説明

メチルチオニニウム塩化物(MTC)などのジアミノフェノチアジニウム化合物を化学合成および精製する方法

本発明は全体としては化学物質の合成および精製に関するもので、より具体的にはメチルチオニニウム塩化物(MTC)(メチレンブルーとも呼ばれる)などのある種の3,7-ジアミノ-フェノチアジン-5-イウム化合物(本明細書では「ジアミノフェノチアジニウム化合物」と呼ばれている)を合成および精製する方法に関する。一実施形態では、本方法は以下のステップを順番に含む:ニトロシル化(NOS);ニトロシル還元(NR);チオスルホン酸生成(TSAF);酸化的カップリング(OC)、Cr(VI)還元(CR);双性イオン中間体の単離および精製(IAPOZI);閉環(RC)、塩化物塩生成(CSF);硫化物処理(ST)、ジメチルジチオカルバメート処理(DT)、カーボネート処理(CT)、エチレンジアミン四酢酸処理(EDTAT)のうちのひとつ;有機抽出(OE);および再結晶化(RX)。本発明はまた、その得られた(高純度の)化合物、その化合物を含む組成物(例えば、タブレット、カプセル)、および病原体を不活性化する方法におけるその化合物の使用、ならびに例えばタウオパシー、アルツハイマー病(AD)、皮膚癌、黒色腫、ウイルス性疾患、細菌性疾患、あるいは原虫性疾患を医学的に治療、診断等をする方法にも関する。ここでは、R1およびR9はそれぞれ、-H、C1〜4アルキル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから独立に選択され;R3NAおよびR3NBはそれぞれ、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C4〜1アルキルから独立に選択され;R7NAおよびR7NBはそれぞれ、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから独立に選択され;Xは、電気的中性を保つための1個または複数個のアニオン対イオンである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の各ステップ:
Cr(VI)であるかまたはそれを含んでいる酸化剤を用いてチオ硫酸S-{2-(アミノ)-3-(置換されていてもよい)-5-(二置換アミノ)-フェニル}エステル(4)をN,N-二置換-3-置換されていてもよい-アニリン(5)に酸化的にカップリングさせて[4-{2-(チオスルフェート)-4-(二置換アミノ)-6-(置換されていてもよい)-フェニル-イミノ}-3-(置換されていてもよい)-シクロヘキサ-2,5-ジエニリデン]-N,N-二置換アンモニウム(6)を生成させる、酸化的カップリング(OC)のステップ;
【化1】

該[4-{2-(チオスルフェート)-4-(二置換アミノ)-6-(置換されていてもよい)-フェニル-イミノ}-3-(置換されていてもよい)-シクロヘキサ-2,5-ジエニリデン]-N,N-二置換アンモニウム(6)を単離および精製する、双性イオン中間体の単離および精製(IAPOZI)のステップ;
該単離および精製された[4-{2-(チオスルフェート)-4-(二置換アミノ)-6-(置換されていてもよい)-フェニル-イミノ}-3-(置換されていてもよい)-シクロヘキサ-2,5-ジエニリデン]-N,N-二置換アンモニウム(6)を閉環させて3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩(7)を生成させる、閉環(RC)のステップ;
【化2】

