラフィックを送受信する。即ち、中継局320、330は、MS321、323、331、333に高速のデータの伝送経路を提供することによって、MSの有効伝送率を高め、システムの容量を増大させることができる。
【0016】
ここで、図2又は図3のマルチホップ中継を使用する広帯域無線通信システムにおいて、中継局220、260、320、330は、サービス提供者が設置したため、基地局210、250、310があらかじめ知っている上で管理する基盤施設(infrastructure)中継局であるか、状況により加入者端末機(SS又はMS)又は中継局として動作するクライアント(client)中継局であり得る。または、中継局220、260、320、330は、移動性のない固定中継局であるか、定住しない(nomadic)特性を有する非定住型中継局(例:ノート型パソコン)であるか、MSのような移動性のある移動中継局であり得る。
【0017】
前述のようなマルチホップ中継方式を使用する無線通信システムにおいて、端末が直接基地局と、又は中継局を介して基地局と通信を遂行する途中に、端末に新しいサービスフローが生成されるか、又は既に生成されているサービスフローのQoSパラメータが変更される場合、基地局及び中継局は、新しいサービスフローのパラメータ、又は変更されるサービスフローパラメータを支援する必要がある。
【0018】
一般に、端末のサービスフローパラメータは、ネットワーク上にあるポリシーサーバ(QoS policy server)で決定される。ポリシーサーバがサービスフローパラメータを決定するためには、基地局だけでなく中継局からも支援可能なパラメータ情報を獲得する必要がある。ここで、支援可能なパラメータ情報は、該当ノード(基地局又は中継局)での受付制御(admission control)によって獲得される。
【0019】
上述のように、マルチホップ中継システムにおいて、端末に対してサービスフローが生成されるか、既に生成されたサービスフローのパラメータが変更される場合、該当端末のデータ伝達経路上のノードが受付制御(admission control)を遂行するためのシグナリング手順が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】大韓民国特許出願公報第2008−82318号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明の目的は、マルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムにおいて、サービスフローに対する受付制御を遂行するためのシグナリング装置及び方法を提供することにある。
【0022】
本発明の他の目的は、マルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムにおいて、端末のデータ伝達経路上に存在するノードが端末のサービスフローに対する受付制御を遂行するためのシグナリング装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記の目的を達成すべく、本発明の一つの態様によれば、マルチホップ中継を使用する無線通信システムにおける中継局の動作方法であって、上位ノードからサービスフローに対する受付制御決定(admission control decision)を要求する要求メッセージを受信する過程と、前記要求メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットを支援できるか否かを判断する過程と、前記QoSパラメータセットを支援できる場合、前記要求メッセージを次のホップに当たる下位中継局(subordiate RS)にフォワードする過程と、前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード(CC:Confirmation Code)及び前記中継局で受容できるQoSパラメータセット(acceptable QoS parameter set)を含む応答メッセージを基地局に伝送する過程と、前記基地局から受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを受信する過程と、前記基地局から受け付けつけられたサービスフローパラメータを設定する過程と、を含み、前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードする間に、前記応答メッセージを基地局に伝送せず、前記応答メッセージを基地局に伝送する間に、前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードしないことを特徴とする。
【0024】
本発明の他の態様によれば、マルチホップ中継を使用する無線通信システムにおけるサービスフローに対する受付制御方法であって、端末のサービスフローの変更が要求される場合、基地局が、受付制御決定を要求する要求メッセージをデータ伝達経路上の中継局に伝送する過程と、前記データ伝達経路上の中継局が、前記要求メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットによって受付制御を遂行する過程と、前記中継局が、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できる場合、前記要求メッセージを前記データ伝達経路上の次のホップに当る下位中継局(subordinate RS)にフォワードし、前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードする間に、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード(CC:Confirmation Code)及び前記中継局で受容できるQoSパラメータセット(acceptable QoS parameter set)を含む応答メッセージを前記基地局に伝送しない過程と、前記中継局が、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できない場合、前記応答メッセージを前記基地局に伝送し、前記応答メッセージを前記基地局に伝送する間に、前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードしない過程と、前記基地局が、受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを前記中継局に伝送する過程と、前記中継局が、前記確認メッセージを利用して受け付けられたサービスフローパラメータを設定する過程と、を含むことを特徴とする。
【0025】
本発明のまた他の態様によれば、マルチホップ中継を使用する無線通信システムにおける中継局装置であって、上位ノードからサービスフローに対する受付制御決定(admission control decision)を要求する要求メッセージを受信する受信部と、前記要求メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットを支援できるか否かを判断する制御部と、前記QoSパラメータセットを支援できる場合、前記要求メッセージを次のホップに当る下位中継局(subordinate RS)にフォワードし、前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード(CC:Confirmation Code)及び前記中継局で受容できるQoSパラメータセット(acceptable QoS parameter set)を含む応答メッセージを基地局に伝送する送信部と、を含み、前記受信部は、前記基地局から受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを受信し、前記制御部は、前記基地局から受け付けられたサービスフローパラメータを設定し、前記送信部は、前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードする間に、前記応答メッセージを基地局に伝送せず、前記送信部は、前記応答メッセージを基地局に伝送する間に、前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードしないことを特徴とする。
【0026】
