説明

ミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ

【課題】車両前方の物体検出を行うためのミリ波レーダが組み込まれてなるミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプにおいて、その見映えを損なうことなく、かつ、コンパクトで簡素な構成とした上で、ミリ波レーダとしての機能を確保する。
【解決手段】シェード18を備えたプロジェクタ型の灯具ユニット10に対して、その投影レンズ12を共用する態様で、ミリ波レーダ30のアンテナ部32が組み込まれた構成とする。その際、アンテナ部32は、光軸Axよりも下方側においてシェード18の前方近傍に配置されたミリ波導波管34と、その開口部34aとシェード18との間に配置されたミリ波反射鏡36とを備えた構成とする。そして、ミリ波反射鏡36の反射面36aは、ミリ波導波管34の開口部34a近傍に位置する点F1を第1焦点とするとともに投影レンズ12の後側焦点Fの前方に位置する所定点F2を第2焦点とする回転楕円面で構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、車両前方の物体検出を行うためのミリ波レーダが組み込まれてなるミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両前方の物体(例えば前走車や路面落下物等)の検出を行うためのレーダシステムを備えた車両が知られている。
【0003】
例えば「特許文献1」には、上記レーダシステムとして、霧の中や降雨時・降雪時等においても使用可能なミリ波レーダを用いた構成が記載されている。
【0004】
また「特許文献2」には、ヘッドランプの灯室内における灯具ユニットの脇にレーザレーダが配置された構成が記載されている。
【0005】
さらに「特許文献3」には、ヘッドランプの灯具ユニットにマイクロ波レーダのアンテナ部および誘電体レンズが組み込まれた構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−217495号公報
【特許文献2】特開2001−260777号公報
【特許文献3】特表平11−504756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記「特許文献2」に記載されたヘッドランプにおいて、レーザレーダの代わりにミリ波レーダが灯室内に配置された構成とすることも可能である。
【0008】
しかしながら、このようにした場合には、ミリ波レーダがヘッドランプの透光カバーを透して直接見えてしまうので、ヘッドランプの見映えが悪く、また、灯室内にミリ波レーダの配置スペースを確保する必要があるため、ヘッドランプのコンパクト化を図ることができない、という問題がある。
【0009】
一方、上記「特許文献3」に記載された灯具ユニットにおいて、ミリ波レーダのアンテナ部が組み込まれた構成とした場合には、ミリ波用電波レンズを光学レンズと共に配置することが必要となり、灯具構成が複雑なものとなってしまう、という問題がある。
【0010】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、車両前方の物体検出を行うためのミリ波レーダが組み込まれてなるミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプにおいて、その見映えを損なうことなく、かつ、コンパクトで簡素な構成とした上で、ミリ波レーダとしての機能を確保することができるミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願発明は、灯具ユニットとしてシェードを備えたプロジェクタ型の灯具ユニットを採用した上で、その投影レンズをミリ波用電波レンズとして共用し、かつ、ミリ波レーダのアンテナ部の構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0012】
すなわち、本願発明に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプは、
車両前方の物体検出を行うためのミリ波レーダが組み込まれてなるミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプにおいて、
上記ミリ波レーダのアンテナ部が、車両前方へ向けて光照射を行うための灯具ユニットに組み込まれており、
上記灯具ユニットが、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置された光源と、この光源からの光を上記投影レンズへ向けて反射させるリフレクタと、上記光軸近傍に上端縁が位置するように配置され、上記リフレクタからの反射光の一部を遮蔽するシェードとを備えており、
上記アンテナ部が、上記光軸よりも下方側において上記シェードの前方近傍に配置されたミリ波導波管と、このミリ波導波管の開口部と上記シェードとの間に配置されたミリ波反射鏡とを備えており、
上記ミリ波反射鏡の反射面が、上記ミリ波導波管の開口部近傍に位置する点を第1焦点とするとともに上記後側焦点の前方に位置する所定点を第2焦点とする回転楕円面で構成されている、ことを特徴とするものである。
【0013】