[上記式中:
R1およびR9はそれぞれ、-H、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから独立に選択され;
R3NAおよびR3NBはそれぞれ、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから独立に選択され;
R7NAおよびR7NBはそれぞれ、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから独立に選択され;
Xは、電気的中性を保つための1個または複数個のアニオン対イオンである]
を順番に含む合成方法。
【請求項2】
酸化的カップリング(OC)ステップの酸化剤がNa2Cr2O7である請求項1に記載の合成方法。
【請求項3】
酸化的カップリング(OC)ステップを酸性条件下で行う請求項1または2に記載の合成方法。
【請求項4】
単離および精製が濾過によるものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項5】
単離および精製が濾過およびそのあとの洗浄によるものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項6】
単離および精製が濾過およびそのあとの洗浄および乾燥によるものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項7】
閉環(RC)ステップが硫酸Cu(II)による処理により達成される請求項1〜6のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項8】
閉環(RC)ステップを酸性条件下で行う請求項1〜7のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項9】
酸化的カップリング(OC)ステップのあと且つ双性イオン中間体の単離および精製(IAPOZI)ステップのまえに次の追加のステップ:
酸化的カップリング(OC)ステップの生成物を処理して残留のCr(VI)をCr(III)に変換させる、Cr(VI)還元(CR)のステップ;
をさらに含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項10】
残留のCr(VI)をCr(III)に変換させる処理が還元剤による処理である請求項9に記載の合成方法。
【請求項11】
残留のCr(VI)をCr(III)に変換させる処理がハイドロサルファイトによる処理である請求項9に記載の合成方法。
【請求項12】
残留のCr(VI)をCr(III)に変換させる処理がハイドロサルファイトナトリウムによる処理である請求項9に記載の合成方法。
【請求項13】
残留のCr(VI)をCr(III)に変換させる処理がアルカノールによる処理である請求項9に記載の合成方法。
【請求項14】
残留のCr(VI)をCr(III)に変換させる処理がエタノールによる処理である請求項9に記載の合成方法。
【請求項15】
残留のCr(VI)をCr(III)に変換させる処理がヨウ化物による処理である請求項9に記載の合成方法。
【請求項16】
残留のCr(VI)をCr(III)に変換させる処理がヨウ化ナトリウムによる処理である請求項9に記載の合成方法。
【請求項17】
残留のCr(VI)をCr(III)に変換させる処理が酸または塩基により5.70〜6.35のpHを達成する処理である請求項9に記載の合成方法。
【請求項18】
酸化的カップリング(OC)ステップのまえに次の追加のステップ:
N,N-二置換-1,4-ジアミノ-5-置換されていてもよいベンゼン(3)をチオスルフェートの存在下に酸化させて前記チオ硫酸S-{2-(アミノ)-3-(置換されていてもよい)-5-(二置換-アミノ)-フェニル}エステル(4)を生成させる、チオスルホン酸生成(TSAF)のステップ;
【化3】

をさらに含む請求項1〜17のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項19】
チオスルフェートがNa2S2O3であるかまたはそれを含んでいる請求項18に記載の合成方法。
【請求項20】
チオスルホン酸生成(TSAF)ステップにおける酸化がCr(VI)であるかまたはそれを含んでいる酸化剤を用いた反応によるものである請求項18もしくは19に記載の合成方法。
【請求項21】
チオスルホン酸生成(TSAF)ステップにおける酸化がNa2Cr2O7であるかまたはそれを含んでいる酸化剤を用いた反応によるものである請求項18もしくは19に記載の合成方法。
【請求項22】
チオスルホン酸生成(TSAF)ステップのまえに次の追加のステップ:
N,N-二置換-3-置換されていてもよい-4-ニトロシルアニリン(2)を還元させて前記N,N-二置換-1,4-ジアミノ-5-置換されていてもよいベンゼン(3)を生成させる、ニトロシル還元(NR)のステップ;
【化4】

をさらに含む請求項18〜21のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項23】
ニトロシル還元(NR)ステップにおける還元がFe(O)であるかまたはそれを含んでいる還元剤を用いた反応によるものである請求項22に記載の合成方法。
【請求項24】
ニトロシル還元(NR)ステップにおける還元が金属鉄であるかまたはそれを含んでいる還元剤を用いた反応によるものである請求項22に記載の合成方法。
【請求項25】
ニトロシル還元(NR)ステップにおける還元を酸性条件下で行う請求項22〜24のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項26】
ニトロシル還元(NR)ステップのまえに次の追加のステップ:
N,N-二置換-3-置換されていてもよいアニリン(1)を4-ニトロシル化して前記N,N-二置換-3-置換されていてもよい-4-ニトロシルアニリン(2)を生成させる、ニトロシル化(NOS)のステップ;
【化5】