本発明のさらに他の態様によれば、マルチホップ中継を使用する無線通信システムにおける基地局の動作方法であって、上位ノードにサービスフローに対する受付制御決定(admission control decision)を要求する要求メッセージを伝送する過程と、前記上位ノードが前記要求メッセージ内の前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード(CC:Confirmation Code)及び前記中継局で受容できるQoSパラメータセット(acceptable QoS parameter set)を含む前記応答メッセージを前記上位ノードから受信する過程と、前記上位ノードに受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを伝送する過程と、を含み、前記上位ノードが前記要求メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットを支援できる場合、前記要求メッセージは、次のホップに当る下位中継局(subordinate RS)にフォワードされ、前記要求メッセージが前記下位中継局にフォワードされる間に、前記応答メッセージは前記基地局に伝送されず、前記上位ノードが前記要求メッセージ内の前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記応答メッセージが基地局に伝送される間に、前記要求メッセージは、前記下位中継局にフォワードされないことを特徴とする。
【0027】
本発明のさらに他の態様によれば、マルチホップ中継を使用する無線通信システムにおける基地局装置であって、上位ノードにサービスフローに対する受付制御決定(admission control decision)を要求する要求メッセージを伝送する送信部と、前記上位ノードが前記要求メッセージ内の前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード(CC:Confirmation Code)及び前記中継局で受容できるQoSパラメータセット(acceptable QoS parameter set)を含む前記応答メッセージを前記上位ノードから受信する受信部と、前記応答メッセージを受信する際、受付制御を遂行して、前記上位ノードに受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを伝送する制御部と、を含み、前記上位ノードが前記要求メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットを支援できる場合、前記要求メッセージは、次のホップに当る下位中継局(subordinate RS)にフォワードされ、前記要求メッセージが前記下位中継局にフォワードされる間に、前記応答メッセージは前記基地局に伝送されず、前記上位ノードが前記要求メッセージ内の前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記応答メッセージが基地局に伝送される間に、前記要求メッセージは、前記下位中継局にフォワードされないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明は、マルチホップ中継システムでサービスフローのQoSパラメータに対する受付制御を遂行するための基地局と中継局との間のシグナリングを定義することによって、基地局は中継局の資源状態(resource condition)を管理できる。さらに、基地局が、中継局の資源状態を基に端末のサービスを支援するための経路を再構成できる、又は端末のハンドオーバ制御などを容易に遂行することができる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】一般的なIEEE802.16e通信システムの構造を概略的に図示した図である。
【図2】基地局のサービス領域を拡大するためのマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムの構造を概略的に示す図である。
【図3】システムの容量を増大するためのマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムの構造を概略的に示す図である。
【図4】本発明の実施の形態によるマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムにおいて、端末のサービスフロー追加要求に対する受付制御を遂行するための信号の流れを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態によるマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムにおいて、トンネルに対するサービスフローを変更するための受付制御手順を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態によるマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムにおける基地局の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態によるマルチホップ中継方式を使用する無線通信システムにおける中継局の動作手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態による基地局(又は中継局)のブロック構成を示す図である。
【図9】本発明の他の実施の形態によるマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムにおいて、端末のサービスフロー追加要求に対する受付制御を遂行するための信号の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付した図面を参照して、本発明の動作原理について詳細に説明する。以下で本発明の実施形態を説明するに当たって、関連した公知の機能又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不明確にする恐れがあると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であり、これは、ユーザ、操作者の意図又は慣例などによって変わりうる。したがって、その定義は、本明細書全般にわたる内容に基づいて行わなければならない。
【0031】
以下、本発明は、マルチホップ中継方式を使用する広帯域無線アクセス通信システムにおいて、端末のサービスフローに対する受付制御を行うための基地局及び中継局間のシグナリング処理方案を提案する。
【0032】
ここで、マルチホップ中継方式を使用する広帯域無線アクセス通信システムとは、例えば、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式、又は直交周波数分割多重接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式を使用する通信システムである。マルチホップ中継方式を使用する広帯域無線アクセス通信システムは、OFDM/OFDMA方式を使用するため、複数のサブキャリア(sub−carrier)を使用して物理チャネル信号を送信することで高速のデータ送信が可能となり、多重セル(multi−cell)構造によって端末の移動性を支援することができる。
【0033】
以下では、広帯域無線接続通信システムを一例として挙げて説明するが、本発明は、マルチホップ中継方式を使用するセルラーベースの通信システムであれば、同様に適用され得る。
【0034】
図4は、本発明の実施の形態によるマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムにおいて、端末のサービスフローの追加要求に対する受付制御を行うための信号の流れを示す図である。
【0035】
図4に示すように、端末460は、ステップ401で、新しいコネクションAを生成するためにDSA−REQ(Dynamic Service Addition−REQuest)メッセージを基地局400に伝送する。ここで、DSA−REQメッセージは、生成しようとするサービスフローに対するパラメータ情報(例:QoSパラメータセット(set)、QoSプロファイル(profile)識別子など)を含むことができる。
【0036】
すると、基地局400は、ステップ403で、端末460から受信したコネクションAに対するサービスフローパラメータを含むDSA−REQメッセージを、端末のデータ伝達経路上にある第1中継局440及び第2中継局450に伝送する。即ち、端末のデータ伝達経路上にある中継局にコネクションAに対するサービスフローパラメータを受け付けられるか否かを問う。
【0037】
その後、第1中継局440は、ステップ405で、DSA−REQメッセージに含まれたサービスフローパラメータを用いて受付制御(admission control)を遂行する。即ち、第1中継局440は、要求されたQoSパラメータセット(requested QoS parameter set)を支援できるか否かを判断する。この時、前述のサービスフローパラメータを受け付けられると仮定する。サービスフローパラメータを受け付けられる場合、第1中継局440は、ステップ407で、DSA−REQメッセージを端末のデータ伝達経路上の次のホップに当たる下位(subordinate)第2中継局450にフォワーディングする。
