説明

マルチメディアファイル生成・記録装置とその生成・記録方法

【課題】 長時間撮影後の記録終了時間を記録時間にかかわらずに一定で短く抑えること。
【解決手段】 多重化部202は、入力されるデータのヘッダ情報等のメタデータを生成するマルチメディアデータ生成制御部101と、複数の可変データファイル♯1〜♯Nを生成し、符号化したメディアデータとマルチメディアデータ生成制御部101で生成したメタデータとをそれぞれ生成した複数のファイルに格納する可変データファイル生成部102と、可変データファイル生成部102で生成された複数のファイル♯1〜♯Nを結合するファイル結合処理部103とから構成され、メディアデータとメタデータ内の可変長部分とをそれぞれ別ファイルとして並列に出力し、記録終了時にファイル管理システムの管理情報操作で結合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチメディアファイル生成・記録装置とその生成・記録方法に関し、特に、マルチメディア処理、動画像処理などに使用される情報処理装置のマルチメディアファイル生成・記録装置とその生成・記録方法に関する。
【0002】
更に詳しくは、特に、MPEG−4ファイルフォーマット(以下、MP4という)に代表されるメディアデータ(実データ部)とメタデータ(再生情報部、ヘッダ部)とが完全に分離しているマルチメディアファイルを生成・記録する装置に関する。
【背景技術】
【0003】
デジタルビデオカメラに代表される録画装置によりAV(Audio/Video)データを保存・記録することが一般的になってきた。AVデータを保存する形式としては、DVカセットに格納するDV形式、PC上で入力動画像をキャプチャした際に選択できるAVI形式などがある。また近年、TV電話に代表されるITU−T H.324によるAVデータ伝送も行われている。
【0004】
これらのマルチメディアデータ格納形式の一つとして、MP4(ISO/IEC14496-1:2001/Amd6,"Informationtechnology-Codingofaudio-visualobjects-Part1:Systems-Amendment6:MP4,theMPEG-4fileformat")がある。このMP4形式の特徴として、ファイル上でメディアデータ(実データ部)とメタデータ(再生情報部、ヘッダ部)とが完全に分離しているという特徴がある。
【0005】
このような性質をもつため、記録終了時でないとメタデータのサイズが確定できず、記録終了処理に時間がかかってしまうという欠点があった。
【0006】
上記のような欠点を解消するものとして、以下の特許文献1に示すようなファイル変換システムが提案されている。
【0007】
特許文献1に示されたファイル変換の方法は、図9に示したように、メタデータ格納領域901とメディアデータ格納領域902の間に、予めメタデータのサイズを予測して、フリーデータ格納領域903を設け、このフリーデータ格納領域903を事前にフリーデータで埋めておく。
【0008】
そして、ファイル変換した際、メタデータ部のデータが増えた場合、メタデータ格納領域901とフリーデータ格納領域903内に、変換後のファイルヘッダ情報であるメタデータ905を記録することで、メディアデータ格納領域902内のメディアデータの再コピーの発生を抑え、記録処理時間とメモリ消費量を軽減している。
【特許文献1】特開2003−173625号公報(請求項1、図17)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に示した方法は、メタデータのサイズが予測できる場合には有効ではあるが、最大記録時間を定めない長時間動画撮影時においては、メタデータサイズの上限はきめられないため、上記特許文献1に示した方法は使用できない。
【0010】
また、特許文献1にも記載されているが、メタデータとメディアデータを最後に確定してMP4ファイルを生成する場合、ファイルのコピー・削除処理が必要となり、記録時間とともにファイルサイズの増加するメタデータもしくはメディアデータを最後に書き込むことになり、記録終了処理時間がかかってしまうという問題がある。