上記「光源」は、光軸上に配置されていてもよいし、光軸から外れた位置に配置されていてもよい。また、この「光源」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、放電バルブの放電発光部やハロゲンバルブのフィラメントあるいは発光ダイオードの発光チップ等が採用可能である。
【0014】
上記「所定点」とは、この「所定点」からミリ波が放射されたとした場合に、このミリ波が投影レンズを介して車両前方へ向けて平面波として出射する位置にある点を意味するものである。
【0015】
上記「ミリ波レーダ」は、そのアンテナ部が灯具ユニットに組み込まれていれば、アンテナ部以外の部分については、灯具ユニットに組み込まれていてもよいし組み込まれていなくてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本願発明者らがミリ波に関する研究を行った結果、プロジェクタ型の灯具ユニットの投影レンズは、可視光のみならずミリ波に対しても収束作用があり、その際、ミリ波の焦点距離は可視光の焦点距離よりも短くなることが明らかになった。
【0017】
このような知見によれば、本願発明のように、プロジェクタ型の灯具ユニットにミリ波レーダのアンテナ部を組み込んで、その投影レンズをミリ波用電波レンズとして共用することが可能となる。
【0018】
その際、本願発明に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプにおいては、そのミリ波レーダのアンテナ部が、光軸よりも下方側においてシェードの前方近傍に配置されたミリ波導波管と、このミリ波導波管の開口部とシェードとの間に配置されたミリ波反射鏡とを備えた構成となっているので、このアンテナ部が灯具ユニットに組み込まれたことによって、リフレクタからの反射光が遮蔽されてしまうのを、未然に防止することができる。また、このような構成を採用することにより、ミリ波レーダがヘッドランプの透光カバーを透して直接見えてしまわないようにすることができ、これによりヘッドランプの見映えが損なわれてしまうのを未然に防止することができる。さらに、このような構成を採用することにより、灯室内にミリ波レーダの配置スペースを新たに確保する必要をなくすことができ、これによりヘッドランプをコンパクトで簡素な構成とすることができる。
【0019】
しかも、本願発明に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプにおいては、ミリ波反射鏡の反射面が、ミリ波導波管の開口部近傍に位置する点を第1焦点とするとともに投影レンズの後側焦点の前方に位置する所定点を第2焦点とする回転楕円面で構成されているので、ミリ波導波管の開口部から放射されたミリ波は、投影レンズを介して車両前方へ向けて平面波として出射することとなり、これによりミリ波レーダとしての機能を確保することができる。
【0020】
このように本願発明によれば、車両前方の物体検出を行うためのミリ波レーダが組み込まれてなるミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプにおいて、その見映えを損なうことなく、かつ、コンパクトで簡素な構成とした上で、ミリ波レーダとしての機能を確保することができる。
【0021】
上記構成において、ミリ波導波管が、左右方向に所定間隔をおいて複数個配置された構成とすれば、車両前方の物体の検出可能範囲を左右方向に拡げることができる。
【0022】
また、このようにする代わりに、アンテナ部が、左右方向に所定間隔をおいて複数個配置された構成とした場合においても、車両前方の物体の検出可能範囲を左右方向に拡げることができる。
【0023】
さらに、このようにする代わりに、アンテナ部が組み込まれた灯具ユニットを複数個備えた構成とした上で、これら各灯具ユニットに組み込まれたアンテナ部の位置が、これら各灯具ユニット相互間において互いに左右方向にずれた位置に設定された構成とした場合においても、車両前方の物体の検出可能範囲を左右方向に拡げることができる。
【0024】
上記構成において、投影レンズが、フレネルレンズとして構成されたものとした上で、このフレネルレンズにおける各レンズ部相互間における光学距離の差が、ミリ波レーダで使用されるミリ波の波長の整数倍に設定された構成とすれば、投影レンズを透過するミリ波の位相を揃えることができる。そしてこれにより、投影レンズの薄型化を図ることができるとともに、投影レンズを透過したことによるミリ波の減衰を最小限に抑えることができる。
【0025】
上記構成において、ミリ波反射鏡が、可視光透過性部材で構成されたものとした上で、このミリ波反射鏡の上端部が、光軸の上方まで延長して形成された構成とすれば、リフレクタからの反射光をミリ波反射鏡によってほとんど遮蔽してしまうことなく、より多くのミリ波を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本願発明の一実施形態に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプの要部を示す側断面図
【図2】上記ミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプの灯具ユニットを示す、図1のII−II線断面図
