説明

メタデータ管理装置及び方法

【課題】 メタデータ統合を行うデータ管理方法において、メタデータの統合後であっても元のメタデータの利用を可能にし、エンドユーザにも容易にメタデータの統合処理を行うことのできるデータ管理手法を提供する。
【解決手段】 データ表示部101は、各データのメタデータを表示装置に一覧表示する。統合用メタデータ管理部105は、ユーザにより選択された複数のメタデータを統合した1つの統合用メタデータを作成するとともに、前記複数のメタデータを、前記統合用メタデータと関連付けられた統合元メタデータとして記憶装置107に保持する。その後、一覧表示における前記複数のメタデータの表示部分を前記統合用メタデータの表示に変更した統合表示に切り替える。さらに、前記統合表示における前記統合用メタデータの表示部分を、統合元メタデータである前記複数のメタデータの表示に変更することで、前記統合表示から前記一覧表示に切り替えることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メタデータを用いてデータの管理を行うデータ管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
データに様々なメタデータを付与して管理するデータ管理システムが広く使われている。一般には、データの種類(画像や文書などのデータタイプ)に応じて、付与されるメタデータの種類も異なるが、類似した概念のメタデータが付与されている場合も多い(例えば「タイトル」と「表題」など)。そこで、類似したメタデータを同一視して1つのメタデータとして扱い、データタイプを横断する検索や複数のデータタイプを統合して表示する、いわゆるメタデータ統合技術が知られている。メタデータ統合技術は、統合するメタデータをユーザが選択して統合されるメタデータをいずれか1つにマージするものや、システムに統合用のメタデータを追加し統合されたメタデータと統合用メタデータの関係を管理するものである(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−18607号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、メタデータを1つにマージする従来手法においては、統合の際に元のメタデータは破棄されていた。そのため、統合したメタデータでの横断検索には適している一方で、データ種類ごとの表示においては、元の(すなわち統合前の)メタデータによる表示はもはや行うことができないという問題があった。このため、統合用メタデータにはどのようなメタデータが統合されているのかを後で確認することが困難であった。
【0005】
また、統合用メタデータを用いる従来手法においては、統合作業がメタデータの定義情報に基づいて行われているため、統合すべきメタデータを選択するには、ユーザがメタデータに精通している必要があった。そのため、エンドユーザが簡便にメタデータの統合を行うのは困難であった。
【0006】
本発明の目的は、上述した少なくとも一つの問題点を解決することである。
【0007】
具体的には、本発明の目的の一つは、メタデータ統合後であっても、統合用メタデータでの表示と統合前メタデータでの表示を切り替えて表示することができるデータ管理方法及び装置を提供することである。
【0008】
また、本発明の他の目的は、エンドユーザがメタデータの統合作業を容易に行うことができ、これによってエンドユーザが所望するメタデータの体系を用いてデータ表示を行うことができるデータ管理装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面によれば、データタイプに応じたメタデータ定義に従ってメタデータが付与されているデータの管理を行うデータ管理装置であって、各データのメタデータを一覧表示する一覧表示手段と、少なくとも2つのメタデータを統合した1つの統合用メタデータを作成する作成手段と、前記少なくとも2つのメタデータを、前記統合用メタデータと関連付けられた統合元メタデータとして保持する保持手段と、前記一覧表示における前記少なくとも2つのメタデータの表示部分を前記統合用メタデータの表示に変更した統合表示に切り替える第1の表示切替手段と、前記統合表示における前記統合用メタデータの表示部分を、前記保持手段により保持された前記統合元メタデータである前記少なくとも2つのメタデータの表示に変更することで、前記統合表示から前記一覧表示に切り替える第2の表示切替手段とを有することを特徴とするデータ管理装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、メタデータ統合後であっても、統合用メタデータでの表示と統合前メタデータでの表示を切り替えて表示することができる。
【0011】
また、本発明によれば、エンドユーザがメタデータの統合作業を容易に行うことができ、これによって個々のエンドユーザが所望するメタデータの体系を用いてデータ表示を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施に有利な具体例を示すにすぎない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決手段として必須のものであるとは限らない。
【0013】
<実施形態1>
図1は、本実施形態におけるデータ管理装置の機能構成を示すブロック図である。
【0014】