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、長時間撮影後の記録終了時間(次のファイルが撮影できるまでの時間)を記録時間にかかわらずに一定で短く抑えることができ、よりストレスを感じさせないユーザフレンドリーなマルチメディアファイル生成・記録装置とその生成・記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のマルチメディアファイル生成・記録装置は、ビデオデータ及びオーディオデータを含むメディアデータと前記メディアデータと完全に分離しメディアデータを再生させるために必要な情報を含むメタデータとを含んだマルチメディアファイルを生成するマルチメディアファイル生成・記録装置において、前記メディアデータを記録するための1つ以上の第1のファイルとメタデータを記録するための1つ以上の第2のファイルとをそれぞれ生成するファイル生成手段と、前記第1のファイル及び第2のファイルにデータを並列して記録するデータ記録手段と、前記記録したファイルの記録終了時に、前記第1のファイル及び第2のファイルを結合して一つのマルチメディアファイルを生成するファイル結合手段と、を具備する構成を採る。
【0013】
又、本発明のマルチメディアファイル生成・記録方法は、ビデオ及びオーディオを含むメディアデータと前記メディアデータと完全に分離しメディアデータを再生させるために必要な情報を含むメタデータとを含んだマルチメディアファイルを生成するマルチメディアファイル生成・記録方法であって、前記メディアデータを記録するための第1のファイルとメタデータを記録するための複数の可変長の第2のファイルとをそれぞれ生成する第1の工程と、前記第1のファイル及び第2のファイルにデータを並列して記録する第2の工程と、前記記録したファイルの記録終了時に、前記第1のファイル及び複数の第2のファイルを結合して一つのマルチメディアファイルを生成する第3の工程と、を具備する方法を採る。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、動画撮影機能を有する機器において、本発明のマルチメディアファイル生成・記録装置及び方法を用いれば、動画記録フォーマットとして、メディアデータとメタデータとが分離している、例えば、MP4等の形式を採用しても、長時間撮影後の記録終了時間(次のファイルが撮影できるまでの時間)を記録時間にかかわらずに一定で短く抑えることができ、よりストレスを感じさせないユーザフレンドリーなマルチメディアファイル生成・記録装置とその生成・記録方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態に係わるマルチメディアファイル生成・記録装置の多重化部の構成を示すブロック図、図2は、本発明のマルチメディアファイル生成・記録装置の全体の構成を示す図である。
【0017】
以下においては、映像及び音声データを含むメディアデータと前記メディアデータと完全に分離しメディアデータを再生させるために必要な情報を含むメタデータとを含んだマルチメディアファイルデータとして、ビデオをMPEG4Video(ISO/IEC 14496 part-2: Visual)、オーディオをMPEG4AAC(Moving Picture Experts Group phase 4 Advanced Audio Coding)としたものを例に説明する。
【0018】
図2において、符号化部200は、リアルタイムに入力されるビデオデータを圧縮し、MPEG4Video形式などに符号化する。符号化部201は、リアルタイムに入力されるオーディオデータを圧縮し、MPEG4AACなどに符号化する。多重化部202は、符号化部200、符号化部201から出力されるデータをMP4形式に多重化して、多重化データを生成する。出力部203は、多重化部202からの多重化データをファイルとしてメモリに出力する、又は、ネットワークに送出する。
【0019】
多重化部202は、図1に、その詳細な構成が示されている。図1に示したように、多重化部202は、入力されるデータのヘッダ情報等のメタデータを生成するマルチメディアデータ生成制御部101と、複数の可変データファイル♯1〜♯Nを生成し、符号化したメディアデータとマルチメディアデータ生成制御部101で生成したメタデータとをそれぞれ生成した複数のファイルに格納する可変データファイル生成部102と、可変データファイル生成部102で生成された複数のファイル♯1〜♯Nを結合するファイル結合処理部103とから構成される。
【0020】
次に、本発明で用いるファイル結合処理部103について説明する。
【0021】
一般的に、コンピュータ上でファイル管理するファイル管理システムでは、以下の機能を具備している。
【0022】
(1)複数ファイルの同時オープンと順不同の書き込み処理
(2)ファイル管理システムの管理情報制御による2ファイルのクラスタ単位での結合処理