【図3】(a)は、上記ミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプにおいて、そのミリ波レーダから車両前方へ向けて放射されるミリ波の放射範囲を、その灯具ユニットからの照射光によって車両前方路面に形成されるロービーム用配光パターンと共に示す平面図であり、(b)は、上記ミリ波レーダから車両前方へ向けて放射されるミリ波の利得を示す図
【図4】上記実施形態の第1変形例に係る灯具ユニットを示す、図2と同様の図
【図5】上記実施形態の第2変形例に係る灯具ユニットを示す、図1と略同様の図
【図6】上記実施形態の第3変形例に係る灯具ユニットを示す、図1と略同様の図
【図7】上記実施形態の第4変形例に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプを示す、図2と略同様の図
【図8】上記実施形態の第5変形例に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプを示す、図2と略同様の図
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0028】
図1は、本願発明の一実施形態に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ50の要部を示す側断面図である。
【0029】
同図に示すように、このミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ50は、素通し状の透光カバー52とランプボディ54とで形成される灯室内に、車両前方へ向けて光照射を行うための灯具ユニット10が収容された構成となっている。そして、この灯具ユニット10に、車両前方の物体検出を行うためのミリ波レーダ30が組み込まれた構成となっている。
【0030】
まず、灯具ユニット10の構成について説明する。
【0031】
この灯具ユニット10は、左配光のロービーム用配光パターンを形成するための光照射を行うプロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されており、図示しないエイミング機構を介してランプボディ54に傾動可能に支持されている。
【0032】
図2は、この灯具ユニット10を示す、図1のII−II線断面図である。
【0033】
同図にも示すように、この灯具ユニット10は、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置された投影レンズ12と、この投影レンズ12の後側焦点Fよりも後方側に配置された光源14aと、この光源14aからの光を投影レンズ12へ向けて反射させるリフレクタ16と、このリフレクタ16からの反射光の一部を遮蔽するシェード18と、これらを支持するホルダ20とを備えてなっている。
【0034】
そして、この灯具ユニット10は、ミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ50の一部として組み込まれた状態では、その光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びた状態で配置されるようになっている。
【0035】
投影レンズ12は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズからなり、その後側焦点面(すなわち後側焦点Fを含む焦点面)上に形成される光源像を、反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影するようになっている。
【0036】
この投影レンズ12は、合成樹脂製レンズであって、可視光の焦点距離よりもミリ波の焦点距離がある程度短くなる特性を有している。具体的には、この投影レンズ12は、アクリル樹脂(PMMA)製レンズであって、可視光の焦点距離が55mm程度、ミリ波(例えば76GHzのミリ波)の焦点距離が40〜55mm程度という特性を有している。
【0037】
光源14aは、白色発光ダイオード14の発光チップであって、横長矩形状の発光面を有しており、基板14bに支持されている。そして、この白色発光ダイオード14は、その発光チップの発光面が光軸Ax上において鉛直上向きになるように配置された状態でホルダ20に固定されている。
【0038】
リフレクタ16は、光源14aを上方側から略半ドーム状に覆うようにして配置されており、その下端縁においてホルダ20に固定されている。このリフレクタ16の反射面16aは、光源14aの発光中心を第1焦点とするとともにその前方に位置する点を第2焦点とする略楕円面状の曲面で構成されており、その離心率が鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。
【0039】
シェード18は、その上端縁18aが後側焦点Fを通るように配置されている。その際、この上端縁18aは、光軸Ax上の位置から左右両側へ向けて前方側へ湾曲するように形成されている。そして、この上端縁18aは、光軸Axよりも左側に位置する左側領域が光軸Axを含む水平面内において延びており、また、光軸Axよりも右側に位置する右側領域が、短い斜面を介して左側領域よりも一段低い水平面内において延びている。このシェード18は、その下端部においてホルダ20に固定されている。
【0040】
