説明

ミラー支持装置

【課題】ミラーの張出位置と格納位置とを容易に切り替えることができるとともに、ミラー格納時に装置全体を確実に車幅内に納めることのできるミラー支持装置を提供する。
【解決手段】ミラー12を支持するミラーステー13と、このミラーステー13を回動可能に支持するステー取付具14とを備え、ミラーを12車両本体2の車幅外側に張り出すミラー張出位置と、ミラー12を車両本体2の車幅内側に納めるミラー格納位置とに切り替え可能に構成されるミラー支持装置11において、ステー取付具14をキャブ4に付設の手摺6の前方で車幅内側に配し、このステー取付具14と手摺6とを繋ぐ連結ステー15を設けるものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミラーの張出・格納機能を有し、油圧ショベル等の作業車両に用いられて好適なミラー支持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば油圧ショベルは、下部走行体上に上部旋回体が旋回自在に設けられてなる車両本体と、上部旋回体前部中央に取着される屈曲起伏自在の作業機とを備えて構成されている。上部旋回体の前部左側部分には運転室を構成するキャブが設けられている。
【0003】
図7(a)に示されるように、キャブ100の左フロントピラー101には乗降用の手摺102が取り付けられている。手摺102にはミラー支持装置103が付設されている。このミラー支持装置103は、手摺102に装着されるステー取付具104と、ミラー105を支持するミラーステー106とを備えて構成されている。ステー取付具104は、ステー取付具本体104aと、このステー取付具本体104aとの間に手摺102を挟み込んだ状態でそのステー取付具本体104aと係合する押え部材104bとを備え、押え部材104bを貫通する所要のボルト107をステー取付具本体104aにねじ込むことにより、ステー取付具本体104aと押え部材104bとで手摺102を強固に挟み付けて手摺102に固定されるようになっている。ステー取付具本体104aにはミラーステー106の基端部が固着され、ミラーステー106の先端部にはミラー105が装着されている。
【0004】
作業時においてミラー105は、キャブ100内の運転席に着座する運転者が車両左側後方をより幅広く視認することができるようにするために、車両本体の車幅左側ラインLを越えて外側に張り出されたミラー張出位置に配されている。車両輸送時に車幅制限を受けるときには、適宜の工具を用いてボルト107を緩め、ミラー105を車両本体の車幅内側に納めるようにミラーステー106をステー取付具104と共に回動させた後、再び工具を用いてボルト107を締め込んで、手摺102に対しステー取付具104を固定して、ミラー105を車両本体の車幅内側に納めるミラー格納位置に切り替えるようにされている。
【0005】
図7(a)に示されるミラー支持装置103では、ミラー張出位置とミラー格納位置との切り替え操作時に、工具を用いてボルト107を緩め、また再びボルト107を締め込むという手間のかかる作業が必要であるという問題がある。
【0006】
このような問題を解決し得るものとして、図7(b)に示されるミラー支持装置108がある。このミラー支持装置108は、図7(a)に示されるミラー支持装置103におけるステー取付具104に代えて、ミラーステー106の基端部を回動可能に支持する機能を有するステー取付具109を採用したものである。このミラー支持装置108によれば、ステー取付具109にミラーステー106が回動可能に支持されているので、ミラー105を車両本体の車幅外側に張り出すミラー張出位置(図7(b)中実線で示される状態位置)と、ミラー105を車両本体の車幅内側に納めるミラー格納位置(図7(b)中二点鎖線でしめされる状態位置)との切り替えをミラーステー106の回動操作にて容易に行うことができる。
【0007】
なお、ミラーステー106の基端部を回動可能に支持する機能を有するステー取付具109としては、例えば特許文献1〜3にて提案されているような公知構造のものを採用することができる。
【0008】
【特許文献1】特開2006−182088号公報
【特許文献2】特開2006−298171号公報
【特許文献3】特開2006−290030号公報