上記(1)の機能により、メディアデータとメタデータとを可変情報単位に、複数のファイルを同時にオープンし、並列にデータを書き込み、ファイルを作成することができる。又、(2)の機能により、(1)で並列にそれぞれ作成したファイルをファイルコピーすることなしに、クラスタ単位で一つのファイルに結合・変換できる。クラスタとはファイルを扱う最小限のサイズのことである。
【0023】
従って、本発明では、本発明のマルチメディアファイルを管理しているファイル管理システムの管理情報操作に従って結合するように構成したものである。
【0024】
次に、上記構成を有するマルチメディアファイル生成・記録装置の動作について、図4〜図7に用いて説明する。なお、図4〜図7において、MP4MUXが、多重化部202に対応している。
【0025】
ここで、ごく簡単に、MP4のデータ構造について、図3を参照して説明しておく。
【0026】
MP4ファイルは、「Box」と称される基本単位で構成される。MP4のメタデータ全体を格納するBoxは、Movie Boxであり、図3においては、301がMovie Box に該当し、本発明では、moovと表記している。
【0027】
又、メディアデータ全体を格納するBoxは、Media Data Boxであり、図3においては、302がMedia Data Boxに該当し、本発明では、mdatと表記している。又、MP4ファイルフォーマットには、上記した必須Boxの他、ユーザが自由に定義できるBoxもある。
【0028】
又、Movie Box内には、mdat内の所望のデータをアクセスするための、例えば、stts, stsc, stsz, stco, stss等のパラメータを用いるようになっているが、本発明と直接関連しないので、詳細な説明を省略する。
【0029】
まず、記録開始の準備処理について説明する(図4)。
【0030】
(a)MP4記録の準備処理として、マルチメディアデータ生成制御部101が、記録するメディアなどの特性より可変データにすべき項目を判定する(この例の場合、9個の項目が必要である)。
【0031】
(b)この可変データ項目数に応じて、可変データファイル生成部102に必要な機能を割り当て、ファイル(File#1〜9)を作成する。ここで、File#1には、メディアデータが格納され、File#2〜9には、メタデータが格納される。
【0032】
(c)記録開始前にわかる固定値情報(記録メディア情報など)をそれぞれに書き込み記録開始の準備処理を終了する。
【0033】
次に、記録中について説明する(図5)。
【0034】
記録中は、符号化部200、201からリアルタイムに入力されるビデオやオーディオのデータに対して、可変データファイル生成部102を介して以下のような処理を行う。
【0035】
(a)エンコードされたビデオ・オーディオのデータ(VOP、フレーム)をmdat(File#1)に書き込む。
【0036】
(b)各ビデオ・オーディオのデータのタイムスタンプ、サイズ、ファイル位置、キーフラグよりstts, stsc, stsz, stco, stssの情報(File#2〜9)を追記する。
【0037】
(c)この時、各ファイルへの書き込み単位は、書き込み効率をあげるため一定量単位(例えば、16KB単位など)で書き込む。
【0038】
次に、記録終了について説明する(図6)。
【0039】
記録終了時には、入力されるビデオやオーディオのデータを確定して、可変データファイル生成部102を介して以下の処理をおこなう。
【0040】
(a)未処理の可変長ファイル(File#1〜9)の情報を確定する。
【0041】
(b)最後にならなければわからない情報(各Boxサイズ情報、再生時間)を更新する。
【0042】
(c)File#1〜8のファイル(最後に結合するファイルを除いて)に対して、各16KBの倍数になるようにuuidBoxを書き込む(MP4規格でユーザ独自に決定できるBoxとしてuuidが定義されている)。
【0043】
なお、この実施の形態では、ファイルシステムとして16KB単位のクラスタで扱っているとする。
【0044】
(d)File#9に対しては、udta情報(タイトルなど)があれば、書き込む。なお、File#9はファイル終端であるため、16KBのクラスタアラインは必要ない。
【0045】
最後に、記録ファイル確定について説明する(図7)。
【0046】
記録ファイル確定時には、ファイル結合処理部103を介して処理をおこなう。
【0047】
(a)File#1〜9の各ファイルをファイル管理システムの管理情報を変更することにより順番に結合し、MP4ファイル701として確定する。
【0048】