101はデータ表示部で、データの一覧を表示し、ユーザがデータ及びメタデータに対する操作を行うための画面である。102はメタデータ検索部で、検索条件を入力し、検索条件に従ってメタデータの検索を行う。103はメタデータ操作部で、メタデータの入出力を行う。104はメタデータ管理部で、メタデータの保存、取得及びデータとの関連付けを行う。105は統合用メタデータ管理部で、統合用メタデータの登録、統合用メタデータと統合されたメタデータとの対応付けなどを管理する。106はメタデータ定義管理部で、データ管理装置で利用するメタデータの定義を管理する。107は記憶装置で、データ、メタデータ及びメタデータ定義を記憶する。108はデータ管理部で、データ管理装置に保存されるデータを管理する。なお、データ管理装置にはこれら以外にもデータの入出力を行う機能モジュールなどが必要であるが、本発明には直接関係しないものについては説明を省略する。
【0015】
図2は、図1に示した本実施形態におけるデータ管理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図示の如く、このデータ管理装置は典型的にはコンピュータ装置によって実現できるものである。
【0016】
CPU201は、OS(Operating System)及び各種アプリケーションプログラムを実行し、コンピュータ装置各部の制御を行う。ROM202は、CPU201が実行するプログラムや演算用のパラメータのうちの固定的なデータを格納する。RAM203は、CPU201の作業領域やデータの一時記憶領域を提供する。ROM202及びRAM203、バス204を介してCPU201に接続される。205はマウスやキーボードなどを含む入力装置、206はCRT、液晶ディスプレイなどの表示装置である。207は、ハードディスク装置、MO、CD−ROM等の外部記憶装置であり、ラベルテンプレートデータを保存している。上記入力装置205、表示装置206、及び外部記憶装置207はそれぞれ、インタフェース208を介してバス204に接続されている。また、ネットワークに接続して通信を行うための通信部209も、バス204に接続されている。
【0017】
本実施形態におけるデータ管理装置が扱うデータタイプ及び各データタイプのメタデータ定義の例を、それぞれ図3A及び図3Bに示す。図3Aに示されるように、本実施形態におけるデータ管理装置には、データタイプとして、文書、バインダ、静止画、動画、メールの5種類が登録されているものとする。また、図3Bに示されるように、それぞれのデータタイプには、(a)〜(e)に示されるようなメタデータが定義されている。本実施形態においてメタデータには名称とデータ型とが定義されるものとする。
【0018】
図4は、本実施形態のデータ管理装置におけるデータ表示画面の一例を示す図である。
【0019】
表示領域402には、1行1データ/1列1メタデータの表形式で、各データのメタデータが一覧表示される。このデータ表示画面は装置に登録されている全てのデータタイプを単一の画面に表示することができるものである。表の最上段(以下「項目行」という。)403にはメタデータの名称が表示される。本実施形態においては、項目行403には実際に一覧表示されているデータタイプに対応したメタデータの名称だけが表示されるものとする。図4の例では“文書”、“メール”、“静止画”、“動画”に対応したメタデータだけが表示されている。さらに、データタイプが異なっていても、メタデータ定義において名称とデータ型が同一のメタデータ(図4の例では“ファイル名”、“撮影者”、“サイズ”)は同じ列に表示される。また、406は入力装置205であるマウスの操作に応じて表示されるマウスポインタである。ユーザがマウスポインタ406を所望の項目行に合わせてマウスをクリックすると、そのメタデータでソートした表示が行われる。
【0020】
データ表示画面には統合用メタデータを操作するためのボタンが配置される。ここでは管理モードボタン404と統合実行ボタン405の2つが配置されているものとする。各ボタンの機能については後述する。
【0021】
次に、図5及び図6を参照して、データ表示画面からメタデータ統合を行う処理(統合用メタデータ登録処理)の手順を説明する。ここでは、“著者”、“差出人”、“撮影者”の3つのメタデータを統合して“作者”という名称の統合用メタデータを登録する場合を例に説明する。なお、この統合用メタデータ登録処理に対応するプログラムは例えば外部記憶装置207に記憶されており、所定のイベントに応答してRAM203にロードされてCPU201によって実行されるものである。ただし以下では、図1に示した機能ブロックに基づいて説明を行う。
【0022】
管理モードボタン404がマウスでクリックされることによって、メタデータ統合処理開始の指示がデータ表示部101に伝えられる(S600,S601)。管理モード中は、データ表示部101はマウスポインタ406の形状を変化させるなどすることが好ましい。管理モードに移行した後、ユーザはデータ表示画面上で統合するメタデータの列の項目行をクリックすることができる。統合するメタデータの列の項目行がクリックされると、データ表示部101はそのクリックされた項目行の列を選択状態にて表示する(S602)。なお、ユーザは選択状態の列の項目行を再度クリックすると未選択の状態に戻すことができる。
【0023】
図5の例では、“著者”、“差出人”、“撮影者”の3つの列501〜503が選択状態にて表示されている。その後、統合実行ボタン405がクリックされると(S603,YES)、列の選択の終了がデータ表示部101に通知される。これに応答して、データ表示部101は選択状態のメタデータを統合用メタデータ管理部105に問い合わせる(S604)。
【0024】
統合用メタデータ管理部105はデータ表示部101から通知されたメタデータを既存の統合用メタデータ定義から検索する(S605)。ここでは選択されたいずれのメタデータも、統合用メタデータ定義にも統合用メタデータ定義の統合元メタデータにも登録されていない(S606,NO→S607,NO)ので、新規に統合用メタデータを登録する処理を行う。
