説明

マロノニトリル化合物

式(I)で示され、その式中、記号は、明細書中の意味を有する化合物、並びに化合物(I)の製造方法、化合物(I)を含む殺虫組成物及び相乗的混合物、昆虫、ダニもしくは線虫を、該害虫又はそれらの給餌、棲息環境もしくは繁殖地と式(I)の化合物の殺虫有効量との接触によって防除する方法、及び寄生虫による外寄生もしくは感染に対して動物を治療、防除、抑制もしくは保護するための方法において、該動物に式(I)の化合物の殺寄生虫有効量を経口的に、局所的にもしくは非経口的に投与もしくは適用することを含む方法。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、
Aは、D−X−R1もしくはQである;
Xは、無関係に、酸素もしくはS(=O)nである;
nは、0、1もしくは2である;
1は、無関係に、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C10−アルキニル、C3〜C10−ハロアルキニル、C3〜C10−シクロアルキル、C3〜C10−ハロシクロアルキル、C3〜C10−シクロアルケニル、C3〜C10−ハロシクロアルケニル、フェニルもしくは5員ないし6員の複素芳香族の環系であり、前記環系は、酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、その複素芳香族の環は、X原子に環の炭素原子を介して結合され、かつそのフェニルもしくは複素芳香族の環は、C1〜C10−アルキル基を介して結合されて、こうしてアリール−C1〜C10−アルキル部もしくはヘタリール−C1〜C10−アルキル部を形成してよく、
その際、前記フェニルもしくは複素芳香族の環は、フェニル及び酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員ないし6員の飽和の、部分不飽和のもしくは芳香族の複素環式の環から選択される環に縮合されていてよく、
その際、前記の基R1中の水素原子は、部分的にもしくは全体的に、基R2の任意の組み合わせによって置き換えられてよい;
Dは、無関係に、1〜5個の炭素鎖原子を有する飽和もしくは部分不飽和の炭化水素鎖又はC3〜C6−シクロアルキルであり、その際、前記の鎖もしくは前記のシクロアルキルの水素原子は、全てにおいてもしくは部分的に、R3から選択される基の任意の組み合わせで置き換えられてよい;
2は、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−ハロアルキル、C2〜C10−アルケニル、C2〜C10−ハロアルケニル、C2〜C10−アルキニル、C3〜C10−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C3〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ、C2〜C6−ハロアルケニルオキシ、C3〜C6−ハロアルキニルオキシ、トリ−C1〜C10−アルキルシリル又はフェニルもしくは酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員ないし7員の飽和のもしくは部分不飽和の複素環式の環もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5員ないし6員の複素芳香族の環系であり、前記のフェニルもしくは複素環式の環もしくは複素芳香族の環は、酸素原子もしくは硫黄原子を介して結合されていてよく、又は
2つの基R2は、炭化水素鎖の炭素原子と一緒になって、酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する3員ないし7員の飽和のもしくは部分不飽和の複素環式の環を形成してよく、
その際、前記の基R2は、非置換であるか、又はこれらの基中の水素原子は、全てにおいてもしくは部分的に、Raから選択される基の任意の組み合わせで置き換えられてよい;
3は、ハロゲン、アミノ、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−ハロアルキル、C2〜C10−アルケニル、C2〜C10−ハロアルケニル、C2〜C10−アルキニル、C3〜C10−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C3〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ、C2〜C6−ハロアルケニルオキシ、C3〜C6−ハロアルキニルオキシ、C1〜C6−アルコキシカルボニル、C1〜C6−アルケニルオキシカルボニル、C1〜C6−アルキルアミノ、ジ(C1〜C6−アルキル)アミノ、トリ−C1〜C10−アルキルシリル又はフェニルもしくは酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員ないし7員の飽和のもしくは部分不飽和の複素環式の環もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5員ないし6員の複素芳香族の環系であり、前記のフェニル及び複素環式の環もしくは複素芳香族の環は、酸素原子もしくは硫黄原子を介して結合されていてよく、
その際、前記の基R3は、非置換であるか、又はこれらの基中の水素原子は、全てにおいてもしくは部分的に、Raから選択される基の任意の組み合わせで置き換えられてよく、又は
部R3−D−X−R1は、一緒になって、式α
【化2】

の飽和のもしくは不飽和の環を形成してよく、前記環は、5〜7個の環員を有してよく、かつXの他に、酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜2個の更なるヘテロ原子を有してよく、かつ前記の環は、Raから選択される1〜5個の基で置換されていてよく、又は
部R3−D−X−R1は、一緒になって、式β
【化3】