なお、本発明では、ファイルを結合する際、ファイルをファイルシステムの管理情報操作だけで結合し、フリーデータのサイズや結合順序によって、可変長ファイル内の既存情報を更新するように構成している。
【0049】
図8は、本実施の形態に係るマルチメディアファイル生成・記録装置の動作を示すフローチャートである。図8に示すように、本実施の形態に係るマルチメディアファイル生成・記録装置の動作は、メディアデータを記録するための第1のファイル#1とメタデータを記録するための複数の可変長の第2のファイル#2〜9とをそれぞれ生成する第1の工程(ST801)と、前記第1のファイル#1及び第2のファイル#2〜9にデータを並列して記録する第2の工程(ST802)と、前記記録したファイルの記録終了時に、前記第1のファイル#1及び複数の第2のファイル#2〜9を結合して一つのマルチメディアファイル(MP4ファイル701)を生成する第3の工程(ST803)と、を含むものである。
【0050】
次に、上記の処理おこなった際、記録終了からファイル確定にかかる処理時間を見積もると以下のようになる。
【0051】
なお、見積条件として、ファイル管理システムの性能は、Write動作には、16KB以内の1書き込みに20msを要し、結合動作には、ファイルサイズによらず150msを要するものとし計算した。
【0052】
【表1】


(*1)再生時間情報は、mvhd, tkhd(V), mdhd(V), tkhd(A), mdhd(A)の5つである。
(*2)uudiBox内情報は、無視されるためSize+Typeの8バイトのみ書き込む。
【0053】
以上のように、記録時間によらず、2秒弱で記録終了処理が終わることになるが、同じファイル管理システムを用い、長時間記録をおこなったときに、例えば、最後にメタデータをメディアデータの後に書き込むような処理をおこない、メタデータが10Mバイト発生したとすると、書き込み時間(msec)は、10240/16×20=12900となり13秒強かかってしまい、かつ10MB分のメタデータを一度ファイル上に展開していたとすると、ファイルシステムへのRead動作とWrite動作とが交互に発生し、更に、処理時間が長くなることになる。
【0054】
以上のように、本発明の実施の形態によれば、最大記録時間を定めない、長時間マルチメディアファイル記録時においても、記録終了処理時にデータコピー(Write)処理が軽減され、ファイル結合処理とあわせても記録終了処理時間が短時間で一定となり、かつMP4規格に沿った記録ができることになる。
【0055】
又、ファイル管理システムを用いて記録をおこなっていても、ファイルコピーが発生せず、可変長ファイルのサイズに依存せず、結合処理時間は一定になるため、記録時間に依存せず、記録終了処理時間を短時間で一定時間以内にできる。
【0056】
又、ファイル管理システムのクラスタ単位で各可変長ファイルを扱ってもマルチメディアファイルフォーマット規格に準拠し、既存のマルチメディアファイル再生装置での再生が可能になる。
【0057】
なお、上記実施の形態では、MPEG4Video+MPEG4AACのMP4記録を前提にして説明したが、これ以外の異なるコーデックを使用した場合や、MP4と同じメタデータとメディアデータとが分離したような形式をとるファイルフォーマットに対しても、上記と同様に適用可能である。
【0058】
又、本発明のマルチメディアファイル生成・記録装置を、動画撮影機能を有する通信端末装置や、移動体通信端末装置に搭載すると、撮影した動画をより多くの装置に伝送可能で、且つ、多くの装置で鑑賞することが可能になり、使い勝手が向上する。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、特に、マルチメディアファイルのデータ変換・配信に用いるのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の一実施の形態に係るマルチメディアファイル生成・記録装置の多重化部の構成を示すブロック図
【図2】本発明の上記実施の形態に係るマルチメディアファイル生成・記録装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の上記実施の形態に係るMP4のデータ構造を示す図
【図4】本発明の上記実施の形態に係るMP4記録開始時のイメージを示す図
【図5】本発明の上記実施の形態に係るMP4記録中のイメージを示す図
【図6】本発明の上記実施の形態に係るMP4記録終了時のイメージを示す図
【図7】本発明の上記実施の形態に係るMP4記録終了後のMP4ファイルイメージを示す図