【0025】
新規登録では、データ表示部101は、図7に示すような統合用メタデータの名称入力画面701を表示する(S608)。ここでユーザが入力フィールド702に統合用メタデータ名称として“作者”を入力し、OKボタン703をクリックしたとする。これにより、統合用メタデータの登録処理が実行される(S609)。まず、データ表示部101は、統合用メタデータ管理部105に選択状態のメタデータと、S609で入力された統合用メタデータ名称とを通知する(S610)。
【0026】
本実施形態では、統合されるメタデータの型は同一でなければならないものとし、統合用メタデータ管理部105で型のチェックを行う。統合用メタデータ管理部105はデータ表示部101から通知されたメタデータのデータ型をメタデータ定義管理部106に問い合わせてデータ型の同一性を検証する(S611)。データ型が同一であったら、次に、統合用メタデータ名称が既存のメタデータ名称及び既存の統合用メタデータ名称と重複していないかをメタデータ管理部104に問い合わせる(S612)。名称に重複がなければ統合用メタデータを作成し、統合用メタデータ定義を記憶装置107に保存する(S613)。
【0027】
図8に統合用メタデータ定義801のデータ構造例を示す。図示の如く、統合用メタデータ定義801は、統合用メタデータの名称802、統合用メタデータのデータ型803、統合元メタデータの数804、統合元メタデータの情報805〜808を含む。なお、統合元メタデータの情報805〜808は、データタイプとメタデータ名称とを“.”(ピリオド)で連結して記録する。
【0028】
最後に、統合用メタデータ管理部105は登録完了をデータ表示部101に通知する(S612)。以上で統合用メタデータの登録処理が完了する。
【0029】
統合用メタデータの登録が完了すると、続いてデータ表示画面は統合用メタデータでの表示に切り替わる。本実施形態では、選択した列の最も左の列の位置に統合用メタデータの列を表示し、選択した列を非表示にする。この手順を図9のフローチャート及び図10を参照して説明する。
【0030】
データ表示部101は、統合用メタデータ管理部105から統合用メタデータの登録処理の通知を受けると(S901)、選択された列の表示位置を取得する(S902)。この例では最も左に位置している列は“著者”となるので(図5の501)、“著者”の項目行を統合用メタデータのメタデータ名称“作者”で置き換えて表示する(S903)。続いて、“著者”以外の選択された2列(“差出人”、“撮影者”)に表示しているメタデータを全て“作者”の列に表示し(S904)、“差出人”、“撮影者”の列をデータ表示画面から削除する(S905)。その後、データ表示画面から削除された列の右側に表示している列はそれぞれ左方向にシフトして表示する(S906)。最後に、図10に示されるように、統合用メタデータの項目行1001に、それが統合用メタデータであることを示すマーク1002を表示する(S907)。以上でデータ表示画面の切り替えは終了である。図10に統合用メタデータでの表示結果を示す。
【0031】
以上が、統合用メタデータの登録時の処理に関する説明である。
【0032】
続いて、統合用メタデータの登録後のデータ表示画面の動作について説明する。
【0033】
まず、図11及び図12を参照して、統合用メタデータでの表示から元のメタデータでの表示への切り替え処理について説明する。図11の(a)が統合用メタデータでの表示画面であり、図10と同じものである。“作者”の列が統合用メタデータで、上で述べたように項目行1001には統合用メタデータであることを示すマーク1002が付けられている。本実施形態において、統合用メタデータでの表示から元のメタデータでの表示への切り替えは、例えば統合用メタデータの項目行1001をダブルクリックすることで実行するものとする。
【0034】
統合用メタデータ(“作者”)の項目行1001がダブルクリックされることによって、データ表示画面切り替えの指示がデータ表示部101に伝えられる(S1200,S1201)。切り替えを指示されたデータ表示部101は、統合用メタデータ“作者”に統合されている元のメタデータを、統合用メタデータ管理部105に問い合わせる(S1202)。統合用メタデータ管理部105は“作者”の統合用メタデータ定義801(図8参照)を記憶装置107から取得し、統合元メタデータの情報を取得する(S1203)。なお、ここでは統合元メタデータの情報は“文書.著者”、“メール.差出人”、“静止画.撮影者”、“動画.撮影者”の4つである。統合用メタデータ管理部105は、取得した統合元メタデータの情報をデータ表示部101に通知する(S1204)。
【0035】
データ表示部101は統合用メタデータ管理部105から取得した統合元メタデータの情報からメタデータ名称を取得し、項目行を生成する(S1205)。その際、メタデータ名称とデータ型の定義が同一のメタデータは同じ列に表示すること、及び実際にデータが表示されているデータタイプの項目行のみを表示することは前述したとおりである。
【0036】
本実施形態においては、統合用メタデータの表示されていた列に挿入される形で元のメタデータの項目行を展開して表示する。また、元のメタデータの項目行の並び順は統合用メタデータ定義に登録されている順番に従うものとのする。また、統合用メタデータの右隣に表示されていた列(“Subject”、“作成日時”、“サイズ”)はそれぞれ右方向にシフトして表示する。さらに、元のメタデータの項目行には、図11の(b)に示されるような、統合されていることを示すマーク1102〜1104を表示する。
【0037】