【0038】
その後、第2中継局450は、ステップ409で、DSA−REQメッセージに含まれた要求サービスフローパラメータを用いて受付制御を遂行する。この時、前述のサービスフローパラメータが受け付けられないと仮定する。要求されたQoSパラメータセットを支援できない場合、第2中継局450は、ステップ411で、要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを告知するDSA−RSP(Dynamic Service Addition−ReSPonse)メッセージを第1中継局440に伝送し、第1中継局440は、ステップ413で、DSA−RSPメッセージを基地局400にフォワーディングする。DSA−RSPメッセージは、要求されたQoSパラメータを支援できないことを示す確認コード(confirmation code)及び第2中継局450で受容できるQoSパラメータセット(acceptable QoS parameter set)などを含むことができる。この時、第2中継局450で受容できるQoSパラメータ情報は、要求されたQoSパラメータセットのうち、支援できないパラメータと、パラメータに対して第2中継局450で支援できるパラメータ値(value)と、を含むことができる。
【0039】
例えば、ステップ407で受信したDSA−REQメッセージに含まれたコネクションAに対する要求されたQoSパラメータセットのうちの一つである「最低限要求されるトラフィック量」を50と仮定した時、第2中継局450が「最低限要求されるトラフィック量」に対して30を支援できる場合、DSA−RSPメッセージは、「最低限要求されるトラフィック量」に対する支援可能なパラメータ値「30」を含むことができる。
【0040】
上記のように、該当経路上の中継局から収集された情報は、該当端末のサービスフローに対する支援の可否を決定する以外にも、サービスフローに対して支援ができない場合、端末を支援可能な中継局又は基地局にハンドオーバさせるトリガリングポイントとして用いるか、基地局のロード(load)制御情報として用いることができる。
【0041】
その後、基地局400は、ステップ415で記受信したDSA−RSPメッセージの情報を基にコネクションAに対する受付制御を遂行して、受付制御の結果によってコネクションAに対するパラメータを決定する。一方、コネクションAに対するQoSパラメータの決定が基地局400で遂行されると記述したが、QoSパラメータの決定はポリシーサーバで遂行されることができ、ポリシーサーバと基地局400との間のシグナリングは公知された技術であるので、詳細な説明は省略する。ステップ415で決定されたコネクションAに対するパラメータは、第2中継局450から収集された情報を基に修正されたサービスフローパラメータであるか、コネクションAをサービスできないことを示す情報であり得る。
【0042】
一般に、ポリシーサーバは、各QoSフロー(例えば、UGS、nrtPS、rtPS、ertPSなど)に対するQoSパラメータセット(例えば、トラフィックプライオリティ(traffic priority)、最大持続レート(Maximum Sustained Rate)、最小予約伝送率(minimum reserved rate)、最大遅延(maximum latency)、授与間隔(grant interval)など)を定義している。新しいサービスが開始される場合、端末は応用階層を介してセッション開始(session initiation)をCSM(core service network)の該当ネットワークエンティティ(例えば、IMS(inernet protocol multimedia subsystem)サーバ)に伝送し、該当ネットワークエンティティはポリシーサーバをトリガリングする。すると、ポリシーサーバは、要求されたサービスに対するQoSパラメータセットを応用階層を介して端末に伝達するか、又はQoSパラメータセットを含むDSAトリガリングを該当サービング基地局に伝達できる。前者の場合、端末はQoSパラメータセットを含むDSA−REQメッセージを基地局に伝送することができ、後者の場合、基地局からDSA−REQメッセージを端末に伝送することによってシグナリングのネゴシエーションを始めることができる。マルチホップシステムの場合、ノードによって支援できるサービスの水準が異なるため、上述のようにフローのQoSパラメータセットの変更が要求され得る(ステップ415)。この場合、基地局が該当QoSフローの各パラメータに対する許容範囲を有していれば、基地局は許容範囲内で該当サービスフローに対するパラメータを修正できる。もし、基地局が許容範囲を有していなければ、基地局はポリシーサーバに該当サービスフローに対するパラメータの決定を要求し、ポリシーサーバから決定されたサービスフローパラメータを受信できる。
【0043】
一方、基地局400は、ステップ417で、決定されたパラメータを含むDSA−RSPメッセージを、第1中継局440及び第2中継局450を介して端末460に伝送する。そして、端末460は、ステップ419で、DSA−RSPメッセージに対する応答としてDSA−ACK(DSA−ACKnowledgement)メッセージを基地局400に伝送する。
【0044】
すると、基地局400は、ステップ421で、コネクションAに対して決定されたサービスフローパラメータを含むDSA−ACKメッセージを第1中継局440に伝送し、第1中継局440は、ステップ423で、DSA−ACKメッセージを次のホップに当る第2中継局450に伝達する。即ち、端末のサービス経路上にある中継局に決定されたサービスフローパラメータを告知する。その後、基地局400及び中継局440、450は、決定されたサービスフローパラメータに基づいて端末460に該当サービスを提供する。
【0045】
上述した図4の手順は、端末がコネクション生成を要求する場合(MS_init DSA)を仮定して説明したが、基地局がコネクション生成を要求する場合(BS_init DSA)、端末が既に生成されているコネクションに対するサービスフローパラメータの変更を要求する場合(MS_init DSC)、基地局が既に生成されているコネクションに対するサービスフローパラメータの変更を要求する場合(BS_init DSC)にも上述した図4による受付制御手順を遂行することができる。もし、既に生成されているコネクションに対するサービスフローパラメータを変更する場合、上述したDSA−REQ/DSA−RSP/DSA−ACKメッセージの代わりに、DSC−REQ(Dynamic Service Change)/DSC−RSP/DSC−ACKメッセージを利用できる。
【0046】
次に、トンネリング(tunneling)モードを利用して端末のデータを伝送する場合における受付制御手順について説明する。即ち、基地局と端末のアクセスノード(端末のデータ伝達経路の終端中継局)との間にトンネルが生成されている時であって、トンネルのサービスフローパラメータが変更される場合を考慮した受付制御手順について説明する。ここで、トンネルのサービスフローパラメータが変更される場合は、トンネルを用いる新しいコネクションが追加される場合や、トンネルを用いる既に生成されたコネクションのサービスフローパラメータ値が変更される場合などを含むことができる。
【0047】
図5は、本発明の実施の形態によるマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムにおいて、トンネルに対するサービスフローを変更するための受付制御手順を示す図である。
【0048】
図5に示すように、端末560のコネクションAに対するデータの伝送のために、端末のデータ経路上にある基地局500と、第1中継局540と、第2中継局550との間にトンネル1が設定されているが、トンネル1はトンネル1のための別途のサービスフローパラメータ(QoSパラメータセット)を有すると仮定する。ステップ501で、基地局500、第1中継局540、及び第2中継局550は、トンネル1を用いて端末560のコネクションAに対するデータを伝達する。
【0049】
もし、端末560のコネクションAに対するサービスフローパラメータの変更が必要な場合、端末560は、ステップ503で、コネクションAに対するサービスフローパラメータ値の変更を要求するDSC−REQメッセージを基地局500に伝送する。
【0050】
すると、基地局500は、ステップ505で、DSC−REQメッセージの情報に基づいて受付制御を遂行する。この時、受付制御によってトンネル1に設定されたサービスフローパラメータの変更が必要と判断された場合、基地局500は、トンネル1に要求されるサービスフローパラメータ値を決定する。
【0051】