をさらに含む請求項22〜25のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項27】
ニトロシル化をニトライトを用いて行う請求項26に記載の合成方法。
【請求項28】
ニトロシル化を亜硝酸ナトリウムを用いて行う請求項26に記載の合成方法。
【請求項29】
ニトロシル化を酸性条件下で行う請求項26〜28のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項30】
閉環(RC)ステップのあとに次の追加のステップ:
前記3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩(7)を塩化物と反応させて3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)を生成させる、塩化物塩生成(CSF)のステップ;
【化6】

をさらに含む請求項1〜29のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項31】
塩化物が塩酸である請求項30に記載の合成方法。
【請求項32】
塩化物塩生成(CSF)を0〜2の比較的低いpHで行う請求項31に記載の合成方法。
【請求項33】
塩化物塩生成(CSF)を約1の比較的低いpHで行う請求項31に記載の合成方法。
【請求項34】
塩化物塩生成(CSF)を20〜30℃の比較的冷たい温度で行う請求項31もしくは32に記載の合成方法。
【請求項35】
塩化物塩生成(CSF)を約25℃の比較的冷たい温度で行う請求項31もしくは32に記載の合成方法。
【請求項36】
塩化物が塩化ナトリウムである請求項30に記載の合成方法。
【請求項37】
塩化物塩生成(CSF)ステップのあとに次の追加のステップ:
前記3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ;
をさらに含む請求項30〜36のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項38】
硫化物が金属硫化物である請求項37に記載の合成方法。
【請求項39】
硫化物が硫化ナトリウムである請求項38に記載の合成方法。
【請求項40】
硫化物処理(ST)を5〜15℃の温度で行う請求項37〜39のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項41】
硫化物処理(ST)を約10℃の温度で行う請求項37〜39のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項42】
硫化物処理(ST)を9〜12のpHで行う請求項37〜41のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項43】
硫化物処理(ST)を約10.5のpHで行う請求項37〜41のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項44】
硫化物による処理が硫化物および塩化物による処理である請求項37〜43のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項45】
塩化物が塩化ナトリウムである請求項44に記載の合成方法。
【請求項46】
硫化物による処理が硫化物による処理、そのあとの有機溶媒による洗浄である請求項37〜43のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項47】
硫化物による処理が硫化物による処理、そのあとの有機溶媒による洗浄、そのあとの塩化物による処理である請求項37〜43のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項48】
硫化物による処理が硫化物による処理、そのあとの有機溶媒による洗浄、そのあとの約4.5〜約5.5のpHへの調整、そのあとの塩化物による処理である請求項37〜43のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項49】
有機溶媒が、以下:ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、酢酸エチル、ジエチルエーテル、クロロベンゼン、石油エーテル(例えば、40:60)、ベンゼン、トルエン、および酢酸メチルから選択される請求項46、47、もしくは48に記載の合成方法。
【請求項50】
塩化物塩生成(CSF)ステップのあとに次の追加のステップ:
前記3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)をジメチルジチオカルバメートにより処理する、ジメチルジチオカルバメート処理(DT)のステップ;
をさらに含む請求項30〜36のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項51】
ジメチルジチオカルバメートがジメチルジチオカルバミン酸ナトリウムである請求項50に記載の合成方法。
【請求項52】
ジメチルジチオカルバメートによる処理がジメチルジチオカルバメートおよび塩化物による処理である請求項50もしくは51に記載の合成方法。
【請求項53】
塩化物が塩化ナトリウムである請求項52に記載の合成方法。
【請求項54】
ジメチルジチオカルバメートによる処理がジメチルジチオカルバメートによる処理、そのあとの有機溶媒による洗浄である請求項50〜53のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項55】
ジメチルジチオカルバメートによる処理がジメチルジチオカルバメートによる処理、そのあとの有機溶媒による洗浄、そのあとの塩化物による処理である請求項50〜53のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項56】
ジメチルジチオカルバメートによる処理がジメチルジチオカルバメートによる処理、そのあとの有機溶媒による洗浄、そのあとの約4.5〜約5.5のpHへの調整、そのあとの塩化物による処理である請求項50〜53のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項57】
有機溶媒が、以下:ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、酢酸エチル、ジエチルエーテル、クロロベンゼン、石油エーテル(例えば、40:60)、ベンゼン、トルエン、および酢酸メチルから選択される請求項54、55、もしくは56に記載の合成方法。
【請求項58】
塩化物塩生成(CSF)ステップのあとに次の追加のステップ:
前記3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)をカーボネートにより処理する、カーボネート処理(CT)のステップ;