次に、データ表示画面に表示されているデータのデータタイプと統合用メタデータ管理部105から取得した元のメタデータのデータタイプとの比較を行う。そして、元のメタデータとデータタイプの一致するデータのメタデータを、展開して表示した元のメタデータの列に表示する(S1206)。以上で元のメタデータでの表示画面の生成が終了する。
【0038】
図13には、一部の統合元メタデータに該当するデータが表示されていない場合の画面が示されている。図13(a)の例では、図11(a)の例に対して、データタイプ“メール”のデータが一覧表示に含まれていない。そのため、“差出人”の項目行は元のメタデータの表示(図13(b))に切り替えても表示されず、“著者”と“撮影者”の2項目だけが展開表示される。
【0039】
続いて、図11及び図14を参照して、元のメタデータでの表示から統合用メタデータでの表示への切り替えについて説明する。本実施形態においては、統合されている元のメタデータの項目行のいずれか1つをダブルクリックすると統合用メタデータでの表示に切り替わるものとする。ここでは“差出人”の項目行1103がダブルクリックされた場合を例に説明する。
【0040】
まず、“差出人”の項目行1103がダブルクリックされることによって、でーた表示画面切り替えの指示がデータ表示部101に伝えられる(S1400,S1401)。切り替えを指示されたデータ表示部101は、データタイプが“メール”のメタデータ“差出人”が統合されている統合用メタデータを、統合用メタデータ管理部105に問い合わせる(S1402)。統合用メタデータ管理部105は、通知されたメタデータの情報(“メール.差出人”)を、保存されている統合用メタデータ定義の統合元メタデータから検索し、該当する統合用メタデータ定義801を取得する(S1403)。ここでは“作者”の統合用メタデータ定義が取得される。
【0041】
次に、取得した“作者”の統合用メタデータ定義から他の統合元メタデータの情報(“文書.著者”、“静止画.撮影者”、“動画.撮影者”)を取得し(S1404)、これをデータ表示部101に通知する(S1405)。データ表示部101はこの通知に応じて、取得した統合元メタデータの表示位置を取得し(S1406)、最も左に位置している“著者”の項目行1102を統合用メタデータのメタデータ名称“作者”で置き換えて表示する(S1407)。続いて、“著者”以外の2列(“差出人”、“撮影者”)に表示しているメタデータを全て“作者”の列1001に表示し(S1408)、“差出人”、“撮影者”の列をデータ表示画面から削除する(S1409)。
【0042】
データ表示画面から削除された列の右側に表示している列はそれぞれ左方向にシフトして表示する(S1410)。最後に、統合用メタデータの項目行に、それが統合用メタデータであることを示すマーク1002を表示する(S1411)。以上でデータ表示画面の切り替えは終了である。
【0043】
次に、図15〜17を参照して、統合用メタデータをキーにした検索処理の手順を説明する。
【0044】
まず、データ表示部101が検索の指示を受けると(S1701)、データ表示部101は、図15に示されるような検索条件指定画面1501を表示する(S1702)。本実施形態ではメタデータ名称をキーとし、その値の一致条件を指定することで検索条件とする。図15は、検索条件入力欄1502に、キーとして統合用メタデータのメタデータ名称である“作者”を、一致条件に“山田”を入力した状態を示している。検索条件指定画面1501で検索ボタン1503がクリックされると、データ表示部101からメタデータ検索部102に指定した検索条件が渡されて検索実行が指示される(S1703)。
【0045】
メタデータ検索部102は、指定されたメタデータ名称をメタデータ管理部104と統合用メタデータ管理部105に問い合わせる(S1704)。メタデータ管理部104と統合用メタデータ管理部105は、それぞれ問い合わされたメタデータ名称を登録済みのメタデータ定義から検索する(S1705,S1706)。この例では、統合用メタデータ定義801(図8)に該当するデータが登録されているので、統合用メタデータ管理部105からメタデータ検索部102に、“作者”の統合用メタデータ定義が返される(S1708)。なお、メタデータ管理部104、統合用メタデータ管理部105のいずれからもメタデータ定義が得られない場合は未定義のメタデータ名称が指定されたとして検索処理を終了する(S1707)。
【0046】
統合用メタデータ管理部105から統合用メタデータ定義を取得したメタデータ検索部102はまず、統合用メタデータ定義から統合元メタデータの情報を抽出する(S1709)。そして、個々の統合元メタデータが示すデータタイプから指定された検索条件に合致するデータを検索する(S1710)。この例では、データタイプ“文書”に対する“著者”=“山田”、“静止画”に対する“撮影者”=“山田”、“動画”に対する“撮影者”=“山田”の各検索が行われる。なお、実際の検索処理の詳細については本発明の範疇には含まれないので説明は省略するが、ここでは各データタイプに定義されたメタデータ一式が取得されるものとする。
【0047】
次に、取得したメタデータをデータ表示部101に返す(S1711)。メタデータ検索部102から検索結果を取得したデータ表示部101はこれをデータ表示画面に表示する(S1712)。本実施形態において、統合用メタデータで検索を行った場合は、統合用メタデータでの表示を行うものとする。それ以外の項目の表示方法については既に述べたのでここでの説明は省略する。図16に検索結果の表示画面を示す。なお、検索結果画面においても統合用メタデータと元のメタデータの表示の切り替えは前述した方法によって実現されるものとする。
【0048】
<実施形態2>
本実施形態では登録済みの統合用メタデータに、統合するメタデータを追加する処理について説明する。
【0049】