そして、この灯具ユニット10は、そのリフレクタ16からの反射光によって投影レンズ12の後側焦点面上に形成される光源14aの像を、投影レンズ12によって反転投影することにより、左配光のロービーム用配光パターンを形成し、その際、シェード18の上端縁18aの反転投影像として、ロービーム用配光パターンの上端縁に左右段違いのカットオフラインを形成するようようになっている。
【0041】
次に、ミリ波レーダ30の構成について説明する。
【0042】
このミリ波レーダ30は、ミリ波の放射および受信を行うアンテナ部32と、その制御を行う制御部38とからなっている。
【0043】
アンテナ部32は、光軸Axよりも下方側においてシェード18の前方近傍に配置された5つのミリ波導波管34と、これら5つのミリ波導波管34の開口部34aとシェード18との間に配置された単一のミリ波反射鏡36とからなっている。
【0044】
5つのミリ波導波管34は、光軸Axの真下の第1の位置と、この位置から左右両側に僅かに離れた第2、第3の位置と、これら第2、第3の位置からさらに左右両側に僅かに離れた第4、第5の位置とに配置されている。
【0045】
これら各ミリ波導波管34は、いずれも上下方向に延びており、その上端に開口部34aが形成されている。これら各ミリ波導波管34の開口部34aは、斜め上後方へ向けて開口するように形成されている。そして、これら各ミリ波導波管34は、その下端において制御部38に接続されている。この制御部38は、ケースに収容された状態でホルダ20の下端開口部20aに固定されている。
【0046】
ミリ波反射鏡36は、その反射面36aが、上記第1の位置に配置されたミリ波導波管34の開口部34a近傍に位置する点F1を第1焦点とするとともに投影レンズ12の後側焦点Fの前方に位置する所定点F2を第2焦点とする回転楕円面で構成されている。その際、第2焦点となる所定点F2は、投影レンズ12のミリ波に対する後側焦点の位置(すなわち光軸Ax上において投影レンズ12の後側焦点Fから前方に10〜15mm程度離れた位置)に設定されている。
【0047】
そしてこれにより、ミリ波反射鏡36は、上記第1の位置に配置されたミリ波導波管34の開口部34aから放射されたミリ波を、所定点F2に一旦収束させた後、この所定点F2から投影レンズ12へ向けて放射するようになっている。そして、この所定点F2から放射されたミリ波を、投影レンズ12により、車両前方へ向けて光軸Axと平行な平面波として出射させるようになっている。
【0048】
また、ミリ波反射鏡36は、上記第2〜第5の位置に配置された各ミリ波導波管34の開口部34aから放射されたミリ波についても、所定点F2と略同等の機能を発揮する点(すなわち、所定点F2の側方における、投影レンズ12のミリ波に対する後側焦点面近傍に位置する点)に一旦収束させた後、これら各点から投影レンズ12へ向けて放射するようになっている。そして、これら各点から放射されたミリ波を、投影レンズ12により、その光軸Axからの側方変位量に応じた水平偏向角で、車両前方へ向けて平面波として出射させるようになっている。
【0049】
このミリ波反射鏡36は、その上端縁の位置が光軸Axから多少下方に離れた位置に設定されている。そしてこれにより、リフレクタ16からの反射光をミリ波反射鏡36によって遮蔽してしまわないようにしている。
【0050】
また、各ミリ波導波管34の開口部34aは、ミリ波反射鏡36の下端縁近傍に配置されている。そしてこれにより、これら各ミリ波導波管34の開口部34aから放射されてミリ波反射鏡36で反射したミリ波の大半を投影レンズ12に入射させるようにしている。
【0051】
図3(a)は、本実施形態に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ50において、そのミリ波レーダ30から車両前方へ向けて放射されるミリ波の放射範囲Z1〜Z5を、その灯具ユニット10からの照射光によって車両前方路面に形成されるロービーム用配光パターンPL(図中2点鎖線で示す)と共に示す平面図である。
【0052】
なお、同図(a)においては、ミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ50が、車両2の左前端部に配置されている場合について示しているが、車両2の右前端部に配置される場合も同様である。
【0053】
同図(a)に示すように、5つのミリ波の放射範囲Z1〜Z5のうち、光軸Ax方向前方に位置する中央の放射範囲Z1は、上記第1の位置にあるミリ波導波管34から放射されるミリ波の放射範囲であり、その両側の、光軸Axからの水平偏向角αの方向に位置する放射範囲Z2、Z3は、上記第2、第3の位置にあるミリ波導波管34から放射されるミリ波の放射範囲であり、さらにその両側の、光軸Axからの水平偏向角βの方向に位置する放射範囲Z4、Z5は、上記第4、第5の位置にあるミリ波導波管34から放射されるミリ波の放射範囲である。
【0054】
これら5つの放射範囲Z1〜Z5は、互いに隣接する放射範囲同士が部分的に重複しており、全体として幅広い放射範囲が確保されている。
【0055】
図3(b)は、ミリ波レーダ30から車両前方へ向けて放射されるミリ波の利得G1〜G5を示す図である。
【0056】
同図(b)において、利得G1〜G5は、それぞれ第1〜第5の位置にあるミリ波導波管34から放射されるミリ波の利得である。
【0057】