そして、基地局500は、ステップ507で、決定されたトンネル1のサービスフローパラメータ値を含むDSC−REQメッセージを第1中継局540に伝送する。すると、第1中継局540は、ステップ509で、DSC−REQメッセージの情報に基づいて受付制御を遂行する。即ち、第1中継局540は、要求されたQoSパラメータセットを支援できるか否かを判断する。この時、該当サービスフローパラメータが受け付けられないと仮定する。サービスフローパラメータが受け付けられない場合、第1中継局540は、ステップ511で、トンネル1に対して要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを告知する確認コード(confirmation code)と第1中継局540が受容できるQoSパラメータセットとを含むDSC−RSPメッセージを生成し、生成されたDSC−RSPメッセージを基地局500に伝送する。即ち、DSC−RSPメッセージは、第1中継局540が支援できないサービスフローパラメータと、パラメータに対して第1中継局540が受容できるサービスフローパラメータ値とを含むことができる。
【0052】
一方、基地局500は、ステップ513で、トンネル1に対するサービスフローパラメータ値を再調整できるか、又はトンネル1に対するサービスフローパラメータ値を再調整できないので端末のコネクションAに対するサービスフローパラメータの変更要求を拒否するかなどを検討する。ここで、トンネル1に対するサービスフローパラメータ値を再調整すると仮定する。トンネル1に対するサービスフローパラメータ値を再調整する場合、基地局500は、ステップ515で、トンネル1に対して再調整されたサービスフローパラメータを含むDSC−REQメッセージを第1中継局540に伝送する。
【0053】
すると、第1中継局540は、ステップ517で、トンネル1に対して再調整されたサービスフローパラメータを受け付けられるか否かを判断する。この時、再調整されたサービスフローパラメータが受け付けられると仮定する。即ち、要求されたQoSパラメータセットを支援できると判断された場合、第1中継局540は、ステップ519で、要求されたQoSパラメータセットを含むDSC−REQメッセージを、端末データ伝達経路上の次のホップに当たる下位第2中継局550にフォワーディングする。
【0054】
すると、第2中継局550は、ステップ521で、受信したDSC−REQメッセージの情報に基づいて受付制御を遂行する。この時、該当サービスフローパラメータを受け付けられないと仮定する。サービスフローパラメータを受け付けられない場合、第2中継局550は、ステップ523で、トンネル1に対して要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを告知する確認コード(confirmation code)と、第2中継局550で支援できないサービスフローパラメータに対して第2中継局550が受容可能なサービスフローパラメータ値とを含むDSC−RSPメッセージを第1中継局540に伝送し、第1中継局540は、ステップ525で、DSC−RSPメッセージを基地局500にフォワーディングする。
【0055】
すると、基地局500は、ステップ527で、第2中継局550から受信したDSC−REQメッセージの情報に基づいてトンネル1に対するサービスフローパラメータ値を再調整できるか、又はトンネル1に対するサービスフローパラメータ値を再調整できないので端末のコネクションAに対するサービスフローパラメータの変更要求を拒否するかなどを検討する。ここで、トンネル1に対するサービスフローパラメータ値を再調整すると仮定する。
【0056】
その後、基地局500は、ステップ529で、最終決定されたトンネル1に対するQoSパラメータセットを含むDSC−RSPメッセージを、端末560に伝送する。この時、決定されたトンネル1に対するQoSパラメータセットは、第2中継局550から受信した情報を基に更新されたサービスフローパラメータであるか、又は端末560が要求したコネクションAのサービスフローパラメータ変更を受け付けられないことを示す情報であり得る。
【0057】
一方、端末560は、ステップ531で、DSC−RSPメッセージに対する応答としてDSC−ACKメッセージを基地局500に伝送する。すると、基地局500は、ステップ533で、トンネル1に対する決定されたパラメータを含むDSC−ACKメッセージを、端末のサービス経路上にある第1中継局540に伝送する。第1中継局540は、ステップ535で、DSC−ACKメッセージの情報(サービスフローパラメータ)を該当テーブルに設定し、DSC−ACKメッセージを端末のサービス経路上にある次のホップに当たる第2中継局550にフォワーディングする。すると、第2中継局550は、DSC−ACKメッセージの情報を該当テーブルに設定する。その後、基地局500及び中継局540、550は、上述のようにネゴシエートされたサービスフローパラメータに基づいて端末560にサービスを提供する。
【0058】
図6は、本発明の実施の形態によるマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムにおける基地局の動作を示すフローチャートである。
【0059】
図6に示すように、先ず、基地局は、ステップ601で、端末のサービスフローの変更が必要か否かを判断する。ここで、サービスフローの変更は、端末がコネクション生成を要求する場合、基地局がコネクション生成を要求する場合、端末が既に生成されているコネクション(個別コネクション及びトンネルコネクションを全て含むことを意味する)に対するサービスフローパラメータを変更する場合、基地局が既に生成されているコネクション(個別コネクション及びトンネルコネクションを全て含むことを意味する)に対するサービスフローパラメータを変更する場合に発生し得る。新しいコネクションは、DSA手順を介して生成されることができ、既に生成されたコネクションのサービスフローパラメータはDSC手順を介して変更され得る。
【0060】
端末のサービスフローの変更が必要な場合、基地局は、ステップ603で、受付制御(admission control)を要求するメッセージを生成する。ここで、受付制御要求メッセージは、一例として、DSA−REQメッセージ、DSC−REQメッセージのうち一つであるか、又は別途定義された他のメッセージであり得る。
【0061】
その後、基地局は、ステップ605で、受付制御要求メッセージを該当端末のデータ伝達経路上の中継局に伝送する。ここで、受付制御要求メッセージは、受付制御が要求されるサービスフローパラメータ(QoSパラメータセット)を含む。
【0062】
受付制御要求メッセージを伝送した後、基地局は、ステップ607で、受付制御要求メッセージに対する応答メッセージを受信したか否かを検査する。ここで、応答メッセージは、一例として、DSA−RSPメッセージ、DSC−RSPメッセージのうち一つであるか、又は別途定義された他のメッセージであり得る。
【0063】
受付要求メッセージに対する応答メッセージを受信すると、基地局は、ステップ609で、応答メッセージを端末のアクセス中継局(該当経路上の最終中継局)から受信したか否かを判断する。アクセス中継局でない場合、基地局は、ステップ621に進行して応答メッセージの情報に基づいてサービスフローパラメータを再調整するか、又は端末のサービスフローの変更(生成、又はパラメータ変更)を拒否するかなどを決定する。この時、サービスフローパラメータが再調整される場合、基地局は、該当経路上の中継局に再び受付制御を要求するためにステップ603に戻る。
【0064】
もし、アクセス中継局である場合、基地局は、ステップ611に進行して応答メッセージの情報に基づいてサービスフローパラメータを最終決定する。この時、サービスフローパラメータが再び調整されるか、もしくは、端末のサービスフローの変更が拒否されることがある。
【0065】
前記サービスフローパラメータが最終決定されると、基地局は、ステップ613に進行して決定されたサービスフローパラメータを含むメッセージを生成する。ここで、前述のメッセージは、例えば、DSA−RSPメッセージ、DSC−RSPメッセージのうちの一つであるか、又は別途定義された他のメッセージであり得る。
【0066】
そして、基地局は、ステップ615で、生成されたメッセージを端末に伝送する。その後、基地局は、ステップ617で、端末から受信確認(ACK)メッセージを受信したか否かを検査する。ACKメッセージを受信した場合、基地局は、ステップ619で、該当経路の中継局に決定されたサービスフローパラメータを含むメッセージを伝送する。この時、前述のメッセージは、例えば、DSA−ACKメッセージ、DSC−ACKメッセージのうちの一つであるか、又は別途定義された他のメッセージであり得る。このような手順で最終確定されたサービスフローパラメータは、該当データベース(メモリ)に設定され、基地局は、設定されたサービスフローパラメータに基づいて端末にサービスを提供する。
【0067】