をさらに含む請求項30〜36のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項59】
カーボネートが炭酸ナトリウムである請求項58に記載の合成方法。
【請求項60】
カーボネートによる処理がカーボネートおよび塩化物による処理である請求項58もしくは59に記載の合成方法。
【請求項61】
塩化物が塩化ナトリウムである請求項60に記載の合成方法。
【請求項62】
カーボネートによる処理がカーボネートによる処理、そのあとの有機溶媒による洗浄である請求項58〜61のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項63】
カーボネートによる処理がカーボネートによる処理、そのあとの有機溶媒による洗浄、そのあとの塩化物による処理である請求項58〜61のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項64】
カーボネートによる処理がカーボネートによる処理、そのあとの有機溶媒による洗浄、そのあとの約4.5〜約5.5のpHへの調整、そのあとの塩化物による処理である請求項58〜61のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項65】
有機溶媒が、以下:ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、酢酸エチル、ジエチルエーテル、クロロベンゼン、石油エーテル(例えば、40:60)、ベンゼン、トルエン、および酢酸メチルから選択される請求項62、63、もしくは64に記載の合成方法。
【請求項66】
塩化物塩生成(CSF)ステップのあとに次の追加のステップ:
前記3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはEDTA塩により処理する、エチレンジアミン四酢酸処理(EDTAT)のステップ;
をさらに含む請求項30〜36のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項67】
EDTAまたはEDTA塩がEDTA二ナトリウム塩である請求項66に記載の合成方法。
【請求項68】
EDTAまたはEDTA塩による処理がEDTAまたはEDTA塩および塩化物による処理である請求項66もしくは67に記載の合成方法。
【請求項69】
塩化物が塩化ナトリウムである請求項68に記載の合成方法。
【請求項70】
EDTAまたはEDTA塩による処理がEDTAまたはEDTA塩による処理、そのあとの有機溶媒による洗浄である請求項66〜69のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項71】
EDTAまたはEDTA塩による処理がEDTAまたはEDTA塩による処理、そのあとの有機溶媒による洗浄、そのあとの塩化物による処理である請求項66〜69のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項72】
EDTAまたはEDTA塩による処理がEDTAまたはEDTA塩による処理、そのあとの有機溶媒による洗浄、そのあとの約4.5〜約5.5のpHへの調整、そのあとの塩化物による処理である請求項66〜69のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項73】
有機溶媒が、以下:ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、酢酸エチル、ジエチルエーテル、クロロベンゼン、石油エーテル(例えば、40:60)、ベンゼン、トルエン、および酢酸メチルから選択される請求項70、71、もしくは72に記載の合成方法。
【請求項74】
次の追加の後続のステップ:
水性溶液もしくは水性懸濁液中の前記3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
をさらに含む請求項30〜73のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項75】
有機溶媒がジクロロメタン(CH2Cl2、DCM)である請求項74に記載の合成方法。
【請求項76】
塩化物塩(8)の水性溶液もしくは懸濁液の有機溶媒に対する体積比が0.5〜5である請求項74もしくは75に記載の合成方法。
【請求項77】
有機溶媒による処理を有機溶媒の複数のアリコートを用いて繰り返し行う請求項74〜76のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項78】
塩(8)の水性溶液もしくは懸濁液が9〜12のpHを有している請求項74〜77のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項79】
有機溶媒による処理を5〜15℃の温度で行う請求項74〜78のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項80】
次の追加の最終ステップ:
前記3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
をさらに含む請求項30〜79のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項81】
再結晶化が、pHを-1〜3の比較的低いpHに調整することによる2〜40℃の比較的冷たい温度での水からの再結晶化である請求項80に記載の合成方法。
【請求項82】
比較的冷たい温度が10〜30℃である請求項81に記載の合成方法。
【請求項83】
比較的冷たい温度が約25℃である請求項81に記載の合成方法。
【請求項84】
比較的低いpHが0〜2である請求項81〜83のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項85】
比較的低いpHが約1である請求項81〜83のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項86】
pHを5〜30分の時間で調整する請求項81〜85のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項87】
pHを約10分の時間で調整する請求項81〜85のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項88】
再結晶化が、塩化物の存在下での最初高温の水からの再結晶化である請求項80に記載の合成方法。
【請求項89】
再結晶化が、テトラヒドロフラン(THF)の存在下での最初高温の水からの再結晶化である請求項80に記載の合成方法。
【請求項90】
次の各ステップ:
N,N-二置換-3-置換されていてもよいアニリン(1)を4-ニトロシル化してN,N-二置換-3-置換されていてもよい-4-ニトロシルアニリン(2)を生成させる、ニトロシル化(NOS)のステップ;
【化7】