【図8】本発明の上記実施の形態に係るマルチメディアファイル生成・記録装置の動作を示すフローチャート
【図9】従来技術を説明する図
【符号の説明】
【0061】
101 マルチメディアデータ生成制御部
102 可変データファイル生成部
103 ファイル結合処理部
200、201 符号化部
202 多重化部
203 出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ及びオーディオデータを含むメディアデータと前記メディアデータと完全に分離しメディアデータを再生させるために必要な情報を含むメタデータとを含んだマルチメディアファイルを生成するマルチメディアファイル生成・記録装置において、
前記メディアデータを記録するための1つ以上の第1のファイルと、メタデータを記録するための1つ以上の第2のファイルとをそれぞれ生成するファイル生成手段と、
前記第1のファイル及び第2のファイルにデータを並列して記録するデータ記録手段と、
前記記録したファイルの記録終了時に、前記第1のファイル及び第2のファイルを結合して一つのマルチメディアファイルを生成するファイル結合手段と、
を具備することを特徴とするマルチメディアファイル生成・記録装置。
【請求項2】
前記ファイル結合手段は、記録終了時に、並列に出力している前記第1及び第2のファイルをファイル管理システムのクラスタ又はクラスタの倍数単位のファイルにし、前記クラスタ又はクラスタの倍数単位のファイルを、前記マルチメディアファイルを管理しているファイル管理システムの管理情報操作に従って結合することを特徴とする請求項1記載のマルチメディアファイル生成・記録装置。
【請求項3】
前記ファイルを結合する際、前記マルチメディアファイルのフォーマットにおいて定義されているデータ、もしくは、独自に定義したフリーデータを挿入した後、ファイルを結合することを特徴とする請求項2記載のマルチメディアファイル生成・記録装置。
【請求項4】
前記ファイルを結合する際、前記ファイルを前記ファイルシステムの管理情報操作だけで結合し、前記フリーデータのサイズや結合順序によって、第1及び第2のファイル内の既存情報を更新することを特徴とする請求項2記載のマルチメディアファイル生成・記録装置。
【請求項5】
ビデオデータ及びオーディオデータを含むメディアデータと前記メディアデータと完全に分離しメディアデータを再生させるために必要な情報を含むメタデータとを含んだマルチメディアファイルを生成するマルチメディアファイル生成・記録方法であって、
前記メディアデータを記録するための第1のファイルとメタデータを記録するための複数の可変長の第2のファイルとをそれぞれ生成する第1の工程と、
前記第1のファイル及び第2のファイルにデータを並列して記録する第2の工程と、
前記記録したファイルの記録終了時に、前記第1のファイル及び複数の第2のファイルを結合して一つのマルチメディアファイルを生成する第3の工程と、
を具備することを特徴とするマルチメディアファイル生成・記録方法。
【請求項6】
前記第3の工程では、記録終了時に、前記可変長ファイルである前記第2のファイルをファイル管理システムのクラスタ又はクラスタの倍数単位のファイルにし、前記クラスタ又はクラスタの倍数単位のファイルを、前記マルチメディアファイルを管理しているファイル管理システムの管理情報操作に従って結合することを特徴とする請求項5記載のマルチメディアファイル生成・記録方法。
【請求項7】
前記ファイルを結合する際、前記マルチメディアファイルのフォーマットにおいて定義されているデータ、もしくは、独自に定義したフリーデータを挿入した後、ファイルを結合することを特徴とする請求項6記載のマルチメディアファイル生成・記録方法。
【請求項8】
前記ファイルを結合する際、前記ファイルを前記ファイルシステムの管理情報操作だけで結合し、前記フリーデータのサイズや結合順序によって、第1及び第2のファイル内の既存情報を更新することを特徴とする請求項6記載のマルチメディアファイル生成・記録方法。
【請求項9】
請求項1から請求項4のいずれかに記載のマルチメディアファイル生成・記録装置を備えることを特徴とする動画撮影機能を有する情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−72835(P2006−72835A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−257476(P2004−257476)
【出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】