【0009】
ところで、図7(a)に示されるミラー支持装置103におけるステー取付具104と、図7(b)に示されるミラー支持装置108におけるステー取付具109とを比較してみると、後者のステー取付具109はミラーステー106の基端部を回動可能に支持する機能を有するので、前者のステー取付具104よりもその装置構成が大きくなる。
【0010】
このため、図7(b)に示されるミラー支持装置108では、ステー取付具109の一部が車幅左側ラインLを越えて車幅外側にはみ出してしまい、たとえミラー105を図7(b)中二点鎖線で示されるミラー格納位置に位置させたとしても、輸送制限を受けてしまう恐れがあるという問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、ミラーの張出位置と格納位置とを容易に切り替えることができるとともに、ミラー格納時に装置全体を確実に車幅内に納めることのできるミラー支持装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために、本発明によるミラー支持装置は、
ミラーを支持するミラーステーと、このミラーステーを回動可能に支持するステー取付具とを備え、ミラーを車両本体の車幅外側に張り出すミラー張出位置と、ミラーを車両本体の車幅内側に納めるミラー格納位置とに切り替え可能に構成されるミラー支持装置において、
前記ステー取付具を車両本体側部における取付対象物の前方で車幅内側に配し、このステー取付具と前記取付対象物とを繋ぐ連結ステーを設けることを特徴とするものである(第1発明)。
【0013】
本発明において、前記取付対象物は、車両の運転室を構成するキャブに付設の車両乗降用手摺であるものとすることができる(第2発明)。
【0014】
この場合、前記車両乗降用手摺はその上部が車幅方向内側および外側にそれぞれ内側板面および外側板面を有する板状部材で構成され、この板状部材の内側板面に前記連結ステーがボルト締結手段によって固定されるのが好ましい(第3発明)。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ステー取付具にミラーステーが回動可能に支持されているので、ミラーを車両本体の車幅外側に張り出すミラー張出位置と、ミラーを車両本体の車幅内側に納めるミラー格納位置との切り替えをミラーステーの回動操作にて容易に行うことができる。また、ステー取付具が車両本体側部における取付対象物の前方で車幅内側に配され、このステー取付具と取付対象物とを繋ぐ連結ステーが設けられるので、ミラー格納時に装置全体を確実に車幅内に納めることができ、輸送性を向上させることができる。
【0016】
また、車両の運転室を構成するキャブに付設の車両乗降用手摺の前方で車幅内側にステー取付具を配し、このステー取付具と車両乗降用手摺とを繋ぐ連結ステーを設ける構成を採用することにより、ミラーおよびミラーステーが連結ステーによって車両乗降用手摺から前方にオフセットされるので、オペレータの乗降時に服や体の一部をミラーにぶつける恐れがなくなり、乗降性を向上させることができる。
【0017】
ところで、取付対象物として、車両の運転室を構成するキャブに付設の車両乗降用手摺を採用する場合、該手摺の上部を、車幅方向内側および外側にそれぞれ内側板面および外側板面を有する板状部材で構成し、この板状部材の内側板面に連結ステーをボルト締結手段にて固定することにより、ステー取付具をより車幅内側に配することができ、ミラー格納時に装置全体をより車幅内側に納めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明によるミラー支持装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。以下に述べる実施の形態は、作業車両の一例として油圧ショベルを挙げ、この油圧ショベルに装備されるミラー支持装置に本発明が適用された例であるが、これに限定されるものではなく、その他、ホイールローダ等の作業車両に装備されるミラー支持装置にも本発明を適用することが可能である。また、以下に述べる説明において、前後左右方向は、運転者が運転席に着座した状態における前後左右方向に一致させている。
【0019】