追加処理は、統合用メタデータで表示している場合と元のメタデータで表示している場合の2通りある。はじめに、統合用メタデータで表示している場合の処理について、図18、19を参照して説明する。
【0050】
統合用メタデータで表示している場合は、統合用メタデータと、追加で統合するメタデータとを指定する。ここでは統合用メタデータ“作者”に“所有者”を追加する場合を例に説明する。管理モードボタン404(図4)がクリックされることによって、メタデータ統合処理開始の指示がデータ表示部101に伝えられる(S1900,S1901)。次に“作者”と“所有者”の項目行1801、1803(図18)がクリックされると、データ表示部101はそれぞれの列を選択状態にする(S1902)。その後、統合実行ボタン405がクリックされると、列の選択の終了がデータ表示部101に通知される(S1903)。
【0051】
統合実行ボタン405がクリックされると、データ表示部101は統合用メタデータ管理部105に選択状態のメタデータを通知する(S1904)。統合用メタデータ管理部105は、データ表示部101から通知されたメタデータを既存の統合用メタデータ定義から検索する(S1905)。ここでは“作者”の統合用メタデータ定義が検索で取得される。一方の“所有者”については統合用メタデータ定義にも統合用メタデータ定義の統合元メタデータにも登録されていない。これにより、通知されたメタデータは統合用メタデータと通常のメタデータの組であることが判別される(S606,YES→S615,NO)。この場合、統合用メタデータ管理部105は既存の統合用メタデータへの追加を行う(S1906)。
【0052】
その後、統合用メタデータ定義を更新する(S1907)。具体的には、図20に示されるように、取得した“作者”の統合用メタデータ定義の統合元メタデータに“所有者”の項目2003を追加し、統合元メタデータ数2002を1増やして、これを記憶装置107に保存する。
【0053】
最後に登録完了をデータ表示部101に通知する(S1908)。
【0054】
以上で統合用メタデータの登録処理は終了である。なお、統合用メタデータへの追加においても、メタデータのデータ型は同一でなければならないとし、追加処理においても前述した統合処理と同様に型の同一性が検証されるものとするが、ここでは簡単のため説明を省略した。以上が統合用メタデータで表示している場合の追加処理の説明である。
【0055】
続いて、元のメタデータで表示している場合の追加処理について、図19、21を参照して説明する。
【0056】
元のメタデータで表示している場合は、統合されているメタデータのいずれか1つと追加統合するメタデータとを指定する。ここでも統合用メタデータ“作者”に“所有者”を追加する場合を例に説明する。管理モードボタン404がクリックされることによって、メタデータ統合処理開始を指示がデータ表示部101に伝えられる(S1900,S1901)。次に“著者”と“所有者”の項目行2101、2102(図21)がクリックされると、データ表示部101はそれぞれの列を選択状態にする(S1902)。ここで、“著者”は“作者”に統合されているものとする。その後、統合実行ボタン405がクリックされると、列の選択の終了がデータ表示部101に通知される(S1903)。
【0057】
統合実行ボタン405がクリックされると、データ表示部101は統合用メタデータ管理部105に選択状態のメタデータを通知する(S1904)。統合用メタデータ管理部105は、データ表示部101から通知されたメタデータを既存の統合用メタデータ定義から検索する(S1905)。ここでは“著者”が“作者”の統合用メタデータ定義の統合元メタデータとして登録されているので、“作者”の統合用メタデータ定義が検索で取得される。一方の“所有者”については統合用メタデータ定義にも統合用メタデータの統合元メタデータにも登録されていない。これにより、通知されたメタデータは統合用メタデータに統合されているメタデータと統合されていないメタデータの組であることが判別される(S606,YES→S615,NO)。この場合、統合用メタデータ管理部105は既存の統合用メタデータへの追加を行う(S1906)。
【0058】
その後、統合用メタデータ定義を更新する(S1907)。具体的には、図20に示されるように、取得した“作者”の統合用メタデータ定義の統合元メタデータに“所有者”の項目2003を追加し、統合元メタデータ数2002を1増やして、これを記憶装置107に保存する。
【0059】
最後に登録完了をデータ表示部101に通知する(S1908)。
【0060】
以上で統合用メタデータの登録処理は終了である。以上が元のメタデータで表示している場合の追加処理の説明である。
【0061】
なお、追加処理が終了した後で、データ表示画面の更新を行うが、これについては統合処理の説明の際に既に述べているので、ここでは説明を省略する。
【0062】
<実施形態3>
実施形態1、2においては、統合するメタデータを選択する際に、データ表示画面で管理モードを指示してから列を選択したが、管理モードを用いる代わりに、先に列を選択してから統合を指示する実施形態も本発明の範疇に含まれる。複数の列の選択は、例えばキーボードの特定キーを押下した状態でクリックを行う方法や、あるいは項目行の特定部位をクリックする方法などを用いることができる。ただしその具体的な方法は本発明の規定するところではなく、これら以外の方法で複数の列を選択する実施形態も本発明の範疇に含まれる。なお、統合用メタデータの登録及びデータ表示画面の切り替え等については実施形態1に準じるので、ここでの説明は省略する。
【0063】
<実施形態4>