これら各利得G1〜G5は、そのピークが、それぞれ光軸Axからの水平偏向角0、±α、±βの角度位置にあり、かつ、互いに隣接する利得同士が部分的に重複している。その際、±α、±βの角度位置は、第2〜第5の位置にあるミリ波導波管34の光軸Axからの側方変位量によって規定されることとなる。
【0058】
具体的には、例えば、第2および第3の位置の光軸Axからの側方変位量が5mmであるとき、αはα=4°程度の値となり、また、第4および第5の位置の光軸Axからの側方変位量が10mmであるとき、βはβ=8°程度の値となる。
【0059】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
【0060】
本実施形態に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ50は、シェード18を備えたプロジェクタ型の灯具ユニット10に対して、その投影レンズ12を共用する態様で、ミリ波レーダ30のアンテナ部32が組み込まれた構成となっており、その際、アンテナ部32は、光軸Axよりも下方側においてシェード18の前方近傍に配置された5つのミリ波導波管34と、これら5つのミリ波導波管34の開口部34aとシェード18との間に配置された単一のミリ波反射鏡36とを備えた構成となっているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0061】
すなわち、このアンテナ部32が灯具ユニット10に組み込まれたことによって、リフレクタ16からの反射光が遮蔽されてしまうのを、未然に防止することができる。また、このような構成を採用することにより、ミリ波レーダ30がヘッドランプ50の透光カバー52を透して直接見えてしまわないようにすることができ、これによりヘッドランプ50の見映えが損なわれてしまうのを未然に防止することができる。さらに、このような構成を採用することにより、灯室内にミリ波レーダ30の配置スペースを新たに確保する必要をなくすことができ、これによりヘッドランプ50をコンパクトで簡素な構成とすることができる。
【0062】
しかも、本実施形態に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ50においては、ミリ波反射鏡36の反射面36aが、上記第1の位置(すなわち光軸Axの真下の位置)に配置されたミリ波導波管34の開口部34a近傍に位置する点F1を第1焦点とするとともに投影レンズ12の後側焦点Fの前方に位置する所定点F2を第2焦点とする回転楕円面で構成されているので、上記第1の位置に配置されたミリ波導波管34およびこれに隣接する上記第2〜第5の位置に配置されたミリ波導波管34の各開口部34aから放射されたミリ波は、投影レンズ12を介して車両前方へ向けて平面波として出射することとなり、これによりミリ波レーダ30としての機能を確保することができる。
【0063】
このように本実施形態によれば、車両前方の物体検出を行うためのミリ波レーダ30が組み込まれてなるミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ50において、その見映えを損なうことなく、かつ、コンパクトで簡素な構成とした上で、ミリ波レーダ30としての機能を確保することができる。
【0064】
しかも本実施形態においては、ミリ波レーダ30のアンテナ部32が、車両前方においてミリ波の放射範囲Z1〜Z5が重複する5つのミリ波導波管34を備えているので、全体として幅広い放射範囲を確保することができ、これにより車両前方の物体の検出可能範囲を左右方向に拡げることができる。
【0065】
なお、上記実施形態においては、アンテナ部32が、5つのミリ波導波管34を備えているものとして説明したが、このようにする代わりに、ミリ波導波管34を6つ以上または4つ以下備えた構成とすることも可能である。その際、ミリ波導波管34が単一の場合であっても、このミリ波導波管34が上記第1の位置に配置された構成とすれば、図3(a)に示すように、前走車4の有無やこの前走車4との車間距離等の検出を行うことが可能である。
【0066】
また、上記実施形態においては、投影レンズ12が、アクリル樹脂製のレンズであるものとして説明したが、例えばポリカーボネート樹脂やスチロール系樹脂等、他の種類の合成樹脂製のレンズを用いることも可能である。
【0067】
さらに、上記実施形態においては、灯具ユニット10が左配光のロービーム用配光パターンPLを形成する構成となっている場合について説明したが、右配光のロービーム用配光パターンを形成する構成となっている場合についても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0068】
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
【0069】
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
【0070】
図4は、本変形例に係る灯具ユニット110を示す、図2と同様の図である。
【0071】
同図に示すように、本変形例に係る灯具ユニット110は、その基本的な構成は上記実施形態に係る灯具ユニット10と同様であるが、これに組み込まれたミリ波レーダのアンテナ部132の構成が一部異なっている。
【0072】