図7は、本発明の実施の形態によるマルチホップ中継方式を使用する無線通信システムにおける中継局の動作手順を示すフローチャートである。
【0068】
図7に示すように、先ず、中継局は、ステップ701で、上位ノード(基地局又は上位中継局)から受付制御を要求するメッセージを受信したか否かを検査する。ここで、受付制御要求メッセージは、例えば、DSA−REQメッセージ、DSC−REQメッセージのうちの一つであるか、又は別途定義された他のメッセージであり得る。ここで、受付制御要求メッセージは、受付制御が要求されるサービスフローパラメータ情報(QoS派パラメータセット)を含む。
【0069】
受付制御要求メッセージを受信した場合、中継局は、ステップ703で、メッセージに含まれた要求されたQoSパラメータセットを用いて受付制御(admission control)を遂行する。即ち、中継局は、要求されたQoSパラメータセットを支援できるか否かを判断する。そして、中継局は、ステップ705で、自らがデータ伝達経路上の終端に位置したアクセス中継局であるかを確認する。
【0070】
もし、アクセス中継局でない場合、即ち、次のホップの中継局(下位中継局)が存在する場合、中継局は、ステップ707に進行して受付制御の結果から要求されたQoSパラメータセットが受け付けられたか否かを確認する。もし、受け付けられた場合、中継局は、ステップ713に進行して上位ノードから受信した受付制御要求メッセージを該当経路上の次のホップ中継局にフォワーディングする。
【0071】
一方、要求されたQoSパラメータセットを支援できない場合、中継局は、ステップ709で、要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを告知する応答メッセージを生成する。そして、中継局は、ステップ711で、生成された応答メッセージを基地局に伝送する。
【0072】
一方、ステップ705で、自らがアクセス中継局であると判断されると、中継局は、ステップ715に進行して受付制御の結果を含む応答メッセージを生成する。そして、中継局は、ステップ717で、応答メッセージを基地局に伝送する。
【0073】
受付制御要求に対する応答メッセージは、要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを告知する確認コード(confirmation code)及び受容できるパラメータ情報(支援できないパラメータ識別子及び該当パラメータに対して支援可能な値)を含むことができる。また、応答メッセージは、例えば、DSA−RSPメッセージ、DSC−RSPメッセージのうちの一つであるか、又は別途定義された他のメッセージであり得る。
【0074】
一方、中継局は、上述した図7の手順の後、基地局から最終確定されたサービスパラメータ情報を含むメッセージ(DSA−ACK、DSC−ACK)を受信することができ、そのメッセージを受信した場合、中継局は、最終確定されたサービスフローパラメータをメモリに設定する。その後、中継局は、設定されたサービスフローパラメータに基づいて該当端末にサービスを提供する。
【0075】
図8は、本発明の実施の形態による基地局(又は中継局)のブロック構成を示す図である。ここで、同じインタフェースモジュール(通信モジュール)を有する基地局と中継局とは、同じブロック構成を有するので、以下では、図8の装置を用いて基地局と中継局の動作について説明する。また、以下の説明は、TDD−OFDMAシステムであると仮定した場合のものである。しかし、本発明は、FDD−OFDMAシステム、TDDとFDDとを共に使用するハイブリッドシステム、及び他の資源分割方式を使用するセルラーベースのシステムに容易に適用され得る。
【0076】
図示のように、本発明の実施の形態による基地局(又は中継局)は、サービスフローパラメータ保存部800、制御部802、メッセージ処理部804、メッセージ生成部806、RF受信機808、ADC810、OFDM復調器812、複号化器814、符号化器816、OFDM変調器818、DAC820、RF送信器822、デュプレクサ824を含んで構成される。
【0077】
図8に示すように、先ず、デュプレクサ824は、デュプレキシング方式によってRF送信機822からの送信信号をアンテナを介して送信し、アンテナからの受信信号をRF受信機808に提供する。例えば、時分割双方向伝送方式(Time Division Duplex:TDD)の場合、デュプレクサ824は、送信区間の場合、RF送信機822からの信号をアンテナを介して送信し、受信区間の場合、アンテナを介して受信する信号をRF受信機808に伝達する。
【0078】
RF受信機808は、アンテナを介して受信するRF(Radio Frequency)信号を基底帯域アナログ信号に変換する。ADC810は、RF受信機808からのアナログ信号をサンプルデータに変換して出力する。OFDM復調器812は、ADC810から出力されるサンプルデータを高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform:FFT)して周波数領域のデータに変換し、周波数領域のデータのうち実際受信しようとする副搬送波などのデータを選択して出力する。
【0079】
複号化器814は、OFDM復調器812からのデータを予め決められた変調水準(MCSレベル)によって復調(demodulation)及び復号(decoding)して出力する。メッセージ処理部804は、複号化器814からの制御メッセージを解析して、その結果を制御部802に提供する。
【0080】
制御部802は、メッセージ処理部804からの情報に基づいて該当動作(operation)を制御し、また送信する情報を生成してメッセージ生成部806に提供する。ここで、制御部802は、サービスフローパラメータに対する受付制御(admission control)を遂行すると仮定する。サービスフローパラメータ保存部800は、それぞれの端末に対して生成されているサービスフローを管理し、各サービスフローに対して受け付けられたサービスフローパラメータ(QoSパラメータセット)を管理する。
【0081】
メッセージ生成部806は、制御部802から提供された各種情報を用いてメッセージを生成して物理階層の符号化器816に出力する。
【0082】
符号化器816は、メッセージ生成部806からのデータを予め決められた変調水準(MCSレベル)によって符号化及び変調して出力する。OFDM変調器818は、符号化器816からのデータをIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)してサンプルデータ(OFDMシンボル)を出力する。DAC820は、サンプルデータをアナログ信号に変換して出力する。RF送信機822は、DAC820からのアナログ信号をRF(Radio Frequency)信号に変換してアンテナを介して送信する。
【0083】
上述した構成で、制御部802は、プロトコル制御部として、メッセージ処理部804及びメッセージ生成部806を制御する。即ち、制御部802は、メッセージ処理部804及びメッセージ生成部806の機能を遂行できる。本発明においてこれを別途に構成したのは各機能を区別して説明するためである。従って、実際に具現する場合、これらの全てを制御部802で処理するように構成することができ、これらのうち一部のみを制御部802で処理するように構成することもできる。
【0084】
また、制御部802は、プロトコル処理の遂行中に必要な情報を物理階層の該当構成部に提供するか、物理階層の該当構成部に制御信号を発生する。
【0085】
以下、図8の構成に基づいて本発明による基地局及び中継局の動作について説明する。以下、MAC(Media Access Control)階層で遂行されるシグナリング処理を中心に説明する。
【0086】
先ず、基地局の動作について説明すれば次のとおりである。
【0087】
制御部802は、端末のサービスフローの変更が必要か否かを判断し、サービスフローを変更(サービスフロー生成及び既に生成されたサービスフローのパラメータ変更を含む意味である)する必要がある場合、メッセージ生成部806をトリガリングする。すると、メッセージ生成部806は、制御部802の制御下で受付制御要求メッセージ(例:DSA−REQメッセージ、DSC−REQメッセージ)を生成して物理階層部に伝達する。ここで、受付制御要求メッセージは、受付制御が要求されるQoSパラメータセット情報を含むことができる。一方、メッセージ生成部806で生成されたメッセージは、物理階層で伝送可能な形態に処理された後、該当中継局に伝送される。
【0088】
その後、制御部802は、受付制御要求メッセージに対する応答メッセージを受信したか否かを検査し、応答メッセージを受信した時、サービスフローパラメータの再調整が必要か、又は端末のサービスフローの変更を拒否するか、又はサービスフローパラメータを最終確定するかを判断する。
【0089】