実施形態1〜3において、統合するメタデータはデータ表示画面において列を選択することで指定していた。本実施形態においては、統合するメタデータの列を他の列にドラッグ&ドロップすることで、統合するメタデータを指定する。データ表示画面において、統合するメタデータの項目行をクリックし、そのまま統合先のメタデータの項目行へドラッグしてドロップすると、ドラッグしたメタデータとドロップした先のメタデータとを統合する処理が起動される。ドラッグするメタデータと、ドロップする先のメタデータは、いずれも統合用メタデータであっても通常のメタデータであってもよい。選択した列に表示されているメタデータに応じて、新規の統合用メタデータ登録処理か、既存の統合用メタデータへの追加登録処理が起動される。なお、統合処理が起動された後の処理については実施形態1及び2に準じるので、ここでの説明は省略する。
【0064】
<実施形態5>
実施形態4においては、項目行をドロップすることで直ちに統合処理が起動されるとした。これに対し、本実施形態においては、項目行をドロップすることで、ドラッグしたメタデータとドロップした先のメタデータとが選択状態となり、データ表示画面が管理モードに切り替わる。本実施形態の管理モードでは、選択状態の列に未選択状態の列をドラッグ&ドロップすることで、追加の列の選択が行われる。また、統合処理の実行には、実施形態1、2と同様に統合実行ボタンを用いるものとする。統合実行ボタンをクリックした後の処理は実施形態1及び2に準じるので、ここでの説明は省略する。
【0065】
<実施形態6>
以上の実施形態において、統合されるメタデータのデータ型は全て同一であるとしていたが、データ型の異なるメタデータを統合可能であるとした実施形態も本発明の範疇に含まれる。統合されるメタデータのデータ型が異なる場合の統合用メタデータのデータ型の指定方法としては、ユーザが指定する方法や、あるいは統合されるメタデータのデータ型として最も数が多いものを指定する方法などを用いることができる。ただし、その具体的な方法は本発明の規定するところではなく、これら以外の方法を用いた実施形態も本発明の範疇に含まれる。
【0066】
<実施形態7>
以上の実施形態において、統合用メタデータでの表示と元のメタデータでの表示の切り替えは項目行をダブルクリックすることで行うとしたが、本発明を実施可能な形態はこれに限定されるものではない。例えば表示切替ボタンをクリック後に対象とする列をクリックする方法や、列を選択した状態から表示切替ボタンをクリックする方法、さらにはキーボードの特定キーの押下とクリックとを連動させる方法などを用いることができる。その具体的な方法は本発明の規定するところではなく、これら以外の方法を用いた実施形態も本発明の範疇に含まれる。
【0067】
<実施形態8>
以上の実施形態においては、元のメタデータでの表示する際に、統合されている元のメタデータの列が隣接して表示されるとしていたが、本発明を実施可能な形態はこれに限定されるものではない。例えば、統合前の列の並び順で表示する方法や、データタイプ毎にまとめて表示する方法なども用いることもできる。その具体的な方法は本発明の規定するところではなく、これら以外の方法を用いた実施形態も本発明の範疇に含まれる。
【0068】
<実施形態9>
以上の実施形態において、1つのメタデータは1つの統合用メタデータにのみ登録することができるとしていたが、複数の統合用メタデータに登録することができるとしても本発明は実施可能である。本実施形態においては、統合を指示されたメタデータのいずれかが統合用メタデータに登録されていた場合は、追加処理を行うか、あるいは指定されたメタデータで新規に統合用メタデータを作成するかをユーザが選択するものとする。
【0069】
<実施形態10>
以上の実施形態において、統合するメタデータとして指定されるのは、通常のメタデータ同士の組み合わせか、あるいは通常のメタデータと統合用メタデータの組み合わせであるとしていた。しかし、統合用メタデータ同士を統合する実施形態も本発明の範疇に含まれる。統合用メタデータ同士を統合する場合は、新規に統合用メタデータを登録する方法や、一方の統合用メタデータ定義に他方の統合用メタデータ定義をマージする方法を用いることができる。ただしその具体的な方法は本発明の規定するところではなく、これら以外の方法を用いた実施形態も本発明の範疇に含まれる。
【0070】
<実施形態11>
以上の実施形態において、統合されるメタデータにはデータの重複がないとしていたが、データに重複がある場合にも本発明は実施可能である。図22を参照して説明する。この例では"著者"、"所有者"、"撮影者"の3つのメタデータが"作者"に統合されている場合を示す。また、データタイプが静止画と動画のメタデータには"所有者"と"撮影者"の両方があり、それぞれのメタデータに値が設定されている("写真1.jpg"2201及び"会議録.mov"2202)。
【0071】
本実施形態における統合処理は基本的に実施形態1に準じる。ただし、統合用メタデータを登録する際に、名称と、表示するメタデータの優先順位とを指定する。図22は、"所有者"、"撮影者"、"著者"の順に指定した場合である。優先順位指定情報を含んだ統合用メタデータ定義のデータ構造例を図23に示す。2302が表示順で、ここでは統合元メタデータ2、3、4、5、1の順にデータ表示の優先順位が設定されている場合を示している。
【0072】
次に本実施形態におけるデータ表示画面を説明する。図22(a)が元のメタデータでの表示画面、図22(b)が統合用メタデータでの表示画面である。元のメタデータでの表示画面には、統合用メタデータでの表示画面で非表示になるデータ項目の欄にそれを示すマーク2203、2204が表示される。また、統合用メタデータでの表示画面では、非表示になっているデータが含まれるデータ項目の欄にそれを示すマーク2205、2206が示される。なお、本実施形態のデータ表示画面では、データに重複の無い行は、優先順位に関係なく、それぞれ統合元メタデータの値が表示される("請求書2"の"鈴木"、"photo2.jpg"の"佐藤"、"マニュアル"の"田中")。また、データに重複があってもそれらが同一の値である場合は非表示を示すマークは表示されない("photo1.jpg"の"山田")。以上が、データに重複がある場合の実施形態の説明である。