図1には、本発明の一実施形態に係るミラー支持装置が装備された油圧ショベルの全体斜視図が示され、図2には、ミラー支持装置の全体構造説明図が示されている。また、図3には、ミラー支持装置の平面図で、ミラー張出位置状態図(a)およびミラー格納位置状態図(b)がそれぞれ示されている。
【0020】
図1に示される油圧ショベル1は、下部走行体2a上に上部旋回体2bが旋回自在に設けられてなる車両本体2と、上部旋回体2bの前部中央に取着される屈曲起伏自在の作業機3とを備えて構成されている。上部旋回体2bの前部左側部分には運転室を構成するキャブ4が設けられている。
【0021】
図2に示されるように、キャブ4の左フロントピラー5には、該ピラー5に沿って乗降用の手摺6が取り付けられている。手摺6は、該手摺6の上部を構成する上部板状部材7と、上下に真直ぐ延び、上端部が上部板状部材7に固着されるグリップ部8と、このグリップ部8の下端部位から後方に折れ曲がるように一体的に連設される屈曲部9と、この屈曲部9の端部に固着される取付プレート10とより構成され、上部板状部材7および取付プレート10がそれぞれボルト締結手段により左フロンピラー5に締着されることによって該左フロンピラー5に固定されている。
【0022】
ここで、上部板状部材7は、左フロントピラー5の左側方位置から前方に向かって延出され、車幅方向内側および外側にそれぞれ内側板面7aおよび外側板面7bを有している。また、運転者が車両乗降時にグリップ部8を確実に把持することができるように、グリップ部8と左フロントピラー5との間には所定の隙間Sが設けられている。
【0023】
図2および図3に示されるように、手摺6には、ミラー支持装置11が付設されている。このミラー支持装置11は、ミラー12を支持するミラーステー13と、左フロントピラー5の前方で車幅左側ラインLの内側に配されるステー取付具14と、このステー取付具14と手摺6とを繋ぐように設けられる連結ステー15とを備えている。
【0024】
ミラーステー13は、丸棒材またはパイプ材を倒立Uの字状に屈曲形成してなるものであって、その先端部にはミラー12が装着されている。連結ステー15は、丸棒材またはパイプ材を倒立Uの字状に屈曲形成してなるものであって、その基端部には、図4に示されるように、取付プレート16が固着されている。
【0025】
ステー取付具14は、ミラーステー13の基端部を回動可能に支持するステー取付具本体14aと、このステー取付具本体14aとの間に連結ステー15の先端部を挟み込んだ状態でそのステー取付具本体14aと係合する押え部材14bとを備え、押え部材14bを貫通する所要のボルト17をステー取付具本体14aにねじ込むことにより、ステー取付具本体14aと押え部材14bとで連結ステー15の先端部を強固に挟み付けて連結ステー15の先端部に固定されるようになっている。
【0026】
ステー取付具本体14には、弾性保持手段18が組み込まれている。この弾性保持手段18は、ミラーステー13に対して一定以上のトルクが作用するまではステー取付具本体14aに対するミラーステー13の現在の状態位置を安定的に保持し、ミラーステー13に対して一定以上のトルクが作用したときにはステー取付具本体14aに対するミラーステー13の回動を許容するものである。
【0027】
この弾性保持手段18は、概略的に説明すると、ステー取付具本体14a内に組み込まれた圧縮コイルばねの弾発力により、ミラーステー13の基端部における上部位置に取着された保持鍔19をステー取付具本体14aの上面受け座に押し付け勝手に付勢して、ステー取付具本体14aに対しミラーステー13を安定保持することができるように構成されるものであり、本実施形態では、特許文献3にて開示されている公知構造のものと同様のものが採用される。
【0028】
図4に示されるように、手摺6における上部板状部材7と左フロントピラー5との間には、ミラー支持装置11の振れを防止するために、補強部材20が設けられている。この補強部材20は、前後に板面を有する取付プレート部20aと、この取付プレート部20aの上縁から前方に延出される延出プレート部20bと、この延出プレート部20bの左縁に接合され、車幅方向内側および外側にそれぞれ内側板面および外側板面を有する縦プレート部20cとより構成されている。この補強部材20を左フロントピラー5に取り付けるために、左フロントピラー5の適所にタップドブロック21が固着されるとともに、取付プレート部20aを貫通してそのタップドブロック21に螺合するボルト22が設けられている。このボルト22の締め付けにより、補強部材20が左フロントピラー5に固定される。