で示され、そのxが1〜5である基を形成してよく、それは5〜7個の環員を有してよい飽和のもしくは不飽和の環を有し、かつXの他に、酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜2個の更なるヘテロ原子を有し、かつ前記の環は、Raから選択される1〜5個の基で置換されていてよい;
aは、互いに無関係に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C8−ハロシクロアルケニル、フェノキシ、ORi、SRi、S(=O)Ri、S(=O)2i、NRij、−S(=O)2NRiR、C(=O)Ri、C(=O)ORi、C(=O)NRij、C(=NORi)Rj、−NRiC(=G)Rj、−N[C(=G)Ri2、−NRiC(=G)ORj、−C(=G)NRi−NRj2、−NRiSO2j、SiRiyj3-y(yは0〜3である)、又はフェニルもしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5員ないし6員の複素芳香族の環であり、その際、前記のフェニルもしくは複素芳香族の環中の炭素原子は、1〜5個のハロゲンで置換されていてよい;
但し、Xが酸素の場合には、R3は、ハロゲン、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−ハロアルキル、C2〜C10−アルケニル、C2〜C10−ハロアルケニル、C2〜C10−アルキニル、C3〜C10−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル又はトリ−C1〜C10−アルキルシリルから選択される;
Gは、酸素もしくは硫黄である;
i、Rjは、それぞれ無関係に、水素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル又はC3〜C6−ハロシクロアルケニルである;並びに
Qは、C1〜C12−アルキル、C1〜C12−ハロアルキル、C2〜C7−アルケニル、C2〜C7−ハロアルケニル、C2〜C7−アルキニル、C2〜C7−ハロアルキニル、C3〜C7−シクロアルキル、C3〜C7−ハロシクロアルキル、C3〜C7−シクロアルキル−C1〜C5−アルキル、C3〜C7−ハロシクロアルキル−C1〜C5−アルキルであり、
その際、それぞれの基は、非置換であるか、又は1個以上の基C3〜C7−シクロアルキル、C3〜C7−ハロシクロアルキルもしくはトリ−C1〜C10−アルキルシリルで置換されている]の化合物並びにそれらのエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、N−オキシド及び結晶多形。
【請求項2】
請求項1に記載の式(I)の化合物であって、その式中、AがQである化合物。
【請求項3】
請求項1に記載の式(I)の化合物であって、その式中、AがD−X−R1である化合物。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の式(I)の化合物であって、その式中、AがQであり、XがS(=O)nであり、nが0、1もしくは2であり、R1がC1〜C10−アルキルもしくはC1〜C10−ハロアルキルであり、Dが1〜5個の炭素鎖原子を有する飽和炭化水素鎖であり、かつQがC1〜C12−アルキルもしくはC1〜C12−ハロアルキルである化合物。
【請求項5】
請求項4に記載の式(I)の化合物であって、その式中、AがQであり、XがS(=O)nであり、nが0、1もしくは2であり、R1がC1〜C6−ハロアルキルであり、Dが1〜3個の炭素鎖原子を有する飽和炭化水素鎖であり、かつQがC1〜C12−フルオロアルキルである化合物。
【請求項6】
請求項1から5までのいずれか1項に記載の式(I)の化合物の製造方法において、化合物(II)と化合物(III)とを塩基の存在下で反応させて化合物(I)を得ること
【化4】

[式中、A、D、X及びR1は、請求項1から3までのいずれかで式(I)の化合物について定義されたものであり、かつZ1は、好適な離脱基を表す]を含む方法。
【請求項7】
請求項6に記載の式(I)の化合物の製造方法において、2当量の化合物(III)をマロノニトリルと塩基の存在下で反応させること
【化5】