もし、サービスフローパラメータを再調整する場合、メッセージ生成部806は再調整されたサービスフローパラメータを含む受付制御要求メッセージを生成して物理階層部に伝達する。このように生成された受付制御要求メッセージは、物理階層エンコードされて該当中継局に伝送される。
【0090】
もし、サービスフローパラメータが最終確定される場合、メッセージ生成部806は、最終確定されたサービスフローパラメータを含むメッセージ(例:DSA−RSPメッセージ、DSC−RSPメッセージ)を生成して物理階層部に伝達する。このように生成されたメッセージは、物理階層エンコードされて端末に伝送される。
【0091】
その後、端末から受信確認メッセージ(例:DSA−ACKメッセージ、DSC−ACKメッセージ)を受信した時、メッセージ生成部806は、最終確定されたサービスフローパラメータを含むメッセージ(例:DSA−ACKメッセージ、DSC−ACKメッセージ)を生成して物理階層部に伝達する。このように生成されたメッセージは、物理階層エンコードされて該当経路上の中継局に伝送される。
【0092】
一方、最終確定されたサービスフローパラメータは、サービスフローパラメータ保存部800に保存される。その後、制御部802は保存部800に設定されたサービスフローパラメータに基づいて該当端末にサービスを提供する。
【0093】
次に、中継局の動作について説明すれば次のとおりである。
【0094】
制御部802は、上位ノード(基地局又は上位中継局)から受付制御を要求するメッセージを受信したか否かを検査し、受付制御要求メッセージを受信した時、メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットを用いて受付制御を遂行する。
【0095】
もし、中継局が該当経路上の終端に位置したアクセス中継局である場合、メッセージ生成部806は、受付制御の結果を含む応答メッセージ(例:DSA−RSPメッセージ、DSC−RSPメッセージ)を生成する。このように生成されたメッセージは物理階層エンコードされて基地局に伝送される。
【0096】
アクセス中継局ではなく要求されたQoSパラメータセットを支援できる場合、メッセージ生成部806は、該当サービスフローパラメータを含む受付制御要求メッセージを生成する。このように生成されたメッセージは物理階層エンコードされて該当経路上の次のホップ中継局に伝送される。
【0097】
アクセス中継局ではなく要求されたQoSパラメータセットを支援できない場合、メッセージ生成部806は、要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード及び受容できるQoSパラメータ情報を含む応答メッセージ(例:DSA−RSPメッセージ、DSC−RSPメッセージ)を生成する。このように生成された応答メッセージは物理階層エンコードされて基地局に伝送される。
【0098】
一方、制御部802は、上位ノードから最終確定されたサービスフローパラメータ(例:DSA−ACKメッセージ、DSC−ACKメッセージ)を受信したか否かを検査し、最終確定されたサービスフローパラメータを受信した場合、これをサービスフローパラメータ保存部800に保存する。その後、制御部802は、保存部800に設定されたサービスフローパラメータに基づいて該当端末にサービスを提供する。
【0099】
図9は、本発明の実施の形態によるマルチホップ中継方式を使用する広帯域無線通信システムにおいて、端末のサービスフロー追加要求に対する受付制御を遂行するための信号の流れを示す図である。
【0100】
図9に示すように、先ず、端末960は、ステップ901で新しいコネクションを生成するためのDSA−REQメッセージを基地局(BS)900に伝送する。すると、基地局900は、ステップ903で要求されたQoSパラメータセット(requested QoS parameter set)を含むDSA−REQメッセージを端末のデータ伝達経路上の中継局に伝送する。
【0101】
その後、データ経路上の中間中継局(int−RS)940は、ステップ905で、基地局からのDSA−REQメッセージに含まれた要求されたQoSパラメータセットを用いて受付制御(admission control)を遂行する。即ち、中間中継局940は、要求されたQoSパラメータセットを支援できるか否かをチェックする。この時、要求されたQoSパラメータセットを支援できる場合、中間中継局940は、ステップ907で、DSA−REQメッセージを次のホップの下位中継局950に伝達する。
【0102】
もし、要求されたQoSパラメータセットを受け付けられない場合、中間中継局940は、上位基地局から受信したDSA−REQメッセージに自らが受容できるサービスフローパラメータ値を含め、DSA−REQメッセージを次のホップ中継局に伝達する。
【0103】
同様に、前述の次のホップ中継局も上位中継局から受信したDSA−REQメッセージ内の要求されたサービスフローパラメータを用いて受付制御を遂行する。この時、要求されたサービスフローパラメータを受け付けられない場合、該当中間中継局は受容できるサービスフローパラメータ値をDSA−REQメッセージに含めて次のホップ中継局に伝達する。この時、上位中継局から受信したDSA−REQメッセージ内に既に上位中継局で支援できるサービスフローパラメータ値が含まれていると、中間中継局は、受容できるサービスフローパラメータ値を追加(add)又は更新(update)して、該当DSA−REQメッセージを次のホップ中継局に伝達する。
【0104】
このような過程を経て、DSA−REQメッセージが端末のデータ伝達経路上の最終中継局であるアクセス中継局950に伝達されると、アクセス中継局950は、ステップ909で、他の中継局と同様にDSA−REQメッセージ内の要求されたQoSパラメータセットを用いて受付制御を遂行する。この時、要求されたQoSパラメータセットを受け付けられない場合、アクセス中継局950は、ステップ911で、受容できるサービスフローパラメータ値を追加又は更新して、これをDSA−RSPメッセージに含めて中間中継局940に伝達する。すると、中間中継局940は、ステップ913で、DSA−RSPメッセージを基地局900にフォワーディングする。ここで、DSA−RSPメッセージは、要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード(confirmation code)及び端末経路上の中継局で許容できるQoSパラメータ情報を含むことができる。DSA−RSPメッセージの情報は、基地局及びポリシーサーバ(policyserver)で端末のサービスフローパラメータを決定するために使用され得る。
【0105】
一方、DSA−RSPメッセージを受信すると、基地局900は、ステップ915で、端末のサービスフローパラメータを最終決定し、決定されたサービスフローパラメータを含むDSA−RSPメッセージを端末960に伝送し、端末960は、受信確認メッセージ(DSA−ACK)を基地局900に伝送する。
【0106】
その後、基地局900は、ステップ917で、決定されたサービスフローパラメータを含むDSA−ACKメッセージを中間中継局940に伝達し、中間中継局940は、DSA−ACKメッセージをアクセス中継局950に伝達する。
【0107】
上述した図9の動作は、基地局起動(BS−initiated)により端末のサービスフローを追加又は更新する場合、又は端末起動(MS−initiated)により既存のサービスフローを更新する場合及びトンネルサービスフローを追加又は更新する場合などに適用できる。
【0108】
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施の形態について説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内で、様々な変形が可能であることはもちろんである。従って、本発明の範囲は、説明された実施の形態に限定されて決められてはならず、後述する特許請求範囲の記載による範囲及びそれと均等なものによって決定されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチホップ中継を使用する無線通信システムにおける中継局の動作方法であって、
上位ノードからサービスフローに対する受付制御決定(admission control decision)を要求する要求メッセージを受信する過程と、
前記要求メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットを支援できるか否かを判断する過程と、
前記QoSパラメータセットを支援できる場合、前記要求メッセージを次のホップに当る下位中継局(subordinate RS)にフォワードする過程と、