すなわち、本変形例においては、アンテナ部132が、左右方向に所定間隔をおいて5つ配置された構成となっている。これら5つのアンテナ部132は、光軸Axの真下の第1の位置と、この位置から左右両側に多少離れた第2、第3の位置と、これら第2、第3の位置からさらに左右両側に多少離れた第4、第5の位置とに配置されている。
【0073】
これら各アンテナ部132は、光軸Axよりも下方側においてシェード18の前方近傍に配置されたミリ波導波管134と、このミリ波導波管134の開口部134aとシェード18との間に配置されたミリ波反射鏡136とからなっている。なお、これら5つのアンテナ部132における各ミリ波反射鏡136は、互いに一体的に形成されている。
【0074】
各ミリ波導波管134の構成は、上記実施形態のミリ波導波管34と同様である。ただし、これら各ミリ波導波管134相互間の左右方向の間隔は、上記実施形態の場合よりも大きい値に設定されている。
【0075】
また、各ミリ波反射鏡136の構成は、上記第1の位置にあるアンテナ部132のミリ波反射鏡136については、上記実施形態のミリ波反射鏡36と同様である。すなわち、このミリ波反射鏡136は、その反射面136aが、ミリ波導波管134の開口部134a近傍に位置する点F1を第1焦点とするとともに投影レンズ12のミリ波に対する後側焦点(すなわち光軸Ax上における投影レンズ12の後側焦点Fの前方)に位置する所定点F2を第2焦点とする回転楕円面で構成されている。
【0076】
そして、上記第2〜第5の位置にあるアンテナ部132のミリ波反射鏡136については、その反射面136が、各ミリ波導波管134の開口部134a近傍に位置する点F3を第1焦点とするとともに投影レンズ12のミリ波に対する後側焦点面上において所定点F2の側方に位置する所定点F4を第2焦点とする回転楕円面で構成されている。
【0077】
本変形例の構成を採用した場合においても、車両前方の物体の検出可能範囲を左右方向に拡げることができる。
【0078】
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
【0079】
図5は、本変形例に係る灯具ユニット210を示す、図1と略同様の図である。
【0080】
同図に示すように、本変形例に係る灯具ユニット210は、その基本的な構成は上記実施形態に係る灯具ユニット10と同様であるが、その投影レンズ212の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。なお、この灯具ユニット210に組み込まれたミリ波レーダ30の構成については、上記実施形態の場合と同様である。
【0081】
本変形例に係る灯具ユニット210の投影レンズ212は、フレネルレンズとして構成されている。すなわち、この投影レンズ212は、上記実施形態の投影レンズ12に対して、その前方側表面に環状の段差が形成された構成となっている。
【0082】
その際、このフレネルレンズとして構成された投影レンズ212は、その中央部212Aおよび周縁部212B相互間における光学距離の差が、ミリ波レーダで使用されるミリ波の波長の整数倍に設定されている。
【0083】
すなわち、このフレネルレンズの中央部212Aを経由するミリ波の経路長(光学距離)Aは、A=A1+nA2+A3で表わされ、また、このフレネルレンズの周縁部212Bを経由するミリ波の経路長(光学距離)Bは、B=B1+nB2+B3で表わされる。
【0084】
ここで、A1、B1は、所定点F2から投影レンズ212の後方側表面までの長さであり、A2、B2は、投影レンズ212内の長さであり、A3、B3は、投影レンズ212の前方側表面からその前方の同一波面までの長さであり、nは、投影レンズ212を構成するアクリル樹脂のミリ波に対する屈折率である。
【0085】
そして、|A−B|=kλに設定されている。
【0086】
ここで、kは、整数であり、λは、ミリ波レーダ30で使用されるミリ波の波長である。
【0087】
本変形例の構成を採用することにより、投影レンズ212がフレネルレンズとして構成されているにもかかわらず、この投影レンズ212を透過するミリ波の位相を揃えることができる。そしてこれにより、投影レンズ212の薄型化を図ることができるとともに、投影レンズ212を透過したことによるミリ波の減衰を最小限に抑えることができる。
【0088】
しかも、この投影レンズ212はアクリル樹脂製であるので、これをフレネルレンズとして構成することにより、その成形性を高めることができるとともに、その熱対策を図ることができる。
【0089】
次に、上記実施形態の第3変形例について説明する。
【0090】
図6は、本変形例に係る灯具ユニット310を示す、図1と略同様の図である。
【0091】
同図に示すように、本変形例に係る灯具ユニット310は、その基本的な構成は上記実施形態に係る灯具ユニット10と同様であるが、この灯具ユニット310に組み込まれたミリ波レーダ330のアンテナ部332の構成が一部異なっている。
【0092】
すなわち、本変形例のアンテナ部332は、そのミリ波反射鏡336が、可視光透過性部材で構成されており、その上端部が、光軸Axの上方まで延長して形成されている。具体的には、このミリ波反射鏡336は、無色透明の合成樹脂板(例えばアクリル樹脂板)の前面に網目状の金属蒸着膜が施された構成となっており、その前面が反射面336aを構成している。
【0093】
本変形例の構成を採用することにより、リフレクタ16からの反射光をミリ波反射鏡336によってほとんど遮蔽してしまうことなく、より多くのミリ波を利用することができる。