該N,N-二置換-3-置換されていてもよい-4-ニトロシルアニリン(2)を還元してN,N-二置換-1,4-ジアミノ-5-置換されていてもよいベンゼン(3)を生成させる、ニトロシル還元(NR)のステップ;
【化8】

該N,N-二置換-1,4-ジアミノ-5-置換されていてもよいベンゼン(3)をチオスルフェートの存在下で酸化させてチオ硫酸S-{2-(アミノ)-3-(置換されていてもよい)-5-(二置換-アミノ)-フェニル}エステル(4)を生成させる、チオスルホン酸生成(TSAF)のステップ;
【化9】

Cr(VI)であるかまたはそれを含んでいる酸化剤を用いて該チオ硫酸S-{2-(アミノ)-3-(置換されていてもよい)-5-(二置換アミノ)-フェニル}エステル(4)をN,N-二置換-3-置換されていてもよい-アニリン(5)に酸化的にカップリングさせて[4-{2-(チオスルフェート)-4-(二置換アミノ)-6-(置換されていてもよい)-フェニル-イミノ}-3-(置換されていてもよい)-シクロヘキサ-2,5-ジエニリデン]-N,N-二置換アンモニウム(6)を生成させる、酸化的カップリング(OC)のステップ;
【化10】

該酸化的カップリング(OC)ステップの生成物を処理して残留のCr(VI)をCr(III)に変換させる、Cr(VI)還元(CR)のステップ;
該[4-{2-(チオスルフェート)-4-(二置換アミノ)-6-(置換されていてもよい)-フェニル-イミノ}-3-(置換されていてもよい)-シクロヘキサ-2,5-ジエニリデン]-N,N-二置換アンモニウム(6)を単離および精製する、双性イオン中間体の単離および精製(IAPOZI)のステップ;
該単離および精製された[4-{2-(チオスルフェート)-4-(二置換アミノ)-6-(置換されていてもよい)-フェニル-イミノ}-3-(置換されていてもよい)-シクロヘキサ-2,5-ジエニリデン]-N,N-二置換アンモニウム(6)を閉環させて3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩(7)を生成させる、閉環(RC)のステップ;
【化11】