【0073】
以上、本発明のさまざまな実施形態を説明した。これらの実施形態によれば、メタデータ統合後に、統合用メタデータでの表示と統合元メタデータでの表示を切り替えて表示することができる。それにより、元のメタデータの利用を維持できるだけでなく、既存の統合用メタデータへ統合するメタデータを追加する際にも、どのようなデータが統合されているかを容易に確認することができ、適切なメタデータの統合処理が行える。
【0074】
さらには、ユーザはデータ表示画面において実際のデータを閲覧しながらメタデータの統合作業を行うことが可能であり、データ管理システムに精通していないエンドユーザでも容易にメタデータを統合することができる。それにより、個々のエンドユーザが自分に適したメタデータの体系を用いてデータ管理システムを利用することが可能となる。
【0075】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0076】
なお、本発明は、前述した実施形態の各機能を実現するプログラムを、システム又は装置に直接又は遠隔から供給し、そのシステム又は装置に含まれるコンピュータがその供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0077】
従って、本発明の機能・処理をコンピュータで実現するために、そのコンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、上記機能・処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
【0078】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0079】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、記録媒体としては、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
【0080】
また、プログラムは、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページからダウンロードしてもよい。すなわち、ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードしてもよい。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードする形態も考えられる。つまり、本発明の機能・処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の構成要件となる場合がある。
【0081】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。この場合、所定条件をクリアしたユーザにのみ、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報で暗号化されたプログラムを復号して実行し、プログラムをコンピュータにインストールしてもよい。
【0082】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現されてもよい。なお、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。もちろん、この場合も、前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0083】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。このようにして、前述した実施形態の機能が実現されることもある。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】実施形態におけるデータ管理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態におけるデータ管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3A】実施形態におけるデータ管理装置が扱うデータタイプの例を示す図である。
【図3B】実施形態におけるデータ管理装置が扱う各データタイプのメタデータ定義の例を示す図である。
【図4】実施形態におけるデータ表示画面の一例を示す図である。
【図5】メタデータの選択状態の例を説明する図である。
【図6】実施形態における統合用メタデータ登録処理を示すフローチャートである。
【図7】実施形態における統合用メタデータ名称入力画面の一例を示す図である。
【図8】実施形態における統合用メタデータ定義のデータ構造例を示す図である。
【図9】実施形態におけるメタデータ統合処理後の画面切り替え処理を示すフローチャートである。
【図10】実施形態における統合用メタデータでの表示画面の例を示す図である。
【図11】実施形態における統合用メタデータでの表示と元のメタデータでの表示との切り替え処理を説明する図である。
【図12】実施形態における統合用メタデータでの表示から元のメタデータでの表示への切り替え処理を示すフローチャートである。
【図13】実施形態における表示されない統合元メタデータが存在する場合の表示画面の例を示す図である。
【図14】実施形態における元のメタデータでの表示から統合用メタデータでの表示への切り替え処理を示すフローチャートである。