【0029】
上部板状部材7の内側板面7aには、補強部材20の縦プレート部20cが押し当てられ、この縦プレート部20cの内側板面には、連結ステー15に付設の取付プレート16が押し当てられている。これら上部板状部材7、縦プレート部20cおよび取付プレート16の三者を締結するために、これら三者を貫通する所要のボルト23が設けられ、各ボルト23に螺合するナット24が設けられている。これらボルト23およびナット24の締め付けにより、上部板状部材7、縦プレート部20cおよび取付プレート16の三者が締着される。なお、ボルト23およびナット24よりなる締結手段が本発明における「ボルト締結手段」に相当する。
【0030】
以上に述べたように構成されるミラー支持装置11において、掘削作業時には、図3(a)に示されるように、ミラー12を車幅左側ラインLの外側に張り出し、ミラー12をミラー張出位置に位置させる。これにより、キャブ4内の運転席に着座する運転者は、車両左側後方をより幅広く視認することができる。
一方、車両輸送時には、図3(b)に示されるように、ミラー12を車幅左側ラインLの内側に納めるようにミラーステー13をステー取付具本体14aの回りに回動させ、ミラー12をミラー格納位置に位置させる。これにより、ミラー支持装置11全体が車幅内に納められ、輸送に適した状態にすることができる。
目的地に到着して掘削作業を開始するにあたり、ミラー12を車幅左側ラインLの外側に張り出すようにミラーステー13をステー取付具本体14aの回りに回動させ、図3(a)に示されるように、ミラー12をミラー張出位置に位置させることで、掘削作業に適した状態にすることができる。
【0031】
本実施形態のミラー支持装置11によれば、ステー取付具14にミラーステー13が回動可能に支持されているので、ミラー12を車幅左側ラインLを越えて外側に張り出すミラー張出位置(図3(a)参照)と、ミラー12を車幅左側ラインLの内側に納めるミラー格納位置(図3(b)参照)との切り替えをミラーステー13の回動操作にて容易に行うことができる。また、ステー取付具14が手摺6の前方で車幅左側ラインLの内側に配され、このステー取付具14と手摺6とを繋ぐ連結ステー15が設けられるので、図3(b)に示されるミラー格納時にミラー支持装置11全体を確実に車幅内に納めることができ、輸送性を向上させることができる。
【0032】
また、図4に示されるように、手摺6における上部板状部材7の内側板面7aに連結ステー15がボルト23およびナット24よりなるボルト締結手段にて固定されているので、ステー取付具14をより車幅内側に配することができ、ミラー格納時にミラー支持装置11全体をより車幅内側に納めることができる。さらに、ミラー12およびミラーステー13が連結ステー15によって手摺6から前方にオフセットされるので、オペレータの乗降時に服や体の一部をミラーにぶつける恐れがなくなり、乗降性を向上させることができる。
【0033】
本実施形態においては、手摺6への連結ステー15の固定手段として、手摺6における上部板状部材7に連結ステー15をボルト23およびナット24よりなるボルト締結手段にて固定する態様例を示したが、これに限定されるものではなく、図5に示される固定手段または図6に示される固定手段を採用してもよい。
【0034】
図5において、手摺25は、図5(a)に示されるように、左フロントピラー5との間に所定の隙間を存して上下に真直ぐ延びるグリップ部26と、グリップ部26の上端部位から後方に折れ曲がるように一体的に連設される上側屈曲部27と、上側屈曲部27の端部に固着される上側取付プレート28と、グリップ部26の下端部位から後方に折れ曲がるように一体的に連設される下側屈曲部29と、下側屈曲部29の端部に固着される下側取付プレート30とより構成され、上側取付プレート28および下側取付プレート30がそれぞれボルト締結手段により左フロンピラー5に締着されることによって該ピラー5に固定されている。図5(b)に示されるように、連結ステー15Aは、丸棒材またはパイプ材を倒立Lの字状に屈曲形成してなるものであって、その基端部には、ブロック材31が固着されている。そして、ブロック材31がグリップ部26の適所に溶接接合されることにより、連結ステー15Aが手摺25のグリップ部26に固定される。なお、図5(c)に示されるように、連結ステー15Aの基端部をグリップ部26に直接溶接接合してもよい。