【0094】
次に、上記実施形態の第4変形例について説明する。
【0095】
図7は、本変形例に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ450を示す、図2と略同様の図である。
【0096】
同図に示すように、本変形例に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ450は、3つの灯具ユニット410C、410L、410Rが左右方向に並列で配置された構成となっている。
【0097】
これら各灯具ユニット410C、410L、410Rの基本的な構成は、上記実施形態に係る灯具ユニット10と同様であるが、これら各灯具ユニット410に組み込まれたミリ波レーダのアンテナ部432C、432L、432Rの構成が一部異なっている。
【0098】
すなわち、中央に位置する灯具ユニット410Cに組み込まれたミリ波レーダのアンテナ部432Cは、光軸Axの下方に配置されており、そのミリ波導波管434Cの開口部近傍に位置する点F1および所定点F2は、光軸Axの真下に位置している。そしてこれにより、このアンテナ部432Cのミリ波導波管434Cの開口部から放射され、そのミリ波反射鏡436Cで反射したミリ波を、投影レンズ12から車両前方へ向けて光軸Axと平行な平面波として出射させるようになっている。
【0099】
左側に位置する灯具ユニット410Lに組み込まれたミリ波レーダのアンテナ部432Lは、光軸Axの右斜め下方に配置されており、そのミリ波導波管434Lの開口部近傍に位置する点F3および所定点F4も、光軸Axの右斜め下方に位置している。そしてこれにより、このアンテナ部432Lのミリ波導波管434Lの開口部から放射され、そのミリ波反射鏡436Lで反射したミリ波を、その光軸Axからの側方変位量に応じた水平偏向角で、投影レンズ12から車両の左斜め前方へ向けて平面波として出射させるようになっている。
【0100】
右側に位置する灯具ユニット410Rに組み込まれたミリ波レーダのアンテナ部432Rは、光軸Axの左斜め下方に配置されており、そのミリ波導波管434Rの開口部近傍に位置する点F3および所定点F4も、光軸Axの左斜め下方に位置している。そしてこれにより、このアンテナ部432Rのミリ波導波管434Rの開口部から放射され、そのミリ波反射鏡436Rで反射したミリ波を、その光軸Axからの側方変位量に応じた水平偏向角で、投影レンズ12から車両の右斜め前方へ向けて平面波として出射させるようになっている。
【0101】
本変形例の構成を採用した場合においても、車両前方の物体の検出可能範囲を左右方向に拡げることができる。
【0102】
なお本変形例においては、3つの灯具ユニット410C、410L、410Rからの照射光により形成される3つの配光パターンの合成配光パターンとしてロービーム用配光パターンが形成されるようになっている。
【0103】
次に、上記実施形態の第5変形例について説明する。
【0104】
図8は、本変形例に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ550L、550Rを示す、図2と略同様の図である。
【0105】
同図に示すように、本変形例に係るミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ550L、550Rのうち、ミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ550Lは車両の左前端部に配置される左側灯具であり、ミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ550Rは車両の右前端部に配置される右側灯具である。
【0106】
そして、左側のミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ550Lは、2つの灯具ユニット510LA、510LBが、車幅方向内側の灯具ユニット510LAをやや前方側へ変位させた状態で、左右方向に並列で配置された構成となっている。その際、灯具ユニット510LAおよびこれに組み込まれたミリ波レーダのアンテナ部532LAは、上記第4変形例の灯具ユニット410Cおよびミリ波レーダのアンテナ部432Cと同様の構成を有しており、また、灯具ユニット510LBおよびこれに組み込まれたミリ波レーダのアンテナ部532LBは、上記第4変形例の灯具ユニット410Lおよびミリ波レーダのアンテナ部432Lと同様の構成を有している。
【0107】
一方、右側のミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ550Rは、2つの灯具ユニット510RA、510RBが、車幅方向内側の灯具ユニット510RAをやや前方側へ変位させた状態で、左右方向に並列で配置された構成となっている。その際、灯具ユニット510RAは、上記第4変形例の灯具ユニット410Cおよびミリ波レーダのアンテナ部432Cと同様の構成を有しており、また、灯具ユニット510RBおよびこれに組み込まれたミリ波レーダのアンテナ部532RBは、上記第4変形例の灯具ユニット410Rおよびミリ波レーダのアンテナ部432Rと同様の構成を有している。
【0108】