[式中、D、X、R1は、請求項6に定義されるものであり、かつZ1は、好適な離脱基である]を特徴とする製造方法。
【請求項8】
請求項1から5までのいずれか1項に記載の式(I)の化合物を害虫駆除のために用いる使用。
【請求項9】
害虫又はそれらの給餌、棲息環境、繁殖地又はそれらの場所を、請求項1から5までのいずれか1項で定義される式(I)の組成物もしくは化合物の殺虫有効量と接触させることによる害虫防除のための方法。
【請求項10】
植物又はその植物が生育している土壌もしくは水に、請求項1から5までのいずれか1項で定義される式(I)の組成物もしくは化合物の殺虫有効量を適用することによる生育植物を害虫による攻撃もしくは外寄生から保護するための方法。
【請求項11】
寄生性害虫による外寄生もしくは感染に対して動物を治療もしくは保護するための方法において、前記動物に、請求項1から5までのいずれか1項で定義される組成物もしくは化合物又はそれらの塩もしくは獣医学的に認容性の塩の殺寄生虫有効量を、経口的に、局所的にもしくは非経口的に投与もしくは適用することを含む方法。
【請求項12】
寄生性害虫による外寄生もしくは感染に対して動物を治療もしくは保護するための組成物の製造方法において、請求項1から5までのいずれか1項で定義される式(I)の組成物もしくは化合物又はそれらの獣医学的に認容性の塩の殺寄生虫有効量と、獣医学的に認容性の担体とを混合することを含む方法。
【請求項13】
請求項1から5までのいずれか1項で定義される式(I)の化合物の殺虫有効量と、作物栽培学的にもしくは獣医学的に認容性の担体とを含む組成物。
【請求項14】
請求項1から5までのいずれか1項で定義される式(I)の化合物と、オルガノ(チオ)ホスフェート類、カルバメート類、ピレトロイド類、成長調整剤、ネオニコチノイド類、ニコチン様受容体アゴニスト/アンタゴニスト化合物、GABAアンタゴニスト化合物、大環状ラクトン殺虫剤、METI I殺ダニ剤、METI II及びIII化合物、酸化的リン酸化阻害剤化合物、脱皮かく乱物質化合物、混合機能オキシダーゼ阻害剤化合物、ナトリウムチャネル遮断剤化合物、ベンクロチアズ、ビフェナザート、カルタップ、フロニカミド、ピリダリル、ピメトロジン、硫黄、チオシクラム、N−R′−2,2−ジハロ−1−R′′シクロ−プロパンカルボキサミド−2−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)ヒドラゾン又はN−R′−2,2−ジ(R′′′)プロピオンアミド−2−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−ヒドラゾン(その際、R′はメチル又はエチルであり、ハロはクロロ又はブロモであり、R′′は水素又はメチルであり、そしてR′′′はメチル又はエチルである)及び式Γ3
【化6】

[式中、B1は水素、塩素もしくはシアノであり、B2は、臭素原子もしくはCF3であり、かつRBは、H、CH3もしくはCH(CH32である]のアントラニルアミド化合物から選択される殺虫剤とを含む相乗的混合物。
【請求項15】
請求項1から5までのいずれか1項で定義される式(I)の化合物又はその獣医学的に認容性の塩を、寄生性害虫による外寄生もしくは感染に対して動物を治療もしくは保護するために用いる使用。
【請求項16】
請求項1から5までのいずれか1項で定義される式(I)の化合物又はその獣医学的に認容性の塩を、寄生性害虫による外寄生もしくは感染に対して動物を治療もしくは保護するための組成物の製造のために用いる使用。
【請求項17】
請求項1から5までのいずれか1項で定義される式(I)の化合物もしくはその獣医学的に認容性の塩を含む獣医学用医薬。
【請求項18】
式(Ia)
【化7】