前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード(CC:Confirmation Code)及び前記中継局で受容できるQoSパラメータセット(acceptable QoS parameter set)を含む応答メッセージを基地局に伝送する過程と、
前記基地局から受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを受信する過程と、
前記基地局から受け付けつけられたサービスフローパラメータを設定する過程と、を含み、
前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードする間に、前記応答メッセージを基地局に伝送せず、
前記応答メッセージを基地局に伝送する間に、前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードしないことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記要求メッセージは、DSA−REQ(Dynamic Service Addition−REQuest)メッセージ及びDSC−REQ(Dynamic Service Change−REQuest)メッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記応答メッセージは、DSA−RSP(Dynamic Service Addition−ReSPonse)メッセージ及びDSC−RSP(Dynamic Service Change−ReSPonse)メッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記確認メッセージは、DSA−ACKメッセージ及びDSC−ACKメッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記サービスフローは、個別サービスフロー(individual service flow)及びトンネルサービスフロー(tunnel service flow)のうちいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記基地局が、サービス経路上の全中継局へ前記受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを伝送することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記要求メッセージをルーティングするための経路と前記確認メッセージをルーティングするための経路は、同じ経路であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
マルチホップ中継を使用する無線通信システムにおける基地局の動作方法であって、
上位ノードにサービスフローに対する受付制御決定(admission control decision)を要求する要求メッセージを伝送する過程と、
前記上位ノードが前記要求メッセージ内の前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード(CC:Confirmation Code)及び前記中継局で受容できるQoSパラメータセット(acceptable QoS parameter set)を含む前記応答メッセージを前記上位ノードから受信する過程と、
前記上位ノードに受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを伝送する過程と、を含み、
前記上位ノードが前記要求メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットを支援できる場合、前記要求メッセージは、次のホップに当る下位中継局(subordinate RS)にフォワードされ、前記要求メッセージが前記下位中継局にフォワードされる間に、前記応答メッセージは前記基地局に伝送されず、
前記上位ノードが前記要求メッセージ内の前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記応答メッセージが基地局に伝送される間に、前記要求メッセージは、前記下位中継局にフォワードされないことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記要求メッセージは、DSA−REQ(Dynamic Service Addition−REQuest)メッセージ及びDSC−REQ(Dynamic Service Change−REQuest)メッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記応答メッセージは、DSA−RSP(Dynamic Service Addition−ReSPonse)メッセージ及びDSC−RSP(Dynamic Service Change−ReSPonse)メッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記確認メッセージは、DSA−ACKメッセージ及びDSC−ACKメッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記サービスフローは、個別サービスフロー(individual service flow)及びトンネルサービスフロー(tunnel service flow)のうちいずれか一つであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記基地局が、サービス経路上の全中継局へ前記受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを伝送することを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記要求メッセージをルーティングするための経路と前記確認メッセージをルーティングするための経路は、同じ経路であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項15】
マルチホップ中継を使用する無線通信システムにおけるサービスフローに対する受付制御方法であって、
端末のサービスフローの変更が要求される場合、基地局が、受付制御決定を要求する要求メッセージをデータ伝達経路上の中継局に伝送する過程と、
前記データ伝達経路上の中継局が、前記要求メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットによって受付制御を遂行する過程と、
前記中継局が、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できる場合、前記要求メッセージを前記データ伝達経路上の次のホップに当る下位中継局(subordinate RS)にフォワードし、前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードする間に、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード(CC:Confirmation Code)及び前記中継局で受容できるQoSパラメータセット(acceptable QoS parameter set)を含む応答メッセージを前記基地局に伝送しない過程と、
前記中継局が、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できない場合、前記応答メッセージを前記基地局に伝送し、前記応答メッセージを前記基地局に伝送する間に、前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードしない過程と、
前記基地局が、受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを前記中継局に伝送する過程と、
前記中継局が、前記確認メッセージを利用して受け付けられたサービスフローパラメータを設定する過程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記要求メッセージは、DSA−REQ(Dynamic Service Addition−REQuest)メッセージ及びDSC−REQ(Dynamic Service Change−REQuest)メッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記応答メッセージは、DSA−RSPメッセージ及びDSC−RSPメッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記中継局から前記応答メッセージを受信する際、前記基地局が、受付制御を遂行する過程と、