なお本変形例においては、2つの灯具ユニット510RA、510RBからの照射光により形成される3つの配光パターンの合成配光パターンとしてロービーム用配光パターンが形成されるようになっている。
【0109】
本変形例の構成を採用した場合においても、車両全体としては、左右1対のミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ550L、550Rにより、車両前方の物体の検出可能範囲を左右方向に拡げることができる。
【0110】
なお、上記実施形態および上記各変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
【符号の説明】
【0111】
2 車両
4 前走車
10、110、210、310、410C、410L、410R、510LA、510LB、510RA、510RB 灯具ユニット
12、212 投影レンズ
14 白色発光ダイオード
14a 光源(発光チップ)
14b 基板
16 リフレクタ
16a 反射面
18 シェード
18a 上端縁
20 ホルダ
20a 下端開口部
30、330 ミリ波レーダ
32、132、332、432C、432L、432R、532LA、532LB、532RA、532RB アンテナ部
34、134、434C、434L、434R ミリ波導波管
34a、134a 開口部
36、136、336、436C、436L、436R ミリ波反射鏡
36a、336a 反射面
38 制御部
50、450、550L、550R ミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ
52 透光カバー
54 ランプボディ
212A 中央部
212B 周縁部
Ax 光軸
F 後側焦点
F1、F3 開口部近傍に位置する点
F2、F4 所定点
G1〜G5 利得
PL ロービーム用配光パターン
Z1〜Z5 ミリ波の放射範囲

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両前方の物体検出を行うためのミリ波レーダが組み込まれてなるミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプにおいて、
上記ミリ波レーダのアンテナ部が、車両前方へ向けて光照射を行うための灯具ユニットに組み込まれており、
上記灯具ユニットが、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置された光源と、この光源からの光を上記投影レンズへ向けて反射させるリフレクタと、上記光軸近傍に上端縁が位置するように配置され、上記リフレクタからの反射光の一部を遮蔽するシェードとを備えており、
上記アンテナ部が、上記光軸よりも下方側において上記シェードの前方近傍に配置されたミリ波導波管と、このミリ波導波管の開口部と上記シェードとの間に配置されたミリ波反射鏡とを備えており、
上記ミリ波反射鏡の反射面が、上記ミリ波導波管の開口部近傍に位置する点を第1焦点とするとともに上記後側焦点の前方に位置する所定点を第2焦点とする回転楕円面で構成されている、ことを特徴とするミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ。
【請求項2】
上記ミリ波導波管が、左右方向に所定間隔をおいて複数個配置されている、ことを特徴とする請求項1記載のミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ。
【請求項3】
上記アンテナ部が、左右方向に所定間隔をおいて複数個配置されている、ことを特徴とする請求項1記載のミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ。
【請求項4】
上記アンテナ部が組み込まれた上記灯具ユニットを複数個備えており、
これら各灯具ユニットに組み込まれた上記アンテナ部の位置が、これら各灯具ユニット相互間において互いに左右方向にずれた位置に設定されている、ことを特徴とする請求項1記載のミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ。
【請求項5】
上記投影レンズが、フレネルレンズとして構成されており、
このフレネルレンズにおける各レンズ部相互間における光学距離の差が、上記ミリ波レーダで使用されるミリ波の波長の整数倍に設定されている、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ。
【請求項6】
上記ミリ波反射鏡が、可視光透過性部材で構成されており、
このミリ波反射鏡の上端部が、上記光軸の上方まで延長して形成されている、ことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載のミリ波レーダ組み込み型ヘッドランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−238470(P2011−238470A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−109058(P2010−109058)
【出願日】平成22年5月11日(2010.5.11)
【出願人】(501152352)独立行政法人電子航法研究所 (44)
【出願人】(000001133)株式会社小糸製作所 (1,575)
【Fターム(参考)】