該3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩(7)を塩化物と反応させて3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)を生成させる、塩化物塩生成(CSF)のステップ;
【化12】

該3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ;
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
該3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
[上記式中:
R1およびR9はそれぞれ、-H、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから独立に選択され;
R3NAおよびR3NBはそれぞれ、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから独立に選択され;
R7NAおよびR7NBはそれぞれ、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから独立に選択され;
Xは、電気的中性を保つための1個または複数個のアニオン対イオンである]
を順番に含む合成方法。
【請求項91】
有機溶媒がジクロロメタン(CH2Cl2、DCM)である請求項90に記載の合成方法。
【請求項92】
再結晶化が、pHを0〜2の比較的低いpHに調整することによる10〜30℃の比較的冷たい温度での水からの再結晶化である請求項90もしくは91に記載の合成方法。
【請求項93】
再結晶化がそのあとの再結晶化された沈殿物の乾燥を含む請求項80〜93のいずれか一項に記載の合成方法。
【請求項94】
3,7-ビス(二置換-アミノ)-1,9-(置換されていてもよい)-フェノチアジン-5-イウム塩化物塩(8)を精製する方法であって、
該塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
該塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
以下から選択される処理ステップ:
該塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ、
該塩化物塩(8)をジメチルジチオカルバメートにより処理する、ジメチルジチオカルバメート処理(DT)のステップ、
該塩化物塩(8)をカーボネートにより処理する、カーボネート処理(CT)のステップ、および
該塩化物塩(8)をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはEDTA塩により処理する、エチレンジアミン四酢酸処理(EDTAT)のステップ;
該塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
ならびに
該塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
から選択される1つ以上のステップを順番に含む精製方法。
【請求項95】
以下から選択される処理ステップ:
前記塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ;
前記塩化物塩(8)をジメチルジチオカルバメートにより処理する、ジメチルジチオカルバメート処理(DT)のステップ;
前記塩化物塩(8)をカーボネートにより処理する、カーボネート処理(CT)のステップ;および
前記塩化物塩(8)をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはEDTA塩により処理する、エチレンジアミン四酢酸処理(EDTAT)のステップ;
を含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項96】
前記塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ;
を含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項97】
水性溶液もしくは水性懸濁液中の前記塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
を含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項98】
前記塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
を含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項99】
次の各ステップ:
以下から選択される処理ステップ:
前記塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ、
前記塩化物塩(8)をジメチルジチオカルバメートにより処理する、ジメチルジチオカルバメート処理(DT)のステップ、
前記塩化物塩(8)をカーボネートにより処理する、カーボネート処理(CT)のステップ、および
前記塩化物塩(8)をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはEDTA塩により処理する、エチレンジアミン四酢酸処理(EDTAT)のステップ;
ならびに
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項100】
次の各ステップ:
前記塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ;および
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項101】
次の各ステップ:
以下から選択される処理ステップ:
前記塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ、
前記塩化物塩(8)をジメチルジチオカルバメートにより処理する、ジメチルジチオカルバメート処理(DT)のステップ、
前記塩化物塩(8)をカーボネートにより処理する、カーボネート処理(CT)のステップ、および
前記塩化物塩(8)をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはEDTA塩により処理する、エチレンジアミン四酢酸処理(EDTAT)のステップ;
ならびに
該塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項102】
次の各ステップ:
前記塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ;および
該塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項103】
次の各ステップ:
水性溶液もしくは水性懸濁液中の前記塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;および
該塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項104】