【0035】
図6においては、左フロントピラー5の上端部と図示されない右フロントピラーの上端部とを繋ぐ横梁部材32の左側部前方に連結ステー15Aが配されている。連結ステー15Aの基端部には取付プレート33が固着され、この取付プレート33を介して連結ステー15Aを横梁部材32の左側部に取り付けるために、横梁部材32の左側部に所要のタップドブロック34が固着されるとともに、取付プレート33を貫通して各タップドブロック34に螺合するボルト35が設けられている。各ボルト35の締め付けにより、連結ステー15Aが横梁部材32の左側部に固定される。
【0036】
本実施形態においては、車両本体2の側部(左側部)における取付対象物としてキャブ4に付設の手摺6を選択し、この手摺6の適所(上部)に前記ミラー支持装置11を取り付ける態様例を示したが、これに限定されるものではない。図1に示されるように、車両本体2の側部(右側部)における取付対象物として、キャブ4と反対側の上部旋回体2bへの乗降部外側位置に設けられた乗降用の手摺36を選択し、この手摺36の適所(下部)に前記ミラー支持装置11と同様のミラー支持装置11′を取り付ける態様もあり得る。なお、ミラー支持装置11′において、ミラーステー13Aは、作業機3が邪魔になって目視しづらいといった設置条件に適合させるために、ステー取付具14側の基端部が下向きに、ミラー12側の先端部が上向きにそれぞれ延び、これら基端部および先端部を本体部分が繋ぐ形状に屈曲形成されたものが用いられる。
【0037】
以上、本発明のミラー支持装置について、一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係るミラー支持装置が装備された油圧ショベルの全体斜視図
【図2】ミラー支持装置の全体構造説明図
【図3】ミラー支持装置の平面図で、ミラー張出位置状態図(a)およびミラー格納位置状態図(b)
【図4】ミラー支持装置の要部拡大斜視図
【図5】連結ステーに関する固定手段の別態様例1の説明図
【図6】連結ステーに関する固定手段の別態様例2の説明図
【図7】従来技術の説明図
【符号の説明】
【0039】
1 油圧ショベル
2 車両本体
4 キャブ
6,25,36 手摺(取付対象物)
7 上部板状部材
7a 内側板面
7b 外側板面
11,11′ ミラー支持装置
12 ミラー
13,13A ミラーステー
14 ステー取付具
15,15A 連結ステー
23 ボルト(ボルト締結手段)
24 ナット(ボルト締結手段)
32 横梁部材(取付対象物)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミラーを支持するミラーステーと、このミラーステーを回動可能に支持するステー取付具とを備え、ミラーを車両本体の車幅外側に張り出すミラー張出位置と、ミラーを車両本体の車幅内側に納めるミラー格納位置とに切り替え可能に構成されるミラー支持装置において、
前記ステー取付具を車両本体側部における取付対象物の前方で車幅内側に配し、このステー取付具と前記取付対象物とを繋ぐ連結ステーを設けることを特徴とするミラー支持装置。
【請求項2】
前記取付対象物は、車両の運転室を構成するキャブに付設の車両乗降用手摺である請求項1に記載のミラー支持装置。
【請求項3】
前記車両乗降用手摺はその上部が車幅方向内側および外側にそれぞれ内側板面および外側板面を有する板状部材で構成され、この板状部材の内側板面に前記連結ステーがボルト締結手段によって固定される請求項2に記載のミラー支持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−101787(P2009−101787A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−274121(P2007−274121)
【出願日】平成19年10月22日(2007.10.22)
【出願人】(000001236)株式会社小松製作所 (1,686)
【Fターム(参考)】