前記基地局が、受け付けられたサービスフローパラメータ(admitted service flow parameter)を含むメッセージを前記端末に伝送する過程と、を含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記確認メッセージは、DSA−ACKメッセージ及びDSC−ACKメッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記端末のサービスフロー変更は、端末がコネクション生成を要求する場合、基地局がコネクション生成を要求する場合、端末が既に生成されたコネクションのサービスフローパラメータ変更を要求する場合、及び基地局が既に生成されたコネクションのサービスフローパラメータ変更を要求する場合に要求されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記サービスフローは、個別サービスフロー及びトンネルサービスフローのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記基地局が、サービス経路上の全中継局へ前記受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを伝送することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記要求メッセージをルーティングするための経路と前記確認メッセージをルーティングするための経路は、同じ経路であることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項24】
マルチホップ中継を使用する無線通信システムにおける中継局装置であって、
上位ノードからサービスフローに対する受付制御決定(admission control decision)を要求する要求メッセージを受信する受信部と、
前記要求メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットを支援できるか否かを判断する制御部と、
前記QoSパラメータセットを支援できる場合、前記要求メッセージを次のホップに当る下位中継局(subordinate RS)にフォワードし、
前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード(CC:Confirmation Code)及び前記中継局で受容できるQoSパラメータセット(acceptable QoS parameter set)を含む応答メッセージを基地局に伝送する送信部と、を含み、
前記受信部は、前記基地局から受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを受信し、
前記制御部は、前記基地局から受け付けられたサービスフローパラメータを設定し、
前記送信部は、前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードする間に、前記応答メッセージを基地局に伝送せず、
前記送信部は、前記応答メッセージを基地局に伝送する間に、前記要求メッセージを前記下位中継局にフォワードしないことを特徴とする装置。
【請求項25】
前記要求メッセージは、DSA−REQ(Dynamic Service Addition−REQuest)メッセージ及びDSC−REQ(Dynamic Service Change−REQuest)メッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記応答メッセージは、DSA−RSP(Dynamic Service Addition−ReSPonse)メッセージ及びDSC−RSP(Dynamic Service Change−ReSPonse)メッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記確認メッセージは、DSA−ACKメッセージ及びDSC−ACKメッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記サービスフローは、個別サービスフロー(individual service flow)及びトンネルサービスフロー(tunnel service flow)のうちいずれか一つであることを特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項29】
前記受信部は、前記サービス経路上の全中継局へ伝送された前記受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを前記基地局から受信することを特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項30】
前記要求メッセージをルーティングするための経路と前記確認メッセージをルーティングするための経路は、同じ経路であることを特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項31】
マルチホップ中継を使用する無線通信システムにおける基地局装置であって、
上位ノードにサービスフローに対する受付制御決定(admission control decision)を要求する要求メッセージを伝送する送信部と、
前記上位ノードが前記要求メッセージ内の前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記要求されたQoSパラメータセットを支援できないことを示す確認コード(CC:Confirmation Code)及び前記中継局で受容できるQoSパラメータセット(acceptable QoS parameter set)を含む前記応答メッセージを前記上位ノードから受信する受信部と、
前記応答メッセージを受信する際、受付制御を遂行して、前記上位ノードに受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを伝送する制御部と、を含み、
前記上位ノードが前記要求メッセージ内の要求されたQoSパラメータセットを支援できる場合、前記要求メッセージは、次のホップに当る下位中継局(subordinate RS)にフォワードされ、前記要求メッセージが前記下位中継局にフォワードされる間に、前記応答メッセージは前記基地局に伝送されず、
前記上位ノードが前記要求メッセージ内の前記QoSパラメータセットを支援できない場合、前記応答メッセージが基地局に伝送される間に、前記要求メッセージは、前記下位中継局にフォワードされないことを特徴とする装置。
【請求項32】
前記要求メッセージは、DSA−REQ(Dynamic Service Addition−REQuest)メッセージ及びDSC−REQ(Dynamic Service Change−REQuest)メッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記応答メッセージは、DSA−RSP(Dynamic Service Addition−ReSPonse)メッセージ及びDSC−RSP(Dynamic Service Change−ReSPonse)メッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項34】
前記確認メッセージは、DSA−ACKメッセージ及びDSC−ACKメッセージのうちいずれか一つであることを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項35】
前記サービスフローは、個別サービスフロー(individual service flow)及びトンネルサービスフロー(tunnel service flow)のうちいずれか一つであることを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項36】
前記基地局が、サービス経路上の全中継局へ前記受け付けられたサービスフローパラメータを含む確認メッセージを伝送することを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項37】
前記要求メッセージをルーティングするための経路と前記確認メッセージをルーティングするための経路は、同じ経路であることを特徴とする請求項31に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−235488(P2012−235488A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−145079(P2012−145079)
【出願日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【分割の表示】特願2009−56441(P2009−56441)の分割
【原出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】