次の各ステップ:
以下から選択される処理ステップ:
前記塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ、
前記塩化物塩(8)をジメチルジチオカルバメートにより処理する、ジメチルジチオカルバメート処理(DT)のステップ、
前記塩化物塩(8)をカーボネートにより処理する、カーボネート処理(CT)のステップ、および
前記塩化物塩(8)をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはEDTA塩により処理する、エチレンジアミン四酢酸処理(EDTAT)のステップ;
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
ならびに
該塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項105】
次の各ステップ:
前記塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ;
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;および
該塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項106】
次の各ステップ:
前記塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
ならびに
以下から選択される処理ステップ:
該塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ、
該塩化物塩(8)をジメチルジチオカルバメートにより処理する、ジメチルジチオカルバメート処理(DT)のステップ、
該塩化物塩(8)をカーボネートにより処理する、カーボネート処理(CT)のステップ、および
該塩化物塩(8)をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはEDTA塩により処理する、エチレンジアミン四酢酸処理(EDTAT)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項107】
次の各ステップ:
前記塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;および
該塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項108】
次の各ステップ:
前記塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;および
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項109】
次の各ステップ:
前記塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
以下から選択される処理ステップ:
該塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ、
該塩化物塩(8)をジメチルジチオカルバメートにより処理する、ジメチルジチオカルバメート処理(DT)のステップ、
該塩化物塩(8)をカーボネートにより処理する、カーボネート処理(CT)のステップ、および
該塩化物塩(8)をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはEDTA塩により処理する、エチレンジアミン四酢酸処理(EDTAT)のステップ;
ならびに
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項110】
次の各ステップ:
前記塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
該塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ;および
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項111】
次の各ステップ:
以下から選択される処理ステップ:
前記塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ、
前記塩化物塩(8)をジメチルジチオカルバメートにより処理する、ジメチルジチオカルバメート処理(DT)のステップ、
前記塩化物塩(8)をカーボネートにより処理する、カーボネート処理(CT)のステップ、および
前記塩化物塩(8)をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはEDTA塩により処理する、エチレンジアミン四酢酸処理(EDTAT)のステップ;
該塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;
ならびに
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項112】
次の各ステップ:
前記塩化物塩(8)を硫化物により処理する、硫化物処理(ST)のステップ;
該塩化物塩(8)を再結晶化させる、再結晶化(RX)のステップ;および
水性溶液もしくは水性懸濁液中の該塩化物塩(8)を有機溶媒により処理(例えば、洗浄)する、有機抽出(OE)のステップ;
を順番に含む請求項94に記載の精製方法。
【請求項113】
有機溶媒が存在している場合それがジクロロメタン(CH2Cl2、DCM)である請求項94〜112のいずれか一項に記載の精製方法。
【請求項114】
再結晶化が、pHを-1〜3の比較的低いpHに調整することによる2〜40℃の比較的冷たい温度での水からの再結晶化である請求項94〜113のいずれか一項に記載の精製方法。
【請求項115】
比較的冷たい温度が10〜30℃である請求項114に記載の精製方法。
【請求項116】
比較的冷たい温度が約25℃である請求項114に記載の精製方法。
【請求項117】
比較的低いpHが0〜2である請求項114〜116のいずれか一項に記載の精製方法。
【請求項118】
比較的低いpHが約1である請求項114〜116のいずれか一項に記載の精製方法。
【請求項119】
pHが5〜30分の時間で調整される請求項114〜118のいずれか一項に記載の精製方法。
【請求項120】
pHが約10分の時間で調整される請求項114〜118のいずれか一項に記載の精製方法。
【請求項121】
塩化物塩(8)がMTCである請求項94〜120のいずれか一項に記載の精製方法。
【請求項122】
塩化物塩(8)が、Medex(商標)として最初に提供されるMTCである請求項94〜120のいずれか一項に記載の精製方法。
【請求項123】
塩化物塩(8)が、Urolene Blue(登録商標)として最初に提供されるMTCである請求項94〜120のいずれか一項に記載の精製方法。
【請求項124】
塩化物塩(8)が、請求項1〜93のいずれか一項に記載の合成方法の生成物として最初に提供されるMTCである請求項94〜120のいずれか一項に記載の精製方法。
【請求項125】
請求項1〜93のいずれか一項に記載の合成方法によって得られるもしくは請求項94〜124のいずれか一項に記載の精製方法によって得られる以下の式:
【化13】