[式中、
Aは、D−X−R1もしくはQである;
Xは、無関係に、酸素もしくはS(=O)nである;
nは、0、1もしくは2である;
1は、無関係に、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C10−アルキニル、C3〜C10−ハロアルキニル、C3〜C10−シクロアルキル、C3〜C10−ハロシクロアルキル、C3〜C10−シクロアルケニル、C3〜C10−ハロシクロアルケニル、フェニルもしくは5員ないし6員の複素芳香族の環系であり、前記環系は、酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有し、その複素芳香族の環は、X原子に環の炭素原子を介して結合され、かつそのフェニルもしくは複素芳香族の環は、C1〜C10−アルキル基を介して結合されて、こうしてアリール−C1〜C10−アルキル部もしくはヘタリール−C1〜C10−アルキル部を形成してよく、
その際、前記フェニルもしくは複素芳香族の環は、フェニル及び酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員ないし6員の飽和の、部分不飽和のもしくは芳香族の複素環式の環から選択される環に縮合されていてよく、
その際、前記の基R1中の水素原子は、部分的にもしくは全体的に、基R2の任意の組み合わせによって置き換えられてよい;
Dは、無関係に、1〜5個の炭素鎖原子を有する飽和もしくは部分不飽和の炭化水素鎖又はC3〜C6−シクロアルキルであり、その際、前記の鎖もしくは前記のシクロアルキルの水素原子は、全てにおいてもしくは部分的に、R3から選択される基の任意の組み合わせで置き換えられてよい;
2は、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−ハロアルキル、C2〜C10−アルケニル、C2〜C10−ハロアルケニル、C2〜C10−アルキニル、C3〜C10−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C3〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ、C2〜C6−ハロアルケニルオキシ、C3〜C6−ハロアルキニルオキシ、トリ−C1〜C10−アルキルシリル又はフェニルもしくは酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員ないし7員の飽和のもしくは部分不飽和の複素環式の環もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5員ないし6員の複素芳香族の環系であり、前記のフェニルもしくは複素環式の環もしくは複素芳香族の環は、酸素原子もしくは硫黄原子を介して結合されていてよく、又は
2つの基R2は、炭化水素鎖の炭素原子と一緒になって、酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する3員ないし7員の飽和のもしくは部分不飽和の複素環式の環を形成してよく、
その際、前記の基R2は、非置換であるか、又はこれらの基中の水素原子は、全てにおいてもしくは部分的に、Raから選択される基の任意の組み合わせで置き換えられてよい;
3は、ハロゲン、アミノ、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−ハロアルキル、C2〜C10−アルケニル、C2〜C10−ハロアルケニル、C2〜C10−アルキニル、C3〜C10−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C3〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ、C2〜C6−ハロアルケニルオキシ、C3〜C6−ハロアルキニルオキシ、C1〜C6−アルコキシカルボニル、C1〜C6−アルケニルオキシカルボニル、C1〜C6−アルキルアミノ、ジ(C1〜C6−アルキル)アミノ、トリ−C1〜C10−アルキルシリル又はフェニルもしくは酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員ないし7員の飽和のもしくは部分不飽和の複素環式の環もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5員ないし6員の複素芳香族の環系であり、前記のフェニル及び複素環式の環もしくは複素芳香族の環は、酸素原子もしくは硫黄原子を介して結合されていてよく、
その際、前記の基R3は、非置換であるか、又はこれらの基中の水素原子は、全てにおいてもしくは部分的に、Raから選択される基の任意の組み合わせで置き換えられてよく、又は
部R3−D−X−R1は、一緒になって、式α
【化8】

の飽和のもしくは不飽和の環を形成してよく、前記環は、5〜7個の環員を有してよく、かつXの他に、酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜2個の更なるヘテロ原子を有してよく、かつ前記の環は、Raから選択される1〜5個の基で置換されていてよく、又は
部R3−D−X−R1は、一緒になって、式β
【化9】

で示され、そのxが1〜5である基を形成してよく、それは5〜7個の環員を有してよい飽和のもしくは不飽和の環を有し、かつXの他に、酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜2個の更なるヘテロ原子を有し、かつ前記の環は、Raから選択される1〜5個の基で置換されていてよい;
aは、互いに無関係に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C8−ハロシクロアルケニル、フェノキシ、ORi、SRi、S(=O)Ri、S(=O)2i、NRij、−S(=O)2NRiR、C(=O)Ri、C(=O)ORi、C(=O)NRij、C(=NORi)Rj、−NRiC(=G)Rj、−N[C(=G)Ri2、−NRiC(=G)ORj、−C(=G)NRi−NRj2、−NRiSO2j、SiRiyj3-y(yは0〜3である)、又はフェニルもしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5員ないし6員の複素芳香族の環であり、その際、前記のフェニルもしくは複素芳香族の環中の炭素原子は、1〜5個のハロゲンで置換されていてよい;
但し、Xが酸素の場合には、R3は、ハロゲン、C1〜C10−アルキル、C1〜C10−ハロアルキル、C2〜C10−アルケニル、C2〜C10−ハロアルケニル、C2〜C10−アルキニル、C3〜C10−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル又はトリ−C1〜C10−アルキルシリルから選択される;
Gは、酸素もしくは硫黄である;
i、Rjは、それぞれ無関係に、水素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル又はC3〜C6−ハロシクロアルケニルである;並びに
Qは、C1〜C12−アルキル、C1〜C12−ハロアルキル、C2〜C7−アルケニル、C2〜C7−ハロアルケニル、C2〜C7−アルキニル、C2〜C7−ハロアルキニル、C3〜C7−シクロアルキル、C3〜C7−ハロシクロアルキル、C3〜C7−シクロアルキル−C1〜C5−アルキル、C3〜C7−ハロシクロアルキル−C1〜C5−アルキルであり、
その際、それぞれの基は、非置換であるか、又は1個以上の、好ましくは1〜3個の基C3〜C7−シクロアルキル、C3〜C7−ハロシクロアルキルもしくはトリ−C1〜C10−アルキルシリルで置換されている]で示される化合物並びにそれらのエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、N−オキシド及び結晶多形を、害虫防除のために用いる使用。

【公表番号】特表2009−541273(P2009−541273A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−515893(P2009−515893)
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【国際出願番号】PCT/EP2007/056249
【国際公開番号】WO2007/147888
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】