【図15】実施形態における検索条件入力画面の一例を示す図である。
【図16】実施形態における検索結果の表示画面の一例を示す図である。
【図17】実施形態における統合用メタデータでの検索処理を示すフローチャートである。
【図18】実施形態における統合用メタデータでの表示画面から統合用メタデータへの追加統合を行う場合の表示画面の一例を示す図である。
【図19】実施形態における統合用メタデータへの追加統合を行う処理を示すフローチャートである。
【図20】実施形態における追加統合された統合用メタデータ定義のデータ構造例を示す図である。
【図21】実施形態における元のメタデータでの表示画面から統合用メタデータへの追加統合を行う場合の表示画面の一例を示す図である。
【図22】実施形態におけるデータに重複がある場合の表示画面の一例を示す図である。
【図23】実施形態における優先順位を設けた統合用メタデータ定義のデータ構造例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データタイプに応じたメタデータ定義に従ってメタデータが付与されているデータの管理を行うデータ管理装置であって、
各データのメタデータを一覧表示する一覧表示手段と、
複数のメタデータを統合した1つの統合用メタデータを作成する作成手段と、
前記複数のメタデータを、前記統合用メタデータと関連付けられた統合元メタデータとして保持する保持手段と、
前記一覧表示における前記複数のメタデータの表示部分を前記統合用メタデータの表示に変更した統合表示に切り替える第1の表示切替手段と、
前記統合表示における前記統合用メタデータの表示部分を、前記保持手段により保持された前記統合元メタデータである前記複数のメタデータの表示に変更することで、前記統合表示から前記一覧表示に切り替える第2の表示切替手段と、
を有することを特徴とするデータ管理装置。
【請求項2】
前記一覧表示又は前記統合表示における各データのメタデータから、ユーザによる選択操作に基づいて、統合に係る前記複数のメタデータを選択する選択手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項3】
前記一覧表示は、1つのデータを1つの行に表示し、1つのメタデータを1つの列に表示する表形式の一覧表示であることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ管理装置。
【請求項4】
前記選択手段は、前記表形式の一覧表示におけるメタデータの列を選択することを特徴とする請求項3に記載のデータ管理装置。
【請求項5】
前記第1の表示切替手段は、前記統合表示に切り替えるとともに、前記統合用メタデータとそれ以外のメタデータとの識別を可能にする表示を付加することを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項6】
前記第2の表示切替手段は、前記一覧表示に切り替えるとともに、前記統合元メタデータとそれ以外のメタデータとの識別を可能にする表示を付加することを特徴とする請求項5に記載のデータ管理装置。
【請求項7】
前記作成手段は、前記選択手段によって前記統合表示における前記統合用メタデータに統合されていない未統合メタデータと前記統合用メタデータとが選択された場合には、前記未統合メタデータを前記統合用メタデータに追加的に統合することを特徴とする請求項2から6までのいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項8】
データタイプに応じたメタデータ定義に従ってメタデータが付与されているデータの管理を行うデータ管理方法であって、
各データのメタデータを表示装置に一覧表示する一覧表示工程と、
複数のメタデータを統合した1つの統合用メタデータを作成する作成工程と、
前記複数のメタデータを、前記統合用メタデータと関連付けられた統合元メタデータとして記憶装置に保持させる保持工程と、
前記一覧表示における前記複数のメタデータの表示部分を前記統合用メタデータの表示に変更した統合表示に切り替える第1の表示切替工程と、
前記統合表示における前記統合用メタデータの表示部分を、前記記憶装置に保持された前記統合元メタデータである前記複数のメタデータの表示に変更することで、前記統合表示から前記一覧表示に切り替える第2の表示切替工程と、
を有することを特徴とするデータ管理方法。
【請求項9】
データタイプに応じたメタデータ定義に従ってメタデータが付与されているデータの管理を、コンピュータによって行うためのプログラムであって、
各データのメタデータを表示装置に一覧表示する一覧表示工程と、
複数のメタデータを統合した1つの統合用メタデータを作成する作成工程と、
前記複数のメタデータを、前記統合用メタデータと関連付けられた統合元メタデータとして記憶装置に保持させる保持工程と、
前記一覧表示における前記複数のメタデータの表示部分を前記統合用メタデータの表示に変更した統合表示に切り替える第1の表示切替工程と、
前記統合表示における前記統合用メタデータの表示部分を、前記記憶装置に保持された前記統合元メタデータである前記複数のメタデータの表示に変更することで、前記統合表示から前記一覧表示に切り替える第2の表示切替工程と、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2008−165423(P2008−165423A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−353181(P2006−353181)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】