[式中:
R1およびR9はそれぞれ、-H、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから独立に選択され;
R3NAおよびR3NBはそれぞれ、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから独立に選択され;
R7NAおよびR7NBはそれぞれ、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、およびハロゲン化C1〜4アルキルから独立に選択され;
Xは電気的中性を保つための1個または複数個のアニオン対イオンである]
で表されるジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項126】
請求項1〜93のいずれか一項に記載の合成方法によって得られるもしくは請求項94〜124のいずれか一項に記載の精製方法によって得られる以下の式:
【化14】

で表されるジアミノフェノチアジニウム化合物(MTC)。
【請求項127】
98%より高い純度を有している、請求項125もしくは126に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項128】
97%より高い純度を有している、請求項125もしくは126に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項129】
96%より高い純度を有している、請求項125もしくは126に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項130】
95%より高い純度を有している、請求項125もしくは126に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項131】
不純物としてのアズールBが2%未満である、請求項125〜130のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項132】
不純物としてのアズールBが3%未満である、請求項125〜130のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項133】
不純物としてのアズールBが4%未満である、請求項125〜130のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項134】
不純物としてのMBVが0.13%未満である、請求項125〜133のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項135】
不純物としてのMBVが0.14%未満である、請求項125〜133のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項136】
不純物としてのMBVが0.15%未満である、請求項125〜133のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項137】
欧州薬局方(EP)限度値よりも優れた元素純度を有している、請求項125〜136のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項138】
欧州薬局方(EP)限度値の0.5倍よりも優れた元素純度を有している、請求項125〜136のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項139】
請求項125〜138のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物20〜300mg、および薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む医薬タブレットもしくはカプセル。
【請求項140】
請求項125〜138のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物30〜200mg、および薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む医薬タブレットもしくはカプセル。
【請求項141】
治療によってヒトもしくは動物の身体を治療する方法で使用するための、請求項125〜138のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項142】
治療によってヒトもしくは動物の身体のウイルス性、細菌性、または原虫性疾患を治療する方法で使用するための、請求項125〜138のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項143】
治療によってヒトもしくは動物の身体のタウオパシー、アルツハイマー病(AD)、皮膚癌、黒色腫、C型肝炎、HIV、または西ナイルウイルスを治療する方法で使用するための、請求項125〜138のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物。
【請求項144】
ウイルス性、細菌性、または原虫性疾患の治療で使用するための医薬の製造のための、請求項125〜138のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物の使用。
【請求項145】
タウオパシー、アルツハイマー病(AD)、皮膚癌、黒色腫、C型肝炎、HIV、または西ナイルウイルスの治療で使用するための医薬の製造のための、請求項125〜138のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物の使用。
【請求項146】
ウイルス性、細菌性、または原虫性疾患を治療する方法であって、そのような患者に請求項125〜138のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物の治療的に有効な量を投与することを含む前記方法。
【請求項147】
患者におけるタウオパシー、アルツハイマー病(AD)、皮膚癌、黒色腫、C型肝炎、HIV、または西ナイルウイルスを治療する方法であって、そのような患者に請求項125〜138のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物の治療的に有効な量を投与することを含む前記方法。
【請求項148】
サンプル中の病原体を不活性化する方法であって、該サンプルに請求項125〜138のいずれか一項に記載のジアミノフェノチアジニウム化合物を導入すること、およびそのサンプルを光に曝露することを含む前記方法。
【請求項149】
サンプルが血液または血漿サンプルである、請求項148に記載の方法。

【公表番号】特表2008−513535(P2008−513535A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−532950(P2007−532950)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【国際出願番号】PCT/GB2005/003634
【国際公開番号】WO2006/032879
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(507092676)ヴィスタ ラボラトリーズ リミテッド (2)
【Fターム(参考)】